JP2002143419A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002143419A
JP2002143419A JP2000348779A JP2000348779A JP2002143419A JP 2002143419 A JP2002143419 A JP 2002143419A JP 2000348779 A JP2000348779 A JP 2000348779A JP 2000348779 A JP2000348779 A JP 2000348779A JP 2002143419 A JP2002143419 A JP 2002143419A
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conductive
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詔八 鵜川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技領域内での遊技媒体の急激な放電にもと
づくノイズの発生を防止する。 【解決手段】 遊技盤に設置されているサイドランプ2
5は、LED25aが搭載されたLED基板232が、
遊技球401と接触しうる接触部233に取り付けられ
ている。接触部233は、ビス234で、遊技盤6の表
面と接触する取付部235に取り付けられている。遊技
盤6の内部には、導電性を有する導電シート240が敷
設されている。取付部235は、金属製のビス236に
よって遊技盤6に取り付けられ、ビス236は、遊技盤
6の内部において導電シート240を貫通する。遊技球
401と接触しうる接触部233および取付部235
は、ステンレス繊維を含有する合成樹脂で形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技媒体が遊技領
域において移動しつつ遊技が進行するパチンコ遊技機等
の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球を発射装置によっ
て遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口
などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の遊技球
が賞球として遊技者に払い出される遊技機がある。遊技
機は、入賞に応じて賞球払出を行うので、少なくとも賞
球払出を行うことができる払出機構を備えている必要が
ある。
【0003】また、遊技者は、遊技球を借り出し、借り
出した遊技球および入賞に応じて払い出された遊技球を
用いて遊技を行う。その際、遊技者からの遊技球貸し要
求はカードユニット等の貸出要求処理装置で一旦受け付
けられ、遊技機の貸出制御手段は貸出要求処理装置と通
信することによって遊技者からの貸出要求を受け付け
る。そして、貸出管理手段が、払出機構を制御して遊技
球の貸出を行う。あるいは、コイン投入に応じて遊技球
を払い出す球貸し機にコインを投入することによって、
遊技者が球貸し機から遊技球を借り出すことを前提とし
た遊技機もある。
【0004】遊技店における各遊技機の払出機構に対す
る遊技球の補給は、一般に、遊技店における遊技機設置
島に備えられているいる補給機構から一括して行われ
る。すなわち、遊技機外部から遊技球の補給がなされ
る。遊技機外部から補給された遊技球は、遊技機内部に
設けられている払出機構まで誘導される必要があるが、
外部から補給された遊技球は遊技機における上部に設置
された貯留タンクに貯留され、貯留タンクから払出機構
に流下する構造がとられることが多い。さらに、払出機
構から払い出された遊技球を、払出機構から遊技機前面
に設けられている皿貯留部に流下させる構造が採用され
ることが多い。
【0005】遊技者は、払出機構から払い出され皿貯留
部に貯留されている遊技球を発射装置によって遊技領域
に遊技球を発射するのであるが、上記のように流下した
遊技球が、流下経路において帯電していることが多い。
帯電している遊技球が遊技領域に発射されると、遊技領
域に設けられている釘等の金属部材に遊技球が衝突した
ときに急激な放電が生じ、遊技機に設けられている制御
回路における電子部品や配線ケーブルに対して電気的な
ノイズを与えてしまう。その結果、制御回路が誤動作し
てしまうこともある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】遊技機の遊技領域にお
ける静電気対策として、遊技盤面に設けられている釘を
導電性の高いステンレススチール製にしたり遊技盤面に
設けられている部材に金属めっきを施したりした上で、
さらに、それらを導電層に接触させるように構成するこ
とが提案されている。そのような構成によれば、帯電し
た遊技球の電荷を、金属部分を介して導電層に逃がすこ
とができる。
【0007】しかし、帯電している遊技球の電荷を導電
層に逃がすように構成されている場合でも、ステンレス
スチール製の部材や金属めっきが施された導電性の高い
部材を使用しているので、それらに遊技球が接触する際
に、やはり、急激な放電が生ずる可能性が残る。すなわ
ち、遊技盤における従来の静電気対策では、急激な放電
にもとづく電気的ノイズの発生を完全には防止できてい
ないという課題がある。
【0008】そこで、本発明は、遊技媒体が遊技領域内
を移動することによって遊技が進行する遊技機におい
て、遊技領域内での遊技媒体の急激な放電にもとづくノ
イズの発生をより効果的に防止することができる構造を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技盤に形成された遊技領域に遊技媒体を発射して所定
の遊技を行う遊技機であって、遊技盤に取り付けられ遊
技媒体が接触可能な位置に配置された構造体における少
なくとも一部が、導電性物質を含有する導電性合成樹脂
で形成されていることを特徴とする。
【0010】構造体が構造体を遊技盤に取り付けるため
の取付部を含み、取付部が導電性合成樹脂で形成されて
いてもよい。
【0011】遊技盤が、導電性を有する導電性部材を含
むように構成されていてもよい。
【0012】遊技盤が導電性を有する導電性部材を含
み、構造体における取付部が、導電性部材と導通するよ
うに導電性を有する取付部材で遊技盤に取り付けられて
いるように構成されていてもよい。
【0013】導電性部材がシート状であって、遊技盤の
表面または内部に積層されるように構成されていてもよ
い。
【0014】構造体が遊技媒体と接触可能な接触部を含
み、接触部が導電性合成樹脂で形成されていてもよい。
【0015】接触部において導電性合成樹脂部分は遊技
媒体と直接接触するように露出していることが好まし
い。すなわち、接触部には金属等が被覆されていないこ
とが好ましい。
【0016】導電性合成樹脂で形成されている部分を接
地するための接地接続部を備えていてもよい。
【0017】導電性合成樹脂は、例えば、ステンレスフ
ィラーを含有する合成樹脂である。
【0018】ステンレスフィラーは例えば繊維状であ
る。
【0019】導電性合成樹脂は、カーボンを含有する合
成樹脂であってもよい。
【0020】構造体が発光手段を備えた構造体である場
合、構造体において発光手段からの光を透光させる部分
は非導電性合成樹脂からなるように構成されていてもよ
い。
【0021】構造体は、例えば、識別情報を可変表示す
る可変表示装置を装飾する装飾部材である。
【0022】遊技機は、遊技盤に形成された遊技領域に
遊技媒体を発射して所定の遊技を行う遊技機であって、
遊技盤の表面に設置されている部材に導電性物質を含有
する導電性合成樹脂で形成されている部材が含まれてい
る構造である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図である。
【0024】パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成
された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取
り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊
技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に
形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対
して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構
部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けら
れる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構
造物である。また、遊技球を払い出すための通路が設け
られている機構部は、機構板およびそれに取り付けられ
ている部品を含む。
【0025】図1に示すように、ガラス扉枠2の下部表
面には打球供給皿(貯留部)3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた遊技球を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技
盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付
けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が形成されている。
【0026】遊技領域7における上方には風車43が設
けられている。また、遊技領域7の中央付近には、複数
種類の図柄を可変表示するための可変表示部(特別図柄
表示装置)9が設けられている。可変表示部9には、例
えば「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアが
ある。可変表示部9の下方には、始動入賞口14が設け
られている。始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤
6の背面に導かれ、始動口スイッチ(図示せず)によっ
て検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動
作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入
賞球装置15は、ソレノイド(図示せず)によって開状
態とされる。
【0027】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド(図示せず)に
よって開状態とされる開閉板20が設けられている。こ
の実施の形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手
段となる。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入
賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はV入賞ス
イッチ(図示せず)で検出される。また、開閉板20か
らの入賞球はカウントスイッチ(図示せず)で検出され
る。可変表示部9の下部には、始動入賞口14に入った
入賞球数を表示する4個の表示部を有する特別図柄始動
記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を
上限として、始動入賞がある毎に、特別図柄始動記憶表
示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そし
て、可変表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯し
ている表示部を1つ減らす。
【0028】遊技盤6には、複数の入賞口19,24,
32,33が設けられ、遊技球のそれぞれの入賞口1
9,24,32,33への入賞は、対応して設けられて
いる入賞口スイッチ(図示せず)によって検出される。
遊技領域7における下部には、入賞しなかった打球を吸
収するアウト口26がある。
【0029】入賞口32に遊技球が入賞すると、7セグ
メントLEDによる普通図柄表示器10の表示の可変表
示が開始される。そして、普通図柄表示器10における
停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変
入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。普通図柄
表示器10の近傍には、入賞口32に入った入賞球数を
表示する4個の表示部を有する普通図柄始動記憶表示器
41が設けられている。この例では、4個を上限とし
て、入賞口32への入賞がある毎に、普通図柄始動記憶
表示器41は点灯している表示部を1つずつ増やす。そ
して、可変入賞球装置15の開放が開始される毎に、点
灯している表示部を1つ減らす。
【0030】また、遊技領域7の外側の左右上部のガラ
ス扉枠2には、効果音や音声を発する2つのスピーカ2
7が設けられている。遊技領域7の外周のガラス扉枠2
には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠
ランプ28cが設けられている。また、遊技盤6におけ
る遊技領域7の左右部分には、遊技効果LED(サイド
ランプ)25が設けられている。
【0031】そして、この例では、左枠ランプ28bの
近傍に、賞球の払出残があるときに点灯する賞球ランプ
51が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が
切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられてい
る。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設
置され、プリペイドカードが挿入されることによって球
貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0032】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カードユニ
ット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応してい
るのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット
50内にカードが投入されていることを示すカード投入
表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入され
るカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏
面に設けられているカードリーダライタの機構を点検す
る場合にカードユニット50を解放するためのカードユ
ニット錠156が設けられている。
【0033】打球発射装置から発射された金属製の遊技
球は、打球レールを通って逆流防止部材42を越えて遊
技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打
球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出さ
れると、図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表
示部9内の図柄が回転を始める。図柄の変動を開始でき
る状態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。
【0034】可変表示部9内の画像の回転は、一定時間
が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせ
が大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
が特定入賞領域に入賞しV入賞スイッチで検出される
と、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。
継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容
される。
【0035】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。
【0036】打球が入賞口32に入賞するると、普通図
柄表示器10の表示数字が連続的に変化する状態にな
る。また、普通図柄表示器10における停止図柄が所定
の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15
が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態で
は、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄に
なる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の
開放時間と開放回数が高められる。
【0037】遊技盤6に取り付けられている部材であっ
て遊技球に接触しうる部材(構造体:釘を除く)におい
て少なくとも一部は、ステンレス繊維を含有する合成樹
脂で形成されている。遊技盤6の遊技領域7において遊
技球に接触しうる構造体として、逆流防止部材42、風
車43、可変入賞球装置15や開閉板20による大入賞
口を始めとする各可変入賞装置、一般の入賞装置、可変
表示部9の周辺に設けられている装飾部材(表飾り)9
A、サイドランプ25等がある。なお、図1に例示され
た遊技領域7の構成とは異なる構成のパチンコ遊技機で
は、遊技領域においてゲートや振り分け部材等の遊技球
と接触しうる他の構造体が設置されることがあるが、そ
のような遊技機においても、構造体における少なくとも
一部をステンレス繊維を含有する合成樹脂で形成すれ
ば、以下で説明するような効果を得ることができる。
【0038】ステンレス繊維を含有する合成樹脂とし
て、ベースとしての合成樹脂に直径6〜10μmの極細
のステンレス繊維をフィラーとして4〜8重量%(例え
ば6重量%)添加した合成樹脂を使用可能である。極細
のステンレス繊維を使用しているので、少ない添加量
で、温度や湿度の環境変化に対しても変わらない導電性
を発揮することができる。当然、防錆性にも優れてい
る。ベースとしての合成樹脂として種々の熱可塑性樹脂
を使用することができる。ベースとしてABS樹脂を用
いフィラーとしてのステンレス繊維を6重量%添加する
と、ステンレス繊維を6重量%含有するABS樹脂を得
ることができる。ベースとしてポリカーボネートを使用
すれば、ステンレス繊維を含有するポリカーボネートを
得ることができる。
【0039】図2に、遊技領域において遊技球に接触し
うる構造体の一例としてサイドランプ25を示す。図2
に示す構成では、サイドランプ25は、LED25aが
搭載されたLED基板232が、遊技球401と接触し
うる接触部233に取り付けられている。接触部233
は、ビス234で、遊技盤6の表面と接触する取付部2
35に取り付けられている。なお、この例では、取付部
235も遊技球401に接触しうる。また、LED25
aの表側には、LED25aを覆うように、例えば透明
性を有する非導電性の合成樹脂によるレンズ部材231
が設置されている。
【0040】木材基材の遊技盤6の内部には、導電部分
としての例えば導電性を有する合成樹脂による導電シー
ト240が敷設されている。このように、遊技球が移動
する遊技盤6に導電物質が設置されているので、遊技球
に対する帯電防止効果も期待できる。取付部235は、
導電性を有する取付部材、例えば金属製のビス236に
よって遊技盤6に取り付けられるのであるが、ビス23
6は、遊技盤6の内部において導電シート240を貫通
する。また、遊技盤6に打ち込まれる釘241も、遊技
盤6の内部において導電シート240を貫通する。従っ
て、取付部材および釘241は導電シート240と導通
している。
【0041】遊技盤6に設置されている構造体としての
サイドランプ25、特に、遊技球401と接触しうる接
触部233は、ステンレス繊維を含有する合成樹脂で形
成されている。そして、それらは、取付部235および
取付部材によって、遊技盤6に取り付けられるとともに
遊技盤6の内部に敷設されている導電シート240と電
気的に接続される。
【0042】よって、遊技球401が帯電していても、
その電荷は、接触部233を介して導電シート240側
に放電される。そして、接触部233はステンレス繊維
を含有する合成樹脂で形成されているので、急激な放電
が生ずることはない。急激な放電の発生を防止するため
に、接触部233は、導電性が高い金属によって形成さ
れていたり、表面に導電性の高い金属でめっきされてい
たりすることは好ましくない。すなわち、接触部233
において、ステンレス繊維を含有する合成樹脂部分が、
遊技球と直接接触可能に露出していることが好ましい。
【0043】また、図2に示す例では取付部235も遊
技球401に接触しうるが、取付部235もステンレス
繊維を含有する合成樹脂で形成されているので、取付部
235において急激な放電が生ずることもない。取付部
235が遊技球401に接触しないような構造が採用さ
れている場合には、取付部235はステンレス繊維を含
有する合成樹脂で形成されていてもよいし、他の材質で
形成されていてもよい。なお、図2に示す例では接触部
233と取付部235とが別部材で構成されているが、
それらは一体形成されていてもよい。
【0044】さらに、この実施の形態では、釘241も
遊技盤6の内部に敷設されている導電シート240と接
触する。よって、帯電している遊技球401が釘241
に接触した場合、遊技球401の電荷は、釘241を介
して導電シート240側に放電される。
【0045】なお、この実施の形態では、遊技盤6に設
けられる導電部分として導電性合成樹脂による導電シー
ト240が用いられたが、導電シート240は金属製で
あってもよい。また、この実施の形態では、遊技盤6
が、木材基材と導電部分とが積層され、内部に導電部分
が設けられた構造であるが、導電部分は、遊技盤6の表
面に積層されていてもよい。さらに、導電部分は必ずし
もシート状の部材で形成されている必要はない。例え
ば、導電性インクや導電性塗料が印刷されたり塗布され
たりして形成されるようにしてもよい。
【0046】また、この実施の形態では、遊技盤6に設
けられる構造体としてサイドランプ25を例示したが、
他の構造体も、ステンレス繊維を含有する合成樹脂で形
成してもよい。特に、可変表示部9の裏面には可変表示
部9を制御する回路が搭載された図柄制御基板を含む可
変表示制御ユニットが設けられているので、また、遊技
球の接触機会が多いことから、可変表示部9の表飾り9
Aをステンレス繊維を含有する合成樹脂で形成すること
は特に好ましい。可変表示ユニット近傍での急激な放電
の発生を防止することができるので、可変表示部9の図
柄変動制御を行う回路にノイズを与えることがなく、放
電ノイズによって図柄変動制御に支障をきたすというこ
とがないからである。
【0047】図3は、ガラス扉枠2を取り外した状態で
の遊技盤6の前面を示す正面図である。発射装置から発
射された金属製の遊技球は、ステンレススチール製の発
射レール201の上を進み、遊技盤6に設置されている
円周状のステンレススチール製の外レール202に渡
り、逆流防止部材42を越えて外レール202に誘導さ
れて遊技領域7に進入する。また、遊技盤6には、ステ
ンレススチール製の内レール203が、外レール202
とともに遊技領域7を囲むように設置されている。外レ
ール202と内レール203とを接合している接合部材
204は、ステンレススチール等の導電性部材で形成さ
れている。従って、外レール202と内レール203と
は、電気的に導通している。なお、逆流防止部材42は
ステンレス繊維を含有した合成樹脂で形成されているこ
とが好ましく、各レールもステンレス繊維を含有した合
成樹脂で形成されていてもよい。
【0048】ガラス扉枠2の裏面(遊技盤側)には、ガ
ラス扉枠2が閉じられた状態で外レール202と接触す
る金属板が設置されている。また、ステンレススチール
製の発射レール201は溝状に形成され、溝の一方の壁
部分は、ガラス扉枠2が閉じられた状態で、ガラス扉枠
2に設置されている金属板に接触するようになってい
る。従って、発射レール201と外レール202とは、
ガラス扉枠2が閉じられた状態では電気的に導通してい
る。従って、遊技が行われる状態では、発射レール20
1と外レール202および内レール203とは電気的に
導通している。
【0049】さらに、発射レール201の一部に、配線
(例えば被覆銅線、以下の配線も同様)205を接続す
るための接続部(例えば、配線205の端部に設けられ
ている金具をねじ止めするような構造)が設けられてい
る。配線205は、直接に、または他の導電性の部材を
介して、後述する機構板の受け金具に接続される。後述
するように、機構板の受け金具は、直接に、または他の
導電性の部材を介して接地される。従って、発射装置か
ら発射された遊技球が接触する発射レール201、外レ
ール202および内レール203は接地されていること
になる。
【0050】また、打球レールは上述した遊技盤6にお
ける導電シート240と電気的な導通がとられている。
例えば、外レール202が導電シート240と導通して
いる。発射レール201、外レール202および内レー
ル203は導通しているので、外レール202と導電シ
ートとが導通していれば、打球レール(発射レール20
1、外レール202および内レール203)は導電シー
ト240と導通することになる。
【0051】遊技盤6に設けられている導電シート24
0と外レール202とが導通し、外レール202が接地
されるので、導電シート240も接地されることにな
る。導電シート240と実際に接地される箇所との間に
位置する各部材は、導電シート240に対して接地接続
部を構成することになる。
【0052】図4は、遊技機を裏面から見た背面図であ
る。図5は、各種部材が取り付けられた機構板を遊技機
背面側から見た背面図である。図6は、機構板を遊技機
表側の斜め方向から見た斜視図である。
【0053】この実施の形態では、機構板のベース体3
6として、ステンレス繊維を6重量%含有するABS樹
脂の板が用いられている。従って、機構板のベース体3
6は導電性を有する。図4〜図6に示すように、パチン
コ遊技機1の裏面では、機構板の上部に貯留タンク38
が設けられている。そして、パチンコ遊技機1が遊技機
設置島に設置された状態でその上方から遊技球が貯留タ
ンク38に供給される。図4および図5に示すように、
貯留タンク38内の遊技球は、誘導レール39を通って
賞球ケース40Aで覆われる球払出装置に至る。貯留タ
ンク38から傾斜して横方向に延びる誘導レール39
は、途中で屈曲し、さらに2条に分かれて球払出装置に
至る。
【0054】図4に示すように、遊技機裏面側では、可
変表示部9を制御する図柄制御基板を含む可変表示制御
ユニット29、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭
載された遊技制御基板(主基板)31が設置されてい
る。また、球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピ
ュータ等が搭載された払出制御基板37が設置されてい
る。さらに、遊技盤6に設けられている各種飾りLE
D、特別図柄始動記憶表示器18および普通図柄始動記
憶表示器41、枠側に設けられている天枠ランプ60
a、左枠ランプ60b、右枠ランプ60c、賞球ランプ
51および球切れランプ52に信号を送るためのランプ
制御基板35、スピーカ27からの音発生を制御するた
めの音制御基板70も設けられている。また、また、D
C30V、DC21V、DC12VおよびDC5Vを作
成する電源回路が搭載された電源基板910が設けられ
ている。
【0055】貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導
レール39を通り、図5に示すように、球供給樋186
a,186bを経て球払出装置に至る。球払出装置の上
部には、球切れスイッチ187が設けられている。球切
れスイッチ187が球切れを検出すると、球払出装置の
払出動作が停止する。球切れスイッチ187は遊技球通
路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留
タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイ
ッチ167も誘導レール39における上流部分(貯留タ
ンク38に近接する部分)には設けられている。球切れ
検出スイッチ167が遊技球の不足を検知すると、遊技
機設置島に設けられている補給機構から遊技機に対して
遊技球の補給が行われる。
【0056】球払出装置から払い出された遊技球は、連
絡口45および誘導樋(樋部材)206を通ってパチン
コ遊技機1の前面に設けられている打球供給皿(上皿)
3に誘導される。連絡口45の側方には、パチンコ遊技
機1の前面に設けられている余剰玉受皿(下皿)4に連
通する余剰玉通路46が形成されている。
【0057】入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸
し要求にもとづく遊技球が多数払い出されて打球供給皿
3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口45に到達し
た後さらに遊技球が払い出されると、遊技球は、余剰玉
通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに遊技球
が払い出されると、感知レバー47が満タンスイッチ4
8を押圧して満タンスイッチ48がオンする。その状態
では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払
出装置の動作が停止するとともに発射装置の駆動も停止
する。
【0058】図5に示すように、球払出装置の側方に
は、球供給樋186a,186bから遊技機下部の排出
口192に至る球抜き通路191が形成されている。球
抜き通路191の上部には球抜きレバー193が設けら
れ、球抜きレバー193が遊技店員等によって操作され
ると、誘導レール39から球抜き通路191への遊技球
通路が形成され、貯留タンク38内に貯留されている遊
技球は、排出口192から遊技機外に排出される。
【0059】機構板の側部(図5に示す例では、球抜き
通路191の近傍)には、貯留タンク38の位置付近か
ら上皿への連絡口45の位置付近まで高さ方向に延びる
ステンレススチール製の金具209が設置されている。
機構板のベース体36は導電性を有しているので、金具
209が機構板のベース体36に設置されることによっ
て、機構板のベース体36と金具209とは電気的に導
通していることになる。
【0060】この実施の形態では、カードユニット50
からの信号は全て払出制御基板37に入力される構成に
なっている。従って、球貸し制御に関して、カードユニ
ット50から主基板31に信号が入力されることはな
く、主基板31にカードユニット50の側から不正に信
号が入力される余地はない。また、カードユニット50
で用いられる電源電圧AC24Vは払出制御基板37か
ら供給される。よって、遊技機とカードユニット50と
の接続は簡便であり、例えば、図4に示すように、払出
制御基板37に設置されたコネクタ208から延伸する
ケーブル(図示せず)のみがカードユニット50に接続
され、遊技機内のその他の基板とカードユニット50と
を接続する必要はない。
【0061】一般に、カードユニット50は接地線を介
して接地されているので、遊技機側の接地必要箇所をカ
ードユニット50のFG(フレームグラウンド)端子に
接続すれば、容易に遊技機側の接地必要箇所を接地する
ことができる。この実施の形態では、金具209と電気
的に接続されるコネクタ207が払出制御基板37に設
けられている(図4参照)。コネクタ207から延びる
配線216は金具209に接続される(図6参照)。そ
して、払出制御基板37において、金具209と電気的
に接続されている線はコネクタ208に接続される。コ
ネクタ208およびケーブルを介して、金具209と電
気的に接続されている線は、カードユニットのFG端子
に接続される。従って、導電性の貯留タンク38および
機構板の金具209は、カードユニット50を介して接
地される。
【0062】この実施の形態では、貯留タンク38は、
カーボンを8重量%含有したABS樹脂で形成されてい
る。従って、貯留タンク38は導電性を有する。また、
貯留タンク38の遊技機正面側の一部には金属製のアー
ス板(金属板)218が取り付けられている。アース板
218は、貯留タンク38に貯留されている遊技球と接
触可能である。従って、遊技球の電位は、貯留タンク3
8に貯留されているときにアース板218の電位と同じ
になる。さらに、貯留タンク38におけるアース板21
8以外の部分はカーボンを含有した合成樹脂で導電性を
有するので、遊技球の電位は、貯留タンク38全体の電
位と同じになる。さらに、遊技店において、遊技球は遊
技機設置島に設けられている補給路を通ってから遊技機
の貯留タンク38に補給されるので、貯留タンク38に
補給される前に既に遊技球が帯電していることが多い。
しかし、貯留タンク38が、カーボンを含有する導電性
合成樹脂で形成され、かつ、接地されているので、遊技
球の電荷は貯留タンク38を介してアース側に逃げ遊技
機の帯電が解消される。
【0063】また、誘導レール39や球供給樋186
a,186bは、ステンレス繊維を6重量%含有するA
BS樹脂で形成されている。さらに、打球供給皿(上
皿)3、余剰玉受皿(下皿)4、余剰玉通路46および
球抜き通路191等も、ステンレス繊維を含有する合成
樹脂で形成されていることが好ましい。すなわち、機構
部における遊技球が通過する全ての経路がステンレス繊
維を含有する合成樹脂で形成されていることが好まし
い。
【0064】図5に示すように、貯留タンク38の側部
には、配線211を接続するための接続部(例えば、配
線211の端部に設けられている金具をねじ止めするよ
うな構造)212が設けられている。また、図6に示す
ように、配線211は、接続部213によって機構板の
金具209に接続される。金具209は、カードユニッ
ト50を介して接地されるので、貯留タンク38の電位
も接地レベルになる。
【0065】図7は、機構板の下部を示す部分斜視図で
ある。この実施の形態では、遊技球を遊技機前面の打球
供給皿3に導くための誘導樋206は、カーボンを8重
量%含有したABS樹脂で形成されている。従って、誘
導樋206は導電性を有する。また、誘導樋206の近
傍において流下した遊技球が接触可能な位置には、誘導
樋206と接触する金属製のアース板(金属板)221
が設置されている。従って、誘導樋206を流れる遊技
球の電位は、誘導樋206およびアース板221の電位
と同じになる。
【0066】図7に示すように、機構板の金具209に
は、金属製の受け金具222が取り付けられている。誘
導樋206と受け金具222との間には配線224が這
わされ、誘導樋206には配線224を接続するための
接続部(例えば、配線224の端部に設けられている金
具をねじ止めするような構造)223が設けられ、受け
金具222には配線224を接続するための接続部(例
えば、配線224の端部に設けられている金具をねじ止
めするような構造)225が設けられている。
【0067】この実施の形態では、発射レールからの配
線205(図3参照)は誘導樋206に接続されてい
る。誘導樋206は導電性であり、かつ、受け金具22
2、金具209および払出制御基板37を介してカード
ユニット50のFG端子に接続される。よって、誘導樋
206の電位も接地レベルになっている。
【0068】この実施の形態では、球払出装置を収容す
る賞球ケース40Aは、カーボンを8重量%含有したポ
リカーボネートで形成されている。さらに、図5に示す
ように、賞球ケース40Aの上部において、ステンレス
スチール製の押え金具231によって、賞球ケース40
Aは機構板のベース体36に固定される。従って、導電
性の賞球ケース40Aとステンレススチール製の押え金
具231とは接している。また、押え金具231には、
配線214を介して、機構板の金具209に設けられて
いる接続部(例えば、配線214の端部に設けられてい
る金具をねじ止めするような構造)215と電気的に接
続可能な接続部210が設けられている(図5および図
6参照)。よって、賞球ケース40Aの電位は金具20
9の電位と同じになる。上述したように、金具209の
電位は接地レベルになっているので、賞球ケース40A
の電位も接地レベルになっている。
【0069】上述したように、遊技盤6において遊技媒
体と接触可能な位置に設置されている各構造体(図8に
示す例では、可変表示部9の表飾り9A、サイドランプ
25、可変入賞球装置15および大入賞口の開閉板2
0)において、少なくとも一部にステンレス繊維を含有
する合成樹脂が用いられ、さらに、ステンレス繊維を含
有する合成樹脂が間接的に接地されているので、急激な
放電の発生が緩和される。従って、遊技盤6の遊技領域
7に進入する遊技球が帯電していても、急激な放電によ
ってノイズが発生することが防止される。
【0070】また、この実施の形態の遊技機では、機構
板に遊技媒体を払い出す払出機構が設置された構造にお
いて、機構部を構成する部材(上記の例では、機構板の
ベース体36および遊技球の通路)が、ステンレス繊維
を含有する合成樹脂で形成されている。従って、遊技機
の難燃性が高まるとともに、遊技球の帯電防止の効果も
向上する。特に、遊技媒体を払い出す払出機構におい
て、遊技球が流れる球通路がステンレス繊維を含有する
合成樹脂で形成されているので、帯電防止の効果は大き
い。
【0071】なお、この実施の形態では、遊技盤6に設
置されている構造体を形成する導電性合成樹脂としてス
テンレス繊維を含有する合成樹脂が用いられたが、カー
ボンを含有する合成樹脂を用いてもよい。
【0072】さらに、合成樹脂に対してステンレス繊維
のみを含有させた場合には、合成樹脂自体の熱変形等に
起因してステンレス繊維の接触が弱まって導電性が低下
する可能性があることが報告されている。そのような可
能性を排除するために、ステンレス含有合成樹脂にさら
にカーボンを含有させたものを用いてもよい。すなわ
ち、上述したステンレス繊維を含有する合成樹脂に代え
て、ステンレス繊維およびカーボンを含有する合成樹脂
で形成してもよい。また、合成樹脂に対してステンレス
繊維のみを含有させた場合でもそのような合成樹脂は高
いシールド性を示すのであるが、さらにカーボンを含有
させた場合には、高温、低温が繰り返されるような環境
下にあっても、シールド効果が低下しない。
【0073】図8は、機構板36に取り付けられている
各部材を、遊技盤6、払出制御基板37およびカードユ
ニット50とともに示す結線図である。上述したよう
に、発射レール201、外レール202および内レール
203は、遊技が行われるときには電気的に導通してい
る。また、遊技盤6において各構造体と電気的に接続さ
れている導電シート240は外レール202と導通して
いる。
【0074】誘導樋206はカーボンを8重量%含有し
たABS樹脂で形成され、かつ、誘導樋206にはアー
ス板221が接触している。発射レール201と誘導樋
206とは配線205で接続されている。また、誘導樋
206は、配線224によって、機構板の金具209に
接続された受け金具222に接続されている。金具20
9および受け金具222はステンレススチール製であ
る。従って、遊技盤6の導電シート240、打球レール
および誘導樋206の電位は、機構板の金具209の電
位と同じである。
【0075】貯留タンク38はカーボンを8重量%含有
したABS樹脂で形成され、かつ、その一部にはアース
板218取り付けられている。貯留タンク38は、配線
211によって、機構板の金具209に接続されてい
る。よって、貯留タンク38の電位は、機構板の金具2
09の電位と同じである。
【0076】また、賞球ケース40Aはカーボンを8重
量%含有したポリカーボネートで形成されている。そし
て、ステンレススチール製の押え金具231が賞球ケー
ス40Aに接している。さらに、押え金具231は、配
線214によって、機構板の金具209に接続されてい
る。よって、賞球ケース40Aの電位は、機構板の金具
209の電位と同じである。
【0077】従って、発射装置から発射された遊技球の
通路となる打球レール、遊技盤6に設けられている導電
性合成樹脂による各構造体、払い出される遊技球の通路
の主要部となる貯留タンク38、球払出装置内の球通路
293および誘導樋206の電位は、機構板の金具20
9および金具209が取り付けられている機構板のベー
ス体36の電位と同じである。金具209は、払出制御
基板37およびカードユニット50を介して接地されて
いる。よって、打球レール、貯留タンク38、球払出装
置内の球通路293、誘導樋206および機構板のベー
ス体36の電位は接地レベルである。
【0078】以上に説明したように、遊技盤6において
遊技媒体と接触可能な位置に設置されている各構造体の
少なくとも一部(図8に示す例では、可変表示部9の表
飾り9A、サイドランプ25の接触部、可変入賞球装置
15および大入賞口の開閉板20が該当)に導電性合成
樹脂部材が用いられ、さらに、導電性合成樹脂部材が間
接的に接地されている。遊技媒体と接触可能な位置に導
電性合成樹脂部材を配置するように構成すれば、急激な
放電の発生が緩和され、制御基板内の電子回路に対して
電磁妨害を与える可能性がなくなる。例えば、ステンレ
ス含有合成樹脂の比抵抗は10〜10Ω・cm程度
と金属に比べて大きいので、急激な放電が発生すること
はない。
【0079】なお、上記の実施の形態では、ステンレス
を含有する合成樹脂としてステンレス繊維をフィラーと
する合成樹脂が用いられたが、フィラーとしてフレーク
状等のステンレススチールを含有する合成樹脂を用いて
もよい。
【0080】さらに、上記の実施の形態では、遊技盤6
に設置されている可変表示部9の表飾り9A等の遊技球
に接触しうる構造体のすくなとも一部が、ステンレスフ
ィラー等の導電性物質を含有する導電性合成樹脂で形成
されていたが、そのような構造体を含む遊技盤6に存在
する各部材(例えば釘を含む)のうちに導電性物質を含
有する導電性合成樹脂で形成されているものがあるよう
に構成されていてもよい。
【0081】また、上記の各実施の形態のパチンコ遊技
機1は、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示
される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせに
なると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種
パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放
する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価
値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、
始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が
所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役
物への入賞があると所定の権利が発生または継続する第
3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。
【0082】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、遊技機を、遊
技媒体が接触可能な位置に配置された構造体における少
なくとも一部が導電性物質を含有する導電性合成樹脂で
形成されている構成にしたので、遊技領域内での遊技球
の急激な放電にもとづくノイズの発生を防止することが
でき、制御回路に誤動作を生じさせない効果がある。
【0083】請求項2記載の発明では、構造体は取付部
を含み、取付部が導電性合成樹脂で形成されているの
で、構造体の遊技盤への取り付けが簡便になるととも
に、取付部が遊技媒体に接触するような場合でも急激な
放電の発生を防止することができる。
【0084】請求項3記載の発明では、遊技盤が導電性
部材を含むように構成されているので、遊技媒体に対す
る帯電防止効果を発揮させることができる。
【0085】請求項4記載の発明では、構造体における
取付部が、遊技盤における導電性部材と導通するように
導電性の取付部材で遊技盤に取り付けられているので、
遊技媒体が帯電している場合に、その電荷を導電部分に
逃がすことができ、より効果的に急激な放電を防止する
ことができる。
【0086】請求項5記載の発明では、シート状の導電
性部材が遊技盤の表面または内部に積層されるように構
成されているので、導電性部材の形成が容易であるとと
もに、導電性部材を目立ちにくくすることができる。
【0087】請求項6記載の発明では、構造体が遊技媒
体と接触可能な接触部を含み、接触部が導電性合成樹脂
で形成されているので、特に遊技球と接触しやすい部分
において、急激な放電を防止することができる。
【0088】請求項7記載の発明では、接触部において
導電性合成樹脂部分が遊技媒体と直接接触するように露
出しているので、すなわち、金属めっき等が施されてい
ないので、導電性が高くなってしまうことはなく、急激
な放電防止の効果が低減してしまうことはない。
【0089】請求項8記載の発明では、導電性合成樹脂
で形成されている部分を接地するための接地接続部が備
えられているので、遊技媒体が帯電している場合に、そ
の電荷を接地側に逃がすことが可能になる。
【0090】請求項9記載の発明では、導電性合成樹脂
がステンレスフィラーを含有したものであるから、急激
な放電を防止できる範囲内において合成樹脂の導電性を
高めることができる。
【0091】請求項10記載の発明では、ステンレスフ
ィラーが繊維状であるから、フィラーの結合度が高く、
強度の高い部材を形成することができる。
【0092】請求項11記載の発明では、導電性合成樹
脂がカーボンを含有したものであるから、急激な放電を
防止できる範囲内において合成樹脂の導電性をより高め
ることができる。
【0093】請求項12記載の発明では、構造体におけ
る発光手段からの光を透光させる部分は非導電性合成樹
脂からなるように構成されているので、構造体を急激な
放電を防止できるような構造にしても、外部から見た発
光手段の性能は低下しない。
【0094】請求項13記載の発明では、構造体には可
変表示装置における装飾部材が含まれるので、可変表示
制御を行う回路に対してノイズを与えないようにするこ
とができ、可変表示制御が確実に実行される。
【0095】請求項14記載の発明では、遊技盤の表面
に設置されている部材に導電性物質を含有する導電性合
成樹脂で形成されている部材が含まれている構造である
から、遊技球が接触する可能性が高い部分において導電
性合成樹脂で形成されている部材を用いることができ、
遊技領域内での遊技球の急激な放電にもとづくノイズの
発生を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 サイドランプとその周辺部分の構成例を示す
部分断面図である。
【図3】 ガラス扉枠を取り外した状態での遊技盤の前
面を示す正面図である。
【図4】 遊技機を裏面から見た背面図である。
【図5】 各種部材が取り付けられた機構板を遊技機背
面側から見た背面図である。
【図6】 機構板を遊技機表側の斜め方向から見た斜視
図である。
【図7】 機構板の下部を示す部分斜視図である。
【図8】 遊技盤を、打球レール、機構板に取り付けら
れる各部材、払出制御基板およびカードユニットととも
に示す結線図である。
【符号の説明】
6 遊技盤 7 遊技領域 9 可変表示部 9A 表飾り(装飾部材) 15 可変入賞球装置 20 開閉板 25 遊技効果LED(サイドランプ) 42 逆流防止部材 43 風車 231 レンズ部材 233 接触部 235 取付部 236 ビス 240 導電シート

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に形成された遊技領域に遊技媒体
    を発射して所定の遊技を行う遊技機であって、 前記遊技盤に取り付けられ遊技媒体が接触可能な位置に
    配置された構造体における少なくとも一部が、導電性物
    質を含有する導電性合成樹脂で形成されていることを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 構造体は、該構造体を遊技盤に取り付け
    るための取付部を含み、 前記取付部が導電性合成樹脂で形成されている請求項1
    記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技盤は、導電性を有する導電性部材を
    含む請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技盤は、導電性を有する導電性部材を
    含み、 構造体における取付部が、前記導電性部材と導通するよ
    うに導電性を有する取付部材で前記遊技盤に取り付けら
    れている請求項2記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 導電性部材はシート状であって、遊技盤
    の表面または内部に積層される請求項3または請求項4
    記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 構造体は遊技媒体と接触可能な接触部を
    含み、 前記接触部は導電性合成樹脂で形成されている請求項1
    ないし請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 接触部において導電性合成樹脂部分は遊
    技媒体と直接接触するように露出している請求項6記載
    の遊技機。
  8. 【請求項8】 導電性合成樹脂で形成されている部分を
    接地するための接地接続部を備えた請求項1ないし請求
    項7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 導電性合成樹脂は、ステンレスフィラー
    を含有する合成樹脂である請求項1ないし請求項8記載
    の遊技機。
  10. 【請求項10】 ステンレスフィラーは繊維状である請
    求項9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 導電性合成樹脂は、カーボンを含有す
    る合成樹脂である請求項1ないし請求項10記載の遊技
    機。
  12. 【請求項12】 構造体は、発光手段を備えた構造体を
    含み、 前記構造体において前記発光手段からの光を透光させる
    部分は非導電性合成樹脂からなる請求項1ないし請求項
    11記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 構造体は、識別情報を可変表示する可
    変表示装置を装飾する装飾部材を含む請求項1ないし請
    求項12記載の遊技機。
  14. 【請求項14】 遊技盤に形成された遊技領域に遊技媒
    体を発射して所定の遊技を行う遊技機であって、 前記遊技盤の表面に設置されている部材に、導電性物質
    を含有する導電性合成樹脂で形成されている部材が含ま
    れることを特徴とする遊技機。
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