JP5498117B2 - 遊技機における不正防止装置 - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に対する不正行為を防止する不正防止技術に関する。
一般に、遊技場内では、パチンコ機等の遊技機本体と、CRユニットや球貸機等の周辺機材とを設置台上に交互に横並びに複数備えている。パチンコ機等の遊技機には遊技性を向上させるために、遊技盤上に各種の入賞口や表示装置が設けてあり、特にパチンコ機では、始動口と呼ばれる特別な入賞口があって、この始動口には、始動口内に入った遊技球を検出する例えばマイクロスイッチからなるセンサーが設置されており、このセンサーによって始動口への遊技球の入賞が検出されると検出信号を遊技機に内蔵されたマイクロコンピュータに送り、マイクロコンピュータは、この特別な入賞に対応するように遊技盤上の可変表示装置や役物等の制御をおこなっている。
ところで、従来、ピアノ線等の不正器具を用いて上述したセンサーを誤作動させ、あたかも特別な入賞があったかのように故意に可変表示装置や役物等を制御するといった不正行為がおこなわれる場合がある。
この不正行為を防止するため、従来、遊技機のガラス枠を閉じた状態で、ガラス枠の周縁部に生じる隙間に、飾り部材の突出部を嵌合させて、遊技機の内側への不正器具の挿入を防止するものがある(特許文献1参照)。
特開平8−299555号公報
しかしながら、従来の構成では、遊技場内で、遊技機の外側から、即ち遊技機と、CRユニットや球貸機等の周辺機材との隙間から不正器具を挿入された場合には、不正行為を防止できないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、遊技機の外側から不正器具を挿入して行う遊技場内での不正行為を防止できる遊技機における不正防止装置を提供することにある。
本発明は、周辺機材に対して隙間をあけて横並びに配置された遊技機における不正防止装置であって、前記遊技機の背面側に前記隙間に出っ張らないように取り付けられた固定板と、前記固定板に固定され前記遊技機と前記周辺機材との間の縦方向に延びた前記隙間を前記背面側で塞ぐ閉塞部材と、を備えたことを特徴とする。
この発明では、遊技機の外側から、即ち遊技機と周辺機材との間の縦方向に延びた隙間から不正器具を挿入しても、該隙間には閉塞部材を備えるため、遊技機の外側からの不正器具の挿入による不正行為を防止できる。
この場合において、前記閉塞部材は隙間調整代を有した複数の丸孔を備え、いずれかの丸孔を貫通した締結具により前記遊技機の背面に前記固定板を介して取り付けられていてもよい。
この閉塞部材は、いずれかの丸孔を貫通した締結具により遊技機の背面に取り付けられるため、丸孔と締結具の隙間以上の縦、横方向への移動が阻止される。従って、不正器具を挿入して該閉塞部材を無理にこじ開けても、閉塞部材は確実に位置決めされるため、不正器具の挿入が阻止される。
既に設置済みの遊技機では、遊技機の背面に固定板を取り付け、この固定板に閉塞部材を取り付ければよい
本発明では、遊技機と周辺機材との間の縦方向に延びた隙間から不正器具を挿入しようとしても、不正器具が閉塞部材に当たって挿入が阻止されるため、該不正器具の挿入による不正行為を防止できる。
本発明の実施形態に係るパチンコ機を設置した遊技機島を示す図である。 パチンコ機の構成をCRユニットと共に示す斜視図である。 パチンコ機が備える外枠の構成を示す図であり、(A)は正面斜視図、(B)は背面斜視図である。 パチンコ機の裏面の構成をCRユニットと共に模式的に示す図である。 パチンコ機への不正防止装置の取付構造を示す分解斜視図である。 不正防止装置の構成を示す図であり、(A)は不正防止装置の正面図、(B)は上面図、(C)は側面図、(D)は(B)の拡大図、(E)は丸孔群の拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について、遊技機の一種であるパチンコ機を例にして説明する。
図1は、本実施形態に係るパチンコ機1を設置した遊技機島10を示す図である。
遊技機島10は、遊技場においてパチンコ機1などの複数の遊技機を設置するための設備であり、図1に示すように、略70cm高さの位置に略水平に延びる2枚の天板12を支持し、これら天板12の上に、複数のパチンコ機1を背中合わせに2列に延びるように併設して成る。なお、遊技機島10を遊技場の壁際に設置する場合には、壁に沿ってパチンコ機1が1列に併設される。
また遊技機島10は、各パチンコ機1に遊技球を補給、回収する設備を有する。すなわち遊技機島10の天井中央には遊技球を貯留する上部タンク14が設けられ、上部タンク14からパチンコ機1のそれぞれに遊技球を給配する給配機構(不図示)が、遊技機島10の上部に設けた欄間16の内側に設けられている。この欄間16は開閉自在に構成されており、遊技球の給配不良などのトラブル発生時に欄間16を開いて対処できるようになっている。欄間16の下方には幕板22が設けられ、この幕板22には、遊技者の操作により点灯/点滅して店員を呼び出す呼出ランプ24がパチンコ機1と1対1で対応するように設けられている。
また遊技機島10には、遊技球を入れる玉箱を載せるステージとして用いられる銀板20が設けられると共に、銀板20の下部には腰板18が設けられ、この腰板18の内側には各パチンコ機1から排出された遊技球を回収する回収桶(不図示)が設けられている。回収桶に回収した遊技球は遊技機島10に内設された下部タンク(不図示)に流れ込み、研磨装置(不図示)で研磨された後、上部タンク14に揚送され、該上部タンク14から各パチンコ機1に補給される。
パチンコ機1は、プリペイド媒体を購入、或いは、プリペイド媒体に現金をチャージし、該プリペイド媒体に記録された残価値を代償として遊技球を借りて遊技する、いわゆるCR機と呼ばれる遊技機であり、各パチンコ機1の左側には、パチンコ機1と1対1で対応するようにプリペイド媒体を読み取るCR(Card Reader)ユニット30が横並びに配置されている。プリペイド媒体にはICを内蔵した硬貨形状のICコインが用いられている。なお、プリペイド媒体には、ICコインの他にもプリペイドカードやICカード等のカード型の記録媒体を用いることもできる。
遊技機島10において、パチンコ機1を入れ替える際には、一般に、CRユニット30を残して入れ替え対象のパチンコ機1だけを遊技機島10から取り外し、空いたスペースに新しいパチンコ機1を嵌め込んで設置する。
図2は、パチンコ機1の構成をCRユニット30と共に示す斜視図である。
パチンコ機1は、当該パチンコ機1の外殻を形成し、遊技機島10の天板12に取り付けられる外枠40と、この外枠40に対し、正面からみて左側の上下に設けたヒンジ金具46を介してヒンジ連結されたパチンコ機本体50とを備える。
外枠40は、図3(A)に示すように、木製の矩形板材から成る左右一対の縦板42及び上下一対の横板43を全体として縦長の矩形枠状に組み合わせ、これら縦板42及び横板43を小ネジ等の締結部材により固定することによって構成されている。パチンコ機本体50は、外枠40に、ヒンジ金具46により開閉自在に支持され、図3(B)に示すように、外枠40の前面に重なり合う合成樹脂製の本体枠52と、この本体枠52に支持されて外枠40の内側に入り込む遊技盤53(図2参照)や各種の裏面部品55を一体に含む。
図2に示すように、本体枠52には前面ガラス54が嵌め込まれた視認窓56が形成され遊技盤53の遊技領域を視認可能に成されている。この遊技盤53には、遊技球が通過する複数の始動口(不図示)や、図柄を可変表示する可変表示ユニット(不図示)が設けられており、始動口を遊技球が通過するごとに当落抽選が行われ、図柄の可変表示により当落結果が遊技者に通知される。
視認窓56の下側には遊技球の排出口58及び上皿60が設けられている。排出口58からはパチンコ機本体50から払い出される遊技球が排出され上皿60に一旦貯留される。上皿60は、遊技球を一列に整列させながら遊技球発射装置(不図示)側へ導くための球受皿として機能する。パチンコ機本体50の正面右下側には遊技球発射ハンドル62が設けられており、該遊技球発射ハンドル62の操作により遊技球発射装置が作動し、上皿60の遊技球が遊技盤53面に発射される。上皿60の下方には、遊技球が上皿60に一杯になった場合に該遊技球が払い出される下皿61が設けられている。
上皿60の手前側には、球貸ボタン64、球貸可能ランプ66、返却ボタン68、及び度数表示部70が設けられている。球貸ボタン64は遊技球の貸し出し操作のためのボタンであり、球貸可能ランプ66は球貸ボタン64が操作可能な状態であることを表示するランプであり、返却ボタン68はCRユニット30からプリペイドコインを排出させるためのボタンであり、度数表示部70はプリペイドコインの残価値を度数表示する。球貸ボタン64が操作されると、パチンコ機本体50からCRユニット30に対して球貸要求が送信され、プリペイドコインに残価値が存在する限りにおいて、CRユニット30からパチンコ機本体50に球貸許可指令が送信され、該パチンコ機本体50から貸出球が上皿60に払い出される。
またパチンコ機本体50の下部には、スピーカ71や灰皿73が設けられ、また、上皿60の手前側に、可変表示ユニットで行われる当落抽選の結果表示演出を切り替える演出切替ボタン74が設けられ、パチンコ機本体50の上部には、その左右に各種ランプ72が設けられている。
CRユニット30は、図2に示すように、縦長の直方体型の筐体として構成され、その前面には、CRユニット30の機器状態が警告状態にあるか否かを点灯色の切換えによって表す状態表示ランプ31、高額紙幣(例えば、「一万円」、「五千円」や「二千円」などの紙幣)を含む各種紙幣を挿入するための紙幣挿入口32、プリペイドコインの残価値の度数表示や貸出金額を表示する表示部35、会員カードの暗証番号などを入力するテンキー37、コイン投入口33、会員カードを挿入する会員カード挿入口36、及びコイン排出口34が設けられている。
CRユニット30は、紙幣挿入口32から紙幣が挿入されると、紙幣の額面に応じた価値情報が記録したプリペイドコインを発行する。このプリペイドコインはパチンコ機本体50の返却ボタン68の操作に応じてコイン排出口34から排出される。また、このプリペイドコインがコイン投入口33に投入されると、CRユニット30はプリペイドコインの残価値を読み取りパチンコ機1の度数表示部70に残価値に応じた度数を表示させる。
図4は、パチンコ機1の裏面部品55の構成をCRユニット30と共に模式的に示す図である。
同図に示すように、パチンコ機本体50の裏面には、略中央部に、遊技球の始動口通過を契機に当落抽選を行う1チップマイコンを搭載したメイン基板80が配置されている。
パチンコ機本体50の左下には、遊技球を遊技盤面に発射する発射モータ82が配置され、この発射モータ82とメイン基板80の間には、遊技球発射ハンドル62の操作に応じて発射モータ82を作動させる電子回路を搭載した発射制御基板84が配置されている。また、メイン基板80の下側であって、発射制御基板84の右側には、各基板に電力を供給する電源基板86が配置され、この電源基板86の上には、賞球や貸し球の払い出しを制御する払出制御基板88が設けられている。これらメイン基板80、発射制御基板84、電源基板86及び払出制御基板88は、併せて主基板とも呼称される。
メイン基板80の上側には、遊技盤53の可変表示ユニットの表示を制御する映像基板90と、音声の出力制御を行う音声基板92とが横並びに配置されている。これら映像基板90及び音声基板92は、併せてサブ基板とも呼称される。
パチンコ機本体50の右上には盤用外部端子板94が配置されている。盤用外部端子板94には、遊技場側の管理制御装置(いわゆる、ホールコンピュータ)に対して遊技(遊技盤53の状態)に関する信号を出力するための出力端子(不図示)が設けられている。係る出力端子には、例えば、可変表示ユニットの図柄の変動が停止(確定)するごとに信号を出力する端子(回転数出力用端子)や、大当たり時に信号を出力する端子(大当たり出力用端子)、大当たり中又は可変表示ユニットの図柄変動時間短縮中(いわゆる時短遊技中)に信号出力する端子(特別遊技状態出力用端子)などが含まれる。
パチンコ機本体50の左最上には上方に開口したタンク96が設けられており、このタンク96には、遊技機島10から給配される遊技球が逐次補給される。タンク96の下方には右側に向かって延び下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール98が連結され、タンクレール98の下流側には上下方向に延びるケースレール99が連結されている。このケースレール99の最下流部には払出装置100が設けられている。払出装置100は、遊技球を払い出すための払出モータ102と、払い出される遊技球数をカウントするための払出カウンタ104とを備え、払出制御基板88の制御により払出モータ102を駆動しつつ払出カウンタ104で遊技球の払い出し個数をカウントし、必要個数の遊技球の払い出しを適宜に行う。
払出装置100の下方であって払出制御基板88の右側には、CRユニット接続基板106が配置されている。CRユニット接続基板106には、接続ケーブル108を着脱自在に接続するCRコネクタ110が設けられ、この接続ケーブル108を介してCRユニット30と電気的に接続されている。さらにCRユニット接続基板106は、パチンコ機本体50の球貸ボタン64、球貸可能ランプ66、返却ボタン68、及び度数表示部70とも電気的に接続されている。これにより、CRユニット接続基板106は、CRユニット30からプリペイドコインの残価値を取得して度数表示部70に表示し、また、球貸ボタン64の操作に伴い球貸要求をCRユニット30に送信し、この応答としてCRユニット30から球貸許可指令を受け取ると、払出制御基板88に所定個数の貸し球を払い出すための指示を送信する。
上述の各種の基板や装置のうち、パチンコ機1の裏面において右端側には、図4に示すように、払出装置100及びCRユニット接続基板106が上下に配置されている。この右端側には、このパチンコ機1と対を成すCRユニット30が配置されているが、パチンコ機1とCRユニット30との間には縦方向に延びた僅かな隙間δが生じている。この隙間δは、通常、パチンコ機1の遊技方法を記した備え付けの遊技説明書を挟み込んで収納するスペース等に有効に利用されている。
ところで、この隙間δの近傍には、遊技球の払出しや貸し出しに関わる装置である払出装置100、及びCRユニット接続基板106が配置されているため、この隙間δからピアノ線や針金、セル板などの不正器具を挿入し、払出装置100の払出カウンタ104のカウント値を狂わせたり、CRユニット接続基板106のCRコネクタ110に球貸し動作を誘起する電気信号を流し込んだりして、これら払出装置100やCRユニット接続基板106を誤動作させ、遊技球を不正に獲得するという行為が行われる虞がある。
また一般に、払出装置100を対象とした不正行為として、パチンコ機1の正面側から不正な電波を飛ばして払出カウンタ104のカウント値を狂わせる行為が知られており、この不正行為に対しては、不正な電波を検知する不正電波検知装置を払出装置100の近傍に配置して不正行為を検知するという対策が講じられている。
ところが、隙間δから不正器具を挿入すると払出装置100の直近まで不正器具が到達することから、該不正器具から不正電波検知装置で検知できない程の微弱な電波を飛ばしただけで払出装置100が誤動作してしまう虞があり、この場合には、不正行為を検知することができない。
本実施形態のパチンコ機1には、図4に示すように、隙間δから不正器具を挿入しての不正行為を防止するための不正防止装置120が背面側に設けられている。
図5はパチンコ機1への不正防止装置120の取付構造を示す分解斜視図であり、図6(A)は不正防止装置120の正面図、図6(B)は上面図、図6(C)は側面図、図6(D)は図6(B)の拡大図、図6(E)は丸孔群の拡大図である。
不正防止装置120は、パチンコ機1の背面側に取り付けられてパチンコ機1とCRユニット30との間の縦方向に延びた隙間δを塞ぐ装置であり、図5に示すように、防犯ベース122と、防犯板124とを備える。
防犯ベース122は、防犯板124をパチンコ機1に固定するための固定板であり、外枠40を裏側からみた右側の縦板42に沿って延びた板状に形成されている。この防犯ベース122には、縦方向に一定の間隔で複数のネジ孔126及びネジ軸132が設けられており、防犯ベース122は各ネジ孔126に通した固定用ネジ128で縦板42に強固に固定される。この防犯ベース122は、図6(D)に示すように、断面L字状に折り曲げられて位置決め片122Aが形成されており、この位置決め片122Aを、縦板42の内側面42Aに密接させて防犯ベース122を取り付けることで、防犯ベース122を縦板42の延在方向に沿って正確に固定できる。また防犯ベース122は、縦板42の外側面42B(隙間δに臨む面)まで出張らないように成されており、隙間δから挿入した器物で取り外され難くなっている。
防犯板124は、隙間δを塞ぐ閉塞部材であり、図5に示すように、剛性の高い例えば鋼材を縦板42の最上部から最下部まで延びる長さの板状に形成して成る。この防犯板124には、縦方向に一定の間隔で、多数の丸孔130A(図6(E)参照。)を有した丸孔群130が形成されている。本実施形態では、防犯板124の丸孔群130のうち、任意の一つの丸孔130Aに、防犯ベース122のネジ軸132を貫通させ、貫通したネジ軸132に蝶ナット134を締結することで、該防犯板124が防犯ベース122に固定される。防犯板124の締結部材に蝶ナット134を用いることで、手作業で締め付けや取り外しが簡単にできる。
防犯ベース122に防犯板124を固定する際には、図6(D)に示すように、防犯板124の縁部124AがCRユニット30の隙間δ側の側面30Aに当接するように、各丸孔群130から選択した一つの丸孔130Aに防犯ベース122の各ネジ軸132を貫通させて位置決めし、蝶ナット134で締めて固定する。これにより、パチンコ機1とCRユニット30との間に縦方向に延びた隙間δの奥(パチンコ機1の背面側)が防犯板124によって閉塞される。
このとき防犯板124の丸孔130Aに防犯ベース122のネジ軸132を貫通させて固定する構造としているので、丸孔130Aとネジ軸132の遊び以上の縦、横方向への防犯板124の移動が確実に阻止される。したがって、不正器具を挿入して該防犯板124とCRユニット30の間の隙間δを無理にこじ開けようとしても、防犯板124が確実に位置決めされ、不正器具の挿入が阻止される。
特に、丸孔130Aとネジ軸132の遊びを規定する、これら丸孔130Aとネジ軸132の設計公差を、隙間δから挿入され得る不正器具の細さや厚み以下とすることで、不正器具の挿入を確実に阻止することができる。また、防犯板124は導電性を有し、隙間δに挿入される不正器具に対して防犯板124がアースとして機能する。これにより、防犯板124によって、ピアノ線や針金等の不正器具を通じてパチンコ機1に流し込まれる電気信号が遮断され、また、該不正器具から発せられる電波が弱められるため、不正行為の阻止効果を高めることができる。
ここで、防犯板124の丸孔群130は、図6(E)に示すように、丸孔130Aを縦方向及び横方向(パチンコ機1の左右方向)に多行多列(図示例では5行2列)に設けて成る。このように複数の丸孔130Aで丸孔群130が構成されることで、防犯ベース122への取付位置を、パチンコ機1の横方向に及び縦方向に、それぞれ丸孔130Aの間隔α、βで隙間δに合せて防犯板124の取付位置を調整できる。
また、丸孔130Aの列方向Mは、防犯板124の縦方向に対して傾斜しており、列方向Mを縦方向に沿って配置したときに比べて横方向の隙間調整代γが拡張されている。また、同一列の複数の丸孔130Aが、各列の配置間隔αの範囲内に複数含まれるように列方向Mが傾斜しており、これにより横方向への調整を丸孔130Aの列間隔αよりも細かくでき、隙間δに合せて、これを隙無く塞ぐことができる。
また、設置時に隙間δを塞ぐように防犯板124を調整しても、設置後に外枠40に対してパチンコ機本体50を開閉させたときの衝撃や、外枠40を遊技機島10に残したままパチンコ機本体50のみを入れ替えた際の衝撃などにより、隙間δが変化する場合がある。このような場合であっても、隙間δの変化に合せて該隙間δを塞ぐように防犯板124の取付位置を調整できる。この調整は、図3(A)に示すように、外枠40に対してパチンコ機本体50を開き、外枠40の裏側に設けた防犯板124の締結を解くことで行われるが、この締結に蝶ナット134が用いられているため、手作業で簡単に締結を解いて調整することができる。
防犯板124により奥側(パチンコ機1の背面側)で塞がれた隙間δの前側(パチンコ機1の正面側)に、例えばポリウレタン等の弾力性を有する弾性部材(不図示)を縦方向に隙無く設けてもよい。このように隙間δの前側に弾性部材を設けると、視覚的にも該隙間δに不正器具を挿入する等の不正行為の抑止力となり、また、隙間δを埋める部材を弾性部材とすることで、この隙間δを、備え付けの遊技説明書を挟み込むスペースとして利用することもできる。さらに、仮に弾性部材を貫通して不正器具を挿入しても、隙間δの奥に防犯板124が位置するため、不正器具の挿入が阻止される。
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、本実施形態では、パチンコ機1の背面側に取り付けられてパチンコ機1とCRユニット30との間の縦方向に延びた隙間δを塞ぐ防犯板124を備えた不正防止装置120を該パチンコ機1に設ける構成とした。この構成により、隙間δから不正器具を挿入しても、この隙間δの奥には防犯板124を備えるため、不正器具を挿入しての不正行為を防止することができる。
特に、本実施形態の不正防止装置120によれば、隙間δから挿入した不正器具で、パチンコ機1の裏面においてCRユニット30の側に配置された払出装置100及びCRユニット接続基板106といった遊技球の払い出し、或いは、貸し出しに関する装置を誤動作させる、という不正行為を効果的に防止することができる。
また本実施形態では、防犯板124に設けた丸孔130Aに、防犯ベース122に設けたネジ軸132を貫通させて固定する構造とした。この構造によれば、丸孔130Aとネジ軸132の遊び以上の縦、横方向への防犯板124の移動が阻止される。したがって、不正器具を挿入して該防犯板124とCRユニット30の間の隙間δを無理にこじ開けようとしても、防犯板124が確実に位置決めされるため、不正器具の挿入が阻止されることとなる。
これに加え、防犯ベース122をパチンコ機1の外枠40に固定するだけで、遊技機島10に既に設置されているパチンコ機のそれぞれに、不正防止装置120を簡単に取り付けることができる。
また本実施形態では、防犯板124には、隙間調整代γを有する複数の丸孔130Aを設けて丸孔群130を構成し、いずれかの丸孔130Aに、防犯ベース122のネジ軸132を貫通させて固定する構造とした。
この構造によれば、隙間δの形状に合せて調整しながら防犯板124を防犯ベース122に固定することができる。
また防犯板124により奥側で塞がれた隙間δの前側に弾性部材(不図示)を備える構成とすれば、視覚的にも該隙間δに不正器具を挿入する等の不正行為の抑止力となり、また、隙間δを埋める部材を弾性部材とすることで、この隙間δを、備え付けの遊技説明書を挟み込むスペースとして利用することもできる。さらに、仮に弾性部材を貫通して不正器具を挿入しても、隙間δの奥に防犯板124が位置するため、不正器具の挿入を阻止できる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の趣旨の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。
上述した実施形態では、パチンコ機1を正面からみた左側の隙間δを不正防止装置120で閉塞した。しかしながら、これに限らず、パチンコ機1の右側に配置されたCRユニット30との間の隙間から不正器具を挿入して、該パチンコ機1を不正に動作され得る場合には、右側の隙間を閉塞するように不正防止装置120を設けてもよい。また、パチンコ機1の左右両方に不正防止装置120を設けて、該パチンコ機1の左右両側の隙間を閉塞してもよい。
上述した実施形態では、不正防止装置120の防犯板124が、パチンコ機1の最上部から最下部まで延びて隙間δを塞ぐ構成とした。しかしながら、これに限らず、防犯板124は、少なくとも、隙間δから挿入した不正器具により不正行為が可能な範囲を塞ぐ構成であればよい。
上述した実施形態では、不正防止装置120の防犯板124に、隙間調整代γを有する多数の丸孔130Aを備えて丸孔群130を構成した。しかしながら、これに限らず、丸孔群130のそれぞれを、パチンコ機1の横方向に延びる1つの長孔に形成して無段階に調整可能としてもよい。このとき長孔は、パチンコ機1の真横に水平に延びる構成に限らず、斜め方向に傾斜してもよい。
上述した実施形態では、パチンコ機1に横並びに配置される周辺機材としてCRユニット30を説明したが、これに限らず、玉貸機などの他の機材もあり得る。遊技機島10の両端に設置されたパチンコ機1において、パチンコ機1の横に、遊技機島10の端部が位置する場合には、該端部が周辺機材に相当することになる。
上述した実施形態では、不正防止装置120が、パチンコ機1の外枠40に防犯板124を固定するための防犯ベース122を備える構成とした。しかしながら、パチンコ機1の製造時に不正防止装置120を取り付ける場合には、該パチンコ機1の外枠40にネジ軸132を設け、防犯板124を外枠40に直接取り付ける構成としてもよい。
上述した実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ機1を例示したが、これに限らない。すなわち、遊技機と周辺機材との隙間から挿入した不正器具を用いて、遊技機の裏面部の部品が誤動作され得る遊技機であれば、アレンジボール遊技機やじやん球遊技機などの任意の種類の遊技機に本発明を適用できる。
1 パチンコ機
10 遊技機島
30 CRユニット(周辺機材)
40 外枠
42 縦板
50 パチンコ機本体
80 メイン基板
94 盤用外部端子板
100 払出装置
106 CRユニット接続基板
108 接続ケーブル
120 不正防止装置
122 防犯ベース
122A 位置決め片
124 防犯板(閉塞部材)
126 ネジ孔
128 固定用ネジ
130 丸孔群
130A 丸孔
132 ネジ軸(締結部材)
134 蝶ナット

Claims (2)

  1. 周辺機材に対して隙間をあけて横並びに配置された遊技機における不正防止装置であって、
    前記遊技機の背面側に前記隙間に出っ張らないように取り付けられた固定板と、
    前記固定板に固定され前記遊技機と前記周辺機材との間の縦方向に延びた前記隙間を前記背面側で塞ぐ閉塞部材と、
    を備えたことを特徴とする遊技機における不正防止装置。
  2. 前記閉塞部材は隙間調整代を有した複数の丸孔を備え、いずれかの丸孔を貫通した締結具により前記遊技機の背面に前記固定板を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機における不正防止装置。
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