JP2011078679A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】メダル誘導シュートを通過した不正器具がセンサ等の不正行為の対象となる箇所に到達することを困難にする遊技台を提供する。
【解決手段】本発明に係る遊技台は、メダルセレクタ170の近傍に配置され、メダル投入口141より投入された投入メダルおよび払出装置から払出される払出メダルを扉体102に設けられたメダル払出口155に誘導するためのメダル誘導シュート266と、メダル誘導シュート266の上部開口部266a近傍に配置され、少なくともメダルセレクタ170における適正メダルのカウントに関する不正エラーを含むエラー状態を解除するためのリセットセンサ285と、メダル払出口155から挿入された不正器具がメダル誘導シュート266の上部開口部266aから遊技台内部に進入する場合に、不正器具の進入方向を制限して不正器具のリセットセンサ285へのアクセスを困難にするための規制部290と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)に代表される遊技台に関する。
従来、スロットマシン等の遊技台では、メダル払出口からメダル誘導シュート内を通して遊技台内部に不正器具を進入させる行為が深刻化している。このような不正行為への対策として、メダル誘導シュートを複数のクランク部を備える形状に構成したスロットマシンがある(例えば、特許文献1参照)。
このように、メダル誘導シュートに複数のクランク部を備えるようにすれば、不正器具をメダル誘導シュート内を通過させることが困難となるため、不正行為が行われる可能性を低くすることができる。
特開2008−237637号公報
しかしながら、メダル誘導シュートはメダルを受皿に落下させることを本来の目的としていることから、メダルをスムーズに落下させるのに十分な空間をシュート内に形成する必要がある。このため、シュート内に不正器具の進入対策を施した場合であっても、メダル通過のための空間を利用すれば、不正器具を遊技台内部に進入させることが可能になるという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、メダル誘導シュートを通過した不正器具がセンサ等の不正行為の対象となる箇所に到達することを困難にする遊技台を提供しようとするものである。
本発明は、遊技装置を収容する開口部を有する箱型の収容体と、前記開口部を覆う扉体と、前記扉体に設けられたメダル投入口より投入された投入メダルについて、適正メダルを選別してカウントするメダルセレクタと、前記メダルセレクタにより適正メダルをカウントして所定量の適正メダルを貯留し、払出条件の成立によりメダルを払い出す払出装置と、前記メダルセレクタの近傍に配置され、前記メダル投入口より投入された投入メダルおよび前記払出装置から払出される払出メダルを前記扉体に設けられたメダル払出口に誘導するためのメダル誘導シュートと、前記メダル誘導シュートの上部開口部近傍に配置され、少なくとも前記メダルセレクタにおける前記適正メダルのカウントに関する不正エラーを含むエラー状態を解除するためのリセットセンサと、前記メダル払出口から挿入された不正器具が前記メダル誘導シュートの上部開口部から遊技台内部に進入する場合に、前記不正器具の進入方向を制限して前記不正器具の前記リセットセンサへのアクセスを困難にするための規制部と、を備えたことを特徴とする、遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、メダル誘導シュートを通過した不正器具がセンサ等の不正行為の対象となる箇所に到達することを困難にすることができるという優れた効果を奏し得る。
スロットマシンの外観斜視図を示したものである。 前面扉を開けた状態のスロットマシンを示す正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 メダルセレクタ、キャンセルシュート、および施錠部を拡大して示した図である。 (a)および(b)それぞれ異なる方向から見たキャンセルシュートの斜視図である。 メダル払出口からキャンセルシュート内に挿入された長尺の不正器具の進入方向を示した概略図である。 (a)および(b)メダルセレクタ、キャンセルシュートおよび施錠部の位置と、長尺の不正器具の進入方向との関係を示した斜視図である。 (a)および(b)長尺の不正器具が錠装置に接触した場合を示した概略図である。 (a)および(b)セレクタホルダに規制部を設けた例を示した図である。 セレクタホルダに規制部を設けた例を示した図である。 (a)および(b)セレクタカバーに規制部を設けた例を示した図である。 (a)および(b)前面扉の背面に規制部を設けた例を示した図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、スロットマシン100等の回胴遊技機やパチンコ機等の弾球遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1および2を用いて、本実施例に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、スロットマシン100の外観斜視図を示したものである。
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔159はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
図2は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板(後述する主制御部300)を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板(後述する第1副制御部400)を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケット182に溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(後述する第2副制御部、図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過するキャンセルシュート266等を設けている。さらに、音孔159に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。また、メダルセレクタ170のヒンジ装置276の反対側の側方(図の左側)には、閉じた前面扉102をロック(施錠)するための施錠部280を設けている。
<制御部>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
基本回路302は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、基本回路302には、センサ回路320を設けており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、ドアオープンセンサ、リセットセンサ等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
ドアオープンセンサは、前面扉102が開錠されたことを検出するセンサである。リセットセンサは、ドアキー孔140に鍵を挿入して行うリセット操作を検出してスロットマシン100をリセットするためのセンサである。ドアオープンセンサおよびリセットセンサの詳細については後述する。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322を設けており、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324を設けており、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326を設けており、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406が設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)を設けている。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、演出画像表示装置(液晶表示装置)157や各種演出用駆動装置(演出装置)160の制御を行う。第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置160の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
<メダルセレクタ、キャンセルシュート、施錠部>
次に、図4乃至7を用いて、メダルセレクタ170、キャンセルシュート266、および施錠部280の詳細について説明する。図4は、メダルセレクタ170、キャンセルシュート266、および施錠部280を拡大して示した図である。なお、同図は前面扉102を背面側から見た図であり、部材の図示を一部省略している。
同図に示されるように、メダルセレクタ170、キャンセルシュート266、および施錠部280は、前面扉102の背面にそれぞれ固定されている。
メダルセレクタ170は、メダル投入口141の下方に配置され、メダル投入口141に投入されたメダルが落下して直接メダルセレクタ170内に進入するように構成されている。メダルセレクタ170には、図の右側に向けて低くなる斜面が設けられており、メダル投入口141から投入されたメダルは、この斜面に沿って転動しながら各種センサ等によって適正なメダルであるか否かを検査されるようになっている。
投入されたメダルが適正なメダルである場合、主制御部300は、メダルをそのまま右方に向けて転動させ、樋状に形成された案内部材171を通して払出装置180のバケット182内にメダルを投入する。また、投入されたメダルが不正なメダルである場合、主制御部300は、駆動回路324によりメダルセレクタ170のソレノイドを駆動してメダルを下方に落下させ、キャンセルシュート266内に排出する。メダルセレクタ170の下側部分は、セレクタフレーム172によって図の奥側および左右両側を覆われると共に、セレクタカバー173によって図の手前側を覆われているため、ソレノイドにより落下させた不正なメダルは、キャンセルシュート266以外の部分には進入しないようになっている。なお、このセレクタカバー173は、メダルセレクタ170内部の清掃を容易にするために、開閉可能に設けられている。
キャンセルシュート266は、メダルセレクタ170の下方に配置された中空状の部材であり、メダルセレクタ170から落下した不正なメダルをメダル払出口155に誘導するための通路を構成している。キャンセルシュート266のメダルセレクタ170に対向する上部には上部開口部266aが形成されており、メダルセレクタ170が検出した不正なメダルは、この上部開口部266aからキャンセルシュート266内に進入する。キャンセルシュート266内に進入した不正なメダルは、そのままキャンセルシュート266に沿って落下し、メダル払出口155からメダル受皿161に排出される。
また、キャンセルシュート266は、メダル払出装置180から払出されるメダルをメダル払出口155に誘導する通路ともなっている。すなわち、キャンセルシュート266の中間部やや下側には、メダル払出装置180に接続される下部開口部266bが形成されており、メダル払出装置180から払出されるメダルは、この下部開口部266bからキャンセルシュート266内に投入されるようになっている。払出されたメダルは、キャンセルシュート266内を落下し、メダル払出口155からメダル受皿161に払出される。
施錠部280は、メダルセレクタ170のヒンジ装置276の反対側(図の左側)に配置され、ドアキー孔140に挿入された鍵の操作によって前面扉102を施錠または開錠するための部分である。また、施錠部280は、例えばメダルセレクタ170等のスロットマシン100内部の装置にエラー(異常)が発生した場合に、ドアキー孔140に挿入された鍵の操作によってスロットマシン100をリセットすることができるように構成されている。
同図に示されるように、施錠部280は、前面扉102の図の左端部からやや内側に設けられた錠装置281と、前面扉102の図の左端部側に設けられた第1可動部材282と、前面扉102の図の左端部の下側に設けられたドアオープンセンサ283と、前面扉102の図の左端部側において第1可動部材282に重ねて設けられた第2可動部材284と、前面扉102の図の左端部の上側に設けられたリセットセンサ285と、ドアオープンセンサ283の下方に設けられた係合部材286とから構成されている。
錠装置281は、ドアキー孔140に挿入された鍵と共に回動部材281aを回動(回転)させるように構成されている。回動部材281aは、略V字状に構成されており、2つの先端部を当接させて第1可動部材282第2可動部材284を上下動させる。
第1可動部材282は、係合部材286を揺動させて前面扉102を施錠または開錠させるための部材であり、回動部材281aの回動に伴って上下にスライド可能に設けられている。本実施形態では、錠装置281によって第1可動部材282が下方に押し下げられた場合に、係合部材286と本体101との係合が解除され、前面扉102が開錠されるようになっている。
ドアオープンセンサ283は、投光部と受光部からなるフォトインタラプタであり、全面扉102の開錠を検出するためのものである。第1可動部材282のドアオープンセンサ283の近傍には遮光片282aが設けられており、ドアオープンセンサ283は、下方にスライドした第1可動部材282の遮光片282aによって光を遮られた場合に、前面扉102の開錠を検出する。
第2可動部材284は、スロットマシン100にエラーが発生した場合にリセットするためのものであり、第1可動部材282と同様に回動部材281aの回動に伴って上下にスライド可能に設けられている。第2可動部材284のリセットセンサ285の近傍には、遮光片284aが設けられており、本実施形態では、錠装置281によって第2可動部材284が上方に押し上げられた場合に、リセットセンサ285が遮光片284aを検出するようになっている。主制御部300のCPU304は、リセットセンサ285が遮光片284aを検出したことを示す信号を、センサ回路320を介して受信した場合、スロットマシン100の制御状態を初期状態にリセットする。
リセットセンサ285は、ドアオープンセンサ283と同様のフォトインタラプタであり、上方にスライドした第2可動部材284の遮光片284aによって光を遮られた場合に、ドアキー孔140に挿入した鍵によりリセット操作が行われたことを検出する。
本実施形態では、このように、メダルセレクタ170、キャンセルシュート266、および施錠部280を、ヒンジ装置276の反対側の全面扉102背面において互いに近接して配置している。このようにすることで、スロットマシン100内のスペースを効率的に利用することができる。また、施錠部280にリセット機能を持たせることにより、全面扉102を開かなくてもスロットマシン100をリセットすることを可能としている。
但し、キャンセルシュート266はメダル払出口155を介してスロットマシン100外部と連通しているため、本実施形態のように、キャンセルシュート266の近傍、特に上部開口部266aの近傍にリセットセンサ285を配置した場合、メダル払出口155から針金等の長尺の不正器具をキャンセルシュート266内に挿入して上部開口部266aから突出させて、リセットセンサ285にアクセスされる可能性がある。
主制御部300は、各種センサ318からの信号に基づいて異常を検出した場合、例えばメダルセレクタ170における適正メダルのカウントに関するエラーを検出した場合、制御状態をエラー状態にすると共に、エラー報知を行う。具体的には、遊技を継続不可能なエラー状態に制御状態を変更した上で、各種ランプ338等を使用してエラー状態であることを周囲に報知すると共に、情報出力回路334を介して外部のホールコンピュータ等の情報入力回路にエラー情報を送信する。遊技店の店員は、エラー報知によりスロットマシン100がエラー状態になったことを知ることができる。
しかし、不正行為者がメダル払出口155からキャンセルシュート266内に挿入した長尺の不正器具をリセットセンサ285に検出させた場合、スロットマシン100がリセットされることとなるため、遊技店の店員が気付く前に不正行為により生じたエラー状態を解除されてしまう可能性がある。すなわち、不正行為を隠蔽することが可能になる場合がある。
このため、本実施形態では、メダル払出口155からキャンセルシュート266内に挿入された不正器具の進入方向を制限し、リセットセンサ285へのアクセスを困難にするための規制部290を、キャンセルシュート266の上部に設けている。
図5(a)および(b)は、それぞれ異なる方向から見たキャンセルシュート266の斜視図である。これらの図に示されるように、キャンセルシュート266は、略クランク状に形成されたコの字状断面の部材であり、取付孔266cに挿入されたネジ268(図4参照)を介して前面扉102の背面に、凹部を塞ぐように固定されることで中空状の通路を構成する。
キャンセルシュート266の上部には、メダルセレクタ170からメダルを受け入れる上部開口部266aが形成されると共に、起立壁290aおよび折返し壁290bからなる規制部290が設けられている。起立壁290aは、キャンセルシュート266上部の施錠部280側となる端部から上方に向けて突設された矩形状の壁であり、折返し壁290bは、上部開口部266aの端縁の一部を開口の内側に向けて約90度の角度で折り返して突出させることにより形成した壁である。本実施形態では、キャンセルシュート266を前面扉102に取付けた場合に、メダルセレクタ170のセレクタカバー173に対向する部分にのみ折返し壁290bを設けており、折返し壁290bの先端はセレクタカバー173の外形線に沿った形状に形成されている。
図6は、メダル払出口155からキャンセルシュート266内に挿入された長尺の不正器具の進入方向を示した概略図である。なお、同図では、長尺の不正器具の進入方向を矢印Cで表している(図7および8も同様)。
同図に示されるように、本実施形態では、メンテナンス性や組立性等を考慮し、メダルセレクタ170とキャンセルシュート266の間に隙間を設けている。また、メダルセレクタ170から排出された不正なメダルがキャンセルシュート266以外の部分に進入しないように、キャンセルシュート266の上部開口部266aの幅Bを、メダルセレクタ170下部のセレクタフレーム172およびセレクタカバー173に囲まれた排出用開口部170aの幅Aよりも広くしている。
このため、不正器具を適宜に操作することが可能であれば、不正器具の先端をキャンセルシュート266の上部開口部266aから施錠部280に向けて突出させることが可能となる。しかし、このような場合にも、同図に示されるように、規制部290の起立壁290aによって不正器具の進入方向が上方に逸らされるようになっている。
図7(a)および(b)は、メダルセレクタ170、キャンセルシュート266および施錠部280の位置と、長尺の不正器具の進入方向Cとの関係を示した斜視図である。なお、同図(a)および(b)では、それぞれ異なる方向から見た場合の斜視図を示している。
これらの図に示されるように、不正器具の進入方向Cは、まず、キャンセルシュート266の上部開口部266aから突出する際に、折返し壁200bによって前面扉102側に向けて逸らされることとなる。そして、上部開口部266aから突出した後は、起立壁290aによって上方に向けて逸らされることとなる。この結果、不正器具の先端をリセットセンサ285に到達させることが非常に困難になり、不正行為を隠蔽するためにスロットマシン100を不正にリセットさせる行為を効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、起立壁290aの高さを錠装置281の取付位置よりも低くすることにより、キャンセルシュート266の上部開口部266aから突出した長尺の不正器具を、あえて錠装置281に接触させるようにしている。
図8(a)および(b)は、長尺の不正器具が錠装置281に接触した場合を示した概略図である。上述のように、本実施形態では、起立壁の高さを適宜に調整することより、進入方向Cを逸らされた長尺の不正器具の先端が錠装置281に接触するようにしている。不正器具の先端が錠装置281に接触した場合、錠装置281によって進入方向Cがリさらに逸らされることになるため、不正器具の先端をリセットセンサに到達させることが非常に困難となる。また、不正器具の先端が回動する回動部材281aに接触した場合には、同図(b)に示されるように回動部材281aが回動するため、不正器具の進入方向を狙った方向に定めるのをより一層困難にすることができる。
なお、起立壁290aの高さを錠装置281の取付位置よりも高くする等して、不正器具を錠装置281に接触させないようにしても、本発明の効果を奏することができるのはいうまでもない。また、起立壁290aの高さをリセットセンサ285の取付位置よりも高くする、すなわち起立壁290aの先端がリセットセンサ285よりも上方に位置するようにしてもよい。
<その他の態様の規制部>
本実施形態では、規制部290をキャンセルシュートに設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の部位に設けるようにしてもよい。以下、図9〜12を用いて、その他の態様の規制部について説明する。
図9および10は、セレクタホルダ174に規制部292を設けた例を示した図である。なお、図9(a)および(b)はメダルセレクタ170およびセレクタホルダ174の斜視図であり、図10は、図4と同様に、前面扉102を背面側から見た図である。
図9(a)および(b)に示されるように、セレクタホルダ174は、メダルセレクタ170を着脱可能に保持する部材である。セレクタホルダ174を前面扉102の背面に固定し、メダルセレクタ170を前面扉102から容易に着脱可能にすることで、メンテナンス性を向上させることができる。
このように、セレクタホルダ174を使用する場合、規制部292をセレクタホルダ174に設けるようにしてもよい。この例では、規制部292は、同図(a)および(b)に示されるように、セレクタホルダ174下部の施錠部280側となる端部から下方に向けて突設された矩形状の壁となっている。そして、図10に示されるように、規制部292の先端は、前面扉102の背面に取付けられた場合に、キャンセルシュート266の上部開口部266aの端縁よりも下方に位置するようになっている。
このように構成した規制部292によっても、メダル払出口155からキャンセルシュート266内に挿入された長尺の不正器具の進入方向を逸らし、不正器具の先端がリセットスイッチ285に到達するのを困難にすることができる。なお、規制部292に加えて、キャンセルシュート266に折返し壁290bを設けるようにしてもよい。
図11(a)および(b)は、セレクタカバー173に規制部294を設けた例を示した図である。なお、図11(a)はセレクタカバー173の斜視図であり、図11(b)はメダルセレクタ170の斜視図である。
この例では、規制部294は、セレクタカバー173下部の施錠部280側となる端部から下方に向けて突設された矩形状の壁となっている。そして、前述の例と同様に、規制部294の先端は、前面扉102の背面に取付けられた場合にキャンセルシュート266の上部開口部266aの端縁よりも下方に位置するようになっている。
なお、セレクタカバー173に規制部294を設けた場合、セレクタカバー173を開閉することが難しくなる。このため、この例では、セレクタカバー173を係止舌片173aによってセレクタフレーム172に固定するようにし、メンテナンス時にセレクタカバー173を容易に着脱できるようにしている。
このように構成した規制部294によっても、メダル払出口155からキャンセルシュート266内に挿入された長尺の不正器具の進入方向を逸らし、不正器具の先端がリセットスイッチ285に到達するのを困難にすることができる。なお、規制部293に加えて、キャンセルシュート266に折返し壁290bを設けるようにしてもよいことは、前述の例と同様である。
図12(a)および(b)は、前面扉102の背面に規制部296を設けた例を示した図である。なお、同図(a)は規制部296の斜視図であり、同図(b)は前面扉102を背面側から見た図である。
同図(a)に示されるように、規制部296は、L字状断面の部材であり、前面扉102の背面に突設される矩形状の第1規制壁296aと、第1規制壁296aの先端から側方に向けて突設された矩形状の第2規制壁296bとからなる。この規制部296は、第1規制壁296aの基端部に設けられた取付孔296cに挿入したネジを介して前面扉102の背面に固定される。
この規制部296は、同図(b)に示されるように、第1規制壁296aが施錠部280とメダルセレクタ170の間において図の手前方向に突設し、第2規制壁296bが図の手前側から施錠部280の錠装置281、ドアオープンセンサ283およびリセットセンサ285を被覆するように配置される。すなわち、規制部296は、施錠部280を図の右側および手前側の2方向から被覆するように構成されている。また、第1規制壁296aおよび被覆壁286bの下端は、キャンセルシュート266の上部開口部266aの端縁よりも下方に位置するようになっている。
このように構成した規制部296によっても、メダル払出口155からキャンセルシュート266内に挿入された長尺の不正器具の進入方向を逸らし、不正器具の先端がリセットスイッチ285に到達するのを困難にすることができる。具体的には、第1規制壁296bは不正器具の進入方向を上方または下方に向けて逸らし、第2規制壁296bは不正器具の進入方向を前面扉102の背面に沿った方向に逸らすように機能する。
なお、この例では、規制部296を前面扉102の背面とは別体に構成しているが、規制部296を前面扉102の背面と一体的に形成するようにしてもよい。また、規制部290は、回動部材281aのみを被覆するものや、リセットセンサ285のみを被覆するものであってもよい。また、第2規制壁296bを備えずに、第1規制壁296aのみから規制部296を構成するようにしてもよいし、第1規制壁296aおよび第2規制壁296bに加えて、施錠部280を上下から被覆する壁を備えるようにしてもよい。また、規制部296に加えて、キャンセルシュート266に折返し壁290bを設けるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るスロットマシン100は、遊技装置を収容する開口部を有する箱型の収容体(本実施形態では、本体101)と、開口部を覆う扉体(本実施形態では、前面扉102)と、扉体102に設けられたメダル投入口141より投入された投入メダルについて、適正メダルを選別してカウントするメダルセレクタ170と、メダルセレクタ170により適正メダルをカウントして所定量の適正メダルを貯留し、払出条件の成立によりメダルを払い出す払出装置180と、メダルセレクタ170の近傍に配置され、メダル投入口141より投入された投入メダルおよび払出装置180から払出される払出メダルを扉体102に設けられたメダル払出口155に誘導するためのメダル誘導シュート(本実施形態では、キャンセルシュート266)と、メダル誘導シュート266の上部開口部266a近傍に配置され、少なくともメダルセレクタ170における適正メダルのカウントに関する不正エラーを含むエラー状態を解除するためのリセットセンサ285と、メダル払出口155から挿入された不正器具がメダル誘導シュート266の上部開口部266aから遊技台内部に進入する場合に、不正器具の進入方向を制限して不正器具のリセットセンサ285へのアクセスを困難にするための規制部290、292、294、296と、を備えている。
このような構成にすることで、メダル誘導シュート266を通過した不正器具がリセットセンサ285等の不正行為の対象となる箇所に到達することを困難にすることができる。これにより、不正行為の対象となる箇所に対する直接的な不正行為を効果的に防止することができるだけではなく、不正行為により生じたエラー状態を解除することによって不正行為を隠蔽する行為までも効果的に防止することができる。
また、規制部290は、メダル誘導シュート266のリセットセンサ285側上部から上方に向けて突設された起立壁290aからなる。このため、メダル誘導シュート266と規制部290を一体的に形成することが可能となり、低コストで効果的に不正行為を防止することができる。また、規制部290を固定するスペースを考慮しなくてよいため、スロットマシン100内部のスペースを圧迫しないようにすることができる。
また、規制部290は、メダル誘導シュート266の上部開口部266aの端縁を内側に向けて折返した折返し壁290bをさらに有している。このため、起立壁290aとの相乗効果により、不正器具が不正行為の対象となる箇所に到達することを、より一層困難にすることができる。
また、スロットマシン100は、メダル誘導シュート266の上部開口部266a近傍に配置され、収容体101から扉体102を開閉するための施錠部280をさらに備え、施錠部280は、錠装置281の回転機構(本実施形態では、回動部材281a)によりリセットセンサ285を遮光してエラー状態を解除するエラー解除機構(本実施形態では、第2可動部材284)を有し、規制部296は、少なくとも錠装置281の回転機構281aを2方向から被覆するL字状断面の曲折壁(本実施形態では、第1規制壁296aおよび第2規制壁296b)からなる。
このような構成にすることで、不正器具が不正行為の対象となる箇所に到達することを、より一層困難にすることができる。また、不正器具で錠装置281を操作する不正行為を困難にすることができる。
また、スロットマシン100では、メダルセレクタ170、メダル誘導シュート266、およびリセットセンサ285は、扉体102を収容体101に揺動可能に固定するヒンジ装置276の反対側の扉体102背面において互いに近接して配置され、メダル誘導シュート266は、メダルセレクタ170の下方に配置され、リセットセンサ285は、メダルセレクタ170の側方、且つメダル誘導シュート266の上部開口部266aの上方に配置されている。
本発明によれば、メダルセレクタ170、メダル誘導シュート266、およびリセットセンサ285をこのように配置することで、スロットマシン100内部のスペースを効率的に使用しながらも、メダル誘導シュート266を通過した不正器具がリセットセンサ285等の不正行為の対象となる箇所に到達することを困難にすることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、規制部290、292、294、296の形状は、上記実施形態において示した形状に限定されるものではなく、その他の形状、例えば不正器具の進入方向を所定の方向に誘導するように曲折されたものであってもよい。
また、メダルセレクタ170、メダル誘導シュート266、およびリセットセンサ285の相対的な位置関係は、上記実施形態において示した例に限定されるものではなく、その他の配置であってもよい。
また、上記実施形態では、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンの例を示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉
)を遊技媒体としたスロットマシンやパチンコ機などにも、本発明は適用可能である。
具体的には、本発明に係る遊技台は、「所定の遊技領域に遊技球を発射する発射装置と、発射装置から発射された遊技球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した遊技球を検知する検知手段と、検知手段が遊技球を検知した場合に遊技球(賞球)を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機」にも好適である。
さらに、本発明をアレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール、およびカ
ジノマシン等に適用しても、同様の効果を得ることができる。
また、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ等)に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
100 スロットマシン
101 本体
102 前面扉
141 メダル投入口
155 メダル払出口
170 メダルセレクタ
180 払出装置
266 キャンセルシュート
266a 上部開口部
280 施錠部
281 錠装置
281a 回動部材
284 第2可動部材
285 リセットセンサ
290、292、294、296 規制部
290a 起立壁
290b 折返し壁
296a 第1規制壁
296b 第2規制壁

Claims (5)

  1. 遊技装置を収容する開口部を有する箱型の収容体と、
    前記開口部を覆う扉体と、
    前記扉体に設けられたメダル投入口より投入された投入メダルについて、適正メダルを選別してカウントするメダルセレクタと、
    前記メダルセレクタにより適正メダルをカウントして所定量の適正メダルを貯留し、払出条件の成立によりメダルを払い出す払出装置と、
    前記メダルセレクタの近傍に配置され、前記メダル投入口より投入された投入メダルおよび前記払出装置から払出される払出メダルを前記扉体に設けられたメダル払出口に誘導するためのメダル誘導シュートと、
    前記メダル誘導シュートの上部開口部近傍に配置され、少なくとも前記メダルセレクタにおける前記適正メダルのカウントに関する不正エラーを含むエラー状態を解除するためのリセットセンサと、
    前記メダル払出口から挿入された不正器具が前記メダル誘導シュートの上部開口部から遊技台内部に進入する場合に、前記不正器具の進入方向を制限して前記不正器具の前記リセットセンサへのアクセスを困難にするための規制部と、を備えたことを特徴とする、
    遊技台。
  2. 前記規制部は、前記メダル誘導シュートの前記リセットセンサ側上部から上方に向けて突設された起立壁からなることを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技台。
  3. 前記規制部は、前記メダル誘導シュートの上部開口部の端縁を内側に向けて折返した折返し壁をさらに有することを特徴とする、
    請求項2に記載の遊技台。
  4. 前記メダル誘導シュートの上部開口部近傍に配置され、前記収容体から前記扉体を開閉するための施錠部をさらに備え、
    前記施錠部は、錠装置の回転機構により前記リセットセンサを遮光して前記エラー状態を解除するエラー解除機構を有し、
    前記規制部は、少なくとも前記錠装置の回転機構を2方向から被覆するL字状断面の曲折壁からなることを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技台。
  5. 前記メダルセレクタ、前記メダル誘導シュート、および前記リセットセンサは、前記扉体を前記収容体に揺動可能に固定するヒンジ装置の反対側の前記扉体背面において互いに近接して配置され、
    前記メダル誘導シュートは、前記メダルセレクタの下方に配置され、
    前記リセットセンサは、前記メダルセレクタの側方、且つ前記メダル誘導シュートの上部開口部の上方に配置されていることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技台。
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