JP2008067748A - スロットマシン - Google Patents

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隆義 川嶋
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隆 大久保
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清志 西田
Takuya Yamamoto
卓哉 山本
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Abstract

【課題】スロットマシンが不正行為を検出したことをゴト師に気付かれ難く、且つ不正行為が行われても遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンを提供する。
【解決手段】スロットマシンSは、スロットマシンSに対する不正行為を検出するための不正検出手段400と、不正検出手段400がスロットマシンSに対する不正行為を検出したときに、不正検出フラグを立てるための不正検出フラグ成立手段402と、不正検出フラグが立っていて、且つ特別当選フラグが立っていることを条件に、この特別当選フラグを消去するための特別当選フラグ消去手段403とを備える。
【選択図】図15

Description

本発明は、スロットマシンに関し、さらに詳しくは、不正行為が行われても遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンに関するものである。
遊技機として、周面に複数の図柄が付された3個の回転リールと、各回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、それぞれの回転リールに対応して設けられ、回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチとを備えたスロットマシンが知られている。
このようなスロットマシンでは、所定枚数のメダルが投入されてスタートスイッチが操作されると、3個の回転リールが一斉に回転を開始される。そして、ストップスイッチが操作されると、このストップスイッチに対応した回転リールが停止される。
また、スロットマシンでは、所定枚数のメダルが投入されてスタートスイッチが操作されると、当選役の抽選が行われる。そして、各ストップスイッチが操作されて全ての回転リールの回転が停止されたときに、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン上に揃うと、遊技者に所定の利益が付与される。
当選役の抽選は、スタートスイッチの操作を契機に複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行う当選抽選手段によって行われる。この当選抽選手段は、スタートスイッチの操作を契機に乱数発生手段が発生させる乱数から抽出された数値と、乱数発生手段が発生させる各乱数についていずれかの当選役に当選かまたはハズレかが割り振られた当選判定テーブルとを比較し、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを、各回転リールの回転が開始される前に予め決定するようになっている。
ここで、乱数発生手段の発生させる乱数は、例えば、所定の範囲の数字を高速でカウントするハード乱数とすることができる。具体的には、0〜65535の範囲の数字を、1秒間に約700万回繰り返しカウントするように形成することができる。このように形成すると、乱数発生手段は厳密には乱数を発生させてはいないが、乱数発生手段のカウントする周期は非常に短く、また、スタートスイッチが操作されるタイミングは通常ランダムであることから、スタートスイッチの操作を契機に乱数発生手段から抽出された数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
しかし、所定の間隔でリズムを刻む特殊な装置(いわゆる体感器)を乱数発生手段のカウントする周期に同調させ、この体感器のリズムに合わせてスタートスイッチを操作することにより当選役に当選し続ける、いわゆる「体感器ゴト」という不正行為が行われることがあった。
さらに、電磁波発生装置を用いて所定の周波数の電磁波を所定の出力でスロットマシンに照射することにより、スロットマシンを誤動作させて、回転リールの回転を開始させるとともに当選役の抽選を行わせる、いわゆる「電波ゴト」という不正行為が行われることがあった。
そこで、例えば「電波ゴト」を防止するために、所定範囲の周波数で所定の出力以上の電磁波(以下「ゴト電磁波」という)を検知するための電磁波検知器をスロットマシンに設け、電磁波検知器がゴト電磁波を検知したときには、このゴト電磁波により得られた抽選結果を無効とするものが開示されている(特許文献1参照)。
また、スロットマシンには、当選役に当選する確率(以下「当選確率」という)の異なる複数の当選判定テーブルが、それぞれ設定値なる数字に対応させて記憶されている。そして、この設定値を変更すること、すなわち当選確率を変更することにより、スロットマシンが払い出すメダル枚数を調節していた。
設定値を変更する際は、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更のON/OFFの切り替えを行うための設定キースイッチ、設定値を変更するための設定変更スイッチ、及び設定値を確定するためのスタートスイッチを操作する。設定値を変更する操作手順は、例えば、電源スイッチをOFFにし、設定キースイッチに所定のキーを差し込んでスイッチをONにする。そして、電源スイッチをONにすると、スロットマシンの制御が、遊技モードから設定値変更モードに切り替わり、所定の表示部に現在の設定値が表示される。次に、設定変更スイッチを押圧して、希望の設定値を所定の表示部に表示させる。そして、スタートスイッチを押下すると、表示されていた設定値がそのスロットマシンの設定値として確定する。その後、設定キースイッチをOFFにしてスロットマシンを遊技モードに戻し、キーを抜き取って設定値を変更する操作は終了する。
ここで、電源スイッチ、設定キースイッチ及び設定変更スイッチは、スロットマシンの内部に設けられている。これらのスイッチの操作を要する設定値の変更は、遊技場の管理者などが開店前に行うのが通常であり、所定の鍵を用いてスロットマシンの施錠装置を開錠して前扉を開き、設定値を変更する操作が行われる。
ところが、営業時間中に、スロットマシンの隙間から針金やピアノ線等の不正器具を挿入して施錠装置を不正に開錠したり、不正に複製された合鍵等を用いて施錠装置を開錠したりして前扉を開き、設定値を変更して当選確率を高める、いわゆる「設定変更ゴト」という不正行為が行われることがあった。
そこで、設定値を変更する操作手順に、所定のスイッチを操作する段階を設け、この段階のときに前回の設定値の変更と同じスイッチ操作が行われなかった場合には、設定値の変更を行わないとこにより、「設定変更ゴト」の防止を図っているものが開示されている(特許文献2参照)。
また、スロットマシンの内部には、メダルを貯留するとともに、貯留したメダルを払い出すための払い出し装置と、メダル投入口から投入されたメダルを払い出し装置へ誘導しながら真贋で選別するためのセレクターが設けられている。また、セレクターは、メダル投入口から投入されたメダルを払い出し装置へ導くための案内通路と、案内通路に導かれて払い出し装置に貯留されるメダルを検出するための投入センサーとが設けられている。
そして、メダル投入口に投入されたメダルは、案内通路を流下して投入センサーを通過すると、投入センサーに検出されてメダルの枚数がカウントされる。また、投入センサーを通過したメダルは、払い出し装置に貯留される。
ここで、スロットマシンには、1回の遊技につき投入可能な枚数を超えた枚数のメダルがメダル投入口にあらかじめ投入されたときに、1回の遊技につき投入可能な枚数を超えて投入されたメダルの枚数をカウントするためのクレジット機能が設けられている。また、スロットマシンの前扉には、カウントしたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を減算するためのベットスイッチが設けられており、このベットスイッチの操作をもってメダル投入口へのメダルの投入に代えることができる。また、スロットマシンの前扉には精算スイッチが設けられており、この精算スイッチを操作することにより、クレジット数のメダルが払い出し装置から払い出されるとともに、クレジット数が0になるようになっている。
ところが、メダル投入口から不正器具を挿入してスロットマシンを誤動作させ、不正にクレジット数を増加させる不正行為(以下「クレジット満タンゴト」という)が行われることがあった。例えば、セルロイド等で形成された細長い薄板にLED等の発光体を設けた不正器具をメダル投入口から挿入し、発光体を点滅させることにより投入センサーを誤動作させ、不正にクレジット数を増加させる方法が知られている。
そこで、投入センサーを、メダルの移動方向と平行に並列して案内通路に設けた複数の光電センサーで構成し、これらの光電センサーによるメダルの検出順序や検出時間などを監視することにより、「クレジット満タンゴト」の防止を図っているものが開示されている(特許文献3参照)。
特開2004−154278号公報 特開2004−201796号公報 特開2006−61427号公報
ところで、上述したようなスロットマシンでは、不正行為を検出したときに、警告音を鳴らしたり、入賞ラインを発光させたり、払い出し装置のメダルを払い出す速度を低下させたり等、不正行為が行われたことを報知するようになっている。
しかし、上述のように不正行為が行われたことを報知すると、遊技場の従業員だけでなく不正行為を行っている者(以下「ゴト師」という)にも報知が行われていることに気付かれてしまう。そのため、ゴト師は、逸早く遊技場から逃げ出し、遊技場の従業員は、ゴト師を捕まえることができないという問題があった。
(請求項1)
そこで、請求項1に記載の発明は、スロットマシンが不正行為を検出したことをゴト師に気付かれ難く、且つ不正行為が行われても遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項2)
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加え、特にクレジット満タンゴトによる遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項3)
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の目的に加え、不正に取得されたクレジットメダルを遊技で使い切らせることができるスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項4)
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明の目的に加え、特にクレジット満タンゴトによる遊技場の損害を防止することができるスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項5)
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明の目的に加え、不正行為を検出してスロットマシンが所定の状態となったときに、この状態を解除することができるスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1に記載の発明は、表面に複数の図柄が付された複数個の回転リール(23)と、各回転リール(23)の所定数の図柄を視認可能にする図柄表示窓(31)と、各回転リール(23)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(53)と、各回転リール(23)の回転を停止させるためのストップスイッチ(54)と、スタートスイッチ(53)の操作を契機に複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行うための当選抽選手段(130)と、当選抽選手段(130)の抽選でいずれかの当選役に当選したときには、この当選に応じた当選フラグを立てるための当選フラグ成立手段(180)と、ストップスイッチ(54)の操作を契機に回転中の各回転リール(23)の回転を停止させるとともに、当選フラグが立っているときには、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示され得るように且つその他の当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせのいずれも図柄表示窓(31)に表示されないように各回転リール(23)を停止させ、いずれの当選フラグも立っていないときには、当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせのいずれも図柄表示窓(31)に表示されないように各回転リール(23)を停止させるための停止制御手段(160)と、各回転リール(23)が停止されたときに、当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示されているか否かの判定を行うため入賞判定手段(170)とを備え、当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示されていると入賞判定手段(170)により判定されたことを条件に、この当選役に入賞となって遊技者に所定の利益を付与するとともに、この当選役に係る当選フラグを消去するように形成され、当選フラグ成立手段(180)により当選フラグが立てられたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示されていないと入賞判定手段(170)により判定された場合において、次の遊技が開始される前に消去される当選フラグを通常当選フラグとし、次の遊技が開始されても消去されない当選フラグを特別当選フラグとしたスロットマシン(S)であって、スロットマシン(S)に対する不正行為を検出するための不正検出手段(400)と、不正検出手段(400)がスロットマシン(S)に対する不正行為を検出したときに、不正検出フラグを立てるための不正検出フラグ成立手段(402)と、不正検出フラグが立っていて、且つ特別当選フラグが立っていることを条件に、この特別当選フラグを消去するための特別当選フラグ消去手段(403)とを備えたことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「回転リール(23)」は、例えば、ステッピングモーターに設けられ、このステッピングモーターの回転子の回転により回転される。
「図柄表示窓(31)」は、各回転リール(23)の所定数の図柄を視認可能にするためのものである。例えば、複数の図柄が付された回転リール(23)が3個設けられた場合に、図柄表示窓(31)は、各回転リール(23)につき3個の図柄が視認可能となるように形成することができる。
「スタートスイッチ(53)」は、各回転リール(23)の回転を開始させるためのである。また、スタートスイッチ(53)は、レバー式のスイッチを用いて構成することができる。
「ストップスイッチ(54)」は、各回転リール(23)の回転を停止させるためのものである。また、複数の図柄が付された回転リール(23)が3個設けられた場合に、ストップスイッチ(54)は、各回転リール(23)に対応してそれぞれ設けることができる。
「当選抽選手段(130)」は、スタートスイッチ(53)の操作を契機に複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。
例えば、スタートスイッチ(53)の操作を契機に乱数発生手段(131)が発生させる乱数から抽出された数値と、乱数発生手段(131)が発生させる各乱数についていずれかの当選役に当選かまたはハズレかが割り振られた当選判定テーブル(133)とを比較し、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを、各回転リール(23)の回転が開始される前に予め決定する。
「当選フラグ成立手段(180)」は、当選抽選手段(130)の抽選でいずれかの当選役に当選したときには、この当選に応じた当選フラグを立てるためのものである。
「当選フラグ」は、当選の有無について当選役毎に関連づけされた変数であり、制御装置(10)に当選抽選手段(130)の抽選結果を記憶させるためのものである。制御装置(10)は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備え、スロットマシンの作動を制御するためのものである。
「停止制御手段(160)」は、ストップスイッチ(54)の操作を契機に回転中の各回転リール(23)の回転を停止させるためのものである。
また、停止制御手段(160)は、当選フラグが立っているときには、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示され得るように、且つその他の当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせのいずれも図柄表示窓(31)に表示されないように、各回転リール(23)を停止させる。
また、停止制御手段(160)は、いずれの当選フラグも立っていないときには、当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせのいずれも図柄表示窓(31)に表示されないように、各回転リール(23)を停止させる。
「入賞判定手段(170)」は、各回転リール(23)が停止されたときに、当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示されているか否かの判定を行うためのものである。
例えば、各回転リール(23)が停止されたときに、それぞれの当選役に係る図柄の組み合わせについて、図柄表示窓(31)に表示されるように各回転リール(23)が停止されたか否かの判定を行う。そして、当選役に係る図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示されるように各回転リール(23)が停止された場合に、この図柄の組み合わせに係る当選役の当選フラグが立っているときには、この当選役に入賞となって遊技者に所定の利益を付与するとともに、この当選役に係る当選フラグを消去するように形成することができる。
「通常当選フラグ」は、当選フラグ成立手段(180)により当選フラグが立てられたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓に表示されていないと入賞判定手段により判定された場合において、次の遊技が開始される前に消去される当選フラグを意味する。通常当選フラグとしては、例えば、所定枚数のメダルが払い出される「小役当選役」に対応した当選フラグや、メダルを新たに投入せずに遊技をもう一度行うことができる「再遊技(リプレイ)当選役」に対応した当選フラグ等がある。
「特別当選フラグ」は、当選フラグ成立手段(180)により当選フラグが立てられたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓に表示されていないと入賞判定手段により判定された場合において、次の遊技が開始されても消去されない当選フラグを意味する。特別当選フラグとしては、例えば、通常遊技よりも多くの利益を獲得し得る遊技である「レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)」を開始させるための「RB当選役」に対応した当選フラグや、RBゲームに移行される確率が通常遊技よりも高い遊技である「ビッグボーナスゲーム(BBゲーム)」を開始させるための「BB当選役」に対応した当選フラグ等がある。
「不正検出手段(400)」は、スロットマシン(S)に対する不正行為を検出するためのものである。
「スロットマシン(S)に対する不正行為」としては、例えば、所定の間隔でリズムを刻む特殊な装置(いわゆる体感器)を乱数発生手段のカウントする周期に同調させ、この体感器のリズムに合わせてスタートスイッチを操作することにより当選役に当選し続ける、いわゆる「体感器ゴト」がある。
そして、この体感器ゴトを検出するための不正検出手段(400)として、乱数発生手段(131)が発生させる乱数から抽出された数値を記憶するための手段と、この数値の抽出に所定の傾向があるか否かを判断するための手段を設け、所定の傾向がある場合には、体感器ゴトが行われたと判断するように形成することができる。
また、例えば、電磁波発生装置を用いて所定の周波数の電磁波を所定の出力でスロットマシンに照射することにより、スロットマシンを誤動作させて、回転リールの回転を開始させるとともに当選役の抽選を行わせる、いわゆる「電波ゴト」という不正行為がある。
そして、電波ゴトを検出するための不正検出手段(400)として、筐体(1)の内部や前扉(3)の裏面に電磁波検知器を設け、電磁波検知器が所定範囲の周波数で所定の出力以上の電磁波を検知した場合に、電波ゴトが行われたと判断するように形成することができる。
また、例えば、営業時間中に、スロットマシンの隙間から針金やピアノ線等の不正器具を挿入して施錠装置を不正に開錠したり、不正に複製された合鍵等を用いて施錠装置を開錠したりして前扉を開き、設定値を変更して当選確率を高める、いわゆる「設定変更ゴト」がある。
そして、設定値変更ゴトを検出する不正検出手段(400)として、遊技モードから設定値変更モードに切り替えられた時刻を監視する手段をスロットマシン(S)に設け、営業時間中に設定変更モードに切り替えられた場合に、設定変更ゴトが行われたと判断するように形成することができる。
また、例えば、メダル投入口から不正器具を挿入してスロットマシンを誤動作させ、不正にクレジット数を増加させる不正行為(以下「クレジット満タンゴト」という)がある。
クレジット満タンゴトを検出する不正検出手段(400)としては、投入センサー(7)からのメダル検出信号を監視する手段を制御装置(10)に設け、所定のパターンでメダル検出信号が出力されなかった場合に、クレジット満タンゴトが行われたと判断するように形成することができる。
「不正検出フラグ成立手段(402)」は、不正検出手段(400)がスロットマシンに対する不正行為を検出したときに、不正検出フラグを立てるためのものである。
「不正検出フラグ」は、スロットマシンに対する不正行為の検出の有無に関連づけされた変数であり、制御装置(10)に不正検出手段(400)の検出結果を記憶させるためのものである。
「特別当選フラグ消去手段(403)」は、不正検出フラグが立っていて、且つ特別当選フラグが立っていることを条件に、この特別当選フラグを消去するためのものである。
例えば、不正検出手段(400)がスロットマシンに対する不正行為を検出すると、不正検出フラグ成立手段(402)によって不正検出フラグが立てられる。その後、当選抽選手段(130)の抽選で「BB当選役」に当選して、当選フラグ成立手段(180)によってこの「BB当選役」に係る特別当選フラグが立てられると、特別当選フラグ消去手段(403)は、この特別当選フラグを消去する。
また、例えば、当選フラグ成立手段(180)によって「BB当選役」に係る特別当選フラグが立てられたが、「BB当選役」の図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示されていないと入賞判定手段(170)により判定されると、この特別当選フラグは、消去されずに立った状態を維持される。その後、不正検出手段(400)がスロットマシンに対する不正行為を検出して、不正検出フラグ成立手段(402)によって不正検出フラグが立てられると、特別当選フラグ消去手段(403)は、「BB当選役」に係る特別当選フラグを消去する。
(作用)
請求項1に記載の発明の発明によれば、不正検出手段(400)がスロットマシンに対する不正行為を検出すると、それ以前に当選フラグ成立手段(180)に立てられた特別当選フラグを消去するばかりか、当選フラグ成立手段(180)が特別当選フラグを立てる度に、特別当選フラグ消去手段(403)がこの特別当選フラグを消去するようになる。これにより、停止制御手段(160)が特別当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓(31)に表示されないように各回転リール(23)を停止させるため、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、メダルを投入するためのメダル投入口(42)と、メダル投入口(42)に投入されたメダルを導くための案内通路と、案内通路を通過するメダルを検出するための投入センサー(7)と、案内通路を通過したメダルを貯留するとともに、貯留したメダルを払い出すための払い出し装置(5)と、遊技を開始可能とするためにベットされたメダルの枚数を所定数までカウントするためのベット数カウント手段(301)と、クレジットとして貯留されたメダルの枚数をカウントするためのクレジット数カウント手段(302)と、投入センサー(7)によりメダルが検出される度にベット数カウント手段(301)のベット数を増やすためのベット数増加手段(303)と、ベット数カウント手段(301)のベット数が上限に到達している場合において投入センサー(7)によりメダルが検出される度にクレジット数カウント手段(302)のクレジット数を増やすためのクレジット数増加手段(304)と、当選役に入賞したときに、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数の増加をもって払い出し装置(5)のメダルの払い出しに代えるための入賞クレジット手段(305)と、払い出し装置(5)にメダルを払い出させるための精算スイッチ(52)と、精算スイッチ(52)が操作された場合において、不正検出フラグが立っていないときには払い出し装置(5)にメダルの払い出しを開始させ、不正検出フラグが立っているときには払い出し装置(5)にメダルの払い出しを開始させないための精算払い出し開始手段(308)と、払い出し装置(5)から払い出されたメダルを検出するための払い出しセンサー(9)と、払い出しセンサー(9)によりメダルが検出される度にクレジット数カウント手段(302)のクレジット数を減らすためのカウントダウン手段(309)と、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達したことを検出するためのクレジット数監視手段(310)と、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段(310)により検出されたことを条件に、払い出し装置(5)にメダルの払い出しを停止させるための精算払い出し停止手段(311)とを備えたことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「メダル投入口(42)」は、スロットマシン(S)の内部にメダルを投入するためのものである。メダル投入口(42)として、例えば、メダルを1枚ずつ受け入れ可能な開口部をスロットマシン(S)に形成することができる。
「案内通路」は、メダル投入口(42)に投入されたメダルを払い出し装置(5)に導くためのものである。例えば、案内通路をメダル投入口(42)の下方の位置に形成し、メダル投入口(42)に投入されたメダルが案内通路を1枚ずつ転がり落ちて払い出し装置(5)に貯留されるように形成することができる。
「投入センサー(7)」は、案内通路を通過するメダルを検出するためのものである。投入センサー(7)は、例えば、発光素子と受光素子とが一体に形成された反射型の光電センサーを備えていてもよいし、発光素子と受光素子とが別体に形成された透過型の光電センサーを備えていてもよい。
「払い出し装置(5)」は、案内通路を通過したメダルを貯留するとともに、貯留したメダルを払い出すためのものである。例えば、払い出し装置(5)は、メダルを貯留するためのメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ排出するための送り出し機構とを備えるように形成することができる。
「ベット数カウント手段(301)」は、遊技を開始可能とするためにベットされたメダルの枚数を所定数までカウントするためのものである。例えば、ベットされたメダルの枚数を、最大で3枚までカウント可能とすることができる。換言すると、1回の遊技につきベット可能な枚数は、最大で3枚とすることができる。
「クレジット数カウント手段(302)」は、クレジットとして貯留されたメダルの枚数をカウントするためのものである。なお、クレジットとして貯留可能なメダルの枚数に、上限を設定してもよい。例えば、最大で50枚までクレジットとして貯留可能とすることができる。
「ベット数増加手段(303)」は、投入センサー(7)によりメダルが検出される度にベット数カウント手段(301)のベット数を増やすためのものである。また、ベット数増加手段(303)は、ベット数カウント手段(301)のベット数を、ベット数カウント手段(301)がカウント可能な最大枚数まで増やすようになっている。例えば、ベット数カウント手段(301)はベットされたメダルを最大で3枚までカウント可能とした場合に、ベット数増加手段(303)は3枚までベット数カウント手段(301)のベット数を増やすように形成することができる。
「クレジット数増加手段(304)」は、ベット数カウント手段(301)のベット数が上限に到達している場合において投入センサー(7)によりメダルが検出される度にクレジット数カウント手段(302)のクレジット数を増やすためのものである。例えば、ベット数カウント手段(301)はベットされたメダルを最大で3枚までカウント可能とした場合において、ベット数カウント手段(301)のベット数が3枚に到達しているときに、投入センサー(7)によりメダルが検出されると、クレジット数増加手段(304)はクレジット数カウント手段(302)のクレジット数を増やすように形成することができる。
「入賞クレジット手段(305)」は、当選役に入賞したときに、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数の増加をもって払い出し装置(5)のメダルの払い出しに代えるためのものである。
例えば、入賞すると払い出し装置(5)より10枚のメダルが払い出される当選役に入賞したときに、払い出し装置(5)よりメダルを払い出す代わりに、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数に「10」を加算するように形成することができる。
「精算スイッチ(52)」は、払い出し装置(5)にメダルを払い出させるためのものである。具体的には、例えば、精算スイッチ(52)を操作すると、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数分のメダルを払い出し装置(5)に払い出させるように形成することができる。
「精算払い出し開始手段(308)」は、精算スイッチ(52)が操作された場合において、不正検出フラグが立っていないときには、払い出し装置(5)にメダルの払い出しを開始させる。また、精算払い出し開始手段(308)は、不正検出フラグが立っているときには払い出し装置(5)にメダルの払い出しを開始させない。
「払い出しセンサー(9)」は、払い出し装置(5)から払い出されたメダルを検出するためのものである。
「カウントダウン手段(309)」は、払い出しセンサー(9)によりメダルが検出される度にクレジット数カウント手段(302)のクレジット数を減らすためのものである。
具体的には、例えば、カウントダウン手段(309)は、払い出しセンサー(9)によりメダルが検出される度に、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数を「1」減らすように形成することができる。
「クレジット数監視手段(310)」は、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達したことを検出するためのものである。例えば、クレジット数監視手段(310)は、常時クレジット数カウント手段(302)を監視し、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達すると、クレジット数0信号を送信するように形成してもよい。
「精算払い出し停止手段(311)」は、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段(310)により検出されたことを条件に、払い出し装置(5)にメダルの払い出しを停止させるためのものである。つまり、精算払い出し停止手段(311)は、精算スイッチ(52)が操作された時点でのクレジット数カウント手段(302)のクレジット数と同じ枚数のメダルが払い出されると、払い出し装置(5)にメダルの払い出しを停止させるようになっている。
(作用)
請求項2に記載の発明によれば、不正検出手段(400)がスロットマシンに対する不正行為を検出すると、その後、精算スイッチ(52)が操作されても、精算払い出し開始手段(308)が払い出し装置(5)にメダルの払い出しを開始させないようになっている。これにより、不正行為によりクレジット数カウント手段(302)のクレジット数が増加された後に精算スイッチ(52)が操作されても、払い出し装置(5)はメダルの払い出しを行わないようになっている。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の特徴に加え、クレジットとして貯留されたメダルをベットするためのベットスイッチ(51)と、ベットスイッチ(51)の操作を契機にクレジット数カウント手段(302)のクレジット数から所定数を減算するためのクレジット数減算手段(306)と、ベット数カウント手段(301)のベット数にクレジット数減算手段(306)が減算した数と同数を加算するためのベット数加算手段(307)と、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段(310)により検出されたことを条件に、不正検出フラグを消去するための不正検出フラグクリア手段とを備えたことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「ベットスイッチ(51)」は、クレジットとして貯留されたメダルをベットするためのものである。
ここで、ベットスイッチ(51)は、操作される度に1枚ベットするように形成してもよいし、操作される度にベット数カウント手段(301)のカウント可能な最大枚数(例えば3枚)ベットするように形成してもよい。
「クレジット数減算手段(306)」は、ベットスイッチ(51)の操作を契機にクレジット数カウント手段(302)のクレジット数から所定数を減算するためのものである。例えば、クレジット数減算手段(306)は、ベットスイッチ(51)が操作されると、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数から「3」を減算するように形成することができる。
「ベット数加算手段(307)」は、ベット数カウント手段(301)のベット数にクレジット数減算手段(306)が減算した数と同数を加算するためのものである。例えば、クレジット数加算手段は、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数から「3」が減算されると、ベット数カウント手段(301)のベット数に「3」を加算するように形成することができる。
「不正検出フラグクリア手段」は、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段(310)により検出されたことを条件に、不正検出フラグを消去するためのものである。
(作用)
請求項3に記載の発明によれば、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達すると、不正検出フラグクリア手段が不正検出フラグを消去するようになっている。これにより、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0に到達するまで、特別当選フラグ消去手段(403)が特別当選フラグを消去し続けられて、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになっている。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明の特徴に加え、不正検出フラグが立っているときに精算スイッチ(52)が操作されたことを条件に、クレジット数カウント手段(302)のクレジット数を0にするためのクレジット数クリア手段を備えたことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
(作用)
請求項4に記載の発明によれば、不正検出フラグが立っているときに精算スイッチ(52)が操作されると、クレジット数クリア手段がクレジット数カウント手段(302)のクレジット数を0にするようになっている。これにより、不正行為によりクレジット数カウント手段(302)のクレジット数が増加された場合に、精算スイッチ(52)が操作されても払い出し装置(5)はメダルの払い出しを行わず、さらにクレジット数カウント手段(302)のクレジット数が0にされるようになっている。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明の特徴に加え、不正検出フラグを消去するために操作するフラグ消去操作部と、フラグ消去操作部が所定の態様で操作されたことを条件に、不正検出フラグを消去するための不正検出フラグ消去手段(404)とを備えたことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「フラグ消去操作部」は、不正検出フラグを消去するために操作するためのものである。
フラグ消去操作部は、不正検出フラグを消去する機能のみを有していてもよいし、不正検出フラグを消去すること以外の機能を有していてもよい。また、フラグ消去操作部は、単一のスイッチから構成してもよく、複数のスイッチを組み合わせて構成してもよい。また、複数のスイッチ操作の組み合わせにより、フラグ消去操作部の操作とするように形成してもよい。
「不正検出フラグ消去手段(404)」は、フラグ消去操作部が所定の態様で操作されたことを条件に、不正検出フラグを消去するためのものである。
(作用)
請求項5に記載の発明によれば、フラグ消去操作部が所定の態様で操作されると、不正検出フラグ消去手段(404)が不正検出フラグを消去するようになっている。これにより、遊技場の管理者は、フラグ消去操作部を所定の態様で操作することにより、任意に不正検出フラグを消去することができるようになる。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、スロットマシンに対する不正行為が不正検出手段により検出されると、それ以前に立てられた特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段により消去されるばかりか、特別当選フラグが立てられる度にこの特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段により消去される。そのため、特別当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせを図柄表示窓に表示させることができず、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになる。これにより、不正検出手段がスロットマシンに対する不正行為を検出した場合に、このことをゴト師に気付かれないようにしつつ遊技場の損害を抑制することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、スロットマシンに対する不正行為が不正検出手段により検出されると、それ以降、精算スイッチを操作しても、クレジットとして貯留されたメダルを払い出すことができないようになる。これにより、クレジット満タンゴト等の不正行為が行われても、遊技場の損害を抑制することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、スロットマシンに対する不正行為が不正検出手段により検出されると、それ以降、クレジット数カウント手段のクレジット数が0に到達するまで、特別当選フラグ消去手段が特別当選フラグを消去し続けられて、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになっている。これにより、遊技を行うことでクレジットとして貯留されたメダルを使い切らせることができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、スロットマシンに対する不正行為が不正検出手段により検出されると、それ以降、精算スイッチが操作されても払い出し装置はメダルの払い出しを行わず、さらにクレジット数カウント手段のクレジット数が0にされるようになっている。これにより、特にクレジット満タンゴトによる遊技場の損害を防止することができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項1から4のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、フラグ消去操作部を所定の態様で操作すると、不正検出フラグ消去手段により不正検出フラグが消去されるようになっている。これにより、遊技場の管理者は、フラグ消去操作部を所定の態様で操作することにより、任意に不正検出フラグを消去することができる。
本発明を実施するための最良の形態を5例挙げて、図面を参照しつつ順次説明する。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図16は、第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSの斜視図である。図2は、スロットマシンSの前扉3を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、図柄表示窓31及び入賞有効ライン38を示す正面図である。図4は、各回転リール23のリールテープ28の一部を示す展開図である。図5は、電源ユニット4の斜視図である。図6は、メダルセレクター6の背面図である。図7は、メダルセレクター6の断面図である。図8及び図9は、スロットマシンSのメダル検出信号を示すタイムチャートである。図10ないし図13は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたときのメダル検出信号を示すタイムチャートである。図14は、スロットマシンSの制御装置10の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。図15は、スロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。図16は、スロットマシンSの当選抽選処理を示すフローチャートである。
なお、「正面」とは、スロットマシンSにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。また、「手前側」とは、スロットマシンSの正面側を意味し、「奥側」とは、スロットマシンSの背面側を意味する。
(スロットマシンS)
本実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、少なくとも正面側に正面開口部11を有する筐体1と、筐体1内部に着脱自在かつ固定可能に設けられる交換ユニット2と、筐体1の正面開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3とを備えている。
また、前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐ下扉40とから成っている。
(筐体1)
筐体1は、図2に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板(図示せず)からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット4が固定されている。また、電源ユニット4の前面には、図5に示すように、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ55、設定変更のON/OFFの切り替えを行うための設定キースイッチ56、設定値を変更するための設定変更スイッチ57、エラーを解除するためのリセットスイッチ58等が設けられている。なお、リセットスイッチ58は、不正フラグを消去するために操作するフラグ消去操作部としても機能する。
また、底板15の上面には、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すための払い出し装置5が設置されている。電源ユニット4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
また、左側板16B内面の手前側の端部における中板12よりも下方の位置には、図2に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番18が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
また、右側板16Aの内面における中板12よりも上方の位置、及び左側板16Bの内面における中板12よりも上方の位置には、交換ユニット2を固定するための係合クリップ26が設けられている。
また、右側板16A内面の手前側の端部における中板12よりも下方の位置には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための下扉用突出片19が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図2に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24Aとを備えている。
枠体21は、方形状の金属枠からなり、リールユニット22及び基板ユニット24Aを支持するとともに、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。また、枠体21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための上扉用突出片29が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。さらに、枠体21の正面側の左右の縦枠には、筐体1の係合クリップ26に固定するための係合フック27がそれぞれ設けられている。なお、枠体21としては、他の構成部品を支持固定可能であってもよい。
また、リールユニット22は、枠体21に固定された3個のステッピングモーター(図示せず)と、各々のステッピングモーターの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。また、図3に示すように、3個の回転リール23のうち、左側に位置するのが左回転リール23Lであり、中央に位置するのが中央回転リール23Mであり、右側に位置するのが右回転リール23Rである。
また、基板ユニット24Aは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニット24Aは、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100として機能する。
また、交換ユニット2は、図2に示すように、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。そして、係合フック27を係合クリップ26に引っ掛けて止めることにより、交換ユニット2は筐体1内部に固定される。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐための板状の扉である。
また、上扉30の左側裏面端部には、上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この上扉側蝶番36を、枠体21に設けられた枠体側蝶番25と係合させることで、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在に取り付けられている。
また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。図柄表示窓31は、図3に示すように、各回転リール23の図柄が3個ずつ表示されるように形成されている。また、図柄表示窓31には、水平に伸びる入賞有効ライン38が上段、中段及び下段の3本、並びに図柄表示窓31の対角線に伸びる入賞有効ライン38が2本形成されている。
また、本実施の形態では、水平に伸びる中段の入賞有効ライン38を第一入賞有効ライン38Aとし、水平に伸びる上段の入賞有効ライン38を第二入賞有効ライン38Bとし、水平に伸びる下段の入賞有効ライン38を第三入賞有効ライン38Cとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右下がりの入賞有効ライン38を第四入賞有効ライン38Dとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右上がりの入賞有効ライン38を第五入賞有効ライン38Eとする。
そして、図柄表示窓31の上方には、図1に示すように、画像表示装置34が設けられている。画像表示装置34は、入賞図柄の組み合わせや遊技履歴等の情報の画像や、遊技の状態や当選役の抽選結果を報知する画像などを表示するためのものである。画像表示装置34は、具体的には、例えば、液晶表示装置やCRT等を用いることができる。また、画像表示装置34の周囲には、報知などを行うためのランプ33が設けられている。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器や液晶表示装置などを用いて、設定値やクレジットメダルの枚数を表示するための数値表示部32が設けられている。
ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター6により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の裏面上部には、図2に示すように、基板ユニット24Bが設けられている。基板ユニット24Bは、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置200として機能する。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々のサウンドを出力するためのスピーカ35が設けられている。
また、上扉30の右側裏面端部には、上扉施錠装置37が設けられている。そして、交換ユニット2を筐体1内部に収納固定した状態で上扉30を閉じると、上扉施錠装置37と上扉用突出片28とが係合される。これにより、筐体1の開口上部13を閉塞した状態で、上扉30に施錠することができる。
また、特に図示しないが、上扉施錠装置37の下端には、上扉30の下面から下方に突出する解除フックが設けられている。そして、解除フックを下方に引っ張ると、上扉施錠装置37と上扉用突出片28との係合が解除され、上扉30を開くことができるようになっている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐための扉である。
また、下扉40の左側裏面端部には、下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この下扉側蝶番46を、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番18と係合させることで、下扉40は、筐体1の左側板16Bに回動自在に取り付けられている。また、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも手前側に突出するようになっている。つまり、下扉40が開放されると、上扉30も開放可能となるように形成されている。
また、下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンSを作動させるための操作部50が設けられている。ここで、操作部50としては、クレジットメダル数を減じてメダルの投入に代えるためのベットスイッチ51、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、図1に示すように、下扉40の上部右側には、メダルを投入するためのメダル投入口42が設けられている。また、下扉40の下部には、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための前パネル45が取り付けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのメダルセレクター6が設けられている。また、下扉40の裏面には、メダルセレクター6の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル排出部44が設けられている。
また、下扉40の右側裏面端部には、下扉施錠装置47が設けられている。そして、下扉40を閉じると、下扉施錠装置47と下扉用突出片19とが係合されるようになっている。これにより、筐体1の開口下部14を閉塞した状態で、下扉40に施錠することができる。
また、下扉40の右側上部には、下扉施錠装置47を解錠するためのシリンダー錠48が設けられている。また、シリンダー錠48の手前側端部に設けられた鍵穴に所定の鍵を差し込んで時計回りに回転させると、下扉施錠装置47と下扉用突出片20との係合が解除されて、下扉40を開くことができるようになっている。
(メダルセレクター6)
メダルセレクター6は、図6に示すように、メダル投入口42の下方に設けられている。また、メダルセレクター6は、図7に示すように、下扉40の背面に設けられたベース60と、ベース60の背面に取り付けられたカバー70とを備えている。
ベース60の背面には、図6に示すように、ベース60の上端から側端に至る略L字形に屈曲した溝であるL字溝66が形成されている。L字溝66は、メダルの直径より僅かに幅広くなっている。そして、L字溝66とカバー70との間に形成された間隙は、メダル投入口42に投入された遊技媒体を転動させるためのメダル通路67となっている。
また、図6に示すように、メダルセレクター6の上端部には、メダル投入口42から投入されたメダルをメダル通路67へ受け入れるためのメダル受け口61が形成されている。また、メダルセレクター6の側端部には、メダル通路67を転動するメダルを排出するためのメダル排出口62が形成されている。
また、メダル通路67は、メダル受け口61からほぼ鉛直下方へ向かう鉛直部63と、鉛直部63の下端からメダル排出口62へ向けて緩やかに下り傾斜する傾斜部64と、鉛直部と傾斜部とを滑らかに接続する屈曲部65とから成っている。
メダルセレクター6のメダル排出口62側の側方には、メダル移送部80が隣接して設けられている。メダル移送部80は、メダル排出口62から排出されたメダルを受け入れて払い出し装置5へ導くためのものである。また、メダル移送部80は、略扇形の扇状底板81と、扇状底板81の弧状の縁部から上方に向けて立設された湾曲側板82とを備えている。また、扇状底板81には、弧状の縁部に沿ったメダル溝83が形成されている。そして、そして、メダル排出口62から排出されたメダルは、湾曲側板82に寄り掛かりながらメダル溝83を転げ落ち、払い出し装置5のタンクに落下するようになっている。したがって、メダル通路67とメダル溝83とにより、メダル投入口42に投入されたメダルを払い出し装置5に導くための案内通路が構成される。
また、図6に示すように、ベース60のメダル排出口62付近には、メダル通路67に導かれて払い出し装置5に貯留されるメダルを検出するための投入センサー7が設けられている。投入センサー7は、メダルの移動方向と平行に並列して設けられた2個の光電センサーから構成されている。これらの光電センサーのうち、メダルの移動方向の上流側にする光電センサーを第一メダルセンサー7Aとし、同下流側に位置する光電センサーを第二メダルセンサー7Bとする(図8参照)。第一メダルセンサー7A及び第二メダルセンサー7Bは、発光素子と受光素子とが一体に形成された反射型の光電センサーである。
また、第一メダルセンサー7A及び第二メダルセンサー7Bは、通過するメダルの表面または裏面の周縁付近を検出する。具体的には、メダルが第一メダルセンサー7Aや第二メダルセンサー7Bに到達したときに、各メダルセンサーの発光素子の照射する光がメダルに反射して受光素子に受光され、各メダルセンサーから制御装置10へON信号が出力される。そして、メダルが第一メダルセンサー7Aや第二メダルセンサー7Bを通過すると、各メダルセンサーの発光素子の照射する光が受光素子に受光されなくなり、各メダルセンサーから制御装置10へOFF信号が出力される。
また、第一メダルセンサー7A及び第二メダルセンサー7Bは、メダルがメダル通路67を転動する際に、1枚のメダルを同時に検出できるような位置に設けられている。さらに、第一メダルセンサー7A及び第二メダルセンサー7Bは、複数のメダルがメダル投入口42に連続して投入されて連なった状態でメダル通路67を転動する場合に、1枚のメダルを同時に検出した後にどちらのメダルセンサーも一度OFF状態になってから次のメダルを検出できるような位置に設けられている。
また、図6に示すように、ベース60の傾斜部64付近には、メダル通路67を転動するメダルを排除するためのブロッカー装置90が設けられている。ブロッカー装置90は、ベース60の手前側の位置に設けられたソレノイド(図示せず)と、ベース60の手前側の位置に設けられ、ソレノイドの励磁に応じて揺動する押圧部材(図示せず)と、ベース60の手前側の位置に設けられた回動軸(図示せず)と、ベース60を手前側から奥側へ貫いた状態で回動軸に回動可能に設けられた回動部材91(図7参照)とを備えている。
回動部材91は、金属性の薄板で形成されている。また、回動部材91は、ベース60の奥側に位置し、ベース60と略平行な略長方形の平板部92と、平板部92の左右の側縁からそれぞれベース60の奥側から手前側に突出し、回動軸に貫かれて軸支される取り付け部93と、平板部92の下縁より下方に突出した逆T字形の係止部94と、取り付け部93の一方の先端部から下方に突出する延出部95と、延出部95の先端部からベース60に向けて略直角に突出した突出部96とを備えている。
また、回動部材91は、図7に二点鎖線で示すように、突出部96がベース60を貫いてメダル通路67に突出するとともに係止部94の下端がベース60から離れる方向に回動するように、第一バネ(図示せず)により付勢されている。また、押圧部材は、回動部材91から離れるように第二バネ(図示せず)により付勢されているが、ソレノイドが励磁されると、ソレノイドに引き寄せられて揺動し、回動部材91を押圧するようになっている。そして、回動部材91は、図7に実線で示すように、突出部96がメダル通路67から抜け出るとともに係止部94がベース60と略平行になる方向に回動するようになっている。
また、カバー70には、図7に示すように、メダル通路67の傾斜部64に沿って開口する落下口71が形成されている。落下口71の周囲のうちの下縁72は、ベース60のL字溝66の下面よりも上方に位置するように形成されている。また、落下口71の周囲のうちの上縁73は、回動部材91の係止部94よりも上方に位置するように形成されている。そして、ソレノイドが励磁しているときに、落下口71の周囲のうちの下縁72と係止部94の下端との間隔が、メダルの直径よりも小さくなっている。これにより、メダル通路67を転動するメダルは、落下口71から落下せずにブロッカー装置90を通過することができる。
また、ソレノイドが励磁していないときは、落下口71の周囲のうちの下縁72と係止部94の下端との間隔が、メダルの直径よりも大きくなっている。そのため、メダル通路67を転動するメダルは、係止部94の支えを失い、メダル通路67に突出した突出部96に衝突して落下口71から落下するようになる。
(制御装置10)
制御装置10は、スロットマシンSを制御するためのものである。また、制御装置は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。
また、制御装置は、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100と、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置200とを備えている。
また、本実施の形態では、制御装置10を、メイン基板と、メイン基板からの信号を受信して作動するサブ基板とから構成し、メイン基板を遊技制御装置100として機能させるとともに、サブ基板を演出制御装置200として機能させるようにしている。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置とを別個に構成することにより、演出制御に割り当てるメモリを大幅に増やすことができるとともに、演出のみを変更することも可能になっている。
(入力段)
制御装置10の入力段には、図14に示すように、ベットスイッチ51、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、投入センサー7、リミットスイッチ84、払い出しセンサー9、リセットスイッチ58の8つのパーツが接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(ベットスイッチ51)
ベットスイッチ51は、クレジットとして貯留されたメダルをベットするためのものである。
また、本実施の形態では、ベットスイッチ51として、1ベットスイッチ51Aと、マックスベットスイッチ51Bとが設けられている。1ベットスイッチ51Aが操作されると、クレジットとして貯留されたメダルの内から1枚ベットされるようになっている。また、マックスベットスイッチ51Bが操作されると、クレジットとして貯留されたメダルの内から3枚ベットされるようになっている。
(精算スイッチ52)
精算スイッチ52は、払い出し装置5にメダルを払い出させるためのものである。
具体的には、精算スイッチ52が操作されると、その時点でのクレジット数カウント手段302のクレジット数と同じ枚数のメダルが払い出し装置5によって払い出させるようになっている。
(スタートスイッチ53)
スタートスイッチ53は、図1に示すように、操作部50の前面の左側端部に設けられ、メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、各回転リール23の回転を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(リプレイ)」とは、当選抽選手段130の抽選により、「再遊技(リプレイ)」のフラグが成立し、「JAC」の図柄が入賞有効ライン38上に揃うと、次の遊技において、メダルを新たに投入することなく、再度遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ54)
ストップスイッチ54は、図1に示すように、操作部50の前面の中央部に設けられ、各回転リール23の回転を停止させるためのものである。具体的には、操作部50の前面の中央部には、各回転リール23に対応した3個のストップスイッチ54が、横並びに設けられている。
そして、ストップスイッチ54の操作により、このストップスイッチ54に対応した回転リール23が回転を停止するように設定されている。具体的には、左側に位置するストップスイッチ54を操作すると、左回転リール23Lが停止し、中央に位置するのストップスイッチ54を操作すると、中央回転リール23Mが停止し、右側に位置するストップスイッチ54を操作すると、右回転リール23Rが停止する。
(投入センサー7)
投入センサー7は、図6に示すように、メダルセレクター6に設けられている。また、投入センサー7は、メダル投入口42から投入されてメダルセレクター6に到達したメダルのうち、払い出し装置5へ誘導される正規のメダルを検出するためのものである。
(リミットスイッチ84)
リミットスイッチ84は、図6に示すように、メダル移送部80に設けられている。また、リミットスイッチ84は、メダル排出口62から排出されてメダル移送部80のメダル溝83に受け入れられたメダルを検出するためのものである。また、リミットスイッチ84は、メダルに押圧されて電気回路の接点が閉じられると、制御装置10にON信号が出力されるようになっている。
ここで、リミットスイッチ84と、後述する不正行為判定手段401とで、不正検出手段400が構成される。
不正検出手段400は、スロットマシンSに対する不正行為を検出するためのものである。本実施の形態では、不正検出手段400は、メダル投入口42から不正器具を挿入してスロットマシンSを誤動作させ、クレジット数カウント手段302のクレジット数を不正に増加させる不正行為(クレジット満タンゴト)を検出するためのものとして機能する。
(払い出しセンサー9)
払い出しセンサー9は、払い出し装置5に設けられている。また、払い出しセンサー9は、払い出し装置5から払い出されたメダルを検出するためのものである。なお、払い出しセンサー9は、周知のものを用いることができる。
(リセットスイッチ58)
リセットスイッチ58は、電源ユニット4の前面に設けられている。また、リセットスイッチ58は、エラーを解除するためのものであるが、不正検出フラグを消去するために操作するフラグ消去操作部としても機能する。また、リセットスイッチ58は、押しボタン式のスイッチであり、このスイッチを押圧することにより、不正検出フラグが消去されるようになっている。
ここで、「フラグ消去操作部」とは、不正検出フラグを消去するために操作するためのものである。フラグ消去操作部は、不正検出フラグを消去する機能のみを有していてもよいし、不正検出フラグを消去すること以外の機能を有していてもよい。また、フラグ消去操作部は、単一のスイッチから構成してもよく、複数のスイッチを組み合わせて構成してもよい。また、複数のスイッチ操作の組み合わせにより、フラグ消去操作部の操作とするように形成してもよい。
なお、フラグ消去操作部は、遊技者が触れることができない位置に設けられていればよい。例えば、下扉施錠装置47にフラグ消去操作部として透過型の光電センサー設け、シリンダー錠48の鍵穴に所定の鍵を差し込んで反時計回りに回転させると、発光素子の光が遮られて受光素子に受光されなくなることにより、不正検出フラグを消去するように形成してもよい。
(出力段)
制御装置10の出力段には、図14に示すように、リールユニット22、払い出し装置5、数値表示部32、ブロッカー装置90、演出出力装置8(ランプ33、スピーカ35及び画像表示装置34)の5つのパーツが接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(リールユニット22)
リールユニット22は、フレームに固定或いは支持された3個のステッピングモーター(図示せず)と、各々のステッピングモーターの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。また、図3に示すように、3個の回転リール23のうち、左側に位置するのが左回転リール23Lであり、中央に位置するのが中央回転リール23Mであり、右側に位置するのが右回転リール23Rである。
そして、各回転リール23は、特に図示しないが、合成樹脂からなる回転ドラムと、回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ28とを備えている。このリールテープ28の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。具体的には、図4に示すように、「7(赤色)」「7(青色)」「BAR」「ベル」「スイカ」「チェリー」「JAC」の図柄が配置されている。
また、各回転リール23には、突起状のスタートインデックスが設けられるとともに、リールユニット22のフレームには、スタートインデックスを検出するためのインデックスセンサーが回転リール23ごとに設けられている。そして、ステッピングモーターにより回転リール23が回転を開始した後、インデックスセンサーによりスタートインデックスを検出してから、ステッピングモーターのステップ数をカウントし、このステップ数に基づいて回転リール23の現在の回転位置を特定する。
(払い出し装置5)
払い出し装置5は、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すためのものである。払い出し装置5は、特に図示しないが、メダルを貯留するためのメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ排出するための送り出し機構と、送り出し機構により排出されたメダルを検出するための払い出しセンサー9とを備えている。
また、送り出し機構により排出されたメダルは、メダル排出部44を通ってメダル受け皿43に払い出されるようになっている。
(ブロッカー装置90)
ブロッカー装置90は、メダルセレクター6に設けられている。また、ブロッカー装置90は、メダル通路67を転動するメダルを排除するためのである。具体的には、ブロッカー装置90のソレノイドが励磁されているときには、メダル通路67を転動してきたメダルは、投入センサー7を通過して、払い出し装置5のメダルタンクに落下する。ブロッカー装置90のソレノイドが励磁していないときは、メダル通路67を転動してきたメダルは、投入センサー7に到達する前に、メダル通路67から排除される。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、通常遊技制御手段110、特別遊技制御手段120、当選抽選手段130、回転制御手段140、回転位置判断手段150、停止制御手段160、入賞判定手段170、当選フラグ成立手段180、ベット数カウント手段301、クレジット数カウント手段302、ベット数増加手段303、クレジット数増加手段304、入賞クレジット手段305、クレジット数減算手段306、ベット数加算手段307、精算払い出し開始手段308、カウントダウン手段309、クレジット数監視手段310、精算払い出し停止手段311、不正行為判定手段401、不正検出フラグ成立手段402、特別当選フラグ消去手段403、不正検出フラグ消去手段404などとして機能する。
なお、遊技制御装置100は、上記以外の手段を有していても構わない。
次に、遊技制御装置100が備える各手段について説明する。
(通常遊技制御手段110)
通常遊技制御手段110は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53を操作すると、ステッピングモーターが駆動され、3個の回転リール23が回転を開始する。
また、入賞有効ライン38は、メダルの投入枚数に応じて有効化される。具体的には、メダルの投入は、1回の遊技につき最大3枚まで可能であり、メダルの投入枚数が1枚のときは、第一入賞有効ライン38Aのみ有効化され、メダルの投入枚数が2枚のときは、第一入賞有効ライン38A、第二入賞有効ライン38B、及び第三入賞有効ライン38Cの3本が有効化され、メダルの投入枚数が3枚のときは、5本すべての入賞有効ライン38が有効化されるようになっている。
その後、ストップスイッチ54の1個を操作すると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、ストップスイッチ54を3個全て操作し終わると、3個の回転リール23の回転がすべて停止する。このとき、当選役の図柄が、図柄表示窓31の入賞有効ライン38上に揃うように、各回転リール23が停止すると入賞となり、遊技者に所定の利益が付与される。
当選役には、入賞有効ライン38上に「ベル」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば10枚)のメダルが払い出される「ベル当選役」と、入賞有効ライン38上に「スイカ」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば6枚)のメダルが払い出される「スイカ当選役」と、左回転リール23Lの入賞有効ライン38上に「チェリー」の図柄が停止されると入賞となり、所定枚数(例えば2枚)のメダルが払い出される「チェリー当選役」と、「7(赤色)」の図柄が3個または「7(青色)」の図柄が3個入賞有効ライン38上に揃うと、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、特定導入遊技が開始される「BB当選役」と、「BAR」の図柄が入賞有効ライン38上に3個揃うと、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、特定遊技が開始される「RB当選役」と、「JAC」の図柄が入賞有効ライン38上に3個揃うと、メダルの払い出しは無いが、メダルを新たに投入することなく再度遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ)当選役」とがある。
なお、メダルの払い出しは、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出しても良いし、メダルを払い出す代わりにクレジットしても良い。
(特別遊技制御手段120)
特別遊技制御手段120は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム、以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときに単独で行われる場合とがある。また、JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)ないし(3)の遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段120は、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段121
(2)特定遊技制御手段122
(特定導入遊技制御手段121)
特定導入遊技制御手段121は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、例えば「7(赤色)」「7(青色)」の図柄が入賞有効ライン38上に3個揃うと、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後BBゲームに移行される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に、1回の遊技につき最大3枚までメダルの投入が可能になり、3つの回転リール23の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン38上に当選役の図柄が揃うと入賞となり、遊技者に所定の利益が付与される小役ゲームが行われる。
また、この小役ゲームでは、「JAC」の図柄が入賞有効ライン38上に揃うと、所定枚数(例えば5枚)のメダルが払い出され、その後RBゲームに移行される「BB中RB当選役」に入賞となる。
なお、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、最大3回行うことができるため、1回目のRBゲームが終了した後は、小役ゲームが行われる。そして、BBゲーム中に、RBゲームへの移行が3回行われるか、または小役ゲームが30回行われると、BBゲームは終了するものである。
(特定遊技制御手段122)
特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、例えば、通常遊技において、「BAR」の図柄が入賞有効ライン38上に3個揃うと、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後RBゲームに移行される。
RBゲーム中は、「JACゲーム」が行なわれる。JACゲームでは、投入可能なメダル枚数が1枚となる。また、「JAC」の図柄が第一入賞有効ライン38A上に揃うと、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出される「JAC当選役」に入賞となる。そして、RBゲーム中は、JACゲームを最大12回行うことができ、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、RBゲーム中に、12回JACゲームを行うか、または8回入賞すると、RBゲームは終了する。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、当選役を抽選で決定するためのものである。そして、当選抽選手段130による抽選の結果、いずれかの当選役に当選すると、この当選役に対応した当選フラグが成立する。さらに、この当選フラグの成立中に、回転リール23の図柄が、この当選役に対応した態様で入賞有効ライン38上に停止表示されることを条件に、入賞となるように設定されている。
また、本実施の形態では、通常遊技中の当選役抽選手段130の抽選結果には、「ベル当選役」を入賞可能にする「ベル当選」と、「スイカ当選役」を入賞可能にする「スイカ当選」と、「チェリー当選役」を入賞可能にする「チェリー当選」と、「7(赤色)当選役」を入賞可能にする「7(赤色)当選」と、「7(青色)当選役」を入賞可能にする「7(青色)当選」と、「BAR当選役」を入賞可能にする「BAR当選」と、「リプレイ当選役」を入賞可能にする「リプレイ当選」と、いずれの当選役にも入賞不可能にする「ハズレ」とがある。
また、BBゲーム中の当選役抽選手段130の抽選結果には、「ベル当選役」を入賞可能にする「ベル当選」と、「スイカ当選役」を入賞可能にする「スイカ当選」と、「チェリー当選役」を入賞可能にする「チェリー当選」と、「BB中RB当選役」を入賞可能にする「BB中RB当選」と、いずれの当選役にも入賞不可能にする「ハズレ」とがある。
また、RBゲーム中の当選役抽選手段130の抽選結果には、「JAC当選役」を入賞可能にする「JAC当選」と、いずれの当選役にも入賞不可能にする「ハズレ」とがある。
当選抽選手段130は、大別すると、以下の手段を有している。
(1)乱数発生手段131
(2)乱数抽出手段132
(3)当選判定テーブル133
(4)当選判定テーブル選択手段134
(5)当選判定手段135
なお、当選抽選手段130としては、上記手段に限定されるものではない。
(乱数発生手段131)
乱数発生手段131は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段132)
乱数抽出手段132は、乱数発生手段131が発生する乱数から、所定の条件(例えば、スタートスイッチ53の操作)で1つの数値を抽出するためのものである。なお、この抽出した数値を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段131」としては、ソフト乱数としての平方採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜65535の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段132」としては、スタートスイッチ53を押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。
このように形成すると、「乱数発生手段131」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段132」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数値が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段131」あるいは「乱数抽出手段132」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル133)
当選判定テーブル133は、乱数発生手段131が発生させる各乱数について、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを割り振ったテーブルである。また、この当選判定テーブル133は、特に図示しないが、通常遊技用の当選判定テーブル、BBゲーム用の当選判定テーブル、RBゲーム用の当選判定テーブル等が設けられている。具体的には、例えば、通常遊技用の当選判定テーブル133には、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「7(赤色)当選」、「7(青色)当選」、「BAR当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。
また、当選判定テーブル113には、スロットマシンSの遊技の設定値や、メダルの賭け枚数などに応じて、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかの割り振り方が異なるものが複数設けられている。
(当選判定テーブル選択手段134)
当選判定テーブル選択手段134は、遊技の設定値、メダルの賭け枚数、遊技状態に応じて当選判定テーブル133を選択するためのものである。例えば、RBゲーム中は、RBゲーム用の当選判定テーブル133が選択される。
(当選判定手段135)
当選判定手段135は、乱数抽出手段132が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル選択手段134が選択した当選判定テーブル133とを対比し、当選の判定を行うためのものである。具体的には、各当選役の当選領域からなる当選判定領域データと、抽出乱数データとを照合し、当該抽出乱数データがいずれかの当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
(当選フラグ成立手段180)
当選フラグ成立手段180は、当選抽選手段130の抽選でいずれかの当選役に当選したときには、この当選に応じた当選フラグを立てるためのものである。
当選フラグは、当選の有無について当選役毎に関連づけされた変数であり、制御装置10に当選抽選手段130の抽選結果を記憶させるためのものである。また、当選フラグには、「通常当選フラグ」と「特別当選フラグ」とがある。
「通常当選フラグ」は、当選フラグ成立手段180により当選フラグが立てられたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示31に表示されていないと入賞判定手段170により判定された場合において、次の遊技が開始される前に消去される当選フラグを意味する。本実施の形態では、「ベル当選」に対応した「ベル当選フラグ」、「スイカ当選」に対応した「スイカ当選フラグ」、「チェリー当選」に対応した「チェリー当選フラグ」、「リプレイ当選」に対応した「リプレイ当選フラグ」及び「JAC当選」に対応した「JAC当選フラグ」が、通常当選フラグである。
「特別当選フラグ」は、当選フラグ成立手段180により当選フラグが立てられたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓31に表示されていないと入賞判定手段170により判定された場合において、次の遊技が開始されても消去されない当選フラグを意味する。本実施の形態では、「7(赤色)当選」に対応した「7(赤色)当選フラグ」、「7(青色)当選」に対応した「7(青色)当選フラグ」、「BAR当選」に対応した「BAR当選フラグ」及び「BB中RB当選」に対応した「BB中RB当選フラグ」が、特別当選フラグである。
(回転制御手段140)
回転制御手段140は、各回転リール23の回転を制御するためのものである。具体的には、回転制御手段140は、スタートスイッチ53の操作信号に基づいて、各回転リール23の回転を開始させ、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転を加速させた後、回転速度を所定の速度に保って各回転リール23を回転させる。
また、本実施の形態では、4相のステップ角1.43度のステッピングモーターを、1−2相励磁方式で制御している。したがって、各回転リール23を1回転させるためには、504パルス必要となる。また、各回転リール23には、21個の図柄が配置されていることから、各回転リール23を1図柄分回転させるためには、24パルス必要となる。
(回転位置判断手段150)
回転位置判断手段150は、各回転リール23の現在の回転位置を特定するためのものである。具体的には、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転が加速され、各回転リール23が所定の速度を保って回転されるようになった後に、インデックスセンサーによりスタートインデックスを検出してからのパルス数をカウントし、このパルス数に基づいて各回転リール23の現在の回転位置を特定する。また、パルス数は、スタートインデックスを検出する度にリセットされ、あらたにパルス数がカウントされる。
また、図柄ごとに対応するパルス数の範囲、すなわち、スタートインデックスを検出した時を基準にして、何パルスで何の図柄が図柄表示窓31のいずれの入賞有効ライン38上に表示されるかを、予め記憶している。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、ストップスイッチ54の操作を契機に、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、回転リール23の回転停止を制御するためのものである。すなわち、ストップスイッチ54を押下した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール23の図柄を基準図柄として、基準図柄から4コマ移動した時の図柄までの範囲で回転リール23を停止させるようになっており、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選抽選手段130の抽選結果に基づいて決定する。
ここで、ストップスイッチ54が押下されてから回転リール23が停止するまでの間に所定位置を通過する図柄の数を「滑りコマ数」とする。したがって、滑りコマ数が「0」は、所定位置に基準図柄が停止することを意味する。
そして、この停止制御手段160は、大別すると、次の手段を備える。
(1)停止テーブル161
(2)停止テーブル選択手段162
(3)滑りコマ数決定手段163
また、停止制御手段160としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
(停止テーブル161)
停止テーブル161は、ストップスイッチ54を押下した時に直ちに停止可能な位置にある基準図柄から、何コマ滑らせて回転リール23を停止させるかを、所定条件に応じて図柄毎にテーブル上に規定したものである。具体的には、当選フラグが成立しているときには、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン38上に揃いえるように、且つその他の当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン38上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定された停止テーブル161が設けられている。また、いずれの当選フラグも成立していないときには、当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせのいずれも入賞有効ライン38上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定された停止テーブル161が設けられている。
本実施の形態では、「7(赤色)当選フラグ」に対応した「7(赤色)停止テーブル」、「7(青色)当選フラグ」に対応した「7(青色)停止テーブル」、「BAR当選フラグ」に対応した「BAR停止テーブル」、「ベル当選フラグ」に対応した「ベル停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」に対応した「スイカ停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」に対応した「チェリー停止テーブル」、「リプレイ当選」に対応した「リプレイ停止テーブル」、「JAC当選」に対応した「JAC停止テーブル」、「BB中RB当選」に対応した「BB中JAC停止テーブル」、及び「ハズレ」に対応した「ハズレ停止テーブル」等の停止テーブル161が設けられている。
また、「7(赤色)停止テーブル」は、7(赤色)の図柄が入賞有効ライン38上に揃いえるように、且つその他の図柄が入賞有効ライン38上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定されている。「7(青色)停止テーブル」、「BAR停止テーブル」、「ベル停止テーブル」、「スイカ停止テーブル」、「リプレイ停止テーブル」、「JAC停止テーブル」及び「BB中JAC停止テーブル」についても同様である。
また、「チェリー停止テーブル」は、チェリーの図柄が左回転リール23Lの入賞有効ライン38上に停止しえるように、且つその他の図柄が入賞有効ライン38上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定されている。
また、「ハズレ停止テーブル」は、いずれの当選役も入賞しないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定されている。
(停止テーブル選択手段162)
停止テーブル選択手段162は、当選抽選手段130の抽選結果に応じて、いずれかの停止テーブル161を選択するためのものである。
具体的には、例えば、当選抽選手段130の抽選で「7(赤色)当選」となり、「7(赤色)当選フラグ」が立てられた場合に、停止テーブル選択手段162は、「7(赤色)停止テーブル」を選択する。「7(青色)当選」、「BAR当選」、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「リプレイ当選」、「JAC当選」、「BB中RB当選」及び「ハズレ」の場合も同様である。
(滑りコマ数決定手段163)
滑りコマ数決定手段163は、停止テーブル選択手段162により選択された停止テーブル161と、ストップスイッチ54が押下されたときの回転リール23の回転位置とに基づき、滑りコマ数を決定し、基準図柄から決定した滑りコマ数の図柄を滑らせて回転リール23を停止させる。
換言すると、滑りコマ数決定手段163は、ストップスイッチ54が押下されて直ちに停止可能な位置にある基準図柄から、所定位置を通過する図柄の数を決定し、回転リール23の回転位置から必要なパルス数回転した位置で、回転リール23を停止させる。
(入賞判定手段170)
入賞判定手段170は、各回転リール23が停止されたときに、当選役に係る図柄の組み合わせが図柄表示窓31に表示されているか否かの判定を行うためのものである。
本実施の形態では、各回転リール23が停止されたときに、それぞれの当選役に係る図柄の組み合わせについて、入賞有効ライン38上に揃うように各回転リール23が停止されたか否かの判定を行う。そして、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン38上に揃うように各回転リール23が停止された場合に、この図柄の組み合わせに係る当選役の当選フラグが立っているときには、この当選役に入賞となって遊技者に所定の利益を付与するとともに、この当選役に係る当選フラグを消去するように形成されている。
例えば、当選抽選手段130の抽選で「7(赤色)当選」となり、「7(赤色)当選フラグ」が立てられた場合において、7(赤色)の図柄が入賞有効ライン38上に揃うように各回転リール23が停止されると、入賞判定手段170は「7(赤色)当選役に入賞」と判定する。また、「7(青色)当選」、「BAR当選」、「ベル当選」、「スイカ当選」、「リプレイ当選」、「JAC当選」及び「BB中RB当選」についても同様である。
また、当選抽選手段130の抽選で「チェリー当選」となり、「チェリー当選フラグ」が立てられた場合において、チェリーの図柄が左回転リール23Lの入賞有効ライン38上に停止するように各回転リール23が停止されると、入賞判定手段170は「チェリー当選役に入賞」と判定する。
また、当選抽選手段130の抽選で「ハズレ」となった場合において、いずれの図柄も入賞有効ライン38上に3個揃わず、且つチェリーの図柄が左回転リール23Lの入賞有効ライン38上に停止しないように、各回転リール23が停止されると、入賞判定手段170は「入賞なし」と判定する。
(ベット数カウント手段301)
ベット数カウント手段301は、遊技を開始可能とするためにベットされたメダルの枚数を所定数までカウントするためのものである。
また、ベット数カウント手段301のベット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、ベット数カウント手段301のベット数の上限は「3」に設定されている。つまり、1回の遊技につきベット可能なメダルの枚数は、最大で3枚となっている。
(クレジット数カウント手段302)
クレジット数カウント手段302は、クレジットとして貯留されたメダルの枚数をカウントするためのものである。
また、クレジット数カウント手段302のクレジット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、クレジット数カウント手段302のクレジット数の上限は「50」に設定されている。つまり、クレジット可能なメダルの枚数は、最大で50枚となっている。
(ベット数増加手段303)
ベット数増加手段303は、投入センサーによりメダルが検出される度にベット数カウント手段301のベット数を増やすためのものである。
メダル投入口42に投入されたメダルが、メダル通路67を通過して、投入センサー7に検出されると、メダル検出信号が送信される。このとき、メダル検出信号は、図8に示すようなパターンで送信される。そして、ベット数増加手段303は、図8に示すようなパターンのメダル検出信号を受信する度に、ベット数カウント手段301のベット数を「1」増やす。
ここで、メダル検出信号について説明する。
メダルがメダル投入口42に投入されていないときには、第一メダルセンサー7A及び第二メダルセンサー7Bは、OFFになっている。そして、メダルがメダル投入口42に投入され、メダル通路67を転動して第一メダルセンサー7Aに到達すると、第一メダルセンサー7AがONになる(図8のm1)。そして、メダル通路67を転動するメダルが第二メダルセンサー7Bに到達すると、第二メダルセンサー7BがONになる(図8のm2)。そして、メダル通路67を転動するメダルが第一メダルセンサー7Aを通過すると、第一メダルセンサー7AがOFFになる(図8のm3)。そして、メダル通路67を転動するメダルが第二メダルセンサー7Bを通過すると、第二メダルセンサー7BがOFFになる(図8のm4)。そして、ベット数増加手段303は、ベット数カウント手段301のベット数を「1」増やす。このようにして、メダル投入口42に投入されたメダルがカウントされる。
また、ベット数カウント手段301のベット数が上限の「3」に到達している場合に、図8に示すようなパターンのメダル検出信号が送信されると、後述するクレジット数増加手段304によりクレジット数カウント手段302のクレジット数としてカウントされるようになっている。
(クレジット数増加手段304)
クレジット数増加手段304は、ベット数カウント手段301のベット数が上限に到達している場合において投入センサーによりメダルが検出される度にクレジット数カウント手段302のクレジット数を増やすためのものである。
本実施の形態では、ベット数カウント手段301のベット数の上限は「3」に設定されている。そして、クレジット数増加手段304は、ベット数カウント手段301のベット数が上限の「3」に到達している場合において、図8に示すようなパターンのメダル検出信号を受信する度に、クレジット数カウント手段302のクレジット数を「1」増やす。このようにして、メダル投入口42に投入されたメダルがカウントされる。
(入賞クレジット手段305)
入賞クレジット手段305は、当選役に入賞したときに、クレジット数カウント手段302のクレジット数の増加をもって払い出し装置5のメダルの払い出しに代えるためのものである。
具体的には、例えば、「ベル当選役」に入賞した場合において、払い出し装置5によりメダルが10枚払い出される代わりに、クレジット数カウント手段302のクレジット数に「10」が加算されるようになっている。
また、クレジット数カウント手段302のクレジット数が上限の「50」に到達している場合に、当選役に入賞したときは、払い出し装置5によりメダルが払い出される。
なお、クレジット数カウント手段302のクレジット数が増加される場合に、クレジット数カウント手段302のクレジット数が上限の「50」を超過するときには、クレジット数カウント手段302のクレジット数が「50」まで増加されるとともに、上限を超える枚数分のメダルが払い出し装置5より払い出される。
(クレジット数減算手段306)
クレジット数減算手段306は、ベットスイッチ51の操作を契機にクレジット数カウント手段302のクレジット数から所定数を減算するためのものである。
本実施の形態では、クレジット数減算手段306は、1ベットスイッチ51Aが操作されて1ベット信号が送信されると、クレジット数カウント手段302のクレジット数から「1」を減算するようになっている。
また、クレジット数減算手段306は、マックスベットスイッチ51Bが操作されてマックスベット信号が送信されると、クレジット数カウント手段302のクレジット数から「3」を減算するようになっている。
なお、ベット数カウント手段301のベット数が上限の「3」に到達している場合には、クレジット数減算手段306は減算を行わないようになっている。
また、クレジット数カウント手段302は、ベット数カウント手段301のベット数が「1」の場合にマックスベットスイッチ51Bが操作されたときには、クレジット数カウント手段302のクレジット数から「2」を減算する。また、クレジット数カウント手段302は、ベット数カウント手段301のベット数が「2」の場合にマックスベットスイッチ51Bが操作されたときには、クレジット数カウント手段302のクレジット数から「1」を減算する。
(ベット数加算手段307)
ベット数加算手段307は、ベット数カウント手段301のベット数にクレジット数減算手段306が減算した数と同数を加算するためのものである。
具体的には、クレジット数加算手段は、クレジット数カウント手段302のクレジット数から「1」が減算されると、ベット数カウント手段301のベット数に「1」を加算する。また、クレジット数加算手段は、クレジット数カウント手段302のクレジット数から「2」が減算されると、ベット数カウント手段301のベット数に「2」を加算する。また、クレジット数加算手段は、クレジット数カウント手段302のクレジット数から「3」が減算されると、ベット数カウント手段301のベット数に「3」を加算する。
(精算払い出し開始手段308)
精算払い出し開始手段308は、精算スイッチ52が操作された場合において、不正検出フラグが立っていないときには、払い出し装置5にメダルの払い出しを開始させる。また、精算払い出し開始手段308は、不正検出フラグが立っているときには払い出し装置5にメダルの払い出しを開始させない。
本実施の形態では、精算払い出し開始手段308は、精算スイッチ52が操作されて払い出し開始信号が送信されると、払い出し装置5の送り出し機構の作動を開始させるようになっている。
(カウントダウン手段309)
カウントダウン手段309は、払い出しセンサーによりメダルが検出される度にクレジット数カウント手段302のクレジット数を減らすためのものである。
本実施の形態では、カウントダウン手段309は、払い出しセンサー9によりメダルが検出されてメダル検出信号が送信される度に、クレジット数カウント手段302のクレジット数を「1」減らすようになっている。
(クレジット数監視手段310)
クレジット数監視手段310は、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達したことを検出するためのものである。具体的には、クレジット数監視手段310は、常時クレジット数カウント手段302を監視し、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達すると、クレジット数0信号を送信するように形成されている。
(精算払い出し停止手段311)
精算払い出し停止手段311は、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段310により検出されたことを条件に、払い出し装置5にメダルの払い出しを停止させるためのものである。
本実施の形態では、精算払い出し停止手段311は、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段310により検出されると、払い出し装置5の送り出し機構の作動を停止させるようになっている。
(不正行為判定手段401)
不正行為判定手段401は、図9に示す以外のパターンでメダル検出信号が出力されると、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断するようになっている。
具体的には、図10に示すように、第一メダルセンサー7AがOFFの状態のときに第二メダルセンサー7BがOFFからONになると、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。
また、図11に示すように、第一メダルセンサー7A及び第二メダルセンサー7BがONの状態のときに、第一メダルセンサー7Aより先に第二メダルセンサー7BがOFFになると、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。
また、図12に示すように、第一メダルセンサー7AがOFFの状態で、かつ第二メダルセンサー7BがONの状態のときに、第一メダルセンサー7AがONになると、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。
また、図8に示すようなパターンのメダル検出信号が出力されたが、図13に示すように、リミットスイッチ84がONになる前に第一メダルセンサー7AがOFFからONになると、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。
また、制御装置10には、タイマーが設けられている。
そして、タイマーは、図8に示すようなパターンのメダル検出信号が出力された場合において、第二メダルセンサー7BがOFFになってからリミットスイッチ84がONになるまでに要する時間t1をカウントする(図9参照)。そして、タイマーのカウントする時間が100msを経過するまでの間にリミットスイッチ84がONにならなかったときには、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。
また、リミットスイッチ84がOFFからONとなったときに、再びOFFになるまでに要する時間t2をカウントする(図9参照)。そして、タイマーのカウントする時間が100msを経過するまでの間にリミットスイッチ84がOFFにならなかったときには、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。
(不正検出フラグ成立手段402)
不正検出フラグ成立手段402は、不正検出手段400がスロットマシンSに対する不正行為を検出したときに、不正検出フラグを立てるためのものである。具体的には、不正検出フラグ成立手段402は、不正行為判定手段401からの不正検出信号を受信すると、制御装置10のRAMの所定領域に不正検出フラグを立てるようになっている。
また、不正検出フラグは、スロットマシンSに対する不正行為の検出の有無に関連づけされた変数であり、制御装置10に不正検出手段400の検出結果を記憶させるためのものである。
(特別当選フラグ消去手段403)
特別当選フラグ消去手段403は、不正検出フラグが立っていて、且つ特別当選フラグが立っていることを条件に、この特別当選フラグを消去するためのものである。
例えば、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと不正行為判定手段401により判断されると、不正検出フラグ成立手段402によって不正検出フラグが立てられる。その後、当選抽選手段130の抽選で「7(赤色)当選役」に当選して、当選フラグ成立手段180によって「7(赤色)当選フラグ」が立てられると、特別当選フラグ消去手段403は、この「7(赤色)当選フラグ」を消去する。
また、例えば、当選フラグ成立手段180によって「7(赤色)当選フラグ」が立てられたが、「7(赤色)当選役」の図柄の組み合わせが図柄表示窓31に表示されていないと入賞判定手段170により判定されると、この「7(赤色)当選フラグ」は、消去されずに立った状態を維持される。その後、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと不正行為判定手段401により判断されて、不正検出フラグ成立手段402によって不正検出フラグが立てられると、特別当選フラグ消去手段403は、この「7(赤色)当選フラグ」を消去する。
(不正検出フラグ消去手段404)
不正検出フラグ消去手段404は、フラグ消去操作部が所定の態様で操作されたことを条件に、不正検出フラグを消去するためのものである。
本実施の形態では、電源ユニット4の前面に設けらたリセットスイッチ58がフラグ消去操作部として機能する。リセットスイッチ58が押圧されると、不正検出フラグ消去手段404は、不正検出フラグを消去するようになっている。
(演出制御装置200)
演出制御装置200は、遊技制御装置100からの信号に基づいて演出出力装置8の出力を制御するためのものである。
ここで、演出出力装置8は、所定の演出を出力するためのものである。本実施の形態においては、演出出力装置8として、ランプ33、スピーカ35及び画像表示装置34が設けられている。
演出制御装置は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、演出データ記憶手段210、演出出力制御手段220などとして機能する。なお、演出制御装置200は、上記以外の手段を有していても構わない。
次に、演出制御装置200が備える各手段について説明する。
(演出データ記憶手段210)
演出データ記憶手段210は、演出出力装置8に出力させる演出データを記憶するためのものである。「演出データ」とは、具体的には、例えば、画像表示装置34に表示される画像データ、スピーカ35から発生されるサウンドのデータ、ランプ33の点滅パターンのデータ等が挙げられる。
(演出出力制御手段220)
演出出力制御手段220は、演出データ記憶手段210の記憶するデータに基づいて、演出出力装置8の出力を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、演出データ記憶手段210の記憶する演出データを選択し、この演出データに従って演出出力装置8の出力を制御するようになっている。
(スロットマシンSの動作)
本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図15に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ100において、再遊技(リプレイ)か否かの判断が行われる。換言すると、前回の遊技において、リプレイ当選役に入賞したか否かの判断が行われる。そして、再遊技でないと判断された場合には、ステップ101に進む。再遊技であると判断された場合には、ステップ102に進む。
ステップ101において、ベット数カウント手段301のベット数が0か否かの判断が行われる。ベット数が0でないと判断された場合には、ステップ102に進む。ベット数カウント手段301のベット数が0であると判断された場合には、ステップ100に戻る。
ステップ102において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。スタートスイッチ53が操作されたと判断された場合には、ステップ103に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断された場合には、ステップ100に戻る。
ステップ103において、メダルセレクター6のソレノイドを非励磁にする。そして、ステップ104に進む。
ステップ104において、当選抽選手段130により当選抽選処理が行われる。そしてステップ105に進む。
ステップ105において、3個の回転リール23の回転が一斉に開始される。そして、ステップ106に進む。
ステップ106において、不正検出フラグが立っているか否かの判断が行われる。不正フラグが立っていると判断された場合には、ステップ107に進む。不正検出フラグが立っていないと判断された場合には、ステップ108に進む。
ステップ107において、特別当選フラグ消去手段403により特別当選フラグが消去される。そして、ステップ108に進む。
ステップ108において、ストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。ストップスイッチ54が操作されたと判断された場合には、ステップ109に進む。ストップスイッチ54が操作されていないと判断された場合には、ステップ106に戻る。
ステップ109において、停止テーブル選択手段162により当選抽選手段130の抽選結果に応じた停止テーブル161が選択される。具体的には、当選フラグが立っているときには、この当選フラグに対応した停止テーブル161が選択される。また、いずれの当選フラグも立っていないときには、ハズレの停止テーブル161が選択される。そして、ステップ110に進む。
ステップ110において、操作されたストップスイッチ54に対応した回転リール23の滑りコマ数が、滑りコマ数決定手段163により決定される。そして、ステップ111に進む。
ステップ111において、滑りコマ数決定手段163により決定された滑りコマ数の図柄を滑らせた位置で回転リール23が停止される。そして、ステップ112に進む。
ステップ112において、すべての回転リール23の回転が停止したか否かの判断が行われる。すべての回転リール23の回転が停止したと判断された場合には、ステップ113に進む。すべての回転リール23の回転が停止していないと判断された場合は、ステップ106に戻る。
ステップ113において、入賞判定手段180により入賞判定処理が行われる。具体的には、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン38に揃ったか否か、すなわち当選役に入賞したか否か判断される。そして、当選役に入賞したと判断された場合には、ステップ114に進む。当選役に当選していないと判断された場合には、ステップ115に進む。
ステップ114において、入賞した当選役に応じた枚数のメダルが払い出し装置5により払い出される。または、クレジット数カウント手段302のクレジット数が入賞クレジット手段305により増加される。そして、ステップ115に進む。
ステップ115において、通常当選フラグが消去される。そして、ステップ116に進む。
ステップ116において、「7(赤色)当選役」、「7(青色)当選役」、または「BAR当選役」のいずれかに入賞したか否かの判断が行われる。これらの当選役のいずれかに入賞したと判断された場合には、ステップ117に進む。これらの当選役のいずれにも入賞していないと判断された場合には、ステップ118に進む。
ステップ117において、入賞した当選役に係る特別当選フラグが消去される。そして、ステップ118に進む。
ステップ118において、リプレイ当選役に入賞したか否かの判断が行われる。リプレイ当選役に入賞していないと判断された場合には、ステップ119に進む。リプレイ当選役に入賞したと判断された場合には、ステップ119及びステップ120を飛び越して遊技が終了される。
ステップ119において、ベット数カウント手段301のベット数が「0」にクリアされる。そして、ステップ120に進む。
ステップ120において、メダルセレクター6のソレノイドが励磁される。そして、遊技が終了される。
次に、上述したステップ104の当選抽選処理について、図16に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ200において、乱数抽出手段132により抽出乱数データが取得される。具体的には、当選抽選手段130の乱数発生手段131により発生される乱数から、乱数抽出手段132により1つの数値が抽出される。そして、ステップ201に進む。
ステップ201において、当選判定テーブル選択手段134により当選判定テーブル133が選択される。そして、ステップ202に進む。
ステップ202において、当選役に当選したか否かの判断が行われる。具体的には、当選判定手段135により、抽出乱数データが当選判定テーブル133のどの領域に含まれるか照合される。そして、当選役に当選したと判断した場合には、ステップ203に進む。当選役に当選していない、つまり「ハズレ」と判断された場合には、ステップ203を飛ばして当選抽選処理を終了する。
ステップ203において、当選抽選手段130の抽選で当選した当選役に係る当選フラグが、当選フラグ成立手段180により立てられる。そして、当選抽選処理を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、投入センサー7からのメダル検出信号を監視し、所定のパターンでメダル検出信号が出力されなかった場合には、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。これにより、セルロイド等で形成された細長い薄板、または糸等で吊るしたメダルを、メダル投入口42から挿入し、投入センサー7の前を往復させて誤動作させる方法で不正にクレジット数を増加させるクレジット満タンゴトを検出することができる。
また、投入センサー7から所定のパターンのメダル検出信号が出力されたが、リミットスイッチ84がONになる前に第一メダルセンサー7AがOFFからONになると、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号が送信する。
また、投入センサー7から所定のパターンのメダル検出信号が出力された場合において、タイマーのカウントする時間が100msを経過するまでの間にリミットスイッチ84がONにならなかったときには、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。
また、リミットスイッチ84がOFFからONとなった場合において、タイマーのカウントする時間が100msを経過するまでの間にリミットスイッチ84がOFFにならなかったときには、不正行為判定手段401は、スロットマシンSに対する不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を送信する。
これらにより、セルロイド等で形成された細長い薄板にLED等の発光体を設けた不正器具をメダル投入口42から挿入し、発光体を点滅させることにより投入センサー7を誤動作させる方法で不正にクレジット数を増加させるクレジット満タンゴトを検出することができる。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以前に立てられた特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去されるばかりか、特別当選フラグが立てられる度にこの特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去される。そのため、特別当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせを図柄表示窓31に表示させることができず、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになる。これにより、不正検出手段400がスロットマシンSに対する不正行為を検出した場合に、このことをゴト師に気付かれないようにしつつ遊技場の損害を抑制することができる。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以降、精算スイッチ52を操作しても、クレジットとして貯留されたメダルを払い出すことができないようになる。これにより、クレジット満タンゴト等の不正行為が行われても、遊技場の損害を抑制することができる。
また、フラグ消去操作部を所定の態様で操作すると、不正検出フラグ消去手段404により不正検出フラグが消去されるようになっている。これにより、遊技場の管理者は、フラグ消去操作部を所定の態様で操作することにより、任意に不正検出フラグを消去することができる。
なお、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出された後に、精算スイッチ52が操作されると、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0になるように形成してもよい。
具体的には、不正検出フラグが立っているときに精算スイッチ52が操作されたことを条件に、クレジット数カウント手段302のクレジット数を0にするためのクレジット数クリア手段を設けることができる。
これにより、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以降、精算スイッチ52が操作されても払い出し装置5はメダルの払い出しを行わず、さらにクレジット数カウント手段302のクレジット数が0にされるようになり、特にクレジット満タンゴトによる遊技場の損害を防止することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係るスロットマシンSは、フラグ消去操作部が所定の態様で操作されると、不正検出フラグが消去されるようにしたが、第2の実施の形態に係るスロットマシンSは、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達すると、不正検出フラグが消去されるようにしたものである。
また、第2の実施の形態に係るスロットマシンSは、不正検出フラグ消去手段404を不正検出フラグクリア手段に替えた以外は、第1の実施の形態に係るスロットマシンSと同様の構成である。
また、図17は、第2の実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。
(不正検出フラグクリア手段)
不正検出フラグクリア手段は、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段310により検出されたことを条件に、不正検出フラグを消去するためのものである。具体的には、不正検出フラグクリア手段は、クレジット数監視手段310からのクレジット数0信号を受信すると、不正検出フラグ成立手段402により立てられた不正検出フラグを消去するようになっている。
(スロットマシンSの動作)
本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図17に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ300において、再遊技(リプレイ)か否かの判断が行われる。換言すると、前回の遊技において、リプレイ当選役に入賞したか否かの判断が行われる。そして、再遊技でないと判断された場合には、ステップ301に進む。再遊技であると判断された場合には、ステップ302に進む。
ステップ301において、ベット数カウント手段301のベット数が0か否かの判断が行われる。ベット数が0でないと判断された場合には、ステップ302に進む。ベット数カウント手段301のベット数が0であると判断された場合には、ステップ300に戻る。
ステップ302において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。スタートスイッチ53が操作されたと判断された場合には、ステップ303に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断された場合には、ステップ300に戻る。
ステップ303において、メダルセレクター6のソレノイドを非励磁にする。そして、ステップ304に進む。
ステップ304において、当選抽選手段130により当選抽選処理が行われる。そしてステップ305に進む。
ステップ305において、3個の回転リール23の回転が一斉に開始される。そして、ステップ306に進む。
ステップ306において、不正検出フラグが立っているか否かの判断が行われる。不正フラグが立っていると判断された場合には、ステップ307に進む。不正検出フラグが立っていないと判断された場合には、ステップ308に進む。
ステップ307において、特別当選フラグ消去手段403により特別当選フラグが消去される。そして、ステップ308に進む。
ステップ308において、ストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。ストップスイッチ54が操作されたと判断された場合には、ステップ309に進む。ストップスイッチ54が操作されていないと判断された場合には、ステップ306に戻る。
ステップ309において、停止テーブル選択手段162により当選抽選手段130の抽選結果に応じた停止テーブル161が選択される。具体的には、当選フラグが立っているときには、この当選フラグに対応した停止テーブル161が選択される。また、いずれの当選フラグも立っていないときには、ハズレの停止テーブル161が選択される。そして、ステップ310に進む。
ステップ310において、操作されたストップスイッチ54に対応した回転リール23の滑りコマ数が、滑りコマ数決定手段163により決定される。そして、ステップ311に進む。
ステップ311において、滑りコマ数決定手段163により決定された滑りコマ数の図柄を滑らせた位置で回転リール23が停止される。そして、ステップ312に進む。
ステップ312において、すべての回転リール23の回転が停止したか否かの判断が行われる。すべての回転リール23の回転が停止したと判断された場合には、ステップ313に進む。すべての回転リール23の回転が停止していないと判断された場合は、ステップ306に戻る。
ステップ313において、入賞判定手段180により入賞判定処理が行われる。具体的には、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン38に揃ったか否か、すなわち当選役に入賞したか否か判断される。そして、当選役に入賞したと判断された場合には、ステップ314に進む。当選役に当選していないと判断された場合には、ステップ315に進む。
ステップ314において、入賞した当選役に応じた枚数のメダルが払い出し装置5により払い出される。または、クレジット数カウント手段302のクレジット数が入賞クレジット手段305により増加される。そして、ステップ315に進む。
ステップ315において、通常当選フラグが消去される。そして、ステップ316に進む。
ステップ316において、「7(赤色)当選役」、「7(青色)当選役」、または「BAR当選役」のいずれかに入賞したか否かの判断が行われる。これらの当選役のいずれかに入賞したと判断された場合には、ステップ317に進む。これらの当選役のいずれにも入賞していないと判断された場合には、ステップ318に進む。
ステップ317において、入賞した当選役に係る特別当選フラグが消去される。そして、ステップ318に進む。
ステップ318において、リプレイ当選役に入賞したか否かの判断が行われる。リプレイ当選役に入賞していないと判断された場合には、ステップ319に進む。リプレイ当選役に入賞したと判断された場合には、ステップ321に進む。
ステップ319において、ベット数カウント手段301のベット数が「0」にクリアされる。そして、ステップ320に進む。
ステップ320において、メダルセレクター6のソレノイドが励磁される。そして、ステップ321に進む。
ステップ321において、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達したか否かの判断が行われる。具体的には、クレジット数監視手段310が、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達したことを検出したか否かの判断が行われる。そして、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達したと判断された場合には、ステップ322に進む。クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達していないと判断された場合には、ステップ322を飛び越して遊技が終了される。
ステップ322において、不正検出フラグクリア手段により不正検出フラグが消去される。そして、遊技が終了される。
なお、ステップ304の当選抽選処理については、第1の実施の形態の当選抽選処理と同様であるので、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態によれば、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以前に立てられた特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去されるばかりか、特別当選フラグが立てられる度にこの特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去される。そのため、特別当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせを図柄表示窓31に表示させることができず、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになる。これにより、不正検出手段400がスロットマシンSに対する不正行為を検出した場合に、このことをゴト師に気付かれないようにしつつ遊技場の損害を抑制することができる。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以降、精算スイッチ52を操作しても、クレジットとして貯留されたメダルを払い出すことができないようになる。これにより、クレジット満タンゴト等の不正行為が行われても、遊技場の損害を抑制することができる。
また、スロットマシンに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以降、クレジット数カウント手段302のクレジット数が0に到達するまで、特別当選フラグ消去手段403が特別当選フラグを消去し続けられて、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになっている。これにより、遊技を行うことでクレジットとして貯留されたメダルを使い切らせることができる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態は、「クレジット満タンゴト」による遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンであるが、第3の実施の形態は、いわゆる「設定変更ゴト」による遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンである。
ここで、「設定変更ゴト」とは、営業時間中に、スロットマシンの隙間から針金やピアノ線等の不正器具を挿入して施錠装置を不正に開錠したり、不正に複製された合鍵等を用いて施錠装置を開錠したりして前扉を開き、設定値を変更して当選確率を高める不正行為を意味する。
また、第3の実施の形態に係るスロットマシンSは、不正検出手段400以外の構成については、第1の実施の形態に係るスロットマシンSと同様である。
また、図18及び図19は、第3の実施の形態を示すものである。図18は、スロットマシンSの電源投入時処理を示すフローチャートである。また、図19は、スロットマシンSの設定値変更処理を示すフローチャートである。
(設定値変更装置)
次に、スロットマシンSの設定値変更装置について説明する。
設定値変更装置は、スロットマシンSの設定値の変更を行うときに操作を要するものである。本実施の形態においては、筐体1内に設けられた操作スイッチ(後述する(1)ないし(3))と、筐体1外に設けられた操作スイッチ(後述する(4))とがある。
(1)設定変更スイッチ57
(2)設定キースイッチ56
(3)電源スイッチ55
(4)スタートスイッチ53
なお、設定値変更装置としては、上記(1)ないし(4)の手段に限られない。
(設定変更スイッチ57)
設定変更スイッチ57は、スロットマシンSの遊技の設定値を変更するためのスイッチである。具体的には、押しボタン式のスイッチであり、スイッチを押圧する毎に設定値が変更されるように形成されている。なお、設定値は、上扉30の数値表示部32に表示されるようになっている。
(設定キースイッチ56)
設定キースイッチ56は、設定変更スイッチ57による設定値変更を可能な状態(設定値変更モード)とするためのキースイッチであり、鍵穴にキーを差し込んで回転させることでON/OFFの切り替えができるようになっている。そして、この設定キースイッチ56がONとなっていなければ、設定変更スイッチ57による設定値の変更ができないようになっている。
具体的には、設定キースイッチ56をONとすることにより、スロットマシンSが遊技モードから設定値変更モードに切り替わり、その後の電源スイッチ55をONとすることにより、数値表示部32に設定値が表示されたり、設定変更スイッチ57の操作で設定値が変更されたりするように形成されている。
(電源スイッチ55)
電源スイッチ55は、スロットマシンSの主電源を入れるためのものであるが、スロットマシンSを設定値変更モードに切り替える機能も有している。具体的には、電源スイッチ55をOFFとした後、設定キースイッチ56をONにし、その後電源スイッチ55をONとすることにより、設定値変更モードに切り替わるようになっている。
(スタートスイッチ53)
スタートスイッチ53は、遊技時において、回転リール23の回転を開始させるためのものであるが、設定値変更時においては、設定変更スイッチ57により選択した設定値をスロットマシンSの遊技の設定値として確定させるためのスイッチとしても機能する。具体的には、スロットマシンSが設定値変更モードになっている場合には、スタートスイッチ53を操作することにより、そのとき数値表示部32に表示されていた数値が、スロットマシンSの遊技の設定値に確定するようになっている。
(スロットマシンSの設定値変更制御)
次に、設定値の変更に関わるソフトウエアについて説明する。
(設定値記憶手段)
設定値記憶手段は、複数ある設定値なる番号のいずれかを記憶するためのものである。設定値記憶手段は、制御装置10に設けられている。
ここで、スロットマシンSの設定値は、設定値1から設定値6までにランク分けされている。また、各々の設定値に対応して、当選役が当選する確率(当選確率)の異なる当選判定テーブルが設けられている。そのため、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「当選」となる確率が大きくなるように形成されている。そして、当選確率が高ければ、入賞の可能性も増えるので、設定値を変更することにより、スロットマシンSの所定時間当たりに払い出されるメダルの量を調節することができる。
(設定値変更手段)
設定値変更手段は、設定値変更装置の操作信号に基づき、設定値を変更するためのものである。そして、設定値変更手段は、以下の手段を有している。
(1)設定値変更開始手段
(2)設定値選択手段
(3)設定値確定手段
(4)設定値変更終了手段
なお、設定値変更手段としては、上記(1)ないし(4)の手段に限られない。
(設定値変更開始手段)
設定値変更開始手段は、スロットマシンSを遊技可能な状態から設定値変更可能な状態とするための手段、すなわち、設定キースイッチ56からの信号に基づき、遊技モードから設定値変更モードに切り替えて、設定値変更を可能とさせるためのものである。
具体的には、設定キースイッチ56がOFFからONにされ、設定キースイッチ56がONである信号を受信した場合に、スロットマシンSの状態を遊技モードから設定値変更モードに切り替える。また、数値表示部32に現時点の設定値を、例えば「−2−」のように表示させる。そして、設定変更スイッチ57の操作により、数値表示部に表示された設定値を変更することができる。
(設定値選択手段)
設定値選択手段は、複数ある設定値のいずれかを選択するための手段、すなわち、設定変更スイッチ57からの出力信号に基づき、1つの設定値を選択するためのものである。
具体的には、設定変更スイッチ57が操作され、その操作信号を受信した場合に、設定値1から設定値6までの中から1つの番号を選択し、記憶するものである。例えば、設定変更スイッチ57の操作信号を受信するたびに記憶されている番号を順次インクリメントしてゆく。すなわち、設定値変更前の設定値が例えば「2」であった場合、設定変更スイッチ57の押圧毎に、「3」「4」「5」「6」と記憶する番号を変え、「6」の次には「1」を記憶する。
また、設定値選択手段が記憶した番号は、例えば「−5−」のように、数値表示部32に表示される。
(設定値確定手段)
設定値確定手段は、設定値選択手段により選択された番号を、スロットマシンSの設定値に確定させるためのものである。
具体的には、スタートスイッチ53が操作され、その操作信号を受信した場合に、設定値記憶手段の記憶する番号を、設定値選択手段により選択された番号に書き換える。また、数値表示部32の表示が、例えば「5」のように、設定値が確定されたことを示す表示に切り替わる。
(設定値変更終了手段)
設定値変更終了手段は、スロットマシンSを設定値変更可能な状態から遊技可能な状態とするための手段、すなわち、設定キースイッチ56からの信号に基づき、設定値変更モードから遊技モードに切り替えて、遊技を可能とさせるためのものである。
具体的には、設定キースイッチ56がONからOFFにされ、設定キースイッチ56がOFFである信号を受信した場合に、スロットマシンSの状態を設定値変更モードから遊技モードに切り替える。また、設定値が表示されていた数値表示部32を消灯させる。
(不正検出手段400)
次に、スロットマシンSに対する不正行為を検出するための不正検出手段400について説明する。本実施の形態における不正検出手段400は、「設定変更ゴト」を検出するためのものとして機能する。
また、本実施の形態では、不正検出手段400は、制御装置10に備えられている。また、不正検出手段400は、以下の手段を有している。
(1)電力供給検出手段
(2)設定キースイッチ監視手段
(3)時計手段
(4)時刻記憶手段
(5)供給開始時刻取得手段
(6)供給開始時刻判断手段
(電力供給検出手段)
電力供給検出手段は、電源ユニット4から制御装置10への電力供給の開始を検出するためのものである。
具体的には、電源ユニット4から制御装置10に電力が供給されていない状態(例えば、電源ユニット4の電源スイッチ55がOFFの状態)のときに、電源ユニット4から制御装置10に電力の供給が開始される(例えば、電源ユニット4の電源スイッチ55がOFFからONになる)と、電力供給検出手段は、設定キースイッチ監視手段に電力供給信号を送信するようになっている。
(設定キースイッチ監視手段)
設定キースイッチ監視手段は、電源ユニット4から制御装置10への電力供給が開始されたときに、設定キースイッチ56がONになっているか否かを判定するためのものである。
具体的には、電力供給検出手段からの電力供給信号の受信すると、設定キースイッチ監視手段は、設定キースイッチ56からON信号が出力されているか否かを判定する。そして、設定キースイッチ監視手段は、設定キースイッチ56よりON信号を受信しているときには、供給開始時刻取得手段に時刻取得信号を出力する。
(時計手段)
時計手段は、時刻を計測するためのものである。具体的には、時計手段としてのリアルタイムクロックが制御装置10に設けられている。
また、時計手段は、常時時刻の計測が可能に形成されている。これにより、電源ユニット4が制御装置10に電力を供給していないときも、時計手段は時刻を計測することができる。
(時刻記憶手段)
時刻記憶手段は、開店時刻及び閉店時刻を記憶するためのものである。
ここで、「開店時刻」は、例えば、遊技場がその日の営業を開始する時刻である。また、「閉店時刻」は、例えば、遊技場がその日の営業を終了する時刻である。
また、時刻記憶手段は、電源ユニット4から制御装置10への電力供給の有無にかかわらず記憶を保持するように形成されている。
(供給開始時刻取得手段)
供給開始時刻取得手段は、電源ユニット4から制御装置10への電力供給が開始された場合において、設定キースイッチ56がONになっていると設定キースイッチ監視手段により判定されたときに、時計手段が計測している時刻を取得するためのものである。
具体的には、供給開始時刻取得手段は、設定キースイッチ監視手段からの時刻取得信号を受信すると、時計手段が計測している時刻を取得するようになっている。
ここで、供給開始時刻取得手段が時計手段から取得した時刻を、「供給開始時刻」とする。
(供給開始時刻判断手段)
供給開始時刻判断手段は、供給開始時刻が営業時間中の時刻であるか否かを判断するためのものである。換言すると、供給開始時刻判断手段は、供給開始時刻が開店時刻から閉店時刻までの範囲に入るか否かを判断するためのものである。
具体的には、供給開始時刻判断手段は、供給開始時刻を、時刻記憶手段の記憶する開店時刻及び閉店時刻と比較する。そして、供給開始時刻が開店時刻以後であり、かつ閉店時刻以前であるときには、供給開始時刻判断手段は、不正検出信号を送信するようになっている。
(電源投入時処理)
次に、本実施の形態における電源投入時処理を、図18に示すフローチャートを用いて説明する。
電源投入時処理は、電源ユニット4の電源スイッチをONにする等によって開始され、以下の手順で行われる。
ステップ400において、電力供給検出手段が、電源ユニット4から制御装置10への電力供給の開始を検出すると、ステップ401に進む。
ステップ401において、設定キースイッチ監視手段が、設定キースイッチ56がONになっているか否かの判断を行う。設定キースイッチ56がONになっていると判断された場合には、ステップ402に進む。設定キースイッチ56がONになっていないと判断された場合には、ステップ403に進む。
ステップ402において、設定値記憶手段160の設定値のデータを除く制御装置10のRAMに記憶されたデータがクリアされる。そして、ステップ404に進む。
ステップ403において、制御装置10のRAMのバックアップデータを参照して、スロットマシンSの電源がOFFになる直前の状態に戻される。そして、電源投入時処理が終了する。
ステップ404において、供給開始時刻取得手段が、時計手段の計測している時刻(供給開始時刻)を取得する。そしてステップ404に進む。
ステップ405において、供給開始時刻判断手段が、供給開始時刻が開店時刻以前か否かの判断を行う。供給開始時刻は開店時刻以前でないと判断された場合には、ステップ406に進む。供給開始時刻は開店時刻以前であると判断したときには、ステップ409に進む。
ステップ406において、供給開始時刻判断手段が、供給開始時刻が閉店時刻以後か否かの判断を行う。供給開始時刻は閉店時刻以後でないと判断された場合には、ステップ407に進む。供給開始時刻は閉店時刻以後であると判断された場合には、ステップ409に進む。
ステップ407において、供給開始時刻判断手段は、不正検出信号を出力する。そして、ステップ408に進む。
ステップ408において、不正検出フラグ成立手段402により不正検出フラグが立てられる。そして、ステップ409に進む。
ステップ409において、設定値変更処理が行われる。そして、電源投入時処理が終了する。
次に、上述したステップ409の設定値変更処理について、図19に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ500において、スロットマシンSの現在の設定値、つまり設定値記憶手段の記憶している設定値が数値表示部32に表示される。例えば、設定値記憶手段の記憶している設定値が「5」である場合には、数値表示部32に「−5−」と表示される。また、スロットマシンSの状態が遊技モードから設定値変更モードに切り替わる。そして、ステップ501に進む
ステップ501において、設定変更スイッチ57が操作されたか否かの判断が行われる。つまり、設定変更スイッチ57の操作信号を受信したか否かの判断が行われる。設定変更スイッチ57が操作されたと判断された場合には、ステップ502に進む。設定変更スイッチ57が操作されていないと判断された場合には、ステップ503に進む。
ステップ502において、設定値選択手段が、次の番号を選択して記憶する。例えば、設定値選択手段が記憶する番号が「5」である場合に、設定変更スイッチ57が1回操作されると、設定値選択手段の記憶が「6」に書き換えられる。そして、ステップ503に進む。
ステップ503において、数値表示部32の設定値の表示が変更される。例えば、数値表示部32が「−5−」と表示されていた場合に、設定変更スイッチ57が1回操作されると、数値表示部32の表示が「−6−」に変更される。そして、ステップ504に進む。
ステップ504において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。換言すると、スタートスイッチ53の操作信号を受信したか否かの判断が行われる。スタートスイッチ53が操作されたと判断された場合には、ステップ505に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断された場合には、ステップ501に戻る。
ステップ505において、数値表示部32に表示された設定値、つまり設定値選択手段により選択された設定値が、設定値記憶手段に記憶される。そして、ステップ506に進む。
ステップ506において、数値表示部32の表示を、設定値が確定されたことを示す表示に切り替える。例えば、数値表示部32が「−6−」と表示されていた場合には、数値表示部32の表示が「6」のように切り替わる。そして、ステップ507に進む。
ステップ507において、設定キースイッチ82がOFFに操作されたか否かの判断が行われる。設定キースイッチ82がOFFに操作されたと判断された場合には、ステップ508に進む。設定キースイッチ82がOFFに操作されていないと判断された場合には、ステップ507に戻る。
ステップ508において、数値表示部32の設定値の表示が消灯される。そして、スロットマシンSの状態が設定値変更モードから遊技モードに切り替わり、設定値変更処理が終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、遊技モードから設定値変更モードに切り替えられた時刻を監視し、営業時間中に設定変更モードに切り替えられた場合には、供給開始時刻判断手段183は、不正行為が行われたと判断し、不正検出信号を出力するようになっている。これにより、設定変更ゴトを検出することができる。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以前に立てられた特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去されるばかりか、特別当選フラグが立てられる度にこの特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去される。そのため、特別当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせを図柄表示窓31に表示させることができず、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになる。これにより、不正検出手段400がスロットマシンSに対する不正行為を検出した場合に、このことをゴト師に気付かれないようにしつつ遊技場の損害を抑制することができる。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以降、精算スイッチ52を操作しても、クレジットとして貯留されたメダルを払い出すことができないようになる。これにより、クレジット満タンゴト等の不正行為が行われても、遊技場の損害を抑制することができる。
(第4の実施の形態)
第1の実施の形態は、「クレジット満タンゴト」による遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンであるが、第4の実施の形態は、いわゆる「体感器ゴト」による遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンである。
ここで、「体感器ゴト」とは、所定の間隔でリズムを刻む特殊な装置(いわゆる体感器)を乱数発生手段131のカウントする周期に同調させ、この体感器のリズムに合わせてスタートスイッチ53を操作することにより当選役に当選し続ける不正行為を意味する。
また、第4の実施の形態に係るスロットマシンSは、不正検出手段400以外の構成については、第1の実施の形態に係るスロットマシンSと同様である。
また、図20ないし図23は、第4の実施の形態を示すものである。図20ないし図22は、スロットマシンSの不正検知処理を示すフローチャートである。図23は、スロットマシンSのデータ書き換え処理を示すフローチャートである。
(不正検出手段400)
次に、スロットマシンSに対する不正行為を検出するための不正検出手段400について説明する。本実施の形態における不正検出手段400は、「体感器ゴト」を検出するためのものとして機能する。
本実施の形態では、不正検出手段400は、制御装置10に備えられている。また、不正検出手段400は、以下の手段を有している。
(1)N回目抽出数値記憶手段
(2)N−1回目抽出数値記憶手段
(3)N−2回目抽出数値記憶手段
(4)第一比較手段
(5)第二比較手段
(6)エラーカウント手段
(N回目抽出数値記憶手段)
N回目抽出数値記憶手段は、乱数抽出手段132が乱数発生手段131からN回目に抽出した抽出乱数データを記憶するためのものである。具体的には、N回目抽出数値記憶手段は、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出したときに、この抽出した数値(抽出乱数データ)を記憶するようになっている。
(N−1回目抽出数値記憶手段)
N−1回目抽出数値記憶手段は、乱数抽出手段132が乱数発生手段131からN−1回目に抽出した抽出乱数データを記憶するためのものである。具体的には、N−1回目抽出数値記憶手段は、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出したときに、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データを記憶するようになっている。
(N−2回目抽出数値記憶手段)
N−2回目抽出数値記憶手段は、乱数抽出手段132が乱数発生手段131からN−2回目に抽出した抽出乱数データを記憶するためのものである。具体的には、N−2回目抽出数値記憶手段は、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出したときに、N−1回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データを記憶するようになっている。
(第一比較手段)
第一比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データと、N−1回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとを比較するためのものである。具体的には、第一比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データが、N−1回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100未満であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であるときには、第一比較手段は、エラー信号を出力する。
(第二比較手段)
第二比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データと、N−2回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとを比較するためのものである。具体的には、第二比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データが、N−2回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100未満であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であるときには、第二比較手段は、エラー信号を出力する。
(エラーカウント手段)
エラーカウント手段は、第一比較手段及び第二比較手段のエラー信号を受信した回数をカウントするためのものである。そして、エラーカウント手段は、カウント数が4回に到達すると、不正検出信号を出力するように形成されている。そして、不正検出フラグ成立手段402は、エラーカウント手段からの不正検出信号を受信すると、不正検出フラグを立てるようになっている。
(不正検出処理)
次に、本実施の形態における不正検出処理を、図20ないし図22に示すフローチャートを用いて説明する。
メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53が操作されると、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出する(ステップ600)。そして、ステップ601に進む。
ステップ601において、N回目抽出数値記憶手段、N−1回目抽出数値記憶手段、及びN−2回目抽出数値記憶手段が記憶している抽出乱数データが書き換えられるデータ書き換え処理が行われる。そしてステップ602に進む。
ここで、データ書き換え処理を、図23に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップ700において、N−2回目抽出数値記憶手段は、記憶している抽出乱数データを、N−1回目抽出数値記憶手段の記憶している抽出乱数データに書き換える。そして、ステップ701に進む。
ステップ701において、N−1回目抽出数値記憶手段は、記憶している抽出乱数データを、N回目抽出数値記憶手段の記憶している抽出乱数データに書き換える。そして、ステップ702に進む。
ステップ702において、N回目抽出数値記憶手段は、記憶している抽出乱数データを、乱数抽出手段132が抽出した抽出乱数データに書き換える。そして、データ書き換え処理は終了する。
図20に戻って、不正検出処理について説明する。
ステップ602において、第一比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとN−1回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100未満であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であると判断された場合には、ステップ603に進む。誤差が100以上であると判断された場合には、ステップ600に戻る。
ステップ603において、第一比較手段はエラー信号を出力する。そして、ステップ604に進む。
ステップ604において、エラーカウント手段は、カウント値に「1」を加算する。したがって、カウント値は「0」から「1」になる。そして、ステップ605に進む。
ステップ605において、メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53が操作されると、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出する。そして、ステップ606に進む。
ステップ606において、N回目抽出数値記憶手段、N−1回目抽出数値記憶手段、及びN−2回目抽出数値記憶手段が記憶している抽出乱数データが書き換えられるデータ書き換え処理が行われる。そしてステップ607に進む。
ステップ607において、第一比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとN−1回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100未満であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であると判断された場合には、ステップ608に進む。誤差が100以上であると判断された場合には、エラーカウント手段のカウント値が「0」にクリアされ、ステップ600に戻る。
ステップ608において、第一比較手段はエラー信号を出力する。そして、ステップ609に進む。
ステップ609において、エラーカウント手段は、カウント値に「1」を加算する。したがって、カウント値は「1」から「2」になる。そして、ステップ610に進む。
ステップ610において、メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53が操作されると、当選抽選処理が開始されて、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出する。そして、ステップ611に進む。
ステップ611において、N回目抽出数値記憶手段、N−1回目抽出数値記憶手段、及びN−2回目抽出数値記憶手段が記憶している抽出乱数データが書き換えられるデータ書き換え処理が行われる。そしてステップ612に進む。
ステップ612において、第一比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとN−1回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100未満であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であると判断された場合には、ステップ613に進む。誤差が100以上であると判断された場合には、ステップ625に進む。
ステップ613において、第一比較手段はエラー信号を出力する。そして、ステップ614に進む。
ステップ614において、エラーカウント手段は、カウント値に「1」を加算する。したがって、カウント値は「2」から「3」になる。そして、ステップ615に進む。
ステップ615において、メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53が操作されると、当選抽選処理が開始されて、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出する。そして、ステップ616に進む。
ステップ616において、N回目抽出数値記憶手段、N−1回目抽出数値記憶手段、及びN−2回目抽出数値記憶手段が記憶している抽出乱数データが書き換えられるデータ書き換え処理が行われる。そしてステップ617に進む。
ステップ617において、第一比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとN−1回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100未満であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であると判断された場合には、ステップ618に進む。誤差が100以上であると判断された場合には、ステップ621に進む。
ステップ618において、第一比較手段はエラー信号を出力する。そして、ステップ619に進む。
ステップ619において、エラーカウント手段は、カウント値に「1」を加算する。したがって、カウント値は「3」から「4」になる。そして、ステップ620に進む。
ステップ620において、エラーカウント手段は、不正検出信号を出力する。そして、不正検出処理は終了する。
ステップ621において、メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53が操作されると、当選抽選処理が開始されて、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出する。そして、ステップ622に進む。
ステップ622において、N回目抽出数値記憶手段、N−1回目抽出数値記憶手段、及びN−2回目抽出数値記憶手段が記憶している抽出乱数データが書き換えられるデータ書き換え処理が行われる。そしてステップ623に進む。
ステップ623において、第二比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとN−2回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100以内であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であると判断された場合には、ステップ624に進む。誤差が100以上であると判断された場合には、エラーカウント手段のカウント値が「0」にクリアされ、ステップ600に戻る。
ステップ624において、第二比較手段はエラー信号を出力する。そして、ステップ619に進む。
ステップ625において、メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53が操作されると、当選抽選処理が開始されて、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出する。そして、ステップ626に進む。
ステップ626において、N回目抽出数値記憶手段、N−1回目抽出数値記憶手段、及びN−2回目抽出数値記憶手段が記憶している抽出乱数データが書き換えられるデータ書き換え処理が行われる。そしてステップ627に進む。
ステップ627において、第二比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとN−2回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100未満であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であると判断された場合には、ステップ628に進む。また、誤差が100以上であると判断された場合には、エラーカウント手段のカウント値が「0」にクリアされ、ステップ600に戻る。
ステップ628において、第二比較手段はエラー信号を出力する。そして、ステップ629に進む。
ステップ629において、エラーカウント手段は、カウント値に「1」を加算する。したがって、カウント値は「2」から「3」になる。そして、ステップ630に進む。
ステップ630において、メダルの投入若しくはベットスイッチ51によるクレジットメダルの投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53が操作されると、当選抽選処理が開始されて、乱数抽出手段132が乱数発生手段131の発生する乱数から1つの数値を抽出する。そして、ステップ631に進む。
ステップ631において、N回目抽出数値記憶手段、N−1回目抽出数値記憶手段、及びN−2回目抽出数値記憶手段が記憶している抽出乱数データが書き換えられるデータ書き換え処理が行われる。そしてステップ632に進む。
ステップ632において、第一比較手段は、N回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとN−1回目抽出数値記憶手段の記憶する抽出乱数データとの誤差が100未満であるか否かを判断する。そして、誤差が100未満であるときは、ステップ618に進む。また、誤差が100以上であるときは、エラーカウント手段のカウント値が「0」にクリアされ、ステップ600に戻る。
以上のように、本実施の形態によれば、乱数抽出手段132により抽出された抽出乱数データを記憶するとともに、この抽出乱数データがランダムに抽出されているか否かを判断する。具体的には、N回目に抽出された抽出乱数データとN−1回目に抽出された抽出乱数データとの誤差が所定範囲内である場合に、第一比較手段は、体感器ゴトが行われている可能性があると判断し、エラー信号を出力するようになっている。
また、ゴト師が、スタートスイッチ53の操作するタイミングを、ときどき故意にずらすことで、抽出乱数データがランダムに抽出されているかのように装うことがある。このような場合に、次の遊技において、N回目に抽出された抽出乱数データとN−2回目に抽出された抽出乱数データとの誤差が所定範囲内であるときに、第二比較手段は、体感器ゴトが行われている可能性があると判断し、エラー信号を出力するようになっている。
そして、乱数抽出手段132の抽出乱数データの抽出に所定の傾向があると判断された場合、具体的には、エラーカウント手段のカウント値が4回に到達した場合に、エラーカウント手段は、体感器ゴトが行われていると判断し、不正検出信号を出力するようになっている。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以前に立てられた特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去されるばかりか、特別当選フラグが立てられる度にこの特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去される。そのため、特別当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせを図柄表示窓31に表示させることができず、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになる。これにより、不正検出手段400がスロットマシンSに対する不正行為を検出した場合に、このことをゴト師に気付かれないようにしつつ遊技場の損害を抑制することができる。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以降、精算スイッチ52を操作しても、クレジットとして貯留されたメダルを払い出すことができないようになる。これにより、クレジット満タンゴト等の不正行為が行われても、遊技場の損害を抑制することができる。
(第5の実施の形態)
第1の実施の形態は、「クレジット満タンゴト」による遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンであるが、第5の実施の形態は、いわゆる「電波ゴト」による遊技場の損害を抑制することができるスロットマシンである。
ここで、「電波ゴト」とは、電磁波発生装置を用いて所定の周波数の電磁波を所定の出力でスロットマシンに照射することにより、スロットマシンを誤動作させて、回転リールの回転を開始させるとともに当選役の抽選を行わせる不正行為を意味する。
また、第5の実施の形態に係るスロットマシンSは、不正検出手段400以外の構成については、第1の実施の形態に係るスロットマシンSと同様である。
(不正検出手段400)
不正検出手段400は、スロットマシンSに対する不正行為を検出するためのものである。本実施の形態では、不正検出手段400として電磁波検知器が用いられている。電磁波検知器は、所定範囲の周波数で所定の出力以上の電磁波(以下「ゴト電磁波」という)を検出するためのものである。
電磁波検知器は、特に図示しないが、筐体1の天板17の下面に設けられている。また、電磁波検知器は、基板ユニット24Aの手前側に位置するように設けられている。
また、電磁波検知器は、ゴト電磁波を検出すると、不正検出信号を出力するように形成されている。そして、不正検出フラグ成立手段402は、電磁波検知器からの不正検出信号を受信すると、不正検出フラグを立てるようになっている。
なお、電磁波検知器としては、周知のものを用いることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、電磁波検知器が、所定範囲の周波数で所定の出力以上の電磁波を検出すると、不正検出信号が出力されるようになっている。これにより、電波ゴトを検出することができる。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以前に立てられた特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去されるばかりか、特別当選フラグが立てられる度にこの特別当選フラグが特別当選フラグ消去手段403により消去される。そのため、特別当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせを図柄表示窓31に表示させることができず、特別当選フラグに係る当選役に入賞することができないようになる。これにより、不正検出手段400がスロットマシンSに対する不正行為を検出した場合に、このことをゴト師に気付かれないようにしつつ遊技場の損害を抑制することができる。
また、スロットマシンSに対する不正行為が不正検出手段400により検出されると、それ以降、精算スイッチ52を操作しても、クレジットとして貯留されたメダルを払い出すことができないようになる。これにより、クレジット満タンゴト等の不正行為が行われても、遊技場の損害を抑制することができる。
(他の実施の形態)
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、不正検出手段400は、第一メダルセンサー7A、第二メダルセンサー7B及びリミットスイッチ84のメダル検出信号を監視し、所定のパターン以外でメダル検出信号が出力されると、スロットマシンSに対する不正行為(クレジット満タンゴト)が行われたと判断するようになっている。
ここで、クレジット満タンゴトを検出する不正検出手段400として、例えば、精算払い出し開始手段308が払い出し装置5にメダルの払い出しを開始させたときから、次に精算払い出し開始手段308が払い出し装置5にメダルの払い出しを開始させるときまでの時間を計時するための精算間時間計時手段と、精算間時間計時手段によりカウントされた時間が所定時間未満であるか否かを判断するための精算間時間判定手段とを備え、精算間時間計時手段により計時された時間が所定時間未満であると精算間時間判定手段により判断されると、不正検出信号が出力されるようにすることもできる。
また、クレジット満タンゴトを検出する不正検出手段400として、例えば、精算払い出し開始手段308が払い出し装置5にメダルの払い出しを開始させたときから、次に精算払い出し開始手段308が払い出し装置5にメダルの払い出しを開始させるときまでの遊技回数をカウントするための精算間遊技回数カウント手段と、精算間遊技回数カウント手段によりカウントされた遊技回数が所定回数未満であるか否かを判断するための精算間遊技回数判定手段とを備え、精算間遊技回数カウント手段によりカウントされた遊技回数が所定回数未満であると精算間遊技回数判定手段により判断されると、不正検出信号が出力されるようにすることもできる。
なお、本発明の実施の形態として、第1の実施の形態ないし第5の実施の形態を挙げたが、これらの実施の形態を、適宜組み合わせる又は組み替えることもできる。
第1の実施の形態に係るスロットマシンの斜視図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの前扉を取り外した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る図柄表示窓及び入賞有効ラインを示す正面図である。 第1の実施の形態に係る各回転リールのリールテープの一部を示す展開図である。 第1の実施の形態に係る電源ユニットの斜視図である。 第1の実施の形態に係るメダルセレクターの背面図である。 第1の実施の形態に係るメダルセレクターの断面図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンのメダル検出信号を示すタイムチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンのメダル検出信号を示すタイムチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおいて不正行為が行われたときのメダル検出信号を示すタイムチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおいて不正行為が行われたときのメダル検出信号を示すタイムチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおいて不正行為が行われたときのメダル検出信号を示すタイムチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおいて不正行為が行われたときのメダル検出信号を示すタイムチャートである。 第1の実施の形態に係る制御装置の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの当選抽選処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係るスロットマシンの電源投入時処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係るスロットマシンの設定値変更処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係るスロットマシンの不正検知処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係るスロットマシンの不正検知処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係るスロットマシンの不正検知処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係るスロットマシンのデータ書き換え処理を示すフローチャートである。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 払い出し装置
6 メダルセレクター 7 投入センサー
8 演出出力装置 9 払い出しセンサー
10 制御装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
18 筐体側蝶番 19 下扉用突出片
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 26 係合クリップ
27 フック部 28 リールテープ
29 上扉用突出片
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示装置 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 上扉施錠装置
38 入賞有効ライン
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 メダル排出部 45 前パネル
46 下扉側蝶番 47 下扉施錠装置
48 シリンダー錠
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ 55 電源スイッチ
56 設定キースイッチ 57 設定変更スイッチ
58 リセットスイッチ
60 ベース 61 メダル受け口
62 メダル排出口 63 鉛直部
64 傾斜部 65 屈曲部
70 カバー 71 落下口
72 下縁 73 上縁
80 メダル移送部 81 扇状底板
82 湾曲側板 83 メダル溝
84 リミットスイッチ
90 ブロッカー装置 91 回動部材
92 平板部 93 取り付け部
94 係止部 95 延出部
96 突出部
100 遊技制御装置 110 通常遊技制御装置
120 特別遊技制御手段 121 特定導入遊技制御手段
122 特定遊技制御手段
130 当選抽選手段 131 乱数発生手段
132 乱数抽出手段 133 当選判定テーブル
134 当選判定テーブル選択手段 135 当選判定手段
140 回転制御手段 150 回転位置判断手段
160 停止制御手段 161 停止テーブル
162 停止テーブル選択手段 163 滑りコマ数決定手段
170 入賞判定手段 180 当選フラグ成立手段
200 演出制御装置 210 演出データ記憶手段
220 演出出力制御手段
301 ベット数カウント手段 302 クレジット数カウント手段
303 ベット数増加手段 304 クレジット数増加手段
305 入賞クレジット手段 306 クレジット数減算手段
307 ベット数加算手段 308 精算払い出し開始手段
309 カウントダウン手段 310 クレジット数監視手段
311 精算払い出し停止手段
400 不正検出手段 401 不正行為判定手段
402 不正検出フラグ成立手段 403 特別当選フラグ消去手段
404 不正検出フラグ消去手段

Claims (5)

  1. 表面に複数の図柄が付された複数個の回転リールと、
    各回転リールの所定数の図柄を視認可能にする図柄表示窓と、
    各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    各回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    スタートスイッチの操作を契機に複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行うための当選抽選手段と、
    当選抽選手段の抽選でいずれかの当選役に当選したときには、この当選に応じた当選フラグを立てるための当選フラグ成立手段と、
    ストップスイッチの操作を契機に回転中の各回転リールの回転を停止させるとともに、当選フラグが立っているときには、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓に表示され得るように且つその他の当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせのいずれも図柄表示窓に表示されないように各回転リールを停止させ、いずれの当選フラグも立っていないときには、当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせのいずれも図柄表示窓に表示されないように各回転リールを停止させるための停止制御手段と、
    各回転リールが停止されたときに、当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓に表示されているか否かの判定を行うため入賞判定手段とを備え、
    当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓に表示されていると入賞判定手段により判定されたことを条件に、この当選役に入賞となって遊技者に所定の利益を付与するとともに、この当選役に係る当選フラグを消去するように形成され、
    当選フラグ成立手段により当選フラグが立てられたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓に表示されていないと入賞判定手段により判定された場合において、次の遊技が開始される前に消去される当選フラグを通常当選フラグとし、次の遊技が開始されても消去されない当選フラグを特別当選フラグとしたスロットマシンであって、
    スロットマシンに対する不正行為を検出するための不正検出手段と、
    不正検出手段がスロットマシンに対する不正行為を検出したときに、不正検出フラグを立てるための不正検出フラグ成立手段と、
    不正検出フラグが立っていて、且つ特別当選フラグが立っていることを条件に、この特別当選フラグを消去するための特別当選フラグ消去手段とを備えたことを特徴とするスロットマシン。
  2. メダルを投入するためのメダル投入口と、
    メダル投入口に投入されたメダルを導くための案内通路と、
    案内通路を通過するメダルを検出するための投入センサーと、
    案内通路を通過したメダルを貯留するとともに、貯留したメダルを払い出すための払い出し装置と、
    遊技を開始可能とするためにベットされたメダルの枚数を所定数までカウントするためのベット数カウント手段と、
    クレジットとして貯留されたメダルの枚数をカウントするためのクレジット数カウント手段と、
    投入センサーによりメダルが検出される度にベット数カウント手段のベット数を増やすためのベット数増加手段と、
    ベット数カウント手段のベット数が上限に到達している場合において投入センサーによりメダルが検出される度にクレジット数カウント手段のクレジット数を増やすためのクレジット数増加手段と、
    当選役に入賞したときに、クレジット数カウント手段のクレジット数の増加をもって払い出し装置のメダルの払い出しに代えるための入賞クレジット手段と、
    払い出し装置にメダルを払い出させるための精算スイッチと、
    精算スイッチが操作された場合において、不正検出フラグが立っていないときには払い出し装置にメダルの払い出しを開始させ、不正検出フラグが立っているときには払い出し装置にメダルの払い出しを開始させないための精算払い出し開始手段と、
    払い出し装置から払い出されたメダルを検出するための払い出しセンサーと、
    払い出しセンサーによりメダルが検出される度にクレジット数カウント手段のクレジット数を減らすためのカウントダウン手段と、
    クレジット数カウント手段のクレジット数が0に到達したことを検出するためのクレジット数監視手段と、
    クレジット数カウント手段のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段により検出されたことを条件に、払い出し装置にメダルの払い出しを停止させるための精算払い出し停止手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. クレジットとして貯留されたメダルをベットするためのベットスイッチと、
    ベットスイッチの操作を契機にクレジット数カウント手段のクレジット数から所定数を減算するためのクレジット数減算手段と、
    ベット数カウント手段のベット数にクレジット数減算手段が減算した数と同数を加算するためのベット数加算手段と、
    クレジット数カウント手段のクレジット数が0に到達したことがクレジット数監視手段により検出されたことを条件に、不正検出フラグを消去するための不正検出フラグクリア手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のスロットマシン。
  4. 不正検出フラグが立っているときに精算スイッチが操作されたことを条件に、クレジット数カウント手段のクレジット数を0にするためのクレジット数クリア手段を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載のスロットマシン。
  5. 不正検出フラグを消去するために操作するフラグ消去操作部と、
    フラグ消去操作部が所定の態様で操作されたことを条件に、不正検出フラグを消去するための不正検出フラグ消去手段とを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のスロットマシン。
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