JP6245325B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
前面に遊技領域が形成された遊技盤と、
遊技領域に設けられた遊技球が入球可能な始動口と、
遊技盤の裏面に取り付けられると共に始動口に入球したのち遊技盤の裏面側に案内された遊技球を誘導し下方に排出する排出通路が形成された通路板と、
通路板に取り付けられた始動口に入球した遊技球を検出可能な始動口センサと、
始動口センサの検出に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの当否抽選を行うように制御される制御基板と、を備えた遊技機において、
前記始動口センサと前記制御基板とは電気的に接続されており、
前記始動口センサの裏面側に配置される部材であって前記通路板に取り付けられる取付板を備え、
前記通路板と前記取付板とを互いに取付操作するための取付部位が前記通路板の前面側に設けられ、取付状態の前記通路板及び前記取付板が前記遊技盤の裏面に設けられた状態において、前記取付部位が、前記遊技盤と前記通路板及び前記取付板とにより覆われており、
前記制御基板を組み付け可能なカバー部材を前記遊技盤の裏面側に備え、
前記カバー部材は前記通路板及び前記取付板を覆うように設けられていることを特徴とする。
また、前記遊技機は、パチンコ機であることとしてもよい。
尚、本発明は、パチンコ機に代表される遊技機に関するものである。
遊技球が入球可能な始動口と、始動口に入球した遊技球を検出する始動口センサと、を有する始動入賞装置を備えた遊技機がある。このような遊技機には、始動入賞装置の始動口センサを球集合板に配置したものもある。
このような構成の遊技機については、例えば、次の文献を挙げることができる。
特開2004―249144。
上記の遊技機において、始動口センサの検出に基づく当否抽選で当選した場合には特別遊技状態になるため、正規の始動口センサを取り替えたり、始動口用ハーネスを加工したり、偽物にすり替えたりすることによって、意図的に当選させたり当否抽選を多くさせたりする不正行為が行われる虞がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みて案出されたものであり、始動口センサ及び/又は始動口用ハーネスに対する不正を防止することを目的とする。
更に、本発明にかかる遊技機は、手段1として、
前面に遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域に設けられた遊技球が入球可能な始動口と、遊技盤の裏面に取り付けられると共に始動口に入球したのち遊技盤の裏面側に案内された遊技球を誘導し下方に排出する排出通路が形成された球集合板と、球集合板に取り付けられた始動口に入球口した遊技球を検出可能な始動口センサと、始動口センサの検出に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの当否抽選を行うように制御される制御基板と、制御基板と始動口センサとを配線により連結させた始動口用ハーネスと、を備えた遊技機において、
前記始動口センサと前記始動口用ハーネスとがコネクタにより接続され、
前記始動口センサに対する前記始動口用ハーネスのコネクタの着脱方向の少なくとも一部を覆う被覆板を備え、
前記球集合板と被覆板とが球集合板の前面側から固着されている、ことを特徴とする。
そして、前記球集合板と被覆板とが球集合板の前面側から固着されていることで、両者が固着され、遊技盤に取り付けられた後には被覆板は外部から取り外しできないものであるから(固着部位が遊技盤と球集合板との間で覆われる)、前述の始動口用ハーネスに対する不正防止をより確実に行い得る。
殊に、始動口センサの取り外し方向と始動口用ハーネスのコネクタの着脱方向とが異なる場合であっても、少なくとも、始動口用ハーネスの取り外しを確実に阻止できる。
前面に遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域に設けられた遊技球が入球可能な始動口と、遊技盤の裏面に取り付けられると共に始動口に入球したのち遊技盤の裏面側に案内された遊技球を誘導し下方に排出する排出通路が形成された球集合板と、球集合板に取り付けられた始動口に入球口した遊技球を検出可能な始動口センサと、始動口センサの検出に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの当否抽選を行うように制御される制御基板と、制御基板と始動口センサとを配線により連結させた始動口用ハーネスと、を備えた遊技機において、
前記球集合板に取り付けられた始動口センサの取り外し方向の少なくとも一部を覆う被覆板を備え、
前記球集合板と被覆板とが球集合板の前面側から固着されている、ことを特徴とする。
そして、前記球集合板と被覆板とが球集合板の前面側から固着されていることで、両者が固着され、遊技盤に取り付けられた後には被覆板は外部から取り外しできないものであるから(固着部位が遊技盤と球集合板との間で覆われる)、前述の始動口センサに対する不正防止をより確実に行い得る。
殊に、始動口センサの取り外し方向と始動口用ハーネスのコネクタの着脱方向とが異なる場合であっても、少なくとも、始動口センサの取り外しを確実に阻止できる。
前記球集合板が、排出通路を備えた排出通路板部と、電気部品の取り付けを行う取付板部とから成り、該取付板部が排出通路板部の裏面側に重ねられ、前記被覆板が前記取付板部に一体的に設けられていることを特徴とする。
前記取付板部に中継基板取付部が設けられ、前記被覆板が該中継基板取付部の一部で構成されていることを特徴とする。
前記球集合板が、排出通路を備えた排出通路板部と、電気部品の取り付けを行う取付板部とから成り、該取付板部が排出通路板部の裏面側に重ねられ、前記被覆板が前記取付板部とは別体で設けられ、該被覆板の少なくとも一部が前記排出通路板部と前記取付板部との間に挟持されることにより前記球集合板と被覆板とが固着されることを特徴とする。
前記始動口センサの先端部側が排出通路板部に位置され、前記被覆板が、前記始動口センサの後端部の後面、上下面、一側面を所定の間隔を隔てて被覆するように構成され、その後端部の他側面が開放されていて始動口用ハーネスの取り出しに用いられることを特徴とする。
前記球集合板と被覆板とが球集合板の前面側からネジにより固着されていることを特徴とする。
遊技機がパチンコ機であることを特徴とする。
パチンコ機にあっては、被覆板の存在により、始動口センサの取り外しによる偽物との取替え、或いは、別途擬似制御基板への接続といった不正による意図的な当否抽選或いは不正に当否抽選の回数を増やすといった事態を防止できる。そして、前記球集合板と被覆板とが球集合板の前面側から固着されていることで、両者が固着され、遊技盤に取り付けられた後には被覆板は外部から取り外しできないものであるから(固着部位が遊技盤と球集合板との間で覆われる)、前述の始動口センサに対する不正防止をより確実に行い得る。
殊に、始動口センサの取り外し方向と始動口用ハーネスのコネクタの着脱方向とが異なる場合であっても、少なくとも、始動口センサ又は/及び始動口用ハーネスの取り外し、付け代えを確実に阻止できる。
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の左側面図であり、図3は、その平面図である。図4は、外枠11に対して内枠12と前面枠(セット)14と、セット板400を開放した状態を示す斜視図である。(但し、図4では便宜上、遊技盤30面上の遊技領城内の構成〔釘、センター役物等〕を空白で示しているが、アウト口36は描いてある)。
前記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリルーブタジエンースチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
音出力口24は、内枠12の左右上端部位置に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は、図1に示すように、下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように支持されている。
つまり、この前面枠14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12b内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
そして、樹脂ベース20の後側には、図4及び図5に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図5に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、上部一方のコーナーが肩落ちされており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
そして、この一般入賞口31、31、31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサS1、S2、S3、S4で検出され、この検出センサS1、S2、S3、S4の出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、始動口センサS1からの信号が主制御基板(主制御装置261に備えられている)にインプットされ、後述する抽選が開始されることになる。この所定の確立の抽選により当たりが得られると、前記始動口33の下方に設けられた可変入賞装置32の大入賞口32aが開かれ、所定数の遊技球(例えば9個或るいは10個)の入球をカウントし、それによって、所定の回数(例えば15ラウンド)だけ開閉操作される。ここに入球した遊技球の1個当たりにつき、所定数の賞品球が順次払い出される。
かかる場合、各種入賞口31、31、31、33に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31、31、31を備えた装飾部材D1、D2、D3、D4及び他の装飾部材D5(所要意匠)が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車が配設されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図外)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジに切欠が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシールを貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領城の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。
図6及び図7は、パチンコ機10の背面図と、セット板400を一部開いた斜視図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。
[遊技球の払い出しに関するエラー報知]
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図6に示すモニターLED811が消灯し、状態表示812が「1」を点滅表示する。
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、図6に示すモニターLED811が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示812が、「3」を点滅表示する。
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図6に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、図6に示すモニターLED816及びモニターLED817が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示812が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED818が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図6において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示し、821は、外部接続アース線を示す。
この基板ユニット201は、前記第1ケース70側に設けられる第1封止部71と、前記第2ケース側に設けられる第2封止部86と、その第1封止部71と第2封止部86とを連結する封止部材87とを有し、その封止部材87によって前記第1封止部71と第2封止部86とが連結されている場合に前記制御基板を取り出すときには基板ユニット201を破壊するか或いは所定の部位を切断することを必要とするものである。
以下の説明において、前記第1制御基板ユニット201を基板ケースの名称で説明をする。
先ず、前記基板ケース201を遊技盤30に対して開閉させる開閉機構410について説明する。
この開閉機構410は、ヒンジ金具412と後述の第1係合部414とを備え、前記ヒンジ金具412は、後に詳述するが、回動連結のための軸411を備え、コの字形に折り曲げられた一枚の支持板(約2mm厚の鋼板)からなる第1部材と、他端側は、その軸411を基点にして回動するように枢着された第2部材とで構成されている。前記軸411は、リベット構造(カシメ)であり、その両端部を変形させることよって容易に抜き取り出来ないようにされている。
このヒンジ金具412の一方がネジ連結部401を有し、該ネジ連結部401が、後述の球集合板460に対して、その表面側から2本のネジ421によりネジ止めされ、前記球集合板460が遊技盤30の裏面に固定された後には前記ネジ連結部401のネジ連結が解除できないようにすると共に該ネジ連結の解除が可能であることで、例えば廃棄処分等において、前記球集合板460を破壊することなく前記ヒンジ金具412を取り外し可能とし、リサイクル性を改善している。
更に、具体的には、前記ネジ連結部401は、前記開閉のための前記軸411を貫設した前部連結体401A、401Aと、該前部連結体401A、401Aに一体のネジ止め部401Fと、これに連続する支え部401Dとを有し、且つ、該ネジ連結部401のネジ止め部401Fは、平板状体で構成され、その一端部の両側部から前記前部連結体401A、401Aが、側面視でコの字型を呈するように、夫々折り曲げ形成され、前記支え部401Dも平板状体で構成されている。
更に、前記ヒンジ金具412には補強体401Eが設けられ、後述のスペーサー501及び前記基板ケース201の被覆状態において、該補強体401Eが前記スペーサー501の一部(凹部)に入りこんでいる。
尚、前記ヒンジ金具412の2本の軸411は、夫々カシメにより前記前部連結体401A、401A及び前記後部連結体401B、401Bに対して位置固定されているが、この軸411は、前記前部連結体401A、401A及び前記後部連結体401B、401Bの間隔が確定的なものであるところから、1本の軸であってもカシメによる枢支連結が十分に可能であるので、1本の軸が用いられてもよい。
前記球集合板460は、遊技盤30の前面から一般入賞口31、始動口33(上始動口33a及び下指導口33b)、可変入賞装置32の大入賞口32aから裏面に抜けた遊技球を案内する5つの排出通路461(球集合樋)を形成した排出通路板部460Aと、電気部品を敷設する取付板部460Bとの二層構造(遊技機表裏の方向)となっており、前記排出通路板部460Aが遊技盤30に直接固定され、前記取付板部460Bは、この排出通路板部460Aの裏面に嵌合され、この正面側から、ここでは3本のネジ481でネジ止めされている。
この始動口センサS1は、他の一般入賞センサS2、S3、S4とは異なり、前記排出通路板部460Aへの挿入、設置の方向が、前記コネクタN2の嵌合方向に略直行する方向となっている。即ち、始動口センサS1を横向きとし、その姿勢でその横側方から前記排出通路板部460Aへ挿入設置するものである。
前記始動口センサS1を挿入設置する前記排出通路板部460Aは、始動口センサS1の挿入方向側の部位に対向する壁面と、その先端部位に対向する壁面と、その上下面の一部に対向する壁面とを備えており、他方、裏面側から重ねられる取付板部460Bには、始動口センサS1の後部の後端部面に対向する壁面と、後端部の上下面に対向する壁面とが備えられている。
従って、排出通路板部460Aに始動口センサS1が設置され、しかる後、取付板部460Bが合わされて固定されると、取付板部460Bの、始動口センサS1の後部の後端部面に対向する壁面の存在により、始動口センサS1のコネクタN2の引き抜き方向に、コネクタN2の移動の余裕が存在しないので、コネクタN2を引き抜くことが出来ないものである。
加えて、始動口センサS1の、後端部の上下面に対向する壁面も存在するものであるから、上下の方向に揺らしてとコネクタN2を引き抜くようにすることも出来ないのである。この意味において、かかる後端部の上下面に対向する壁面も、被覆板480を構成するものと言える。
また、始動口センサS1自体についても、その先端部側には前記排出通路板部460Aの壁面が存在し、後端部側には、取付板部460Bの壁面が存在するので、両板部460A、460Bが合わされ、固着されれば、この始動口センサS1を前後の方向に抜き取ることは出来ないものである。この意味において、かかる先端部側の前記排出通路板部460Aの壁面と、後端部側の前記取付板部460Bの壁面が、始動口センサS1の引き抜きに対向する被覆板であると言える。但し、この場合には、後述するところの始動口センサS1の引き抜き方向に対抗する被覆板とは言えない。
このスペーサー501は、前記球集合板460と前記基板ケース201との間のスペースを埋めるもので、両者間の間隙から不正器具を挿入して内部の電気部品に対する不正を阻止するものであり、前記球集合板460を略被覆する大きさに構成され、その表面側は、区画リブが設けられて、前記球集合板460の被覆状態でその空間を区画して不正を行い難くすると共に強度向上を図ったおり、また、その長手方向の一端、ここでは、上記ヒンジ金具412とは反対側において、前記球集合板460の樋形成側部460Aに形成された軸受け部502に回動自在に軸支、連結され、これにより前記球集合板460に対して開閉自在とされている。前記基板ケース201は、このスペーサー501が閉じられ、前記球集合板460を被覆した状態で、その上から回動によって、該スペーサー501の上部を覆う状態となる。
図8乃至図18に示すように、前記ヒンジ金具412のネジ連結部401は、前記球集合板460に対して、その表面側からネジ止めされ、前記球集合板460が遊技盤30の裏面に固定された後には前記ネジ連結部401のネジ連結が解除できないようにすると共に該ネジ連結の解除が可能であることで、例えば廃棄処分等において、前記球集合板460を破壊することなく前記ヒンジ金具412を取り外し可能とするために、次の構造を採用している。
そして、この連結台402には、前記ネジ連結部401のネジ止め部401F及び前部連結体401A、401Aを挿入するための縦スリット403が、遊技盤30の平面に略平行な方向で形成され、また、前記ネジ連結部401の前部連結体401A、401Aを挿入するための横スリット404、404が、遊技盤30の平面に略直行する方向で前記縦スリット403に連続する状態で形成され、且つ、前記連結台402の上部に、前記ネジ止め部401Fを前面側からの羅合で支持するネジ受け部405が設けられている。このネジ受け部405に2本のネジを羅合させるボス部が備えられており、その背面視(台の頂部から見た)では、凹の形状を呈し、その二つの突出部がその切り欠き貫通部を残して連結台402の壁面に一体的形成され、残る三辺が前記縦スリット403と横スリット404、404によって連結台402の壁面から離れ、所謂片持ち支持の構造となっている。このように、前記縦スリット403と横スリット404、404は、ネジ受け部405の成型によって形成されるもので、その意味ではスリットと呼称するのに代えて、前記ヒンジ金具412の取り付け用の挿入溝と言える。
更に、前記連結台402の横スリット404、404に対応する内部位置で、且つ、前記支持台部406の上面の延長線上で、前記ネジ連結部401の両側部を案内する細幅のガイドリブ407、407が夫々設けられている。
また、前記連結台402の内部で、前記ネジ連結部401が挿入される奥側の内面壁の幅方向略中央位置に、上下の方向に伸びる1本の補強リブ408が形成され、該補強リブ408の上端部が前記ネジ止め部401Fを下方から支持する位置に終端し、前記ネジ受け部405の下面との間にネジ止め部401Fを挿入できる間隙を残している。
この第1係合部414は、前記ヒンジ金具412の後部連結体401Bと、支持面部401を介在させて、反対側に位置され、1枚の板状体で、先端が対向する鉤爪状の二股状係合片414Aに構成されている。この二股状の係合片414Aは、前記ヒンジ金具412の軸411と平行な方向に延び、従って、後述の連結台座部材430の第2係合部433との係合は、前記基板ケース201の幅方向(遊技機の上下の方向)に沿って行われることになる。
そして、上記第1係合部414の係合片414Aは、後述の第2係合部433の舌片433a、433bとでもって、第1係合部414の抜け出し防止の規制機構440を構成する。
この連結台座部材430は、前記開閉機構410と前記基板ケース210とにそれぞれ連結されるものであり、言わば従来から用いられていた基板ケース201を取り付けるための台座に相当するものであって、合成樹脂で成型されており、基板ケース201の第2ケース85の一端側のコーナー(背面視、左下方位置のコーナー)に位置され、その基板ケース201の側面に沿う側の一部が開放され、区画壁を形成する補強のためのリブが多数設けられ、また、破断ネジを収容する収容部が形成されており、そこに破断ネジがセットされているが、周壁、リブの端面は同じレベルに形成され、第2ケース85の側面に密着接当可能にされており、反対側の側面(スペーサー501側)は、略平坦に形成されている。因みに、ここでは、前記基板ケース210は、幅155mm、長さ320mm、厚み40mm、肉厚2mmである。
即ち、前記第1封止部71と第2封止部86の位置する側に前記第1連結封止部450及び第2連結封止部432が配置され、且つ、前記基板ケース201の背面視(正面)において、前記第1、及び第2連結封止部450、432(こちらは極一部が見える)が見えるように、前記第1、及び第2封止部71、86と平面位相をずらせて配置(4個が連続して直線状に並ぶ)されているのである。
前記被覆部材430Aは、前記連結台座部材430よりも小さく構成され、前記連結台座部材430と前記基板ケース201とが連結した状態においては、前記被覆部材430Aの取り外し方向側に前記基板ケース201が位置された状態となり、前記基板ケース201と前記連結台座部材430とにより被覆された状態となるように構成されているものである。
上述の如く構成された遊技機は、前面に遊技領域が形成された遊技盤30と、遊技領域に設けられた遊技球が入球可能な始動口33と、遊技盤30の裏面に取り付けられると共に始動口33に入球したのち遊技盤30の裏面側に案内された遊技球を誘導し下方に排出する排出通路461が形成された球集合板460と、球集合板460に取り付けられた始動口33に入球口した遊技球を検出可能な始動口センサS1と、始動口センサS1の検出に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの当否抽選を行うように制御される制御基板(ここでは主制御装置261の主制御基板)と、その主制御基板と始動口センサS1とを配線により連結させた始動口用ハーネスHとを備えおり、その始動口センサS1と前記始動口用ハーネスHとがコネクタN2により接続され、前記始動口センサS1に対する前記始動口用ハーネスHのコネクタN2の着脱方向の少なくとも一部を覆う被覆板480を備え、前記球集合板460と被覆板480とが球集合板460の前面側から固着されているものであるから、被覆板480の存在により、始動口用ハーネスHの取り外しによる偽物との取替え、或いは、別途擬似制御基板への接続といった不正による意図的な当否抽選或いは不正に当否抽選の回数を増やすといった事態を防止できるのである。
殊に、始動口センサS1の取り外し方向と始動口用ハーネスHのコネクタN2の着脱方向とが異なる場合であっても、少なくとも、始動口センサS1の取り外しを確実に阻止できるのである。
上述のように構成したことで、即ち、特に、前記球集合板460が排出通路461を備えた排出通路板部461Aと、前記LED基板B1、B2、B3、B4、B5を取り付ける取り付け部b1、b2、b3、b4、b5を備えた取付板部461Bとから成り、前記球集合板460の少なくとも排出通路板部461Aが光透過性樹脂により成形され、前記排出通路板部461Aの排出通路461の後側に前記取り付け部がb1、b2、b3、b4、b5位置する状態で前後方向に重ねるように構成され、前記LED基板B1、B2、B3、B4、B5による照射が前記排出通路461を透過して前記装飾部材D1、D2、D3、D4、D5を照射するように構成されていることで、装飾部材D1、D2、D3、D4、D5が大型化し、結果として装飾部材D1、D2、D3、D4、D5と入賞口31とが近くに配置せざるを得なくなり、その入賞口31に繋がる球集合板460の排出通路461が装飾部材D1、D2、D3、D4、D5に対するLED基板B1、B2、B3、B4、B5による照射の邪魔になることで、LED基板B1、B2、B3、B4、B5と装飾部材D1、D2、D3、D4、D5との位置関係を優先すると排出通路461を無理な曲折状態に設けざるを得なり、その結果、球詰まりの原因となるといった不都合があったものを、前記球集合板461を排出通路板部461Aと取付板部461Bとの分割構成とし、少なくともその排出通路板部461Aを透明な素材で構成し、LED基板B1、B2、B3、B4、B5を、その排出通路461の後側の取付板部461Bの側に設けるようにしたことで、排出通路461の存在が照射の邪魔にならなくなり、その排出通路板部461Aを透過して前方の装飾部材D1、D2、D3、D4、D5を十分に照射できる。従って、排出通路位置に関係なく取付板部461Bの所望の位置にLED基板D1、D2、D3、D4、D5を設けることができ、排出通路461を無理な形状に構成しなくても済み、球詰まりも未然に回避できるのである。
また、必要に応じて、入賞口31近くの背後にLED基板B1、B2、B3、B4、B5を配置することも可能であり、入賞口31の近傍に装飾部材D1、D2、D3、D4、D5が設けられる場合にも、十分な発光演出を行うことが可能である。
また、前記取付板部461Bの裏面側に中継基板取付部471が設けられ、該中継基板取付部471に対して中継基板470を裏面側から着脱できるように構成されていることで、取付板部461Bに中継基板取付部471が設けられ、該中継基板取付部471に対して中継基板470を裏面側から着脱できるように構成したことで、中継基板470に対するハーネスのコネクタ組み付け作業が随時に行い得て容易となると供に中継基板470に対するメンテナンス、取替え作業も容易に行い得る。
そして、前記ヒンジ金具412の他方が後部連結体401B、401Bを有し、該後部連結体401B、401Bは、これに一体の支持面部401Cを介して、前記第1係合部414に繋がり、前記支持面部401Cが前記連結台座部材430の側面を接当支持しているので、ヒンジ金具412の他方が後部連結体401B、401Bを有し、これに支持面部401Cが一体となっていて、この部分が連結台座部材430の側面に接当されることで、基板ケース201の開閉に際して、この支持面部401Cを介して開閉力を伝達できて、第2係合部433のみに力が作用することがないようにして、支持力を分散させることができるのである。
図21乃至図24に示すように、球集合板460が、排出通路板部460Aと取付板部460Bとの二層構造(遊技機表裏の方向)となっている点は、上記実施例と同じである。そして、上記実施例では、前記始動口用ハーネスHのコネクタN2の着脱方向の少なくとも一部を覆う被覆板480を備えているのに対し、ここでは、前記球集合板460に取り付けられた始動口センサS1の取り外し方向の少なくとも一部を覆う被覆板480Aを備えている。また、前記球集合板460と被覆板480Aとが球集合板460の前面側から固着されている点についても、先の実施例と同様である。
前記中継基板取付部471Aが、このような載置台形のものであるので、前記被覆板480Aとしては、前記始動口センサS1の後端部の後面、上下面、一側面を所定の間隔を隔てて被覆することになる。また、その始動口センサS1の後端部の他側面が開放されていて始動口用ハーネスHの取り出しに用いられる構成となっている。
尚、前記覆い部472は、その上方側が開放されているが、ここは、コネクタのハーネスを取り出すための開口となる。
また、前記排出通路板部460Aが遊技盤30に直接固定され、前記取付板部460Bは、この排出通路板部460Aの裏面に嵌合され、この正面側からネジ止めされている点は、先の実施例と同じである。
この変形例においては、図示省略するが、前記球集合板460が、排出通路461を備えた排出通路板部460Aと、電気部品の取り付けを行う取付板部460Bとから成り、該取付板部460Bが排出通路板部460Aの裏面側に重ねられ、この正面側からネジ止めされている点は、先の実施例と同じである。
しかし、ここでは、前記被覆板が前記取付板部460Bとは別体で設けられ、被覆板の少なくとも一部が前記排出通路板部460Aと前記取付板部460Bとの間に挟持されることにより前記球集合板460と被覆板とが固着される。この際、当然ながら、その被覆板は、前記始動口センサS1の取り外し方向の少なくとも一部を被覆する。また、始動口用ハーネスHのコネクタN2の着脱方向の少なくとも一部を覆うように敷設してもよい。
尚、この際、取付板部460B或いは排出通路板部460Aの何れか一方に、其の被覆板の一部を嵌合させる嵌合部を形成しておいて、ここに暫定的に嵌め込み、しかる後に、取付板部460B或いは排出通路板部460Aとを合わせて両者を固定し、以って、両者間に挟持するようにするのが好ましい。
このように、前記被覆板を、前記取付板部460B或いは排出通路板部460Aと一体成形とせずに、別体とすることで、前記取付板部460B或いは排出通路板部460Aの構造を簡素化して成形を行い易くできる。尚、被覆板の別体成形により部品点数としては増えることになるが、組み付けには支障のないものである。
460:球集合板
460A::排出通路板部
460B:取付板部
480:被覆板
480A:被覆板(変形例)
S1:始動口センサ
H:始動口用ハーネス
N2:コネクタ
Claims (2)
- 前面に遊技領域が形成された遊技盤と、
遊技領域に設けられた遊技球が入球可能な始動口と、
遊技盤の裏面に取り付けられると共に始動口に入球したのち遊技盤の裏面側に案内された遊技球を誘導し下方に排出する排出通路が形成された通路板と、
通路板に取り付けられた始動口に入球した遊技球を検出可能な始動口センサと、
始動口センサの検出に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かの当否抽選を行うように制御される制御基板と、を備えた遊技機において、
前記始動口センサと前記制御基板とは電気的に接続されており、
前記始動口センサの裏面側に配置される部材であって前記通路板に取り付けられる取付板を備え、
前記通路板と前記取付板とを互いに取付操作するための取付部位が前記通路板の前面側に設けられ、取付状態の前記通路板及び前記取付板が前記遊技盤の裏面に設けられた状態において、前記取付部位が、前記遊技盤と前記通路板及び前記取付板とにより覆われており、
前記制御基板を組み付け可能なカバー部材を前記遊技盤の裏面側に備え、
前記カバー部材は前記通路板及び前記取付板を覆うように設けられていることを特徴とする遊技機。 - 前記遊技機は、パチンコ機であることを特徴とする請求項1の遊技機。
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