JP5267769B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機に代表される遊技機に関するものである。
パチンコ機は、発射装置によって発射された遊技球が球案内通路を通過して遊技領域に案内され、遊技領域内での遊技球の挙動を利用して遊技が行われる構成となっている。
その遊技領域は、遊技盤(ベニヤや合成樹脂などの合板)の前面に設定された遊技球が流下する領域のことで、入賞口や多数の遊技釘(誘導釘)などが配置されていることによって遊技球の挙動に変化が与えられるものである。
一般的には、発射装置によって1分間につき約60個の遊技球が発射される。遊技球は、遊技釘(誘導釘)、風車などに衝突して流下方向を変化させながら、入賞口に入賞するか又は遊技領域下部に設けられたアウト口に入球して遊技盤裏面側へ誘導される。また、入賞口に入賞した遊技球は、入賞装置に設けられた入賞通路、球集合板に設けられた排出通路を通って遊技機裏面側下部へ向けて誘導される。
このような構成の遊技機については、例えば、次の文献を挙げることができる。
特開平2007−202642。
遊技釘(風車を含め)は、遊技球の落下の衝撃を受け続けることで次第に変形され、遊技球の衝突角度が所期設定の状態から変化して衝突後の遊技球の流路が変わる。こうした事態を防止するために遊技釘の角度調整がなされることがある(所期設定の状態に戻す等)。
この遊技釘は、材質として一般的には腐食に強い真鍮が使用されるが、特にパチンコ機が長期間にわたって稼動された場合など、遊技球の衝撃や角度調整などの影響から遊技釘が折れてしまうことがある。この遊技釘が折れる場合、殆どが付け根部分で折れている。
こうした遊技釘は、遊技球の挙動や他の構成物との位置関係を考慮してそれぞれ配設されているため、遊技釘が折れてしまった場合には、新しい遊技釘を同じ位置に打ち込む必要がある。この場合、通常、根元で折れた遊技釘の上からそのまま新しい遊技釘を打ちつけ、折れた状態の遊技釘を遊技盤の裏面側に貫通させて排出させている。特に、入賞口(例えば始動口)の上方の一対の遊技釘については、入賞頻度を決定するための非常に大事な遊技釘で、頻繁な遊技釘の衝突と、変形に対する調整とが行われ、その分、遊技釘が折れる頻度が高い。
また、風車などは、遊技球の誘導方向を決定付けるのに重要な役割を果たすものであり、ここには遊技球が頻繁に衝突し、直接遊技釘に衝突するよりも、風車の羽根に当る分だけ曲げモーメントも大きく働くものであり、その留め軸としての遊技釘の変形も著しいものがある。
そして、新たな遊技釘の打ち込みで遊技盤の背後に排出された折れた遊技釘は、球集合板の排出通路内に落下して球詰まりを来したり、遊技盤裏面側に配置された種々の電気部品のショートの原因となったり、また、遊技盤から後方に突き出した状態で残る場合には、点検などの際に怪我をしたりする危険がる。
本発明は、かかる問題点に鑑みて案出されたものであり、折れた遊技釘の遊技盤裏面への排出に基づく当該遊技釘による遊技機の不具合の発生を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る発明は、
前面に沿って遊技球が流下可能な遊技板と、
前記遊技板の前面側に打ち込まれる遊技釘と、
を備える遊技機であって、
前記遊技板の裏面側に設けられ、前記遊技板の裏面に対して下向きに傾斜して対向する下向き対向面を有する壁と、
頭部が破断した前記遊技釘が前記遊技板の裏面側に押し出されたのち前記下向き対向面に当接して落下した場合に、当該遊技釘を受け止める手段と、
を備える、
ことを特徴としている。
本発明によれば、折れた遊技釘の遊技盤裏面への排出に基づく当該遊技釘による遊技機の不具合の発生を抑制できる。
本発明において、次の語彙を明らかにしておく。
遊技釘とは、遊技領域において遊技盤に打ち込まれた遊技球の軌道を変更するための釘であり、この発明では、通常の誘導釘、始動口を含む入賞口やスルーゲートの両側の命釘、風車を回転自在に止める止め釘、可動や役物を止める係止釘などが含まれる。
この排出遊技釘受け部の構造としては、所要の遊技釘の位置に対応させて、球集合板と一体成形(球集合板の一部壁体に連続する)としてもよいし、また、他の部材、例えば、遊技盤、あるいは背部のスペーサー等に設けてもよい。
本発明にいう所定の電気部品とは、例えば、始動入賞装置の羽根駆動用ソレノイド、始動口検出スイッチ、中継基盤などが挙げられる。
また、本発明にいう遊技機は、パチンコ機、雀球、スマートボール等、遊技盤とその遊技領域に遊技球を誘導するための遊技釘が備えられ、少なくとも一つの入賞口が設けられた遊技機をいう。
本発明にかかる遊技機は、手段1として、
遊技球が流下する遊技領域において、遊技盤に複数の遊技釘が植設され、該遊技盤に、遊技球が入賞するための少なくとも一つの入賞口が備えられている遊技機であって、
前記遊技盤の裏面側において、所定の遊技釘の打ち込み方向の仮想延長軌跡の近傍位置に排出遊技釘受け部が設けられている、
ことを特徴とする。
このように構成したことで、折れた遊技釘を新しいものに替えるに、新たな遊技釘を、折れた遊技釘の上から打ち込むと、折れた遊技釘が遊技盤の裏面側に排出されることになるが、この際、遊技釘の打ち込み方向の仮想延長軌跡の近傍位置に排出遊技釘受け部が設けられていることで、遊技盤から排出された折れた遊技釘は、この排出遊技釘受け部で受け止められる。これにより、折れた遊技釘が遊技盤の裏面側の不測の位置に落下したり、或いは球集合板の排出通路に落ち込むことを防止できるのであり、こうしたことが原因となる遊技盤裏面側の電気部品のショートや、球集合板の排出通路での遊技球の球詰まりを未然に回避できるのである。
本発明にかかる遊技機は、手段2として、
遊技球が流下する遊技領域が前面側に形成されるとともに、該遊技領域に遊技球の挙動を変化させ得る複数の遊技釘が植設された遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技盤の裏面側における所定の遊技釘が打ち込まれた方向への仮想延長軌跡に対して真下となる箇所に、前記所定の遊技釘が前記遊技盤の裏面側へ打ち出され落下した場合にその遊技釘を受ける排出遊技釘受け部が設けられていることを特徴とする遊技機。
このように構成したことにより、折れた所定の遊技釘の上から新たな遊技釘が打ち込まれ、所定の遊技釘が遊技盤裏面側に排出された場合に、その排出され落下した所定の遊技釘が真下にある排出遊技釘受け部によって受け止められる。これにより、所定の遊技釘が遊技盤の裏面側の不測の位置に落下して電気部品のショートや通路の球詰まりを引き起こすことを防止できる。
手段3:手段1乃至手段2の遊技機において、
前記排出遊技釘受け部は、前記遊技盤の裏面側において前記所定の遊技釘が打ち込まれた方向への仮想延長軌跡と、それより下方に配置された所定の電気部品と、の間に配置されていることを特徴とする。
このように構成したことにより、折れた所定の遊技釘の上から新たな遊技釘が打ち込まれ、所定の遊技釘が遊技盤裏面側に排出された場合に、その排出され落下した所定の遊技釘が所定の電気部品の設置箇所に向かうことを排出遊技釘受け部によって回避することができ、所定の遊技釘が遊技盤の裏面側の不測の位置に落下して電気部品のショートを引き起こすことを防止できる。
手段4:手段1乃至手段2の遊技機において、
前記遊技領域に設けられ遊技球が入球可能な入賞口と、該入賞口に入球した遊技球を誘導する通路の一部であって前記遊技盤の裏面側に位置するとともに、上方が開放した溝状の通路部と、を備え、
前記排出遊技釘受け部は、前記遊技盤の裏面側において前記所定の遊技釘が打ち込まれた方向への前記仮想延長軌跡と、前記通路部と、の間に配置されていることを特徴とする。
このように構成したことにより、折れた所定の遊技釘の上から新たな遊技釘が打ち込まれ、所定の遊技釘が遊技盤裏面側に排出された場合に、その排出され落下した所定の遊技釘が溝状の通路部に入り込むことを排出遊技釘受け部によって回避することができ、所定の遊技釘が遊技盤の裏面側の不測の位置に落下して通路部の球詰まりを引き起こすことを防止できる。
手段5:手段1乃至手段4の遊技機において、
前記遊技盤の裏面のうち前記所定の遊技釘が打ち込まれた方向への仮想延長軌跡を含む領域に凹部が形成され、
前記所定の遊技釘は、前記遊技領域側の突出量が他の遊技釘と同等となるように前記遊技盤に植設されているものであって、その打ち込み方向の先端が前記凹部に突出していることを特徴とする。
遊技盤裏面側に凹部が形成されていることで、所定の遊技釘が打ち込まれた部分の遊技盤の肉厚が薄くされているので、所定の遊技釘は他の遊技釘と同様の打ち込み深さであってもその先端が凹部に突出した状態となる。また、所定の遊技釘が折れた場合に打ち込まれる新たな遊技釘についても同様である為、折れた所定の遊技釘が遊技盤裏面側に確実に落下することになる。これにより、折れた遊技釘が遊技盤裏面から突き出した状態となることにより遊技店の店員がこの遊技機の点検等をする際に所定の遊技釘によって怪我をすることなどを防止できる。
また、排出遊技釘受け部が設けられていることにより、折れた所定の遊技釘が遊技盤の裏面側の不測の位置に落下して電気部品のショートや通路の球詰まりを引き起こすことについても防止することができる。
手段6:手段1乃至手段4の遊技機において、
前記所定の遊技釘全体の長さのうち前記遊技盤の肉厚内に埋設されている部分の長さよりも前記遊技盤の裏面からの距離が小さい位置に配置されるものであって、前記所定の遊技釘が打ち込まれた方向への仮想延長線に対して非垂直に交わる対向面を有する偏向部材を備えていることを特徴とする。
このように、偏向部材は、遊技盤の裏面との間隔が、所定の遊技釘のうち遊技盤の肉厚内に埋設されている長さに比べて近くに位置しているため、折れた所定の遊技釘が遊技盤裏面側へ突き出されたときに偏向部材に当たる。また、偏向部材の遊技盤裏面に対向する対向面は、所定の遊技釘の進行方向に対して傾斜しているので、偏向部材に当たることにより所定の遊技釘が確実に落下することになる。
また、排出遊技釘受け部が設けられていることにより、折れた所定の遊技釘が遊技盤の裏面側の不測の位置に落下して電気部品のショートや通路の球詰まりを引き起こすことについても防止することができる。
手段7:手段1乃至手段6の遊技機において、
前記排出遊技釘受け部が遊技釘収容部を有することを特徴とする。
このように構成することで、折れた遊技釘が遊技盤から排出されたときに、前記排出遊技釘受け部に受け止められるだけでなく、これを遊技釘収容部に収容して、遊技盤裏面へ落下するのを確実に防止でき、球集合板の裏面に落下して、そこに設けられた電気部品等に接触してトラブルを発生するのを回避できる。
手段8:手段7の遊技機において、
前記遊技釘収容部が、前記遊技釘の打ち込み方向側にその有底部が位置する略円筒状体に構成されており、該略円筒状体が前記遊技盤に止めつけられていることを特徴とする。
このように排出遊技釘受け部が有底の略円筒状体に構成したことで、遊技盤から排出された折れた遊技釘を、その略円筒状体内部に収容し、以って、遊技盤の裏面側に落下させることなく、確実に回収することができ、球集合板の排出通路への落下や、電気部品が配置された不測の場所に落下するのを未然に回避できる。
手段9:手段6の遊技機において、
前記始動口用の遊技釘の打ち込み方向の仮想延長軌跡に、排出遊技釘の排出方向を、後方斜め下方に偏向させる、金属製板材で構成された偏向部材が設けられていることを特徴とする。
このように、偏向部材を設けたことで、新しい遊技釘で折れた遊技釘を押し出すように打ち出したときに、排出された遊技釘は、この金属製板材の偏向部材に当たり、下方に強制手的に偏向される。即ち、偏向部材を設けることで、遊技盤裏面側に、排出される遊技釘のためのスペースを短くすることができ、遊技盤裏面側に配置される球集合板、スペーサー、制御基板ケース等の部材の設置に支障を来たさないで済む。
手段10:手段9の遊技機において、
前記排出遊技釘受け部と前記偏向部材とが金属製板材でもって一体的に構成されていることを特徴とする。
このように、前記排出遊技釘受け部と前記偏向部材とを金属製板材でもって一体的に構成したことで、前記偏向部材を、別途構成することなく部材の兼用がなされる。
このような一体構成の排出遊技釘受け部は、遊技盤に固定してもよいし、遊技盤裏面側のスペーサー、役物取り付け部材、制御基板ケース等、適宜対応位置する箇所に固定することができる。
手段11:手段1乃至手段10の遊技機において、
前記遊技釘が、遊技領域に設けられた風車の支軸であることを特徴とする。
このように、誘導釘の一例として非常に重要な役目を果たす風車の支軸としての遊技釘の取替えに際して、これの遊技盤裏面側への落下を確実に阻止し、回収させることができる。
手段12:手段1乃至手段10の遊技機において、
前記所定の遊技釘が、入賞口の開口幅に対応して設けられた一対の遊技釘(命釘)であることを特徴とする。
排出され落下した一対の遊技釘が真下にある排出遊技釘受け部によって受け止められる。これにより、所定の遊技釘が遊技盤の裏面側の不測の位置に落下して電気部品のショートや通路の球詰まりを引き起こすことを防止できる。
手段13:
遊技球が流下する遊技領域が前面側に形成されるとともに、該遊技領域に遊技球の挙動を変化させ得る複数の遊技釘が植設された遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技盤の裏面のうち所定の遊技釘が打ち込まれた方向への仮想延長軌跡を含む領域に凹部が形成され、
前記所定の遊技釘は、前記遊技領域側の突出量が他の遊技釘と同等となるように前記遊技盤に植設されているものであって、その打ち込み方向の先端が前記凹部に突出していることを特徴とする遊技機。
遊技盤裏面側に凹部が形成されることで所定の遊技釘が打ち込まれた部分の遊技盤の肉厚が薄くされているので、所定の遊技釘は他の遊技釘と同様の打ち込み深さであってもその先端が凹部に突出した状態となる。また、所定の遊技釘が折れた場合に打ち込まれる新たな遊技釘についても同様である為、折れた所定の遊技釘が遊技盤裏面側に確実に落下することになる。これにより、折れた遊技釘が遊技盤裏面から突き出した状態となることにより遊技店の店員がこの遊技機の点検等をする際に所定の遊技釘によって怪我をすることなどを防止できる。
手段14:
遊技球が流下する遊技領域が前面側に形成されるとともに、該遊技領域に遊技球の挙動を変化させ得る複数の遊技釘が植設された遊技盤を備えた遊技機において、
前記複数の遊技釘のいずれかである所定の遊技釘の全体の長さのうち前記遊技盤の肉厚内に埋設されている部分の長さよりも前記遊技盤の裏面からの距離が小さい位置に配置されるものであって、前記所定の遊技釘が打ち込まれた方向への仮想延長線に対して非垂直に交わる偏向部材を備えていることを特徴とする。
このように、偏向部材は、遊技盤の裏面との間隔が、所定の遊技釘のうち遊技盤の肉厚内に埋設されている長さに比べて近くに位置しているため、折れた所定の遊技釘が遊技盤裏面側へ突き出されたときに偏向部材に当たる。また、偏向部材の遊技盤裏面に対向する対向面は、所定の遊技釘の進行方向に対して傾斜しているので、偏向部材に当たることにより所定の遊技釘が確実に落下することになる。
手段15:手段1乃至手段14の遊技機において、
遊技機がパチンコ機であることを特徴とする。
パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて有価物体の一例である球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カード書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
このようなパチンコ機にあっては、始動口用の折れた遊技釘を新しいものに替えるに、新たな遊技釘を、折れた遊技釘の上から打ち込むと、折れた遊技釘が遊技盤の裏面側に排出されることになるが、この際、前記始動口用の遊技釘の打ち込み方向の仮想延長軌跡よりも下方に位置させて排出遊技釘受け部が設けられていることで、遊技盤から排出された折れた遊技釘は、始動口に繋がる球集合板の排出通路に落ち込むことなく、この排出遊技釘受け部で受け止められる。これにより、折れた遊技釘が排出通路に落ち込むことが原因となる遊技球の球詰まりを未然に回避できるのである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る遊技機の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、便宜上、パチンコ機を挙げて説明するが、本発明は、パチンコ機以外の弾球遊技機(例えばアレンジボール機や雀球遊技機など)、その他、遊技球を用いる種々の形態の遊技機に適用することができる。
(パチンコ機の正面構成)
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の右側面図であり、図3は、その平面図である。図4は、遊技盤30の正面図である。
図1乃至図4に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。なお、外枠11は、軽量化を図るために、樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。
前記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
前面枠(セット)14には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と灰皿22と音出力口24(内枠12の左右上端部位置)が設けられている。球受皿としての下皿15は、ほぼ中央部に設けられており、後述の上皿19が満タンになった場合等に排出口16より排出される遊技球を停留する役割がある。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に停留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して遊技者の持球貯留箱(ドル箱)に排出することができる。
そして、遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出するように配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38(図4参照)によって遊技球が遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。遊技球発射装置38は、遊技球発射ハンドル18と発射ソレノイドなどで構成されている。
音出力口24は、内枠12の左右上端部位置に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は、図1に示すように、下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように支持されている。
また、前面枠14は、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。しかも前面枠14は内枠12の外側壁(リブ)内に嵌まり込むようにして取り付けられている。
つまり、この前面枠14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
一方、前面枠14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19(図1参照)が前面枠14と一体的に設けられている。この上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成となっている。
前記内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベースを主体に構成されており、樹脂ベースの中央部には略円形状の窓部孔が形成されている。
そして、樹脂ベースの後側には、図4に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図4に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、上部一方のコーナーが肩落ちされており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベースの窓部孔を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。そして、ここでは、遊技盤30の前記内枠12の外枠11に対する枢着部(パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にした枢着)に近いコーナー(隅)が、図4に示すように、略三角形状に角落ち(切り欠き)720されている。
次に、図4を用いて遊技盤30の構成を説明する。図4は遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30の左右やや下方位置には、2組一対の一般入賞口31、31が階段状に位置され、中央下方には、始動口33(上始動口33a、下始動口33b)が配置され、此れらに対応した入球検出センサ(始動口33の検出センサは、33c)が、遊技盤30の背面に設けられており、これらのセンサは、図示しない電気配線を通じて後述する主制御基板(主制御装置)に接続されている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後述する抽選が開始されることになる。
尚、上記入賞感知センサにて各々検出された検出結果は、後述する主制御基板に取り込まれ、該主制御基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。上記抽選で大当たりが出た場合には、前記始動口33の下方の大入賞口37が所定の条件で開く。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
また、遊技盤30の中央には液晶パネルを用いた装飾図柄表示装置42が配置されており、その左右横側部には、スルーゲート34,34が配置されている。これらのスルーゲートは、遊技球の通過によって、所定の抽選が行われて当選が出た結果、後述の始動口33の羽根物を開閉作動させる。
その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材35が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車32が配設されている。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置38から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。
なお、レールユニット50はフッ素樹脂を添加して成形されているので、遊技球の摩擦抵抗を少なくできる。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)か内レール51に向かい合うようにして外レール52が形成されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図4の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51および外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図4の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返さわるようになっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレートが取着されている。
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされるようになっている。
内レール51および外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路に導くための役目をなす。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図4のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図4のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されている。本実施形態では、遊技領域を、パチンコ機10の正面から見て、内レール51および外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。
従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領城の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
前記樹脂ベースにおいて、窓部孔(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置38(図6参照)より発射された直後に遊技球を案内するための発射レールが取り付けられている。発射レールは、その後方の金属板を介して樹脂ベースに取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レールに沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
また、発射レールとレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置38から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路を介して下皿15に排出される。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール52に沿って流れ、外レール52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路に誘導される、これにより、ファール球の全てがファール球通路に確実に案内されるようになり、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。また、遊技球発射装置38には打球槌が設けられ、ソレノイドによる打球槌のスライド動作に伴い遊技球が発射される。
また、前面枠14を閉鎖した状態では、当該前面枠14の裏面に設けられた球通路樋によりシャッタが押し開けられて略水平状態になり、排出口の方へ排出された遊技球はもれなく球通路樋を通って上皿19に排出されるようになる。従って、本パチンコ機10においては、前面枠14の開放に際し払出通路内等の遊技球がパチンコ機10外にこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
前記内枠12の上側には、前面枠14が内枠12に対して開かれたことを検出する前面枠セット開検出スイッチが設けられている。前面枠14が開かれると、前面枠セット開検出スイッチからホール内(パテンコ店内)用コンピュータヘ出力されるようになっている。また、前面枠14が閉じられると、前面枠14の金属製の補強板が、内枠12の一対の金具に接触するようになっており、前面枠14のアースが確保されている。
ここで、前述した前面枠14について、図1乃至図3を参照しつつより詳細に説明する。
前面枠14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、ベース部材が窓部101を形成する開口を備えており、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲して細化した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
加えて、前面枠14には、その周囲(例えばコーナー部分)に、演出装置700の一つとして、各種ランプ等の発光部が設けられている。これら発光部は、大当たり遊技状態時や羽根開放時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光部を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光部を内蔵した中央電飾部103が設けられている。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。
その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ810、813(LED:後に言及)とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓部107が設けられている。この小窓部107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓部107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。更に、遊技領域内にも、入賞口用等の電飾ランプ、LEDが存在するが、こうした発光部も演出装置700の一部を構成する。
また、図1に示すように、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタンと、返却ボタンと、度数表示部とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタンは、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタンは、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。
そして、度数表示部はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置部から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
(パチンコ機の背面構成)
図5及び図6は、パチンコ機10の背面図と、セット板400を一部開いた斜視図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。
本実施形態では、内枠12または遊技盤30の裏面に主制御基板、音声ランプ制御基板、払出制御基板、発射制御基板および電源基板が設けられている。
また、発射制御装置312により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射ソレノイドの制御が行われ、電源制御装置313により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120(図1参照)および図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御装置313およびカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ケース315(この内側に位置するもう一つの基板ケース),316,318にそれぞれ収容された構成とされる。
図6に示すように、払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モーター部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モーターが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。また、電源制御装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。
そして、前記内枠12の外枠11に対する枢着部725に近い前記遊技盤30のコーナーが、図4に示すように、略三角形状(遊技盤の中心側は円弧状)に角落ち720されている。前記枢着部725は、外枠11に固定のブラケット(上端部)(下端部は図外)に、内枠12に固定の取り付け金具を枢着することで構成されている。
ここで、上述したエラー状態などの状態報知について図1及び図5に基づいて述べる。[遊技球の払い出しに関するエラー報知]
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図5に示すモニターLED811が消灯し、状態表示812が「1」を点滅表示する。
(下受け皿満タン)
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、前記払出制御装置311も受けられたモニターLED(図示せず)が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
(払出ユニット異常)
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示812が、「3」を点滅表示する。
[電源に関するエラー報知]
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図5に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
[その他のエラー報知]
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、モニターLED及びモニターLED(図示せず)が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示812が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED(図示せず)が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図6において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示し、821は、外部接続アース線を示す。
次に、第1制御基板ユニット201について述べるが、これは、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を収容してなる主制御装置261が搭載されているものである。
図7、その他の図面に示すように、前記第1制御基板ユニット201は、第1ケース70及び第2ケース85を含む。この実施例では、第1ケース70が主制御装置261の制御基板(図外)を収容する容積のある方であり、第2ケース85がその蓋体に相当する方である。
この基板ユニット201は、前記第1ケース70側に設けられる第1封止部71と、前記第2ケース側に設けられる第2封止部86と、その第1封止部71と第2封止部86とを連結する封止部材87とを有し、その封止部材87によって前記第1封止部71と第2封止部86とが連結されている場合に前記制御基板を取り出すときには基板ユニット201を破壊するか或いは所定の部位を切断することを必要とするものである。
前記第1ケース70の第1封止部71と第2ケース85の第2封止部86とは対を成すもので、この実施例では、個別に使用することのできる5個の封止部(封止、開封の再使用不可)から構成されており、それぞれを、封止部材87を用いて封止するよう構成されたものであり、こうした封止構造は、公知に属するものと変わらないものであるから、ここでの詳細説明は省略する。
図7は、遊技球が流下する遊技領域を前面側に形成してある遊技盤30の裏面の斜視図であり、開閉機構のヒンジ金具と連結台座部材の分解斜視図でもある。図8は、遊技盤30の裏面を別の方向から見た斜視図であり、遊技盤及び球集合板の排出遊技釘受け部の拡大斜視図である。図9は、開閉機構のヒンジ金具の拡大斜視図である。
図10は、開閉機構のヒンジ金具と連結台座部材の分解斜視図である。
以下の説明において、前記第1制御基板ユニット201を基板ケースの名称で説明をする。
先ず、前記基板ケース201を遊技盤30に対して開閉させる開閉機構410について説明する。
この開閉機構410は、ヒンジ金具412と後述の第1係合部414とを備え、前記ヒンジ金具412は、後に詳述するが、回動連結のための軸411(軸形状は図示省略)を備え、コの字形に折り曲げられた一枚の支持板(約2mm厚の鋼板)からなる第1部材と、他端側は、その軸411を基点にして回動するように枢着された第2部材とで構成されている。前記軸411は、リベット構造(カシメ)であり、その両端部を変形させることよって容易に抜き取り出来ないようにされている。
このヒンジ金具412について、更に、図9乃至図11に基づいて詳述する。
このヒンジ金具412の一方がネジ連結部401を有し、該ネジ連結部401が、後述の球集合板460に対して、その遊技盤30への取り付け面側から2本のネジ421によりネジ止めされ、前記球集合板460が遊技盤30の裏面に固定された後には前記ネジ連結部401のネジ連結が解除できないようにすると共に前記球集合板460が取り外された後には該ネジ連結の解除が可能であることで、例えば廃棄処分等において、前記球集合板460(その連結部)を破壊することなく前記ヒンジ金具412を取り外し可能とし、リサイクル性を改善している。

更に、具体的には、前記ネジ連結部401は、前記開閉のための前記軸411を貫設した前部連結体401A、401Aと、該前部連結体401A、401Aに一体のネジ止め部401Fと、これに連続する支え部401Dとを有し、且つ、該ネジ連結部401のネジ止め部401Fは、平板状体で構成され、その一端部の両側部から前記前部連結体401A、401Aが、側面視でコの字型を呈するように、夫々折り曲げ形成され、前記支え部401Dも平板状体で構成されている。
また、前記ヒンジ金具412の他方が、やはり実質的にコの字型を呈するように夫々折り曲げ形成された後部連結体401B、401Bを有し、該後部連結体401B、401Bは、これに一体の支持面部401Cを介して、前記第1係合部414に繋がり、前記支持面部401Cが後述の連結台座部材430の側面を接当支持している。更に、前記基板ケース201の一側部側に位置する前記ヒンジ金具412の後部連結体401Bは、前記基板ケース201の一側部側に位置する前記前部連結体401Aの外側に位置されて軸支され、該後部連結体401Bから第1係合部414にかけてその横断面がL型に形成され、前記第1係合部414が前記後部連結体401Bから所定距離離れた位置に設けられている。
更に、前記ヒンジ金具412には補強体401Eが設けられ、後述のスペーサー501及び前記基板ケース201の被覆状態において、該補強体401Eが前記スペーサー501の一部(凹部)に入りこんでいる。
尚、前記ヒンジ金具412の2本の軸411は、夫々カシメにより前記前部連結体401A、401A及び前記後部連結体401B、401Bに対して位置固定されているが、この軸411は、前記前部連結体401A、401A及び前記後部連結体401B、401Bの間隔が確定的なものであるところから、1本の軸であってもカシメによる枢支連結が十分に可能であるので、1本の軸が用いられてもよい。
前記ヒンジ金具412のネジ連結部401のネジ止め部401Fの底部部分には2個のネジ孔422が設けられ、遊技盤30の裏面に固定される球集合板460(遊技盤30の前面の入賞口に入球した遊技球を遊技盤裏面において集合させて排出する通路を形成しているもの)に対してネジ固定される。
ここで、台座部材としての前記球集合板460について説明する。
前記球集合板460は、遊技盤30の前面から一般入賞口、始動口、大入賞口から裏面に抜けた遊技球を案内する球集合樋を形成した樋形成側部460Aと、電気部品を敷設する電気部品敷設側部460Bとの二層構造(遊技機表裏の方向)となっており、前記樋形成部460Aが遊技盤30に直接固定され、電気部品敷設部460Bは、この樋形成部460Aの裏面に嵌合され、一体ユニット化される構成となっている。そして、前記連結台402は、前記樋形成側部460Aの一側に設けられている。
そして、この電気部品敷設部460Bに敷設される電気部品としては、中継基板470をはじめとして、一般入賞口の入賞検知センサ、始動口33の入賞を検知するセンサ、可変入賞装置(大入賞口)等がある。
次に、スペーサー501について述べる。
このスペーサー501は、前記球集合板460と前記基板ケース201との間のスペースを埋めるもので、両者間の間隙から不正器具を挿入して内部の電気部品に対する不正を阻止し、また、その前記球集合板460と前記基板ケース201との間に不正基板等の部品を設置し、遊技機を不正に作動させて賞球を得ることを阻止するものであり、前記球集合板460を略被覆する大きさに構成され、その表面側は、区画リブが設けられて、前記球集合板460の被覆状態でその空間を区画して不正を行い難くすると共に強度向上を図ったおり、また、その長手方向の一端、ここでは、上記ヒンジ金具412とは反対側において、前記球集合板460の樋形成側部460Aに形成された軸受け部502に回動自在に軸支、連結され、これにより前記球集合板460に対して開閉自在とされている。前記基板ケース201は、このスペーサー501が閉じられ、前記球集合板460を被覆した状態で、その上から回動によって、該スペーサー501の上部を覆う状態となる。
次いで、前記ヒンジ金具412の固定構造について述べる。
図9乃至図11に示すように、前記ヒンジ金具412のネジ連結部401は、前記球集合板460(台座部材)に対して、その遊技盤30(遊技部材)への取り付け面側からネジ止めされ、前記球集合板460が遊技盤30の裏面に固定された後には前記ネジ連結部401のネジ連結が解除できないようにすると共に前記球集合板460が取り外された後には該ネジ連結の解除が可能であることで、例えば廃棄処分等において、前記球集合板460を破壊することなく前記ヒンジ金具412を取り外し可能とするために、次の構造を採用している。
即ち、前記球集合板460の裏面に、遊技機裏面側に向けて、約50mmの高さに突出する連結台402が、その前面側に空間を形成する状態で球集合板460と一体成型により設けられている。
そして、この連結台402には、前記ネジ連結部401のネジ止め部401F及び前部連結体401A、401Aを挿入するための縦スリット403が、遊技盤30の平面に略平行な方向で形成され、また、前記ネジ連結部401の前部連結体401A、401Aを挿入するための横スリット404、404が、遊技盤30の平面に略直行する方向で前記縦スリット403に連続する状態で形成され、且つ、前記連結台402の上部に、前記ネジ止め部401Fを前面側からの螺合で支持するネジ受け部405が設けられている。このネジ受け部405に2本のネジを螺合させるボス部が備えられており、その背面視(台の頂部から見た)では、凹の形状を呈し、その二つの突出部がその切り欠き貫通部を残して連結台402の壁面に一体的形成され、残る三辺が前記縦スリット403と横スリット404、404によって連結台402の壁面から離れ、所謂片持ち支持の構造となっている。このように、前記縦スリット403と横スリット404、404は、ネジ受け部405の成型によって形成されるもので、その意味ではスリットと呼称するのに代えて、前記ヒンジ金具412の取り付け用の挿入溝と言える。
また、前記縦スリット403が位置する連結台402の一側部(球集合板460の中心側に位置)に、該縦スリット403への前記ネジ止め部401Fの挿入後において外部に位置する前記支え部401Dに接当して支持する支持台部406が前記連結台402と一体的に形成されている。勿論、この支持台部406が連結台402と分離される構造としても、機能上問題はない。
更に、前記連結台402の横スリット404、404に対応する内部位置で、且つ、前記支持台部406の上面の延長線上で、前記ネジ連結部401の両側部を案内する細幅のガイドリブ407、407が夫々設けられている。
また、前記連結台402の内部で、前記ネジ連結部401が挿入される奥側の内面壁の幅方向略中央位置に、上下の方向に伸びる1本の補強リブ408が形成され、該補強リブ408の上端部が前記ネジ止め部401Fを下方から支持する位置に終端し、前記ネジ受け部405の下面との間にネジ止め部401Fを挿入できる間隙を残している。
上記開閉機構410の第1係合部414について述べる。
この第1係合部414は、前記ヒンジ金具412の後部連結体401Bと、支持面部401を介在させて、反対側に位置され、1枚の板状体で、先端が対向する鉤爪状の二股状係合片414Aに構成されている。この二股状の係合片414Aは、前記ヒンジ金具412の軸411と平行な方向に延び、従って、後述の連結台座部材430の第2係合部433との係合は、前記基板ケース201の幅方向(遊技機の上下の方向)に沿って行われることになる。
上記球集合板460については、その外周部の複数個所を遊技盤30に対して固定するが、そのうちの少なくとも一つが固定解除できないように、破断ネジ等でするか、ビス留めしたあと、ビス頭部を覆うキャップを取り付けるようにする等して、球集合板460が遊技盤30から容易に外されるのを防止する構造としてもよい。
そして、上記第1係合部414の係合片414Aは、後述の第2係合部433の舌片433a、433bとでもって、第1係合部414の抜け出し防止の規制機構440を構成する。
次に、連結台座部材430について述べる。
この連結台座部材430は、前記開閉機構410と前記基板ケース210とにそれぞれ連結されるものであり、言わば従来から用いられていた基板ケース201を取り付けるための台座に相当するものであって、合成樹脂で成型されており、ここでは、幅は、基板ケース210の半分以下で、上下の長さは、その三分の一程度の小型のものであり、基板ケース201の第2ケース85の一端側のコーナー(背面視、左下方位置のコーナー)に位置され、その基板ケース201の側面に沿う側の一部が開放され、図10にも示すように、区画壁を形成する補強のためのリブが多数設けられ、また、破断ネジを収容する収容部435、435、435が形成されており、そこに破断ネジ(図示せず)がセットされるものであるが、周壁、リブの端面は同じレベルに形成され、第2ケース85の側面に密着接当可能にされており、反対側の側面(スペーサー501側)は、略平坦に形成されている。
前記基板ケース201のうち、前記連結台座部材430と連結封止される部位である第1連結封止部450が、その第2ケース85の一端側のコーナー(背面視、左下方位置のコーナー)に設けられており、ここでは該基板ケース201の幅方向に、所定の間隔を隔てて4個突設されている。この第1連結封止部450は、第1ケース70の第1封止部71と第2ケース85の第2封止部86との位置と平面視で位相がずれるように変位して配置されており、従って、基板ケース201を背面(遊技機の背面から)から見たときに、前記第1封止部71と第2封止部86に重なることなく、視認できる状態にある。
即ち、前記第1封止部71と第2封止部86の位置する側に前記第1連結封止部450及び第2連結封止部432が配置され、且つ、前記基板ケース201の背面視(正面)において、前記第1、及び第2連結封止部450、432(こちらは極一部が見える)が見えるように、前記第1、及び第2封止部71、86と平面位相をずらせて配置(4個はが連続して直線状に並ぶ)されているのである。
そして、前記連結台座部材430には、前記基板ケース201の前記第1連結封止部450と連結封止される部位である第2連結封止部432が、ここでは、4個が、前記4個の第1連結封止部450と対応する位置に突設されている。そして、前記前記第1、及び第2連結封止部450、432は、破断ネジ(頭部が千切れる)を用いて連結封止されるが、そのネジは、第2ケース85の側から挿入される。
前記連結台座部材430の内部に、前記開閉機構410の前記第1係合部414と係合する部位である第2係合部433が設けられる。この第2係合部433は、この実施例では、前記連結台座部材430の本体とは別体成型の後述する第2被覆部材430Bに取り付けられる。勿論、別体の第2被覆部材430Bが存在せず、第2係合部433A,433Bが連結台座部材430の樹脂成型時に埋め込たり、或いは、それ自体の弾性変形を利用して、連結台座部材430に形成された挿入部434の内部に挿入設置されるように構成されてもよいものである。
前記第2係合部433は、ここでは、弾性を備えた一枚の薄い板体(鋼板)で構成され、その所定箇所を、前記第1係合部の進行方向側が遊端部となるように、コの字に打ち抜いて舌片433a,433bを形成し、該舌片433a,433bを、コの字の付け根部で曲げることで弾性係合爪を形成し、且つ、前記第1係合部414を金属製の平板状体で構成し、そこに先端が対向する鉤爪状の二股状の係合片414Aを形成することによって、該係合片414Aに前記舌片433a,433bの係合爪を係合させ、それぞれ抜け出し防止の規制機構440を構成しているのである。そして、前記開閉機構410の前記第1係合部414を挿入して前記連結台座部材430の内部の前記第2係合部433に係合させるために前記連結台座部材430に、挿入部434が形成されている。
このように、前記規制機構440は、前記第1係合部414と前記第2係合部433との係合において、前記開閉機構410の第1係合部414が前記挿入部434に挿入されて前記第2係合部433と係合されたあとにその挿入方向とは逆の抜き出す方向への移動を規制するものである。
ここで、更に、前記連結台座部材430について詳述言する。前記連結台座部材430は、前記基板ケース201よりも小さく構成され、前記基板ケース201のうち、上述のように基板ケース201の裏面側で一端側、即ち、一端側のコーナー(背面視、左下方位置のコーナー)に寄せて位置され、封止、連結されるように構成されているものである。前記第2係合部433を被覆するべく前記連結台座部材430には被覆部材430Aが備えられている。この被覆部材430Aは、前記連結台座部材430に組み合わせるよう別体構成とされ、且つ、その少なくとも一方、ここでは前記連結台座部材430に凹面が形成され、他方、即ち、被覆部材430Aに対向するよう組み合わせることで前記第1係合部を挿入するための前記挿入部434を形成している。具体的には、前記挿入部434は、その入口Aが、入口側から内部に向かって幅狭となるようにテーパ状に形成され、且つ、挿入方向に沿って複数、ここでは4本の案内リブが形成されている。図中、430Dは、前記被覆部材430Aの側部に設けた係合突片であり、はめ込みに際して、前記連結台座部材430の対応する箇所に係合される。
そして、この被覆部材430Aに、前記第2係合部433が設けられるが、その第2係合部433の薄板を、被覆部材430Aに形成した係止突片430Cに、その入口434Aの側からスライド挿入して係止させる。
前記被覆部材430Aは、前記連結台座部材430よりも小さく構成され、前記連結台座部材430と前記基板ケース201とが連結した状態においては、前記被覆部材430Aの取り外し方向側に前記基板ケース201が位置された状態となり、前記基板ケース201と前記連結台座部材430とにより被覆された状態となるように構成されているものである。
上述のように、前記基板ケース201を、前記球集合板460の少なくとも一部を被覆する状態と露出する状態とに開閉するための開閉機構410が設けられ、前記開閉機構410と前記基板ケース201とにそれぞれ連結される連結台座部材430が設けられ、更に、前記基板ケース201は、前記連結台座部材430と連結封止される第1連結封止部450を備え、前記連結台座部材430は、前記基板ケース201と連結封止される第2連結封止部432と前記開閉機構410に対する第2係合部433とを備え、前記開閉機構410は、前記第2係合部433に係合する前記第1係合部414と、開閉のための軸を有するヒンジ金具412とを備え、該ヒンジ金具412の一方がネジ連結部401を有し、前記開閉機構410の第1係合部414と前記連結台座部材430の第2係合部433は、両者が一旦係合された後は破壊等強制解除の痕跡を残すことなく解除できないように構成されており、前記ネジ連結部401が、前記球集合板460に対して、その遊技盤30への取り付け面側からネジ止めされ、前記球集合板460が遊技盤30の裏面に固定された後には前記ネジ連結部401のネジ連結が解除できないようにすると共に前記球集合板460が取り外された後には該ネジ連結の解除が可能であることで、前記球集合板460を破壊することなく前記ヒンジ金具412を取り外し可能としたことにより、遊技機の開閉式の基板ケース201のヒンジ金具412の取り付けをネジで行いながら組み付け完了後は取り外し不能として不正対策に寄与でき、また、必要に応じて球集合板460を破壊しないでネジを取り外すことで、球集合板460から取り外し可能とし、リサイクル性を向上させることができるのである。
そして、ヒンジ金具412は、そのネジ連結部401のヒンジ金具412のカシメを行った後の状態で連結台402に対して差し込み、しかる後にその遊技盤30への取り付け面側から連結台402に対してネジ止めすることができる予め一体化させた状態での装着方式を採っているので、連結台402へのネジ止め後に球集合板460を持った状態でヒンジ金具412のカシメを行わなければならないという煩わしさはなく、ヒンジ金具412の連結台402への装着が容易に行い得るものでありながら、不正対策を可能にできるものである。
そして、前記球集合板460の裏面に、遊技機裏面側に向けて突出する連結台402が、その前面側に空間を形成する状態で一体成型により設けられており、前記ネジ連結部401は、前記開閉のための軸を貫設した前部連結体401A、401Aと、該前部連結体401A、401Aに一体のネジ止め部401Fとを有し、前記連結台402には、前記ネジ連結部401のネジ止め部401F及び前部連結体401A、401Aを挿入するための縦スリット403が、遊技盤の平面に略平行な方向で形成され、また、前記ネジ連結部401の前部連結体401A、401Aを挿入するための横スリット404、404が、遊技盤30の平面に略直行する方向で前記横スリット404、404に連続する状態で形成され、且つ、前記連結台401の上部に前記ネジ止め部401Fを前面側からの羅合で支持するネジ受け部405が設けられていることで、球集合板460にヒンジ金具412(ネジ止め部401Fと前部連結体401A、401A)の取り付けを行うに、成型ではあるが台構造とし、ヒンジ金具412の位置を所要高さに設定できながら該連結台402に縦、横スリット403、404、404を形成して差し込むように構成したことによって、連結台401の強度を確保し、且つ、ヒンジ金具412を球集合板460と一体成型するのではなく後付けできるようにするものでありながら、ヒンジ金具412の一部を連結台401の内側においてネジ止めでき、遊技機の前面側からのネジ止めで遊技盤30に対する球集合板460の取り付け後は外部からネジを外せないようにすることができた。これによって、破断ネジを用いる必要もなく、又、ヒンジ金具412を一体成型で埋め込んでしまうことなく、必要に応じて取り外しすることができる。
また、前記ネジ受け部405は、前記縦スリット403及び横スリット404、404を形成するようにして前記連結台401の上部に、その一側部で片持ち支持されるように一体成型されており、前記ネジ連結部401は、前記ネジ止め部401Fに連続して延設された支え部401Dを有し、前記縦スリット403が位置する連結台402の一側部に、該縦スリット403への前記ネジ止め部401Fの挿入後において外部に位置する前記支え部401Dに接当して支持する支持台部406が前記連結台401と一体的に形成されていることにより、ヒンジ金具412を差込方式で後付けできるように、前記縦スリット403及び横スリット404、404を形成したことで、そのネジ受け部405は結果として片持ち支持される構造となり、その為、ここにネジ止めされたヒンジ金具412のネジ連結部401に、その前部連結体401A、401Aを介して伝わる基板ケース201等の荷重(基板ケース201の特に閉鎖時にも曲げモーメントが作用する)が、その片持ち支持のネジ受け部405を連結台内方に向けて折るように作用することになるのであるが、これを、前記支え部401Dを介して、前記支持台部406で受け止め、前記ネジ受け部405が撓まないように支持することができるのである。この際、前記支持台部406が前記連結台401と一体的に形成されていることで、十分な強度でもって、荷重に対向してネジ受け部405を保護できるのである。
更に、前記ネジ連結部401のネジ止め部401Fは、平板状体で構成され、その一端部の両側部から前部連結体401A、401Aが、側面視でコの字型を呈するように、夫々折り曲げ形成されているので、ヒンジ金具412のネジ連結部401を、平板状体を折り曲げた簡単な構造で得ることができると共にコの字型として支持強度を発揮させることができる。
そして、前記ヒンジ金具412の他方が後部連結体401B、401Bを有し、該後部連結体401B、401Bは、これに一体の支持面部401Cを介して、前記第1係合部414に繋がり、前記支持面部401Cが前記連結台座部材430の側面を接当支持しているので、ヒンジ金具412の他方が後部連結体401B、401Bを有し、これに支持面部401Cが一体となっていて、この部分が連結台座部材430の側面に接当されることで、基板ケース201の開閉に際して、この支持面部401Cを介して開閉力を伝達できて、第2係合部433のみに力が作用することがないようにして、支持力を分散させることができるのである。
また、前記基板ケース201よりも前方側において、スペーサー501が、前記球集合板460を直接に被覆する状態と露出する状態に開閉するように、前記基板ケース201の前記ヒンジ金具412とは反対側において回動自在に設けられ、前記ヒンジ金具412には補強体401Eが設けられ、前記スペーサー501及び基板ケースの被覆状態において、該補強体401Eが前記スペーサー501の一部(凹部)に入りこんでいることにより、スペーサー501により球集合板460が被覆される構成において、前記ヒンジ金具412の補強体401Eがスペーサー501の一部に入り込む構造としたことで、ヒンジ金具412に加わる荷重を、スペーサー501に伝達して分散支持させることが出来るのである。尚、この補強体401Eのスペーサー501への入り込みとしては、スペーサー501に凹部を形成してもよく、壁面にスリットを形成してもよく、荷重が作用したときの僅かの撓みにより生じる接当状態で支持作用が得られればよくて、常時接触状態でなくともよい。
更に、前記連結台402の横スリット404、404に対応する内部位置で、且つ、前記支持台部406の上面の延長線上で、前記ネジ連結部401の両側部を案内するガイドリブ407、407が夫々設けられているので、ヒンジ金具412のネジ連結部401を縦、横スリット403、404、404を通して連結台402に挿入する際に、そのネジ連結部401のネジ止め部401Fとこれに連続して延設された支え部401Dを前記支持台部406の上面に載せ、滑らせて挿入して行くと、その支持台部406の上面を過ぎたところからは、そのネジ止め部401Fの両側部分を前記ガイドリブ407、407に乗せて案内させながら連結台402の内部へとスムースに挿入することができる。
また、前記連結台402の内部で、前記ネジ連結部401が挿入される奥側の内面壁の幅方向略中央位置に、上下の方向に伸びる補強リブ408が形成され、該補強リブ408の上端部が前記ネジ止め部401Fを下方から支持する位置に終端しているので、ネジ連結部401を連結台402の内部に挿入したときに位置を安定させることができ、以って、ネジ止め部401Fのネジ受け部405に対するネジ止め作業を楽に行い得ると共にネジ連結部401の端部を支持することでのネジ受け部405の荷重による撓みに対向することができるのである。
そして、前記基板ケース201の一側部側に位置する前記ヒンジ金具412の後部連結体401B、401Bは、前記基板ケース201の一側部側に位置する前記前部連結体401A、401Aの外側に位置されて軸支され、該後部連結体401B、401Bから第1係合部414にかけてその横断面がL型に形成され、前記第1係合部414が前記後部連結体401B、401Bから所定距離離れた位置に設けられているので、ヒンジ金具412による基板ケース201の支えを、基板ケース201の長手方向の略中間部側にすることによって、例えば基板ケース201の長手方向側の端部での連結支持に比べて、安定支持できることになるが、そのために前記第1係合突片部414を後部連結体401B、401Bから所定距離だけ離すようにする必要があり、この部分をL型構造とすることで、出来るだけ軽量化しながら十分な強度を付与できて、基板ケース201の支持を強固に安定させることができるのである。
また、前記ヒンジ金具412の2本の軸411、411は、夫々カシメにより前記前部連結体401A、401A及び前記後部連結体401B、401Bに対して位置固定されるものであるから、その連結は一端行われると解除できないものであり、これにより、ネジ連結などのヒンジ金具では容易に分離されて基板ケースを取り替えられてしまう危険性を回避できることになり、このヒンジ金具412をターゲットとした不正を回避できるものである。
(特徴構成)
この実施例における本発明の特徴部分は、図7以降、特に、図12等に示す通りである。
即ち、この遊技機は、遊技球が流下する遊技領域に複数の遊技釘150が植設され、該遊技領域に始動口33(ここでは、上始動口33a及び下始動口33bからなる:図4参照)が形成されている遊技盤30、該遊技盤30の裏面に設けられ、前記始動口33に繋がる排出通路461を有する球集合板460、を備え、前記始動口33には、その上方に一対の遊技釘150が所定の間隔を隔てて前記遊技盤30に対して打ち込まれているものである。
そして、前記遊技盤30の裏面側において、前記始動口33用の遊技釘150の打ち込み方向の仮想延長軌跡Tよりも下方に位置させて排出遊技釘受け部151が設けられている。
即ち、遊技球が流下する遊技領域が前面側に形成されるとともに、該遊技領域に遊技球の挙動を変化させ得る複数の遊技釘150が植設された遊技盤30を備えた遊技機において、前記遊技盤30の裏面側における所定の遊技釘150が打ち込まれた方向への仮想延長軌跡Tに対して真下となる箇所に、前記所定の遊技釘150が前記遊技盤30の裏面側へ打ち出され落下した場合にその遊技釘150を受ける排出遊技釘受け部151が設けられているのである。
そして、前記排出遊技釘受け部151は、前記遊技盤30の裏面側において前記所定の遊技釘150が打ち込まれた方向への仮想延長軌跡Tと、それより下方に配置された所定の電気部品との間に配置されていることになる。
ここで、遊技盤30と遊技釘150との関係について詳述しておく。
遊技盤30は、既述の通り合板(ベニヤ板等)で構成されているが、その厚みは、通常、18mm(乃至20mm)程度である。ここに打ち込まれる遊技釘150は、全長35mmのものが普通であり、遊技盤30に対して約17mm打ち込まれ、盤面上に18mmが突出した状態とされている。即ち、遊技釘150は、遊技盤30を貫通しない状態で打ち込まれているものである。こうした遊技釘150の打ち込みは、予め穿孔された遊技盤30に対してコンピューター制御された植設装置によって行われる。
このような遊技釘150は、遊技領域の誘導釘、風車の支軸或いは入賞口(一般入賞口、始動口、スルーゲート等)の命釘等として、遊技盤30上に多数打ち込まれ、上始動口33aの開口の両側にも、命釘として所定の間隔を隔てて打ち込まれる。この上始動口33a用の一対の遊技釘150は、所期設定の間隔で打ち込まれるが、長期の遊技に伴って、遊技球が衝突すること等で変形を来たし、釘調節を余儀なくされる。こうした釘調節が頻繁に行われると、遊技釘150の根元部分、即ち、遊技盤30の近傍位置で折れてしまうことが頻繁に起こる。
この場合、新たな遊技釘150に取り替える必要があるが、命釘であるために、その打ち込み位置を変えることが出来ないものであり、従って、折れた遊技釘150の上から新しい遊技釘150を重ねた状態で打ち込んでゆく方法が採られることになる。その結果、折れた遊技釘150は、新しい遊技釘150に押し出されて遊技盤30の裏面側に落下することになる。しかし、始動口33の裏面には、ここから入球した遊技球を誘導する球集合板460の排出通路461が位置されているので、上記落下した折れた遊技釘150がこの排出通路461に落下して球詰まりを来たすことが度々発生していたのである。
そこで、上述した排出遊技釘受け部151によって、この折れた遊技釘150が遊技盤30から押し出されたときに受け止め、球集合板460の排出通路461に落ち込まないようにしている。即ち、前記遊技領域に設けられ遊技球が入球可能な入賞口である始動口33と、該入賞口(始動口33)に入球した遊技球を誘導する通路の一部であって前記遊技盤30の裏面側に位置するとともに、上方が開放した溝状の通路部461A(前記排出通路461につながる)と、を備え、前記排出遊技釘受け部151は、前記遊技盤30の裏面側において前記所定の遊技釘150が打ち込まれた方向への前記仮想延長軌跡Tと、前記通路部461Aと、の間に配置されている。図中、461Bは、通路部461Aの側壁である。ここでは、前記排出遊技釘受け部151が、前記始動口33用の排出通路461の上面を閉鎖するように、前記球集合板460に設けられている。その構造は、球集合板460の上部で、前記始動口用の遊技釘150の打ち込み方向の仮想延長軌跡Tの直下に、上側に円弧面が向き、遊技盤側にその底面部分が向けられた略半円錐形部分151Aと、該略半円錐形部分151Aの切断部位(円錐形垂線を通る切断)に連続する平板部分151Bとから構成されており、これらが前記球集合板460に一体成形されている。
ここでは、前記排出遊技釘受け部151は、遊技盤30の裏面から離れる方向に、前記略半円錐形部分151Aが15mmで、この長さの両横方向に平板部分151Bが繋がるとともに、更に、遊技盤30の裏面から離れる方向に、約10mmの長さに亘って平板部分151Bが形成されており、前記略半円錐形部分151Aが位置する遊技盤30の幅方向では、約70mmとされ、その後側では、65mmの幅に設定されている。この65mmの幅と約10mmの長さ部分(奥行き)は、そこに裏面側から基板が敷設される部位を形成するものである。因みに、ここでは、この基板敷設の上下方向の長さは、50mmであり、背面視で矩形をなす。
前記遊技盤30の裏面のうち前記所定の遊技釘150が打ち込まれた方向への仮想延長軌跡Tを含む領域に凹部152が形成され、前記所定の遊技釘150は、前記遊技領域側の突出量が他の遊技釘150と同等となるように前記遊技盤30に植設されているものであって、その打ち込み方向の先端が前記凹部152に突出している。
具体的に説明すると、前記始動口33用の遊技釘150の打ち込み方向の仮想延長軌跡Tにある前記遊技盤30の裏面側相当部分に凹部152が形成されている。この凹部152は、切り欠き深さが約1mm前後のものである。従って、遊技釘150がその根元で折れていると、遊技盤30の中に残るその長さは、約17mmであり、新しい遊技釘を所定の長さ、即ち、17mmだけ打ち込むことで折れた遊技釘150を押し出すと、折れた遊技釘150は、丁度その終端部が前記切り欠きの凹部152に達して確実に抜け落ちることになるのである。そして、この凹部152は、ここでは遊技盤30の内部側に頂点が向けられた円錐形を成している。このような円錐形の凹部152とすることで、折れた遊技釘150が遊技盤30から押し出された瞬間に、その円錐の傾斜角度でもって遊技釘150の端部が滑り落ち易くなり、排出が確実に行い得る。
(作用)
上記のような構成であるので、始動口33用の折れた遊技釘150を新しいものに替えるに、新たな遊技釘150を、折れた遊技釘150の上から打ち込むと、折れた遊技釘150が遊技盤30の裏面側に排出されることになるが、この際、前記始動口33用の遊技釘150の打ち込み方向の仮想延長軌跡Tよりも下方に位置させて排出遊技釘受け部151が設けられていることで、遊技盤30から排出された折れた遊技釘150は、始動口33に繋がる球集合板460の排出通路461に落ち込むことなく、この排出遊技釘受け部151で受け止められる。これにより、折れた遊技釘150が排出通路461に落ち込むことが原因となる遊技球の球詰まりを未然に回避できるのである。
そして、前記始動口33用の遊技釘150の打ち込み方向の仮想延長軌跡Tよりも下方に位置させて設けた排出遊技釘受け部151が、前記始動口33用の排出通路461の上面を閉鎖するように設けられていることにより、新たな遊技釘150を、折れた遊技釘150の上から打ち込むことで遊技盤30から排出された折れた遊技釘150は、始動口33に繋がる球集合板460の排出通路461に落ち込むのを確実に防止でき、この排出遊技釘受け部151で受け止めることができる。
また、前記排出受け部151が、前記始動口33用の遊技釘150の打ち込み方向の仮想延長軌跡Tの直下に、上側に円弧面が向き、遊技盤側にその底面部分が向けられた略半円錐形部分151Aと、該略半円錐形部分151Aの切断部位に連続する平板部分151Bとから構成されており、これらが前記球集合板に一体成形されていることによって、遊技盤30から排出された折れた遊技釘150を、段差のよる勢いのある落下をさせることなく、その略半円錐形部分151Aで直に受け止め、その略半円錐形面151Aの傾斜により前記平板部分151Bへ滑らせるように移動させて安定支持させることができ、前記排出通路461への落下を防止するのみならず、勢いのある落下を行わないようにすることで、遊技釘150が飛び跳ねた状態で球集合板460の裏面側の不測の場所に落下するのを未然に回避できる。
通常、遊技釘150は、遊技盤30に対して打ち込むときに、遊技盤30を貫通させるのではく、その厚みよりも僅かに短く打ち込まれる。従って、遊技釘150が根元から折れた場合に、遊技盤30に残っている折れた遊技釘150の長さは、遊技盤30の厚みよりも短いものであり、根元から折れた遊技釘150の上から新しい遊技釘150を打ち込むと、遊技盤30の裏面側相当部分に凹部152が存在することで、遊技盤30の厚みよりも短い折れた遊技釘150は、その凹部152のところにおいて遊技盤30から離脱することになる。従って、折れた遊技釘150を排出するために新しい遊技釘150を余分な長さ分打ち込む必要はなく、適正な位置で打ち込み位置で止めることで折れた遊技釘150を十分に排出できるのであるのである。
(排出遊技釘受け部151の変形例の1)
図13に示すように、ここでは、上記排出遊技釘受け部151が、遊技釘収容部153を備えている。この遊技釘収容部153は、ここでは、前記略半円錐形部分151Aと平板部分151Bとの境目に夫々形成された、上に湾曲面が向いたポケット部153Aから構成されている。このポケット部153Aにより、折れた遊技釘150が遊技盤30から排出されたときに、前記略半円錐形部分151Aを滑り落ちたのちに、ここで受け止められ、球集合板460の排出通路461への落下防止は勿論のこと、球集合板460の裏面側に落下するのを阻止することができる。
このような遊技釘収容部153の構造としては、他に、円筒形の容器型のものとしてもよい。
(排出遊技釘受け部151の変形例の2)
図14に示すように、ここでは前記所定の遊技釘150の全体の長さのうち前記遊技盤30の肉厚内に埋設されている部分の長さよりも前記遊技盤30の裏面からの距離が小さい位置に配置されるものであって、前記所定の遊技釘150が打ち込まれた方向への仮想延長線Tに対して非垂直に交わる対向面を有する偏向部材154を備えている。
具体的には、前記始動口33用の遊技釘150の打ち込み方向の仮想延長軌跡Tに、排出遊技釘150の排出方向を、後方斜め下方に偏向させる偏向部材154が設けられている。ここでは、この偏向部材154は、所定の角度に折り曲げられた金属製板材(ここでは鋼板)で構成され、前記球集合板460にネジ止めで設けられている。
因みに、ここでは、前記仮想延長軌跡T上で、遊技盤30から10mm離れた位置に偏向部材154の傾斜面が位置するようにされており、これにより、遊技盤30内の約5mm分について、直進でなく、斜め後方下方に偏向させて排出することができる。この偏向部材154が遊技盤30に近すぎると、遊技盤30内部に残る遊技釘150の長さが長くなり、偏向部材154に衝突した抵抗で遊技盤30の遊技釘150の出口部分を拡張変形させてしまる虞が多分にあり、好ましくない。
このように偏向部材154を設けることで、折れた遊技釘の全長が抜け出すのに必要なスペースを遊技盤30の裏面に確保しなくて済み、遊技盤裏面側のスペースを有効に使用できる。
(排出遊技釘受け部151の変形例の3)
図15に示すように、排出遊技釘受け部151は、ここでは、上述した遊技釘収容部153と偏向部材154とが一体的に構成された偏向部付収容部155から構成されている。この場合、上述した遊技釘収容部153が球集合板460の排出通路461を被覆するように形成され、その排出通路461への遊技釘150の落ち込みを阻止しながら、排出される折れた遊技釘150の排出方向を後方斜め下方に変更しながら遊技釘収容部153に収容できるようにされている。
そして、この偏向部付収容部155は、ここでは、所定の角度に折り曲げられ、且つ、収容のために湾曲された金属製板材で構成されると共にこの偏向部付収容部155は、遊技盤30の裏面に敷設の部材、ここではスペーサー501の前面側部位にネジで止め付けされている。
尚、このような偏向部付収容部155についても、これをスペーサー501でなく、遊技盤30の側に設けるようにしてものである。
(排出遊技釘受け部151の変形例の4)
図16は、球集合板の背面図であり、ここに示すように、上記球集合板460の排出遊技釘受け部151の上面が、背面視でW型、即ち、遊技釘の2本の間隔に対応した2本の溝部156を形成するように構成されている。
この溝部156は、折れた遊技釘150が、新しい遊技釘150によって遊技盤30から押し出されたときの受け皿となり、下方への自由落下を防止するのであり、これによって、折れた遊技釘150が、球集合板460の排出通路461へ落下して球詰まりを来たしたりする虞がなくなる。
(排出遊技釘受け部151の変形例の5)
図17は、風車32の支軸として遊技釘150が用いられた例を示す。
こうした風車32は、遊技領域を流下する遊技球の誘導手段として、入賞口への誘導率を決定する非常に重要な役割を果たすものであり、長期の使用に際して、遊技球が衝突することで変形することも多々あり、常時適正な調節が行われるものの一つである。
ここでは、前記排出遊技釘受け部151は、円筒状の遊技釘収容部153でもって構成されている。この遊技釘収容部153は、合成樹脂の成型で構成されるが、金属製であってもよい。また、完全な円筒状体でなくともよい。例えば、その所要箇所にパンチングなどで穿孔してあれば内部に折れ釘が収容されているかどうか目視できる。
この円筒状の遊技釘収容部153は、有底の円筒体で、その開口側が遊技盤30に向けられてネジ止めされており、且つ、遊技釘150の打ち込み方向の仮想延長軌跡Tが略円筒体の軸線方向となるように配置されているものである。
従って、万一、支軸としての遊技釘150が根元で折れた場合、新規な遊技釘をその上から打ち込むと、折れた遊技釘150は、図17に示すように、遊技盤30の背後の円筒状の遊技釘収容部153に落ち込むことになる。
これにより、折れた遊技釘150がそのまま遊技盤30の背後に落下し、そこにある各種の電気部品をショートさせたり、各種のメカニックに噛みこんで作動トラブルを引き起こしたりするのを防止し、その円筒体内部に確実に収容することができる。
また、折れ釘の長さによっては、前記円筒状の遊技釘収容部153の内部に落ち込まないで、その釘の先端が遊技盤30の裏面に直角に突出した状態となることもあり得るが、そのような場合であっても、有底の円筒状体で被覆されていることになるので、その折れ釘の先端が危険な状態となることはない。
本発明は、遊技釘が遊技盤の始動口の側部に打ち込まれ、この始動口に繋がる排出通路を有する球集合板を備えた遊技機であれば、適宜実施可能であり、その適用範囲は広いものである。
本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の右側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の平面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機のセット板を開いた背面の斜視図。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の球集合板を備えた遊技盤の背面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の球集合板からスペーサー及び基板ケースを外した状態の斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機に用いる開閉機構のヒンジ金具の拡大斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機に用いる開閉機構のヒンジ金具と連結台座部材の分解斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機に用いる開閉機構のヒンジ金具と連結台座部材を備えた基板ケースの裏面側からの斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機の排出遊技釘受け部の拡大斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機に用いる球集合板の排出遊技釘受け部の変形例の1を示す拡大斜視図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機に用いる球集合板の排出遊技釘受け部の変形例の2を示す縦断側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機に用いる球集合板の排出遊技釘受け部の変形例の3を示す縦断側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機に用いる球集合板の排出遊技釘受け部の変形例の4を示す縦断側面図である。 本発明にかかる遊技機の一例であるパチンコ機に用いる球集合板の排出遊技釘受け部の変形例の5を示す縦断側面図である。
30:遊技盤
150:遊技釘
33:始動口
460:球集合板
461:排出通路
151:排出遊技釘受け部
T:仮想延長軌跡

Claims (1)

  1. 前面に沿って遊技球が流下可能な遊技板と、
    前記遊技板の前面側に打ち込まれる遊技釘と、
    を備える遊技機であって、
    前記遊技板の裏面側に設けられ、前記遊技板の裏面に対して下向きに傾斜して対向する下向き対向面を有する壁と、
    頭部が破断した前記遊技釘が前記遊技板の裏面側に押し出されたのち前記下向き対向面に当接して落下した場合に、当該遊技釘を受け止める手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする遊技機。
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