JP2002142960A - 宅配装置 - Google Patents

宅配装置

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JP2002142960A
JP2002142960A JP2000347736A JP2000347736A JP2002142960A JP 2002142960 A JP2002142960 A JP 2002142960A JP 2000347736 A JP2000347736 A JP 2000347736A JP 2000347736 A JP2000347736 A JP 2000347736A JP 2002142960 A JP2002142960 A JP 2002142960A
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Itsuki Ishikawa
巖 石川
Shigetoshi Suzuki
茂利 鈴木
Masaru Takahashi
優 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】留守宅への宅配物の受け渡しを可能にする宅配
ボックスを備えた、収納能力の高い宅配装置を提供す
る。 【解決手段】収納室1の内部空間を収納口3aから奥行
き方向に複数の収納部に区画可能にする仕切片を、宅配
ボックス10の収納室1の内壁に枢支したため、内奥の
収納部に収納された宅配物wを安全に確保したまま、未
使用の収納部に新たな宅配を受け取ることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、留守宅への宅配物
の受け渡しを可能にする宅配装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、宅配物を受け取る場合に、受取人
は宅配物の到着予定日時に自宅で待機すると共に、訪問
する宅配業者から直接宅配物を受け取る作業を強いられ
ていた。この一連の対応は宅配物の受取人にとっては時
間を拘束され、宅配業者の到来ごとに玄関に出向いて対
面する必要があり、面倒であると共に、宅配業者を装っ
て屋内に侵入するなどの犯罪を招来する恐れもあった。
また、宅配業者にとっても留守宅に何度も訪問しなけれ
ばならない場合もあり、円滑な宅配業務を妨げる一因で
もあった。
【0003】そこで、上記の課題を解決するために、集
合住宅や戸建て住宅などの玄関の出入り口内側傍に、宅
配物の受け渡しを可能にする宅配ボックスを備えた宅配
装置が種々提供されている。
【0004】従来の宅配装置としては、実願平3−11
0792で開示されるように、玄関の側部に配設され、
屋外から開閉可能な施錠外扉を介して、宅配ボックス内
へ宅配物の収納を可能とすると共に、屋内から開閉可能
な内扉を介して宅配ボックス内の宅配物を取り出すこと
ができる構成が一般的である。かかる構成の宅配装置
は、受取人が常時あるいは宅配装置使用時前に施錠外扉
を解錠しておき、受取人の不在時に、宅配業者が宅配ボ
ックス内に宅配物を入れ、そして施錠外扉を施錠してお
くことにより、不在時における宅配物の受け渡しを安全
確実に行えると共に、宅配業者と直接対面する機会をも
たずに宅配物の受け取りを可能としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の宅配装
置は、宅配業者が一度宅配ボックス内に宅配物を収納
し、その後外扉を遮閉して施錠状態とすると、受取人
(正当な理由で鍵をもっている者あるいは解錠手段を知
っている者を含む)によって宅配物の取り出し作業を行
わない限り、宅配業者は新たに宅配ボックスを利用する
ことができない構成である。そのため、受取人の留守期
間に宅配物を受け取ることができる回数は一度に制限さ
れ、中元や歳暮の時期で同日に二度以上の宅配がある場
合、あるいは受取人が長期的に留守にする場合では、宅
配可能な回数が一度に制限されることにより留守宅への
荷物の受け取りを可能にする宅配装置としての利用価値
が非常に低くなる問題を生ずる。また、企業の事業所や
営業所なども同様に同日に二度以上の宅配の機会が多い
環境といえる。この場合であっても、頻繁に宅配ボック
ス内の状況を確認し、常に宅配装置が利用可能である状
態を維持しなければならないため、受取人は一定の時間
を拘束されることとなる。また、宅配ボックス内に宅配
物がある場合には宅配物を取り出し、次の宅配物を受け
入れる準備が必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、荷物の受け渡しを可能にする宅配ボック
スを有する宅配装置において、収納室の内部空間を、収
納口から奥行き方向に沿って複数の収納部に区画すると
共に、各収納部間に、各収納部を連通する開放位置と、
遮断する遮閉位置とに変換される仕切片を配設したもの
である。かかる構成にあって、仕切片を開放位置にした
状態では、各収納部は収納口に連通することとなる。そ
して、内奥の収納部から順次宅配物が収納される。そし
て収納部に宅配物が収納されると、当該収納部を区画す
る仕切片は遮閉位置に変換される。これにより、次回に
は未使用の収納部にのみ宅配物が収納される。このよう
にかかる構成にあっては、収納室の内部空間を区画する
ことによって宅配物を収納できる収納部が複数形成され
る。このため、一度の宅配物の取り出し作業に対して、
複数回の宅配物の収納が可能となり、既に宅配物が収納
済みであったとしてもさらに収納可能な収納部が残され
ていれば、新たに宅配業者は宅配装置を利用して宅配物
を受け渡すことができる。ここで、上述のように各収納
部間に仕切片を設けたから、内奥の収納部に収納された
宅配物は収納口から遮断されることとなり、次回にはこ
れに隣接する未使用の収納部に宅配物を収納すべきこと
が明瞭となる。また、仕切片は収納部内の宅配物を隠蔽
するため、防犯機構としての機能も果たし得る。
【0007】上述の構成にあって、仕切片を遮閉位置に
施錠する施錠装置を備えてもよい。このように、施錠装
置を設けることにより、内奥の収納部に宅配物を収納し
た後に、仕切片を遮閉位置に施錠保持すれば、該宅配物
の収納口側からの取り出しが不能となる。このため、収
納部に収納した宅配物は該施錠装置の解錠方法を知らな
い第三者によっては取り出すことができないこととな
り、不審者によって外扉を開放された場合であっても、
既に収納された宅配物は、安全に保管維持され得ること
となる。この施錠装置としては、仕切片が遮閉位置にあ
ることを感知すると自動的に施錠位置となる電子錠を具
備する構成が提案される。ここで、上述の施錠装置が具
備されない場合であっても、仕切片は収納部内の宅配物
を隠蔽する簡易かつ低廉な防犯機構としての機能を充分
に果たし得るものである。また、宅配ボックスの収納室
に配設される仕切片によって区画される収納部は2以上
設けることもでき、この数に対応して、続けて利用でき
る宅配物の受け取り可能回数が決定される。
【0008】上述の仕切片としては、隔壁板やシャッタ
ーなどが用いられる。ここで仕切片として隔壁板を用い
た場合にあっては、隔壁板は、収納室内壁に回動可能に
枢支される。かかる構成にあっては、宅配業者は未使用
である内奥の収納部に宅配物を収納した後、前記隔壁板
を回動させて開放位置から遮閉位置に変換することとな
る。これにより、今回収納した宅配物は隔壁板によって
収納口から遮断されることとなり、次回には未使用の収
納部に新たに宅配物が収納され得る状態となる。ここ
で、上述したように電子錠などを備えた施錠装置により
隔壁板を遮閉位置に施錠可能とするようにしてもよい。
これにより、収納部に収納した宅配物を外部より取り出
し不能となる。
【0009】また、上記の仕切片にシャッターを用いる
ことができる。この場合、収納部を遮閉するシャッター
と、該シャッターを巻き取るための巻き取り軸と、巻き
取ったシャッターを格納するシャッター格納庫と、収納
部を遮閉可能にするようにシャッターを案内するガイド
レールとを前記収納室の内壁に配設することとなる。こ
こで該シャッターによって遮閉される収納部へ宅配物を
収納した後に、シャッター格納庫からシャッターを引き
出し、ガイドレールの案内に従ってシャッターを遮閉位
置とする。これによりシャッターによって遮閉された収
納部内の宅配物は取り出しにくくなる。ここで上述の隔
壁板と同様に、該シャッターに電子錠などを備えた施錠
装置を備え、収納部に収納した宅配物を外部より取り出
し不能としてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を添付図面に従
って説明する。図1〜3が示すように、宅配装置Aは荷
物の受け渡しを可能にする宅配ボックス10を備え、玄
関内側傍に配設される。この宅配ボックス10は、屋外
側から収納される宅配物wを屋内側で保管可能にする収
納室1を有している。この収納室1は、宅配物wの出し
入れができるよう、該収納室1の収納口3aを玄関周囲
の外壁4に開口し、かつ屋内側に収納室1の取出口3b
を配設している。前記収納口3aは、外扉5aにより開
閉可能に遮閉され、また取出口3bは内扉5bにより開
閉可能に遮閉される。
【0011】本実施例にあっては、前記収納室1の内部
空間を囲繞する壁面のうち取出口3bは収納口3aが配
設される面と隣り合う面に配設されるが、収納室1の内
壁のうち宅配物wを最も取り出しやすい位置に配設され
得る。
【0012】また、図3,4で示されるように、前記外
扉5aは、該収納口3aの側縁のいずれか1辺に設けた
支軸により、外方へ回動可能に枢支されて、収納口3a
を開閉する。この外扉5aは、施錠装置6の構成要素の
一つである電子錠8aを有している。さらに、図1で示
されるように屋内側の内扉5bも同様に上述の枢支手段
で取出口3bに配設され、電子錠8bが備えられる。ま
た内扉5bには、外扉5a及び内扉5bに具備される電
子錠8a,8bを解錠位置に変換する解錠ボタン20を
有し、施錠状態の外扉5a及び内扉5bは受取人の解錠
ボタン20のオン操作によって開放可能となる。
【0013】ここで、ゴルフバックなどを収納可能にす
る場合には、収納室1が大型となるが、内扉5bにも電
子錠8bを設けたから、該収納室1を介して屋内に無用
者が侵入するようなこともない。また、収納室1内側か
ら内扉5bが開放された場合は、屋内に侵入することを
意図とする不審者による開放である場合と推定されるた
め、このような内扉5bの開放があったときに周囲ある
いは警備会社などに警報を発する警報装置を備えてもよ
い。
【0014】また、収納室1内の状況を確認できる宅配
物確認窓7が外扉5a又は/及び内扉5bに設けられて
いる。
【0015】さらに、収納室1内の収納口3a側傍には
受領印sを保管可能にする受領印保管庫14が配設され
る。図9で示されるように、この受領印保管庫14は、
受領印sを出し入れするために外部と連通する開口部を
上方に形成する筐体22と、該開口部を開閉可能に遮閉
する蓋23とから構成される。また、該蓋23は施錠装
置6を備える。この施錠装置6は構成要素の一つとして
電子錠8dを有しているため、蓋23は開口部を開放状
態または遮閉状態に変換することができる。
【0016】次に、宅配ボックス10の構成に関し詳細
に説明する。上述の宅配物wを保管可能にする収納室1
の内壁には、仕切片が配設され、収納室1の内部空間
を、収納口3aから奥行き方向に沿って、屋内側の収納
部(第1収納部1a)と屋外側の収納部(第2収納部1
b)とに区画する。本実施例にあっては、仕切片に、収
納室1の内壁に回動可能に枢支される隔壁板13を採用
している。図2と図6が示す通り、この隔壁板13は、
収納室1内の上部に配設された遊転ロール24,24を
中心に前後方向へ回動可能となっている。また、この隔
壁板13の端縁は、内方へ直角に屈曲されて、引出把手
13aが形成されている。さらに、該隔壁板13の下部
にも引出把手13bが形成されている。そして、奥側の
収納部1aの天井部両側には、案内レール25,25が
配設され、隔壁板13の上端に設けた遊転ロール24,
24の両端を、夫々案内レール25,25に嵌合し、図
2に示されるように、隔壁板13が各収納部を遮断する
遮閉位置で、案内レール25,25の最前端に位置する
遊転ロール24,24で支持して、隔壁板13を垂下す
るようにしている。この状態で、把手13bを用いて、
隔壁板13を遊転ロール24,24を中心として手前側
へ回動し、さらに把手13aを用いて、天井面に沿って
ほぼ平行とした状態で把手13aを押し出すと、遊転ロ
ール24,24は案内レール25,25に沿って摺動
し、図6または図8で示すように、収納部1aの天井部
に沿って保持されて、開放位置となる。このように、隔
壁板13は、収納口3aからの操作により、遮閉位置と
開放位置とに随意に変換可能となっている。かかる構成
にあって、案内レール25,25から隔壁板13を引き
出し、該隔壁板13を回動させ、前記遮閉位置にするこ
とにより収納室1の内部空間を第1収納部1aと第2収
納部1bとに仕切ることができる。また、該隔壁板13
は施錠装置6を備えている。この施錠装置6は構成要素
の一つとして電子錠8cを有し、該電子錠8cは、隔壁
板13が収納室1を二つの収納部1a,1bに区画する
遮閉位置まで回動されると自動的に施錠位置となる感知
センサを有している。ここで、前記施錠装置6を隔壁板
13に具備しなくても、隔壁板13は外部と収納部1a
内とを遮断するため、防犯機構としての機能を果たし得
る。尚、配設される隔壁板13の数、位置などは所望の
用途、宅配装置の収納能力あるいは玄関スペースの形
状、広さによって決定され得る。
【0017】また、前記仕切片にシャッター30を用い
ることもできる。図7で示されるように、このシャッタ
ー30は収納室1内の天井面に配設され、上述の隔壁板
13を用いた場合と同様に、収納室1を第1収納部1a
と第2収納部1bとに仕切ることができる。ここでシャ
ッター30の下端には、把手30aが備えられると共
に、該シャッター30は巻き取り軸31によって巻き取
られる。この巻き取り軸31の両端は、巻き取られたシ
ャッター30を格納するシャッター格納庫32の内部
に、回転可能に軸支される。そして該シャッター格納庫
32は収納室1内の天井面に配設され、シャッター30
を格納することによってシャッター30を開放位置に維
持することができる。また、シャッター30を前記遮蔽
位置に案内するためのガイドレール29が収納室1の内
側壁面に配設される。かかる構成にあって、奥側の第1
収納部1aに宅配物wを収納した後に、シャッター格納
庫32からシャッター30を下方に引き出し、ガイドレ
ール29の案内に従ってシャッター30を引き下ろすこ
とによって、シャッター30を開放位置から遮閉位置と
することができる。また、シャッター30にはシャッタ
ー30が遮閉位置になると自動的に施錠状態となる電子
錠8eを備えた施錠装置6が具備されるため、第1収納
部1aに収納した宅配物wを外部より取り出し不能とす
ることができる。ここで上述するように、シャッター3
0に施錠装置6を備えなくてもシャッター30自体が防
犯機構としての機能を果たし得る。
【0018】また、収納室1内の最下部には、宅配物w
を収納口3aから第1収納部1aへ移送する移送装置3
3が配設される。この移送装置33は、図6で示される
ように、宅配物wを積載するための荷台35と、該荷台
35の両側に複数個軸支される滑車36と、該滑車36
が嵌合され、該荷台35を第2収納部1bから第1収納
部1aに案内する滑車レール37,37とを有する。か
かる構成にあって、宅配業者は第2収納部1b内に位置
する荷台35上に宅配物wを積載し、その後滑車レール
37,37の案内に従って、未使用の第1収納部1aへ
荷台35を積載した宅配物wと共に押し出すことによっ
て、収納口3aから収納される宅配物wを第1収納部1
aに容易に移送することが可能となるものである。
【0019】さらに、上述の第1収納部1aと第2収納
部1b内には、宅配物wが収納されているか否かを検知
する宅配物検出装置12a,12bが夫々配設される。
本発明にあっては、宅配物検出装置12a,12bとし
て、公知技術である荷重感知センサを内蔵する感圧マッ
トが用いられる。該感圧マットは、マットに内蔵された
センサがマット上に置かれた物体の荷重を感知するもの
で、移送装置33の荷台35と、第2収納部1bの床面
とに敷設されることにより第1収納部1aと第2収納部
1b内の宅配物wを検知可能とするものである。尚、宅
配物検出装置12a,12bには、光センサを利用した
光発振装置と受光装置とからなる光学的検出装置など、
公知である任意の検出技術を用いてもよい。
【0020】ここで、上記の移送装置33に代え、収納
室1の床面にころ34を列設してもよい。これは、図8
で示されるように、収納室1の最下部に、円柱状のころ
34を該ころ34の長手方向と収納室1の奥行き方向と
が直交するように複数列設させると共に、ころ34の回
転軸を軸支する支持体34bを収納室1内の両側に配設
したものである。この支持体34bは、ころ34の回転
軸を嵌合するための円形の開口部が収納室の奥行き方向
に沿って複数形成される。この円形の開口部にころ34
の回転軸を遊転可能に軸支するため、該ころ34は、回
転軸を中心に収納室1の奥行き方向に回転可能となり、
収納口3aより収納された宅配物wは、宅配業者による
わずかな押圧力で容易に第1収納部1aへ移送すること
ができる。この場合には、宅配物検出装置12a,12
bとしては、光センサを利用した光発振装置と受光装置
とからなる光学的検出装置を用いるのが好適である。こ
の場合には、収納室1の対角線が光路となるように光発
振装置と受光装置とを配設することとなる。
【0021】ここで上述の施錠装置6は、図5で示され
るように、宅配物検出装置12a,12bによる検出結
果または内扉5bに具備される解錠ボタン20のオン操
作により電子錠8a,8b,8c,8dを施錠位置また
は解錠位置に変換する解錠制御手段21を有している。
また、宅配物wには様々な形状、大きさが考えられるた
め、各々の場面に対応した制御機能が該解錠制御手段2
1に求められる。そこで様々な宅配装置Aの使用場面に
対応した解錠制御手段21の制御機能に関し詳細に説明
する。
【0022】収納室1内の宅配物検出装置12a,12
bが共に宅配物wを検出せず、収納室1内が空の状態で
ある場合にあっては、宅配物wが収納可能であるから、
解錠制御手段21は、外扉5aの電子錠8aを解錠位置
に維持するよう制御する。そのため、外扉5aは自在に
開閉可能となり、宅配業者が宅配装置Aを利用可能な状
態となる。そこで、収納室1内に収納可能な宅配物w
が、未使用である第1収納部1a内に収納できる大きさ
である場合がある。この場合にあって、宅配物wは前記
移送装置33を利用して、未使用の第1収納部1aに収
納される。そして、第1収納部1a内に位置して荷台3
5に敷設される宅配物検出装置12aが宅配物wを検出
し、隔壁板13が遮閉位置とされる。このとき解錠制御
手段21は、外扉5aの電子錠8aを解錠位置に維持す
る。そのため、引き続き外扉5aは開放状態であるか
ら、未使用の第2収納部1bへ新たに宅配物wを収納可
能である。さらに、第1収納部1aは使用済みで、かつ
第2収納部1bのみが使用可能である場合に、宅配物w
が収納される場合がある。この場合にあって、いずれの
宅配物検出装置12a,12bも共に宅配物wを検出し
て、かつ隔壁板13が遮閉位置にある。このとき解錠制
御手段21は、使用可能な収納部が残されていないか
ら、外扉5aが遮閉されると所定時間内に自動的に電子
錠8aを施錠位置に変換する。そのため、これ以降外扉
5aは第三者によって開放不可能になり、受取人によっ
て宅配物wが取り出されない限り新たに宅配装置Aは利
用できない。また、収納室1内に収納可能な宅配物w
が、未使用である第1収納部1a内に収納できない大き
さである場合がある。この場合にあって、宅配物wは収
納室1内に収納されると、いずれかの収納部1a,1b
の宅配物検出装置12a,12bが宅配物wを検出し
て、さらに、隔壁板13は宅配物wの存在のため遮蔽位
置にすることができず開放位置に維持される。このとき
解錠制御手段21は、使用可能な収納部が残されていな
いから、外扉5aが遮閉されると所定時間内に自動的に
電子錠8aを施錠位置に変換する。そのため、これ以
降、受取人によって宅配物wが取り出されない限り新た
に宅配装置Aは利用できない。ここで上述の解錠制御手
段21には、中央制御装置CPUを用いて構成される。
また、中央制御装置CPUに代えて、シーケンス回路、
各種スイッチにより構成することもできる。
【0023】上述の構成にあって、宅配業者は訪問宅が
留守であるか否かを確認し、受取人が在宅で直接対面し
て宅配物wの受け渡しをすることができる場合には従来
通りの受け渡し方法に従うことになる。一方、留守宅で
ある場合、あるいは受取人が在宅であっても宅配装置A
を介しての宅配物wの受け渡しを希望した場合は、宅配
業者は宅配装置Aを利用することとなる。
【0024】ここで、宅配物wが宅配ボックス10に収
納される最初の宅配物である場合、すなわち前記第1収
納部1aと第2収納部1bとが未使用で、かつ隔壁板1
3が開放位置である場合に、宅配業者は外扉5aを開放
し、収納口3aから宅配物wを収納する。そして手前の
第2収納部1bに位置している移送装置33の荷台35
に宅配物wを積載し、該荷台35を滑車レール37,3
7の案内に従って収納室1の奥行き方向に押し出すこと
によって宅配物wを第1収納部1aに移送する。
【0025】ここで、収納された宅配物wの大きさが、
第1収納部1a内に収納可能な大きさであれば、開放位
置にある隔壁板13を案内レール25,25に従って引
き出し、そして遊転ロール24を中心に回動して隔壁板
13を遮閉位置にする。このように隔壁板13を遮閉位
置とすると電子錠8cは施錠位置に変換され、該宅配物
wは収納口3aより取り出し不能となる。この場合は、
第1収納部1a内に宅配物wが収納され、隔壁板13が
遮閉位置であるため、上述の通り解錠制御手段21は外
扉5aの電子錠8aを解錠位置に維持し、外扉5aは引
き続き開放可能となる。このため、今後新たに宅配物w
が収納され得ることとなるが、第1収納部1aに保管さ
れる宅配物wは隔壁板13によって安全に確保され盗難
に遭うことがない。
【0026】また、宅配物wが収納室1には収納可能で
あるが第1収納部1a内には収納することができない大
きさである場合には、宅配物wを収納室1内に収納後、
隔壁板13を開放位置とした状態で外扉5aを遮閉する
こととなる。この場合は、収納室1内の宅配物検出装置
12a,12bのいずれかが宅配物wを検出すると共
に、隔壁板13が開放位置であるから、上述のように解
錠制御手段21は、外扉5aが遮閉された後に電子錠8
aを施錠位置に制御する。このため外扉5aは遮蔽状態
とした後は施錠されて、開放可能とならないから、受取
人が宅配物wを収納室1から取り出さない限り、新たに
宅配業者は宅配装置Aを利用することができない。
【0027】さらに、宅配業者が宅配装置Aを利用する
際に、既に第1収納部1aに宅配物wが収納済みである
場合は、第2収納部1bに宅配物wを収納すると共に、
その後外扉5aを遮閉する。この場合は、第1及び第2
収納部1a,1bの宅配物検出装置12a,12bが共
に宅配物wを検出し、また隔壁板13は、遮閉位置であ
るから、上述のように解錠制御手段21は、外扉5aの
電子錠8aを施錠位置に制御する。この場合は、新たに
宅配物を収納可能にする収納部が残されていないため、
受取人が宅配物wを収納室1から取り出さない限り、宅
配業者は宅配装置Aを利用することができない。
【0028】尚、前記宅配物検出装置12a,12bが
宅配物wを検出した場合に解錠制御手段21によって、
上述の受領印保管庫14の蓋23の電子錠8dが解錠位
置となるようにしたため、宅配物wが収納されると該蓋
23は開放可能となる。従って、宅配業者は宅配物wを
収納室1に収納した後、受領印保管庫14から受領印s
を取り出し宅配物wの受け渡しの受領決済を得ることと
なる。このように、宅配業者が宅配物wを収納しなけれ
ば受領印保管庫14の蓋23は開閉可能にならないか
ら、いたずらや犯罪目的で受領印sを悪用されることは
ない。
【0029】一方、帰宅した受取人は、宅配物確認窓7
により収納室1内に宅配物wがあることを確認すると、
内扉5bに備えられた前記解錠ボタン20をオン操作す
る。このオン操作によって、解錠制御装置21は内扉5
bの電子錠8bを解錠位置とするため、受取人は取出口
3bから宅配物wを取り出し得ることとなる。ここで上
述のように、該解錠ボタン20のオン操作によって、解
錠制御手段21は外扉5aの電子錠8aと内扉5bの電
子錠8bとを解錠位置とし、さらに隔壁板13の電子錠
8cをも解錠位置に復帰させるから、受取人は新たに宅
配装置Aを利用可能な状態とすることができる。
【0030】上述した宅配装置Aは、図10の屋内正面
図で示されるように、玄関周り品を収納可能にする玄関
収納庫40と、玄関内側傍で同一建具内に一体的に配設
する構成が提案される。かかる構成にあっては、宅配装
置Aと玄関収納庫40とを玄関に別個に配設するのに比
して、所定のモチーフに従った統一感のあるデザインと
することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、宅配物を保管できる収納室を
有する宅配ボックスにあって、収納室の内部空間を、収
納口から奥行き方向に沿って複数の収納部に区画すると
共に、各収納部間に、各収納部を連通する開放位置と、
遮断する遮閉位置とに変換される仕切片を配設したもの
である。かかる構成にあっては、収納室の内部空間を区
画することによって宅配物を収納できる収納部が複数形
成される。このため、一度の宅配物の取り出し作業に対
して、複数回の宅配物の収納が可能となり、既に宅配物
が収納済みであったとしてもさらに収納可能な収納部が
残されていれば、新たに宅配業者は宅配装置を利用して
宅配物を受け渡すことができることとなる。また、各収
納部間に仕切片を設けたから、内奥の収納部に収納され
た宅配物は収納口から遮断されることとなり、次回には
これに隣接する未使用の収納部に宅配物を収納すべきこ
とが明瞭となる。また、仕切片は収納部内の宅配物を隠
蔽するため、防犯機構としての機能も果たし得る。ま
た、仕切片に施錠装置を具備することもできるため、遮
閉された収納部に収納された宅配物は解錠方法を知らな
い第三者によっては取り出すことができないこととな
る。そのため不審者が外扉を開放した場合であっても収
納部内に保管された宅配物は盗難に遭うこともない。
【0032】本発明は上述のような構成であるため、受
取人が長期に留守にする場合や、中元や歳暮の時期で同
日に二度以上の宅配の可能性がある場合などであって
も、宅配可能回数は一度きりに制限されないことにな
る。従って、格段に受取人と宅配業者との間の宅配物の
受け渡しが円滑かつ容易になされ得ることになり、利用
価値の高い宅配装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】宅配装置を備える玄関の斜視図である。
【図2】宅配装置の縦断面図である。
【図3】宅配装置を備える玄関の横断面図である。
【図4】宅配装置を備える玄関の屋外正面図である。
【図5】宅配装置の解錠制御手段等を示すブロック回路
図である。
【図6】隔壁板を用いた宅配ボックス内の正面図であ
る。
【図7】シャッターを用いた宅配ボックス内の正面図で
ある。
【図8】宅配装置の縦断面図である。
【図9】受領印保管庫の斜視図である。
【図10】宅配装置が配設された玄関の屋内正面図であ
る。
【符号の説明】
A 宅配装置 1 収納室 1a 第1収納部 1b 第2収納部 3a 収納口 3b 取出口 5a 外扉 5b 内扉 6 施錠装置 8a,b,c,d,e 電子錠 10 宅配ボックス 12a,12b 宅配物検出装置 13 隔壁板 14 受領印保管庫 20 解錠ボタン 21 解錠制御手段 24 遊転ロール 25 案内レール 29 ガイドレール 30 シャッター 33 移送装置 35 荷台 40 玄関収納庫
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 優 名古屋市中区古渡町18番9号角久ビル5F 東建リーバ株式会社内 Fターム(参考) 3K100 CA01 CA11 CA31 CA47 CA49 CD01 CD03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】玄関出入口の内側傍に位置し、玄関周囲の
    外壁に開口する収納口と屋内側に開口する取出口とを有
    する収納室と、該収納口を開閉可能に遮閉する外扉と、
    該取出口を開閉可能に遮閉する内扉とを備える宅配ボッ
    クスにおいて、 収納室の内部空間を、収納口から奥行き方向に沿って複
    数の収納部に区画すると共に、各収納部間に、各収納部
    を連通する開放位置と、遮断する遮閉位置とに変換され
    る仕切片を配設したことを特徴とする宅配装置。
  2. 【請求項2】仕切片として、収納室内壁に回動可能に枢
    支された隔壁板を用いたことを特徴とする請求項1記載
    の宅配装置。
  3. 【請求項3】仕切片として、シャッターを用いると共
    に、該シャッターを巻き取るための巻き取り軸と、巻き
    取ったシャッターを格納するシャッター格納庫と、収納
    部を遮閉可能にするようにシャッターを案内するガイド
    レールとを具備したことを特徴とする請求項1記載の宅
    配装置。
  4. 【請求項4】仕切片を遮閉位置に施錠する施錠装置を備
    えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の宅配装置。
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