JP7428525B2 - 荷物の収納庫 - Google Patents
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Description
図1、図2を用いて本発明の一実施形態に係る荷物の収納庫の概要を説明する。図1(a)、図1(b)に示すように、本実施形態に係る荷物の収納庫の開閉扉1は、荷物の収納庫本体2に開閉自在に設けられ庫外側からキー3を用いて施錠解錠される第1ロック4を備えた第1扉5と、収納庫本体2に開閉自在に設けられ通常解錠されており荷物が収納庫本体2に入れられた後に庫外側からキーを用いることなく施錠されると庫外側からは解錠できず庫内側からのみ解錠可能な第2ロック6を備えた第2扉7とを有する。本実施形態では、第1扉5はスライドレール8に沿って扉が移動するスライド扉であり、第2扉7はヒンジ9によって扉が回動するヒンジ扉であるが、逆でもよく、双方がスライド扉でもよく、双方がヒンジ扉でもよい。
図1、図2に示す荷物の収納庫の開閉扉1によれば、宅配業者(第三者)が荷物を収納庫本体2に入れるに先立って、図1(a)に示す第1扉5の第1ロック4を収納庫本体2の持ち主(本人)がキー3で施錠し、図1(b)に示す第2扉7の第2ロック6を本人が解錠しておく。すなわち、図2(a)に示すように、第2ロック6のサムターン14を所定位置に回してスライダー16の先端がストライク17の孔17bから離脱した解錠状態としておく。第2扉7は誰でも開くことができるが、図1(c)に示すように、収納庫本体2の内部が仕切り板12で仕切られているため、開かれた第2扉7からアクセスできるのは宅配ボックスとして使用可能な第2スペース11のみであり、専ら物置として使用する第1スペース10にはアクセスできない。よって、第1スペース10の荷物が盗まれることはない。なお、第2スペース11は空の状態としておくことは勿論である。
以上説明したように、本実施形態に係る荷物の収納庫によれば、宅配業者等の第三者が荷物を収納庫本体2に入れてキーを用いることなく施錠でき、施錠後はキー3を有する本人のみがキー3を用いて収納庫本体2から荷物を取り出すことができ、物置を宅配ボックスと兼用するのに好適な荷物収納庫の開閉扉1となる。すなわち、キー3を宅配業者等の第三者に渡す必要がないので、セキュリティー上、安全であり、キー3を用いた通常の物置としても使用できるので、物置を宅配ボックスと兼用するのに好適な荷物収納庫の開閉扉となる。
図3に第2ロック6の変形例を示す。図3(a)は解錠状態、図3(b)は施錠状態を示す。この変形例に係る第2ロック6aは、図2(a)および図2(b)を用いて説明した最初の実施形態の第2ロック6と基本的な構成は同様であり、ロックキー19をバネ22の力でロック溝18に係合する方向(下方)に付勢するようにした点のみが相違する。バネ22は、角筒状の落下キーガイド21内に収容されており、バネ22の上端が落下キーガイド21の上部開口に設けられた蓋板21aの下面に接し、バネ22の下端がロックキー19の頂面19aに接し、図3(a)に示すようにロックキー19の下端が解錠位置のスライダー16の上面に接しているとき、圧縮された状態となっている。
図4に第2ロック6の別の変形例を示す。図4(a)は解錠状態、図4(b)は施錠状態、図4(c)は第2ロック6bを第2扉7の板厚方向から見た図である。この別の変形例に係る第2ロック6bは、図2(a)および図2(b)を用いて説明した最初の実施形態の第2ロック6の回転カム15の代わりに、サムターン14の回転に連動してデッドバー23がスライドするタイプの市販のボックスセット24を用いたものであり、その他は最初の実施形態の第2ロック6と同様の構成となっている。
図5、図6(a)、図6(b)を用いて別の発明の一実施形態に係る荷物の収納庫の概要を説明する。図5に示すように、この実施形態に係る荷物の収納庫の開閉扉1aは、荷物の収納庫本体2に開閉自在に設けられ庫外側からキー3を用いて施錠解錠される第1ロック4を備えた第1扉5と、第1扉5に開閉自在に設けられ通常解錠されており荷物が収納庫本体2に入れられた後に庫外側からキーを用いることなく施錠されると庫外側からは解錠できず庫内側からのみ解錠可能な第2ロック6を備えた第2扉7とを有する。第1扉5は収納庫本体2に取付けられたヒンジ5aによって回動するヒンジ扉であり、第2扉7は第1扉5に取付けられたヒンジ7aによって回動するヒンジ扉である。
図5~図6に示す実施形態の第2ロック6の構成は、基本的には、図1~図4を用いて説明した最初の実施形態の第2ロック6と同様であり、図2(a)、図2(b)に示すストライク17が収納庫本体2ではなく第1扉5に設けられている点がのみが相違する。すなわち、図2(a)、図2(b)を参照すると、図5に示す第2ロック6は、第2扉7の庫外側に設けられた操作部(サムターン14)と、サムターン14の回動操作に機械的に連動する従動部材(回転カム15)と、回転カム15に押されて解錠位置から施錠位置まで水平移動するスライダー16と、施錠位置に移動したスライダー16の先端が係合して第2扉7を閉状態にロックすべく第1扉5に設けられたストライク17と、スライダー16に形成されたロック溝18と、スライダー16が解錠位置のときスライダー16のロック溝18以外の部分に当接しスライダー16が施錠位置に移動されたときロック溝18に係合するロックキー19と、を備えている。なお、図5~図6に示す実施形態の第2ロック6について、図3の変形例、図4の変形例を適用できることは勿論である。
図5~図6に示す実施形態の作用・効果は、基本的に、図1~図4に示す最初の実施形態と同様であるため、説明を省略する。なお、図6(a)に示す第1扉5には、庫外側にはノブが設けられているが、庫内側にはサムターン(玄関ドアノブ等の室内側に設けられているサムターン)が設けられていないため、第2扉7を開いても、施錠されている第1扉5を庫内側から解錠することはできず、セキュリティーが保たれる。
図7に第2扉7の変形例を示す。この変形例においては、基本的な構成は図5~図6に示す実施形態と同様であり、第2扉7が第1扉5に上下に2個設けられ、手前側スペース26が取り外し可能な仕切り棚(荷物棚28)によって上下に仕切られている点が、図5~図6に示す実施形態と相違する。この構成によれば、本人の外出中に宅配便が2回来ても、上下二枚の第2扉7によって両方の宅配荷物に対応できる。
図8を用いて更に別の発明の一実施形態に係る荷物の収納庫の概要を説明する。図8に示すように、この実施形態に係る荷物の収納庫の開閉扉1bは、収納庫本体2に開閉自在に設けられ通常解錠されており荷物が収納庫本体2に入れられた後に庫外側からキーを用いることなく施錠されると庫外側からは解錠できず庫内側からのみ解錠可能なロック6xを備えた扉7xと、収納庫本体2に設けられ施錠された扉7xの施錠を庫外側からキー3xを用いて無効にする鍵機構4xとを有する。扉7xは収納庫本体2に取付けられたヒンジ7aによって回動するヒンジ扉である。なお、扉7xはスライド扉でもよい。
図8に示す荷物収納庫の開閉扉1bによれば、宅配業者(第三者)が荷物を収納庫本体2に入れるに先立って、収納庫本体2の持ち主(本人)が、扉7xのサムターン14xを操作して図9(a1)に示すように扉7xのスライダー16xを解除位置に移動させ、キー3xをキー操作部30に差し入れて回動させて図9(a1)に示すように収納庫本体2のデッドバー29を施錠位置(突出位置)に移動させておく。収納庫本体2のデッドバー29が施錠位置に突出しているものの、扉7xのスライダー16xが解除位置となっているため、スライダー16xがデッドバー29と係合することはなく、扉7xは自由に開く状態となっている。
図8~図9に示す実施形態の作用・効果は、基本的に、図1~図4に示す最初の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
2 収納庫本体
3 キー
4 第1ロック
5 第1扉
6 第2ロック
7 第2扉
10 第1スペース
11 第2スペース
12 仕切り板
14 操作部(サムターン)
15 従動部材(回転カム)
16 スライダー
17 ストライク
18 ロック溝
19 ロックキー
25 奥側スペース
26 手前側スペース
27 内部扉
3x キー
4x 鍵機構
6x ロック
7x 扉
14x 操作部(サムターン)
18x ロック溝
19x ロックキー
23x 従動部材(出没バー)
29 デッドバー
30 キー操作部
Claims (2)
- 荷物が収納される収納庫本体に開閉自在に設けられ庫外側からキーを用いて施錠解錠される第1ロックを備えた第1扉と、前記収納庫本体に開閉自在に設けられ通常解錠されており荷物が前記収納庫本体に入れられた後に庫外側からキーを用いることなく施錠されると庫外側からは解錠できず庫内側からのみ解錠可能な第2ロックを備えた第2扉と、を有し、
前記収納庫本体の内部に、物置として使用する第1スペースと宅配ボックス兼物置として使用する第2スペースとを仕切る仕切り板が設けられ、前記収納庫本体の前記第1スペースおよび前記第2スペースを区画する面に前記第1扉が設けられ、前記収納庫本体の前記第2スペースを区画する面に前記第2扉が配設されており、
前記第2ロックは、前記第2扉の庫外側に設けられた操作部と、前記第2扉の庫内側に設けられ前記操作部の操作に機械的に連動する従動部材と、該従動部材に押されて解錠位置から施錠位置まで水平方向に移動するスライダーと、施錠位置に移動した前記スライダーの先端が係合して前記第2扉を閉状態にロックすべく前記収納庫本体の庫内側に設けられたストライクと、前記スライダーの上面に形成されたロック溝と、前記第2扉の庫内側に鉛直方向にスライド自在に設けられ前記スライダーが解錠位置のとき前記スライダーの上面の前記ロック溝以外の部分に当接し前記スライダーが施錠位置に移動されたとき自身の自重に作用する重力によって落下して前記ロック溝に係合するロックキーと、を備えたことを特徴とする荷物の収納庫。 - 前記ロックキーの上面に、前記スライダーが施錠位置に移動されたとき自身の自重に作用する重力によって落下して前記ロック溝に係合した前記ロックキーを庫内側から引き上げて前記ロック溝から離脱させるための引上ロッドが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の荷物の収納庫。
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