JP2002142546A - コンバインの穀粒排出オーガ - Google Patents

コンバインの穀粒排出オーガ

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JP2002142546A
JP2002142546A JP2000340343A JP2000340343A JP2002142546A JP 2002142546 A JP2002142546 A JP 2002142546A JP 2000340343 A JP2000340343 A JP 2000340343A JP 2000340343 A JP2000340343 A JP 2000340343A JP 2002142546 A JP2002142546 A JP 2002142546A
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auger
discharge
grain
discharge port
case
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JP2000340343A
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English (en)
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Koichi Kajiwara
康一 梶原
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】グレンタンク内の穀粒を排出する際に、一定個
所に山積みとなることなく、均等に均した状態になるよ
うに排出できるコンバインの穀粒排出オーガを提供する
こと。 【解決手段】穀粒排出オーガに設けた排出口を移動自在
に構成するもので、オーガの下面を切欠開口し、同切欠
開口部を覆うように、複数のケースを入れ子式に組合わ
せて軸方向へ伸縮自在に構成し、最内側若しくは最外側
のケースに排出口を設けた。あるいは、オーガの下面を
切欠開口し、同切欠開口部に巻取り自在なシャッター体
を配設し、同シャッター体に排出口を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの穀粒
排出オーガに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインにおいては、穀稈を刈
り取り、脱穀・選別した後の穀粒はグレンタンクに貯留
している。
【0003】また、グレンタンクが一杯になった場合
や、その他必要に応じて、貯留した穀粒をタンクから排
出させるために、コンバインには、スクリューコンベヤ
などを具備する排出オーガを設けている。
【0004】かかる排出オーガは、先端に排出口が設け
られるとともに、グレンタンクと連通連結しており、同
グレンタンクの側部に設けた回動基部により、上下に回
動させたり、左右に回動させたりして、任意の位置へ前
記排出口を移動できるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の排出オーガの構造には、下記に示す課題が残されて
いた。
【0006】すなわち、従来の排出オーガは、その長さ
が一定であり、コンバイン本機の全長よりも短くして機
体の範囲内の長さとしている。
【0007】排出先との距離によっては、長いオーガが
必要な場合もあるが、長くするためには延長オーガを取
付けたりしなければならず、これでは、機体幅よりも長
くなってしまうので、走行時に障害物に当たったり、収
納時にはみ出したりして、使用しづらくなる。
【0008】また、グレンタンクから排出オーガを用い
て籾をトラックの荷台に排出するときに、コンバインと
トラックとの間に畦や川などがある場合、排出口が届き
難いことがある。
【0009】さらに、排出口の位置が一定であると、荷
台上に堆積する籾は山のようになって、荷台の隅まで堆
積させることができなくなる。
【0010】そこで、均一に堆積させるためには、排出
オーガを上下左右に旋回させなければならず、そのよう
に左右に旋回させると排出口がはみ出したり、上下へ回
動すると籾が飛散したりして、機体を移動させないと所
望位置に排出できないことがあり、その作業は大変面倒
であった。
【0011】しかも、排出口から籾を排出する際には、
チリや埃が飛散して、コンバインの運転者は不快な環境
下で作業をせざるを得なかった。
【0012】本発明は、上記課題を解決することのでき
るコンバインの穀粒排出オーガを提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
本発明では、グレンタンクより穀粒を排出するコンバイ
ンの穀粒排出オーガであって、同穀粒排出オーガに設け
た排出口を移動自在に構成した。
【0014】また、請求項2記載の本発明では、上記穀
粒排出オーガの下面を切欠開口し、同切欠開口部を覆う
ように、複数のケースを入れ子式に組合わせて軸方向へ
伸縮自在に構成し、最内側若しくは最外側のケースに排
出口を設けた。
【0015】また、請求項3記載の本発明では、上記穀
粒排出オーガの下面を切欠開口し、同切欠開口部に巻取
り自在なシャッター体を配設し、同シャッター体に排出
口を設けた。
【0016】また、請求項4記載の本発明では、上記穀
粒排出オーガを、グレンタンク近傍に設けた回動基部に
連結した第1のオーガと、同第1のオーガに対して水平
回動自在に連結した第2のオーガとから構成し、同第2
のオーガに排出口を設けた。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0018】本発明に係るコンバインは、基本的構造と
して、穀桿を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取
った穀桿を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した
穀粒を揺動選別する揺動選別部と、選別した穀粒を貯留
する穀粒貯留部を装備している。
【0019】穀粒貯留部は、実質的に前記脱穀部の側部
に設けたグレンタンクからなり、同グレンタンクの下部
に排出用コンベヤを設け、同排出用コンベヤの後端と縦
送りコンベヤの基端とを連絡し、同縦送りコンベヤの上
部と、グレンタンク近傍に設けた排出オーガの回動基部
とを連通して、排出オーガを上下方向に回転自在としな
がら、グレンタンク内に貯留した穀粒を排出可能として
いる。
【0020】本実施形態において、特徴となるのは、穀
粒排出オーガに設けた排出口を移動自在に構成したこと
にあり、本実施の形態では、上記穀粒排出オーガを、グ
レンタンク近傍に設けた回動基部に連結した第1のオー
ガと、同第1のオーガに対して水平回動自在に連結した
第2のオーガとから構成し、同第2のオーガに排出口を
設け、この排出口を移動自在としている。
【0021】すなわち、第1のオーガはその長さを不変
とした固定オーガであり、また、第2オーガは、第1の
オーガとの連結部の回転軸を中心に水平回動する可動オ
ーガとして機能するものであって、同第2のオーガの下
面を切欠開口し、同切欠開口部を覆うように、複数のケ
ースを入れ子式に組合わせて、軸方向へ伸縮自在に構成
するとともに、各ケースのうち、最内側若しくは最外側
のケースに排出口を設け、各ケースをテレスコープ的に
伸縮させることで、簡単な機械的な構造で排出口をスラ
イドさせてその位置を可変とすることができる。
【0022】あるいは、上記同様に第2のオーガの下面
を切欠開口し、同切欠開口部に巻取り自在なシャッター
体を配設し、同シャッター体に排出口を設けて、シャッ
ター体を巻き取ったり解舒したりすることで、排出口を
スライドさせ、その位置を可変とすることができる。こ
の場合は、排出口の位置を無段階に変化させることがで
き、任意の位置に細かく移動させることができる。
【0023】このように、第1のオーガに対して水平回
動自在に第2のオーガを連結し、しかも、同第2のオー
ガに設けた排出口を移動自在に構成したことにより、穀
粒の排出に際し、排出オーガ自体の長さを伸長させるこ
とができるので、排出先が離れていても対応することが
でき、しかも、排出口がオーガの軸方向にスライドする
ので、穀粒の排出を一定個所でなく前後に振り分けなが
ら排出して、穀粒が一定個所に山のように堆積すること
を防止して均等に積載することができる。
【0024】なお、穀粒排出オーガとしては、必ずしも
第1のオーガ、第2のオーガと複数のオーガを連通連結
した構成に限定するものではなく、また、かかる構成で
あっても、第2のオーガが、第1のオーガに対して水平
回動するものに限定するものでもない。例えば特開20
00−4658に開示されているように、第1のオーガ
に対し、第2のオーガを軸方向へ進退自在となるように
構成して、伸縮自在な穀粒排出オーガとしたものであっ
てもよい。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0026】(第1実施例)図1は、第1実施例に係る
コンバインの側面視による全体説明図、図2は本発明の
要部となる穀粒排出オーガの拡大説明、図3は図2のI
−I線における断面図である。
【0027】コンバインAは、図1に示すように、機体
フレーム1に左右一対のクローラー式走行装置2,2を配
設し、前記機体フレーム1の前端側に刈取装置3を昇降
可能に配設している。
【0028】刈取装置3は、前端に分草板4を突出する
とともに、その後部に引起しケース5を立設してしてお
り、分草板4で穀稈を分草し、引起しケース5から突出
したタインの回転により穀稈を引き起こして、分草板4
後部に配設した刈り刃6で株元を刈り取り、上部搬送装
置、下部搬送装置、縦搬送装置などからなる搬送部7に
より後側方へ搬送可能としている。
【0029】そして、縦搬送装置の上端から、株元はフ
ィードチェーン8に受け継がれ、脱穀部9内で穀稈を後
方に搬送しながら扱胴90によって脱粒する。
【0030】また、前記フィードチェーン8の後端に
は、図示しない排藁搬送装置が配設され、同排藁搬送装
置の後部下方に配設した排藁カッター装置により、搬送
されてきた排藁を切断して圃場に放出可能としている。
【0031】さらに、前記脱穀部9の側部にはグレンタ
ンク10が配設されており、脱穀選別後の精粒を図示しな
いコンベアにより搬送して同グレンタンク10内部に貯留
するようにしている。
【0032】前記グレンタンク10内の下部には、排出コ
ンベア11が前後方向に設けられ、この排出コンベア11の
後端と、本発明の要部となる穀粒排出オーガ(以下「排
出オーガ」という)12の一部を構成する縦コンベア13の
下端とを連通している。
【0033】同縦コンベア13の中途部は、ケースを同軸
上で回転可能に構成しており、同縦コンベア13上部を排
出オーガ12の回動基部14に連通して上下方向に回動可能
としている。同排出オーガ12の先端部下面には、本発明
の特徴をなす排出口15が形成されている。
【0034】また、前記排出コンベア11及び縦コンベア
13は、その内部にスクリューを配置したスクリューコン
ベアとなっており、それぞれのスクリュー軸の端部にお
いて歯車やベベルギア等を配置して連動連結するととも
に、エンジンから伝達された動力で各スクリュー軸が駆
動し、排出コンベア11の後部より縦コンベア13の下部に
動力が伝達され、縦コンベア13の上端から排出オーガ12
の回動軸に動力が伝えられ、同回転軸の駆動によりグレ
ンタンク10内に貯留した穀粒は排出される。
【0035】図1において、21はグレンタンク10の前方
に設けたキャビンタイプの運転部であり、同運転部21内
には運転席や、ステアリングハンドルや、表示パネルな
どが設けられ、さらに運転席の側部にはサイドコラムが
配設されるとともに、同サイドコラムの上面には主変速
レバーや作業レバー等を配設している。
【0036】また、図中、22は揺動選別部であり、揺動
体23、唐箕24、穀粒受樋25,26などから構成され、前記
脱穀部9の下方位置に配設されている。
【0037】ここで、本発明の要部となる排出オーガ12
について詳述する。
【0038】図1〜図3に示すように、排出オーガ12
は、先端部を下方に折曲して水平方向へ伸延させた円筒
状の第1のオーガ12aと、基端部から折曲させて水平方
向へ伸延させた断面視で上半部が円弧状の蒲鉾型形状を
した第2のオーガ12bとからなり、第1のオーガ12aの基
部を、前記回動基部14を介して縦コンベア13の上端に連
通連結するとともに、同第1のオーガ12aの先端部に、
前記第2のオーガ12bの基端部を、連結伝動機構18を介
して回動自在に連結している。そして、両オーガ12a,12
bの連結部12cに、回動用シリンダ19を配設し、図1及び
図2に実線(回動伸延状態)と一点鎖線(収納状態)で
示すように、運転部21からの操作により、所望する角度
で第2のオーガ12bを水平旋回可能としている。
【0039】両オーガ12a,12bの構成をさらに詳述する
と、第1のオーガ12aの円筒ケース16内には、スパイラ
ル状としたスクリュー17'を設けた回動軸となる第1ス
クリュー軸17を配設しており、同軸17の基部を前記回動
基部14側に伸延して縦コンベア13のスクリュー軸とベベ
ルギヤなどを介して連動連結する一方、同第1スクリュ
ー軸17の先端部にベベルギヤ17aを取付け、同ベベルギ
ヤ17aと、前記連結伝動機構18のベベルギヤ18aとを噛合
させている。
【0040】連結伝動機構18は、中途で軸周りに回動自
在となるように連結した上側垂直伝動軸18bの上端と下
側垂直伝動軸18cの下端にベベルギヤ18a,18aを設けて、
各伝動軸18b,18cを、それぞれ互いに軸周りに回転摺動
するように連結したケーシング18d,18eでカバーしてい
る。
【0041】第2のオーガ12bは、前記したように、蒲
鉾型とした筒状ケース30内に、スパイラル状としたスク
リュー31'を設けた回動軸となる第2スクリュー軸31を
配設し、同軸31の基部を前記連結伝動機構18の下側垂直
伝動軸18cの下端に設けたベベルギヤ18aと噛合させ、先
端を筒状ケース30の前部に設けた軸受部32で軸支して回
転可能に構成している。
【0042】かかる第2のオーガ12bには、穀粒を排出
する排出口15が設けられており、同排出口15を、前後移
動自在に構成している。15aは排出口15を下面に形成し
た排出筒である。
【0043】すなわち、第2のオーガ12bの筒状ケース3
0の下面を、同ケース30の長さ方向に沿って所定長さ切
欠開口するとともに、同切欠開口部30aのケース基端側
終縁と基端部との間にゼンマイ式巻取り装置Sを配設
し、同装置Sを構成するバネ鋼帯や特殊鋼帯などからな
る弾性を有するゼンマイ状シャッター33に排出口15を形
成している。
【0044】また、前記軸受部32よりも前方をなす筒状
ケース30の先端部側壁面には、シャッター巻上用モータ
Mを配設するととともに、同モータMの出力軸に巻上ド
ラムDを連動連結して、同ドラムDにゼンマイ状シャッ
ター33の先端を連結して巻上げ可能としており、シャッ
ター巻上用モータMをONしてシャッター33を巻上げる
と、排出口15は第2オーガの先端側へ移動し、シャッタ
ー巻上用モータMをOFFにすると、ゼンマイ式巻取り
装置S側に巻き取られることで、排出口15は第2オーガ
の基端側へ移動する。図中、S1はゼンマイ式巻取り装置
Sの前方に配置したローラであり、ゼンマイ状シャッタ
ー33を屈曲して前記ゼンマイ式巻取り装置Sに案内して
いる。また、DCは第2のオーガ12bの筒状ケース30先端
に設けたドラムカバーであり、下方部に開口条部を形成
してゼンマイ状シャッター33を通過可能としている。
【0045】かかる構成により、本実施例では、グレン
タンク10内の穀粒を、排出コンベア11→縦コンベア13→
排出オーガ12と搬送させることができ、しかも、ゼンマ
イ状シャッター33をスライドさせることにより、排出口
15を、切欠開口部30aの長手方向間で、任意の位置にセ
ットすることができるので、例えば、トラックの荷台な
どに積む場合、穀粒の排出を一定個所でなく前後に振り
分けながら排出して、穀粒が二台上の一定個所に山のよ
うに堆積することが防止しながら均等に均した状態で積
載することができる。
【0046】(第2実施例)ところで、上記してきた第
1実施例に係る排出オーガ12は、図1及び図2に示すよ
うに、第1のオーガ12aと第2のオーガ12bは、その軸心
位置が上下にオフセットされており、第2のオーガ12b
の基端部を連結伝動機構18を介して回転させると、第2
のオーガ12bの収納位置は第1のオーガ12aの直下方に位
置するようになっていたが、排出オーガ12の第2実施例
として、図4に示すように、第1・第2のオーガ12a,12
bを同軸的に連通連結させ、第2のオーガ12bを中折れ可
能とし、収納姿勢として第1のオーガ12aの真横に並置
できるようにすることもできる。なお、図4において
は、ゼンマイ式巻取り装置Sや巻上ドラムDは省略して
示している。
【0047】かかる中折れ構造は、図示するように、第
1のオーガ12aの第1スクリュー軸17と第2のオーガ12b
の第2スクリュー軸31とを、周知のドッグクラッチ39を
介して直線的に係脱自在に構成するとともに、第1のオ
ーガ12aの円筒ケース16の先端部と、第2のオーガ12bの
筒状ケース30の基端部との各一側面に枢支板34,35を突
設し、両枢支板34,35同士を枢支ピン36を介して回動自
在に連結し、各他側面には、連結具をそれぞれ取付けて
中折れ自在としたものである。図中、37は第2のオーガ
12bの基端部に設けた連結ボルト、38は第1のオーガ12a
の先端部に設けたボルト受けであり、かかる連結ボルト
37及びボルト受け38により連結具が構成されている。
【0048】図5に示したものは、かかる中折れ式とし
た排出オーガ12に、第1実施例で示した構成の排出口15
を設けたものであり、この排出口15についての説明は省
略する。
【0049】(第3実施例)次に、排出口15を移動自在
に構成する第3実施例について説明する。
【0050】すなわち、第2のオーガ12bの切欠開口部3
0aを覆うように、複数のケースを入れ子式に組合わせて
軸方向へ進退させることにより伸縮自在となるように構
成し、最内側若しくは最外側のケースに排出口15を設け
たものである。
【0051】本実施例では、図6〜図9に示すように、
第2のオーガ12bの筒状ケース30の下面に形成した切欠
開口部30aを被覆可能とするとともに、周面下側部に排
出口15を形成した略筒状スライドケース41を前記筒状ケ
ース30にスライド自在に装着し、さらに、同略筒状スラ
イドケース41の前端部外側には、略同長さに形成した第
2、第3短尺筒状スライドケース42,43を入れ子式に重
ねて配設し、最外側には、筒状ケース30の前端面に固着
した筒状固定ケース44を配設した構成としている。
【0052】そして、各ケース41,42,43,44の端縁に係
合用フランジ41a,42a,42b,43a,43b,44aを形成し、水平
方向への移動に際して、順次係合しながらスライド移動
していくようにしている。
【0053】略筒状スライドケース41は、図6〜図9に
示すように、筒状ケース30同様に略円筒状に形成した前
側部410と、周面下部から排出筒15aを下方へ突出した中
間部411と、長手方向上半部を切欠して筒状ケース30の
切欠開口部30aをカバーする後側部412からなり、前後ス
ライド自在としている。
【0054】そして、図6に示すように、上記略筒状ス
ライドケース41が最内側となるように、排出口15の前方
側をなす前側部410上に、第2、第3短尺筒状スライド
ケース42,43、及び筒状固定ケース44を内側から順に重
合状態に配設した四重構造となし、図7〜図9に示すよ
うに、略筒状スライドケース41を基端側へ向けてスライ
ドさせると、同略筒状スライドケース41の先端に形成し
た内向きの係合用フランジ41aと第2短尺筒状スライド
ケース4 2の基端側に形成した外向きの係合用フランジ4
2aとが係合し、同第2短尺筒状スライドケース42の先端
に形成した内向きの係合用フランジ42bと第3短尺筒状
スライドケース43の基端側に形成した外向きの係合用フ
ランジ43aとが係合し、同第3短尺筒状スライドケース4
3の先端に形成した内向きの係合用フランジ43bと筒状固
定ケース44に設けた外向きの係合用フランジ44aとが係
合して、略筒状スライドケース41を基端側へ向けてスラ
イドさせるにつれて、筒状固定ケース44を除く各ケース
41,42,43が連動してスライドし、切欠開口部30aを順次
閉塞していきながら、当然、略筒状スライドケース41に
設けた排出口15は、基端側へ漸次移動することになる。
【0055】かかる構成によっても、排出口15を、切欠
開口部30aの長手方向間で、任意の位置にセットするこ
とができる。
【0056】本実施例の変容例として、図10〜図13
に示すように、排出口15を設けた略筒状スライドケース
41'を最外側に配し、筒状ケース30の前端面にフランジ
部30bを形成して筒状固定ケース44は省略した構成とす
ることもできる。
【0057】この場合、図11〜図13に示すように、
略筒状スライドケース41 'を基端側へ向けてスライドさ
せると、同略筒状スライドケース41'の先端に形成した
内向きの係合用フランジ41a'と第2短尺筒状スライドケ
ース42'の基端側に形成した外向きの係合用フランジ42
a'とが係合し、同第2短尺筒状スライドケース42'の先
端に形成した内向きの係合用フランジ42b'と第3短尺筒
状スライドケース43'の基端側に形成した外向きの係合
用フランジ43a'とが係合し、同第3短尺筒状スライドケ
ース43'の先端に形成した内向きの係合用フランジ43b'
と筒状ケース30に設けた係合用環状凸部45とが係合し
て、略筒状スライドケース41'を基端側へ向けてスライ
ドさせるにつれて、各ケース41',42',43'が連動してス
ライドし、切欠開口部30aを順次閉塞していきながら、
当然、略筒状スライドケース41'に設けた排出口15は、
基端側へ漸次移動する。
【0058】特に、このように排出口15を設けた略筒状
スライドケース41'を最外側に配した構造とすれば、略
筒状スライドケース41'などの各ケース42',43'をスライ
ドさせても、第2のオーガ12b内において、穀粒が係合
部分に溜まったりすることもない。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0060】(1)請求項1記載の本発明では、グレンタ
ンクより穀粒を排出するコンバインの穀粒排出オーガで
あって、同穀粒排出オーガに設けた排出口を移動自在に
構成したことにより、したがって、例えばトラックの荷
台などに穀粒を積載する場合に、穀粒の排出を一定個所
でなく前後に振り分けながら排出して、穀粒が一定個所
に山のように堆積することを防止して均等に積載するこ
とができる。
【0061】(2)上記穀粒排出オーガの下面を切欠開口
し、同切欠開口部を覆うように、複数のケースを入れ子
式に組合わせて軸方向へ伸縮自在に構成し、最内側若し
くは最外側のケースに排出口を設けたことにより、簡単
な機械的構成により、排出口の移動が可能となる。
【0062】(3)上記穀粒排出オーガの下面を切欠開口
し、同切欠開口部に巻取り自在なシャッター体を配設
し、同シャッター体に排出口を設けたことにより、排出
口の位置を無段階に変化させることができ、任意の位置
に細かく移動させることができる。
【0063】(4)穀粒排出オーガを、グレンタンク近傍
に設けた回動基部に連結した第1のオーガと、同第1の
オーガに対して水平回動自在に連結した第2のオーガと
から構成し、同第2のオーガに排出口を設けたことによ
り、穀粒の排出に際し、排出オーガ自体の長さを伸長さ
せることができ、排出先が離れていても対応することが
できるとともに、しかも、排出口がオーガの軸方向にス
ライドするので、穀粒の排出を一定個所でなく前後に振
り分けながら排出して、穀粒が一定個所に山のように堆
積することを防止して均等となるように排出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るコンバインの全体側面図であ
る。
【図2】穀粒排出オーガの拡大説明図である。
【図3】図2のI−I線における断面図である。
【図4】中折れ式の穀粒排出オーガを示す平面視による
説明図である。
【図5】第2実施例に係る穀粒排出オーガの説明図であ
る。
【図6】第3実施例に係る穀粒排出オーガの説明図であ
る。
【図7】同オーガの排出口の移動状態を示す説明図であ
る。
【図8】同オーガの排出口の移動状態を示す説明図であ
る。
【図9】同オーガの排出口の移動状態を示す説明図であ
る。
【図10】第3実施例の変容例に係る穀粒排出オーガの
説明図である。
【図11】同オーガの排出口の移動状態を示す説明図で
ある。
【図12】同オーガの排出口の移動状態を示す説明図で
ある。
【図13】同オーガの排出口の移動状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
A コンバイン 10 グレンタンク 12 穀粒排出オーガ 12a 第1のオーガ 12b 第2のオーガ 15 排出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グレンタンクより穀粒を排出するコンバイ
    ンの穀粒排出オーガであって、同穀粒排出オーガに設け
    た排出口を移動自在に構成したことを特徴とするコンバ
    インの穀粒排出オーガ。
  2. 【請求項2】穀粒排出オーガの下面を切欠開口し、同切
    欠開口部を覆うように、複数のケースを入れ子式に組合
    わせて軸方向へ伸縮自在に構成し、最内側若しくは最外
    側のケースに排出口を設けたことを特徴とする請求項1
    記載のコンバインの穀粒排出オーガ。
  3. 【請求項3】穀粒排出オーガの下面を切欠開口し、同切
    欠開口部に巻取り自在なシャッター体を配設し、同シャ
    ッター体に排出口を設けたことを特徴とする請求項1記
    載のコンバインの穀粒排出オーガ。
  4. 【請求項4】穀粒排出オーガを、グレンタンク近傍に設
    けた回動基部に連結した第1のオーガと、同第1のオー
    ガに対して水平回動自在に連結した第2のオーガとから
    構成し、同第2のオーガに排出口を設けたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインの
    穀粒排出オーガ。
JP2000340343A 2000-11-08 2000-11-08 コンバインの穀粒排出オーガ Pending JP2002142546A (ja)

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