JP2002139137A - 車両制御装置、車両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

車両制御装置、車両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2002139137A
JP2002139137A JP2000332336A JP2000332336A JP2002139137A JP 2002139137 A JP2002139137 A JP 2002139137A JP 2000332336 A JP2000332336 A JP 2000332336A JP 2000332336 A JP2000332336 A JP 2000332336A JP 2002139137 A JP2002139137 A JP 2002139137A
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gear
shift pattern
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English (en)
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Toshihiro Shiimado
利博 椎窓
Bunji Ogawa
文治 小川
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Equos Research Co Ltd
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Equos Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無段変速機における変速機構の変速比を有段で
変化させるに当たり、変速に伴う走行フィーリングを向
上させることができるようにする。 【解決手段】無段変速機10と、モード選択手段と、自
動変速モードが選択されている場合に、走行条件及び加
速要求に基づいて算出された目標変速比と一致するよう
に無段変速機10の変速比を制御し、手動変速モードが
選択されている場合に、複数の変速段、及び各変速段に
対応させて設定された変速比の組合せから成る変速パタ
ーン参照し、シフト信号に従って選択された変速段に対
応させて無段変速機10の変速比を制御する変速処理手
段91と、変速環境情報を検出する変速環境情報検出手
段81と、複数の変速パターンのうちの変速環境情報に
対応する変速パターンを選択する変速パターン選択処理
手段92とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御装置、車
両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機を搭載した車両におい
ては、エンジンを駆動することによって発生させられた
回転を、変速機構に伝達し、該変速機構において変速を
行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達して車両
を走行させるようにしている。
【0003】前記自動変速機には、有段変速機及び無段
変速機が有り、該無段変速機においては、プライマリプ
ーリとセカンダリプーリとの間にベルトが張設され、プ
ライマリプーリ及びセカンダリプーリの半径方向におけ
るベルトの位置、すなわち、有効径を変化させることに
よって、変速機構の変速比を無段で変化させるようにし
ている。そのために、プライマリプーリ及びセカンダリ
プーリはそれぞれ固定シーブ及び可動シーブを備え、該
各可動シーブを油圧サーボ、又は電動機等の駆動手段に
よって移動させることにより、前記有効径を変化させる
ようになっている。
【0004】ところで、前記無段変速機において、マニ
ュアルで、シフトレバーを操作することによって変速段
を選択し、有段変速機のように変速機構の変速比を有段
で変化させたり、車速、スロットル開度等に基づいて変
速機構の変速比を無段で変化させ、自動的に変速比を選
択したりすることができるようにした車両制御装置が提
供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の車両制御装置においては、無段変速機における変速
機構の変速比を有段で変化させるに当たり、設定された
変速比があらかじめ固定されていて、必ずしも運転者の
運転感覚に合ったものではないので、変速に伴う走行フ
ィーリングが低下してしまう。
【0006】本発明は、前記従来の車両制御装置の問題
点を解決して、無段変速機における変速機構の変速比を
有段で変化させるに当たり、変速に伴う走行フィーリン
グを向上させることができる車両制御装置、車両制御方
法及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両制御装置においては、無段変速機と、変速モードとし
て自動変速モード及び手動変速モードを選択するモード
選択手段と、前記自動変速モードが選択されている場合
に、少なくとも走行条件及び加速要求に基づいて目標変
速比を算出し、該目標変速比と一致するように前記無段
変速機の変速比を制御し、前記手動変速モードが選択さ
れている場合に、複数の変速段、及び該各変速段に対応
させて設定された変速比の組合せから成る変速パターン
を参照し、シフト信号に従って変速段を選択し、該変速
段に対応させて前記無段変速機の変速比を制御する変速
処理手段と、変速環境を表す変速環境情報を検出する変
速環境情報検出手段と、検出された変速環境情報に基づ
いて、複数の変速パターンのうちの前記変速環境情報に
対応する変速パターンを選択する変速パターン選択処理
手段とを有する。
【0008】本発明の他の車両制御装置においては、さ
らに、所定の変速段、及び該変速段に対応させて選択さ
れた変速比を組み合わせて所定の変速パターンとして設
定し、該所定の変速パターンで変速を行うのに適すると
して想定された変速環境に対応させて、変速パターン関
連付け情報を前記所定の変速パターンに関連付ける変速
パターン設定処理手段を有する。
【0009】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記変速環境情報検出手段は、現在位置検
出部によって検出された現在位置に基づいて変速環境情
報を検出する。
【0010】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記変速パターン関連付け情報として、運
転者操作情報検出部から送られた操作情報が変速パター
ンに関連付けられる。
【0011】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記変速パターン関連付け情報として、車
両情報検出部から送られた車両情報が変速パターンに関
連付けられる。
【0012】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記変速パターン関連付け情報として、現
在位置検出部及びデータ記録部から送られた道路情報が
変速パターンに関連付けられる。
【0013】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記変速パターン関連付け情報として、通
信部から送られた走行環境情報が変速パターンに関連付
けられる。
【0014】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記変速パターン関連付け情報として、監
視手段から送られた車両環境情報が変速パターンに関連
付けられる。
【0015】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、操作者が変速パターンをマニュアルで選択
するためのマニュアル選択処理手段を有する。
【0016】本発明の車両制御方法においては、変速モ
ードとして自動変速モードが選択されている場合に、少
なくとも走行条件及び加速要求に基づいて目標変速比を
算出し、該目標変速比と一致するように無段変速機の変
速比を制御し、前記変速モードとして手動変速モードが
選択されている場合に、複数の変速段、及び該各変速段
に対応させて設定された変速比の組合せから成る変速パ
ターンを参照し、シフト信号に従って変速段を選択し、
該変速段に対応させて前記無段変速機の変速比を制御
し、変速環境を表す変速環境情報を検出し、検出された
変速環境情報に基づいて、複数の変速パターンのうちの
変速環境情報に対応する変速パターンを選択する。
【0017】本発明の他の車両制御方法においては、さ
らに、所定の変速段、及び該変速段に対応させて選択さ
れた変速比を組み合わせて所定の変速パターンとして設
定し、該所定の変速パターンで変速を行うのに適すると
して想定された変速環境に対応させて、変速パターン関
連付け情報を前記所定の変速パターンに関連付ける。
【0018】本発明の記録媒体に記録した車両制御方法
のプログラムにおいては、変速モードとして自動変速モ
ードが選択されている場合に、少なくとも走行条件及び
加速要求に基づいて目標変速比を算出し、該目標変速比
と一致するように無段変速機の変速比を制御し、前記変
速モードとして手動変速モードが選択されている場合
に、複数の変速段、及び該各変速段に対応させて設定さ
れた変速比の組合せから成る変速パターンを参照し、シ
フト信号に従って変速段を選択し、該変速段に対応させ
て前記無段変速機の変速比を制御し、変速環境を表す変
速環境情報を検出し、検出された変速環境情報に基づい
て、複数の変速パターンのうちの変速環境情報に対応す
る変速パターンを選択する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の実施の形態における車両制
御装置の機能ブロック図である。
【0021】図において、10は無段変速機、301は
変速モードとして自動変速モード及び手動変速モードを
選択するモード選択手段としてのシフトレバー、91
は、前記自動変速モードが選択されている場合に、少な
くとも走行条件及び加速要求に基づいて目標変速比を算
出し、該目標変速比と一致するように前記無段変速機1
0の変速比を制御し、前記手動変速モードが選択されて
いる場合に、複数の変速段、及び該各変速段に対応させ
て設定された変速比の組合せから成る変速パターンを参
照し、シフト信号に従って変速段を選択し、該変速段に
対応させて前記無段変速機10の変速比を制御する変速
処理手段、81は変速環境を表す変速環境情報を検出す
る変速環境情報検出手段、92は、検出された変速環境
情報に基づいて、複数の変速パターンのうちの前記変速
環境情報に対応する変速パターンを選択する変速パター
ン選択処理手段である。
【0022】図2は本発明の実施の形態における無段変
速機の概念図である。
【0023】図に示されるように、無段変速機10は、
ベルト式の変速機構102、前後進切換装置103、ロ
ックアップクラッチ105が内蔵されたトルクコンバー
タ106、カウンタシャフト107及びディファレンシ
ャル装置109を備える。
【0024】前記トルクコンバータ106は、図示され
ないエンジンの出力軸110にフロントカバー117を
介して連結されたポンプインペラ111、入力軸112
に連結されたタービンランナ113、及びワンウェイク
ラッチ115を介して支持されたステータ116を備え
る。そして、前記ロックアップクラッチ105は、入力
軸112とフロントカバー117との間に配設される。
なお、120はロックアップクラッチプレート104と
入力軸112との間に配設されたダンパスプリング、1
21はポンプインペラ111に連結されて駆動されるオ
イルポンプである。
【0025】前記変速機構102は、プライマリプーリ
126、セカンダリプーリ131、及び前記プライマリ
プーリ126とセカンダリプーリ131との間に張設さ
れた金属製のベルト132を有する。そして、前記プラ
イマリプーリ126は、プライマリシャフト122に固
定された固定シーブ123、及び前記プライマリシャフ
ト122に対して軸方向に摺(しゅう)動自在に支持さ
れた可動シーブ125から成り、セカンダリプーリ13
1は、セカンダリシャフト127に固定された固定シー
ブ129、及び前記セカンダリシャフト127に対して
軸方向に摺動自在に支持された可動シーブ130から成
る。
【0026】また、可動シーブ125の背面にはダブル
ピストンから成る第1の駆動手段としての油圧サーボ1
33が、可動シーブ130の背面にはシングルピストン
から成る第2の駆動手段としての油圧サーボ135が配
設される。なお、本実施の形態においては、前記第1、
第2の駆動手段として油圧サーボ133、135が使用
されるようになっているが、該油圧サーボ133、13
5に代えて電動機を使用することもできる。
【0027】前記油圧サーボ133は、プライマリシャ
フト122に固定されたシリンダ部材136及び反力支
持部材137、並びに可動シーブ125の背面に固定さ
れた筒状部材139及びピストン部材140を備え、前
記筒状部材139、反力支持部材137、及び可動シー
ブ125の背面によって第1の油室141が、シリンダ
部材136及びピストン部材140によって第2の油室
142が形成される。
【0028】そして、前記第1、第2の油室141、1
42が連通孔137aによって互いに連通させられるの
で、油圧サーボ133に、油圧サーボ135と同じ油圧
を供給することによって、油圧サーボ135に発生させ
られる軸力のほぼ2倍の軸力を発生させることができ
る。
【0029】一方、前記油圧サーボ135は、セカンダ
リシャフト127に固定された反力支持部材143、及
び可動シーブ130の背面に固定された筒状部材145
を備え、前記反力支持部材143、筒状部材145及び
可動シーブ130の背面によって1個の油室146が形
成されるとともに、可動シーブ130と反力支持部材1
43との間にプリロード用のスプリング147が配設さ
れる。
【0030】前記前後進切換装置103は、ダブルピニ
オンプラネタリギヤ150、リバースブレーキB及びダ
イレクトクラッチCを有する。前記ダブルピニオンプラ
ネタリギヤ150において、サンギヤSと入力軸112
とが連結され、第1、第2のピニオンP1、P2を支持
するキャリヤCRと固定シーブ123とが連結され、リ
ングギヤRと前記リバースブレーキBとが連結され、キ
ャリヤCRとリングギヤRとが前記ダイレクトクラッチ
Cを介して連結される。
【0031】そして、前記カウンタシャフト107に
は、大ギヤ151及び小ギヤ152が固定され、前記大
ギヤ151は、セカンダリシャフト127に固定された
ギヤ153と噛(し)合し、また、小ギヤ152は、デ
ィファレンシャル装置109のデフケース166に固定
されたギヤ155と噛合する。前記ディファレンシャル
装置109においては、前記デフケース166によって
支持されたデフギヤ156の回転が、左右のサイドギヤ
157、159を介して左右の車軸160、161に伝
達される。
【0032】また、固定シーブ123の外周部には、多
数の凹凸部123aが歯切りによって等間隔に形成さ
れ、前記凹凸部123aに臨ませて、図示されないケー
スに固定された電磁ピックアップから成るプライマリプ
ーリ回転速度センサ162が配設される。前記固定シー
ブ129の外周部には、多数の凹凸部129aが歯切り
によって等間隔に形成され、前記凹凸部129aに臨ま
せて、前記ケースに固定された電磁ピックアップから成
るセカンダリプーリ回転速度センサ、すなわち、車速セ
ンサ44が配設される。したがって、該車速センサ44
によって車両の走行条件を表す車速Vを、プライマリプ
ーリ回転速度センサ162によって入力プーリ回転速度
をそれぞれ検出することができる。
【0033】また、前記フロントカバー117に近接さ
せて前記ケースに固定された電磁ピックアップから成る
エンジン回転速度センサ165が配設され、該エンジン
回転速度センサ165によってエンジン負荷を表すエン
ジン回転速度NE を検出することができる。
【0034】前記構成の無段変速機10において、前記
エンジンを駆動することによって発生させられた回転
は、トルクコンバータ106及び前後進切換装置103
を介して変速機構102に伝達され、該変速機構102
において変速が行われた後、ギヤ153、大ギヤ151
及び小ギヤ152を介してディファレンシャル装置10
9に伝達され、図示されない駆動輪に伝達される。そし
て、前記前後進切換装置103において、リバースブレ
ーキBを解放した状態でダイレクトクラッチCを係合さ
せると、ダブルピニオンプラネタリギヤ150は直結状
態になり、入力軸112に伝達された回転はそのままプ
ライマリプーリ126に伝達され、車両が前進させられ
る。また、リバースブレーキBを係合させた状態でダイ
レクトクラッチCを解放すると、入力軸112に伝達さ
れた回転は、逆転させられた状態でプライマリプーリ1
26に伝達され、車両が後退させられる。
【0035】そして、シフトアップの変速を行う場合、
油圧サーボ133に油圧が供給され、前記プライマリプ
ーリ126の有効径が大きくされ、セカンダリプーリ1
31の有効径が小さくされる。その結果、変速機構10
2の変速比が小さくされる。また、シフトダウンの変速
を行う場合、油圧サーボ133の油圧がドレーンされ、
前記プライマリプーリ126の有効径が小さくされ、セ
カンダリプーリ131の有効径が大きくされる。その結
果、前記変速比が大きくされる。
【0036】次に、前記車両制御装置について説明す
る。
【0037】図3は本発明の実施の形態における車両制
御装置のブロック図である。
【0038】図において、12は無段変速機10(図
2)の全体の制御を行う自動変速機制御部、13は図示
されないエンジンの全体の制御を行うエンジン制御部、
14はナビゲーション装置である。前記自動変速機制御
部12、エンジン制御部13及びナビゲーション装置1
4は車内LANによって接続され、自動変速機制御部1
2、エンジン制御部13及びナビゲーション装置14の
各情報はプロトコルに基づいて送受信される。なお、自
動変速機制御部12とエンジン制御部13とを一体化し
て、一つの制御部に自動変速機制御部及びエンジン制御
部を配設するようにすることもできる。
【0039】また、40は車両の操作情報を検出する運
転者操作情報検出手段としての運転者操作情報検出部で
あり、該運転者操作情報検出部40は、ステアリングセ
ンサ24、ウインカセンサ41、アクセルセンサ42、
ブレーキセンサ43、運転者が選速手段及びモード選択
手段としてのシフトレバー301(図1)等を操作する
ことによって選択されたレンジを検出するシフトポジシ
ョンセンサ46、並びに図示されないワイパが作動させ
られたことを検出し、天候情報を発生させるワイパスイ
ッチ55を備える。そして、60は車両情報を検出する
車両情報検出部であり、該車両情報検出部60は、車速
Vを検出する車速センサ44、車両に対する加速要求を
表すスロットル開度θを検出するスロットル開度センサ
45、図示されない燃料タンク内の燃料の残量を検出す
る燃料センサ47、乗車人員の数を算出するためのシー
ト圧を検出するシート圧センサ53、搭載された荷物等
の荷重を算出するための車高を検出する車高センサ5
4、及びエンジン回転速度N E を検出するエンジン回転
速度センサ165を備える。
【0040】そして、48は車両の前方を監視する前方
監視装置、49は道路の車線を表す表示線を認識する表
示線認識装置、50は車両の周辺を監視することによっ
て、渋滞が発生しているかどうかを判断する渋滞判定手
段としての周辺監視装置、51はRAM、52はROM
である。なお、前方監視装置48、表示線認識装置49
及び周辺監視装置50によって車両環境を表す車両環境
情報を検出する監視手段が、RAM51及びROM52
によって記録手段が構成される。
【0041】また、前記レンジとして、ニュートラルレ
ンジ(N)、前進レンジ(D)、ローレンジ(L)、後
進レンジ(R)及びパーキングレンジ(P)を選択する
ことができる。なお、前記前方監視装置48は、レーザ
ーレーダ、ミリ波レーダ、超音波センサ等、又はそれら
の組合せから成り、車両環境情報として車間距離La、
車間時間、先行車に対する接近速度Va、一時停止箇所
(非優先道路から優先道路への進入箇所、踏切、赤の信
号が点滅する交差点等)に対する接近速度Vb、障害物
に対する接近速度等を算出する。また、前記周辺監視装
置50は、車両環境情報として車両の前方の画像をCC
D、C−MOS等のカメラによって撮影し、撮影によっ
て得られた路上標識、信号機等の画像データを処理して
周辺の車両数、白線位置、信号機の色等を判断する。
【0042】前記ナビゲーション装置14は、現在位置
を検出する現在位置検出部15、道路データ等の各種の
データが記録された記録媒体としてのデータ記録部1
6、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等
の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、入
力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部3
7及び通信部38を有する。
【0043】そして、前記現在位置検出部15は、GP
S21、地磁気センサ22、距離センサ23、前記ステ
アリングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセ
ンサ26、図示されない高度計等から成る。
【0044】前記GPS21は、人工衛星によって発生
させられた電波を受信することによって地球上における
現在位置を検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を
測定することによって車両が向いている方位を検出し、
前記距離センサ23は、道路上の所定の位置間の距離等
を検出する。前記距離センサ23としては、例えば、図
示されない車輪の回転速度を測定し、該回転速度に基づ
いて距離を検出するもの、加速度を測定し、該加速度を
2回積分して距離を検出するもの等を使用することがで
きる。
【0045】また、前記ステアリングセンサ24は舵
(だ)角を検出し、前記ステアリングセンサ24とし
て、例えば、図示されないステアリングホイールの回転
部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗セン
サ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0046】そして、前記ビーコンセンサ25は、道路
に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信する
ことによって現在位置を検出する。前記ジャイロセンサ
26は、車両の回転角速度、すなわち、旋回角を検出
し、前記ジャイロセンサ26として、例えば、ガスレー
トジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。そして、ジ
ャイロセンサ26によって検出された旋回角を積分する
ことにより、車両が向いている方位を検出することがで
きる。
【0047】なお、前記GPS21及びビーコンセンサ
25は、それぞれ単独で現在位置を検出することができ
る。そして、距離センサ23によって検出された距離
と、地磁気センサ22及びジャイロセンサ26によって
検出された方位とを組み合わせることにより現在位置を
検出することもできる。また、距離センサ23によって
検出された距離と、ステアリングセンサ24によって検
出された舵角とを組み合わせることにより現在位置を検
出することもできる。
【0048】前記データ記録部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、写真データファイル、及び各地域
のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内等の施設の情
報が記録された施設情報データファイルから成るデータ
ベースを備える。そして、前記各データファイルには、
経路を検索するためのデータのほか、前記表示部35の
画面に、検索した経路に沿って案内図を表示したり、交
差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を表示し
たり、次の交差点までの距離、次の交差点における進行
方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりするた
めの各種のデータが記録される。なお、前記データ記録
部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力
するための各種のデータも記録される。
【0049】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノード点に関するノードデータが、道路データフ
ァイルには道路に関する道路データがそれぞれ記録され
る。前記ノードデータは、少なくとも道路の位置及び形
状を構成するものであり、分岐点、交差点、ノード点、
及び各ノード点間を連結するリンクを示すデータから成
る。なお、前記ノード点は少なくとも道路の屈曲点の位
置を示し、分岐点及びノード点は少なくとも緯度、経度
及び高度で表される。
【0050】そして、前記道路データによって、道路の
構造を示す項目については、幅員、カント、バンク、路
面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員
の狭くなる地点、交差点の数等が、コーナ等の道路の形
状を示す項目については、曲率半径、交差点、T字路、
コーナの入口等が、道路属性については、踏切、高速道
路出口ランプウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂
路、道路種別(国道、一般道、高速道等)等がそれぞれ
表される。
【0051】また、前記ナビゲーション処理部17は、
ナビゲーション装置14の全体の制御を行うCPU3
1、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワ
ーキングメモリとして使用されるRAM32、及び制御
プログラムのほか、目的地までの経路の検索、走行中の
経路案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログ
ラムが記録された記録媒体としてのROM33から成る
とともに、前記ナビゲーション処理部17に、前記入力
部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37
及び通信部38が接続される。
【0052】なお、前記データ記録部16及びROM3
3は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって
構成される。また、前記データ記録部16及びROM3
3として、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピー(登
録商標)ディスク、磁気ドラム、CD、MD、DVD、
光ディスク、ICカード、光カード等の各種の記録媒体
を使用することもできる。
【0053】本実施の形態においては、前記ROM33
に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16
に各種のデータが記録されるようになっているが、前記
プログラム及びデータを同じ外部の記録媒体に記録する
こともできる。この場合、例えば、前記ナビゲーション
処理部17に図示されないフラッシュメモリを配設し、
前記外部の記録媒体から前記プログラム及びデータを読
み出してフラッシュメモリに書き込むこともできる。し
たがって、外部の記録媒体を交換することによって前記
プログラム及びデータを更新することができる。また、
自動変速機制御部12の制御プログラム等も前記外部の
記録媒体に記録することができる。このように、各種の
記録媒体に記録されたプログラムを起動し、データに基
づいて各種の処理を行うことができる。
【0054】さらに、前記通信部38は、外部基地局、
FM送信装置、電話回線等との間で走行環境情報として
の各種のデータの送受信を行うためのものであり、例え
ば、図示されない情報センサ等によって渋滞等の道路状
況情報、交通事故情報、GPS21の検出誤差を検出す
るD−GPS情報等の各種のデータを受信する。また、
通信部38として、ブルートゥース等のような簡易通信
フォーマットによってモバイル機器間で通信を行うため
の通信装置等を使用することもできる。
【0055】そして、前記入力部34は、走行開始時の
位置を修正したり、目的地を入力したりするためのもの
であり、前記入力部34として、表示部35と別に配設
されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライト
ペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用
することができる。また、前記入力部34は、表示部3
5の図示されないディスプレイに画像で表示されたキー
又はメニューにタッチすることにより入力を行うタッチ
パネルによって構成することもできる。
【0056】そして、前記表示部35には、エレクトロ
マルチビジョン等のインフォメーションモニタを使用す
ることができ、該インフォメーションモニタのディスプ
レイには各種の画面が設定され、該画面に、操作案内、
操作メニュー、操作キーの案内、目的地までの経路、走
行中の経路案内等が表示される。前記表示部35として
は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマ
ディスプレイ、フロントガラスにホログラムを投影する
ホログラム装置等を使用することができる。
【0057】また、音声入力部36は、図示されないマ
イクロホン等によって構成され、音声によって必要な情
報を入力することができる。さらに、音声出力部37
は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音
情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声か
ら成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力し、運
転者に知らせる。なお、音声合成装置によって合成され
た音声のほかに、各種の音、及びあらかじめテープ、メ
モリ等に録音された各種の案内情報をスピーカから出力
することもできる。
【0058】前記構成のナビゲーション装置14におい
て、CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処
理を行うことによって、表示部35の前記ディスプレイ
に案内画面を設定し、該案内画面に現在位置及び周辺の
地図を表示する。そして、運転者によって入力部34が
操作されて目的地が設定されると、CPU31の図示さ
れない経路検索処理手段は、経路検索処理を行うことに
よって、現在位置から目的地までの経路を検索し、経路
が検索されると、前記表示処理手段は、表示処理を行う
ことによって、前記ディスプレイに案内画面を設定し、
該案内画面に現在位置、周辺の地図及び検索された経路
を表示し、経路案内を開始する。したがって、運転者
は、前記経路案内に従って車両を走行させることができ
る。
【0059】また、前記自動変速機制御部12は、現在
位置検出部15から現在位置を、運転者操作情報検出部
40から操作情報を、車両情報検出部60から車両情報
を、ナビゲーション処理部17からナビ情報を読み込ん
で無段変速機10の制御を行う。さらに、前方監視装置
48、表示線認識装置49及び周辺監視装置50から車
両環境情報を読み込み、無段変速機10の制御を行うこ
ともできる。
【0060】そして、操作情報として、アクセルセンサ
42によって検出されたアクセル開度、該アクセル開度
に基づいて算出された踏込速度情報又はキックダウンオ
ン・オフ情報、図示されないキックダウンスイッチによ
って検出されたキックダウンオン・オフ情報、図示され
ないブレーキスイッチによって検出されたブレーキオン
・オフ情報、前記ブレーキセンサ43によって検出され
た図示されないブレーキペダルの踏込強さ又は踏込速度
Ve、図示されないブレーキ油圧センサによって検出さ
れた踏込強さ又は踏込速度Ve、前記ステアリングセン
サ24によって検出された舵角、又は該舵角に基づいて
算出された操舵速度、前記ウインカセンサ41によって
検出されたウインカオフ、ウインカ右オン又はウインカ
左オン、前記ワイパスイッチ55によって検出されたワ
イパオフ、間欠オン、連続(ロー)オン又は連続(ハ
イ)オン、図示されないライトスイッチによって検出さ
れたスモールライトオン、ヘッドライト(ロー)オン、
ヘッドライト(ハイ)オン又はオートオン、シフトポジ
ションセンサ46によって検出されたレンジ等を利用す
ることができる。
【0061】また、前記車両情報として、車速センサ4
4によって検出された車速V、スロットル開度センサ4
5によって検出されたスロットル開度θ、エンジン回転
速度センサ165によって検出されたエンジン回転速度
E 、該エンジン回転速度N E に基づいて算出されたエ
ンジン回転速度変化、車速Vに基づいて算出された車速
変化(加速度、必要減速度等)、図示されない油温セン
サによって検出されたATF温度、図示されないABS
センサによって検出された車輪ロック・アンロック、図
示されない振動ジャイロセンサによって検出された縦ジ
ャイロ、横ジャイロ又はロール角、図示されない水温セ
ンサによって検出されたエンジン水温、図示されない流
量センサによって検出された吸入空気量、図示されない
酸素(O 2 )センサによって検出された酸素濃度等を利
用することができる。
【0062】そして、ナビ情報として、データ記録部1
6に記録された前記交差点データ、ノードデータ、道路
データ等の道路情報を利用することができる。また、ナ
ビ情報として、タウン情報又は地域情報、時間(季
節)、通信部38によって取得されたVICS渋滞レベ
ル、FM多重放送によるD−GPS情報又は渋滞情報、
図示されない携帯電話によって取得された地図情報、渋
滞情報、行楽情報又は天気情報、衛星放送によって取得
された地図情報、図示されないDSRCによって取得さ
れたETC情報、料金決済情報、地図情報、交差点情報
又はタウン情報、SS無線によって検出された車間情報
等の車両の走行環境を表す走行環境情報を利用すること
ができる。
【0063】そして、車両環境情報として、前記前方監
視装置48によって検出された車間距離La、車間時
間、先行車走行レーン又は障害物、前記表示線認識装置
49によって検出された表示線、前記周辺監視装置50
によって検出された周辺の車両数、道路形状、白線位
置、路肩位置、路面状態、道路標識、信号機、信号機の
数、信号機の色、障害物等、図示されない超音波センサ
によって検出された障害物、図示されないマイクロ波セ
ンサによって検出された障害物、図示されないカメラに
よって検出された障害物等を利用することもできる。ま
た、環境情報として、図示されない外気温センサによっ
て検出された外気温度、図示されない日射センサによっ
て検出された日射量等を利用することもできる。さら
に、表示情報として信号機の色を利用することもでき
る。
【0064】ところで、前記構成の無段変速機10にお
いては、マニュアルで、シフトレバーを操作することに
よって変速段を選択し、有段変速機のように変速機構1
02の変速比を有段で変化させたり、車速V、スロット
ル開度θ等に基づいて自動的に変速段を選択したりする
ことができるようになっている。
【0065】図4は本発明の実施の形態における選速部
の概略図である。
【0066】図において、300は選速部、301は選
速手段及びモード選択手段としてのシフトレバーであ
り、該シフトレバー301を操作することによって、前
記シフトポジションセンサ46(図3)を構成する図示
されない各スイッチがオン・オフさせられるようになっ
ている。
【0067】そして、前記シフトレバー301を操作し
て自動変速モード案内溝302内において移動させるこ
とによって、変速モードとして自動変速モードが選択さ
れ、パーキングレンジ位置P、後進レンジ位置R、ニュ
ートラルレンジ位置N、前進レンジ位置D及びローレン
ジ位置Lにシフトレバー301を置くことによって、パ
ーキングレンジ、後進レンジ、ニュートラルレンジ、前
進レンジ及びローレンジの各レンジを選択することがで
きる。また、前記シフトレバー301をモード移行溝3
03を介して手動変速モード案内溝304内に移動さ
せ、該手動変速モード案内溝304内において移動させ
ることによって、変速モードとして手動変速モードが選
択される。この場合、シフトレバー301をシフトアッ
プ位置「+」に置くと、前記シフトポジションセンサ4
6から自動変速機制御部12にシフト信号としてシフト
アップの変速指示が送られ、シフトレバー301をシフ
トダウン位置「−」に置くと、前記シフトポジションセ
ンサ46から自動変速機制御部12にシフト信号として
シフトダウンの変速指示が送られる。
【0068】なお、前記選速部300は、通常、車両室
内のコンソール部分に配設されているが、ステアリング
コラム部分、インストルメントパネル部分等に配設する
こともできる。また、手動変速モード案内溝304に代
えて、又は手動変速モード案内溝304に追加してステ
アリングホイール部分にシフトアップ位置「+」及びシ
フトダウン位置「−」を選択することができるように、
スイッチ、レバー等を配設することもできる。その場
合、スイッチ、レバー等を操作することによってシフト
アップの変速又はシフトダウンの変速が行われる。
【0069】次に、前記自動変速モードが選択された場
合の自動変速機制御部12の動作について説明する。
【0070】図5は本発明の実施の形態における変速マ
ップを示す図である。なお、図において、横軸に車速V
を、縦軸にエンジン回転速度NE を採ってある。
【0071】まず、自動変速機制御部12(図3)の変
速処理手段91(図1)は、選択されたレンジ、走行条
件としての車速V、加速要求としてのスロットル開度θ
及びエンジン回転速度NE を読み込む。そして、前記変
速処理手段91は、ROM52に記録された図5に示さ
れる変速マップを参照し、少なくとも、選択されたレン
ジにおける前記車速V及びスロットル開度θに基づい
て、エンジン回転速度N E の目標値、すなわち、目標エ
ンジン回転速度NE * を算出する。
【0072】次に、前記変速処理手段91は、前記エン
ジン回転速度NE と目標エンジン回転速度NE * とを比
較し、比較結果に基づいて変速出力を発生させ、所定の
変速比を目標変速比として算出し、出力する。すなわ
ち、エンジン回転速度NE が目標エンジン回転速度NE
* より高い場合、所定の変速比によるシフトアップの変
速を行い、エンジン回転速度NE と目標エンジン回転速
度NE * とが等しい場合、変速は行わず、エンジン回転
速度NE が目標エンジン回転速度NE * より低い場合、
所定の変速比によるシフトダウンの変速を行う。このよ
うにして、目標変速比が算出され、該目標変速比と一致
するように前記変速機構102の変速比が制御される。
【0073】ところで、図5において、最大変速比を表
す線L1、最小変速比を表す線L2、スロットル開度θ
が8/8、すなわち、100〔%〕であるときの最大の
エンジン回転速度NE 、すなわち、最大使用回転速度を
表す線L3、及びスロットル開度θが0/8、すなわ
ち、0〔%〕であるときの最小のエンジン回転速度
E、すなわち、最小使用回転速度を表す線L4によっ
て包囲される変速領域AR1が設定される。この場合、
車速Vが大きくなるほど、又はスロットル開度θが大き
くなるほど、エンジン回転速度NE が高くなるように変
速マップが設定される。
【0074】したがって、スロットル開度θが100
〔%〕で、エンジンが最大トルクを発生させる辺りまで
は、まず、線L1に沿って最大変速比が維持され、その
後、線L3に沿って右上りの曲線を描いて、車速Vの増
加と共にエンジン回転速度NEが徐々に上昇する。そし
て、スロットル開度θが小さくなる(8/8→6/8→
4/8→2/8→0/8)につれて、変速領域AR1の
右上りの変速線が下に移動する。
【0075】一方、ある車速Vを維持した状態からスロ
ットル開度θが0〔%〕になると、エンジン回転速度N
E 及び変速比は線L2に沿って変化する。そして、前記
車速より低い車速になると、変速比は線L4に沿って大
きくなる。
【0076】次に、手動変速モードが選択された場合の
自動変速機制御部12の動作について説明する。
【0077】自動変速モードが選択され、前進レンジが
選択されているときに、シフトレバー301が手動変速
モード案内溝304(図4)に移動させられると、前記
変速処理手段91は、自動変速モードから手動変速モー
ドに移行したときの変速比を移行変速比αmとして算出
する。ここで、自動変速モードから手動変速モードに移
行したときのエンジン回転速度NE をN1とし、車速を
V0とすると、移行変速比αmは、 αm=N1/V0 である。
【0078】そして、前記変速処理手段91は、目標の
変速比に前記移行変速比αmをセットすることによっ
て、変速比を移行変速比αmの値に固定する。
【0079】続いて、シフトポジションセンサ46から
シフトアップの変速指示が送られると、前記変速処理手
段91は、1段上の変速段を選択し、RAM51に記録
された図示されない第1の変速テーブルを参照し、該第
1の変速テーブルに記録された変速パターンにおける1
段上の変速段に対応する変速比を読み出し、該変速比に
よる変速出力を発生させる。その結果、プライマリプー
リ126の有効径が大きくされ、シフトアップの変速が
行われる。また、シフトポジションセンサ46からシフ
トダウンの変速指示が送られると、前記変速処理手段9
1は、1段下の変速段を選択し、前記第1の変速テーブ
ルを参照し、前記変速パターンにおける1段下の変速段
に対応する変速比を読み出し、該変速比による変速出力
を発生させる。その結果、プライマリプーリ126の有
効径が小さくされ、シフトダウンの変速が行われる。
【0080】なお、前記移行変速比αmと1段上の変速
段の変速比との差が小さく、所定の範囲に収まる場合
は、更に1段上の変速段の変速比が選択され、同様に、
前記移行変速比αmと1段下の変速段の変速比との差が
小さく、所定の範囲に収まる場合は、更に1段下の変速
段の変速比が選択される。
【0081】ところで、前記第1の変速テーブルには、
あらかじめ設定された複数の変速段、及び該各変速段に
対応させて設定された変速比の組合せから成る標準の変
速パターンが記録されるが、該第1の変速テーブルにお
いて、各変速段の変速比があらかじめ一つの変速パター
ンで固定されていると、必ずしも運転者の運転感覚に合
ったものにはならず、変速時における走行フィーリング
が低下してしまう。
【0082】そこで、本実施の形態においては、あらか
じめ複数の変速パターンを設定し、設定された複数の変
速パターンのうちの所定の変速パターンを選択し、該変
速パターンに従って変速を行うことができるようにして
いる。
【0083】次に、前記変速パターンの設定方法及び運
用処理について説明する。
【0084】図6は本発明の実施の形態における変速パ
ターン設定処理の動作を示すフローチャート、図7は本
発明の実施の形態における変速パターン運用処理の動作
を示すフローチャート、図8は本発明の実施の形態にお
けるメニュー画面の例を示す図、図9は本発明の実施の
形態における変速パターン数の入力画面の例を示す図、
図10は本発明の実施の形態における変速パターンの詳
細設定画面の例を示す図、図11は本発明の実施の形態
における変速パターンの設定画面の例を示す図、図12
は本発明の実施の形態における変速パターンの関連付け
設定画面の例を示す図、図13は本発明の実施の形態に
おける変速パターンの特定走行路の関連付け画面の例を
示す図、図14は本発明の実施の形態における変速パタ
ーンの詳細設定画面への案内画面の例を示す図である。
【0085】前記CPU31(図3)の図示されない変
速パターン設定処理手段は、前記ディスプレイに図8に
示されるメニュー画面を設定し、該メニュー画面に、画
面名として「ナビメニュー」、及び各メニューの項目、
例えば、「変速パターン設定・変更」の選択キーを表示
する。操作者、例えば、運転者が、「変速パターン設定
・変更」の選択キーを押すと、前記変速パターン設定処
理手段は、前記ディスプレイに図9に示される変速パタ
ーン数の入力画面を設定し、該変速パターン数の入力画
面に、画面名として「変速パターン数の入力」、及び
「変速パターン数を入力してください」のメッセージを
表示する。そこで、運転者が図示されない所定の操作画
面を操作して、設定情報としての変速パターンの数を入
力すると、前記変速パターン設定処理手段は、前記変速
パターン数の入力画面に変速パターンの数(図において
は「5」)を表示する。
【0086】続いて、前記変速パターン設定処理手段
は、前記ディスプレイに図10に示される変速パターン
の詳細設定画面を設定し、該変速パターンの詳細設定画
面に、画面名として「変速パターンの詳細情報」、「変
速パターンを選んでください」のメッセージ、並びに
「変速パターンA」、「変速パターンB」、「変速パタ
ーンC」、「変速パターンD」及び「変速パターンE」
の選択キーを表示する。なお、この場合、前記変速パタ
ーンの詳細設定画面には、既に5個の変速パターンが設
定されていて、そのうちの所定の変速パターンを変更す
る場合の例が示される。新規に変速パターンを設定する
場合は、「変速パターンA」の選択キーだけが表示され
る。
【0087】そして、運転者が「変速パターンA」の選
択キーを押すと、前記変速パターン設定処理手段は、前
記ディスプレイに図11に示される変速パターンの設定
画面を設定し、該変速パターンの設定画面に、画面名と
して「≪変速パターンA≫の設定」、及び「変速段入
力」のメッセージを表示して、変速パターン情報として
の変速段の数(変速ステップ数)の入力を促す。そこ
で、運転者が前記操作画面を操作して変速段の数(図に
おいては「6」)を入力すると、前記変速パターン設定
処理手段は、変速パターン情報としての「1速」、「2
速」、「3速」、「4速」、「5速」及び「6速」の各
変速段の変速比を入力するための枠を表示する。そし
て、運転者が各変速段に対応させて変速比の値として
2.326、1.562、1.166、0.897、
0.701及び0.508を入力すると、前記変速パタ
ーン設定処理手段は、複数の変速段、及び該各変速段に
対応させて設定された変速比の組合せから成る変速パタ
ーンを変速パターンAとして設定する。なお、前記変速
比の値は、あらかじめ各種設定され、RAM32に記録
されていて、運転者は前記メニュー画面の選択キーを操
作することによって自由に参照することができる。
【0088】ところで、このようにして変速パターンA
のほかに変速パターンB〜Eが設定されると、運転者は
所定のスイッチを押すことによって使用したい変速パタ
ーンを任意に選択することができるだけでなく、前記変
速処理手段91が変速処理を行うに当たり、車両が置か
れた状態に基づいて、自動的に変速パターンA〜Eのう
ちの所定の変速パターンに基づいて変速を行うこともで
きるようになっている。
【0089】そのために、前記変速パターン設定処理手
段は、変速パターンAが設定されると、前記ディスプレ
イに図12に示される変速パターンの関連付け設定画面
を設定し、該変速パターンの関連付け設定画面に、画面
名として「≪変速パターンA≫の関連付け設定」、並び
に「エリアに関連付ける」、「特定走行路に関連付け
る」及び「その他」の選択キーを表示する。そこで、運
転者が所定の選択キーを押し、前記変速パターンAで変
速を行うのに適した変速環境を想定し、想定された変速
環境に対応させて変速パターン関連付け情報を選択し
て、指定する。
【0090】前記変速パターン設定処理手段は、変速パ
ターン関連付け情報が選択され、指定されると、指定さ
れた変速パターン関連付け情報を前記変速パターンAに
関連付け、前記変速パターン関連付け情報及び変速パタ
ーンAをRAM32に記録する。
【0091】この場合、該変速パターン関連付け情報と
して、前記運転者操作情報検出部40から送られた操作
情報、車両情報検出部60から送られた車両情報、現在
位置検出部15及びデータ記録部16から送られた道路
情報、通信部38から送られた走行環境情報、前方監視
装置48、表示線認識装置49及び周辺監視装置50か
ら送られた車両環境情報等を使用することができる。
【0092】例えば、変速パターン関連付け情報として
操作情報を使用した場合、ワイパスイッチ55から送ら
れる天候情報の内容を変速パターンに関連付けたり、変
速パターン関連付け情報として車両情報を使用した場
合、燃料センサ47から送られた燃料の残量を変速パタ
ーンに関連付けたり、シート圧センサ53から送られた
シート圧に基づいて乗車人員の数を算出し、算出された
乗車人員の数を変速パターンに関連付けたり、車高セン
サ54から送られた車高に基づいて搭載された荷物等の
荷重を算出し、算出された荷重を変速パターンに関連付
けたりすることができる。
【0093】また、変速パターン関連付け情報として道
路情報を使用した場合、交差点数、国道、一般道、高速
道路等の道路種別を変速パターンに関連付けたり、道路
の名称、サーキット場の名称等によって特定される道路
等を変速パターンに関連付けたり、降坂路、登坂路等の
ほかに市街地路、郊外道路、山岳路等の道路属性を変速
パターンに関連付けたりすることができる。
【0094】そして、変速パターン関連付け情報として
走行環境情報を使用した場合、道路状況情報の内容、天
気情報の内容等を変速パターンに関連付けることができ
る。
【0095】さらに、変速パターン関連付け情報として
車両環境情報を使用した場合、車間距離La、周辺の車
両数、道路形状、白線位置、路肩位置、路面状態等を変
速パターンに関連付けることができる。
【0096】なお、該各変速パターンは、各変速パター
ン関連付け情報ごとに互いに異ならせて設定される。ま
た、複数の変速パターン関連付け情報を共通の変速パタ
ーンに関連付けすることもできる。その場合、前記複数
の変速パターン関連付け情報がリストによって表示され
る。また、シフトアップの変速とシフトダウンの変速と
で変速パターンを同じにして設定したり、異ならせて設
定したりすることもできる。
【0097】したがって、前記変速パターンの関連付け
設定画面において、運転者が「エリアに関連付ける」の
選択キーを押すと、降坂路、登坂路、市街地路、郊外道
路、山岳路等の道路属性が変速パターンに関連付けられ
る。なお、市街地路、郊外道路及び山岳路の場合は、道
路情報における交差点数、道路種別等のほかに、車両環
境情報における信号機の数、車線数等の組合せを変速パ
ターンに関連付けすることもできる。
【0098】また、前記変速パターンの関連付け設定画
面において、運転者が「特定走行路に関連付ける」の選
択キーを押すと、道路の名称が変速パターンに関連付け
られる。そのために、前記変速パターン設定処理手段
は、前記ディスプレイに図13に示される変速パターン
の特定走行路の関連付け画面を設定し、該変速パターン
の特定走行路の関連付け画面に、画面名として「特定走
行路を関連付け:変速パターンA」、及び「走行路を入
力してください」のメッセージを表示し、運転者に道路
の名称を入力するように促す。そして、運転者が前記操
作画面を操作して道路の名称(図においては「首都高速
湾岸線」)を入力すると、該道路の名称が変速パターン
Aに関連付けられる。この場合、50音入力等によって
ある程度の指定を行うことができるように、あらかじめ
RAM32に記録された変速パターン関連付け情報の候
補リストを表示し、運転者が該候補リストから所望の変
速パターン関連付け情報を選択することができる。
【0099】続いて、前記変速パターン設定処理手段
は、前記ディスプレイに図14に示される変速パターン
の詳細設定画面への案内画面を設定し、該変速パターン
の詳細設定画面への案内画面に「他の変速パターンも設
定しますか?」のメッセージ、並びに「YES」及び
「NO」の選択キーを表示する。そして、運転者が「Y
ES」の選択キーを押すと、前記ディスプレイに変速パ
ターンの詳細設定画面が再び設定され、変速パターンB
の設定のための処理が開始される。また、運転者が「N
O」の選択キーを押すと、変速パターン設定処理手段は
変速パターンの設定を終了する。
【0100】このようにして、各変速パターンA〜E
に、それぞれ対応する変速パターン関連付け情報が関連
付けされると、前記変速パターン設定処理手段は、RA
M32から前記変速パターンA〜Eと変速パターン関連
付け情報とを対応させて読み出すとともに、自動変速機
制御部12に送り、前記変速パターンA〜E及び変速パ
ターン関連付け情報をRAM51に設定された第2の変
速テーブルに記録する。なお、前記変速パターンA〜E
は、前記標準の変速パターンと異なるオプションの変速
パターンを構成する。
【0101】このように、変速パターンA〜Eが設定さ
れ、変速パターン関連付け情報と共に第2の変速テーブ
ルに記録されるので、車両を走行させるに当たり、第2
の変速テーブルに記録された変速パターンA〜Eをマニ
ュアルで選択したり、車両が置かれた状態に対応させて
自動的に選択したりすることができる。
【0102】そのために、CPU31の図示されない変
速パターン運用処理手段は、変速パターン運用処理を行
い、ナビゲーション装置14と連動させて変速パターン
を選択するかどうかを判断する。そのために、前記変速
パターン運用処理手段は、前記ディスプレイに図8に示
されるメニュー画面を設定し、該メニュー画面におい
て、変速パターンの選択方法を指定することを促すメッ
セージを表示する。運転者が、メニュー画面に表示され
た所定の選択スイッチを押して、マニュアルで変速パタ
ーンを選択する選択方法を指定すると、前記変速パター
ン運用処理手段の図示されないマニュアル選択処理手段
は、ナビゲーション装置14と連動させて変速パターン
を選択しないと判断し、前記ディスプレイに変速パター
ン一覧画面を設定し、該変速パターン一覧画面に変速パ
ターンの一覧を表示する。そして、運転者が前記操作画
面のスイッチを押して、使用したい変速パターンを選択
すると、前記マニュアル選択処理手段は、選択された変
速パターンのフラグをオプション変速パターンフラグと
して自動変速機制御部12に送る。なお、前記変速パタ
ーンの選択方法を指定するための選択スイッチを、前記
ディスプレイの画面以外の任意の箇所に配設することも
できる。
【0103】また、運転者が、ナビゲーション装置14
と連動させて変速パターンを選択する選択方法を指定す
ると、前記変速パターン運用処理手段は、運転者がナビ
ゲーション装置14と連動させて変速パターンを選択す
ると判断し、前記現在位置検出部15、データ記録部1
6、通信部38、運転者操作情報検出部40、前方監視
装置48、表示線認識装置49、周辺監視装置50、車
両情報検出部60等の各情報源から、変速パターンを選
択するための変速環境を表す変速環境情報を読み込む。
本実施の形態においては、前記運転者操作情報検出部4
0から送られた操作情報、車両情報検出部60から送ら
れた車両情報、現在位置検出部15及びデータ記録部1
6から送られた道路情報、通信部38から送られた走行
環境情報、前方監視装置48、表示線認識装置49及び
周辺監視装置50から送られた車両環境情報等が前記変
速環境情報として読み込まれる。また、この場合、前記
各情報源によって変速環境情報検出手段81が構成さ
れ、該変速環境情報検出手段81によって前記変速環境
情報が検出される。
【0104】続いて、前記変速パターン運用処理手段の
変速パターン選択処理手段92は、読み込まれた変速環
境情報と、RAM51に記録された所定の変速パターン
に対応する変速パターン関連付け情報とが一致するかど
うかを判断する。読み込まれた変速環境情報と、RAM
51に記録された所定の変速パターン関連付け情報とが
一致する場合、前記変速パターン選択処理手段92は、
前記変速パターン関連付け情報に対応する変速パターン
を選択して読み出し、読み出された変速パターンのフラ
グをオプション変速パターンフラグとして自動変速機制
御部12に送る。また、読み込まれた変速環境情報と、
RAM51に記録された所定の変速パターン関連付け情
報とが一致しない場合、前記変速パターン選択処理手段
92は、標準の変速パターンを選択して読み出し、該変
速パターンのフラグを標準変速パターンフラグとして自
動変速機制御部12に送る。
【0105】そして、前記変速処理手段91は、標準変
速パターンフラグが送られると、第1の変速テーブルを
参照し、標準の変速パターンの変速段及び変速比に基づ
いて、変速処理を行い、オプション変速パターンフラグ
が送られると、第2の変速テーブルを参照し、対応する
変速パターンの変速段及び変速比に基づいて変速処理を
行う。なお、この場合、自動変速機制御部12は、任意
の手段、例えば、アラーム音等で変速パターンが変更さ
れることを運転者に知らせる。したがって、運転者は煩
雑なスイッチ切替え等を行う必要がなくなる。
【0106】ところで、前記変速パターンの切替えを走
行中に行うと、同じ変速段でも変速比が異なる場合、走
行フィーリングが低下してしまう。そこで、変速パター
ンの切替えは停車時に行われる。なお、運転者が、マニ
ュアルで変速パターンを選択する選択方法を指定した場
合には、走行中に変速パターンを切り替えることができ
る。
【0107】このように、変速環境情報に基づいて、複
数の変速パターンのうちの変速環境情報に対応する変速
パターンが選択されるので、無段変速機10の変速機構
102の変速比を有段で変化させるに当たり、変速比が
運転者の運転感覚に合ったものになる。したがって、変
速に伴う走行フィーリングを向上させることができる。
【0108】本実施の形態においては、CPU31によ
って変速パターン運用処理が行われるようになっている
が、自動変速機制御部12によって変速パターン運用処
理を行うこともできる。また、自動変速機制御部12と
エンジン制御部13とが一体にされている場合には、エ
ンジン制御部によって変速パターン運用処理を行うこと
もできる。
【0109】次に、図6のフローチャートについて説明
する。 ステップS1 メニュー画面で「変速パターン設定・変
更」を選択する。 ステップS2 設定情報を入力する。 ステップS3 変速パターン情報を入力する。 ステップS4 変速パターン関連付け情報を選択し、指
定する。 ステップS5 変速パターンの設定が終了したかどうか
を判断する。変速パターンの設定が終了した場合はステ
ップS6に進み、終了していない場合はステップS1に
戻る。 ステップS6 自動変速機制御部12に送る。 ステップS7 変速パターン及び変速パターン関連付け
情報を第2の変速テーブルに記録し、処理を終了する。
次に、図7のフローチャートについて説明する。 ステップS11 ナビゲーション装置14と連動させて
変速パターンを選択するかどうかを判断する。ナビゲー
ション装置14と連動させて変速パターンを選択する場
合はステップS13に、選択しない場合はステップS1
2に進む。 ステップS12 スイッチを押して、使用したい変速パ
ターンを選択する。 ステップS13 変速環境情報を読み込む。 ステップS14 変速環境情報と変速パターン関連付け
情報とが一致するかどうかを判断する。変速環境情報と
変速パターン関連付け情報とが一致する場合はステップ
S15に、一致しない場合はステップS16に進む。 ステップS15 オプション変速パターンフラグを自動
変速機制御部12に送り、処理を終了する。 ステップS16 標準変速パターンフラグを自動変速機
制御部12に送り、処理を終了する。
【0110】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両制御装置においては、無段変速機と、変速モ
ードとして自動変速モード及び手動変速モードを選択す
るモード選択手段と、前記自動変速モードが選択されて
いる場合に、少なくとも走行条件及び加速要求に基づい
て目標変速比を算出し、該目標変速比と一致するように
前記無段変速機の変速比を制御し、前記手動変速モード
が選択されている場合に、複数の変速段、及び該各変速
段に対応させて設定された変速比の組合せから成る変速
パターンを参照し、シフト信号に従って変速段を選択
し、該変速段に対応させて前記無段変速機の変速比を制
御する変速処理手段と、変速環境を表す変速環境情報を
検出する変速環境情報検出手段と、検出された変速環境
情報に基づいて、複数の変速パターンのうちの前記変速
環境情報に対応する変速パターンを選択する変速パター
ン選択処理手段とを有する。
【0111】この場合、変速環境を表す変速環境情報が
検出され、検出された変速環境情報に基づいて、複数の
変速パターンのうちの変速環境情報に対応する変速パタ
ーンが選択されるので、無段変速機における変速機構の
変速比を有段で変化させるに当たり、変速比が運転者の
運転感覚に合ったものになる。したがって、変速に伴う
走行フィーリングを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両制御装置の機
能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における無段変速機の概念
図である。
【図3】本発明の実施の形態における車両制御装置のブ
ロック図である。
【図4】本発明の実施の形態における選速部の概略図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態における変速マップを示す
図である。
【図6】本発明の実施の形態における変速パターン設定
処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における変速パターン運用
処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態におけるメニュー画面の例
を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における変速パターン数の
入力画面の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における変速パターンの
詳細設定画面の例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における変速パターンの
設定画面の例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における変速パターンの
関連付け設定画面の例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における変速パターンの
特定走行路の関連付け画面の例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における変速パターンの
詳細設定画面への案内画面の例を示す図である。
【符号の説明】
10 無段変速機 15 現在位置検出部 16 データ記録部 31 CPU 33 ROM 38 通信部 40 運転者操作情報検出部 48 前方監視装置 49 表示線認識装置 50 周辺監視装置 60 車両情報検出部 81 変速環境情報検出手段 91 変速処理手段 92 変速パターン選択処理手段 301 シフトレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA07 NA01 NB01 PA32 SB02 SB25 UA07 VA11W VA48Z VA61W VA62Z VA63Z VA64Z VA65Z VA66Z VA67Z VA70W VA74Y VB01Z VB07Z VB12Z VB17Z VB20Z VC01Z VC03Z VC05Z VC06Z VC07Z VD00W VD02Z VD03Z VD12Z VD13Z VD14Z VD15W VD17Z VD19Z VE02Z VE03W VE04Z VE07Z VE08W VE09Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無段変速機と、変速モードとして自動変
    速モード及び手動変速モードを選択するモード選択手段
    と、前記自動変速モードが選択されている場合に、少な
    くとも走行条件及び加速要求に基づいて目標変速比を算
    出し、該目標変速比と一致するように前記無段変速機の
    変速比を制御し、前記手動変速モードが選択されている
    場合に、複数の変速段、及び該各変速段に対応させて設
    定された変速比の組合せから成る変速パターンを参照
    し、シフト信号に従って変速段を選択し、該変速段に対
    応させて前記無段変速機の変速比を制御する変速処理手
    段と、変速環境を表す変速環境情報を検出する変速環境
    情報検出手段と、検出された変速環境情報に基づいて、
    複数の変速パターンのうちの前記変速環境情報に対応す
    る変速パターンを選択する変速パターン選択処理手段と
    を有することを特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 所定の変速段、及び該変速段に対応させ
    て選択された変速比を組み合わせて所定の変速パターン
    として設定し、該所定の変速パターンで変速を行うのに
    適するとして想定された変速環境に対応させて、変速パ
    ターン関連付け情報を前記所定の変速パターンに関連付
    ける変速パターン設定処理手段を有する請求項1に記載
    の車両制御装置。
  3. 【請求項3】 前記変速環境情報検出手段は、現在位置
    検出部によって検出された現在位置に基づいて変速環境
    情報を検出する請求項1に記載の車両制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変速パターン関連付け情報として、
    運転者操作情報検出部から送られた操作情報が変速パタ
    ーンに関連付けられる請求項2に記載の車両制御装置。
  5. 【請求項5】 前記変速パターン関連付け情報として、
    車両情報検出部から送られた車両情報が変速パターンに
    関連付けられる請求項2に記載の車両制御装置。
  6. 【請求項6】 前記変速パターン関連付け情報として、
    現在位置検出部及びデータ記録部から送られた道路情報
    が変速パターンに関連付けられる請求項2に記載の車両
    制御装置。
  7. 【請求項7】 前記変速パターン関連付け情報として、
    通信部から送られた走行環境情報が変速パターンに関連
    付けられる請求項2に記載の車両制御装置。
  8. 【請求項8】 前記変速パターン関連付け情報として、
    監視手段から送られた車両環境情報が変速パターンに関
    連付けられる請求項2に記載の車両制御装置。
  9. 【請求項9】 操作者が変速パターンをマニュアルで選
    択するためのマニュアル選択処理手段を有する請求項1
    に記載の車両制御装置。
  10. 【請求項10】 変速モードとして自動変速モードが選
    択されている場合に、少なくとも走行条件及び加速要求
    に基づいて目標変速比を算出し、該目標変速比と一致す
    るように無段変速機の変速比を制御し、前記変速モード
    として手動変速モードが選択されている場合に、複数の
    変速段、及び該各変速段に対応させて設定された変速比
    の組合せから成る変速パターンを参照し、シフト信号に
    従って変速段を選択し、該変速段に対応させて前記無段
    変速機の変速比を制御し、変速環境を表す変速環境情報
    を検出し、検出された変速環境情報に基づいて、複数の
    変速パターンのうちの変速環境情報に対応する変速パタ
    ーンを選択することを特徴とする車両制御方法。
  11. 【請求項11】 所定の変速段、及び該変速段に対応さ
    せて選択された変速比を組み合わせて所定の変速パター
    ンとして設定し、該所定の変速パターンで変速を行うの
    に適するとして想定された変速環境に対応させて、変速
    パターン関連付け情報を前記所定の変速パターンに関連
    付ける請求項10に記載の車両制御方法。
  12. 【請求項12】 変速モードとして自動変速モードが選
    択されている場合に、少なくとも走行条件及び加速要求
    に基づいて目標変速比を算出し、該目標変速比と一致す
    るように無段変速機の変速比を制御し、前記変速モード
    として手動変速モードが選択されている場合に、複数の
    変速段、及び該各変速段に対応させて設定された変速比
    の組合せから成る変速パターンを参照し、シフト信号に
    従って変速段を選択し、該変速段に対応させて前記無段
    変速機の変速比を制御し、変速環境を表す変速環境情報
    を検出し、検出された変速環境情報に基づいて、複数の
    変速パターンのうちの変速環境情報に対応する変速パタ
    ーンを選択することを特徴とする車両制御方法のプログ
    ラムを記録した記録媒体。
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