JP2002138067A - モノカルボン酸3級−アルキルエステルの製造方法 - Google Patents

モノカルボン酸3級−アルキルエステルの製造方法

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Masayuki Maeda
昌之 前田
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誠司 川野
Taiichi Shiomi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課 題】 モノカルボン酸3級−アルキルエステル
を高純度、高収率で得る方法の提供。 【解決手段】 モノカルボン酸と3級アルコールよりな
る混合液に、一価の酸基を有するエステル化剤を逐次添
加して一般式1のモノカルボン酸3級アルキルエステル
を得る。エステル化剤にハロゲン化芳香族スルホニル、
触媒にアミド類を使用する。一般式1の化合物の具体例
には式4の化合物がある。 (Rは炭化水素基を、Rは3級飽和炭化水素基を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノカルボン酸3
級−アルキルエステル、例えばt−ブトキシカルボニル
置換ノルボルネン誘導体を工業的に容易に、収率よく製
造する方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、一般
に、製造が困難な、3級アルコールのモノカルボン酸エ
ステルを、モノカルボン酸と3級アルコールより、一段
の反応工程で、高収率で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】モノカルボン酸とアルコールとのエステ
ル化反応は、酸触媒の存在下に、直接エステル化する方
法、カルボン酸をハロゲン化した後、アルコールと反応
させる方法、或いは、酸性または塩基性触媒の存在下
に、エステル交換する方法等により得られることが知ら
れている。しかしながら、これらのエステル化反応は、
1級ないし2級アルコールの場合は、容易に進むが、3
級アルコールの場合は、置換基による立体障害のためエ
ステル化反応が進みにくく、またそのカルボカチオンが
安定であるため、生成したエステルの解離反応が生じや
すい等のため、通常用いられエステル化方法において
は、反応が容易に進まず、極めて低収率で、困難であ
る。
【0003】一方、近年、モノカルボン酸3級−アルキ
ルエステルは、電子材料等の分野で注目されてきてい
る。例えばt−ブトキシカルボニル置換テトラシクロド
デセン類である、テトラシクロ[4.4.0.1.
2,5 1.7,10]ドデセ−8−エン−3−カルボ
ン酸t−ブチルエステルは、高集積回路用、特にArF
エキシマレーザー等の真空紫外領域の露光に好適なレジ
スト用樹脂の原料として、近年注目されてきている。従
来、t−ブトキシカルボニル置換テトラシクロドデセン
類の製造方法としては、t−ブチルアクリレートとジシ
クロペンタジエン類のデイールス・アルダー反応によ
り、得られることが知られている。(K.D.AhnJ.Photopo
lym.Sci.Technol.,Vol.11,No.3,499-503(1998))。
【0004】しかしながら、t−ブチルアクリレートを
原料とする上記の製造方法では、t−ブトキシカルボニ
ル置換ノルボルネン類が、t−ブチルアクリレートとシ
クロペンタジエン類からデイールス・アルダー反応によ
り容易に高収率で得られるのと異なり、そのデイールス
・アルダー反応は、加圧下で、しかも180〜200℃
の高い反応温度での条件が必要であるという問題点があ
る。また、そのため、反応により生成したt−ブトキシ
カルボニル置換テトラシクロドデセン類からt−ブチル
基が離脱したカルボン酸置換テトラシクロドデセン類が
できやすく、またこれが副反応を起こす原因となること
もあり、各種のt−ブトキシカルボニル置換ノルボルネ
ン類の副生物が生成するために、収率が低く、また反応
生成物から高純度の目的物を得るためには精密蒸留も必
要であるという問題点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、モ
ノカルボン酸3級−アルキルエステルの製造の困難性、
例えばt−ブトキシカルボニル置換テトラシクロドデセ
ン類の製造方法に於ける上述したような状況に鑑み、3
級アルコールとモノカルボン酸を原料として、工業的に
実施容易な製造条件で、しかも高収率、高純度のモノカ
ルボン酸3級−アルキルエステル、例えばt−ブトキシ
カルボニル置換テトラシクロドデセン類及びt−ブトキ
シカルボニル置換ビシクロヘプトエン類等のモノカルボ
ン酸3級−アルキルエステル等の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、モノカ
ルボン酸と、3級アルコールよりなる混合液中に、触媒
の存在下、3級アルコールとエステル交換し得る一価の
酸基を有するエステル化剤を逐次添加することを特徴と
する下記一般式1で示されるモノカルボン酸3級−アル
キルエステルの製造方法が提供される。
【0007】
【化3】 一般式1 (式中、Rは炭化水素基を表し、Rは3級飽和炭化
水素基を表す。)
【0008】本発明の製造法において用いられる、出発
原料であるモノカルボン酸としては、炭化水素モノカル
ボン酸であり、テトラシクロドデセン環、ノルボルネン
環等の架橋環炭化水素モノカルボン酸、例えば、テトラ
シクロ[4.4.0.12, .17,10]ドデセ
−8−エン−3−カルボン酸、テトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]ドデセ−8−エン−3−
メチル−3−カルボン酸、ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−5−エン−2−カルボン酸、ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2−メチル−2−カルボン酸等
が挙げられる。
【0009】同様に、フェニル環、ビフェニル環、ナフ
タレン環、アントラセン環等の芳香環炭化水素モノカル
ボン酸、例えば安息香酸、P−イソプロピル安息香酸、
メチル安息香酸、3−ビフェニルカルボン酸、α―ナフ
トエ酸、β―ナフトエ酸、2−メチルー1−ナフトエ
酸、アントラセンー2−カルボン酸等が挙げられる。ま
た、シクロヘキサン環、ビシクロヘキサン環、シクロナ
フタレン環、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ
ン環、スピロ[4,5]デカン環、等の脂環炭化水素モ
ノカルボン酸、例えばシクロヘキサンカルボン酸、2−
メチルシクロヘキサンカルボン酸、スピロ[4,5]デ
カンー1−カルボン酸、ヒドロインダンー1−カルボン
酸、デカリンー1−カルボン酸等が挙げられる。さら
に、炭素数2〜12の脂肪族飽和炭化水素のモノカルボ
ン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ラウ
リル酸、ステアリン酸等が挙げられる。
【0010】本発明の製造方法において用いられる3級
アルコールとしては、脂肪族飽和炭化水素3級アルコー
ルであり、具体的には、t-ブチルアルコール、t-ペンチ
ルアルコール、t−ヘキシルアルコール、1,1,3,
3−テトラメチルブチルアルコール等の脂肪族3級アル
コール、1−メチルー1―シクロヘキシルアルコール、
1−エチルー1−シクロヘキシルアルコール、1−メチ
ルエチルー1−シクロヘキシルアルコール、1−メチル
エチルー1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)アル
コール等の脂環3級アルコール、1−アダマンチルアル
コール、2−メチルー2−アダマンチルアルコール等の
架橋環3級アルコール等が挙げられる。
【0011】したがって、本発明の目的物である下記一
般式1で示されるモノカルボン酸3級−アルキルエステ
ルとしては、以下の化合物がある。
【0012】
【化4】 一般式1 (式中、Rは炭化水素基を表し、Rは3級飽和炭化
水素基を表す。)
【0013】例えばテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]ドデセ−8−エン−3−カルボ
ン酸−t−ブチルエステル、テトラシクロ[4.4.
0.12, .17,10]ドデセ−8−エン−3−
メチル−3−カルボン酸−t−ブチルエステル、ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸−
t−ブチルエステル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−
5−エン−2−メチル−2−カルボン酸−t−ブチルエ
ステル、テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]ドデセ−8−エン−3−カルボン酸−t−ペ
ンチルエステル、テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]ドデセ−8−エン−3−メチル
−3−カルボン酸−t−ペンチルエステル、ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸−t
−ペンチルエステル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−
5−エン−2−メチル−2−カルボン酸−t−ペンチル
エステル、テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]ドデセ−8−エン−3−カルボン酸−t−1
−エチルシクロヘキシルエステル、テトラシクロ[4.
4.0.1 ,5 .17,10]ドデセ−8−エン−
3−メチル−3−カルボン酸−t−1−エチルシクロヘ
キシルエステル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸−t−1−エチルシクロヘキシル
エステル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2−メチル−2−カルボン酸−t−1−エチルシクロヘ
キシルエステル、テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]ドデセ−8−エン−3−カルボ
ン酸−1−アダマンチルエステル、テトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]ドデセ−8−エン−
3−メチル−3−カルボン酸−1−アダマンチルエステ
ル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カ
ルボン酸−1−アダマンチルエステル、ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2−メチル−2−カルボン
酸−1−アダマンチルエステル、安息香酸t−ブチルエ
ステル、ナフタレン2−カルボン酸t−ブチルエステ
ル、3−ビフェニルカルボン酸t−ブチルエステル、シ
クロヘキサンカルボン酸t−ブチルエステル、酢酸t−
ブチルエステル、プロピオン酸t−ブチルエステル、ラ
ウリル酸t−ブチルエステル等が挙げられる。
【0014】本発明の、一般式1で表されるモノカルボ
ン酸3級−アルキルエステルの製造方法においては、モ
ノカルボン酸と、3級アルコールの混合液中に、触媒の
存在下、3級アルコールとエステル交換し得る一価の酸
基を有するエステル化剤を逐次添加し反応させることに
より、本発明の目的物である一般式1で示されるモノカ
ルボン酸3級-アルキルエステルを収率良く得ることが
できる。
【0015】
【化5】 一般式1 (式中、Rは炭化水素基を表し、Rは3級飽和炭化
水素基を表す。)
【0016】本発明の製造方法においては、モノカルボ
ン酸と、3級アルコールの混合液中に、3級アルコール
とエステル交換し得る一価の酸基を有するエステル化剤
を逐次添加して反応を行う。逐次添加方法としては、例
えば、モノカルボン酸と、3級アルコールの混合液中
に、上記エステル化剤を、例えば0.5〜10時間程度
かけて、連続して又は分割して添加する。このことは、
下記反応式3に示すように、本発明の主たる反応と推測
される反応は、まず、原料のモノカルボン酸に、例えば
下記一般式2で示される3級アルコールとエステル交換
し得る一価の酸基を有するエステル化剤が反応し、3級
アルコールとエステル交換し得る一価の酸基を有するエ
ステル化物が生成する。
【0017】
【化6】 一般式2 (式中、Xはハロゲン原子を表し、Arはベンゼン環又
は炭素数1〜3のアルキル置換ベンゼン環を表す。)
【0018】この場合、本発明の反応条件下において
は、上記一般式2で示されるエステル化剤は、混合液中
に共存する3級アルコールとは殆ど反応しない。次い
で、この生成した上記エステル化物と、もう一方の原料
である、混合液中に共存する3級アルコールとが、エス
テル交換反応し、2つの反応が選択的に同時に非平衡的
に進行するために、本発明の目的物である前記一般式1
で示されるモノカルボン酸3級-アルキルエステルが、
見かけ上、一工程で、高い収率で得られるものと推測さ
れる。
【0019】
【化7】 反応式3(式中、R、Rは一般式1のそれと同じで
あり、X,Arは一般式2のそれと同じである。)
【0020】本発明の製造方法において、使用する原料
のモノカルボン酸は、精製品でも、粗製品でもよいが、
好ましくは純度95%程度のものが好ましい。本発明の
製造方法においては、反応に際し、特定の触媒の共存下
に反応を行う事が好ましい。
【0021】使用される触媒としては、3級アミド類で
あり、例えば、ジメチルアセトアミド(DMAC)、ジ
メチルホルムアミド(DMF)、ジエチルアセトアミ
ド、ジエチルホルムアミド、N―メチルピロリドン等が
例示できる。これらの中では、ジメチルアセトアミド
(DMAC)、ジメチルホルムアミド(DMF)が好ま
しく、特にジメチルアセトアミドが好ましい。使用量
は、モノカルボン酸に対して0.01〜30重量部の範
囲程度、好ましくは0.1〜5重量部の範囲である。
【0022】本発明の製造方法においては、3級アルコ
ールとエステル交換し得る一価の酸基を有するエステル
化剤としては、例えばスルホニル基、アセチル基又はト
リフルオロアセチル基などの一価の酸基を有するエステ
ル化剤であり、具体的には、メタンスルホニルクロライ
ドなどの脂肪族スルホニルクロライド、P−トルエンス
ルホン酸クロライドで例示される芳香族スルホニルクロ
ライドなどの下記一般式2で示されるハロゲン化芳香族
スルホニル、無水酢酸又はトリフルオロ無水酢酸などが
挙げられる。これらの中では、下記一般式2で示される
ハロゲン化芳香族スルホニルか好ましく、P−トルエン
スルホン酸クロライドが特に好ましい。
【0023】
【化8】 一般式2 (式中、Xはハロゲン原子を、Arはベンゼン環又は炭
素数1〜3のアルキル置換ベンゼン環を表す)
【0024】上記エステル化剤の使用量は、通常、原料
のモノカルボン酸に対して100〜500モル%、好ま
しくは100〜200モル%が用いられる。本発明の製
造方法においては、エステル化反応に際して、通常、3
級アルコールとエステル交換し得る一価の酸基を有する
エステル化剤から発生する酸を補足する為に、塩基が用
いられる。塩基としては、特に限定はされないが、例え
ばトリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム等が例示
でき、これらのうちではピリジンが好ましい。塩基の使
用量は、モノカルボン酸に対して2.0〜50モル倍の
範囲、中でも2.0〜30モル倍が好ましい。反応温度
は、30〜80℃の範囲、好ましくは40〜60℃の範
囲である。反応圧力は、特に制限はないが、通常100
〜1000kpaの範囲、好ましくは100〜300k
paである。このような反応条件のもとで、反応は、通
常1〜20時間程度で終了する。また、エステル化反応
の終点は液体クロマトグラフィー(HPLC)分析ある
いは、ガスクロマトグラフィー分析等により確認するこ
とができる。
【0025】本発明の製造方法においては、通常、モノ
カルボン酸と3級アルコールの混合液に、温度40〜6
0℃の加温下において、エステル化剤を、例えば滴下等
の方法により逐次添加し、その後さらに反応させること
により行われる。この場合、ジメチルアセトアミド等の
触媒は、モノカルボン酸と3級アルコールの混合液ない
しエステル化剤の、いずれか一方に全部又は両者に分割
添加してもよい。同様に、塩基についても、モノカルボ
ン酸と3級アルコールの混合液ないしエステル化剤の、
いずれか一方に全部又は両者に分割添加してもよい。本
発明の製造方法においては、原料モノカルボン酸に対す
る目的物の収率は、通常、40〜90モル%程度であ
る。本発明の製造方法においては、反応に際し、溶媒を
用いてもよい。溶媒としてはアルコール以外の有機溶媒
が好ましく、例えばトルエン等の芳香族溶媒、ケトン類
溶媒、エーテル類溶媒等を挙げることが出来る。また、
前記の、ジメチルアセトアミド等の触媒あるいはピリジ
ン等の塩基を溶媒として用いても良い。
【0026】本発明の製造方法においては、反応終了後
の反応混合物は、例えば、苛性ソーダなどのアルカリ水
溶液により中和し、水層を分液除去した後、残った油層
中の溶媒を蒸留などで留去することにより、本発明の目
的物であるモノカルボン酸t-アルキルエステルの精製
物、例えば前記例示化合物のt−ブトキシカルボニル−
テトラシクロドデセンを得ることができる。
【0027】次に、本発明の製造方法について、実施例
でさらに詳細に説明する。なお、実施例中の目的物の純
度及び収率は、ガスクロマトグラフィー分析乃至液体ク
ロマトグラフィー分析により算出した。また目的物は、
質量分析およびプロトンNMR分析により、同定確認を
行った。
【0028】
【実施例1】ノルボルネンカルボン酸t−ブチルエステ
ルの製造
【0029】
【化9】 式4
【0030】撹拌機、温度計、滴下ロート及び還流コン
デンサーを備えた1Lの四ツ口フラスコにビシクロ
(2,2,1)ヘプト−5−エン−2−カルボン酸69
g(0.5mol)とピリジン118.5g(1.5m
ol)及びt−ブタノール74g(1.0mol)を仕
込み、フラスコ内を窒素ガス置換した後、60℃に加温
し撹拌溶解させた。次いで、同温度を保ちながら、p−
トルエンスルホニルクロライド190g(1.0mo
l)をジメチルアセトアミド204gに溶解した溶液を
1.5Hrかけて滴下し、その後さらに同温度で2Hr
撹拌した。反応終了後、得られた反応混合物にトルエン
204g、水204gを加え、撹拌後水層を分液除去す
る。次に、残つた油層に16%NaOH水溶液102g
を加え、更に水を追加添加して撹拌した後、水層を分液
除去する。得られた油層中のトルエン等を減圧蒸留によ
って留去することにより、目的物のビシクロ(2,2,
1)ヘプト−5−エン−2−カルボン酸−t−ブチルエ
ステル78gを純度99.5%(ガスクロマトグラフィ
ー分析)の微黄色液体として得た。(原料カルボン酸に
対する収率80%)
【0031】
【実施例2】テトラシクロドデセンカルボン酸t−ブチ
ルエステルの製造
【0032】
【化10】 式5
【0033】撹拌機、温度計、滴下ロート及び還流コン
デンサーを備えた2Lの四ツ口フラスコに、テトラシク
ロ[4.4.0.12.5 .17,10]ドデセ−8
−エン−3−カルボン酸を102g(0.5mol)
と、ピリジン118.5g(1.5mol)及びt−ブ
タノール74g(1.0mol)を仕込み、フラスコ内
を窒素ガス置換した後、60℃に加温し、撹拌溶解させ
た。次いで、同温度を保ちながらp−トルエンスルホニ
ルクロライド190g(1.0mol)をジメチルアセ
トアミド204gに溶解した溶液を1.5Hrかけて滴
下し、その後、さらに同温度で2時間撹拌し、目的物を
含む反応混合物を得た。反応終了後、得られた反応混合
物にトルエン204g、水204gを加え、1時間撹拌
した後、水層を分液除去する。次に、残った油層に16
%NaOH水溶液102gを加え、更に水を追加添加し
て撹拌した後、水層を分液除去する。得られた油層中の
トルエン等を減圧蒸留で留去することにより、目的物の
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1 ,10
ドデセ−8−エン−3−カルボン酸t−ブチルエステル
111gを純度99.3%(ガスクロマトグラフィ分
析)の微黄色液体として得た。(原料カルボン酸に対す
る収率85%)
【0034】
【実施例3】ノルボルネンカルボン酸―エチルシクロヘ
キシルエステルの製造
【0035】
【化11】 式6
【0036】撹拌機、温度計、滴下ロート及び還流コン
デンサーを備えた2Lの四ツ口フラスコにビシクロ
(2,2,1)ヘプト−5−エン−2−カルボン酸19
3.7g(1.4モル)と1−エチルシクロヘキサノー
ル215g(1.68モル)及びN、N―ジメチルアセ
トアミド58gを仕込み、フラスコ内を窒素ガス置換し
た後、55℃に加温し撹拌溶解させた。次いで、同温度
を保ちながら、p−トルエンスルホニルクロライド32
0.4g(1.68モル)をピリジン320gに溶解し
た溶液を3時間かけて滴下し、その後さらに同温度で一
晩撹拌した。反応終了後、得られた反応混合物にトルエ
ン580g、水590gを加え、撹拌後水層を分液除去
し、次に、残った油層に16%NaOH水溶液420g
を加え、更に水を追加添加して撹拌した後、水層を分液
除去する。得られた油層中のトルエン等を減圧蒸留によ
って留去することにより目的物のビシクロ(2,2,
1)ヘプト−5−エン−2−カルボン酸−1−エチルシ
クロヘキシルエステル243gを純度98.8%(液体
クロマトグラフィー分析)の微黄色液体として得た。
(原料カルボン酸に対する収率68.1%)
【0037】
【実施例4】ノルボルネンカルボン酸―t−ペンチルエ
ステルの製造
【0038】
【化12】 式7
【0039】撹拌機、温度計、滴下ロート及び還流コン
デンサーを備えた5Lの四ツ口フラスコにビシクロ
(2,2,1)ヘプト−5−エン−2−カルボン酸55
3g(4.0モル)とt−ペンチルアルコール425g
(4.82モル)及びN、N―ジメチルアセトアミド1
65.6gを仕込み、フラスコ内を窒素ガス置換した
後、60℃に加温し撹拌溶解させた。次いで、同温度を
保ちながら、p−トルエンスルホニルクロライド91
5.4g(4.8モル)をピリジン915gに溶解した
溶液を4時間かけて滴下し、その後さらに同温度で一晩
撹拌した。反応終了後、得られた反応混合物に水166
0gを加え、撹拌後水層を分液除去し、次に、残った油
層に16%NaOH水溶液600gを加え、更に水を追
加添加して撹拌した後、水層を分液除去する。得られた
油層を減圧蒸留によって留去することにより目的物のビ
シクロ(2,2,1)ヘプト−5−エン−2−カルボン
酸−t−ペンチルエステル709gを純度99.1%
(ガスクロマトグラフィー分析)の無色透明液体として
得た。(原料カルボン酸に対する収率85.3%)
【0040】
【実施例5】ノルボルネンカルボン酸―アダマンチルエ
ステルの製造
【0041】
【化13】 式8
【0042】撹拌機、温度計、滴下ロート及び還流コン
デンサーを備えた1Lの四ツ口フラスコにビシクロ
(2,2,1)ヘプト−5−エン−2−カルボン酸3.
9g(0.028モル)と1−アダマンタノール4.5
g(0.0296モル)、N、N―ジメチルアセトアミ
ド1.2g及びピリジン6.6gを仕込み、フラスコ内
を窒素ガス置換した後、60℃に加温し撹拌溶解させ
た。次いで、同温度を保ちながら、p−トルエンスルホ
ニルクロライド5.6g(0.0294モル)をピリジ
ン6.6gに溶解した溶液を1.5時間かけて滴下し、
その後さらに同温度で一晩撹拌した。反応終了後、得ら
れた反応混合物にトルエン30g、水30gを加え、撹
拌後水層を分液除去し、次に、残った油層に16%Na
OH水溶液2.1gを加え、更に水を追加添加して撹拌
した後、水層を分液除去する。得られた油層中のトルエ
ン等を減圧蒸留によって留去し、その残留物をメタノー
ルで晶析することにより、目的物のビシクロ(2,2,
1)ヘプト−5−エン−2−カルボン酸−1−アダマン
チルエステル5.3gを純度92.3%(液体クロマト
グラフィー分析)の白色結晶として得た。(原料カルボ
ン酸に対する収率64.4%)
【0043】
【実施例6】安息香酸t−ブチルエステルの製造;撹拌
機、温度計、滴下ロート及び還流コンデンサーを備えた
1Lの四ツ口フラスコに安息香酸12.2g(0.1モ
ル)とt−ブチルアルコール8.9g(0.12モ
ル)、N、N―ジメチルアセトアミド3.7gを仕込
み、フラスコ内を窒素ガス置換した後、60℃に加温し
撹拌溶解させた。次いで、同温度を保ちながら、p−ト
ルエンスルホニルクロライド22.9g(0.12モ
ル)をピリジン22.2gに溶解した溶液を1時間かけ
て滴下し、その後さらに同温度で2時間撹拌した。反応
終了後、得られた反応混合物に水50gを加え、撹拌後
水層を分液除去し、次に、残った油層に16%NaOH
水溶液12gを加え、更に水を追加添加して撹拌した
後、水層を分液除去した。得られた油層を減圧蒸留し、
その残留物をメタノールで晶析することにより、目的物
の安息香酸t−ブチルエステル13.3gを純度98.
7%(ガスクロマトグラフィー分析)の白色結晶として
得た。(原料安息香酸に対する収率74.9%)
【0044】
【実施例7】プロピオン酸t−ブチルエステルの製造;
撹拌機、温度計、滴下ロート及び還流コンデンサーを備
えた1Lの四ツ口フラスコにプロピオン酸7.4g
(0.1モル)とt−ブチルアルコール8.9g(0.
12モル)、N、N―ジメチルアセトアミド2.2gを
仕込み、フラスコ内を窒素ガス置換した後、60℃に加
温し撹拌溶解させた。次いで、同温度を保ちながら、p
−トルエンスルホニルクロライド22.9g(0.12
モル)をピリジン22.2gに溶解した溶液を1時間か
けて滴下し、その後さらに同温度で2時間撹拌した。反
応終了後、得られた反応混合物に水50gを加え、撹拌
後水層を分液除去し、次に、残った油層に16%NaO
H水溶液12gを加え、更に水と4.4%塩酸水を追加
添加して撹拌した後、水層を分液除去した。残った油層
を更に水洗し、水層を分液除去して、得られた油層を、
減圧蒸留し、目的物のプロピオン酸t−ブチルエステル
6.1gを純度99.9%(ガスクロマトグラフィー分
析)の透明液体として得た。(原料プロピオン酸に対す
る収率46.9%)
【0045】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、出発原料の
モノカルボン酸と3級アルコールより、工業的に実施容
易な反応条件で、1工程の反応で各種のモノカルボン酸
3級−アルキルエステルを製造することが出来る。ま
た、原料及び生成物共に熱的に安定な化合物であり、反
応条件も、熱分解を起こすことのない穏和な条件であ
り、工業的に容易に、高純度、高収率でモノカルボン酸
3級−アルキルエステルを製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 川野 誠司 和歌山県和歌山市小雑賀二丁目5番115号 本州化学工業株式会社内総合研究所内 (72)発明者 塩見 泰一 和歌山県和歌山市小雑賀二丁目5番115号 本州化学工業株式会社内総合研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 BA51 BE55 BJ20 BJ30 4H039 CA66 CD10 CD30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モノカルボン酸と、3級アルコールよりな
    る混合液中に、触媒の存在下、3級アルコールとエステ
    ル交換し得る一価の酸基を有するエステル化剤を逐次添
    加することを特徴とする一般式1で示されるモノカルボ
    ン酸3級-アルキルエステルの製造方法。 【化1】 一般式1 (式中、Rは炭化水素基を表し、Rは3級飽和炭化
    水素基を表す。)
  2. 【請求項2】3級アルコールとエステル交換し得る一価
    の酸基を有するエステル化剤が、一般式2で示されるハ
    ロゲン化芳香族スルホニルである、請求項1記載のモノ
    カルボン酸3級−アルキルエステルの製造方法。 【化2】 一般式2 (式中、Xはハロゲン原子を表し、Arはベンゼン環又
    は炭素数1〜3のアルキル置換ベンゼン環を表す。)
  3. 【請求項3】触媒が3級アミド類である、請求項1記載
    のモノカルボン酸3級−アルキルエステルの製造方法。
  4. 【請求項4】塩基を共存させてなる、請求項1記載のモ
    ノカルボン酸3級−アルキルエステルの製造方法。
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