JP2004315437A - ノルボルネンジカルボン酸モノエステル類及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記一般式(1)で示される、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類。
(式中、Rは遊離原子価の原子が3級炭素原子である、アルキル基が置換していてもよいアダマンチル基又は1−アルキル置換シクロアルキル基を表す。)
下記一般式(2)で表される3級脂環状アルコールを、アルカリ金属又は水素化アルカリ金属の存在下で、アルコキシドとし、次いで、式(1)で示される5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物と反応させて、ジカルボン酸モノエステルとすることを特徴とする5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類の製造方法。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なノルボルネンジカルボン酸モノエステル類に関する。
さらに詳しくは、本発明は、電子材料用フォトレジスト樹脂原料、感光剤成分、溶解抑止剤成分、医薬品の中間原料又は有効成分等として有用な、新規な5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光リソグラフィ分野では、集積回路の高密度化に対応するため、ArFエキシマレーザーなどの真空紫外領域の露光光も検討されている。そして、そのためのフォトレジスト組成物の共重合樹脂成分として、多核芳香環化合物と共に、各種のノルボルネン誘導体化合物が知られている。
これらのうち、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類は、フォトレジスト用原料として、とくにKrFやArF等の超短波長光源用樹脂の共重合原料として、近年、注目されてきている。これらの化合物については、例えば、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシアンヒドリンとt−ブタノールを塩基触媒の存在下に反応させて得られた、下記化合物1のビシクロ[2,2,1]−5−ヘプタン−2,3−ジカルボン酸モノ−t−ブチルエステルが知られている(特開平2001−228613号公報)。また、無水5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシドとイソボルネオールを塩基触媒の存在下に反応させて得られた、下記化合物2、あるいはイソボルネオールに代わり2−ノルボルナンメタノールを用いて得られた、下記化合物(3)が知られている(特開平2001−183839号公報)。
【0003】
【化4】
化合物(1)
【0004】
【化5】
化合物(2)
【0005】
【化6】
化合物(3)
【0006】
しかしながら、これらの化合物は、フォトレジスト用共重合樹脂等の原料として、未だその性能は開発途上にあり、十分な性能を満たすものは見いだされていない。
【0007】
【特許文献】
【特許文献1】特開平2001−228613号公報
【特許文献2】特開平2001−183839号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者らは、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類において、より分解しやすいエステル基を持つものは、フォトレジスト用樹脂の成分とし用いた場合、アルカリ可溶性が向上し、レジストの感度が向上する事が期待され、さらに、アルカリ分解後の分解生成物の分子量が大きいと揮発成分の生成が抑制されることも期待される。ここにおいて、本発明者らは嵩高い3級環状アルキル基を持つ5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類が有用であることを見出し、これらの嵩高い3級環状アルキル基を持つ5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類は本発明者の知る限りにおいて新規である。また、これらの新規な化合物は、下記一般式(2)で示される、嵩高い3級脂環状アルコールを、アルカリ金属又は水素化アルカリ金属の存在下で、アルカリ金属アルコキシドとし、次いで、これと、式(1)で示される5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物を反応させることにより、下記一般式(1)で示される5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類を容易に得られる事を見出し、本発明に至った。
【0009】
【化7】
一般式(1)
(式中、Rは遊離原子価の原子が3級炭素原子である、アルキル基が置換していてもよいアダマンチル基又は1−アルキル置換シクロアルキル基を表す。)
【0010】
【化8】
一般式(2)
(Rは一般式1のそれと同じである。)
【0011】
従って、本発明は、嵩高い3級環状アルキル基を持つ5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類を提供しようとするものである。また、それらのジカルボン酸モノエステル類の製造方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、前記一般式(1)で示される、5−ノルボルネン−2 ,3−ジカルボン酸モノエステル類が提供される。
式中、Rは遊離原子価の原子が3級炭素原子である、アルキル基が置換していてもよいアダマンチル基又は1−アルキル置換シクロアルキル基を表す。
アルキル基が置換していてもよいアダマンチル基又は1−アルキル置換シクロアルキル基において、置換アルキル基としては、炭素原子数1〜4の直鎖状、又は分岐鎖状アルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、直鎖状、又は分岐鎖状のプロピル基、ブチル基等が挙げられる。
また、シクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
従って、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノ−1−アルキル置換シクロアルキルエステルとしては、具体的には、例えば、下記化学式(1)〜(4)の化合物が挙げられる。
また、同様に5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノアダマンチルエステルとしては、具体的には、例えば、下記化学式(5)〜(8)の化合物が挙げられる。
【0013】
【化9】
化学式(1)
【0014】
【化10】
化学式(2)
【0015】
【化11】
化学式(3)
【0016】
【化12】
化学式(4)
【0017】
【化13】
化学式(5)
【0018】
【化14】
化学式(6)
【0019】
【化15】
化学式(7)
【0020】
【化16】
化学式(8)
【0021】
このような、本発明の前記一般式(1)で表される5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類は、例えば、下記反応式で表されるように、前記一般式(2)で表される3級脂環状アルコールを、アルカリ金属又は水素化アルカリ金属の存在下で、下記一般式(3)で表される金属アルコキシドとし、次いで、これと、前記式(1)で示される5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物を反応させて、目的物である本発明のジカルボン酸モノエステルを得る事ができる。
【0022】
【化17】
一般式(2) 一般式(3) 式(1) 一般式(1)
(式中、Rは一般式(1)のそれと同じであり、また、Xはアルカリ 金属原子を示す。)
【0023】
上記、本発明の5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類の製造において、原料として用いられる上記一般式(2)で表される3級脂環状アルコールとしては、具体的には、1−メチル−シクロペンチルアルコール、1−エチル−シクロペンチルアルコール、1−メチルーシクロヘキシルアルコール、1−エチルーシクロヘキシルアルコール、1−イソプロピルーシクロヘキシルアルコール、1−イソブチルーシクロヘキシルアルコール、1、3−ジメチルーシクロヘキシルアルコール、1,4−ジメチルーシクロヘキシルアルコール、1,3,5−トリメチルーシクロヘキシルアルコール、1,3―ジエチルーシクロヘキシルアルコール、1−アダマンタノール、3−メチル−1−アダマンタノール、3−エチル−1−アダマンタノール、3−イソプロピル−1−アダマンタノール、3−イソブチル−1−アダマンタノール、5−メチル−1−アダマンタノール、2−メチル−2−アダマンタノール、2−エチル−2−アダマンタノール又は2,5−ジメチル−2−アダマンタノール等を挙げることができる。
【0024】
また、アルカリ金属又は水素化アルカリ金属としては、例えば、金属リチウム、金属カリウム、金属ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウム、水素化ナトリウム等が挙げられる。これらの中でも、水素化アルカリ金属が好ましく、水素化ナトリウム、水素化カリウムが特に好ましい。
また、酸無水物としては、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物が用いられる。
【0025】
本発明の5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類の製造方法においては、まず、3級脂環状アルキルアルコールをアルカリ金属アルコキシドとする。金属アルコキシド生成反応においては、3級脂環状アルキルアルコール1モルに対する金属アルカリ又は水素化アルカリ金属のモル比は、通常、0.8〜1.2の範囲、特に0.9〜1.0が好ましい。モル比は、金属アルカリ又は水素化アルカリ金属が過剰になりすぎると、次工程の酸無水物との反応で目的物のモノエステルとの分離が困難な副生物が生成し、好ましくない。また、反応においては、溶媒は使用しなくてもよいし、又は使用してもよい。溶媒を使用する場合は、溶媒としては、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒が好ましく用いられる。溶媒の量としては、特に限定されるものではないが、3級脂環状アルキルアルコール100重量部に対して、通常、100〜300重量部の範囲で用いられる。
反応温度は、用いる3級脂環状アルキルアルコールによって異なるが、通常40℃〜130℃の範囲、好ましくは70℃〜110℃の範囲である。
このような反応条件においては、反応は通常、2〜6時間程度で終了し、通常、3級環状アルキルアルコールは、化学量論量で金属アルコキシドとなる。
【0026】
ついで、得られたアルカリ金属アルコキシドと5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物を反応させて、モノエステル化物とする。
生成アルカリ金属アルコキシド1モルに対する、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物のモル比は通常、0.8〜1.2の範囲、特に0.9〜1.0が好ましい。モル比は、生成アルカリ金属アルコキシドが過剰になりすぎると、目的物との分離が困難な副生物が生成し、好ましくない。また、モノエステル化反応においては、溶媒は新たに追加使用しなくてもよいし、又は使用してもよい。新たに溶媒を追加使用する場合は、溶媒としては、反応温度において反応原料を溶解するものであれば特に制限はないが、通常溶媒として用いられている、芳香族炭化水素類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、又は、それらの混合物を用いることができる。これらのうちでは、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒が好ましく用いられる。また、新たに使用する溶媒は、5−ノルボルネン2,3−ジカルボン酸無水物との混合溶媒として用いるのが好ましい。
【0027】
新たに使用する溶媒の量は特に制限はないが、通常、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物100重量部に対して100〜300重量部の範囲が好ましい。
反応温度は通常40℃〜70℃の範囲、好ましくは55℃〜65℃の範囲である。
また、反応圧力は、特に限定されないが、通常、常圧付近である。
このような反応条件においては、モノエステル化反応は通常、1〜10時間程度で終了する。
付加反応の終点は、例えば、高速液体クロマトグラフィー分析により、反応液中の未反応の5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸量を追跡し、消失した時点を終点とする。
【0028】
従って、上記製造方法の好ましい態様によれば、3級脂環状アルキルアルコールと水素化アルカリ金属を、窒素ガス等の不活性雰囲気中において、溶媒中、加温下に反応させ、金属アルコキシドを生成させ、ついで、これと5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物を混合して、反応させることによって行われる。この場合、好ましい態様としては、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物の前記追加溶媒溶液中に、生成した金属アルコキシド溶液を滴下するか、又は生成したアルコキシド溶液中に5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物溶液を滴下して反応させる。
本発明の製造方法においては、目的物である5−ノルボルネン−2、3−ジカルボン酸モノエステルの原料5−ノルボルネン−2、3−ジカルボン酸無水物に対する反応収率は、通常、55〜75モル%程度である。
【0029】
反応終了後、得られた反応混合物から、常法により目的物である5−ノルボルネン−2−カルボン酸モノエステル類を得ることができる。
例えば、得られた反応終了後の反応混合液に水酸化ナトリウム等のアルカリ水溶液を加えて、油層を分離除去した後、残った目的物を含む水層に塩酸等の酸とトルエン等の有機溶媒を加え、水層を分離除去した後、残った油層から有機溶媒を溜去することにより、目的物を粗結晶、液状等の粗製品として得ることができる。
さらに、得られた粗製品は、必要に応じてさらに再結晶などにより精製品とすることもできる。
【0030】
【実施例】
【実施例1】
(ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エンー2、3−ジカルボン酸−モノ−1−アダマンチルエステル:化学式(5)の化合物)
温度計、滴下ロート、逆流コンデンサー、撹拌装置を備えた500mlの四つ口フラスコに、1−アダマンタノール161.4g(1.04モル)、トルエン161.4gおよびN−メチルピロリドン87.0gを仕込み、フラスコ内を窒素ガス置換した後、撹拌下に約95℃に昇温し、これに、水素化ナトリウム21.1g(0.88モル)及びN−メチルピロリドン67.6gからなる縣濁液を5時間かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、水素ガスの発生がなくなるまで撹拌下に同温度を維持して、1時間反応を行った。
反応終了後、得られた反応混合物を、温度約60℃において、5−ノルボルネン−2,3−カルボン酸無水物131.4g(0.8モル)をトルエン525.6gに溶解した溶液中に、約1時間掛けて滴下した。
反応の終了は、反応液を高速液体クロマトグラフィー分析する事により確認した。
反応終了液を約80℃に昇温した後、これに16%水酸化ナトリウム水溶液25g及び水を加えて中和した後、油層を分離し、目的物を含む水層を得た。
得られた水層にトルエン及び20%塩酸を加えて攪拌し、水層を分液除去した後、得られた油層からトルエンを溜去し、次いで晶析、濾過、乾燥して、目的物のビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2、3−ジカルボン酸−モノ−1−アダマンチルエステル164.4g(純度100%、液体クロマトグラフィー分析による)を白色粉末として得た。
【0031】
5−ノルボルネン−2,3−カルボン酸無水物に対する収率64.9モル%
融点 164.1℃(示差熱分析法)
1H−NMR(CDCL3溶媒、400MHz)測定結果
δ:10.87(br,1H),6.30−6.28(m,1H),6.13−6.11(m,1H),3.39−3.37(m,1H),3.26(s,1H),3.09(s,1H),2.56−2.54(m,1H),2.17−2.11(m,9H),1.70−1.59(m,7H),1.46−1.43(m,1H)
13C−NMR(CDCL3溶媒、400MHz)測定結果
δ:179.3,173.0,137.8,135.0,60.9,48.3,47.9,47.7,47.3,45.6,41.3,36.2,30.8
【0032】
【実施例2】
(ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2、3−ジカルボン酸−モノ−2−メチル−2−アダマンチルエステル:化学式6の化合物)
実施例1において、1−アダマンタノール161.4gに替えて、2−メチル−2−アダマンタノール29.9g(0.18モル)を使った以外は、実施例と同様にして、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2、3−ジカルボン酸−モノ−2−メチル−2−アダマンチルエステル32.8g(純度100%、液体クロマトグラフィー分析による)を白色粉末として得た。
【0033】
5−ノルボルネン−2,3−カルボン酸無水物に対する収率71.7モル%。
融点 167.3℃(示差熱分析法)
1H−NMR(CDCL3溶媒、400MHz)測定結果
δ:11.31(br,1H),6.32−6.29(m,1H),6.15−6.13(m,1H),3.44−3.42(m,1H),3.28(s,1H),3.18(s,1H),2.64−2.63(m,1H),2.34(s,1H),2.28(s,1H),2.05−1.97(m,2H),1.90−1.71(m,8H),1.61−1.56(m,6H),1.49−1.47(m,1H)13C−NMR(CDCL3溶媒、400MHz)測定結果
δ:179.0,172.8,137.8,135.1,87.5,48.5,47.7,47.5,45.5,38.2,36.4,36.1,34.5,33.2,33.1,27.4,26.7,22.3
【0034】
【実施例3】
(ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2、3−ジカルボン酸−モノ−1−エチル−1−シクロヘキシルエステル:化学式3の化合物)
実施例1において、1−アダマンタノール161.4gに替えて、1−エチルー1−シクロヘキサノール38.8g(0.3モル)を使った以外は、実施例と同様にして、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2、3−ジカルボン酸−モノ−1−エチル−1−シクロヘキシルエステル38.0g(純度99.3%、液体クロマトグラフィー分析による)を白色粉末として得た。
【0035】
5−ノルボルネン−2,3−カルボン酸無水物に対する収率56.3モル%。
融点 104.5℃(示差熱分析法)
1H−NMR(CDCL3溶媒、400MHz)測定結果
δ:10.52(br,1H),6.32−6.31(m,1H),6.16−6.14(m,1H),3.44−3.43(m,1H),3.28(s,1H),3.18(s,1H),2.64−2.63(m,1H),2.25−2.23(m,2H),1.93−1.90(m,2H),1.63−1.28(m,10H),0.84−0.80(t,3H)
13C−NMR(CDCL3溶媒、400MHz)測定結果
δ:179.1,172.8,137.6,135.0,84.8,48.4,47.7,47.6,47.4,45.3,34.2,34.0,30.2,25.6,21.9,21.8,7.4
【0036】
【発明の効果】
本発明では、3級脂環状アルコールを、アルカリ金属又は水素化アルカリ金属の存在下で、アルカリ金属アルコキシドとし、次いで、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物と反応させて、ジカルボン酸モノエステルとすることによって目的物の新規5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類を製造することができる。
本発明の新規5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類は、電子材料用フォトレジスト樹脂原料、感光剤成分、溶解抑止剤成分、或いは、医薬品の中間原料、有効成分等として有用であり、特に、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸モノエステル類は、フォトレジスト用原料として、KrFやArF等の超短波長光源用樹脂の共重合原料として、近年、注目されてきている。
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