JP2002135130A - 符号化信号分離・合成装置、差分符号化信号生成装置、符号化信号分離・合成方法、差分符号化信号生成方法、符号化信号分離・合成プログラムを記録した媒体および差分符号化信号生成プログラムを記録した媒体 - Google Patents

符号化信号分離・合成装置、差分符号化信号生成装置、符号化信号分離・合成方法、差分符号化信号生成方法、符号化信号分離・合成プログラムを記録した媒体および差分符号化信号生成プログラムを記録した媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号量削減済みのビットストリームからもと
の符号量削減前のビットストリームを受信せずに再現す
る。 【解決手段】 符号量削減前の第1符号化信号を入力
し、該第1符号化信号に符号量変換処理を行い、符号量
を削減した第2符号化信号に変換して出力するととも
に、前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分
情報を、係数値の変化情報を符号化した差分符号化信号
を生成して出力するストリーム分離装置1000と、前
記第2符号化信号を入力するとともに、前記差分符号化
信号を入力して、前記第2符号化信号と前記差分符号化
信号とを合成して前記第1符号化信号を復元するストリ
ーム合成装置2000と、により、もとの信号を受信せ
ずに、符号量削減前の第1符号化信号を完全に復元する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化信号分離・
合成装置、方法および変換プログラムを記録した媒体に
関し、特に、符号量変換処理時に、変換前後間の差分情
報を作成し、変換された変換後情報から変換前の映像情
報の復元を実現する符号化信号分離・合成装置、方法お
よび変換プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像をディジタル化する技術におい
て、発生する膨大な情報量を圧縮して符号化するための
方式として、ディジタルビデオおよび付随するオーディ
オに対する符号化方式の標準規格ISO/IEC 13
818(通称、「MPEG−2」(Moving Pi
cture Expert Group Phase
2))がある。このようにして生成されたMPEG−2
の規格に準拠したビットストリーム(以後、「MPEG
−2ビットストリーム」と呼ぶ)は、通信やテレビジョ
ン放送など幅広い分野で使用されている。
【0003】MPEG−2ビットストリームは階層構造
を有し、最上位のシーケンスレイヤからGOP(Gro
up of Pictures)レイヤ、ピクチャレイ
ヤ、スライスレイヤ、マクロブロックレイヤおよびブロ
ックレイヤの順の各レイヤからなる。
【0004】MPEG−2においては、一連の複数の画
面から構成される動画像において、各画面を一旦フレー
ムメモリに保存し、フレーム間の差分を取ることによっ
て時間軸方向の冗長度を削減し、さらに、各フレームを
構成する複数の画素を離散コサイン変換(以後、「DC
T」と略す)等の直交変換処理を行うことにより空間軸
方向の冗長度を削減することにより、効率良い動画像圧
縮符号化を実現している。
【0005】符号化された信号は、復号器に送られて復
号され再生される。復号器では、画面を再生し第1のフ
レームメモリに保存し、差分情報に基づいて次に続くべ
き画面を予測し第2のフレームメモリに保存し、2つの
フレームからその間に挿入される画面をさらに予測し
て、一連の画面を構成し動画像を再生する。このような
手法は双方向予測と呼ばれる。
【0006】MPEG−2では、この双方向予測を実現
するために、Iピクチャ、PピクチャおよびBピクチャ
という3つのタイプを規定している。Iピクチャは、イ
ントラ符号化ピクチャの略であり、他のピクチャとは独
立して静止画として符号化される画面のことである。P
ピクチャは、順方向予測符号化ピクチャの略であり、時
間的に過去に位置するIまたはPピクチャに基づいて予
測符号化される画面のことである。Bピクチャは、双方
向予測符号化ピクチャの略であり、時間的に前後に位置
するIまたはPピクチャを用いて順方向、逆方向または
双方向のピクチャに基づいて予測符号化される画面のこ
とである。すなわち、IピクチャおよびPピクチャを先
に符号化処理した後、その間に挿入されるBピクチャが
符号化される。
【0007】符号化器で符号化されたMPEG−2ビッ
トストリームは、所定の転送速度で伝送路に送出され、
該伝送路上の復号器に入力されて復号され再生される。
しかしながら、動画像を符号化して発生する情報量は一
定ではない。特にシーンチェンジ時には、情報量は一気
に増大する。このように一定しない符号化信号を固定レ
ートの伝送路に送出するために、予め送信用バッファの
レベル以上の情報量が発生しないように符号化データの
レート制御を行う必要がある。
【0008】MPEG−2では、ISO/IEC JT
C1/SC29/WG11/N0400 Test M
odel 5 (April, 1993)(以後、
「TM5」と略す)にレート制御方式が記載されてい
る。
【0009】MPEG−2のTM5のレート制御では、
ステップ1で、まずピクチャタイプ毎にGOP内の未符
号化ピクチャに対する割り当て符号量Rに基づいてビッ
ト配分する。ステップ2で、マクロブロック単位に符号
化処理を行う際に使用する量子化スケールを、ビット配
分に基づいて算出した仮想バッファ占有量から算出す
る。
【0010】また、MPEG−2以外の圧縮フォーマッ
トを有する復号器や、異なる転送速度の伝送路に接続さ
れた復号器も多数存在するため、異なる圧縮フォーマッ
トや異なる転送速度にMPEG−2ビットストリームを
変換する動画圧縮符号化信号変換装置が必要となる。こ
れを実現するための装置が所謂トランスコーダである。
符号化器から伝送された画像圧縮符号化信号は、トラン
スコーダで適切な信号に変換され、各復号器に信号が供
給される。
【0011】図26に一般的な従来のトランスコーダ5
0の第1例を示す。従来のトランスコーダ50は、第1
ビットレートを有する第1伝送路(図示なし)に接続さ
れ、第1MPEG−2ビットストリームb1を入力する
可変長復号部(VLD)51と、逆量子化器53と、量
子化器55と、第2ビットレートを有する第2伝送路
(図示なし)に接続され、第2MPEG−2ビットスト
リームb2を出力するVLC57と、量子化器55で発
生する符号量を制御するレート制御部59と、を備えて
いる。第2ビットレートは第1ビットレートより低い転
送速度である。
【0012】VLD51および逆量子化器53によっ
て、第1MPEG−2ビットストリームb1をマクロブ
ロック単位にDCT係数領域まで復号し、量子化器55
およびVLC57によって、得られたDCT係数信号を
符号化して、第1MPEG−2ビットストリームより少
ない符号量を有する第2MPEG−2ビットストリーム
b2を生成するものである。
【0013】量子化器55における量子化処理では、D
CT変換で得られた係数を所定の量子化ステップで除算
する。これにより画像信号は圧縮される。この量子化ス
テップは、所定の量子化テーブルに含まれる複数の量子
化マトリクス値に量子化スケールを乗算して求められ
る。
【0014】トランスコーダ50では、第1MPEG−
2ビットストリームb1内のシーケンスレイヤ、GOP
レイヤ、ピクチャレイヤ、スライスレイヤおよびマクロ
ブロックレイヤの符号化情報を殆ど再利用する。基本的
にブロックレイヤのDCT係数の変換およびブロックレ
イヤの変換に伴い修正が必要なマクロブロックレイヤの
符号の変換の処理のみが行われる。
【0015】このように構成されたトランスコーダ50
において、レート制御部59はMPEG−2のTM5に
記載されているレート制御を行う。図27に従来のトラ
ンスコーダ50のレート制御処理のフローチャートを示
す。同図に示されるように、従来のレート制御処理はス
テップA1〜A14からなる。
【0016】ステップA1で、変数nを1に設定する。
ここで、変数nは、入力画像信号に含まれる複数のピク
チャに付けられた番号を示し、以後、n番目のピクチャ
をpic(n)と示す。
【0017】続くステップA2で、I、PおよびBピク
チャの複雑さを示す指標Xi、XpおよびXbを下記の式
(a1)、式(a2)および式(a3)により算出す
る。
【0018】 Xi=Si×Qi …式(a1)
【0019】 Xp=Sp×Qp …式(a2)
【0020】 Xb=Sb×Qb …式(a3)
【0021】ここで、Si、SpおよびSbはそれぞれ
I、PおよびBピクチャの発生符号量であり、Qi、Qp
およびQbは、それぞれI、PおよびBピクチャ内の全
マクロブロックの量子化スケールコードの平均値である
平均量子化パラメータである。ただし、平均量子化パラ
メータは1〜31の範囲に正規化されている。
【0022】この画面の複雑さ指標Xi、XpおよびXb
は、符号化情報量が多く発生するような画像、すなわち
低い圧縮率の画像に対して大きくなり、逆に高い圧縮率
の画像に対しては小さくなる。
【0023】また、I、PおよびBピクチャの画面の複
雑さを示すパラメータXi、XpおよびXbの初期値は、
次式(a4)、式(a5)および式(a6)でそれぞれ
与えられる。
【0024】 Xi=160×target_Bitrate/115 …式(a4)
【0025】 Xp=60×target_Bitrate/115 …式(a5)
【0026】 Xb=42×target_Bitrate/115 …式(a6)
【0027】ここで、target_Bitrateは、トランスコー
ダ50の目標ビットレートである。
【0028】続くステップA3で、GOP内のI、Pお
よびBピクチャに対する割り当て符号量Ti、Tpおよび
Tbを、次式(a7)、式(a8)および式(a9)に
よりそれぞれ算出する。ただし、NpおよびNbは、そ
れぞれGOP内の未符号化のPおよびBピクチャの数を
示す。
【数1】 ここで、KpおよびKbは、Iピクチャの量子化スケー
ルコードを基準としたPおよびBピクチャの量子化スケ
ールコードの比率を示し、Kp=1.0およびKb=1.
4になる場合に、常に全体の画質が最適化されると仮定
する。
【0029】続くステップA4で、変数nが1か否かの
判定がなされる。すなわち、符号化対象のピクチャが1
番目のピクチャpic(1)か否かの判定がなされる。1番目
のピクチャの場合、ステップA5へ進み、1番目のピク
チャでない場合はステップA6へ進む。ステップA5で
は、次式(a10)によりGOP内の一番初めのピクチ
ャpic(1)を符号化する時のGOP内の未符号化ピクチャ
に対する割り当て符号量Rを求める。
【0030】 R=target_Bitrate×N/picture_rate+R …式(a10)
【0031】ここで、NはGOP内のピクチャの総数、
picture_rateは、入力画像の時間解像度を示す値であ
り、1秒間に復号され表示される画面の枚数を示す。
【0032】ステップA6では、GOP内の未符号化ピ
クチャに対する割り当て符号量Rを(n−1)番目のピ
クチャpic(n-1)が符号化された時のI、PおよびBピク
チャの発生符号量Si、SpまたはSbに基づいて、次式
(a11)、式(a12)および式(a13)の何れか
により更新する。
【0033】 R=R−Si …式(a11)
【0034】 R=R−Sp …式(a12)
【0035】 R=R−Sb …式(a13)
【0036】ステップA5およびA6はともにステップ
A7へ進み、変数jに1を設定する。ここで、変数j
は、1ピクチャ内の複数のマクロブロックに付けられた
番号を示し、以後、j番目のマクロブロックをMB(j)と
示す。
【0037】続くステップA8で、I、PおよびBピク
チャ内のj番目のマクロブロックMB(j)を符号化する時
の仮想バッファの占有量di(j)、dp(j)およびdb(j)が
次式(a14)、式(a15)および式(a16)によ
りそれぞれ算出される。
【数2】 ここで、B(j-1)は、(j−1)番目のマクロブロックM
B(j-1)までの全マクロブロックの発生符号量である。
【0038】また、di(0)、dp(0)およびdb(0)は、そ
れぞれI、PおよびBピクチャの仮想バッファ占有量の
初期値であり、次式(a17)、式(a18)および式
(a19)でそれぞれ与えられる。
【0039】 di(0)=10×r/31 …式(a17)
【0040】 dp(0)=Kp×di(0) …式(a18)
【0041】 db(0)=Kb×di(0) …式(a19)
【0042】ここで、rはリアクションパラメータと呼
ばれ、下記の式(a20)で示され、フィードバックル
ープの応答速度を制御する。
【0043】 r=2×target_Bitrate/picture_rate …式(a20)
【0044】また、I、PおよびBピクチャ符号化終了
時の仮想バッファ占有量、すなわちNMB番目のマクロ
ブロックMB(NMB)を符号化したときの仮想バッファ占有
量di(NMB)、dp(NMB)およびdb(NMB)は、ピクチャタイ
プ毎に、次回符号化する時の仮想バッファ占有量の初期
値di(0)、dp(0)およびdb(0)として用いられる。
【0045】続くステップA9で、上記の仮想バッファ
の占有量d(j)に基づいて、各ピクチャ毎にj番目のマ
クロブロックMB(j)に対する量子化スケールコードQ(j)
を次式(a21)により求める。
【0046】 Q(j)=d(j)×31/r …式(a21)
【0047】続くステップA10で、ステップA9で算
出された量子化スケールコードQ(j)を使用してj番目
のマクロブロックMB(j)を量子化する。続くステップA
11で、変数jをインクリメントして、ステップA12
へ進み、変数jがマクロブロック総数NMBを超えてい
るか否かの判定をする。ここで、NMBはn番目のピク
チャpic(n)内に含まれるマクロブロックの総数である。
変数jがマクロブロック総数NMBを超えていない場合
は、ステップA8へ戻り、変数jがマクロブロック総数
NMBを超えている場合は、ステップA13へ進む。
【0048】このようにして、変数jは、ステップA8
〜A11の符号化処理を繰り返すためのループカウンタ
としても使用される。これにより、n番目のピクチャpi
c(n)内の1番目のマクロブロックMB(1)からNMB番目
のマクロブロックMB(NMB)まで全てのマクロブロックに
対して順次符号化処理を行うことができる。
【0049】ステップA13で、変数nをインクリメン
トして、ステップA14へ進み、変数nが符号化対象の
ピクチャ総数NPICを超えているか否かの判定をす
る。ここで、変数nがピクチャ総数NPICを超えてい
ない場合は、ステップA2へ戻り、変数nがピクチャ総
数NPICを超えている場合は、本処理を終了する。
【0050】このように第1のトランスコーダ50で
は、IおよびPピクチャ周期などのような画像構造に関
する情報を持ち得ないために、図27に示されたTM5
のレート制御のような、画像GOP構造などの情報に基
づいてビット配分を行う方法は、入力画像構造を仮定し
なければ行うことができない。
【0051】そこで、GOP構造を仮定せずにレート制
御を行う方法を採用した例として、図28に示される第
2の従来のトランスコーダ60がある。同図に示される
ように、第2の従来のトランスコーダ60は、上記第1
の従来のトランスコーダ50の構成に加えて、遅延回路
61と、ビットレート比率計算部63と、入力符号量積
算部65と、差分符号量計算部67と、目標出力符号量
更新部69と、量子化スケールコード算出部71と、を
備えている。
【0052】このように構成されたトランスコーダ60
の処理の流れを図29に示す。同図に示されるように、
トランスコーダ60の処理は、ステップB1〜B13か
らなる。ステップB6〜B13は、上記第1従来例に示
されたレート処理のステップA7〜A14と同じであ
る。但し、ステップB7では、目標出力符号量更新部6
9で算出された目標出力符号量Toutに基づいて、仮想
バッファ占有量の算出がなされる。
【0053】また、同様にGOP構造を仮定せずにレー
ト制御を行う方法を採用した別の例として、図30およ
び図31に従来のトランスコーダの第3例を示す。図3
0に示されるように、第3の従来のトランスコーダ80
は、第1ビットレートを有する第1伝送路に接続され、
入力ビットストリームb3を入力するVLD81と、第
1の従来のトランスコーダ50と同じ、逆量子化器53
と、量子化器55と、VLC57と、を含み、図28の
トランスコーダ60と同じビットレート比率計算部63
と、差分符号量計算部67と、を含み、さらに、目標出
力符号量更新部83と、量子化スケールコード算出部8
5と、を備えている。
【0054】第3の従来のトランスコーダ80では、ビ
ットストリームb3に予め符号量を情報として記述して
おき、その情報に基づいてレート制御を行うものであ
る。
【0055】しかしながら、トランスコーダは符号化処
理後の信号を対象としているために、符号化前の元の信
号は知ることはできない。したがって、符号量制御にお
いては、トランスコード処理後の画像自身の歪みではな
く、再量子化処理によって新たに発生する歪みに着目し
て、この歪みを抑制することにより、画質の低下を抑制
しながら符号量の削減を実現しなければならない。
【0056】そこで、本願出願人は、先に特願平11−
278867号を出願した。
【0057】この特願平11−278867号に記載し
たものは、復号量子化パラメータおよび再量子化パラメ
ータに依存した再量子化レート歪み関数を考慮すること
により、復号量子化パラメータ、および前段で算出され
た量子化パラメータに基づいて最適な量子化パラメータ
の算出を実現する動画像圧縮符号化信号変換方法、装置
および変換プログラムを記録した媒体である。
【0058】このものは、逆量子化を行う逆量子化器
と、再量子化を行う量子化器と、を備えたトランスコー
ダにおいて、入力量子化パラメータに基づくレート歪み
関数を考慮し、量子化パラメータを切り換える量子化パ
ラメータ切り換え部を設けることにより、量子化係数領
域データから再量子化係数領域データへの変換時におけ
る誤差を極力抑えることができる。
【0059】このように、トランスコーダは様々な利用
環境に適した形へのビットストリーム変換を実現する処
理器である。
【0060】ところで、最低限の品質を保証した基本と
なる映像信号を提供する基本階層と、高品位な映像信号
を提供する高位階層という形に映像信号を分けて符号化
する方式として、データパーティショニングとSNRス
ケーラビリティがある。
【0061】データパーティショニングは、符号化され
るDCT係数を低周波部と高周波部に分離して、別々の
ビットストリームとして符号化する方式である。低周波
部はそれ自身で映像信号を表現できるが、高周波部は低
周波部と組み合わせる形で利用され、低周波部に付加し
て復号することにより高品位な映像の再生を実現する。
【0062】SNRスケーラビリティは、基準となる低
SNR映像(基本階層)と、同一の解像度のもとで基準
映像の品質を向上させるための補助信号(高位階層)と
して階層符号化する方式である。基本階層信号は、量子
化器で粗く量子化されて低SNRのビットストリームと
して生成される。この低SNR信号は、逆量子化を経
て、粗く量子化されたDCT係数の再生値が生成され
る。このあと、この再生DCT係数値と量子化前のDC
T係数値との差分をとり、この差分信号を細かく量子化
して高位階層信号として出力する。高位階層信号は、低
SNR信号(基本階層信号)に足し込むことで高SNR
信号を得るための付加情報である。
【0063】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記で
述べたような変換処理は、QoSレベルを下げる方向へ
の変換である。その中でも、ビットレート削減を行うト
ランスコーダは、入力ビットストリームを可変長復号、
逆量子化して得られるDCT係数を逆量子化時よりも粗
いステップサイズで再量子化することで、符号量の削減
を実現する。
【0064】これらのトランスコーダは一方向のみの変
換であるから、後で変換前のQoSレベルが必要となっ
たときに、トランスコード処理後のビットストリームか
ら元の変換前のビットストリームを生成することは不可
能である。
【0065】また、データパーティショニングは、符号
化の段階で分離されたビットストリームを生成するが、
非階層のMP@ML準拠のMPEG−2ビットストリー
ムを入力として上記の機能を実現する方法はまだ確立さ
れていない。また、トランスコーダの出力部分(符号化
部分)にデータパーティショニング符号化方式を適用し
たとしても、出力ビットストリームはデータパーティシ
ョニングに基づくシンタックスであるので、復号するた
めにはデータパーティショニングに対応した専用のデコ
ーダが必要とされ、MP@ML準拠の復号器では復号で
きないという問題がある。というのも、データパーティ
ショニングのシンタックスでは、低周波係数と高周波係
数との境界を決めるためのPriority_break_point符号が
規定されているが、これにより復号器がPriority_break
_pointを認識可能である必要がある。また、低周波側の
ビットストリームにはEOB符号は存在していないた
め、MP@ML準拠の復号器では再生不可能である。
【0066】また、SNRスケーラビリティ技術は、デ
ータパーティショニングと同様に、符号化の段階で基本
階層と高位階層のビットストリームを生成する処理であ
る。そして、これを実現するためにはスケーラビリティ
に対応した専用の符号化器/復号器が必要となる。ま
た、SNRスケーラビリティ対応の符号化器/復号器
は、基本階層と高位階層の双方で、並列的に処理を行う
機構を要求するため、処理器の構成が複雑になるという
問題がある。さらに、SNRスケーラビリティ対応の復
号器は双方のビットストリームを受け取ることは可能で
あるが、復号器から得られる出力信号は復号再生映像そ
のものでありビットストリームではない。したがって、
スケーラビリティは、双方のビットストリームから新た
にビットストリームを生成するときには再度符号化処理
を行う必要がある。
【0067】データパーティショニングやスケーラビリ
ティが通常の符号化器/復号器で再生できず、専用の機
能を要求してしまうのは、上記のように、専用の処理を
符号化器および復号器で行おうとしているからである。
【0068】そこで、本発明では、分離装置によりMP
EG−2ビットストリームを入力とし、従来のトランス
コーダによって変換され出力されるMPEG−2ビット
ストリームを出力するとともに、変換前後間の差分情報
を生成し出力して、合成装置によりMPEG−2ビット
ストリームと、変換前後間の差分情報とを入力して、合
成処理を行い出力することにより、変換前と同等のMP
EG−2ビットストリームを得ることができ、低レート
で低品質なMPEG−2ビットストリームだけを受信し
ておき、必要に応じて差分情報を受信することにより、
レート削減前の高品質なMPEG−2ビットストリーム
を得ることができる。
【0069】また、分離器による変換後のMPEG−2
ビットストリームのみを受信する場合においては、スケ
ーラビリティやデータパーティショニングのように特別
な機能を必要とせず、従来の処理機能を備えていればよ
く、復号処理やトランスコードを行うことができる。
【0070】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、複数の画像情報から構成され
る動画像を符号化した第1符号化信号を入力する入力手
段と、該入力手段に入力された第1符号化信号に符号量
変換処理を行い、第2符号化信号に変換する符号化信号
変換手段と、前記第1符号化信号と、前記第2符号化信
号と、の差分情報である差分符号化信号を生成する差分
符号化信号生成手段と、を備え、
【0071】前記差分符号化信号生成手段が、前記第1
符号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情報
と、前記第2符号化信号の一部として出力される前記画
像情報の第2係数情報と、の係数値の変化情報を符号化
して前記差分符号化信号を生成することを特徴とするも
のである。
【0072】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の符号化信号分離装置において、
前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
が階層構造を有し、該階層構造が、共通の情報を有する
複数の画面からなるシーケンスレイヤと、前記画面ごと
に共通の情報を有するスライスからなるピクチャレイヤ
と、前記スライスごとにマクロブロックを有するスライ
スレイヤと、前記マクロブロックごとにブロックを有す
るマクロブロックレイヤと、前記ブロック情報を有する
ブロックレイヤと、からなる階層構造であり、前記差分
符号化信号生成手段が、前記差分符号化信号を前記階層
構造にしたがって生成することを特徴とするものであ
る。
【0073】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1または2記載の符号化信号分離装置に
おいて、前記第1係数情報が前記符号化信号変換手段に
より前記第2係数情報に変換されるとき、零係数に変換
される第1係数情報群を零係数変換第1係数情報とし、
零係数に変換された第2係数情報群を零係数第2係数情
報とし、非零係数に変換される第1係数情報群を非零係
数変換第1係数情報とし、非零係数に変換された第2係
数情報群を非零係数第2係数情報とし、
【0074】前記差分符号化信号生成手段が、前記第1
係数情報を、前記零係数変換第1係数情報と、前記非零
係数変換第1係数情報と、に分離し、前記第2係数情報
を、前記零係数第2係数情報と、前記非零係数第2係数
情報と、に分離する係数情報分離手段と、前記零係数変
換第1係数情報と、前記零係数第2係数情報と、に基づ
いて零係数差分情報を生成し、符号化する零係数符号化
手段と、前記非零係数変換第1係数情報と、前記非零係
数第2係数情報と、に基づいて非零係数差分情報を生成
し、符号化する非零係数符号化手段と、を備えたことを
特徴とするものである。
【0075】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3記載の符号化信号分離装置において、
前記非零係数符号化手段が、前記非零係数差分情報を、
前記非零係数変換第1係数情報の係数値と、前記非零係
数第2係数情報の係数値と、に基づいて係数値情報のみ
から生成することを特徴とするものである。
【0076】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項4記載の符号化信号分離装置において、
前記画像情報のマクロブロックを前記第1符号化信号の
マクロブロック情報に量子化した際の量子化パラメータ
を第1マクロブロック量子化パラメータとし、前記第2
符号化信号のマクロブロック情報を逆量子化して復号す
る量子化パラメータを第2マクロブロック量子化パラメ
ータとし、
【0077】前記非零係数符号化手段が、前記非零係数
差分情報の係数情報として、前記第1マクロブロック量
子化パラメータと前記第2マクロブロック量子化パラメ
ータとの比率と前記非零係数第2係数情報の係数値か
ら、前記非零係数変換第1係数情報の係数値を予測した
値の誤差を算出することを特徴とするものである。
【0078】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3〜5のいずれか1項に記載の符号化信
号分離装置において、前記零係数符号化手段が、前記第
1係数情報群から前記非零係数変換第1係数情報を取り
除き、該零係数変換第1係数情報のみの第1係数情報群
をジグザグスキャンし、連続する零係数の数を示すラン
と該ランに続く非零係数の係数値を示すレベルとを組み
合わせ、該組み合わせを前記零係数差分情報として生成
する零係数差分情報生成手段を有し、該零係数差分情報
生成手段が、前記非零係数変換第1係数情報が存在して
いた位置を除き前記零係数変換第1係数情報が存在する
位置のみを前記ラン値として数えることを特徴とするも
のである。
【0079】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1〜6のいずれか1項に記載の符号化信
号分離装置において、前記差分符号化信号生成手段が、
前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
が発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符
号化ブロックパターンを生成し、符号化する符号化ブロ
ックパターン符号化手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0080】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項7記載の符号化信号分離装置において、
前記符号化ブロックパターン符号化手段が、前記第2符
号化信号のブロックが符号化不要の位置についてのみ、
前記差分符号化信号の符号化ブロックパターンの前記位
置の値を有意差分CBP値として符号化することを特徴
とするものである。
【0081】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1〜8のいずれか1項に記載の符号化信
号分離装置において、前記差分符号化信号生成手段が、
前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
が発生するマクロブロックのみを前記差分符号化信号の
マクロブロック情報として符号化する差分マクロブロッ
ク符号化手段と、該差分マクロブロック符号化手段によ
り符号化されるマクロブロックの位置を示す差分符号発
生MBアドレスを生成し、該差分符号発生MBアドレス
と直前の差分情報のマクロブロック位置を示す差分符号
発生MBアドレスとの差を示す差分符号発生MBアドレ
ス制御符号を符号化するMBAI符号化手段と、を備え
たことを特徴とするものである。
【0082】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項1〜9のいずれか1項に記載の符号化
信号分離装置において、前記符号化信号変換手段が、前
記符号量変換により、前記画像情報のマクロブロックを
量子化する際のパラメータである第1マクロブロック量
子化パラメータにより量子化された前記第1符号化信号
を逆量子化し、該逆量子化されたマクロブロックを第2
マクロブロック量子化パラメータにより再量子化して前
記第2符号化信号を生成し、前記差分符号化信号生成手
段が、前記第1マクロブロック量子化パラメータを復元
するマクロブロック量子化パラメータ復元情報を生成
し、符号化するマクロブロック量子化パラメータ復元情
報符号化手段を備えたことを特徴とするものである。
【0083】請求項11記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項1〜9のいずれか1項に記載の符号化
信号分離装置において、前記符号化信号変換手段が、前
記符号量変換により、前記画像情報のマクロブロックを
量子化する際のパラメータである第1マクロブロック量
子化パラメータにより量子化された前記第1符号化信号
を、前記第1マクロブロック量子化パラメータと前記第
2符号化信号内のマクロブロック情報を逆量子化する際
のパラメータである第2マクロブロック量子化パラメー
タとの比率に応じて、前記第1符号化信号の係数値のス
ケール変換を行い、前記第2符号化信号を生成し、前記
差分符号化信号生成手段が、前記第1マクロブロック量
子化パラメータを復元するマクロブロック量子化パラメ
ータ復元情報を生成し、符号化するマクロブロック量子
化パラメータ復元情報符号化手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0084】請求項12記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項10または11記載の符号化信号分離
装置において、前記マクロブロック量子化パラメータ復
元情報符号化手段が、前記マクロブロック量子化パラメ
ータ復元情報を、前記第2マクロブロック量子化パラメ
ータから前記第1マクロブロック量子化パラメータを復
元させる量子化パラメータ導出定数を用いて生成するこ
とを特徴とするものである。
【0085】請求項13記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項12記載の符号化信号分離装置におい
て、前記第1符号化信号から生成されるマクロブロック
と該マクロブロックに対応する前記第2符号化信号から
生成されるマクロブロックとの差分情報から生成される
マクロブロック情報を差分マクロブロック情報とし、前
記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化手段
が、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報を、
前記量子化パラメータ導出定数と、直前に符号化した差
分マクロブロック情報の前記マクロブロック量子化パラ
メータ復元情報と、の差分から生成することを特徴とす
るものである。
【0086】請求項14記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項1〜13のいずれか1項に記載の符号
化信号分離装置において、前記符号化信号変換手段が、
前記符号量変換により、前記画像情報のスライス内のマ
クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
1スライス量子化パラメータをもとに量子化された前記
第1符号化信号を逆量子化し、該逆量子化されたスライ
ス内のマクロブロックを第2スライス量子化パラメータ
をもとに再量子化して前記第2符号化信号を生成し、前
記差分符号化信号生成手段が、前記第1スライス量子化
パラメータを復元するスライス量子化パラメータ復元情
報を生成し、符号化するスライス量子化パラメータ復元
情報符号化手段を備えたことを特徴とするものである。
【0087】請求項15記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項1〜13のいずれか1項に記載の符号
化信号分離装置において、前記符号化信号変換手段が、
前記符号量変換により、前記画像情報のスライス内のマ
クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
1スライス量子化パラメータをもとに量子化された前記
第1符号化信号を、前記第1スライス量子化パラメータ
と前記第2符号化信号内のスライス内のマクロブロック
情報を逆量子化する際の基準パラメータである第2スラ
イス量子化パラメータとの比率に応じて、前記第1符号
化信号の係数値のスケール変換を行い、前記第2符号化
信号を生成し、前記差分符号化信号生成手段が、前記第
1スライス量子化パラメータを復元するスライス量子化
パラメータ復元情報を生成し、符号化するスライス量子
化パラメータ復元情報符号化手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0088】請求項16記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項14または15記載の符号化信号分離
装置において、前記スライス量子化パラメータ復元情報
符号化手段が、前記スライス量子化パラメータ復元情報
を、前記第2スライス量子化パラメータから前記第1ス
ライス量子化パラメータを復元させるスライス量子化パ
ラメータ導出定数として生成することを特徴とするもの
である。
【0089】請求項17記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項1〜16のいずれか1項に記載の符号
化信号分離装置において、前記差分符号化信号生成手段
が、前記第1符号化信号を復号させる際に正常な復号処
理を可能とさせる信号蓄積遅延のための仮想入力バッフ
ァの蓄積量を前記差分符号化信号内に付加するVBV遅
延付加手段を備えたことを特徴とするものである。
【0090】請求項18記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項3〜6のいずれか1項に記載の符号化
信号分離装置において、前記差分符号化信号生成手段
が、前記係数値の変化情報の値に可変長符号語を割り当
てる可変長符号化テーブルを、前記第1量子化パラメー
タを前記第2量子化パラメータから導出するための定数
である第1量子化パラメータ導出定数の値に応じて、切
り替える可変長符号化テーブル切り替え手段と、前記係
数値の変化情報の値を、前記割り当てられた可変長符号
化テーブルにしたがって、可変長符号化する可変長符号
化手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0091】請求項19記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項5記載の符号化信号分離装置におい
て、前記差分符号化信号生成手段が、前記第1量子化パ
ラメータを前記第2量子化パラメータから導出するため
の定数である第1量子化パラメータ導出定数と、前記非
零係数符号化手段が前記非零係数変換第1係数情報の係
数値を予測した値の誤差である予測誤差値と、に基づい
て前記予測誤差値を可変長符号化する符号語を計算によ
り求めることを特徴とするものである。
【0092】請求項20記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項6記載の符号化信号分離装置におい
て、前記差分符号化信号生成手段が、前記ランの値に対
し値の出現頻度に応じた可変長符号値を割り当てる可変
長符号化テーブルに基づいて、前記ランの値を可変長符
号化するラン可変長符号化手段と、前記第1量子化パラ
メータを前記第2量子化パラメータから導出するための
定数である第1量子化パラメータ導出定数の値に基づい
て可変長符号化に用いる符号語を計算により求めて、前
記レベルの値を可変長符号化するレベル可変長符号化手
段と、を有することを特徴とするものである。
【0093】請求項21記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項8記載の符号化信号分離装置におい
て、マクロブロック内の、輝度ブロックの符号化不要ブ
ロック数を不要輝度ブロック数とし、色差ブロックの符
号化不要ブロック数を不要色差ブロック数とし、前記有
意差分CBP値を、輝度成分の符号化ブロックパターン
の値を示す有意差分CBP値であるとき有意差分輝度C
BP値とし、色差成分の符号化ブロックパターンの値を
示す有意差分CBP値であるとき有意差分色差CBP値
とし、前記有意差分輝度CBP値の当該マクロブロック
内の全てを有意差分輝度CBPとし、前記有意差分色差
CBP値の当該マクロブロック内の全てを有意差分色差
CBPとし、
【0094】前記符号化ブロックパターン符号化手段
が、前記第2符号化信号の当該マクロブロック内の符号
化不要ブロックの数を、前記不要輝度ブロック数と、前
記不要色差ブロック数とを、それぞれ数える符号化不要
ブロックカウント手段と、前記有意差分輝度CBPを可
変長符号値が割り当てられる輝度可変長符号化テーブル
にしたがって符号化する有意差分輝度CBP符号化手段
と、前記有意差分色差CBPを可変長符号値が割り当て
られる色差可変長符号化テーブルにしたがって符号化す
る有意差分色差CBP符号化手段と、を有し、前記有意
差分輝度CBP符号化手段が、前記不要輝度ブロック数
に基づいて前記輝度可変長符号化テーブルを切り替え、
前記有意差分色差CBP符号化手段が、前記不要色差ブ
ロック数に基づいて前記色差可変長符号化テーブルを切
り替えることを特徴とするものである。
【0095】請求項22記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項13記載の符号化信号分離装置におい
て、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号
化手段が、前記生成したマクロブロック量子化パラメー
タ復元情報を、該マクロブロック量子化パラメータ復元
情報の値に基づいて可変長符号化に用いる符号語を計算
により求めることを特徴とするものである。
【0096】請求項23記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号を入力する第1符号化信号入力手
段と、前記第1符号化信号に符号量変換処理が行われて
符号量が削減された第2符号化信号を入力する第2符号
化信号入力手段と、前記第1符号化信号と、前記第2符
号化信号と、の差分情報である差分符号化信号を生成す
る差分符号化信号生成手段と、を備え、
【0097】前記差分符号化信号生成手段が、前記第1
符号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情報
と、前記第2符号化信号から得られる前記画像情報の第
2係数情報と、の係数値の変化情報を符号化して前記差
分符号化信号を生成することを特徴とするものである。
【0098】請求項24記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号が符号量変換処理により符号量削
減された第2符号化信号を入力する第2符号化信号入力
手段と、前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との
差分情報である差分符号化信号を入力する差分符号化信
号入力手段と、前記第2符号化信号と、前記差分符号化
信号と、を合成して前記第1符号化信号を復元する第1
符号化信号合成手段と、を備え、
【0099】前記第1符号化信号合成手段が、前記第2
符号化信号から得られる前記画像情報の第2係数情報
と、前記差分符号化信号から得られる前記画像情報の第
1係数情報と前記第2係数情報との変化情報と、を復号
し合成して前記第1係数情報を復元することにより、前
記第1符号化信号を合成することを特徴とするものであ
る。
【0100】請求項25記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項24記載の符号化信号合成装置におい
て、前記第1係数情報が前記第2係数情報に変換された
とき、零係数に変換された第1係数情報群を零係数変換
第1係数情報とし、零係数に変換された第2係数情報群
を零係数第2係数情報とし、非零係数に変換された第1
係数情報群を非零係数変換第1係数情報とし、非零係数
に変換された第2係数情報群を非零係数第2係数情報と
し、前記零係数変換第1係数情報と前記零係数第2係数
情報とに基づいて生成された差分情報を零係数差分情報
とし、前記非零係数変換第1係数情報と前記非零係数第
2係数情報とに基づいて生成された差分情報を非零係数
差分情報とし、
【0101】前記第1符号化信号合成手段が、前記第2
符号化信号内の前記零係数第2係数情報と、前記差分符
号化信号内の前記零係数差分情報と、に基づいて前記零
係数変換第1係数情報を生成する零係数変換第1係数情
報生成手段と、前記第2符号化信号内の前記非零係数第
2係数情報と、前記差分符号化信号内の前記非零係数差
分情報と、に基づいて前記非零係数変換第1係数情報を
生成する非零係数変換第1係数情報生成手段と、前記零
係数変換第1係数情報と、前記非零係数変換第1係数情
報と、を合成する第1係数情報合成手段と、を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0102】請求項26記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項24または25記載の符号化信号合成
装置において、前記第1符号化信号合成手段が、前記第
1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報が発生
する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符号化ブ
ロックパターンを復号することにより、前記第1符号化
信号の符号化ブロックパターンを復元する符号化ブロッ
クパターン復元手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0103】請求項27記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項24〜26のいずれか1項に記載の符
号化信号合成装置において、前記第1符号化信号は、前
記画像情報のマクロブロックを量子化する際のパラメー
タである第1マクロブロック量子化パラメータに量子化
された符号化信号であり、前記第2符号化信号は、前記
画像情報のマクロブロックを量子化する際のパラメータ
である第2マクロブロック量子化パラメータに量子化さ
れた符号化信号であり、
【0104】前記第1符号化信号合成手段が、前記差分
符号化信号から前記第1マクロブロック量子化パラメー
タを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元情報
を復号し、前記第1マクロブロック量子化パラメータを
復元するマクロブロック量子化パラメータ復元情報復元
手段を備えたことを特徴とするものである。
【0105】請求項28記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項24〜27のいずれか1項に記載の符
号化信号合成装置において、前記第1符号化信号は、前
記画像情報のスライス内のマクロブロックを量子化する
際の基準パラメータである第1スライス量子化パラメー
タをもとに量子化された符号化信号であり、前記第2符
号化信号は、前記画像情報のスライス内のマクロブロッ
クを量子化する際の基準パラメータである第2スライス
量子化パラメータをもとに量子化された符号化信号であ
り、
【0106】前記第1符号化信号合成手段が、前記差分
符号化信号から前記第1スライス量子化パラメータを復
元するスライス量子化パラメータ復元情報を復号し、前
記第1スライス量子化パラメータを復元するスライス量
子化パラメータ復元情報復元手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0107】請求項29記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項24〜28のいずれか1項に記載の符
号化信号合成装置において、前記第1符号化信号合成手
段が、前記差分符号化信号から前記第1符号化信号を復
号させる際に正常な復号処理を可能とさせる信号蓄積遅
延のための仮想入力バッファの蓄積量を取得し、前記第
1符号化信号内に付加するVBV遅延付加手段を備えた
ことを特徴とするものである。
【0108】請求項30記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号を入力して、該入力された第1符
号化信号に符号量変換処理を行い、第2符号化信号に変
換して出力するとともに、前記第1符号化信号と前記第
2符号化信号との差分情報である差分符号化信号を出力
する符号化信号分離手段と、前記第2符号化信号と前記
差分符号化信号とを入力して、前記第1符号化信号を合
成して出力する符号化信号合成手段と、を備え、
【0109】前記符号化信号分離手段が、前記第1符号
化信号を入力する入力手段と、該入力手段に入力された
第1符号化信号に符号量変換処理を行い、前記第2符号
化信号に変換する符号化信号変換手段と、前記差分符号
化信号を生成する差分符号化信号生成手段と、前記第2
符号化信号を出力する第2符号化信号出力手段と、前記
差分符号化信号を出力する差分符号化信号出力手段と、
を有し、
【0110】前記符号化信号合成手段が、前記第2符号
化信号を入力する第2符号化信号入力手段と、前記差分
符号化信号を入力する差分符号化信号入力手段と、前記
第2符号化信号と、前記差分符号化信号と、を合成して
前記第1符号化信号を復元する第1符号化信号合成手段
と、前記第1符号化信号を出力する第1符号化信号出力
手段と、を有することを特徴とするものである。
【0111】請求項31記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号を入力させる入力ステップと、該
入力された第1符号化信号に符号量変換処理を行い、第
2符号化信号に変換する符号化信号変換ステップと、前
記第1符号化信号と、前記第2符号化信号と、の差分情
報である差分符号化信号を生成する差分符号化信号生成
ステップと、を備え、
【0112】前記差分符号化信号生成ステップが、前記
第1符号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情
報と、前記第2符号化信号の一部として出力される前記
画像情報の第2係数情報と、の係数値の変化情報を符号
化して前記差分符号化信号を生成することを特徴とする
ものである。
【0113】請求項32記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31記載の符号化信号分離方法におい
て、前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分
情報が階層構造を有し、該階層構造が、共通の情報を有
する複数の画面からなるシーケンスレイヤと、前記画面
ごとに共通の情報を有するスライスからなるピクチャレ
イヤと、前記スライスごとにマクロブロックを有するス
ライスレイヤと、前記マクロブロックごとにブロックを
有するマクロブロックレイヤと、前記ブロック情報を有
するブロックレイヤと、からなる階層構造であり、前記
差分符号化信号生成ステップが、前記差分符号化信号を
前記階層構造にしたがって生成することを特徴とするも
のである。
【0114】請求項33記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31または32記載の符号化信号分離
方法において、前記第1係数情報が前記符号化信号変換
ステップにより前記第2係数情報に変換されるとき、零
係数に変換される第1係数情報群を零係数変換第1係数
情報とし、零係数に変換された第2係数情報群を零係数
第2係数情報とし、非零係数に変換される第1係数情報
群を非零係数変換第1係数情報とし、非零係数に変換さ
れた第2係数情報群を非零係数第2係数情報とし、
【0115】前記差分符号化信号生成ステップが、前記
第1係数情報を、前記零係数変換第1係数情報と、前記
非零係数変換第1係数情報と、に分離し、前記第2係数
情報を、前記零係数第2係数情報と、前記非零係数第2
係数情報と、に分離する係数情報分離ステップと、前記
零係数変換第1係数情報と、前記零係数第2係数情報
と、に基づいて零係数差分情報を生成し、符号化する零
係数符号化ステップと、前記非零係数変換第1係数情報
と、前記非零係数第2係数情報と、に基づいて非零係数
差分情報を生成し、符号化する非零係数符号化ステップ
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0116】請求項34記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項33記載の符号化信号分離方法におい
て、前記非零係数符号化ステップが、前記非零係数差分
情報を、前記非零係数変換第1係数情報の係数値と、前
記非零係数第2係数情報の係数値と、に基づいて係数値
情報のみから生成することを特徴とするものである。
【0117】請求項35記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項34記載の符号化信号分離方法におい
て、前記画像情報のマクロブロックを前記第1符号化信
号のマクロブロック情報に量子化した際の量子化パラメ
ータを第1マクロブロック量子化パラメータとし、前記
第2符号化信号のマクロブロック情報を逆量子化して復
号する量子化パラメータを第2マクロブロック量子化パ
ラメータとし、前記非零係数符号化ステップが、前記非
零係数差分情報の係数情報として、前記第1マクロブロ
ック量子化パラメータと前記第2マクロブロック量子化
パラメータとの比率と前記非零係数第2係数情報の係数
値から、前記非零係数変換第1係数情報の係数値を予測
した値の誤差を算出することを特徴とするものである。
【0118】請求項36記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項33〜35のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記零係数符号化ステップ
が、前記第1係数情報群から前記非零係数変換第1係数
情報を取り除き、該零係数変換第1係数情報のみの第1
係数情報群をジグザグスキャンし、連続する零係数の数
を示すランと該ランに続く非零係数の係数値を示すレベ
ルとを組み合わせ、該組み合わせを前記零係数差分情報
として生成する零係数差分情報生成ステップを有し、該
零係数差分情報生成ステップが、前記非零係数変換第1
係数情報が存在していた位置を除き前記零係数変換第1
係数情報が存在する位置のみを前記ラン値として数える
ことを特徴とするものである。
【0119】請求項37記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜36のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記差分符号化信号生成ス
テップが、前記第1符号化信号と前記第2符号化信号と
の差分情報が発生する有意ブロック位置を示す差分符号
化信号の符号化ブロックパターンを生成し、符号化する
符号化ブロックパターン符号化ステップを備えたことを
特徴とするものである。
【0120】請求項38記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項37記載の符号化信号分離方法におい
て、前記符号化ブロックパターン符号化ステップが、前
記第2符号化信号のブロックが符号化不要の位置につい
てのみ、前記差分符号化信号の符号化ブロックパターン
の前記位置の値を有意差分CBP値として符号化するこ
とを特徴とするものである。
【0121】請求項39記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜38のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記差分符号化信号生成ス
テップが、前記第1符号化信号と前記第2符号化信号と
の差分情報が発生するマクロブロックのみを前記差分符
号化信号のマクロブロック情報として符号化する差分マ
クロブロック符号化ステップと、該差分マクロブロック
符号化ステップにより符号化されるマクロブロックの位
置を示す差分符号発生MBアドレスを生成し、該差分符
号発生MBアドレスと直前の差分情報のマクロブロック
位置を示す差分符号発生MBアドレスとの差を示す差分
符号発生MBアドレス制御符号を符号化するMBAI符
号化ステップと、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0122】請求項40記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜39のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記符号化信号変換ステッ
プが、前記符号量変換により、前記画像情報のマクロブ
ロックを量子化する際のパラメータである第1マクロブ
ロック量子化パラメータにより量子化された前記第1符
号化信号を逆量子化し、該逆量子化されたマクロブロッ
クを第2マクロブロック量子化パラメータにより再量子
化して前記第2符号化信号を生成し、前記差分符号化信
号生成ステップが、前記第1マクロブロック量子化パラ
メータを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元
情報を生成し、符号化するマクロブロック量子化パラメ
ータ復元情報符号化ステップを備えたことを特徴とする
ものである。
【0123】請求項41記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜39のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記符号化信号変換ステッ
プが、前記符号量変換により、前記画像情報のマクロブ
ロックを量子化する際のパラメータである第1マクロブ
ロック量子化パラメータにより量子化された前記第1符
号化信号を、前記第1マクロブロック量子化パラメータ
と前記第2符号化信号内のマクロブロック情報を逆量子
化する際のパラメータである第2マクロブロック量子化
パラメータとの比率に応じて、前記第1符号化信号の係
数値のスケール変換を行い、前記第2符号化信号を生成
し、前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1マク
ロブロック量子化パラメータを復元するマクロブロック
量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するマクロ
ブロック量子化パラメータ復元情報符号化ステップを備
えたことを特徴とするものである。
【0124】請求項42記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項40または41記載の符号化信号分離
方法において、前記マクロブロック量子化パラメータ復
元情報符号化ステップが、前記マクロブロック量子化パ
ラメータ復元情報を、前記第2マクロブロック量子化パ
ラメータから前記第1マクロブロック量子化パラメータ
を復元させる量子化パラメータ導出定数を用いて生成す
ることを特徴とするものである。
【0125】請求項43記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項42記載の符号化信号分離方法におい
て、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号
化ステップが、前記マクロブロック量子化パラメータ復
元情報を、前記量子化パラメータ導出定数と、直前に符
号化した差分マクロブロック情報の前記マクロブロック
量子化パラメータ復元情報と、の差分から生成すること
を特徴とするものである。
【0126】請求項44記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜43のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記符号化信号変換ステッ
プが、前記符号量変換により、前記画像情報のスライス
内のマクロブロックを量子化する際の基準パラメータで
ある第1スライス量子化パラメータをもとに量子化され
た前記第1符号化信号を逆量子化し、該逆量子化された
スライス内のマクロブロックを第2スライス量子化パラ
メータをもとに再量子化して前記第2符号化信号を生成
し、前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1スラ
イス量子化パラメータを復元するスライス量子化パラメ
ータ復元情報を生成し、符号化するスライス量子化パラ
メータ復元情報符号化ステップを備えたことを特徴とす
るものである。
【0127】請求項45記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜43のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記符号化信号変換ステッ
プが、前記符号量変換により、前記画像情報のスライス
内のマクロブロックを量子化する際の基準パラメータで
ある第1スライス量子化パラメータをもとに量子化され
た前記第1符号化信号を、前記第1スライス量子化パラ
メータと前記第2符号化信号内のスライス内のマクロブ
ロック情報を逆量子化する際の基準パラメータである第
2スライス量子化パラメータとの比率に応じて、前記第
1符号化信号の係数値のスケール変換を行い、前記第2
符号化信号を生成し、前記差分符号化信号生成ステップ
が、前記第1スライス量子化パラメータを復元するスラ
イス量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するス
ライス量子化パラメータ復元情報符号化ステップを備え
たことを特徴とするものである。
【0128】請求項46記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項44または45記載の符号化信号分離
方法において、前記スライス量子化パラメータ復元情報
符号化ステップが、前記スライス量子化パラメータ復元
情報を、前記第2スライス量子化パラメータから前記第
1スライス量子化パラメータを復元させるスライス量子
化パラメータ導出定数として生成することを特徴とする
ものである。
【0129】請求項47記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜46のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記差分符号化信号生成ス
テップが、前記第1符号化信号を復号させる際に正常な
復号処理を可能とさせる信号蓄積遅延のための仮想入力
バッファの蓄積量を前記差分符号化信号内に付加するV
BV遅延付加ステップを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0130】請求項48記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項33〜36のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記差分符号化信号生成ス
テップが、前記係数値の変化情報の値に可変長符号語を
割り当てる可変長符号化テーブルを、前記第1量子化パ
ラメータを前記第2量子化パラメータから導出するため
の定数である第1量子化パラメータ導出定数の値に応じ
て、切り替える可変長符号化テーブル切り替えステップ
と、前記係数値の変化情報の値を、前記割り当てられた
可変長符号化テーブルにしたがって、可変長符号化する
可変長符号化ステップと、を備えたことを特徴とするも
のである。
【0131】請求項49記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項35記載の符号化信号分離方法におい
て、前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1量子
化パラメータを前記第2量子化パラメータから導出する
ための定数である第1量子化パラメータ導出定数と、前
記非零係数符号化ステップが前記非零係数変換第1係数
情報の係数値を予測した値の誤差である予測誤差値と、
に基づいて前記予測誤差値を可変長符号化する符号語を
計算により求めることを特徴とするものである。
【0132】請求項50記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項36記載の符号化信号分離方法におい
て、前記差分符号化信号生成ステップが、前記ランの値
に対し値の出現頻度に応じた可変長符号値を割り当てる
可変長符号化テーブルに基づいて、前記ランの値を可変
長符号化するラン可変長符号化ステップと、前記第1量
子化パラメータを前記第2量子化パラメータから導出す
るための定数である第1量子化パラメータ導出定数の値
に基づいて可変長符号化に用いる符号語を計算により求
めて、前記レベルの値を可変長符号化するレベル可変長
符号化ステップと、を有することを特徴とするものであ
る。
【0133】請求項51記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項38記載の符号化信号分離方法におい
て、マクロブロック内の、輝度ブロックの符号化不要ブ
ロック数を不要輝度ブロック数とし、色差ブロックの符
号化不要ブロック数を不要色差ブロック数とし、前記有
意差分CBP値を、輝度成分の符号化ブロックパターン
の値を示す有意差分CBP値であるとき有意差分輝度C
BP値とし、色差成分の符号化ブロックパターンの値を
示す有意差分CBP値であるとき有意差分色差CBP値
とし、前記有意差分輝度CBP値の当該マクロブロック
内の全てを有意差分輝度CBPとし、前記有意差分色差
CBP値の当該マクロブロック内の全てを有意差分色差
CBPとし、
【0134】前記符号化ブロックパターン符号化ステッ
プが、前記第2符号化信号の当該マクロブロック内の符
号化不要ブロックの数を、前記不要輝度ブロック数と、
前記不要色差ブロック数とを、それぞれ数える符号化不
要ブロックカウントステップと、前記有意差分輝度CB
Pを可変長符号値が割り当てられる輝度可変長符号化テ
ーブルにしたがって符号化する有意差分輝度CBP符号
化ステップと、前記有意差分色差CBPを可変長符号値
が割り当てられる色差可変長符号化テーブルにしたがっ
て符号化する有意差分色差CBP符号化ステップと、を
有し、前記有意差分輝度CBP符号化ステップが、前記
不要輝度ブロック数に基づいて前記輝度可変長符号化テ
ーブルを切り替え、前記有意差分色差CBP符号化ステ
ップが、前記不要色差ブロック数に基づいて前記色差可
変長符号化テーブルを切り替えることを特徴とするもの
である。
【0135】請求項52記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項43記載の符号化信号分離方法におい
て、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号
化ステップが、前記生成したマクロブロック量子化パラ
メータ復元情報を、該マクロブロック量子化パラメータ
復元情報の値に基づいて可変長符号化に用いる符号語を
計算により求めることを特徴とするものである。
【0136】請求項53記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号を入力させる第1符号化信号入力
ステップと、前記第1符号化信号に符号量変換処理が行
われて符号量が削減された第2符号化信号を入力させる
第2符号化信号入力ステップと、前記第1符号化信号
と、前記第2符号化信号と、の差分情報である差分符号
化信号を生成する差分符号化信号生成ステップと、を備
え、
【0137】前記差分符号化信号生成ステップが、前記
第1符号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情
報と、前記第2符号化信号から得られる前記画像情報の
第2係数情報と、の係数値の変化情報を符号化して前記
差分符号化信号を生成することを特徴とするものであ
る。
【0138】請求項54記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号が符号量変換処理により符号量削
減された第2符号化信号を入力させる第2符号化信号入
力ステップと、前記第1符号化信号と前記第2符号化信
号との差分情報である差分符号化信号を入力させる差分
符号化信号入力ステップと、前記第2符号化信号と、前
記差分符号化信号と、を合成して前記第1符号化信号を
復元する第1符号化信号合成ステップと、を備え、
【0139】前記第1符号化信号合成ステップが、前記
第2符号化信号から得られる前記画像情報の第2係数情
報と、前記差分符号化信号から得られる前記画像情報の
第1係数情報と前記第2係数情報との変化情報と、を復
号し合成して前記第1係数情報を復元することにより、
前記第1符号化信号を合成することを特徴とするもので
ある。
【0140】請求項55記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項54記載の符号化信号合成方法におい
て、前記第1係数情報が前記第2係数情報に変換された
とき、零係数に変換された第1係数情報群を零係数変換
第1係数情報とし、零係数に変換された第2係数情報群
を零係数第2係数情報とし、非零係数に変換された第1
係数情報群を非零係数変換第1係数情報とし、非零係数
に変換された第2係数情報群を非零係数第2係数情報と
し、前記零係数変換第1係数情報と前記零係数第2係数
情報とに基づいて生成された差分情報を零係数差分情報
とし、前記非零係数変換第1係数情報と前記非零係数第
2係数情報とに基づいて生成された差分情報を非零係数
差分情報とし、
【0141】前記第1符号化信号合成ステップが、前記
第2符号化信号内の前記零係数第2係数情報と、前記差
分符号化信号内の前記零係数差分情報と、に基づいて前
記零係数変換第1係数情報を生成する零係数変換第1係
数情報生成ステップと、前記第2符号化信号内の前記非
零係数第2係数情報と、前記差分符号化信号内の前記非
零係数差分情報と、に基づいて前記非零係数変換第1係
数情報を生成する非零係数変換第1係数情報生成ステッ
プと、前記零係数変換第1係数情報と、前記非零係数変
換第1係数情報と、を合成する第1係数情報合成ステッ
プと、を備えたことを特徴とするものである。
【0142】請求項56記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項54または55記載の符号化信号合成
方法において、前記第1符号化信号合成ステップが、前
記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報が
発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符号
化ブロックパターンを復号することにより、前記第1符
号化信号の符号化ブロックパターンを復元する符号化ブ
ロックパターン復元ステップを備えたことを特徴とする
ものである。
【0143】請求項57記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項54〜56のいずれか1項に記載の符
号化信号合成方法において、前記第1符号化信号は、前
記画像情報のマクロブロックを量子化する際のパラメー
タである第1マクロブロック量子化パラメータに量子化
された符号化信号であり、前記第2符号化信号は、前記
画像情報のマクロブロックを量子化する際のパラメータ
である第2マクロブロック量子化パラメータに量子化さ
れた符号化信号であり、
【0144】前記第1符号化信号合成ステップが、前記
差分符号化信号から前記第1マクロブロック量子化パラ
メータを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元
情報を復号し、前記第1マクロブロック量子化パラメー
タを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元情報
復元ステップを備えたことを特徴とするものである。
【0145】請求項58記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項54〜57のいずれか1項に記載の符
号化信号合成方法において、前記第1符号化信号は、前
記画像情報のスライス内のマクロブロックを量子化する
際の基準パラメータである第1スライス量子化パラメー
タをもとに量子化された符号化信号であり、前記第2符
号化信号は、前記画像情報のスライス内のマクロブロッ
クを量子化する際の基準パラメータである第2スライス
量子化パラメータをもとに量子化された符号化信号であ
り、
【0146】前記第1符号化信号合成ステップが、前記
差分符号化信号から前記第1スライス量子化パラメータ
を復元するスライス量子化パラメータ復元情報を復号
し、前記第1スライス量子化パラメータを復元するスラ
イス量子化パラメータ復元情報復元ステップを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0147】請求項59記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項54〜58のいずれか1項に記載の符
号化信号合成方法において、前記第1符号化信号合成ス
テップが、前記差分符号化信号から前記第1符号化信号
を復号させる際に正常な復号処理を可能とさせる信号蓄
積遅延のための仮想入力バッファの蓄積量を取得し、前
記第1符号化信号内に付加するVBV遅延付加ステップ
を備えたことを特徴とするものである。
【0148】請求項60記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号を入力させて、該入力した第1符
号化信号に符号量変換処理を行い、第2符号化信号に変
換して出力させるとともに、前記第1符号化信号と前記
第2符号化信号との差分情報である差分符号化信号を出
力させる符号化信号分離ステップと、前記第2符号化信
号と前記差分符号化信号とを入力させて、前記第1符号
化信号を合成して出力させる符号化信号合成ステップ
と、を備え、
【0149】前記符号化信号分離ステップが、前記第1
符号化信号を入力させる入力ステップと、該入力ステッ
プにより入力された第1符号化信号に符号量変換処理を
行い、前記第2符号化信号に変換する符号化信号変換ス
テップと、前記差分符号化信号を生成する差分符号化信
号生成ステップと、前記第2符号化信号を出力させる第
2符号化信号出力ステップと、前記差分符号化信号を出
力させる差分符号化信号出力ステップと、を有し、
【0150】前記符号化信号合成ステップが、前記第2
符号化信号を入力させる第2符号化信号入力ステップ
と、前記差分符号化信号を入力させる差分符号化信号入
力ステップと、前記第2符号化信号と、前記差分符号化
信号と、を合成して前記第1符号化信号を復元する第1
符号化信号合成ステップと、前記第1符号化信号を出力
させる第1符号化信号出力ステップと、を有することを
特徴とするものである。
【0151】請求項61記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号を入力させる入力ステップと、該
入力された第1符号化信号に符号量変換処理を行い、第
2符号化信号に変換する符号化信号変換ステップと、前
記第1符号化信号と、前記第2符号化信号と、の差分情
報である差分符号化信号を生成する差分符号化信号生成
ステップと、を備え、
【0152】前記差分符号化信号生成ステップが、前記
第1符号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情
報と、前記第2符号化信号の一部として出力される前記
画像情報の第2係数情報と、の係数値の変化情報を符号
化して前記差分符号化信号を生成することを特徴とする
ものである。
【0153】請求項62記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、前記第1符号化信号と前記第
2符号化信号との差分情報が階層構造を有し、該階層構
造が、共通の情報を有する複数の画面からなるシーケン
スレイヤと、前記画面ごとに共通の情報を有するスライ
スからなるピクチャレイヤと、前記スライスごとにマク
ロブロックを有するスライスレイヤと、前記マクロブロ
ックごとにブロックを有するマクロブロックレイヤと、
前記ブロック情報を有するブロックレイヤと、からなる
階層構造であり、前記差分符号化信号生成ステップが、
前記差分符号化信号を前記階層構造にしたがって生成す
ることを特徴とするものである。
【0154】請求項63記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61または62記載の符号化信号分離
プログラムを記録した媒体において、前記第1係数情報
が前記符号化信号変換ステップにより前記第2係数情報
に変換されるとき、零係数に変換される第1係数情報群
を零係数変換第1係数情報とし、零係数に変換された第
2係数情報群を零係数第2係数情報とし、非零係数に変
換される第1係数情報群を非零係数変換第1係数情報と
し、非零係数に変換された第2係数情報群を非零係数第
2係数情報とし、
【0155】前記差分符号化信号生成ステップが、前記
第1係数情報を、前記零係数変換第1係数情報と、前記
非零係数変換第1係数情報と、に分離し、前記第2係数
情報を、前記零係数第2係数情報と、前記非零係数第2
係数情報と、に分離する係数情報分離ステップと、前記
零係数変換第1係数情報と、前記零係数第2係数情報
と、に基づいて零係数差分情報を生成し、符号化する零
係数符号化ステップと、前記非零係数変換第1係数情報
と、前記非零係数第2係数情報と、に基づいて非零係数
差分情報を生成し、符号化する非零係数符号化ステップ
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0156】請求項64記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項63記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、前記非零係数符号化ステップ
が、前記非零係数差分情報を、前記非零係数変換第1係
数情報の係数値と、前記非零係数第2係数情報の係数値
と、に基づいて係数値情報のみから生成することを特徴
とするものである。
【0157】請求項65記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項64記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、前記画像情報のマクロブロッ
クを前記第1符号化信号のマクロブロック情報に量子化
した際の量子化パラメータを第1マクロブロック量子化
パラメータとし、前記第2符号化信号のマクロブロック
情報を逆量子化して復号する量子化パラメータを第2マ
クロブロック量子化パラメータとし、前記非零係数符号
化ステップが、前記非零係数差分情報の係数情報とし
て、前記第1マクロブロック量子化パラメータと前記第
2マクロブロック量子化パラメータとの比率と前記非零
係数第2係数情報の係数値から、前記非零係数変換第1
係数情報の係数値を予測した値の誤差を算出することを
特徴とするものである。
【0158】請求項66記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項63〜65のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
零係数符号化ステップが、前記第1係数情報群から前記
非零係数変換第1係数情報を取り除き、該零係数変換第
1係数情報のみの第1係数情報群をジグザグスキャン
し、連続する零係数の数を示すランと該ランに続く非零
係数の係数値を示すレベルとを組み合わせ、該組み合わ
せを前記零係数差分情報として生成する零係数差分情報
生成ステップを有し、該零係数差分情報生成ステップ
が、前記非零係数変換第1係数情報が存在していた位置
を除き前記零係数変換第1係数情報が存在する位置のみ
を前記ラン値として数えることを特徴とするものであ
る。
【0159】請求項67記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61〜66のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
差分符号化信号生成ステップが、前記第1符号化信号と
前記第2符号化信号との差分情報が発生する有意ブロッ
ク位置を示す差分符号化信号の符号化ブロックパターン
を生成し、符号化する符号化ブロックパターン符号化ス
テップを備えたことを特徴とするものである。
【0160】請求項68記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項67記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、前記符号化ブロックパターン
符号化ステップが、前記第2符号化信号のブロックが符
号化不要の位置についてのみ、前記差分符号化信号の符
号化ブロックパターンの前記位置の値を有意差分CBP
値として符号化することを特徴とするものである。
【0161】請求項69記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61〜68のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
差分符号化信号生成ステップが、前記第1符号化信号と
前記第2符号化信号との差分情報が発生するマクロブロ
ックのみを前記差分符号化信号のマクロブロック情報と
して符号化する差分マクロブロック符号化ステップと、
該差分マクロブロック符号化ステップにより符号化され
るマクロブロックの位置を示す差分符号発生MBアドレ
スを生成し、該差分符号発生MBアドレスと直前の差分
情報のマクロブロック位置を示す差分符号発生MBアド
レスとの差を示す差分符号発生MBアドレス制御符号を
符号化するMBAI符号化ステップと、を備えたことを
特徴とするものである。
【0162】請求項70記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61〜69のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
符号化信号変換ステップが、前記符号量変換により、前
記画像情報のマクロブロックを量子化する際のパラメー
タである第1マクロブロック量子化パラメータにより量
子化された前記第1符号化信号を逆量子化し、該逆量子
化されたマクロブロックを第2マクロブロック量子化パ
ラメータにより再量子化して前記第2符号化信号を生成
し、前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1マク
ロブロック量子化パラメータを復元するマクロブロック
量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するマクロ
ブロック量子化パラメータ復元情報符号化ステップを備
えたことを特徴とするものである。
【0163】請求項71記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61〜69のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
符号化信号変換ステップが、前記符号量変換により、前
記画像情報のマクロブロックを量子化する際のパラメー
タである第1マクロブロック量子化パラメータにより量
子化された前記第1符号化信号を、前記第1マクロブロ
ック量子化パラメータと前記第2符号化信号内のマクロ
ブロック情報を逆量子化する際のパラメータである第2
マクロブロック量子化パラメータとの比率に応じて、前
記第1符号化信号の係数値のスケール変換を行い、前記
第2符号化信号を生成し、前記差分符号化信号生成ステ
ップが、前記第1マクロブロック量子化パラメータを復
元するマクロブロック量子化パラメータ復元情報を生成
し、符号化するマクロブロック量子化パラメータ復元情
報符号化ステップを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0164】請求項72記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項70または71記載の符号化信号分離
プログラムを記録した媒体において、前記マクロブロッ
ク量子化パラメータ復元情報符号化ステップが、前記マ
クロブロック量子化パラメータ復元情報を、前記第2マ
クロブロック量子化パラメータから前記第1マクロブロ
ック量子化パラメータを復元させる量子化パラメータ導
出定数を用いて生成することを特徴とするものである。
【0165】請求項73記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項72記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、前記第1符号化信号から生成
されるマクロブロックと該マクロブロックに対応する前
記第2符号化信号から生成されるマクロブロックとの差
分情報から生成されるマクロブロック情報を差分マクロ
ブロック情報とし、前記マクロブロック量子化パラメー
タ復元情報符号化ステップが、前記マクロブロック量子
化パラメータ復元情報を、前記量子化パラメータ導出定
数と、直前に符号化した差分マクロブロック情報の前記
マクロブロック量子化パラメータ復元情報と、の差分か
ら生成することを特徴とするものである。
【0166】請求項74記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61〜73のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
符号化信号変換ステップが、前記符号量変換により、前
記画像情報のスライス内のマクロブロックを量子化する
際の基準パラメータである第1スライス量子化パラメー
タをもとに量子化された前記第1符号化信号を逆量子化
し、該逆量子化されたスライス内のマクロブロックを第
2スライス量子化パラメータをもとに再量子化して前記
第2符号化信号を生成し、前記差分符号化信号生成ステ
ップが、前記第1スライス量子化パラメータを復元する
スライス量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化す
るスライス量子化パラメータ復元情報符号化ステップを
備えたことを特徴とするものである。
【0167】請求項75記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61〜73のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
符号化信号変換ステップが、前記符号量変換により、前
記画像情報のスライス内のマクロブロックを量子化する
際の基準パラメータである第1スライス量子化パラメー
タをもとに量子化された前記第1符号化信号を、前記第
1スライス量子化パラメータと前記第2符号化信号内の
スライス内のマクロブロック情報を逆量子化する際の基
準パラメータである第2スライス量子化パラメータとの
比率に応じて、前記第1符号化信号の係数値のスケール
変換を行い、前記第2符号化信号を生成し、前記差分符
号化信号生成ステップが、前記第1スライス量子化パラ
メータを復元するスライス量子化パラメータ復元情報を
生成し、符号化するスライス量子化パラメータ復元情報
符号化ステップを備えたことを特徴とするものである。
【0168】請求項76記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項74または75記載の符号化信号分離
プログラムを記録した媒体において、前記スライス量子
化パラメータ復元情報符号化ステップが、前記スライス
量子化パラメータ復元情報を、前記第2スライス量子化
パラメータから前記第1スライス量子化パラメータを復
元させるスライス量子化パラメータ導出定数として生成
することを特徴とするものである。
【0169】請求項77記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61〜76のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
差分符号化信号生成ステップが、前記第1符号化信号を
復号させる際に正常な復号処理を可能とさせる信号蓄積
遅延のための仮想入力バッファの蓄積量を前記差分符号
化信号内に付加するVBV遅延付加ステップを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0170】請求項78記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項63〜66のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
差分符号化信号生成ステップが、前記係数値の変化情報
の値に可変長符号語を割り当てる可変長符号化テーブル
を、前記第1量子化パラメータを前記第2量子化パラメ
ータから導出するための定数である第1量子化パラメー
タ導出定数の値に応じて、切り替える可変長符号化テー
ブル切り替えステップと、前記係数値の変化情報の値
を、前記割り当てられた可変長符号化テーブルにしたが
って、可変長符号化する可変長符号化ステップと、を備
えたことを特徴とするものである。
【0171】請求項79記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項65記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、前記差分符号化信号生成ステ
ップが、前記第1量子化パラメータを前記第2量子化パ
ラメータから導出するための定数である第1量子化パラ
メータ導出定数と、前記非零係数符号化ステップが前記
非零係数変換第1係数情報の係数値を予測した値の誤差
である予測誤差値と、に基づいて前記予測誤差値を可変
長符号化する符号語を計算により求めることを特徴とす
るものである。
【0172】請求項80記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項66記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、前記差分符号化信号生成ステ
ップが、前記ランの値に対し値の出現頻度に応じた可変
長符号値を割り当てる可変長符号化テーブルに基づい
て、前記ランの値を可変長符号化するラン可変長符号化
ステップと、前記第1量子化パラメータを前記第2量子
化パラメータから導出するための定数である第1量子化
パラメータ導出定数の値に基づいて可変長符号化に用い
る符号語を計算により求めて、前記レベルの値を可変長
符号化するレベル可変長符号化ステップと、を有するこ
とを特徴とするものである。
【0173】請求項81記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項68記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、マクロブロック内の、輝度ブ
ロックの符号化不要ブロック数を不要輝度ブロック数と
し、色差ブロックの符号化不要ブロック数を不要色差ブ
ロック数とし、前記有意差分CBP値を、輝度成分の符
号化ブロックパターンの値を示す有意差分CBP値であ
るとき有意差分輝度CBP値とし、色差成分の符号化ブ
ロックパターンの値を示す有意差分CBP値であるとき
有意差分色差CBP値とし、前記有意差分輝度CBP値
の当該マクロブロック内の全てを有意差分輝度CBPと
し、前記有意差分色差CBP値の当該マクロブロック内
の全てを有意差分色差CBPとし、
【0174】前記符号化ブロックパターン符号化ステッ
プが、前記第2符号化信号の当該マクロブロック内の符
号化不要ブロックの数を、前記不要輝度ブロック数と、
前記不要色差ブロック数とを、それぞれ数える符号化不
要ブロックカウントステップと、前記有意差分輝度CB
Pを可変長符号値が割り当てられる輝度可変長符号化テ
ーブルにしたがって符号化する有意差分輝度CBP符号
化ステップと、前記有意差分色差CBPを可変長符号値
が割り当てられる色差可変長符号化テーブルにしたがっ
て符号化する有意差分色差CBP符号化ステップと、を
有し、前記有意差分輝度CBP符号化ステップが、前記
不要輝度ブロック数に基づいて前記輝度可変長符号化テ
ーブルを切り替え、前記有意差分色差CBP符号化ステ
ップが、前記不要色差ブロック数に基づいて前記色差可
変長符号化テーブルを切り替えることを特徴とするもの
である。
【0175】請求項82記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項73記載の符号化信号分離プログラム
を記録した媒体において、前記マクロブロック量子化パ
ラメータ復元情報符号化ステップが、前記生成したマク
ロブロック量子化パラメータ復元情報を、該マクロブロ
ック量子化パラメータ復元情報の値に基づいて可変長符
号化に用いる符号語を計算により求めることを特徴とす
るものである。
【0176】請求項83記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号を入力させる第1符号化信号入力
ステップと、前記第1符号化信号に符号量変換処理が行
われて符号量が削減された第2符号化信号を入力させる
第2符号化信号入力ステップと、前記第1符号化信号
と、前記第2符号化信号と、の差分情報である差分符号
化信号を生成する差分符号化信号生成ステップと、を備
え、
【0177】前記差分符号化信号生成ステップが、前記
第1符号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情
報と、前記第2符号化信号から得られる前記画像情報の
第2係数情報と、の係数値の変化情報を符号化して前記
差分符号化信号を生成することを特徴とするものであ
る。
【0178】請求項84記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号が符号量変換処理により符号量削
減された第2符号化信号を入力させる第2符号化信号入
力ステップと、前記第1符号化信号と前記第2符号化信
号との差分情報である差分符号化信号を入力させる差分
符号化信号入力ステップと、前記第2符号化信号と、前
記差分符号化信号と、を合成して前記第1符号化信号を
復元する第1符号化信号合成ステップと、を備え、
【0179】前記第1符号化信号合成ステップが、前記
第2符号化信号から得られる前記画像情報の第2係数情
報と、前記差分符号化信号から得られる前記画像情報の
第1係数情報と前記第2係数情報との変化情報と、を復
号し合成して前記第1係数情報を復元することにより、
前記第1符号化信号を合成することを特徴とするもので
ある。
【0180】請求項85記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項84記載の符号化信号合成プログラム
を記録した媒体において、前記第1係数情報が前記第2
係数情報に変換されたとき、零係数に変換された第1係
数情報群を零係数変換第1係数情報とし、零係数に変換
された第2係数情報群を零係数第2係数情報とし、非零
係数に変換された第1係数情報群を非零係数変換第1係
数情報とし、非零係数に変換された第2係数情報群を非
零係数第2係数情報とし、前記零係数変換第1係数情報
と前記零係数第2係数情報とに基づいて生成された差分
情報を零係数差分情報とし、前記非零係数変換第1係数
情報と前記非零係数第2係数情報とに基づいて生成され
た差分情報を非零係数差分情報とし、
【0181】前記第1符号化信号合成ステップが、前記
第2符号化信号内の前記零係数第2係数情報と、前記差
分符号化信号内の前記零係数差分情報と、に基づいて前
記零係数変換第1係数情報を生成する零係数変換第1係
数情報生成ステップと、前記第2符号化信号内の前記非
零係数第2係数情報と、前記差分符号化信号内の前記非
零係数差分情報と、に基づいて前記非零係数変換第1係
数情報を生成する非零係数変換第1係数情報生成ステッ
プと、前記零係数変換第1係数情報と、前記非零係数変
換第1係数情報と、を合成する第1係数情報合成ステッ
プと、を備えたことを特徴とするものである。
【0182】請求項86記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項84または85記載の符号化信号合成
プログラムを記録した媒体において、前記第1符号化信
号合成ステップが、前記第1符号化信号と前記第2符号
化信号との差分情報が発生する有意ブロック位置を示す
差分符号化信号の符号化ブロックパターンを復号するこ
とにより、前記第1符号化信号の符号化ブロックパター
ンを復元する符号化ブロックパターン復元ステップを備
えたことを特徴とするものである。
【0183】請求項87記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項84〜86のいずれか1項に記載の符
号化信号合成プログラムを記録した媒体において、前記
第1符号化信号は、前記画像情報のマクロブロックを量
子化する際のパラメータである第1マクロブロック量子
化パラメータに量子化された符号化信号であり、前記第
2符号化信号は、前記画像情報のマクロブロックを量子
化する際のパラメータである第2マクロブロック量子化
パラメータに量子化された符号化信号であり、
【0184】前記第1符号化信号合成ステップが、前記
差分符号化信号から前記第1マクロブロック量子化パラ
メータを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元
情報を復号し、前記第1マクロブロック量子化パラメー
タを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元情報
復元ステップを備えたことを特徴とするものである。
【0185】請求項88記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項84〜87のいずれか1項に記載の符
号化信号合成プログラムを記録した媒体において、前記
第1符号化信号は、前記画像情報のスライス内のマクロ
ブロックを量子化する際の基準パラメータである第1ス
ライス量子化パラメータをもとに量子化された符号化信
号であり、前記第2符号化信号は、前記画像情報のスラ
イス内のマクロブロックを量子化する際の基準パラメー
タである第2スライス量子化パラメータをもとに量子化
された符号化信号であり、
【0186】前記第1符号化信号合成ステップが、前記
差分符号化信号から前記第1スライス量子化パラメータ
を復元するスライス量子化パラメータ復元情報を復号
し、前記第1スライス量子化パラメータを復元するスラ
イス量子化パラメータ復元情報復元ステップを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0187】請求項89記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項84〜88のいずれか1項に記載の符
号化信号合成プログラムを記録した媒体において、前記
第1符号化信号合成ステップが、前記差分符号化信号か
ら前記第1符号化信号を復号させる際に正常な復号処理
を可能とさせる信号蓄積遅延のための仮想入力バッファ
の蓄積量を取得し、前記第1符号化信号内に付加するV
BV遅延付加ステップを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0188】請求項90記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数の画像情報から構成される動画像を符号
化した第1符号化信号を入力させて、該入力した第1符
号化信号に符号量変換処理を行い、第2符号化信号に変
換して出力させるとともに、前記第1符号化信号と前記
第2符号化信号との差分情報である差分符号化信号を出
力させる符号化信号分離ステップと、前記第2符号化信
号と前記差分符号化信号とを入力させて、前記第1符号
化信号を合成して出力させる符号化信号合成ステップ
と、を備え、
【0189】前記符号化信号分離ステップが、前記第1
符号化信号を入力させる入力ステップと、該入力ステッ
プにより入力された第1符号化信号に符号量変換処理を
行い、前記第2符号化信号に変換する符号化信号変換ス
テップと、前記差分符号化信号を生成する差分符号化信
号生成ステップと、前記第2符号化信号を出力させる第
2符号化信号出力ステップと、前記差分符号化信号を出
力させる差分符号化信号出力ステップと、を有し、
【0190】前記符号化信号合成ステップが、前記第2
符号化信号を入力させる第2符号化信号入力ステップ
と、前記差分符号化信号を入力させる差分符号化信号入
力ステップと、前記第2符号化信号と、前記差分符号化
信号と、を合成して前記第1符号化信号を復元する第1
符号化信号合成ステップと、前記第1符号化信号を出力
させる第1符号化信号出力ステップと、を有することを
特徴とするものである。
【0191】請求項91記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項1〜22のいずれか1項に記載の符号
化信号分離装置において、前記差分符号化信号生成手段
が、符号化信号伝送において他の符号化信号と区別する
ためのユニークコードからなる開始同期符号を前記差分
符号化信号に付加するシーケンスヘッダ付加手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0192】請求項92記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項1〜22のいずれか1項または91記
載の符号化信号分離装置において、前記差分符号化信号
生成手段が、前記第1符号化信号のビットレートを表す
変更前ビットレート値符号を前記差分符号化信号内に付
加するビットレート値付加手段を備えたことを特徴とす
るものである。
【0193】請求項93記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項92記載の符号化信号分離装置におい
て、前記ビットレート値付加手段が、前記変更前ビット
レート値符号として、前記第1符号化信号のビットレー
トを400で除算した値を、前記差分符号化信号内に付
加することを特徴とするものである。
【0194】請求項94記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項24〜29のいずれか1項に記載の符
号化信号合成装置において、前記第1符号化信号合成手
段が、前記差分符号化信号から前記第1符号化信号のビ
ットレートを表す変更前ビットレート値符号を取得し、
前記第1符号化信号を復元するビットレート値復元手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0195】請求項95記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜52のいずれか1項に記載の符
号化信号分離方法において、前記差分符号化信号生成ス
テップが、符号化信号伝送において他の符号化信号と区
別するためのユニークコードからなる開始同期符号を前
記差分符号化信号に付加するシーケンスヘッダ付加ステ
ップを備えたことを特徴とするものである。
【0196】請求項96記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項31〜52のいずれか1項または95
記載の符号化信号分離方法において、前記差分符号化信
号生成ステップが、前記第1符号化信号のビットレート
を表す変更前ビットレート値符号を前記差分符号化信号
内に付加するビットレート値付加ステップを備えたこと
を特徴とするものである。
【0197】請求項97記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項96記載の符号化信号分離方法におい
て、前記ビットレート値付加ステップが、前記変更前ビ
ットレート値符号として、前記第1符号化信号のビット
レートを400で除算した値を、前記差分符号化信号内
に付加することを特徴とするものである。
【0198】請求項98記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項54〜59のいずれか1項に記載の符
号化信号合成方法において、前記第1符号化信号合成ス
テップが、前記差分符号化信号から前記第1符号化信号
のビットレートを表す変更前ビットレート値符号を取得
し、前記第1符号化信号を復元するビットレート値復元
ステップを備えたことを特徴とするものである。
【0199】請求項99記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項61〜82のいずれか1項に記載の符
号化信号分離プログラムを記録した媒体において、前記
差分符号化信号生成ステップが、符号化信号伝送におい
て他の符号化信号と区別するためのユニークコードから
なる開始同期符号を前記差分符号化信号に付加するシー
ケンスヘッダ付加ステップを備えたことを特徴とするも
のである。
【0200】請求項100記載の発明は、上記課題を解
決するため、請求項61〜82のいずれか1項または9
9記載の符号化信号分離プログラムを記録した媒体にお
いて、前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1符
号化信号のビットレートを表す変更前ビットレート値符
号を前記差分符号化信号内に付加するビットレート値付
加ステップを備えたことを特徴とするものである。
【0201】請求項101記載の発明は、上記課題を解
決するため、請求項100記載の符号化信号分離プログ
ラムを記録した媒体において、前記ビットレート値付加
ステップが、前記変更前ビットレート値符号として、前
記第1符号化信号のビットレートを400で除算した値
を、前記差分符号化信号内に付加することを特徴とする
ものである。
【0202】請求項102記載の発明は、上記課題を解
決するため、請求項84〜89のいずれか1項に記載の
符号化信号合成プログラムを記録した媒体において、前
記第1符号化信号合成ステップが、前記差分符号化信号
から前記第1符号化信号のビットレートを表す変更前ビ
ットレート値符号を取得し、前記第1符号化信号を復元
するビットレート値復元ステップを備えたことを特徴と
するものである。
【0203】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照しつつ説明する。
【0204】本発明に係るストリーム分離・合成装置を
図1に示す。図1に示すように、本発明では、ビットス
トリームを分離するストリーム分離装置1000および
ビットストリームを合成するストリーム合成装置200
0を備えている。
【0205】ストリーム分離装置1000は、符号化器
600から伝送された高品質なMPEG−2ビットスト
リームまたは原画像を符号化したMPEG−2ビットス
トリーム(変換前MPEG−2ビットストリーム)を入
力して、従来のMPEG−2ビットストリームである変
換出力符号化情報(変換後MPEG−2ビットストリー
ム)と、この情報とは別に変換前後での差分情報である
差分情報符号化データ(差分ビットストリーム)と、を
符号化して、出力するものである。
【0206】ストリーム合成装置2000は、上記スト
リーム分離装置1000に分離されたMPEG−2ビッ
トストリーム(変換後MPEG−2ビットストリーム)
と、差分情報符号化データ(差分ビットストリーム)
と、を合成して変換前MPEG−2ビットストリームを
つくり出し、出力するものである。
【0207】本発明では、従来のMPEG−2ビットス
トリーム(変換後MPEG−2ビットストリーム)に変
換された映像情報(低品質)が提供された後に、変換前
の映像が要求された場合において、既に提供された伝送
済の映像情報(変換後MPEG−2ビットストリーム)
との差分情報(差分ビットストリーム)のみを伝送する
ことで、同一の情報が二回伝送されることによる無駄が
なく、伝送回線を効率的に利用して、変換前MPEG−
2ビットストリームと同一のMPEG−2ビットストリ
ーム(高品質)を提供することができる。
【0208】このように、本発明のストリーム分離・合
成装置は、伝送済の映像情報が有効に利用できる。しか
しながら、差分情報(差分ビットストリーム)が、変換
後の映像情報の大きさと合わせて、変換前を大きく越え
てしまっては、無駄が大きくなってしまうので、変換前
の符号量を越えないようにする。そこで、本発明のスト
リーム分離・合成装置は、分離による容量の肥大化を抑
制するように、効率よく差分情報を符号化する方式を備
える。 1:ビットストリームの構成、フォーマット
【0209】以下、本発明のビットストリームの構成、
フォーマットについて説明する。
【0210】本明細書で扱うトランスコーダ(ストリー
ム分離装置1000)は、ビットストリーム変換処理だ
けでなく変換前後間の差分情報生成を行う機能をもつ。
すなわち、MP@ML(Main Profile at Main Level:
メイン・プロファイルのメイン・レベル;MPEG−2
のデコーダの性能をクラス分けするもの、一般的にプロ
ファイルは、機能の分類(シンタックスの違い)を規定
し、レベルは量の違い(画像サイズなど)を規定する)
準拠のMPEG−2ビットストリーム(変換前MPEG
−2ビットストリーム)を入力し、ビットレートが削減
されたMPEG−2ビットストリーム(変換後MPEG
−2ビットストリーム)と、符号量削減前後間の変化情
報を表す差分ビットストリームを出力する。
【0211】差分ビットストリームのビットストリーム
フォーマットを図2に示す。図2に示すように、差分ビ
ットストリームは、MPEG−2シンタックスのビット
ストリームフォーマットを基本とし、シーケンスレイ
ヤ、ピクチャレイヤ、スライスレイヤ、MB(マクロブ
ロック)レイヤ、ブロックレイヤからなる階層構造を有
する。
【0212】ここで、シーケンスレイヤ、ピクチャレイ
ヤ、スライスレイヤを上位レイヤ、MBレイヤを中位レ
イヤ、ブロックレイヤを下位レイヤとする。
【0213】差分ビットストリームは、シーケンスヘッ
ダから始り、ピクチャ枚数分のピクチャレイヤデータヘ
と続く。ピクチャレイヤデータは、ピクチャヘッダと、
ピクチャデータから構成される。ピクチャデータは、複
数個のスライスレイヤデータで構成され、スライスレイ
ヤデータは、スライスヘッダと、それに続く複数個のM
Bレイヤデータから構成される。MBレイヤデータは、
MB属性情報と、係数情報から構成される。
【0214】ここで、シーケンスヘッダ、ピクチャヘッ
ダ、スライスヘッダは、それぞれシーケンス単位、ピク
チャ単位、スライス単位で出力MPEG−2ビットスト
リームとの同期をとるために利用される。MB属性情報
は、MBの位置情報や符号化モードを設定するために利
用され、係数情報に、再量子化前後での量子化係数値の
変化情報が格納される。 2:ストリーム分離装置1000 2.1:アーキテクチャ
【0215】次に、ストリーム分離装置1000のブロ
ック構成図を図3に示し、MPEG−2ビットストリー
ムの分離処理の概要を説明する。
【0216】図3に示すように、本ストリーム分離装置
1000は、MPEG−2BS生成部1100および差
分BS生成部1200からなり、MPEG−2BS生成
部1100は、多重分離・可変長復号器1110、符号
化モード切り替え器1120、量子化制御器1130、
量子化係数レベル変換器1140、MPEG−2BS配
列多重・可変長符号化器1190を有し、差分BS生成
部1200は、変換差分係数分離器1220、再量子化
前係数値予測誤差計算器1230、変換差分係数ジグザ
グスキャン器1240、差分BS配列多重・可変長符号
化器1290を有している。
【0217】MPEG−2BS生成部1100の多重分
離・可変長復号器1110は、レート削減前のビットス
トリームである変換前MPEG−2ビットストリームを
入力して、変換前MPEG−2ビットストリームから上
位レイヤ情報、中位レイヤ情報、下位レイヤ情報を分離
して復号し、上位レイヤ情報、中位レイヤ情報を復号し
た値は、符号化モード切り替え器1120に出力し、下
位レイヤ情報を復号した値は、量子化係数レベル変換器
1140に出力する。
【0218】符号化モード切り替え器1120は、上位
レイヤ情報、中位レイヤ情報の符号の種類を参照して、
変更する必要がない符号はそのまま出力し、変更する必
要がある符号(MB情報、CBP等)は変更を加えた後
に出力する。
【0219】量子化制御器1130は、符号量を制御
し、処理対象のMBの量子化パラメータ(再量子化パラ
メータ)MQ2を出力する。
【0220】量子化係数レベル変換器1140は、多重
分離・可変長復号器1110から係数情報の復号値QF
1と変換前量子化パラメータの復号値MQ1と、量子化
制御器1130から再量子化パラメータ(変換後量子化
パラメータ)MQ2を入力し、逆量子化、再量子化結合
処理による量子化係数値レベル変換を行う。
【0221】MPEG−2BS配列多重・可変長符号化
器1190は、入力された上位レイヤ情報、中位レイヤ
情報、下位レイヤ情報を符号化し、多重化してレート削
減後のビットストリームである変換後MPEG−2ビッ
トストリームを出力する。
【0222】差分BS生成部1200の変換差分係数分
離器1220は、MPEG−2BS生成部1100から
変換前係数情報QF1と変換後係数情報QF2とを入力
して、非零係数に変換される係数情報QF1と、このQ
F1の変換後係数情報QF2と、を再量子化前係数値予
測誤差計算器1230に出力し、零係数に変換される係
数情報QF1を変換差分係数ジグザグスキャン器124
0に出力する。
【0223】再量子化前係数値予測誤差計算器1230
は、非零係数に変換される係数情報について、変換差分
係数分離器1220から変換前係数情報QF1と変換後
係数情報QF2とを入力し、MPEG−2BS生成部1
100から変換前量子化パラメータMQ1と変換後量子
化パラメータMQ2とを入力し、QF2,MQ1,MQ
2によりQF1を予測したときの予測誤差ΔQFを算出
し、差分BS配列多重・可変長符号化器1290に出力
する。
【0224】変換差分係数ジグザグスキャン器1240
は、零係数に変換される係数情報について、変換差分係
数分離器1220から変換前係数情報QF1を入力し、
ジグザグスキャンし、連続する0の個数(run)と、係
数値(level)のペア(run, level)情報の生成を行
い、差分BS配列多重・可変長符号化器1290に出力
する。
【0225】差分BS配列多重・可変長符号化器129
0は、入力された上位レイヤ情報、中位レイヤ情報、下
位レイヤ情報を符号化し、多重化してレート削減前と削
減後のビットストリームの差分情報である差分ビットス
トリームを出力する。
【0226】以上の構成により、入力された変換前MP
EG−2ビットストリームに対し、可変長復号、逆量子
化を行い、DCT係数領域まで復元した後に、DCT係
数に対し再量子化、可変長符号化処理を行い、変換後M
PEG−2ビットストリームを出力する。
【0227】同時に、変換前MPEG−2ビットストリ
ーム中より得られる係数情報QF1と再量子化後の係数
情報QF2が、差分BS生成部1200へ送られ、再量
子化前後間の係数値の変化情報の符号化を行い、差分ビ
ットストリームを生成する。
【0228】係数値変化情報は、変換後MPEG−2ビ
ットストリームに符号化される再量子化出力係数が、零
係数に対応する係数(QF1(QF2=0))と、非零
係数に対応する係数(QF1(QF2≠0))のものと
に分離され、それぞれ別々の符号化処理を施す。
【0229】このようにして、レート削減されたMPE
G−2ビットストリーム(変換後MPEG−2ビットス
トリーム)とは別に、トランスコード処理前後での変化
情報が差分ビットストリームとして出力される。 2.2:分離処理のフロー
【0230】また、ストリーム分離装置1000は、1
本のMPEG−2ビットストリーム(変換前MPEG−
2ビットストリーム)に対し、レート削減されたMPE
G−2ビットストリーム(変換後MPEG−2ビットス
トリーム)と差分ビットストリームという2つの符号化
データを出力するため、両者間で符号化出力処理の切り
替え操作を伴う。
【0231】変換後MPEG−2ビットストリーム出力
と、差分ビットストリーム出力との切り替え制御を示す
概念図を図4に示す。
【0232】差分ビットストリームは、各種MPEG−
2符号化データのうち、シーケンスヘッダ、ピクチャヘ
ッダ、スライスヘッダ、MBデータ、ブロックデータに
対応して出力される。
【0233】上位レイヤ符号(シーケンスヘッダ、ピク
チャヘッダ、スライスヘッダ)に関しては、ヘッダ情報
1単位分の処理を終えた後に切り替え操作を行い、処理
対象ヘッダに対応した、差分ビットストリームのヘッダ
情報を1単位分出力する。
【0234】具体的には、入力ビットストリームより
“Sequence_Header_Code”を検出した場合には、シーケ
ンスヘッダ情報を読み込みと同時に変換後MPEG−2
ビットストリームへの出力処理を行うが、全てのシーケ
ンスヘッダ内符号の処理を終えたら、差分ビットストリ
ーム出力モードに切り替え、差分ビットストリームのシ
ーケンスヘッダ情報を出力する。
【0235】入力ビットストリームより“Picture_Star
t_Code”を検出した場合には、シーケンスヘッダ同様
に、各種ピクチャヘッダ内情報の読み込み/書き出し処
理を行い、それが終ったら、出力を差分ビットストリー
ムに切り替えて、差分ビットストリームのピクチャヘッ
ダを出力する。
【0236】入力ビットストリームより“Slice_Start_
Code”を検出した場合、スライスレイヤ内符号の一連の
処理を終えた後に差分ビットストリームスライスレイヤ
符号の出力を行い、その後、当該スライスに属するMB
レイヤデータの処理へと移行する。
【0237】また、MBレイヤデータのレート削減処理
は、 1)入力MB符号化データ復号、 2)復号MB符号化データ補正、 3)補正後MB符号化データ出力、 の3工程からなる。
【0238】ここで、3)の処理を終えた後に、当該M
Bの再量子化前後間の量子化係数の変化を参照して、当
該MBに対する係数情報の変化が存在するかどうかの判
定が行われ、存在する場合には差分ビットストリーム出
力モードに移行し、MB属性情報の変更情報および係数
値変化情報の符号化を行う。
【0239】ここで、本判定処理は、再量子化前後での
当該MB内係数情報の変化の有無に基づいて行われる。
すなわち、一連の変換後MPEG−2ビットストリーム
のMBレイヤデータの出力処理を終えた後に、判定処理
と差分ビットストリームのMBデータの符号化処理が行
われる。 3:ストリーム合成装置2000 3.1:アーキテクチャ
【0240】次に、ストリーム合成装置2000のブロ
ック構成図を図5に示し、MPEG−2ビットストリー
ムと差分ビットストリームとの合成処理の概要を説明す
る。
【0241】図5に示すように、ストリーム合成装置2
000は、MPEG−2BS多重分離・可変長復号器2
110、差分BS多重分離・可変長復号器2120、符
号化モード切り替え器2130、係数ブロック復元器2
140、差分係数ブロック復元器2150、加算器21
60、復元係数ブロック再スキャン器2170、配列多
重・可変長符号化器2190を有している。
【0242】MPEG−2BS多重分離・可変長復号器
2110は、レート削減後のビットストリームである変
換後MPEG−2ビットストリームを入力して、変換後
MPEG−2ビットストリームから上位レイヤ情報、中
位レイヤ情報、下位レイヤ情報を分離して復号し、上位
レイヤ情報、中位レイヤ情報を復号した値は、符号化モ
ード切り替え器2130に出力し、下位レイヤ情報を復
号した値、ランレベル情報は、係数ブロック復元器21
40に出力する。
【0243】差分BS多重分離・可変長復号器2120
は、レート削減前と削減後のビットストリームの変換差
分情報である差分ビットストリームを入力して、差分ビ
ットストリームから上位レイヤ情報、中位レイヤ情報、
下位レイヤ情報を分離して復号する。上位レイヤ情報、
中位レイヤ情報を復号した値は、符号化モード切り替え
器2130に出力する。下位レイヤ情報を復号した値
は、非零係数に変換された係数情報の予測誤差ΔQF
は、係数ブロック復元器2140に出力し、零係数に変
換された係数情報のランレベル情報は、差分係数ブロッ
ク復元器2150に出力する。
【0244】符号化モード切り替え器2130は、MP
EG−2BS多重分離・可変長復号器2110および差
分BS多重分離・可変長復号器2120から上位レイヤ
情報、中位レイヤ情報を入力して、変換前MPEG−2
ビットストリーム情報を復元して、配列多重・可変符号
化器2190に出力するとともに、入力された変換後量
子化パラメータMQ2、復元された変換前量子化パラメ
ータMQ1、を係数ブロック復元器2140に出力す
る。
【0245】係数ブロック復元器2140は、変換後M
PEG−2ビットストリームのランレベル情報と、予測
誤差ΔQFと、変換前量子化パラメータMQ1、変換後
量子化パラメータMQ2を入力して、非零係数に変換さ
れた係数情報の8×8係数ブロックを復元して、出力す
る。
【0246】差分係数ブロック復元器2150は、零係
数に変換された係数情報のランレベル情報を入力して、
零係数に変換された係数情報の8×8係数ブロックを復
元して、出力する。
【0247】加算器2160は、非零係数に変換された
係数情報の8×8係数ブロックと零係数に変換された係
数情報の8×8係数ブロックを加算して、変換前の係数
情報の8×8係数ブロックを復元して、出力する。
【0248】復元係数ブロック再スキャン器2170
は、復元された上記係数ブロックをジグザグスキャン
し、復元ブロックのランレベル情報(レート削減前MP
EG−2ビットストリーム)を生成し、出力する。
【0249】配列多重・可変長符号化器2190は、入
力された上位レイヤ情報、中位レイヤ情報、下位レイヤ
情報を符号化し、多重化してレート削減前のビットスト
リームと同一の復元MPEG−2ビットストリームを出
力する。
【0250】以上の構成により、ストリーム合成装置2
000は、変換後のMPEG−2ビットストリームと差
分ビットストリームを合成して、変換前のビットストリ
ームを復元するものである。
【0251】差分ビットストリームの係数情報は、非零
係数に対応した差分係数:予測誤差ΔQFと、零係数に
対応した再量子化前係数情報(run, level)に分離され
て復号される。
【0252】前者(非零係数に対応した差分係数:予測
誤差ΔQF)に対しては、変換後MPEG−2ビットス
トリームを可変長復号して得られる量子化係数値と、量
子化パラメータ情報MQ2と、復元された変換前量子化
パラメータ情報MQ1から、再量子化前の量子化係数値
を復元する。後者(零係数に対応した再量子化前係数情
報:(run, level))に対しては、ブロック内位置情報
と係数値情報を復号する。
【0253】そして、それぞれの復元量子化係数を合成
することで、再量子化前の量子化係数ブロックが再現さ
れるので、これを再スキャンし一次元系列に並びかえら
れたあと、MPEG−2シンタックスに従い二次元ラン
レングス符号化する。 3.2:合成処理のフロー
【0254】ストリーム合成装置2000は、2つの入
力をもつので、復号処理において切り替え操作を必要と
する。
【0255】上位レイヤ符号は、MPEG−2ビットス
トリームと差分ビットストリームが一対一対応となって
いるので、MPEG−2ビットストリームより各種上位
レイヤ符号ヘッダを1単位分読み込んだら差分ビットス
トリームの復号へ移行し、1単位分のヘッダ情報を読み
込む。
【0256】MBレイヤに関しては、変換後MPEG−
2ビットストリーム中よりMBデータを1MB分全て読
み込んだ後に、対応するMBデータが差分ビットストリ
ーム中に存在するかどうかを判定し、存在する場合に
は、差分ビットストリーム入力モードへ移行し、1MB
分の符号化データの読み込みを行う。
【0257】上位レイヤ符号は、ヘッダ1単位ごとに、
MBレイヤ以下は、1MBの処理ごとに、切り替え操作
を行う。
【0258】以下、各レイヤでの詳細な処理および差分
ビットストリームの内容を説明する。 4:上位レイヤ符号詳細 4.1:シーケンスレイヤ
【0259】まず、上位レイヤ符号について詳細に説明
する。
【0260】シーケンスヘッダの構成を図6(a)に示
す。図6(a)に示すように、シーケンスヘッダは、3
2ビット長のユニークコードとして定義されるSequence
_Header_Codeのみで構成される。ユニークコードとして
定義されているので、これによりシーケンスレイヤ単位
での同期を確保することができる。
【0261】そこで、分離処理におけるシーケンスヘッ
ダ符号化処理では、Sequence_Header_Codeを出力するだ
けである。合成処理では、差分ビットストリームから3
2ビット分のSequence_Header_Codeを読み込むだけであ
る。 4.2:ピクチャレイヤ
【0262】次に、ピクチャヘッダの構成を図6(b)
に示す。図6(b)に示すように、ピクチャヘッダは、
Picture_Start_Codeに続き、GOPの中の画面順を表す
Temporal_Reference(TR)、ピクチャの符号化タイプ
を示すPicture_Coding_Type(PCT)、符号化器が復
号器に仮想入力バッファの蓄積量を90kHzクロック
の時間で示すVBV遅延(VBV_Delay)から構成され
る。
【0263】TRとPCTは、変換後MPEG−2ビッ
トストリームと同一の値であり、合成側では、ユニーク
コードであるPicture_Start_Codeに続いてこの値を参照
することにより、ピクチャ単拉での同期を確保できる。
【0264】また、レート変換に伴ってVBV_Delayが変
更されるため、差分ビットストリームには、変更前のVB
V_Delayを記述する。合成処理では、変換後MPEG−
2ビットストリーム中のVBV_Delay(以降、Vbv_Delayと
いう)の値を差分ビットストリームから復号されたVBV_
Delay値に置き換えることで、変更前のVBV_Delayを復元
できる。
【0265】ストリーム分離装置1000における差分
ビットストリームピクチャヘッダ出力部は、あらかじめ
変換後MPEG−2ビットストリームピクチャヘッダ出
力部からTRとPCTとVBV_Delayを受け取っておき、
32ビット長のピクチャヘッダを出力した後に、TR、
PCT、VBV_Delayの順に出力する。
【0266】ストリーム合成装置2000における差分
ビットストリームピクチャヘッダ入力部では、TR、P
CT、VBV_Delayを復号した後に、レート変換後MPE
G−2ビットストリームのVbv_Delayを差分ビットスト
リームから復号されたVBV_Delayに置き換えて、ピクチ
ャヘッダを出力する。 4.3:スライスレイヤ
【0267】次に、スライスヘッダの構成を図6(c)
に示す。図6(c)に示すように、スライスヘッダは、
Slice_Start_Codeに続き、スライス量子化パラメータ復
元用符号(SliceMQmValue)から構成される。
【0268】Slice_Start_Codeは、スライス番号ごとに
ユニークな値が設定されているため、スライス単位での
同期を確保できる。SliceMQmValueは、スライス量子
化パラメータにおける、再量子化後から再量子化前の値
に復元するための情報である。
【0269】再量子化前(初回符号化時)と再量子化時
のスライス量子化パラメータをそれぞれSMQ1、SM
Q2とする。前提として、再量子化時における符号化効
率の低下を抑制するようにSMQ2の選択を行う量子化
パラメータ禁止領域制御が適用されているものとする。
本制御(量子化パラメータ禁止領域制御)は、トランス
コーダ特有の再量子化特性に基づいて、前段の符号化制
御より計算上得られたスライス再量子化パラメータSM
Q2*を更新し、特定の値に値域制限を行う制御であ
る。
【0270】本量子化制御では、まずSMQ1とSMQ
2*を用いて、以下の式(1)、式(2)より、整数値
smを算出する。
【0271】・Iピクチャ(イントラ)
【数3】 ・P、Bピクチャ(インター)
【数4】 ここで、Iピクチャは、イントラ符号化ピクチャの略で
あり、他のピクチャとは独立して静止画として符号化さ
れる画面のことである。Pピクチャは、順方向予測符号
化ピクチャの略であり、時間的に過去に位置するIまた
はPピクチャに基づいて予測符号化される画面のことで
ある。Bピクチャは、双方向予測符号化ピクチャの略で
あり、時間的に前後に位置するIまたはPピクチャを用
いて順方向、逆方向または双方向のピクチャに基づいて
予測符号化される画面のことである。すなわち、Iピク
チャおよびPピクチャを先に符号化処理した後、その間
に挿入されるBピクチャが符号化される。以下では、I
ピクチャをイントラ、PピクチャおよびBピクチャをイ
ンターという。
【0272】上記smとSMQ1を用いて、以下の式
(3)、式(4)より、スライス再量子化パラメータS
MQ2を算出する。
【0273】・イントラ
【数5】 ・インター
【0274】 SMQ2 = (sm+1)×SMQ1 ・・・・式(4)
【0275】ここで、上記式(3)、式(4)は、整数
演算であるから得られるSMQ2は特定の値に制限され
ることになる。以下では、このsmをスライス再量子化
パラメータ導出定数と定義する。
【0276】次に、本処理(スライスヘッダ処理)にお
ける符号化方法について説明する。
【0277】ストリーム分離装置1000における差分
ビットストリームスライスヘッダ出力部は、Slice_Star
t_Codeを符号化した後に、スライス量子化パラメータ制
御部にて、式(1)、式(2)より算出されたスライス
再量子化パラメータ導出定数sm、をSliceMQmValue
として可変長符号化出力する。
【0278】また、ここでのsmは、当該スライス内の
各MBの量子化パラメータ変更情報符号化部(後述)に
おけるm_prevの初期値として利用される。
【0279】次に、本処理(スライスヘッダ処理)にお
ける復号方法について説明する。
【0280】ストリーム合成装置2000における差分
ビットストリームスライスヘッダ入力部では、Slice_St
art_Codeを復号した後に、SliceMQmValueを可変長復
号し、スライス量子化パラメータ導出定数の復号値sm
を得る。そして、smと変更後スライス量子化パラメー
タSMQ2を用いて、下記式(5)、式(6)より変更
前スライス量子化パラメータSMQ1を再現する。
【0281】・イントラ
【数6】 ・インター
【0282】 SMQ1 = SMQ2/(sm+1) ・・・・式(6)
【0283】また、ここでのsmは、当該スライス内の
各MBの量子化パラメータ変化情報復号部(後述)にお
けるm_prevの初期値として利用される。
【0284】以上により、上位レイヤの符号化処理およ
び復号処理を行う。 5:中位レイヤ詳細 5.1:中位レイヤ(MBレイヤ)の構成情報、役割
【0285】次に、中位レイヤについて詳細に説明す
る。
【0286】中位レイヤ(MBレイヤ)の構成情報を図
6(d)に示し、役割を説明する。MB属性情報は、差
分ビットストリームのMBレイヤデータのアドレスを表
す差分符号発生MBアドレス制御符号と、MB属性情報
のうち再量子化処理の影響を受けて変更される量子化パ
ラメータ情報(MQuant)を変更前に戻すためのM
B量子化パラメータ復元用符号と、符号化ブロックパタ
ーン情報(CBP)を変更前の値に戻すための差分ビッ
トストリーム符号化ブロックパターン符号と、から構成
される。 5.2:差分符号発生MBアドレス制御符号
【0287】まず、差分符号発生MBアドレス制御符号
について説明する。
【0288】差分ビットストリームは、再量子化前後間
での変化情報を符号化したものであるが、MBによって
は必ずしも係数情報の変化が発生するとは限らない。ま
た、再量子化前の時点で係数非所有のMBも係数情報の
変化は発生しない。このようなMBは、差分ビットスト
リームに符号化すべき情報を所有していないためスキッ
プされる。
【0289】したがって、変換後MPEG−2ビットス
トリーム中のMBのすべてが、差分ビットストリーム中
に対応するMB情報を持っているとは限らない(各MB
に関して必ずしも一対一対応にはなっていない)ので、
両ビットストリームのMBレベルでの対応をとり、MB
位置を明確にするための符号として差分符号発生MBア
ドレス制御符号を用いる。
【0290】ここで、MBアドレス値を、画面内の横方
向のMB位置インデックスとして定義する。これは、
“0”からはじまり“MBLength−1”で終わる固定値
である。ただし、MBLengthは、1ライン分のMBの個
数を示す。図7に、704[pels]×480[lines]の
空間解像度をもつ画像におけるMBアドレスを示す。
【0291】以下、差分符号発生MBアドレス制御符号
の、符号化方法を説明する。
【0292】差分符号発生MBアドレス制御符号は、差
分ビットストリームの当該MB(当該差分符号MB)
と、直前に符号化したMBと、のMBアドレスの差(M
BAI)を可変長符号化した形として与えられる。
【0293】図8に、MBAIの算出方法および符号化
処理について、フローチャートを示し、説明する。
【0294】ここで、当該MBアドレスをMBAddress
とし、直前に差分ビットストリームに符号化されたMB
アドレスをMBAddress*prevとする。
【0295】まず、スライスの先頭において、MBAddr
ess*prevを“−1”に初期化する(s102)。そのた
め、以下で説明する処理により、スライス先頭に来る差
分符号MBの差分符号発生MBアドレス制御符号は、
“MBAddress+1”の値が符号化されることとなる。
【0296】変換後MPEG−2ビットストリーム中の
MB符号化出力処理(s103)が終了したら、再量子
化前後での量子化パラメータ値の変化を参照する(s1
04)。
【0297】量子化パラメータ値の変化が有った場合に
は、以下の式により、MBAIを算出する(s11
2)。
【0298】 MBAI = MBAddress−MBAddress*prev
【0299】次に、算出したMBAIをMPEG−2と
同様の可変長符号化テーブルを用いて可変長符号化し
て、差分ビットストリームに出力する(s113)。続
いて、MBAddress*prev=MBAddressとしてMBAddre
ss*prevを更新し(s114)、以下、差分符号MBの
符号化処理を行う(s115)。
【0300】再量子化前後での量子化パラメータ値の変
化がなかった場合(s104で判定)には、MBAIの
算出(s112)から差分符号MBの符号化処理(s1
15)は、行わない。
【0301】スライス内のMBが終了(s121で判
定)するまで、上記処理(s103〜s115)を繰り
返す。
【0302】次に、差分符号発生MBアドレス制御符号
の、復号方法について説明する。
【0303】上述したように、差分ビットストリームの
有するMBと、変換後MPEG−2ビットストリームが
有するMBとは、必ずしも一対一対応とはなっていな
い。そのため差分ビットストリームの差分符号発生各M
Bアドレス符号は、変換後MPEG−2ビットストリー
ム中のMBアドレスインクリメントとは独立である。差
分符号発生MBアドレス制御符号を用いて、両ビットス
トリームのMBの対応をとる方法を、以下に示す。
【0304】図9に、MBAIの復号処理および算出方
法について、フローチャートを示し、説明する。
【0305】ここで、当該MBアドレスをMBAddress
とし、差分ビットストリーム中の次に復号すべきMBの
アドレスをnext_MBAddressとする。
【0306】まず、スライスの先頭において、以下の処
理を行う。
【0307】差分ビットストリームから差分符号発生M
Bアドレス制御符号のみを読み込み、復号する(s20
2)。差分符号発生MBアドレス制御符号から復号した
MBAIを用いて、差分ビットストリーム中の次に復号
すべきMBのアドレス値next_MBAddressを、以下の式
により算出する(s203)。
【0308】next_MBAddress = −1+MBAI
【0309】ここで、図10に、変換後MPEG−2ビ
ットストリームから復号されるMBアドレスと、差分情
報ビットストリームから復号されるMBアドレスとの関
係を示す。
【0310】図10の例では、スライス先頭の段階で
は、差分ビットストリームには、MBAddress=3に対
応する差分符号MBが来ており、このとき、差分符号発
生MBアドレス制御符号を復号すると、MBAI=4が
復号されるためnext_MBAddress=−1+4=3として
初期化される。
【0311】次に、変換後MPEG−2ビットストリー
ムを読み込む(s211)。ここで、変換後MPEG−
2ビットストリーム中の本処理対象スライスレイヤデー
タの終了判定を行い(s214)、終了していたら本処
理を終了する。本処理対象スライスレイヤデータ内のM
Bレイヤデータが存在する場合には、MB復号処理を行
う(s217)。
【0312】次に、当該MB復号処理(s217)が終
わったら、復号した当該MBアドレスMBAddressと上
記next_MBAddressを比較する(s218)。MBAddr
essがnext_MBAddress未満(MBAddress<next_MBA
ddress)なら、上記と同様に、変換後MPEG−2ビッ
トストリームを読み込み(s211)、当該MB復号処
理を行い(s217)、MBAddressがnext_MBAddres
s以上(MBAddress≧next_MBAddress)になるまで、
上記処理(s211〜s217)を繰り返す。
【0313】MBAddressがnext_MBAddress以上(M
BAddress≧next_MBAddress)となったら(s218
で判断)、当該MBに対応する差分符号MBが存在する
ので、以下の差分ビットストリームの処理を行う。
【0314】図10の例では、MBAddress=2の復号
処理の段階ではMBAddress<next_MBAddressなの
で、差分ビットストリーム処理は行わない。MBAddres
s=3のときには、MBAddress=next_MBAddressとな
るので対応する差分符号MBが存存するものと判定され
る。したがって、変換後MPEG−2ビットストリーム
の復号処理後、差分ビットストリーム復号処理が行われ
る。
【0315】差分ビットストリーム処理では、差分符号
MBの復号処理を行い(s221)、差分ビットストリ
ーム中の次のMBレイヤデータの読み込みを行う(s2
22)。ここで、差分ビットストリーム中の本処理対象
スライスレイヤデータの終了判定を行い(s224)、
終了していたら、MBAIに最大値を代入し(s23
1)、変換後MPEG−2ビットストリームのMB処理
(s211〜s218)に戻る。
【0316】本処理対象スライスレイヤデータ内のMB
レイヤデータが存在する場合には、読み込んだ次のMB
の差分符号発生MBアドレス制御符号のみを復号し(s
227)、復号したMBAIを用いて、下記式(7)に
よりnext_MBAddressを更新する(s228)。
【0317】 next_MBAddress = MBAddress+MBAI ・・・式(7)
【0318】図10の例では、MBAddress=3処理後
の差分ビットストリームには、MBAddress=5のMB
があり、このMBの差分符号発生MBアドレス制御符号
を復号すると復号値は2となるため、next_MBAddress
=3+2=5として更新される。
【0319】差分符号MBの処理が終了したら、変換後
MPEG−2ビットストリームのMB処理(s211〜
s218)に戻る。
【0320】以下、スライス内のMBが終了するまで、
上記処理を繰り返す。 5.3:量子化パラメータ変更情報
【0321】次に、量子化パラメータ変更情報およびM
B量子化パラメータ復元用符号算出処理について説明す
る。
【0322】再量子化前(初回符号化時)と再量子化時
の量子化パラメータをそれぞれMQ1、MQ2とする。
前提として、再量子化時における符号化効率の低下を抑
制するようにMQ2の選択を行う量子化パラメータ禁止
領域制御が適用されているものとする。本制御(量子化
パラメータ禁止領域制御)は、スライスヘッダ情報の説
明をしたときに使用した量子化パラメータの値域制限制
御と同様のもので、トランスコーダ特有の再量子化特性
に基づいて、前段の符号化制御より計算上得られた再量
子化パラメータMQ2*を更新し、特定の値に値域制限
を行う制御である。
【0323】本量子化制御では、まずMQ1とMQ2*
を用いて、以下の式(8)、式(9)より、整数値mを
算出する。
【0324】・イントラ
【数7】 ・インター
【数8】 上記mとMQ1を用いて、以下の式(10)、式(1
1)より、再量子化パラメータMQ2を算出する。
【0325】・イントラ
【数9】 ・インター
【0326】 MQ2 = (m+1)×MQ1 ・・・・式(11)
【0327】ここで、上記式(10)、式(11)は、
整数演算であるから得られるMQ2は特定の値に制限さ
れることになる。以下では、このmを再量子化パラメー
タ導出定数と定義する。差分ビットストリームの量子化
パラメータ情報には、この再量子化パラメータ導出定数
mのMB間差分値Δmを記述する。
【0328】以下に、MB量子化パラメータ復元用符号
の符号化方法と、これを用いてMQ2から変更前のMQ
1を復元する方法をそれぞれ示す。
【0329】まず、量子化パラメータ変更情報の符号化
方法について、図11にフローチャートを示し、説明す
る。
【0330】ここで、直前に符号化されたMBの再量子
化パラメータ導出定数をm_prevとする。
【0331】符号化方法では、初期処理として、スライ
スヘッダ情報符号化処理で算出したスライス再量子化パ
ラメータ導出定数smを、初期m_prevとする(s30
1)。
【0332】次に、入力ビットストリーム復号部から変
更前量子化パラメータ値MQ1を(s312)、量子化
制御部より当該MBの再量子化パラメータ導出定数mを
(s313)、それぞれ受け取る。次に、下記式によ
り、mのMB間差分値Δmを算出する(s314)。
【0333】Δm = m−m_prev
【0334】次に、Δmの値に最適に割り当てられた符
号表を用いて、Δmを可変長符号化する(s315)。
Δmの可変長符号化処理の詳細については、後述する。
次に、m_prev=mとして、m_prevを更新する(s31
6)。
【0335】以下、スライス内MBが終了するまで(s
317で判断)、入力ビットストリーム復号部から変更
前量子化パラメータ値MQ1を(s312)、量子化制
御部より当該MBの再量子化パラメータ導出定数mを
(s313)、それぞれ受け取り、上記処理(s312
〜s316)を繰り返す。
【0336】ここで、再量子化パラメータ導出定数mの
MB間差分値Δmの符号化処理について、以下の2つの
方法をあげる。
【0337】第1の方法は、MB間差分値Δmを発生確
率に応じた可変長符号を割り当てた可変長符号化テーブ
ルを用いて可変長符号化を行う方法である。
【0338】第2の方法は、MB間差分値Δmの可変長
符号を計算式により算出して符号割り当てを行う方法で
ある。この方法により、効率よく符号化を行うことがで
きる。
【0339】この第2の方法について、以下に説明す
る。
【0340】図12に、MB間差分値Δmの可変長符号
語を求める可変長符号化テーブルを示す。
【0341】MB間差分値Δmの符号語は、−30から
30まで定義されている。末尾のsは、サインビット
(Δmが正ならば0,負ならば1)を示す。このような
符号化テーブルであれば、連続する1の個数により符号
語を算出可能である。
【0342】すなわち、|Δm|個の連続する1とそれ
に続く0およびサインビットsとして表現されているの
で、符号語の終了がわかるとともに、連続する1の個数
により|Δm|がわかり、サインビットsによりMB間
差分値Δmを復号できる。
【0343】また、上記のような符号は、符号長“code
length”と符号語“codeword”を以下のように数式表現
が可能である。
【数10】
【数11】 したがって、可変長符号化テーブルを用意せずに、符号
語を計算によって求めることができる。
【0344】次に、量子化パラメータ変更情報の復号方
法について、図13にフローチャートを示し、説明す
る。
【0345】ここで、直前に復号されたMBの再量子化
パラメータ導出定数をm_prevとする。
【0346】復号方法では、初期処理として、スライス
ヘッダ情報復号処理で算出したスライス再量子化パラメ
ータ導出定数smを、初期m_prevとする(s40
1)。
【0347】次に、差分ビットストリームを読み込み
(s411)、差分ビットストリームからΔmの値を復
号する(s412)。次に、下記式により、当該MBの
再量子化パラメータ導出定数mを算出する(s41
3)。
【0348】m = Δm+m_prev
【0349】次に、変換後MPEG−2ビットストリー
ム復号部より変更後量子化パラメータ値MQ2を受け取
る(s414)。次に、当該MBがイントラMBである
場合は式(12)、インターMBである場合は式(1
3)に従ってMQ1を算出し、変更前の量子化パラメー
タ値MQ1を再現する。
【0350】・イントラ
【数12】 ・インター
【0351】 MQ1 = MQ2/(m+1) ・・・・式(13)
【0352】次に、m_prev=mとして、m_prevを更新
する(s416)。
【0353】以下、スライス内MBが終了するまで(s
417で判断)、差分ビットストリームを読み込み(s
411)、差分ビットストリームからΔmの値を復号し
て(s412)、上記処理(s411〜s416)を繰
り返す。 5.4:符号化ブロックパターン(CBP)
【0354】次に、符号化ブロックパターン(CBP)
処理および差分ビットストリーム符号化ブロックパター
ン符号算出方法について説明する。
【0355】ここでは、再量子化の影響を受けて変更さ
れる符号化ブロックパターン(CBP)を、変更前に戻
すための情報を記述する。このとき、CBPの変化の自
明性を利用した符号化方法を適用する。
【0356】ここで、[]内にインデックス値を用いてC
BPの6つのブロックのそれぞれの値を、入力(変換
前)ビットストリームのCBPをCBPin[p1]、出力
(変換後)ビットストリームのCBPをCBPout[p
1]、再量子化前後の量子化係数の差分MBのCBPをC
BP*[p1]、合成器にて復元されたCBPをCBPrec[p
1]と定義する。
【0357】また、変換差分MBにおける輝度成分に対
応するCBPをCBP_y[p2]、色差成分に対応するCB
PをCBP_uv[p3]とし、輝度成分と色差成分とではそ
れぞれとり得る値の範囲が異なるため、符号化テーブル
はそれぞれ別々のものを用意する。
【0358】また、インデックス値にp1,p2,p3
を用い、p1=0,1,2,3を輝度成分に対応するブ
ロックに、p1=4,5を色差成分に対応するブロック
に用いる。さらに、p2=0,1,2,3は、輝度成分
に対応するブロックに対するCBP_y[]のインデックス
値として、p3=0,1は、色差成分に対応するブロッ
クに対するCBP_uv[]のインデックス値として用い
る。
【0359】次に、差分ビットストリーム符号化ブロッ
クパターン符号CBP_y[]、CBP_uv[]の符号化方法
について、CBPの符号化原理説明図をCBPin[]、C
BPout[]、CBP*[]、CBP_y[]、CBP_uv[]とと
もに図14に示し、概念を説明する。
【0360】6つのそれぞれのブロックに対して、変換
後のブロックが有意ブロックである場合、差分ブロック
も有意ブロックである、すなわち、CBPout[p1]=1
のとき、CBP*[p1]=1であるので、そのブロックに
対してのCBPの符号化を行わない。
【0361】また、変換後のブロックが有意ブロックで
ない場合については、差分ブロックのCBPの値を、輝
度成分と色差成分の値を別々に符号化、すなわち、CB
Pout[p1]=0のとき、輝度成分のCBP*[p1]の値をC
BP_y[p2]に、色差成分のCBP*[p1]の値をCBP_uv
[p3]に、代入し、符号化する。
【0362】次に、差分ビットストリーム符号化ブロッ
クパターン符号の符号化方法について、フローチャート
を図15に示し、符号化処理を説明する。
【0363】まず、量子化係数差分ブロックから、CB
P*[p1]を求める(s501)。次に、インデックスp
1、p2、p3を初期化する(s502)。
【0364】次に、CBPout[p1]の値を参照して(s
511)、CBPout[p1]=0ならば、以下の処理を行
う。
【0365】p1の値を参照して(s512)、p1<
4のときは、CBP*[p1]をCBP_y[p2]に代入し
(s521)、インデックスp2をインクリメントする
(s522)。p1≧4のときは、CBP*[p1]をCB
P_uv[p3]に代入し(s531)、インデックスp3を
インクリメントする(s532)。
【0366】次に、p1をインクリメントして(s54
1)、p1の値を参照し(s542)、p1<6なら
ば、CBPout[p1]の値を参照して(s511)、p1
≧6(p1=6)となるまで上記処理(s511〜s5
41)を繰り返す。
【0367】p1≧6(p1=6)となったら、CBP
_y[]を可変長符号化し(s551)、CBP_uv[]を可
変長符号化する(s552)。このとき、可変長符号は
CBP_y[]、CBP_uv[]の長さ(CBP_out[p1]=0
であるブロックの個数)によって切り替えられる。ま
た、上述したように輝度成分と色差成分とで分けて可変
長符号化を行う。
【0368】図16に、上記可変長符号化テーブルの一
例を示す。
【0369】次に、差分ビットストリーム符号化ブロッ
クパターン符号の復号方法について、CBPの復号原理
説明図をCBPout[]、CBPrec[]、CBP_y[]、CB
P_uv[]とともに図17に示し、概念を説明する。
【0370】6つのそれぞれのブロックに対して、変換
後のブロックが有意ブロックである場合、復元される差
分ブロックも有意ブロックである、すなわち、CBPou
t[p1]=1のとき、同位置のCBPrec[p1]に1を代入す
る。
【0371】また、変換後のブロックが有意ブロックで
ない場合については、差分ブロックのCBPの値が、輝
度成分と色差成分の値とで別々に符号化されているの
で、その値を復元、すなわち、CBPout[p1]=0のと
き、輝度成分を参照している場合には、CBP_y[p2]の
値を輝度成分のCBPrec[p1]に、色差成分を参照して
いる場合には、CBP_uv[p3]の値を色差成分のCBPr
ec[p1]に、代入し、復元する。
【0372】差分ブロックのCBPが復元されたら、差
分ブロックと変換前のCBPが同一であることを利用し
て、復元された差分ブロックのCBPを変換前のCBP
とする。すなわち、CBPrec[p1]が復元されたら、C
BPrec[]の値をCBPin[]とする。
【0373】次に、差分ビットストリーム符号化ブロッ
クパターン符号の復号方法について、フローチャートを
図18に示し、復号処理を説明する。
【0374】ここで、CBPout[]のうち、CBPout[p
1]=0であるブロックの個数のうち輝度成分をn_y、色
差成分をn_uvとする。まず、n_y、n_uvをカウントして
(s601)、復号に用いる可変長符号化テーブルを決
定する。次に、n_yに応じて、対応する符号化テーブル
を用いてCBP_y[p2]を復号し(s604)、n_uvに
応じて、対応する符号化テーブルを用いてCBP_uv[p
3]を復号する(s608)。続いて、インデックスp
1、p2、p3に0を代入して(p1=0、p2=0、
p3=0)、初期化する(s610)。
【0375】次に、CBPout[p1]を参照して(s61
1)、CBPout[p1]=0のときには、以下の処理を行
う。
【0376】p1の値を参照する(s612)。p1<
4のときは、CBP_y[p2]をCBPrec[p1]に代入して
(s621)、p2をインクリメントする(s62
2)。p1≧4のときは、CBP_uv[p3]をCBPrec[p
1]に代入して(s631)、p3をインクリメントする
(s632)。
【0377】CBPout[p1]=1のとき(s601で判
定)には、CBPrec[p1]に1を代入する(s64
1)。
【0378】上記処理(s612〜s641)終了後、
p1をインクリメントする(s651)。
【0379】次に、p1の値を参照して(s652)、
p1<6ならば、CBPout[p1]を参照して(s61
1)、p1≧6(p1=6)となるまで上記処理(s6
11〜s651)を繰り返す。
【0380】p1≧6(p1=6)となったら、再量子
化前のCBPin[p1]が全てCBPrec[p1]として復元さ
れるので、これをストリーム合成装置2000の出力M
PEG−2ビットストリームのCBPとして符号化す
る。
【0381】以上により、中位レイヤ(MBレイヤ)の
符号化処理および復号処理について、説明した。
【0382】なお、差分符号発生MBアドレス制御符
号、MB量子化パラメータ復元用符号、差分ビットスト
リーム符号化ブロックパターン符号について、それぞれ
別々に説明したが、各符号化処理または復号処理は、M
Bごとに同時に行われる。さらに、上記の説明はMB属
性情報の符号化、復号処理についての説明であるので、
1MB処理後に、すぐに次のMB処理に移行している
が、実際には以下に説明する下位レイヤの処理が入る。
また、上記のタイミングは他のレイヤについても同様
で、ピクチャごと、スライスごと等で行われる。 6:下位レイヤ
【0383】以下、下位レイヤの処理について説明す
る。
【0384】下位レイヤ符号(ブロックレイヤデータ)
は、再量子化前後での量子化係数値の変化差分情報を符
号化する。差分ビットストリーム中の本変化差分情報
と、変換後MPEG−2ビットストリーム中の再量子化
出力係数と、を合成することで、再量子化前の係数情報
が完全に復元される。 6.1.1:原理
【0385】まず、係数差分データの符号化原理図を図
19に示し、原理を説明する。
【0386】再量子化前後での量子化係数値の変化差分
情報の符号化方法としての最も簡単な方法は、再量子化
前後で量子化係数ブロック同士で差分をとった差分係数
ブロックを生成し、これをMPEGの符号化方式に従っ
て符号化する方法である。
【0387】ところで、再量子化入力係数ブロックのう
ち零でない係数が再量子化によって値が変化することが
保証されている場合、再量子化出力係数ブロック内の非
零係数が位置する場所にはかならず係数値の変化が発生
していることになる。
【0388】そこで、再量子化前後での係数ブロックの
変化情報のうち、再量子化出力係数のうち値が零でない
係数に対応する変化情報としては、係数値の変化のみを
符号化する。このとき、ジグザグスキャンの順番に従い
符号化しておけば、合成時に再量子化後の係数ブロック
内の非零係数をジグザグスキャン順番に参照していくこ
とで、係数値変化情報に対応させるべき係数の位置がわ
かる。
【0389】そこで、再量子化出力値が零となる係数に
対してのみ差分係数をジグザグスキャンし、残りの係数
は、値のみの変化を符号化する。 6.1.2:逆量子化/再量子化一括処理
【0390】ところで、上記処理では、直行変換係数情
報を生成し保存した後その係数に対し新たな量子化パラ
メータにより再量子化を行うため、一旦直行変換係数情
報を保存するメモリが必要となる。また、直行変換係数
情報はトランスコード処理過程における中間出力であ
り、目標となる出力ビットストリームに直接は反映され
ない係数であるため、直行変換係数情報は必ずしも生成
する必要はない。
【0391】そこで、逆量子化処理と再量子化処理とを
結合し、一括した量子化係数レベル変換処理を行う。こ
れにより、DCT係数を復元することなく、変換前量子
化係数情報(第1量子化係数情報)から圧縮された変換
後量子化係数情報(第2量子化係数情報)ヘの直接変換
がおこなえることになり、DCT係数変換演算処理の簡
易化が図れ、且つ処理効率の向上によるトランスコーデ
ィング処理の高速化を実現できる。下記式は、変換前係
数情報QF1、変換前量子化パラメータMQ1、変換後
量子化パラメータMQ2により得られる変換後係数情報
QF2を示すものである。
【0392】・イントラ
【0393】QF2= QF1×MQ1/MQ2+si
gn(QF1)/2
【0394】・インター
【0395】QF2= (QF1+sign(QF1)×1
/2)×MQ1/MQ2
【0396】ここで、sign(QF1)は、QF1が、正
のとき“+1”、負の時“−1”を示す。 6.2:符号化方法
【0397】以下に、ブロック係数情報の符号化の処理
手順を示す。
【0398】ブロック係数情報の符号化処理手順は、以
下の3つの工程からなる。 1.量子化係数差分ブロックから再量子化前後間係数値
変化情報を生成する。 2.零係数に再量子化された係数の変化情報を符号化す
る。 3.非零係数に再量子化された係数の変化情報を符号化
する。
【0399】ここで、再量子化入力量子化係数ブロック
をQFin[v][u]、再量子化出力量子化係数ブロックをQ
Fout[v][u]とする。ただし、(v, u)はブロック内位
置インデックスを表し、(v, u)∈[0, 7]である。ま
た、零係数に再量子化された係数の入力係数値を表すブ
ロックをQFdiff[v][u]とする。また、非零係数に再量
子化された係数の再量子化前の値(再量子化入力係数Q
Fin[v][u])を、一次元の系列QFnonzero-in[w]に格
納し、この係数値(再量子化出力係数値QFout[v]
[u])を、一次元の系列QFnonzero-out[w]に格納す
る。さらに、QFnonzero-out[w]から再量子化前の係数
値(QFnonzero-in[w])を予測したときの予測誤差に
相当する予測誤差値をΔQF[w]とする。
【0400】また、復号処理でQFnonzero-out[w]と予
測誤差値ΔQF[w]とから再現される再量子化前の再現
係数値をQFnonzero-rec[w]とする。
【0401】以下に、再量子化前後間係数値変化情報の
生成処理のフローチャートを図20に示し、上記各処理
の詳細を説明する。 1.量子化係数差分ブロックから再量子化前後間係数値
変化情報(QFdiff[v][u]、QFnonzero-in[w]、QFn
onzero-out[w])の生成処理
【0402】再量子化前後間係数値変化情報(QFdiff
[v][u]、QFnonzero-in[w]、QFnonzero-out[w])の
生成処理では、初期処理として、QFdiff[v][u]をNU
LL(空データ、未定義の値)として初期化する(s7
01)。続いて、(u, v)=(0, 0)(s702)、w
=0(s703)として、u, v, wを初期化する。
【0403】次に、QFout[v][u]の値を参照する(s
711)。QFout[v][u]の参照順序はジグザグスキャ
ンの順番に従う。
【0404】QFout[v][u]=0のときには、このとき
のQFin[v][u]を、零係数に再量子化された係数の入力
係数値を表すブロックQFdiff[v][u]に格納する(s7
21)。すなわち、QFdiff[v][u]の生成は、次の式
(14)により表現される。
【0405】 QFdiff[v][u]=QFin[v][u] (QFout[v][u]=0のとき) ・・・・式(14)
【0406】ただし、QFdiff[v][u]は、NULL(空
データ、未定義の値)として初期化されているため、Q
Fout[v][u]≠0のときには、式(14)は実行されな
いので、このときのQFdiff[v][u]は値がNULLのま
まであり、値が格納されていないものとして扱われる。
【0407】QFout[v][u]の値の参照(s711)に
より、QFout[v][u]≠0の場合、このQFout[v][u]に
対応する(同じ位置の)再量子化入力係数QFin[v][u]
を一次元の系列QFnonzero-in[w]に格納し(s73
1)、再量子化出力係数値QFout[v][u]をQFnonzero
-out[w]に格納し(s732)、インデックスwを1つ
進める(s733)。
【0408】以下、(v, u)の値を参照し(s74
1)、(7, 7)となる(ブロックが終了する)まで、
(v, u)を次のスキャン位置に進め(s742)、QF
out[v][u]の値を参照(s711)して、上記処理(s
742,s711〜s733)を繰り返す。
【0409】ブロック内の再量子化前後間係数値変化情
報(QFdiff[v][u]、QFnonzero-in[w]、QFnonzero
-out[w])の生成処理が終了したら、以下の処理によ
り、零係数に再量子化された係数の変化情報の符号化処
理を行う。 2.零係数に再量子化された係数の変化情報の符号化処
【0410】零係数に再量子化された係数の変化情報の
符号化処理では、まず、零係数に再量子化される係数の
入力係数値を表すブロックQFdiff[v][u]のうちNUL
Lでない値のみを抜き出した後にジグザグスキャンし、
1次元系列に並び変える。次に、QFdiff[v][u]を連続
する0の個数(run)とQFdiff[v][u]の値(level)の
ペア(run, level)の並びとして表現する。次に、(ru
n, level)系列の先頭から順番に(run, level)イベン
トを符号化する。
【0411】系列末尾に到達(QFdiff[v][u]が終了)
したら、EOB符号を符号化する。
【0412】ここで、(run, level)イベントの符号化
方法について、以下の3つの方法をあげる。
【0413】第1の方法は、(run, level)のセットで
可変長符号化を行う方法である。この場合、MPEG−
2の標準可変長符号を用いても良いし、独自の可変長符
号化テーブルを用意しても良い。
【0414】第2の方法は、runの値を可変長符号化
し、続いてlevelの値について可変長符号化を行う方法
である。この場合には、runとlevelにそれぞれ独自の可
変長符号を用意して効率の良い符号量圧縮を行う。
【0415】第3の方法は、runの値を可変長符号化
し、上記再量子化パラメータ導出定数mとlevelの値を
用いて算出された可変長符号を用いて符号化を行う方法
である。この方法により、最も効率よく符号化を行うこ
とができる。
【0416】この第3の方法について、以下に説明す
る。
【0417】この方法のポイントは、“再量子化パラメ
ータ導出定数mの値によって、可変長符号化テーブルが
切り替えられる”ことと、“このときの可変長符号化テ
ーブルは、計算によって求めることが可能である”こと
である。
【0418】図21、図22に、runとlevelの可変長符
号語を示す。図21(a)はイントラの場合、図21
(b)はインターの場合の符号化テーブルをそれぞれ示
す。
【0419】図21に示すように、ランの符号化テーブ
ルは、ランの発生確率の測定結果に基づきハフマン符号
化アルゴリズムを適用して作成されたものである。
【0420】ここで、図21に示すように、run=0の
符号語長は1ビットであるから、(run, level)=
(0, ±1)のときの符号語は、“0s”(m=1のと
き)、“00s”(m≧2のとき)として表される(先頭
の“0”はrunの符号語、残りがlevelの符号語)。
【0421】これに対し、MPEG−2における(run,
level)=(0, ±1)のときの符号語は、“1s”(最
初のDCT係数のとき)、“11s”(最初以外のDCT
係数のとき)であり、ランとレベルを分けた本符号化と
符号語長は同じである。
【0422】しかも、本符号化では、イントラの場合、
ランが“0”の確率は5割を超え、ランが“0”または
“1”の確率は7割を越えるので、この2値の場合、特
に“0”の場合に短い符号語を割り当て、他の値につい
ても統計量に基づいて符号語を割り当てることにより、
符号語が短縮される確率が高くなり、全体の符号語長が
短くなり、符号化効率を高めることができる。
【0423】また、インターの場合であっても、ランが
“0”または“1”の確率は5割を越え、この2値の場
合に短い符号語を割り当て、符号語の短縮を実現し、符
号化効率を高めることができる。
【0424】図22に示す |level| の符号語は、再量
子化パラメータ導出定数m=6のときの一例であり、こ
のような可変長符号が割り当てられているときには、可
変長符号化テーブルを用いなくても連続する1の個数に
よりlevelの値を特定できる。
【0425】すなわち、符号語を“ |level| −1”個
の連続する1とそれに続く0およびサインビットs(le
velが正ならば0,負ならば1)として表現することが
できる。ここで、再量子化パラメータ導出定数mの値に
より、 |level| の最大値(この場合は6)がわかって
いるので、“( |level| の最大値)−1”(この場
合、6−1=5)個1が続いたら(0が現れなかった
ら)、サインビットsの後、符号語が終了することがわ
かるとともに、 |level| が最大値(=6)であること
がわかる。
【0426】したがって、可変長符号化テーブルを用意
せずに、符号語を計算によって求めることができる。
【0427】ブロック内の零係数に再量子化された係数
の変化情報の符号化処理が終了したら、以下の処理によ
り、非零係数に再量子化された係数の変化情報の符号化
処理を行う。 3.非零係数に再量子化された係数の変化情報の符号化
処理
【0428】非零係数に再量子化された係数の変化情報
の符号化処理では、一次元系列QFnonzero-in[w]およ
びQFnonzero-out[w]に格納された非零係数に再量子化
された係数の変化情報を先頭から順番に、以下の手順に
より符号化する。
【0429】すなわち、再量子化前後の量子化パラメー
タMQ1、MQ2とQFnonzero-out[w]を用いて、下記
式(15)のように予測誤差ΔQF[w]を算出する。
【数13】 ここで、ΔQF[w]は、QFnonzero-out[w]から再量子
化前の値を予測したときの予測誤差に相当する。
【0430】上記により算出される予測誤差値ΔQF
[w]を可変長符号化する。
【0431】ここで、予測誤差値ΔQF[w]の符号化方
法について、以下の2つの方法をあげる。
【0432】第1の方法は、予測誤差値ΔQF[w]をあ
らかじめ定められた可変長符号化テーブルを用いて可変
長符号化を行う方法である。
【0433】第2の方法は、上記再量子化パラメータ導
出定数mと予測誤差値ΔQF[w]の値を用いて算出され
た可変長符号を用いて符号化を行う方法である。この方
法により、効率よく符号化を行うことができる。
【0434】この第2の方法について、以下に説明す
る。
【0435】この方法のポイントは、“再量子化パラメ
ータ導出定数mの値によって、可変長符号化テーブルが
切り替えられる”ことと、“このときの可変長符号化テ
ーブルは、計算によって求めることが可能である”こと
である。
【0436】図23に、予測誤差値ΔQF[w]の可変長
符号語を示す。
【0437】図23に示す予測誤差値ΔQF[w]の符号
語は、再量子化パラメータ導出定数m=6のときの一例
であり、このとき|ΔQF[w]|は、0から6までの値
が発生する。ただし、末尾のサインビットs(ΔQF
[w]が正ならば0,負ならば1)は、イントラ符号化さ
れた場合にのみ必要であり、インターの場合には必要は
ない。そこで、イントラのときには、|Δm|の符号化
テーブルと同一となる。
【0438】また、このような可変長符号が割り当てら
れているときには、可変長符号化テーブルを用いなくて
も連続する1の個数により予測誤差値ΔQF[w]の値を
特定できる。
【0439】すなわち、|ΔQF[w]|個の連続する1
とそれに続く0およびイントラの場合サインビットsと
して表現することができる。ここで、再量子化パラメー
タ導出定数mの値により、|ΔQF[w]|の最大値(こ
の場合は6)がわかっているので、|ΔQF[w]|(こ
の場合、6)個1が続いたら(0が現れなかったら)、
(イントラの場合サインビットsの後、)符号語が終了
することがわかるとともに、|ΔQF[w]|が最大値
(=6)であることがわかる。
【0440】したがって、可変長符号化テーブルを用意
せずに、符号語を計算によって求めることができる。
【0441】以上により、ブロック係数情報の符号化処
理が終了する。 6.3:復号方法
【0442】次に、係数差分データの復号原理図を図2
4に示し、ブロック係数情報の復号処理を説明する。
【0443】1つのブロックに関する係数変化情報は、
零係数に再量子化された係数の(run, level)系列符
号、EOB符号、非零係数に再量子化された係数の予測
誤差値ΔQF[w]という形に並んでいる。
【0444】そこで、係数変化情報の復号方法および、
再量子化入力ブロックQFin[v][u]の再現方法の処理手
順は、以下の3工程からなる。 1.再量子化パラメータ導出定数mの値を受け取る。 2.零係数に再量子化された係数の変化情報の復号およ
び係数ブロックを再現する。 3.非零係数に再量子化された係数の変化情報の復号お
よび再量子化前係数値を再現する。 4.上記で生成された零係数に再量子化された再量子化
前の係数ブロックに非零係数に再量子化された再量子化
前の係数値を挿入する。
【0445】以下に、上記各処理の詳細を説明する。
【0446】1.再量子化パラメータ導出定数mの値を
受け取る。
【0447】まず、復号処理の前処理として、復号され
た再量子化パラメータ導出定数mを受け取る。
【0448】2.零係数に再量子化された係数の変化情
報の復号および係数ブロックを再現する。
【0449】次に、runを復号し、次にlevelを復号する
ことで1つの(run, level)ペアを復号する。このと
き、上記処理で得た再量子化パラメータ導出定数mの値
に応じた可変長符号化テーブルに基づいて復号する。次
に、復号された(run, level)ペアのrunの値から、対
応するブロック内位置(v, u)を算出し、その場所にle
velの値を挿入する。
【0450】ここで、runは、NULL値が入る位置は
表現されていないので、変換後MPEG−2ビットスト
リームから得られる再量子化後の係数ブロックから、非
零係数に再量子化される係数の位置情報を取得してNU
LL値の場所を特定しておき、スキャンするときにその
場所をスキップする。
【0451】上記処理をEOB符号が出現するまで繰り
返す。
【0452】以上の処理により、零係数に再量子化され
た係数ブロックが再現される。
【0453】3.非零係数に再量子化された係数の変化
情報の復号および再量子化前係数値を再現する。
【0454】MPEG−2ビットストリームを復号して
得られる再量子化後の係数ブロックの中の非零係数をジ
グザグスキャンの順番で読み出し、非零係数を格納する
一次元配列QFnonzero-out[w]に先頭から順番に格納す
る。
【0455】係数値予測誤差ΔQFを可変長復号する。
このとき、上記処理で得た再量子化パラメータ導出定数
mの値に応じた可変長符号化テーブルに基づいて復号す
る。QFnonzero-out[w]と、変換後MPEG−2ビット
ストリームより復号される再量子化後量子化パラメータ
MQ2と、MB属性情報復号処理により復元された再量
子化前量子化パラメータMQ1と、を用いて、再量子化
前の再現係数値QFnonzero-rec[w]を下記式(16)の
ように復元する。
【数14】 上記非零係数QFnonzero-out[w]ジグザグスキャン読み
出し処理に戻り、残りの非零係数が無くなり、全ての非
零係数に再量子化された係数の再量子化前の値を復元す
るまで、上記手順を繰り返す。
【0456】以上の処理により、非零係数に再量子化さ
れた係数の再量子化前の値が再現される。
【0457】4.生成された零係数に再量子化された再
量子化前の係数ブロックに非零係数に再量子化された再
量子化前の係数値を挿入する。
【0458】上記で生成された零係数に再量子化された
係数ブロックのNULL値が入っている位置、すなわ
ち、非零係数に再量子化された係数の再量子化前の値が
存在する位置に、ジグザグスキャンの順番で、再量子化
前の係数値の一次元系列QFnonzero-rec[w]を先頭から
順番に当てはめていくことにより、二種類の係数データ
によって再現された係数ブロックが合成される。
【0459】この合成によって、再量子化前のブロック
が完全に復元されるので、この係数ブロックを再ジグザ
グスキャンし、零ランとレベルに基づくMPEG−2の
符号化方式に従い符号化出力する。
【0460】以上の処理により、上位レイヤから下位レ
イヤまで、全ての符号化処理および復号処理が実現でき
る。
【0461】以上説明したように、ストリーム分離装置
では、高品質なMPEG−2ビットストリーム(変換前
MPEG−2ビットストリーム)を、従来のMPEG−
2ビットストリーム(変換後MPEG−2ビットストリ
ーム)と差分ビットストリームとに、分離することがで
き、ストリーム合成装置では、分離された従来のMPE
G−2ビットストリーム(変換後MPEG−2ビットス
トリーム)と差分ビットストリームとにより、変換前M
PEG−2ビットストリームと完全に一致する高品質な
MPEG−2ビットストリームを合成することができ
る。
【0462】したがって、レート削減されたMPEG−
2ビットストリームを先に送信しておき、必要な場合に
おいて、差分ビットストリームのみを送信して、トラン
スコード前の高品質なMPEG−2ビットストリームを
得ることができる。
【0463】さらに、本処理における独自VLCを適用
した係数分離方式の送信データ量を検証した。
【0464】実験用ビットストリームは、テストシーケ
ンスとして704×480サイズの4:2:0フォーマ
ットのBus150枚を用いて、15Mbpsのビット
レートで符号化されたものである。GOP構造は、N=
15、M=3である。
【0465】図25に、上記の場合の結果を示す。図2
5に示す入力は、分離した従来のMPEG−2ビットス
トリーム、本明細書における変換後MPEG−2ビット
ストリームを示すものである。また、右肩下がりの線
は、上記差分ビットストリームを示すものであり、15
Mを下回る右肩上がりの線は、双方の合計値を表す線で
ある。
【0466】本処理では、上記でも説明したように、以
下のことをポイントとして符号化を行っている。
【0467】すなわち、係数を再量子化後の値によって
分離する。
【0468】非零係数に再量子化される係数は、係数値
のみを符号化する。このとき、再量子化前の値を予測し
たときの予測誤差値を符号化する。さらに、可変長符号
化テーブルは、再量子化パラメータ導出定数mによって
切り替えて符号化する。
【0469】零係数に再量子化される係数は、ランレベ
ルにより符号化する。このとき、ランは、非零係数に再
量子化される係数(上記図において×印を示した箇所)
を除外した後の系列について算出する。レベルは、使用
する可変長符号化テーブルを再量子化パラメータ導出定
数mによって切り替えて符号化する。
【0470】以上の符号化処理により、非零係数に再量
子化される係数においては、位置情報を表現するための
符号を削減することができる。また、予測誤差値を用い
ることによって、発生する値を限定した範囲に収束さ
せ、短い可変長符号を割り当てられ、符号量を削減する
ことができる。さらに、可変長符号化テーブルを再量子
化パラメータ導出定数mによって切り替えることによ
り、発生する値を限定した範囲に収束させ、短い可変長
符号を割り当てられ、符号量を削減することができる。
【0471】また、零係数に再量子化される係数におい
ては、ランを非零係数に再量子化される係数を除外した
後の系列について算出することにより、レベルの発生頻
度を減らし、ランレベル発生の全体量を削減し、符号量
を削減することができる。また、レベルが使用する可変
長符号化テーブルを再量子化パラメータ導出定数mによ
って切り替えることにより、発生する値を限定した範囲
に収束させ、短い可変長符号を割り当てられ、符号量を
削減することができる。
【0472】以上のように、符号量を削減し、符号量圧
縮を実現している。
【0473】このことにより、図25に示すように、実
験結果としても分離後の合計ビットレートが分離前を下
回っており、分離された差分係数に対して適切に設計さ
れた可変長符号を適用することで、分離前後で全情報量
を少なくすることができ、再圧縮の効果が期待できるこ
とが分かる。
【0474】また、このことから本発明を用いれば、変
換前の符号化信号のみが必要な場合であっても、分離処
理を行い、分離後の符号化信号を送受信した方が、低レ
ートで同品質の符号化信号を得ることができる。
【0475】さらに、差分ビットストリームに付加され
るシーケンスヘッダの詳細構成を図32に示し、説明す
る。
【0476】上述の説明では、説明を簡略するため、シ
ーケンスヘッダは、32ビット長のユニークコードとし
て定義されるSequence_Header_Codeのみで構成されると
したが、詳しくは、図32に示すように、Sequence_sta
rt_codeとOriginal_Bit_Rate_valueを有する。なお、変
換前MPEG−2ビットストリームおよび変換後MPE
G−2ビットストリームは、シーケンスヘッダに、開始
同期符号sequence_start_codeとbit_rate_valueを有す
る。
【0477】Sequence_start_codeは、上記Sequence_He
ader_Codeとして説明した32ビット長のユニークコー
ドとして定義され、ビットストリーム中より本符号を検
索してシーケンスレイヤ符号の開始を検出でき、シーケ
ンスレイヤ単位での同期を確保できる差分符号化信号シ
ーケンスレイヤ開始同期コードである。
【0478】Original_Bit_Rate_valueは、18ビット
の変更前ビットレート値符号であり、変換前MPEG−
2ビットストリームのビットレートを400で除算した
値である。
【0479】ビットストリーム分離処理において、上記
のような、差分ビットストリーム内の変更前ビットスト
リーム値符号Original_Bit_Rate_valueに、トランスコ
ード処理による変更前の入力ビットストリーム(変換前
MPEG−2ビットストリーム)内のシーケンスヘッダ
にあるbit_rate_valueの値、すなわち、変換前MPEG
−2ビットストリームのビットレートを400で除算し
た値を格納する。
【0480】ビットストリーム合成処理では、変換後M
PEG−2ビットストリームを復号して得られるシーケ
ンスヘッダ内のbit_rate_valueの値を、差分ビットスト
リームから得られるOriginal_Bit_Rate_valueに置き換
える。
【0481】したがって、MPEG−2ビットストリー
ムの分離、合成処理後に、変換前MPEG−2ビットス
トリームと全く同一のシーケンスヘッダ符号を完全に復
元することができる。
【0482】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1符号
化信号を入力して、符号量変換処理が行われた第2符号
化信号に変換するとともに、前記第1符号化信号と前記
第2符号化信号との差分情報である差分符号化信号を生
成するので、従来の符号量削減された符号化信号を出力
しつつ、必要に応じて差分符号化信号を出力でき、変換
後符号化信号からもとの符号化信号を復元することがで
きる。
【0483】また、請求項2記載の発明によれば、差分
符号化信号がMPEG−2とよく似た階層構造からなる
ので、各レイヤの開始符号によってMPEG−2ビット
ストリームと対応づけができ、各レイヤごとにそれぞれ
の処理を行うことができる。
【0484】また、請求項3記載の発明によれば、変換
後の係数情報が零係数に変換される係数情報と非零係数
に変換される係数情報とに分離し、零係数に変換される
係数情報と、非零係数に変換される係数情報と、をそれ
ぞれ別々に差分情報を生成し、符号化するので、それぞ
れの符号化に適した処理を行うことができ、符号化効率
を考慮した最適な符号化を行うことができる。
【0485】さらに、請求項4記載の発明によれば、非
零係数差分情報を係数値情報のみから生成し、非零係数
の存在位置情報は前記第2符号化信号上の情報を流用す
るので、差分情報に非零係数の位置情報を含まず、位置
情報を表現するための符号を必要としないため、符号化
効率を向上させることができる。
【0486】さらに、請求項5記載の発明によれば、前
記非零係数差分情報の係数情報として、非零係数第2係
数情報の係数値と、第1マクロブロック量子化パラメー
タと第2マクロブロック量子化パラメータとの比率と、
から非零係数変換第1係数情報の係数値を予測した値の
誤差を用いるので、発生する値を限定した範囲に収束さ
せることができるために、短い可変長符号を割り当てる
ことができ、符号化効率を向上させることができる。
【0487】また、請求項6記載の発明によれば、零係
数変換第1係数情報のみから零係数差分情報を生成する
ので、零係数差分情報を生成するのに第2符号化信号の
情報を必要とせず、第1符号化信号のみから符号化で
き、符号化処理が単純で簡単に行うことができる。さら
に、非零係数変換第1係数情報が存在していた位置を除
いてラン値を数えるので、レベルの発生する頻度が抑え
られ、ランレベルの発生数が減り、符号化対象の数が減
って符号量を削減することができる。
【0488】また、請求項7記載の発明によれば、前記
第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報が発
生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符号化
ブロックパターンを生成することにより、差分情報の有
意ブロックと符号化不要のブロック位置がわかるので、
有意ブロックとならないブロックを符号化せずに差分情
報が発生する有意ブロックのみを符号化することがで
き、差分符号化信号の符号量を削減することができる。
【0489】さらに、請求項8記載の発明によれば、前
記第2符号化信号の有意ブロック位置には差分符号化信
号の有意ブロックが発生することを利用して、前記第2
符号化信号のブロックが符号化不要の位置についての
み、前記差分符号化信号の符号化ブロックパターンの前
記位置の値を符号化するので、前記第2符号化信号、差
分符号化信号ともに有意ブロックが発生する位置の符号
化ブロックパターンの値を符号化せずに済み、差分符号
化信号の符号量を削減することができる。
【0490】また、請求項9記載の発明によれば、差分
符号化信号に符号化するマクロブロックの情報位置を、
差分符号発生MBアドレスとして持つので、第1符号化
信号と第2符号化信号との差分情報が発生するマクロブ
ロックのみを差分符号化信号に符号化することができる
ので、符号化情報の削減ができるとともに、差分符号発
生MBアドレスの情報を直前の差分符号発生MBアドレ
スとの差分値として差分符号化信号に符号化するので、
発生する値を限定した範囲に収束させることができるた
めに、短い可変長符号を割り当てることができ、符号化
効率を向上させることができる。
【0491】また、請求項10および11記載の発明に
よれば、変換前の信号である第1符号化信号の第1マク
ロブロック量子化パラメータを復元するマクロブロック
量子化パラメータ復元情報を生成して差分符号化信号内
に付加するので、差分符号化信号から前記第1マクロブ
ロック量子化パラメータを復元することができ、前記第
1符号化信号を正確に復元することができる。
【0492】さらに、請求項12記載の発明によれば、
前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報を、前記
第2マクロブロック量子化パラメータから前記第1マク
ロブロック量子化パラメータを復元させるマクロブロッ
ク量子化パラメータ導出定数を用いて生成するので、前
記第2符号化信号内の前記第2マクロブロック量子化パ
ラメータと前記差分符号化信号内の前記マクロブロック
量子化パラメータ復元情報とから前記第1マクロブロッ
ク量子化パラメータを復元することができる。
【0493】さらに、請求項13記載の発明によれば、
前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報を、前記
量子化パラメータ導出定数と直前に符号化した差分マク
ロブロック情報の前記マクロブロック量子化パラメータ
復元情報との差分から生成するので、発生する値を限定
した範囲に収束させることができるために、短い可変長
符号を割り当てることができ、符号化効率を向上させる
ことができる。
【0494】また、請求項14および15記載の発明に
よれば、変換前の信号である第1符号化信号の第1スラ
イス量子化パラメータを復元するスライス量子化パラメ
ータ復元情報を生成して差分符号化信号内に付加するの
で、差分符号化信号から前記第1スライス量子化パラメ
ータを復元することができ、前記第1符号化信号を正確
に復元することができる。
【0495】さらに、請求項16記載の発明によれば、
前記スライス量子化パラメータ復元情報を、前記第2ス
ライス量子化パラメータから前記第1スライス量子化パ
ラメータを復元させるスライス量子化パラメータ導出定
数を用いて生成するので、前記第2符号化信号内の前記
第2スライス量子化パラメータと前記差分符号化信号内
の前記スライス量子化パラメータ復元情報とから前記第
1スライス量子化パラメータを復元することができる。
【0496】また、請求項17記載の発明によれば、前
記第1符号化信号を復号させる際に正常な復号処理を可
能とさせる信号蓄積遅延のための仮想入力バッファの蓄
積量を前記差分符号化信号内に付加するので、差分符号
化信号内の情報から第1符号化信号の仮想入力バッファ
の蓄積量を復元することができ、前記第1符号化信号を
正確に復元することができる。
【0497】また、請求項18記載の発明によれば、係
数値の変化情報の値に、可変長符号語を割り当てる可変
長符号化テーブルを、第1量子化パラメータ導出係数に
応じて切り替えるので、各係数値の変化情報ごとに可変
長符号語を最適に割り当てることができ、符号化効率を
向上させることができる。
【0498】また、請求項19記載の発明によれば、第
1量子化パラメータ導出係数によって符号化する予測誤
差値の可変長符号語を計算によって求めることができる
ので、可変長符号化テーブル用意することなく、最適な
可変長符号語を割り当てることができ、符号化効率を向
上させることができる。
【0499】また、請求項20記載の発明によれば、ラ
ンの値とレベルの値とをそれぞれ別に可変長符号語を割
り当てることにより、それぞれ最適な符号化を行うこと
ができるとともに、第1量子化パラメータ導出係数によ
って符号化するレベル値の可変長符号語を計算によって
求めることができるので、可変長符号化テーブル用意す
ることなく、最適な可変長符号語を割り当てることがで
き、符号化効率を向上させることができる。
【0500】また、請求項21記載の発明によれば、有
意差分輝度CBPの値と有意差分色差CBPの値とをそ
れぞれ別に可変長符号化テーブルを割り当てることによ
り、それぞれ最適な符号化を行うことができるととも
に、輝度、色差それぞれ第2符号化信号の当該マクロブ
ロック内の符号化不要ブロック数、すなわち、当該マク
ロブロック内の有意差分輝度CBP値の数および有意差
分色差CBP値の数によって、それぞれの可変長符号化
テーブルを切り替えるので、最適な可変長符号語を割り
当てることができ、符号化効率を向上させることができ
る。
【0501】また、請求項22記載の発明によれば、マ
クロブロック量子化パラメータ復元情報により可変長符
号語を計算によって求めることができるので、可変長符
号化テーブル用意することなく、最適な可変長符号語を
割り当てることができ、符号化効率を向上させることが
できる。
【0502】また、請求項23記載の発明によれば、第
1符号化信号と第2符号化信号とを入力して、前記第1
符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報である差
分符号化信号を生成するので、従来の符号量削減前の符
号化信号と従来の符号量削減後の符号化信号とを入力し
て、差分符号化信号を生成することができ、必要に応じ
て差分符号化信号の生成および送信を行うことができ
る。
【0503】また、請求項24記載の発明によれば、複
数の画像情報から構成される動画像を符号化した第1符
号化信号が符号量変換処理により符号量削減された第2
符号化信号と、前記第1符号化信号と前記第2符号化信
号との差分情報である差分符号化信号とを入力して、前
記第2符号化信号と前記差分符号化信号とを合成して前
記第1符号化信号を復元するので、符号量削減された低
品位の符号化信号から差分符号化信号を用いて高品位の
符号化信号を復元できるとともに、低レートで符号化信
号を受信しておき必要な部分だけ差分符号化信号を受信
して高品位な符号化信号を得ることができる。
【0504】また、請求項25記載の発明によれば、前
記第2符号化信号内の零係数第2係数情報と前記差分符
号化信号内の零係数差分情報とに基づいて零係数変換第
1係数情報を生成し、前記第2符号化信号内の非零係数
第2係数情報と前記差分符号化信号内の非零係数差分情
報とに基づいて非零係数変換第1係数情報を生成し、前
記零係数変換第1係数情報と前記非零係数変換第1係数
情報とを合成して第1係数情報を復元するので、それぞ
れの符号化に適した符号化処理された信号を復号するこ
とができ、最適に符号化された信号から前記第1符号化
信号を復元することができる。
【0505】また、請求項26記載の発明によれば、前
記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報が
発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符号
化ブロックパターンを復号して、前記第1符号化信号の
符号化ブロックパターンを復元するので、差分情報が発
生する有意ブロックのみが符号化された前記差分符号化
信号から前記第1符号化信号を復元することができる。
【0506】また、請求項27記載の発明によれば、前
記差分符号化信号から前記第1マクロブロック量子化パ
ラメータを復元するマクロブロック量子化パラメータ復
元情報を復号するので、差分符号化信号から前記第1マ
クロブロック量子化パラメータを復元することができ、
前記第1符号化信号を正確に復元することができる。
【0507】また、請求項28記載の発明によれば、前
記差分符号化信号から前記第1スライス量子化パラメー
タを復元するスライス量子化パラメータ復元情報を復号
するので、差分符号化信号から前記第1スライス量子化
パラメータを復元することができ、前記第1符号化信号
を正確に復元することができる。
【0508】また、請求項29記載の発明によれば、前
記差分符号化信号から前記第1符号化信号を復号させる
際に正常な復号処理を可能とさせる信号蓄積遅延のため
の仮想入力バッファの蓄積量を取得するので、差分符号
化信号内の情報から第1符号化信号の仮想入力バッファ
の蓄積量を復元することができ、前記第1符号化信号を
正確に復元することができる。
【0509】また、請求項30記載の発明によれば、複
数の画像情報から構成される動画像を符号化した第1符
号化信号を入力して、該入力された第1符号化信号に符
号量変換処理を行い第2符号化信号に変換して出力する
とともに前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との
差分情報である差分符号化信号を出力する符号化信号分
離装置と、前記第2符号化信号と前記差分符号化信号と
を入力して、前記第1符号化信号を合成して出力する符
号化信号合成装置と、を備えるので、低レートで送受信
される第2符号化信号、差分符号化信号、復元される第
1符号化信号が自由に得ることができ、必要に応じてそ
れぞれの符号化信号を送受信および合成を行うことがで
きる。
【0510】また、請求項31から60記載の発明によ
れば、上記と同様な効果を有する符号化信号分離方法、
合成方法、分離合成方法および差分符号化信号生成方法
を提供することができる。
【0511】さらに、請求項61から90記載の発明に
よれば、上記と同様な効果を有する符号化信号分離プロ
グラム、合成プログラム、分離合成プログラムおよび差
分符号化信号生成プログラムを記録した媒体を提供する
ことができる。
【0512】さらに、請求項91記載の発明によれば、
符号化信号伝送において重複した符号語が出現しないユ
ニークコードが差分符号化信号に付加されるので、他の
符号化信号と区別でき、シーケンスヘッダを検索するこ
とができ、シーケンス単位での同期を確保することがで
きる。
【0513】また、請求項92〜94記載の発明によれ
ば、分離処理時に第1符号化信号のビットレートを表す
変更前ビットレート値符号を差分符号化信号内に付加
し、合成処理時に差分符号化信号から変更前ビットレー
ト値符号を取得し、第1符号化信号復元するので、分
離、合成処理後に、変換前の第1符号化信号を完全に再
現することができる。
【0514】また、変更前ビットレート値符号として、
第1符号化信号のビットレートを400で除算した値と
することにより、大きなビットレートの値を効果的に短
い符号語として表すことができ、符号化信号長を短くし
て圧縮効率を向上させることができる。
【0515】また、請求項95から98記載の発明によ
れば、上記と同様な効果を有する符号化信号分離方法お
よび合成方法を提供することができる。
【0516】また、請求項99から102記載の発明に
よれば、上記と同様な効果を有する符号化信号分離プロ
グラムおよび合成プログラムを記録した媒体を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストリーム分離・合成装置の一実
施例を示す入出力データ図である。
【図2】一実施例の差分ビットストリームのビットスト
リームフォーマット構造図である。
【図3】一実施例のストリーム分離装置のブロック構成
図である。
【図4】一実施例のビットストリーム入出力切り替え制
御を示す概念図である。
【図5】一実施例のストリーム合成装置のブロック構成
図である。
【図6】一実施例のレイヤごとの構成内容を示す図であ
り、(a)はシーケンスヘッダの詳細を示す図であり、
(b)はピクチャヘッダの詳細を示す図であり、(c)
はスライスヘッダの詳細を示す図であり、(d)はMB
属性情報の詳細を示す図である。
【図7】一実施例のMBアドレスの値の定義説明図であ
る。
【図8】一実施例の差分符号発生MBアドレス制御符号
の符号化処理を示すフローチャートである。
【図9】一実施例の差分符号発生MBアドレス制御符号
の復号処理を示すフローチャートである。
【図10】一実施例の変換後MPEG−2ビットストリ
ームのMBと差分ビットストリームのMBの関係をアド
レスとともに示す説明図である。
【図11】一実施例の量子化パラメータ変更情報の符号
化処理を示すフローチャートである。
【図12】一実施例のMB間差分値の符号語を求める可
変長符号化テーブルを示す図である。
【図13】一実施例の量子化パラメータ変更情報の復号
処理を示すフローチャートである。
【図14】一実施例の差分ビットストリーム符号化ブロ
ックパターン符号の符号化原理説明図である。
【図15】一実施例の差分ビットストリーム符号化ブロ
ックパターン符号の符号化処理を示すフローチャートで
ある。
【図16】一実施例のCBPの輝度成分、色差成分それ
ぞれの符号語を求める可変長符号化テーブルを示す図で
ある。
【図17】一実施例の差分ビットストリーム符号化ブロ
ックパターン符号の復号原理説明図である。
【図18】一実施例の差分ビットストリーム符号化ブロ
ックパターン符号の復号処理を示すフローチャートであ
る。
【図19】一実施例の係数差分データの符号化原理説明
図である。
【図20】一実施例の再量子化前後間係数値変化情報の
生成処理を示すフローチャートである。
【図21】一実施例の計算によって求められる“run”
の符号語を示す図である。
【図22】一実施例の計算によって求められる“leve
l”の符号語を示す図である。
【図23】一実施例の計算によって求められる予測誤差
値の符号語を示す図である。
【図24】一実施例の係数差分データの復号原理説明図
である。
【図25】一実施例の符号化削減量の比較を示すグラフ
である。
【図26】従来のトランスコーダの概略ブロック図であ
る。
【図27】従来のトランスコーダにおける、MPEG−
2のTM5のレート制御処理示すフローチャートであ
る。
【図28】従来のトランスコーダの概略ブロック図であ
る。
【図29】従来のトランスコーダの処理を示すフローチ
ャートである。
【図30】従来のトランスコーダの概略ブロック図であ
る。
【図31】従来のトランスコーダの処理を示すフローチ
ャートである。
【図32】一実施例のシーケンスヘッダの詳細構成を示
す図である。
【符号の説明】
50 トランスコーダ 51 VLD(可変長復号手段) 53 逆量子化器(逆量子化手段) 55 量子化器(量子化手段) 57 VLC(可変長符号化手段) 59 レート制御部 60 トランスコーダ 61 遅延回路 63 ビットレート比率計算部 65 入力符号量積算部 67 差分符号量計算部 69 目標出力符号量更新部 71 量子化スケールコード算出部 80 トランスコーダ 81 VLD 83 目標出力符号量更新部 85 量子化スケールコード算出部 600 符号化器 1000 ストリーム分離装置 1100 MPEG−2BS生成部 1110 多重分離・可変長復号器 1120 符号化モード切り替え器 1130 量子化制御器 1140 量子化係数レベル変換器 1190 MPEG−2BS配列多重・可変長符号化器 1200 差分BS生成部 1220 変換差分係数分離器 1230 再量子化前係数値予測誤差計算器 1240 変換差分係数ジグザグスキャン器 1290 差分BS配列多重・可変長符号化器 2000 ストリーム合成装置 2110 MPEG−2BS多重分離・可変長復号器 2120 差分BS多重分離・可変長復号器 2130 符号化モード切り替え器 2140 係数ブロック復元器 2150 差分係数ブロック復元器 2160 加算器 2170 復元係数ブロック再スキャン器 2190 配列多重・可変長符号化器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月23日(2001.8.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0315
【補正方法】変更
【補正内容】
【0315】差分ビットストリーム処理では、差分符号
MBの復号処理を行い(s221)、差分ビットストリ
ーム中の次のMBレイヤデータの読み込みを行う(s2
22)。ここで、差分ビットストリーム中の本処理対象
スライスレイヤデータの終了判定を行い(s224)、
終了していたら、MBAIに最大値を代入し(s23
1)、次にS228に進み、変換後MPEG−2ビット
ストリームのMB処理(s211〜s218)に戻る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永吉 功 東京都新宿区西早稲田一丁目3番10号 早 稲田大学国際情報通信研究センター内 (72)発明者 笠井 裕之 東京都新宿区西早稲田一丁目3番10号 早 稲田大学国際情報通信研究センター内 (72)発明者 富永 英義 東京都新宿区西早稲田一丁目3番10号 早 稲田大学国際情報通信研究センター内 Fターム(参考) 5C059 KK40 KK41 MA00 MA05 MA14 MA23 MC11 MC38 ME01 PP05 PP06 PP07 RB16 SS06 SS12 SS20 TA43 TA46 TB03 TC16 TC37 TC38 TD03 UA02 UA05 5J064 BA09 BA15 BB01 BB03 BC02 BC16 BC25 BD03 (54)【発明の名称】 符号化信号分離・合成装置、差分符号化信号生成装置、符号化信号分離・合成方法、差分符号化 信号生成方法、符号化信号分離・合成プログラムを記録した媒体および差分符号化信号生成プロ グラムを記録した媒体

Claims (102)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画像情報から構成される動画像を符
    号化した第1符号化信号を入力する入力手段と、 該入力手段に入力された第1符号化信号に符号量変換処
    理を行い、第2符号化信号に変換する符号化信号変換手
    段と、 前記第1符号化信号と、前記第2符号化信号と、の差分
    情報である差分符号化信号を生成する差分符号化信号生
    成手段と、 を備え、 前記差分符号化信号生成手段が、前記第1符号化信号か
    ら得られる前記画像情報の第1係数情報と、前記第2符
    号化信号の一部として出力される前記画像情報の第2係
    数情報と、の係数値の変化情報を符号化して前記差分符
    号化信号を生成することを特徴とする符号化信号分離装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の符号化信号分離装置におい
    て、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が階層構造を有し、 該階層構造が、共通の情報を有する複数の画面からなる
    シーケンスレイヤと、前記画面ごとに共通の情報を有す
    るスライスからなるピクチャレイヤと、前記スライスご
    とにマクロブロックを有するスライスレイヤと、前記マ
    クロブロックごとにブロックを有するマクロブロックレ
    イヤと、前記ブロック情報を有するブロックレイヤと、
    からなる階層構造であり、 前記差分符号化信号生成手段が、前記差分符号化信号を
    前記階層構造にしたがって生成することを特徴とする符
    号化信号分離装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の符号化信号分離装
    置において、 前記第1係数情報が前記符号化信号変換手段により前記
    第2係数情報に変換されるとき、零係数に変換される第
    1係数情報群を零係数変換第1係数情報とし、零係数に
    変換された第2係数情報群を零係数第2係数情報とし、
    非零係数に変換される第1係数情報群を非零係数変換第
    1係数情報とし、非零係数に変換された第2係数情報群
    を非零係数第2係数情報とし、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1係数情報を、前記零係数変換第1係数情報と、
    前記非零係数変換第1係数情報と、に分離し、前記第2
    係数情報を、前記零係数第2係数情報と、前記非零係数
    第2係数情報と、に分離する係数情報分離手段と、 前記零係数変換第1係数情報と、前記零係数第2係数情
    報と、に基づいて零係数差分情報を生成し、符号化する
    零係数符号化手段と、 前記非零係数変換第1係数情報と、前記非零係数第2係
    数情報と、に基づいて非零係数差分情報を生成し、符号
    化する非零係数符号化手段と、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の符号化信号分離装置におい
    て、 前記非零係数符号化手段が、前記非零係数差分情報を、
    前記非零係数変換第1係数情報の係数値と、前記非零係
    数第2係数情報の係数値と、に基づいて係数値情報のみ
    から生成することを特徴とする符号化信号分離装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の符号化信号分離装置におい
    て、 前記画像情報のマクロブロックを前記第1符号化信号の
    マクロブロック情報に量子化した際の量子化パラメータ
    を第1マクロブロック量子化パラメータとし、前記第2
    符号化信号のマクロブロック情報を逆量子化して復号す
    る量子化パラメータを第2マクロブロック量子化パラメ
    ータとし、 前記非零係数符号化手段が、前記非零係数差分情報の係
    数情報として、前記第1マクロブロック量子化パラメー
    タと前記第2マクロブロック量子化パラメータとの比率
    と前記非零係数第2係数情報の係数値から、前記非零係
    数変換第1係数情報の係数値を予測した値の誤差を算出
    することを特徴とする符号化信号分離装置。
  6. 【請求項6】請求項3〜5のいずれか1項に記載の符号
    化信号分離装置において、 前記零係数符号化手段が、前記第1係数情報群から前記
    非零係数変換第1係数情報を取り除き、該零係数変換第
    1係数情報のみの第1係数情報群をジグザグスキャン
    し、連続する零係数の数を示すランと該ランに続く非零
    係数の係数値を示すレベルとを組み合わせ、該組み合わ
    せを前記零係数差分情報として生成する零係数差分情報
    生成手段を有し、 該零係数差分情報生成手段が、前記非零係数変換第1係
    数情報が存在していた位置を除き前記零係数変換第1係
    数情報が存在する位置のみを前記ラン値として数えるこ
    とを特徴とする符号化信号分離装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載の符号
    化信号分離装置において、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符
    号化ブロックパターンを生成し、符号化する符号化ブロ
    ックパターン符号化手段を備えたことを特徴とする符号
    化信号分離装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の符号化信号分離装置におい
    て、 前記符号化ブロックパターン符号化手段が、前記第2符
    号化信号のブロックが符号化不要の位置についてのみ、
    前記差分符号化信号の符号化ブロックパターンの前記位
    置の値を有意差分CBP値として符号化することを特徴
    とする符号化信号分離装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載の符号
    化信号分離装置において、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生するマクロブロックのみを前記差分符号化信号の
    マクロブロック情報として符号化する差分マクロブロッ
    ク符号化手段と、 該差分マクロブロック符号化手段により符号化されるマ
    クロブロックの位置を示す差分符号発生MBアドレスを
    生成し、該差分符号発生MBアドレスと直前の差分情報
    のマクロブロック位置を示す差分符号発生MBアドレス
    との差を示す差分符号発生MBアドレス制御符号を符号
    化するMBAI符号化手段と、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項に記載の符
    号化信号分離装置において、 前記符号化信号変換手段が、 前記符号量変換により、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータにより量子化された前記第1符号化信
    号を逆量子化し、該逆量子化されたマクロブロックを第
    2マクロブロック量子化パラメータにより再量子化して
    前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1マクロブロック量子化パラメータを復元するマ
    クロブロック量子化パラメータ復元情報を生成し、符号
    化するマクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化
    手段を備えたことを特徴とする符号化信号分離装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜9のいずれか1項に記載の符
    号化信号分離装置において、 前記符号化信号変換手段が、 前記符号量変換により、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータにより量子化された前記第1符号化信
    号を、前記第1マクロブロック量子化パラメータと前記
    第2符号化信号内のマクロブロック情報を逆量子化する
    際のパラメータである第2マクロブロック量子化パラメ
    ータとの比率に応じて、前記第1符号化信号の係数値の
    スケール変換を行い、前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1マクロブロック量子化パラメータを復元するマ
    クロブロック量子化パラメータ復元情報を生成し、符号
    化するマクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化
    手段を備えたことを特徴とする符号化信号分離装置。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載の符号化信号
    分離装置において、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化手
    段が、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報
    を、前記第2マクロブロック量子化パラメータから前記
    第1マクロブロック量子化パラメータを復元させる量子
    化パラメータ導出定数を用いて生成することを特徴とす
    る符号化信号分離装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の符号化信号分離装置に
    おいて、 前記第1符号化信号から生成されるマクロブロックと該
    マクロブロックに対応する前記第2符号化信号から生成
    されるマクロブロックとの差分情報から生成されるマク
    ロブロック情報を差分マクロブロック情報とし、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化手
    段が、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報
    を、前記量子化パラメータ導出定数と、直前に符号化し
    た差分マクロブロック情報の前記マクロブロック量子化
    パラメータ復元情報と、の差分から生成することを特徴
    とする符号化信号分離装置。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれか1項に記載の
    符号化信号分離装置において、 前記符号化信号変換手段が、 前記符号量変換により、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された前記
    第1符号化信号を逆量子化し、該逆量子化されたスライ
    ス内のマクロブロックを第2スライス量子化パラメータ
    をもとに再量子化して前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1スライス量子化パラメータを復元するスライス
    量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するスライ
    ス量子化パラメータ復元情報符号化手段を備えたことを
    特徴とする符号化信号分離装置。
  15. 【請求項15】請求項1〜13のいずれか1項に記載の
    符号化信号分離装置において、 前記符号化信号変換手段が、 前記符号量変換により、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された前記
    第1符号化信号を、前記第1スライス量子化パラメータ
    と前記第2符号化信号内のスライス内のマクロブロック
    情報を逆量子化する際の基準パラメータである第2スラ
    イス量子化パラメータとの比率に応じて、前記第1符号
    化信号の係数値のスケール変換を行い、前記第2符号化
    信号を生成し、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1スライス量子化パラメータを復元するスライス
    量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するスライ
    ス量子化パラメータ復元情報符号化手段を備えたことを
    特徴とする符号化信号分離装置。
  16. 【請求項16】請求項14または15記載の符号化信号
    分離装置において、 前記スライス量子化パラメータ復元情報符号化手段が、
    前記スライス量子化パラメータ復元情報を、前記第2ス
    ライス量子化パラメータから前記第1スライス量子化パ
    ラメータを復元させるスライス量子化パラメータ導出定
    数として生成することを特徴とする符号化信号分離装
    置。
  17. 【請求項17】請求項1〜16のいずれか1項に記載の
    符号化信号分離装置において、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1符号化信号を復号させる際に正常な復号処理を
    可能とさせる信号蓄積遅延のための仮想入力バッファの
    蓄積量を前記差分符号化信号内に付加するVBV遅延付
    加手段を備えたことを特徴とする符号化信号分離装置。
  18. 【請求項18】請求項3〜6のいずれか1項に記載の符
    号化信号分離装置において、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記係数値の変化情報の値に可変長符号語を割り当てる
    可変長符号化テーブルを、前記第1量子化パラメータを
    前記第2量子化パラメータから導出するための定数であ
    る第1量子化パラメータ導出定数の値に応じて、切り替
    える可変長符号化テーブル切り替え手段と、 前記係数値の変化情報の値を、前記割り当てられた可変
    長符号化テーブルにしたがって、可変長符号化する可変
    長符号化手段と、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離装置。
  19. 【請求項19】請求項5記載の符号化信号分離装置にお
    いて、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1量子化パラメータを前記第2量子化パラメータ
    から導出するための定数である第1量子化パラメータ導
    出定数と、前記非零係数符号化手段が前記非零係数変換
    第1係数情報の係数値を予測した値の誤差である予測誤
    差値と、に基づいて前記予測誤差値を可変長符号化する
    符号語を計算により求めることを特徴とする符号化信号
    分離装置。
  20. 【請求項20】請求項6記載の符号化信号分離装置にお
    いて、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記ランの値に対し値の出現頻度に応じた可変長符号値
    を割り当てる可変長符号化テーブルに基づいて、前記ラ
    ンの値を可変長符号化するラン可変長符号化手段と、 前記第1量子化パラメータを前記第2量子化パラメータ
    から導出するための定数である第1量子化パラメータ導
    出定数の値に基づいて可変長符号化に用いる符号語を計
    算により求めて、前記レベルの値を可変長符号化するレ
    ベル可変長符号化手段と、 を有することを特徴とする符号化信号分離装置。
  21. 【請求項21】請求項8記載の符号化信号分離装置にお
    いて、 マクロブロック内の、輝度ブロックの符号化不要ブロッ
    ク数を不要輝度ブロック数とし、色差ブロックの符号化
    不要ブロック数を不要色差ブロック数とし、 前記有意差分CBP値を、輝度成分の符号化ブロックパ
    ターンの値を示す有意差分CBP値であるとき有意差分
    輝度CBP値とし、色差成分の符号化ブロックパターン
    の値を示す有意差分CBP値であるとき有意差分色差C
    BP値とし、前記有意差分輝度CBP値の当該マクロブ
    ロック内の全てを有意差分輝度CBPとし、前記有意差
    分色差CBP値の当該マクロブロック内の全てを有意差
    分色差CBPとし、 前記符号化ブロックパターン符号化手段が、 前記第2符号化信号の当該マクロブロック内の符号化不
    要ブロックの数を、前記不要輝度ブロック数と、前記不
    要色差ブロック数とを、それぞれ数える符号化不要ブロ
    ックカウント手段と、 前記有意差分輝度CBPを可変長符号値が割り当てられ
    る輝度可変長符号化テーブルにしたがって符号化する有
    意差分輝度CBP符号化手段と、 前記有意差分色差CBPを可変長符号値が割り当てられ
    る色差可変長符号化テーブルにしたがって符号化する有
    意差分色差CBP符号化手段と、 を有し、 前記有意差分輝度CBP符号化手段が、前記不要輝度ブ
    ロック数に基づいて前記輝度可変長符号化テーブルを切
    り替え、 前記有意差分色差CBP符号化手段が、前記不要色差ブ
    ロック数に基づいて前記色差可変長符号化テーブルを切
    り替えることを特徴とする符号化信号分離装置。
  22. 【請求項22】請求項13記載の符号化信号分離装置に
    おいて、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化手
    段が、前記生成したマクロブロック量子化パラメータ復
    元情報を、該マクロブロック量子化パラメータ復元情報
    の値に基づいて可変長符号化に用いる符号語を計算によ
    り求めることを特徴とする符号化信号分離装置。
  23. 【請求項23】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号を入力する第1符号化信号入
    力手段と、 前記第1符号化信号に符号量変換処理が行われて符号量
    が削減された第2符号化信号を入力する第2符号化信号
    入力手段と、 前記第1符号化信号と、前記第2符号化信号と、の差分
    情報である差分符号化信号を生成する差分符号化信号生
    成手段と、 を備え、 前記差分符号化信号生成手段が、前記第1符号化信号か
    ら得られる前記画像情報の第1係数情報と、前記第2符
    号化信号から得られる前記画像情報の第2係数情報と、
    の係数値の変化情報を符号化して前記差分符号化信号を
    生成することを特徴とする差分符号化信号生成装置。
  24. 【請求項24】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号が符号量変換処理により符号
    量削減された第2符号化信号を入力する第2符号化信号
    入力手段と、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    である差分符号化信号を入力する差分符号化信号入力手
    段と、 前記第2符号化信号と、前記差分符号化信号と、を合成
    して前記第1符号化信号を復元する第1符号化信号合成
    手段と、 を備え、 前記第1符号化信号合成手段が、前記第2符号化信号か
    ら得られる前記画像情報の第2係数情報と、前記差分符
    号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情報と前
    記第2係数情報との変化情報と、を復号し合成して前記
    第1係数情報を復元することにより、前記第1符号化信
    号を合成することを特徴とする符号化信号合成装置。
  25. 【請求項25】請求項24記載の符号化信号合成装置に
    おいて、 前記第1係数情報が前記第2係数情報に変換されたと
    き、零係数に変換された第1係数情報群を零係数変換第
    1係数情報とし、零係数に変換された第2係数情報群を
    零係数第2係数情報とし、非零係数に変換された第1係
    数情報群を非零係数変換第1係数情報とし、非零係数に
    変換された第2係数情報群を非零係数第2係数情報と
    し、 前記零係数変換第1係数情報と前記零係数第2係数情報
    とに基づいて生成された差分情報を零係数差分情報と
    し、前記非零係数変換第1係数情報と前記非零係数第2
    係数情報とに基づいて生成された差分情報を非零係数差
    分情報とし、 前記第1符号化信号合成手段が、 前記第2符号化信号内の前記零係数第2係数情報と、前
    記差分符号化信号内の前記零係数差分情報と、に基づい
    て前記零係数変換第1係数情報を生成する零係数変換第
    1係数情報生成手段と、 前記第2符号化信号内の前記非零係数第2係数情報と、
    前記差分符号化信号内の前記非零係数差分情報と、に基
    づいて前記非零係数変換第1係数情報を生成する非零係
    数変換第1係数情報生成手段と、 前記零係数変換第1係数情報と、前記非零係数変換第1
    係数情報と、を合成する第1係数情報合成手段と、 を備えたことを特徴とする符号化信号合成装置。
  26. 【請求項26】請求項24または25記載の符号化信号
    合成装置において、 前記第1符号化信号合成手段が、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符
    号化ブロックパターンを復号することにより、前記第1
    符号化信号の符号化ブロックパターンを復元する符号化
    ブロックパターン復元手段を備えたことを特徴とする符
    号化信号合成装置。
  27. 【請求項27】請求項24〜26のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成装置において、 前記第1符号化信号は、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータに量子化された符号化信号であり、前
    記第2符号化信号は、前記画像情報のマクロブロックを
    量子化する際のパラメータである第2マクロブロック量
    子化パラメータに量子化された符号化信号であり、 前記第1符号化信号合成手段が、 前記差分符号化信号から前記第1マクロブロック量子化
    パラメータを復元するマクロブロック量子化パラメータ
    復元情報を復号し、前記第1マクロブロック量子化パラ
    メータを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元
    情報復元手段を備えたことを特徴とする符号化信号合成
    装置。
  28. 【請求項28】請求項24〜27のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成装置において、 前記第1符号化信号は、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された符号
    化信号であり、前記第2符号化信号は、前記画像情報の
    スライス内のマクロブロックを量子化する際の基準パラ
    メータである第2スライス量子化パラメータをもとに量
    子化された符号化信号であり、 前記第1符号化信号合成手段が、 前記差分符号化信号から前記第1スライス量子化パラメ
    ータを復元するスライス量子化パラメータ復元情報を復
    号し、前記第1スライス量子化パラメータを復元するス
    ライス量子化パラメータ復元情報復元手段を備えたこと
    を特徴とする符号化信号合成装置。
  29. 【請求項29】請求項24〜28のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成装置において、 前記第1符号化信号合成手段が、 前記差分符号化信号から前記第1符号化信号を復号させ
    る際に正常な復号処理を可能とさせる信号蓄積遅延のた
    めの仮想入力バッファの蓄積量を取得し、前記第1符号
    化信号内に付加するVBV遅延付加手段を備えたことを
    特徴とする符号化信号合成装置。
  30. 【請求項30】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号を入力して、該入力された第
    1符号化信号に符号量変換処理を行い、第2符号化信号
    に変換して出力するとともに、前記第1符号化信号と前
    記第2符号化信号との差分情報である差分符号化信号を
    出力する符号化信号分離手段と、 前記第2符号化信号と前記差分符号化信号とを入力し
    て、前記第1符号化信号を合成して出力する符号化信号
    合成手段と、 を備え、 前記符号化信号分離手段が、 前記第1符号化信号を入力する入力手段と、 該入力手段に入力された第1符号化信号に符号量変換処
    理を行い、前記第2符号化信号に変換する符号化信号変
    換手段と、 前記差分符号化信号を生成する差分符号化信号生成手段
    と、 前記第2符号化信号を出力する第2符号化信号出力手段
    と、 前記差分符号化信号を出力する差分符号化信号出力手段
    と、 を有し、 前記符号化信号合成手段が、 前記第2符号化信号を入力する第2符号化信号入力手段
    と、 前記差分符号化信号を入力する差分符号化信号入力手段
    と、 前記第2符号化信号と、前記差分符号化信号と、を合成
    して前記第1符号化信号を復元する第1符号化信号合成
    手段と、 前記第1符号化信号を出力する第1符号化信号出力手段
    と、 を有することを特徴とする符号化信号分離合成装置。
  31. 【請求項31】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号を入力させる入力ステップ
    と、 該入力された第1符号化信号に符号量変換処理を行い、
    第2符号化信号に変換する符号化信号変換ステップと、 前記第1符号化信号と、前記第2符号化信号と、の差分
    情報である差分符号化信号を生成する差分符号化信号生
    成ステップと、 を備え、 前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1符号化信
    号から得られる前記画像情報の第1係数情報と、前記第
    2符号化信号の一部として出力される前記画像情報の第
    2係数情報と、の係数値の変化情報を符号化して前記差
    分符号化信号を生成することを特徴とする符号化信号分
    離方法。
  32. 【請求項32】請求項31記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が階層構造を有し、 該階層構造が、共通の情報を有する複数の画面からなる
    シーケンスレイヤと、前記画面ごとに共通の情報を有す
    るスライスからなるピクチャレイヤと、前記スライスご
    とにマクロブロックを有するスライスレイヤと、前記マ
    クロブロックごとにブロックを有するマクロブロックレ
    イヤと、前記ブロック情報を有するブロックレイヤと、
    からなる階層構造であり、 前記差分符号化信号生成ステップが、前記差分符号化信
    号を前記階層構造にしたがって生成することを特徴とす
    る符号化信号分離方法。
  33. 【請求項33】請求項31または32記載の符号化信号
    分離方法において、 前記第1係数情報が前記符号化信号変換ステップにより
    前記第2係数情報に変換されるとき、零係数に変換され
    る第1係数情報群を零係数変換第1係数情報とし、零係
    数に変換された第2係数情報群を零係数第2係数情報と
    し、非零係数に変換される第1係数情報群を非零係数変
    換第1係数情報とし、非零係数に変換された第2係数情
    報群を非零係数第2係数情報とし、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1係数情報を、前記零係数変換第1係数情報と、
    前記非零係数変換第1係数情報と、に分離し、前記第2
    係数情報を、前記零係数第2係数情報と、前記非零係数
    第2係数情報と、に分離する係数情報分離ステップと、 前記零係数変換第1係数情報と、前記零係数第2係数情
    報と、に基づいて零係数差分情報を生成し、符号化する
    零係数符号化ステップと、 前記非零係数変換第1係数情報と、前記非零係数第2係
    数情報と、に基づいて非零係数差分情報を生成し、符号
    化する非零係数符号化ステップと、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離方法。
  34. 【請求項34】請求項33記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記非零係数符号化ステップが、前記非零係数差分情報
    を、前記非零係数変換第1係数情報の係数値と、前記非
    零係数第2係数情報の係数値と、に基づいて係数値情報
    のみから生成することを特徴とする符号化信号分離方
    法。
  35. 【請求項35】請求項34記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記画像情報のマクロブロックを前記第1符号化信号の
    マクロブロック情報に量子化した際の量子化パラメータ
    を第1マクロブロック量子化パラメータとし、前記第2
    符号化信号のマクロブロック情報を逆量子化して復号す
    る量子化パラメータを第2マクロブロック量子化パラメ
    ータとし、 前記非零係数符号化ステップが、前記非零係数差分情報
    の係数情報として、前記第1マクロブロック量子化パラ
    メータと前記第2マクロブロック量子化パラメータとの
    比率と前記非零係数第2係数情報の係数値から、前記非
    零係数変換第1係数情報の係数値を予測した値の誤差を
    算出することを特徴とする符号化信号分離方法。
  36. 【請求項36】請求項33〜35のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記零係数符号化ステップが、前記第1係数情報群から
    前記非零係数変換第1係数情報を取り除き、該零係数変
    換第1係数情報のみの第1係数情報群をジグザグスキャ
    ンし、連続する零係数の数を示すランと該ランに続く非
    零係数の係数値を示すレベルとを組み合わせ、該組み合
    わせを前記零係数差分情報として生成する零係数差分情
    報生成ステップを有し、 該零係数差分情報生成ステップが、前記非零係数変換第
    1係数情報が存在していた位置を除き前記零係数変換第
    1係数情報が存在する位置のみを前記ラン値として数え
    ることを特徴とする符号化信号分離方法。
  37. 【請求項37】請求項31〜36のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符
    号化ブロックパターンを生成し、符号化する符号化ブロ
    ックパターン符号化ステップを備えたことを特徴とする
    符号化信号分離方法。
  38. 【請求項38】請求項37記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記符号化ブロックパターン符号化ステップが、前記第
    2符号化信号のブロックが符号化不要の位置についての
    み、前記差分符号化信号の符号化ブロックパターンの前
    記位置の値を有意差分CBP値として符号化することを
    特徴とする符号化信号分離方法。
  39. 【請求項39】請求項31〜38のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生するマクロブロックのみを前記差分符号化信号の
    マクロブロック情報として符号化する差分マクロブロッ
    ク符号化ステップと、 該差分マクロブロック符号化ステップにより符号化され
    るマクロブロックの位置を示す差分符号発生MBアドレ
    スを生成し、該差分符号発生MBアドレスと直前の差分
    情報のマクロブロック位置を示す差分符号発生MBアド
    レスとの差を示す差分符号発生MBアドレス制御符号を
    符号化するMBAI符号化ステップと、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離方法。
  40. 【請求項40】請求項31〜39のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記符号化信号変換ステップが、 前記符号量変換により、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータにより量子化された前記第1符号化信
    号を逆量子化し、該逆量子化されたマクロブロックを第
    2マクロブロック量子化パラメータにより再量子化して
    前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1マクロブロック量子化パラメータを復元するマ
    クロブロック量子化パラメータ復元情報を生成し、符号
    化するマクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化
    ステップを備えたことを特徴とする符号化信号分離方
    法。
  41. 【請求項41】請求項31〜39のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記符号化信号変換ステップが、 前記符号量変換により、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータにより量子化された前記第1符号化信
    号を、前記第1マクロブロック量子化パラメータと前記
    第2符号化信号内のマクロブロック情報を逆量子化する
    際のパラメータである第2マクロブロック量子化パラメ
    ータとの比率に応じて、前記第1符号化信号の係数値の
    スケール変換を行い、前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1マクロブロック量子化パラメータを復元するマ
    クロブロック量子化パラメータ復元情報を生成し、符号
    化するマクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化
    ステップを備えたことを特徴とする符号化信号分離方
    法。
  42. 【請求項42】請求項40または41記載の符号化信号
    分離方法において、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化ス
    テップが、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情
    報を、前記第2マクロブロック量子化パラメータから前
    記第1マクロブロック量子化パラメータを復元させる量
    子化パラメータ導出定数を用いて生成することを特徴と
    する符号化信号分離方法。
  43. 【請求項43】請求項42記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記第1符号化信号から生成されるマクロブロックと該
    マクロブロックに対応する前記第2符号化信号から生成
    されるマクロブロックとの差分情報から生成されるマク
    ロブロック情報を差分マクロブロック情報とし、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化ス
    テップが、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情
    報を、前記量子化パラメータ導出定数と、直前に符号化
    した差分マクロブロック情報の前記マクロブロック量子
    化パラメータ復元情報と、の差分から生成することを特
    徴とする符号化信号分離方法。
  44. 【請求項44】請求項31〜43のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記符号化信号変換ステップが、 前記符号量変換により、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された前記
    第1符号化信号を逆量子化し、該逆量子化されたスライ
    ス内のマクロブロックを第2スライス量子化パラメータ
    をもとに再量子化して前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1スライス量子化パラメータを復元するスライス
    量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するスライ
    ス量子化パラメータ復元情報符号化ステップを備えたこ
    とを特徴とする符号化信号分離方法。
  45. 【請求項45】請求項31〜43のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記符号化信号変換ステップが、 前記符号量変換により、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された前記
    第1符号化信号を、前記第1スライス量子化パラメータ
    と前記第2符号化信号内のスライス内のマクロブロック
    情報を逆量子化する際の基準パラメータである第2スラ
    イス量子化パラメータとの比率に応じて、前記第1符号
    化信号の係数値のスケール変換を行い、前記第2符号化
    信号を生成し、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1スライス量子化パラメータを復元するスライス
    量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するスライ
    ス量子化パラメータ復元情報符号化ステップを備えたこ
    とを特徴とする符号化信号分離方法。
  46. 【請求項46】請求項44または45記載の符号化信号
    分離方法において、 前記スライス量子化パラメータ復元情報符号化ステップ
    が、前記スライス量子化パラメータ復元情報を、前記第
    2スライス量子化パラメータから前記第1スライス量子
    化パラメータを復元させるスライス量子化パラメータ導
    出定数として生成することを特徴とする符号化信号分離
    方法。
  47. 【請求項47】請求項31〜46のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1符号化信号を復号させる際に正常な復号処理を
    可能とさせる信号蓄積遅延のための仮想入力バッファの
    蓄積量を前記差分符号化信号内に付加するVBV遅延付
    加ステップを備えたことを特徴とする符号化信号分離方
    法。
  48. 【請求項48】請求項33〜36のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記係数値の変化情報の値に可変長符号語を割り当てる
    可変長符号化テーブルを、前記第1量子化パラメータを
    前記第2量子化パラメータから導出するための定数であ
    る第1量子化パラメータ導出定数の値に応じて、切り替
    える可変長符号化テーブル切り替えステップと、 前記係数値の変化情報の値を、前記割り当てられた可変
    長符号化テーブルにしたがって、可変長符号化する可変
    長符号化ステップと、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離方法。
  49. 【請求項49】請求項35記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1量子化パラメータを前記第2量子化パラメータ
    から導出するための定数である第1量子化パラメータ導
    出定数と、前記非零係数符号化ステップが前記非零係数
    変換第1係数情報の係数値を予測した値の誤差である予
    測誤差値と、に基づいて前記予測誤差値を可変長符号化
    する符号語を計算により求めることを特徴とする符号化
    信号分離方法。
  50. 【請求項50】請求項36記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記ランの値に対し値の出現頻度に応じた可変長符号値
    を割り当てる可変長符号化テーブルに基づいて、前記ラ
    ンの値を可変長符号化するラン可変長符号化ステップ
    と、 前記第1量子化パラメータを前記第2量子化パラメータ
    から導出するための定数である第1量子化パラメータ導
    出定数の値に基づいて可変長符号化に用いる符号語を計
    算により求めて、前記レベルの値を可変長符号化するレ
    ベル可変長符号化ステップと、 を有することを特徴とする符号化信号分離方法。
  51. 【請求項51】請求項38記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 マクロブロック内の、輝度ブロックの符号化不要ブロッ
    ク数を不要輝度ブロック数とし、色差ブロックの符号化
    不要ブロック数を不要色差ブロック数とし、 前記有意差分CBP値を、輝度成分の符号化ブロックパ
    ターンの値を示す有意差分CBP値であるとき有意差分
    輝度CBP値とし、色差成分の符号化ブロックパターン
    の値を示す有意差分CBP値であるとき有意差分色差C
    BP値とし、前記有意差分輝度CBP値の当該マクロブ
    ロック内の全てを有意差分輝度CBPとし、前記有意差
    分色差CBP値の当該マクロブロック内の全てを有意差
    分色差CBPとし、 前記符号化ブロックパターン符号化ステップが、 前記第2符号化信号の当該マクロブロック内の符号化不
    要ブロックの数を、前記不要輝度ブロック数と、前記不
    要色差ブロック数とを、それぞれ数える符号化不要ブロ
    ックカウントステップと、 前記有意差分輝度CBPを可変長符号値が割り当てられ
    る輝度可変長符号化テーブルにしたがって符号化する有
    意差分輝度CBP符号化ステップと、 前記有意差分色差CBPを可変長符号値が割り当てられ
    る色差可変長符号化テーブルにしたがって符号化する有
    意差分色差CBP符号化ステップと、 を有し、 前記有意差分輝度CBP符号化ステップが、前記不要輝
    度ブロック数に基づいて前記輝度可変長符号化テーブル
    を切り替え、 前記有意差分色差CBP符号化ステップが、前記不要色
    差ブロック数に基づいて前記色差可変長符号化テーブル
    を切り替えることを特徴とする符号化信号分離方法。
  52. 【請求項52】請求項43記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化ス
    テップが、前記生成したマクロブロック量子化パラメー
    タ復元情報を、該マクロブロック量子化パラメータ復元
    情報の値に基づいて可変長符号化に用いる符号語を計算
    により求めることを特徴とする符号化信号分離方法。
  53. 【請求項53】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号を入力させる第1符号化信号
    入力ステップと、 前記第1符号化信号に符号量変換処理が行われて符号量
    が削減された第2符号化信号を入力させる第2符号化信
    号入力ステップと、 前記第1符号化信号と、前記第2符号化信号と、の差分
    情報である差分符号化信号を生成する差分符号化信号生
    成ステップと、 を備え、 前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1符号化信
    号から得られる前記画像情報の第1係数情報と、前記第
    2符号化信号から得られる前記画像情報の第2係数情報
    と、の係数値の変化情報を符号化して前記差分符号化信
    号を生成することを特徴とする差分符号化信号生成方
    法。
  54. 【請求項54】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号が符号量変換処理により符号
    量削減された第2符号化信号を入力させる第2符号化信
    号入力ステップと、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    である差分符号化信号を入力させる差分符号化信号入力
    ステップと、 前記第2符号化信号と、前記差分符号化信号と、を合成
    して前記第1符号化信号を復元する第1符号化信号合成
    ステップと、 を備え、 前記第1符号化信号合成ステップが、前記第2符号化信
    号から得られる前記画像情報の第2係数情報と、前記差
    分符号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情報
    と前記第2係数情報との変化情報と、を復号し合成して
    前記第1係数情報を復元することにより、前記第1符号
    化信号を合成することを特徴とする符号化信号合成方
    法。
  55. 【請求項55】請求項54記載の符号化信号合成方法に
    おいて、 前記第1係数情報が前記第2係数情報に変換されたと
    き、零係数に変換された第1係数情報群を零係数変換第
    1係数情報とし、零係数に変換された第2係数情報群を
    零係数第2係数情報とし、非零係数に変換された第1係
    数情報群を非零係数変換第1係数情報とし、非零係数に
    変換された第2係数情報群を非零係数第2係数情報と
    し、 前記零係数変換第1係数情報と前記零係数第2係数情報
    とに基づいて生成された差分情報を零係数差分情報と
    し、前記非零係数変換第1係数情報と前記非零係数第2
    係数情報とに基づいて生成された差分情報を非零係数差
    分情報とし、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記第2符号化信号内の前記零係数第2係数情報と、前
    記差分符号化信号内の前記零係数差分情報と、に基づい
    て前記零係数変換第1係数情報を生成する零係数変換第
    1係数情報生成ステップと、 前記第2符号化信号内の前記非零係数第2係数情報と、
    前記差分符号化信号内の前記非零係数差分情報と、に基
    づいて前記非零係数変換第1係数情報を生成する非零係
    数変換第1係数情報生成ステップと、 前記零係数変換第1係数情報と、前記非零係数変換第1
    係数情報と、を合成する第1係数情報合成ステップと、 を備えたことを特徴とする符号化信号合成方法。
  56. 【請求項56】請求項54または55記載の符号化信号
    合成方法において、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符
    号化ブロックパターンを復号することにより、前記第1
    符号化信号の符号化ブロックパターンを復元する符号化
    ブロックパターン復元ステップを備えたことを特徴とす
    る符号化信号合成方法。
  57. 【請求項57】請求項54〜56のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成方法において、 前記第1符号化信号は、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータに量子化された符号化信号であり、前
    記第2符号化信号は、前記画像情報のマクロブロックを
    量子化する際のパラメータである第2マクロブロック量
    子化パラメータに量子化された符号化信号であり、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記差分符号化信号から前記第1マクロブロック量子化
    パラメータを復元するマクロブロック量子化パラメータ
    復元情報を復号し、前記第1マクロブロック量子化パラ
    メータを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元
    情報復元ステップを備えたことを特徴とする符号化信号
    合成方法。
  58. 【請求項58】請求項54〜57のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成方法において、 前記第1符号化信号は、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された符号
    化信号であり、前記第2符号化信号は、前記画像情報の
    スライス内のマクロブロックを量子化する際の基準パラ
    メータである第2スライス量子化パラメータをもとに量
    子化された符号化信号であり、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記差分符号化信号から前記第1スライス量子化パラメ
    ータを復元するスライス量子化パラメータ復元情報を復
    号し、前記第1スライス量子化パラメータを復元するス
    ライス量子化パラメータ復元情報復元ステップを備えた
    ことを特徴とする符号化信号合成方法。
  59. 【請求項59】請求項54〜58のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成方法において、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記差分符号化信号から前記第1符号化信号を復号させ
    る際に正常な復号処理を可能とさせる信号蓄積遅延のた
    めの仮想入力バッファの蓄積量を取得し、前記第1符号
    化信号内に付加するVBV遅延付加ステップを備えたこ
    とを特徴とする符号化信号合成方法。
  60. 【請求項60】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号を入力させて、該入力した第
    1符号化信号に符号量変換処理を行い、第2符号化信号
    に変換して出力させるとともに、前記第1符号化信号と
    前記第2符号化信号との差分情報である差分符号化信号
    を出力させる符号化信号分離ステップと、 前記第2符号化信号と前記差分符号化信号とを入力させ
    て、前記第1符号化信号を合成して出力させる符号化信
    号合成ステップと、 を備え、 前記符号化信号分離ステップが、 前記第1符号化信号を入力させる入力ステップと、 該入力ステップにより入力された第1符号化信号に符号
    量変換処理を行い、前記第2符号化信号に変換する符号
    化信号変換ステップと、 前記差分符号化信号を生成する差分符号化信号生成ステ
    ップと、 前記第2符号化信号を出力させる第2符号化信号出力ス
    テップと、 前記差分符号化信号を出力させる差分符号化信号出力ス
    テップと、 を有し、 前記符号化信号合成ステップが、 前記第2符号化信号を入力させる第2符号化信号入力ス
    テップと、 前記差分符号化信号を入力させる差分符号化信号入力ス
    テップと、 前記第2符号化信号と、前記差分符号化信号と、を合成
    して前記第1符号化信号を復元する第1符号化信号合成
    ステップと、 前記第1符号化信号を出力させる第1符号化信号出力ス
    テップと、 を有することを特徴とする符号化信号分離合成方法。
  61. 【請求項61】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号を入力させる入力ステップ
    と、 該入力された第1符号化信号に符号量変換処理を行い、
    第2符号化信号に変換する符号化信号変換ステップと、 前記第1符号化信号と、前記第2符号化信号と、の差分
    情報である差分符号化信号を生成する差分符号化信号生
    成ステップと、 を備え、 前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1符号化信
    号から得られる前記画像情報の第1係数情報と、前記第
    2符号化信号の一部として出力される前記画像情報の第
    2係数情報と、の係数値の変化情報を符号化して前記差
    分符号化信号を生成することを特徴とする符号化信号分
    離プログラムを記録した媒体。
  62. 【請求項62】請求項61記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が階層構造を有し、 該階層構造が、共通の情報を有する複数の画面からなる
    シーケンスレイヤと、前記画面ごとに共通の情報を有す
    るスライスからなるピクチャレイヤと、前記スライスご
    とにマクロブロックを有するスライスレイヤと、前記マ
    クロブロックごとにブロックを有するマクロブロックレ
    イヤと、前記ブロック情報を有するブロックレイヤと、
    からなる階層構造であり、 前記差分符号化信号生成ステップが、前記差分符号化信
    号を前記階層構造にしたがって生成することを特徴とす
    る符号化信号分離プログラムを記録した媒体。
  63. 【請求項63】請求項61または62記載の符号化信号
    分離プログラムを記録した媒体において、 前記第1係数情報が前記符号化信号変換ステップにより
    前記第2係数情報に変換されるとき、零係数に変換され
    る第1係数情報群を零係数変換第1係数情報とし、零係
    数に変換された第2係数情報群を零係数第2係数情報と
    し、非零係数に変換される第1係数情報群を非零係数変
    換第1係数情報とし、非零係数に変換された第2係数情
    報群を非零係数第2係数情報とし、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1係数情報を、前記零係数変換第1係数情報と、
    前記非零係数変換第1係数情報と、に分離し、前記第2
    係数情報を、前記零係数第2係数情報と、前記非零係数
    第2係数情報と、に分離する係数情報分離ステップと、 前記零係数変換第1係数情報と、前記零係数第2係数情
    報と、に基づいて零係数差分情報を生成し、符号化する
    零係数符号化ステップと、 前記非零係数変換第1係数情報と、前記非零係数第2係
    数情報と、に基づいて非零係数差分情報を生成し、符号
    化する非零係数符号化ステップと、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離プログラムを
    記録した媒体。
  64. 【請求項64】請求項63記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記非零係数符号化ステップが、前記非零係数差分情報
    を、前記非零係数変換第1係数情報の係数値と、前記非
    零係数第2係数情報の係数値と、に基づいて係数値情報
    のみから生成することを特徴とする符号化信号分離プロ
    グラムを記録した媒体。
  65. 【請求項65】請求項64記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記画像情報のマクロブロックを前記第1符号化信号の
    マクロブロック情報に量子化した際の量子化パラメータ
    を第1マクロブロック量子化パラメータとし、前記第2
    符号化信号のマクロブロック情報を逆量子化して復号す
    る量子化パラメータを第2マクロブロック量子化パラメ
    ータとし、 前記非零係数符号化ステップが、前記非零係数差分情報
    の係数情報として、前記第1マクロブロック量子化パラ
    メータと前記第2マクロブロック量子化パラメータとの
    比率と前記非零係数第2係数情報の係数値から、前記非
    零係数変換第1係数情報の係数値を予測した値の誤差を
    算出することを特徴とする符号化信号分離プログラムを
    記録した媒体。
  66. 【請求項66】請求項63〜65のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記零係数符号化ステップが、前記第1係数情報群から
    前記非零係数変換第1係数情報を取り除き、該零係数変
    換第1係数情報のみの第1係数情報群をジグザグスキャ
    ンし、連続する零係数の数を示すランと該ランに続く非
    零係数の係数値を示すレベルとを組み合わせ、該組み合
    わせを前記零係数差分情報として生成する零係数差分情
    報生成ステップを有し、 該零係数差分情報生成ステップが、前記非零係数変換第
    1係数情報が存在していた位置を除き前記零係数変換第
    1係数情報が存在する位置のみを前記ラン値として数え
    ることを特徴とする符号化信号分離プログラムを記録し
    た媒体。
  67. 【請求項67】請求項61〜66のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符
    号化ブロックパターンを生成し、符号化する符号化ブロ
    ックパターン符号化ステップを備えたことを特徴とする
    符号化信号分離プログラムを記録した媒体。
  68. 【請求項68】請求項67記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記符号化ブロックパターン符号化ステップが、前記第
    2符号化信号のブロックが符号化不要の位置についての
    み、前記差分符号化信号の符号化ブロックパターンの前
    記位置の値を有意差分CBP値として符号化することを
    特徴とする符号化信号分離プログラムを記録した媒体。
  69. 【請求項69】請求項61〜68のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生するマクロブロックのみを前記差分符号化信号の
    マクロブロック情報として符号化する差分マクロブロッ
    ク符号化ステップと、 該差分マクロブロック符号化ステップにより符号化され
    るマクロブロックの位置を示す差分符号発生MBアドレ
    スを生成し、該差分符号発生MBアドレスと直前の差分
    情報のマクロブロック位置を示す差分符号発生MBアド
    レスとの差を示す差分符号発生MBアドレス制御符号を
    符号化するMBAI符号化ステップと、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離プログラムを
    記録した媒体。
  70. 【請求項70】請求項61〜69のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記符号化信号変換ステップが、 前記符号量変換により、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータにより量子化された前記第1符号化信
    号を逆量子化し、該逆量子化されたマクロブロックを第
    2マクロブロック量子化パラメータにより再量子化して
    前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1マクロブロック量子化パラメータを復元するマ
    クロブロック量子化パラメータ復元情報を生成し、符号
    化するマクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化
    ステップを備えたことを特徴とする符号化信号分離プロ
    グラムを記録した媒体。
  71. 【請求項71】請求項61〜69のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記符号化信号変換ステップが、 前記符号量変換により、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータにより量子化された前記第1符号化信
    号を、前記第1マクロブロック量子化パラメータと前記
    第2符号化信号内のマクロブロック情報を逆量子化する
    際のパラメータである第2マクロブロック量子化パラメ
    ータとの比率に応じて、前記第1符号化信号の係数値の
    スケール変換を行い、前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1マクロブロック量子化パラメータを復元するマ
    クロブロック量子化パラメータ復元情報を生成し、符号
    化するマクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化
    ステップを備えたことを特徴とする符号化信号分離プロ
    グラムを記録した媒体。
  72. 【請求項72】請求項70または71記載の符号化信号
    分離プログラムを記録した媒体において、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化ス
    テップが、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情
    報を、前記第2マクロブロック量子化パラメータから前
    記第1マクロブロック量子化パラメータを復元させる量
    子化パラメータ導出定数を用いて生成することを特徴と
    する符号化信号分離プログラムを記録した媒体。
  73. 【請求項73】請求項72記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記第1符号化信号から生成されるマクロブロックと該
    マクロブロックに対応する前記第2符号化信号から生成
    されるマクロブロックとの差分情報から生成されるマク
    ロブロック情報を差分マクロブロック情報とし、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化ス
    テップが、前記マクロブロック量子化パラメータ復元情
    報を、前記量子化パラメータ導出定数と、直前に符号化
    した差分マクロブロック情報の前記マクロブロック量子
    化パラメータ復元情報と、の差分から生成することを特
    徴とする符号化信号分離プログラムを記録した媒体。
  74. 【請求項74】請求項61〜73のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記符号化信号変換ステップが、 前記符号量変換により、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された前記
    第1符号化信号を逆量子化し、該逆量子化されたスライ
    ス内のマクロブロックを第2スライス量子化パラメータ
    をもとに再量子化して前記第2符号化信号を生成し、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1スライス量子化パラメータを復元するスライス
    量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するスライ
    ス量子化パラメータ復元情報符号化ステップを備えたこ
    とを特徴とする符号化信号分離プログラムを記録した媒
    体。
  75. 【請求項75】請求項61〜73のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記符号化信号変換ステップが、 前記符号量変換により、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された前記
    第1符号化信号を、前記第1スライス量子化パラメータ
    と前記第2符号化信号内のスライス内のマクロブロック
    情報を逆量子化する際の基準パラメータである第2スラ
    イス量子化パラメータとの比率に応じて、前記第1符号
    化信号の係数値のスケール変換を行い、前記第2符号化
    信号を生成し、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1スライス量子化パラメータを復元するスライス
    量子化パラメータ復元情報を生成し、符号化するスライ
    ス量子化パラメータ復元情報符号化ステップを備えたこ
    とを特徴とする符号化信号分離プログラムを記録した媒
    体。
  76. 【請求項76】請求項74または75記載の符号化信号
    分離プログラムを記録した媒体において、 前記スライス量子化パラメータ復元情報符号化ステップ
    が、前記スライス量子化パラメータ復元情報を、前記第
    2スライス量子化パラメータから前記第1スライス量子
    化パラメータを復元させるスライス量子化パラメータ導
    出定数として生成することを特徴とする符号化信号分離
    プログラムを記録した媒体。
  77. 【請求項77】請求項61〜76のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1符号化信号を復号させる際に正常な復号処理を
    可能とさせる信号蓄積遅延のための仮想入力バッファの
    蓄積量を前記差分符号化信号内に付加するVBV遅延付
    加ステップを備えたことを特徴とする符号化信号分離プ
    ログラムを記録した媒体。
  78. 【請求項78】請求項63〜66のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記係数値の変化情報の値に可変長符号語を割り当てる
    可変長符号化テーブルを、前記第1量子化パラメータを
    前記第2量子化パラメータから導出するための定数であ
    る第1量子化パラメータ導出定数の値に応じて、切り替
    える可変長符号化テーブル切り替えステップと、 前記係数値の変化情報の値を、前記割り当てられた可変
    長符号化テーブルにしたがって、可変長符号化する可変
    長符号化ステップと、 を備えたことを特徴とする符号化信号分離プログラムを
    記録した媒体。
  79. 【請求項79】請求項65記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1量子化パラメータを前記第2量子化パラメータ
    から導出するための定数である第1量子化パラメータ導
    出定数と、前記非零係数符号化ステップが前記非零係数
    変換第1係数情報の係数値を予測した値の誤差である予
    測誤差値と、に基づいて前記予測誤差値を可変長符号化
    する符号語を計算により求めることを特徴とする符号化
    信号分離プログラムを記録した媒体。
  80. 【請求項80】請求項66記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記ランの値に対し値の出現頻度に応じた可変長符号値
    を割り当てる可変長符号化テーブルに基づいて、前記ラ
    ンの値を可変長符号化するラン可変長符号化ステップ
    と、 前記第1量子化パラメータを前記第2量子化パラメータ
    から導出するための定数である第1量子化パラメータ導
    出定数の値に基づいて可変長符号化に用いる符号語を計
    算により求めて、前記レベルの値を可変長符号化するレ
    ベル可変長符号化ステップと、 を有することを特徴とする符号化信号分離プログラムを
    記録した媒体。
  81. 【請求項81】請求項68記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 マクロブロック内の、輝度ブロックの符号化不要ブロッ
    ク数を不要輝度ブロック数とし、色差ブロックの符号化
    不要ブロック数を不要色差ブロック数とし、 前記有意差分CBP値を、輝度成分の符号化ブロックパ
    ターンの値を示す有意差分CBP値であるとき有意差分
    輝度CBP値とし、色差成分の符号化ブロックパターン
    の値を示す有意差分CBP値であるとき有意差分色差C
    BP値とし、前記有意差分輝度CBP値の当該マクロブ
    ロック内の全てを有意差分輝度CBPとし、前記有意差
    分色差CBP値の当該マクロブロック内の全てを有意差
    分色差CBPとし、 前記符号化ブロックパターン符号化ステップが、 前記第2符号化信号の当該マクロブロック内の符号化不
    要ブロックの数を、前記不要輝度ブロック数と、前記不
    要色差ブロック数とを、それぞれ数える符号化不要ブロ
    ックカウントステップと、 前記有意差分輝度CBPを可変長符号値が割り当てられ
    る輝度可変長符号化テーブルにしたがって符号化する有
    意差分輝度CBP符号化ステップと、 前記有意差分色差CBPを可変長符号値が割り当てられ
    る色差可変長符号化テーブルにしたがって符号化する有
    意差分色差CBP符号化ステップと、 を有し、 前記有意差分輝度CBP符号化ステップが、前記不要輝
    度ブロック数に基づいて前記輝度可変長符号化テーブル
    を切り替え、 前記有意差分色差CBP符号化ステップが、前記不要色
    差ブロック数に基づいて前記色差可変長符号化テーブル
    を切り替えることを特徴とする符号化信号分離プログラ
    ムを記録した媒体。
  82. 【請求項82】請求項73記載の符号化信号分離プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記マクロブロック量子化パラメータ復元情報符号化ス
    テップが、前記生成したマクロブロック量子化パラメー
    タ復元情報を、該マクロブロック量子化パラメータ復元
    情報の値に基づいて可変長符号化に用いる符号語を計算
    により求めることを特徴とする符号化信号分離プログラ
    ムを記録した媒体。
  83. 【請求項83】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号を入力させる第1符号化信号
    入力ステップと、 前記第1符号化信号に符号量変換処理が行われて符号量
    が削減された第2符号化信号を入力させる第2符号化信
    号入力ステップと、 前記第1符号化信号と、前記第2符号化信号と、の差分
    情報である差分符号化信号を生成する差分符号化信号生
    成ステップと、 を備え、 前記差分符号化信号生成ステップが、前記第1符号化信
    号から得られる前記画像情報の第1係数情報と、前記第
    2符号化信号から得られる前記画像情報の第2係数情報
    と、の係数値の変化情報を符号化して前記差分符号化信
    号を生成することを特徴とする差分符号化信号生成プロ
    グラムを記録した媒体。
  84. 【請求項84】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号が符号量変換処理により符号
    量削減された第2符号化信号を入力させる第2符号化信
    号入力ステップと、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    である差分符号化信号を入力させる差分符号化信号入力
    ステップと、 前記第2符号化信号と、前記差分符号化信号と、を合成
    して前記第1符号化信号を復元する第1符号化信号合成
    ステップと、 を備え、 前記第1符号化信号合成ステップが、前記第2符号化信
    号から得られる前記画像情報の第2係数情報と、前記差
    分符号化信号から得られる前記画像情報の第1係数情報
    と前記第2係数情報との変化情報と、を復号し合成して
    前記第1係数情報を復元することにより、前記第1符号
    化信号を合成することを特徴とする符号化信号合成プロ
    グラムを記録した媒体。
  85. 【請求項85】請求項84記載の符号化信号合成プログ
    ラムを記録した媒体において、 前記第1係数情報が前記第2係数情報に変換されたと
    き、零係数に変換された第1係数情報群を零係数変換第
    1係数情報とし、零係数に変換された第2係数情報群を
    零係数第2係数情報とし、非零係数に変換された第1係
    数情報群を非零係数変換第1係数情報とし、非零係数に
    変換された第2係数情報群を非零係数第2係数情報と
    し、 前記零係数変換第1係数情報と前記零係数第2係数情報
    とに基づいて生成された差分情報を零係数差分情報と
    し、前記非零係数変換第1係数情報と前記非零係数第2
    係数情報とに基づいて生成された差分情報を非零係数差
    分情報とし、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記第2符号化信号内の前記零係数第2係数情報と、前
    記差分符号化信号内の前記零係数差分情報と、に基づい
    て前記零係数変換第1係数情報を生成する零係数変換第
    1係数情報生成ステップと、 前記第2符号化信号内の前記非零係数第2係数情報と、
    前記差分符号化信号内の前記非零係数差分情報と、に基
    づいて前記非零係数変換第1係数情報を生成する非零係
    数変換第1係数情報生成ステップと、 前記零係数変換第1係数情報と、前記非零係数変換第1
    係数情報と、を合成する第1係数情報合成ステップと、 を備えたことを特徴とする符号化信号合成プログラムを
    記録した媒体。
  86. 【請求項86】請求項84または85記載の符号化信号
    合成プログラムを記録した媒体において、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記第1符号化信号と前記第2符号化信号との差分情報
    が発生する有意ブロック位置を示す差分符号化信号の符
    号化ブロックパターンを復号することにより、前記第1
    符号化信号の符号化ブロックパターンを復元する符号化
    ブロックパターン復元ステップを備えたことを特徴とす
    る符号化信号合成プログラムを記録した媒体。
  87. 【請求項87】請求項84〜86のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成プログラムを記録した媒体において、 前記第1符号化信号は、前記画像情報のマクロブロック
    を量子化する際のパラメータである第1マクロブロック
    量子化パラメータに量子化された符号化信号であり、前
    記第2符号化信号は、前記画像情報のマクロブロックを
    量子化する際のパラメータである第2マクロブロック量
    子化パラメータに量子化された符号化信号であり、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記差分符号化信号から前記第1マクロブロック量子化
    パラメータを復元するマクロブロック量子化パラメータ
    復元情報を復号し、前記第1マクロブロック量子化パラ
    メータを復元するマクロブロック量子化パラメータ復元
    情報復元ステップを備えたことを特徴とする符号化信号
    合成プログラムを記録した媒体。
  88. 【請求項88】請求項84〜87のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成プログラムを記録した媒体において、 前記第1符号化信号は、前記画像情報のスライス内のマ
    クロブロックを量子化する際の基準パラメータである第
    1スライス量子化パラメータをもとに量子化された符号
    化信号であり、前記第2符号化信号は、前記画像情報の
    スライス内のマクロブロックを量子化する際の基準パラ
    メータである第2スライス量子化パラメータをもとに量
    子化された符号化信号であり、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記差分符号化信号から前記第1スライス量子化パラメ
    ータを復元するスライス量子化パラメータ復元情報を復
    号し、前記第1スライス量子化パラメータを復元するス
    ライス量子化パラメータ復元情報復元ステップを備えた
    ことを特徴とする符号化信号合成プログラムを記録した
    媒体。
  89. 【請求項89】請求項84〜88のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成プログラムを記録した媒体において、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記差分符号化信号から前記第1符号化信号を復号させ
    る際に正常な復号処理を可能とさせる信号蓄積遅延のた
    めの仮想入力バッファの蓄積量を取得し、前記第1符号
    化信号内に付加するVBV遅延付加ステップを備えたこ
    とを特徴とする符号化信号合成プログラムを記録した媒
    体。
  90. 【請求項90】複数の画像情報から構成される動画像を
    符号化した第1符号化信号を入力させて、該入力した第
    1符号化信号に符号量変換処理を行い、第2符号化信号
    に変換して出力させるとともに、前記第1符号化信号と
    前記第2符号化信号との差分情報である差分符号化信号
    を出力させる符号化信号分離ステップと、 前記第2符号化信号と前記差分符号化信号とを入力させ
    て、前記第1符号化信号を合成して出力させる符号化信
    号合成ステップと、 を備え、 前記符号化信号分離ステップが、 前記第1符号化信号を入力させる入力ステップと、 該入力ステップにより入力された第1符号化信号に符号
    量変換処理を行い、前記第2符号化信号に変換する符号
    化信号変換ステップと、 前記差分符号化信号を生成する差分符号化信号生成ステ
    ップと、 前記第2符号化信号を出力させる第2符号化信号出力ス
    テップと、 前記差分符号化信号を出力させる差分符号化信号出力ス
    テップと、 を有し、 前記符号化信号合成ステップが、 前記第2符号化信号を入力させる第2符号化信号入力ス
    テップと、 前記差分符号化信号を入力させる差分符号化信号入力ス
    テップと、 前記第2符号化信号と、前記差分符号化信号と、を合成
    して前記第1符号化信号を復元する第1符号化信号合成
    ステップと、 前記第1符号化信号を出力させる第1符号化信号出力ス
    テップと、 を有することを特徴とする符号化信号分離合成プログラ
    ムを記録した媒体。
  91. 【請求項91】請求項1〜22のいずれか1項に記載の
    符号化信号分離装置において、 前記差分符号化信号生成手段が、 符号化信号伝送において他の符号化信号と区別するため
    のユニークコードからなる開始同期符号を前記差分符号
    化信号に付加するシーケンスヘッダ付加手段を備えたこ
    とを特徴とする符号化信号分離装置。
  92. 【請求項92】請求項1〜22のいずれか1項または9
    1記載の符号化信号分離装置において、 前記差分符号化信号生成手段が、 前記第1符号化信号のビットレートを表す変更前ビット
    レート値符号を前記差分符号化信号内に付加するビット
    レート値付加手段を備えたことを特徴とする符号化信号
    分離装置。
  93. 【請求項93】請求項92記載の符号化信号分離装置に
    おいて、 前記ビットレート値付加手段が、 前記変更前ビットレート値符号として、前記第1符号化
    信号のビットレートを400で除算した値を、前記差分
    符号化信号内に付加することを特徴とする符号化信号分
    離装置。
  94. 【請求項94】請求項24〜29のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成装置において、 前記第1符号化信号合成手段が、 前記差分符号化信号から前記第1符号化信号のビットレ
    ートを表す変更前ビットレート値符号を取得し、前記第
    1符号化信号を復元するビットレート値復元手段を備え
    たことを特徴とする符号化信号合成装置。
  95. 【請求項95】請求項31〜52のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離方法において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 符号化信号伝送において他の符号化信号と区別するため
    のユニークコードからなる開始同期符号を前記差分符号
    化信号に付加するシーケンスヘッダ付加ステップを備え
    たことを特徴とする符号化信号分離方法。
  96. 【請求項96】請求項31〜52のいずれか1項または
    95記載の符号化信号分離方法において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1符号化信号のビットレートを表す変更前ビット
    レート値符号を前記差分符号化信号内に付加するビット
    レート値付加ステップを備えたことを特徴とする符号化
    信号分離方法。
  97. 【請求項97】請求項96記載の符号化信号分離方法に
    おいて、 前記ビットレート値付加ステップが、 前記変更前ビットレート値符号として、前記第1符号化
    信号のビットレートを400で除算した値を、前記差分
    符号化信号内に付加することを特徴とする符号化信号分
    離方法。
  98. 【請求項98】請求項54〜59のいずれか1項に記載
    の符号化信号合成方法において、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記差分符号化信号から前記第1符号化信号のビットレ
    ートを表す変更前ビットレート値符号を取得し、前記第
    1符号化信号を復元するビットレート値復元ステップを
    備えたことを特徴とする符号化信号合成方法。
  99. 【請求項99】請求項61〜82のいずれか1項に記載
    の符号化信号分離プログラムを記録した媒体において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 符号化信号伝送において他の符号化信号と区別するため
    のユニークコードからなる開始同期符号を前記差分符号
    化信号に付加するシーケンスヘッダ付加ステップを備え
    たことを特徴とする符号化信号分離プログラムを記録し
    た媒体。
  100. 【請求項100】請求項61〜82のいずれか1項また
    は99記載の符号化信号分離プログラムを記録した媒体
    において、 前記差分符号化信号生成ステップが、 前記第1符号化信号のビットレートを表す変更前ビット
    レート値符号を前記差分符号化信号内に付加するビット
    レート値付加ステップを備えたことを特徴とする符号化
    信号分離プログラムを記録した媒体。
  101. 【請求項101】請求項100記載の符号化信号分離プ
    ログラムを記録した媒体において、 前記ビットレート値付加ステップが、 前記変更前ビットレート値符号として、前記第1符号化
    信号のビットレートを400で除算した値を、前記差分
    符号化信号内に付加することを特徴とする符号化信号分
    離プログラムを記録した媒体。
  102. 【請求項102】請求項84〜89のいずれか1項に記
    載の符号化信号合成プログラムを記録した媒体におい
    て、 前記第1符号化信号合成ステップが、 前記差分符号化信号から前記第1符号化信号のビットレ
    ートを表す変更前ビットレート値符号を取得し、前記第
    1符号化信号を復元するビットレート値復元ステップを
    備えたことを特徴とする符号化信号合成プログラムを記
    録した媒体。
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