JP2002134745A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002134745A
JP2002134745A JP2000326143A JP2000326143A JP2002134745A JP 2002134745 A JP2002134745 A JP 2002134745A JP 2000326143 A JP2000326143 A JP 2000326143A JP 2000326143 A JP2000326143 A JP 2000326143A JP 2002134745 A JP2002134745 A JP 2002134745A
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Masanori Tsukamoto
雅則 塚本
Manabu Nakamura
学 中村
Jun Sakuma
遵 佐久間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリサイド構造のゲート電極を形成した後に
スクリーン酸化を行うときに、ゲート電極を形成する高
融点金属シリサイド膜の異常酸化を抑制し、また、ゲー
ト電極を構成する多結晶シリコン中の不純物が高融点金
属シリサイド膜を通って外部に拡散するのを防止する。 【解決手段】 DRAM混載論理LSIなどの半導体装
置において、デュアルゲートCMOSトランジスタを形
成する場合に、ゲート電極を形成した後にスクリーン酸
化を行って側壁に酸化膜を形成する前に、窒素雰囲気中
において650〜750℃の温度でRTAを行う。ま
た、スクリーン酸化を行う場合に、酸化炉への基板の入
炉時から酸化温度への昇温時に酸化炉に窒素を20〜3
0L/分以下の流量で供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関し、特に、ポリサイド構造のゲート電極を有
するMISトランジスタを有する半導体装置、例えば、
DRAM混載論理LSIの製造に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】DRAMの製造プロセスにおいて、デー
タの保持特性(リテンション特性)を確保するために
は、ソース領域およびドレイン領域を形成する拡散層の
接合リークを抑制することが重要である。近年、半導体
プロセスのスケーリングが進むにつれて、この接合リー
クは、電界の増加と、基板不純物濃度の高濃度化とによ
り大きくなる傾向にあり、接合リークの抑制の必要性は
ますます強くなっている。この接合リークの抑制には、
ゲート電極形成後に、ゲート電極の側面およびSi基板
が剥き出しの状態で、酸化(以下「スクリーン酸化」と
呼ぶこともある)を行うことが有効である。ゲート電極
がポリサイド構造である場合、このスクリーン酸化によ
りゲート電極の下層の多結晶Si膜とSi基板との間で
酸化が進み、いわゆるバーズビークと呼ばれる酸化の入
り込みが生じ、これがゲート電極の端の拡散層に加わる
電界を緩和し、接合リークが抑制される効果が得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術においては、タングステンシリサイド(WS
x )/多結晶Siからなるポリサイド構造のゲート電
極に上記のようなスクリーン酸化を行うと、WSix
異常酸化が発生してしまうという問題があった。このW
Six の異常酸化とは、酸素との反応により生成された
タングステン酸化物がゲート電極の横方向あるいは縦方
向に成長する現象で、隣のゲート電極やコンタクトなど
とショートを引き起こす問題である。
【0004】このような理由により、WSix /多結晶
Siからなるポリサイド構造のゲート電極を有するデバ
イスの製造プロセスにおいては、WSix の異常酸化が
発生しないスクリーン酸化プロセスが求められていた。
【0005】一方、論理回路に用いられるMOSトラン
ジスタは、スイッチング特性、オフリークの点で有利な
表面チャネル型のトランジスタが用いられるようになっ
てきた。表面チャネル型のトランジスタを形成するため
には、ゲート電極に多結晶Siを用いる場合、仕事関数
差から、nチャネルMOSトランジスタにはn+ 型多結
晶Siを、pチャネルMOSトランジスタにはp+ 型多
結晶Siを用いる必要がある。このようにnチャネルM
OSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタとに
異種のゲート電極を用いるトランジスタをデュアルゲー
トトランジスタと呼ぶ。このデュアルゲートトランジス
タの形成方法としては、nチャネルMOSトランジスタ
のゲート電極のn+ 型多結晶Siはn型不純物としてリ
ン(P)やヒ素(As)を、pチャネルMOSトランジ
スタのゲート電極のp+ 型多結晶Siはp型不純物とし
てホウ素(B)をイオン注入し、熱処理により活性化さ
せる方法が一般的である。ところが、この場合、pチャ
ネルMOSトランジスタにおいては、ゲート電極のp+
型多結晶Si中のホウ素は、熱拡散によって容易に拡散
する。このため、pチャネルMOSトランジスタのゲー
ト電極とnチャネルMOSトランジスタのゲート電極と
がつながっている回路では、pチャネルMOSトランジ
スタのゲート電極のp+ 型多結晶Si中のp型不純物と
nチャネルMOSトランジスタのゲート電極のn+ 型多
結晶Si中のn型不純物とが相互に拡散して移動してし
まい、トランジスタ特性が変動してしまうという問題が
ある。従来のスクリーン酸化による熱処理は、この相互
拡散を引き起こしてしまうには十分な温度である。スク
リーン酸化を行うためには、この相互拡散の抑制が必要
とされていた。
【0006】また、近年、DRAM混載論理LSIが実
用化されているが、このDRAM混載論理LSIの製造
プロセスにおいては、DRAMのメモリセルのワード線
の抵抗を低くし、さらにメモリセル中のコンタクトにセ
ルフアラインコンタクトを用いるため、ゲート電極上部
に多結晶Si膜を形成し、これをサリサイド化するフル
サリサイド構造を使用することができないため、WSi
x などのシリサイド膜とオフセット絶縁膜との積層構造
を用いる必要がある。このように、DRAM混載論理L
SIの製造プロセスにおいては、DRAMのリテンショ
ン特性で必要とされるスクリーン酸化工程を導入した場
合に、ゲート電極に用いるWSix の異常酸化を抑制
し、かつ、論理回路部のデュアルゲートトランジスタに
特性変動を生じないプロセスが求められていた。
【0007】したがって、この発明が解決しようとする
課題は、ポリサイド構造を有するゲート電極を形成した
後にスクリーン酸化を行うときに、ゲート電極を形成す
る高融点金属シリサイド膜の異常酸化を抑制することが
できる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0008】この発明が解決しようとする他の課題は、
それぞれポリサイド構造を有するゲート電極を有するn
チャネルMISトランジスタとpチャネルMISトラン
ジスタとにより構成されるデュアルゲート相補型MIS
トランジスタを形成する場合に、ポリサイド構造を有す
るゲート電極を形成した後にスクリーン酸化を行うとき
に、ゲート電極を形成する高融点金属シリサイド膜の異
常酸化を抑制することができる半導体装置の製造方法を
提供することにある。
【0009】この発明が解決しようとするさらに他の課
題は、それぞれポリサイド構造を有するゲート電極を有
するnチャネルMISトランジスタとpチャネルMIS
トランジスタとにより構成されるデュアルゲート相補型
MISトランジスタを形成する場合に、nチャネルMI
Sトランジスタのゲート電極を形成するn型多結晶シリ
コン膜中のn型不純物とpチャネルMISトランジスタ
のゲート電極を形成するp型多結晶シリコン膜中のp型
不純物との相互拡散を抑制してデュアルゲート相補型M
ISトランジスタの特性変動を抑制することができる半
導体装置の製造方法を提供することにある。
【0010】この発明が解決しようとするさらに他の課
題は、それぞれポリサイド構造を有するゲート電極を有
するnチャネルMISトランジスタとpチャネルMIS
トランジスタとにより構成されるデュアルゲート相補型
MISトランジスタを形成する場合に、ソース領域およ
びドレイン領域を形成するためのイオン注入を行った後
に、注入不純物の初期増速拡散を抑制してトランジスタ
の特性の変動を抑制することができる半導体装置の製造
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の第1の発明は、n型またはp型の多結晶
シリコン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層された構
造のゲート電極を有するMISトランジスタを有する半
導体装置の製造方法において、ゲート電極を形成する工
程と、ゲート電極を形成した後、窒素雰囲気中において
ラピッドサーマルアニーリングを行うことによりゲート
電極の少なくとも側面を窒化する工程と、ラピッドサー
マルアニーリングを行った後、ゲート電極の側面および
ゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程とを有する
ことを特徴とするものである。
【0012】この発明の第1の発明においては、ゲート
電極の酸化の際に、ゲート電極を形成する高融点金属シ
リサイド膜の異常酸化を効果的に抑制する観点から、好
適には、650℃以上750℃以下の温度でラピッドサ
ーマルアニーリングを行う。また、この異常酸化をより
有効に抑制するためには、好適には、酸化を行う工程に
おいて、酸化炉への基板の入炉時から酸化温度への昇温
時に酸化炉に窒素を20リットル/分以上30リットル
/分以下の流量で供給する。さらに、ゲート電極の酸化
の際に、ゲート電極を形成する多結晶シリコン膜から不
純物が高融点金属シリサイド膜を拡散して外部に析出す
るのを防止する観点から、好適には、酸化温度を750
℃以上800℃以下、酸化膜厚を2nm以上5nm以
下、温度安定のための安定化ステップをほぼ0分とす
る。また、ゲート電極を形成する多結晶シリコン膜から
不純物が高融点金属シリサイド膜を拡散して外部に析出
するのを防止するとともに、注入不純物の初期増速拡散
によるトランジスタ特性の変動を抑制する観点から、好
適には、ゲート電極の酸化を行った後、ソース領域およ
びドレイン領域を形成するためのイオン注入を行い、そ
の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
マルアニーリングを行う。
【0013】この発明の第2の発明は、n型多結晶シリ
コン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層された構造の
第1のゲート電極を有するnチャネルMISトランジス
タと、p型多結晶シリコン膜上に高融点金属シリサイド
膜が積層された構造の第2のゲート電極を有するpチャ
ネルMISトランジスタとを有し、第1のゲート電極と
第2のゲート電極とが互いに接続されている半導体装置
の製造方法において、第1のゲート電極および第2のゲ
ート電極を形成する工程と、第1のゲート電極および第
2のゲート電極を形成した後、窒素雰囲気中においてラ
ピッドサーマルアニーリングを行うことにより第1のゲ
ート電極および第2のゲート電極の少なくとも側面を窒
化する工程と、ラピッドサーマルアニーリングを行った
後、第1のゲート電極および第2のゲート電極の側面な
らびにゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程とを
有することを特徴とするものである。
【0014】この発明の第2の発明においては、ゲート
電極の酸化の際に、ゲート電極を形成する高融点金属シ
リサイド膜の異常酸化を効果的に抑制する観点から、好
適には、650℃以上750℃以下の温度でラピッドサ
ーマルアニーリングを行う。また、この異常酸化をより
有効に抑制するためには、好適には、酸化を行う工程に
おいて、酸化炉への基板の入炉時から酸化温度への昇温
時に酸化炉に窒素を20リットル/分以上30リットル
/分以下の流量で供給する。さらに、ゲート電極の酸化
の際に、nチャネルMISトランジスタのゲート電極を
形成するn型多結晶シリコン膜中のn型不純物とpチャ
ネルMISトランジスタのゲート電極を形成するp型多
結晶シリコン膜中のp型不純物とが相互拡散してトラン
ジスタ特性に変動を与えるのを防止する観点から、好適
には、酸化温度を750℃以上800℃以下、酸化膜厚
を2nm以上5nm以下、温度安定のためのスタビライ
ズステップをほぼ0分とする。また、nチャネルMIS
トランジスタのゲート電極を形成するn型多結晶シリコ
ン膜中のn型不純物とpチャネルMISトランジスタの
ゲート電極を形成するp型多結晶シリコン膜中のp型不
純物とが相互拡散してトランジスタ特性に変動を与える
のを防止するとともに、注入不純物の初期増速拡散によ
るトランジスタ特性の変動を抑制する観点から、好適に
は、ゲート電極の酸化を行った後、ソース領域およびド
レイン領域を形成するためのイオン注入を行い、その
後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975℃
以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサーマ
ルアニーリングを行う。また、特に、pチャネルMIS
トランジスタにおいて、ソース領域およびドレイン領域
の接合リークの増加を抑制する観点から、好適には、p
チャネルMISトランジスタのソース領域およびドレイ
ン領域を形成するためのイオン注入を、イオン種として
ホウ素を用い、エネルギー6keV以上8keV以下、
ドーズ量2×1015cm-2以上3×1015cm-2の条件
に設定して行う。
【0015】この発明の第3の発明は、n型またはp型
の多結晶シリコン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層
された構造のゲート電極を有するMISトランジスタを
有する半導体装置の製造方法において、ゲート電極を形
成する工程と、ゲート電極を形成した後、ゲート電極の
側面およびゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程
とを有し、酸化を行う工程において、酸化炉への基板の
入炉時から酸化温度への昇温時に酸化炉に窒素を20リ
ットル/分以上30リットル/分以下の流量で供給する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0016】この発明の第3の発明において、ゲート電
極の酸化の際に、ゲート電極を形成する高融点金属シリ
サイド膜の異常酸化を防止する観点から、好適には、ゲ
ート電極を形成した後、酸化を行う前に、窒素雰囲気中
においてラピッドサーマルアニーリングを行うことによ
りゲート電極の少なくとも側面を窒化する。好適には、
650℃以上750℃以下の温度でこのラピッドサーマ
ルアニーリングを行う。また、ゲート電極の酸化の際
に、ゲート電極を形成する多結晶シリコン膜から不純物
が高融点金属シリサイド膜を拡散してこの高融点金属シ
リサイド膜が異常酸化されるのを防止する観点から、好
適には、酸化温度を750℃以上800℃以下、酸化膜
厚を2nm以上5nm以下、温度安定のための安定化ス
テップをほぼ0分とする。また、ゲート電極を形成する
多結晶シリコン膜から不純物が高融点金属シリサイド膜
を拡散してこの高融点金属シリサイド膜が異常酸化され
るのを防止するとともに、初期増速拡散によるトランジ
スタと特性の変動を抑制する観点から、好適には、ゲー
ト電極の酸化を行った後、ソース領域およびドレイン領
域を形成するためのイオン注入を行い、その後、不活性
ガス雰囲気中において925℃以上975℃以下の温度
で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサーマルアニーリ
ングを行う。
【0017】この発明の第4の発明は、n型多結晶シリ
コン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層された構造の
第1のゲート電極を有するnチャネルMISトランジス
タと、p型多結晶シリコン膜上に高融点金属シリサイド
膜が積層された構造の第2のゲート電極を有するpチャ
ネルMISトランジスタとを有し、第1のゲート電極と
第2のゲート電極とが互いに接続されている半導体装置
の製造方法において、第1のゲート電極および第2のゲ
ート電極を形成する工程と、第1のゲート電極および第
2のゲート電極を形成した後、第1のゲート電極および
第2のゲート電極の側面ならびに第1のゲート電極およ
び第2のゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程と
を有し、酸化を行う工程において、酸化炉への基板の入
炉時から酸化温度への昇温時に酸化炉に窒素を20リッ
トル/分以上30リットル/分以下の流量で供給するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0018】この発明の第4の発明において、ゲート電
極の酸化の際に、ゲート電極を形成する高融点金属シリ
サイド膜の異常酸化を防止する観点から、好適には、ゲ
ート電極を形成した後、酸化を行う前に、窒素雰囲気中
においてラピッドサーマルアニーリングを行うことによ
りゲート電極の少なくとも側面を窒化する。好適には、
650℃以上750℃以下の温度でこのラピッドサーマ
ルアニーリングを行う。また、ゲート電極の酸化の際
に、nチャネルMISトランジスタのゲート電極を形成
するn型多結晶シリコン膜中のn型不純物とpチャネル
MISトランジスタのゲート電極を形成するp型多結晶
シリコン膜中のp型不純物とが相互拡散してトランジス
タ特性に変動を与えるのを防止するとともに、注入不純
物の初期増速拡散によるトランジスタ特性の変動を抑制
する観点から、好適には、酸化温度を750℃以上80
0℃以下、酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定
のための安定化ステップをほぼ0分とする。また、nチ
ャネルMISトランジスタのゲート電極を形成するn型
多結晶シリコン膜中のn型不純物とpチャネルMISト
ランジスタのゲート電極を形成するp型多結晶シリコン
膜中のp型不純物とが相互拡散してトランジスタ特性に
変動を与えるのを防止するとともに、注入不純物の初期
増速拡散によるトランジスタ特性の変動を抑制する観点
から、好適には、ゲート電極の酸化を行った後、ソース
領域およびドレイン領域を形成するためのイオン注入を
行い、その後、不活性ガス雰囲気中において925℃以
上975℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピ
ッドサーマルアニーリングを行う。また、特に、pチャ
ネルMISトランジスタにおいて、ソース領域およびド
レイン領域の接合リークの増加を抑制する観点から、好
適には、pチャネルMISトランジスタのソース領域お
よびドレイン領域を形成するためのイオン注入を、イオ
ン種としてホウ素を用い、エネルギー6keV以上8k
eV以下、ドーズ量2×1015cm-2以上3×1015
-2の条件に設定して行う。
【0019】この発明の第5の発明は、n型またはp型
の多結晶シリコン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層
された構造のゲート電極を有するMISトランジスタを
有する半導体装置の製造方法において、ゲート電極を形
成する工程と、ゲート電極を形成した後、ゲート電極の
側面およびゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程
と、酸化を行った後、ソース領域およびドレイン領域を
形成するためのイオン注入を行う工程と、イオン注入を
行った後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上9
75℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッド
サーマルアニーリングを行う工程とを有することを特徴
とするものである。
【0020】この発明の第5の発明において、ゲート電
極の酸化の際に、ゲート電極を形成する高融点金属シリ
サイド膜の異常酸化を防止する観点から、好適には、ゲ
ート電極を形成した後、酸化を行う前に、窒素雰囲気中
においてラピッドサーマルアニーリングを行うことによ
りゲート電極の少なくとも側面を窒化する。好適には、
650℃以上750℃以下の温度でこのラピッドサーマ
ルアニーリングを行う。また、この異常酸化をより有効
に抑制する観点から、好適には、酸化を行う工程におい
て、酸化炉への基板の入炉時から酸化温度への昇温時に
上記酸化炉に窒素を20リットル/分以上30リットル
/分以下の流量で供給する。また、ゲート電極の酸化の
際に、ゲート電極を形成する多結晶シリコン膜から不純
物が高融点金属シリサイド膜を拡散して外部に析出する
のを防止する観点から、好適には、酸化温度を750℃
以上800℃以下、酸化膜厚を2nm以上5nm以下、
温度安定のための安定化ステップをほぼ0分とする。
【0021】この発明の第6の発明は、n型多結晶シリ
コン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層された構造の
第1のゲート電極を有するnチャネルMISトランジス
タと、p型多結晶シリコン膜上に高融点金属シリサイド
膜が積層された構造の第2のゲート電極を有するpチャ
ネルMISトランジスタとを有し、第1のゲート電極と
第2のゲート電極とが互いに接続されている半導体装置
の製造方法において、第1のゲート電極および第2のゲ
ート電極を形成する工程と、第1のゲート電極および第
2のゲート電極を形成した後、第1のゲート電極および
第2のゲート電極の側面ならびに第1のゲート電極およ
び第2のゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程
と、酸化を行った後、ソース領域およびドレイン領域を
形成するためのイオン注入を行う工程と、イオン注入を
行った後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上9
75℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッド
サーマルアニーリングを行う工程とを有することを特徴
とするものである。
【0022】この発明の第6の発明において、ゲート電
極の酸化の際に、ゲート電極を形成する高融点金属シリ
サイド膜の異常酸化を防止する観点から、好適には、ゲ
ート電極を形成した後、酸化を行う前に、窒素雰囲気中
においてラピッドサーマルアニーリングを行うことによ
りゲート電極の少なくとも側面を窒化する。好適には、
650℃以上750℃以下の温度でこのラピッドサーマ
ルアニーリングを行う。また、この異常酸化をより有効
に抑制する観点から、好適には、酸化を行う工程におい
て、酸化炉への基板の入炉時から酸化温度への昇温時に
酸化炉に窒素を20リットル/分以上30リットル/分
以下の流量で供給する。また、酸化温度を750℃以上
800℃以下、酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度
安定のための安定化ステップをほぼ0分とする。ゲート
電極の酸化の際に、nチャネルMISトランジスタのゲ
ート電極を形成するn型多結晶シリコン膜中のn型不純
物とpチャネルMISトランジスタのゲート電極を形成
するp型多結晶シリコン膜中のp型不純物とが相互拡散
してトランジスタ特性に変動を与えるのを防止する観点
から、好適には、酸化温度を750℃以上800℃以
下、酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定のため
の安定化ステップをほぼ0分とする。また、特に、pチ
ャネルMISトランジスタにおいて、ソース領域および
ドレイン領域の接合リークの増加を抑制する観点から、
好適には、pチャネルMISトランジスタのソース領域
およびドレイン領域を形成するためのイオン注入を、イ
オン種としてホウ素を用い、エネルギー6keV以上8
keV以下、ドーズ量2×1015cm-2以上3×1015
cm-2の条件に設定して行う。
【0023】この発明において、ゲート電極を形成する
高融点金属シリサイド膜は、具体的には、タングステン
シリサイド膜のほか、モリブデンシリサイド膜、タンタ
ルシリサイド膜、チタンシリサイド膜などである。
【0024】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、ゲート電極の酸化を行う前に窒素雰囲気中でラピッ
ドサーマルアニーリングを行うことによりゲート電極の
少なくともに側面を窒化することにより、この窒化によ
り形成された窒化膜が、その後にゲート電極の酸化を行
うときに酸化防止膜として機能することにより、ゲート
電極を形成する高融点金属シリサイド膜の異常酸化を効
果的に抑制することができる。
【0025】また、酸化を行う工程において、酸化炉へ
の基板の入炉時から酸化温度への昇温時に上記酸化炉に
窒素を20リットル/分以上30リットル/分以下の流
量で供給することにより、ゲート電極の側壁に窒化膜が
形成され、この窒化膜が、その後にゲート電極の酸化を
行うときに酸化防止膜として機能することにより、ゲー
ト電極を形成する高融点金属シリサイド膜の異常酸化を
効果的に抑制することができる。また、ゲート電極の酸
化の工程において、酸化温度を750℃以上800℃以
下、酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定のため
のスタビライズステップをほぼ0分とすることにより、
ゲート電極を構成する多結晶シリコン膜中の不純物の高
融点金属シリサイド膜中への拡散を効果的に抑制するこ
とができる。
【0026】また、ソース領域およびドレイン領域を形
成するためのイオン注入を行った後、不活性ガス雰囲気
中において925℃以上975℃以下の温度で5秒以上
15秒以下の時間ラピッドサーマルアニーリングを行う
ことにより、ゲート電極を構成する多結晶シリコン膜中
の不純物の高融点金属シリサイド膜中への拡散を効果的
に抑制しつつ、注入不純物の初期増速拡散を抑制するこ
とができる。さらに、特に、pチャネルMISトランジ
スタのソース領域およびドレイン領域を形成するための
イオン注入を、イオン種としてホウ素を用い、エネルギ
ー6keV以上8keV以下、ドーズ量2×1015cm
-2以上3×1015cm-2の条件に設定して行うことによ
り、これらのソース領域およびドレイン領域の深さを最
適化することができ、ソース領域およびドレイン領域の
接合リークの増加を抑制することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全
図において、同一または対応する部分には同一の符号を
付す。
【0028】図1〜図6はこの発明の一実施形態による
DRAM混載論理LSIの製造方法を示す。ただし、こ
こでは、DRAM混載論理LSIの論理回路部に着目し
て図示および説明を行い、DRAM部については図示お
よび説明を省略する。
【0029】この一実施形態においては、まず、図1に
示すように、あらかじめ例えばSTI(Shallow Trench
Isolation)などによる素子分離領域1aが形成された
Si基板1中にイオン注入によりpウエル2およびnウ
エル3を形成する。pウエル2形成用のp型不純物とし
てはBやInなどを用い、nウエル3形成用のn型不純
物としてはPやAsなどを用いる。次に、pウエル2お
よびnウエル3のそれぞれに表面濃度調整用の不純物の
イオン注入を行う。このイオン注入は、これらのpウエ
ル2およびnウエル3に形成するトランジスタのしきい
値を決めるためのものである。
【0030】次に、図2に示すように、Si基板1の表
面にゲート絶縁膜4を形成する。このゲート絶縁膜4と
しては、SiO2 膜や窒化酸化膜(SiON膜)などを
用いる。このうちSiO2 膜はドライO2 またはパイロ
雰囲気中でSi基板1の熱酸化を行うことにより形成
し、SiON膜はドライO2 またはパイロ雰囲気中でS
i基板1の熱酸化を行ってSiO2 膜を形成した後、N
O、N2 OまたはNH3ガス雰囲気中でアニールを行う
ことによりSiO2 膜中にNをドーピングして形成す
る。
【0031】次に、ゲート電極を次のようにして形成す
る。すなわち、図3に示すように、ゲート絶縁膜4の全
面に多結晶Si膜5を形成した後、この多結晶Si膜5
のうち、nチャネルMOSトランジスタのゲート電極形
成部にはPを、pチャネルMOSトランジスタのゲート
電極形成部にはBをイオン注入する。次に、例えば80
0℃以上の温度でアニールを行い、注入不純物の活性化
を行う。次に、多結晶Si膜5の全面にスパッタリング
法によりWSix 膜6を形成する。次に、このWSix
膜6上にSiO2 膜からなるオフセット絶縁膜7を形成
する。次に、オフセット絶縁膜7上にリソグラフィーに
より所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成し
た後、このレジストパターンをマスクとして多結晶Si
膜5、WSix 膜6およびオフセット絶縁膜7を反応性
イオンエッチング(RIE)法などのドライエッチング
法によりエッチングする。このようにしてパターニング
された多結晶Si膜5およびその上のWSix 膜6によ
りゲート電極が構成される。ここで、図示は省略する
が、実際には、nチャネルMOSトランジスタのゲート
電極とpチャネルMOSトランジスタのゲート電極とは
相互につながった状態で形成されている。このエッチン
グ後の状態では、多結晶Si膜5およびWSi x 膜6の
側面が剥き出しになっている。
【0032】ここで、ゲート電極の最上層にオフセット
絶縁膜7を形成するのは、DRAM混載論理LSIプロ
セスにおいては、DRAM部において、ビットコンタク
トやノードコンタクトをセルフアラインコンタクト(S
AC)で形成する必要があるためである。
【0033】この後、従来のプロセスではスクリーン酸
化に進むわけであるが、この一実施形態においては、そ
の前に、このスクリーン酸化時のWSix 膜6の異常酸
化を抑制する目的で、N2 雰囲気中でラピッドサーマル
アニーリング(Rapid Thermal Annealing,RTA)を行
う。このRTAの具体的な処理シーケンスの一例を図7
に示す。図7に示すように、室温から75℃/秒の速さ
で550℃まで昇温し、次に50℃/秒の速さで600
℃まで昇温し、さらに25℃/秒の速さで700℃まで
昇温する。この温度で30秒間保持してRTA処理を行
った後、400℃に降温する。これらの処理の間に供給
するN2 流量は、19L/分とした。ただし、この例で
は、700℃で30秒RTAを行うが、一般には、65
0〜750℃で10〜60秒RTAを行うことにより、
スクリーン酸化時のWSix 膜6の異常酸化を抑制する
ことができる。このRTAの温度がより低く、あるいは
時間が短すぎる条件では、WSix 膜6の異常酸化を十
分に抑制することができず、逆にRTAの温度が高すぎ
る場合には不純物の再分布などによるトランジスタ特性
への影響が出てしまう。
【0034】次に、図4に示すように、スクリーン酸化
を行うことにより、ゲート電極の側面およびSi基板1
と多結晶Si膜5との界面を酸化してSiO2 膜8を形
成する。この際、このSiO2 膜8においては、Si基
板1と多結晶Si膜5との界面にゲートバーズビーク8
aが発生する。このゲートバーズビーク8aによりゲー
ト電極の端部とSi基板1との間隔が大きくなることに
より、ゲート電極の端部での電界を緩和し、これにより
接合リークを緩和したり、ゲート電極の側面が覆われる
ことにより、その後に行われる塩酸過水によるタングス
テンの溶出を抑制し、金属不純物が基板に拡散すること
を抑制することができる。また、上述のようにスクリー
ン酸化を行う前にあらかじめN2 雰囲気中でのRTA処
理を行っていることにより、このスクリーン酸化時にW
Six 膜6の異常酸化が抑制される。
【0035】一方、このスクリーン酸化の際には、この
スクリーン酸化自体の熱処理により、論理回路部のデュ
アルゲートCMOSトランジスタのゲート電極中の不純
物が相互拡散し、トランジスタ特性が変動してしまうと
いう問題があるが、この問題は、次のようにして解決す
ることができる。すなわち、この問題の解決のために
は、このスクリーン酸化時のサーマルバジェット(ther
mal budget)を低減することが有効である。しかしなが
ら、スクリーン酸化自体の温度を下げると、酸化速度が
低下し、一定の膜厚(2〜5nm)の酸化膜を成長させ
るのに必要な時間が長くなったり、低温状態(500〜
700℃)でWSix 膜6が酸化雰囲気にさらされるこ
とでWSix 膜6の異常酸化が生じてしまうという二つ
の問題が発生する。このような理由により、スクリーン
酸化温度は700〜800℃とするのが最適である。こ
のスクリーン酸化の具体的な処理シーケンスの一例を図
8に示す。さらに、thermal budgetの低減として、酸化
前の安定化ステップを0分に設定し、これにより相互拡
散を抑制する。
【0036】次に、図5に示すように、nチャネルMO
Sトランジスタ形成部において、ゲート電極をマスクと
してpウエル2中に例えばPやAsなどのn型不純物を
低ドーズでイオン注入することにより、n- 型拡散層
(エクステンション(extention)拡散層)9をゲート電
極に対して自己整合的に形成し、また、pチャネルMO
Sトランジスタ形成部において、ゲート電極をマスクと
してnウエル3中に例えばBなどのp型不純物を低ドー
ズでイオン注入することにより、p- 型の拡散層(エク
ステンション拡散層)10をゲート電極に対して自己整
合的に形成する。この後、注入不純物の活性化およびイ
オン注入により発生した点欠陥を消滅させる目的で、N
2 雰囲気中でRTAを行う。これは、イオン注入部に点
欠陥が残ったままだと、初期増速拡散(Transient Enha
nced Diffusion,TED)により注入不純物の再分布が
生じ、所望のトランジスタを形成することができなくな
るからである。
【0037】また、本発明者は、このRTAは、nチャ
ネルMOSトランジスタのゲート電極とpチャネルMO
Sトランジスタのゲート電極との間の不純物の相互拡散
にも密接に関係していることを見い出し、RTA温度が
高いほど不純物の相互拡散によるトランジスタ特性の変
動が大きいことを見い出した。具体的には、RTA温度
を1000℃から950℃まで低温化することにより、
トランジスタ特性の変動を抑えることができる。また、
950℃より低い温度では、TEDの影響が懸念される
ため、925〜975℃の温度範囲が、相互拡散を抑制
しつつ、TEDも抑制する最適温度である。
【0038】次に、図6に示すように、nチャネルMO
Sトランジスタのゲート電極およびpチャネルMOSト
ランジスタのゲート電極の側壁にサイドウォール11を
形成する。このサイドウォール11は、具体的には、例
えばCVD法により全面にSi3 4 膜やSiO2 膜を
成膜した後、これをRIE法などによりエッチバックす
ることにより形成する。次に、nチャネルMOSトラン
ジスタ形成部において、ゲート電極およびサイドウォー
ル11をマスクとしてpウエル2中に例えばPやAsな
どのn型不純物を高ドーズでイオン注入することによ
り、n+ 型のソース領域12およびドレイン領域13を
ゲート電極に対して自己整合的に形成し、また、pチャ
ネルMOSトランジスタ形成部において、ゲート電極お
よびサイドウォール11をマスクとしてnウエル3中に
例えばBなどのp型不純物を低ドーズでイオン注入する
ことにより、p+ 型のソース領域14およびドレイン領
域15をゲート電極に対して自己整合的に形成する。こ
こで、ソース領域12およびドレイン領域13は、サイ
ドウォール11の下方にそれぞれn- 型拡散層9からな
るn- 型低不純物濃度部12a、13aを有する。ま
た、ソース領域14およびドレイン領域15は、サイド
ウォール11の下方にそれぞれp- 型拡散層10からな
るp- 型低不純物濃度部14a、15aを有する。
【0039】次に、注入不純物の活性化およびイオン注
入により発生した点欠陥を消滅させる目的で、再び、N
2 雰囲気中でRTAを行う。このRTAの温度も、nチ
ャネルMOSトランジスタのゲート電極とpチャネルM
OSトランジスタのゲート電極との間の不純物の相互拡
散に密接に関係しており、これも、RTA温度が低温ほ
ど相互拡散は小さくなる。ソース領域およびドレイン領
域形成後のRTAの低温化の影響は、エクステンション
拡散層形成時の問題に加えて、特にpチャネルMOSト
ランジスタにおいて、ソース領域14およびドレイン領
域15が浅くなり、これらとコンタクトする電極により
接合リークの増加を引き起こすという問題がある。した
がって、この悪影響を防止するためには、pチャネルM
OSトランジスタのソース領域14およびドレイン領域
15の深さを最適化する必要がある。具体的には、ソー
ス領域14およびドレイン領域15を形成するためのイ
オン注入の条件を、B+ 、エネルギー6〜8keV、ド
ーズ量2×1015〜3×1015cm-2の条件に設定する
ことにより、これらのソース領域14およびドレイン領
域15の深さを最適化することができ、接合リークの増
加を効果的に抑制することができる。
【0040】このように、デュアルゲートCMOSトラ
ンジスタのゲート電極間の不純物相互拡散によるトラン
ジスタ特性の変動を抑制し、TEDによるトランジスタ
特性の変動を抑制することを両立し、さらにpチャネル
MOSトランジスタのソース領域14およびドレイン領
域15の接合リークの増加を抑制するためには、最適な
条件の組み合わせが必要である。
【0041】以上により、LDD(Lightly Doped Drai
n)構造のnチャネルMOSトランジスタおよびpチャネ
ルMOSトランジスタからなるデュアルゲートCMOS
トランジスタが形成される。このデュアルゲートCMO
Sトランジスタを複数用いて論理回路が形成される。
【0042】この一実施形態によれば、次のような種々
の利点を得ることができる。すなわち、まず、DRAM
混載論理LSIのプロセスにおいて、デュアルゲートC
MOSトランジスタのWSix /多結晶Si構造のゲー
ト電極を形成した後にこのゲート電極のスクリーン酸化
を行っているので、DRAMの接合リークが減少し、リ
テンション特性の向上を図ることができる。また、この
スクリーン酸化を行うに際しては、ゲート電極をドライ
エッチング加工により形成した後に、窒素雰囲気中にお
いて650〜750℃の温度でRTAを行っていること
により、その後のスクリーン酸化工程でのWSix 膜6
の異常酸化を抑制することができる。また、このスクリ
ーン酸化においては、酸化炉への入炉時から昇温時まで
に酸化炉に供給するN2 流量を20〜30L/分として
いることにより、WSix 膜6の異常酸化をより効果的
に抑制することができ、また、酸化温度を750〜80
0℃、酸化膜厚2〜5nm、温度安定のための安定化ス
テップを0分にしていることにより、デュアルゲートC
MOSトランジスタにおけるnチャネルMOSトランジ
スタのゲート電極とpチャネルMOSトランジスタのゲ
ート電極との間での不純物の相互拡散を抑制することが
できる。さらに、スクリーン酸化を行った後のソース領
域およびドレイン領域用エクステンション拡散層形成後
ならびにソース領域およびドレイン領域形成後に、それ
ぞれ、925〜975℃で5〜15秒、N2 雰囲気中で
RTAを行っていることにより、デュアルゲートCMO
SトランジスタにおけるnチャネルMOSトランジスタ
のゲート電極とpチャネルMOSトランジスタのゲート
電極との間での不純物の相互拡散を抑制しつつ、TED
によるトランジスタ特性の変動を抑制することができ
る。さらにまた、ソース領域およびドレイン領域形成後
のN2 雰囲気中におけるRTAの条件を、925〜97
5℃で5〜15秒の範囲に設定し、pチャネルMOSト
ランジスタのソース領域およびドレイン領域形成用のイ
オン注入を、B+ 、エネルギー6〜8keV、ドーズ量
2×1015〜3×1015cm-2の条件に設定することに
より、デュアルゲートCMOSトランジスタにおけるn
チャネルMOSトランジスタのゲート電極とpチャネル
MOSトランジスタのゲート電極との間での不純物の相
互拡散の抑制と、TEDによるトランジスタ特性の変動
の抑制とを両立し、pチャネルMOSトランジスタのソ
ース領域14およびドレイン領域15の接合リークの増
加を抑制することができる。以上により、高性能のDR
AM混載論理LSIを実現することができる。
【0043】以上、この発明の一実施形態について具体
的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種
の変形が可能である。
【0044】例えば、上述の一実施形態において挙げた
数値、構造、プロセスなどはあくまでも例に過ぎず、必
要に応じて、これらと異なる数値、構造、プロセスなど
を用いてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ゲート電極の酸化を行う前に窒素雰囲気中でラピッ
ドサーマルアニーリングを行うことによりゲート電極の
少なくともに側面を窒化することにより、ゲート電極を
形成する高融点金属シリサイド膜の異常酸化を効果的に
抑制することができる。
【0046】また、酸化を行う工程において、酸化炉へ
の基板の入炉時から酸化温度への昇温時に上記酸化炉に
窒素を20リットル/分以上30リットル/分以下の流
量で供給することにより、ゲート電極を形成する高融点
金属シリサイド膜の異常酸化を効果的に抑制することが
できる。また、ゲート電極の酸化の工程において、酸化
温度を750℃以上800℃以下、酸化膜厚を2nm以
上5nm以下、温度安定のためのスタビライズステップ
をほぼ0分とすることにより、ゲート電極を構成する多
結晶シリコン膜中の不純物の高融点金属シリサイド膜中
への拡散を効果的に抑制することができ、あるいは、デ
ュアルゲートトランジスタにおけるnチャネルMISト
ランジスタのゲート電極とpチャネルMISトランジス
タのゲート電極との間の不純物の相互拡散を効果的に抑
制することができる。
【0047】また、ソース領域およびドレイン領域を形
成するためのイオン注入を行った後、不活性ガス雰囲気
中において925℃以上975℃以下の温度で5秒以上
15秒以下の時間ラピッドサーマルアニーリングを行う
ことにより、ゲート電極を構成する多結晶シリコン膜中
の不純物の高融点金属シリサイド膜中への拡散を効果的
に抑制しつつ、あるいは、デュアルゲートトランジスタ
におけるnチャネルMISトランジスタのゲート電極と
pチャネルMISトランジスタのゲート電極との間の不
純物の相互拡散を効果的に抑制しつつ、注入不純物の初
期増速拡散を抑制することができる。
【0048】さらに、特に、pチャネルMISトランジ
スタのソース領域およびドレイン領域を形成するための
イオン注入を、イオン種としてホウ素を用い、エネルギ
ー6keV以上8keV以下、ドーズ量2×1015cm
-2以上3×1015cm-2の条件に設定して行うことによ
り、ソース領域およびドレイン領域の接合リークの増加
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるDRAM混載論理
LSIの製造方法を示す断面図である。
【図2】この発明の一実施形態によるDRAM混載論理
LSIの製造方法を示す断面図である。
【図3】この発明の一実施形態によるDRAM混載論理
LSIの製造方法を示す断面図である。
【図4】この発明の一実施形態によるDRAM混載論理
LSIの製造方法を示す断面図である。
【図5】この発明の一実施形態によるDRAM混載論理
LSIの製造方法を示す断面図である。
【図6】この発明の一実施形態によるDRAM混載論理
LSIの製造方法を示す断面図である。
【図7】この発明の一実施形態によるDRAM混載論理
LSIの製造方法においてスクリーン酸化前に行うN2
雰囲気中でのRTAの処理シーケンスの例を示す略線図
である。
【図8】この発明の一実施形態によるDRAM混載論理
LSIの製造方法においてスクリーン酸化時に基板を酸
化炉に入炉する際の酸化炉へのN2 の流入条件の例を示
す略線図である。
【符号の説明】
1・・・Si基板、4・・・ゲート絶縁膜、5・・・多
結晶Si膜、6・・・WSix 膜、7・・・オフセット
絶縁膜、8・・・SiO2 膜、9・・・n- 型拡散層、
10・・・p- 型拡散層、11・・・サイドウォール、
12、14・・・ソース領域、13、15・・・ドレイ
ン領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 H01L 27/08 321D 27/10 461 29/62 G 29/43 (72)発明者 塚本 雅則 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 中村 学 神奈川県川崎市中原区小田中4丁目1番1 号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐久間 遵 神奈川県川崎市中原区小田中4丁目1番1 号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 CC05 DD79 DD80 DD86 DD91 EE05 EE09 FF14 GG10 GG14 HH20 5F040 DA00 DB03 EA08 EA09 EC01 EC07 EC13 ED03 EF02 EK05 FA00 FA05 FA07 FA11 FA16 FB02 FB04 FC00 5F048 AA07 AB01 AB03 AC01 AC03 BB06 BB07 BB08 BB09 BB11 BC06 BE03 BF16 BG14 DA18 DA25 DA27 5F083 AD00 GA25 JA02 JA05 JA35 JA39 JA53 MA02 MA17 MA20 NA01 NA03 PR12 PR34 PR36 ZA05 ZA12

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型またはp型の多結晶シリコン膜上に
    高融点金属シリサイド膜が積層された構造のゲート電極
    を有するMISトランジスタを有する半導体装置の製造
    方法において、 上記ゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極を形成した後、窒素雰囲気中においてラ
    ピッドサーマルアニーリングを行うことにより上記ゲー
    ト電極の少なくとも側面を窒化する工程と、 上記ラピッドサーマルアニーリングを行った後、上記ゲ
    ート電極の側面および上記ゲート電極と基板との界面の
    酸化を行う工程とを有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 650℃以上750℃以下の温度で上記
    ラピッドサーマルアニーリングを行うようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記酸化を行う工程において、酸化炉へ
    の基板の入炉時から酸化温度への昇温時に上記酸化炉に
    窒素を20リットル/分以上30リットル/分以下の流
    量で供給するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記酸化温度を750℃以上800℃以
    下、上記酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定の
    ための安定化ステップをほぼ0分とするようにしたこと
    を特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記酸化を行った後、ソース領域および
    ドレイン領域を形成するためのイオン注入を行い、その
    後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975℃
    以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサーマ
    ルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記ソース領域およびドレイン領域を高
    不純物濃度部と低不純物濃度部とにより形成する場合に
    おいて、上記低不純物濃度部を形成するためのイオン注
    入を行い、その後、不活性ガス雰囲気中において925
    ℃以上975℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間
    ラピッドサーマルアニーリングを行い、次いで、上記高
    不純物濃度部を形成するためのイオン注入を行い、その
    後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975℃
    以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサーマ
    ルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請求
    項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記高融点金属シリサイド膜はタングス
    テンシリサイド膜であることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 n型多結晶シリコン膜上に高融点金属シ
    リサイド膜が積層された構造の第1のゲート電極を有す
    るnチャネルMISトランジスタと、p型多結晶シリコ
    ン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層された構造の第
    2のゲート電極を有するpチャネルMISトランジスタ
    とを有し、上記第1のゲート電極と上記第2のゲート電
    極とが互いに接続されている半導体装置の製造方法にお
    いて、 上記第1のゲート電極および上記第2のゲート電極を形
    成する工程と、 上記第1のゲート電極および上記第2のゲート電極を形
    成した後、窒素雰囲気中においてラピッドサーマルアニ
    ーリングを行うことにより上記第1のゲート電極および
    上記第2のゲート電極の少なくとも側面を窒化する工程
    と、 上記ラピッドサーマルアニーリングを行った後、上記第
    1のゲート電極および上記第2のゲート電極の側面なら
    びに上記ゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 650℃以上750℃以下の温度で上記
    ラピッドサーマルアニーリングを行うようにしたことを
    特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記酸化を行う工程において、酸化炉
    への基板の入炉時から酸化温度への昇温時に上記酸化炉
    に窒素を20リットル/分以上30リットル/分以下の
    流量で供給するようにしたことを特徴とする請求項8記
    載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記酸化温度を750℃以上800℃
    以下、上記酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定
    のための安定化ステップをほぼ0分とするようにしたこ
    とを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 上記酸化を行った後、ソース領域およ
    びドレイン領域を形成するためのイオン注入を行い、そ
    の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
    ℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
    マルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請
    求項8記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記ソース領域およびドレイン領域を
    高不純物濃度部と低不純物濃度部とにより形成する場合
    において、上記低不純物濃度部を形成するためのイオン
    注入を行い、その後、不活性ガス雰囲気中において92
    5℃以上975℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時
    間ラピッドサーマルアニーリングを行い、次いで、上記
    高不純物濃度部を形成するためのイオン注入を行い、そ
    の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
    ℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
    マルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請
    求項12記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記pチャネルMISトランジスタの
    ソース領域およびドレイン領域を形成するためのイオン
    注入を、イオン種としてホウ素を用い、エネルギー6k
    eV以上8keV以下、ドーズ量2×1015cm-2以上
    3×1015cm-2の条件に設定して行うようにしたこと
    を特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記高融点金属シリサイド膜はタング
    ステンシリサイド膜であることを特徴とする請求項8記
    載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 n型またはp型の多結晶シリコン膜上
    に高融点金属シリサイド膜が積層された構造のゲート電
    極を有するMISトランジスタを有する半導体装置の製
    造方法において、 上記ゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極を形成した後、上記ゲート電極の側面お
    よび上記ゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程と
    を有し、 上記酸化を行う工程において、酸化炉への基板の入炉時
    から酸化温度への昇温時に上記酸化炉に窒素を20リッ
    トル/分以上30リットル/分以下の流量で供給するよ
    うにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記ゲート電極を形成した後、上記酸
    化を行う前に、窒素雰囲気中においてラピッドサーマル
    アニーリングを行うことにより上記ゲート電極の少なく
    とも側面を窒化するようにしたことを特徴とする請求項
    16記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 650℃以上750℃以下の温度で上
    記ラピッドサーマルアニーリングを行うようにしたこと
    を特徴とする請求項17記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記酸化温度を750℃以上800℃
    以下、上記酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定
    のための安定化ステップをほぼ0分とするようにしたこ
    とを特徴とする請求項16記載の半導体装置の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 上記酸化を行った後、ソース領域およ
    びドレイン領域を形成するためのイオン注入を行い、そ
    の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
    ℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
    マルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請
    求項16記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 上記ソース領域およびドレイン領域を
    高不純物濃度部と低不純物濃度部とにより形成する場合
    において、上記低不純物濃度部を形成するためのイオン
    注入を行い、その後、不活性ガス雰囲気中において92
    5℃以上975℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時
    間ラピッドサーマルアニーリングを行い、次いで、上記
    高不純物濃度部を形成するためのイオン注入を行い、そ
    の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
    ℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
    マルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請
    求項20記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記pチャネルMISトランジスタの
    ソース領域およびドレイン領域を形成するためのイオン
    注入を、イオン種としてホウ素を用い、エネルギー6k
    eV以上8keV以下、ドーズ量2×1015cm-2以上
    3×1015cm-2の条件に設定して行うようにしたこと
    を特徴とする請求項20記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 上記高融点金属シリサイド膜はタング
    ステンシリサイド膜であることを特徴とする請求項16
    記載の半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 n型多結晶シリコン膜上に高融点金属
    シリサイド膜が積層された構造の第1のゲート電極を有
    するnチャネルMISトランジスタと、p型多結晶シリ
    コン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層された構造の
    第2のゲート電極を有するpチャネルMISトランジス
    タとを有し、上記第1のゲート電極と上記第2のゲート
    電極とが互いに接続されている半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第1のゲート電極および上記第2のゲート電極を形
    成する工程と、 上記第1のゲート電極および上記第2のゲート電極を形
    成した後、上記第1のゲート電極および上記第2のゲー
    ト電極の側面ならびに上記第1のゲート電極および上記
    第2のゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程とを
    有し、 上記酸化を行う工程において、酸化炉への基板の入炉時
    から酸化温度への昇温時に上記酸化炉に窒素を20リッ
    トル/分以上30リットル/分以下の流量で供給するよ
    うにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 上記第1のゲート電極および上記第2
    のゲート電極を形成した後、上記酸化を行う前に、窒素
    雰囲気中においてラピッドサーマルアニーリングを行う
    ことにより上記第1のゲート電極および上記第2のゲー
    ト電極の少なくとも側面を窒化するようにしたことを特
    徴とする請求項24記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 650℃以上750℃以下の温度で上
    記ラピッドサーマルアニーリングを行うようにしたこと
    を特徴とする請求項25記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 上記酸化温度を750℃以上800℃
    以下、上記酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定
    のためのスタビライズステップをほぼ0分とするように
    したことを特徴とする請求項24記載の半導体装置の製
    造方法。
  28. 【請求項28】 上記酸化を行った後、ソース領域およ
    びドレイン領域を形成するためのイオン注入を行い、そ
    の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
    ℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
    マルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請
    求項24記載の半導体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 上記ソース領域およびドレイン領域を
    高不純物濃度部と低不純物濃度部とにより形成する場合
    において、上記低不純物濃度部を形成するためのイオン
    注入を行い、その後、不活性ガス雰囲気中において92
    5℃以上975℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時
    間ラピッドサーマルアニーリングを行い、次いで、上記
    高不純物濃度部を形成するためのイオン注入を行い、そ
    の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
    ℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
    マルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請
    求項28記載の半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 上記pチャネルMISトランジスタの
    ソース領域およびドレイン領域を形成するためのイオン
    注入を、イオン種としてホウ素を用い、エネルギー6k
    eV以上8keV以下、ドーズ量2×1015cm-2以上
    3×1015cm-2の条件に設定して行うようにしたこと
    を特徴とする請求項28記載の半導体装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 上記高融点金属シリサイド膜はタング
    ステンシリサイド膜であることを特徴とする請求項24
    記載の半導体装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 n型またはp型の多結晶シリコン膜上
    に高融点金属シリサイド膜が積層された構造のゲート電
    極を有するMISトランジスタを有する半導体装置の製
    造方法において、 上記ゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極を形成した後、上記ゲート電極の側面お
    よび上記ゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程
    と、 上記酸化を行った後、ソース領域およびドレイン領域を
    形成するためのイオン注入を行う工程と、 上記イオン注入を行った後、不活性ガス雰囲気中におい
    て925℃以上975℃以下の温度で5秒以上15秒以
    下の時間ラピッドサーマルアニーリングを行う工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 上記ソース領域およびドレイン領域を
    高不純物濃度部と低不純物濃度部とにより形成する場合
    において、上記低不純物濃度部を形成するためのイオン
    注入を行い、その後、不活性ガス雰囲気中において92
    5℃以上975℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時
    間ラピッドサーマルアニーリングを行い、次いで、上記
    高不純物濃度部を形成するためのイオン注入を行い、そ
    の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
    ℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
    マルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請
    求項32記載の半導体装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 上記ゲート電極を形成した後、上記酸
    化を行う前に、窒素雰囲気中においてラピッドサーマル
    アニーリングを行うことにより上記ゲート電極の少なく
    とも側面を窒化するようにしたことを特徴とする請求項
    32記載の半導体装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 650℃以上750℃以下の温度で上
    記窒素雰囲気中における上記ラピッドサーマルアニーリ
    ングを行うようにしたことを特徴とする請求項32記載
    の半導体装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 上記酸化を行う工程において、酸化炉
    への基板の入炉時から酸化温度への昇温時に上記酸化炉
    に窒素を20リットル/分以上30リットル/分以下の
    流量で供給するようにしたことを特徴とする請求項32
    記載の半導体装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 上記酸化温度を750℃以上800℃
    以下、上記酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定
    のための安定化ステップをほぼ0分とするようにしたこ
    とを特徴とする請求項36記載の半導体装置の製造方
    法。
  38. 【請求項38】 上記高融点金属シリサイド膜はタング
    ステンシリサイド膜であることを特徴とする請求項32
    記載の半導体装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 n型多結晶シリコン膜上に高融点金属
    シリサイド膜が積層された構造の第1のゲート電極を有
    するnチャネルMISトランジスタと、p型多結晶シリ
    コン膜上に高融点金属シリサイド膜が積層された構造の
    第2のゲート電極を有するpチャネルMISトランジス
    タとを有し、上記第1のゲート電極と上記第2のゲート
    電極とが互いに接続されている半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第1のゲート電極および上記第2のゲート電極を形
    成する工程と、 上記第1のゲート電極および上記第2のゲート電極を形
    成した後、上記第1のゲート電極および上記第2のゲー
    ト電極の側面ならびに上記第1のゲート電極および上記
    第2のゲート電極と基板との界面の酸化を行う工程と、 上記酸化を行った後、ソース領域およびドレイン領域を
    形成するためのイオン注入を行う工程と、 上記イオン注入を行った後、不活性ガス雰囲気中におい
    て925℃以上975℃以下の温度で5秒以上15秒以
    下の時間ラピッドサーマルアニーリングを行う工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 上記ソース領域およびドレイン領域を
    高不純物濃度部と低不純物濃度部とにより形成する場合
    において、上記低不純物濃度部を形成するためのイオン
    注入を行い、その後、不活性ガス雰囲気中において92
    5℃以上975℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時
    間ラピッドサーマルアニーリングを行い、次いで、上記
    高不純物濃度部を形成するためのイオン注入を行い、そ
    の後、不活性ガス雰囲気中において925℃以上975
    ℃以下の温度で5秒以上15秒以下の時間ラピッドサー
    マルアニーリングを行うようにしたことを特徴とする請
    求項39記載の半導体装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 上記第1のゲート電極および上記第2
    のゲート電極を形成した後、上記酸化を行う前に、窒素
    雰囲気中においてラピッドサーマルアニーリングを行う
    ことにより上記第1のゲート電極および上記第2のゲー
    ト電極の少なくとも側面を窒化するようにしたことを特
    徴とする請求項39記載の半導体装置の製造方法。
  42. 【請求項42】 650℃以上750℃以下の温度で上
    記窒素雰囲気中における上記ラピッドサーマルアニーリ
    ングを行うようにしたことを特徴とする請求項39記載
    の半導体装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 上記酸化を行う工程において、酸化炉
    への基板の入炉時から酸化温度への昇温時に上記酸化炉
    に窒素を20リットル/分以上30リットル/分以下の
    流量で供給するようにしたことを特徴とする請求項39
    記載の半導体装置の製造方法。
  44. 【請求項44】 上記酸化温度を750℃以上800℃
    以下、上記酸化膜厚を2nm以上5nm以下、温度安定
    のための安定化ステップをほぼ0分とするようにしたこ
    とを特徴とする請求項39記載の半導体装置の製造方
    法。
  45. 【請求項45】 上記pチャネルMISトランジスタの
    ソース領域およびドレイン領域を形成するためのイオン
    注入を、イオン種としてホウ素を用い、エネルギー6k
    eV以上8keV以下、ドーズ量2×1015cm-2以上
    3×1015cm-2の条件に設定して行うようにしたこと
    を特徴とする請求項39記載の半導体装置の製造方法。
  46. 【請求項46】 上記高融点金属シリサイド膜はタング
    ステンシリサイド膜であることを特徴とする請求項39
    記載の半導体装置の製造方法。
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