JP2002131898A - ポジ型感放射線組成物 - Google Patents

ポジ型感放射線組成物

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JP2002131898A
JP2002131898A JP2000327424A JP2000327424A JP2002131898A JP 2002131898 A JP2002131898 A JP 2002131898A JP 2000327424 A JP2000327424 A JP 2000327424A JP 2000327424 A JP2000327424 A JP 2000327424A JP 2002131898 A JP2002131898 A JP 2002131898A
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JP2000327424A
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Shinichi Kanna
慎一 漢那
Kunihiko Kodama
邦彦 児玉
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超微細加工が可能な短波長の露光光源及びポジ
型化学増幅レジストを用いたリソグラフィー技術にあっ
て、塗布均一性、定在波が改善されたポジ型感放射線性
組成物を提供すること。 【解決手段】A)酸の作用により分解し、アルカリ現像
液中での溶解度を増大する樹脂、(B)活性光線または
放射線の照射により酸を発生する化合物、(C)有機塩
基性化合物、(D)溶剤、及び(E)活性光線または放
射線の照射により消色する界面活性剤を含有し、且つ
(E)成分である界面活性剤の含有量が、ポジ型感放射
線組成物に対して、50〜5000ppmの範囲である
ことを特徴とするポジ型感放射線組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷板やIC
等の半導体製造工程、液晶、サーマルヘッド等の回路基
板の製造、更にその他のフォトファブリケーション工程
に使用されるポジ型感光性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷板やIC等の半導体製造工程、
液晶、サーマルヘッド等の回路基板の製造、更にその他
のフォトファブリケーション工程に使用される感光性組
成物としては、種々の組成物があり、一般的にフォトレ
ジスト感光性組成物が使用され、それは大きく分けると
ポジ型とネガ型の2種ある。ポジ型フォトレジスト感光
性組成物の一つとして、米国特許第4,491,628号、欧州
特許第249,139号等に記載されている化学増幅系レジス
ト組成物がある。化学増幅系ポジ型レジスト組成物は、
遠紫外光などの放射線の照射により露光部に酸を生成さ
せ、この酸を触媒とする反応によって、活性放射線の照
射部と非照射部の現像液に対する溶解性を変化させパタ
ーンを基板上に形成させるパターン形成材料である。こ
のような例として、光分解により酸を発生する化合物
と、アセタール又はO,N−アセタール化合物との組合
せ(特開昭48−89003号)、オルトエステル又は
アミドアセタール化合物との組合せ(特開昭51−12
0714号)、主鎖にアセタール又はケタール基を有す
るポリマーとの組合せ(特開昭53−133429
号)、エノールエーテル化合物との組合せ(特開昭55
−12995号)、N−アシルイミノ炭酸化合物化合物
との組合せ(特開昭55−126236号)、主鎖にオ
ルトエステル基を有するポリマーとの組合せ(特開昭5
6−17345号)、第3級アルキルエステル化合物と
の組合せ(特開昭60−3625号)、シリルエステル
化合物との組合せ(特開昭60−10247号)、及び
シリルエーテル化合物との組合せ(特開昭60−375
49号、特開昭60−121446号)等を挙げること
ができる。これらは原理的に量子収率が1を越えるた
め、高い感光性を示す。
【0003】同様に、室温経時下では安定であるが、酸
存在下加熱することにより分解し、アルカリ可溶化する
系として、例えば、特開昭59−45439号、特開昭
60−3625号、特開昭62−229242号、特開
昭63−27829号、特開昭63−36240号、特
開昭63−250642号、Polym.Eng.Sce.,23巻、101
2頁(1983);ACS.Sym.242巻、11頁(1984);Semicond
uctor World 1987年、11月号、91頁;Macromolecules,2
1巻、1475頁(1988);SPIE,920巻、42頁(1988)等に
記載されている露光により酸を発生する化合物と、第3
級又は2級炭素(例えばt-ブチル、2-シクロヘキセニ
ル)のエステル又は炭酸エステル化合物との組合せ系が
挙げられる。これらの系も高感度を有し、遠紫外光領域
での吸収が小さいことから、超微細加工が可能な光源短
波長化に有効な系となり得る。上記ポジ型化学増幅レジ
ストは、アルカリ可溶性樹脂、放射線露光によつて酸を
発生する化合物(光酸発生剤)、及び酸分解性基を有し
アルカリ可溶性樹脂に対する溶解阻止化合物から成る3
成分系と、酸との反応により分解しアルカリ可溶となる
基を有する樹脂と光酸発生剤からなる2成分系に大別で
きる。これら2成分系あるいは3成分系のポジ型化学増
幅レジストにおいては、露光により光酸発生剤からの酸
を介在させて、熱処理後現像してレジストパターンを得
るものである。
【0004】これらポジ型化学増幅レジストは、上述し
たように、超微細加工が可能な光源の短波長化に有効な
系となり得るものであるが、さらに解像力の向上、露光
マージンや焦点深度等のプロセス許容性の改善が求めら
れている。特開平6−242606号公報には、光酸発
生剤として塩基性スルホニウム化合物が記載され、特開
平7−333844号公報には光酸発生剤として塩基性
ヨードニウム化合物が記載れている。また、特開平11
−125907号には、光酸発生剤として、カルボン酸
を発生する化合物と、カルボン酸以外の酸を発生する化
合物とを用いることが記載されている。特開平8−27
094号は、炭素数6以上のパーフルオロアルカンスル
ホン酸を発生する光酸発生剤を使用し、溶解性、塗布
性、プロファイルの改良を試みている。しかしながら、
上記の技術においても、塗布均一性、定在波等の点で改
善が望まれていた。塗布均一性とは、レジスト組成物を
ウエハ上に製膜したとき、塗布ムラや異物がなく、膜表
面が平坦かつ均一なことである。また、定在波とは、膜
への入射光と基板からの反射光との干渉によって形成さ
れたレジストパターンの側壁が凹凸する現象である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、超微
細加工が可能な短波長の露光光源及びポジ型化学増幅レ
ジストを用いたリソグラフィー技術にあって、塗布均一
性、定在波が改善されたポジ型感放射線性組成物を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記構
成のポジ型レジスト組成物が提供されて、本発明の上記
目的が達成される。 (1)(A)酸の作用により分解し、アルカリ現像液中
での溶解度を増大する樹脂、(B)活性光線または放射
線の照射により酸を発生する化合物、(C)有機塩基性
化合物、(D)溶剤、及び(E)活性光線または放射線
の照射により消色する界面活性剤を含有し、且つ(E)
成分である界面活性剤の含有量が、ポジ型感放射線組成
物に対して、50〜5000ppmの範囲であることを
特徴とするポジ型感放射線組成物。 (2)(A)酸の作用により分解し、アルカリ現像液中
での溶解度を増大する樹脂、(B)活性光線または放射
線の照射により酸を発生する化合物、(C)有機塩基性
化合物、(D)溶剤、及び(E)分子中にフッ素化アル
キル基を有し、活性光線または放射線の照射により消色
する界面活性剤を含有し、且つ(E)成分である界面活
性剤の含有量が、ポジ型感放射線組成物に対して、50
〜5000ppmの範囲であることを特徴とするポジ型
感放射線組成物。 (3)(E)成分の界面活性剤が一般式(I)で表され
ることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のポ
ジ型感放射線組成物。
【0007】
【化2】
【0008】一般式(I)中、R11〜R15は、各々独立
に、水素原子、直鎖、分岐叉は環状アルキル基、直鎖、
分岐叉は環状アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原
子、叉は −S−R0を表す。R0は、直鎖、分岐叉は環
状アルキル基、またはアリール基を表す。A+は、S+
はI+を表す。mは2叉は3を表す。B-は、分子中にフ
ッ素原子を5〜50個含有するアニオンを表す。 (4)一般式(I)の中でB-は、分子中にフッ素原子
を5個以上50個以下含有するカルボネートであること
を特徴とする(3)に記載のポジ型感放射線組成物。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、まずこれらポジ型感光性組
成物に含有される化合物、樹脂等の成分について詳細に
説明する。
【0010】〔1〕活性光線または放射線の照射により
消色する界面活性剤((E)成分) (E)成分は、活性光線または放射線の照射により消色
する界面活性剤であるかぎり限定されないが、好ましく
は、分子中にフッ素化アルキル基を有し、活性光線また
は放射線の照射により消色する界面活性剤である。ここ
で消色とは、放射線の照射によって化合物の構造が変化
することに基づき、放射線の照射の前後で、化合物の放
射線の吸収量が減少することをいう。分子中にフッ素化
アルキル基を有し、活性光線または放射線の照射により
消色する界面活性剤は、フッ素化アルキル基をアニオン
部分に有することが好ましい。フッ素化アルキル基とし
ては、炭素数5〜20、フッ素原子数10〜45が好ま
しく、例えば、パーフルオロドデシル基が挙げられる。
【0011】(E)成分として、特に上記一般式(I)
で表される界面活性剤が好ましい。一般式(I)中、R
11〜R15の直鎖、分岐叉は環状アルキル基としては、一
般的に炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜4、具体
的には、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロ
プロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。R11〜R15
の直鎖、分岐叉は環状アルコキシ基としては、一般的に
炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜6、具体的に
は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基が挙げられ
る。R0の直鎖、分岐叉は環状アルキル基としては、一
般的に炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜4、具体
的には、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロ
プロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。R0のアリ
ール基としては、一般的に炭素数6〜15、好ましくは
炭素数6〜10、具体的には、フェニル基、トリル基、
キシリル基、メシチル基、クメニル基等が挙げられる。
-が有するフッ素原子数は、5〜50の範囲が好まし
く、9〜30の範囲がより好ましい。また、B-は、カ
ルボネートであることが好ましい。A+は、S+が好まし
い。mは、3が好ましい。(E)成分としての界面活性
剤の添加量は、ポジ型感放射線組成物に対して、好まし
くは50〜5000ppmの範囲である。50ppm未
満であると、塗布均一性、プロファイルが特に悪くなる
傾向があり、5000ppmを超えると塗布均一性、プ
ロファイルが劣化する傾向がある。以下に、(E)成分
としての界面活性剤の具体例を示すが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】
【化13】
【0023】
【化14】
【0024】
【化15】
【0025】
【化16】
【0026】
【化17】
【0027】
【化18】
【0028】
【化19】
【0029】
【化20】
【0030】
【化21】
【0031】
【化22】
【0032】
【化23】
【0033】
【化24】
【0034】
【化25】
【0035】
【化26】
【0036】
【化27】
【0037】成分(E)の化合物は、1種単独で又は2
種以上を組み合わせて使用することができる。
【0038】上記(E)成分である、一般式(I)で表
される化合物は、過ヨウ素酸塩を用いて芳香族化合物を
反応させ、得られたヨードニウム塩を対応するカルボン
酸に塩交換することにより合成可能である。また、アリ
ールマグネシウムブロミドなどのアリールグリニャール
試薬と置換又は無置換のフェニルスルホキシドを反応さ
せ、得られたトリアリールスルホニウムハライドを対応
するカルボン酸と塩交換する方法で合成できる。また、
置換又は無置換のフェニルスルホキシドと対応する芳香
族化合物をメタンスルホン酸/五酸化二リンあるいは塩
化アルミニウムなどの酸触媒を用いて縮合、塩交換する
方法、ジアリールヨードニウム塩とジアリールスルフィ
ドを酢酸銅などの触媒を用いて縮合、塩交換する方法な
どによって合成できる。塩交換は、いったんハライド塩
に導いた後に酸化銀などの銀試薬を用いてカルボン酸塩
に変換する方法、あるいはイオン交換樹脂を用いること
でも塩交換できる。また、塩交換に用いるカルボン酸あ
るいはカルボン酸塩は、市販のものを用いるか、あるい
は市販のカルボン酸ハライドの加水分解などによって得
ることができる。
【0039】〔2〕光酸発生剤((B)成分) 光酸発生剤としては、光カチオン重合の光開始剤、光ラ
ジカル重合の光開始剤、色素類の光消色剤、光変色剤、
あるいはマイクロレジスト等に使用されている公知の光
(400〜200nmの紫外線、遠紫外線、特に好まし
くは、g線、h線、i線、KrFエキシマレーザー
光)、ArFエキシマレーザー光、電子線、X線、分子
線又はイオンビームにより酸を発生する化合物及びそれ
らの混合物を適宜に選択して使用することができる。
【0040】また、その他の併用し得る光酸発生剤とし
ては、たとえばジアゾニウム塩、アンモニウム塩、ホス
ホニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、セレノ
ニウム塩、アルソニウム塩等のオニウム塩、有機ハロゲ
ン化合物、有機金属/有機ハロゲン化物、o−ニトロベ
ンジル型保護基を有する光酸発生剤、イミノスルフォネ
−ト等に代表される光分解してスルホン酸を発生する化
合物、ジスルホン化合物、ジアゾケトスルホン、ジアゾ
ジスルホン化合物等を挙げることができる。また、これ
らの光により酸を発生する基、あるいは化合物をポリマ
ーの主鎖又は側鎖に導入した化合物も併用することがで
きる。
【0041】さらにV.N.R.Pillai,Synthesis,(1),1(198
0)、A.Abad etal,Tetrahedron Lett.,(47)4555(1971)、
D.H.R.Barton etal,J.Chem.Soc.,(C),329(1970)、米国
特許第3,779,778号、欧州特許第126,712号等に記載の光
により酸を発生する化合物も併用することができる。
【0042】上記光酸発生剤の中で、特に有効に用いら
れるものについて以下に説明する。 (1)トリハロメチル基が置換した下記一般式(PAG
1)で表されるオキサゾール誘導体又は下記一般式(P
AG2)で表されるS−トリアジン誘導体。
【0043】
【化28】
【0044】式中、R201は置換もしくは未置換のアリ
ール基、アルケニル基を、R202は置換もしくは未置換
のアリール基、アルケニル基、アルキル基、−C(Y)
3を示す。Yは塩素原子または臭素原子を示す。
【0045】具体的には以下の化合物を挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。
【0046】
【化29】
【0047】(2)下記の一般式(PAG3)で表され
るヨードニウム塩、または一般式(PAG4)で表され
るスルホニウム塩。
【0048】
【化30】
【0049】式中、Ar1、Ar2は、各々独立に、置換
もしくは未置換のアリール基を示す。R203、R204、R
205は、各々独立に、置換もしくは未置換のアルキル
基、アリール基を示す。
【0050】Z-は対アニオンを示し、例えば、B
4 -、AsF6 -、PF6 -、SbF6 -、SiF6 2-、Cl
4 -、CF3SO3 -等のパーフルオロアルカンスルホン
酸アニオン、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸アニオ
ン、ナフタレン−1−スルホン酸アニオン等の縮合多核
芳香族スルホン酸アニオン、アントラキノンスルホン酸
アニオン、スルホン酸基含有染料等を挙げることができ
るが、これらに限定されるものではない。また、これら
のアニオン種は、更に置換基を有していてもよい。本発
明においては、光酸発生剤として、フッ素置換アルカン
スルホン酸を発生するスルホニウム塩叉はヨードニウム
塩であることが、感度、解像力の点で好ましい。具体的
には、上記Z−が、フッ素置換アルカンスルホン酸アニ
オンを表す場合が好ましい。フッ素置換アルカンとして
は、トリフロロメタン、ノナフロロブタン、ヘプタデカ
フロロオクタン等が挙げられる。
【0051】またR203、R204、R205のうちの2つお
よびAr1、Ar2はそれぞれの単結合または置換基を介
して結合してもよい。
【0052】具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0053】
【化31】
【0054】
【化32】
【0055】
【化33】
【0056】
【化34】
【0057】
【化35】
【0058】
【化36】
【0059】
【化37】
【0060】一般式(PAG3)、(PAG4)で示さ
れる上記オニウム塩は公知であり、例えば、米国特許第
2,807,648号および同4,247,473号、特開昭53-101,331号
等に記載の方法により合成することができる。 (3)下記一般式(PAG5)で表されるジスルホン誘
導体または一般式(PAG6)で表されるイミノスルホ
ネート誘導体。
【0061】
【化38】
【0062】式中、Ar3、Ar4は各々独立に置換もし
くは未置換のアリール基を示す。R 206は置換もしくは
未置換のアルキル基、アリール基を示す。Aは置換もし
くは未置換のアルキレン基、アルケニレン基、アリーレ
ン基を示す。
【0063】具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0064】
【化39】
【0065】
【化40】
【0066】
【化41】
【0067】
【化42】
【0068】(4)下記一般式(PAG7)で表される
ジアゾジスルホン誘導体。
【0069】
【化43】
【0070】式中、Rは、直鎖、分岐又は環状アルキル
基、あるいは置換していてもよいアリール基を表す。
【0071】具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0072】
【化44】
【0073】本発明において、上記光酸発生剤(A)の
添加量は、組成物中の固形分を基準として、通常0.1
〜40重量%の範囲で用いられ、好ましくは0.5〜2
0重量%、更に好ましくは1〜10重量%の範囲で使用
される。光酸発生剤の添加量が、0.1重量%より少な
いと感度が低くなり、また添加量が40重量%より多い
とレジストの光吸収が高くなりすぎ、プロファイルが悪
化したり、プロセスマージンが狭くなり好ましくない。
上記で説明した光酸発生剤には、(E)成分として使用
可能な化合物も含まれている。 本発明においては、
(E)成分に相当する化合物を光酸発生剤として使用し
た場合、他の(E)成分を界面活性剤として使用するこ
とができる。しかしながら、(B)成分の光酸発生剤と
して(E)成分に該当しない化合物を使用することが好
ましい。
【0074】〔3〕(A)酸の作用により分解し、アル
カリ現像液中での溶解度を増大させる基を有する樹脂
((A)成分) (A)成分は、酸により分解し、アルカリ現像液中での
溶解性を増大させる基(酸で分解しうる基ともいう)を
有する樹脂としては、樹脂の主鎖又は側鎖、あるいは、
主鎖及び側鎖の両方に、酸で分解し得る基を有する樹脂
である。この内、酸で分解し得る基を側鎖に有する樹脂
がより好ましい。酸で分解し得る基として好ましい基
は、−COOA0、−O−B0基であり、更にこれらを含
む基としては、−R0−COOA0、又は−Ar−O−B
0で示される基が挙げられる。ここでA0は、−C
(R01)(R02)(R03)、−Si(R01)(R02
(R0 3)もしくは−C(R04)(R05)−O−R06基を
示す。B0 は、A0 又は−CO−O−A0基を示す
(R0、R01〜R06及びArは後述のものと同義)。
【0075】酸分解性基としては好ましくは、シリルエ
ーテル基、クミルエステル基、アセタール基、テトラヒ
ドロピラニルエーテル基、エノールエーテル基、エノー
ルエステル基、第3級のアルキルエーテル基、第3級の
アルキルエステル基、第3級のアルキルカーボネート基
等である。更に好ましくは、第3級アルキルエステル
基、第3級アルキルカーボネート基、クミルエステル
基、アセタール基、テトラヒドロピラニルエーテル基で
ある。特に好ましくはアセタール基である。
【0076】次に、これら酸で分解し得る基が側鎖とし
て結合する場合の母体樹脂としては、側鎖に−OHもし
くは−COOH、好ましくは−R0−COOHもしくは
−Ar−OH基を有するアルカリ可溶性樹脂である。例
えば、後述するアルカリ可溶性樹脂を挙げることができ
る。
【0077】これらアルカリ可溶性樹脂のアルカリ溶解
速度は、0.261Nテトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド(TMAH)で測定(23℃)して170
A/秒以上のものが好ましい。特に好ましくは330A
/秒以上のものである(ここでAはオングストロー
ム)。また、矩形プロファイルを達成する点から遠紫外
光やエキシマレーザー光に対する透過率が高いアルカリ
可溶性樹脂が好ましい。好ましくは、1μm膜厚の24
8nmでの透過率が20〜90%である。このような観
点から、特に好ましいアルカリ可溶性樹脂は、o−、m
−、p−ポリ(ヒドロキシスチレン)及びこれらの共重
合体、水素化ポリ(ヒドロキシスチレン)、ハロゲンも
しくはアルキル置換ポリ(ヒドロキシスチレン)、ポリ
(ヒドロキシスチレン)の一部、O−アルキル化もしく
はO−アシル化物、スチレン−ヒドロキシスチレン共重
合体、α−メチルスチレン−ヒドロキシスチレン共重合
体及び水素化ノボラック樹脂である。
【0078】本発明に用いられる酸で分解し得る基を有
する樹脂は、欧州特許254853号、特開平2−25
850号、同3−223860号、同4−251259
号等に開示されているように、アルカリ可溶性樹脂に酸
で分解し得る基の前駆体を反応させる、もしくは、酸で
分解し得る基の結合したアルカリ可溶性樹脂モノマーを
種々のモノマーと共重合して得ることができる。
【0079】本発明に使用される酸により分解し得る基
を有する樹脂の具体例を以下に示すが、本発明がこれら
に限定されるものではない。
【0080】p−t−ブトキシスチレン/p−ヒドロキ
シスチレン共重合体、p−(t−ブトキシカルボニルオ
キシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン共重合体、p
−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/
p−ヒドロキシスチレン共重合体、4−(t−ブトキシ
カルボニルメチルオキシ)−3−メチルスチレン/4−
ヒドロキシ−3−メチルスチレン共重合体、p−(t−
ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/p−ヒド
ロキシスチレン(10%水素添加物)共重合体、m−
(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/m
−ヒドロキシスチレン共重合体、o−(t−ブトキシカ
ルボニルメチルオキシ)スチレン/o−ヒドロキシスチ
レン共重合体、p−(クミルオキシカルボニルメチルオ
キシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン共重合体、ク
ミルメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体、
4−t−ブトキシカルボニルスチレン/マレイン酸ジメ
チル共重合体、ベンジルメタクリレート/テトラヒドロ
ピラニルメタクリレート、
【0081】p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキ
シ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン/スチレン共重
合体、p−t−ブトキシスチレン/p−ヒドロキシスチ
レン/フマロニトリル共重合体、t−ブトキシスチレン
/ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体、スチレン
/N−(4−ヒドロキシフェニル)マレイミド/N−
(4−t−ブトキシカルボニルオキシフェニル)マレイ
ミド共重合体、p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルメ
タクリレート共重合体、スチレン/p−ヒドロキシスチ
レン/t−ブチルメタクリレート共重合体p−ヒドロキ
シスチレン/t−ブチルアクリレート共重合体、スチレ
ン/p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルアクリレート
共重合体p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)
スチレン/p−ヒドロキシスチレン/N−メチルマレイ
ミド共重合体、t−ブチルメタクリレート/1−アダマ
ンチルメチルメタクリレート共重合体、p−ヒドロキシ
スチレン/t−ブチルアクリレート/p−アセトキシス
チレン共重合体、p−ヒドロキシスチレン/t−ブチル
アクリレート/p−(t−ブトキシカルボニルオキシ)
スチレン共重合体、p−ヒドロキシスチレン/t−ブチ
ルアクリレート/p−(t−ブトキシカルボニルメチル
オキシ)スチレン共重合体、
【0082】本発明において、酸で分解し得る基を有す
る樹脂((A)成分)としては、一般式(IV)及び一般式
(V)で示される繰り返し構造単位を含む樹脂が好まし
い。これにより、高解像を有し、且つ露光から加熱まで
の経時における性能変化がより少なくなる。
【0083】
【化45】
【0084】上記式中、Lは、水素原子、置換されてい
てもよい、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、又は
置換されていてもよいアラルキル基を表す。Zは、置換
されていてもよい、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル
基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表す。ま
たZとLが結合して5又は6員環を形成してもよい。
【0085】一般式(IV)におけるL及びZのアルキル
基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル
基、シクロヘキシル基、オクチル基、ドデシル基などの
炭素数1〜20個の直鎖、分岐あるいは環状のものを挙
げることができる。
【0086】L及びZのアルキル基が有しうる好ましい
置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、水酸基、
ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基、アシルオキシ基、
アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、チオフェンカ
ルボニルオキシ基、チオフェンメチルカルボニルオキシ
基、ピロリドン残基等のヘテロ環残基などが挙げられ、
好ましくは、炭素数12以下である。
【0087】置換基を有するアルキル基として、例えば
シクロヘキシルエチル基、アルキルカルボニルオキシメ
チル基、アルキルカルボニルオキシエチル基、アリール
カルボニルオキシエチル基、アラルキルカルボニルオキ
シエチル基、アルキルオキシメチル基、アリールオキシ
メチル基、アラルキルオキシメチル基、アルキルオキシ
エチル基、アリールオキシエチル基、アラルキルオキシ
エチル基、アルキルチオメチル基、アリールチオメチル
基、アラルキルチオメチル基、アルキルチオエチル基、
アリールチオエチル基、アラルキルチオエチル基等が挙
げられる。これらの基におけるアルキルは特に限定され
ないが、鎖状、環状、分岐状のいずれでもよく、更に前
述のアルキル基、アルコキシ基等の置換基を有してもよ
い。上記アルキルカルボニルオキシエチル基の例として
は、シクロヘキシルカルボニルオキシエチル基、t−ブ
チルシクロヘキシルカルボニルオキシエチル基、n−ブ
チルシクロヘキシルカルボニルオキシエチル基等を挙げ
ることができる。アリールも特に限定されないが、一般
的にフェニル基、キシリル基、トルイル基、クメニル
基、ナフチル基、アントラセニル基のような炭素数6〜
14のものが挙げられ、更に前述のアルキル基、アルコ
キシ基等の置換基を有してもよい。上記アリールオキシ
エチル基の例としては、フェニルオキシエチル基、シク
ロヘキシルフェニルオキシエチル基等を挙げることがで
きる。アラルキルも特に限定されないが、ベンジル基な
どを挙げることができる。上記アラルキルカルボニルオ
キシエチル基の例としては、ベンジルカルボニルオキシ
エチル基等を挙げることができる。
【0088】一般式(IV)におけるL及びZのアラルキ
ル基としては、例えば、置換又は未置換のベンジル基、
置換又は未置換のフェネチル基などの炭素数7〜15個
のものを挙げることができる。アラルキル基ヘの好まし
い置換基としてはアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原
子、ニトロ基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アラルキ
ルチオ基等が挙げられ、置換基を有するアラルキル基と
しては、例えば、アルコキシベンジル基、ヒドロキシベ
ンジル基、フェニルチオフェネチル基等を挙げることが
できる。LまたはZとしてのアラルキル基が有しうる置
換基の炭素数の範囲は、好ましくは12以下である。
【0089】上記のように置換アルキル基や置換アラル
キル基は末端にフェニル基やシクロヘキシル基のような
嵩高い基を導入することで、更にエッジラフネスの向上
が認められる。
【0090】LとZが互いに結合して形成する5又は6
員環としては、テトラヒドロピラン環、テトラヒドロフ
ラン環等が挙げられる。
【0091】上記樹脂中の一般式(IV)で示される繰り
返し構造単位と一般式(V)で示される繰り返し構造単
位とのモル比率は、好ましくは1/99〜60/40で
あり、より好ましくは5/95〜50/50であり、更
に好ましくは10/90〜40/60である。
【0092】上述の一般式(IV)及び一般式(V)で示
される繰り返し構造単位を含む樹脂には、他のモノマー
から誘導される構造単位が含まれてもよい。
【0093】他のモノマーとしては、水素化ヒドロキシ
スチレン;ハロゲン、アルコキシもしくはアルキル置換
ヒドロキシスチレン;スチレン;ハロゲン、アルコキ
シ、アシロキシもしくはアルキル置換スチレン;無水マ
レイン酸;アクリル酸誘導体;メタクリル酸誘導体;N
−置換マレイミド等を挙げることができるが、これらに
限定されるものではない。
【0094】一般式(IV)及び一般式(V)の構造単位
と他のモノマーの構造単位との比率は、モル比で、
〔(IV) +(V)〕/〔他のモノマー成分〕=100
/0〜50/50、好ましくは100/0〜60/4
0、更に好ましくは100/0〜70/30である。
【0095】上述の一般式(IV)及び一般式(V)で示
される繰り返し構造単位を含む樹脂の具体例としては、
下記のものが挙げられる。
【0096】
【化46】
【0097】
【化47】
【0098】
【化48】
【0099】
【化49】
【0100】
【化50】
【0101】
【化51】
【0102】
【化52】
【0103】
【化53】
【0104】
【化54】
【0105】
【化55】
【0106】
【化56】
【0107】
【化57】
【0108】上記具体例において、Meはメチル基、E
tはエチル基、nBuはn−ブチル基、iso−Buは
イソブチル基、tBuはt−ブチル基を表す。
【0109】酸分解性基としてアセタール基を用いる場
合、アルカリ溶解速度調整及び耐熱性向上のために合成
段階においてポリヒドロキシ化合物を添加してポリマー
主鎖を多官能アセタール基で連結する架橋部位を導入し
てもよい。ポリヒドロキシ化合物の添加量は樹脂の水酸
基の量に対して、0.01〜5mol%、更に好ましく
は0.05〜4mol%である。ポリヒドロキシ化合物
としては、フェノール性水酸基あるいはアルコール性水
酸基を2〜6個持つものがあげられ、好ましくは水酸基
の数が2〜4個であり、更に好ましくは水酸基の数が2
又は3個である。以下にポリヒドロキシ化合物の具体例
を示すが、これに限定されるものではない。
【0110】
【化58】
【0111】(A)酸で分解し得る基を有する樹脂の重
量平均分子量(Mw)は、2,000〜300,000
の範囲であることが好ましい。2,000未満では未露
光部の現像により膜減りが大きく、300,000を越
えると樹脂自体のアルカリに対する溶解速度が遅くなり
感度が低下してしまう。ここで、重量平均分子量は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィーのポリスチレン
換算値をもって定義される。
【0112】また、本発明のポジ型レジスト組成物の
(A)成分、即ち酸で分解し得る基を有する樹脂は、2
種類以上混合して使用してもよい。(A)成分の使用量
は、本発明の組成物の固形分を基準として、40〜99
重量%、好ましくは60〜98重量%である。
【0113】〔4〕酸の作用により分解し、アルカリ現
像液への溶解性が増大する分子量3000以下の化合物
((F)成分) (F)成分は、必要に応じて配合される成分である。
(F)成分は、酸により分解し得る基を有し、アルカリ
現像液中での溶解度が酸の作用により増大する、分子量
3000以下、好ましくは200〜2,000、更に好
ましくは300〜1,500の低分子量化合物である。
この(F)成分は、非露光部のアルカリ現像液に対する
溶解阻止剤として機能している。なお、以下の記載にお
いて、「酸分解性溶解阻止化合物」は(F)成分と同義
である。
【0114】好ましい(F)成分、即ち好ましい酸分解
性溶解阻止化合物は、その構造中に酸で分解し得る基を
少なくとも2個有し、且つ該酸分解性基間の距離が、最
も離れた位置において、酸分解性基を除く結合原子を少
なくとも8個経由する化合物である。より好ましい酸分
解性溶解阻止化合物は、(イ)その構造中に酸で分解し
得る基を少なくとも2個有し、且つ該酸分解性基間の距
離が、最も離れた位置において、酸分解性基を除く結合
原子を少なくとも10個、好ましくは少なくとも11
個、更に好ましくは少なくとも12個経由する化合物、
及び(ロ)酸分解性基を少なくとも3個有し、該酸分解
性基間の距離が、最も離れた位置において、酸分解性基
を除く結合原子を少なくとも9個、好ましくは少なくと
も10個、更に好ましくは少なくとも11個経由する化
合物である。また、上記結合原子の上限は、好ましくは
50個、より好ましくは30個である。
【0115】酸分解性溶解阻止化合物が、酸分解性基を
3個以上、好ましくは4個以上有する場合、また酸分解
性基を2個有する場合においても、該酸分解性基が互い
にある一定の距離以上離れていれば、アルカリ可溶性樹
脂に対する溶解阻止性が著しく向上する。なお、酸分解
性基間の距離は、酸分解性基を除く、経由結合原子数で
示される。例えば、下記の化合物(1)、(2)の場
合、酸分解性基間の距離は、各々結合原子4個であり、
化合物(3)では結合原子12個である。
【0116】
【化59】
【0117】また、酸分解性溶解阻止化合物は、1つの
ベンゼン環上に複数個の酸分解性基を有していてもよい
が、好ましくは、1つのベンゼン環上に1個の酸分解性
基を有する骨格から構成される化合物である。
【0118】酸により分解し得る基、即ち−COO−A
0、−O−B0基を含む基としては、−R0−COO−
0、又は−Ar−O−B0で示される基が挙げられる。
ここでA0は、−C(R01)(R02)(R03)、−Si
(R01)(R02)(R0 3)もしくは−C(R04
(R05)−O−R06基を示す。B0は、A0又は−CO−
O−A0基を示す。R01、R02、R03、R04及びR
05は、同一又は異なって、水素原子、アルキル基、シク
ロアルキル基、アルケニル基もしくはアリール基を示
し、R06はアルキル基もしくはアリール基を示す。但
し、R01〜R03の内少なくとも2つは水素原子以外の基
であり、又、R01〜R03及びR04〜R06の内の2つの基
が結合して環を形成してもよい。R0は置換基を有して
いてもよい2価以上の脂肪族もしくは芳香族炭化水素基
を示し、−Ar−は単環もしくは多環の置換基を有して
いてもよい2価以上の芳香族基を示す。
【0119】ここで、アルキル基としてはメチル基、エ
チル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基の様な炭素数1〜4個のものが好まし
く、シクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シク
ロブチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基の様な
炭素数3〜10個のものが好ましく、アルケニル基とし
てはビニル基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基の
様な炭素数2〜4個のものが好ましく、アリール基とし
てはフエニル基、キシリル基、トルイル基、クメニル
基、ナフチル基、アントラセニル基の様な炭素数6〜1
4個のものが好ましい。また、置換基としては水酸基、
ハロゲン原子(フツ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ
基、シアノ基、上記のアルキル基、メトキシ基、エトキ
シ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ基、ヒドロキ
シプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s
ec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のアルコキシ基、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアル
コキシカルボニル基、ベンジル基、フェネチル基、クミ
ル基等のアラルキル基、アラルキルオキシ基、ホルミル
基、アセチル基、ブチリル基、ベンゾイル基、シアナミ
ル基、バレリル基等のアシル基、ブチリルオキシ基等の
アシロキシ基、上記のアルケニル基、ビニルオキシ基、
プロペニルオキシ基、アリルオキシ基、ブテニルオキシ
基等のアルケニルオキシ基、上記のアリール基、フエノ
キシ基等のアリールオキシ基、ベンゾイルオキシ基等の
アリールオキシカルボニル基を挙げることができる。
【0120】酸分解性基として好ましくは、シリルエー
テル基、クミルエステル基、アセタール基、テトラヒド
ロピラニルエーテル基、エノールエーテル基、エノール
エステル基、第3級のアルキルエーテル基、第3級のア
ルキルエステル基、第3級のアルキルカーボネート基等
を挙げることができる。更に好ましくは、第3級アルキ
ルエステル基、第3級アルキルカーボネート基、クミル
エステル基、テトラヒドロピラニルエーテル基である。
【0121】(F)成分は、好ましくは、特開平1−2
89946号、特開平1−289947号、特開平2−
2560号、特開平3−128959号、特開平3−1
58855号、特開平3−179353号、特開平3−
191351号、特開平3−200251号、特開平3
−200252号、特開平3−200253号、特開平
3−200254号、特開平3−200255号、特開
平3−259149号、特開平3−279958号、特
開平3−279959号、特開平4−1650号、特開
平4−1651号、特開平4−11260号、特開平4
−12356号、特開平4−12357号、特願平3−
33229号、特願平3−230790号、特願平3−
320438号、特願平4−25157号、特願平4−
52732号、特願平4−103215号、特願平4−
104542号、特願平4−107885号、特願平4
−107889号、同4−152195号等の明細書に
記載されたポリヒドロキシ化合物のフエノール性OH基
の一部もしくは全部を上に示した基、−R0−COO−
0もしくはB0基で結合し、保護した化合物を包含す
る。
【0122】更に好ましくは、特開平1−289946
号、特開平3−128959号、特開平3−15885
5号、特開平3−179353号、特開平3−2002
51号、特開平3−200252号、特開平3−200
255号、特開平3−259149号、特開平3−27
9958号、特開平4−1650号、特開平4−112
60号、特開平4−12356号、特開平4−1235
7号、特願平4−25157号、特願平4−10321
5号、特願平4−104542号、特願平4−1078
85号、特願平4−107889号、同4−15219
5号の明細書に記載されたポリヒドロキシ化合物を用い
たものが挙げられる。
【0123】本発明において、(F)成分の好ましい化
合物骨格の具体例を以下に示す。
【0124】
【化60】
【0125】
【化61】
【0126】
【化62】
【0127】
【化63】
【0128】
【化64】
【0129】
【化65】
【0130】
【化66】
【0131】
【化67】
【0132】
【化68】
【0133】
【化69】
【0134】
【化70】
【0135】
【化71】
【0136】
【化72】
【0137】化合物(1)〜(44)中のRは、水素原
子、
【0138】
【化73】
【0139】を表す。但し、少なくとも2個、もしくは
構造により3個は水素原子以外の基であり、各置換基R
は同一の基でなくてもよい。
【0140】(F)成分の含量は、組成物の固形分を基
準として、好ましくは3〜45重量%、より好ましくは
5〜30重量%、更に好ましくは10〜20重量%であ
る。
【0141】〔5〕アルカリ可溶性樹脂((G)成分) アルカリ可溶性樹脂は本発明の組成物には添加してもよ
い成分である。アルカリ可溶性樹脂は、水に不溶でアル
カリ現像液に可溶な樹脂であり、組成物のアルカリ溶解
性を調節するために用いられる。この樹脂は、酸で分解
し得る基を実質上有さない。(G)成分としては、例え
ばノボラック樹脂、水素化ノボラツク樹脂、アセトン−
ピロガロール樹脂、o−ポリヒドロキシスチレン、m−
ポリヒドロキシスチレン、p−ポリヒドロキシスチレ
ン、水素化ポリヒドロキシスチレン、ハロゲンもしくは
アルキル置換ポリヒドロキシスチレン、ヒドロキシスチ
レン−N−置換マレイミド共重合体、o/p−及びm/
p−ヒドロキシスチレン共重合体、ポリヒドロキシスチ
レンの水酸基に対する一部O−アルキル化物(例えば、
5〜30モル%のO−メチル化物、O−(1−メトキ
シ)エチル化物、O−(1−エトキシ)エチル化物、O
−2−テトラヒドロピラニル化物、O−(t−ブトキシ
カルボニル)メチル化物等)もしくはO−アシル化物
(例えば、5〜30モル%のO−アセチル化物、O−
(t−ブトキシ)カルボニル化物等)、スチレン−無水
マレイン酸共重合体、スチレン−ヒドロキシスチレン共
重合体、α−メチルスチレン−ヒドロキシスチレン共重
合体、カルボキシル基含有メタクリル系樹脂及びその誘
導体、ポリビニルアルコール誘導体を挙げることができ
るが、これらに限定されるものではない。
【0142】特に好ましい(G)アルカリ可溶性樹脂は
ノボラック樹脂及びo−ポリヒドロキシスチレン、m−
ポリヒドロキシスチレン、p−ポリヒドロキシスチレン
及びこれらの共重合体、アルキル置換ポリヒドロキシス
チレン、ポリヒドロキシスチレンの一部O−アルキル
化、もしくはO−アシル化物、スチレン−ヒドロキシス
チレン共重合体、α−メチルスチレン−ヒドロキシスチ
レン共重合体である。該ノボラック樹脂は所定のモノマ
ーを主成分として、酸性触媒の存在下、アルデヒド類と
付加縮合させることにより得られる。
【0143】ノボラック樹脂の重量平均分子量は、1,
000〜30,000の範囲であることが好ましい。
1,000未満では未露光部の現像後の膜減りが大き
く、30,000を越えると現像速度が小さくなってし
まう。特に好適なのは2,000〜20,000の範囲
である。また、ノボラック樹脂以外の前記ポリヒドロキ
シスチレン、及びその誘導体、共重合体の重量平均分子
量は、2000以上、好ましくは5000〜20000
0、より好ましくは8000〜100000である。ま
た、レジスト膜の耐熱性を向上させるという観点から
は、10000以上が好ましい。ここで、重量平均分子
量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーのポリス
チレン換算値をもって定義される。本発明に於けるこれ
らのアルカリ可溶性樹脂は2種類以上混合して使用して
もよい。
【0144】アルカリ可溶性樹脂の使用量は、組成物の
固形分を基準として、好ましくは40〜97重量%、よ
り好ましくは60〜90重量%である。
【0145】〔6〕有機塩基性化合物((C)成分) 本発明のポジ型レジスト組成物に配合することのできる
好ましい有機塩基性化合物は、フェノールよりも塩基性
の強い化合物である。なかでも下記(A)〜(E)で示
される構造を含む含窒素有機塩基性化合物が好ましい。
有機塩基性化合物を用いることにより、露光から後加熱
までの経時によっても性能変化を小さくすることができ
る。
【0146】
【化74】
【0147】ここで、R250、R251及びR252は、同一
または異なって、水素原子、炭素数1〜6のアルキル
基、炭素数1〜6のアミノアルキル基、炭素数1〜6の
ヒドロキシアルキル基又は炭素数6〜20の置換もしく
は非置換のアリール基である。また、ここでR251とR
252は互いに結合して環を形成してもよい。
【0148】
【化75】
【0149】(式中、R253、R254、R255およびR256
は、同一または異なり、炭素数1〜6のアルキル基を示
す)。好ましい具体例としては、置換もしくは未置換の
グアニジン、置換もしくは未置換のアミノピリジン、置
換もしくは未置換のアミノアルキルピリジン、置換もし
くは未置換のアミノピロリジン、置換もしくは未置換の
インダーゾル、置換もしくは未置換のピラゾール、置換
もしくは未置換のピラジン、置換もしくは未置換のピリ
ミジン、置換もしくは未置換のプリン、置換もしくは未
置換のイミダゾリン、置換もしくは未置換のピラゾリ
ン、置換もしくは未置換のピペラジン、置換もしくは未
置換のアミノモルフォリン、置換もしくは未置換のアミ
ノアルキルモルフォリン等が挙げられ、モノ、ジ、トリ
アルキルアミン、置換もしくは未置換のアニリン、置換
もしくは未置換のピペリジン、モノあるいはジエタノー
ルアミン等が挙げられる。好ましい置換基は、アミノ
基、アミノアルキル基、アルキルアミノ基、アミノアリ
ール基、アリールアミノ基、アルキル基、アルコキシ
基、アシル基、アシロキシ基、アリール基、アリールオ
キシ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基である。
【0150】好ましい化合物として、グアニジン、1,
1−ジメチルグアニジン、1,1,3,3,−テトラメ
チルグアニジン、2−アミノピリジン、3−アミノピリ
ジン、4−アミノピリジン、2−ジメチルアミノピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、2−ジエチルアミノ
ピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、2−アミノ
−3−メチルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリジ
ン、2−アミノ−5−メチルピリジン、2−アミノ−6
−メチルピリジン、3−アミノエチルピリジン、4−ア
ミノエチルピリジン、3−アミノピロリジン、ピペラジ
ン、N−(2−アミノエチル)ピペラジン、N−(2−
アミノエチル)ピペリジン、4−アミノ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−ピペリジノピペリジ
ン、2−イミノピペリジン、1−(2−アミノエチル)
ピロリジン、ピラゾール、3−アミノ−5−メチルピラ
ゾール、5−アミノ−3−メチル−1−p−トリルピラ
ゾール、ピラジン、2−(アミノメチル)−5−メチル
ピラジン、ピリミジン、2,4−ジアミノピリミジン、
4,6−ジヒドロキシピリミジン、2−ピラゾリン、3
−ピラゾリン、N−アミノモルフォリン、N−(2−ア
ミノエチル)モルフォリン、1,5−ジアザビシクロ
〔4,3,0〕ノナ−5−エン、1,8−ジアザビシク
ロ〔5,4,0〕ウンデカ−7−エン、2,4,5−ト
リフェニルイミダゾール、トリ(n−ブチル)アミン、
トリ(n−オクチル)アミン、N−フェニルジエタノー
ルアミン、N−ヒドロキシエチルピペリジン、2,6−
ジイソプロピルアニリン、N−シクロヘキシル−N’−
モルホリノエチルチオ尿素、N−ヒドロキシエチルモル
ホリン等が挙げられるがこれに限定されるものではな
い。
【0151】これらの中でも特に好ましい化合物として
は、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナ−5−
エン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ
−7エン、2,4,5−トリフェニルイミダゾール、ト
リ(n−ブチル)アミン、トリ(n−オクチル)アミ
ン、N−フェニルジエタノールアミン、N−ヒドロキシ
エチルピペリジン、2,6−ジイソプロピルアニリン、
N−シクロヘキシル−N’−モルホリノエチルチオ尿
素、N−ヒドロキシエチルモルホリンである。これらの
有機塩基性化合物は、1種単独であるいは2種以上を組
み合わせて使用することができる。
【0152】有機塩基性化合物の使用量は、組成物の固
形分を基準として、通常、0.001〜10重量%、好
ましくは0.01〜5重量%である。0.001重量%
未満では上記塩基性化合物の添加の効果が得られない。
一方、10重量%を超えると感度の低下や非露光部の現
像性が悪化する傾向がある。
【0153】〔7〕溶剤(成分(D)) 本発明の組成物は溶剤を含有する。溶剤として、例え
ば、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、シクロ
ペンタノン、2−ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、メ
チルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メ
トキシエチルアセテート、エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、トルエン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸
エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピ
オン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、
ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テトラ
ヒドロフラン等が好ましく、これらの溶媒を単独あるい
は混合して使用する。
【0154】上記の中でも、好ましい溶媒としては2−
ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸
メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エ
トキシプロピオン酸エチル、N−メチルピロリドン、テ
トラヒドロフランを挙げることができる。
【0155】〔8〕その他の界面活性剤((H)成分) 本発明のポジ型レジスト組成物は、フッ素系界面活性
剤、シリコン系界面活性剤及びフッ素原子と珪素原子の
両方を含有する界面活性剤の少なくとも1種の界面活性
剤を含むことが好ましい。本発明のポジ型レジスト組成
物がフッ素系及び/またはシリコン系界面活性剤を含有
することにより、250nm以下、特に220nm以下
の露光光源の使用時に、感度、解像力、基板密着性、耐
ドライエッチング性が優れ、経時保存後のパーティクル
発生が少なく、更に現像欠陥とスカムの少ないレジスト
パターンが得られる。これらの界面活性剤として、例え
ば特開昭62-36663号、特開昭61-226746号、特開昭61-22
6745号、特開昭62-170950号、特開昭63-34540号、特開
平7-230165号、特開平8-62834号、特開平9-54432号、特
開平9-5988号、米国特許5405720号、 同5360692号、同5
529881号、同5296330号、同5436098号、同5576143号、
同5294511号、同5824451号記載の界面活性剤を挙げるこ
とができ、下記市販の界面活性剤をそのまま用いること
もできる。使用できる市販の界面活性剤として、例えば
エフトップEF301、EF303、(新秋田化成(株)製)、フロラ
ードFC430、431(住友スリーエム(株)製)、メガファック
F171、F173、F176、F189、R08(大日本インキ(株)
製)、サーフロンS−382、SC101、102、103、104、10
5、106(旭硝子(株)製)、トロイゾールS−366
(トロイケミカル(株)製)等のフッ素系界面活性剤又
はシリコン系界面活性剤を挙げることができる。またポ
リシロキサンポリマーKP−341(信越化学工業(株)
製)もシリコン系界面活性剤として用いることができ
る。
【0156】フッ素系及び/またはシリコン系界面活性
剤の配合量は、本発明の組成物中の固形分を基準とし
て、通常0.001重量%〜2重量%、好ましくは0.
01重量%〜1重量%である。これらの界面活性剤は1
種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0157】また、更に以下の界面活性剤を添加するこ
とができる。具体的には、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポ
リオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエー
テル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等の
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオ
キシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマ
ー類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパル
ミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモ
ノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタン
トリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノパルミテ−ト、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソル
ビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤;アク
リル酸系もしくはメタクリル酸系(共)重合ポリフロー
No.75,No.95(共栄社油脂化学工業(株)
製)等を挙げることができる。これらの界面活性剤の配
合量は、本発明の組成物中の固形分100重量部当た
り、通常、2重量部以下、好ましくは1重量部以下であ
る。
【0158】
〔9〕本発明に使用されるその他の成分 本発明のポジ型感光性組成物には必要に応じて、更に染
料、顔料、可塑剤、光増感剤、及び現像液に対する溶解
性を促進させるフェノール性OH基を2個以上有する化
合物などを含有させることができる。
【0159】本発明で使用できるフェノール性OH基を
2個以上有する化合物は、好ましくは分子量1000以
下のフェノール化合物である。また、分子中に少なくと
も2個のフェノール性水酸基を有することが必要である
が、これが10を越えると、現像ラチチュードの改良効
果が失われる。また、フェノ−ル性水酸基と芳香環との
比が0.5未満では膜厚依存性が大きく、また、現像ラ
チチュードが狭くなる傾向がある。この比が1.4を越
えると該組成物の安定性が劣化し、高解像力及び良好な
膜厚依存性を得るのが困難となって好ましくない。
【0160】このフェノール化合物の好ましい添加量
は、アルカリ可溶性樹脂に対して2〜50重量%であ
り、更に好ましくは5〜30重量%である。50重量%
を越えた添加量では、現像残渣が悪化し、また現像時に
パターンが変形するという新たな欠点が発生して好まし
くない。
【0161】このような分子量1000以下のフェノー
ル化合物は、例えば、特開平4−122938号、特開
平2−28531号、米国特許第4916210号、欧
州特許第219294号等に記載の方法を参考にして、
当業者に於て容易に合成することが出来る。フェノール
化合物の具体例を以下に示すが、本発明で使用できる化
合物はこれらに限定されるものではない。
【0162】レゾルシン、フロログルシン、2,3,4
−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4′−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,3′,
4′,5′−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、アセト
ン−ピロガロール縮合樹脂、フロログルコシド、2,
4,2′,4′−ビフェニルテトロール、4,4′−チ
オビス(1,3−ジヒドロキシ)ベンゼン、2,2′,
4,4′−テトラヒドロキシジフェニルエーテル、2,
2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェニルスルフォ
キシド、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェ
ニルスルフォン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、4,4−(α−メチルベンジリデン)ビスフ
ェノール、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、
α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−エチル−4−イソプロピルベンゼン、1,2,2−
トリス(ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,2−
トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2,5,5−テトラキス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘキサン、1,2−テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,3−トリス(ヒドロ
キシフェニル)ブタン、パラ〔α,α,α′,α′−テ
トラキス(4−ヒドロキシフェニル)〕−キシレン等を
挙げることができる。
【0163】〔ポジ型レジスト組成物の調製及びその使
用〕以上、本発明のポジ型レジスト組成物に含有される
各成分を説明した。次に、本発明のポジ型レジスト組成
物の調製方法及びその使用方法について説明する。本発
明の組成物は、上記各成分を溶解する前記溶媒に溶かし
て支持体上に塗布する。ここで使用する溶媒としては、
【0164】上記組成物を精密集積回路素子の製造に使
用されるような基板(例:シリコン/二酸化シリコン被
覆)上にスピナー、コーター等の適当な塗布方法により
塗布後、所定のマスクを通して露光し、ベークを行い現
像することにより良好なレジストパターンを得ることが
できる。
【0165】本発明の感光性組成物の現像液としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア
水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルア
ミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチ
ルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチル
ジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン
類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド等の第四級アンモニウム
塩、ピロール、ピヘリジン等の環状アミン類等のアルカ
リ性水溶液を使用することができる。更に、上記アルカ
リ性水溶液にアルコール類、界面活性剤を適当量添加し
て使用することもできる。
【0166】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明の範囲がこれによりいささかも限定される
ものではない。
【0167】合成例1〔(E)成分:フッ素置換カルボ
ン酸を発生する化合物の合成〕 (1)<ビス(4−t−アミルフェニル)ヨードニウム
ヘプタフロロブチレート(化合物I−3)の合成> ビス(4−t−アミルフェニル)ヨードニウムヨージド
10gをメタノール500mlに溶解させ、これに酸化
銀4.44gを加えて室温で4時間撹拌した。反応液を
ろ過して銀化合物を除いた後、この溶液にヘプタフロロ
ブチリックアシッド4.67gを加えた。この溶液を濃
縮し、得られた固形物をアセトン/水(4/6)から再
結晶すると目的物が6g得られた。
【0168】(2)上記(1)と同様の方法を用い、対
応するヨードニウムヨージドおよびカルボン酸を用いる
ことにより、(E)成分である化合物(I−2)、(I
−5)、(I−14)、(I−29)を合成した。
【0169】(3)<トリフェニルスルホニウムノナフ
ロロペンタノエート(化合物II−4)の合成> トリフェニルスルホニウムヨージド20gをメタノール
500mlに溶解させ、これに酸化銀12.5gを加え
て室温で4晴間撹拌した。反応液をろ過して銀化合物を
除いた後、この溶液にノナフロロペンタノイックアシッ
ド14.9gを加え、この溶液を濃縮した。得られた油
状物にジイソプロピルエーテル300mlを加えて十分
に撹拌した後、ジイソプロピビルエーテルをデカントで
除く操作を2回繰り返した。得られた油状物を減圧乾燥
すると目的物が18g得られた。
【0170】(4)上記(3)と同様の方法を用い、対
応するスルホニウムヨージドおよびカルボン酸を用いる
ことにより、(E)成分である化合物(II−2)、
(II−5)、(II−14)、(II−30)を合成
した。
【0171】(6)<N−ペンタフロロベンゾイルオキ
シフタルイミド(化合物IV−1)の合成> N−ヒドロキシフタルイミド10gを脱水THF200
mlに溶解させこれを0℃まで冷却した。この溶液にペ
ンタフロロベンゾイルクロリド13.6gを滴下して加
えた。この溶液にトリエチルアミン7.0gを加えてそ
のまま2時間撹拌した。反応液を蒸留水1.5Lにゆっ
くり投入し、析出した粉体をろ取、水洗すると目的物が
17g得られた。
【0172】(7)上記(6)と同様の方法を用い、対
応するヒドロキシイミドとカルボン酸クロリドを塩基性
条件下で反応させることによって(E)成分である化合
物(IV−3)を合成した。
【0173】(8)2−ニトロ−6−トリフロロメチル
ベンジルペンタフロロベンゾエート(化合物V−2)の
合成 2−ニトロ−6−トリフロロメチルベンジルアルコール
10g、ジシクロヘキシルアミン9.8gをアセトン1
50mlに溶解させ、この溶液にペンタフロロベンゾイ
ルクロリド11.5gをゆっくり滴下して加えた。室温
で2時間反応させた後、反応液を蒸留水1Lにゆっくり
投入し析出した固体を蒸留水で洗浄すると目的物が14
g得られた。
【0174】(9)同様の方法を用い、対応するベンジ
ルアルコールおよびカルボン酸クロリドを塩基性条件で
反応させることによって、(E)成分である上述の構造
の化合物(V−3)を得た。
【0175】合成例2〔(A)成分である樹脂の合成〕 (1)<p−(1−(シクロヘキシルエトキシ)エトキ
シ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン(30/70)
(樹脂A−25)の合成> p−ヒドロキシスチレン(日本曹達製VP−8000)
70gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート(PGMEA)320gに加熱溶解させ、減圧留
去により脱水した後20℃まで冷却した。この溶液にピ
リジニウム−p−トルエンスルホネート0.35gおよ
びシクロヘキサンエタノール22.4gを加えた。この
溶液にt−ブチルビニルエーテル17.5gをゆっくり
加え、20℃で5時間反応させた。反応液にトリエチル
アミン0.28g、酢酸エチル320mlを加え、これ
を蒸留水150mlで3回洗浄した。溶剤を留去、濃縮
した。得られたオイルをアセトン100mlに溶解させ
これを、蒸留水2Lにゆっくりと注いだ。析出した粉体
をろ取、乾燥すると目的物が54g得られた。
【0176】(2)<p−(1−(シクロヘキシルエト
キシ)エトキシ)スチレン/p−アセトキシスチレン/
p−ヒドロキシスチレン(30/10/60)樹脂A−
38の合成> p−ヒドロキシスチレン(日本曹達製VP−8000)
70gをプロピレングリコールモノメテルエーテルアセ
テート(PGMEA)320gに加熱溶解させ、減圧留
去により脱水した後20℃まで冷却した。この溶液にビ
リジニウム−p−トルエンスルホネート0.35gおよ
びシクロヘキサンエタノール22.4gを加えた。この
溶液にt−ブチルビニルエーテル17.5gをゆっくり
加え、20℃で5時間反応させた。反応液にピリジン
5.53gを加え、これに無水酢酸5.9gをゆっくり
加えた。室温で1時間反応させ、この溶液に酢酸エチル
320mlを加え、これを蒸留水150mlで3回洗浄
した。溶剤を留去、濃縮した。得られたオイルをアセト
ン100mlに溶解させこれを、蒸留水2Lにゆっくり
と注いだ。析出した粉体をろ取、乾燥すると目的物が5
8g得られた。
【0177】(3)上記(1)及び(2)と同様の方法
を用いることにより下記樹脂を合成した。 A−3;p−(1−エトキシエトキシ)スチレン/p−
ヒドロキシスチレン(35/65)分子量15000、
分散度(Mw/Mn)1.1 A−7;p−(1−isoブトキシエトキシ)スチレン
/p−ヒドロキシスチレン(30/70)分子量600
0、分散度(Mw/Mn)1.2 A−14:p−(1−isoブトキシエトキシ)スチレン
/p−(t−ブトキシカルボニルオキシ)スチレン/p
−ヒドロキシスチレン(20/10/70)、分子量1
0000、分散度(Mw/Mn)1.2 A−15:p−ヒドロキシスチレン/p−(1−isoブ
トキシエトキシ)スチレン/架橋ユニット(77/21
/2)、分子量30000、分散度(Mw/Mn)3.
5 A−22;p−(1−ベンジルオキシエトキシ)スチレ
ン/p−ヒドロキシスチレン(25/75)分子量13
000、分散度(Mw/Mn)1.3 A−36;p−(1−フェネチルオキシエトキシ)スチ
レン/p−アセトキシスチレン/p−ヒドロキシスチレ
ン(30/10/60)分子量11000、分散度(M
w/Mn)1.2 A−43;p−(1−(シクロヘキシルエトキシ)エト
キシ)スチレン/p−t−ブチルスチレン/p−ヒドロ
キシスチレン(30/8/62)分子量18000、分
散度(Mw/Mn)2.3 A−52: p−ヒドロキシスチレン/p−(1−エト
キシエトキシスチレン)/t−ブチルアクリレート/ス
チレン(54/18/10/18)、分子量1200
0、分散度(Mw/Mn)2.8 A−53:p−ヒドロキシスチレン/p−(1−エトキ
シエトキシスチレン)/t−ブチルアクリレート(46
/19/35)、分子量13000、分散度(Mw/M
n)2.7 A−54:p−ヒドロキシスチレン/p−(1−エトキ
シエトキシスチレン)/t−ブチルアクリレート/p−
(t−ブトキシカルボニルオキシスチレン(46/19
/20/15)、分子量12000、分散度(Mw/M
n)2.9
【0178】さらに、(A)成分である下記の樹脂を合
成した。 (4)<A−48;p−ヒドロキシスチレン/t−ブチ
ルアクリレート(79/21)の合成> p−ビニルフェノール84.1g、t−ブチルアクリレート
22.4gをジオキサン150gに溶解し、1時間窒素気流を
導入した。2,2’−アゾビスイソ酪酸ジメチル6.9
1gを添加し、窒素気流下混合液を75℃に加熱し12
時間重合を行った。重合終了後、反応液を室温まで冷却
し、アセトン150gを添加して希釈後大量のヘキサン
中に滴下し、固体のポリマーを得た。アセトン希釈と、
ヘキサンへの投入を3回繰り返し、残存モノマーを除去
した。得られたポリマーを、60℃で減圧乾燥し、ポリ
マーA−48を得た。NMRによる分析の結果、p−ビ
ニルフェノール:t−ブチルアクリレートの組成比率は
79:21であった。Mwは12,000、分散度(M
w/Mn)は2.6であった。
【0179】(5)<A−16;p−(1−isoブト
キシエトキシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン/t
−ブチルアクリレート(20/59/21)の合成> 上記ポリマー(A−48)20gをプロピレングリコール
モノエチルエーテルアセテート(PGMEA)80gに溶
解し、60℃に加熱した後徐々に系を減圧にして20mmH
gとし、PGMEAと系中の水を共沸脱水した。共沸脱
水の後20℃まで冷却し、イソブチルビニルエーテルを
2.2gを添加し、更にp−トルエンスルホン酸を3mg添
加した。添加後反応を2時間行い、トリエチルアミン少
量添加により酸を中和した。その後、反応液に酢酸エチ
ルを投入し、イオン交換水で洗浄することで塩を除去し
た。更に、反応液から酢酸エチルと水を減圧留去するこ
とで目的物であるポリマーA−16を得た。
【0180】(6)A−51;p−ヒドロキシスチレン
/スチレン/t−ブチルアクリレート(78/7/1
5)(分子量13100、分散度(Mw/Mn)2.
7)の合成を、上記樹脂A−48と同様に合成した。 (7)<A−49;p−ヒドロキシスチレン/p−(t
−ブトキシカルボニルオキシ)スチレン(60/40)
の合成> ポリp−ヒドロキシスチレン(日本曹達製VP−800
0、重量平均分子量11000)をピリジン40mlに
溶解させ、これに室温攪拌下二炭酸ジ−t−ブチル1.
28gを添加した。室温で3時間反応させた後、イオン
交換水1リットル/濃塩酸20gの溶液に投入した。析
出した粉体を、ろ過、水洗、乾燥し、p−ヒドロキシス
チレン/p−(t−ブチルオキシカルボニルオキシ)ス
チレン共重合体(60/40)を得た。
【0181】実施例1〜15及び比較例1〜4 表−1に示す配合に従い、各成分を溶剤に溶解して、固
形分濃度15%に調液し、この溶液を0.1μmのポリ
エチレン製フィルターでろ過してレジスト溶液を調製し
た。このレジスト溶液について下記の評価を行った。
【0182】KrFエキシマレーザー露光評価 レジスト溶液を、スピンコーターを用いて、ヘキサメチ
ルシシラザン処理を施したシリコンウエハー上に均一に
塗布し、120℃で90秒間ホットプレート上で加熱乾
燥を行い、0.6μmのレジスト膜を形成させた。この
レジスト膜に対し、KrFエキシマレーザーステッパー
(NA=0.63)を用いラインアンドスペース用マス
クを使用してパターン露光し、露光後すぐに110℃で
90秒間ホットプレート上て加熱した。更に2.38%
テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド水溶液で2
3℃下60秒間現像し、30秒間純水にてリンスした
後、乾燥した。このようにして得られたシリコンウェハ
ー上のパターンから下記の方法でレジストの性能を評価
した。その結果を表2に示す。
【0183】[塗布均一性]実施例に示したレジスト組成
物をシリコンウエハー上に回転塗布した後に、120℃
のホットプレート上で90秒間加熱処理し、製膜した状
態を目視により観察する。塗布ムラや異物が観察され
ず、膜表面が平坦かつ均一である場合には、塗布均一性
を良好とした。反対に、塗布ムラや異物が観察される場
合、不良とした。 [定在波]シリコンウエハ上に形成したレジストパターン
を走査型電子顕微鏡で観察し、断面形状を目視により評
価した。定在波が全く観察されないものを○、定在波が
やや観察されるものを△、定在波が強く観察される場合
を×とした。
【0184】
【表1】
【0185】(表1の成分の説明) 酸発生剤 PAG−A: トリフェニルスルフォニウム 2,4,
6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート PAG−B: トリフェニルスルフォニウム プロパン
スルホネート PAG−C: トリフェニルスルフォニウム p−トル
エンスルホネート PAG−D: ビス(シクロヘキシルスルフォニル)ジ
アゾメタン
【0186】塩基性化合物 E1;1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノ
ネン E2;2,4,5−トリフェニルイミダゾール E3;トリ−n−ブチルアミン E4;N−ヒドロキシエチルピペリジン
【0187】界面活性剤 W−1:メガファックF176(大日本インキ化学工業
(株)製)(フッ素系) W−2:メガファックR08(大日本インキ化学工業
(株)製)(フッ素及びシリコン系) W−3:ポリシロキサンポリマーKP−341(信越化
学工業(株)製) W−4:トロイゾールS−366(トロイケミカル
(株)製)(シリコン系) Surf−1: I−2 Surf−2: I−5 Surf−3: I−14 Surf−4: II−2 Surf−5: II−5 Surf−6: II−14 Surf−7: I−29 Surf−8: II−30 Surf−9: III−3 Surf−10: IV−3 Surf−11: V−3 Surf−12: VI−4 Surf−13:VII−6
【0188】溶剤 PGMEA:プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート PGME: プロピレングリコールモノメチルエーテル
(1−メトキシ−2−プロパノール) EL: 乳酸エチル EEP:エトキシプロピオン酸エチル BL: γ−ブチロラクトン CH: シクロヘキサノン 表1に示されている混合溶剤における比は、重量比であ
る。
【0189】
【表2】
【0190】表2に示された結果から、本発明の組成物
は、塗布均一性及び定在波の特性に優れていることが判
る。
【0191】
【発明の効果】本発明のポジ型レジスト組成物は、超微
細加工が可能な短波長の露光光源及びポジ型化学増幅レ
ジストを用いたリソグラフィー技術にあって、塗布均一
性が良好で、定在波を生じない優れたレジスト組成物で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 502R Fターム(参考) 2H025 AA02 AB03 AB15 AB16 AC04 AC08 AD03 BE00 BE10 BG00 CB17 CB41 CC03 CC04 CC20 4J002 AA031 BC121 CC041 EB006 EB007 EN136 EQ016 ES007 EU027 EU186 EU216 EV216 EV236 EV296 EV297 EW176 EY006 EZ006 FD206 FD317 GP03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)酸の作用により分解し、アルカリ現
    像液中での溶解度を増大する樹脂、(B)活性光線また
    は放射線の照射により酸を発生する化合物、(C)有機
    塩基性化合物、(D)溶剤、及び(E)活性光線または
    放射線の照射により消色する界面活性剤を含有し、且つ
    (E)成分である界面活性剤の含有量が、ポジ型感放射
    線組成物に対して、50〜5000ppmの範囲である
    ことを特徴とするポジ型感放射線組成物。
  2. 【請求項2】(A)酸の作用により分解し、アルカリ現
    像液中での溶解度を増大する樹脂、(B)活性光線また
    は放射線の照射により酸を発生する化合物、(C)有機
    塩基性化合物、(D)溶剤、及び(E)分子中にフッ素
    化アルキル基を有し、活性光線または放射線の照射によ
    り消色する界面活性剤を含有し、且つ(E)成分である
    界面活性剤の含有量が、ポジ型感放射線組成物に対し
    て、50〜5000ppmの範囲であることを特徴とす
    るポジ型感放射線組成物。
  3. 【請求項3】 (E)成分の界面活性剤が一般式(I)
    で表されることを特徴とする請求項1または2に記載の
    ポジ型感放射線組成物。 【化1】 一般式(I)中、R11〜R15は、各々独立に、水素原
    子、直鎖、分岐叉は環状アルキル基、直鎖、分岐叉は環
    状アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、叉は
    −S−R0を表す。R0は、直鎖、分岐叉は環状アルキル
    基、またはアリール基を表す。A+は、S+叉はI+を表
    す。mは2叉は3を表す。B-は、分子中にフッ素原子
    を5〜50個含有するアニオンを表す。
  4. 【請求項4】一般式(I)の中でB-は、分子中にフッ
    素原子を5個〜50個含有するカルボネートであること
    を特徴とする請求項3に記載のポジ型感放射線組成物。
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