JP3841392B2 - ポジ型フォトレジスト組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷板やIC等の半導体製造工程、液晶、サーマルヘッド等の回路基板の製造、更にその他のフォトファブリケーション工程に使用されるポジ型感光性組成物に関するものである。特に本発明のポジ型フォトレジスト組成物は、遠紫外線(エキシマレーザ等を含む)、電子線、X線又は放射光のような高エネルギーの放射線によって作用し、半導体集積回路の製作に好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ICやLSIなどの半導体デバイスの製造プロセスにおいては、フォトレジスト組成物を用いたリソグラフィによる微細加工が行なわれている。近年、集積回路の高集積化に伴い、サブミクロン領域やクオーターミクロン領域の超微細パターン形成が要求されるようになっている。それに伴い、露光波長もg線からi線に、さらにKrFエキシマレーザ光に、というように短波長化の傾向が見られる。現在では、エキシマレーザ光を用いるリソグラフィがこの分野における重要な加工技術となっており、かかるエキシマレーザリソグラフィプロセスに適したレジストとして化学増幅型レジストが採用されている。
【0003】
化学増幅型レジスト組成物は、遠紫外光などの放射線の照射により露光部に酸を生成させ、この酸を触媒とする反応によって、活性放射線の照射部と非照射部の現像液に対する溶解性を変化させることにより基板上にパターンを形成させる材料である。化学増幅型レジストは、高い感度と解像性を有し、少量の放射線放射により酸を発生する化合物(以下、「光酸発生剤」という)で像形成できるという利点を有している。
【0004】
上記ポジ型化学増幅レジストは、▲1▼アルカリ可溶性樹脂、光酸発生剤、及び酸分解性基を有しアルカリ可溶性樹脂に対する溶解阻止化合物から成る3成分系と、▲2▼酸との反応により分解しアルカリ可溶となる基を有する樹脂と光酸発生剤からなる2成分系、さらに▲3▼酸との反応により分解しアルカリ可溶となる基を有する樹脂、酸分解性基を有する低分子溶解阻止化合物、及び光酸発生剤から成るハイブリッド系に大別できる。これら2成分系、3成分系、ハイブリッド系のポジ型化学増幅レジストにおいては、いずれも露光により光酸発生剤からの酸を介在させて、熱処理後現像してレジストパターンを得るものである。
【0005】
化学増幅型レジストを用いたリソグラフィにおいては、一般的に、感度、解像力、プロファィル、塗布性、耐熱性、ドライエッチング耐性、密着性、基板依存性、耐環境安定性(例えば、引き置き時間変動によるレジスト寸法安定性)、及び焦点深度(例えば、放射線照射時の焦点ずれに対するパターン形成性)等の諸特性に優れたフォトレジストが求められ、添加剤による性能改良のための工夫がこれまでに多く開示されている。
【0006】
化学増幅型ポジレジストは、その特有の反応機構から、酸補足剤を添加することにより、発生した酸の拡散性を防止してレジスト特性、特に環境安定性を向上させる試みがなされている。例えば特開平5−127369号、同5−232706号、同5−249662号、同5−289322号、同6−317902号、同7−92678号、同7−120929号等に開示されている様に有機アミンを添加したものが提案されている。しかしながらアミンを添加すると解像力は向上するものの感度が低下するという問題がある。
【0007】
他方、感度向上、レジストパターン形状の改善などを目的とし、化学増幅レジスト組成物に各種の化合物を添加することが試みられている。例えば、特開平5−181279号、同7−92679号、同9−6001号、同6−6002号、同9−6003号、米国特許5955240号、同5948589号、欧州特許679951号等にはカルボン酸を添加することが開示されており、また、特開平4−134345号、同4−217251号、同7−181680号、同8−211597号、米国特許5688628号、同5972559号等には芳香族ポリヒドロキシ化合物を添加することが開示されており、特開平5−181263号、同7−92680号にはスルホンアミド化合物を添加することが開示されている。
【0008】
さらに、解像力、露光ラチチュード、密着性、基板依存性などのレジスト特性を改良するための工夫も開示されている。例えば特開平9−5987号、米国特許5770343号、欧州特許749044号にはホルムアミドやアセトアミド化合物の添加によりパターン倒れを防止する方法が開示されており、特開平11−44950号にはコハク酸イミドやフタルイミドなどの含窒素化合物を添加することにより基板依存性を改良することが開示されている。特開平5−232706号、同6−11835号、同6−242606号、同6−266100号、同7−333851号、同7−333844号、米国特許5663035号、欧州特許677788号には露光により塩基性が低下する化合物(フォトべース)を添加することにより耐環境安定性(例えば、引き置き時間変動によるレジスト寸法安定性)、解像力、焦点深度などを改良する方法が開示されている。
さらに、特開平9-297396号では2成分系化学増幅レジストに特定の低分子酸分解性溶解阻止化合物を添加し解像度、焦点深度を改良する工夫が開示されている。特開平3−107163号、特開平4−215662号、特開平6−273924号の各公報にも、酸分解性低分子溶解阻止化合物が開示されている。
【0009】
ところが以上のような技術でも、遠紫外線露光用フォトレジスト組成物においては、ラインエッジラフネスの性能に関して不充分な点が多く、改善が必要とされていた。ここで、ラインエッジラフネスとは、レジストのラインパターンと基板界面のエッジがレジストの特性に起因して、ライン方向と垂直な方向に不規則に変動するために、パターンを真上から見たときにエッジが凸凹に見えることを言う。この凸凹がレジストをマスクとするエッチング工程により転写され、電気特性を劣化させる為歩留りを低下させる。
特にレジストパターンサイズがクオーターミクロン以下になるに伴い、ラインエッジラフネスの改善の要求が高まってきているが、改善の指針はこれまでほとんど開示されていなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、ラインエッジラフネスが改善され、更に感度、解像力、レジスト形状及び焦点深度などのレジスト諸特性にも優れた遠紫外線露光用ポジ型フォトレジスト組成物を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、ポジ型化学増幅系におけるレジスト組成物の構成材料を鋭意検討した結果、特定の低分子化合物を用いることにより、本発明の目的が達成されることを知り、本発明に至った。
即ち、上記目的は下記構成によって達成される。
(1) (A)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物、(B)アルカリに対して不溶性又は難溶性であり、酸の作用でアルカリ可溶性となる樹脂、並びに(C)下記一般式(I)で表される低分子化合物を含有することを特徴とするポジ型フォトレジスト組成物。
【0012】
【化4】
Figure 0003841392
【0013】
一般式(I)において、R1、R2は各々独立にアルキル基を表し、また、R1とR2とが互いに結合して、炭素原子とともに環構造を形成していてもよい。R3、R4は、各々独立に、水素原子又は水酸基を表す。nは繰り返し数であって、1から5の整数を表す。R3とR4の少なくとも一つは水酸基を表す。
(2) (A)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物、(B)アルカリに対して不溶性又は難溶性であり、酸の作用でアルカリ可溶性となる樹脂、並びに(C)下記一般式(II)で表される化合物を含有することを特徴とするポジ型フォトレジスト組成物。
【化5】
Figure 0003841392
一般式(II)において、R5、R6、R7、R8は、各々独立に水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール基を表す。また、R5とR6、R7とR8でそれぞれ互いに結合して環を形成してもよい。
(3) 前記(B)の樹脂が、下記一般式(IV)及び(V)で表される繰り返し単位を含むことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のポジ型フォトレジスト組成物。
【0014】
【化6】
Figure 0003841392
【0015】
[上記式中、Lは、水素原子、置換されてもよい、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表す。Zは、置換されてもよい、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表す。またZとLが結合して5又は6員環を形成してもよい。]
(3) 前記ポジ型フォトレジスト組成物が、さらに(D)酸補足剤として含窒素塩基性化合物を含有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のポジ型フォトレジスト組成物。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に使用する化合物について詳細に説明する。
≪(C)低分子化合物≫
本発明で用いられる前記(C)の低分子化合物は、分子内に少なくとも2つの−O−CH−O−で表される部分構造とアルコール性の水酸基を有するという
構造上の特徴を有する化合物である。
一般式(I)において、R1、R2のアルキル基としては、置換されていてもよい、直鎖、分岐あるいは環状アルキル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等が挙げられる。
1とR2とが互いに結合して、炭素原子とともに形成する環構造としては、脂環式環が好ましく、具体的には、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、デカヒドロナフタレン環等が挙げられ、これらは置換基を有してしてもよく、その置換基としては、上記アルキル基、水酸基、ハロゲン原子等が挙げられる。
3、R4としては、水酸基が好ましい。
一般式(I)で示される化合物の具体例としては下記(I−1)〜(I−5)を挙げることができる。しかし、本発明の内容がこれらに限定されるものではない。
【0017】
【化7】
Figure 0003841392
【0018】
これらの一般式(I)で示される化合物は例えば,M.Yamashitaら; Agric. Biol. Chem. 48(7), 1841(1984)に記載の方法で合成することができる。また市販試薬を用いてもよい。
これらの低分子化合物は単独でまたは2種以上の組み合わせで使用することができる。
【0019】
一般式(II)のR5〜R8において、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基の様な炭素数1〜4個のものが好ましく、シクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基の様な炭素数3〜10個のものが好ましく、アリール基としてはフェニル基、キシリル基、トルイル基、クメニル基、ナフチル基、アントラセニル基の様な炭素数6〜14個のものが好ましい。アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基の様な炭素数1〜4個のものが好ましい。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素原子が挙げられる。ヒドロキシアルキル基としてはヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基の様な炭素数1〜4個のものが好ましい。R5とR6、R7とR8とが互いに結合して形成する環の例としては、後述の化合物具体例(II−6)〜(II−7)におけるそれに相当する構造のものが挙げられる。
一般式(II)で表される化合物の具体例としては、以下に示す化合物(II−1)〜(II−7)を具体例として挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0020】
【化8】
Figure 0003841392
【0021】
【化9】
Figure 0003841392
【0022】
これらの化合物は、例えば特開平4−139189号、同9−003073号、同9−012579号等に記載の合成方法、即ち、D−ソルビトールとベンズアルデヒド誘導体との縮合反応から容易に合成できる。
【0023】
本発明において、上記化合物(C)の添加量は、組成物中の固形分を基準として、通常0.001〜40重量%の範囲で用いられ、好ましくは0.01〜20重量%、更に好ましくは0.05〜15重量%の範囲で使用される。本発明の化合物(C)の添加量が、0.001重量%より少ないとラインエッジラフネスの改良に十分効果がない場合がある。また添加量が40重量%より多いとレジストのプロファイルが悪化したり、プロセスマージンが狭くなり好ましくない場合がある。
【0024】
≪(A)光酸発生剤≫
本発明で用いられる前記(A)の光酸発生剤は、活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物である。
本発明で使用される光酸発生剤としては、光カチオン重合の光開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類の光消色剤、光変色剤、あるいはマイクロレジスト等に使用されている公知の光(400〜200nmの紫外線、遠紫外線、特に好ましくは、g線、h線、i線、KrFエキシマレーザー光)、ArFエキシマレーザー光、電子線、X線、分子線又はイオンビームにより酸を発生する化合物およびそれらの混合物を適宜に選択して使用することができる。
【0025】
また、その他の本発明に用いられる光酸発生剤としては、たとえばジアゾニウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、セレノニウム塩、アルソニウム塩等のオニウム塩、有機ハロゲン化合物、有機金属/有機ハロゲン化物、o−ニトロベンジル型保護基を有する光酸発生剤、イミノスルフォネ−ト等に代表される光分解してスルホン酸を発生する化合物、ジスルホン化合物、ジアゾケトスルホン、ジアゾジスルホン化合物等を挙げることができる。
また、これらの光により酸を発生する基、あるいは化合物をポリマーの主鎖または側鎖に導入した化合物を用いることができる。
【0026】
さらに、V. N. R. Pillai, Synthesis, (1), 1 (1980)、A. Abad et al., Tetrahedron Lett., (47) 4555 (1971)、D. H. R. Barton et al., J. Chem. Soc., (C), 329 (1970)、米国特許第3,779,778号、欧州特許第126,712号等に記載の光により酸を発生する化合物も使用することができる。
【0027】
上記光酸発生剤(A)の中で、特に有効に用いられるものについて、以下の<A−1>〜<A−4>に説明する。
<A−1>: トリハロメチル基が置換した下記一般式(PAG1)で表されるオキサゾール誘導体又は下記一般式(PAG2)で表されるS−トリアジン誘導体。
【0028】
【化10】
Figure 0003841392
【0029】
式中、R201は置換もしくは未置換のアリール基、アルケニル基を、R202は置換もしくは未置換のアリール基、アルケニル基、アルキル基、−C(Y)3を示す。Yは塩素原子または臭素原子を示す。
具体的には以下の化合物を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0030】
【化11】
Figure 0003841392
【0031】
<A−2>: 下記の一般式(PAG3)で表されるヨードニウム塩、または一般式(PAG4)で表されるスルホニウム塩。
【0032】
【化12】
Figure 0003841392
【0033】
式中、Ar1、Ar2は、各々独立に、置換もしくは未置換のアリール基を示す。R203、R204、R205は、各々独立に、置換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。
-は対アニオンを示し、例えば、BF4 -、AsF6 -、PF6 -、SbF6 -、SiF6 2-、ClO4 -、CF3SO3 -等のパーフルオロアルカンスルホン酸アニオン、カンファースルホン酸アニオン等のアルキルスルホン酸アニオン、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸アニオン、ベンゼンスルホン酸アニオン、トリイソプロピルベンゼンスルホン酸アニオン等の芳香族スルホン酸アニオン、ナフタレン−1−スルホン酸アニオン等の縮合多核芳香族スルホン酸アニオン、アントラキノンスルホン酸アニオン、スルホン酸基含有染料等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらのアニオン種は、更に置換基を有していてもよい。
またR203、R204、R205のうちの2つおよびAr1、Ar2はそれぞれの単結合または置換基を介して結合してもよい。
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0034】
【化13】
Figure 0003841392
【0035】
【化14】
Figure 0003841392
【0036】
【化15】
Figure 0003841392
【0037】
【化16】
Figure 0003841392
【0038】
【化17】
Figure 0003841392
【0039】
【化18】
Figure 0003841392
【0040】
【化19】
Figure 0003841392
【0041】
一般式(PAG3)、(PAG4)で示される上記オニウム塩は公知であり、例えば、J. W. Knapczyk et al., J. Am. Chem. Soc., 91, 145 (1969)、A. L. Maycok et al., J. Org. Chem., 35, 2532, (1970)、E. Goethas et al., Bull. Soc. Chem. Belg., 73, 546, (1964)、H. M. Leicester, J. Ame. Chem. Soc., 51, 3587 (1929)、J. V. Crivello et al., J. Polym. Chem. Ed., 18, 2677 (1980)、米国特許第2,807,648号および同4,247,473号、特開昭53-101,331号等に記載の方法により合成することができる。
【0042】
<A−3>: 下記一般式(PAG5)で表されるジスルホン誘導体または一般式(PAG6)で表されるイミノスルホネート誘導体。
【0043】
【化20】
Figure 0003841392
【0044】
式中、Ar3、Ar4は各々独立に置換もしくは未置換のアリール基を示す。R206は置換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。Aは置換もしくは未置換のアルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基を示す。
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0045】
【化21】
Figure 0003841392
【0046】
【化22】
Figure 0003841392
【0047】
【化23】
Figure 0003841392
【0048】
<A−4>: 下記一般式(PAG7)で表されるジアゾジスルホン誘導体。
【0049】
【化24】
Figure 0003841392
【0050】
式中、Rは、直鎖、分岐又は環状アルキル基、あるいは置換していてもよいアリール基を表す。
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0051】
【化25】
Figure 0003841392
【0052】
本発明において、上記光酸発生剤(A)の添加量は、組成物中の固形分を基準として、通常0.001〜40重量%の範囲で用いられ、好ましくは0.01〜20重量%、更に好ましくは0.1〜10重量%の範囲で使用される。光酸発生剤の添加量が、0.001重量%より少ないと感度が低くなり、また添加量が40重量%より多いとレジストの光吸収が高くなりすぎ、プロファイルが悪化したり、プロセスマージンが狭くなり好ましくない。
【0053】
≪(B)樹脂≫
本発明で用いられる前記(B)の樹脂は、アルカリに対して不溶性又は難溶性であり、酸の作用でアルカリ可溶性となる樹脂である。
このような酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が増加する樹脂としては、ヒドロキシスチレンに相当する繰り返し単位を有し、酸の作用により分解しアルカリに対する溶解性が増加する樹脂が好ましく用いられる。
ここで、ヒドロキシスチレンとしては、o−,m−,あるいはp−ヒドロキシスチレンのいずれでもよく、また一部水素添加されていてもよい。更に、水酸基以外の置換基を有していてもよい。そのような置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基等が挙げられる。
本発明におけるポジ型化学増幅型レジストにおいて用いられる、酸により分解し、アルカリ現像液中での溶解性を増大させる基(以下、「酸で分解しうる基」という)を有する樹脂としては、樹脂の主鎖又は側鎖、あるいは、主鎖及び側鎖の両方に、酸で分解し得る基を有する樹脂である。この内、酸で分解し得る基を側鎖に有する樹脂がより好ましい。
【0054】
酸で分解し得る基として好ましくは、−COOA0、−O−B0基であり、更にこれらを含む基としては、−R0−COOA0、又は−Ar−O−B0で示される基が挙げられる。
ここでA0は、−C(R01)(R02)(R03)、−Si(R01)(R02)(R03)もしくは−C(R04)(R05)−O−R06基を示す。B0は、A0又は−CO−O−A0基を示す。
01、R02、R03、R04及びR05は、同一または異なり、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基もしくはアリール基を示し、R06はアルキル基もしくはアリール基を示す。但し、R01〜R03の内少なくとも2つは水素原子以外の基であり、又、R01〜R03及びR04〜R06の内の2つの基が結合して環を形成してもよい。
0は置換基を有していてもよい2価の脂肪族もしくは芳香族炭化水素基を示し、−Ar−は単環もしくは多環の置換基を有していてもよい2価の芳香族基を示す。
【0055】
ここで、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基の様な炭素数1〜4個のものが好ましく、シクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基の様な炭素数3〜10個のものが好ましく、アルケニル基としてはビニル基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基の様な炭素数2〜4個のものが好ましく、アリール基としてはフェニル基、キシリル基、トルイル基、クメニル基、ナフチル基、アントラセニル基の様な炭素数6〜14個のものが好ましい。
また、これらの置換基としては水酸基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ基、シアノ基、上記のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のアルコキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、ベンジル基、フェネチル基、クミル基等のアラルキル基、アラルキルオキシ基、ホルミル基、アセチル基、ブチリル基、ベンゾイル基、シアナミル基、バレリル基等のアシル基、ブチリルオキシ基等のアシロキシ基、上記のアルケニル基、ビニルオキシ基、プロペニルオキシ基、アリルオキシ基、ブテニルオキシ基等のアルケニルオキシ基、上記のアリール基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアリールオキシカルボニル基を挙げることができる。
【0056】
酸分解性基(−COOA0あるいは−O−B0)としては好ましくは、シリルエーテル基、クミルエステル基、アセタール基、テトラヒドロピラニルエーテル基、エノールエーテル基、エノールエステル基、第3級のアルキルエーテル基、第3級のアルキルエステル基、第3級のアルキルカーボネート基等である。更に好ましくは、第3級アルキルエステル基、第3級アルキルカーボネート基、クミルエステル基、アセタール基、テトラヒドロピラニルエーテル基である。特に好ましくはアセタール基である。
【0057】
次に、これら酸で分解し得る基が側鎖として結合する場合の母体樹脂としては、上記ヒドロキシスチレンに相当する繰り返し単位を有し、側鎖に−OHもしくは−COOH、好ましくは−R0−COOHもしくは−Ar−OH基を有するアルカリ可溶性樹脂である。例えば、後述するアルカリ可溶性樹脂を挙げることができる。
【0058】
また、矩形プロファイルを達成する点から遠紫外光やエキシマレーザー光に対する透過率が高いアルカリ可溶性樹脂が好ましい。好ましくは、1μm膜厚の248nmでの透過率が20〜90%である。
このような観点から、特に好ましいアルカリ可溶性樹脂は、o−、m−、p−ポリ(ヒドロキシスチレン)及びこれらの共重合体、水素化ポリ(ヒドロキシスチレン)、ハロゲンもしくはアルキル置換ポリ(ヒドロキシスチレン)、ポリ(ヒドロキシスチレン)の一部O−アルキル化もしくはO−アシル化物、スチレン−ヒドロキシスチレン共重合体、α−メチルスチレン−ヒドロキシスチレン共重合体及び水素化ノボラック樹脂である。
【0059】
本発明に用いられる酸で分解し得る基を有する樹脂は、欧州特許254853号、特開平2−25850号、同3−223860号、同4−251259号等に開示されているように、アルカリ可溶性樹脂に酸で分解し得る基の前駆体を反応させる、もしくは、酸で分解し得る基の結合したアルカリ可溶性樹脂モノマーを種々のモノマーと共重合することにより得ることができる。
【0060】
本発明に使用される(B)酸により分解し得る基を有する樹脂の具体例(1)〜(18)を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0061】
(1):p−t−ブトキシスチレン/p−ヒドロキシスチレン共重合体、
(2):p−(t−ブトキシカルボニルオキシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン共重合体、
(3):p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン共重合体、
(4):4−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)−3−メチルスチレン/4−ヒドロキシ−3−メチルスチレン共重合体、
(5):p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン(10%水素添加物)共重合体、
(6):m−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/m−ヒドロキシスチレン共重合体、
(7):o−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/o−ヒドロキシスチレン共重合体、
(8):p−(クミルオキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン共重合体、
【0062】
(9):p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン/スチレン共重合体、
(10):p−t−ブトキシスチレン/p−ヒドロキシスチレン/フマロニトリル共重合体、
(11):p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルメタクリレート共重合体、
(12):スチレン/p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルメタクリレート共重合体
(13):p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルアクリレート共重合体、
(14):スチレン/p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルアクリレート共重合体
(15):p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン/p−ヒドロキシスチレン/N−メチルマレイミド共重合体、
(16):p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルアクリレート/p−(t−ブトキシカルボニルオキシ)スチレン共重合体、
(17):p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルアクリレート/p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン共重合体、
【0063】
(18):p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルアクリレート/p−アセトキシスチレン共重合体(下記構造式を参照)。
【化26】
Figure 0003841392
【0064】
本発明において、酸で分解し得る基を有する樹脂(B)としては、下記一般式(IV)及び一般式(V)で示される繰り返し構造単位を含む樹脂が好ましい。これにより、本発明の効果がより顕著になる。
【0065】
【化27】
Figure 0003841392
【0066】
[上記式中、Lは、水素原子、置換されていてもよい、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表す。Zは、置換されていてもよい、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表す。またZとLが結合して5又は6員環を形成してもよい。]
一般式(IV)におけるL及びZのアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ドデシル基などの炭素数1〜20個の直鎖、分岐あるいは環状のものを挙げることができる。
【0067】
L及びZのアルキル基が有しうる好ましい置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、チオフェンカルボニルオキシ基、チオフェンメチルカルボニルオキシ基、ピロリドン残基等のヘテロ環残基などが挙げられ、好ましくは、炭素数12以下である。
置換基を有するアルキル基として、例えばシクロヘキシルエチル基、アルキルカルボニルオキシメチル基、アルキルカルボニルオキシエチル基、アリールカルボニルオキシエチル基、アラルキルカルボニルオキシエチル基、アルキルオキシメチル基、アリールオキシメチル基、アラルキルオキシメチル基、アルキルオキシエチル基、アリールオキシエチル基、アラルキルオキシエチル基、アルキルチオメチル基、アリールチオメチル基、アラルキルチオメチル基、アルキルチオエチル基、アリールチオエチル基、アラルキルチオエチル基等が挙げられる。
これらの基におけるアルキルは特に限定されないが、鎖状、環状、分岐状のいずれでもよく、更に前述のアルキル基、アルコキシ基等の置換基を有してもよい。上記アルキルカルボニルオキシエチル基の例としては、シクロヘキシルカルボニルオキシエチル基、t−ブチルシクロヘキシルカルボニルオキシエチル基、n−ブチルシクロヘキシルカルボニルオキシエチル基等を挙げることができる。アリールも特に限定されないが、一般的にフェニル基、キシリル基、トルイル基、クメニル基、ナフチル基、アントラセニル基のような炭素数6〜14のものが挙げられ、更に前述のアルキル基、アルコキシ基等の置換基を有してもよい。上記アリールオキシエチル基の例としては、フェニルオキシエチル基、シクロヘキシルフェニルオキシエチル基等を挙げることができる。アラルキルも特に限定されないが、ベンジル基などを挙げることができる。上記アラルキルカルボニルオキシエチル基の例としては、ベンジルカルボニルオキシエチル基等を挙げることができる。
【0068】
一般式(IV)におけるL及びZのアラルキル基としては、例えば、置換又は未置換のベンジル基、置換又は未置換のフェネチル基などの炭素数7〜15個のものを挙げることができる。アラルキル基ヘの好ましい置換基としてはアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基等が挙げられ、置換基を有するアラルキル基としては、例えば、アルコキシベンジル基、ヒドロキシベンジル基、フェニルチオフェネチル基等を挙げることができる。LまたはZとしてのアラルキル基が有しうる置換基の炭素数の範囲は、好ましくは12以下である。
上記のように置換アルキル基や置換アラルキル基は末端にフェニル基やシクロヘキシル基のような嵩高い基を導入することで、更にエッジラフネスの向上が認められる。
【0069】
LとZが互いに結合して形成する5又は6員環としては、テトラヒドロピラン環、テトラヒドロフラン環等が挙げられる。
【0070】
上記樹脂中の一般式(IV)で示される繰り返し構造単位と一般式(V)で示される繰り返し構造単位との比率は、好ましくは1/99〜60/40であり、より好ましくは5/95〜50/50であり、更に好ましくは10/90〜40/60である。
【0071】
上述の一般式(IV)及び一般式(V)で示される繰り返し構造単位を含む樹脂には、他のモノマーから誘導される構造単位が含まれてもよい。
他のモノマーとしては、水素化ヒドロキシスチレン;ハロゲン、アルコキシもしくはアルキル置換ヒドロキシスチレン;スチレン;ハロゲン、アルコキシ、アシロキシもしくはアルキル置換スチレン;無水マレイン酸;アクリル酸誘導体;メタクリル酸誘導体;N−置換マレイミド等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
一般式(IV)及び一般式(V)の構造単位と他のモノマーの構造単位との比率は、モル比で、〔(IV) +(V)〕/〔他のモノマー成分〕=100/0〜50/50、好ましくは100/0〜60/40、更に好ましくは100/0〜70/30である。
【0072】
上述の一般式(IV)及び一般式(V)で示される繰り返し構造単位を含む樹脂の具体例としては、下記のものが挙げられる。
【0073】
【化28】
Figure 0003841392
【0074】
【化29】
Figure 0003841392
【0075】
【化30】
Figure 0003841392
【0076】
【化31】
Figure 0003841392
【0077】
【化32】
Figure 0003841392
【0078】
【化33】
Figure 0003841392
【0079】
【化34】
Figure 0003841392
【0080】
【化35】
Figure 0003841392
【0081】
【化36】
Figure 0003841392
【0082】
【化37】
Figure 0003841392
【0083】
上記具体例において、Meはメチル基、Etはエチル基、n−Buはn−ブチル基、iso−Buはイソブチル基、t−Buはt−ブチル基を表す。
【0084】
酸分解性基としてアセタール基を用いる場合、アルカリ溶解速度調整及び耐熱性向上のために合成段階においてポリヒドロキシ化合物を添加してポリマー主鎖を多官能アセタール基で連結する架橋部位を導入してもよい。ポリヒドロキシ化合物の添加量は樹脂の水酸基の量に対して、0.01〜5mol%、更に好ましくは0.05〜4mol%である。ポリヒドロキシ化合物としては、フェノール性水酸基あるいはアルコール性水酸基を2〜6個持つものがあげられ、好ましくは水酸基の数が2〜4個であり、更に好ましくは水酸基の数が2又は3個である。
以下にポリヒドロキシ化合物の具体例を示すが、これに限定されるものではない。
【0085】
【化38】
Figure 0003841392
【0086】
本発明において、(B)の樹脂中の酸分解性基を有する繰り返し単位の含有量としては、全繰り返し単位に対して5〜50モル%が好ましく、より好ましくは10〜40モル%である。
本発明において、(B)の樹脂中のヒドロキシスチレンに相当する繰り返し単位の含有量としては、全繰り返し単位に対して5〜95モル%が好ましく、より好ましくは10〜85モル%である。
酸で分解し得る基を有する樹脂の重量平均分子量(Mw)は、2,000〜300,000の範囲であることが好ましい。2,000未満では未露光部の現像により膜減りが大きく、300,000を超えると樹脂自体のアルカリに対する溶解速度が遅くなり感度が低下してしまう。ここで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーのポリスチレン換算値をもって定義される。
【0087】
酸で分解し得る基を有する樹脂の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は、1.0〜5.0の範囲が好ましい。分散度が5.0を超えると解像力が低下したり、レジストパターンがテーパー形状になってしまうので好ましくない。
【0088】
また、本発明の感光性組成物の樹脂(B)[即ち,酸で分解し得る基を有する樹脂]は、2種類以上混合して使用してもよい。樹脂(B)の使用量は、感光性組成物の全重量(溶媒を除く)を基準として40〜99重量%、好ましくは60〜98重量%である。
【0089】
本発明のポジ型フォトレジスト組成物は、上記各成分を溶解する溶媒に溶解した後、通常例えば孔径0.05μm〜0.2μm程度のフィルターで濾過することによって溶液として調整される。ここで使用される溶媒としては、例えばエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、β−メトキシイソ酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸イソアミル、乳酸エチル、トルエン、キシレン、酢酸シクロヘキシル、ジアセトンアルコール、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートなどが挙げられる。これらの溶剤は単独もしくは組み合わせて用いられる。溶媒の選択は、本発明のポジ型フォトレジスト組成物に対する溶解性や基板への塗布性、保存安定性等に影響するため重要である。また、溶媒に含まれる水分はレジスト諸性能に影響するため少ない方が好ましい。
【0090】
さらに本発明のポジ型フォトレジスト組成物は、メタル等の金属不純物やクロルイオンなどの不純物成分を100ppb以下に低減しておくことが好ましい。これらの不純物が多く存在すると、半導体デバイスを製造する上で動作不良、欠陥、収率低下を招いたりするので好ましくない。
【0091】
上記ポジ型フォトレジスト組成物の固形分は、上記溶剤に溶解し固形分濃度として、3〜40重量%溶解することが好ましい。より好ましくは5〜30重量%、更に好ましくは7〜20重量%である。
【0092】
≪(D)有機塩基性化合物≫
本発明のポジ型フォトレジスト組成物は、さらに有機塩基性化合物を酸補足剤として含有することが好ましい。
本発明で用いる有機塩基性化合物としては、フェノールよりも塩基性の強い化合物が好ましい。
特に、下記(A)〜(E)の構造を有する含窒素塩基性化合物が好ましく用いられる。この含窒素塩基性化合物を用いることにより、露光から後加熱までの経時による性能変化を小さくできるという効果を奏する。
【0093】
【化39】
Figure 0003841392
【0094】
ここで、R250、R251およびR252は、同一または異なり、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアミノアルキル基、炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基または炭素数6〜20の置換もしくは非置換のアリール基であり、ここでR251とR252は互いに結合して環を形成してもよい。
【0095】
【化40】
Figure 0003841392
【0096】
(式中、R253、R254、R255およびR256は、同一または異なり、炭素数1〜6のアルキル基を示す)
【0097】
更に好ましい化合物は、窒素含有環状化合物あるいは一分子中に異なる化学的環境の窒素原子を2個以上有する塩基性含窒素化合物である。
窒素含有環状化合物としては、多環構造であることがより好ましい。窒素含有多環環状化合物の好ましい具体例としては、下記一般式(VI)で表される化合物が挙げられる。
【0098】
【化41】
Figure 0003841392
【0099】
式(VI)中、Y、Wは、各々独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよく、置換してもよい直鎖、分岐、環状アルキレン基を表す。
ここで、ヘテロ原子としては、窒素原子、硫黄原子、酸素原子が挙げられる。アルキレン基としては、炭素数2〜10個が好ましく、より好ましくは2〜5個のものである。アルキレン基の置換基としては、炭素数1〜6個のアルキル基、アリール基、アルケニル基の他、ハロゲン原子、ハロゲン置換アルキル基が挙げられる。
更に、一般式(VI)で示される化合物の具体例としては、下記に示す化合物が挙げられる。
【0100】
【化42】
Figure 0003841392
【0101】
上記の中でも、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナ−5−エンが特に好ましい。
【0102】
一分子中に異なる化学的環境の窒素原子を2個以上有する塩基性含窒素化合物としては、特に好ましくは、置換もしくは未置換のアミノ基と窒素原子を含む環構造の両方を含む化合物もしくはアルキルアミノ基を有する化合物である。好ましい具体例としては、置換もしくは未置換のグアニジン、置換もしくは未置換のアミノピリジン、置換もしくは未置換のアミノアルキルピリジン、置換もしくは未置換のアミノピロリジン、置換もしくは未置換のインダゾール、置換もしくは未置換のピラゾール、置換もしくは未置換のピラジン、置換もしくは未置換のピリミジン、置換もしくは未置換のプリン、置換もしくは未置換のイミダゾリン、置換もしくは未置換のピラゾリン、置換もしくは未置換のピペラジン、置換もしくは未置換のアミノモルフォリン、置換もしくは未置換のアミノアルキルモルフォリン等が挙げられる。好ましい置換基は、アミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノ基、アミノアリール基、アリールアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アシロキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基である。
【0103】
特に好ましい化合物として、グアニジン、1,1−ジメチルグアニジン、1,1,3,3,−テトラメチルグアニジン、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリジン、2−ジメチルアミノピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、2−ジエチルアミノピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−5−メチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、3−アミノエチルピリジン、4−アミノエチルピリジン、3−アミノピロリジン、ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピペリジン、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ピペリジノピペリジン、2−イミノピペリジン、1−(2−アミノエチル)ピロリジン、ピラゾール、3−アミノ−5−メチルピラゾール、5−アミノ−3−メチル−1−p−トリルピラゾール、ピラジン、2−(アミノメチル)−5−メチルピラジン、ピリミジン、2,4−ジアミノピリミジン、4,6−ジヒドロキシピリミジン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、N−アミノモルフォリン、N−(2−アミノエチル)モルフォリン、トリメチルイミダゾール、トリフェニルイミダゾール、メチルジフェニルイミダゾール等が挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0104】
本発明で用いられる塩基性含窒素化合物は、単独であるいは2種以上組み合わせて用いることができる。塩基性含窒素化合物の使用量は、感光性組成物の固形分を基準として、通常0.001〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部である。0.001重量部未満では、上記含窒素塩基性化合物の添加効果が得られない。一方、10重量部を超えると感度低下や未露光部の現像性が悪化する傾向がある。
【0105】
≪(E)その他の添加剤等≫
本発明のポジ型レジスト組成物には、必要に応じて更に、界面活性剤、上記以外の酸分解性溶解阻止化合物、染料、可塑剤、光増感剤、架橋剤、光塩基発生剤、熱塩基発生剤、分光増感剤及び現像液に対する溶解性を促進させる化合物、露光により塩基性が低下する化合物(フォトべース)、等を含有させることができる。
【0106】
本発明のポジ型フォトレジスト組成物に使用できる界面活性剤は、フッ素系及び/又はシリコン系界面活性剤が好適に用いられ、フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤及びフッ素原子と珪素原子の両方を含有する界面活性剤のいずれか、あるいは2種以上を含有することができる。
これらの界面活性剤として、例えば特開昭62-36663号、同61-226746号、同61-226745号、同62-170950号、同63-34540号、特開平7-230165号、同8-62834号、同9-54432号、同9-5988号、米国特許第5405720号、同第5360692、同第5529881、同第5296330、同第5436098、同第5576143、同第5294511、同第5824451号記載の界面活性剤を挙げることができ、下記市販の界面活性剤をそのまま用いることもできる。
使用できる市販の界面活性剤として、例えばエフトップEF301、EF303、(新秋田化成(株)製)、フロラードFC430、431(住友スリーエム(株)製)、メガファックF171、F173、F176、F189、R08(大日本インキ(株)製)、サーフロンS−382、SC101、102、103、104、105、106(旭硝子(株)製)、トロイゾルS−366(トロイケミカル(株)製)等のフッ素系界面活性剤又はシリコン系界面活性剤を挙げることができる。またポリシロキサンポリマーKP−341(信越化学工業(株)製)もシリコン系界面活性剤として用いることができる。
【0107】
これらの界面活性剤の配合量は、本発明の組成物中の固形分を基準として、通常0.001重量%〜2重量%、好ましくは0.01重量%〜1重量%である。これらの界面活性剤は単独で添加してもよいし、また、いくつかの組み合わせで添加することもできる。
上記の他に使用することのできる界面活性剤としては、具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤等を挙げることができる。
これらの他の界面活性剤の配合量は、本発明の組成物中の固形分100重量部当たり、通常、2重量部以下、好ましくは1重量部以下である。
【0108】
本発明のポジ型フォトレジスト組成物に使用できる、上記以外の酸分解性溶解阻止化合物としては、例えば、特開平5−134415号、特開平6−51519号などに記載の低分子酸分解性溶解阻止化合物を用いることができる。
【0109】
本発明のポジ型フォトレジスト組成物に使用できる可塑剤としては、特開平4−212960号、特開平8−262720号、欧州特許735422号、欧州特許416873号、欧州特許439371号、米国特許5846690号記載の化合物、具体的にはアジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、安息香酸n−ヘキシル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ベンジル−n−ブチル、ジヒドロアビエチルフタレート等が挙げられる。
【0110】
本発明で使用できる現像液に対する溶解性を促進させる化合物としては、例えば、特開平4−134345号、特開平4−217251号、特開平7−181680号、特開平8−211597号、米国特許5688628号、同5972559号等記載のポリヒドロキシ化合物が挙げられ、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4−(α−メチルベンジリデン)ビスフェノール、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1−エチル−4−イソプロピルベンゼン、1,2,2−トリス(ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,2−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2,5,5−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,3−トリス(ヒドロキシフェニル)ブタン、パラ〔α,α,α′,α′−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)〕−キシレン等の芳香属ポリヒドロキシ化合物が好適に用いられる。また、サリチル酸、ジフェノール酸、フェノールフタレインなどの有機酸類も用いることができるし、また、特開平5−181263号、同7−92680号記載のスルホンアミド化合物、特開平4−248554号、同5−181279号、同7−92679号記載のカルボン酸やカルボン酸無水物、及び特開平11−153869号記載のポリヒドロキシスチレン樹脂などのアルカリ可溶性樹脂も添加できる。
【0111】
本発明で使用できる好適な染料としては油性染料及び塩基性染料がある。具体的にはオイルイエロー#101、オイルイエロー#103、オイルピンク#312、オイルグリーンBG、オイルブルーBOS,オイルブルー#603、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイルブラックT−505(以上オリエント化学工業株式会社製)、クリスタルバイオレット(CI42555)、メチルバイオレット(CI42535)、ローダミンB(CI45170B)、マラカイトグリーン(CI42000)、メチレンブルー(CI52015)等を挙げることができる。
【0112】
さらに、本発明の組成物には、特開平7−28247号、欧州特許616258号、米国特許5525443号、特開平9−127700号、欧州特許762207号、米国特許5783354号記載のアンモニウム塩、具体的には、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヒドロキシド、ベタイン等も添加できるし、特開平5−232706号、同6−11835号、同6−242606号、同6−266100号、同7−333851号、同7−333844号、米国特許5663035号、欧州特許677788号に記載の露光により塩基性が低下する化合物(フォトべース)を添加することもできる。
【0113】
更に、下記に挙げるような分光増感剤を添加し、使用する光酸発生剤が吸収を持たない遠紫外より長波長領域に増感させることで、本発明の感光性組成物をi線又はg線に感度を持たせることができる。好適な分光増感剤としては、具体的には、ベンゾフェノン、p,p′−テトラメチルジアミノベンゾフェノン、p,p′−テトラエチルエチルアミノベンゾフェノン、2−クロロチオキサントン、アントロン、9−エトキシアントラセン、アントラセン、ピレン、ペリレン、フェノチアジン、ベンジル、アクリジンオレンジ、ベンゾフラビン、セトフラビン−T、9,10−ジフェニルアントラセン、9−フルオレノン、アセトフェノン、フェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロアセナフテン、ベンゾキノン、2−クロロ−4−ニトロアニリン、N−アセチル−p−ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチルアミン、ピクラミド、アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1,2−ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−1,9−ベンズアンスロン、ジベンザルアセトン、1,2−ナフトキノン、3,3′−カルボニル−ビス(5,7−ジメトキシカルボニルクマリン)及びコロネン等であるがこれらに限定されるものではない。
また、これらの分光増感剤は、光源の遠紫外光の吸光剤としても使用可能である。この場合、吸光剤は基板からの反射光を低減し、レジスト膜内の多重反射の影響を少なくさせることで、定在波を低減できる。
【0114】
本発明の組成物に添加できる光塩基発生剤としては、特開平4−151156号、同4−162040号、同5−197148号、同5−5995号、同6−194834号、同8−146608号、同10−83079号、欧州特許622682号に記載の化合物が挙げられ、具体的には、2−ニトロベンジルカルバメート、2,5−ジニトロベンジルシクロヘキシルカルバメート、N−シクロヘキシル−4−メチルフェニルスルホンアミド、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル−N−イソプロピルカーバメート等が好適に用いることができる。これらの光塩基発生剤は、レジスト形状などの改善を目的とし添加される。
【0115】
熱塩基発生剤としては、例えば特開平5−158242号、同5−158239号、米国特許5576143号に記載の化合物を挙げることができる。
【0116】
本発明のこのようなポジ型レジスト組成物は基板上に塗布され、薄膜を形成する。この塗布膜の膜厚は0.2〜4.0μmが好ましい。
本発明においては、必要により、市販の無機あるいは有機反射防止膜を使用することができる。更にレジスト上層に反射防止膜を塗布して用いることもできる。
【0117】
レジストの下層として用いられる反射防止膜としては、チタン、二酸化チタン、窒化チタン、酸化クロム、カーボン、アモルファスシリコン等の無機膜型と、吸光剤とポリマー材料からなる有機膜型のいずれも用いることができる。前者は膜形成に真空蒸着装置、CVD装置、スパッタリング装置等の設備を必要とする。有機反射防止膜としては、例えば特公平7−69611号記載のジフェニルアミン誘導体とホルムアルデヒド変性メラミン樹脂との縮合体、アルカリ可溶性樹脂、吸光剤からなるものや、米国特許5294680号記載の無水マレイン酸共重合体とジアミン型吸光剤の反応物、特開平6−118631号記載の樹脂バインダーとメチロールメラミン系熱架橋剤を含有するもの、特開平6−118656号記載のカルボン酸基とエポキシ基と吸光基を同一分子内に有するアクリル樹脂型反射防止膜、特開平8−87115号記載のメチロールメラミンとベンゾフェノン系吸光剤からなるもの、特開平8−179509号記載のポリビニルアルコール樹脂に低分子吸光剤を添加したもの等が挙げられる。
また、有機反射防止膜として、ブリューワーサイエンス社製のDUV30シリーズや、DUV−40シリーズ、シプレー社製のAR−2、AR−3、AR−5等の市販の有機反射防止膜を使用することもできる。
【0118】
上記レジスト液を精密集積回路素子の製造に使用されるような基板(例:シリコン/二酸化シリコン被覆)上に(必要により上記反射防止膜を設けられた基板上に)、スピナー、コーター等の適当な塗布方法により塗布後、所定のマスクを通して露光し、ベークを行い現像することにより良好なレジストパターンを得ることができる。ここで露光光としては、好ましくは150nm〜250nmの波長の光である。具体的には、KrFエキシマレーザー(248nm)、ArFエキシマレーザー(193nm)、F2エキシマレーザー(157nm)、X線、電子ビーム等が挙げられ、本発明では特にKrFエキシマレーザーを露光光源とする装置が好適に用いられる。
【0119】
本発明の組成物に用いられる現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシド等の第四級アンモニウム塩、ピロール、ピヘリジン等の環状アミン類等のアルカリ性水溶液を使用することができる。
更に、上記アルカリ性水溶液にアルコール類、界面活性剤を適当量添加して使用することもできる。界面活性剤が添加された市販の現像液、例えば富士フィルムオーリン社製のHPRD−402,−402Zなどを用いることができる。
【0120】
更に陰イオン性界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤や消泡剤等を適当量添加して使用することもできる。これらの添加剤は、レジストの性能を向上させる目的以外にも基板との密着性を高めたり、現像液の使用量を低減させたり、現像時の気泡に起因する欠陥を低減させる目的等でアルカリ性水溶液に添加される。
【0121】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔樹脂の合成〕
樹脂の合成は、アセタール化に関してはビニルエーテルを用いる方法、アルコールとアルキルビニルエーテルを用いたアセタール交換法のいずれを用いても合成することが出来る。
また、効率よく、かつ安定的に合成するため、以下に示すような脱水共沸法を用いることも出来る。ただし、これら合成法に限定されることはない。
【0122】
合成例−1(樹脂R−1)
p−アセトキシスチレン32.4g(0.2モル)を酢酸ブチル120mlに溶解し、窒素気流及び攪拌下、80℃にてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.033gを2.5時間置きに3回添加し、最後に更に5時間攪拌を続けることにより、重合反応を行った。反応液をヘキサン1200mlに投入し、白色の樹脂を析出させた。得られた樹脂を乾燥後、メタノール150mlに溶解した。これに水酸化ナトリウム7.7g(0.19モル)/水50mlの水溶液を添加し、3時間加熱還流することにより加水分解させた。その後、水200mlを加えて希釈し、塩酸にて中和し白色の樹脂を析出させた。この樹脂を濾別し、水洗・乾燥させた。更にテトラヒドロフラン200mlに溶解し、5リットルの超純水中に激しく攪拌しながら滴下、再沈を行った。この再沈操作を3回繰り返した。得られた樹脂を真空乾燥器中で120℃、12時間乾燥し、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)アルカリ可溶性樹脂R−1を得た。
得られた樹脂の重量平均分子量は12,000であった。
【0123】
合成例−2(樹脂R−2)
常法に基づいて脱水、蒸留精製したp−tert−ブトキシスチレンモノマー35.25g(0.2モル)及びt−ブチルスチレンモノマー5.21g(0.05モル)をテトラヒドロフラン100mlに溶解した。窒素気流及び攪拌下、80℃にてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.033gを2.5時間置きに3回添加し、最後に更に5時間攪拌を続けることにより、重合反応を行った。反応液をヘキサン1200mlに投入し、白色の樹脂を析出させた。得られた樹脂を乾燥後、テトラヒドロフラン150mlに溶解した。
これに4N塩酸を添加し、6時間加熱還流することにより加水分解させた後、5リットルの超純水に再沈し、この樹脂を濾別し、水洗・乾燥させた。更にテトラヒドロフラン200mlに溶解し、5リツトルの超純水中に激しく攪拌しながら滴下、再沈を行った。この再沈操作を3回繰り返した。得られた樹脂を真空乾燥器中で120℃、12時間乾燥し、ポリ(p−ヒドロキシスチレン/t−ブチルスチレン)共重合体アルカリ可溶性樹脂R−2を得た。
得られた樹脂の重量平均分子量は12,000であった。
【0124】
合成例−3(樹脂R−3)
日本曹達株式会社製、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)(VP8000)をアルカリ可溶性樹脂R−3とした。重量平均分子量は9,800であった。
【0125】
合成例−4(樹脂R−4)
日本曹達株式会社製、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)(VP15000)をアルカリ可溶性樹脂R−4とした。重量平均分子量は17,000であった。
【0126】
Figure 0003841392
をフラスコ中で溶解し、減圧蒸留を行い、水とPGMEAを共沸留去した。
含水が十分低くなったことを確認した後、エチルビニルエーテル24g及びp−トルエンスルホン酸0.35gを加え、室温にて1時間撹拌した。そこへトリエチルアミンを0.28g加えて反応を止めた。
反応液に酢酸エチルを添加、さらに水洗した後、減圧留去によって酢酸エチル、水、共沸分のPGMEAを留去し、本発明に係わる酸分解性基で保護された樹脂B−1を得た。
【0127】
〔合成例−6〕アルカリ可溶性樹脂B−2の合成
上記合成例で得られたアルカリ可溶性樹脂R−3 70g
PGMEA 320g
をフラスコ中で溶解し、減圧蒸留を行い、水とPGMEAを共沸留去した。
含水が十分低くなったことを確認した後、ベンジルアルコール28gとt−ブチルビニルエーテル26gとp−トルエンスルホン酸0.35gを加え、室温にて1時間撹拌した。
そこへトリエチルアミン0.1gを加えて室温にて10分撹拌して反応を止めた後、反応液に酢酸エチルを添加、さらに水洗した後、減圧留去によって酢酸エチル、水、共沸分のPGMEAを留去し、本発明に係わる酸分解性基で保護された樹脂B−2を得た。
【0128】
〔合成例−7〕アルカリ可溶性樹脂B−3の合成
上記合成例で得られたアルカリ可溶性樹脂R−2 70g
PGMEA 320g
をフラスコ中で溶解し、減圧蒸留を行い、水とPGMEAを共沸留去した。
含水が十分低くなったことを確認した後、シクロヘキシルエタノール20gとt−ブチルビニルエーテル15.5gとp−トルエンスルホン酸0.35gを加え、室温にて1時間撹拌した。
そこへトリエチルアミン0.28gを加えて室温にて10分撹拌して反応を止めた後、反応液に酢酸エチルを添加、さらに水洗した後、減圧留去によって酢酸エチル、水、共沸分のPGMEAを留去し、本発明に係わる酸分解性基で保護された樹脂B−3を得た。
【0129】
〔合成例−8〕アルカリ可溶性樹脂B−4の合成
上記合成例で得られたアルカリ可溶性樹脂R−3 70g
PGMEA 320g
をフラスコ中で溶解し、減圧蒸留を行い、水とPGMEAを共沸留去した。
含水が十分低くなったことを確認した後、シクロヘキシルエタノール22gとt−ブチルビニルエーテル17.5gとp−トルエンスルホン酸0.35gを加え、室温にて1時間撹拌した。
そこへトリエチルアミン0.28gを加えて室温にて10分撹拌して反応を止めた後、反応液に酢酸エチルを添加、さらに水洗した後、減圧留去によって酢酸エチル、水、共沸分のPGMEAを留去し、本発明に係わる酸分解性基で保護された樹脂B−4を得た。
【0130】
〔合成例−9〕アルカリ可溶性樹脂B−5の合成
上記合成例で得られたアルカリ可溶性樹脂R−4 20g
PGMEA 320g
をフラスコ中で溶解し、減圧蒸留を行い、水とPGMEAを共沸留去した。
含水が十分低くなったことを確認した後、シクロヘキシルエタノール22.4gとt−ブチルビニルエーテル17.5g及びp−トルエンスルホン酸0.35gを加え、室温にて1時間撹拌した。そこヘピリジン5.5gさらに無水酢酸5.9gを加えて室温にて1時間撹拌した。
反応液に酢酸エチルを添加、さらに水洗した後、減圧留去によって酢酸エチル、水、共沸分のPGMEAを留去し、本発明に係わる酸分解性基で保護された樹脂B−5を得た。
【0131】
〔合成例−10〕アルカリ可溶性樹脂B−6の合成
上記合成例で得られたアルカリ可溶性樹脂R−1 20g
PGMEA 320g
をフラスコ中で溶解し、減圧蒸留を行い、水とPGMEAを共沸留去した。
含水が十分低くなったことを確認した後、シクロヘキシルエタノール22.4gとt−ブチルビニルエーテル17.5g及びp−トルエンスルホン酸0.35gを加え、室温にて1時間撹拌した。
そこヘピリジン5.5gさらに無水酢酸5.9gを加えて室温にて1時間撹拌した。
反応液に酢酸エチルを添加、さらに水洗した後、減圧留去によって酢酸エチル、水、共沸分のPGMEAを留去し、本発明に係わる酸分解性基で保護された樹脂B−6を得た。
【0132】
実施例1
下記組成から成る感光性樹脂組成物を固形分濃度が約12%になるように混合し、0.1μmのミクロフィルターで濾過し、ポジ型フォトレジスト液を調整した。
Figure 0003841392
【0133】
得られたポジ型フォトレジスト液をスピンコーター(東京エレクトロン社製Mark 8)を利用して、ブリュワーサイエンス製DUV−42が60nm塗布してある6インチシリコンウエハー上に塗布し、120℃で90秒間、真空吸着式のホットプレートで加熱処理し、約0.4μmのレジスト膜を形成した。それにKrFエキシマレーザー(波長248nm、NA=0.63、のキャノン製FPA−3000EX5)でパターン露光した。露光後に100℃で90秒間加熱処理PEBを行い、直ちに2.38%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で現像し、続いて純水でリンス後、スピン乾燥を行いレジストパターンを得た。
【0134】
実施例2
下記組成から成る感光性樹脂組成物を固形分濃度が約12%になるように混合し、0.1μmのミクロフィルターで濾過し、ポジ型フォトレジスト液を調整しレジストパターンを形成した。
Figure 0003841392
【0135】
実施例3〜12
実施例1と同様にして、下記組成から成る感光性樹脂組成物を固形分濃度が約12%になるように混合し、0.1μmのテフロン製ミクロフィルターで濾過し、ポジ型フォトレジスト液を調整しレジストパターンを形成した。
【0136】
Figure 0003841392
【0137】
Figure 0003841392
【0138】
Figure 0003841392
【0139】
Figure 0003841392
【0140】
Figure 0003841392
【0141】
Figure 0003841392
【0142】
Figure 0003841392
【0143】
Figure 0003841392
【0144】
Figure 0003841392
【0145】
Figure 0003841392
【0146】
比較例1,2
実施例1,2と同様にして、下記組成から成る感光性樹脂組成物を固形分濃度が約12%になるように混合し、0.1μmのテフロン製ミクロフィルターで濾過し、ポジ型フォトレジスト液を調整しレジストパターンを形成した。
【0147】
Figure 0003841392
【0148】
Figure 0003841392
【0149】
比較例3
特開平6-273924の実施例に記載の下記酸分解性低分子化合物を添加剤として用い、下記組成から成る感光性樹脂組成物を固形分濃度が約12%になるように混合し、0.1μmのテフロン製ミクロフィルターで濾過し、ポジ型フォトレジスト液を調整しレジストパターンを形成した。
Figure 0003841392
酸分解性低分子化合物の構造
【0150】
【化43】
Figure 0003841392
【0151】
比較例4
特開平4-215662号公報に記載の下記酸分解性低分子化合物を添加剤として用い、下記組成から成る感光性樹脂組成物を固形分濃度が約12%になるように混合し、0.1μmのテフロン製ミクロフィルターで濾過し、ポジ型フォトレジスト液を調整しレジストパターンを形成した。
Figure 0003841392
酸分解性低分子化合物の構造
【0152】
【化44】
Figure 0003841392
【0153】
比較例5
特開平9-297396号公報の実施例に記載の下記酸分解性低分子化合物を添加剤として用い、下記組成から成る感光性樹脂組成物を固形分濃度が約12%になるように混合し、0.1μmのテフロン製ミクロフィルターで濾過し、ポジ型フォトレジスト液を調整しレジストパターンを形成した。
Figure 0003841392
酸分解性低分子化合物の構造
【0154】
【化45】
Figure 0003841392
【0155】
比較例6
特開平3-107163の実施例5に記載の下記酸分解性低分子化合物(構造式(6)と記載)を添加剤として用い、下記組成から成る感光性樹脂組成物を固形分濃度が約12%になるように混合し、0.1μmのテフロン製ミクロフィルターで濾過し、ポジ型フォトレジスト液を調整しレジストパターンを形成した。
Figure 0003841392
酸分解性低分子化合物の構造
【0156】
【化46】
Figure 0003841392
【0157】
以下、上記実施例で用いた化合物を以下に示す。
【0158】
【化47】
Figure 0003841392
【0159】
用いた酸発生剤(A−1)〜(A−3)及び酸補足剤(D−1),(D−2)を以下に示す。
【0160】
【化48】
Figure 0003841392
【0161】
用いた界面活性剤(W−1),(W−2)を以下に示す。
W−1:メガファックR08(大日本インキ(株)製)
W−2:トロイゾルS−366(トロイケミカル(株)製)
用いた溶剤(S−1)〜(S−7)を以下に示す。
S−1:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
S−2:プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート
S−3:プロピレングリコールモノメチルエーテル
S−4:エトキシエチルプロピオネート
S−5:γ−ブチロラクトン
S−6:乳酸エチル
S−7:プロピレンカーボネート
【0162】
得られたレジストパターンについて、感度、解像性、焦点深度、ラインエッジラフネス、形状、を下記手法により評価した。
〔感度〕
マスクにおける0.16μmのラインパターンを再現する最小露光量で示した。
〔解像力〕
マスクの0.16μmのラインパターンを再現する最小露光量により解像できるラインパターンの幅(μm)、即ち、限界解像力を示す。
〔焦点深度〕
焦点の位置を上下に移動させて、マスクにおける0.16μmのラインパターンを再現する最小露光量で露光し、PEB及び現像を行ったときに、0.16μmのラインパターンを再現できる許容可能な焦点の範囲を示す。
〔ラインエッジラフネス〕
マスクにおける0.16μmのラインパターンを再現する最小露光量により得られた0.16μmのラインパターンの長手方向のエッジ5μmの範囲について、エッジがあるべき基準線からの距離を(株)日立製作所製S−8840により50ポイント測定し、標準偏差を求め、3σを算出した。値が小さいほど良好な性能であることを示す。
〔形状〕
マスクにおける0.16μmのラインパターンを再現する最小露光量により得られた0.16μmラインパターンの断面形状を走査型電子顕微鏡により観察した。矩形状のものを○とし、テーパー形状のものを×で示した。ややテーパー状のものを△で示した。
【0163】
【表1】
Figure 0003841392
【0164】
上記表1に示すように、本発明のレジスト組成物は、感度、解像力、焦点深度、ラインエッジラフネス、形状、のいずれにおいても満足いく結果が得られた。特にラインエッジラフネスについては、著しく良好な結果である。
【0165】
【発明の効果】
本発明は、遠紫外光、特にKrFエキシマレーザー光に好適で、ラインエッジラフネスが改善され、感度、解像力、焦点深度、レジスト形状が優れたポジ型
レジスト組成物を提供できる。

Claims (7)

  1. (A)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物、(B)アルカリに対して不溶性又は難溶性であり、酸の作用でアルカリ可溶性となる樹脂、並びに(C)下記一般式(II)で表される化合物を含有することを特徴とするポジ型フォトレジスト組成物。
    Figure 0003841392
    一般式(II)において、R5、R6、R7、R8は、各々独立に水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール基を表す。また、R5とR6、R7とR8でそれぞれ互いに結合して環を形成してもよい。
  2. 前記(B)の樹脂が、下記一般式(IV)及び(V)で表される繰り返し単位を含むことを特徴とする請求項に記載のポジ型フォトレジスト組成物。
    Figure 0003841392
    [上記式中、Lは、水素原子、置換されてもよい、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表す。Zは、置換されてもよい、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表す。またZとLが結合して5又は6員環を形成してもよい。]
  3. 前記(C)の一般式( II )で表される化合物が、下記構造の化合物( II −1)〜( II −7)のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載のポジ型フォトレジスト組成物。
    Figure 0003841392
    Figure 0003841392
  4. 前記(C)の一般式( II )で表される化合物を、組成物中の固形分を基準として、0.01〜20重量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポジ型フォトレジスト組成物。
  5. 前記(C)の一般式( II )で表される化合物を、組成物中の固形分を基準として、0.05〜15重量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポジ型フォトレジスト組成物。
  6. 前記ポジ型フォトレジスト組成物が、さらに(D)酸補足剤として含窒素塩基性化合物を含有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のポジ型フォトレジスト組成物。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載のポジ型フォトレジスト組成物によりレジスト膜を形成し、当該レジスト膜を露光、現像することを特徴とするパターン形成方法。
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