JP2002128486A - 伸縮ブーム - Google Patents

伸縮ブーム

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JP2002128486A
JP2002128486A JP2000329975A JP2000329975A JP2002128486A JP 2002128486 A JP2002128486 A JP 2002128486A JP 2000329975 A JP2000329975 A JP 2000329975A JP 2000329975 A JP2000329975 A JP 2000329975A JP 2002128486 A JP2002128486 A JP 2002128486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮シリンダの左右方向の振れと捻回ケーブ
ルの損傷を防止する。 【解決手段】 伸縮ブーム30は第1ブーム31から第
4ブーム37を伸縮動自在に入れ子式に構成した4段ブ
ーム構造39であり、ピストンロッド43のロッド側先
端部を第1ブーム31の基端部に連結しシリンダチュー
ブ45を第2ブーム33の基端部に連結して第3ブーム
35と第4ブーム37内に突出入自在な伸縮シリンダ4
1を有する。シリンダチューブ先端の左右両側部に一対
の先端ガイドローラ59を突設し、第3ブーム基端側の
左右両側壁の内側に一対の基端ガイドローラ65を設け
る。先端ガイドローラ59が第4ブーム37内にあると
きには先端ガイドローラ59が第4ブーム37の左右両
側壁に当接し、一対の先端ガイドローラ59が第3ブー
ム35内にあるときには基端ガイドローラ65がシリン
ダチューブ45の左右両側壁に当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮ブームに関
し、さらに詳細には、第1ブームと、第1ブーム内に伸
縮動自在に挿入された第2ブームと、第2ブーム内に伸
縮動自在に挿入された第3ブームと、第3ブーム内に伸
縮動自在に挿入された第4ブームとを入れ子式に構成し
た4段ブーム構造と、一端側を第1ブームの内側基端部
に連結し、他端側を第2ブームの内側基端部に連結して
第3ブーム及び第4ブーム内に突出入自在に設けられた
伸縮シリンダとを有する伸縮ブームに関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、一般に作業台を昇降移動
させる昇降装置となる伸縮ブームを有している。伸縮ブ
ームは車体上に起伏動且つ旋回動可能に設けられてい
る。伸縮ブームの先端には伸縮ブームの起伏角度に拘わ
らず常に水平状態に保持される作業台が設けられてい
る。
【0003】伸縮ブームは、第1ブームと、第1ブーム
内に伸縮動自在に挿入された第2ブームと、第2ブーム
内に伸縮動自在に挿入された第3ブームと、第3ブーム
内に伸縮動自在に挿入された第4ブームとを入れ子式に
構成した4段ブーム構造を有したものがある。この4段
ブーム構造内には、シリンダロッドの端部を第1ブーム
の内側基端部に枢結し、シリンダチュウーブを第2ブー
ムの内側基端部に枢結して第3ブーム及び第4ブーム内
に突出入自在な伸縮シリンダが設けられている。また、
4段ブーム構造内には、伸縮シリンダの伸縮動にともな
う第2ブームの伸縮動に応じて第3ブームを伸縮動させ
る第1伸縮機構と、第3ブームの伸縮動に応じて第4ブ
ームを伸縮動させる第2伸縮機構とが設けられている。
その結果、4段ブーム構造は伸縮シリンダ、第1伸縮機
構及び第2伸縮機構により伸縮動可能に構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伸縮シ
リンダは4段ブーム構造内を伸縮ブームの延伸方向と同
一方向に配設されており、4段ブーム構造が伸縮動する
とシリンダチューブの先端部が第3ブーム及び第4ブー
ム内を移動するので、シリンダチューブの先端の位置が
左右方向又は上下方向に揺動するとシリンダチューブの
先端が第4ブームに当接する虞がある。そこで、シリン
ダチューブの先端にはガイドローラが取り付けられてい
る。このガイドローラはシリンダチューブの先端部の上
下方向の移動をガイドする上面ガイドローラ及び下面ガ
イドローラと、左右方向の移動をガイドする一対の側面
ガイドローラとを有して構成されている。
【0005】しかしながら、全縮の状態にある4段ブー
ム構造が伸長動された場合、シリンダチューブの先端に
取り付けられたガイドローラは第4ブームの上下及び左
右の壁面内側に当接しながら回転して第4ブームの基端
側へ移動し、第4ブームの基端に形成された開口部を通
って第3ブーム内に移動する。このとき、第3ブーム内
側の挿通孔の断面積は第4ブームのそれよりも大きく、
第4ブームの開口部とこの開口部に隣接する第3ブーム
間に段部が形成されているので、ガイドローラが段部を
通過するときにガイドローラが第3ブームの下壁の内側
壁面上に落ち、ガイドローラを介してシリンダチューブ
に衝撃荷重が作用する。
【0006】そこで、シリンダチューブへの衝撃荷重の
作用を緩和するため、下面ガイドローラの径を大径にす
る提案がされた。しかしながら、一対の側面ガイドロー
ラは第4ブームの側壁面の内側に僅かな間隙を有した状
態で摺動するように配設されているので、一対の側面ガ
イドローラが第3ブーム内に移動した場合には、第3ブ
ームの側壁面の内側と一対の側面ガイドローラ間に大き
な間隙が生じる。その結果、大径の下面ガイドローラが
段部を通過すると、シリンダチューブの先端部が左右方
向に揺動する場合があり、このような状態で4段ブーム
構造を縮小動させると、第4ブームの基端がシリンダチ
ューブの先端部に当接する虞がある。
【0007】また、第3ブームの基端部の内側には、作
動油を流通させるホースや複数の電線を捻って1本のケ
ーブルにした捻回ケーブル等を掛け回して第3ブーム及
び第4ブームの内側を通して第4ブームの先端内側に接
続させるホースシーブが回転自在に取り付けられてい
る。全縮の状態にある4段ブーム構造を伸長動させる
と、第3ブーム内の先端からホースシーブに跨って捻回
ケーブルが張り渡された状態となるが、捻回ケーブルは
繰り返して伸縮作動を受けると伸びて垂れる性質を有す
るので捻回ケーブルは第3ブーム内において弛んだ状態
となり、捻回ケーブルが一対の側面ガイドローラに当た
り損傷する虞が生じる、という問題がある。
【0008】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、伸縮ブームの伸縮動の全ストロークにおい
て、伸縮シリンダの左右方向の振れを防止し、且つ伸縮
ブーム内に配設された捻回ケーブルを損傷させない伸縮
ブームを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の伸縮ブームは、第1ブームと、第1ブーム内
に伸縮動自在に挿入された第2ブームと、第2ブーム内
に伸縮動自在に挿入された第3ブームと、第3ブーム内
に伸縮動自在に挿入された第4ブームとを入れ子式に構
成した4段ブーム構造を有する。この伸縮ブームは、一
端側を第1ブームの内側基端部に連結し、他端側を第2
ブームの内側基端部に連結して第3ブーム及び第4ブー
ム内に突出入自在に設けられた伸縮シリンダを有する。
また、伸縮ブームは、伸縮シリンダの伸縮動にともなう
第2ブームの伸縮動に応じて第3ブームを伸縮動させる
第1伸縮機構と、第3ブームの伸縮動に応じて第4ブー
ムを伸縮動させる第2伸縮機構とを有する。更に、伸縮
ブームは、伸縮シリンダの先端側の端部に左右方向に突
出して回転自在に設けられ4段ブーム構造が縮小動して
伸縮シリンダの先端部が第4ブーム内にあるときに第4
ブームの左右両側壁の内側壁面に当接して伸縮シリンダ
の移動をガイドする一対の先端ガイドローラ(例えば、
実施形態における側面ローラ59)と、第3ブームの基
端側における左右両側壁の内側壁面から内側に突出して
回転自在に設けられ4段ブーム構造が伸長動して伸縮シ
リンダの先端部が第3ブーム内にあるときに伸縮シリン
ダの左右両側壁の外側壁面に当接して伸縮シリンダの移
動をガイドする一対の基端ガイドローラとを有して構成
する。
【0010】上記構成の伸縮ブームによれば、4段ブー
ム構造が縮小動して伸縮シリンダの先端部が第4ブーム
内にあるときには一対の先端ガイドローラが第4ブーム
の左右両側壁の内側壁面に当接して回転し、第4ブーム
に対して伸縮シリンダの移動をガイドする。また、4段
ブーム構造が伸長動して伸縮シリンダの先端部が第3ブ
ーム内にあるときには一対の基端ガイドローラが伸縮シ
リンダの左右両側壁の外側壁面に当接して回転し、第3
ブームに対して伸縮シリンダの先端側の移動をガイドす
る。
【0011】その結果、伸縮ブームが全縮の状態(伸縮
シリンダの先端部が第4ブーム内にある状態)から全伸
長の状態(伸縮シリンダの先端部が第3ブーム内にある
状態)に渡って、伸縮シリンダの先端部の移動をガイド
することができ、伸縮ブームの全ストロークにおいて、
伸縮シリンダの先端部の位置が左右方向に振れて伸縮シ
リンダが第4ブーム等に当接する虞を未然に防止するこ
とができる。
【0012】また、本発明の伸縮ブームは、第1ブーム
と、第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブーム
と、第2ブーム内に伸縮動自在に挿入された第3ブーム
と、第3ブーム内に伸縮動自在に挿入された第4ブーム
とを入れ子式に構成した4段ブーム構造を有する。この
伸縮ブームは、一端側を第1ブームの内側基端部に連結
し他端側を第2ブームの内側基端部に連結して第3ブー
ム及び第4ブーム内に突出入自在に設けられた伸縮シリ
ンダと、伸縮シリンダの伸縮動にともなう第2ブームの
伸縮動に応じて第3ブームを伸縮動させる第1伸縮機構
と、第3ブームの伸縮動に応じて第4ブームを伸縮動さ
せる第2伸縮機構とを有する。伸縮ブームの第4ブーム
の下壁は中間部に4段ブーム構造の伸縮方向と同一方向
に延びる下壁中間部と下壁中間部の左右両側部から斜め
外側上方へ延びる一対の下壁側部とを有して構成する。
また、伸縮シリンダの先端側の端部には4段ブーム構造
が縮小動して第4ブーム内に伸縮シリンダの先端部があ
るときに第4ブームの下壁中間部の内側壁面及び一対の
下壁側部の内側壁面の少なくとも一方に当接する下面ロ
ーラが回転自在に設けられる。
【0013】上記構成の伸縮ブームによれば、4段ブー
ム構造が縮小動して第4ブーム内に伸縮シリンダの先端
部があるときには、下面ローラが第4ブームの下壁中間
部の内側壁面及び一対の下壁側部の内側壁面の少なくと
も一方に当接する。その結果、一つの下面ローラにより
伸縮シリンダ先端部の下方向及び左右方向の移動をガイ
ドすることができ、下面ローラの側面の外側に弛んだケ
ーブルが伸縮ブームの伸長方向と同一方向に延びた状態
で存在しても、このケーブルが伸縮シリンダの先端部等
に引っ掛かる虞はなく、ケーブルの損傷を未然に防止す
ることができる。
【0014】また、上記構成の伸縮ブームにおいて、伸
縮ブームの第3ブームにおける基端側の左右両側壁の内
側壁面に、4段ブーム構造が伸長動されて伸縮シリンダ
の先端部が第3ブーム内にあるときに伸縮シリンダの左
右両側壁の外側壁面に当接して伸縮ブームの移動をガイ
ドする一対の基端ガイドローラを内側に突出させて回転
自在に設けてもよい。
【0015】上記構成の伸縮ブームによれば、4段ブー
ム構造が縮小動して第4ブーム内に伸縮シリンダの先端
部があるときには、下面ローラが第4ブームの下壁中間
部の内側壁面及び一対の下壁側部の内側壁面の少なくと
も一方に当接して第4ブームに対する伸縮シリンダの先
端側の移動をガイドする。また、伸縮シリンダの先端部
が第3ブーム内にあるときには、一対の基端ガイドロー
ラが伸縮シリンダの左右両側壁の外側壁面に当接して回
転し、第3ブームに対する伸縮シリンダの先端側の移動
をガイドする。
【0016】このように、伸縮シリンダの先端に幅広の
下面ローラを設け、第3ブームの基端部に一対の基端ガ
イドローラを設けることで、伸縮ブームの全ストローク
において、伸縮シリンダの先端部の移動がガイドされ、
伸縮シリンダの左右方向の振れを防止することができ
る。また、下面ローラの側面の外側に弛んだケーブルが
伸縮ブームの伸長方向と同一方向に延びた状態で存在し
ていても、このケーブルが伸縮シリンダの先端部に引っ
掛かる虞はなく、ケーブルの損傷を未然に防止すること
ができる。
【0017】また、上記構成の伸縮ブームにおいて、4
段ブーム構造が縮小動して下面ローラを第3ブームから
第4ブーム内に移動させる場合、下面ローラが第4ブー
ムの下壁中間部の内側壁面上に移動するように下面ロー
ラの移動を案内するガイドを第3ブームの下壁の内側壁
面に設けてもよい。
【0018】上記構成の伸縮ブームによれば、4段ブー
ム構造が縮小動すると、下面ローラは第3ブームの下壁
の内側壁面上を回転しながら第4ブーム側へ移動する。
このとき、伸縮ブームの先端部が左右方向にずれていて
も下面ローラはガイドにその移内を案内されて第4ブー
ムの下壁中間部の内側壁面上に移動する。このように、
ガイドを設けることで、下面ローラの第4ブームへの移
動がスムースに行なわれ、また左右方向にずれた下面ロ
ーラの位置を容易に修正することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図12に基づいて説明する。本実施の形態
は、車体上に旋回、起伏且つ伸縮動自在に設けられた伸
縮ブームと、伸縮ブームの先端に作業者が搭乗可能で床
面積の大きな作業台とを有した高所作業車の態様を示
す。
【0020】
【第1の実施の形態】本発明における第1の実施の形態
を図1から図8を使用して説明する。最初に、本発明の
実施の形態である伸縮ブームを説明する前に、この伸縮
ブームを搭載した高所作業車を説明する。高所作業車1
は、図1に示すように、車体3の前部に運転キャビン5
を有し、運転キャビン5よりも車両後方側の車体前後の
左右両側部には車体3を持ち上げ支持するアウトリガジ
ャッキ7が取り付けられている。車体後部には旋回台9
が旋回動自在に設けられ、旋回台9の下方の車体3内に
は旋回台9を旋回させる旋回モータ(図示せず)が内蔵
されている。旋回台9の上部には伸縮ブーム30の基端
部が上下方向に揺動自在に枢支され、旋回台9と伸縮ブ
ーム30間には伸縮ブーム30を起伏動させる起伏シリ
ンダ11が枢結されている。
【0021】伸縮ブーム30の先端には垂直ポスト13
が上下方向に揺動自在に枢結され、垂直ポスト13の先
端には作業床の床面積が大きく旋回動可能で伸縮ブーム
30の起伏角度に拘わらず水平状態に保持される作業台
17が取り付けられている。作業台17には伸縮ブーム
30の駆動や作業台17の旋回駆動を操作する操作装置
21が取り付けられている。
【0022】次に、伸縮ブーム30を説明する。伸縮ブ
ーム30は旋回台9に枢結された第1ブーム31と、第
1ブーム31内に伸縮動自在に挿入された第2ブーム3
3と、第2ブーム33内に伸縮動自在に挿入された第3
ブーム35と、第3ブーム35内に伸縮動自在に挿入さ
れた第4ブーム37とを入れ子式に構成した4段ブーム
構造39である。図2に示すように、第1ブーム31、
第2ブーム33、第3ブーム35及び第4ブーム37の
各断面形状は矩形状で互いに相似形であり、最も外側に
配設された第1ブーム31の断面積が最も大きく、第1
ブーム31の内側に配設された第2ブーム33から第4
ブーム37は内側に配設されたブームほどその断面積が
小さくなるように形成されている。ここで、第4ブーム
37の形状について更に詳細に説明し、第1ブーム31
から第3ブーム35の形状は第4ブーム37に準じるの
でその説明は省略する。第4ブーム37は、図5に示す
ように、その下壁37aの中間部に図1に示す4段ブー
ム構造39の延伸方向と同一方向に延びる下壁中間部3
7a1と下壁中間部37a1の左右両側部から斜め外側
上方へ延びる一対の下壁側部37a2とを有している。
一対の下壁側部37a2の各上部に上方へ延びる側壁3
7bが接続され、左右両側の側壁37bの上部間に上壁
37cが接続されている。
【0023】次に、伸縮ブーム30の内部構造を説明す
る。尚、図3は伸縮ブーム30の横断面図を示し、同図
は伸縮ブーム30の構造の理解を容易にするために、伸
縮ブーム30の長手方向に対する幅方向の寸法比を実際
のそれよりも大きくして描かれている。伸縮ブーム30
内には、図3に示すように、伸縮ブーム30の中心軸線
と略同軸の位置に配置された伸縮シリンダ41が設けら
れている。伸縮シリンダ41はピストン部43aから延
びるロッド部43bとを有してなるピストンロッド43
とピストン部43aが摺動可能に嵌入されるシリンダチ
ューブ45とを有して構成されている。シリンダチュー
ブ45の断面形状は円形状である。ロッド部43bの先
端は第1ブーム31の基端側の両側壁31a間に掛け渡
された第1固定軸47の略中央部に枢結され、シリンダ
チューブ45の後端部は第2ブーム33の基端側の両側
壁33aから内側へ突出する一対の第2固定軸49の先
端に枢結されている。このため、伸縮シリンダ41が伸
縮動すると、第2ブーム33が第1ブーム31に対して
移動するように構成されている。
【0024】シリンダチューブ45の先端側の端部に
は、図4に示すように、先端側へ突出するシリンダ先端
ブラケット51が取り付けられている。シリンダ先端ブ
ラケット51は左右方向に所定の間隙を有して先端側へ
突出する一対の保持部材51aを有し、一対の保持部材
51a間の略中央部には水平方向に延びる回転中心軸線
を中心とする大径の第3伸シーブ53が回転自在に取り
付けられ、一対の保持部材51a間の先端部には水平方
向に延びる回転中心軸線を中心とする大径の下面ローラ
55が回転自在に取り付けられている。第3伸シーブ5
3と下面ローラ55間における一対の保持部材51aの
外側壁面には左右方向へ突出する一対の側面ブラケット
57が取り付けられている。一対の側面ブラケット57
の各先端部には上下方向に延びる回転中心軸線を中心と
する小径の側面ローラ59が回転自在に取り付けられて
いる。側面ローラ59の上方の一対の保持部材51a間
には左右方向に延びる回転中心軸線を中心とする小径の
上面ローラ61が回転自在に取り付けられている。
【0025】図5に示すように、一対の側面ローラ59
は第4ブーム37の左右の両側壁37bの内側壁面に当
接しながら回転するような位置に配設されている。ま
た、上面ローラ61と下面ローラ55は、第4ブーム3
7の上壁37c及び下壁37aの下壁中間部37a1の
内側壁面に当接しながら回転するような位置に配設され
ている。
【0026】第3ブーム35の基端部における左右両側
壁の内側壁面には、図6及び図7に示すように、内側へ
突出する一対のローラブラケット63が取り付けられ、
この一対のローラブラケット63の各上部には上下方向
に延びる回転中心軸線を中心とする小径の基端ガイドロ
ーラ65が回転自在に取り付けられている。一対の基端
ガイドローラ65はシリンダチューブ45の左右方向に
おける直径の延長線上であって、シリンダチューブ45
の側壁面から所定の第1間隙g1を有した位置に配設さ
れている。
【0027】図6に示す一対の基端ガイドローラ65の
上方における第3ブーム35内側の両壁面には、先端
部、上端部及び下端部が開口したホースシーブブラケッ
ト67が取り付けられている。ホースシーブブラケット
67内には、図3に示すように、水平方向に延びる回転
中心軸線を中心として回転するホースシーブ69が取り
付けられている。
【0028】次に、図3に示すように、伸縮シリンダ4
1の伸縮動にともなう第2ブーム33の伸縮動に応じて
第3ブーム35を伸縮動させる第1伸縮機構70と、第
3ブーム35の伸縮動に応じて第4ブーム37を伸縮動
させる第2伸縮機構80について説明する。第1伸縮機
構70は第3縮シーブ71と第3伸シーブ53と第3縮
ワイヤ73と第3伸ワイヤ75とを有して構成されてい
る。第3縮シーブ71は、第2ブーム33の基端側の左
右両側壁33aの内側壁面間に取り付けられた第3固定
軸77の左右両端部に回転自在に設けられている。第3
縮シーブ71には第3縮ワイヤ73が掛け回されてお
り、その一端は第1ブーム31の先端側に接続され、他
端は第3ブーム35の後端側に接続されている。第3伸
シーブ53には第3伸ワイヤ75が掛け回されており、
その一端は第3ブーム35の後端側に接続され、他端は
第1ブーム31の後端側に接続されている。
【0029】第2伸縮機構80は、ホースシーブ69と
第4伸シーブ81と第4縮ワイヤ83と第4伸ワイヤ8
5とを有して構成されている。ホースシーブ69の外側
には第4縮ワイヤ83が掛け回されており、その一端は
第3ブーム35の先端側に接続され、他端は第4ブーム
の後端側に接続されている。第4伸シーブ81は、第3
ブーム35の先端側における側壁35aの各内側壁面に
回転自在に取り付けられている。第4伸シーブ81には
第4伸ワイヤ85が掛け回され、その一端は第2ブーム
33の後端側に接続され、他端は第4ブーム37の後端
側に接続されている。
【0030】次に、伸縮ブーム30内に引き回されるホ
ース及び捻回ケーブルについて説明する。ホースは車体
3に設けられた油圧ポンプ(図示せず)から吐出された
作動油を流通させ送油管であり、捻回ケーブルは車体3
に設けられた電源(バッテリ)と作業台17に設けられ
た操作装置21等を電気的に接続させる電線の束であ
る。ホース及び電線は、伸縮ブーム30の左右方向に所
定の間隙を有して整列された状態で伸縮ブーム30の延
伸方向と同一方向に配設されている。以下、整列された
これらホース及び電線をまとめて、単に「ホース等9
0」と記す。
【0031】ホース等90は、図2に示すように、一端
が第1ブーム31の下壁の基端側の下面外側に接続さ
れ、他端が第1ブーム31の下壁31bの下面に沿って
伸縮ブーム30の先端側に延び、第1ブーム31の下面
31bの略中間部に設けられた挿通孔(図示せず)を通
って、第1ブーム31と第2ブーム33間に形成された
第1下部間隙91内を挿通する。第1下部間隙91内を
挿通したホース等90はその向きを上方に変え、第1ブ
ーム31と第2ブーム33間に形成された第1上部間隙
92内を通って第1ブーム31の先端側から延出して反
転し、第2ブーム33と第3ブーム35間に形成された
第2上部間隙93内を通って図6に示すホースシーブブ
ラケット67まで延び、図3に示すホースシーブ69に
掛け回して反転して第3ブーム35及び第4ブーム37
内を通って第4ブーム37の先端内側に接続される。
【0032】次に、本発明の実施の形態である伸縮ブー
ム30の作用について、伸縮ブーム30を全縮の状態か
ら伸長させる場合について説明する。最初に、図1に示
すアウトリガジャッキ7を張り出して車体3を持ち上げ
支持させた後に、図示しない作業者が作業台17に搭乗
し、操作装置21を操作して伸縮ブーム30を起伏動さ
せるとともに伸長動させる。
【0033】ここで、伸縮ブーム30の伸長動について
図3を使用して詳細に説明する。同図に示すように、図
1に示す操作装置21により伸縮ブーム30を伸長動さ
せる操作が行なわれると伸縮シリンダ41が伸長動す
る。伸縮シリンダ41の伸長動によりシリンダチューブ
45がロッド部43bの先端部から離反する方向へ移動
し、第2ブーム33が第1ブーム31の先端から突出す
る方向へ移動する。これと同時に、第3伸シーブ53に
掛け回された第3伸ワイヤ75により第3ブーム35の
後端部が第2ブーム33の先端側に引き寄せられる。ま
た、第4伸シーブ81に掛け回された第4伸ワイヤ85
により第4ブーム37の後端が第3ブーム35の先端側
に引き寄せられる。その結果、伸縮ブーム30全体が伸
長動する。
【0034】ここで、伸縮シリンダ41の伸長量をXと
すると、第2ブーム33の第1ブーム31に対する突出
量は同じXとなり、第3ブーム35の第1ブーム31に
対する突出量は2Xとなり、第4ブーム37の第1ブー
ム31に対する突出量は3Xとなる。その結果、第4ブ
ーム37の第1ブーム31に対する突出量は伸縮シリン
ダ41の伸長量よりも大きくなり、シリンダチューブ4
5の先端に取り付けられた上面ローラ61、下面ローラ
55及び一対の側面ローラ59(以下、これらをまとめ
て「先端ローラ等62」と記す。)は伸縮ブーム30の
先端側へ移動するとともに、第4ブーム37の基端側へ
相対移動することになる。
【0035】先端ローラ等62が第4ブーム37の基端
側へ相対移動する場合、図5に示すように、上面ローラ
61及び下面ローラ55は第4ブーム37の上壁37c
の内側壁面及び下壁中間部37a1の内側壁面に当接し
た状態で回転し、且つ一対の側面ローラ59は第4ブー
ム37の両側側壁37bの内側壁面に当接した状態で回
転するので、シリンダチューブ45の移動はこれらのロ
ーラにガイドされながら第4ブーム37の基端側へ移動
する。その結果、シリンダチューブ45が第4ブーム3
7の左右一対の側壁37b、上壁37c及び下壁37a
の各内側壁面等に当接することはない。
【0036】そして、伸縮シリンダ41が更に伸長動し
て、先端ローラ等62が第4ブーム37の基端側へ相対
移動すると、図8に示すように、先端ローラ等62が第
4ブーム37の後端から第3ブーム35内に移動する。
このとき、第3ブーム35内の貫通孔35dの大きさは
第4ブーム37の貫通孔37dよりも大きいので、先端
ローラ等62が第3ブーム35内に移動すると、一対の
側面ローラ59と第3ブーム35の左右両側壁35aの
内側壁面間に隙間(以下、この隙間を「第2間隙g2」
と記す。)が形成される。このため、シリンダチューブ
45の先端部は左右方向に振れる虞が生じ、その振れが
大きくなった状態で伸縮ブーム30を縮小動させると、
先端ローラ等62が第4ブーム37の基端や伸縮ブーム
30内に取り付けた部品(図示せず)に引っ掛かる虞が
ある。そこで、先端ローラ等62が第3ブーム35内に
移動したときにシリンダチューブ45の左右方向の振れ
を防止するため、図6に示す一対の基端ガイドローラ6
5が第3ブーム35の基端内側の側壁35aに設けられ
ているのである。
【0037】そこで、伸縮シリンダ41が伸長動して先
端ローラ等62が第3ブーム35内に移動して、図7に
示すように、シリンダチューブ45が左右方向に振れよ
うとすると、第1間隙g1は第2間隙g2よりも小さい
ので、一対の側面ローラ59が第3ブーム35の左右両
側壁35aの内側壁面に当接する前にシリンダチューブ
45の左右両側壁の外側壁面が一対の基端ガイドローラ
65に当接する。その結果、シリンダチューブ45の先
端部が第3ブーム35の基端側に相対移動しても、一対
の基端ガイドローラ65がシリンダチューブ45の左右
方向の振れを防止するので、シリンダチューブ45の先
端部が大きく左右方向に振れることはない。
【0038】このように、図7及び図8に示すように、
全縮状態にある伸縮ブーム30を全伸長の状態にさせる
場合、先端ローラ等62が第4ブーム37内にあるとき
には一対の側面ローラ59がシリンダチューブ45の左
右方向の振れを防止し、先端ローラ等62が第3ブーム
35内にあるときには一対の基端ガイドローラ65がシ
リンダチューブ45の左右方向の振れを防止する。この
ため、伸縮ブーム30を伸長動させる全ストロークにお
いて、シリンダチューブ45の左右方向の振れを防止す
ることができる。
【0039】尚、伸縮ブーム30が全伸長されている状
態から縮小動させて全縮の状態にされる場合の作用は、
前述した伸縮ブーム30を全伸長させる場合の作用に準
じるので、その説明は省略する。その結果、伸縮ブーム
30を伸縮動させる全ストロークにおいて、シリンダチ
ューブ45の左右方向の振れを防止することができる。
【0040】
【第2の実施の形態】次に、本発明の第2の実施の形態
を図9から図12を使用して説明する。尚、第2の実施
の形態においては第1の実施の形態との相違点のみを説
明し、第1の実施の形態と同一態様部分については同一
符号を附してその説明を省略する。図9に示すように、
シリンダ先端ブラケット51の一対の保持部材51a間
の先端部には、水平方向に延びる回転中心軸線を中心と
し左右方向の幅寸法が大きな下面ローラ95が回転自在
に取り付けられ、図4に示す一対の側面ローラ59は省
略されている。下面ローラ95は、図10に示すよう
に、第4ブーム37の下壁37aにおける下壁中間部3
7a1の左右方向の幅Bよりも若干大きめな寸法Cを有
し、下面ローラ95の下端側の両側部は一対の下壁側部
37a2の内側壁面に接触した状態にある。
【0041】図11に示すように、第3ブーム35内の
下壁中間部37a1の略中央部の上側壁面には下面ロー
ラ95の移動を案内する下面ローラガイド96が取り付
けられている。下面ローラガイド96は、図12に示す
ように、底板96aと底板96aの左右両端部から上方
へ突出した突出部96bとを有してなる。下面ローラガ
イド96の先端部における左右一対の突出部96b間の
間隙Dは図10に示す先端ローラ95の幅寸法Cよりも
若干大きめであり、下面ローラガイド96の後端部にお
ける左右一対の突出部96b間の間隙は下面ローラガイ
ド96の先端部から後側に進むに従って漸次拡開してラ
ッパ形状をなしている。下面ローラガイド96の先端部
における底板96aの上面は寸法H1を有した位置に形
成されている。下面ローラガイド96の後端部の底板9
6aは先端部における底板96aの上面端部から後端側
に進むに従って下方へ傾斜する傾斜面96cが形成され
ている。尚、下面ローラガイド96の高さ寸法H2は第
4ブーム37と第3ブーム35間の上下方向に形成され
る図2に示す第2下部間隙87よりも小さいように形成
されている。
【0042】また、図11に示すように、第3ブーム3
5内であって下面ローラガイド96の上方の上壁35c
の内側壁面には上面ローラガイド98が取り付けられて
いる。上面ローラガイド98は下面ローラガイド96と
同様の構成であり、図12に示すように、突出部98b
を下方へ向けた状態で第3ブーム35の内側に取り付け
られている。上面ローラガイド98の先端部の左右一対
の突出部98b間の間隙Dは図10に示す上面ローラ6
1の幅寸法Eよりも若干大きめであり、上面ローラガイ
ド98の高さ寸法H2は図2に示す第4ブーム37と第
3ブーム35間の上下方向に形成される第3上部間隙9
4よりも小さいように形成されている。
【0043】次に、本発明における第2の実施の形態の
作用について伸縮ブーム30を伸縮動させる場合につい
て説明する。最初に、伸縮ブーム30を伸長動させる場
合について説明する。図11に示すように、伸縮シリン
ダ41が伸長動すると、第3ブーム35と第4ブーム3
7の伸長動にともなって図3に示すホースシーブ69に
掛け回されたホース等90が第3ブーム35及び第4ブ
ーム37内に繰り出され、長いスパンを有した状態で第
4ブーム37の先端部と第3ブーム35の基端部に取り
付けられたホースシーブ69間に張り渡される。ここ
で、第4ブーム37内には伸縮ブーム30の伸長方向に
所定の間隙を有して配置された複数の支持ピン88が取
り付けられているので、第4ブーム37内に張り渡され
たホース等90は複数の支持ピン88で支持され、支持
ピン88よりも下方にホース等90が大きく垂れ下がる
ことはない。
【0044】一方、ホース等90のうち捻回ケーブル9
0aは繰り返し伸縮動を行なうと伸びて垂れ下がる性質
を有し、また、第4ブーム37内に設けられた支持ピン
88を第3ブーム35内に取り付けることは困難である
ので、第3ブーム35内に張り渡されたホース等90の
うちの捻回ケーブル90aは下方へ垂れ下がる。その結
果、図10に示すように、下面ローラ95の両側部の外
側に捻回ケーブル90aが通ることになる。
【0045】しかしながら、下面ローラ95の左右両側
部の外側には図4に示す側面ローラ59は省略されてい
るので、垂れ下がった捻回ケーブル90aが引っ掛かる
対象物は存在しない。このため、捻回ケーブル90aが
損傷する虞を未然に防止することができる。
【0046】次に、全伸長の状態にある伸縮ブーム30
を縮小動させる場合について説明する。図11に示す全
伸長の状態にある伸縮ブーム30において、伸縮シリン
ダ41が縮小動すると、第4ブーム37、第3ブーム3
5及び第2ブーム33が伸縮ブーム30の基端側へ移動
し、シリンダチューブ45の先端に取り付けられた下面
ローラ95及び上面ローラ61は第3ブーム35内を通
ってその先端側へ相対移動する。そして、下面ローラ9
5は図12に示す下面ローラガイド96の傾斜面96c
上を移動する。このとき、下面ローラ95は一対の突出
部96bの内側に摺接しながらその移動が案内され、下
面ローラガイド96の先端側の一対の突出部96b間に
移動する。そして、下面ローラ95は下面ローラガイド
96の先端部内を移動して、図10に示す第4ブーム3
7の下壁中間部37a1の内側壁面上に移動する。これ
と同時に、上面ローラ61も下面ローラ95と同様に、
図12に示す上面ローラガイド98を通ってその移動を
案内されながら第4ブーム37内に移動する。その結
果、図11に示すシリンダチューブ45は捻られること
なく延びた状態でシリンダチューブ45の先端部が第4
ブーム37内に移動する。
【0047】そして、第4ブーム37内に移動した下面
ローラ95は、図10に示すように、その下端部の左右
両端部が左右一対の下壁側部37a2の内側壁面に接触
した状態にあるので、下面ローラ95は下壁中間部37
a1の内側壁面上をまっすぐに移動する。このとき、下
面ローラ95に左右方向の力が作用した場合でも、左右
一対の下壁側部37a2が下面ローラ95の左右方向の
移動を阻止するので、下面ローラ95が下壁中間部37
a1から左右方向に振れることはない。その結果、図1
1に示すシリンダチューブ45の先端部が左右方向に振
れる事態を未然に防止することができ、シリンダチュー
ブ45の先端部がホース等90に接触してこれらを損傷
させる虞もない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
4段ブーム構造が縮小動して伸縮シリンダの先端部が第
4ブーム内にあるときは、一対の先端ガイドローラが第
4ブームの左右両側壁の内側壁面に当接して回転し、第
4ブームに対して伸縮シリンダの移動をガイドし、ま
た、4段ブーム構造が伸長動して伸縮シリンダの先端部
が第3ブーム内にあるときは、一対の基端ガイドローラ
が伸縮シリンダの左右両側壁の外側壁面に当接して回転
し、第3ブームに対して伸縮シリンダの先端側の移動を
ガイドすることで、伸縮ブームが全縮の状態から全伸長
の状態に渡って、伸縮シリンダの先端部の移動をガイド
することができ、伸縮ブームの全ストロークにおいて、
伸縮シリンダの先端部の位置が左右方向にずれて伸縮シ
リンダが第4ブーム等に当接する虞を未然に防止するこ
とができる。
【0049】また、本発明によれば、4段ブーム構造が
縮小動して第4ブーム内に伸縮シリンダの先端部がある
ときは、下面ローラが第4ブームの下壁中間部の内側壁
面に当接し且つ一対の下壁側部の内側壁面に当接するこ
とで、一つの下面ローラにより伸縮シリンダ先端部の下
方向及び左右方向の移動をガイドすることができ、下面
ローラの両側面の外側に弛んだケーブルが伸縮ブームの
伸長方向と同一方向に延びた状態で配設されていても、
このケーブルが伸縮シリンダの先端部に引っ掛かる虞は
なく、ケーブルの損傷を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態における伸縮ブ
ームを有した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態における伸縮ブ
ームの内部構造を示す図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態における伸縮ブ
ームの横断面図を示す。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態における先端ロ
ーラ等の斜視図を示す。
【図5】本発明に係る第1の実施の形態における第4ブ
ーム内に移動した先端ローラ等の斜視図を示す。
【図6】本発明に係る第1の実施の形態における第3ブ
ームの基端側から見た斜視図を示す。
【図7】本発明に係る第1の実施の形態における伸縮ブ
ームの作用を説明するための伸縮ブームの平面図を示
す。
【図8】本発明に係る第1の実施の形態における伸縮ブ
ームの作用を説明するための伸縮ブームの平面図を示
す。
【図9】本発明に係る第2の実施の形態における先端ロ
ーラを有したシリンダチューブの先端部の斜視図を示
す。
【図10】本発明に係る第2の実施の形態における第4
ブームの断面図を示す。
【図11】本発明に係る第2の実施の形態における伸縮
ブームの作用を説明するための伸縮ブームの正面図を示
す。
【図12】本発明に係る第2の実施の形態における下面
ローラガイド及び上面ローラガイドの斜視図を示す。
【符号の説明】
30 伸縮ブーム 31 第1ブーム 33 第2ブーム 35 第3ブーム 37 第4ブーム 37a1 下壁中間部 37a2 下壁側部 39 4段ブーム構造 41 伸縮シリンダ 43 ピストンロッド 43a ピストン部 43b ロッド部 45 シリンダチューブ 59 側面ローラ(側面ガイドローラ) 65 基端ガイドローラ 70 第1伸縮機構 80 第2伸縮機構 95 下面ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F205 AA05 AC01 CA03 CB03 CB14 CB18 3F333 AA08 AB04 AC02 BA12 BD02 BF03 BG04 CB12 DA02 DB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ブームと、前記第1ブーム内に伸縮
    動自在に挿入された第2ブームと、前記第2ブーム内に
    伸縮動自在に挿入された第3ブームと、前記第3ブーム
    内に伸縮動自在に挿入された第4ブームとを入れ子式に
    構成した4段ブーム構造と、 一端側を前記第1ブームの内側基端部に連結し、他端側
    を前記第2ブームの内側基端部に連結して前記第3ブー
    ム及び前記第4ブーム内に突出入自在に設けられた伸縮
    シリンダと、 前記伸縮シリンダの伸縮動にともなう前記第2ブームの
    伸縮動に応じて前記第3ブームを伸縮動させる第1伸縮
    機構と、 前記第3ブームの伸縮動に応じて前記第4ブームを伸縮
    動させる第2伸縮機構とを有する伸縮ブームであって、 前記伸縮シリンダの先端側の端部に左右方向に突出して
    回転自在に設けられ、前記4段ブーム構造が縮小動して
    前記伸縮シリンダの先端部が前記第4ブーム内にあると
    きに前記第4ブームの左右両側壁の内側壁面に当接して
    前記伸縮シリンダの移動をガイドする一対の先端ガイド
    ローラと、 前記第3ブームの基端側における左右両側壁の内側壁面
    から内側に突出して回転自在に設けられ、前記4段ブー
    ム構造が伸長動して前記伸縮シリンダの先端部が前記第
    3ブーム内にあるときに前記伸縮シリンダの左右両側壁
    の外側壁面に当接して前記伸縮シリンダの移動をガイド
    する一対の基端ガイドローラとを有することを特徴とす
    る伸縮ブーム。
  2. 【請求項2】 第1ブームと、前記第1ブーム内に伸縮
    動自在に挿入された第2ブームと、前記第2ブーム内に
    伸縮動自在に挿入された第3ブームと、前記第3ブーム
    内に伸縮動自在に挿入された第4ブームとを入れ子式に
    構成した4段ブーム構造と、 一端側を前記第1ブームの内側基端部に連結し、他端側
    を前記第2ブームの内側基端部に連結して前記第3ブー
    ム及び前記第4ブーム内に突出入自在に設けられた伸縮
    シリンダと、 前記伸縮シリンダの伸縮動にともなう前記第2ブームの
    伸縮動に応じて前記第3ブームを伸縮動させる第1伸縮
    機構と、 前記第3ブームの伸縮動に応じて前記第4ブームを伸縮
    動させる第2伸縮機構とを有する伸縮ブームであって、 前記第4ブームの下壁は中間部に前記4段ブーム構造の
    伸縮方向と同一方向に延びる下壁中間部と前記下壁中間
    部の左右両側部から斜め外側上方へ延びる一対の下壁側
    部とを有し、 前記伸縮シリンダの先端側の端部に回転自在に設けら
    れ、前記4段ブーム構造が縮小動して前記第4ブーム内
    に前記伸縮シリンダの先端部があるときに前記第4ブー
    ムの前記下壁中間部の内側壁面及び前記一対の下壁側部
    の内側壁面の少なくとも一方に当接する下面ローラを有
    することを特徴とする伸縮ブーム。
  3. 【請求項3】 前記第3ブームの基端側における左右両
    側壁の内側壁面から内側に突出して回転自在に設けら
    れ、前記4段ブーム構造が伸長動されて前記伸縮シリン
    ダの先端部が前記第3ブーム内にあるときに前記伸縮シ
    リンダの左右両側壁の外側壁面に当接して前記伸縮ブー
    ムの移動をガイドする一対の基端ガイドローラを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の伸縮ブーム。
  4. 【請求項4】 前記4段ブーム構造が縮小動して前記下
    面ローラを前記第3ブームから前記第4ブーム内に移動
    させる場合、前記下面ローラが前記第4ブームの前記下
    壁中間部の内側壁面上に移動するように前記下面ローラ
    の移動を案内するガイドを前記第3ブームの前記下壁の
    内側壁面に有することを特徴とする請求項2又は3記載
    の伸縮ブーム。
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