JP2002125337A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2002125337A JP2000316515A JP2000316515A JP2002125337A JP 2002125337 A JP2002125337 A JP 2002125337A JP 2000316515 A JP2000316515 A JP 2000316515A JP 2000316515 A JP2000316515 A JP 2000316515A JP 2002125337 A JP2002125337 A JP 2002125337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、素線の熱伝導面を大きくし、優
れた冷却効果を実現して固定子の温度上昇を抑えること
ができる車両用交流発電機を得る。 【解決手段】 固定子巻線12のコイルエンド群12
f、12rをローリング成形し、コイルエンドに周方向
に滑らかな熱伝導面を形成している。冷却水15を流通
する流通路25、26がフロントおよびリヤブラケット
1、2に設けられている。さらに、熱伝導充填材23が
コイルエンド群12f、12rとフロントおよびリヤブ
ラケット1、2との間に充填されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液状冷媒により
発熱部を冷却する車両用交流発電機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機においては、回転子巻
線、固定子巻線、整流器、電圧調整器などの発熱部品が
搭載されており、特に最大の発熱部品である固定子巻線
で発生する熱を効率的に放熱して、固定子巻線の温度上
昇を抑えることが高性能を実現する上で重要となってい
る。従来、車両用交流発電機においては、水などの液状
冷媒の流通路をブラケット内に構築し、合成樹脂などか
らなる絶縁充填材を固定子巻線のコイルエンド群とブラ
ケットとの間に充填し、固定子巻線で発生する熱を絶縁
充填材を介してブラケットに伝達させ、ブラケット内の
流通路を流れる液状冷媒に吸熱させて、固定子巻線の温
度上昇を抑えることが、例えば特公平5−16261号
公報に提案されている。また、水などの液状冷媒の流通
路を構成するチューブをブラケット内に埋設し、そのチ
ューブの一部をブラケットから延出させて固定子巻線の
コイルエンド群に密接させ、固定子巻線で発生する熱を
チューブ内を流れる液状冷媒に吸熱させて、固定子巻線
の温度上昇を抑えることが、例えば日本国特許第284
2500号に提案されている。
【0003】ここで、従来の固定子の構造について図2
3を参照しつつ説明する。固定子100は、図23に示
されるように、軸方向に延びるスロット101aが周方
向に所定ピッチで形成された積層鉄心からなる円筒状の
固定子鉄心101と、この固定子鉄心101に巻装され
た固定子巻線102とから構成されている。この固定子
巻線102は、3相の巻線からなる。各相の巻線は、絶
縁被覆された1本の円形断面の銅細線を3スロットピッ
チで波巻きに所定回数巻回して全体が円筒状の巻線アッ
センブリに作製されている。そして、この3つの巻線ア
ッセンブリが、周方向に1スロットピッチずらされて、
径方向に3層に重ねられる。ついで、3つの巻線アッセ
ンブリは径を狭められて固定子鉄心101内に挿入さ
れ、その後スロット開口側から各スロット101a内に
押し入れられて、固定子100が作製される。
【0004】このように作製された従来の固定子100
においては、固定子巻線102を構成する巻線アッセン
ブリは径を狭められて固定子鉄心101内に挿入され、
さらにスロット開口側から各スロット101a内に押し
入れられているので、1つのスロット101aから引き
出されて3スロット離れたもう1つのスロット101a
に引き入れられた銅細線の束からなるコイルエンドは変
形され、さらにスロット101aからの引き出し部(ス
ロットへの引き入れ部)で径方向に重なっている。その
結果、固定子巻線102のコイルエンド群の外周面は、
周方向に大きな凹凸を有してしまっている。また、銅細
線の位置がコイルエンド内で特定されないので、コイル
エンドの表面には大きな凹凸が生じている。さらに、コ
イルエンドが銅細線の束となっているので、銅細線同士
がコイルエンド内で互いに密接せず、コイルエンド内で
の熱伝導性が悪化している。
【0005】このように構成された固定子100が搭載
された車両用交流発電機において、特公平5−1626
1号公報に提案されている冷却構造を採った場合、コイ
ルエンド群の外周面と絶縁充填材とが部分的に接触して
いる。そして、コイルエンド群の外周面が周方向に凹凸
を有し、さらにコイルエンドの表面が凹凸を有している
ので、固定子巻線102で発生した熱は、主に、コイル
エンドの銅細線から直接、あるいは、銅細線と絶縁充填
材との間の隙間内の空気を介する2系統の熱伝導経路を
採って絶縁充填材に伝達され、さらにブラケットに伝達
されて液状冷媒に吸熱され、固定子100が冷却され
る。また、この固定子100が搭載された車両用交流発
電機において、日本国特許第2842500号に提案さ
れている冷却構造を採った場合、コイルエンド群の外周
面とチューブとが部分的に接触している。そして、コイ
ルエンド群の外周面が周方向に凹凸を有し、さらにコイ
ルエンドの表面が凹凸を有しているので、固定子巻線1
02で発生した熱は、主に、コイルエンドの銅細線から
直接、あるいは、銅細線とチューブとの間の隙間内の空
気を介する2系統の熱伝導経路を採ってチューブに伝達
されて、液状冷媒に吸熱され、固定子100が冷却され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用交流発電
機では、固定子巻線102のコイルエンド群の外周面が
周方向に大きな凹凸を有し、さらにコイルエンドの表面
が大きな凹凸を有しているので、特公平5−16261
号公報や日本国特許第2842500号に提案されてい
る冷却構造を採った場合、コイルエンド群の外周面を構
成する銅細線と絶縁充填材やチューブとの熱的接触が不
十分となり、十分な冷却効果が得られないという課題が
あった。さらに、銅細線同士がコイルエンド内で互いに
密接していないので、コイルエンド内での熱伝導性が悪
化し、十分な冷却効果が得られないという課題があっ
た。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、固定子鉄心の径方向外方に面
し、かつ、固定子鉄心の端面近傍から頂部に至るコイル
エンドの外表面の固定子鉄心の径方向における所定領域
が周方向に滑らかな熱伝導面を構成し、コイルエンドと
熱伝導充填材やチューブとの熱的接触性を高め、優れた
冷却効果を実現して固定子の温度上昇を抑えることがで
きる交流発電機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る交流発電
機は、軸方向に延びるスロットが周方向に所定ピッチで
形成された固定子鉄心および該固定子鉄心に巻装された
固定子巻線を有する固定子と、この固定子の内周側に回
転可能に配設された回転子と、上記固定子と上記回転子
とを支持するブラケットとを備えた車両用交流発電機に
おいて、上記固定子巻線のコイルエンド群は、上記固定
子鉄心の端面側の上記スロット外で折り返されてなるコ
イルエンドが周方向に配列されて構成され、上記固定子
鉄心の径方向外方に面し、かつ、上記固定子鉄心の端面
近傍から頂部に至る上記コイルエンドの外表面の上記固
定子鉄心の径方向における所定領域が周方向に滑らかな
熱伝導面を構成し、上記熱伝導面から熱伝導された上記
固定子で発生する熱を吸熱する液状冷媒の流通路が設け
られているものである。
【0009】また、上記流通路は上記ブラケット内に形
成され、熱伝導性樹脂が上記コイルエンド群と上記ブラ
ケットとの間に上記熱伝導面と略接触状態に充填されて
いるものである。
【0010】また、上記流通路は熱伝導性部材からなる
チューブで構成され、該チューブの一部が上記コイルエ
ンド群の上記熱伝導面と略接触状態に配設されているも
のである。
【0011】また、上記固定子巻線は、素線を所定スロ
ット数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と
外層とを交互に採るように巻装して構成された巻線を複
数有し、上記固定子鉄心の端面側の上記スロット外で折
り返された上記素線のターン部が上記コイルエンドを形
成し、周方向に略一様に並んで上記コイルエンド群を構
成しているものである。
【0012】また、上記ターン部は径方向に複数列に並
んで周方向に配列され、径方向に隣り合う上記ターン部
は互いに略接触しているものである。
【0013】また、上記素線は矩形断面形状に形成さ
れ、上記熱伝導面が上記素線の平坦な一側面で構成され
ているものである。
【0014】また、上記ターン部は、上記スロットから
の延出部と折り返し部との中間部が互いに近接して周方
向に配列されているものである。
【0015】また、樹脂が上記素線の表面と同一面位置
となるように上記ターン部間に充填され、上記熱伝導面
が上記素線の表面と上記樹脂の表面とからなる平滑面に
構成されているものである。
【0016】また、上記素線が連続線である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用交流発電機を示す縦断面図、図2は図1に示される
車両用交流発電機をリヤ側から見た一部破断平面図であ
る。図1および図2において、シャフト6が、アルミニ
ウム製のフロントブラケット1およびリヤブラケット2
に軸受3を介して回転可能に支持されている。このシャ
フト6のフロント側端部にはプーリ4が固着され、エン
ジンの回転トルクをベルト(図示せず)を介してシャフト
6に伝達できるようになっている。回転子7は、シャフ
ト6に固着された磁極鉄心8と、リヤブラケット2に固
着された固定側磁極鉄心8aと、固定側磁極鉄心8aに
保持された励磁巻線9とから構成されている。そして、
ブラケット1、2内の空気撹拌用のファン5が磁極鉄心
8のフロント側端面に固着されている。固定子10は、
固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装された固定子
巻線12とから構成され、回転子7の外周側を覆うよう
にフロントブラケット1およびリヤブラケット2に固着
されている。アルミニウム製のブラケットカバー13が
リヤブラケット2に取り付けられ、シール14によりリ
ヤブラケット2に凹設された流通路25を液密保持して
いる。そして、流入管16および流出管17が流通路2
5に連結されるようにリヤブラケット2に設けられてい
る。この流通路25は、一端が流入管16に連結されて
リヤブラケット2のブラケットカバー13側に配置され
た流通路25aと、一端が連通孔25bを介して流通路
25aの他端に連通され、他端が流出管17に連結され
て、コイルエンド群12rの頂部に対向するようにリヤ
ブラケット2の回転子7側に円環状に配置された流通路
25cとから構成されている。また、流通路26が固定
子巻線12のフロント側コイルエンド群12fを周方向
に取り囲むように円環状にフロントブラケット1に設け
られており、この流通路26の両端が連通管(図示せ
ず)により流通路25cの両端に連結されている。整流
器18がヒートシンク19を介してブラケットカバー1
3に固着され、電圧調整器20がヒートシンク21を介
してブラケットカバー13に固着されている。そして、
保護カバー22が整流器18および電圧調整器20を覆
うようにリヤブラケット2に取り付けられている。さら
に、熱伝導性樹脂、例えばシリコーン樹脂からなる熱伝
導充填材23が固定子巻線12のフロント側およびリヤ
側コイルエンド群12f、12rとフロントブラケット
1およびリヤブラケット2との間に充填されている。
【0018】固定子10は、図3に示されるように、軸
方向に延びるスロット11aが周方向に所定ピッチで形
成された積層鉄心からなる円筒状の固定子鉄心11と、
この固定子鉄心11に巻装された固定子巻線12とから
構成されている。固定子巻線12のコイルエンド群12
f、12rは、1つのスロット11aから延出し、固定
子鉄心11の端面側で折り返されて所定スロット数離れ
た他のスロット11aに入るコイルエンド12aが周方
向に配列されて構成されている。そして、コイルエンド
12aの外周面が周方向に滑らかな熱伝導面28を形成
している。
【0019】ここで、固定子10の作製手順について図
4乃至図6を参照しつつ説明する。なお、素線として絶
縁被覆された円形断面の銅細線29を用いている。ま
ず、1本の銅細線29を3スロットピッチで波巻きに所
定回数巻回して全体を円筒状とする巻線アッセンブリ3
0Aが作製される。同様にして、巻線アッセンブリ30
B、30Cが作製される。そして、3つの巻線アッセン
ブリ30A、30B、30Cが、周方向に1スロットピ
ッチずらされて、径方向に3層に重ねられる。ついで、
図4に示されるように、3つの巻線アッセンブリ30
A、30B、30Cは径を狭められて固定子鉄心11内
に挿入され、その後スロット開口側から各スロット11
a内に押し入れられて、固定子10aが作製される。な
お、図示していないが、インシュレータがスロット11
a内に装着され、固定子鉄心11と固定子巻線12と間
の電気的絶縁を確保している。
【0020】このように作製された固定子10aの固定
子巻線12は、図5に示されるように、1つのスロット
11aから引き出されて3スロット離れたもう1つのス
ロット11aに引き入れられた銅細線29の束からなる
コイルエンド12aは変形され、さらにスロット11a
からの引き出し部(スロットへの引き入れ部)で径方向
に重なっている。その結果、固定子巻線12のコイルエ
ンド群の外周面は、図23に示される従来の固定子10
0と同様に、周方向に大きな凹凸を有してしまってい
る。また、銅細線29の位置がコイルエンド12a内で
特定されないので、コイルエンド12aの表面には大き
な凹凸が生じている。さらに、銅細線29同士がコイル
エンド12a内で互いに密接していないので、コイルエ
ンド12a内での熱伝導性が悪化している。
【0021】ついで、図6に示されるように、ローラ3
1を径方向外側からコイルエンド群12f、12rに押
し付けつつ、ローラ31を回転させて、コイルエンド群
12f、12rをローリング成形する。これにより、コ
イルエンド群12f、12rの外周面のローラ31との
当接領域において、周方向の凹凸がローラ31によりな
らされ、図3に示される固定子10が得られる。この固
定子10では、コイルエンド12aを構成する銅細線2
9の束の外表面が周方向に一様に整形され、さらに、コ
イルエンド群12f、12の外周面が周方向に一様に整
形されている。そして、周方向に一様に整形されたコイ
ルエンド12aの外表面が滑らかな熱伝導面28を構成
している。さらに、コイルエンド群12f、12rの外
周面は、コイルエンド12a間の凹凸がなくなり、周方
向に滑らかな面(熱伝導面)に形成されている。そこ
で、フロント側およびリヤ側コイルエンド群12f、1
2rとフロントブラケット1およびリヤブラケット2と
の間に充填されている熱伝導充填材23は、コイルエン
ド12aの熱伝導面28に密接して十分な熱的接触が確
保されている。また、コイルエンド群12f、12rを
ローリング成形することにより、コイルエンド12a内
の銅細線29同士が互いに密接するようになり、コイル
エンド12a内の熱伝導性が高められる。
【0022】つぎに、このように構成された車両用交流
発電機における冷却作用について説明する。車両の機関
の回転トルクがベルトおよびプーリ4を介してシャフト
6に伝達され、ファン5が回転駆動され、フロントブラ
ケット1およびリヤブラケット2内の空気が撹拌され
る。また、液状冷媒としての冷却水15が流入管16か
ら流通路25内に流入し、図2に矢印で示されるように
流通路25a内を流通した後、連通孔25bから流通路
25c内に流入し、流通路25c内を流通した後、流出
管17から流出される。そして、流通路25c内に流入
した冷却水15の一部が、連通管を介して流通路26内
に流入し、流通路26内を流通した後、連通管を介して
流通路25cに流入し、流通路25c内を流通した冷却
水15に合流して、流出管17から流出される。この
時、整流器18および電圧調整器20で発生した熱は、
各ヒートシンク19、21を介してブラケットカバー1
3に伝達され、流通路25a内を流通する冷却水15に
吸熱される。また、リヤ側の軸受3で発生した熱は、リ
ヤブラケット2に伝達され、流通路25a内を流通する
冷却水15に吸熱される。また、フロント側の軸受3で
発生した熱は、フロントブラケット1に伝達され、流通
路26内を流通する冷却水15に吸熱される。さらに、
固定子巻線12で発生した熱は、フロント側およびリヤ
側コイルエンド群12f、12rを構成するコイルエン
ド12aの熱伝導面28から熱伝導充填材23に伝達さ
れ、さらに熱伝導充填材23からブラケット1、2に伝
達されて、流通路25c、26内を流通する冷却水15
に吸熱される。
【0023】このように、この実施の形態1によれば、
冷却水15の流通路25、26がフロントブラケット1
およびリヤブラケット2に設けられ、コイルエンド群1
2f、12rをローリング成形することによりコイルエ
ンド12aの外表面を周方向に一様に整形して熱伝導面
28を形成し、熱伝導充填材23がコイルエンド群12
f、12rの外周面とフロントブラケット1およびリヤ
ブラケット2との間に充填されている。そこで、熱伝導
充填材23が熱伝導面28と密接状態を確保してコイル
エンド群12f、12rとブラケット1、2との間に充
填されている。また、コイルエンド群12f、12rを
ローリング成形することにより、コイルエンド12a内
の銅細線19が互いに密接している。これにより、コイ
ルエンド群12f、12rと熱伝導充填材23との間の
熱的接続が十分に確保され、固定子巻線12で発生した
熱はコイルエンド12a内を径方向外方に熱伝導されて
熱伝導面28に導かれ、熱伝導面28から熱伝導充填材
23に効率的に熱伝導されるので、固定子巻線12の温
度上昇が抑えられ、固定子10の冷却効率が向上され
る。そして、車両用交流発電機において最も発熱量の大
きい固定子10の温度上昇が抑えられるので、車両用交
流発電機が過度に加熱されず、高性能、例えば高出力を
実現することができる。
【0024】実施の形態2.上記実施の形態1では、素
線として銅細線29を用いるものとしているが、この実
施の形態2では、素線として絶縁被覆された矩形断面の
銅材を略U字状に折り曲げ成形された導体セグメント4
0を用いるものとしている。また、上記実施の形態1で
は、毎極毎相当たりのスロット数が1の固定子を用いる
ものとしているが、この実施の形態2では、毎極毎相当
たりのスロット数が2の固定子を用いるものとしてい
る。
【0025】図7はこの発明の実施の形態2に係る車両
用交流発電機に適用される固定子を示す斜視図、図8お
よび図9はそれぞれ図7に示される固定子の固定子巻線
の巻線構造を説明する要部斜視図である。ここで、説明
の便宜上、スロット11a内における導体セグメント4
0の挿入位置をスロット深さ方向に関して1番地、2番
地、3番地および4番地とする。図7において、略U字
状に成形された導体セグメント40は、固定子鉄心11
Aのリヤ側から6スロット離れたスロット11aの各対
に2本づつ挿入されている。即ち、1本の導体セグメン
ト40は、1つのスロット11a内の2番地と、このス
ロット11aから時計回りに6スロット離れたもう1つ
のスロット11a内の1番地とに挿入され、もう1本の
導体セグメント40は、1つのスロット11a内の4番
地と、このスロット11aから時計回りに6スロット離
れたもう1つのスロット11a内の3番地とに挿入され
ている。これにより、各スロット11a内には4本の導
体セグメント40の直線部40bが矩形断面の長手方向
をスロット深さ方向(径方向)に一致させてスロット深
さ方向に1列に並んで収納されている。
【0026】そして、6スロット毎のスロット11aで
構成される1つのスロット群に挿入されている導体セグ
メント40の群において、1つのスロット11aの1番
地からフロント側に延出する導体セグメント40の開放
端部40cを、このスロット11aから時計回りに6ス
ロット離れたもう1つのスロット11aの2番地からフ
ロント側に延出する別の導体セグメント40の開放端部
40cに接合し、それぞれ1ターンを有する2つの内周
側巻線が構成されている。また、1つのスロット11a
の3番地からフロント側に延出する導体セグメント40
の開放端部40cを、このスロット11aから時計回り
に6スロット離れたもう1つのスロット11aの4番地
からフロント側に延出する別の導体セグメント40の開
放端部40cに接合し、それぞれ1ターンを有する2つ
の外周側巻線が構成されている。そして、このように構
成された内周側巻線および外周側巻線が直列に接続され
て4ターンを有する1相分の巻線が構成されている。
【0027】さらに、6スロット毎のスロット11aで
構成される他の5つのスロット群に挿入されている導体
セグメント40の群において、導体セグメント40の開
放端部40c同士が同様に接合される。そして、各スロ
ット群に挿入されている導体セグメント40で構成され
ている内周側巻線および外周側巻線を直列に接続して、
それぞれ4ターンの5相分の巻線が構成されている。こ
のように構成された6相分の巻線を3相分づつ交流結線
されて2組の3相交流巻線が構成されている。この2組
の3相交流巻線が固定子巻線12Aとなる。
【0028】ここで、各内周側巻線は、図8に示される
ように、隣り合う導体セグメント40の開放端部40c
同士を接合して波状に構成されている。即ち、内周側巻
線は、6スロットピッチで配列された直線部40bがタ
ーン部40aおよび接合部41により配列方向の両側に
交互に導体セグメント40の幅(W)分ずらされて配列
されたパターン構成されている。そして、同一スロット
群に巻装されている2つの内周側巻線は、図9に示され
るように、両内周側巻線を互いに6スロットピッチずら
して直線部40bを重ねて配列された巻線対となってい
る。さらに、6相分の内周側巻線は、この巻線対を1ス
ロットピッチづつずらして配列して構成されている。ま
た、各導体セグメント40の矩形断面の短辺で構成され
る側面は配列方向に対して略平行となっている。なお、
外周側巻線も、内周側巻線と同様に構成されている。
【0029】このように作製された固定子10Aにおい
ては、固定子巻線12Aは、導体セグメント40が6ス
ロット離れたスロット11aの各対にリヤ側から2本づ
つ挿入され、6スロット離れたスロット11aのフロン
ト側に延出する開放端部40c同士を接合して構成され
た12本の1ターンの巻線から構成されている。そし
て、各巻線は、6スロット数毎にスロット深さ方向に内
層と外層とを交互に採るように巻装されている。また、
固定子鉄心11Aのリヤ側端面側のスロット外で折り返
されているコイルエンド、即ち導体セグメント40のタ
ーン部40aが径方向に2列となって周方向に一様に配
列されてリヤ側のコイルエンド群12rを構成してい
る。また、固定子鉄心11Aのフロント側端面側のスロ
ット外で折り返されているコイルエンド、即ち導体セグ
メント40の開放端部40c同士を接合した接合部41
が径方向に2列となって周方向に一様に配列されてフロ
ント側のコイルエンド群12fを構成している。そこ
で、コイルエンド群12f、12rの外周面は、スロッ
ト11aから延出して頂部に至る導体セグメント40の
矩形断面の短辺で構成される平滑な側面42が周方向に
一様に配列されて構成されている。なお、導体セグメン
ト40の側面42が熱伝導面を構成している。
【0030】このように構成された固定子10Aが、固
定子10に代えて車両用交流発電機に搭載される。そこ
で、熱伝導充填材23はコイルエンドの熱伝導面を構成
する導体セグメント40の側面42と密接状態を確保し
てコイルエンド群12f、12rの外周面とブラケット
1、2との間に充填されるので、上記実施の形態1と同
様に、固定子巻線12Aの温度上昇が抑えられ、固定子
10Aの冷却効率が向上される。また、この実施の形態
2によれば、導体セグメント40の矩形断面の短辺で構
成される平滑な側面42が熱伝導面を構成しているの
で、コイルエンド群12f、12rのローリング成形が
不要となり、その分低コスト化および高生産性が図られ
る。また、コイルエンド群12f、12rが導体セグメ
ント40のターン部40aおよび接合部41を周方向に
一様に配列して構成されているので、導体セグメント4
0の側面42が周方向に一様に配列して構成されてい
る。そこで、熱伝導面が周方向に一様に配列されている
ので、コイルエンド群12f、12rの外周面における
熱伝導面の面積が大きくなり、熱伝導充填材23とコイ
ルエンド群12f、12rの外周面との熱的接触面が増
え、固定子巻線12Aの熱が効率よく熱伝導充填材23
に伝達され、固定子10Aの冷却効率が高められる。
【0031】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3に係る車両用交流発電機に適用される固定子を示
す斜視図、図11および図12はそれぞれ図10に示さ
れる固定子の固定子巻線の巻線構造を説明する要部斜視
図である。この実施の形態3では、素線として絶縁被覆
された断面矩形の銅材からなる連続導体線45を用いて
いる。図10において、6スロット毎のスロット11a
で構成される1つのスロット群において、1本目の連続
導体線45が6スロット毎のスロット11aに1番地と
2番地とを交互に採るように波状に巻装され、2本目の
連続導体線45が6スロット毎のスロット11aに1番
地と2番地とを交互に採るように波状に巻装されて、そ
れぞれ1ターンを有する2つの内周側巻線を形成してい
る。さらに、3本目の連続導体線45が6スロット毎の
スロット11aに3番地と4番地とを交互に採るように
波状に巻装され、4本目の連続導体線45が6スロット
毎のスロット11aに4番地と3番地とを交互に採るよ
うに波状に巻装されて、それぞれ1ターンを有する2つ
の外周側巻線を形成している。これらの内周側巻線およ
び外周側巻線を直列に接続して、4ターンの1相分の巻
線を形成している。さらに、6スロット毎のスロット1
1aで構成される他の5つのスロット群において、連続
導体線45を同様に巻装し、内周側巻線および外周側巻
線を直列に接続して、それぞれ4ターンの5相分の巻線
を形成している。このように構成された6相分の巻線を
3相分づつ交流結線されて2組の3相交流巻線が構成さ
れている。この2組の3相交流巻線が固定子巻線12B
となる。なお、各スロット11a内には4本の連続導体
線45が矩形断面の長手方向をスロット深さ方向(径方
向)に一致させてスロット深さ方向に1列に並んで収納
されている。また、各連続導体線45の矩形断面の短辺
で構成される側面46は配列方向に対して略平行となっ
ている。
【0032】ここで、各内周側巻線は、図11に示され
るように、6スロットピッチで配列された直線部45b
がターン部45aにより配列方向の両側に交互に連続導
体線45の幅(W)分ずらされて配列された波状パター
ンに構成されている。そして、同一スロット群に巻装さ
れている2つの内周側巻線は、図12に示されるよう
に、両内周側巻線を互いに6スロットピッチずらして直
線部45bを重ねて配列された巻線対となっている。さ
らに、6相分の内周側巻線は、この巻線対を1スロット
ピッチづつずらして配列して構成されている。なお、外
周側巻線も、内周側巻線と同様に構成されている。
【0033】このように作製された固定子10Bにおい
ては、固定子巻線12Bは、1本の連続導体線45を6
スロット数毎にスロット深さ方向に内層と外層とを交互
に採るように巻装してなる12本の1ターンの巻線から
構成されている。また、固定子鉄心11Aの両端面側の
スロット外で折り返されているコイルエンド、即ち連続
導体線45のターン部45aが径方向に2列となって周
方向に一様に配列されてフロント側およびリヤ側のコイ
ルエンド群12f、12rを構成している。そこで、コ
イルエンド群12f、12rの外周面は、スロット11
aから延出して頂部に至る連続導体線45の矩形断面の
短辺で構成される側面46が周方向に一様に配列されて
構成されている。そして、スロット11aから延出して
頂部に至る連続導体線45の矩形断面の短辺で構成され
る平滑な側面46が固定子鉄心11Aの径方向外方に面
し、熱伝導面を構成している。
【0034】このように、この実施の形態3では、1本
の連続導体線45で1ターンの巻線を構成している点を
除いて、上記実施の形態2と同様に構成されている。従
って、この実施の形態3においても、上記実施の形態2
と同様の効果が得られる。また、この実施の形態3で
は、1本の連続導体線45で1ターンの巻線を構成して
いるので、上記実施の形態2において必要であった煩雑
な導体セグメント40の接合作業が省略される。また、
上記実施の形態2では、フロント側のコイルエンド群1
2fが導体セグメント40の開放端部40c同士を接合
してなるコイルエンドで構成されている。そこで、コイ
ルエンドの頂部には接合部41が存在しているので、コ
イルエンド頂部近傍では、導体セグメント40の側面4
2は導体セグメント40の軸方向に関して滑らかな曲面
とならない。一方、この実施の形態3では、フロント側
のコイルエンド群12fも、リヤ側のコイルエンド群1
2と同様に、連続導体線45のターン部45aからなる
コイルエンドで構成されている。そこで、コイルエンド
の頂部においても、連続導体線45の側面46は連続導
体線45の軸方向に関して滑らかな曲面に構成されてい
る。これにより、熱伝導面の面積が拡大され、熱伝導充
填材23とコイルエンド群12fの外周面との熱的接触
面を増大させることができる。
【0035】ついで、この実施の形態3による固定子の
組立方法について説明する。まず、12本の連続導体線
45が平面上に1スロットピッチに並べられる。つい
で、図13に示されるように、12本の連続導体線45
を一緒に所定ピッチ(2点鎖線の位置)で折り返し、1
2本の連続導体線45が螺旋状に巻回された帯状の巻線
ユニット47を形成する。そして、巻線ユニット47の
幅方向に関して距離L離れた位置において、一対のピン
群48を巻線ユニット47の表面側から各連続導体線4
5間に挿入する。同様に、巻線ユニット47の幅方向に
関して距離L離れた位置において、一対のピン群48を
巻線ユニット47の裏面側から各連続導体線45間に挿
入する。さらに、巻線ユニット47の幅方向端部におい
て、位置規制ピン群49を各連続導体線45間に挿入す
る。このようにして、ピン群48、49が図14に示さ
れるように、セットされる。ここで、距離Lはスロット
11aの溝方向長さに略一致している。
【0036】そこで、巻線ユニット47の表面側から各
連続導体線45間に挿入された一対のピン群48が、図
14中実線矢印で示されるように、巻線ユニット47の
長さ方向で互いに逆方向に移動される。同様に、巻線ユ
ニット47の裏面側から各連続導体線45間に挿入され
た一対のピン群48が、図14中点線矢印で示されるよ
うに、巻線ユニット47の長さ方向で互いに逆方向に移
動される。この時、位置規制ピン群49が各連続導体線
45間に挿入されているので、連続導体線45がバラバ
ラとなることが阻止される。これにより、一対のピン4
8間に位置する各連続導体線45の部位が巻線ユニット
47の長さ方向に対して直交するように変形され、スロ
ット11a内に収納される直線部45bとなる。そし
て、また、一対のピン48の外方に位置する各連続導体
線45の部位が6スロット離れた直線部45b間を連結
するターン部45aとなる。これにより、図15に示さ
れる巻線アッセンブリ50が作製される。この巻線アッ
センブリ50は、図12に示される巻線対を1スロット
ピッチづつずらして6対配列されたものと同じ構造とな
っている。即ち、巻線アッセンブリ50は、直線部45
bがターン部45aにより連結されて6スロットピッチ
で配列され、かつ、隣り合う直線部45bがターン部4
5aにより配列方向の両側に連続導体線45の幅分交互
にずらされたパターンに形成された2本の連続導体線4
5を、互いに6スロットピッチずらして直線部45bを
重ねて配列してなる連続導体45の対が、1スロットピ
ッチづつずらされて6対配列されて構成されている。
【0037】また、台形形状のスロット51aが所定の
ピッチで形成された磁性材料であるSPCC材を所定枚
数積層し、その外周部をレーザ溶接して直方体の鉄心5
1を作製する。そして、図16の(a)に示されるよう
に、鉄心51の各スロット51aにインシュレータ(図
示せず)を装着し、ついで直線部45bをスロットに入
れるようにして2組の巻線アッセンブリ50を重ねて鉄
心51に装着する。その後、図16の(b)に示される
ように、2組の巻線アセンブリ50が装着された鉄心5
1を丸める。そして、図16の(c)に示されるよう
に、丸められた鉄心51の両端部を当接させ、該当接部
をレーザ溶接して、2組の巻線アッセンブリ50が装着
された円筒状の固定子鉄心11Bを得る。さらに、各連
続導体線45を結線して、図10に示される固定子10
Bが得られる。
【0038】このように、6スロット毎にスロット11
a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るよ
うな波状に形成された12本の連続導体線45を一体に
構成する巻線アッセンブリ50を作製しているので、固
定子巻線12Bの巻装作業が簡略化され、連続導体線4
5の接合箇所が著しく削減され、固定子の生産性が向上
される。
【0039】ここで、上記実施の形態3では、固定子鉄
心11Bに装着されたときに1ターンの巻線群を構成す
るように作製された巻線アッセンブリ50を用いるもの
としているが、巻線アッセンブリ50を長さ方向に2分
割、3分割などに分割した巻線アッセンブリユニットを
用いてもよい。この場合、巻線アッセンブリユニットを
鉄心51に1列に並べて装着し、鉄心51を丸め、鉄心
の両端部を当接させて接合した後、各巻線アッセンブリ
ユニットの各連続導体線45を接合して1ターンの巻線
群を構成することになる。また、上記実施の形態3で
は、毎極毎相当たりのスロット数が2の場合であるので
12本の連続導体線45を用いて巻線アッセンブリ50
を作製しているが、毎極毎相当たりのスロット数が1も
しくは3以上の場合にも適用でき、巻線アッセンブリ5
0を構成する連続導体線45の本数は毎極毎相当たりの
スロット数に合わせて適宜選択すればよい。例えば、毎
極毎相当たりのスロット数が1である場合、巻線アッセ
ンブリは、直線部がターン部により連結されて3スロッ
トピッチで配列され、かつ、隣り合う直線部がターン部
により配列方向の両側に連続導体線の幅分交互にずらさ
れたパターンに形成された2本の連続導体線を、互いに
3スロットピッチずらして直線部を重ねて配列してなる
連続導体の対が、1スロットピッチづつずらされて3対
配列されて構成されている。また、上記実施の形態3で
は、巻線アッセンブリ50の連続導体線45は、直線部
45bがターン部45aにより連続導体線45の幅分交
互にずらされたパターンに形成されているものとしてい
るが、巻線アッセンブリの連続導体線は直線部がターン
部により連続導体線の幅の2倍分交互にずらされたパタ
ーンに形成されてもよい。この場合、対となる連続導体
線の直線部間に連続導体線2本分の空隙が形成されてお
り、このように作製された巻線アッセンブリに上述の巻
線アッセンブリ50を挿入し、固定子鉄心に装着するこ
とにより、実施の形態3と同様の固定子巻線が得られ
る。また、上記実施の形態2では、導体セグメント40
を固定子鉄心11Aのスロットに挿入した後、開放端部
40c同士を接合するものとしているが、固定子鉄心1
1Aに装着する前に、導体セグメント40の開放端部4
0c同士を接合して図15に示される巻線アッセンブリ
と同等のアッセンブリを作製するようにしてもよい。こ
の場合、固定子鉄心11Aに挿入された状態で、導体セ
グメント40の開放端部40cを接合したり、導体セグ
メント40の開放端部40c側を折り曲げたりすること
がなく、作業性が著しく向上される。
【0040】実施の形態4.図17はこの発明の実施の
形態4に係る車両用交流発電機を示す縦断面図、図18
は図17に示される車両用交流発電機をリヤ側から見た
一部破断平面図、図19および図20はそれぞれ図17
に示された車両用交流発電機に適用される固定子を示す
斜視図およびリヤ側端面図である。図17および図18
において、リヤブラケット2には、チューブ収納溝55
が凹設され、このチューブ収納溝55はブラケットカバ
ー13をリヤブラケット2に取り付けることにより閉じ
られる。このチューブ収納溝55は、一端が流入管16
に連結されてリヤブラケット2のブラケットカバー13
側に配置されたチューブ収納溝55aと、一端が連通孔
55bを介してチューブ収納溝55aの他端に連通さ
れ、他端が流出管17に連結されて、コイルエンド群1
2rの頂部に対向し、かつ、リヤブラケット2の回転子
7側に露出するように円環状に配置されたチューブ収納
溝55cとから構成されている。そして、液状冷媒の流
通路を構成する熱伝導の良好なチューブ56が、流入管
16からチューブ収納溝55a内に収納され、連通孔5
5bを通してチューブ収納溝55cに収納され、流出管
17に至るように配置されている。また、チューブ56
の一部が分岐してコイルエンド群12fとフロントブラ
ケット1と間に環状に配置されている。そして、チュー
ブ56に冷却水15を流通させることにより、チューブ
56は膨らんでコイルエンド群12f、12rの外周面
および頂部に密接することになる。なお、チューブ56
は、高熱伝導性、難燃性、かつ、耐熱性のシリコーンラ
バーなどで作製されている。また、固定子10Cは、図
19に示されるように、巻線アッセンブリ50を固定子
鉄心11Aに3層に巻装して構成されている。そこで、
固定子巻線12Cは、6ターンの1相分の巻線を交流結
線した2組の3相交流巻線に構成されている。さらに、
固定子巻線12Cは、図20に示されるように、径方向
に3列に並んで周方向に配列されているターン部45a
が径方向の両側から圧縮されて、互いに密接するように
構成されている。なお、他の構成は上記実施の形態3と
同様に構成されている。
【0041】この実施の形態4においても、スロット1
1aから延出して頂部に至る連続導体線45の矩形断面
の短辺で構成される側面46が固定子鉄心の径方向の外
方に面して、熱伝導面を構成し、さらにコイルエンド群
12f、12rの外周面が連続導体線45の矩形断面の
短辺で構成される側面46を周方向に一様に配列して構
成されているので、上記実施の形態3と同様の効果を奏
する。
【0042】この実施の形態4によれば、径方向に3列
に並んで周方向に配列されているターン部45aが径方
向の両側から圧縮されて、互いに密接するように構成さ
れているので、内周側および中間の巻線で発生した熱が
ターン部45a間の接触部を介して外周側の巻線のター
ン部45aに伝達され、さらに熱伝導面からチューブ5
6に伝達されて、冷却水15に吸熱される。これによ
り、ターン数が増えても、固定子巻線12Cの温度上昇
が抑えられる。また、冷却水15の流通路であるチュー
ブ56がコイルエンド群12f、12rの外周面および
頂部に直接密接しているので、固定子巻線12Cを直接
冷却することになり、熱伝導充填材23を介在する間接
冷却である上記実施の形態1〜3に比べて冷却性が高め
られる。また、固定子巻線12Cの各相の巻線が6ター
ンに構成されているので、高出力が実現される。
【0043】実施の形態5.この実施の形態5では、図
21に示されるように、周方向に配列されているターン
部45a間が密接するようにスロットからの延出部から
頂部に至る連続導体線45の部位が傾斜されている。な
お、他の構成は上記実施の形態4と同様に構成されてい
る。
【0044】この実施の形態5による固定子10Dで
は、固定子巻線12Dのコイルエンド群12f、12r
の外周面は連続導体線45の矩形断面の短辺で形成され
る平滑な側面46が周方向に連ねられて構成されてい
る。そこで、連続導体線45の側面46間の周方向隙間
がなくなり、コイルエンド群12f、12rの外周面が
連続導体線45の矩形断面の短辺で形成される側面46
のみで構成される平滑面に形成される。そして、チュー
ブ56は膨らんだ際に側面46のみで構成される平滑面
に密接する。これにより、チューブ56に熱的に接触す
る熱伝導面の面積が著しく増加し、冷却効率が向上され
る。
【0045】実施の形態6.この実施の形態6では、図
22に示されるように、樹脂57がコイルエンド群12
f、12rの外周側に連続導体線45の矩形断面の短辺
で形成される側面46と同一面位置となるように形成さ
れている。つまり、熱伝導面を構成する連続導体線45
の側面46が樹脂57から露出している。これにより、
コイルエンド群12f、12rの外周面が連続導体線4
5の矩形断面の短辺で形成される側面46と樹脂57と
で構成される平滑面に形成される。ここで、樹脂57は
例えば高熱伝導率を有するアルミナを添加したエポキシ
樹脂が用いられる。なお、他の構成は上記実施の形態4
と同様に構成されている。
【0046】この実施の形態6による固定子10Eで
は、固定子巻線12Eのコイルエンド群12f、12r
の外周面が連続導体線45の矩形断面の短辺で形成され
る側面46と樹脂57とで構成される平滑面に形成され
ている。そこで、連続導体線45の側面46間の周方向
隙間がなくなり、チューブ56は膨らんだ際に側面46
および樹脂57に密接する。そして、熱は側面46から
チューブ56に直接伝導されるとともに、連続導体線4
5から樹脂57を介してチューブ56に伝導される。こ
れにより、チューブ56とコイルエンド群12f、12
rとの熱的接触面積が著しく増加し、冷却効率が向上さ
れる。
【0047】なお、上記各実施の形態では、フロント側
およびリヤ側のコイルエンド群12f、12rが冷却水
で冷却されるものとしているが、フロントブラケット1
に吸気孔および排気孔を設け、ファン5により冷却風の
流れを形成してフロント側のコイルエンド群12fを冷
却するようにしても良い。また、上記各実施の形態で
は、液状冷媒として冷却水を用いるものとしているが、
液状冷媒としては油を用いることもできる。また、上記
実施の形態2〜6では、導体断面が矩形形状の素線を用
いるものとしているが、コイルエンドの整列性が極めて
高いので、導体断面が円形形状の素線を用いても、十分
な熱伝導性が得られる。
【0048】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されているような効果を奏する。
【0049】この発明によれば、軸方向に延びるスロッ
トが周方向に所定ピッチで形成された固定子鉄心および
該固定子鉄心に巻装された固定子巻線を有する固定子
と、この固定子の内周側に回転可能に配設された回転子
と、上記固定子と上記回転子とを支持するブラケットと
を備えた車両用交流発電機において、上記固定子巻線の
コイルエンド群は、上記固定子鉄心の端面側の上記スロ
ット外で折り返されてなるコイルエンドが周方向に配列
されて構成され、上記固定子鉄心の径方向外方に面し、
かつ、上記固定子鉄心の端面近傍から頂部に至る上記コ
イルエンドの外表面の上記固定子鉄心の径方向における
所定領域が周方向に滑らかな熱伝導面を構成し、上記熱
伝導面から熱伝導された上記固定子で発生する熱を吸熱
する液状冷媒の流通路が設けられているので、コイルエ
ンド群の熱伝導面積が大きくなり、固定子で発生する熱
が液状冷媒に効率的に熱伝導され、優れた冷却効果が得
られ、固定子の温度上昇を抑えることができる車両用交
流発電機が得られる。
【0050】また、上記流通路は上記ブラケット内に形
成され、熱伝導性樹脂が上記コイルエンド群と上記ブラ
ケットとの間に上記熱伝導面と略接触状態に充填されて
いるので、固定子で発生する熱がコイルエンドの熱伝導
面から熱伝導性樹脂およびブラケットを介して液状冷媒
に効率的に熱伝導される。
【0051】また、上記流通路は熱伝導性部材からなる
チューブで構成され、該チューブの一部が上記コイルエ
ンド群の上記熱伝導面と略接触状態に配設されているの
で、固定子で発生する熱がコイルエンドの熱伝導面から
チューブを介して液状冷媒に効率的に熱伝導される。
【0052】また、上記固定子巻線は、素線を所定スロ
ット数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と
外層とを交互に採るように巻装して構成された巻線を複
数有し、上記固定子鉄心の端面側の上記スロット外で折
り返された上記素線のターン部が上記コイルエンドを形
成し、周方向に略一様に並んで上記コイルエンド群を構
成しているので、コイルエンドの熱伝導面がコイルエン
ド群の外周面の全周にわたって周方向に一様に配列さ
れ、コイルエンド群から液状冷媒への熱伝導性が高めら
れ、冷却効率が向上される。
【0053】また、上記ターン部は径方向に複数列に並
んで周方向に配列され、径方向に隣り合う上記ターン部
は互いに略接触しているので、径方向内側の巻線で発生
する熱がターン部間の接触部を介して径方向外側にター
ン部に熱伝導され、冷却効率が高められる。
【0054】また、上記素線は矩形断面形状に形成さ
れ、上記熱伝導面が上記素線の平坦な一側面で構成され
ているので、熱伝導面の面積が大きくなり、コイルエン
ド群から液状冷媒への熱伝導性がさらに高められる。
【0055】また、上記ターン部は、上記スロットから
の延出部と折り返し部との中間部が互いに近接して周方
向に配列されているので、コイルエンドの熱伝導面がコ
イルエンド群の外周面の全周にわたって周方向に一様
に、かつ、連続して配列され、コイルエンド群から液状
冷媒への熱伝導性がさらに高められる。
【0056】また、樹脂が上記素線の表面と同一面位置
となるように上記ターン部間に充填され、上記熱伝導面
が上記素線の表面と上記樹脂の表面とからなる平滑面に
構成されているので、コイルエンド群から液状冷媒への
熱伝導性がさらに高められるある。
【0057】また、上記素線が連続線であるので、ター
ン部が連続線で構成され、ターン部における滑らかな熱
伝導面の大面積化が図られ、コイルエンド群から液状冷
媒への熱伝導性がさらに高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機を示す縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機をリヤ側から見た一部破断平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子の製造方法を説明する図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子のローリング成形前の状態を示
す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子のローリング成形を説明する図
である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用される固定子における固定子巻線の巻線構造
を説明する要部斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用される固定子における固定子巻線の巻線構造
を説明する要部斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子における固定子巻線の巻線構
造を説明する要部斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子における固定子巻線の巻線構
造を説明する要部斜視図である。
【図13】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子における固定子巻線の製造方
法を説明する工程図である。
【図14】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子における固定子巻線の製造方
法を説明する工程図である。
【図15】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子における固定子巻線を構成す
る巻線アッセンブリを平面図である。
【図16】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子の製造方法を説明する工程図
である。
【図17】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機を示す縦断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機をリヤ側から見た一部破断平面図である。
【図19】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図20】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す上面図である。
【図21】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機に適用される固定子の要部を外周側から見た図で
ある。
【図22】 この発明の実施の形態6に係る車両用交流
発電機に適用される固定子の要部を外周側から見た図で
ある。
【図23】 従来の車両用交流発電機に適用される固定
子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フロントブラケット、2 リヤブラケット、8 回
転子、10、10A、10B、10C、10D、10E
固定子、11、11A 固定子鉄心、11aスロッ
ト、12、12A、12B、12C、12D、12E
固定子、12aコイルエンド、12f フロント側のコ
イルエンド群、12r リヤ側のコイルエンド群、15
冷却水(液状冷媒)、23 熱伝導充填材、25、2
6 流通路、28 熱伝導面、29 銅細線(素線)、
40 導体セグメント(素線)、40a ターン部(コ
イルエンド)、42 側面(熱伝導面)、45 連続導
体線(素線)、45a ターン部(コイルエンド)、4
6 側面(熱伝導面)、56 チューブ(流通路)、5
7 樹脂。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA11 AA13 AA15 BB02 BB05 BB07 BB09 BB12 CA01 CA05 CB03 CC04 CC13 CD02 CD06 CD11 CD22 CE02 CE13 5H609 BB05 BB13 BB19 PP02 PP05 PP06 PP09 PP16 QQ04 QQ05 QQ12 QQ16 QQ18 QQ23 RR03 RR36 RR37 RR42 RR69 RR73

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に延びるスロットが周方向に所定
    ピッチで形成された固定子鉄心および該固定子鉄心に巻
    装された固定子巻線を有する固定子と、この固定子の内
    周側に回転可能に配設された回転子と、上記固定子と上
    記回転子とを支持するブラケットとを備えた車両用交流
    発電機において、 上記固定子巻線のコイルエンド群は、上記固定子鉄心の
    端面側の上記スロット外で折り返されてなるコイルエン
    ドが周方向に配列されて構成され、 上記固定子鉄心の径方向外方に面し、かつ、上記固定子
    鉄心の端面近傍から頂部に至る上記コイルエンドの外表
    面の上記固定子鉄心の径方向における所定領域が周方向
    に滑らかな熱伝導面を構成し、 上記熱伝導面から熱伝導された上記固定子で発生する熱
    を吸熱する液状冷媒の流通路が設けられていることを特
    徴とする車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 上記流通路は上記ブラケット内に形成さ
    れ、熱伝導性樹脂が上記コイルエンド群と上記ブラケッ
    トとの間に上記熱伝導面と略接触状態に充填されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】 上記流通路は熱伝導性部材からなるチュ
    ーブで構成され、該チューブの一部が上記コイルエンド
    群の上記熱伝導面と略接触状態に配設されていることを
    特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 上記固定子巻線は、素線を所定スロット
    数毎に上記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層
    とを交互に採るように巻装して構成された巻線を複数有
    し、上記固定子鉄心の端面側の上記スロット外で折り返
    された上記素線のターン部が上記コイルエンドを形成
    し、周方向に略一様に並んで上記コイルエンド群を構成
    していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の車両用交流発電機。
  5. 【請求項5】 上記ターン部は径方向に複数列に並んで
    周方向に配列され、径方向に隣り合う上記ターン部は互
    いに略接触していることを特徴とする請求項4記載の車
    両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 上記素線は矩形断面形状に形成され、上
    記熱伝導面が上記素線の平坦な一側面で構成されている
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車両用交
    流発電機。
  7. 【請求項7】 上記ターン部は、上記スロットからの延
    出部と折り返し部との中間部が互いに近接して周方向に
    配列されていることを特徴とする請求項4乃至請求項6
    のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】 樹脂が上記素線の表面と同一面位置とな
    るように上記ターン部間に充填され、上記熱伝導面が上
    記素線の表面と上記樹脂の表面とからなる平滑面に構成
    されていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のい
    ずれかに記載の車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】 上記素線が連続線であることを特徴とす
    る請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の車両用交流
    発電機。
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