JP2002123896A - 車両用衝突警報装置 - Google Patents

車両用衝突警報装置

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JP2002123896A
JP2002123896A JP2000315328A JP2000315328A JP2002123896A JP 2002123896 A JP2002123896 A JP 2002123896A JP 2000315328 A JP2000315328 A JP 2000315328A JP 2000315328 A JP2000315328 A JP 2000315328A JP 2002123896 A JP2002123896 A JP 2002123896A
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JP2000315328A
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Masao Watanabe
征男 渡辺
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行者や他車両との衝突事故を未然に防ぐた
めの警報を、状況に応じて適切に車の運転者に発する。 【解決手段】 車両用衝突警報装置1の参照危険場所情
報蓄積手段5に、あらかじめ、歩行者や自動車と衝突事
故を起こす可能性のある危険な場所を、参照危険場所情
報として蓄積しておく。第1微弱電波受信手段3で、歩
行者や他車両からの微弱電波を捉え、その時の自車両の
現在位置情報を位置検出手段4で取得する。自車両の現
在位置情報と参照危険場所情報とを、位置情報比較手段
7によって比較する。一致すれば、第1警報手段6で車
の運転者に注意を促す。このようにして、事故の起こり
やすい危険な場所での歩行者や他車両との衝突事故を、
未然に防ぐための適切な警報を発することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用衝突警報装
置に関し、特に、歩行者や自動車が発信する微弱電波を
受信して、衝突の危険性を警告する車両用衝突警報装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用衝突警報装置としては、特
開平2-5200号公報や、特開平7-306995号公報に開示され
ているものがある。これらの従来の車両用衝突警報装置
では、歩行者には、微弱電波を送受信する携帯機を持た
せる。また、自動車には、微弱電波を送受信する車載機
を搭載する。衝突の可能性がある場合に、自動車の運転
者あるいは運転者と歩行者の双方に警報を発する。これ
らの車両用衝突警報装置により、運転者あるいは歩行者
は、周囲の交通状況に注意を払うことで、衝突を未然に
回避することができる。
【0003】図6に示す、特開平2-5200号公報に開示さ
れている自動車用警報システムは、交通上の要注意対象
者が一定距離範囲内にいることを知らせて、ドライバー
に注意を促すものである。学童・幼児・老人・身体障害
者等、自動車のドライバーにとっての要注意対象者に、
一定距離範囲内に注意信号を発信する発信機を携帯させ
る。また、要注意対象者が出入りする施設などに発信機
を取付けて、注意信号を発信させておく。一方、自動車
には、注意信号を受信する受信機を搭載しておく。自動
車の走行中、発信機から一定距離範囲内に進入すると、
その注意信号を受信して、警報部で警報を行なう。これ
により、ドライバーは、走行中での近隣地域に要注意対
象者あるいは施設が存在していることを知り、運転操作
にいっそう注意することができる。
【0004】図7に示す、特開平7-306995号公報に開示
されている歩行者危険警報システムは、自動車に衝突す
る可能性の高い歩行者を検出し、歩行者携帯用送受信機
と車載用送受信機の双方に危険を知らせるものである。
歩行者携帯用送受信機は、受信内容を認識し処理するこ
とにより、相手の方向と危険警報を出力する。車載用送
受信機は、受信内容を認識し処理して、相手側の位置を
測定し、危険度を検出し危険警報を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両用衝突警報装置では、微弱電波を受信すると必ず警
報を発するため、不必要な警報も発生することがあると
いうような、警報の柔軟性に欠けるという問題があっ
た。また、従来の車載警報システムでは、専用の微弱電
波発信手段や受信手段を用いる必要があるため、コスト
がかかるという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決して、
微弱電波を受信した際に、車両の走行位置や走行速度、
日時、周囲の天候、運転者の技術や経験、歩行者の年齢
や歩行速度などに応じた柔軟な警報を発することができ
る低コストの車両用衝突警報装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、歩行者や他車両を含む警戒対象に保
持され警戒対象の存在を一定距離範囲内に知らせる警戒
信号発生手段と、自車両に搭載されて警戒対象からの警
戒信号を受信して警報を発する衝突警報発生手段とを具
備する車両用衝突警報装置の警戒信号発生手段に、第1
微弱電波発信手段を備え、衝突警報発生手段に、第1微
弱電波発信手段からの微弱電波を受信する第1微弱電波
受信手段と、自車両の現在位置を検出する位置検出手段
と、歩行者や車両と衝突する可能性のある危険な場所に
関する参照危険場所情報をあらかじめ蓄積しておく参照
危険場所情報蓄積手段と、近くに歩行者あるいは他車両
が存在していることを運転者に報知する第1警報手段
と、微弱電波の受信に応じて自車両の現在位置情報と参
照危険場所情報との比較結果に基づいて第1警報手段に
警報を発生せしめる位置情報比較手段とを備えた構成と
した。
【0008】このように構成したことにより、歩行者や
他車両から微弱電波を受信した際に、自車両の走行位置
が衝突の起こりやすい危険な場所付近である場合のみ
に、運転者に警報を発するので、不必要な警報を無くし
て、適切な警報を発生することができる。
【0009】また、自車両の走行速度や日時や天候や運
転者情報や歩行者情報や設定情報などに基づいて警報の
方法を変える手段を設けたので、状況に応じた適切な警
報を発することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
【0011】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、危険位置で歩行者などからの電波を受信する
と運転者に警報を発する車両用衝突警報装置である。
【0012】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る車両用衝突警報装置の機能ブロック図である。図1に
おいて、車両用衝突警報装置1は、歩行者や他車両との
衝突の起こる可能性のあることを、微弱電波に基づい
て、車の運転者に警報を発する装置である。第1微弱電
波発信手段2は、歩行者に携帯されているか、あるいは
他車両に搭載されていて、その存在を一定距離範囲内に
知らせる手段である。固有情報設定手段17は、歩行者や
他車両の固有情報を設定する手段である。振動検出手段
18は、歩行者の動きを振動として検出する手段である。
第1微弱電波発信手段2と、固有情報設定手段17と、振
動検出手段18とで、警戒信号発生手段を構成している。
【0013】第1微弱電波受信手段3は、自車両に搭載
されていて、第1微弱電波発信手段2からの微弱電波を
受信する手段である。位置検出手段4は、自車両の現在
位置情報を検出する手段である。参照危険場所情報蓄積
手段5は、歩行者や車両と衝突する可能性のある危険な
場所に関する参照危険場所情報をあらかじめ蓄積してお
く手段である。第1警報手段6は、近くに歩行者あるい
は他車両が存在していて衝突する可能性のあることを、
車の運転者に警告する手段である。位置情報比較手段7
は、微弱電波を受信した時の位置検出手段4からの自車
両の現在位置情報と、参照危険場所情報蓄積手段5から
の参照危険場所情報とを比較する手段である。
【0014】速度検出手段8は、自車両の走行速度を取
得する手段である。日時情報取得手段9は、何月何日、
何時何分といった日時情報を取得する手段である。天候
情報取得手段10は、自車両付近の天候情報を取得する手
段である。運転者情報設定手段11は、車の運転者の運転
技術力や視力や疲労度などの情報を設定する手段であ
る。ルート慣れ具合設定手段12は、車の運転者の目的地
までの走行ルートに対する慣れ具合情報を設定する手段
である。
【0015】警報制御設定手段13は、複数の警報制御基
準の中から必要な警報制御基準を選択指定する手段であ
る。警報ランク設定手段14は、警報の種類別に警報ラン
クを設定する手段である。警報種類設定手段15は、複数
の警報の種類の中から、必要な警報の種類を選択指定す
る手段である。車外通信手段16は、車外から新たな危険
場所情報を、参照危険場所情報蓄積手段5に取り込むた
めの手段である。第1微弱電波受信手段3〜車外通信手
段16で、衝突警報発生手段を構成している。
【0016】図2は、車両が衝突する可能性のある状況
を示す図である。図2(a)は、山道での見通しの悪い
カーブを走行している交通状況を示す図である。図2
(b)は、公園の出入り口付近に駐停車している他車両
の横を通過している交通状況を示す図である。
【0017】上記のように構成された本発明の第1の実
施の形態における車両用衝突警報装置の動作を、図1と
図2を参照して説明する。最初に、本実施の形態におい
て想定している交通状況について説明する。図2(a)
に示すように、車両が山道での見通しの悪いカーブにさ
しかかっている。この場合、対向車が近づいているのか
否かを、車の運転者が視覚的に確認することは、カーブ
ミラーでもない限り難しい。特に、対向車とすれ違うこ
とができないほど道幅が狭い山道などでは、恐る恐るカ
ーブに進入していく必要に迫られる。
【0018】また、図2(b)に示すように、車両が、
公園の出入り口付近に駐停車している他車両の横を、進
路変更しながら通過しようとしている。この場合、他車
両の陰に歩行者がいるのか否かを、車の運転者が事前に
的確に視覚的に確認することは難しい。特に、小さな子
供が急に飛び出してくるような状況では、対処が困難と
なる。
【0019】これらのケースの場合、対向車あるいは歩
行者は、図1の第1微弱電波発信手段2を搭載あるいは
携帯して、その存在を一定距離範囲内に知らせる。する
と、自車両に搭載した第1微弱電波受信手段3は、対向
車あるいは歩行者から一定距離範囲内において微弱電波
を受信し、近くにそれらが存在することを、位置情報比
較手段7に通知する。ここまでは、従来の車両用衝突警
報装置と同じである。
【0020】第2に、危険場所情報の検出について説明
する。参照危険場所情報蓄積手段5には、あらかじめ、
歩行者や車両と衝突する可能性のある危険な場所を、参
照危険場所情報として蓄積しておく。具体的には、山道
や見通しの悪い交差点、学校や幼稚園・保育園、公園、
老人ホームなどの付近といった場所である。
【0021】位置情報比較手段7は、第1微弱電波受信
手段3から、近くに対向車あるいは歩行者が存在するこ
との通知を受ける。すると、位置検出手段4からの自車
両の位置情報と、参照危険場所情報蓄積手段5からの危
険場所情報との比較を行う。位置検出手段4としては、
GPS装置やGPS利用のカーナビゲーション装置があ
る。
【0022】第3に、警報の発生について説明する。自
車位置が危険場所に一致する場合には、位置情報比較手
段7は、第1警報手段6に指示して、運転者に警報を発
する。例えば、音声合成によって、「前方注意」と警告
を発する。あるいは、警報音などを用いる。これによ
り、図2(a)のように、山道での見通しの悪いカーブ
にさしかかっている場合には、対向車がカーブの向こう
から近づいていることを、事前に知ることができる。そ
れに応じて、徐行もしくは停止することで、カーブでの
衝突を未然に防ぐことができる。
【0023】また、図2(b)のように、公園の出入り
口付近に駐停車している他車両の横を、進路変更しなが
ら通過しようとしている場合には、他車両の陰に歩行者
がいることを事前に知ることができる。それに応じて、
徐行もしくは停止することで、歩行者との衝突を未然に
防ぐことができる。
【0024】従来の車両用警報システムでは、場所に関
わらず、近くに対向車あるいは歩行者が存在するたびに
警報が発せられるため、車の運転者が警報慣れしてしま
い、注意を怠ってしまう可能性がある。本実施の形態で
は、山道や公園の出入り口付近といった、歩行者や他車
両と衝突して事故を起こす可能性の高い場所においての
み、警報を発する。そのため、真に有効な警報により緊
張感を与えて、車の運転者に注意を促すことができる。
【0025】上記のように、本発明の第1の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、危険位置で歩行者などか
らの電波を受信すると運転者に警報を発する構成とした
ので、実際に危険な場合のみ、運転者に警報を発するこ
とができる。
【0026】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、歩行者などからの電波を受信したとき、自車
両の位置と危険場所との距離が近ければ警報を発する車
両用衝突警報装置である。本発明の第2の実施の形態に
おける車両用衝突警報装置の構成は、図1に示した第1
の実施の形態と同じである。
【0027】図1を参照して、本発明の第2の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。車両
が公園の出入り口付近から遠ざかるほど、歩行者との衝
突の可能性は低くなる。しかし、歩行者との衝突の可能
性は、依然として一般道路より高い。そのため、危険場
所ではなくても、そこに近い位置であれば、歩行者など
からの微弱電波を受信した場合に警報を発することにす
る。
【0028】位置情報比較手段7が、近くに対向車ある
いは歩行者が存在することの通知を受けると、自車両の
位置情報と危険場所情報との距離を求める。自車両の位
置と危険場所が一致しなくても、距離が近ければ、位置
情報比較手段7は、第1警報手段6に指示して、運転者
に警報を発する。すなわち、自車両の位置と危険場所と
の距離が所定値以下であれば、警報を発するようにす
る。距離に応じて、警報の方法を変えてもよい。例え
ば、公園の出入り口付近に近づくほど、警報音を大きく
する。このようにして、限られた参照危険場所情報か
ら、より多くの有益な警報を、車の運転者に発すること
ができる。
【0029】上記のように、本発明の第2の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者などからの電波を
受信したとき、自車両の位置と危険場所との距離が近け
れば警報を発する構成としたので、危険場所からある程
度近いところでも運転者に警報を発することができる。
【0030】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、歩行者などからの電波を受信したとき、走行
速度に応じて警報の方法を変える車両用衝突警報装置で
ある。本発明の第3の実施の形態における車両用衝突警
報装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同じ
である。
【0031】図1を参照して、本発明の第3の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。速度
を上げて走行している場合には、微弱電波を受信してか
ら、該当する歩行者や他車両への衝突回避の時間が短
く、衝突事故を引き起こす可能性が高まる。そこで、公
園や学校の出入り口付近ではない危険度の低い場所付近
であっても、速度を上げて走行している場合には、歩行
者などからの電波を受信したとき、必ず運転者に警報を
発する。速度を下げて走行している場合には、公園や学
校の出入り口付近といった危険場所情報に基づく危険度
の高い場所付近でのみ、運転者に警報を発する。
【0032】歩行者などからの微弱電波を受信すると、
位置情報比較手段7で、自車両の位置情報と危険場所情
報を比較する。その際に、速度検出手段8が検出した走
行速度に応じて警報の方法を変えて、第1警報手段6を
制御する。速度検出手段8としては、車速パルスを用い
た検出器がある。高速走行の場合には、自車両の位置が
危険場所に一致するかどうかに関係なく警報を発する。
低速走行の場合は、自車両の位置が危険場所に一致する
とき警報を発する。このようにして、車の走行速度に応
じた、より意味のある警報を、運転者に発することがで
きる。
【0033】上記のように、本発明の第3の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者などからの電波を
受信したとき、走行速度に応じて警報の方法を変える構
成としたので、高速走行のときにはどこでも警報を発す
ることができる。
【0034】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、歩行者などからの電波を受信したとき、日時
に応じて警報の方法を変える車両用衝突警報装置であ
る。本発明の第4の実施の形態における車両用衝突警報
装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同じで
ある。
【0035】図1を参照して、本発明の第4の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。通学
の時間帯に走行している場合には、学校付近で歩行者と
衝突事故を起こす可能性が高い。しかし、早朝や深夜な
どの時間帯に走行している場合には、学校付近で歩行者
と衝突事故を起こす可能性は低い。そこで、通学の時間
帯に学校付近で微弱電波を受信した場合には、必ず運転
者に警報を発することにする。
【0036】歩行者などから微弱電波を受信すると、位
置情報比較手段7は、自車両の位置と危険場所を比較す
る。その際に、日時情報取得手段9からの日時情報に応
じて、警報の方法を変えて、第1警報手段6を制御す
る。通学の時間帯に学校付近で微弱電波を受信した場合
には、必ず運転者に警報を発する。早朝や深夜などに学
校付近で微弱電波を受信しても警報は発しない。このよ
うにして、車の走行する時間帯に応じた、より意味のあ
る警報を、運転者に発することができる。
【0037】上記のように、本発明の第4の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者などからの電波を
受信したとき、日時に応じて警報の方法を変える構成と
したので、季節や走行時間帯によって異なる危険性に応
じた警報を発することができる。
【0038】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態は、歩行者などからの電波を受信したとき、天候
情報に応じて警報の方法を変える車両用衝突警報装置で
ある。本発明の第5の実施の形態における車両用衝突警
報装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同じ
である。
【0039】図1を参照して、本発明の第5の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。雨天
時に走行している場合には、運転席からの視界が悪く、
ブレーキをかけてから車が停止するまでの制動距離が長
くなる。歩行者も傘をさして歩くなど、衝突事故を起こ
す可能性が高まる。そこで、雨天時に走行している場合
には、公園や学校の出入り口付近ではない危険度の低い
場所付近であっても、歩行者などからの電波を受信した
とき、必ず運転者に警報を発することにする。
【0040】歩行者などから微弱電波を受信すると、位
置情報比較手段7は、自車両の位置と危険場所を比較す
る。その際に、天候情報取得手段10からの天候情報に応
じて、警報の方法を変えて、第1警報手段6を制御す
る。天候情報検出手段としては、温度センサー、湿度セ
ンサー、雨滴センサーがある。雨天時に走行している場
合には、公園や学校の出入り口付近ではない危険度の低
い場所付近であっても、歩行者などからの電波を受信し
たとき、必ず運転者に警報を発する。晴天時に走行して
いる場合には、公園や学校の出入り口付近といった危険
場所情報に基づく危険度の高い場所付近でのみ、運転者
に警報を発する。このようにして、車の周囲の天候状況
に応じた、より意味のある警報を、運転者に発すること
ができる。
【0041】上記のように、本発明の第5の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者などからの電波を
受信したとき、天候情報に応じて警報の方法を変える構
成としたので、悪天候の場合には、どこでも警報を発す
るようにできる。
【0042】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態は、歩行者などからの電波を受信したとき、運転
者情報に応じて警報の方法を変える車両用衝突警報装置
である。本発明の第6の実施の形態における車両用衝突
警報装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同
じである。
【0043】図1を参照して、本発明の第6の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。運転
者の運転技術が未熟であるか、疲労度が大きい場合に
は、衝突事故を引き起こす可能性が高まる。そこで、運
転者の運転技術が未熟であるか、疲労度が大きい場合に
は、歩行者などからの電波を受信したとき、公園や学校
の出入り口付近ではない危険度の低い場所付近であって
も、必ず運転者に警報を発することにする。
【0044】歩行者などから微弱電波を受信すると、位
置情報比較手段7は、自車両の位置危険場所を比較す
る。その際に、運転者の運転技術や疲労度合いなどの、
運転者情報設定手段11からの運転者情報に応じて、警報
の方法を変えて、第1警報手段6を制御する。運転者情
報設定手段11としては、表示モニターとリモコンを用い
る方法がある。運転者の運転技術が未熟であるか、疲労
度が大きい場合には、歩行者などからの電波を受信した
とき、公園や学校の出入り口付近ではない危険度の低い
場所付近であっても、必ず運転者に警報を発する。運転
技術が熟達しているか、疲労度が小さい場合には、公園
や学校の出入り口付近といった危険場所情報に基づく危
険度の高い場所付近でのみ、運転者に警報を発する。運
転者情報としては、運転技術や疲労度に限らず、視力
や、毎日なのか久しぶりなのかといった運転の頻度な
ど、ほかの情報であってもよい。このようにして、運転
者情報に応じた、より意味のある警報を、運転者に発す
ることができる。
【0045】上記のように、本発明の第6の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者などからの電波を
受信したとき、運転者情報に応じて警報の方法を変える
構成としたので、疲労しているときなどには、多くの場
所で警報を発するようにできる。
【0046】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態は、歩行者などからの電波を受信したとき、ルー
ト慣れ具合情報に応じて警報の方法を変える車両用衝突
警報装置である。本発明の第7の実施の形態における車
両用衝突警報装置の構成は、図1に示した第1の実施の
形態と同じである。
【0047】図1を参照して、本発明の第7の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。運転
者が初めてのルートを走行する場合や、ほとんど経験が
ないルートを走行する場合には、危険性が高いと判断で
きる。そこで、ほとんど経験がないルートを走行する場
合に、歩行者などからの電波を受信したときは、公園や
学校の出入り口付近ではない危険度の低い場所付近であ
っても、必ず運転者に警報を発することにする。
【0048】歩行者などから微弱電波を受信すると、位
置情報比較手段7は、自車両の位置と危険場を比較す
る。その際に、ルート慣れ具合設定手段12からのルート
慣れ具合情報に応じて、警報の方法を変えて、第1警報
手段6を制御する。ルート慣れ具合設定手段12として
は、表示モニターとリモコンを用いる装置がある。ほと
んど経験がないルートを走行する場合に、歩行者などか
らの電波を受信したときは、公園や学校の出入り口付近
ではない危険度の低い場所付近であっても、必ず運転者
に警報を発する。車の走行ルートをよく経験している場
合には、公園や学校の出入り口付近といった危険場所情
報に基づく危険度の高い場所付近でのみ、運転者に警報
を発する。このようにして、車の走行ルートに対する慣
れ具合に応じた、より意味のある警報を、運転者に発す
ることができる。
【0049】上記のように、本発明の第7の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者などからの電波を
受信したとき、ルート慣れ具合情報に応じて警報の方法
を変える構成としたので、ほとんど経験がないルートを
走行する場合には、多くの場所で警報を発するようにで
きる。
【0050】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態は、歩行者などからの電波を受信したとき、歩行
者がどのような人であるかなどに応じて警報の方法を変
える車両用衝突警報装置である。本発明の第8の実施の
形態における車両用衝突警報装置の構成は、図1に示し
た第1の実施の形態と同じである。
【0051】図1を参照して、本発明の第8の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。歩行
者にはいろいろな人がおり、それぞれ危険度が異なる。
車両にもいろいろな種類があり、それぞれ危険度が異な
る。歩行者や車両の危険度に応じて警報を発することが
できるように、歩行者や車両の属性情報を受信するよう
に構成する。
【0052】歩行者や他車両の固有情報を設定する固有
情報設定手段17を、第1微弱電波発信手段2に設ける。
その固有情報を微弱電波に重畳する。歩行者や車両の第
1微弱電波発信手段2が微弱電波を発信して、自分の存
在を一定距離範囲内に知らせる。歩行者の固有情報とし
ては、性別や年齢の情報や、身体障害者または難視聴者
または徘徊性癖者であるという情報がある。他車両の固
有情報としては、緊急自動車または公共バスまたは初心
者運転車であるという種別情報がある。
【0053】第1微弱電波受信手段3は、微弱電波を受
信した場合、これに重畳されている歩行者や他車両の固
有情報を抜き出し、位置情報比較手段7に送る。位置情
報比較手段7は、自車両の位置と危険場所を比較する。
その際に、これら固有情報に応じて警報の方法を変え
て、第1警報手段6を制御する。子供や老人が近くにい
る場合や、緊急自動車や公共バスが接近している場合の
み、警報音あるいは音声合成により、「近くに子供がい
ます」、「近くに老人がいます」、「緊急自動車が接近
しています」、「公共バスが接近しています」などとい
うように警報を発する。このようにして、微弱電波に固
有情報を重畳させることで、より柔軟性のある有益な警
報を、運転者に発することができる。
【0054】上記のように、本発明の第8の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者などからの電波を
受信したとき、歩行者や他車両の固有情報に応じて警報
の方法を変える構成としたので、子供や老人が近くにい
る場合に、適切な警報を発することができる。
【0055】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態は、歩行者との衝突の危険性の高い参照危険場所
情報と、他車両との衝突の危険性の高い参照危険場所情
報を分けて蓄積する車両用衝突警報装置である。本発明
の第9の実施の形態における車両用衝突警報装置の構成
は、図1に示した第1の実施の形態と同じである。
【0056】図1を参照して、本発明の第9の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。歩行
者に衝突する危険を回避する動作と、車両に衝突する危
険を回避する動作は、異なるものである。歩行者に衝突
する危険があるのか、車両に衝突する危険があるのかを
区別できるように、歩行者との衝突の危険性の高い参照
危険場所情報と、他車両との衝突の危険性の高い参照危
険場所情報を分けて蓄積することにする。
【0057】歩行者との衝突の可能性の高い参照危険場
所情報と、他車両との衝突の可能性の高い参照危険場所
情報を分けて、参照危険場所情報蓄積手段5に蓄積す
る。歩行者との衝突の可能性の高い参照危険場所として
は、幼稚園やスクールゾーンがある。他車両との衝突の
可能性の高い参照危険場所として、山道や見通しの悪い
カーブがある。歩行者などからの電波を受信したとき、
歩行者との衝突の危険性の高い場所であれば、歩行者に
注意するように警告する。他車両との衝突の危険性の高
い場所であれば、他車両に注意するように警告する。こ
のように、歩行者と他車両に対する運転者への警報が一
律でなくなり、よりきめ細かで的確な警報を、運転者に
発することができる。
【0058】上記のように、本発明の第9の実施の形態
では、車両用衝突警報装置に、歩行者との衝突の危険性
の高い参照危険場所情報と、他車両との衝突の危険性の
高い参照危険場所情報を分けて蓄積する構成としたの
で、歩行者と車両を区別して警報を発することができ
る。
【0059】(第10の実施の形態)本発明の第10の実施
の形態は、参照危険場所情報を、危険度の大きさに分け
て蓄積する車両用衝突警報装置である。本発明の第10の
実施の形態における車両用衝突警報装置の構成は、図1
に示した第1の実施の形態と同じである。
【0060】図1を参照して、本発明の第10の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。歩行
者や他車両と衝突する危険性の高い場所でも、危険性の
程度は様々である。危険性に応じた警報ができるよう
に、参照危険場所情報を、危険度の大きさに分けて蓄積
することにする。
【0061】参照危険場所情報を、危険度の大きさに分
けて、参照危険場所情報蓄積手段5に蓄積する。危険度
の高い参照危険場所として、幼稚園やスクールゾーンが
ある。危険度の低い参照危険場所として、郊外の横断歩
道がある。歩行者などからの電波を受信したとき、危険
性の高い場所であれば、特に注意するように警告する。
危険性の低い場所であれば、普通に警告するか、警告を
止める。このように、歩行者や他車両の存在する危険な
場所での歩行者や他車両について、危険度の大きさに応
じた警報を、運転者に発することができる。
【0062】上記のように、本発明の第10の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、参照危険場所情報を危険
度の大きさに分けて蓄積する構成としたので、運転者に
対して危険度に応じた警報ができる。
【0063】(第11の実施の形態)本発明の第11の実施
の形態は、自車両に接近しつつある歩行者や他車両のみ
に反応して警報を発する車両用衝突警報装置である。本
発明の第11の実施の形態における車両用衝突警報装置の
構成は、図1に示した第1の実施の形態と同じである。
【0064】図1を参照して、本発明の第11の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。自車
両に接近しつつある歩行者や車両は、衝突の危険がある
が、遠ざかりつつある歩行者や車両は、衝突の危険がな
い。無駄な警報を無くすために、接近しつつある歩行者
や車両についてのみ警報を発することにする。
【0065】第1微弱電波受信手段3に、受信した微弱
電波の中で、受信レベルが強くなるものだけに反応する
手段を設ける。受信レベルが強くなっていき、自車両に
接近している歩行者や他車両のみに反応するようにす
る。受信レベルが弱くなっていき、自車両から遠ざかっ
ていく歩行者や他車両には反応しないようにする。自車
両から遠ざかっていく歩行者や他車両に対しては警報し
ない。自車両に接近する歩行者や他車両に対してのみ、
警報を発する。このようにして、より意味のある警報
を、運転者に発することができる。
【0066】上記のように、本発明の第11の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、自車両に接近しつつある
歩行者や他車両のみに反応して警報を発する構成とした
ので、無駄な警報を無くすことができる。
【0067】(第12の実施の形態)本発明の第12の実施
の形態は、歩行者などからの電波の受信信号の大きさに
応じて、運転者に警報を発する車両用衝突警報装置であ
る。本発明の第12の実施の形態における車両用衝突警報
装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同じで
ある。
【0068】図1を参照して、本発明の第12の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。歩行
者などからの電波の発信出力の大きさが分かれば、受信
信号の強度から、歩行者や他車両との距離を推定でき
る。そこで、歩行者や他車両の固有情報として、発信出
力の大きさを設定する。
【0069】固有情報設定手段17に、第1微弱電波発信
手段2の発信出力の大きさを設定する。第1微弱電波発
信手段2の発信出力の大きさを、微弱電波に重畳して送
信する。第1微弱電波受信手段3は、微弱電波を受信し
た場合、これに重畳されている固有情報を抜き出し、発
信出力の大きさを得る。第1微弱電波受信手段3での受
信信号の大きさと、発信出力の大きさを、第1微弱電波
受信手段3で比較する。比較結果に基づいて、歩行者や
他車両との距離を推定する。距離に応じて警報の方法を
変えて、第1警報手段6を制御する。例えば、距離が近
いほど大きな警報音を出し、「歩行者が30m先にいま
す」と警報する。
【0070】上記のように、本発明の第12の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者などからの電波の
受信信号の大きさに応じて、運転者に警報を発する構成
としたので、歩行者などとの距離に応じた警報を行なう
ことができる。
【0071】(第13の実施の形態)本発明の第13の実施
の形態は、歩行者の動きの振動情報に応じて、警報の方
法を変える車両用衝突警報装置である。本発明の第13の
実施の形態における車両用衝突警報装置の構成は、図1
に示した第1の実施の形態と同じである。
【0072】図1を参照して、本発明の第13の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。歩行
者が歩いているか走っているかが分かれば、より適切な
警報を発することができる。そこで、歩行者の動きの振
動情報を得て、それに応じて警報を発するようにする。
【0073】歩行者側の装置に、歩行者の動きを振動と
して検出する振動検出手段18を設ける。振動検出手段18
で得た振動情報を、微弱電波に重畳する。第1微弱電波
発信手段2は、微弱電波を発信して自分の存在を一定距
離範囲内に知らせる。振動検出手段18としては、万歩計
(登録商標)の中の振動検出器がある。第1微弱電波受
信手段3は、微弱電波を受信した場合、これに重畳され
ている歩行者の振動情報を、位置情報比較手段7に送
る。位置情報比較手段7は、自車両の位置と危険場所を
比較して、第1警報手段6を制御する。その際に、この
振動情報に応じて、警報の方法を変える。単位時間あた
りの振動が多い場合には、歩行者は走っていると判断
し、より強い警報を発する。
【0074】上記のように、本発明の第13の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者の動きの振動情報
に応じて、警報の方法を変える構成としたので、運転者
に、より有益な警報を発することができる。特に、子供
の不意な飛び出しによる衝突事故を未然に防ぐのに大き
な効果を発揮する。
【0075】(第14の実施の形態)本発明の第14の実施
の形態は、種類別警報ランクに応じて、警報の方法を変
える車両用衝突警報装置である。本発明の第14の実施の
形態における車両用衝突警報装置の構成は、図1に示し
た第1の実施の形態と同じである。図3は、本発明の第
14の実施の形態における車両用衝突警報装置の警報ラン
ク選択画面の図である。
【0076】図1と図3を参照して、本発明の第14の実
施の形態における車両用衝突警報装置の動作を説明す
る。歩行者などからの電波の受信した場合に、一律に警
報を発することは、運転者によっては必ずしも最適な注
意喚起にならないことがある。そこで、運転者が希望す
る警報の方法を設定できるようにする。
【0077】図3に示すように、運転者は、警報ランク
設定手段14に、あらかじめ警報の種類別の警報ランク
を、希望に応じて設定する。例えば、歩行者を高い警報
ランクに設定し、他車両を低い警報ランクに設定する。
警報ランク設定手段14としては、表示モニターとリモコ
ンを用いる装置がある。
【0078】歩行者などから微弱電波を受信すると、位
置情報比較手段7は、自車両の位置と危険場所を比較す
る。その際に、警報ランク設定手段14からの警報の種類
別警報ランクに応じて、警報の方法を変えて、第1警報
手段6を制御する。微弱電波に重畳される固有情報を利
用して、歩行者であることを認識すると、公園や学校の
出入り口付近ではない危険度の低い場所付近であって
も、必ず運転者に警報を発する。車両であることを認識
したときは、危険場所情報に基づいて、公園や学校の出
入り口付近などの危険度の高い場所付近でのみ、運転者
に警報を発する。
【0079】同じ車を複数の運転者が交代で運転する場
合には、運転者ごとに再設定することにより、運転者の
希望する警報の種類別警報ランクに応じて、警報を発す
ることができる。同じ運転者でも、車を運転する時々に
応じて設定変更が可能である。したがって、柔軟性のあ
る、より意味のある警報を発することができる。
【0080】警報ランクを特定の例で説明したが、車を
安全に運転する上で必要な他の警報の種類を加えてもよ
いし、警報ランクをもっと多段階にしてもよい。これに
より、運転者により多くの安全性や柔軟性を与えること
ができる。
【0081】上記のように、本発明の第14の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、種類別警報ランクに応じ
て、警報の方法を変える構成としたので、運転者に応じ
た最適な警報を発することができる。
【0082】(第15の実施の形態)本発明の第15の実施
の形態は、警報の種類に応じて、警報の方法を変える車
両用衝突警報装置である。本発明の第15の実施の形態に
おける車両用衝突警報装置の構成は、図1に示した第1
の実施の形態と同じである。図4は、本発明の第15の実
施の形態における車両用衝突警報装置の警報種類選択画
面の図である。
【0083】図1と図4を参照して、本発明の第15の実
施の形態における車両用衝突警報装置の動作を説明す
る。歩行者などからの電波の受信した場合に、一律に警
報を発することは、運転状況によっては必ずしも最適な
注意喚起にならないことがある。そこで、運転者が希望
する警報の方法を設定できるようにする。
【0084】図4に示すように、運転者は、警報種類設
定手段15に、あらかじめ警報の種類を、希望に応じて設
定する。例えば、緊急自動車接近警報のみをONに設定
する。警報種類設定手段15としては、表示モニターとリ
モコンを用いる装置がある。
【0085】歩行者などから微弱電波を受信すると、位
置情報比較手段7は、自車両の位置と危険場所を比較す
る。その際に、警報種類設定手段15からの警報の種類に
応じて、警報の方法を変えて、第1警報手段6を制御す
る。微弱電波に重畳される固有情報を利用して、緊急自
動車の接近であることを認識すると、運転者に警報を発
する。他種類の車両や歩行者の場合は、警報を発しな
い。これにより、運転状況に応じた警報を発することが
できる。同じ車を複数の運転者が交代で運転する場合で
も、運転者ごとに再設定することで、運転者の希望する
警報制御情報のみで警報を発することができる。また同
じ運転者でも車を運転する時々に応じて変更が可能とな
り、柔軟性のあるより意味のある警報を発することがで
きる。
【0086】警報の種類を特定の例で説明したが、車を
安全に運転する上で必要な他の警報の種類を加えてもよ
い。これにより、運転者により多くの安全性や柔軟性を
与えることができる。
【0087】上記のように、本発明の第15の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、警報の種類に応じて警報
の方法を変える構成としたので、交通状況などに応じた
最適な警報を発することができる。
【0088】(第16の実施の形態)本発明の第16の実施
の形態は、警報制御情報に応じて、警報の方法を変える
車両用衝突警報装置である。本発明の第16の実施の形態
における車両用衝突警報装置の構成は、図1に示した第
1の実施の形態と同じである。図5は、本発明の第16の
実施の形態における車両用衝突警報装置の警報制御選択
画面の図である。
【0089】図1と図5を参照して、本発明の第16の実
施の形態における車両用衝突警報装置の動作を説明す
る。歩行者などからの電波の受信した場合に、一律に警
報を発することは、運転状況によっては必ずしも最適な
注意喚起にならないことがある。そこで、運転者が希望
する警報の方法を設定できるようにする。
【0090】図5の示すように、運転者は、警報制御設
定手段13に、あらかじめ警報制御の種類を、希望に応じ
て設定する。例えば、走行速度制御のみをONに設定す
る。警報制御設定手段13としては、表示モニターとリモ
コンを用いる装置がある。
【0091】歩行者などから微弱電波を受信すると、位
置情報比較手段7は、自車両の位置と危険場所を比較す
る。その際に、警報制御設定手段13からの警報制御情報
に応じて、警報の方法を変えて、第1警報手段6を制御
する。走行速度制御のみをONに設定したならば、車の
走行速度のみに反応して、運転者に警報を発する。
【0092】これにより、同じ車を複数の運転者が交代
で運転する場合でも、運転者ごとに再設定することで、
運転者の希望する警報制御情報のみで警報を発すること
ができる。また、同じ運転者でも、車を運転する時々に
応じて変更が可能となり、柔軟性のある、より意味のあ
る警報を発することができる。なお、微弱電波を受信し
ない場合でも、危険な場所付近を通過する際には、警報
を発する構成としてもよい。
【0093】上記のように、本発明の第16の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、警報制御情報に応じて警
報の方法を変える構成としたので、運転者や交通状況な
どに応じた最適な警報を発することができる。
【0094】(第17の実施の形態)本発明の第17の実施
の形態は、外部から新たな参照危険場所情報を取得して
蓄積する車両用衝突警報装置である。本発明の第17の実
施の形態における車両用衝突警報装置の構成は、図1に
示した第1の実施の形態と同じである。
【0095】図1を参照して、本発明の第17の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。危険
場所は不変でもなく、すべてをあらかじめ記憶しておく
ことができるわけでもない。そこで、必要に応じて参照
危険場所情報を取得できるようにする。
【0096】車外通信手段16によって、外部から新たな
参照危険場所情報を取得して、参照危険場所情報蓄積手
段5に蓄積する。車外通信手段16としては、携帯電話や
PHSなどの無線通信機器や、電波ビーコンや、光ビー
コンや、FM多重放送や、BSデジタルデータ放送など
の各種受信機器がある。これにより、より多くの衝突危
険場所付近において、運転者により多くの有益な警報を
発することができる。
【0097】上記のように、本発明の第17の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、外部から新たな参照危険
場所情報を取得して蓄積する構成としたので、走行地域
の最新の危険場所情報に基づいて警報を発することがで
きる。
【0098】(第18の実施の形態)本発明の第18の実施
の形態は、車両側から歩行者などに微弱電波を発信して
警報する車両用衝突警報装置である。本発明の第18の実
施の形態における車両用衝突警報装置の基本的構成は、
図1に示した第1の実施の形態と同じである。第1の実
施の形態と異なるところは、自車両の警報発生手段に、
第2微弱電波発信手段19を設け、歩行者や他車両である
警戒対象が保持する警戒信号発生手段に、第2微弱電波
受信手段20と第2警報手段21を設けた点である。
【0099】図1を参照して、本発明の第18の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。歩行
者などから電波を受信した場合に、運転者に警報を発す
るだけでなく、歩行者側にも警報を発するようにすれ
ば、より安全性が高まる。そこで、自車両から歩行者側
に電波を発信して、歩行者側に警報を発するようにす
る。
【0100】第2微弱電波発信手段19を自車両に設け、
微弱電波を発信した歩行者あるいは他車両と自車両との
衝突の可能性がある場合に、自車両からそれらに向けて
微弱電波を発信する。歩行者あるいは他車両に、自車両
の微弱電波を受信する第2微弱電波受信手段20と第2警
報手段21を設ける。第2警報手段21としては、警報ブザ
ーや、点滅する発光器や、振動器などを用いる。
【0101】これにより、近くに衝突する可能性のある
歩行者や他車両が存在していることを、自車両の運転者
に警報を発するだけでなく、同時に、近くに衝突する可
能性のある自車両が存在していることを、歩行者あるい
は他車両の運転者にも警報を発することができる。特
に、第2警報手段21として振動器を設けることにより、
歩行者が難視聴者である場合にも、振動によって警報し
て、近くに衝突する可能性のある自車両が存在している
ことを、歩行者に注意を促すことができる。
【0102】上記のように、本発明の第18の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、車両側から歩行者などに
微弱電波を発信して警報する構成としたので、歩行者側
にも警報を発することができる。
【0103】(第19の実施の形態)本発明の第19の実施
の形態は、微弱電波発信手段としてBluetoothを用いる
車両用衝突警報装置である。本発明の第19の実施の形態
における車両用衝突警報装置の構成は、図1に示した第
1の実施の形態と同じである。
【0104】図1を参照して、本発明の第19の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。第1
微弱電波発信手段2や、第2微弱電波発信手段19や、第
1微弱電波受信手段3や、第2微弱電波受信手段20とし
て、広く世界に普及しているBluetooth(近距離無線デ
ータ通信規格)に準拠した送受信装置を用いる。これに
より、従来のような専用の微弱電波発信手段や微弱電波
受信手段を用いる必要がなくなり、低コストの車両用衝
突警報装置1を実現できる。
【0105】上記のように、本発明の第19の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、微弱電波発信手段として
Bluetoothを用いる構成としたので、車両用衝突警報装
置を低コストで実現できる。
【0106】(第20の実施の形態)本発明の第20の実施
の形態は、歩行者用携帯器具に微弱電波発信手段を備え
た車両用衝突警報装置である。本発明の第20の実施の形
態における車両用衝突警報装置の基本的構成は、図1に
示した第1の実施の形態と同じである。第1の実施の形
態と異なるところは、第1微弱電波発信手段2を歩行者
用携帯器具に備えた点である。
【0107】図1を参照して、本発明の第20の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。第1
微弱電波発信手段2と固有情報設定手段17と振動検出手
段18と第2微弱電波受信手段20と第2警報手段21のう
ち、少なくとも第1微弱電波発信手段2を、歩行者用携
帯器具に備える。歩行者用携帯器具としては、万歩計、
携帯電話、ペンダント、ブレスレット、指輪、カメラ、
携帯音楽再生装置、携帯テレビ、筆記具などがある。微
弱電波発信手段を、衣類の一部に埋め込む形であっても
よい。
【0108】万歩計であれば、振動検出手段18を、万歩
計のそれと共用化できるため、低コストで小型化でき
る。また、携帯電話であれば、第1微弱電波発信手段
2、固有情報設定手段17、第2微弱電波受信手段20、第
2警報手段21を、携帯電話のそれらと共用化できるた
め、コストアップはほとんどなくて済む。これにより、
歩行者は、万歩計や携帯電話などの普段から持ち歩いて
いる携帯器具を、そのまま身につけているだけで、車両
との衝突事故を未然に防ぐことができる。
【0109】上記のように、本発明の第20の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、歩行者用携帯器具に微弱
電波発信手段を備えた構成としたので、歩行者用装置
を、小型化低コスト化できる。
【0110】(第21の実施の形態)本発明の第21の実施
の形態は、カーナビゲーションシステムに、微弱電波受
信手段と参照危険場所情報蓄積手段と警報手段などを設
けた車両用衝突警報装置である。本発明の第21の実施の
形態における車両用衝突警報装置の基本的構成は、図1
に示した第1の実施の形態と同じである。第1の実施の
形態と異なるところは、微弱電波受信手段と参照危険場
所情報蓄積手段と警報手段を、車両搭載機器に備えた点
である。
【0111】図1を参照して、本発明の第21の実施の形
態における車両用衝突警報装置の動作を説明する。第1
微弱電波受信手段3と位置検出手段4と参照危険場所情
報蓄積手段5と第1警報手段6と位置情報比較手段7と
速度検出手段8と日時情報取得手段9と天候情報検出手
段と運転者情報設定手段11とルート慣れ具合設定手段12
と警報制御設定手段13と警報ランク設定手段14と警報種
類設定手段15と車外通信手段16と第2微弱電波発信手段
19のうち、少なくとも第1微弱電波受信手段3と位置検
出手段4と参照危険場所情報蓄積手段5と第1警報手段
6と位置情報比較手段7を、カーナビゲーションシステ
ムなどの車両搭載機器に備える。
【0112】カーナビゲーションシステムであれば、位
置検出手段4をはじめ多くの構成手段を、カーナビゲー
ションシステムの構成手段と共用もしくは流用できるた
め、コストアップを必要最低限に抑えることができる。
これにより、車両用衝突警報装置1を専用に提供せずと
も、カーナビゲーションシステムの機能拡張でもって、
多くの車の運転者に車両用衝突警報装置1の機能を低コ
ストで提供することができる。
【0113】上記のように、本発明の第21の実施の形態
では、車両用衝突警報装置を、カーナビゲーションシス
テムに、微弱電波受信手段と参照危険場所情報蓄積手段
と警報手段などを設けた構成としたので、車載機を低コ
ストにできる。
【0114】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、車両用衝突警報装置を、歩行者や他車両からの微
弱電波の受信に応じて、自車両の現在位置情報と参照危
険場所情報との比較結果に基づいて警報を発する構成と
したので、歩行者などから微弱電波を受信した際に、自
車両の走行位置が歩行者などとの衝突の起こりやすい危
険な場所付近である場合のみに運転者に警報を発するこ
とにより、無意味な警報を無くして適切な警報を発する
ことができるという効果が得られる。
【0115】また、自車両の現在位置や走行速度や日時
情報や天候情報や運転者情報や歩行者情報や設定情報な
どに基いて警報の方法を変える手段を設けたので、状況
に応じた適切な警報を発することができるという効果が
得られる。
【0116】また、外部から新たな参照危険場所情報を
取得して蓄積する手段を設けたので、最新の危険場所情
報を追加蓄積して、運転者により多くの有益な警報を発
することができるという効果が得られる。
【0117】また、自車両に第2微弱電波発信手段を設
け、警戒対象に第2微弱電波受信手段と第2警報手段と
を設けたので、歩行者あるいは他車両の運転者にも警報
を発することができるという効果が得られる。さらに、
第2警報手段で振動により警報を発すれば、歩行者が難
視聴者である場合にも注意を促すことができるという効
果も得られる。
【0118】また、広く世界に普及しているBluetooth
(近距離無線データ通信規格)に準拠した微弱電波発信
手段や微弱電波受信手段を用いたので、汎用部品を利用
して低コストにできるという効果が得られる。
【0119】また、万歩計や携帯電話などの歩行者用携
帯器具に第1微弱電波発信手段を備えたので、歩行者は
これらの携帯器具を持ち歩くことで、車両との衝突を未
然に防ぐことができるという効果が得られる。
【0120】また、カーナビゲーションシステムなどの
車両搭載機器に第1微弱電波受信手段と位置検出手段と
参照危険場所情報蓄積手段と第1警報手段と位置情報比
較手段を備えたので、車載側の装置を低コストにできる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における車両用衝突
警報装置の機能ブロック図、
【図2】自車両が衝突する可能性のある状況例を示す図
であり、(a)山道での見通しの悪いカーブを走行して
いく交通状況を示す図と、(b)公園の出入り口付近に
駐停車している他車両の横を通過していく交通状況を示
す図、
【図3】本発明の第14の実施の形態における車両用衝突
警報装置の警報ランク選択画面の図、
【図4】本発明の第15の実施の形態における車両用衝突
警報装置の警報種類選択画面の図、
【図5】本発明の第16の実施の形態における車両用衝突
警報装置の警報制御選択画面の図、
【図6】従来の自動車用警報システムの使用状況を示す
図、
【図7】従来の歩行者危険警報システムの使用状況を示
す図である。
【符号の説明】
1 車両用衝突警報装置 2 第1微弱電波発信手段 3 第1微弱電波受信手段 4 位置検出手段 5 参照危険場所情報蓄積手段 6 第1警報手段 7 位置情報比較手段 8 速度検出手段 9 日時情報取得手段 10 天候情報検出手段 11 運転者情報設定手段 12 ルート慣れ具合設定手段 13 警報制御設定手段 14 警報ランク設定手段 15 警報種類設定手段 16 車外通信手段 17 固有情報設定手段 18 振動検出手段 19 第2微弱電波発信手段 20 第2微弱電波受信手段 21 第2警報手段

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歩行者や他車両を含む警戒対象に保持さ
    れ前記警戒対象の存在を一定距離範囲内に知らせる警戒
    信号発生手段と、自車両に搭載されて前記警戒対象から
    の警戒信号を受信して警報を発する衝突警報発生手段と
    を具備する車両用衝突警報装置において、前記警戒信号
    発生手段に、第1微弱電波発信手段を備え、前記衝突警
    報発生手段に、前記第1微弱電波発信手段からの微弱電
    波を受信する第1微弱電波受信手段と、自車両の現在位
    置を検出する位置検出手段と、歩行者や車両と衝突する
    可能性のある危険な場所に関する参照危険場所情報をあ
    らかじめ蓄積しておく参照危険場所情報蓄積手段と、近
    くに歩行者あるいは他車両が存在していることを運転者
    に報知する第1警報手段と、前記微弱電波の受信に応じ
    て自車両の現在位置情報と前記参照危険場所情報との比
    較結果に基づいて前記第1警報手段に警報を発生せしめ
    る位置情報比較手段とを備えたことを特徴とする車両用
    衝突警報装置。
  2. 【請求項2】 前記位置情報比較手段に、自車両の現在
    位置情報と前記参照危険場所情報との類似度の大きさに
    応じて警報の方法を変える手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の車両用衝突警報装置。
  3. 【請求項3】 前記衝突警報発生手段に、自車両の走行
    速度を取得する手段を設け、前記位置情報比較手段に、
    自車両の走行速度に基づいて警報の方法を変える手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用衝突警報
    装置。
  4. 【請求項4】 前記衝突警報発生手段に、日時情報を取
    得する手段を設け、前記位置情報比較手段に、前記日時
    情報に基づいて警報の方法を変える手段を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の車両用衝突警報装置。
  5. 【請求項5】 前記衝突警報発生手段に、自車両周囲の
    天候情報を取得する手段を設け、前記位置情報比較手段
    に、前記天候情報に基づいて警報の方法を変える手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用衝突警報
    装置。
  6. 【請求項6】 前記衝突警報発生手段に、運転者の技術
    や経験に関する運転者情報を取得する手段を設け、前記
    位置情報比較手段に、前記運転者情報に基づいて警報の
    方法を変える手段を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の車両用衝突警報装置。
  7. 【請求項7】 前記衝突警報発生手段に、外部と通信し
    て新たな参照危険場所情報を取得する車外通信手段を設
    け、前記参照危険場所情報蓄積手段に、前記新たな参照
    危険場所情報を蓄積する手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の車両用衝突警報装置。
  8. 【請求項8】 前記衝突警報発生手段に、警報を発生す
    る基準となる自車両現在位置や走行速度に関する警報基
    準と、警報の種類ごとの警報ランクと、警報の種類を選
    択する警報選択情報との少なくとも1つからなる警報制
    御情報をあらかじめ設定する手段を設け、前記位置情報
    比較手段に、前記警報制御情報に基づいて警報の方法を
    変える手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の車
    両用衝突警報装置。
  9. 【請求項9】 前記第1微弱電波受信手段に、受信レベ
    ルが時間とともに強くなる微弱電波だけに反応する手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用衝突警
    報装置。
  10. 【請求項10】 前記警戒信号発生手段に、歩行者や他
    車両の固有情報を設定する固有情報設定手段と、前記歩
    行者や他車両の固有情報を微弱電波に重畳する手段とを
    設け、前記第1微弱電波受信手段に、前記固有情報を抜
    き出す手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の車
    両用衝突警報装置。
  11. 【請求項11】 前記固有情報設定手段に設定する歩行
    者の固有情報が、性別、年齢、身体障害者、難視聴者、
    徘徊性癖者に関する情報であることを特徴とする請求項
    10記載の車両用衝突警報装置。
  12. 【請求項12】 前記固有情報設定手段に設定する他車
    両の固有情報が、緊急自動車、公共バス、初心者運転車
    に関する情報であることを特徴とする請求項10記載の
    車両用衝突警報装置。
  13. 【請求項13】 前記参照危険場所情報蓄積手段に、前
    記参照危険場所情報を歩行者用と車両用に区別して蓄積
    する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両
    用衝突警報装置。
  14. 【請求項14】 前記参照危険場所情報蓄積手段に、前
    記参照危険場所情報を危険度の大きさ別に蓄積する手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用衝突警
    報装置。
  15. 【請求項15】 前記固有情報が、前記第1微弱電波発
    信手段の発信出力の大きさに関する情報であることを特
    徴とする請求項10記載の車両用衝突警報装置。
  16. 【請求項16】 前記警戒信号発生手段に、歩行者の動
    きを振動として検出する振動検出手段を設け、前記第1
    微弱電波発信手段に、前記歩行者の動きとしての振動情
    報を微弱電波に重畳する手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の車両用衝突警報装置。
  17. 【請求項17】 前記衝突警報発生手段に、微弱電波を
    発信した警戒対象との衝突の可能性がある場合に微弱電
    波を発信する第2微弱電波発信手段を設け、前記警戒信
    号発生手段に、前記第2微弱電波発信手段からの微弱電
    波を受信する第2微弱電波受信手段と、近くに衝突する
    可能性のある車両が存在していることを警戒対象に警告
    する第2警報手段とを設けたことを特徴とする請求項1
    記載の車両用衝突警報装置。
  18. 【請求項18】 前記第1警報手段に、音声合成を用い
    た音により警報を発する手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の車両用衝突警報装置。
  19. 【請求項19】 前記第2警報手段に、音、光、振動の
    うち少なくともひとつを発する手段を設けたことを特徴
    とする請求項17記載の車両用衝突警報装置。
  20. 【請求項20】 前記第1微弱電波発信手段と前記第1
    微弱電波受信手段として、近距離無線データ通信規格
    (Bluetooth)に準拠する通信手段を用いることを特徴
    とする請求項1記載の車両用衝突警報装置。
  21. 【請求項21】 前記第1微弱電波発信手段と前記第2
    微弱電波発信手段と前記第1微弱電波受信手段と前記第
    2微弱電波受信手段として、近距離無線データ通信規格
    (Bluetooth)に準拠する通信手段を用いることを特徴
    とする請求項17記載の車両用衝突警報装置。
  22. 【請求項22】 前記第1微弱電波発信手段を歩行者用
    携帯器具に備えたことを特徴とする請求項1記載の車両
    用衝突警報装置。
  23. 【請求項23】 前記第1微弱電波受信手段と前記位置
    検出手段と前記参照危険場所情報蓄積手段と前記第1警
    報手段と前記位置情報比較手段とを車両搭載機器に備え
    たことを特徴とする請求項1記載の車両用衝突警報装
    置。
  24. 【請求項24】 当該装置を携帯する歩行者の存在を一
    定距離範囲内に微弱電波で知らせる警戒信号発生手段を
    有する携帯装置において、前記警戒信号発生手段に、前
    記歩行者の性別、年齢、身体障害者、難視聴者、徘徊性
    癖者に関する固有情報を設定する固有情報設定手段と、
    前記歩行者の振動を検出して振動情報を出力する振動検
    出手段と、前記固有情報と前記振動情報と前記微弱電波
    の発信出力の大きさに関する情報のうち少なくとも1つ
    を前記微弱電波に重畳する手段とを備えたことを特徴と
    する携帯装置。
  25. 【請求項25】 自車両に搭載されて歩行者や他車両を
    含む警戒対象からの微弱電波を受信して警報を発する衝
    突警報発生手段を有する車両装置において、前記衝突警
    報発生手段に、自車両の現在位置を検出する位置検出手
    段と、前記警戒対象と衝突する可能性のある危険な場所
    に関する参照危険場所情報をあらかじめ蓄積しておく参
    照危険場所情報蓄積手段と、近くに前記警戒対象が存在
    していることを運転者に報知する警報手段と、前記微弱
    電波の受信に応じて自車両の現在位置情報と前記参照危
    険場所情報との比較結果に基づいて前記警報手段に警報
    を発生せしめる位置情報比較手段とを備えたことを特徴
    とする車両装置。
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