JP2002115738A - ガススプリング - Google Patents

ガススプリング

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JP2002115738A
JP2002115738A JP2000308557A JP2000308557A JP2002115738A JP 2002115738 A JP2002115738 A JP 2002115738A JP 2000308557 A JP2000308557 A JP 2000308557A JP 2000308557 A JP2000308557 A JP 2000308557A JP 2002115738 A JP2002115738 A JP 2002115738A
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JP
Japan
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retainer
packing
bearing
cylinder
gas spring
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JP2000308557A
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English (en)
Inventor
Koji Takase
孝次 高瀬
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のものと比べて簡単な構成により貯油室
からの潤滑用の油の洩れを防止すると共に、組立性とコ
ストの面でも有利な新規の構成からなる貯油室を備えた
ガススプリングを提供する。 【解決手段】 ベアリング9とリテーナ11との間にパ
ッキング13をベアリング9に押し付けて、シリンダ2
とベアリング9およびリテーナ11との間を密封するパ
ッキング抑え16を介装すると共に、リテーナ11に対
してピストンロッド4との間を密封する弾性材料からな
るシール部材17を一体に結合して設けてやる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、自動車
等の跳上式の後部窓や後部扉、或いは、排煙用窓などの
ように、ラッチの解除によりこれら後部窓や後部扉、或
いは、排煙用窓等を跳ね上げて開放状態に保持するガス
圧力利用の伸縮支柱からなるガススプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の後部窓や後部扉、或い
は、排煙用窓等に用いられる跳ね上げ用の伸縮支柱であ
るガス圧力利用のガススプリング1aは、図2にみられ
るように、シリンダ2の内部にピストン3と衝合して最
大伸長位置を規制するリテーナ11aと、このリテーナ
11aから所定の間隔を保ってシリンダ2の開口端にピ
ストン3を担うピストンロッド4をガイドするベアリン
グ9をそれぞれ固定して設けている。
【0003】そして、このリテーナ11aの内外周面に
は、シール部材19,20を設けてピストンロッド4の
外周面とシリンダ2の内壁面との間を密封すると共に、
ベアリング9の内端面には、パッキング13を介装して
内外周のリップ14,15をピストンロッド4の外周面
とシリンダ2の内壁面とに押し付けてそれらの間を密封
し、これらリテーナ11aの内外のシール部材19,2
0とパッキング13によりベアリング9とリテーナ11
aの間を貯油室18として形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成からな
る従来のガススプリング1aによれば、貯油室18の内
部に封入した潤滑用の油をパッキング13とシール部材
19,20とで保持し得ると共に、ベアリング9の内端
面に設けたパッキング13とリテーナ11aの内外周面
に設けたシール部材19,20とが貯油室18の内部に
封入した潤滑用の油で常に浸されることになる。
【0005】これにより、貯油室18は、パッキング1
3とシール部材19,20とにより常に密封状態に保た
れて内部に封入した潤滑用の油の外部洩れを防止し得る
のは勿論のこと、ベアリング9の内端面に設けたパッキ
ング13と、リテーナ11aにおける内周側のシール部
材19とに対するピストンロッド4の摺接による摩耗を
も防止し得ることになる。
【0006】しかしその反面、そうとは言ってもこの従
来のものでは、リテーナ11aの内外周面にそれぞれ少
なくとも一個づつ合計二個のシール部材19,20を設
けてやる必要があり、そのために、組立性に劣るばかり
でなくコスト高にもなり兼ねず、さらには、ベアリング
9の内端面に設けたパッキング13に対してリテーナ1
1a側へと向う動きを拘束する何等の機構や手段も全く
なく、パッキング13に傾きが生じて貯油室18の内部
の潤滑用の油が外部へと洩れ出してしまうという恐れも
ある。
【0007】したがって、この発明の目的は、従来のも
のと比べて簡単な構成により貯油室からの潤滑用の油の
洩れを防止し得ると共に、組立性とコストの面でも有利
な新規の構成からなる貯油室を備えたガススプリングを
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、ベアリングとリテーナの間にパッキングをベアリン
グの内端面へと押し付けてベアリングとシリンダおよび
シリンダとリテーナとの間をそれじれ密封するパッキン
グ抑えを介装すると共に、同時にリテーナとピストンロ
ッドの間をも密封する弾性材料からなる唯一のシール部
材を設けてやることにより達成される。
【0009】すなわち、このように構成することによ
り、パッキングの外周のリップは、リテーナによりパッ
キング抑えを通して先端部分を押され、常に正規の状態
を保って内外周のリップをピストンロッドの外周面とシ
リンダの内面とに押し付け、これらの部分をシールする
ことで貯油室内の潤滑用の油がシリンダとベアリングと
の間を通して外部へと洩れるのを防止する。
【0010】しかも、これと併せて、シリンダとパッキ
ング抑えの間からさらにシリンダとリテーナとの間を通
してシリンダの内部へと洩れようとする貯油室内の潤滑
用の油をも、パッキングの外周のリップとパッキング抑
えとの当接によるシール機能によって阻止し、さらに加
えて、リテーナとピストンロッドとの間からの油洩れを
もリテーナに設けた弾性材料からなるシール部材のピス
トンロッドへの当接によって阻止することになる。
【0011】このようにして、パッキング抑えをパッキ
ングの外周のリップに押し付けるという簡単な構成をと
ることで、パッキングが傾くのを抑えつつ常に正規の状
態を保って貯油室内の潤滑用の油がシリンダ内および外
部へと洩れるのを、パッキング抑えとパッキングの外周
のリップとの当接、および、リテーナの内周面に設けた
唯一個のシール部材によって阻止し、組立性とコストの
面で有利な貯油室を備えたガススプリングとすることが
可能になるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基いてこの
発明の実施の形態であるガススプリングについて説明す
る。
【0013】図1は、この発明によるガススプリング1
の要部を取り出して示す縦断正面図であって、当該ガス
スプリング1は、シリンダ2と当該シリンダ2の内部を
摺動するピストン3を担うピストンロッド4とからな
る。
【0014】ピストン3の外周面には、ピストンシール
5が設けてあってシリンダ2の内部を二つのガス圧力室
6,7に区画し、これらガス圧力室6,7は、ピストン
3を貫通して穿った絞り孔8を通して相互に通じてい
る。
【0015】シリンダ2におけるピストンロッド4の突
出端側における端部には、ベアリング9がシリンダ2の
端部を内方へと折り曲げることにより加締め止め10を
施して収装してあり、当該ベアリング9を貫通してピス
トンロッド4を摺接させることにより、シリンダ2に対
してピストン3とピストンロッド4を伸縮可能にガイド
するようにしてある。
【0016】シリンダ2の内部には、ベアリング9から
所定の間隔を保ってリテーナ11を加締め12で固定し
て設け、このリテーナ11へとピストン3を衝合させて
係止することにより、これらベアリング9とリテーナ1
1とでガススプリング1の最大伸長位置を規制しつつ、
その状態でのシリンダ2に対するピストンロッド4との
間の座屈の発生を阻止するようにしている。
【0017】これらベアリング9とリテーナ11の間に
対してシリンダ2の内部には、ベアリング9の内端面に
接してパッキング13を介装し、当該パッキング13の
内周のリップ14をピストンロッド4の外周面に、ま
た、外周のリップ15を同じくシリンダ2の内周面にそ
れぞれ締め代を利用して押し付けつつ、ベアリング9と
パッキング13を貫通してピストンロッド4を摺接させ
ている。
【0018】また、これと併せて、リテーナ11から
は、ベアリング9側へと向ってパッキング抑え16を延
ばし、このパッキング抑え16の先端をパッキング13
の外周のリップ15の先端へと当て、パッキング抑え1
6の先端をベアリング9の外周のリップ15の先端に押
し付けて、これらパッキング13における外周のリップ
15とパッキング抑え16との当接部分をシールすると
共に、リテーナ11に対しピストンロッド4との間を密
封するシール部材17を設けて当該部分をもシールし、
それによって、ベアリング9とリテーナ11との間に潤
滑用の油を入れておく貯油室18を区画して形成してい
る。
【0019】なお、この図1の実施の形態にあっては、
リテーナ11をナイロン等の硬化合成樹脂材料で作り、
当該リテーナ11の所定の部分に弾性材料であるプルプ
レン等の本来のロッドシール機能を備えたシール部材1
7を一体に結合して成形することにより、内周面に弾性
材料のシール部材17を備えたリテーナ11を作ってい
る。
【0020】さらに加えて、当該発明の実施の形態であ
る図1にあっては、パッキング13における外周のリッ
プ15の先端をシールして貯油室18を区画するパッキ
ング抑え16をリテーナ11から一体に延ばして形成し
てあるが、当該リテーナ11とパッキング抑え16とを
別体に切り離して組み合わせるようにしてもよいことは
言うまでもない。
【0021】かくして、上記した構成のガススプリング
1によれば、パッキング13における外周のリップ15
の先端にリテーナ11から延びるパッキング抑え16を
押し付けて当該部分をシールすると共に、リテーナ11
の内周面側にのみ唯一のシール部材17を設けてピスト
ンロッド4の表面との間をシールすると言う極めて簡単
な構成をとるだけで、パッキング13は、リテーナ11
によりパッキング抑え16を通して先端部分を常に押圧
され、常時正規の状態を保って内外周のリップ14,1
5をピストンロッド4の外周面とシリンダ2の内面に押
し付け、これらの部分をシールすることで貯油室18内
の潤滑用の油が外部、および、シリンダ2内へと洩れる
のを防止する。
【0022】また、これと併せて、シリンダ2とパッキ
ング抑え16の間から、さらに、シリンダ2とリテーナ
11との間を通して当該シリンダ2の内部へと洩れよう
とする貯油室18内の潤滑用の油をも、パッキング13
の外周のリップ15とパッキング抑え16との当接によ
るシール機能によって阻止し、さらには、これに加え
て、リテーナ11とピストンロッド4との間からの油洩
れをも、リテーナ11の内周面に設けた弾性材料からな
る唯一のシール部材17をピストンロッド4の表面に当
接させることで阻止することになる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、リテーナから延びるパッキング抑えをシリンダの
ロッド突出端におけるベアリングの内端面に設けたパッ
キングの外周のリップに押し付けて当該接合部をシール
すると共に、リテーナに設けた唯一のシール部材でピス
トンロッドとの間をシールするという簡単な構成をとる
だけで、パッキング抑えによりパッキングが傾くのを抑
えつつ常に正規の状態に保って貯油室内の潤滑用油の外
部洩れを阻止し得るのは勿論のこと、パッキング抑えと
パッキングとの当接による当該部分のシールによってパ
ッキング抑えとリテーナのシリンダに対する隙間を通し
てシリンダの内部に洩れるのを、また、シリンダとベア
リングとの隙間から外部に洩れるのをも阻止することが
できる。
【0024】しかも、これに加えて、ピストンロッドと
リテーナとの間からシリンダの内部へと洩れようとする
貯油室内の潤滑用の油の洩れをも、リテーナの内周面に
設けた唯一のシール部材によって阻止し、かくして、組
立性とコストの面で有利な貯油室を備えたガススプリン
グとすることが可能になるのである。
【0025】また、請求項2の発明のように、パッキン
グ抑えをリテーナから一体に延びるスカート状の筒状体
で形成してやることにより、上記した請求項1の発明の
効果に加えて、リテーナとパッキング抑えを一体化する
ことで部品点数を減少し、更なる製作および組立性の容
易化を図ることが可能になるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるガススプリングの
要部を取り出して示す縦断正面図である。
【図2】同じく、従来から実施されているガススプリン
グの要部を取り出して示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ガススプリング 2 シリンダ 3 ピストン 4 ピストンロッド 6,7 ガス圧力室 9 ベアリング 11 リテーナ 13 パッキング 16 パッキング抑え 17 シール部材 18 貯油室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの内部にピストンと当接して最
    大伸長位置を規制するリテーナと、このリテーナから所
    定の間隔を保ってシリンダの開口端にピストンロッドを
    ガイドするベアリングをそれぞれ固定して設け、かつ、
    リテーナとベアリングのシリンダおよびピストンロッド
    に対する各当接面をパッキングとシール部材とで油密に
    密封し、これらベアリングとリテーナの間を貯油室とし
    てピストンロッドの摺接面の油切れを防止するようにし
    たガススプリングにおいて、上記ベアリングとリテーナ
    の間にパッキングをベアリングの内端面に押し付けてシ
    リンダとベアリングの間、および、シリンダとリテーナ
    の間を密封するパッキング抑えを介装すると共に、リテ
    ーナに対してピストンロッドとの間を密封する弾性材料
    からなるシール部材を設けたことを特徴とするガススプ
    リング。
  2. 【請求項2】 パッキング抑えをリテーナと別体に構成
    してパッキングとリテーナとの間に挟んで介装した請求
    項1のガススプリング。
JP2000308557A 2000-10-10 2000-10-10 ガススプリング Pending JP2002115738A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102808885A (zh) * 2011-05-31 2012-12-05 日立汽车系统株式会社 气缸装置
JP2014095422A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Building Research Institute 構造物用制振ダンパー
JP2015113846A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 株式会社ビービーエム 構造物用制振ダンパー
CN105003483A (zh) * 2014-04-25 2015-10-28 日立汽车系统株式会社 气缸装置及其制造方法

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