JPH071346U - ガススプリングの密封案内装置 - Google Patents

ガススプリングの密封案内装置

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JPH071346U
JPH071346U JP3636893U JP3636893U JPH071346U JP H071346 U JPH071346 U JP H071346U JP 3636893 U JP3636893 U JP 3636893U JP 3636893 U JP3636893 U JP 3636893U JP H071346 U JPH071346 U JP H071346U
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JP
Japan
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seal
piston rod
cylinder
peripheral surface
bearing
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Pending
Application number
JP3636893U
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English (en)
Inventor
澄夫 広井
弘 室田
昌治 井上
隆 阿佐
義文 川田
信幸 河合
Original Assignee
カヤバ工業株式会社
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Publication of JPH071346U publication Critical patent/JPH071346U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期の使用に亙ってシリンダ内のガスの密封
と安定したピストンロッドの支持案内性を確保すること
のできるガススプリングの密封案内装置を提供する。 【構成】 シリンダ1の開口端にシールとは関係なく独
立してベアリング本体2を固定し、かつ、このベアリン
グ本体2の下方にメインシール15をフローティング状
に配置し、当該メインシール15の内外周をピストンロ
ッド8の外周面とシリンダ1の内周面にそれぞれ当接し
てシリンダ1内を密封する。また、上記ベアリング本体
2の内周面には、ピストンロッド8の外周面と当接する
サブシール16を設けて上記メインシール15とサブシ
ール16との間に貯油室17を構成し、この貯油室17
内に位置してベアリング本体2の内周面にピストンロッ
ド8の案内用ライナ18を嵌着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のバックドアやコピー機の原稿抑え等のバランサとして使 用するテレスコープ状のガススプリングにおけるガス密封兼ピストンロッド案内 用の密封案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のガススプリングにおける密封案内装置としては、例えば、昭和 49年実用新案出願公告第31110号公報にみられるようなものが既に提案さ れている。
【0003】 すなわち、上記従来装置にあっては、シリンダの開口端にカップ状のベアリン グを嵌着して当該ベアリングの内周面とピストンロッド外周面との間に貯油室を 形成すると共に、ベアリング本体のピストンロッドガイド面にO−リングを施し て上記貯油室とシリンダ内部との間を密封している。
【0004】 また、ベアリングの上端には貯油室を仕切るシールを配設し、かつ、シリンダ の開口端を内方に折り曲げて上記シールをベアリングに押し付けることにより、 当該シールの内外周をピストンロッド外周面とシリンダ内周面とに当接させ、か くして、貯油室およびシリンダ内部を外部に対して密封するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このように、上記のものにあっては、シリンダの開口端を内方に折り曲げると きの加締め力を利用してシールの内外周をピストンロッド外周面とシリンダ内周 面とに当接させるようにしているため、製作誤差によって当該加締め力にバラツ キが生じると密封性が不充分になる恐れがある。
【0006】 また、同時にベアリングもこのシールを介してシリンダに固定されることにな るので、シールの劣化に伴ってベアリングの固定保持力が低下し、ピストンロッ ドの支持作用が不安定になって作動性に弊害が生じるばかりか、シールの密封性 能も加速度的に低下してガス洩れを起し、ガススプリングとしての支持力が極端 に下がってしまうという不都合を有する。
【0007】 さらに、ベアリングにおけるピストンロッドのガイド部分の一方が直接シリン ダ内のガスに晒されることになるので摺動性が低く、これを防ぐためにはベアリ ング材として特殊な材料を用いなければならず、その分コスト高になるという問 題点をも有している。
【0008】 したがって、この考案の目的は、長期の使用に亙ってシリンダ内のガスの密封 と安定したピストンロッドの支持案内性を確保することのできるガススプリング の密封案内装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、この考案によれば、シリンダの開口端にシールとは関係なく独立 してベアリング本体を固定し、かつ、このベアリング本体の下方にメインシール をフローティング状に配置し、当該メインシールの内外周をピストンロッド外周 面とシリンダ内周面にそれぞれ当接してシリンダ内部を密封する。
【0010】 また、上記ベアリング本体の内周面には、ピストンロッド外周面と当接するサ ブシールを設けて上記メインシールとサブシールとの間に貯油室を構成し、この 貯油室内に位置してベアリング本体の内周面にピストンロッド案内用のライナを 嵌着することによって達成される。
【0011】
【作用】
すなわち、これにより、メインシールは、フローティング状態を保ちつつピス トンロッド外周面とシリンダ内周面とに当接してそれぞれの部分を密封すること になるので、シリンダに対するベアリング本体の取付誤差やピストンロッドの傾 き等に関係なく、ピストンロッドの傾きに対してもそれに追従して良好なガス密 封性能を果す。
【0012】 また、ベアリング本体も、メインシールとは別個に独立してシリンダに固定さ れることになるので、当該メインシールの劣化の影響を全く受けることなく常に 安定したピストンロッドの支持案内作用を果すことになる。
【0013】 さらに、ピストンロッドが、油侵状態にあるライナを通してベアリング本体に より支持案内されることになるので、当該ピストンロッドに傷がついてメインシ ールを痛めることがなく、しかも、ベアリング本体に対するピストンロッドの摺 動摩擦力も低下してガススプリングとしての耐久性が著しく向上することになる のである。
【0014】
【実施例】
図1は、この考案による密封案内装置を備えたガススプリングの一実施例を示 すもので、シリンダ1の唯一の開口部分である上方開口端にはベアリング本体2 が嵌着してあり、このベアリング本体2は、シリンダ1の外周壁に施したロール 加締め3によって当該シリンダ1に固定してある。
【0015】 シリンダ1の内部には、ピストン4が軸線方向に沿って摺動自在に挿入してあ り、このピストン4によってシリンダ1内を圧力気体で満たされた上部作動室5 と下部作動室6とに区画している。
【0016】 ピストン4は、加締め手段7でピストンロッド8の下端に取り付けてあり、こ のピストンロッド8が、上部作動室5とベアリング本体2を貫通してシリンダ1 外へと延びている。
【0017】 ピストン4と対向してシリンダ1内には、ストッパ9がベアリング本体2と同 様にシリンダ1の外周壁に施したロール加締め10によってシリンダ1に固定し てあり、このストッパ9でピストン4の最上昇位置を規制すると共に、ストッパ 9の下面にバンプラバ11を設けてピストン4がストッパ9に衝合した際に発生 する衝撃を緩和するようにしてある。
【0018】 上記ピストン4には、軸方向に向って貫通する連通孔12が穿設してあり、こ の連通孔12でシリンダ1内の上部作動室5と下部作動室6とを常時連通状態に 保っている。
【0019】 これにより、上下部作動室5,6内の気体圧力が,無負荷状態の下にあっても ピストン4の連通孔12を通して互いに同圧に保たれることから、ピストン4は 、上下の受圧面積差によりピストンロッド8をシリンダ1内から押し出す方向に 力を受け、当該ガススプリンは、通常のコイルスプリングと同様のばね作用を発 揮することになる。
【0020】 特に、この実施例の場合、上記連通孔12の上部作動室5側への開口部にオリ フィス13を穿ったチェックバルブ14を配設し、このチェックバルブ14で上 部作動室5から下部作動室6に向う圧力気体の流れのみをオリフィス13で制限 するようにしてある。
【0021】 このことから、当該ガススプリングにあっては、伸長側への動作時にオリフィ ス13を通る気体の流動抵抗でその伸縮速度に制限を与えるだけでなく、圧縮側 への動作時にはチェックバルブ13が開いて上記オリフィス13による制限を解 除し、伸長速度に比べて圧縮速度を速め得るようにしてある。
【0022】 一方、上記シリンダ1の上方開口端に嵌着したベアリング本体2とその下方の ストッパ9との間には、シリンダ1内の上下部作動室5,6を外部に対して密封 するメインシール15が配設してある。
【0023】 このメインシール15は、シリンダ1の内周面とピストンロッド8の外周面に 沿って動き得るよう、ベアリング本体2とストッパ9から独立してフローティン グ状に配設してあり、当該メインシール15の内外周をピストンロッド8の外周 面とシリンダ1の内周面とに当接させることで上下部作動室5,6を外部から密 封している。
【0024】 このように、メインシール15をベアリング本体2と関係なくフローティング 状に独立して配設したので、当該メインシール15がベアリング本体2の取付誤 差の影響を受けることがなく、かつ、このメインシール15の劣化がベアリング 本体2の固定保持力に影響を与えることもない。
【0025】 しかも、ピストンロッド8の傾きに対してもメインシール15がフローティン グ状態を保っているので、当該ピストンロッド8の傾きに追従してメインシール 15が動き、これらのことが相俟って、常に良好なシール性とベアリング本体2 による安定したピストンロッド8の支持案内作用を果すことになる。
【0026】 また、前記ベアリング本体2の内周面にはサブシール16が設けてあり、この サブシール16の内周がピストンロッド8の外周面へと当接し、前記メインシー ル15と協同して両者の間に貯油室17を区画している。
【0027】 なお、上記サブシール16は、図2にみられるように上下リップタイプのシー ル16aとして構成し、当該シール16aによりオイルシール機能と共にダスト およびスクレーパ機能を付与するようにしてもよい。
【0028】 そして、この貯油室17内に位置してベアリング本体2の内周面にライナ18 を嵌着し、このライナ18を介してベアリング本体2によりピストンロッド8を 支持案内するようにしてある。
【0029】 これにより、ピストンロッド8を支持しつつ案内するベアリング本体2の部分 すなわちライナ18の部分は、貯油室17内において油侵状態を保ちながらピス トンロッド8と摺接し、これらピストンロッド8とベアリング本体2との摺接に よってピストンロッド8に傷がつくのを防止する。
【0030】 しかも上記に加え、ライナ18のみを摺動性に富みかつピストンロッド8に傷 をつけない材料を任意に選ぶことができるので、ガススプリングとしての要求性 能を低コストで満たすことができる。
【0031】 なお、必要によっては、ピストン4の外周面にも同様にして適宜材料のライナ 19を嵌着し、上記ベアリング本体2側のライナ18と協同してピストン4とピ ストンロッド8の案内を行うようにしてもよい。
【0032】 また、特に図示はしていないが、シリンダ1に対するベアリング本体2の嵌着 面にOリングを介装するなり、或いはメインシール15の上面にベアリング本体 2の下面へと当接するリップを形成し、これらOリング或いはリップでそれらの 間を密封するようにしてやることにより、貯油室17内の油の保持性能を向上さ せる得ることは言うまでもない。
【0033】
【考案の効果】
以上のように、この考案の密封案内装置によれば、カススプリングの長期の使 用に亙ってシリンダ内のガスの密封と安定したピストンロッドの支持案内性を確 保することが可能になるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による密封案内装置を備えたガススプ
リングの一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】同上他の実施例を示すガススプリングの縦断正
面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ベアリング本体 4 ピストン 8 ピストンロッド 12 連通孔 13 オリフィス 14 チェックバルブ 15 メインシール 16,16a サブシール 17 貯油室 18 ライナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井上 昌治 岐阜県可児市土田2548番地 カヤバ工業株 式会社岐阜北工場内 (72)考案者 阿佐 隆 岐阜県可児市土田2548番地 カヤバ工業株 式会社岐阜北工場内 (72)考案者 川田 義文 岐阜県可児市土田2548番地 カヤバ工業株 式会社岐阜北工場内 (72)考案者 河合 信幸 岐阜県可児市土田2548番地 カヤバ工業株 式会社岐阜北工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの開口端に固定したベアリング
    本体の下方にメインシールをフローティング状に配置
    し、このメインシールの内外周をピストンロッド外周面
    とシリンダ内周面にそれぞれ当接してシリンダ内部を密
    封すると共に、上記ベアリング本体の内周面にピストン
    ロッド外周面と当接するサブシールを設けてこれらメイ
    ンシールとサブシールとの間に貯油室を構成し、かつ、
    この貯油室内に位置してベアリング本体の内周面にピス
    トンロッド案内用のライナを嵌着したことを特徴とする
    ガススプリングの密封案内装置。
JP3636893U 1993-06-08 1993-06-08 ガススプリングの密封案内装置 Pending JPH071346U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3636893U JPH071346U (ja) 1993-06-08 1993-06-08 ガススプリングの密封案内装置

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JPH071346U true JPH071346U (ja) 1995-01-10

Family

ID=12467897

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JP3636893U Pending JPH071346U (ja) 1993-06-08 1993-06-08 ガススプリングの密封案内装置

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JP (1) JPH071346U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022306A1 (fr) * 2000-09-18 2002-03-21 Pascal Kabushiki Kaisha Dispositif d'equilibrage de broche pour machine-outil
JP2012247049A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Hitachi Automotive Systems Ltd シリンダ装置

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WO2002022306A1 (fr) * 2000-09-18 2002-03-21 Pascal Kabushiki Kaisha Dispositif d'equilibrage de broche pour machine-outil
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