JP2002114271A - 易開封性を有する熱封緘用蓋材 - Google Patents

易開封性を有する熱封緘用蓋材

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JP2002114271A
JP2002114271A JP2001094384A JP2001094384A JP2002114271A JP 2002114271 A JP2002114271 A JP 2002114271A JP 2001094384 A JP2001094384 A JP 2001094384A JP 2001094384 A JP2001094384 A JP 2001094384A JP 2002114271 A JP2002114271 A JP 2002114271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物を保護するのに充分な強度を有しなが
ら、省資源化を図り、かつ手で容易に開封することがで
きる易開封性を有する熱封緘用蓋材を提供する。 【解決手段】 基材11と接着層5とを備えた蓋材1で
あって、基材11上に接着剤層5が部分的に形成されて
おり、接着剤層の塗布面が開封開始部より開封方向に沿
って順次拡大する形状で形成されているか、接着剤層塗
布の密度が外縁部から内縁部に向かって順次高くなるよ
うに形成されている熱封緘用蓋材1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、医薬品、電
子部品、その他の物品を密封して収納するプラスチック
容器、紙質容器、ならびにそれらの複合された容器等に
使用される易開封性を有する熱封緘用蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等を収容する容器では、内容
物を保護するために、容器開口部を蓋材で封緘してい
る。そして使用される蓋材は、その基材の表面(容器を
封緘した状態の裏面)全体にホットメルト接着剤等の熱
接着剤(熱封緘剤)が均一に同じ厚さで塗布されてい
る。そのため、容器のフランジ部に熱封緘したとき、フ
ランジ部の全面に同じ厚さ、すなわち同じ強度で熱封緘
されるのが一般的である。
【0003】しかしながら、このような場合には、接着
強度は強固になる反面、開封の際には開封に大きな力を
要したり、開封途中で蓋材が破れるといった問題があ
る。開封性を改良する手段としては、特開平11−29
2140号公報に記載されているように、容器のフラン
ジ部に突条を設け、この突条部に傾斜を設けた部分で熱
封緘することが提案されているが、易開封の安定性の点
で充分とはいえない。また、ホットメルト接着剤を使用
した熱封緘性蓋材の場合は蓋材の全面に熱接着剤が塗布
されているが、実際に熱封緘されるのは、容器のフラン
ジ部に対応した部分のみであり、省資源の観点からも好
ましいものではない。さらにホットメルト接着剤を使用
した熱封緘性蓋材の場合は、蓋材の接着力はそのホット
メルト接着剤の自体の接着力で決定され、接着力の高い
ものを使用すると開封が困難になる。しかし接着力が低
いホットメルト接着剤を用いる場合は、容器内圧が上昇
する夏場など、30℃を超える高温の環境下では、密封
性が低下する。とくにヨーグルト食品などは、乳酸菌の
発酵のため、包装密封後に45℃前後の室に収納される
ため、易開封性を損なわずにより高い耐熱性が要求され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内容物を保
護するのに充分な封緘強度を有しながら、省資源化を図
り、かつ、素手で容易に開封することができるホットメ
ルト接着剤を使用した易開封性を有する熱封緘用蓋材を
提供することを目的とする。さらに本発明は、易開封性
と耐熱性の両方を備えた蓋材を提供することを技術課題
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の熱封緘用蓋材は、ホットメ
ルト接着剤層が基材の表面に部分的に形成されているこ
とを特徴としている。
【0006】このようにホットメルト接着剤層が部分的
に形成されているので、内容物を保護するのに充分な強
度を有し、かつ従来のように蓋材全面に接着剤を塗布す
る場合と比べると、接着剤の塗布量が少ないので、省資
源化を図ることができる。
【0007】請求項2記載の熱封緘用蓋材では、前記ホ
ットメルト接着剤層は、開封開始部より開封方向に沿っ
て剥離幅が順次拡大する形状で形成されている。そのた
め、開封開始時には容易に蓋材を剥がすことができ、途
中で破断することが少なく、しかも容器の封緘は確実で
ある。
【0008】請求項3記載の熱封緘用蓋材では、前記ホ
ットメルト接着剤層は、容器のフランジ部に対応する領
域に関して、外側から内側に向かって接着剤の塗布面積
密度が高くなるように形成されている。そのため開封し
易く、しかも密閉が確実である。
【0009】請求項4記載の熱封緘用蓋材では、前記封
緘用ホットメルト接着剤層は、容器のフランジ部の外縁
部から内縁部に向かって順次厚くなるように形成されて
いる。この場合も、開封の最初は容易に開封することが
でき、しかも密封が確実である。
【0010】請求項5記載の熱封緘用蓋材では、前記接
着剤層は、さらに開封開始部より開封方向に向かって剥
離幅が順次拡大する形状で部分的に形成されている。そ
のため開封の途中で破断しにくく、スムーズに剥がすこ
とができる。このように構成することにより、内容物を
保護するのに充分な強度と素手で容易に開封できる易開
封性とを同時に両立できるようになる。
【0011】請求項6記載の熱封緘用蓋材では、前記基
材の表面が、蓋材で閉じようとする相手部材に対してヒ
ートシール性を有する。そのためホットメルト接着剤層
が設けられている部位だけでなく、設けられていない部
位でも、基材と相手部材とが直接ヒートシールされる。
その場合、ホットメルト接着剤層による接着力と、基材
と相手部材の間の接着力に差が生ずるので、種々の開封
容易性および密封確実性のパターンを作成しうる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0013】図1はこの実施形態にかかる蓋材1と、そ
の蓋材で熱封緘される容器2とを示している。容器2
は、食品等を収容するプラスチックや紙等を主体とする
容器であって、開口部4の周囲にフランジ部3を有す
る。蓋材1は、基材11と、その基材11の裏側の表面
に形成されたホットメルト接着剤層5とからなる。図2
a〜dは前記蓋材1の構成を示しており、図2aは蓋材
1の裏面を示しており、容器2のフランジ部3に対応す
る円環状の面にホットメルト接着剤層5が設けられてい
る。すなわち中央の容器2の開口部に対応する円形の領
域1aにはホットメルト接着剤層が形成されていない。
なお図2において、符号6は開封用のタブであり、この
タブ6を引っ張って、開封開始位置(ホットメルト接着
剤層5の範囲のもっともタブ6の先端に近い部位)7か
ら開封終了位置(ホットメルト接着剤層5の範囲の内、
フランジに相当する円環状の範囲の後方で、しかも内側
の部位)8まで蓋材1を引き剥がす(図2d参照)。
【0014】容器2の材質としては、例えばポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リスチレン、ポリカーボネート等の種々のプラスチック
スやアルミニウム箔及び紙が積層されたもの等が使用可
能である。
【0015】蓋材1の基材11の材質としては、例えば
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロ
ン等の外層フィルムに、必要に応じてアルミニウム箔、
アルミニウム蒸着膜、アルミナ・シリカ蒸着膜等のバリ
ア−層を設け、さらにその内層に必要に応じて、ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等が
積層されたものであり、オーバーコート層、印刷層、コ
ート紙等を1種以上さらに積層させてもよく、特に限定
されない。図2b および図2c はそれぞれ外層フィルム
9と内層フィルム10とが積層された基材11を有する
蓋材1を示している。なお、容器2が紙や金属、ガラス
などの合成樹脂でない場合は基材の材質はそれほど影響
はないが、容器2が合成樹脂製の場合は、その種類に応
じて基材11の内層(内層フィルム10)の材質は好ま
しいものを選択する。すなわち基材11の内層フィルム
10の材質は、通常は容器2の材質と熱接着性を有しな
いものが用いられる。たとえば容器2がポリ塩化ビニル
(PVC)の場合は内層フィルム10としてポリエチレ
ン、ポリプロピレンを用いたり、容器2がポリスチレン
の場合に内層フィルム10としてポリエチレンを用い
る。しかし後述するように、内層フィルム10として熱
接着性を有するもの、たとえば同じ材質のものや相溶性
を有するものを用いることができる。
【0016】ホットメルト型接着剤としては、例えば通
常用いられているエチレン−酢酸ビニル共重合体、ワッ
クス、粘着付与材を主体とするものや、スチレン系ブロ
ック共重合体、ポリエステル、ポリアミド等を主成分と
する組成物等の種々のものが使用可能である。
【0017】図2aに示す実施形態では、ホットメルト
接着剤層5の塗布形状は、手で開封する開封開始部7近
辺の塗布面積が小さく、開封方向に沿って、開封終了部
8に向かうにつれて塗布面積が拡大するようになってい
る。すなわちタブに対応する領域ではホットメルト接着
剤層5は設けられておらず、フランジ部3と対応する円
環状の領域で、しかも左右の弓形部(円弧と直線で囲ま
れる部位)7aを除く範囲にホットメルト接着剤層5が
設けられている。そのため、ホットメルト接着剤層5の
形状は、開封開始部7側ではいくらか丸みをもって尖っ
ており、開封方向に向かってホットメルト接着剤層5の
幅(剥離幅)がほぼ比例的に増大していく。したがって
開封初期の剥離抵抗が小さく、次第に剥離抵抗が増大し
ていく。それにより開封開始部7から手で容易に開封で
き、開封途中で蓋材1が破れることもなくなる。一方、
内周側にはホットメルト接着剤層5が密に形成されてい
るので、塗布面積が少なくても内容物保護の点では問題
はない。
【0018】なおホットメルト接着材層5の厚さに関し
ては、図2bに示す実施形態では、均一な厚さである。
このものはホットメルト接着剤層5の形成が容易であ
る。他方、図2cでは、開封開始位置7の近辺で、開封
方向に向かって次第に、たとえば直線的に厚さが厚くな
っている。そのため、開封の開始時に、一層剥がし易
い。また、図2dに示す実施形態では、開封開始位置の
近辺から中間位置近辺まで、次第に、たとえば円弧状に
厚さが厚くなっている。このものも最初に剥がし易く、
しかも剥離抵抗が緩い変化で次第に強くなっていくの
で、一層、途中で破断しにくい。なお図2dの実施形態
では、基材11は一層で示しているが、図2b、図2c
のように2層あるいはそれ以上の積層材料としてもよ
い。
【0019】図3aおよび図3bに示す蓋材1では、ホ
ットメルト接着剤層5の厚さがほぼ均一で、その平面的
な範囲が変化している。すなわち、容器のフランジ部に
対応する円環状の領域のうち、開封開始位置7側から途
中まで、外側に向かって凸となる円弧状の輪郭の外側の
範囲7bには、ホットメルト接着剤層5を形成していな
い。したがってこのものは、ほとんど開封終了位置8の
近辺まで、次第に剥離抵抗が大きくなっていく。そのた
め、スムーズに開封作業を行うことができる。
【0020】図4aに示す実施形態では、平面的に見れ
ば容器2のフランジ部3に対応するリング状の範囲が、
タブ6以外のほぼ全体にホットメルト接着剤層5が形成
されている。しかし図4bに示すように、そのリング状
のホットメルト接着剤層5外側から内側に向かって厚さ
が順次、たとえば直線状に大きくなっている。これによ
り内側での接着強度を大きくして、内容物の保護をより
確実なものにすると共に、開封時には開封開始位置7か
ら始まる剥離強度が弱くなるため、素手で容易に開封で
きるようになり、開封途中でも剥離が容易であり、途中
で蓋材1が破れるのを防止している。
【0021】また、図5a、図5bに示すように、図3
aに示すホットメルト接着剤層5の平面的な塗布形状
と、図4bに示すホットメルト接着剤層5の厚さ分布の
パターンとを組み合わせたホットメルト接着剤層5を形
成してもよい。
【0022】図6は、ホットメルト接着剤の塗布面積を
開封開始部7の近辺で粗にし、それ以外で密にすること
により、易開封性と内容物の保護とを両立させたもので
ある。すなわちこの実施形態では、開封開始部7の近辺
では、多数の接着剤を設けない班点状の微少領域5cを
形成し、実質的に単位面積当たりのホットメルト接着剤
の塗布量を少なくしている。そのため、開封開始位置7
の近辺では、蓋材1を容易に剥がすことができる。
【0023】なおホットメルト接着剤層5の塗布形状や
厚さ分布のパターンは、ホットメルト接着剤の種類や容
器2のフランジ部3の大きさ、内容物等によって変化す
るため、特に限定されるものではない。たとえば前記の
実施形態では、いずれも容器の開口部に相当する円形の
領域1aにホットメルト接着剤層5を設けていないが、
図7に示すように、開口部に相当する領域1aにホット
メルト接着剤層5を設けていてもよい。このものはホッ
トメルト接着剤の使用量の点では前述の実施形態に比し
て多くなるが、ホットメルト接着剤層5がクッション作
用をするため、錠剤や電子部品などの固形の内容物を保
護することができ、しかも印刷のずれに対して比較的寛
容である。また、引き剥がし易さの点では、前述の実施
形態と実質的に同じである。
【0024】図8は、図2aに示す蓋材1を打ち抜くた
めのシート12を示している。このシート12はロール
状に巻かれており、シート12の片面にはホットメルト
接着剤層5が特定の形状で、すなわち容器の開口部に相
当する範囲1aを除き、フランジ部に相当する範囲のみ
に、しかもそれぞれ開封開始部7で尖っている円形の外
部輪郭および内部輪郭を有するリング状の塗布形状で塗
布されている。このような塗布形状は、所定形状の版を
用いて、グラビア印刷と同様の方法によって形成するこ
とができる。このものはシート12の全面にホットメル
ト接着剤層を設ける場合に比して、大幅に接着剤の使用
量を少なくすることができる。
【0025】図9はホットメルト接着剤層の他の塗布形
状を示しており、シート12にタブ6およびそれに隣接
するL字状の範囲13を除いて、蓋材の形状にほぼ対応
したホットメルト接着剤層5が所定形状の版を用いるこ
とによって塗布されている。すなわちこのものは、開封
開始部7を先端として開封方向に次第に幅が広がるよう
な、ほぼL字状の輪郭14を形成し、その外側のL字状
の範囲13にホットメルト接着剤層5を設けず、容器の
開口部に相当する範囲1aにはホットメルト接着剤層5
を設けている。なお、蓋材1の輪郭に相当する線を破線
15で示している。場合により、その破線15の外側に
ホットメルト接着剤層を設けてもよい。
【0026】図10はホットメルト接着剤層のさらに他
の塗布形状を示しており、シート12の各蓋材1の開封
開始部7を先端とするL字状の輪郭14からわずかに外
側の範囲16を除くほぼ全面にホットメルト接着剤層5
が形成されている。このものは接着剤の塗布量について
は従来のものよりあまり少なくなっていないが、開封時
の蓋材の引き剥がし易さについては、前述の実施形態の
ものとほぼ同じである。さらに容器の開口部を覆う部位
のホットメルト接着剤層5がクッション作用を奏し、内
容物を保護する。またこのものはシートのほぼ全体に接
着剤を塗布しているので、ロールに巻いたときに凹凸が
生じにくく、巻きやすい利点がある。
【0027】すなわち図8や図9のシート12では、中
央部に班点状にホットメルト接着剤層5を設けているの
で、ロールに巻くとき、中央部が膨らみ、周縁部に皺が
よるなど、取り扱いに注意を要する。しかし図10のよ
うにほぼ全面にホットメルト接着剤層5を設けると、塗
布面が平坦であるので、従来の全面に接着剤を塗布した
シートと同程度に巻きやすい。なお図9のシート12の
破線14の外側に接着剤を塗布した場合もほぼ同じ程度
に巻きやすい。
【0028】図11は蓋材部分へのホットメルト接着剤
層5の塗布形状は図8と同じであるが、中央部および両
側部における、それぞれシート12の長手方向に連続し
て延びる線状部分18に、同じ接着剤を同じ厚さで塗布
している。そのため、シート12を巻回したとき、ロー
ルが中央部のみ盛り上がって不安定になるのを防止する
ことができ、しかも接着剤の使用量を大幅に少なくする
ことができる。
【0029】なお線状部分18の接着剤層の形状は、図
11に示すような線状だけでなく、接着剤の未塗工部分
を補う種々な形状、たとえば図12のようなリングの列
18a、あるいは図13のような、フランジと同心円状
の円弧を連続させた所定幅の曲線18bなど、種々な形
状にすることができ、それによりさらにロールを巻いた
ときに安定なものとなる。
【0030】図14は蓋材1部分へのホットメルト接着
剤層5の塗布形状は図9と同じであるが、図11の場合
と同様に、中央部および両側部の線状部分18にそれぞ
れ同じホットメルト接着剤層を設けている。この場合
も、図11と同様にロールを安定化することができ、し
かも接着剤の使用量を大幅に少なくすることができる。
【0031】図15は蓋材1を打ち抜くシート12の片
面全体にわたって、ホットメルト接着剤層5を設けない
範囲19を斑点状に配列したものである。このものは生
産が容易であり、しかも蓋材はある程度引き剥がし易
く、途中で破断しにくい。また、容器の密封性も充分に
高い。なおこの場合も、図11と同様にシートを巻いた
ときのロールが安定化する。
【0032】またホットメルト接着剤層5を設けない範
囲19は、班点状だけでなく、各種の模様形状が可能で
あるが、接着剤層5の連続模様が必要であることは、密
封性という意味で言うまでもない必然性を有するもので
ある。またその範囲19の斑点の大きさを変えてその接
着力を変える方法と、その面積密度を部分的に変えるこ
とで接着強度に変化をもたせる方法とがあり、またその
非塗工部分の面積密度と塗工部分の塗工量とをグラビア
版のスクリーンの種類により変える両方の組み合わせで
調節し、目的に合わせた接着強度および密封性を得るこ
とができる。
【0033】さらにこの塗工方法の活用で新しい分野を
開拓することが可能になる。すなわち現在市場で活用さ
れている基材の内層(図2の符号10参照)には、前述
のようにPE、EVA、PP、PSなどの熱接着可能な
合成樹脂が用いられ、ホットメルト接着剤はそれらの熱
接着性を有する基材の表面に塗工され、基材の表面とホ
ットメルト接着剤層とが接着されている。ここでホット
メルト接着剤層は、基材とプラスチック容器とが直接熱
接着されて開封が困難になることを防止し、開封を容易
にするために活用されている。すなわち蓋材の基材と容
器の材質が同質あるいは相溶性がある場合、たとえば図
2の場合で容器2と内層フィルム10とが共にポリエチ
レンの場合や、共にポリプロピレンの場合、あるいは共
にエチレン−酢酸ビニル共重合体の場合は、それらを直
接熱接着すると、剥離できない程度まで熱接着されてし
まう。そのため、それらの間にホットメルト接着剤層を
介在させて接着強度を調整するのである。
【0034】しかしながら前述のように、班点状の比較
的小さい範囲19を残す模様状にホットメルト接着剤層
5を塗工するなど、ホットメルト接着剤の塗工面積比率
を適切に選択すると、易開封性を維持する範囲でさらな
る密封強度を得ることが可能になるのである。すなわち
容器に対して熱接着性を有する内層を備えた基材に、図
15に示すような図形的な形状でホットメルト接着剤層
を塗工すると、主体的な接着力はホットメルト接着剤が
担い、点在する塗工されていない範囲19と相手のプラ
スチック容器10との熱接着が補足的な接着力をもたら
す。それによりホットメルト接着剤のみによる熱接着と
は異なる接着特性、とくに耐熱性、耐寒性などを有する
熱接着が実現できるのである。
【0035】なお、蓋材の基材と容器とが直接熱接着で
きない組み合わせである場合は、基材の表面にあらかじ
め容器との熱接着性を有するヒートシール層を印刷など
の塗工で形成することができる。また、容器側のフラン
ジなどの接着面にヒートシール層を設けてもよい。ここ
にいう塗工によるヒートシール層は、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの熱
可塑性樹脂材料を溶剤で溶かし、液状にしたものを基材
表面に印刷などで塗工し、その後、乾燥させて溶剤を飛
ばしたものをいう。すなわち請求の範囲にいう「基材の
表面が容器に対して熱接着性を有する」とは、基材自体
に熱接着性フィルムが積層されている場合のほか、この
ような熱可塑性材料でヒートシール層を形成した場合も
含む。なお、フィルムによりヒートシール層を形成する
場合は、基材の全面に設けることになるが、印刷などの
塗工でヒートシール層を設ける場合は、基材の全面に設
けるほか、ホットメルト熱接着剤を設けない部分に部分
的に設けたり、場合により、ホットメルト熱接着剤層の
上に重ねて部分的に塗工することもできる。ヒートシー
ル層を部分的に設ける場合は、たとえばグラビア印刷な
どの各種印刷塗工方式で、ホットメルト接着剤層を部分
的に設ける場合と同じ方式で設けることができる。
【0036】ホットメルト接着剤による熱接着と、ヒー
トシール層による熱接着との併用による場合は、熱接着
時の温度によっても種々の接着強度および易開封性をも
たらす。すなわちホットメルト接着剤は、溶融温度以上
の温度で液状にした材料を基材に塗工するものであるの
で、接着温度は比較的低い。これに対し、ヒートシール
フィルムや溶剤と共に塗工して形成したヒートシール層
は、溶融温度が比較的高いものが多く、そのため低い温
度で蓋材を容器に熱接着すると、ヒートシール層による
熱接着力が弱く、そのため易開封性が向上する半面、接
着強度や耐熱性が低くなる傾向がある。逆に高い温度で
熱接着する場合は、ヒートシール層による接着強度が高
くなり、耐熱性が向上する半面、易開封性が低下する。
【0037】図16aおよび図16bは図15のシート
12を容器のフランジの輪郭に合わせて切断した蓋材を
示しており、ホットメルト接着剤層5のパターン以外は
図1の場合とほぼ同様のものである。すなわち蓋材1は
外層フィルム9と内層フィルム10とからなる基材11
の内面側の表面に、班点状の範囲19を残してホットメ
ルト接着材層5を設けている。基材11を構成する外層
フィルム9および内層フィルム10は図1、図2の場合
と同様である。またホットメルト接着剤層5の材料も図
1、図2の場合と同じである。
【0038】この蓋材1を内層フィルム10と熱接着性
を有する容器のフランジ部に所定の温度で熱接着する
と、班点状の内層フィルム10が容器のフランジ部に強
く熱接着され、他の部分のホットメルト接着剤層5がそ
れよりも弱い強度で熱接着される。そして全体の接着強
度および易開封性は、ホットメルト接着剤層5が設けら
れていない班点状の範囲(空白部)19の面積比率およ
び熱接着温度に依存する。たとえば班点状の範囲19の
面積比率がほぼ1/10〜1/4程度であるので、タブ
6から引き剥がしていくと、きれいに、かつ容易に蓋材
1を容器のフランジ部から剥がしていくことができる。
さらに内層10と容器とが直接熱接着されている部位
は、耐熱性が高いので、ヨーグルト食品などのように包
装後に45℃前後の室に収容されるものでも、充分に高
い密封性を維持しうる。
【0039】つぎに班点状の範囲19の配列状態と蓋材
を剥がすときの円滑性について説明する。図17aおよ
び図17bはそれぞれ空白部19を縦および横方向に等
間隔で配列したホットメルト接着剤5の塗布パターンを
示している。図17aでは各空白部19が円形であり、
図17bでは空白部19が四角形である。それらの蓋材
では、配列方向(矢印A1、A2)に沿って蓋材1を引
き剥がす場合(想像線参照)は、空白部19が並んでい
る部位(剥離線P1)を引き剥がす操作と、ホットメル
ト接着剤層5が連続している部位(剥離線P2)を引き
剥がす操作が交互に生ずる。そのため、空白部19で容
器と強く熱接着して、剥離強度がホットメルト接着剤層
5の剥離強度よりも大きい場合は、空白部19が並んで
いる範囲では強い力で剥がし、他の部位では弱い力で剥
がすことになる。したがってそれぞれの範囲の剥離強度
に大きい段差を生じ、剥離操作が平滑でない。なお、空
白部19で容器と熱接着していない場合も、前述とは逆
であるが、剥離強度にいくらか段差を生ずる。
【0040】他方、矢印B1、B2のように、空白部1
9の配列方向に対して斜め方向に剥離していく場合は、
剥離線P3がある空白部19の列を通過する前に、つぎ
の空白部19の列に差しかかることになる。そのため、
上記の剥離強度の段差がはるかに小さく、スムーズに剥
離していくことができる。なお、矢印C1のように、矢
印A1と矢印B1の間の方向に引き剥がすようにしても
よい。上記のことから、蓋材1を切断するとき、図17
cに示すように、剥離方向を決定するタブ6は、空白部
19の配列方向に対して斜め方向を向くようにするのが
好ましい。
【0041】図18は、大きい円形の空白部19aを斜
めに配列し、それらの大きい円形の空白部19aの間に
さらに小さい円形の空白部19bを配置した、ホットメ
ルト接着剤層5の塗布パターンを示している。このもの
も安定した剥離操作をもたらすことができる。
【0042】図19は、紙製の容器2に用いる蓋材1の
好ましい実施形態を示している。一般的に紙製の容器
は、紙を丸めて胴部を作製し、そのときの継ぎ目がフラ
ンジ部3にも表れる。そのため、従来の紙製の容器に用
いる蓋材では、蓋材を容器のフランジ部に熱封緘すると
きに段差部にホットメルト接着剤が充分に入り込むこと
ができるように、基材の上にかなり厚くホットメルト接
着剤層を設けている。
【0043】図19の蓋材1においては、容器2のフラ
ンジ部3の段差部20に相当する部位21ではホットメ
ルト接着剤層5の厚さを厚くし、他の部位では薄くして
いる。そのため使用する接着剤の量を少なくすることが
できる。部分的にホットメルト接着剤層5の厚さを厚く
する方法は、前述の実施形態の場合と同様であり、版を
用い、印刷と同様の方法で設けることができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
説明する。
【0045】[実施例1〜4および比較例1〜2]図2
0に示す容器30と蓋材31とを準備した。蓋材はポリ
エチレンテレフタレート製のフィルム32(厚さ12μ
m、東洋紡績(株)製の商品名「E5100」)の表面
に印刷を施し、裏面にアルミニウム箔33(厚さ20μ
m、日本軽金属(株)製のAIN30H−O)を積層
し、さらにこのアルミニウム箔の表面にホットメルト接
着剤層34を設けたものを基材とし、図21に示すよう
にタブ35を有する径dが82mmの円形に打ち抜い
た。
【0046】ホットメルト接着剤層34には、実施例1
〜4および比較例1、2には、エチレン−酢酸ビニル共
重合体(EVA)、ワックス、粘着付与剤を主体とする
ホットメルト接着剤(株式会社リーダー製の商品名「ホ
ットメルト60−3」)を使用した。
【0047】実施例1〜4の蓋材31へのホットメルト
接着剤の塗布形状、塗布厚みパターンは図3〜図6に示
されるパターンであり、比較例1、2は全面塗布とし
た。それらの塗布形状、塗布厚みおよび熱封緘条件を表
1に示す。また、容器30はポリスチレンを使用した。
容器30には水130gを充填し、前記蓋材31を平板
熱接着板を用いて熱封緘した。
【0048】
【表1】 各実施例および比較例で作製した包装体に下記の試験を
行った。その結果を表2に示す。
【0049】(1) 開封性 包装体の蓋材31のタブ35を親指と人指し指で挟み、
45°の方向(開封開始方向からみて仰角45°方向、
図22に矢印で示す方向)に引っ張り、下記の基準で開
封の程度を評価した。 ○:スムーズに開封できる。内容物の水が飛散して蓋材
に付いたり、こぼれたりしない。 ×:開封が容易でなく、開封時に衝撃がかかる。内容物
の水がこぼれたり、飛散する。
【0050】(2) 保護性 包装体の天地を逆にし、振動試験機(タイテック(株)
製のバイオ・シェイカーBR−30)を用いて100回
/分の振動速度で12時間後の内容物の漏れをチェック
し、下記の基準で開封の程度を評価した。 ○:内容物の漏れなし。 ×:内容物の滲み出し、漏れがみられる。
【0051】
【表2】 表2から明らかなように、比較例1では保護性が高いが
開封性が好ましくない。比較例2では開封は容易である
が、保護性が低い。これに対し、実施例では、振動モデ
ル試験での内容物の漏れがなく、蓋材はスムーズな開封
性を有している。
【0052】[耐熱クリープ性テスト] [実施例5〜7および比較例3]厚さ0.015mmの
低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムの内層と、厚
さ0.020mmのアルミニウム箔と、厚さ0.012
mmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
の外層とを積層した基材の内層側に、図15に示す整列
状態の班点状の空白部19を、残すようにして、(株)
リーダー製のホットメルト接着剤(商品名AS100M
−2)を厚さ0.050mmで、塗布面積比率が70
%、60%および50%となるように塗工し、実施例
5、6および7の蓋材を得た。同様に全面塗布(塗布面
積比率100%)し、比較例3の蓋材とした。
【0053】実施例5〜7および比較例3の蓋材を、厚
さ0.020mmの低密度ポリエチレン(LDPE)フ
ィルムで被覆した坪量100g/m2 の紙に、ホットメ
ルト接着剤層がLDPE面に当接するように重ね、14
0℃×1秒と、170℃×1秒の2種類のヒートシール
温度で熱接着した。得られたものを15mmの幅に切断
して帯状とし、紙側に100gの荷重を吊り下げた状態
で5分間維持できる環境温度を測定し、耐熱クリープ性
を確認した。それらの結果を表3に示す。
【0054】
【表3】 この表3から、全面にホットメルト接着剤層を設けた比
較例3の蓋材では58℃の環境温度の下でしか5分間持
続することができないが、塗布面積比率が70%、60
%および50%の実施例5、6および7の蓋材では、い
ずれも高い温度に耐えられることが分かる。
【0055】[封緘強度テスト] [比較例4]実施例5で使用した基材にホットメルト接
着剤層を設けないもの(塗布面積比率0%)を比較例4
の蓋材とした。実施例5〜7および比較例3、4の各蓋
材で、厚さ0.012mmの低密度ポリエチレン(LD
PE)を内面に塗工した紙製の紙コップ(容量120c
c)の開口部に蓋をし、ヒートシール温度140℃、1
60℃でヒートシールした。紙コップ内には何も入れ
ず、その底面から針で圧縮空気を入れ、蓋材が剥がれた
ときの圧力(単位mmHg)を測定した。その結果を表
4に示す。
【0056】
【表4】 この表4から分かるように、ホットメルト接着剤層が全
面に塗工されている比較例3の蓋材は強度が低いが、塗
布面積が減少するに従い、次第に高い数値となってい
る。またヒートシール温度が高いほうが強度があるの
は、ホットメルト接着剤層のほかに、LDPE同士のシ
ール強度が現れていることを示している。なお、塗布面
積比率が0%の比較例4では、封緘強度が高すぎ、開封
が困難であった。このように模様状に塗工したホットメ
ルト接着剤層と、下塗基材の組み合わせが耐熱クリープ
性および熱封緘強度を適切にすることに有効であること
が分かる。
【0057】
【発明の効果】本発明の蓋材は、ホットメルト接着剤層
が部分的に設けられているので、内容物を保護する強度
を保ちながら、開封が容易であるため、使いやすいとい
う効果がある。さらに部分的なホットメルト接着剤層
と、容器との熱接着性を備えた基材との組み合わせによ
り、易開封性を維持しながら、耐熱性および封緘強度を
向上させうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる蓋材と容器を示
す説明図である。
【図2】 図2aは蓋材へのホットメルト接着剤層の塗
布形状を示す背面図、図2bおよび図2cはそれぞれ他
の蓋材の図2aのX-X 線に相当する断面図、図2dは開
封時の蓋材の説明図である。
【図3】 本発明におけるホットメルト接着剤層の形状
を示す説明図である。
【図4】 本発明におけるホットメルト接着剤層の他の
形状を示す説明図である。
【図5】 本発明におけるホットメルト接着剤層の他の
形状を示す説明図である。
【図6】 本発明におけるホットメルト接着剤層の他の
形状を示す説明図である。
【図7】 比較例で使用したホットメルト接着剤層の形
状を示す説明図である。
【図8】 本発明の蓋材を得るためのシートを示す説明
図である。
【図9】 本発明の他の蓋材を得るためのシートを示す
説明図である。
【図10】 本発明の他の蓋材を得るためのシートを示
す説明図である。
【図11】 本発明の他の蓋材を得るためのシートを示
す説明図である。
【図12】 本発明の他の蓋材を得るためのシートを示
す説明図である。
【図13】 本発明の他の蓋材を得るためのシートを示
す説明図である。
【図14】 本発明の他の蓋材を得るためのシートを示
す説明図である。
【図15】 本発明の他の蓋材を得るためのシートを示
す説明図である。
【図16】 図16aおよび図16bは本発明の蓋材の
他の実施形態を示す底面図および側面図である。
【図17】 図17aおよび図17bはそれぞれ本発明
の蓋材におけるホットメルト接着剤層の塗布パターンの
他の実施形態を示す平面図、図17cは本発明の蓋材の
さらに他の実施形態を示す底面図である。
【図18】 本発明の蓋材におけるホットメルト接着剤
層の塗布パターンのさらに他の実施形態を示す平面図で
ある。
【図19】 本発明の蓋材の他の実施形態を示す要部断
面図である。
【図20】 実施例および比較例で使用した蓋材および
容器を示す説明図である。
【図21】 実施例および比較例で使用した蓋材の平面
図である。
【図22】 実施例および比較例で使用した剥離試験方
法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 蓋材 2 容器 3 フランジ部 4 開口部 5 ホットメルト接着剤層 11 基材 1a 領域 6 タブ 7 開封開始位置 8 開封終了位置 9 外層フィルム 10 内装フィルム 7a 弓形部 7b 外側の範囲 12 シート 13 L字状の範囲 15 蓋材の輪郭 14 L字状の輪郭 16 外側の範囲 18 線状部分 18a リングの列 18b 曲線 19 ホットメルト接着剤層を設けない範囲 20 段差部 21 段差部に相当する部位 30 容器 31 蓋材 32 フィルム 33 アルミニウム箔 34 ホットメルト接着剤層 35 タブ
フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA03 AA11 AB01 AB41 AB81 BA07A BA10A BB01A BB14A BB26A BC07A CA24 EA06 EB11 EB27 EE59 FA01 FC01 GD07 GD08 3E084 AA02 AA12 AA24 AA34 AA37 AB10 BA06 BA08 BA09 CA01 CB01 CB04 CC02 CC03 CC05 CC08 FA09 FD13 GB08 GB12 GB17 HA03 HB01 HC08 HD01 JA19 KA14 KA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、その基材の表面に塗布されてい
    るホットメルト接着剤層とを備えた、容器の開口部を封
    緘するための蓋材であって、そのホットメルト接着剤層
    が基材の表面に部分的に形成されている、易開封性を有
    する熱封緘用蓋材。
  2. 【請求項2】 前記ホットメルト接着剤層が、開封開始
    部より開封方向に沿って順次剥離幅が拡大する形状で形
    成されている請求項1記載の熱封緘用蓋材。
  3. 【請求項3】 前記ホットメルト接着材層が、容器のフ
    ランジ部に対応する領域に関して、外側から内側に向か
    って、接着剤の塗布面積密度が高くなるように形成され
    ている請求項1記載の熱封緘用蓋材。
  4. 【請求項4】 基材と、その基材の表面に塗布されてい
    るホットメルト接着剤層とを備えた、容器の開口部を封
    緘するための蓋材であって、前記ホットメルト接着剤層
    が、容器のフランジ部の外縁部から内縁部に向かって順
    次厚くなるように形成されている熱封緘用蓋材。
  5. 【請求項5】 前記ホットメルト接着剤層が、開封開始
    部より開封方向に沿って順次拡大する形状で部分的に形
    成されている請求項4記載の熱封緘用蓋材。
  6. 【請求項6】 前記基材の表面が、蓋材で閉じようとす
    る相手部材に対して熱接着性を有する請求項1記載の熱
    封緘用蓋材。
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