JP2020033032A - 包装袋および包装袋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に開封でき、かつ開封した後容易に引き裂くことができる。【解決手段】包装袋1は最内層を構成する弱シール性樹脂層12を含む積層フィルム10からなる袋本体1aと、袋本体1aの両端部を貼り合わせて形成された背貼りシール部3と、袋本体1aの上部を貼り合わせて形成された上部シール部2とを備える。上部シール部2の両端部に角落とし部4が形成されている。【選択図】図1A

Description

本開示の実施の形態は、易開封性を有するガゼットタイプまたはピロータイプの包装袋および包装袋体に関する。
従来、シール性を有する積層フィルムの周縁端部にヒートシールを施して包装袋を形成し、この包装袋内に内容物を収納して包装袋体を作製することが広く行われており、この包装袋体はその後流通される。このような包装袋体は、内容物保存性の向上に寄与している。特にピロータイプの包装袋は積層フィルムの巻取りを用いた連続包装が可能なことから、能率面及びコスト面に優れると共に、包装袋体の見栄えも良く、広く用いられている。尚、ピロータイプ包装袋の側方を内側に折り込んだ状態でヒートシールしたものがガゼットタイプの包装袋である。
そして、内容物を取り出す際は、包装袋体端部を鋏で切り取ったり、包装袋体の周縁シール部に設けられたノッチを起点として手で袋体を引き裂いたりしている。しかしながら、内容物が細長かったり、内容物の滑りが悪いと取り出しにくいという問題がある。
このような問題を解決するため、包装袋の背シール部に設けた開封ノッチから、背シール部に対向する面まで、引き裂きを誘導する2本の開封誘導線をレーザー加工により設けて、ノッチ部から上の袋体を手で引き裂いて除去する包装袋がある(特許文献1参照)。
しかしながら、レーザー加工による引き裂き誘導線を設けた包装袋の場合、内容物を取り囲むように引き裂き誘導線を形成するため、壊れ易い内容物だと開封時に引き裂いた包材によって切断されたり、内容物がこぼれたりしてしまうことが多く、用途が限定されてしまう。更に、レーザー加工で引き裂き誘導線を設けることができる積層フィルムは、一般的にアルミ箔を用いた構成をもつ必要があるため仕様までも限定されてしまう。
また、手で開封可能なイージーピールシーラントからなるシール層を有する積層フィルムを用いて包装袋を形成し、シール層からなるシール部を手で開封する包装袋体が開発されている(特許文献2参照)。
更に、シール部を手で開封し易くするため、背シール部に対向するつまみシール部を設けた包装袋も開発されている(特許文献3参照)。
しかしながら、これらの包装袋は、開封が容易であっても、内容物を取り出すために指で内容物をつまみ出す必要があるため、指先を汚してしまいがちである。更に、内容物が細長い場合には、包装袋も細いので指を入れる余裕が無かったり、取り出すために包装袋をさかさまにすればカスが落ちてしまったりする。さらに、包装袋の底部を押し上げて内容物を開封部から押し出そうとしても内容物の滑りが悪くて内容物が出てこないという問題がある。このため、内容物を取り出すだけの作業にストレスが生じてしまう。
特開2014−987号公報 特開2004−352292号公報 特開2016−150781号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、容易に開封でき、開封後に内容物を取り出し易い包装袋および包装袋体を提供することを目的とする。
本実施の形態は、最内層を構成する弱シール性樹脂層を含む積層フィルムを備えた袋本体と、前記袋本体の両端部を貼り合わせて形成された背貼りシール部と、前記袋本体の上部または下部を貼り合わせて形成された上部シール部または下部シール部とを備え、前記上部シール部の両端部または下部シール部の両端部が破断されて角落とし部が形成され、前記角落とし部は前記袋本体を上下方向に引き裂く際の引き裂き開始点を形成する、包装袋である。
本実施の形態は、前記包装袋はピロータイプの包装袋からなる、包装袋である。
本実施の形態は、前記包装袋は一対の折り込み部を有するガゼットタイプの包装袋からなり、各折り込み部の両端部に前記角落とし部が形成される、包装袋である。
本実施の形態は、各折り込み部の先端部が、前記袋本体の中央に位置する、包装袋である。
本実施の形態は、最内層を構成する弱シール性樹脂層を含む積層フィルムを備えた袋本体と、前記袋本体の両端部を貼り合わせて形成された背貼りシール部と、前記袋本体の上部または下部を貼り合わせて形成された上部シール部または下部シール部とを備え、前記上部シール部の両端部または下部シール部の両端部が破断されて角落とし部が形成され、前記角落とし部は前記袋本体を上下方向に引き裂く際の引き裂き開始点を形成する、包装袋と、前記包装袋内に収納された内容物とを備えた、包装袋体である。
本実施の形態によれば、包装袋体を容易に開封でき、開封した包装袋体を引き裂いて内容物を容易に取り出すことができる。
また、本発明に係る包装体は、バナナの皮の一剥きのように袋体の一面を開放することができるので、細長くて壊れ易い内容物でも破壊することなく取り出すことができる。
図1Aは本実施の形態による包装袋を示す平面図。 図1Bは本実施の形態における包装袋体を示す平面図。 図1Cは積層フィルムの層構成を示す図。 図1Dは包装袋の他の例を示す図。 図2Aは図1Aに示す包装袋の比較例を示す図。 図2Bは図1Dに示す包装袋の比較例を示す図。 図3Aは包装袋の変形例を示す図。 図3Bは図3AのB−B線断面図。 図4は包装袋の他の変形例を示す図。 図5は包装袋の他の変形例を示す図。 図6は包装袋の他の変形例を示す図。 図7は包装袋の他の変形例を示す図。 図8は図1Aに示す開封後の包装袋を示す展開図。 図9は図1Dに示す開封後の包装袋を示す展開図。
<本実施の形態>
以下、図面を参照して本実施の形態について説明する。
図1A乃至図2Bおよび図8乃至図9は本実施の形態を示す図である。
(包装袋および包装袋体)
まず図1Aにより第1の実施の形態による包装袋について説明する。第1の実施の形態による包装袋1は、ピロータイプの包装袋であり、積層フィルム10からなる袋本体1aと、袋本体1aの両端部を合掌状に貼り合わせてヒートシールにより形成された背貼りシール部3と、袋本体1aの上部を貼り合わせてヒートシールにより形成された上部シール部2とを備えている。
また袋本体1aのうち上部シール部2の上縁両端部には、上部シール部2が破断されて3角形状の角落とし部4が形成されている。
この上部シール部2の角落とし部4は、袋本体1aを上下方向に沿って引き裂く際の引き裂き開始点となる(図8参照)。
このような構成からなる包装袋1は下方部に開口5が形成され、この下方部の開口5から、例えば棒状のお菓子等の内容物6が収納される。そして包装袋1の開口5がヒートシールされて下部シール部7が形成される。このようにして包装袋1と、この包装袋1内に収納された内容物6とを備えた包装袋体1Aが構成される。この場合、包装袋1の下部シール部7の両端部には、下部シール部7が破断されて角落とし部8が形成されている。
なお、本明細書において、「上部」、「下部」、「上下方向」とは包装袋1あるいは包装袋体1Aを、図1Aあるいは図1Bに示すように配置した場合における、図1Aおよび図1B上における「上部」、「下部」、「上下方向」を意味する。
また包装袋1の角落とし部4は、高さh1を有しており、上部シール部2の高さをhとした場合、
0.5<h1/h<1
となっている。
(積層フィルム)
次に袋本体1aを構成する積層フィルム10について図1Cにより説明する。袋本体1aを構成する積層フィルム10は、少なくとも基材フィルム11と弱シール性樹脂層12とを積層したフィルムからなり、必要に応じて基材フィルム11と弱シール性樹脂層12との間に、中間層を設けても良い。このうち、基材フィルム11は外面側を向く外層を構成し、弱シール性樹脂層12は内面側を向く内層を構成する。
ここで基材フィルム11としては、一般的に食品用包装材料に用いられるポリエチレンテレフタレイト、ポリエチレンブイレイト、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン等の物理的強度や耐熱性に優れた二軸延伸フィルム、および、これらのフィルムに金属酸化物や金属を蒸着したり、酸素バリア性コーティングを施したり、易接着性層を設けたりしたフィルムを用いることができる。また、特に縦裂き性を有する基材フィルム11を用いることにより、袋本体1aの一面をバナナの皮のように上から下まできれいに剥くことができて好都合である。
弱シール性樹脂層12としては、ヒートシール面が弱シール性を有する、単体フィルム、共押出しフィルム、または、積層フィルムのいずれかを用いることができる。
弱シール性樹脂層12のタイプとしては、凝集破壊、層間剥離、界面剥離の各タイプの樹脂層があるが、いずれのタイプでも構わない。この場合、ヒートシール面同士が弱シール部となる、いわゆる面々イージーピールフィルムを用いる必要がある。
具体的には凝集剥離タイプの弱シール性樹脂層は、樹脂層が開封時に内部凝集破壊を生ずることにより弱シール性を発現するものである。凝集剥離タイプの弱シール性樹脂層はワックスや粘結材をブレンドしたEVA系材料やポリオレフィン/ポリスチレン系、ポリエチレン/ポリプロピレン系などの非相溶ポリマーアロイが知られている。この凝集剥離タイプの樹脂層は剥離強度のシール温度安定性、夾雑物シール性、耐内容物性に優れている。ここで「夾雑物シール性に優れる」とは、ヒートシール樹脂層に比較的大きな粒子サイズを有する夾雑物が混入している場合でも良好なヒートシール性能をもつことをいう。
中間層としては、前記の基材フィルムに用いるフィルムに加えて、金属箔、エチレン・ビニルアルコール共重合体、遮光性フィルム等を用途により単層、または、複層で用いることができる。
また、袋本体1aを構成する積層フィルム10における積層方法は特に限定する必要がなく、通常のフィルム積層方法である、ドライラミネーション、ノンソルラミネーション、溶融樹脂の押出しラミネーション等を用いることができる。
また、本発明に係る袋本体1aには文字や絵柄の印刷を施すことができ、通常は基材フィルム11にグラビア印刷、フレキソ印刷等によって印刷を施す。
(本実施の形態の作用)
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図1Bにおいて、包装袋体1Aを開封する。この際、使用者は片手で上部シール部2の下方の背貼りシール部3を摘み、もう一方の手で背貼りシール部3に対向する位置の上部シール部2の下方を摘んで、両手を広げる。この場合、上部シール部2が弱シール性を有するので当該上部シール部2を開封することができる。このとき、上部シール部2の中央部から開封が始まり、上部シール部2は中央部から左右方向に開封され、その後上部シール部2は中央部から一対の角落とし部4まで開封される。
包装袋1の袋本体1aの上部シール部2を開封した状態を図8の展開図により説明する。図8の展開図において、包装袋1の背貼りシール部3は便宜上分離されている。
図8に示すように、上部シール部2が中央部から角落とし部4まで開封した後、角落とし部4によって、上部シール部2に袋本体1aを上下方向に沿って引き裂く際の2箇所の引き裂き開始点が形成される。
次に図8において、袋本体1aの角落とし部4間の上部シール部2を把持して下方へ引っ張る。このことにより袋本体1aは、角落とし部4から下方へ延びる引き裂き線14によって、引き裂き線14,14間の領域13が引き裂かれて袋本体1aから除去される。
使用者は領域13が除去されて大きく開口した包装袋1から内容物6を容易かつ簡単に取り出すことができる。
次に図2Aにより本実施の形態の比較例を説明する。図2Aに示すように、ピロータイプの包装袋1の袋本体1aの上部に上部シール部2が形成されており、この上部シール部2には角落とし部が設けられていない。
図2Aに示す比較例において、上部シール部2には角落とし部が設けられていないため、上部シール部2を開封しても袋本体1aを引き裂く際の引き裂き開始点は形成されない。このため、袋本体1aを引き裂く場合、背貼りシール部3を引き裂くか、または鋏を使って袋本体を1aを引き裂く必要があり、煩雑となる。
(本実施の形態の変形例)
次に図1Dにより包装袋1の変形例を示す。図1A乃至図1Bにおいて、包装袋1がピロータイプの包装袋からなる旨示したが、これに限らず、包装袋1はガゼットタイプの包装袋からなっていてもよい。
図1Dに示すように、包装袋1は一対の折り込み部15を有するガゼットタイプの包装袋からなっていてもよい。図1Dに示すように、包装袋1の袋本体1aは一対の折り込み部15を有し、袋本体1aの上部がヒートシールされて、上部シール部2が形成されている。そして上部シール部2の一方の上縁端部に、一方の折り込み部15に対応して2個の角落とし部4が形成され、上部シール部2の他方の上縁端部に、他方の折り込み部15に対応して2個の角落とし部4が形成され、上部シール部2に合計4個の角落とし部4が形成されている。
図1Dに示す包装袋1において、上部シール部2の下方の背貼りシール部3を片手で把持するとともに、包装袋1のうち上部シール部2の下方の背貼りシール部3に対応する部分を他方の手で把持して上部シール部2を開封する。このときの状態を図9の展開図に示す。
図9の展開図において、包装袋1の背貼りシール部3は便宜上分離されている。
図9に示すように、上部シール部2が中央部から角落とし部4まで開封される。このことにより、角落とし部4によって、上部シール部2に袋本体1aを上下方向に沿って引き裂く際の4箇所の引き裂き開始点が形成される。
次に図9において、袋本体1aの角落とし部4間の上部シール部2を把持して下方へ引っ張る。このことにより袋本体1aは、角落とし部4から下方へ延びる引き裂き線14によって、引き裂き線14,14間の領域13が引き裂かれて袋本体1aから除去される。
使用者は領域13が除去されて大きく開口した包装袋1から内容物6を容易かつ簡単に取り出すことができる。
次に図2Bにより図1Dに示す変形例に対する比較例を説明する。図2Bに示すように、ガゼットタイプの包装袋1の袋本体1aの上部に上部シール部2が形成されており、この上部シール部2には角落とし部が設けられていない。
図2Bに示す比較例において、上部シール部2には角落とし部が設けられていないため、上部シール部2を開封しても袋本体1aを引き裂く際の引き裂き開始点は形成されない。このため袋本体1aを引き裂く場合、背貼りシール部3を引き裂くか、または鋏を使って袋本体1aを引き裂く必要があり、煩雑となる。
次に図3Aおよび図3Bにより、本実施の形態の他の変形例について述べる。図3Aおよび図3Bに示すように、包装袋1は一対の折り込み部15を有するガゼットタイプの包装袋からなっていてもよい。図3Aおよび図3Bに示すように、包装袋1の袋本体1aは一対の折り込み部15を有し、袋本体1aの上部がヒートシールされて、上部シール部2が形成されている。そして上部シール部2の一方の上縁端部に、一方の折り込み部15に対応して2個の角落とし部4が形成され、上部シール部2の他方の上縁端部に、他方の折り込み部15に対応して2個の角落とし部4が形成され、上部シール部2に合計4個の角落とし部4が形成されている。
また、各折り込み部15の先端部15aは、袋本体1aの略中央部まで達して、突き合わせ型のガゼットタイプの包装袋1を構成している。
図3Aおよび図3Bにおいて、上部シール部2のうち、一対の折り込み部15により4つの折り曲げ部21a,21b,22a,22bが形成され、このうち対向する折り曲げ部21a,22bを把持する。次に上部シール部2のうち、一対の折り込み部15により形成された対向する折り曲げ部21a,22bを引き離す。このことにより、袋本体1aの上部シール部2を小さな力でより確実に開封することができる。袋本体1aの上部シール部2を開封した後、図1Dおよび図8に示す実施の形態と同様にして、袋本体1aの角落とし部4間の上部シール部2を把持して下方へ引っ張る。このことにより袋本体1aを引き裂き線14により、引き裂き線14,14間の領域13を引き裂いて袋本体1aから除去することができる。
あるいはまた、ピロータイプの包装袋1は袋本体1aと、上縁に微細凹凸形状23をもつ上部シール部2と、背貼りシール部3とをもっていてもよい。
一般にピロータイプの包装袋1を作製する際、ジグザグ形状をもつ切断刃により袋本体1aが切断されて包装袋1が得られる。この場合、袋本体1aの上部シール部2の上縁に微細凹凸形状23が形成され、上部シール部2の上縁両端部に高さh1の角落とし部4が形成されている。図4において、角落とし部4の高さh1は、上部シール部2の高さhに対して0.5<h1/h<1の関係をもつ。
次に本実施の形態の他の変形例について、図5乃至図7により更に説明する。また、袋本体1aに設けられた角落とし部4の形状は、図5に示すように円弧状その他の形状をもっていてもよい。
また、袋本体1aの上部シール部2は、図6に示すように、複数の線シールからなっていてもよい。図6に示すように、製袋機で上部シール部2を形成した時に生じる上部シール部2の両端部において、上部シール部2の両端部が未シール状態であっても、角落とし部4の端が上部シール部2に掛かっていれば本実施の形態の効果を奏する。
図7は本発明に係る包装袋体1Aの変形例を例示する概略図である。図7に示すように、包装袋1内に細長く折れ易いクッキー等の内容物6が収納されている。なお、図7において包装袋1を包装して包装袋体1Aを作製した場合、上部シール部2と反対側の下部シール部7には開封を困難とする突起部7aを設けてもよい。図7において、包装袋体1Aを開封するにあたり、開封すべき場所を印刷で示してもよく、突起部7aを切り落としてもよい。
(積層フィルムの作製)
次に、具体的実施例により本実施の形態を更に詳述する。
まず基材フィルム11としての厚み12μmの縦裂き性二軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルム(製品名「PC」、ユニチカ株式会社製)、中間層としての厚み15μmの二軸延伸ポリアミドフィルム(製品名「N1202」、東洋紡績株式会社製)、弱シール性樹脂層12としての厚み30μmのイージーピールフィルム(製品名「7601ED」、東レフィルム加工株式会社製)を準備した。次にこれらのフィルムをこの順番に2液硬化型ウレタン系接着剤を用いて貼り合わせ、積層フィルム10を得た。
(包装袋の製造)
積層フィルム10を縦170mm×横140mmにカットし、ヒートシール巾10mmのヒートシーラーを用いて、包装袋仕上がり巾60mm、長さ170mmのピロータイプの包装袋1を作製するとともに、折り込み部巾10mm、包装袋仕上がり巾40mm、長さ170mmのガゼットタイプの包装袋1を作製し、さらに折り込み部巾15mm、包装袋仕上がり巾30mm、長さ170mmの突合せ型のガゼットタイプの包装袋を作製し、このようにして、合計3種類の包装袋1を作製した。
前記3種類の各包装袋1の上部シール部2の両端部を端縁から5mmの位置で斜め45度に切り落とし、角落とし部4を形成した。
なお、包装袋1の背貼りシール部3のヒートシール強度は9.4N/15mmだった。
(包装袋の製造)
上述した3種類の包装袋1内に、断面寸法約20mm×20mm、長さ120mmの内容物6としての半生洋菓子を収納し、包装袋1の開口5に巾10mmの下部シール部7を設けて密封し、3種類の包装袋体1Aを得た。
(開封試験)
ピロータイプの包装袋1をもつ包装袋体1Aにおいて、角落とし部4を上方に向けて、上部シール部2直下の背貼りシール部3と、当該背貼りシール部3に対向する包装袋1の部分とを両手で摘み、両手を遠ざけるように引くことにより上部シール部2を開封した。そして、背貼りシール部3側の手は摘み続けたまま、背貼りシール部3に対向する包装袋1の部分を摘んでいた手で開封した上部シール部2のうち背貼りシール部3の反対側の上端を摘んで下に引き下ろす。このことにより、角落とし部4から下方へ延びる引き裂き線14によって、引き裂き線14,14間の領域13がバナナの皮を剥くように引き裂かれて、内容物6を取り出すことができた。次にそのまま包装袋体1Aごと内容物6の下方を把持して食することも、内容物6を取り出すことも容易に行うことができた。
また、突合せ型ではないガゼットタイプの包装袋1をもつ包装袋体1Aにおいて、角落とし部4を上方に向けて上部シール部2直下の背貼りシール部3と、当該背貼りシール部3に対向する包装袋1の部分とを両手で摘み、両手を遠ざけるように引くことにより、背貼りシール部3に対向する上部シール部2を開封した。そして、背貼りシール部3側の手は摘み続けたまま、背貼りシール部3に対向する包装袋1の部分を摘んでいた手で上部シール部2のうち、背貼りシール部3の反対側の上端を摘んで下に引き下ろす。このことにより、角落とし部4から下方へ延びる引き裂き線14によって、引き裂き線14,14間の領域13がバナナの皮を剥くように引き裂かれて、内容物6を取り出すことができる。次にそのまま包装袋体1Aごと内容物6の下方を把持して食することも、内容物6を取り出すことも容易に行うことができた。
また、前記本発明に係る突合せ型のガゼットタイプの包装袋1をもつ包装袋体1Aにおいて、角落とし部4を上にして上部シール部2に折り込み部15により形成された4つの折り曲げ部21a,21b,22a,22bのうち、対向する折り曲げ部21a,22bを両手で摘み、両手を遠ざけるように引いて、対向する上部シール部2の摘んでいない折り曲げ部21b,22aを開封する。次に開封された上部シール部2の折り曲げ部21b,22aに手を持ち替えて摘み、両手を遠ざけるように引くことにより、上部シール部2をすべて開封した。当該突合せ型のガゼットタイプの包装袋1は上部シール部2を開封するために一旦手を持ち替える必要はあるが、ピロータイプの包装袋1あるいは突合せでないガゼットタイプの包装袋1よりも、小さな力で、より容易に上部シール部2を開放することができた。そして、片方の手で背貼りシール部3上端を摘み、もう一方の手で包装袋1の前面の上端を摘んで、前面側の手で折り曲げ部21a,22a上端から包装袋1の前面を引き裂くようにして手を下に引き下ろす。このことにより、角落とし部4から下方へ延びる引き裂き線14によって、引き裂き線14,14間の領域13がバナナの皮を剥くように引き裂かれて、内容物6を取り出すことができる。次にそのまま包装袋体1Aごと内容物6の下方を把持して食することも、内容物6を取り出すことも容易に行うことができた。
比較例
実施例で用いた積層フィルム10を使用し、実施例と同一寸法、同一形態の袋体を、上部シール部2に角落とし部4を設けることなく、実施例と同様、3種類の包装袋1を作製した。次に実施例と同じ内容物を包装袋1内に収納して密封することにより、比較例としての3種類の包装袋体1Aを得た。
(開封試験)
前記3種類の包装袋体1Aは、いずれも実施例と同様にして上部シール部2を開放することができた。しかし、角落とし部4が無く、包装袋1を引き裂くことができないため、内容物を取り出すためには上部シール部2の開封部を下方に向けて包装袋体1Aを持ち内容物を落として出すか、背貼りシール部3を剥がして内容物を露出させるかのいずれかの方法が必要であり、非常に手間が掛かった。特に、上部シール部2の開封部を下にして持つと、包装袋体1Aの内容物のカスが落下して周辺を汚すのみならず、内容物の滑りが悪いと落すこと自体できなかった。また、背貼りシール部3を開放する際には、内容物に手や包装袋1から負荷を掛けてしまいがちであるため、内容物を破壊してしまうことが度々生じた。
1 包装袋
1a 袋本体
1A 包装袋体
2 上部シール部
3 背貼りシール部
4 角落とし部
6 内容物
7 下部シール部
10 積層フィルム
11 基材フィルム
12 弱シール性樹脂層

Claims (5)

  1. 最内層を構成する弱シール性樹脂層を含む積層フィルムを備えた袋本体と、
    前記袋本体の両端部を貼り合わせて形成された背貼りシール部と、
    前記袋本体の上部または下部を貼り合わせて形成された上部シール部または下部シール部とを備え、
    前記上部シール部の両端部または下部シール部の両端部が破断されて角落とし部が形成され、前記角落とし部は前記袋本体を上下方向に引き裂く際の引き裂き開始点を形成する、包装袋。
  2. 前記包装袋はピロータイプの包装袋からなる、請求項1記載の包装袋。
  3. 前記包装袋は一対の折り込み部を有するガゼットタイプの包装袋からなり、各折り込み部の両端部に前記角落とし部が形成されている、請求項1記載の包装袋。
  4. 各折り込み部の先端部が、前記袋本体の中央に位置する、請求項3記載の包装袋。
  5. 最内層を構成する弱シール性樹脂層を含む積層フィルムを備えた袋本体と、
    前記袋本体の両端部を貼り合わせて形成された背貼りシール部と、
    前記袋本体の上部または下部を貼り合わせて形成された上部シール部または下部シール部とを備え、
    前記上部シール部の両端部または下部シール部の両端部が破断されて角落とし部が形成され、前記角落とし部は前記袋本体を上下方向に引き裂く際の引き裂き開始点を形成する、包装袋と、
    前記包装袋内に収納された内容物とを備えた、包装袋体。
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