JP2004352291A - 易開封性背貼袋および包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】封筒貼り状態の背貼り部を有する包装袋から収納されている収納物を摘み取る際、背貼り部周縁に収納物を摘み出す摘み出し開口部を指先の僅かな力で形成でき、既成の充填包装機も利用できる易開封性背貼袋および包装体を提供する
【解決手段】封筒貼り状態に貼り合わせて筒状の胴部を有するピロータイプの包装袋であって、前記封筒貼り状に貼り合わされた背貼り部の端辺方向に未シール部を形成し、該未シール部の端辺に間隔を有しつつ、2つ以上の引き裂き切り込みを設けるとともに、引き裂き切り込みの延長上の終点を結ぶ破断線が施されている易開封性背貼袋と該易開封性背貼袋が開口部を有する化粧箱に収納されて成り、化粧箱収納されている易開封性背貼袋の背貼り部が化粧箱の開口部に位置するように収納されている易開封性背貼袋および包装体を提供する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラスチックを主体とした基材シート等で菓子、チョコレート、キャンデー等の食品あるいは螺旋、ナット、ボルト、ピン等の産業部材を収納する包装袋、特に僅かな力で開口部が開封できるようにしたことを特徴とする易開封性包装袋および前記易開封性背貼袋を化粧箱に収納してなる包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、菓子、チョコレート、キャンデー等の食品、あるいは螺旋、ナット、ボルト、ピン等の産業部材を充填包装する場合にはプラスチックフイルムなどの積層フイルムからなる柔軟なシート状材料が軟包装材料として多く使用されている。また、軟包装材料を用いて充填包装される収納物等によって二方シール、三方シール、四方シール、側面シールあるいは封筒貼りシール、合掌貼りシール、ひだ付きシール、平底シール、角底シール、舟底シール等の袋がバーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シールなどを用いて作製され、使用されている。さらに収納物等によって軟包装材料で袋詰めされた包装袋が一袋ずつ化粧箱に詰められ、さらに化粧箱の外側をプラスチック包装材料でラップ包装やシュリンク包装され、さらに段ボールシートあるいはシュリンクフイルム等で集積包装されている。また、化粧箱を使用せずに軟包装材料だけで収納物等を包装した包装袋においても段ボールシートあるいはシュリンクフイルム等により適宜の数の包装袋が集積包装されている。
【0003】
このような軟包装材料で包装されている収納物を取り出す場合、軟包装材料は引き裂き強度が強いために、手で開封することが難しく、はさみやカッターナイフあるいは包丁等を用いて開封しなければならないと言う問題がある。このようなことから、はさみやカッターナイフあるいは包丁等を用いずに、収納物等が収納されている包装袋を手で容易に開封でき、包装袋から収納されている収納物等を容易に取り出すことができる包装袋が要望されている。この要望に対して従来技術として二方シール、三方シール、四方シール、側面シールあるいは封筒貼りシール、合掌貼りシール、ひだ付きシール、平底シール、角底シール、舟底シール等の袋の外縁にシール部を有するタイプの袋であれば、それぞれのシールされた辺の端部にIノッチあるいはVノッチまたはUノッチまたは亀の子ノッチ等が施され、さらに使用される軟包装材料に引き裂き性の良い包装材料が用いられている。IノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等を施し、さらに開封しやすくするために引き裂き性の良い軟包装材料を用いた包装袋として、レトルト加工食品あるいは漬け物類または農産加工品などの収納物用として多く用いられている。このように、二方シールあるいは三方シールまたは四方シール等の袋に収納されている収納物を取り出す為の開封用として、シールされている端部の左右、あるいは天地の少なくても一個所にIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等が施されている包装袋は前記のように古くから用いられている。しかしIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等から開封する場合に引き裂きのきっかけを与えれば比較的容易に開封することができるが、なかなか引き裂きのきっかけをもたらすことができないために、IノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等を施し、さらに開封性機能を向上させ、開封性を安定させる工夫等が施されている平袋の包装体が(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)、(特許文献5)等に開示されているほかに、包装袋に収納されている収納物を取り出す為の開封性に関する多くの検討がなされている。さらにIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等を施し、包装袋の開封性を安定させるために、引き裂き案内手段として包装袋が形成されるフイルムの表面または内部に2本以上のテープを引き裂き開始のノッチ位置を起点として、引き裂きたい方向に向けて積層されている袋体およびそれらの製造方法も開示されている。(例えば特許文献6)
また、ラーメンやチョコレートあるいはスナック菓子または珍味などがピロー包装された包装体においても、平袋の包装体と同様に筒状に合掌貼りシールされ、さらに天地シールされているシール部の端部にIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等の引き裂き用の切れ目を施したものが多く用いられている。特に、合掌貼りシールの端部にIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等の引き裂き用の切れ目を施したものが多く用いられ、さらに開封機能を向上させた、易開封性包装体が(特許文献7)、(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)、(特許文献11)等をはじめとする、非常に多くの特許文献に開示されている。
【0004】
上記、合掌貼りシールの端部にIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等の引き裂き用の切れ目を施して、開封機能を向上させた包装袋として開示されている(特許文献7)以外の(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)、(特許文献11)はいずれも合掌貼りシールの端部に間隔を有する2つのIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等の引き裂き用の切れ目を施し、さらに包装袋から収納されている収納物を取り出す場合に合掌貼りシール部の端部に施されている間隔を有する2つのIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等の引き裂き用の切れ目の間を摘み部として摘み、合掌貼りシール部および胴部を帯び状に切り取ることにより開口部が形成され、収納されている収納物を取り出すことが記載されている。さらに、2つのIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等が施されているほかに、前記、平袋と同様に使用される軟包装材料に引き裂き性の良い包装材料を用いたり、あるいは使用する軟包装材料に微細な傷痕を施したり、2つ形成されるIノッチあるいはVノッチまたはUノッチ等の引き裂き用の切れ目の長さが異なるものを設けることにより、合掌貼りシール部に施されているノッチとノッチの間を摘んで容易に包装袋が開封できると記載されている。(例えば、特許文献8)
さらに(特許文献8)に微細な傷痕を施す方法として、シート材を筒状に巻くときに外周面に微細な突起を有する加工ローラーを通すだけで簡単に形成することができ、製造工程が複雑にならないとも記載されている。しかし、薄い軟包装材料に引き裂き性を良くするだけの深さの微細な傷痕を施すためには高性能で、精度の高い高価な加工ローラーと装置が必要であり、さらに使用するシート材である軟包装材料の厚さのバラッキが全くないものでないと微細な傷痕を施した箇所にピンホールが発生すると言う問題がある。さらに、シート材である軟包装材料の厚さのバラッキが全くないものを作製することは不可能である。また合掌貼りシールされている部分を摘み、引き裂く際に合掌貼りシールされている部分が立ち上がる状態になるために、包装袋と合掌貼りシールされている部分を片側の手で押さえて、摘み部をさらに前の方向に引き裂く力が必要となる。さらに合掌貼りシールされている端辺に施されているIノッチあるいはVノッチまたはUノッチまたは亀の子ノッチ等の引き裂き用切れ目の先が合掌貼り状態で熱可塑性樹脂同士が接着シールされているために接着強度も強く、引き裂きのきっかけをもたらす状態でなく、引き裂き難いと言う問題がある。さらに開封される部分は胴部を二分する状態に開封されるために、収納されている収納物の一部を摘んで取り出す機能に乏しい。
【0005】
また、2本の引き裂き用切れ目のノッチが形成されている合掌貼り部の反対側端部に近い非シール部の全域にわたり、微細な傷痕による易開封加工を施し、さらに易開封包材で合掌部端部を非接着部と、センターシールを弱シールにすることにより易開封が可能であると記載されている。(例えば、特許文献9)
しかし、2本の引き裂き用切れ目のノッチが形成される合掌貼り部の端辺を摘み、引き裂く際に合掌貼りシールされている部分が立ち上がる状態になるために、包装袋と合掌貼りシールされている部分を片側の手で押さえて摘み部をさらに前の方向に引き裂く力が必要となる等、容易に引き裂くことが出来ない。またセンターシールを弱シールにすることにより易開封が可能であると記載され、弱シールを形成するために易開封性樹脂の改良、例えばヒートシール阻害成分のブレンド等による易開封化、あるいは溶液タイプまたはエマルジョンタイプの接着剤を基材フイルムの内面に塗布することにより弱シール部を形成することも記載されている。しかし阻害成分のブレンド等により弱シール部を形成する場合、ブレンド材の選定あるいはブレンド材の量により、接着シールする際のシール温度あるいはシール時間等により接着強度が非常にバラックと言う問題がある。また、溶液タイプまたはエマルジョンタイプの接着剤を基材フイルムの内面に塗布することにより弱シール部を形成する場合も接着剤の塗布量あるいは塗布ムラ等により接着シール強度のムラが生じる。さらに接着剤を塗布する生産工程と接着剤を使用する費用が必要となり、生産コストが高くなると言う問題もある。さらに引き裂き用切れ目のノッチが形成されている先が僅かの長さで弱シール性を考慮した基材フイルム同士が合掌貼り状態で接着シールされているために接着強度も強く、引き裂きのきっかけをもたらす状態でなく、引き裂き難いと言う問題がある。また、開封される部分は摘み部の幅で胴部を二分する状態に開封されるために、収納されている収納物の一部を摘んで取り出す機能に乏しい。
【0006】
さらに合掌貼り部の端辺に2つの切り込みを設け、該2つの切り込みによってできた摘み部の延長上で、前記引き裂き用切り込みと交差する方向の積層フイルムの内側面以外の基材フイルムに破断線の孔が貫通するように設けることによって摘み部が帯状に手で容易に引き裂かれる包装容器も開示されている。(例えば、特許文献11)
しかし、(特許文献11)も(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)と同様に合掌貼り部の端辺に間隔を有する2つの引き裂き用切り込みが施されている先が僅かの長さで熱可塑性樹脂同士が合掌貼り状態で接着シールされているために接着強度も強く、引き裂きのきっかけをもたらす状態でなく引き裂き難いと言う問題がある。さらに、2つの引き裂き用切り込みによって出来た摘み部を摘んで開封する際に、合掌貼りシールされている部分が立ち上がる状態になるために、包装袋と合掌貼りシールされている部分を片側の手で押さえて前の方向に引き裂く力が必要となる等、容易に開封することが出来ない。また、(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)と同様に開封される部分は摘み部の幅で胴部を二分する状態に開封されるために、収納されている収納物の一部を摘んで取り出す機能には乏しいと言う問題もある。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−194341号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3004229号公報、
【特許文献3】
特開平10−194341号公報、
【特許文献4】
特開平10−230971号公報
【特許文献5】
実用新案登録第3045513号公報、
【特許文献6】
特開2001−139038号公報、
【特許文献7】
特開平6−320646号公報、
【特許文献8】
特開平10−35694号公報、
【特許文献9】
特開平10−86948号公報、
【特許文献10】
特開平11−49185号公報、
【特許文献10】
特開平9−104449号公報、
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み為されたもので、その目的とするところは、指先の僅かな力で容易に開封できるようにした、易開封背貼袋およびこの易開封背貼袋を化粧箱に納めてなり、収納物を取り出す際には化粧箱を開封した状態で易開封背貼袋の収納物の一部を摘み取れるようにした包装体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するために成されるもので、請求項1に係る発明は、裏側面に強シール性の樹脂層を有し、表側面にシール性の樹脂層を有すプラスチックを主体とした基材シートの裏側面を内側にして両側縁部を封筒貼り状に重ね合わせ、その端部に未シール部を設けて筒状の胴部を形成し、その両開口端を封止してなる包装袋において、前記封筒貼り状に貼り合わされた背貼り部の端辺方向に形成されている未シール部の端縁に間隔を有しつつ、2つ以上の引き裂き切り込みを設けるとともに、引き裂き切り込みの延長上の各終点部分を結ぶ破断線が設けられていることを特徴とする易開封性背貼袋である。
【0010】
本発明の請求項2に係る発明は、上記プラスチックを主体とした基材シートの中間層が上記背貼り部と直角方向に引き裂き容易になっていることを特徴とする請求項1記載の易開封性背貼袋である。
【0011】
本発明の請求項3に係る発明は、上記破断線が上記プラスチックを主体とした基材シート、又はその一部の層に施されていることを特徴とした請求項1または請求項2記載の易開封性背貼袋である。
【0012】
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1記載の易開封性背貼袋が開口部を有する化粧箱に収納されて成り、化粧箱の開口部に易開封性背貼袋がその背貼り部が位置するように収納されていることを特徴とした包装体である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の易開封性背貼袋を実施の形態に沿って以下に図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図9は本発明の易開封性背貼袋の一実施形態を示す。
【0014】
本発明の易開封性背貼袋について説明する。図1(a)は本発明に係る易開封性背貼袋の一実施形態の開封前の状態を示す斜視図であり、(b)は図1(a)のA−A′線における断面を示す断面図である。図1(a)および(b)に示すように本発明の易開封性背貼袋(100)はプラスチックを主体とした基材シート(9)の両側端部を重ね合わせて接合し、封筒貼り状態に接着シールされた背貼り部(1)と、封筒貼り状態に接着シールされて筒状に形成され、さらに筒状に形成されたプラスチックを主体とした基材シート(9)の上部と下部に天シール部(6)と底シール(7)が形成されている。また封筒貼り状態に接着シールされている外側端辺に未シール部(8)が形成され、未シール部(8)に2つ以上の引き裂き切り込み(2)を適宜の間隔を有して施し、摘み部(3)が形成されている。さらに引き裂き切り込み(2)の延長上の胴部(11)の適宜の箇所に収納物が摘み取れる摘み出し開口部(12)を形成するために背貼り部(1)に平行した状態で破断線(4)が施されている。また、破断線(4)はミシン目状の孔を形成しプラスチックを主体とした基材シートの最内面層へは貫通しないように形成されている。このために包装材料としてのバリアー性が低下することはない。また摘み部(3)を形成するための引き裂き切り込み(2)は直線状の引き裂き切り込み(Iノッチ)、あるいはV字型の引き裂き切り込み(Vノッチ)、またはホームベース形状をした五角形の引き裂き切り込み(亀の子ノッチ)等を設けることができる。さらに引き裂き切り込み(2)はプラスチックを主体とした基材シート(9)が筒状に形成される前に、未シール部(8)が形成されるプラスチックを主体とした基材シート(9)の端辺の適宜の箇所に2つ以上間隔を有して形成される。また、引き裂き切り込み(2)加工は既成の横型ピロー包装機あるいは縦型ピロー包装機上で容易に施すことができる。また引き裂き切り込み(2)を未シール部(8)の延長上の背貼りシール部(5)内に延長して施すことも出来るために、プラスチックを主体とした基材シート(9)の構成によって引き裂き切り込み(2)の長さを変えることも出来る。引き裂き切り込み(2)の長さを長くすることにより、より一層開封性の良い易開封性背貼袋(100)が成される。また、図1(a)に示す易開封性背貼袋(100)は収納する収納物によってピロータイプ形態の包装袋が形成される一般的な縦型ピロー包装機または横型ピロー包装機のどちらの包装機を用いて作製することができる。一般に縦ピロー包装機の場合には、プラスチックを主体とした基材シート(9)が封筒貼り状態に背貼りシールにより筒状に形成された後に底シール部(7)が形成され、さらに図1(b)に示す収納する収納物(10)が充填された後に、天シール部(6)と底シール部(7)が同時に形成され、同時に、天シール部(6)と底シール部(7)の中央でカットされる。また、横型ピロー包装機の場合には、一般的に、プラスチックを主体とした基材シート(9)がフラットの状態の時に図1(b)に示す収納物(10)がプラスチックを主体とした基材シート(9)上に充填され、収納物(10)を覆うように封筒貼り状態に背貼りシールされ、筒状に形成された後に、底シール部(7)と天シール部(6)が形成されると同時に底シール部(7)と天シール部(6)の中央でカットされる。
【0015】
次に、図2(a)は本発明の易開封性背貼袋(100)の一実施形態で背貼りシール部(5)周縁に摘み出し開口部(12)が形成された状態を示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)の摘み出し開口部(12)を形成するために除去された摘み出し開口片(13)の平面を示す平面図である。易開封性背貼袋(100)に収納されている収納物の一部を摘み取る場合には図1(a)に示す封筒貼り状態に接着シールされた背貼り部(1)端辺の未シール部(8)に形成されている摘み部(3)を指先で摘んで、背貼りシール部(5)と直角をなす方向に引っ張ることにより、合掌貼りシールが施されている包装袋と異なり、シール部分が立ち上がる状態にならない。また封筒貼り状態で、強シール性の樹脂層とシール性の樹脂層が重なり合って接着シールが施されている為に、接着シール部分が易開封化され、背貼りシール部(5)が指先の僅かな力で簡単に引き裂き切り込み(2)に沿って引き裂かれ、さらに背貼りシール部(5)の延長上の胴部(11)に背貼りシール部(5)と平行状態に形成されている破断線(4)まで簡単に胴部(11)も引き裂かれる。さらに引っ張ることにより破断線(4)が形成されている部分に達し、図2(b)に示すような摘み部の幅で破断線までの長さの面積で摘み出し開口部片(13)が取り去られ、図2(a)に示すように収納されている収納物(10)が摘み取れる摘み出し開口部(12)が容易に形成される。また、摘み出し開口部(12)の大きさは易開封性背貼袋(100)に収納される収納物(10)の大きさあるいは形状、あるいは一度に摘み取る数などにより決定される。また、背貼りシール部(5)の延長上の胴部(11)に背貼りシール部(5)と平行状態に形成されている破断線(4)の長さは、封筒貼り状態に接着シールが施されている背貼り部(1)の未シール部(8)に設けられている引き裂き切り込みの2箇所の幅の延長幅よりもやや長め(幅広)に施すことが望ましい。また、図には示していないが破断線(4)は必ずしも背貼りシール部(5)に平行状態で、直線状でなくても良く、収納している収納物を摘み取り易い形状あるいはデザイン・意匠性・美粧性等によって弓形状あるいは波形状に施される。
【0016】
さらに、図3(a)は本発明の易開封性背貼袋(100)の他の一実施形態の開封前の状態を示す斜視図である。また、(b)は図3(a)の背貼り部の第一摘み部(17)によって第一摘み出し開口部(19)が形成された状態を示す斜視図であり、さらに図3(c)は図3(a)の第一摘み部(17)と第二摘み部(18)によって全開口部(21)が形成された状態を示す斜視図である。
図3(a)に示すように易開封性背貼袋(100)は封筒貼り状態に接着シールされている背貼りシール部(5)と下部に底シール部(7)、上部に天シール部(6)を形成し図3(b)あるいは図3(c)に示すように収納物(10)が収納されている。さらに図3(a)に示すように易開封性背貼袋(100)は封筒貼り状態に接着シールされている背貼りシール部(5)の略中央端辺の未シール部(8)に間隔を有して第一引き裂き切り込み(14)と、第二引き裂き切り込み(15)と、さらに第三引き裂き切り込み(16)の3つの引き裂き切り込みを形成し、第一引き裂き切り込み(14)と第二引き裂き切り込み(15)の間に第一摘み部(17)を形成し、第二引き裂き切り込み(15)と第三引き裂き切り込み(16)の間に第二摘み部が形成されている。さらに第一引き裂き切り込み(14)と第三引き裂き切り込み(16)の延長上の胴部(11)の適宜の箇所に背貼り部(1)と平行した状態で破断線(4)が形成されている。また易開封性背貼袋(100)に収納されている収納物(10)を摘み出す場合に一度に摘み取る量が少なかったり、あるいは収納物(10)が小さく摘み出し開口部の大きさをあまり必要としない場合には封筒貼り状態に接着シールされている背貼り部(1)端辺に形成されている第一摘み部(17)を指先で摘んで、背貼り部(1)と直角をなす方向に引き裂くことにより封筒貼り状態に接着シールされている背貼りシール部(5)が指先の僅かな力で、容易に引き裂かれ、さらに背貼り部(1)の延長上の胴部(11)に背貼り部(1)と平行状態に形成されている破断線(4)まで胴部(11)の部分が引き裂かれ、さらに引き裂くことにより破断線(4)に達すると同時に指先で摘んで引き裂いていた部分が破断線(4)から除去され図3(b)に示すような第一摘み出し開口部(19)が形成される。また、収納されている収納物(10)が大きい場合や、一度に摘み取る量が多い場合に摘み出し開口部を大きくする必要性があれば第一摘み部(17)と第二摘み部(18)を一緒に指先で摘んで上記と同じ用に引き裂くことにより図3(c)に示すような摘み出し全開口部(21)が形成され、摘み出し全開口部(21)から収納されている収納物を摘み取ることができるる。また、図3(c)に示す摘み出し全開口部(21)の形成は必ずしも第一摘み部(17)と第二摘み部(18)を一緒に指先で摘んで行わなくても良く、第一摘み部(17)と第二摘み部(18)を別々に行っても良い。
【0017】
次に、図4(a)は図1(a)の本発明の易開封性背貼袋(100)の引き裂き切り込みの一実施形態のM部の拡大を示す平面図であり、(b)は図4(a)のB−B′線における断面を示す断面図である。本発明の易開封性背貼袋(100)の背貼り部(1)は図4(b)に示すようにプラスチックを主体とした基材シート(9)の両側端辺が封筒貼り状態に重なり合い、重なり合っているプラスチックを主体とした基材シート(9)の表側面(32)はヒートシール性の樹脂層で裏側面(31)に強ヒートシール性の樹脂層が形成され、表側面(32)のヒートシール性樹脂層と裏側面(31)の強ヒートシール性樹脂層とで封筒貼り状態に接着シールされ、背貼り部(1)が形成されている。この為に封筒貼り状態に背貼りシールされている部分の接着強度が強くならず易開封性をより向上させることができる。また、封筒貼り状態に重なり合って接着シールされている背貼り部(1)は接着シールされている背貼りシール部(5)と背貼りシール部(5)の外側に接着シールされていない未シール部(8)が形成され、未シール部(8)の適宜の箇所に2つ以上の引き裂き切り込み(2)が施されている。引き裂き切り込み(2)は前記のように直線状の引き裂き切り込み(Iノッチ)あるいはホームベース形の五角形(先端が三角形状)の引き裂き切り込み(亀の子ノッチ)あるいは図4(a)に示すようなV字型の引き裂き切り込み(Vノッチ)等、一般に使用されている引き裂き用切り込みノッチを用いることができるが、本発明の易開封性背貼袋(100)の場合には図4(a)に示すようななV字型引き裂き切り込みか、あるいは直線状の引き裂き切り込み(Iノッチ)またはホームベース形状(先端が三角形状)の引き裂き切り込み(亀の子ノッチ)等のように、引き裂く際に引き裂き切り込みの先端に引き裂き力が一点に集中しやすい形状が好ましい。また、引き裂き切り込み(2)の深さ(長さ)は未シール部(8)内にとどまらず未シール部(8)から未シール部(8)の内側の背貼りシール部(5)内であれば深い方が好ましい。また、引き裂き切り込み(2)が形成された後にプラスチックを主体とした基材シート(9)の両側端辺が重なり合って、封筒貼り状態でバーシール、回転シール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シールなどのシール方式により接着シールされる。シール方式は易開封性背貼袋(100)が作製されるピロー包装機あるいはプラスチックを主体とした基材シート(9)等によって異なる。
【0018】
さらに、図5は本発明の易開封性背貼袋(100)に用いられるプラスチックを主体とした基材シート(9)の一実施形態の断面を示す断面図である。本発明の易開封性背貼袋(100)に用いられるプラスチックを主体とした基材シート(9)は図5に示すように少なくても表側面にシール性を有する基材層(24)と裏側面に強シール性の熱可塑性樹脂層(25)とが積層されている積層樹脂層からなっている。図5に示すプラスチックを主体とした基材シート(9)の表側面に用いられるシール性を有する基材層はポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレンープロピレン共重合体樹脂、エチレンープロピレンーブデン三元共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂等を用いることができる。さらに、シール性を有する基材層の厚さは15μ〜40μ程度のものが用いられる。またプラスチックを主体とした基材シート(9)の裏側面に用いられる強シール性の熱可塑性樹脂層(25)はエチレンープロピレン共重合体樹脂、エチレンープロピレンーブデン三元共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、等が使用できる。また裏側面に用いられる強シール性の熱可塑性樹脂層(25)は25μ〜40μ程度の厚さに形成されている。
【0019】
次に、図6は本発明の易開封性背貼袋(100)が形成されるプラスチックを主体とした基材層(22)の他の一実施形態の断面を示す断面図である。図6に示すようにプラスチックを主体とした基材シート(22)はシール性を有する基材層(24)と基材層(24)の裏側面に印刷層(26)が形成され、さらに印刷層(26)の裏側面に強シール性の熱可塑性樹脂層(25)が形成されている。プラスチックを主体とした基材層(22)のシール性を有する基材層(24)はエチレンープロピレン共重合体樹脂、エチレンープロピレンーブデン三元共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂等を用いることができるが基材層の裏側面に印刷層が形成されるために延伸ポリプロピレン樹脂フイルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フイルム、ポリアミド樹脂フイルム、ポカーボネート樹脂フイルム等の印刷適正の良い、厚さが15μ〜40μ程度のシール性を有するプラスチック樹脂層が好ましい。また、シール性を有する基材層(24)の裏側面に形成される印刷層(26)はグラビア印刷あるいはフレキソ印刷等により施される。グラビア印刷の場合、印刷インキはウレタン系あるいはアクリル系またはビニル系、ゴム系樹脂を含む公知のインキが用いられる。さらに印刷層(26)の裏側面に強シール性のポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂層(25)が押出ラミネート、サンドイッチラミネート、貼り合わせラミネート、ドライラミネート、無溶剤ラミネート、サーマルラミネート、ウエットラミネートなどのいずれかにより施される。
【0020】
また、図7は本発明の易開封性袋(100)が形成されるプラスチックを主体とした基材シート(23)のまた他の一実施形態の断面を示す断面図である。図7に示すようにプラスチックを主体とした基材シート(23)はシール性を有する基材層(24)の裏側面に印刷層(26)が形成され、さらに印刷層(26)の裏側面に中間層としてアルミニウム箔(27)と延伸ポリエチレン層(28)が形成され、さらに延伸ポリエチレン層(28)の裏側面に強シール性を有するポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂層(25)が形成されている。中間層は易開封性背貼袋(100)に収納される収納物の品質劣化を防止したり、あるいは保存期間を長く保つために酸素遮断性や水蒸気あるいは遮光性を目的としてバリアー樹脂層あるいはアルミ箔層等により形成される。また中間層は易開封性を向上させるために、背貼り部と直角方向に引き裂かれ易い樹脂層等が形成される。さらに美粧性あるいは意匠性を上げるために紙等を用いてもよい。また中間層に用いられるバリア樹脂層としては、未延伸バリア樹脂層/アルミニウム箔、あるいは未延伸ポリプロピレン樹脂層、またはポリエチレン樹脂層に酸化錫、酸化インジウム、ケイ素酸化物、酸化ジルコニウム、アルミニウム、酸化アルミニウム等の薄膜層を形成した蒸着樹脂層等を用いることも出来るが、易開封性の点から引き裂き易い性質を有す樹脂層が好ましい、本発明の易開封性背貼袋(100)にバリアー性を有し、さらに易開封性をより良くするためにアルミニウム箔と横一軸ポリエチレンフイルム(28)を用いることにより背貼り部端辺と直角をなす方向に引き裂き易い易開封性背貼袋(100)が作製される。プラスチックを主体とした基材シートの構成としては、例えばポリエステルコポリマ樹脂層/ポリエステル樹脂層(共押出)//アルミニウム箔層//プロピレンエチレン共重合体樹脂層とポリエステルコポリマ樹脂層/ポリエステル樹脂層(共押出)//蒸着未延伸ポリプロピレン樹脂層//プロピレンエチレン共重合体樹脂層とポリエステルコポリマ樹脂層/ポリエステル樹脂層(共押出)//蒸着ポリエチレン樹脂層//プロピレンエチレン共重合体樹脂層さらにポリエステルコポリマ樹脂層/ポリエステル樹脂層(共押出)//アルミニウム箔層//プロピレン未延伸樹脂層あるいはエチレンープロピレンーブラン三元重合樹脂層またはプロピレンエチレン共重合体樹脂層/ホモプロピレン樹脂層(共押出)//アルミニウム箔層あるいは蒸着ポリエチレン樹脂層または蒸着未延伸ポリプロピレン樹脂層//プロピレン未延伸樹脂層あるいはエチレンープロピレンーブラン三元重合樹脂層とプロピレン未延伸樹脂層/ホモプロピレン樹脂層(共押出)//アルミニウム箔層あるいは蒸着ポリエチレン樹脂層または蒸着未延伸ポリプロピレン樹脂層//エチレンープロピレンーブラン三元重合樹脂層等の共押出による積層構成のものが挙げられる。また、バリア性を向上させるために使用されるアルミニウム箔(27)の厚さは7μ〜20μ程度のものが用いられる。また、横一軸ポリエチレン樹脂層(28)は15μ〜30μ程度に形成される。さらに上記薄膜を形成する方法は、イオンビーム法、電子ビーム法、物理蒸着法、化学蒸着法やスパッタリング法等があり、何れかの方法を用いて成される。
【0021】
次に、図8(a)は本発明の一実施形態の易開封性背貼袋(100)が化粧箱(29)に詰められ、詰められた化粧箱(29)の天部の上蓋(30)が開封されている状態を示す斜視図であり、(b)は図8(a)のC―C′線における断面を示す断面図である。また、図9は本発明の一実施形態の易開封性背貼袋(100)が化粧箱(29)に詰められ、さらに易開封性背貼袋(100)の背貼り部(1)周縁に収納物(10)を摘み取る摘み出し開口部(12)が形成された状態を示す斜視図である。図8(a)に示すように天部が開封する形態の化粧箱(29)に収納物が収納されている易開封性背貼袋(100)が背貼り部を上向きに収納されていることにより、袋詰めされ、さらに箱詰めされているスナックやチョコレート等の菓子類、あるいは珍味類、さらに螺旋やワッシャ、ナット、ピン等の産業部品類等の収容物を取り出す際に、易開封性背貼袋(100)を化粧箱(29)に収納した状態で摘み取ることができる。図8(b)に示すように本発明の易開封性背貼袋(100)に収納されている収納物(10)を取り出す場合、まず易開封性背貼袋(100)が収納されている天面部分の上蓋(30)が開封する化粧箱(29)の天面部分を開封すると、背貼り部(1)を上向き状態にして収納されている易開封性背貼袋(100)が現れ、さらに易開封性背貼袋(100)に形成されている背貼り部(1)の略中央の左右に引き裂き切り込み(2)が形成されている摘み部(3)を指先で摘んで引き裂くことにより破断線(4)部分で摘み幅で摘み出し開口片が除去され、図9に示すように化粧箱(29)に収納されている易開封性背貼袋(100)の中央に摘み出し開口部(12)が形成され、化粧箱(29)に易開封性背貼袋(100)を横設収納している状態で、易開封性背貼袋(100)に収納されている収納物(10)を摘み出し開口部(12)から取り出すことができる。さらに摘み取りが終わった際に易開封性背貼袋(100)を収納した状態で化粧箱(29)の天部の上蓋(30)を閉じることで、易開封性背貼袋(100)を繰り返し保管、使用することもできる。
【0022】
また、上記化粧箱(29)に使用される紙基材は特に限定されるものではないが、例えばマニラボール、アイボリー紙、ポストカード、両面カード紙、白ボールである白板紙等、一般の板紙も使用することもできる。また、紙基材の坪量は化粧箱(29)の大きさ、あるいは収納する収納物(10)の重さなどによって異なるが220g/m〜550g/m程度のものが使用される。また、紙基材の片面あるいは両面に耐水性あるいは耐油性または美粧性等を付与するためにポリエチレンあるいはポリプロピレン等の樹脂加工を施すこともできる。さらに、紙基材の表側面に美粧性を付与するための印刷加工が施される。印刷加工はフレキソ印刷あるいはグラビア印刷またはオフセット印刷などにより成されるが紙基材で生産量が多い場合いにはグラビア印刷で成されるが、一般的には印刷する基材が紙の場合、オフセット印刷が用いられる。オフセット印刷のインキは合成樹脂あるいは乾性油または高沸点溶剤を組み合わせたビヒクルを使用し、光沢や耐摩擦性、セット、乾燥時間などの諸条件により組成が調整され、さらに浸し水との版面でのバランスに関わる界面適正を考慮した公知のインキが用いられる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の易開封性袋はピロータイプ形態で、封筒貼り状態に背貼りシールして筒状の胴部が形成され、その両開口部端を封止し、さらに封筒貼り状態に接着シールされている背貼り部の端辺未シール部分に2つ以上の引き裂き切り込みを適宜の間隔を有して2個所以上設けるとともに、引き裂き切り込みの間に摘み部を形成し、その延長上の胴部の適宜の箇所に引き裂き切り込みと交差する破断線を設け、上記摘み部を指先で摘んで僅かの力で前方に引き裂くことにより帯状で破断線までが容易に引き裂き切り取り除去され、摘み出し開口部が形成できると言う優れた効果を奏する。
【0024】
また、本発明の易開封性背貼袋は封筒貼り状態に接着シールされ、さらに封筒貼り状に接着シールされている背貼り部が強シール性の樹脂層とシール性を有す樹脂層で接着シールされ、さらに中間層に一軸延伸樹脂層などの引き裂き方向に引き裂き易い樹脂層が形成されていることにより、幼い子やお年寄りあるいは身体が悪く、力が弱い人でも僅かの力で摘み部から摘み出し開口片を除去し、収納物を取り出すことが容易である。また摘み部の左右に形成されている引き裂き切り込みをはじめ易開封性背貼袋の作製や収納物を収納する包装・充填も既存の包装機を用いて作製できる。
【0025】
さらに、本発明の易開封性背貼袋の上記胴部に施されているミシン目孔等の破断線の孔が上記シール性を有する樹脂層を貫通して施されているが、強シール性の樹脂層や中間層には貫通していないために、プラスチックを主体とした基材シートのバリア性が低下するような不都合を生じない。
【0026】
さらに、易開封性背貼袋の背貼り部が開封される化粧箱に易開封性背貼袋が横設収納され、化粧箱を開封しさらに易開封性背貼袋の中央に摘み出し開口部が形成されことにより化粧箱に易開封性背貼袋を収納している状態で、易開封性背貼袋に収納されている収納物を取り出すことができる。さらに摘み取りが終わった際に易開封性背貼袋を収納した状態で化粧箱の天部の上蓋を閉じることで、易開封性背貼袋を繰り返し保管、使用することができ便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の易開封性背貼袋の一実施形態の開封前の状態を示す斜視図である。
(b)は図1(a)のA−A′線における断面を示す断面図である。
【図2】(a)は本発明の易開封性背貼袋の一実施形態の背貼り部周縁に摘み出し開口部が形成された状態を示す斜視図である。
(b)は図2(a)の摘み出し開口部を形成するために除去された摘み出し開口片の平面を示す平面図である。
【図3】(a)は本発明の易開封性背貼袋の他の一実施形態の開封前の状態を示す斜視図である。
(b)は図3(a)の背貼り部の第一摘み部によって第一摘み出し開口部が形成された状態を示す斜視図である。
【図4】(a)は図1(a)の本発明の易開封性背貼袋の引き裂き切り込みの一実施形態のM部の拡大を示す平面図である。
(b)は図4(a)のC−C′線における断面を示す断面図である。
【図5】本発明の易開封性背貼袋が形成されるプラスチックを主体とした基材シートの一実施形態の断面を示す断面図である。
【図6】本発明の易開封性背貼袋が形成されるプラスチックを主体とした基材シートの他の一実施形態の断面を示す断面図である。
【図7】本発明の易開封性背貼袋が形成されるプラスチックを主体とした基材シートのまた他の一実施形態の断面を示す断面図である。
【図8】(a)は本発明の一実施形態の易開封性背貼袋が化粧箱に詰められ、化粧箱の上蓋が開封されている状態を示す斜視図である。
(b)は図8(a)のD−D′線における断面を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施形態の易開封性背貼袋が化粧箱に詰められ、さらに易開封性背貼袋の背貼り部周縁に収納物を摘み取る摘み出し開口部が形成された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…背貼り部
2…引き裂き切り込み
3…摘み部
4…破断線
5…背貼りシール部
6…天シール部
7…底シール部
8…未シール部
9…プラスチックを主体とした基材シート
10…収納物
11…胴部
12…摘み出し開口部
13…摘み出し開口片
14…第一引き裂き切り込み
15…第二引き裂き切り込み
16…第三引き裂き切り込み
17…第一摘み部
18…第二摘み部
19…第一摘み出し開口部
20…第二摘み出し開口部
21…全摘み出し開口部
22…プラスチックを主体とした基材シート
23…プラスチックを主体とした基材シート
24…基材層
25…熱可塑性樹脂層
26…印刷層
27…アルミニウム箔
28…横一軸フイルム
29…化粧箱
30…上蓋
31…強ヒートシール性樹脂層
32…ヒートシール性樹脂層
100…易開封性背貼袋

Claims (4)

  1. 裏側面に強シール性の樹脂層を有し、表側面にシール性の樹脂層を有すプラスチックを主体とした基材シートの裏側面を内側にして両側縁部を封筒貼り状に重ね合わせ、その端部に未シール部を設けて筒状の胴部を形成し、その両開口端を封止してなる包装袋において、前記封筒貼り状に貼り合わされた背貼り部の端辺方向に形成されている未シール部の端縁に間隔を有しつつ、2つ以上の引き裂き切り込みを設けるとともに、引き裂き切り込みの延長上の各終点部分を結ぶ破断線が設けられていることを特徴とする易開封性背貼袋。
  2. 上記プラスチックを主体とした基材シートの中間層が上記背貼り部と直角方向に引き裂き容易になっていることを特徴とする請求項1記載の易開封性背貼袋。
  3. 上記破断線が上記プラスチックを主体とした基材シート、又はその一部の層に施されていることを特徴とした請求項1または請求項2記載の易開封性背貼袋。
  4. 請求項1記載の易開封性背貼袋が開口部を有する化粧箱に収納されて成り、化粧箱の開口部に易開封性背貼袋がその背貼り部が位置するように収納されていることを特徴とした包装体。
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JP2017217797A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 共同紙工株式会社 袋体の製造方法及び切り込み等の形成方法
JP2021169341A (ja) * 2016-11-29 2021-10-28 大日本印刷株式会社 易開封袋及びその梱包体

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