JP5305368B1 - ピロー包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】食べ易い横方向に開封する易開封性手段を備え、開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋ならびに保存用容器袋として利用できるピロー包装袋を提供する。
【解決手段】包装フィルム10bの一側端縁11aならびに一側他端縁11bを折り返して筒状とし、折り返された包装フィルムの両端部の内面同士を対向させて合掌貼りにして背シール帯40を形成し、包装袋の上下に天シール帯20、底シール帯30を形成し、包装フィルムの引き裂き方向が背シール帯と直交する方向に形成される片寄り合掌シールタイプのピロー包装袋10において、背シール帯が一側端縁方向に片寄せられ、引き裂き方向と対向する方向に折り曲げられて成り、天シール帯の一側端縁近傍に設けられる天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと、背シール帯の端部41に刻設されるノッチ部50bとが同時加工されて同位置に配設され、引き裂き性に対して平行に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、食べ易い横方向に開封する易開封性手段を備えると共に、該開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋ならびに保存用容器袋として利用できる片寄り合掌シールタイプのピロー包装袋に関する。
従来より、一般食品や冷凍食品、飲料品、ペット用品、家庭用品、衛生用品、医薬品、日用雑貨品等を包装する包装袋は、充填される内容物の品質や形状、内容量に合わせて合成樹脂製のフィルム又はシートを使用して二方シール、三方シール、四方シール、合掌貼りピローシール、襞付きガセットシール、封筒貼りシール、側面シール、平底シール、角底シールなどの多様なシール包装袋で包装されている。
特に一般食品におけるシール包装袋としては、三方シール、四方シール、合掌貼りピローシール、襞付きガセットシールなどのシール包装袋が採用されており、その充填される内容物の品質や形状、内容量に合わせて上記のシール包装袋が使用されている。例えば、三方シール、四方シールは漬物や乾物食品やレトルト食品の包装袋として使用され、合掌貼りピローシールはポテトチップスやアイスクリーム、即席ラーメンなどの菓子や食料品の包装袋として使用され、襞付きガセットシールはセット商品やペット用品、衛生用品などの包装袋として使用されている。そして、これら各包装袋の開封方法としては、シール包装袋の端縁部にノッチ、ジッパー、ミシン目、切込みなどの易開封性手段が設けられ、開封時の開封性を良くしているものである。
しかしながら、従来の合掌貼りピロー包装袋に係わる易開封性手段の多くは、例えば「アルミ箔包装袋の片側のみを平面的に開封する方法およびその包装物」(特許文献1)に見られるような、シール包装袋の上下の設けられる易開封性手段と引き裂き方向が縦方向に配設される包装フィルム素材によって形成されるもので、開封口が食べ易い横方向に開封することができない上に、開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋として使用できない問題点が指摘されるものであり、本発明における「ピロー包装袋」と比較して、食べ易い横方向に開封する易開封性を有すると共に、開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋として利用することができる易開封性手段を備えるものではなかった。
また従来より、上記の問題点を解決しようとする提案がなされている。例えば、トップと背とでシールされてなるボトム開口のプラスチックフィルム製の平袋であって、且つシールされているトップ位置の左及び/又は右の横側端縁部分にノッチが刻設された「プラスチックフィルム製平袋」(特許文献2)が提案されている。
しかしながら、上記の「プラスチックフィルム製平袋」に係る技術は、包装フィルムの略半分に開口幅を設けることを目的とする提案であることから、粉末ならびに顆粒状の薬剤などの包装袋として利用することはできるが、一般的な菓子類などの食品用の包装袋としては、食べ易い横方向に全面開封することができないため、その開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋として利用することができないものであり、本発明における「ピロー包装袋」と比較して、包装袋の天シール延設部に刻設されるノッチ部と背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部が包装袋の一側端縁方向に片寄せて配設されることによって、開口部を広く設けることができる易開封性手段を備えるものではなかった。
また従来より、上記の問題点を解決しようとする提案がなされている。例えば、フィルムを円曲させて両端を重ね合わせると共に、この重ね合わせた部分をヒートシールする封筒貼り方式で背貼りシールが行われたピロー包装袋において、前記封筒貼り部分のフィルムの端縁に沿って易開封性手段を設けて成る「易開封性手段を施したピロー包装袋」(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、上記の「易開封性手段を施したピロー包装袋」に係る技術は、包装袋を形成するロール状のシールの両端または片端に沿って予め微細な切り込みや刻み目を入れておく必要があるため、その加工における工数ならびに工程が製造工程に組み込まれることによって製造原価のコストアップに繋がると共に、微細な切り込みや刻み目が細かい襞状になることによって背貼りシール部のヒートシール加工時の捲れやしわの発生原因となって、バリア性の減退ならびに外観の美観性を損なうものであり、また包装袋の引き裂き開封開始側から幅方向に引き裂く場合に、中央に位置する背貼りシール部の微細な切り込みや刻み目の加工が施されていない折り曲げ元部ならびにヒートシール突合せ端部(図示では図1(D)の合掌シール部の右側の引き裂かれてきた面の端部と対向する実線部を含む折り曲げ端部)が一定の引き裂き強度を残しているため、開封開始時の指で摘んだ状態のままで背貼りシール部を乗り越えてシールの両端を一気に引き裂くことができないものであった(詳細説明:段落〔0062〕ならびに図7参照)。加えて、折り曲げ元部が開封開始状態のまま指で容易に引き裂くことができないことから、一旦摘んだ包装袋の端縁を持ち直して再び背貼りシール部の折り曲げ元部のノッチ部を引き裂かなければならず、その引き裂き時において二重の手間を要するものであり、本発明における「ピロー包装袋」と比較して、天シール帯の加工工程において包装袋の天シール延設部に刻設されるノッチ部と背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部が同時加工されて同位置に配設されると共に横方向の引き裂き性に対して平行に設けられる構造や、引き裂き途中過程において背シール帯の折り曲げ元部ならびにヒートシール突合せ端部を引き裂く必要がない構造や、包装袋を形成するロール状のシールの両端または片端に沿って予め微細な切り込みや刻み目を入れておく必要がない易開封性手段を備えるものではなかった。
また従来より、背貼りシールの端縁に沿って易開封性手段を設け、この易開封性手段を設けた背貼りシール部分を袋の引き裂き開封開始側に倒して袋の裏面にヒートシールを行って成る「易開封性手段を施したピロー包装袋」(特許文献4)が提案されている。
しかしながら、上記の「易開封性手段を施したピロー包装袋」に係る技術は、前述の「易開封性手段を施したピロー包装袋」(特許文献3)の提案と同様に、包装袋を形成するロール状のシールの両端に沿って予め微細な切り込みや刻み目を入れておく必要があるため、その加工における工数ならびに工程が製造工程に組み込まれることによって製造原価のコストアップに繋がると共に、微細な切り込みや刻み目が細かい襞状になることによって背貼りシール部のヒートシール加工時の捲れやしわの発生原因となって、バリア性の減退ならびに外観の美観性を損なうものであった。また、包装袋の引き裂き開封開始側から幅方向に引き裂く場合に、中央に位置する背貼りシール部の微細な切り込みや刻み目の加工が施されていない折り曲げ元部(図示では図2(D)の合掌シール部の右側の引き裂かれてきた面の端部と対向する破線部を含む折り曲げ端部)が一定の引き裂き強度を残しているため、開封開始時の指で摘んだ状態のままで背貼りシール部を乗り越えてヒートシール突合せ端部を一気に引き裂くことができないものであった(詳細説明:段落〔0062〕ならびに図7参照)。加えて、折り曲げ元部が開封開始状態のまま指で容易に引き裂くことができないことから、一旦摘んだ包装袋の端縁を持ち直して再び背貼りシール部の折り曲げ元部のノッチ部を引き裂かなければならず、その引き裂き時において二重の手間を要するものであり、本発明における「ピロー包装袋」と比較して、天シール帯の加工工程において包装袋の天シール延設部に刻設されるノッチ部と背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部が同時加工されて同位置に配設されると共に横方向の引き裂き性に対して平行に設けられる構造や、引き裂き途中過程において背シール帯の折り曲げ元部ならびにヒートシール突合せ端部を引き裂く必要がない構造や、包装袋を形成するロール状のシールの両端に沿って予め微細な切り込みや刻み目を入れておく必要がない易開封性手段を備えるものではなかった。
また従来より、上記の問題点を解決しようとする提案がなされている。例えば、シーラント層を有するプラスチック複合フィルムを筒状にし、一方の端縁ともう一方の端縁の内側同士を対向させて合掌シールし、その上方の開口部を天シールし、下方の開口部を底シールしてなる合掌シールタイプのピロー包装袋において、前記合掌シール部分に包装袋の引き裂き方向とは逆方向に折り曲げられて、包装袋本体の一方の面に貼着またはシールされる「ピロー包装袋」(特許文献5)が提案されている。
しかしながら、上記の「ピロー包装袋」に係る技術は、包装袋本体の略中央に設けられている合掌シール部に設けられている複数のノッチと包装袋本体の端縁に設けられる引き裂きが開始されるノッチ部の距離が離れているため、必ずしも積層プラスチックフィルムの直進カット性によって直線的に引き裂かれるものとは限らないものであり、また、包装袋の引き裂き開封開始側から幅方向に引き裂く場合に、中央に位置する合掌シール部の複数のノッチ部が施されていない折り曲げ元部(図示では図1または図2の合掌シール部の左側の引き裂かれてきた面の端部と対向する実線部を含む折り曲げ端部)が一定の引き裂き強度を残しているため、開封開始時の指で摘んだ状態のままで背貼りシール部を乗り越えてヒートシール突合せ端部を一気に引き裂くことができないものであった(詳細説明:段落〔0062〕ならびに図7参照)。加えて、折り曲げ元部が開封開始状態のまま指で容易に引き裂くことができないことから、一旦摘んだ包装袋の端縁を持ち直して再び背貼りシール部の折り曲げ元部のノッチ部を引き裂かなければならず、その引き裂き時において二重の手間を要するものであり、本発明における「ピロー包装袋」と比較して、天シール帯の加工工程において包装袋の天シール延設部に刻設されるノッチ部と背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部とが同時加工されて同位置に配設されると共に横方向の引き裂き性に対して平行に設けられると同時に背シール帯の位置が包装袋の端縁に片寄せられて配置されることから、引き裂き途中において背シール帯の折り曲げ元部ならびにヒートシール突合せ端部を引き裂く必要がない易開封性手段を備えるものではなかった。
また従来より、上記の合掌シール部と包装袋本体の端縁に設けられるノッチ部の距離を縮めることができる提案がなされている。例えば、背シール帯の位置を包装袋の端縁に片寄せし、縦方向に引き裂いて開口することによって開口部を大きく開くことができる「包装袋」(特許文献6)が提案されている。
しかしながら、上記の「包装袋」に係る技術は、包装袋を縦方向に引き裂いて開口部を大きく開くことを目的とした提案であって、比較的小さな包装袋においては有効であるが、ポテトチップスなどの大きな包装袋においては、縦方向に引き裂いて開口部を設けた場合に中身の充填物が開封と同時に開口部からこぼれ出してしまうものであると共に、開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋として使用することができないものであり、本発明における「ピロー包装袋」と比較して、包装袋の天シール延設部に刻設されるノッチ部と背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部が包装袋の一側端縁方向に片寄せて配設されることによって、横方向に容易に引き裂くことができる易開封性手段を備えるものではなかった。
また従来より、積層されるフィルムの何れかのフィルムに切り込みを入れて易開封性を持たせた「包装袋」(特許文献7)が提案されている。
しかしながら、上記の「包装袋」に係る技術は、積層されるフィルムの何れかのフィルムにライン状の切り込みを刻設することになることから、耐ピンホール性が悪く、さらにそのライン状の切り込み部に移動時や運搬時に局部的に摩擦が掛かったりすると摩擦ピンホールを始め、屈曲ピンホール、突き刺しピンホールなどの不良要因が発生し易くなる問題があるものであり、本発明における「ピロー包装袋」と比較して、包装フィルムが一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムで形成されると共に、横方向に引き裂くことができるノッチ部が同時加工されて同位置に配設されると共に横方向の引き裂き性に対して平行に設けられることで、積層されるフィルムの何れかのフィルムに切り込みを入れることなく横方向に容易に引き裂くことができる易開封性手段を備えるものではなかった。
本出願人は、以上のような従来のピロー包装袋の問題点を解決するために、背シール帯と、ノッチ部の位置と、包装フィルムの引き裂き性の方向に着目し、開口部が直線性をもって綺麗に開封され、且つ開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋ならびに保存用容器袋として利用できないものかとの着想の下、食べ易い横方向に開封する易開封性手段を備えると共に、該開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋ならびに保存用容器袋として利用できる片寄り合掌シールタイプの包装袋を開発し、本発明の「ピロー包装袋」の提案に至るものである。
特開平7-329985号公報 特開2002-19797号公報 特開2004-256159号公報 特開2004-256158号公報 特開2006-111311号公報 実用新案登録第2546032号公報 特開2006-341932号公報
本発明は上記問題点に鑑み、食べ易い横方向に開封する易開封性手段を備えると共に、該開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋ならびに保存用容器袋として利用できる片寄り合掌シールタイプのピロー包装袋を提供することを課題とする。
本発明のピロー包装袋は、包装フィルムの一側端縁ならびに一側他端縁を折り返して筒状の包装袋とし、該折り返された包装フィルムの両端部の内面同士を対向させて合掌貼りにして背シール帯を形成し、前記包装袋の上方に位置する開口部には天シール帯を形成し、前記包装袋の下方に位置する開口部には底シール帯を形成し、前記包装フィルムの引き裂き方向が前記背シール帯と直交する方向に形成される片寄り合掌シールタイプのピロー包装袋において、前記背シール帯が、前記包装袋の一側端縁方向に片寄せられて配設されると共に、前記包装袋の引き裂き方向と対向する方向に折り曲げられて成り、前記天シール帯における一側端縁近傍に設けられる天シール延設部に刻設されるノッチ部と、前記背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部と、が同時加工されて同位置に配設されると共に、前記包装フィルムの横方向の引き裂き性に対して平行に設けられる手段を採る。
また本発明のピロー包装袋は、前記包装フィルムが、一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムで形成されている手段を採る。
また本発明のピロー包装袋は、前記包装フィルムが、積層フィルムまたは単層フィルムで構成されている手段を採る。
また本発明のピロー包装袋は、前記ノッチ部が、前記底シール帯における一側端縁近傍に設けられる底シール延設部にも設けられ、且つ、前記背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部と同時加工されて同位置に配設されると共に、前記包装フィルムの横方向の引き裂き性に対して平行に設けられた手段を採る。
また本発明のピロー包装袋は、前記包装フィルムが、二軸延伸フィルムで形成され、前記包装袋の上方に位置する天シール帯の開口部ならびに下方に位置する底シール帯の開口部に、縦方向に引き裂かれる複数のノッチ部を等間隔に配設した手段を採る。
本発明のピロー包装袋によれば、食べ易い横方向に開封する易開封性手段を備えると共に、該開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋ならびに保存用容器袋として利用することができるといった、優れた効果を奏する。
また本発明のピロー包装袋によれば、天シール帯のヒートシール加工工程において、包装袋の天シール延設部に刻設されるノッチ部と背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部が同時加工されて同位置に配設されると共に、横方向の引き裂き性に対して平行に設けられることから、ノッチ部の加工位置の精度向上と、包装袋の一側端縁部と背シール帯の端部の引き裂き性の向上と、ノッチ部の加工コストの低廉が図られるといった、優れた効果を奏する。
また本発明のピロー包装袋によれば、包装袋の背シール帯が包装袋の一側端縁方向に片寄せられて配設されることから、包装袋の背シール帯が設けられる背面のパッケージ印刷領域を広く取ることができると共に、開封開始時において背シール帯の折り曲げ元部ならびにヒートシール突合せ端部を両手の指先で摘んだ状態で容易に引き裂くことができるといった、優れた効果を奏する。
また本発明のピロー包装袋によれば、包装袋の両側端縁が折り返された筒状の包装袋であると同時に、上下に位置する開口部が直線状に端麗に切断されることから、従来の連続するギザギザ状のノッチ部と比較して安全性と外観の美観性に優れ、また、高級菓子の包装袋としてやポテトチップの横方向に開口部を設けた食べやすい包装袋として使用することができると共に、アイスクリームなどの開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋として使用することもできるといった、優れた効果を奏する。
また本発明のピロー包装袋によれば、開封開始時にノッチ部が包装袋の一側端縁に位置するため、左右の手で力が入り易い状態で摘むことができると共に、包装袋の天シール延設部に刻設されるノッチ部と背シール帯が合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部と背シール帯のヒートシール突合せ端部を開封開始時に同時に引き裂くことができ、さらには、開封途中に背シール帯がないため持ち替える必要性がなくなるといった、従来のピロー包装袋と比較して多くの利便性を備える優れた効果を奏する。
また本発明のピロー包装袋によれば、従来の縦型ピロー製袋機を改造して製造することができることから、初期導入コストの抑制と製造工程の変更が容易であるといった、優れた効果も奏するものである。
また本発明のピロー包装袋によれば、包装袋の上方に位置する天シール帯の開口部ならびに下方に位置する底シール帯の開口部に、縦方向に引き裂かれる複数のノッチ部が等間隔に配設されているため、必要とする分量の幅に位置するノッチ部を選択して引き裂くことによって、棒状乾燥麺等の必要とする分量だけ取り出して小分けすることができると共に、小分けして包装袋内に残された棒状乾燥麺は保存用キャップ等の密閉具を使わずにそのまま包装袋を多めに二つ折りに折り畳んで輪ゴムで縛るなどして、開封口をその場で簡単に封止することもできるといった、優れた効果を奏する。
本発明におけるピロー包装袋のヒートシール構造を示す説明図である。(実施例1) 本発明におけるピロー包装袋のシール帯別の説明図である。 本発明におけるピロー包装袋の製造手順を示すチャート図である。 本発明におけるピロー包装袋の開封状態を示す説明図である。 本発明におけるピロー包装袋の別の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明におけるピロー包装袋の別の実施形態を示す説明図である。(実施例3) 従来のピロー包装袋の開封状態を示す断面説明図である。
本発明のピロー包装袋は、包装フィルムの両側端縁を折り返して筒状の包装袋とし、折り返された包装フィルムの両端部の内面同士を対向させて合掌貼りにして背シール帯を形成し、包装袋の上方に位置する開口部には天シール帯を形成し、包装袋の下方に位置する開口部には底シール帯を形成し、包装フィルムの引き裂き方向が背シール帯と直交する方向に形成される片寄り合掌シールタイプのピロー包装袋において、背シール帯が、包装袋の一側端縁方向に片寄せられて配設されると共に、包装袋の引き裂き方向と対向する方向に折り曲げられて成り、天シール帯における一側端縁近傍に設けられる天シール延設部に刻設されるノッチ部と、背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部と、が同時加工されて同位置に配設されると共に、包装フィルムの横方向の引き裂き性に対して平行に設けられる手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明に係るピロー包装袋の実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、本発明のピロー包装袋10における寸法ならび形状は、下記に述べる実施例に特に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に逸脱しない範囲で任意に変更することができる。
図1は本発明におけるピロー包装袋のヒートシール構造を示す説明図であり、図1(a)はヒートシール構造を示す展開図、図1(b)は全体のヒートシール状態を示す説明図である。
また、図2は本発明におけるピロー包装袋のシール帯別の説明図であり、図2(a)は天シール帯と底シール帯のヒートシール状態を示し、図2(b)は背シール帯のヒートシール状態を示し、図2(c)は全体のヒートシール状態を示している。
本発明のピロー包装袋10は、包装フィルム10bの両側端縁11(一側端縁11aならびに一側他端縁11b)を折り返して筒状の包装袋10aとし、該折り返された包装フィルム10bの両端部41の内面同士を対向させて合掌貼りにして背シール帯40を形成し、包装袋10aの上方に位置する開口部21には天シール帯20を形成し、包装袋10aの下方に位置する開口部31には底シール帯30を形成し、包装フィルム10bの引き裂き方向が背シール帯40と直交する方向に形成される片寄り合掌シールタイプのピロー包装袋10である。
包装フィルム10bは、開封時に背シール帯40と直交する横方向Yに易開封性手段(直進カット性の引き裂き方向)が配設された延伸フィルムで形成されるもので、直進カット性を一方向に延伸する一軸延伸フィルムと、直進カット性を二方向に延伸する二軸延伸フィルムが使用され、主な素材としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン(ON)等が顕著な延伸性を発揮する素材として使用されるものである。また、低価格の包装フィルム10bを使用する場合は、易開封性手段(直進カット性の引き裂き方向)を背シール帯40と直交する横方向Yに配設することにより、開封時における横方向Yの引き裂き性を少なくとも確保するものである。
また包装フィルム10bは、積層フィルムまたは単層フィルムで構成されるもので、積層フィルムの場合は、例えば二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエステル(PET)、ナイロン(ON)などのベースフィルムと、ヒートシール材などのシーラントフィルムの間に酸素、水蒸気、光などを遮断するバリア性サンドフィルムを積層させるもので、その何れかに延伸フィルムを用いて開封時における引き裂き性を確保するものである。また、ラミネートフィルムとしては、例えば、アルミ箔・ポリ塩化ビニリデン・金属蒸着材料などを含むフィルムが使用され、最内層にはポリエチレン(PE)などが使用され、最外層にはセロファン(PT)・ポリエステル(PET)・ポリプロピレン(PP)などが使用されるものである。さらに、フィルムの厚みとしては、充填物の形状や内容量などに合わせて略15〜70μm程度の厚みのあるものが使用されるものである。尚、本発明のピロー包装袋10における積層フィルムにおいては、開封時における横方向Yの引き裂き性を確保するものであれば、特にフィルム素材の材質を限定するものではない。
その積層フィルムの加工法としては、例えばプラスチックやアルミ箔、紙、板紙などの素材にポリエチレン(PE)やポリプロレン(PP)などを加熱して溶融し、フィルム状にして他の素材と貼り合わせることができると共に、防水性や防湿性、ヒートシール性に優れた液体容器などといった多くのものに利用されるエクストルージョンラミネート法を採用でき、また、アルミ箔やプラスチックなどへ天然ゴム系やウレタン系樹脂などの溶剤系接着剤を付着させ、乾燥機で溶剤を取り除き、加熱したロールで貼り付けることで、基材に関係なくラミネートのフィルムを貼り付けることができ、さらには、基材のほとんどに適応することができるドライラミネート法によって加工することができるものである。
一方、単層フィルムの場合は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのプラスチックフィルムの引き裂き性のある方向を本発明のピロー包装袋10の背シール帯40と直交する横方向Yに配設することにより、開封時における横方向Yの引き裂き性を確保するものである。尚、本発明のピロー包装袋10における単層フィルムにおいては、開封時における横方向Yの引き裂き性を確保するものであれば、特にフィルム素材の材質を限定するものではない。
両側端縁11は、包装フィルム10bの一側端縁11aならびに一側他端縁11bを折り返して筒状の包装袋10aを形成するもので、該一側端縁11aならびに一側他端縁11bにヒートシール部を設けないで折り返すピロータイプの包装袋10aとすることによって、周縁のヒートシール部がない分だけ全体寸法のコンパクト化が図られると共に、外観の美観が向上して高級感を奏するものである。
天シール帯20は、包装袋10aの上方に位置する開口部21をヒートシール加工して形成されるもので、従来の連続するノッチ部が設けられる縦ピロータイプの包装袋10aと比較して、切断面が一直線状になることで外観の美観が向上して高級感を奏すると共に、開封時のノッチ部の凹凸形状による怪我を防止することができるものである。
天シール延設部22は、天シール延設部22内に設けられるノッチ部50aを刻設するために、天シール帯20における一側端縁11a近傍に延設されるものである。
底シール帯30は、包装袋10aの下方に位置する開口部31をヒートシール加工して形成されるもので、従来連続するノッチ部が設けられる縦ピロータイプの包装袋10aと比較して、切断面が一直線状になることで外観の美観が向上して高級感を奏すると共に、開封時のノッチ部の凹凸形状による怪我を防止することができるものである。
背シール帯40は、包装袋10aにおける折り返された包装フィルム10bの両端部41の内面同士を対向させて合掌貼りにした上でヒートシール加工して形成されるものであって、該包装袋10aの一側端縁11a方向に片寄せて配設されることによって、食べ易い横方向Yに開封する易開封性手段を備えるものである。
また該背シール帯40は、包装袋10aの引き裂き方向Zと対向する方向に折り曲げられて成り、天シール帯20の天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと背シール帯40が合掌貼りされる端部41に刻設されるノッチ部50bとが同時加工されて同位置に配設されると共に、横方向Yの引き裂き性に対して該ノッチ部50a,50bが平行に設けられることによって、開封時における引き裂き性を向上させるものである。
折り曲げ元部42は、包装袋10aと背シール帯40との境に垂直方向に形成される折り曲げ箇所(背シール帯40の合掌部の引き裂かれてきた面の端部と対向する折り曲げ部ならびにヒートシール突合せ端部43)であって、引き裂き方向Zと対向する方向に折り曲げられる背シール帯40とは異なり、合掌貼りされる端部41に刻設されるノッチ部50bの引き裂き効果が及ばない領域であると共に、開封時においては包装フィルム10bの引き裂き強度が強いことも相俟って、両手の指先で千切らなければ切り裂くことができない箇所である(関連説明:段落〔0062〕ならびに図7参照)。
ヒートシール突合せ端部43は、包装袋10aと背シール帯40との境に設けられる垂直方向に形成される折り曲げ元部42において、背シール帯40を含む折り曲げられる包装フィルム10bが突合わされて三重に重なる引き裂き強度が強い端部であって、開封時においては上記の折り曲げ元部42と相俟って、両手の指先で千切らなければ切り裂くことができない箇所である(関連説明:段落〔0062〕ならびに図7参照)。
ノッチ部50aは、包装袋10aの天シール延設部22に刻設されて成り、また、ノッチ部50bは、背シール帯40が合掌貼りされる端部41に刻設されて成る。これらノッチ部50a,50bは、同時加工されて同位置に配設されると共に、横方向Yの引き裂き性に対して平行に設けられる易開封性手段である。またノッチ部50a,50bの形状については、一般的なV型、I型、U型などが考え得るが、引き裂き性を有するものであれば特にその形状を限定するものではない。
本発明による易開封性手段は、背シール帯40が、包装袋10aの引き裂き方向Zと対向する方向に折り曲げられると共に、包装袋10aの一側端縁11a方向に片寄せられて配設されること、天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと背シール帯40の合掌貼りされる端部41に刻設されるノッチ部50bとが同時加工されて同位置に配設されると共に横方向Yの引き裂き性に対して平行に設けられていること、包装フィルム10bの引き裂き方向Zが背シール帯40と直交する方向に配置されること、包装フィルム10bが一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムで形成されていること、などの複数の易開封性手段によって構成されている。
図3は、本発明におけるピロー包装袋の製造手順を示すチャート図である。
(1)ロールフィルムの供給
(2)ピロー製袋機に投入
(3)背シール帯40のヒートシール加工
・片寄り合掌合わせでヒートシールされる。
(4)底シール帯30のヒートシール加工
(5)製品充填
・ヒートシール後直ぐに製品が充填されるためホットタック性が求められる。
(6)天シール帯20のヒートシール加工
・天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと、背シール帯40が合掌貼りされる端部41に刻設されるノッチ部50bと、が同時加工されて同位置に配設されると共に、横方向Yの引き裂き性に対して平行に設けられる。
・天シール帯20の上部端面が切断されて、一個毎に切り離される。
(7)ピロー製袋機からの排出
(8)品質検査
・重量、ピンホール、金属、破れ、包装不良等の機械ならびに目視検査が行われる。
(9)梱包・出荷
上記の天シール帯20のヒートシール加工の過程で、天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと、背シール帯40が片寄り合掌貼りされる端部41に刻設されるノッチ部50bが同時加工されて同位置に配設されると共に、横方向Yの引き裂き性に対して平行に設けられるため、ノッチ部50a,50bの刻設位置決め精度が向上すると共に、従来と同じラインタクトで製造することができるものである。
図4は本発明におけるピロー包装袋の開封状態を示す説明図であり、図4(a)は開封開始時の状態を示し、図4(b)は開封途中の状態を示している。
図4(a)に示すように、天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと背シール帯40が片寄り合掌貼りされる端部41に刻設されるノッチ部50bの両方を両手の指で持った状態で、ノッチ部50a,50bと背シール帯40の折り曲げ元部42ならびにヒートシール突合せ端部43との3箇所を開封開始時の段階で同時に引き裂くことができるものである。
また、図4(b)に示すように、開封途中で天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと、背シール帯40が片寄り合掌貼りされる端部41に刻設されるノッチ部50bと、ヒートシール突合せ端部43とを、開封開始時の最初に指で持った状態で、天シール帯20のヒートシール部の境界23に沿って力を入れることなく直線的に引き裂くことができるものである。
本発明におけるピロー包装袋10は、天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと背シール帯40が片寄り合掌貼りされる端部41に刻設されるノッチ部50bとが同時加工されて同位置に配設されると共に横方向Yの引き裂き性に対して平行に設けられるため左右の手で力が入り易い状態で摘むことができること、またそのノッチ部50a,50bと背シール帯40の折り曲げ元部42ならびにヒートシール突合せ端部43との3箇所を横方向Yに同時に引き裂くことができること(関連説明:段落〔0062〕ならびに図7参照)、開封途中に背シール帯40の折り曲げ元部42ならびにヒートシール突合せ端部43がないため持ち替えて引き裂く必要性がないことなど、従来のピロー包装袋と比較して多くの利便性を備えるものである。
図5は、本発明におけるピロー包装袋の別の実施形態を示す説明図である。
本発明におけるノッチ部50a,50bについて、天シール帯20における一側端縁11a近傍に設けられる天シール延設部22と、底シール帯30における一側端縁11a近傍に設けられる底シール延設部32と、に其々設けたものである。
上記の実施形態を形成することによって、上下どちらにでも横方向Yに開封できるもので、また背シール帯40を表側にして左右どちらからでも力が入り易い方向に持ち替えることができるものである。
図6は、本発明におけるピロー包装袋の別の実施形態を示す説明図であり、図6(a)は開封前の使用状態を示している。
包装フィルム10bが二軸延伸フィルムで形成され、包装袋10aの上方に位置する天シール帯20の開口部21ならびに下方に位置する底シール帯30の開口部31に、縦方向Xに引き裂かれる複数のノッチ部50cを等間隔に配設して、乾麺やスパゲッティなどの棒状乾燥麺P等を包装するピロー包装袋10としたものである。
図6(b)は、開封後の使用状態を示す説明図である。
天シール帯20を引き裂く場合を例にとって説明すると、
(1)天シール帯20の開口部21に等間隔に配設されているノッチ部50cを、小分けする量(幅)の分だけ任意に選択して、縦方向Xに引き裂く。
(2)天シール延設部22に刻設されるノッチ部50aと背シール帯40の端部41に刻設されるノッチ部50bとを、横方向Yに引き裂く。
(3)縦方向Xと横方向Yに引き裂かれた天シール帯20の小分け片24を切り離す。
(4)包装袋10aに収納されている棒状乾燥麺Pを、引き裂かれた天シール帯20の小分け片24の幅の分だけ取り出して小分けすることができる。
図6(c)は、輪ゴムWで縛った保存状態を示す説明図である。
小分けして包装袋10a内に残された棒状乾燥麺Pは、保存用キャップ等の密閉具を使わずにそのまま包装袋10aを多めに二つ折りに折り畳んで輪ゴムWなどで縛ることによって、開封口25をその場で簡単に密封止することができるものである。
図6(d)は、別の使用状態を示す説明図である。
ピロー包装袋10に充填される内容物が粉体や粒体、液体の場合は、天シール帯20に配設されているノッチ部50cをさらに一側端縁11a側に寄せて配置することで、天シール帯20の開口部21を小さくして使い易い開封口25とすることができる。
また、包装フィルム10bが縦方向Xと横方向Yとの両方向に引き裂かれるため、包装フィルム10bは二軸延伸フィルムで形成されていることが好ましいが、包装フィルム10bが横方向Yに引き裂き性を有する一軸延伸フィルムで形成されている場合であっても、ノッチ部50cの縦方向Xの引き裂き距離が僅かであると共に、ノッチ部50cが上方にあって引き裂き易い位置にあるため、天シール帯20の引き裂き部分を難儀なく引き裂くことができるものである。
図7は、従来のピロー包装袋の開封状態を示す断面説明図である。
従来のピロー包装袋10の開封状態を、本発明の各部名称に当てはめて詳しく説明する。
(1)ピロー包装袋10の一側端縁11aにあるノッチ部50aを引き裂く。
(2)包装フィルム10bの横方向Yの引き裂き性(引き裂き方向Z)に沿って、背シール帯40の端部41まで引き裂く(一側端縁11aのノッチ部50aと背シール帯40のノッチ部50bの間隔があるため、真っ直ぐに引き裂けない)。
(3)ここで一旦、背シール帯40ならびにヒートシール突合せ端部43によって引き裂き性が阻止される(時間がかかると同時に面倒である)。
(4)開封開始時にノッチ部50aを引き裂いた手を持ち替えて、背シール帯40の端部41ならびにヒートシール突合せ端部43と包装フィルム10bを指で摘み直し、背シール帯40のノッチ部50bを引き裂く(持ち替える手間を必要とする)。
(5)ノッチ部50bが折り曲げ元部42付近まで引き裂かれるが、該折り曲げ元部42近傍は背シール帯40のヒートシールによって三重にシールされて折り曲げられていることによって(図中、円で囲んであるヒートシール突合せ端部43の部分)ノッチ部50bの影響が及ばないことから、ヒートシール突合せ端部43によって引き裂き性が再び阻止される(時間がかかると同時に面倒である)。
(6)さらに、これから開封する部分Lのヒートシール突合せ端部43に引き裂き力を集中させて折り曲げ元部42ならびにヒートシール突合せ端部43を引き裂く(二重の手間と強い引き裂き力を必要とし、さらに包装袋10aの中央に位置するため引き裂き難い)。
(7)続いて、一側他端縁11bに向かって引き裂いて開封する(背シール帯40のノッチ部50bと一側他端縁11bのノッチ部50aとの間隔があることと、上記(6)の引き裂き力の反動によって、真っ直ぐに引き裂けない)。
また、両側端縁11が折り返されているピロー包装袋10(図示なし)は、基本的に天シール20帯から底シール帯30に向けて引き裂き性を有しているために、ノッチ部50cは天シール20帯と底シール帯30に配置されて縦方向に引き裂いて使用されるものである。
本発明のピロー包装袋は、充填物がバラものや、柔らかいもの、高級品なものと幅広く利用することができると共に、従来のピロー包装袋にない開封時において食べ易い横方向に開封する易開封性を有して容易に開封でき、さらに該開封された包装袋をそのまま飲食用容器袋ならびに保存用容器袋として利用できることから、子供やお年寄りならびに指先の力の弱い女性において容易に開封できる包装袋を提供することができるものであって、本発明における「ピロー包装袋」の産業上の利用可能性は大であると解する。
10 ピロー包装袋
10a 包装袋
10b 包装フィルム
11 両側端縁
11a 一側端縁
11b 一側他端縁
20 天シール帯
21 開口部
22 天シール延設部
23 境界
24 小分け片
25 開封口
30 底シール帯
31 開口部
32 底シール延設部
40 背シール帯
41 端部
42 折り曲げ元部
43 ヒートシール突合せ端部
50a ノッチ部
50b ノッチ部
50c ノッチ部
X 縦方向
Y 横方向
Z 引き裂き方向
R 開封されている部分
L これから開封する部分
P 棒状乾燥麺
W 輪ゴム

Claims (5)

  1. 包装フィルムの一側端縁ならびに一側他端縁を折り返して筒状の包装袋とし、該折り返された包装フィルムの両端部の内面同士を対向させて合掌貼りにして背シール帯を形成し、前記包装袋の上方に位置する開口部には天シール帯を形成し、前記包装袋の下方に位置する開口部には底シール帯を形成し、前記包装フィルムの引き裂き方向が前記背シール帯と直交する方向に形成される片寄り合掌シールタイプのピロー包装袋において、
    前記背シール帯が、前記包装袋の一側端縁方向に片寄せられて配設されると共に、前記包装袋の引き裂き方向と対向する方向に折り曲げられて成り、
    前記天シール帯における一側端縁近傍に設けられる天シール延設部に刻設されるノッチ部と、前記背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部と、が同時加工されて同位置に配設されると共に、前記包装フィルムの横方向の引き裂き性に対して平行に設けられることを特徴とするピロー包装袋。
  2. 前記包装フィルムが、一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムで形成されていることを特徴とする請求項1記載のピロー包装袋。
  3. 前記包装フィルムが、積層フィルムまたは単層フィルムで構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のピロー包装袋。
  4. 前記ノッチ部が、前記底シール帯における一側端縁近傍に設けられる底シール延設部にも設けられ、且つ、前記背シール帯の合掌貼りされる端部に刻設されるノッチ部と同時加工されて同位置に配設されると共に、前記包装フィルムの横方向の引き裂き性に対して平行に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のピロー包装袋。
  5. 前記包装フィルムが、二軸延伸フィルムで形成され、
    前記包装袋の上方に位置する天シール帯の開口部ならびに下方に位置する底シール帯の開口部に、縦方向に引き裂かれる複数のノッチ部を等間隔に配設したことを特徴とする請求項1又は請求項3又は請求項4の何れかに記載のピロー包装袋。
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