JP2019077489A - 三角錐包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、三角錐包装体の上部が切り離され、三角錐体形状の容器ができ、この三角錐形状の容器が一種の皿としての機能を有し、他の内容物を入れたり、ゴミ入れとしての役目を兼ね備えることになる三角錐包装体{いわゆるテトラ状包装体(商標登録:テトラパック)}に関するものである。
これに対して本願発明は、2枚以上複数枚のフィルムをラミネートした包装シートで形成される三角錐包装体で、開封時に取り除いた上部三角錐体の不要部分を、そのまま他の調味料や他の内容物を収容できる器として使用できるものである。
従来技術は、フィルムの切り裂きに方向性を持たせることができたが、縦横方向の直線にしか切り裂くことができないため、三角錐体の上部を水平に切り裂く切り裂き部を形成することはできなかった。
これを本願発明は三角錐体のため、切り裂き部の形成にレーザーによってハーフカット(このハーフカットとは、多層に貼り合わせたフィルムの一部の層だけをカット、例えば最表層のフィルムだけカットしないで、他の内層は全てカットして、最表層はカットしない層として残すことである。)にすることにより、通常、三角錐体では垂直な側面部分が、シートを折り曲げて三角錐体を形成するので、フィルムに縦、横方向の切り裂き方向性があっても、思った方向に切り裂くことができなかったものを解決し、三角錐体の上部を水平(ラミネートフィルムとしては、斜めに切り裂くことになる。)に切り裂くことができるものである。
また、従来技術の四面立方包装体における側面溶断部は、フィルムの引き裂き方向に合わせた垂直方向の溶断部であるのに対して、本願発明は、三角錐体の水平方向にハーフカット部を形成したので、フィルムの方向性に関係なく切り裂くことができ、容器が内側に傾斜(図2a参照)するため、中身の商品がこぼれ難く、また内容物が液体であっても、こぼれ難くなるものである。
以上、本願発明は、包装体の形態を三角錐包装体にしたことによる問題点を解決した、三角錐包装体を提供すること目的とするものである。
シート状のラミネートフィルムを折り曲げ、ラミネートフィルムが突き当たる各端部、3ヶ所を熱溶着で封止した袋に内容物を充填する三角錐包装体において、多層に貼り合わせた前記シート状のラミネートフィルムで形成した三角錐包装体の一つの面である三角面を底にした際、適宜高さで水平に切り裂き、上部の三角錐形状を形成できるように切り裂くことができる最外側の層は、カットしない層とし、その他の内側の層は、レーザーによってハーフカットした構成である。
シート状のラミネートフィルムを折り曲げ、ラミネートフィルムが突き当たる各端部、3ヶ所を熱溶着で封止した袋に内容物を充填する三角錐包装体において、多層に貼り合わせた、前記シート状のラミネートフィルムで形成した三角錐包装体の一つの面である三角面を底部にした際、適宜高さで水平に切り裂き、一面だけは裂けないようにハーフカットをしない部分を残し、他の二面は最外側の層はカットしない層とし、その他の内側の層は、レーザーによって、ハーフカットした構成である。
請求項1、または請求項2に記載の三角錐包装体において、折り曲げ、ラミネートフィルムが突き当たる各端部、3ヶ所の熱溶着した封止部のうち、少なくとも1ヶ所だけは熱溶着の封止形状が、開封する際に、つまみ易いように端部を突き合せて封止する構成である。
(1)三角錐包装体の上部を切り裂き、開封した際に、切り離した三角錐形状の小さい器を得ることができる。
(2)レーザーによってハーフカットするので、ミシン目などの開封手段と違って、内容物に液体、粉体があっても漏れることはないものである。
(3)通常フィルムを折り曲げて三角錐形状にするので、開封のためのフィルムの方向性は、一部はカットできても、カットできない部分が生じるが、本願発明は必要な部分を、予めレーザーでハーフカットできるので、極めて開封がスムーズにできるものである。
(4)請求項2の発明においては、三角錐包装体の上部の一面はハーフカットを施さずに切り離さないように構成することで、開封した際に、本体に接続した状態のまま、小さい器を形成することになり、例えば、三角錐包装体の内容物が枝豆の場合、食べ終えた枝豆の皮部を収容できるようにしたものである。またその他内容物によっては、タレ、塩などの調味料の収容に利用することもできるものである。
(5)端部の突き合せシールの仕方によって開封する際、つまんで切り裂くのに容易なつまみ部として機能を奏することができる。
先ず、図4に基づいて多層で構成されたラミネートフィルムについて説明する。
本発明で使用するラミネートフィルム5は、材料としては、各種採用することができるが、例えば内側は未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、中間部はアルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(アルミニウムは蒸着しないものでも良い)、外側は印刷のし易い2軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムを採用することができる。
なお、この材料の種類、積層枚数等は収容物に対して適性のあるものを選択することはいうまでもない。
ロール状に巻き取られたラミネートフィルム5を引き出した状態が図4に示されている。この図4は、2つの三角錐包装体を作成する場合について切り取ったもので、3個目の材料は略半分の所でカットして示すものである。
この図4は内側になる方から示した図面で、実線で示す部分がハーフカット部である。また点線で示したものは、ラミネートフィルム5の最外側の表層部に三角錐体を形成する上で案内となる図柄等が表示印刷されたものであるが、当然印刷を施さなくても、製袋充填装置で折り曲げ、シールして三角錐包装体を製作することはできるものである。
この実施例では、レーザーによって最外層を除く、内層だけをカットし、三角錐包装体の上部である小さい三角錐体の一部分だけを切り離し易くしたものである。
以上の説明の通り、任意に設定した(本実施例では図4に示す実線で表現した略台形形状にハーフカットする)ライン上をハーフカットすることで、ラミネートフィルム5を折り曲げ、三角錐包装体1に形成した際、図2に示す通り、開封した際に三角錐包装体1の上部の小さい三角錐容器3が得られるものである。
図3に示すように、第二実施例と第一実施例との違いは、第一実施例では完全に切り離した小さい三角錐容器3を、切り離さないようにしたもので、3面の内、1面はハーフカットを施さないことにより、図3のように折り曲げることにより、小さい三角錐容器3を本体に接続した状態で使用することができるものである。これは本体と切り離されず、さらに本体部の斜面と小さい三角錐容器3の斜面とが接地して安定するので、小さい三角錐容器3を収容物を収容する容器として使用するのにとても便利である。
この際、切り離さない面の接続している部分の対向する所に形成されるシール部を突き合せシールとすることで、開封の際、つまみ部となるので、極めて開封し易くなるものである。
その他は、第一実施例と同一なので説明は省略する。
2・・・・三角錐包装体本体
3・・・・切り離した小さい三角錐容器
4・・・・突き合せシール部
5・・・・ラミネートフィルム
6・・・・小さい三角錐容器を接続した状態の三角錐包装体
7・・・・ハーフカット部
Claims (3)
- シート状のラミネートフィルムを折り曲げ、ラミネートフィルムが突き当たる各端部、3ヶ所を熱溶着で封止した袋に内容物を充填する三角錐包装体において、多層に貼り合わせた前記シート状のラミネートフィルムで形成した三角錐包装体の一つの面である三角面を底にした際、適宜高さで水平に切り裂き、上部の三角錐形状を形成できるように切り裂くことができる最外側の層は、カットしない層とし、その他の内側の層は、レーザーによってハーフカットしたことを特徴とする三角錐包装体
- シート状のラミネートフィルムを折り曲げ、ラミネートフィルムが突き当たる各端部、3ヶ所を熱溶着で封止した袋に内容物を充填する三角錐包装体において、多層に貼り合わせた、前記シート状のラミネートフィルムで形成した三角錐包装体の一つの面である三角面を底部にした際、適宜高さで水平に切り裂き、一面だけは裂けないようにハーフカットをしない部分を残し、他の二面は最外側の層はカットしない層とし、その他の内側の層は、レーザーによって、ハーフカットしたことを特徴とする三角錐包装体
- 折り曲げ、ラミネートフィルムが突き当たる各端部、3ヶ所の熱溶着した封止部のうち、少なくとも1ヶ所だけは熱溶着の封止形状が、開封する際に、つまみ易いように端部を突き合せて封止することを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の三角錐包装体
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