JP2545691Y2 - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP2545691Y2
JP2545691Y2 JP1989079877U JP7987789U JP2545691Y2 JP 2545691 Y2 JP2545691 Y2 JP 2545691Y2 JP 1989079877 U JP1989079877 U JP 1989079877U JP 7987789 U JP7987789 U JP 7987789U JP 2545691 Y2 JP2545691 Y2 JP 2545691Y2
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synthetic resin
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浩 西川
恵一 関根
裕一 平井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、上部を開封することによりその内容物を取
り出すことのできるカップ状の包装体に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、スナック菓子等の各種食品を包装した包装体と
して、カップ状の紙容器の内部に内容物を充填し、その
上部を直線状に接着することにより内容物を保護したも
のが用いられている。このような包装体は、通常、紙層
とバリヤー層とを有する包装材からなる扇形状のブラン
クを巻回し、その両端を貼り合わせて胴壁を形成して、
その胴壁の下部に底板を取り付けてカップ状としたもの
の中に内容物を入れてから上端内面同士を貼り合わせて
構成されている。
[考案が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記のような従来の包装材において
は、内容物を取り出す際に、上端の貼り合わせ部分を手
で引っ張って開封するようになっているが、かなり強固
に接着されている部分を両手で引き剥がす必要があり、
開封操作が非常に面倒であるという問題点があった。ま
た、このようにして開封すると、開封されたはずみで内
容物が飛び出してしまうことがよく起こる上、開封後の
使い勝手がよくないという問題もあった。また、形状も
単純であるので店頭等において他の商品との差別化を図
るのが難しいものであった。
本考案は、このような問題点の解決を図ろうとするも
ので、その目的とするところは、店頭等におけるディス
プレイ効果が大きく、しかも開封操作が容易で開封後も
使い勝手がよく、さらにはブランク状態での取扱い性に
優れた包装体を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の包装体は、紙層
とバリヤー層を有する包装材からなる扇形状のブランク
を巻回し、その両端を貼り合わせて上広がりの円形筒状
胴壁を形成した後、その胴壁の下部に底板を取り付けて
カップ状とし、内容物であるスナック菓子を裸の状態で
充填してから、ブランクの胴部と上端シール部の間に位
置する頂部において対向する一対の三角片を胴部と頂部
を区画する周状罫線に沿って外側に折り曲げて、上端の
シール部内面同士を直線状に対向させて貼り合わせた包
装体であって、長さ方向に引き裂き性を有する帯状の合
成樹脂フィルムを、前記ブランクを巻回した時に始端と
終端とが一致する状態で前記包装材におけるバリヤー層
の内側に積層し、さらに、当該ブランクを巻回した時に
外側となる当該ブランクの一側端には前記包装材と前記
合成樹脂フィルムとが積層された帯状領域の一部を突出
させてなる把持片を設けたことを特徴としている。
そして、上記包装体は、帯状領域と包装材のみの領域
の2つの領域にまたがる部分を突出させてなる把持片を
設けた形態にしてもよいものである。
[作用] 上述の構成からなる本考案の包装体は、下部がカップ
状でありながらも上部は角(つの)状に真っ直ぐに広が
って尖った形状であるので、見る人に対して視覚的に新
規な形状を認識させる。
また、開封に際しては、片手で胴壁を持ってもう一方
の手の指で把持片を摘んで廻しながら引っ張ることによ
り、胴壁の周囲が帯状の合成樹脂フィルムにより開封箇
所が制限された状態で真っ直ぐに引き裂かれ、上下に二
分された状態で開封が行なわれる。
[実施例] 次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案の一実施例としての包装体を示す斜視
図、第2図は第1図に示す包装体の胴壁を形成するブラ
ンクの平面図、第3図(a)は包装材の層構成を示す断
面図、第3図(b)は帯状の合成樹脂フィルムを積層し
た部分の包装材の層構成を示す断面図である。
第1図に示される包装体1は、第2図に示す扇形状の
ブランク2を巻回し、その両端を貼合部3で貼り合わせ
て上広がりの胴壁を形成した後、その胴壁の下部に底板
4を取り付けてカップ状とし、内容物としてスナック菓
子を裸の状態で充填してから、ブランクの胴部と上端シ
ール部の間に位置する頂部において対向する一対の三角
片を胴部と頂部を区画する周状罫線に沿って外側に折り
曲げるようにして、上端のシール部内面同士を直線状に
対向させて貼り合わせることにより作製される。
ブランク2は、第2図に示すように、周状罫線a,bに
より胴部5、頂部6、シール部7に区画され、周状罫線
a,bはブランク2を巻回しその両端を貼り合わせた際に
水平となるとともに、貼合部3で一致するように刻設さ
れている。また、胴部5の上部とシール部7には縦罫線
c,d,e,f,g,hが刻設されており、さらに、頂部6にはこ
れらの縦罫線と周状罫線a,bの交点を結ぶ斜罫線iが刻
設されていて、頂部6を三角片8と台形片9,10に区画し
ている。なお、11はブランク2を充填機で包装体1に組
み立てる時に位置合わせに用いる切欠であり、12は開封
時に使用される把持片である。
このブランク2は、第3図(a)に示されるように、
巻回した状態で見て外側から順に紙層13、接着剤層14、
バリヤー層15及びヒートシール層16を積層した包装材17
からなっている。そして、第2図に示すように、胴部5
の上部寄りの位置において、長さ方向(第2図の矢印方
向)に引き裂き性を有する帯状の合成樹脂フィルム18
が、ブランク2を巻回した時に始端と終端とが一致する
状態で包装材17におけるバリヤー層15の内側に設けられ
ている。この部分の断面図は第3図(b)に示すように
なっており、合成樹脂フィルム18のさらに内側(図では
下側)にヒートシール層16が設けられている。したがっ
て、包装材17において合成樹脂フィルム18が積層されて
いないところではヒートシール層16が2度塗りされて厚
く形成されるため、接着性が良好になっている。第3図
(a)のヒートシール層16はこのようにして厚くなった
ものを示している。そして、ブランク2の胴部5の一側
端には、第2図に示す如く、包装材17と合成樹脂フィル
ム18とが積層された帯状領域の一部を突出さて前記の把
持片12が形成されている。
このように帯状の合成樹脂フィルム18を積層すること
により、包装材17の残りの部分の樹脂総厚が薄くなるの
で、一方向に引き裂き性を有する合成樹脂フィルムを全
面に積層する場合に比べるとブランク状態の時に発生す
るカール(反り返り)が少なくて済む。また、合成樹脂
フィルム18を積層した帯状領域の部分が僅かに厚くなる
ので、包装体1の作製時にストッカーからブランクを1
枚ずつ取り出す際に、積み重ねたブランク同士の間に隙
間が多少存在して分離しやすくなる。
前記の合成樹脂フィルム18としては、一軸延伸された
熱可塑性合成樹脂フィルムや、一方向に比較して他方向
の配向性が極めて大きい二軸延伸熱可塑性合成樹脂フィ
ルム等が使用され、主としてポリエチレンやポリプロピ
レン等のポリオレフィン系フィルムが用いられる。
また、前記の包装材17において、バリヤー層15として
は、例えばアルミニウム箔、ポリ塩化ビニリデンコート
ポリエステルフィルム、エチレン・ビニルアルコール共
重合体樹脂コートポリエステルフィルム等が一般的に使
用され、またヒートシール層16としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の合成樹脂を使用するのが好まし
い。
上記の包装体1をブランク2から作製するには、ま
ず、積層した合成樹脂フィルム18が内面側になるように
してブランク2を巻回し、貼合部3にてその両端部をヒ
ートシールにより接着する。この場合、バリヤー層15と
してアルミニウム箔が使用されている場合には、段差部
分のシールを良くするために高周波誘導加熱によりシー
ルすることが好ましい。次いで、底板4を巻締めにより
取り付けてカップ状とし、そのカップ状に内容物である
スナック菓子を裸の状態で充填した後、ブランク2の頂
部6の三角片8を周状罫線aに沿って外側に折り曲げる
ようにして台形片9,10を押すことによりシール部7の内
面同士を直線状に対向させ、この対向したシール部7同
士をヒートシールにより接着して組み立てを完了する。
上述のように構成された包装体1は、開封開始に際
し、指で把持片12が起こされて摘まれる。そして、把持
片12が摘まれて開封が開始されると、胴壁の内側に設け
られている帯状の合成樹脂フィルム18が把持片12の幅で
引き裂かれるとともに、該合成樹脂フィルム18が積層さ
れている包装材17には該合成樹脂フィルム18の引き裂き
につれて剪断力が作用して、包装材17も把持片12と同じ
幅で引き裂かれることになり、結果として胴壁の周囲は
合成樹脂フィルム18により開封箇所を制限された状態で
綺麗に真っ直ぐ引き裂かれ、包装体1は上下に二分され
た状態で開封される。このように上下に二分されたうち
の下部分は、上端縁がテーパーを有してなる上広がりの
円形筒状をしたカップとなり、その中にはスナック菓子
が裸で収納された状態になるので、開封するだけでスナ
ック菓子を指でつかんで容易に取り出してそのまま食べ
ることができる。特に、長い棒状のスナック菓子を充填
した場合には、カップから飛び出した状態になるので、
つかみ易さの点からすると好都合である。
なお、上記のような把持片12を形成する代わりに、包
装材17と合成樹脂フィルム18とが積層された前記帯状領
域と包装材17のみの領域の2つの領域にまたがる部分を
突出させて把持片を形成するようにしてもよい。このよ
うにすれば、合成樹脂フィルム18の側端が開封部分の一
方の側縁を規定するようにして開封を行なうことができ
る。
[考案の効果] 本考案は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載するような効果を奏する。
請求項1記載の包装体は、外観としては下部がカップ
状でありながらも上部は角(つの)状に真っ直ぐに広が
って尖っているという従来にない新規な立体形状をして
いるので、店頭等においてディスプレイ効果を発揮す
る。
また、包装体の開封に際しては、片手で胴壁を持ち、
もう一方の手の指で把持片を摘んで回しながら引っ張る
と、長さ方向に引き裂き性を有する帯状の合成樹脂フィ
ルムにより開封箇所が制限され、開封方向がずれること
なく胴壁は把持片の幅で周方向に引き裂かれるので、開
封操作を容易に行なえる上に、引き裂いた切り口が綺麗
で真っ直ぐな状態で上下に二分することができ、しかも
開封して上下に二分されたうちの下部分は、上端縁がテ
ーパーを有してなる上広がりの円形筒状をしたカップと
なり、その中にはスナック菓子が裸で収納された状態に
なるので、カップの見栄えがよい上に中のスナック菓子
を取り出しやすく、しかも取り出してそのまま直ぐに食
べることができる。特に、長い棒状のスナック菓子を充
填した場合には、カップから飛び出した状態になるの
で、つかみ易さの点からすると好都合である。
さらに、帯状の合成樹脂フィルムを包装材に積層した
ことにより、包装材の残りの部分の樹脂総厚が薄くなる
ので、全面に合成樹脂フィルムを積層する場合に比べで
ブランク状態の時に発生するカールを抑えることができ
る。しかもブランクを積み重ねた時にブランク同士の間
に隙間が多少生じるので、包装体の作製時にストッカー
からブランクを1枚ずつ取り出す際に分離しやすくな
り、2枚取り等のトラブル発生を減らすことができる。
請求項2記載の包装体は、開封時に帯状領域が開封部
分の一方の側縁になり、包装材のみの領域が残りの一方
の側縁になる状態で引き裂きが行われるが、包装材のみ
の領域での引き裂きは合成樹脂フィルムの側端で規定さ
れるので、開封部分が徐々に狭くなっても引き裂きが胴
壁の途中で終わってしまうことなく、胴壁の周方向の最
後まで開封することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての包装体を示す斜視
図、第2図は第1図に示す包装体の胴壁を形成するブラ
ンクの平面図、第3図(a)は包装材の層構成を示す断
面図、第3図(b)は一方向に引き裂き性を有する合成
樹脂フィルムを設けた包装材の層構成を示す断面図であ
る。 1…包装体、2…ブランク、3…貼合部、4…底板、5
…胴部、6…頂部、7…シール部、8…三角片、9、10
…台形片、11…切欠、12…把持片、13…紙層、14…接着
剤層、15…バリヤー層、16…ヒートシール層、17…包装
材、18…合成樹脂フィルム(一方向に引き裂き性を有す
る)、a,b…周状罫線、c,d,e,f,g,h…縦罫線、斜罫線…
フロントページの続き (72)考案者 平井 裕一 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−208349(JP,A) 特開 昭55−116557(JP,A) 実開 昭62−65914(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙層とバリヤー層を有する包装材からなる
    扇形状のブランクを巻回し、その両端を貼り合わせて上
    広がりの円形筒状胴壁を形成した後、その胴壁の下部に
    底板を取り付けてカップ状とし、内容物であるスナック
    菓子を裸の状態で充填してから、ブランクの胴部と上端
    シール部の間に位置する頂部において対向する一対の三
    角片を胴部と頂部を区画する周状罫線に沿って外側に折
    り曲げて、上端のシール部内面同士を直線状に対向させ
    て貼り合わせた包装体であって、長さ方向に引き裂き性
    を有する帯状の合成樹脂フィルムを、前記ブランクを巻
    回した時に始端と終端とが一致する状態で前記包装材に
    おけるバリヤー層の内側に積層し、さらに、当該ブラン
    クを巻回した時に外側となる当該ブランクの一側端には
    前記包装材と前記合成樹脂フィルムとが積層された帯状
    領域の一部を突出させてなる把持片を設けたことを特徴
    とする包装体。
  2. 【請求項2】帯状領域と包装材のみの領域の2つの領域
    にまたがる部分を突出させてなる把持片を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の包装体。
JP1989079877U 1989-07-06 1989-07-06 包装体 Expired - Lifetime JP2545691Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5246317U (ja) * 1975-09-29 1977-04-01
JPS58116513U (ja) * 1982-01-30 1983-08-09 株式会社ロツテ 胴部切裂型容器
JPH0185206U (ja) * 1987-11-28 1989-06-06

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