JP2012210963A - 蓋材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 紙層、ホットメルト樹脂層、樹脂フィルム層、接着剤層、及びシーラント層をこの順に有する積層体からなる蓋材であって、紙層と樹脂フィルム層とは、ホットメルト樹脂層を介してホットメルトラミネート法により積層されており、該積層体は、アルミニウムよりなる層を有しないことを特徴とする蓋材を提供する。
【選択図】 図1
Description
1.少なくとも、紙層、ホットメルト樹脂層、樹脂フィルム層、接着剤層、及びシーラント層をこの順に有する積層体からなる蓋材であって、紙層と樹脂フィルム層とは、ホットメルト樹脂層を介してホットメルトラミネート法により積層されており、該積層体は、アルミニウムよりなる層を有しないことを特徴とする、上記蓋材。
2.前記ホットメルト樹脂層が、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンメタアクリル酸共重合体、エチレンメタアクリル酸メチル共重合体、天然もしくは合成ゴム、オレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、またはこれらの混合物を含むホットメルト樹脂組成物からなる層であることを特徴とする、上記1記載の蓋材。
3.前記ホットメルト樹脂層の厚さが、1〜20μmであることを特徴とする、上記1又は2に記載の蓋材。
4.前記樹脂フィルム層と前記接着剤層との間に、更に、保香性及びガスバリア性を有する内容物保護層を有する、上記1〜3のいずれかに記載の蓋材。
5.前記ホットメルト樹脂層が、ドット状、ストライプ状、又は格子状に部分的に形成されることを特徴とする、上記1〜4のいずれかに記載の蓋材。
<1>本発明の蓋材を構成する積層体の層構成
図1は、本発明において用いられる積層体の層構成の一例を示す概略的断面図である。
本発明において、該積層体は、図1に示すように、紙層(1)、ホットメルト樹脂層(2)、樹脂フィルム層(3)、接着剤層(4)、シーラント層(5)の5層を基本の層構成とし、ここで紙層(1)と樹脂フィルム層(3)とは、ホットメルト樹脂層(2)を介してホットメルトラミネート法により積層されている。
また、必要に応じて、紙層のホットメルト樹脂層と隣接していない側の表面に、場合により印刷層を設け、ポリプロピレンフィルム等の任意の表面保護層を設けてもよい。
本発明の蓋材を構成する紙層としては、所望の剛性等に応じて任意の紙を使用することができ、例えば上質紙、模造紙、アート紙、コート紙、純白ロール紙、特殊両更クラフト紙、晒クラフト紙等のほか、耐水性を高めたラベル用紙、コップ原紙等を使用することができる。紙層の厚さは、米坪量で50〜200g/m2の範囲であり、より好ましくは75〜120g/m2である。米坪量が50g/m2未満では厚みが薄すぎて蓋材の剛性が不足する。また、米坪量が200g/m2を超える場合は、蓋材の剛性が高くなりすぎると共に、コスト高や加工適性の問題が懸念される。
本発明において、ホットメルト樹脂層は、ホットメルト樹脂組成物からなる層であって、紙層と樹脂フィルム層とをホットメルトラミネートにより接着する層である。
塗工手段としては、ホットメルト接着剤を塗工する任意の手段を使用してよい。
本発明の蓋材を構成する樹脂フィルム層は、蓋材に強度を与えたり、各種のバリア性を付与したりするために積層される樹脂フィルムからなる層である。
樹脂フィルム層の厚さとしては、5〜50μm、より好ましくは6〜20μmである。樹脂フィルム層が厚すぎると、積層体のデッドホールド性が損なわれる。
本発明の蓋材を構成する積層体において、樹脂フィルム層とシーラント層とが、接着剤層を介して積層される。この積層は、樹脂フィルム層の貼合面上に接着剤層としてアンカーコート剤を塗工し、その上に、シーラント層を形成する樹脂を押出コーティングすることにより行われる。あるいは、一方の貼合面上に、接着剤層としてドライラミネート用接着剤を塗工し、その上に、もう一方の貼合面を重ね合せてドライラミネートすることにより行ってもよい。塗工手段としては、サイズプレスロールコーターやグラビアロールコーター等を用いるロールコーティング、スプレーコーティング、刷毛によるコーティング等の任意の手段を用いることができる。
本発明の蓋材を構成する積層体において、シーラント層は、蓋材として使用する際に最内層を形成する層である。
本発明の蓋材は、カップ形状の包装容器、特に食品の包装容器、特にカップラーメンやカップ焼きそば等のインスタント食品、菓子、ゼリー等の内容物を密封するための包装容器の蓋材として好適に使用することができる。また、アルミニウムよりなる層を有しないので、電子レンジを用いて調理する即席食品の包装容器にも適用可能である。
EVA及びマイクロクリスタリンワックスを含むホットメルト樹脂組成物(東洋アドレ(株)製、トヨメルトR671)を加熱溶融し、PETフィルム(東洋紡(株)製、E5202、厚さ12μm)の一方の面に、厚さ10μmで塗工し、米坪量が74g/m2のコート紙(大王製紙(株)製)をホットメルトラミネートした。
ホットメルト樹脂組成物の塗工量を厚さ3μmとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及びそれを用いた包装体を製造した。得られた包装体は、良好な密封性を有していた。また、つまみ片を容器フランジに対して角度135°で引っ張って蓋の半分を開封したところ、本発明の蓋材は湾曲開封形状を保持し、開封点から開封方向に水平距離で25mmの位置まで、蓋材と容器フランジとは接触していなかった。さらに、蓋材を元に戻して再封したところ、再封平滑状態を保持し、良好なデッドホールド性を示した。
ホットメルト樹脂組成物の塗工量を厚さ20μmとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及びそれを用いた包装体を製造した。得られた包装体は、良好な密封性を有していた。また、つまみ片を容器フランジに対して角度135°で引っ張って蓋の半分を開封したところ、本発明の蓋材は湾曲開封形状を保持し、開封点から開封方向に水平距離で30mmの位置まで、蓋材と容器フランジとは接触していなかった。さらに、蓋材を元に戻して再封したところ、再封平滑状態を保持し、良好なデッドホールド性を示した。
PETフィルムとコート紙とを、ホットメルトラミネートの代わりに、2液硬化型のポリウレタン系接着剤(三井化学(株)製、主剤:タケラックA969/硬化剤:タケネートA5、固形分2.5g/m2)を用いてドライラミネートした以外は、実施例1と同様にして、蓋材及びそれを用いた包装体を製造した。得られた包装体の蓋を半分開封したところ、デッドホールド性は発現せず、開封点(0mm)の位置で、蓋材と容器フランジとが接触し、蓋材が開口部を塞いだ。
2.ホットメルト樹脂層
3.樹脂フィルム層
4.接着剤層
5.シーラント層
Claims (5)
- 少なくとも、紙層、ホットメルト樹脂層、樹脂フィルム層、接着剤層、及びシーラント層をこの順に有する積層体からなる蓋材であって、
該紙層と該樹脂フィルム層とは、ホットメルト樹脂層を介してホットメルトラミネート法により積層されており、
該積層体は、アルミニウムよりなる層を有しないことを特徴とする、上記蓋材。 - 前記ホットメルト樹脂層が、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンメタアクリル酸共重合体、エチレンメタアクリル酸メチル共重合体、天然もしくは合成ゴム、オレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、またはこれらの混合物を含むホットメルト樹脂組成物からなる層であることを特徴とする、請求項1に記載の蓋材。
- 前記ホットメルト樹脂層の厚さが、1〜20μmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の蓋材。
- 前記樹脂フィルム層と前記接着剤層との間に、更に、保香性及びガスバリア性を有する内容物保護層を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記ホットメルト樹脂層が、ドット状、ストライプ状、又は格子状に部分的に形成されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓋材。
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JP2001122319A (ja) * | 1999-10-28 | 2001-05-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋 材 |
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