JP2002362629A - ピロー包装体用又はフィンシール包装体用開封テープおよびピロー包装体又はフィンシール包装体 - Google Patents

ピロー包装体用又はフィンシール包装体用開封テープおよびピロー包装体又はフィンシール包装体

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JP2002362629A
JP2002362629A JP2002101296A JP2002101296A JP2002362629A JP 2002362629 A JP2002362629 A JP 2002362629A JP 2002101296 A JP2002101296 A JP 2002101296A JP 2002101296 A JP2002101296 A JP 2002101296A JP 2002362629 A JP2002362629 A JP 2002362629A
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tape
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pillow
fin
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Akira Hirano
晃 平野
Masaru Matsuo
賢 松尾
Masaru Sakurada
賢 櫻田
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Morinaga and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピロー包装体又はフィンシール包装体におい
て、簡単な包装体機構にて高度の密封性を有しつつ、か
つ容易に開封可能な機構を備えている包装体を提供する
こと。 【解決手段】 ピロー包装体用又はフィンシール包装体
用開封テープであって、当該テープのうち少なくとも当
該包装体の合掌シール部分に用いられる部分(合掌シー
ル適用部分)の両面が、それぞれ接着性を有するテー
プ、及び、開封テープを備えたピロー包装体又はフィン
シール包装体であって、該テープの少なくとも一方の端
部が合掌シール部分に位置しており、かつ当該端部の両
面がそれぞれ対向する面と接着されており、さらに該テ
ープが当該包装体の3/4周以上にわたって設けられて
いる包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピロー包装体用又
はフィンシール包装体用開封テープ並びに該開封テープ
等を用いたピロー包装体及びフィンシール包装体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に密封性を有する包装形態として、
ピロー包装やフィンシール包装が知られている。かかる
包装形態の特徴の一つとして、三方シールによって構成
されているため、上包み折りたたみ包装と比較して優れ
た密封性を有している点が挙げられる。
【0003】しかし、その反面、密封性を有するがゆえ
に開封し難いという欠点も有しており、これら欠点を補
うための機構として、これまでにテープを用いた開封機
構、一軸延伸フィルムを用いた開封機構、さらには、縦
シール部分を破壊して開封する機構等が知られている。
【0004】例えば、テープを用いた開封機構として
は、実開昭58−145860号公報及び実開昭63−
76665号公報に、ピロー包装の縦シール部分を横断
する開封テープに関する考案がそれぞれ記載されてい
る。しかしながら、これらの考案では、開封テープ同士
が接する面、または開封テープの面とシール部分の包装
体の接する面が接着されていないために、本来、ピロー
包装が有する密封性を十分に得ることができない。
【0005】また、特開平8−91430号公報には、
縦シール部分と開封テープが交差しないようにして密封
性を向上させた発明が記載されている。しかし、この発
明では、粘着性の開封テープしか使用することができ
ず、かつ開封テープがシール部分と交差しないようにシ
ールしなければならないため、このように包装するため
の専用の装置が必要となり、またその機構が複雑になっ
てしまうという欠点がある。
【0006】さらに、一軸延伸フィルムを用いた開封機
構としては、例えば実開昭48−41674号公報に
は、ピロー包装体の縦シール部分に連続する外側の非シ
ール部に配向方向と平行一定幅の切り込みを設けるか、
縦シール部分に連続して非シールの凸型タブを設けた考
案が記載されている。しかし、この考案では、密封性及び
開封機構は問題ないが、包装物が箱の場合、箱の角の部
分からフィルムが切れるという問題点が発生する。
【0007】さらにまた、ピロー包装において縦シール
部分を破壊して開封する機構として、例えば実開平3−
49948号公報、特開平8−217138号公報及び
特開平9−104449号公報に記載されたものでは、
合掌されたフィルムのシール部分が切れにくく開封し難
いという問題点が解決されていた。しかし、これら開封
手段も十分とは言えず、開封に難点があるものや、密封
性に問題があるものもあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ピロ
ー包装体及びフィンシール包装体において、簡単な包装
体機構にて高度の密封性を有しつつ、かつ容易に開封可
能な機構を備えている包装体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる上記した課題を解
決するための手段として、本発明においては、ピロー包
装体用又はフィンシール包装体用開封テープであって、
当該テープのうちの少なくとも当該包装体の合掌シール
部分に用いられる部分(以下、合掌シール適用部分と称
する場合がある)の両面が、それぞれ接着性を有するテ
ープ、及び、開封テープを備えたピロー包装体又はフィ
ンシール包装体であって、該テープの少なくとも一方の
端部が合掌シール部分内に位置しており、かつ当該端部
の両面がそれぞれ対向する面と接着されており、さらに
該テープが当該包装体の3/4周以上にわたって設けら
れている包装体を提供する。
【0010】特に、本発明では、開封テープの一方の面
(以下、A面と称する場合がある)同士の接着強度が
0.01〜2.0N/2mmであることが好ましく、開
封テープ開封時の開封強度は0.05〜10.0N/2
mmであることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一形態として、ピロー包
装体用又はフィンシール包装体用開封テープであって、
当該テープのうち少なくとも当該包装体の合掌シール部
分に用いられる部分(合掌シール適用部分)の両面が、
それぞれ接着性を有するテープが挙げられる。
【0012】当該開封テープにおいては、少なくとも包
装体の合掌シール部分に用いられる部分(合掌シール適
用部分)の両面にさえ接着性を有してさえいればよく、
開封テープのその他の部分、つまり、非シール部分の包
装体表面と接する面及びその裏面部分は、接着性を有し
ている必要はない。但し、包装中の取り扱いの容易さや開
封のし易さ等の点からは、非シール部分を含めた、開封
テープの包装体表面と接する面(以下、B面と称する場
合がある)、全面に接着性を有しているのが好ましい。
【0013】本開封テープにおいては、合掌シール適用
部分のうち、A面同士の接着強度は、密封性を担保しつ
つ容易に開封することができるといった、本発明の目的
を達成するためには、0.01〜2.0N/2mmであ
るのが好ましく、0.03〜1.5N/2mmであるの
がより好ましく、0.05〜1.0N/2mmであるの
がさらに好ましい。なお、接着強度は、テープ幅を2m
mとする以外はJISZ0238に記載の方法に準じて
10回測定し、その破断の際の最大荷重の平均値を本発
明における接着強度とした。
【0014】本開封テープのA面にかかる接着強度を付
与するための素材としては、各種の接着性素材や熱融着
素材を使用することができる。
【0015】接着性素材としては、各種の粘着剤や接着
剤に用いられる素材が利用可能であり、粘着剤に用いら
れる素材としては、感圧型粘着剤に用いられるゴム系樹
脂、ウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂及び、スチレ
ン・ブタジエン・スチレン共重合体及びスチレン・イソ
プレン・スチレン共重合体等の合成ゴム系樹脂等を使用
することができる。また、接着剤に用いられる素材とし
ては、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
ビニルアルコール、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニ
ル樹脂等を使用することができ、このうち、ポリアクリ
ル系樹脂としてはエチレン・アクリル酸共重合体および
エチレン・メタクリル酸共重合体等を、ポリビニルアル
コールとしてはエチレンビニルアルコール共重合体等
を、またエチレン酢酸ビニル系樹脂としてはエチレン酢
酸ビニル共重合体樹脂等を挙げることができる。
【0016】また、熱融着素材としては、熱可塑性材料
として例えばポリエチレン、エチレンビニルアセテート
コポリマー、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ワック
ス及びホットメルト等を使用することができる。特に熱
融着素材の場合、非常に薄い膜を形成させることによっ
て、接着力があり剥離しやすい素材として好適に用いる
ことができる。すなわち、熱融着素材による薄膜をテー
プ表面に構成することによって、熱融着によって接着
し、かつ薄膜ゆえに剥離しやすくなるのである。このよ
うな熱融着層の厚さは薄膜であれば適宜当業者が選択で
きるものであるが、通常30μm以下であることが好ま
しい。
【0017】上記各素材を用いて、開封テープのA面に
接着性を付与するためには、これら各素材を適当な溶剤
に溶解し、粘着剤、接着剤又は熱融着コーティング剤と
したり、熱で溶解したりして、開封テープのA面に塗布
するのが好ましい。
【0018】塗布方法としては、これら溶剤をA面に対
して、ロール機構による転写や、噴霧によって行うこと
ができる。また、コーティングによるものとしては、例
えば押し出しコーティング、回転グラビアを用いた溶液
又は拡散によるコーティング、2ロール回転コーティン
グ又はメイヤーバーコーティングのような、あらゆる適
切なコーティング技術も用いることができる。
【0019】これらのうち、本開封テープのA面に対し
ては、特に、パラフィン系のワックス類、あるいはワッ
クスにEVAなどを適量配合し接着性や強度を調整した
樹脂、またはアクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化
ビニリデン系樹脂のコーティングによる接着、さらには
各種熱可塑性樹脂、例としてポリエチレンにポリスチレ
ンを配合した熱接着性フィルム等、又は、有機溶剤への
溶解又は水性エマルジョンによるアクリル系樹脂、ラテ
ックス系樹脂のコーティング等が好ましく用いられる。
【0020】本開封テープのB面と包装体表面とは、接
着されていればその強度は特に限定されるものではない
が、密封性の点からは、0.01〜20N/2mmであ
るのが好ましく、0.01〜10N/2mmであるのが
より好ましく、0.01〜2N/2mmであるのがさら
に好ましい。
【0021】本開封テープのB面にかかる接着強度を付
与するためには、A面に接着性を付与したのと同様の各
種の素材や塗布方法を用いることができるが、B面に対
しては、特に、エチレン酢酸ビニル共重合物(EV
A)、およびEVAを主剤とした粘着付与剤などの添加
剤を配合した、所謂ホットメルト、またヒートシールさ
れる基材に対し強い熱接着を有する各種熱可塑性樹脂
類、例としては低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンやワッ
クス類等が好ましく用いられる。
【0022】なお、本開封テープの接着性の付与にあた
っては、両面とも熱融着素材によってもよいし、両面と
も粘着素材によってもよいし、一方の面が熱融着素材で
他の面が粘着素材によってもよい。特に好ましい組み合
わせの例としては、B面にアクリルゴム系粘着剤を使用
した場合に、A面にはアクリルコート剤、ヒートシール
タイプのOPP又は融点が80℃から110℃の高融点
ワックスとする組み合わせや、B面にワックスを使用し
た場合に、A面にはアクリルコート剤又はヒートシール
タイプのOPPとする組み合わせ等を挙げることができ
る。
【0023】さらに、本開封テープの構造は多層構造で
あることが好ましいが、これには限定されることはな
い。例えば、一層の開封テープであっても両面に接着コ
ーティングを施したりすることによって本発明を実施す
ることが可能となる。
【0024】また、開封テープに使用されるベースフィ
ルムは、開封テープへの強度付与の点から、一軸延伸フ
ィルムや二軸延伸フィルムが好ましく用いられる。ま
た、ベースフィルムの素材としては、ポリエチレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレンおよび塩化
ビニルが好ましく用いられる。
【0025】さらに、開封テープの幅は用途によって適
宜設定することができる。特に、本発明においては、開
封テープのA面間に接着性を付与していることにより、
シール幅を広げたとしても包装体の密封性が保たれるの
である。さらに、テープの厚みは5〜60μmが好まし
く、10〜40μmがさらに好ましい。テープの厚みが
5μmより薄いとテープが切れやすくなりスムーズな開
封が難しくなり、テープの厚みが60μmより厚いとテ
ープと包装体フィルムに隙間が生じ易く、密封性が担保
し難くなる。
【0026】また、本発明の他の形態として、開封テー
プを備えたピロー包装体又はフィンシール包装体であっ
て、該テープの少なくとも一方の端部が合掌シール部分
内に位置しており、かつ当該端部の両面がそれぞれ対向
する面と接着されており、さらに該テープが当該包装体
の3/4周以上にわたって設けられている包装体が挙げ
られる。
【0027】本包装体では、上記の構成を採用すること
により、合掌シール部分内において開封テープの一方の
面が包装体表面に接着し、かつ他のテープ面が対向する
面、つまり、他の包装体表面あるいは開封テープの他端
部等と開封できる程度に接着されているために、密封性
を有したまま容易に開封することができる。
【0028】本包装体では、テープの少なくとも一方の
端部が、好ましくは両方の端部が対向して、合掌シール
部分内に位置しており、かつ、一方のテープ端部のみが
合掌シール部分内に位置している場合には当該合掌シー
ル部分内に位置している端部の両面とそれに対向するそ
れぞれの包装体表面との間が、またテープの両方の端部
が対向して合掌シール部分内に位置している場合には当
該両端部の対向面(A面)同士、及び当該両端部の他の
面(B面)とこれらと対向する各包装体表面、それぞれ
との間が接着されている。これによって本包装体の密封
性が向上できると共に、開封時においては、密封性を有
する接着剤等を剥離する等と共に、当該合掌シール部分
内に位置しているテープ端部によって包装体フィルムを
切ることにより、容易に開封片を形成することができ
る。
【0029】さらに本包装体においては、包装体の3/
4周以上にわたって、開封のし易さの点から好ましくは
4/5周以上にわたって、さらに好ましくは全周にわた
って開封テープが設けられている。このため、上記開封
片を掴んで当該開封テープに沿って包装体フィルムに切
れ目を入れていくことにより、包装体の略全周にわたっ
て容易に開封することができる。その結果、、開封後の
包装体からの被包装物の取り出しも非常に容易になる。
【0030】また、本包装体においては、開封のし易さ
といった点から、開封テープ開封時の開封強度が0.0
5〜10.0N/2mmであるのが好ましく、0.3〜
7.0N/2mmであるのがより好ましく、0.5〜
5.0N/2mmであるのがさらに好ましい。なお、開
封強度は包装体を作成の上、開封テープの開封時の強度
を、接着強度と同様の方法により測定するものとする。
【0031】また、開封テープのA面同士、あるいはA
面とそれと対向する包装体表面との接着強度は、密封性
を担保しつつ容易に開封することができるといった、本
発明の目的を達成するためには、0.01〜2.0N/
2mmであるのが好ましく、0.03〜1.5N/2m
mであるのがより好ましく、0.05〜1.0N/2m
mであるのがさらに好ましい。
【0032】また、本包装体の開封テープとしては、上
記本発明の両面に接着性を有する開封テープが好ましく
用いられる。また、A面にのみ接着性を有する開封テー
プを用い、さらに包装体表面の開封テープのB面と接す
る部分に接着性を付与することにより、本密封包装体と
することもできる。
【0033】かかる包装体表面に接着性を付与するため
には、上記した開封テープのB面に接着性を付与したの
と同様の各種の素材を用いることができる。また、熱接
着する溶剤等を包装体表面に塗布することは機械的に単
純な機構を採用して達成でき、特開平8−91430号
公報に記載の発明のように特殊なシール貼り付け装置等
を必要とすることなく行うことができるため、本包装体
は、例えば従来汎用されているティアテープ貼着機構及
び上包み包装機、ピロー包装機等によって製造すること
ができる。
【0034】また、本包装体においては、包装体のテー
プ開封部分に切れ込みを入れてあることが好ましい。こ
れにより、開封片の形成がより容易となり、開封をより
スムーズに行うことができる。かかる開封部分の切れ込
みは、開封テープと平行とする(図2−1)以外にも、
例えば、実開昭63−32163号公報に記載されてい
るようなハの字型(図2−2)としても、V字型として
も、例えば実開平4−19438号公報に記載されてい
るような形状(図2−3)としても良い。これら開封部
分の切れ込みは当業者が適宜選択して開封しやすい構造
を採用することができる。また、切れ込みの代わりとし
て、開封部分に細かい傷をつける方法や、細かい穿孔を
有する方法、および細かい切れ込みを設ける方法を採用
しても良い。
【0035】さらに本包装体においては、開封テープを
含むシール部分を構成する合掌シール部の双方の端は揃
っていなくても良く、例えば、図3−1や図3−2に示
したような、合掌部の一方のフィルム端が他方のフィル
ム端よりも長いほうが開封しやすく好ましい。特に、一
方のフィルム端が他のフィルム端を覆うような場合(図
3−1)、密封性の観点から好ましい。
【0036】さらに、本包装体における開封テープを含
むシール面の端部は、直線とする(図4−1)以外に
も、例えば、三角形のシール部分が連続した端部(図4
−2)や、波型の端部(図4−3)であっても良い。か
かるシール端部の形状は当業者が適宜選択することがで
きる。
【0037】本発明においてさらに密封性を向上させる
ためには、図5に示したように、合掌部を包装体に接着
させることが好ましい。但し、接着によって開封テープ
が存在する包装フィルムと切り込み部分からなる開封片
が接着されると、開封片が掴みにくくなるため、開封部
の一部分を開封部分を接着しない開封片又は開封部分を
設けることが好ましい。
【0038】以下に実施例を用いて本発明をさらに詳細
に説明する。
【0039】
【実施例】実施例1 まず、厚さ30μm、幅2mmのOPPテープを用い、
その一方の表面(A面)全体を塩化ビニリデンコート
(Kコート)でコーティングし、他方のテープ表面(B
面)全体をワックスコートでコーティングすることによ
り、本発明の包装体開封テープを作成した。得られた開
封テープのA面同士の接着強度は、0.67N/2mm
であった。
【0040】実施例2 実施例1で得られた開封テープと包装体を構成する包装
フィルムとして厚さ35μmの共押OPPフィルムを用
いて、93mm×46mm×16mmの箱体を被包装物
として、本発明のピロー包装体を作成した。
【0041】まず、縦130mm×横200mmの包装
フィルム上に、上記開封テープを、フィルムの上端から
50mm、横方向に上端と平行となるような位置に、ワ
ックスコートされた面がフィルム側に面するように配置
し、テープのワックスコーティング表面と包装フィルム
とを熱融着することによって接着させた。
【0042】次に、得られた開封テープを接着した包装
フィルムを用いて、被包装物である箱体を包み込み、背
合わせ部分において当該包装フィルムの両端同士が合掌
部を成型するように10mm幅でシールした。この際、
一方のフィルム端を他方の端より5mm突出させた。続
いて、背合わせのシール合掌部を突出させたフィルム面
の方向に折りたたみ、被包装物を包む面と合掌部をシー
ルした。さらに、両方のフィルム端から2mmの深さで
テープを挟むように3mmの間隔で2ヶ所に切れ込みを
入れ、開封片を設けた。この時、開封片のあるフィルム端
は、包装体外面をシールしないようにして、他方のフィ
ルム端は切れ込みを入れ、かつ包装体外面とシールし
た。その後、左右の開封部分をシールして、ピロー包装
体を製造した。
【0043】得られた包装体における開封テープの開封
時の開封強度は1.12N/2mmであり、テープB面
と包装体表面との接着強度は、0.80N/2mmであ
った。また、当該包装体は、テープ表面をコートしてい
る塩化ビニリデンコートが周回したテープ表面に存在す
る塩化ビニリデンコートと合掌部で接しており、包装体
の合掌部を成型するシールによって塩化ビニリデンコー
ト同士が熱接着しているため、良好な密封性を有してい
た。さらに、当該塩化ビニリデンコートは、剥離し易い
ため、容易に開封することができた。
【0044】実施例3 厚さ25μm、幅2mmの両面アクリルコートでコーテ
ィングしたOPPテープを用い、その一方の面に、両面
テープで厚さ21μm、幅2mmの片面ホットメルト粘
着加工PETテープのホットメルト加工していない面を
接着して、本発明の包装体開封テープを作成した。すな
わち、この開封テープは、A面にアクリルコートでコー
ティングした面、B面にホットメルト接着加工した面を
有している。得られた開封テープのA面同士の接着強度
は、0.8N/2mmであった。
【0045】実施例4 実施例3で得られた開封テープを用いて、実施例2と同
じ材料と手順でピロー包装体を製造した。ただし、実施
例2と異なり、B面と包装フィルムとの接着は熱を加え
ることなく感圧にて接着した。
【0046】得られた包装体における開封テープの開封
時の開封強度は4.5N/2mmであり、テープB面と
包装体表面との接着強度は、0.11N/2mmであっ
た。当該包装体は、テープA面のアクリルコート同士が
接着しており、良好な密封性を有しており、かつ、容易
に開封することができた。
【0047】実施例5 厚さ21μm、幅2mmのPETテープを用い、その両
面全体にエチレンビニルアセテートコートを施し、全体
の厚さが30μmの本発明の包装体開封テープを作成し
た。得られた開封テープのA面同士の接着強度は、0.
3N/2mmであった。
【0048】実施例6 包装体を構成する包装フィルムとして厚さ35μmの共
押OPPフィルムを用いて、実施例2に記載された箱体
を被包装物として、以下の通りに包装体を作成した。
【0049】縦130mm×横200mmの包装フィル
ム上に、長さ115mmに切断した実施例5で得られた
開封テープをフィルムの上端から50mmで、横方向に
上端と平行になるように左端から熱融着させて接着させ
た。
【0050】次に、得られた開封テープを接着した包装
フィルムを用いて、被包装物である箱体を包み込み、背
合わせ部分において当該包装フィルムの両端同士が合掌
部を成型するように10mm幅でシールした。この際、
一方のフィルム端を開封テープが接着している方の端よ
り5mm突出させ、開封テープが包装フィルム端から背
合わせシール部分を交差して被包装物である箱体の周囲
の4/5周巻くようにした。以降は実施例2に記載され
たのと同様の手順でピロー包装体を製造した。
【0051】得られた包装体における開封テープの開封
時の開封強度は4.98N/2mmであり、テープの接
着面と包装体表面との接着強度は、0.23N/2mm
であった。また、当該包装体は、テープ両表面をコート
しているエチレンビニルアセテートが包装フィルムの合
掌部で接しており、包装体の合掌部を成型するシールに
よってエチレンビニルアセテートと包装フィルムが熱融
着しているため、良好な密封性を有していた。さらに、
被包装体の全周囲の4/5周程度テープが存在している
ため容易に開封することができ、かつ、被包装物である
箱体も容易に取り出すことができた。
【0052】
【発明の効果】本発明の開封テープを用いた包装体や本
発明のピローあるいはフィンシール包装体は、良好な密
封性を有しており、かつ開封しやすいものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピロー包装体の一実施例を示す図であ
る。
【図2】本発明の包装体の開封部分における切れ込みの
実施形態を示す図である。
【図3】本発明の包装体の開封部分における包装体フィ
ルムの実施形態を、包装体の合掌部分を直交する面で切
断した状態で示す図である。
【図4】本発明の包装体の合掌シール部分の実施形態を
示す図である。
【図5】本発明の包装体の合掌シール部分の包装体フィ
ルムへの接着形態を示す図である。なお、(a)は、合
掌部分を有する面から見た図、(b)は(a)のX−Y
断面図である。
【符号の説明】
1 包装体フィルム 2 合掌部 3 シール部(xxxは、断面図におけるシール部) 4 開封テープ 5 切れ込み H 被包装物(箱体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻田 賢 神奈川県横浜市青葉区美しが丘2−6−30 −206 Fターム(参考) 3E064 AA05 AA09 BA21 BB03 EA10 HN04 HN05 HN70 3E067 AA24 AC01 BA12A BA18A BB14A BB16A EA08 EB07 EB08 EB22 FA01 FC01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピロー包装体用又はフィンシール包装体
    用開封テープであって、当該テープのうち少なくとも当
    該包装体の合掌シール部分に用いられる部分(合掌シー
    ル適用部分)の両面が、それぞれ接着性を有するテー
    プ。
  2. 【請求項2】 開封テープの合掌シール適用部分のう
    ち、一方の面(A面)同士の接着強度が0.01〜2.
    0N/2mmである請求項1に記載の開封テープ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の開封テープを用
    いた、ピロー包装体又はフィンシール包装体。
  4. 【請求項4】 開封テープを備えたピロー包装体又はフ
    ィンシール包装体であって、該テープの少なくとも一方
    の端部が合掌シール部分内に位置しており、かつ当該端
    部の両面がそれぞれ対向する面と接着されており、さら
    に該テープが当該包装体の3/4周以上にわたって設け
    られている包装体。
  5. 【請求項5】 開封テープの両端部が合掌シール部分内
    に対向して位置しており、かつ当該両端部の対向面(A
    面)同士、及び当該両端部の他の面(B面)とこれらと
    対向する各包装体表面、それぞれが接着されており、さ
    らにテープが包装体の全周にわたって設けられている請
    求項4に記載の包装体。
  6. 【請求項6】 開封テープ開封時の開封強度が0.05
    〜10.0N/2mmである請求項4又は5に記載の包
    装体。
  7. 【請求項7】 開封テープのA面同士、またはA面とそ
    れと対向する包装体表面との接着強度が0.01〜2.
    0N/2mmである請求項5又は6に記載の包装体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006341880A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Kawashima Packaging Mach Ltd ジッパー付包装袋及びそれを用いた袋包装体
US20100142864A1 (en) * 2008-09-15 2010-06-10 Sara Lee Corporation Openable food packaging
JP2014205498A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社 西村 包装袋

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