JP2002111180A - 配線基板 - Google Patents

配線基板

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JP2002111180A JP2000296030A JP2000296030A JP2002111180A JP 2002111180 A JP2002111180 A JP 2002111180A JP 2000296030 A JP2000296030 A JP 2000296030A JP 2000296030 A JP2000296030 A JP 2000296030A JP 2002111180 A JP2002111180 A JP 2002111180A
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nickel plating
nickel
solder
wiring conductor
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Yoshimasa Miyamoto
義政 宮本
Noriyuki Shimizu
範征 清水
Kuninori Yokomine
国紀 横峯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケルめっき層と半田との間で剥離が発生
し、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわた
り、正常に接続することができない。 【解決手段】 絶縁基体1に形成した配線導体2の表面
にニッケルめっき層9と金めっき層10とを順次積層した
めっき層を被着させて成る配線基板2であって、めっき
層は、温度25℃の5%硫酸水溶液中において配線導体2
に+200mVの電圧を印加したときのニッケルの溶解電流
がめっき層の1平方mmあたり10μA以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の電
子部品を搭載するために用いられる配線基板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子等の電子部品を搭載す
るために用いられる配線基板は、例えばガラス−エポキ
シ板等から成る絶縁板やエポキシ樹脂等から成る絶縁層
を複数層積層して成る絶縁基体の内部および表面に銅箔
等から成る配線導体を設けて成る。この配線基板におい
ては、絶縁基体表面の配線導体の一部が半導体素子等の
電子部品の電極を接続するための電子部品接続用パッド
や外部電気回路基板に接続される外部接続用パッドを形
成している。そして、この配線基板は、電子部品接続用
パッドに電子部品の電極を半田を介して接合して電子部
品を搭載することにより電子装置となり、この電子装置
は外部接続用パッドを外部電気回路基板の配線導体に半
田を介して接合することにより外部電気回路基板に実装
される。
【0003】なお、このような配線基板においては、配
線導体が酸化腐食するのを防止するとともに電子部品接
続用パッドや外部接続用パッドと半田との接合を良好と
するために、配線導体の露出表面に厚みが0.5〜10μm
程度のニッケルめっき層および厚みが0.01〜0.8μm程
度の金めっき層が順次被着されている。この場合、ニッ
ケルめっき層上に被着させた金めっき層は、ニッケルめ
っき層と半田との濡れ性を良好とするためのものであ
り、ニッケルめっき層と半田との接合時に半田中に拡散
吸収されて消滅してしまう。そして、この金めっき層の
厚みが0.01μm未満では、ニッケルめっき層と半田との
濡れ性が低下する傾向にあり、他方0.8μmを超えると
電子部品接続用パッドや外部接続用パッドに半田を接合
させたときに半田中に脆弱な金−錫合金が多量に形成さ
れて半田の機械的強度が低下してしまう。したがって、
配線導体に半田を接合させる場合、配線導体の表面に被
着させたニッケルめっき層上の金めっき層の厚みは通常
0.01〜0.8μm程度に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の配線基板によると、これに半導体素子等の電子部品
を搭載して電子装置となした後、これを外部電気回路基
板に実装して半導体素子等の電子部品を長期間にわたり
作動させると、半導体素子等の電子部品が作動時に発生
する熱等に起因する熱応力が半田と電子部品接続用パッ
ドや外部接続用パッドとの間に繰返し印加されることに
よりニッケルめっき層と半田との間で剥離が生じ、その
ため、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわた
り正常に接続することができないという問題点を有して
いた。
【0005】そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、金
めっき層の厚みが0.01〜0.8μmと薄いことから、ニッ
ケルめっき層上に金メッき層を被着させた後に行われる
配線基板の洗浄や乾燥の際にニッケルめっき層を十分に
保護することができず、そのためニッケルめっき層の表
面に酸化物や水酸化物が形成されて腐食し、それにより
ニッケルと半田との接合強度が低下するためであると考
え、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明は、かかる上述の問題点に鑑み完成
されたものであり、その目的は、ニッケルめっき層と半
田との間で剥離が発生することがなく、搭載する電子部
品を外部電気回路に長期間にわたり、正常に接続するこ
とが可能な配線基板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の配線基板は、温
度25℃の5%硫酸水溶液中において配線導体に+200m
Vの電圧を印加したときのニッケルの溶解電流がニッケ
ルめっき層の1平方mmあたり10μA以下であることを
特徴とするものである。
【0008】本発明の配線基板によれば、温度25℃の5
%硫酸水溶液中において配線導体に+200mVの電圧を
印加したときのニッケルの溶解電流がニッケルめっき層
の1平方mmあたり10μA以下であることから、ニッケ
ルめっき層が腐食しにくい。したがって、これに電子部
品を半田を介して搭載するとともに外部電気回路基板に
半田を介して実装した後、電子部品を長期間にわたり作
動させたとしても、ニッケルめっき層と半田とは強固に
接合されて両者の間に剥離が発生するようなことはな
い。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を添付の図面に基
づき詳細に説明する。図1は、本発明を半導体素子を搭
載するための配線基板に適用した場合の実施の形態の一
例を示す断面図であり、1は絶縁基体、2は配線導体で
ある。この絶縁基体1と配線導体2とで本発明の配線基
板が構成される。
【0010】絶縁基体1は、例えばガラス繊維を縦横に
織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビスマレイミド
トリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る板状
の芯体1aの上下面にエポキシ樹脂やビスマレイミドト
リアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層1bをそ
れぞれ複数層ずつ積層して成り、その上面から下面にか
けては銅箔から成る複数の配線導体2が形成されてい
る。
【0011】絶縁基体1を構成する芯体1aは、厚みが
0.3〜1.5mm程度であり、その上面から下面にかけて直
径が0.2〜1.0mm程度の複数の貫通孔4を有している。
そして、その上下面および各貫通孔4の内壁には配線導
体2の一部が被着されており、上下面の配線導体2が貫
通孔4を介して電気的に接続されている。
【0012】このような芯体1aは、ガラス織物に未硬
化の熱硬化性樹脂を含浸させたシートを熱硬化させた
後、これに上面から下面にかけてドリル加工を施すこと
により製作される。なお、芯体1a上下面の配線導体2
は、芯体1a用のシートの上下全面に厚みが5〜50μm
程度の銅箔を貼着しておくとともにこの銅箔をシートの
硬化後にエッチング加工することにより所定のパターン
に形成される。また、貫通孔4内壁の配線導体2は、芯
体1aに貫通孔4を設けた後に、この貫通孔4内壁に無
電解めっきおよび電解めっき法により厚みが5〜50μm
程度の銅箔を析出させることにより形成される。
【0013】さらに、芯体1aは、その貫通孔4の内部
にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱
硬化性樹脂から成る樹脂柱5が充填されている。樹脂柱
5は、貫通孔4を塞ぐことにより貫通孔4の直上および
直下に絶縁層1bを形成可能とするためのものであり、
未硬化のペースト状の熱硬化性樹脂を貫通孔4内にスク
リーン印刷法により充填し、これを熱硬化させた後、そ
の上下面を略平坦に研磨することにより形成される。そ
して、この樹脂柱5を含む芯体1aの上下面に絶縁層1
bが積層されている。
【0014】芯体1aの上下面に積層された絶縁層1b
は、それぞれの厚みが20〜60μm程度であり、各層の上
面から下面にかけて直径が30〜100μm程度の複数の貫
通孔6を有している。これらの絶縁層1bは、配線導体
2を高密度に配線するための絶縁間隔を提供するための
ものであり、最表層を除く絶縁層1bにはその表面およ
び貫通孔6内に配線導体2の一部が被着されている。そ
して、上層の配線導体2と下層の配線導体2とを貫通孔
6を介して電気的に接続することにより高密度配線を立
体的に形成可能としている。このような絶縁層1bは、
厚みが20〜60μm程度の未硬化の熱硬化性樹脂のフィル
ムを芯体1a上下面に貼着し、これを熱硬化させるとと
もにレーザ加工により貫通孔6を穿孔し、さらにその上
に同様にして次の絶縁層1bを順次積み重ねることによ
って形成される。なお、各絶縁層1b表面および貫通孔
6内に被着された配線導体2は、各絶縁層1bを形成す
る毎に各絶縁層1bの表面および貫通孔6内に5〜60μ
m程度の厚みの銅箔を公知のセミアディティブ法やフル
アディティブ法等のパターン形成法により所定のパター
ンに被着させることによって形成される。
【0015】絶縁基体1の上面から下面にかけて形成さ
れた配線導体2は、半導体素子3の各電極を外部電気回
路基板に接続するための導電路として機能し、絶縁基体
1の上面に露出している部位が半導体素子3の各電極に
鉛−錫共晶合金から成る半田7を介して接続される電子
部品接続用パッド2aを、絶縁基体1の下面に露出した
部位が外部電気回路基板に鉛−錫共晶合金から成る半田
8を介して接続される外部接続用パッド2bを形成して
いる。
【0016】そして、この配線基板においては、電子部
品接続用パッド2aに半導体素子3の各電極を半田7を
介して接続して半導体素子3を搭載することによって電
子装置となり、この電子装置における外部接続用パッド
2bを外部電気回路基板の配線導体に半田8を介して接
続することにより外部電気回路基板に実装されることと
なる。
【0017】なお、電子部品接続用パッド2aおよび外
部接続用パッド2bの表面には、図2に要部拡大断面図
で示すように、厚みが0.5〜10μm程度のニッケルめっ
き層9が被着されており、その上に厚みが0.01〜0.8μ
m程度の金めっき層10が被着されている。
【0018】ニッケルめっき層9は、例えばリンを4〜
12重量%程度含有する無電解ニッケル−リンめっきから
成り、銅から成る配線導体2を保護するとともに半田7
・8が接合される接合用下地金属層として機能する。
【0019】このようなニッケルめっき層9は、先ず、
配線導体2が形成された配線基板を界面活性剤と塩酸水
溶液とから成る温度が25〜50℃の酸性の洗浄液に1〜5
分間浸漬して銅から成る配線導体2の表面を清浄とし、
次にこれを純水で洗浄した後、塩化パラジウム4.0g/
l,水酸化カリウム50.0g/l,エチレンジアミンテト
ラアセティクアシッド5.0g/lから成る温度が25〜40
℃のパラジウム活性液中に1〜5分間程度浸漬して配線
導体2の表面にパラジウム触媒を付着させ、次にこれを
純水で洗浄した後、硫酸ニッケル40g/l,クエン酸ナ
トリウム24g/l,酢酸ナトリウム14g/l,次亜リン
酸ナトリウム20g/l,塩化アンモニウム5g/lから
成る温度が50〜90℃の無電解ニッケルめっき液中に2〜
60分間浸漬することによって配線導体2の表面に被着さ
れる。
【0020】なお、ニッケルめっき層9は、その厚みが
0.5μm未満では、電子部品接続用パッド2aおよび外
部接続用パッド2bを良好に被覆することができずに、
配線導体2の表面に酸化や変色をきたして半田7・8と
の接合が弱いものとなる傾向にあり、他方、10μmを超
えると、ニッケルめっき層9の内部応力によりニッケル
めっき層9にクラックや剥がれが発生してしまいやす
い。したがって、ニッケルめっき層9の厚みは0.5〜10
μmの範囲が好ましい。
【0021】また、ニッケルめっき層9を上述のように
ニッケル−リンめっきから形成する場合、ニッケルめっ
き層9中のリンの含有量が4重量%未満であると、配線
導体2にニッケルめっき層9を被着させる際、ニッケル
めっきの析出速度が遅くなり、所定の厚みのニッケルめ
っき層9を得るために長時間を要するので配線基板の生
産性が極めて悪くなり、他方、12重量%を超えると、ニ
ッケルめっき層9上に被着させる金めっき層10との反応
性が悪くなり、ニッケルめっき層9を金めっき層10で良
好に被覆することが困難となる傾向にある。したがっ
て、ニッケルめっき層9中のリンの含有量は、4〜12重
量%の範囲が好ましい。
【0022】さらに、ニッケルめっき層9は、その表面
の結晶粒界に形成された溝の深さを0.2μm以下として
おくことが好ましい。ニッケルめっき層9表面の結晶粒
界に形成された溝の深さが0.2μmを超えると、ニッケ
ルめっき層9上に無電解金めっき層10を被着させる際
に、この粒界に沿った部位でニッケルめっき層9中のニ
ッケルが局所的に多量に溶出して腐食が発生しやすい。
そのような腐食が発生すると、この部位でのニッケルめ
っき層9と半田7・8との反応性が阻害されてニッケル
めっき層9と半田7・8との接合強度が劣ったものとな
る。なお、ニッケルめっき層9表面の結晶粒界に形成さ
れた溝の深さを0.2μm以下とするには、例えば、ニッ
ケルめっき液中に非イオン性の界面活性剤を数ppm添
加し、析出するニッケルめっき層9とめっき液との界面
張力を小さなものとした状態でニッケルめっきをするこ
とにより、溝の深さを0.2μm以下とすることができ
る。また、ニッケルめっき層9表面の結晶粒界に形成さ
れる溝の深さは下地の配線導体2表面の微視的な凹凸の
ばらつきにも影響を受けるので、そのような微視的凹凸
のばらつきがある場合、これを均一とするために配線導
体2の表面を例えば100〜200g/lの過硫酸ナトリウム
からなる20〜30℃のエッチング液で1〜3分程度エッチン
グすることが好ましい。
【0023】また、ニッケルめっき層9上に被着された
金めっき層10は、ニッケルめっき層9が酸化腐食するの
を防止するとともにニッケルめっき層9と半田7・8と
の濡れ性を良好なものとする作用をなし、配線導体2表
面のニッケルめっき層9上に半田7・8を接合させる
と、半田7・8中に拡散吸収されて消滅してしまう。こ
のような金めっき層10は、配線導体2の表面にニッケル
めっき層9を被着させた後、これを純水で洗浄し、次に
これをシアン化金カリウム5.0g/l,クエン酸カリウ
ム50.0g/l,エチレンジアミンテトラアセティクアシ
ッド5.0g/lから成る温度が50〜90℃の無電解金めっ
き液中に2〜10分間浸漬することによってニッケルめっ
き層9の表面に被着され、その後、この配線基板を純水
で洗浄した後、乾燥させると本発明の配線基板が完成す
る。
【0024】そして、本発明の配線基板では、温度25℃
の5%硫酸水溶液中において配線導体2に+200mVの
電圧を印加したときのニッケルの溶解電流がニッケルめ
っき層9の1平方mmあたり10μA以下となっている。
このように、温度25℃の5%硫酸水溶液中において配線
導体2に+200mVの電圧を印加したときのニッケルの
溶解電流がニッケルめっき層9の1平方mmあたり10μ
A以下であることことから、ニッケルめっき層9からニ
ッケルが溶出しにくい。したがって、ニッケルめっき層
9に腐食が発生しにくく、その結果、ニッケルめっき層
9に半田7・8を接合させるとニッケルめっき層9と半
田7・8とが極めて強固に接合される。そして、本発明
の配線基板によれば、電子部品の電極と電子部品接続用
パッド2aとを半田7を介して接合して電子部品を搭載
するとともに外部接続用パッド2bを半田8を介して外
部電気回路基板の配線導体に接合して外部電気回路基板
に実装した後、搭載する電子部品3を長期間にわたり作
動させたとしても電子部品接続用パッド2aや外部接続
パッド2bと半田7や8とがニッケルめっき層9と半田
7・8との間で剥離することがなく、搭載する電子部品
3を外部電気回路に長期間にわたり正常に接続すること
が可能である。
【0025】なお、温度25℃の5%硫酸水溶液中におい
て配線導体2に+200mVの電圧を印加したときのニッ
ケルの溶解電流がニッケルめっき層9の1平方mmあた
り10μAを超えると、ニッケルめっき層9からニッケル
が溶出しやすくなり、ニッケルめっき層9の表面に腐食
が発生しやすい。したがって、温度25℃の5%硫酸水溶
液中において配線導体2に+200mVの電圧を印加した
ときのニッケルの溶解電流がニッケルめっき層9の1平
方mmあたり10μA以下の範囲に特定される。
【0026】なお、温度25℃の5%硫酸水溶液中におい
て配線導体2に+200mVの電圧を印加したときのニッ
ケルの溶解電流がニッケルめっき層9の1平方mmあた
り10μA以下とするには、配線導体2の表面のニッケル
めっき層9上に金めっき層10を被着させた後の純水洗浄
を60℃以下の温度の純水で行い、最後に30〜60℃の純水
に配線基板を1〜2分間浸漬した後、100〜300mm/秒
の速度で引き上げて乾燥させればよい。このとき、金め
っき層10を被着させた後の純水洗浄の温度が60℃を超え
ると、ニッケルめっき層9の表面にニッケルの水酸化物
が形成されてニッケルめっき層9の表面が腐食されやす
くなる。また最後に配線基板を浸漬する純水の温度が30
℃未満では、配線基板を引き上げる際に配線基板に付着
した水分が十分に乾燥除去されずに、ニッケルめっき層
9に酸化腐食を発生させやすい。したがって、ニッケル
めっき層9上に金めっき層10を被着させた後の純水洗浄
の温度は60℃以下に特定される。また、配線基板を最後
に浸漬する純水の温度は30〜60℃の範囲に特定される。
【0027】かくして、本発明の配線基板によれば、搭
載する電子部品を外部電気回路に長期間にわたり正常に
接続することができる。
【0028】なお、本発明は、上述の実施の形態の一例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば上述の実
施の形態の一例では、絶縁基体1はガラス織物に熱硬化
性樹脂を含浸させた材料および熱硬化性樹脂から形成さ
れていたが、絶縁基体1は、セラミックス材料等の他の
絶縁材料から形成されていてもよく、また、配線導体2
としては、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属
粉末のメタライズ導体等の他の導電材料を使用すること
ができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の配線基板によれば温度25℃の5
%硫酸水溶液中において配線導体に+200mVの電圧を
印加したときのニッケルの溶解電流がニッケルめっき層
の1平方mmあたり10μA以下であることからニッケル
めっき層が腐食しにくい。したがって、これに電子部品
を半田を介して搭載するとともに外部電気回路基板に半
田を介して実装した後、電子部品を長期間にわたり作動
させたとしても、ニッケルめっき層と半田とは強固に接
合されて両者の間に剥離が発生するようなことはなく、
搭載する電子部品を長期間にわたり正常に接続すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の実施形態の一例を示す断面
図である。
【図2】図1に示す配線基板の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・絶縁基体 2・・・・・配線導体 3・・・・・電子部品としての半導体素子 7,8・・・半田 9・・・・・ニッケルめっき層 10・・・・・金めっき層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E319 AA03 AC02 AC18 BB01 BB09 CC22 GG03 GG13 GG20 5E343 AA02 AA15 AA17 BB09 BB17 BB23 BB24 BB44 BB71 DD33 DD34 DD43 DD44 DD46 FF16 GG18 GG20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基体に形成した配線導体の表面にニ
    ッケルめっき層と金めっき層とを順次積層しためっき層
    を被着させて成る配線基板であって、前記めっき層は、
    温度25℃の5%硫酸水溶液中において前記配線導体に
    +200mVの電圧を印加したときのニッケルの溶解電
    流がめっき層の1平方mmあたり10μA以下であるこ
    とを特徴とする配線基板。
JP2000296030A 2000-09-28 2000-09-28 配線基板 Withdrawn JP2002111180A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305774A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Shinko Electric Ind Co Ltd 電子部品内蔵基板及びその製造方法

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