JP2002111187A - 配線基板 - Google Patents

配線基板

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JP2002111187A
JP2002111187A JP2000296031A JP2000296031A JP2002111187A JP 2002111187 A JP2002111187 A JP 2002111187A JP 2000296031 A JP2000296031 A JP 2000296031A JP 2000296031 A JP2000296031 A JP 2000296031A JP 2002111187 A JP2002111187 A JP 2002111187A
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nickel plating
solder
wiring
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Yoshimasa Miyamoto
義政 宮本
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Kyocera Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
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    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
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    • H01L2924/153Connection portion
    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケルめっき層と半田との間で剥離が発生
し、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわた
り、正常に接続することができない。 【解決手段】 絶縁基体1に形成した配線導体2の表面
に被着させたニッケルめっき層9上に金めっき層10を被
着させて成る配線基板であって、ニッケルめっき層9表
面のニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さを0.
2μm以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の電
子部品を搭載するために用いられる配線基板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子等の電子部品を搭載す
るために用いられる配線基板は、例えばガラス−エポキ
シ板等から成る絶縁板やエポキシ樹脂等から成る絶縁層
を複数層積層して成る絶縁基体の内部および表面に銅箔
等から成る配線導体を設けて成る。この配線基板におい
ては、絶縁基体表面の配線導体の一部が半導体素子等の
電子部品の電極を接続するための電子部品接続用パッド
や外部電気回路基板に接続される外部接続用パッドを形
成している。そして、この配線基板は、電子部品接続用
パッドに電子部品の電極を半田を介して接合して電子部
品を搭載することにより電子装置となり、この電子装置
は外部接続用パッドを外部電気回路基板の配線導体に半
田を介して接合することにより外部電気回路基板に実装
される。
【0003】なお、このような配線基板においては、配
線導体が酸化腐食するのを防止するとともに電子部品接
続用パッドや外部接続用パッドと半田との接合を良好と
するために、配線導体の露出表面に厚みが0.5〜10μm
程度のニッケルめっき層および厚みが0.01〜0.8μm程
度の金めっき層が順次被着されている。この場合、ニッ
ケルめっき層上に被着させた金めっき層は、ニッケルめ
っき層と半田との濡れ性を良好とするためのものであ
り、通常、無電解めっき法により被着される。そして、
ニッケルめっき層と半田との接合時に半田中に拡散吸収
されて消滅してしまう。また、この金めっき層の厚みが
0.01μm未満では、ニッケルめっき層と半田との濡れ性
が低下する傾向にあり、他方0.8μmを超えると電子部
品接続用パッドや外部接続用パッドに半田を接合させた
ときに半田中に脆弱な金−錫合金が多量に形成されて半
田の機械的強度が低下してしまう。したがって、配線導
体に半田を接合させる場合、配線導体の表面に被着させ
たニッケルめっき層上の金めっき層の厚みは通常0.01〜
0.8μm程度に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の配線基板によると、これに半導体素子等の電子部品
を搭載して電子装置となした後、これを外部電気回路基
板に実装して半導体素子等の電子部品を長期間にわたり
作動させると、半導体素子等の電子部品が作動時に発生
する熱等に起因する熱応力が半田と電子部品接続用パッ
ドや外部接続用パッドとの間に繰返し印加されることに
よりニッケルめっき層と半田との間で剥離が生じ、その
ため、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわた
り正常に接続することができないという問題点を有して
いた。
【0005】そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、ニ
ッケルめっき層上に金めっき層を被着させる際に、ニッ
ケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さが0.4μm程
度と深いためにニッケルめっき層がその結晶粒界に沿っ
て部分的に溶出して腐食し、この腐食部分からニッケル
めっき層と半田との間に剥離が発生しやすいということ
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明は、かかる上述の問題点に鑑み完成
されたものであり、その目的は、ニッケルめっき層と半
田との間で剥離が発生することがなく、搭載する電子部
品を外部電気回路に長期間にわたり、正常に接続するこ
とが可能な配線基板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の配線基板は、絶
縁基体に形成した配線導体の表面に被着させたニッケル
めっき層上に金めっき層を被着させて成る配線基板であ
って、ニッケルめっき層表面にニッケル結晶粒界に沿っ
て形成される溝の深さが0.2μm以下であることを特徴
とするものである。
【0008】本発明の配線基板によれば、ニッケルめっ
き層表面のニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深
さを0.2μm以下としてあることから、ニッケルめっき
層の結晶粒界に沿って腐食が発生することがなく、その
ため、これに電子部品を搭載した後、外部電気回路基板
に実装して電子部品を長期間にわたり作動させたとして
も、ニッケルめっき層と半田との間に剥離が発生するよ
うなことはない。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を添付の図面に基
づき詳細に説明する。図1は、本発明を半導体素子を搭
載するための配線基板に適用した場合の実施の形態の一
例を示す断面図であり、1は絶縁基体、2は配線導体で
ある。この絶縁基体1と配線導体2とで半導体素子3を
搭載するための本発明の配線基板が構成される。
【0010】絶縁基体1は、例えばガラス繊維を縦横に
織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビスマレイミド
トリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る板状
の芯体1aの上下面にエポキシ樹脂やビスマレイミドト
リアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層1bをそ
れぞれ複数層ずつ積層して成り、その上面から下面にか
けては銅箔から成る複数の配線導体2が形成されてい
る。
【0011】絶縁基体1を構成する芯体1aは、厚みが
0.3〜1.5mm程度であり、その上面から下面にかけて直
径が0.2〜1.0mm程度の複数の貫通孔4を有している。
そして、その上下面および各貫通孔4の内壁には配線導
体2の一部が被着されており、上下面の配線導体2が貫
通孔4を介して電気的に接続されている。
【0012】このような芯体1aは、ガラス織物に未硬
化の熱硬化性樹脂を含浸させたシートを熱硬化させた
後、これに上面から下面にかけてドリル加工を施すこと
により製作される。なお、芯体1a上下面の配線導体2
は、芯体1a用のシートの上下全面に厚みが5〜50μm
程度の銅箔を貼着しておくとともにこの銅箔をシートの
硬化後にエッチング加工することにより所定のパターン
に形成される。また、貫通孔4内壁の配線導体2は、芯
体1aに貫通孔4を設けた後に、この貫通孔4内壁に無
電解めっき法および電解めっき法により厚みが5〜50μ
m程度の銅箔を析出させることにより形成される。
【0013】さらに、芯体1aは、その貫通孔4の内部
にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱
硬化性樹脂から成る樹脂柱5が充填されている。樹脂柱
5は、貫通孔4を塞ぐことにより貫通孔4の直上および
直下に絶縁層1bを形成可能とするためのものであり、
未硬化のペースト状の熱硬化性樹脂を貫通孔4内にスク
リーン印刷法により充填し、これを熱硬化させた後、そ
の上下面を略平坦に研磨することにより形成される。そ
して、この樹脂柱5を含む芯体1aの上下面に絶縁層1
bが積層されている。
【0014】芯体1aの上下面に積層された絶縁層1b
は、それぞれの厚みが20〜60μm程度であり、各層の上
面から下面にかけて直径が30〜100μm程度の複数の貫
通孔6を有している。これらの絶縁層1bは、配線導体
2を高密度に配線するための絶縁間隔を提供するための
ものであり、最表層を除く絶縁層1bにはその表面およ
び貫通孔6内に配線導体2の一部が被着されている。そ
して、上層の配線導体2と下層の配線導体2とを貫通孔
6を介して電気的に接続することにより高密度配線を立
体的に形成可能としている。このような絶縁層1bは、
厚みが20〜60μm程度の未硬化の熱硬化性樹脂のフィル
ムを芯体1a上下面に貼着し、これを熱硬化させるとと
もにレーザ加工により貫通孔6を穿孔し、さらにその上
に同様にして次の絶縁層1bを順次積み重ねることによ
って形成される。なお、各絶縁層1b表面および貫通孔
6内に被着された配線導体2は、各絶縁層1bを形成す
る毎に各絶縁層1bの表面および貫通孔6内に5〜50μ
m程度の厚みの銅箔を公知のセミアディティブ法やフル
アディティブ法等のパターン形成法により所定のパター
ンに被着させることによって形成される。
【0015】絶縁基体1の上面から下面にかけて形成さ
れた配線導体2は、半導体素子3の各電極を外部電気回
路基板に接続するための導電路として機能し、絶縁基体
1の上面に露出している部位が半導体素子3の各電極に
鉛−錫共晶合金から成る半田7を介して接続される電子
部品接続用パッド2aを、絶縁基体1の下面に露出した
部位が外部電気回路基板に鉛−錫共晶合金から成る半田
8を介して接続される外部接続用パッド2bを形成して
いる。
【0016】そして、この配線基板においては、電子部
品接続用パッド2aに半導体素子3の各電極を半田7を
介して接続して半導体素子3を搭載することによって電
子装置となり、この電子装置における外部接続用パッド
2bを外部電気回路基板の配線導体に半田8を介して接
続することにより外部電気回路基板に実装されることと
なる。
【0017】なお、電子部品接続用パッド2aおよび外
部接続用パッド2bの表面には、図2に要部拡大断面図
で示すように、厚みが0.5〜10μm程度のニッケルめっ
き層9が被着されており、その上に厚みが0.01〜0.8μ
m程度の金めっき層10が被着されている。
【0018】ニッケルめっき層9は、例えばリンを4〜
12重量%程度含有する無電解ニッケル−リンめっきから
成り、銅から成る配線導体2を保護するとともに半田7
・8が接合される接合用下地金属層として機能する。ま
た、金めっき層10は、ニッケルめっき層9が酸化腐食す
るのを防止するとともにニッケルめっき層9と半田7・
8との濡れ性を良好なものとする作用をなす。
【0019】このようなニッケルめっき層9および金め
っき層10は、先ず、配線導体2が形成された配線基板を
界面活性剤と塩酸水溶液とから成る温度が25〜50℃の酸
性の洗浄液に1〜5分間浸漬して銅から成る配線導体2
の表面を清浄とし、次にこれを純水で洗浄した後、塩化
パラジウム4.0g/l,水酸化カリウム50.0g/l,エ
チレンジアミンテトラアセティクアシッド5.0g/lか
ら成る温度が25〜40℃のパラジウム活性液中に1〜5分
間程度浸漬して配線導体2の表面にパラジウム触媒を付
着させ、次にこれを純水で洗浄した後、硫酸ニッケル40
g/l,クエン酸ナトリウム24g/l,酢酸ナトリウム
14g/l,次亜リン酸ナトリウム20g/l,塩化アンモ
ニウム5g/lから成る温度が50〜90℃の無電解ニッケ
ルめっき液中に2〜60分間浸漬することによって配線導
体2の表面にニッケルめっき層9を被着させ、次にこれ
を純水で洗浄した後、これをシアン化金カリウム5.0g
/l,クエン酸カリウム50.0g/l,エチレンジアミン
テトラアセティクアシッド5.0g/lから成る温度が50
〜90℃の無電解金めっき液中に2〜10分間浸漬すること
によってニッケルめっき層9上に金めっき層10を被着さ
せることによって形成される。
【0020】なお、ニッケルめっき層9は、その厚みが
0.5μm未満では、電子部品接続用パッド2aおよび外
部接続用パッド2bを良好に被覆することができずに、
配線導体2の表面に酸化や変色をきたして半田7・8と
の接合が弱いものとなる傾向にあり、他方、10μmを超
えると、ニッケルめっき層9の内部応力によりニッケル
めっき層9にクラックや剥がれが発生してしまいやす
い。したがって、ニッケルめっき層9の厚みは0.5〜10
μmの範囲が好ましい。
【0021】また、ニッケルめっき層9を上述のように
ニッケル−リンめっきから形成する場合、ニッケルめっ
き層9中のリンの含有量が4重量%未満であると、配線
導体2にニッケルめっき層9を被着させる際、ニッケル
めっきの析出速度が遅くなり、所定の厚みのニッケルめ
っき層9を得るために長時間を要するので配線基板の生
産性が極めて悪くなり、他方、12重量%を超えると、ニ
ッケルめっき層9上に被着させる金めっき層10との反応
性が悪くなり、ニッケルめっき層9を金めっき層10で良
好に被覆することが困難となる傾向にある。したがっ
て、ニッケルめっき層9中のリンの含有量は、4〜12重
量%の範囲が好ましい。
【0022】さらに、本発明の配線基板および電子装置
においては、ニッケルめっき層9表面のニッケル結晶粒
界に沿って形成される溝の深さを0.2μm以下としてい
る。そして、このことが重要である。このようにニッケ
ルめっき層9表面のニッケル結晶粒界に沿って形成され
る溝の深さを0.2μm以下としていることから、ニッケ
ルめっき層9上に金めっき層10を被着させる際に金めっ
き液中の金イオンがこの結晶粒界の溝の内側部分にも良
好に供給され、そのため、金めっきの置換反応によるニ
ッケルの溶出がこの溝に集中して発生することが抑制さ
れてこの結晶粒界に腐食を発生させることなく金めっき
層10を被着させることができる。したがって、電子部品
接続用パッド2aや外部接続パッド2bに半田7・8を
接合させると、ニッケルめっき層9と半田7・8とが極
めて強固に接合され、その結果、半導体素子3を搭載し
た後、これを外部電気回路基板に実装して半導体素子3
を長期間にわたり作動させたとしても、半導体素子3が
作動時に発生する熱等による応力によってニッケルめっ
き層9と半田7・8との間で剥離が発生するようなこと
はない。
【0023】なお、ニッケルめっき層9表面のニッケル
結晶粒界に沿って形成される溝の深さが0.2μmを超え
ると、例えばニッケルめっき層9上に無電解金めっき層
を被着させる際に、この粒界に沿った部位でニッケルめ
っき層9中のニッケルが局所的に多量に溶出して腐食が
発生しやすい。そのような腐食が発生すると、電子部品
接続用パッド2aや外部接続用パッド2bに半田7・8
を接合させる際、この部位でのニッケルめっき層9と半
田7・8との反応性が阻害されてニッケルめっき層9と
半田7・8との接合強度が劣ったものとなる。したがっ
て、ニッケルめっき層9表面のニッケル結晶粒界に沿っ
て形成される溝の深さは0.2μm以下に特定される。
【0024】ところで、ニッケルめっき層9表面にニッ
ケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さを0.2μm以
下とするには、たとえばニッケルめっき液中に非イオン
性の界面活性剤を数ppm添加し、析出するニッケルめ
っき層9とめっき液との界面張力を小さなものとした状
態でめっきをすることにより、溝の深さを0.2μm以下
とすることができる。また、ニッケルめっき層9表面の
ニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さは下地の
配線導体2表面の微視的な凹凸のばらつきにも影響を受
けるので、そのような微視的凹凸のばらつきがある場
合、これを均一とするために配線導体2の表面を例えば
100〜200g/lの過硫酸ナトリウムからなる20〜30℃の
エッチング液で1〜3分程度エッチングすることが好まし
い。
【0025】また、このようなニッケルめっき層9表面
のニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さを測定
するには、ニッケルめっき層9の断面を走査電子顕微鏡
を用いて10,000倍程度の倍率で観察して測定すればよ
い。
【0026】ニッケルめっき層9上に被着された金めっ
き層10は、その厚みが0.01μm未満では電子部品接続用
パッド2aや外部接続用パッド2bに半田7・8を接合
させる際にニッケルめっき層9と半田7・8との濡れ性
が低下して両者を強固に接合させることができなくな
り、他方、0.8μmを超えると、電子部品接続用パッド
2aや外部接続用パッド2bに半田7・8を接合させた
ときに半田7・8中に脆弱な金−錫合金が多量に形成さ
れて半田7・8の機械的強度が低下してしまう。従っ
て、金めっき層10の厚みは0.01〜0.8μmの範囲が好ま
しい。
【0027】さらに、本発明の配線基板では、温度25℃
の5%硫酸水溶液中において配線導体2に+200mVの
電圧を印加したときのニッケルの溶解電流がニッケルめ
っき層9の1平方mmあたり10μA以下となるようにし
ておくことが好ましい。このように、温度25℃の5%硫
酸水溶液中において配線導体2に+200mVの電圧を印
加したときのニッケルの溶解電流がニッケルめっき層9
の1平方mmあたり10μA以下となるようにしておくこ
とで、ニッケルめっき層9からニッケルが溶出しにく
い。したがって、ニッケルめっき層9に腐食が発生しに
くく、その結果、ニッケルめっき層9に半田7・8を極
めて強固に接合させることができる。
【0028】なお、温度25℃の5%硫酸水溶液中におい
て配線導体2に+200mVの電圧を印加したときのニッ
ケルの溶解電流がニッケルめっき層9の1平方mmあた
り10μAを超えると、ニッケルめっき層9からニッケル
が溶出しやすくなり、ニッケルめっき層9の表面に腐食
が発生しやすい。したがって、温度25℃の5%硫酸水溶
液中において配線導体2に+200mVの電圧を印加した
ときのニッケルの溶解電流がニッケルめっき層9の1平
方mmあたり10μA以下の範囲が好ましい。
【0029】なお、温度25℃の5%硫酸水溶液中におい
て配線導体2に+200mVの電圧を印加したときのニッ
ケルの溶解電流がニッケルめっき層9の1平方mmあた
り10μA以下とするには、配線導体2の表面のニッケル
めっき層9上に金めっき層10を被着させた後の純水洗浄
を60℃以下の温度の純水で行い、最後に30〜60℃の純水
に配線基板を1〜2分間浸漬した後、100〜300mm/秒
の速度で引き上げて乾燥させればよい。このとき、金め
っき層10を被着させた後の純水洗浄の温度が60℃を超え
ると、ニッケルめっき層9の表面にニッケルの水酸化物
が形成されてニッケルめっき層9の表面が腐食されやす
くなる。また最後に配線基板を浸漬する純水の温度が30
℃未満では、配線基板を引き上げる際に配線基板に付着
した水分が十分に乾燥除去されずに、ニッケルめっき層
9に酸化腐食を発生させやすい。したがって、ニッケル
めっき層9上に金めっき層10を被着させた後の純水洗浄
の温度は60℃以下が好ましい。また、配線基板を最後に
浸漬する純水の温度は30〜60℃の範囲が好ましい。
【0030】かくして、本発明の配線基板によれば、搭
載する電子部品を外部電気回路に長期間にわたり正常に
接続することができる。
【0031】なお、本発明は、上述の実施の形態の一例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば上述の実
施の形態の一例では、絶縁基体1はガラス織物に熱硬化
性樹脂を含浸させた材料および熱硬化性樹脂から形成さ
れていたが、絶縁基体1は、セラミックス材料等の他の
絶縁材料から形成されていてもよく、また、配線導体2
としては、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属
粉末のメタライズ導体等の他の導電材料を使用すること
ができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の配線基板によれば、ニッケルめ
っき層表面のニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の
深さを0.2μm以下としたことから、ニッケルめっき層
の結晶粒界に沿って腐食が発生することがなく、そのた
め、これに電子部品を半田を介して搭載するとともに外
部電気回路基板に半田を介して実装した後、電子部品を
長期間にわたり作動させたとしても、ニッケルめっき層
と半田との間に剥離が発生するようなことはなく、した
がって、搭載する電子部品を長期間にわたり正常に接続
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の実施形態の一例を示す断面
図である。
【図2】図1に示す配線基板の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・絶縁基体 2・・・・・配線導体 3・・・・・電子部品としての半導体素子 7,8・・・半田 9・・・・・ニッケルめっき層 10・・・・・金めっき層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基体に形成した配線導体の表面に被
    着させたニッケルめっき層上に金めっき層を被着させて
    成る配線基板であって、前記ニッケルめっき層表面のニ
    ッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さが0.2μ
    m以下であることを特徴とする配線基板。
JP2000296031A 2000-09-28 2000-09-28 配線基板 Pending JP2002111187A (ja)

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