JP2002111186A - 配線基板およびこれを用いた電子装置 - Google Patents

配線基板およびこれを用いた電子装置

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JP2002111186A JP2000296029A JP2000296029A JP2002111186A JP 2002111186 A JP2002111186 A JP 2002111186A JP 2000296029 A JP2000296029 A JP 2000296029A JP 2000296029 A JP2000296029 A JP 2000296029A JP 2002111186 A JP2002111186 A JP 2002111186A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケルめっき層と半田との間で剥離が発生
し、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわた
り、正常に接続することができない。 【解決手段】 絶縁基体1に形成した配線導体2の表面
に被着させたニッケルめっき層9上に半田7・8を接合
させて成る配線基板であって、ニッケルめっき層9は、
その表面にニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深
さを0.2μm以下としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の電
子部品を搭載するために用いられる配線基板およびこの
配線基板上に半導体素子等の電子部品を搭載して成る電
子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子等の電子部品を搭載す
るために用いられる配線基板は、例えばガラス−エポキ
シ板等から成る絶縁板やエポキシ樹脂等から成る絶縁層
を複数層積層して成る絶縁基体の内部および表面に銅箔
等から成る配線導体を設けて成る。この配線基板におい
ては、絶縁基体表面の配線導体の一部が半導体素子等の
電子部品の電極を接続するための電子部品接続用パッド
や外部電気回路基板に接続される外部接続用パッドとし
て供され、これらの電子部品接続用パッドや外部接続用
パッドには電子部品や外部電気回路基板との接合を容易
なものとするために例えば鉛−錫共晶合金等の錫を含有
する半田が予め接合される場合がある。
【0003】なお、このような配線基板において電子部
品接続用パッドや外部接続用パッドに半田を接合するに
は、配線導体の露出表面に厚みが0.5〜10μm程度のニ
ッケルめっき層および厚みが0.01〜0.8μm程度の金め
っき層を順次被着させておくとともに、その上に半田を
溶融させて付着させる方法が採用される。このとき、金
めっき層は溶融した半田内に拡散吸収されて消滅し、ま
たニッケルめっき層と半田との間にはニッケル−錫合金
層が形成される。
【0004】そして、この配線基板は、電子部品接続用
パッドに電子部品の電極を半田を介して接続して電子部
品を搭載することにより電子装置となり、この電子装置
は外部接続用パッドを外部電気回路基板の配線導体に半
田を介して接続することにより外部電気回路基板に実装
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の配線基板によると、これに半導体素子等の電子部品
を搭載して電子装置となした後、これを外部電気回路基
板に実装して半導体素子等の電子部品を長期間にわたり
作動させると、半導体素子等の電子部品が作動時に発生
する熱等に起因する熱応力が半田と電子部品接続用パッ
ドや外部接続用パッドとの間に繰返し印加されることに
よりニッケルめっき層と半田との間で剥離が生じ、その
ため、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわた
り正常に接続することができないという問題点を有して
いた。
【0006】そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、ニ
ッケルめっき層上に金めっき層を被着させる際に、ニッ
ケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さが0.4μm程
度と深いためにニッケルめっき層がその結晶粒界に沿っ
て部分的に溶出して腐食し、この腐食部分からニッケル
めっき層と半田との間に剥離が発生しやすいということ
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明は、かかる上述の問題点に鑑み完成
されたものであり、その目的は、ニッケルめっき層と半
田との間で剥離が発生することがなく、搭載する電子部
品を外部電気回路に長期間にわたり、正常に接続するこ
とが可能な配線基板および電子装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の配線基板は、絶
縁基体に形成した配線導体の表面に被着させたニッケル
めっき層上に半田を接合させて成る配線基板であって、
ニッケルめっき層表面のニッケル結晶粒界に沿って形成
される溝の深さが0.2μm以下であることを特徴とする
ものである。
【0009】また、本発明の電子装置は、絶縁基体に形
成した配線導体の表面に被着させたニッケルめっき層上
に半田を接合させて成る配線基板に電子部品を搭載して
成る電子装置であって、ニッケルめっき層表面のニッケ
ル結晶粒界に沿って形成される溝の深さが0.2μm以下
であることを特徴とするものである。
【0010】本発明の配線基板によれば、ニッケルめっ
き層表面にニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深
さを0.2μm以下としてあることから、ニッケルめっき
層の粒界に沿って腐食が発生することがなく、そのた
め、これに電子部品を搭載した後、外部電気回路基板に
実装して電子部品を長期間にわたり作動させたとして
も、ニッケルめっき層と半田との間に剥離が発生するよ
うなことはない。
【0011】また、本発明の電子装置によれば、ニッケ
ルめっき層表面のニッケル結晶粒界に沿って形成される
溝の深さを0.2μm以下としてあることから、ニッケル
めっき層の粒界に沿って腐食が発生することがなく、そ
のため、これを外部電気回路基板に実装して電子部品を
長期間にわたり作動させたとしても、ニッケルめっき層
と半田との間に剥離が発生するようなことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を添付の図面に基
づき詳細に説明する。図1は、本発明を半導体素子を搭
載するための配線基板およびこれに半導体素子を搭載し
た電子装置に適用した場合の実施の形態の一例を示す断
面図であり、1は絶縁基体、2は配線導体である。この
絶縁基体1と配線導体2とで本発明の配線基板が構成さ
れ、これに半導体素子3を搭載することにより本発明の
電子装置が形成される。
【0013】絶縁基体1は、例えばガラス繊維を縦横に
織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビスマレイミド
トリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る板状
の芯体1aの上下面にエポキシ樹脂やビスマレイミドト
リアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層1bをそ
れぞれ複数層ずつ積層して成り、その上面から下面にか
けては銅箔から成る複数の配線導体2が形成されてい
る。
【0014】絶縁基体1を構成する芯体1aは、厚みが
0.3〜1.5mm程度であり、その上面から下面にかけて直
径が0.2〜1.0mm程度の複数の貫通孔4を有している。
そして、その上下面および各貫通孔4の内壁には配線導
体2の一部が被着されており、上下面の配線導体2が貫
通孔4を介して電気的に接続されている。
【0015】このような芯体1aは、ガラス織物に未硬
化の熱硬化性樹脂を含浸させたシートを熱硬化させた
後、これに上面から下面にかけてドリル加工を施すこと
により製作される。なお、芯体1a上下面の配線導体2
は、芯体1a用のシートの上下全面に厚みが5〜50μm
程度の銅箔を貼着しておくとともにこの銅箔をシートの
硬化後にエッチング加工することにより所定のパターン
に形成される。また、貫通孔4内壁の配線導体2は、芯
体1aに貫通孔4を設けた後に、この貫通孔4内壁に無
電解めっき法および電解めっき法により厚みが5〜50μ
m程度の銅箔を析出させることにより形成される。
【0016】さらに、芯体1aは、その貫通孔4の内部
にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱
硬化性樹脂から成る樹脂柱5が充填されている。樹脂柱
5は、貫通孔4を塞ぐことにより貫通孔4の直上および
直下に絶縁層1bを形成可能とするためのものであり、
未硬化のペースト状の熱硬化性樹脂を貫通孔4内にスク
リーン印刷法により充填し、これを熱硬化させた後、そ
の上下面を略平坦に研磨することにより形成される。そ
して、この樹脂柱5を含む芯体1aの上下面に絶縁層1
bが積層されている。
【0017】芯体1aの上下面に積層された絶縁層1b
は、それぞれの厚みが20〜60μm程度であり、各層の上
面から下面にかけて直径が30〜100μm程度の複数の貫
通孔6を有している。これらの絶縁層1bは、配線導体
2を高密度に配線するための絶縁間隔を提供するための
ものであり、最表層を除く絶縁層1bにはその表面およ
び貫通孔6内に配線導体2の一部が被着されている。そ
して、上層の配線導体2と下層の配線導体2とを貫通孔
6を介して電気的に接続することにより高密度配線を立
体的に形成可能としている。このような絶縁層1bは、
厚みが20〜60μm程度の未硬化の熱硬化性樹脂のフィル
ムを芯体1a上下面に貼着し、これを熱硬化させるとと
もにレーザ加工により貫通孔6を穿孔し、さらにその上
に同様にして次の絶縁層1bを順次積み重ねることによ
って形成される。なお、各絶縁層1b表面および貫通孔
6内に被着された配線導体2は、各絶縁層1bを形成す
る毎に各絶縁層1bの表面および貫通孔6内に5〜50μ
m程度の厚みの銅箔を公知のセミアディティブ法やフル
アディティブ法等のパターン形成法により所定のパター
ンに被着させることによって形成される。
【0018】絶縁基体1の上面から下面にかけて形成さ
れた配線導体2は、半導体素子3の各電極を外部電気回
路基板に接続するための導電路として機能し、絶縁基体
1の上面に露出している部位が半導体素子3の各電極に
鉛−錫共晶合金から成る半田7を介して接続される電子
部品接続用パッド2aを、絶縁基体1の下面に露出した
部位が外部電気回路基板に鉛−錫共晶合金から成る半田
8を介して接続される外部接続用パッド2bを形成して
いる。
【0019】そして、この配線基板においては、電子部
品接続用パッド2aに半導体素子3の各電極を半田7を
介して接続して半導体素子3を搭載することによって電
子装置となり、この電子装置における外部接続用パッド
2bを外部電気回路基板の配線導体に半田8を介して接
続することにより本発明の電子装置が外部電気回路基板
に実装されることとなる。
【0020】さらに、本発明の配線基板および電子装置
においては、半田7は半導体素子3を搭載する前に電子
部品接続用パッド2aに予め接合されており、半田8は
外部電気回路基板に実装する前に外部接続用パッド2b
に予め接合されている。それにより、電子部品接続用パ
ット2aと半導体素子3の電極との接続および外部接続
用パッド2bと外部電気回路基板の配線導体との接続の
作業性が極めて良好なものとなっている。
【0021】なお、電子部品接続用パッド2aおよび外
部接続用パッド2bの表面には、図2に要部拡大断面図
で示すように、厚みが0.5〜10μm程度のニッケルめっ
き層9が被着されており、その上に厚みが0.05〜5μm
程度のニッケル−錫合金層10を介して半田7・8が接合
されている。
【0022】このように電子部品接続用パッド2aおよ
び外部接続用パッド2bに半田7・8を接合させるに
は、配線導体2の露出表面に例えばリンを4〜12重量%
程度含有する無電解ニッケルめっき層9を0.5〜10μm
の厚みに被着させるとともに、このニッケルめっき層9
上に厚みが0.01〜0.8μmの無電解金めっき層を被着さ
せておき、その上に半田を溶融させて付着させる方法が
採用される。このとき、ニッケルめっき層9上の無電解
金めっき層は半田中に拡散吸収されて消滅し、また、ニ
ッケルめっき層9中のニッケルと半田7・8中の錫とが
反応してニッケルめっき層9と半田7・8との間にニッ
ケル−錫の合金層10が形成される。
【0023】この場合、無電解ニッケルめっき層9用の
無電解めっき液としては、硫酸ニッケル40g/l,クエ
ン酸ナトリウム24g/l,酢酸ナトリウム14g/l,次
亜リン酸ナトリウム20g/l,塩化アンモニウム5g/
lから成り、温度が50〜90℃の無電解ニッケルめっき液
を用いればよく、無電解金めっき層用の無電解金めっき
液としては、シアン化金カリウム5.0g/l,クエン酸
カリウム50.0g/l,エチレンジアミンテトラアセティ
クアシッド5.0g/lから成り、温度が50〜90℃の無電
解金めっき液を用いればよい。
【0024】なお、ニッケルめっき層9は、その厚みが
0.5μm未満では、電子部品接続用パッド2aおよび外
部接続用パッド2bを良好に被覆することができずに、
配線導体2の表面に酸化や変色をきたして半田7・8と
の接合が弱いものとなる傾向にあり、他方、10μmを超
えると、ニッケルめっき層9の内部応力によりニッケル
めっき層9にクラックや剥がれが発生してしまいやす
い。したがって、ニッケルめっき層9の厚みは0.5〜10
μmの範囲が好ましい。
【0025】また、ニッケルめっき層9を上述のように
ニッケル−リンめっきから形成する場合、ニッケルめっ
き層9中のリンの含有量が4重量%未満であると、ニッ
ケルめっきの析出速度が遅くなり、所定の厚みのニッケ
ルめっき層9を得るために長時間を要するので配線基板
の生産性が極めて悪くなり、他方、12重量%を超える
と、ニッケルめっき層9上に被着させる金めっき層との
反応性が悪くなり、ニッケルめっき層9に金めっき層を
良好に被着させることが困難となる傾向にある。したが
って、ニッケルめっき層9中のリンの含有量は、4〜12
重量%の範囲が好ましい。
【0026】さらに、本発明の配線基板および電子装置
においては、ニッケルめっき層9は、その表面のニッケ
ル結晶粒界に沿って形成される溝の深さを0.2μm以下
としている。そして、このことが重要である。このよう
にニッケルめっき層9表面のニッケル結晶粒界に沿って
形成される溝の深さを0.2μm以下としていることか
ら、ニッケルめっき層9上に金めっき層を被着させる際
に金めっき液中の金イオンがこの結晶粒界の溝の内側部
分にも良好に供給され、そのため、金めっきの置換反応
によるニッケルの溶出がこの溝に集中して発生すること
が抑制されてこの結晶粒界に腐食を発生させることなく
金めっき層を被着させることができる。したがって、ニ
ッケルめっき層9と半田7・8とが極めて強固に接合さ
れ、その結果、半導体素子3を搭載した後、これを外部
電気回路基板に実装して半導体素子3を長期間にわたり
作動させたとしても、半導体素子3が作動時に発生する
熱等による応力によってニッケルめっき層9と半田7・
8との間で剥離が発生するようなことはない。
【0027】なお、ニッケルめっき層9表面のニッケル
結晶粒界に沿って形成される溝の深さが0.2μmを超え
ると、例えばニッケルめっき層9上に無電解金めっき層
を被着させる際に、この粒界に沿った部位でニッケルめ
っき層9中のニッケルが局所的に多量に溶出して腐食が
発生しやすい。そのような腐食が発生すると、この部位
でのニッケルめっき層9と半田7・8との反応性が阻害
されてニッケルめっき層9と半田7・8との接合強度が
劣ったものとなる。したがって、ニッケルめっき層9表
面のニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さは0.
2μm以下に特定される。
【0028】ところで、ニッケルめっき層9表面のニッ
ケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さを0.2μm以
下とするには、たとえばニッケルめっき液中に非イオン
性の界面活性剤を数ppm添加し、析出するニッケルめ
っき層9とめっき液との界面張力を小さなものとした状
態でめっきをすることにより、溝の深さを0.2μm以下
とすることができる。また、ニッケルめっき層9表面の
ニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さは下地の
配線導体2表面の微視的な凹凸のばらつきにも影響を受
けるので、そのような微視的凹凸のばらつきがある場
合、これを均一とするために配線導体2の表面を例えば
100〜200g/lの過硫酸ナトリウムからなる20〜30℃の
エッチング液で1〜3分程度エッチングすることが好まし
い。
【0029】また、このようなニッケルめっき層9表面
のニッケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さを測定
するには、ニッケルめっき層9の断面を走査電子顕微鏡
を用いて10,000倍程度の倍率で観察して測定すればよ
い。
【0030】ニッケルめっき層9と半田7・8との間に
形成されたニッケル−錫の合金層10は、その厚みが0.05
〜5μm程度である。そして、ニッケルめっき層9と半
田7・8との間の全面に不連続部を形成することなく形
成されている。このように、ニッケルめっき層9と半田
7・8との間の全面に厚みが0.05〜5μmのニッケル−
錫合金層10が形成されている場合には、ニッケルめっき
層9と半田7・8との接合強度が高い。ニッケルめっき
層9と半田7・8との間の全面に厚みが0.05〜5μmの
ニッケル−錫合金層10を形成するには、上述のようにニ
ッケルめっき層9表面のニッケル結晶粒界に沿って形成
される溝の深さを0.2μm以下とする等してニッケルめ
っき層9の結晶粒界に沿った腐食の発生をなくすととも
に、このニッケルめっき層9上に半田を溶融させる時間
および温度を適宜調整すればよい。
【0031】なお、ニッケル−錫合金層10の厚みが0.05
μm未満では、ニッケルめっき層9とニッケル−錫合金
層10との密着が悪く、両者の間から剥離が生じることが
あり、他方、5μmを超えると、強度的に脆くて弱いニ
ッケル−錫合金層10の厚みが厚いため、ニッケル−錫合
金層10から剥離が生じることがある。したがって、ニッ
ケル−錫合金層10の厚みは0.05〜5μmの範囲が好まし
い。
【0032】かくして、本発明の配線基板および電子装
置によれば、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間
にわたり正常に接続することができる。
【0033】なお、本発明は、上述の実施の形態の一例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば上述の実
施の形態の一例では、絶縁基体1はガラス織物に熱硬化
性樹脂を含浸させた材料および熱硬化性樹脂から形成さ
れていたが、絶縁基体1は、セラミックス材料等の他の
絶縁材料から形成されていてもよく、また、配線導体2
としては、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属
粉末のメタライズ導体等の他の導電材料を使用すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の配線基板および電子装置によれ
ば、ニッケルめっき層表面のニッケル結晶粒界に沿って
形成される溝の深さを0.2μm以下としていることか
ら、これを外部電気回路基板に実装して電子部品を長期
間にわたり作動させたとしても、ニッケルめっき層と半
田との間に剥離が発生するようなことはなく、したがっ
て、搭載する電子部品を長期間にわたり正常に接続する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板および電子装置の実施形態の
一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す配線基板および電子装置の要部拡大
断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・絶縁基体 2・・・・・配線導体 3・・・・・電子部品としての半導体素子 7,8・・・半田 9・・・・・ニッケルめっき層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基体に形成した配線導体の表面に被
    着させたニッケルめっき層上に半田を接合させて成る配
    線基板であって、前記ニッケルめっき層表面のニッケル
    結晶粒界に沿って形成される溝の深さが0.2μm以下
    であることを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線基板に電子部品を搭
    載し、該電子部品の電極を前記半田を介して前記配線導
    体に接続して成ることを特徴とする電子装置。
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