JP2002353586A - 配線基板およびこれを用いた電子装置 - Google Patents

配線基板およびこれを用いた電子装置

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JP2002353586A JP2001157694A JP2001157694A JP2002353586A JP 2002353586 A JP2002353586 A JP 2002353586A JP 2001157694 A JP2001157694 A JP 2001157694A JP 2001157694 A JP2001157694 A JP 2001157694A JP 2002353586 A JP2002353586 A JP 2002353586A
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nickel
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Tomoko Kuwabara
智子 桑原
Yoshimasa Miyamoto
義政 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線導体に被着させたニッケルめっき層と半
田との間で剥離が発生し、そのため電子部品を長期間に
わたり正常に作動させることができない。 【解決手段】 配線導体2に被着させたニッケルめっき
層9表面のニッケル結晶粒の粒子数を100μm2あたり10
個以上とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の電
子部品を搭載するために用いられる配線基板およびこの
配線基板上に半導体素子等の電子部品を搭載して成る電
子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子等の電子部品を搭載す
るために用いられる配線基板は、例えばガラス−エポキ
シ板等から成る絶縁板やエポキシ樹脂等から成る絶縁層
を複数層積層して成る絶縁基体の内部および上下面に銅
箔等から成る複数の配線導体を設けて成る。この配線基
板においては、絶縁基体表面の配線導体の一部が半導体
素子等の電子部品の電極を接続するための電子部品接続
用パッドや外部電気回路基板に接続される外部接続用パ
ッドとして供され、これらの電子部品接続用パッドや外
部接続用パッドには電子部品や外部電気回路基板との接
合を容易なものとするために例えば鉛―錫共晶合金等の
錫を含有する半田が予め接合される場合がある。
【0003】なお、このような配線基板において電子部
品接続用パッドや外部接続用パッドに半田を接合するに
は、配線導体の露出表面に厚みが0.5〜10μm程度のニ
ッケルめっき層および厚みが0.01〜0.8μm程度の金め
っき層を順次被着させておくとともに、その上に半田を
溶融させて付着させる方法が採用される。このとき、金
めっき層は溶融した半田内に拡散吸収されて消滅し、ま
たニッケルめっき層と半田との間にはニッケル−錫合金
層が形成される。
【0004】そして、この配線基板は、電子部品接続用
パッドに電子部品の電極を半田を介して接続して電子部
品を搭載することにより電子装置となり、この電子装置
は外部接続用パッドを外部電気回路基板の配線導体に半
田を介して接続することにより外部電気回路基板に実装
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の配線基板によると、これに半導体素子等の電子部品
を搭載して電子装置となした後、これを外部電気回路基
板に実装して半導体素子等の電子部品を長期間にわたり
作動させると、半導体素子等の電子部品が作動時に発生
する熱等に起因する熱応力が半田と電子部品接続用パッ
ドや外部接続用パッドとの間に繰返し印加されることに
よりニッケルめっき層と半田との間で剥離が生じ、その
ため電子部品を外部電気回路に長期間にわたり正常に接
続することができないという問題点を有していた。
【0006】そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、配
線導体に被着させたニッケルめっき層表面のニッケル結
晶粒の単位面積あたりの粒子数が少ない場合に、ニッケ
ルめっき層上に半田を被着させた際にニッケルめっき層
と半田との間に形成されるニッケルー錫合金が一様に形
成されず、ニッケルめっき層と半田との間で剥離が発生
しやすいということを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】本発明は、かかる上述の問題点に鑑み完成
されたものであり、その目的は、ニッケルめっき層と半
田との間で剥離が発生することがなく、搭載する電子部
品を長期間にわたり、正常に作動させることが可能な配
線基板および電子装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の配線基板は、絶
縁基体に形成した配線導体の表面に被着させたニッケル
めっき層上に錫を含有する半田を接合させて成る配線基
板であって、ニッケルめっき層表面のニッケル結晶粒の
粒子数が、100μm2あたり10個以上であることを特徴と
するものである。
【0009】また、本発明の電子装置は、絶縁基体に形
成した配線導体の表面に被着させたニッケルめっき層上
に錫を含有する半田を接合させて成る配線基板に電子部
品を搭載し、その電極をニッケルめっき層上の半田を介
して配線導体に接続して成る電子装置であって、ニッケ
ルめっき層表面のニッケル結晶粒の粒子数が、100μm2
あたり10個以上であることを特徴とするものである。
【0010】本発明の配線基板によれば、ニッケルめっ
き層表面のニッケル結晶粒の粒子数が、100μm2あたり
10個以上であることから、これに電子部品を搭載した
後、外部電気回路基板に実装して電子部品を長期間にわ
たり作動させたとしても、ニッケルめっき層と半田との
間に剥離が発生するようなことはない。
【0011】また、本発明の電子装置によれば、ニッケ
ルめっき層表面のニッケル結晶粒の粒子数が、100μm2
あたり10個以上であることから、これを外部電気回路基
板に実装して電子部品を長期間にわたり作動させたとし
ても、ニッケルめっき層と半田との間に剥離が発生する
ようなことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を添付の図面に基
づき詳細に説明する。図1は、本発明を半導体素子を搭
載するための配線基板に適用した場合の実施の形態の一
例を示す断面図であり、1は絶縁基体、2は配線導体で
ある。この絶縁基体1と配線導体2とで本発明の配線基
板が構成され、これに半導体素子3を搭載することによ
り本発明の電子装置が形成される。
【0013】絶縁基体1は、例えばガラス繊維を縦横に
織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビスマレイミド
トリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る板状
の芯体1aの上下面にエポキシ樹脂やビスマレイミドト
リアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層1bをそ
れぞれ複数層ずつ積層して成り、その上面から下面にか
けては銅箔から成る複数の配線導体2が形成されてい
る。
【0014】絶縁基体1を構成する芯体1aは、厚みが
0.3〜1.5mm程度であり、その上面から下面にかけて直
径が0.2〜1.0mm程度の複数の貫通孔4を有している。
そして、その上下面および各貫通孔4の内壁には配線導
体2の一部が被着されており、上下面の配線導体2が貫
通孔4を介して電気的に接続されている。
【0015】このような芯体1aは、ガラス織物に未硬
化の熱硬化性樹脂を含浸させたシートを熱硬化させた
後、これに上面から下面にかけてドリル加工を施すこと
により製作される。なお、芯体1a上下面の配線導体2
は、芯体1a用のシートの上下全面に厚みが5〜50μm
程度の銅箔を貼着しておくとともにこの銅箔をシートの
硬化後にエッチング加工することにより所定のパターン
に形成される。また、貫通孔4内壁の配線導体2は、芯
体1aに貫通孔4を設けた後に、この貫通孔4内壁に無
電解めっき法および電解めっき法により厚みが5〜50μ
m程度の銅箔を析出させることにより形成される。
【0016】さらに、芯体1aは、その貫通孔4の内部
にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱
硬化性樹脂から成る樹脂柱5が充填されている。樹脂柱
5は、貫通孔4を塞ぐことにより貫通孔4の直上および
直下に絶縁層1bを形成可能とするためのものであり、
未硬化のペースト状の熱硬化性樹脂を貫通孔4内にスク
リーン印刷法により充填し、これを熱硬化させた後、そ
の上下面を略平坦に研磨することにより形成される。そ
して、この樹脂柱5を含む芯体1aの上下面に絶縁層1
bが積層されている。
【0017】芯体1aの上下面に積層された絶縁層1b
は、それぞれの厚みが20〜60μm程度であり、各層の上
面から下面にかけて直径が30〜100μm程度の複数の貫
通孔6を有している。これらの絶縁層1bは、配線導体
2を高密度に配線するための絶縁間隔を提供するための
ものであり、最表層を除く絶縁層1bにはその表面およ
び貫通孔6内に配線導体2の一部が被着されている。そ
して、上層の配線導体2と下層の配線導体2とを貫通孔
6を介して電気的に接続することにより高密度配線を立
体的に形成可能としている。このような絶縁層1bは、
厚みが20〜60μm程度の未硬化の熱硬化性樹脂のフィル
ムを芯体1a上下面に貼着し、これを熱硬化させるとと
もにレーザー加工により貫通孔6を穿孔し、さらにその
上に同様にして次の絶縁層1bを順次積み重ねることに
よって形成される。なお、各絶縁層1b表面および貫通
孔6内に被着された配線導体2は、各絶縁層1bを形成
する毎に各絶縁層1bの表面および貫通孔6内に5〜50
μm程度の厚みの銅箔を公知のセミアディティブ法やサ
ブトラクティブ法等のパターン形成法により所定のパタ
ーンに被着させることによって形成される。
【0018】絶縁基体1の上面から下面にかけて形成さ
れた配線導体2は、半導体素子3の各電極を外部電気回
路基板に接続するための導電路として機能し、絶縁基体
1の上面に露出している部位が半導体素子3の各電極に
鉛−錫共晶合金から成る半田7を介して接続される電子
部品接続用パッド2aを、絶縁基体1の下面に露出した
部位が外部電気回路基板7に鉛−錫共晶合金から成る半
田8を介して接続される外部接続用パッド2bを形成し
ている。
【0019】そして、この配線基板においては、電子部
品接続用パッド2aに半導体素子3の各電極を半田7を
介して接続して半導体素子3を搭載するとともに半導体
素子3を例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂から成る
封止樹脂(不図示)で封止することによって電子装置と
なり、この電子装置における外部接続用パッド2bを外
部電気回路基板の配線導体に半田8を介して接続するこ
とにより電子装置が外部電気回路基板に実装されること
となる。
【0020】さらに、本発明の配線基板および電子装置
においては、半田7は半導体素子3を搭載する前に電子
部品接続用パッド2aに予め接合されており、半田8は
外部電気回路基板に実装する前に外部接続用パッド2b
に予め接合されている。それにより、電子部品接続用パ
ット2aと半導体素子3の電極との接続および外部接続
用パッド2bと外部電気回路基板の配線導体との接続の
作業性が極めて良好なものとなっている。
【0021】なお、電子部品接続用パッド2aおよび外
部接続用パッド2bの表面には、図2に要部拡大断面図
で示すように、厚みが0.5〜10μm程度のニッケルめっ
き層9が被着されており、その上に厚みが0.05〜5μm
程度で結晶粒径が0.01〜10μm程度のニッケル−錫合金
層10を介して半田7・8が接合されている。
【0022】このように電子部品接続用パッド2aおよ
び外部接続用パッド2bに半田7・8を接合させるに
は、配線導体2の露出表面に例えばリンを4〜12重量%
程度含有する無電解ニッケルめっき層9を0.5〜10μm
の厚みに被着させるとともに、このニッケルめっき層9
上に厚みが0.01〜0.8μmの無電解金めっき層を被着さ
せておき、その上に半田を溶融させて付着させる方法が
採用される。このとき、ニッケルめっき層9上の無電解
金めっき層は半田7・8中に拡散吸収されて消滅し、ま
た、ニッケルめっき層9中のニッケルと半田7・8中の
錫とが反応してニッケルめっき層9と半田7・8との間
にニッケル−錫の合金層10が形成される。
【0023】この場合、無電解ニッケルめっき層9用の
無電解めっき液としては、硫酸ニッケル40g/l,クエ
ン酸ナトリウム24g/l,酢酸ナトリウム14g/l,次
亜リン酸ナトリウム20g/l,塩化アンモニウム5g/
lから成り、温度が50〜90℃の無電解ニッケルめっき液
を用いればよく、無電解金めっき層用の無電解金めっき
液としては、シアン化金カリウム5.0g/l,クエン酸
カリウム50.0g/l,エチレンジアミンテトラアセティ
クアシッド5.0g/lから成り、温度が50〜90℃の無電
解金めっき液を用いればよい。
【0024】なお、ニッケルめっき層9は、その厚みが
0.5μm未満では、電子部品接続用パッド2aおよび外
部接続用パッド2bを良好に被覆することができずに、
配線導体2の表面に酸化や変色をきたして半田7・8と
の接合が弱いものとなる傾向にあり、他方、10μmを超
えると、ニッケルめっき層9の内部応力によりニッケル
めっき層9にクラックや剥がれが発生してしまいやす
い。したがって、ニッケルめっき層9の厚みは0.5〜10
μmの範囲が好ましい。
【0025】また、ニッケルめっき層9がリンを含有す
る無電解ニッケルめっきから成る場合、ニッケルめっき
層9中のリンの含有量が4重量%未満であると、ニッケ
ルめっきの析出速度が遅くなり、所定の厚みのニッケル
めっき層9を得るために長時間を要するので配線基板の
生産性が極めて悪くなり、他方、12重量%を超えると、
ニッケルめっき層9上に被着させる金めっき層との反応
性が悪くなり、ニッケルめっき層9を金めっき層で良好
に被覆することが困難となる傾向にある。したがって、
ニッケルめっき層9がリンを含有する無電解ニッケルめ
っきから成る場合、ニッケルめっき層9中のリンの含有
量は、4〜12重量%の範囲が好ましい。
【0026】さらに、ニッケルめっき層9は、その表面
の結晶粒界に沿って形成される溝の深さを0.2μm以下
としておくことが好ましい。ニッケルめっき層9表面の
結晶粒界に沿って形成される溝の深さが0.2μmを超え
ると、ニッケルめっき層9上に無電解金めっき層を被着
させる際に、この粒界に沿った部位でニッケルめっき層
9中のニッケルが局所的に多量に溶出して腐食が発生し
やすい。そのような腐食が発生すると、電子部品接続用
パッド2aおよび外部接続用パッド2bに半田7・8を
接合させた際に、この部位でのニッケルめっき層9と半
田7・8との反応性が阻害されてニッケル−錫合金層10
が実質的に殆ど形成されないニッケル−錫合金の非形成
部が広い面積で形成されてこのニッケル−錫合金の非形
成部から剥離が発生しやすくなり、その結果、ニッケル
めっき層9と半田7・8との接合強度が劣ったものとな
る。なお、ニッケルめっき層9表面の結晶粒界に沿って
形成される溝の深さを0.2μm以下とするには、たとえ
ばニッケルめっき液中に非イオン性の界面活性剤を数p
pm添加し、析出するニッケルめっき層9とめっき液と
の界面張力を小さなものとした状態でめっきをすること
により、溝の深さを0.2μm以下とすることができる。
【0027】また、本発明ではニッケルめっき層9表面
のニッケル結晶粒の粒子数を100μm2あたり10個以上と
している。そして、そのことが重要である。このように
ニッケルめっき層9表面のニッケル結晶粒の粒子数を10
0μm2あたり10個以上とすることで、ニッケルめっき層
9上に半田7・8を被着させた際に、ニッケルめっき層
9と半田7・8との間に形成されるニッケルー錫合金層
10が一様に形成され、配線基板上に半田7を介して半導
体素子3を搭載した後、これを外部電気回路基板6に半
田8を介して実装して半導体素子3を長期間にわたり作
動させたとしても、半導体素子3が作動時に発生する熱
等による応力によってニッケルめっき層9と半田7・8
との間で剥離が発生するようなことはない。
【0028】なお、ニッケルめっき層9表面のニッケル
結晶粒の粒子数が100μm2あたり10個未満となると、ニ
ッケルめっき層9と半田7・8との間に剥離が発生しや
すいものとなる。したがって、ニッケルめっき層9表面
のニッケル結晶粒の粒子数は100μm2あたり10個以上に
特定される。
【0029】ところで、ニッケルめっき層9表面のニッ
ケル結晶粒の粒子数を100μm2あたり10個以上とするに
は、配線導体2にニッケルめっき層9を被着させる際
に、めっき液の温度を制御したり、めっき液中に光沢剤
を添加したりしてニッケル結晶粒の粒径を小さなものと
すればよい。なお、この場合、ニッケルめっき層9の厚
みが薄い方がニッケル結晶粒の成長が少なく単位面積あ
たりのニッケル結晶粒の数を多くしやすい。そのため、
ニッケルめっき層9の厚みは0.5〜8μmとすることが
より好ましい。
【0030】なお、ニッケルめっき層9と半田7・8と
の間に形成されたニッケル−錫合金層10の厚みが0.05μ
m未満では、ニッケルめっき層9とニッケル−錫合金層
10との密着が悪く、両者の間から剥離が生じることがあ
り、他方、5μmを超えると、強度的に脆くて弱いニッ
ケル−錫合金層10の厚みが厚いため、ニッケル−錫合金
層10から剥離が生じることがある。したがって、ニッケ
ルめっき層9と半田7・8との間の形成されたニッケル
−錫合金層10の厚みは0.05〜5μmの範囲が好ましい。
【0031】かくして、本発明の配線基板および電子装
置によれば、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間
にわたり正常に接続することができる。
【0032】なお、本発明は、上述の実施の形態の一例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば上述の実
施の形態の一例では、絶縁基体1はガラス織物に熱硬化
性樹脂を含浸させた材料および熱硬化性樹脂から形成さ
れていたが、絶縁基体1は、セラミックス材料等の他の
絶縁材料から形成されていてもよく、また、配線導体2
としては、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属
粉末のメタライズ導体等の他の導電材料を使用すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の配線基板および電子装置によれ
ば、ニッケルめっき層表面のニッケル結晶粒の粒子数
が、100μm2あたり10個以上であることから、電子部品
が作動時に発生する熱等による熱応力が繰り返し印加さ
れたとしてもニッケルめっき層と半田との間で剥離が発
生することがなく、電子部品を長期間にわたり正常に作
動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板および電子装置の実施形態の
一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す配線基板および電子装置の要部拡大
断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・絶縁基体 2・・・・・配線導体 3・・・・・電子部品としての半導体素子 7,8・・・半田 9・・・・・ニッケルめっき層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基体に形成した配線導体の表面に被
    着させたニッケルめっき層上に錫を含有する半田を接合
    させてなる配線基板であって、前記ニッケルめっき層表
    面のニッケル結晶粒の粒子数が、100μm2あたり1
    0個以上であることを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線基板に電子部品を搭
    載し、その電極を前記半田を介して前記配線導体に接続
    して成ることを特徴とする電子装置。
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JP (1) JP2002353586A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176646A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 箔状導体及び配線部材並びに配線部材の製造方法

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