JP2002252307A - 電子装置の実装構造 - Google Patents

電子装置の実装構造

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JP2002252307A
JP2002252307A JP2001050983A JP2001050983A JP2002252307A JP 2002252307 A JP2002252307 A JP 2002252307A JP 2001050983 A JP2001050983 A JP 2001050983A JP 2001050983 A JP2001050983 A JP 2001050983A JP 2002252307 A JP2002252307 A JP 2002252307A
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electronic device
nickel
plating layer
layer
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JP2001050983A
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Noriyuki Shimizu
範征 清水
Yoshimasa Miyamoto
義政 宮本
Tomoko Kuwabara
智子 桑原
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Kyocera Corp
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    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子装置の外部接続パッドとこれを外部電気
回路基板に接続する半田との間で剥離が発生し、そのた
め電子部品を長期間にわたり正常に作動させることがで
きない。 【解決手段】 電子装置1の外部接続パッド15を被覆す
るニッケルめっき層17とこれを外部電気回路基板2に接
続する半田3との間に形成される銅−ニッケル−錫合金
21のうち、結晶粒径が3μm以下の領域を外部接続パッ
ド15の面積の40%以上とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下面にニッケル層
で被覆された外部接続パッドを有する絶縁基体上に半導
体素子等の電子部品を搭載して成る電子装置を、上面に
銅から成る電子装置接続パッドを有する外部電気回路基
板上に半田を介して実装して成る電子装置の実装構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばガラス−エポキシ板等から
成る絶縁板やエポキシ樹脂等から成る絶縁層を複数層積
層して成る絶縁基体の内部および上下面に銅箔等から成
る複数の配線導体を設けるとともにこの絶縁基体上に半
導体素子等の電子部品を搭載して成る電子装置が知られ
ている。
【0003】このような電子装置においては、絶縁基体
上に導出した配線導体の一部に電子部品の電極がボンデ
ィングワイヤや金属バンプを介して電気的に接続されて
おり、絶縁基体の下面に導出した配線導体の一部が外部
電気回路基板に半田を介して接続される外部接続パッド
を形成している。さらに、外部接続パッドには外部電気
回路基板との半田を介した接続を容易なものとするため
に例えば鉛−錫共晶合金等の半田が予め接合されてい
る。
【0004】なお、このような電子装置において外部接
続パッドに半田を接合するには、外部接続パッドの露出
表面に厚みが0.5〜10μm程度のニッケルめっき層およ
び厚みが0.01〜0.8μm程度の金めっき層を順次被着さ
せておくとともに、その上に半田を溶融させて付着させ
る方法が採用される。このとき、金めっき層は溶融した
半田内に拡散吸収されて消滅し、またニッケルめっき層
と半田との間にはニッケル−錫合金層が形成される。
【0005】そして、この電子装置は外部接続パッドに
接合された半田を外部電気回路基板上に設けた電子装置
接続パッド上に溶融接合させることにより外部電気回路
基板に実装される。このとき、例えば外部電気回路基板
の電子装置接続パッドが銅から成る場合には、電子装置
接続パッドに含有される銅が、溶融した半田中に拡散し
てこれがニッケルめっき層と半田との間のニッケル−錫
合金層と反応することによりニッケルめっき層と半田と
の間に銅−ニッケル−錫合金層が形成されることが知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の電子装置の実装構造によると、半導体素子等の電子
部品が作動時に発生する熱等に起因する熱応力が半田と
外部接続パッドとの間に繰返し印加されるとニッケルめ
っき層と半田との間で剥離が生じやすく、そのため電子
部品を長期間にわたり正常に作動させることができない
という問題点を有していた。
【0007】そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、電
子装置を外部電気回路基板に実装した後にニッケルめっ
き層上に形成される銅−ニッケル−錫合金層のうち、結
晶粒径が大きい部位から剥離が発生しやすいということ
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明は、かかる上述の問題点に鑑み完成
されたものであり、その目的は、ニッケルめっき層と半
田との間で剥離が発生することがなく、電子部品を長期
間にわたり、正常に作動させることが可能な電子装置の
実装構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子装置の実装
構造は、下面にニッケル層で被覆された外部接続パッド
を有する絶縁基体上に電子部品を搭載して成る電子装置
を、上面に銅から成る電子装置接続パッドを有する外部
電気回路基板上に、これらの外部接続パッドと電子装置
接続パッドとを錫を含有する半田を介して接合すること
により実装するとともにニッケル層と半田との間に銅−
ニッケル−錫合金層が形成されて成る電子装置の実装構
造であって、前記銅−ニッケル−錫合金層は、その結晶
粒径が3μm以下の領域が外部接続パッドの面積の40%
以上あることを特徴とするものである。
【0010】本発明の電子装置の実装構造によれば、電
子装置の外部接続パッドを被覆するニッケルめっき層と
半田との間に形成された銅−ニッケル−錫合金層のう
ち、結晶粒径が3μm以下の領域が外部接続パッドの面
積の40%以上あることから、この結晶粒径が3μm以下
の領域を介してニッケルめっき層と半田とが強固に接合
される。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を添付の図面に基
づき詳細に説明する。図1は、本発明を半導体素子を搭
載した電子装置に適用した場合の実施の形態の一例を示
す断面図であり、1は電子装置、2は外部電気回路基板
である。この外部電気回路基板2上に電子装置1を半田
3を介して実装することにより本発明の電子装置の実装
構造が形成される。
【0012】電子装置1は、主として絶縁基体4とこれ
に搭載された電子部品5と封止部材6とから構成されて
いる。この例では、電子部品5は例えばLSI等の半導
体素子である。また、封止部材6はエポキシ樹脂等の封
止樹脂である。
【0013】絶縁基体4は、例えばガラス繊維を縦横に
織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビスマレイミド
トリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る板状
の芯体7の上下面にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリ
アジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層8をそれぞ
れ複数層ずつ積層して成り、その上面から下面にかけて
は銅箔等から成る複数の配線導体9が形成されている。
【0014】絶縁基体4を構成する芯体7は、厚みが0.
3〜1.5mm程度であり、その上面から下面にかけて直径
が0.2〜1.0mm程度の複数の貫通孔10を有している。そ
して、その上下面および各貫通孔10の内壁には配線導体
9の一部が被着されており、上下面の配線導体9が貫通
孔10を介して電気的に接続されている。
【0015】このような芯体7は、ガラス織物に未硬化
の熱硬化性樹脂を含浸させたシートを熱硬化させた後、
これに上面から下面にかけてドリル加工を施すことによ
り製作される。なお、芯体7上下面の配線導体9は、芯
体7用のシートの上下全面に厚みが5〜50μm程度の銅
箔を貼着しておくとともにこの銅箔をシートの硬化後に
エッチング加工することにより所定のパターンに形成さ
れる。また、貫通孔10内壁の配線導体9は、芯体7に貫
通孔10を設けた後に、この貫通孔10内壁に無電解めっき
法および電解めっき法により厚みが5〜50μm程度の銅
箔を析出させることにより形成される。
【0016】さらに、芯体7は、その貫通孔10の内部に
エポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬
化性樹脂から成る樹脂柱11が充填されている。樹脂柱11
は、貫通孔10を塞ぐことにより貫通孔10の直上および直
下に絶縁層8を形成可能とするためのものであり、未硬
化のペースト状の熱硬化性樹脂を貫通孔10内にスクリー
ン印刷法により充填し、これを熱硬化させた後、その上
下面を略平坦に研磨することにより形成される。そし
て、この樹脂柱11を含む芯体7の上下面に絶縁層8が積
層されている。
【0017】芯体7の上下面に積層された絶縁層8は、
それぞれの厚みが20〜50μm程度であり、各層の上面か
ら下面にかけて直径が30〜100μm程度の複数の貫通孔1
2を有している。これらの絶縁層8は、配線導体9を高
密度に配線するための絶縁間隔を提供するためのもので
あり、最表層を除く絶縁層8にはその表面および貫通孔
12内に配線導体9の一部が被着されている。そして、上
層の配線導体9と下層の配線導体9とを貫通孔12を介し
て電気的に接続することにより高密度配線を立体的に形
成可能としている。なお、最表層の絶縁層8は、ソルダ
ーレジスト層である。このような絶縁層8は、厚みが20
〜50μm程度の未硬化の熱硬化性樹脂のフィルムを芯体
7の上下面に貼着し、これを熱硬化させるとともにレー
ザー加工により貫通孔12を穿孔し、さらにその上に同様
にして次の絶縁層8を順次積み重ねることによって形成
される。なお、各絶縁層8表面および貫通孔12内に被着
された配線導体9は、各絶縁層8を形成する毎に各絶縁
層8の表面および貫通孔12内に5〜50μm程度の厚みの
銅箔を公知のセミアディティブ法やサブトラクティブ法
等のパターン形成法により所定のパターンに被着させる
ことによって形成される。
【0018】絶縁基体4の上面から下面にかけて形成さ
れた配線導体9は、電子部品5の各電極を外部電気回路
基板2に接続するための導電路として機能し、絶縁基体
4の上面に露出している部位が電子部品5の各電極に鉛
−錫合金から成る半田13を介して接続された電子部品接
続パッド14を、絶縁基体4の下面に露出した部位が外部
電気回路基板2に鉛−錫合金から成る半田3を介して接
続された外部接続パッド15を形成している。なお、この
例では電子部品5の各電極は電子部品接続パッド14に半
田13を介して接続されているが、電子部品5の電極は例
えばボンディングワイヤを介して電子部品接続パッド14
に接続されてもよい。その場合、電子部品接続パッド14
は電子部品5が搭載される部位の周囲に配置される。
【0019】そして、絶縁基体4上面の電子部品接続パ
ッド14に電子部品5の各電極を半田13を介して接続した
後、電子部品5をエポキシ樹脂等から成る封止部材6に
より封止することにより電子装置1が完成し、この電子
装置1の外部接続パッド15を半田3を介して外部電気回
路基板2の電子装置接続パッド16に接続することによっ
て電子装置1が外部電気回路基板2に実装される。
【0020】なお、このような電子装置1においては、
半田3を介した外部電気回路基板2への実装を容易なも
のとするために、半田3を外部接続パッド15に予め取着
させておく。そうすることによって電子装置1を外部電
気回路基板2に実装する際に半田3の保持や位置合わせ
などを容易かつ確実に行なうことができる。
【0021】外部接続パッド15に半田3を予め取着させ
るには、まず、図2(a)に要部拡大断面図で示すよう
に、外部接続パッド15の表面に0.5〜10μmの厚みのニ
ッケルめっき層17および0.01〜0.8μmの厚みの金めっ
き層18を被着させるとともに、その上に例えば鉛−錫合
金や銀−錫合金等の錫を含有する直径が0.4〜0.7mm程
度の球状の半田3を接触させる。次に、これらを例えば
窒素ガス雰囲気中で半田3の溶融温度以上の温度に加熱
してリフローさせれば、図2(b)に要部拡大断面図で
示すように、球状の半田3が一旦溶融した後に固化して
半田3が外部接続パッドに取着される。なおこのとき、
ニッケルめっき層17上の金めっき層18は溶融した半田3
中に拡散吸収されて消滅する。また、ニッケルめっき層
17と半田3との間には、ニッケルめっき層17中のニッケ
ルと半田3中の錫とが反応して厚みが0.5〜5μm程度
のニッケル−錫の合金層19が形成される。
【0022】なお、ニッケルめっき層17としては、例え
ばリンを4〜12重量%程度含有する無電解ニッケルめっ
きが好適に使用される。そして、そのようなニッケルめ
っき層17用のめっき液としては、例えば硫酸ニッケル40
g/l、クエン酸ナトリウム24g/l、酢酸ナトリウム
14g/l、次亜リン酸ナトリウム20g/l、塩化アンモ
ニウム5g/lからなる温度が50〜90℃の無電解ニッケ
ルめっきが使用される。また、金めっき層18用のめっき
液としては、例えばシアン化金カリウム5g/l、クエ
ン酸カリウム50g/l、エチレンジアミン4酢酸ナトリ
ウム5g/lから成る温度50〜90℃の無電解金めっき液
が使用される。
【0023】なお、ニッケルめっき層17は、外部接続パ
ッド15が酸化腐蝕するのを防止して外部接続パッド15と
半田3との接合を容易かつ強固なものとするためのもの
であり、その厚みが0.5μm未満では、外部接続パッド1
5を良好に被覆することができずに、外部接続パッド15
の表面に酸化や変色をきたして半田3との接合が弱いも
のとなる傾向にあり、他方、10μmを超えると、ニッケ
ルめっき層17の内部応力によりニッケルめっき層17にク
ラックや剥がれが発生しやすくなる。したがって、ニッ
ケルめっき層17の厚みは0.5〜10μmの範囲が好まし
い。
【0024】また、ニッケルめっき層17がリンを含有す
る無電解ニッケルめっきから成る場合、ニッケルめっき
層17中のリンの含有量が4重量%未満であると、外部接
続パッド15にニッケルめっき層17を被着させる際、ニッ
ケルめっきの析出速度が遅くなり所定の厚みのニッケル
めっき層17を得るために長時間を要するので半導体装置
の生産性が極めて低くなり、他方12重量%を超えると、
ニッケルめっき層17上に金めっき層18を良好に被着させ
ることが困難となる。従って、ニッケルめっき層17中の
リンの含有量は、4〜12重量%の範囲が好ましい。
【0025】さらに、ニッケルめっき層17上に被着させ
る金めっき層18は、ニッケルめっき層17と半田3とを良
好に接合させるためのものであり、その厚みが0.01μ
m未満であると、ニッケルめっき層17と半田3との接合
が弱いものとなる傾向にあり、他方0.8μmを超える
と、半田3中に金が多量に溶け込んでしまい、半田3が
脆化し、電子部品5が作動時に発生する熱等による応力
によってニッケルめっき層17と半田3との間で剥離が発
生しやすくなる。従って、金めっき層18の厚みは0.01〜
0.8μmの範囲が好ましい。
【0026】また、このようなニッケルめっき層17およ
び金めっき層18は、例えば絶縁基体1の電子部品接続パ
ッド14に電子部品5の電極を接続する前に被着させれば
よい。そして、それと同時に電子部品接続パッド14にも
同様にニッケルめっき層および金めっき層を被着させて
もよい。そうすることで電子部品接続パッド14が酸化腐
蝕するのが有効に防止されるとともに電子部品接続パッ
ド14と半田13との接合を容易かつ強固なものとすること
ができる。
【0027】他方、電子装置1が実装された外部電気回
路基板2は、例えば一般的なプリント板であり、ガラス
繊維を縦横に織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビ
スマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸さ
せて成る絶縁板20の上面に銅箔から成る複数の電子装置
接続パッド16が形成されて成る。このような外部電気回
路基板2は常法によって製作される。
【0028】そして、電子装置1を外部電気回路基板2
に実装するには、電子装置1をその外部接続パッド15に
予め取着させた半田3と電子装置接続パッド16とが接す
るようにして外部電気回路基板2上に載置し、これらを
例えば窒素ガス雰囲気中で半田3が溶融する温度以上の
温度に加熱して半田3を溶融させる方法が採用される。
【0029】このとき、図3に要部拡大断面図で示すよ
うに、電子装置1の外部接続パッド15を被覆するニッケ
ル層17と半田3との間に厚みが1〜25μm程度の銅−ニ
ッケル−錫合金層21が形成される。この銅−ニッケル−
錫合金21は、半田3を溶融させた際に、電子装置接続パ
ッド16に含有される銅が半田3中に拡散し、その銅がニ
ッケルめっき層17と半田3との間に形成されていたニッ
ケル−錫合金19と反応することによって形成される。
【0030】そして、本発明の電子装置の実装構造で
は、外部接続パッド15上に形成されたニッケルめっき層
17と半田3との間に形成された銅−ニッケル−錫合金層
21のうち、結晶粒径が3μm以下の領域が外部接続パッ
ド15の面積の40%以上ある。なお、ここでいう外部接続
パッド15の面積とは、絶縁層8から露出してニッケルめ
っき層17により被覆されている領域の面積のことであ
る。このように外部接続パッド15上に形成されたニッケ
ルめっき17と半田3との間に形成された銅−ニッケル−
錫合金層21のうち、結晶粒径が3μm以下の領域が外部
接続パッド15の面積の40%以上あることから、この銅−
ニッケル−錫合金層21における結晶粒径が3μm以下の
領域と半田3とが強固に接合され、その結果、電子部品
5が作動時に発生する熱等による熱応力が繰り返し印加
されたとしても、外部接続パッド15と半田3との間に剥
離が発生することがなく、電子部品5を長期間にわたり
正常かつ安定して作動させることができる。
【0031】このように、外部接続パッド15上に形成さ
れたニッケルめっき層17と半田3との間に形成された銅
−ニッケル−錫合金層21のうち、結晶粒径が3μm以下
の領域の面積を外部接続パッド15の面積の40%以上とす
るには、例えばニッケルめっき層17表面のニッケル結晶
粒界に沿って形成される溝の深さを0.2μm以下とする
ことが有効である。ニッケルめっき層17表面のニッケル
結晶粒界に沿って形成される溝の深さを0.2μm以下と
することによって、このニッケルめっき層17上に半田3
を取着させた際にニッケルめっき層17と半田3との間に
略均一なニッケル−錫合金層19が形成される。そして、
そのような略均一なニッケル−錫合金層19がニッケルめ
っき層17と半田3との間に形成された電子装置1を外部
電気回路基板2に実装すると、外部電気回路基板2の電
子装置接続パッド16から半田3中に拡散した銅がニッケ
ルめっき層17と半田3との間に形成されたニッケル−錫
合金層19との間で反応して銅−ニッケル−錫合金を形成
する際に銅−ニッケル−錫合金の結晶が大きく粒成長す
ることがなく、したがって、ニッケルめっき層17と半田
3との間に形成される銅−ニッケル−錫合金層21のう
ち、結晶粒径が3μm以下の領域を外部接続パッド15の
面積の40%以上とすることができる。また、半導体装置
1を外部電気回路基板2に実装する際に半田3を溶融さ
せる時間および温度も重要である。半導体装置1を外部
電気回路基板2に実装する際に半田3を溶融させる温度
が高すぎたり、溶融時間が長すぎたりすると、ニッケル
めっき層17と半田3との間にあったニッケル−錫合金層
19と電子装置接続パッド16から半田3中に拡散した銅と
の反応が進行してニッケルめっき層17と半田3との間に
形成される銅−ニッケル−錫合金21のうち、結晶粒径が
3μmを超える領域の面積が大きくなってしまう。
【0032】ところで、ニッケルめっき層17表面のニッ
ケル結晶粒界に沿って形成される溝の深さを0.2μm以
下とするには、ニッケルめっき17を施す外部接続パッド
15をニッケルめっき前に100〜200g/lの過硫酸ナトリ
ウムからなる20〜30℃のエッチング液に1〜3分浸漬しエ
ッチングしたり、あるいはニッケルめっき液中に非イオ
ン性の界面活性剤を数ppm添加し、析出するニッケル
めっき層17とめっき液との界面張力を小さなものとした
状態でめっきをすること等により溝の深さを0.2μm以
下とすることができる。
【0033】なお、ニッケルめっき層17と半田3との間
に形成された銅−ニッケル−錫合金層21のうち、結晶粒
径が3μm以下の領域が外部接続パッド15の面積の40%
未満であると、ニッケルめっき層17と半田3とがこの銅
−ニッケル−錫合金層21を介して強固に接合されずに、
電子部品5が作動時に発生する熱等による熱応力が繰り
返し印加されるとニッケルめっき層17と半田3との間で
剥離が発生しやすくなる。したがって、ニッケルめっき
層17と半田3との間に形成された銅−ニッケル−錫合金
層21のうち、結晶粒径が3μm以下の領域の面積は、外
部接続パッド15の面積の40%以上に特定される。
【0034】かくして、本発明の電子装置の実装構造に
よれば、電子部品5を長期間にわたり正常に作動させる
ことができる。
【0035】なお、本発明は、上述の実施の形態の一例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば上述の実
施の形態の一例では、絶縁基体4はガラス織物に熱硬化
性樹脂を含浸させた材料および熱硬化性樹脂から形成さ
れていたが、絶縁基体4は、セラミックス材料等の他の
絶縁材料から形成されていてもよく、また、配線導体8
としては、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属
粉末のメタライズ導体等の他の導電材料を使用すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の電子装置の実装構造によれば、
電子装置の外部接続パッドを被覆するニッケルめっき層
と半田との間に形成された銅−ニッケル−錫合金層のう
ち、結晶粒径が3μm以下の領域が外部接続パッドの面
積の40%以上あることから、この結晶粒径が3μm以下
の領域を介してニッケルめっき層と半田とが強固に接合
され、その結果、電子部品が作動時に発生する熱等によ
る熱応力が繰り返し印加されたとしても外部接続パッド
と半田とが剥離することがなく、電子部品を長期間にわ
たり正常に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子装置の実装構造の実施形態の一例
を示す断面図である。
【図2】(a)および(b)は、図1に示す電子装置1
の外部接続パッド15に半田3を予め取着させる方法を説
明するための要部拡大断面図である。
【図3】図1に示す電子装置の実装構造の要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
1・・・・・電子装置 2・・・・・外部電気回路基板 3・・・・・半田 4・・・・・絶縁基体 5・・・・・電子部品 15・・・・・外部接続パッド 17・・・・・ニッケルめっき層 16・・・・・電子装置接続パッド 21・・・・・銅−ニッケル−錫合金層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面にニッケル層で被覆された外部接続
    パッドを有する絶縁基体上に電子部品を搭載して成る電
    子装置を、上面に銅から成る電子装置接続パッドを有す
    る外部電気回路基板上に、前記外部接続パッドと前記電
    子装置接続パッドとを錫を含有する半田を介して接合す
    ることにより実装するとともに前記ニッケル層と前記半
    田との間に銅−ニッケル−錫合金層が形成されて成る電
    子装置の実装構造であって、前記銅−ニッケル−錫合金
    層は、その結晶粒径が3μm以下の領域が前記外部接続
    パッドの面積の40%以上あることを特徴とする電子装
    置の実装構造。
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