JP2002110235A - 電気化学ディバイス用電解質及びそれを用いた電池 - Google Patents

電気化学ディバイス用電解質及びそれを用いた電池

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JP2002110235A JP2000303437A JP2000303437A JP2002110235A JP 2002110235 A JP2002110235 A JP 2002110235A JP 2000303437 A JP2000303437 A JP 2000303437A JP 2000303437 A JP2000303437 A JP 2000303437A JP 2002110235 A JP2002110235 A JP 2002110235A
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Hiromi Sugimoto
博美 杉本
Makoto Koide
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウム電池、リチウムイオン電池、電気二
重層キャパシタ等の電気化学ディバイス用として利用さ
れる新規の化学構造を有する電解質およびそれを用いた
電池を提供する。 【解決手段】 一般式(1)で示される化学構造式より
なる電気化学ディバイス用電解質であり、該電解質を用
いた電池である。 【化1】 (Mは、遷移金属、周期律表の III族、IV族、またはV
族元素、Aa+は、金属イオン、プロトン、またはオニウ
ムイオンを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム電池、リ
チウムイオン電池、電気二重層キャパシタ等の電気化学
ディバイス用として利用される新規の化学構造を有する
電解質及びそれを用いた電池に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする問題点】近
年の携帯機器の発展に伴い、その電源として電池やキャ
パシタのような電気化学的現象を利用した電気化学ディ
バイスの開発が盛んに行われるようになった。また、電
源以外の電気化学ディバイスとしては、電気化学反応に
より色の変化が起こるエレクトロクロミックディスプレ
イ(ECD)が挙げられる。
【0003】これらの電気化学ディバイスは、一般に一
対の電極とその間を満たすイオン伝導体から構成され
る。このイオン伝導体には溶媒、高分子またはそれらの
混合物中に電解質と呼ばれるカチオン(A+)とアニオ
ン(B-)からなる塩類(AB)を溶解したものが用い
られる。この電解質は、溶解することにより、カチオン
とアニオンに解離して、イオン伝導する。ディバイスに
必要なイオン伝導度を得るためには、この電解質が溶媒
や高分子に十分な量溶解することが必要である。実際に
は、水以外のものを溶媒として用いる場合が多く、この
ような有機溶媒や高分子に十分な溶解度を持つ電解質
は、現状では数種類に限定される。例えば、リチウム電
池用電解質としては、LiClO4、LiPF6、LiB
4 、LiAsF6、LiN(CF3SO22、およびL
iCF3SO3等が用いられる。カチオンの部分は、リチ
ウム電池のリチウムイオンのように、ディバイスにより
決まっているものが多いが、アニオンの部分は、溶解性
が高いという条件を満たせば使用可能である。
【0004】ディバイスの応用範囲が多種多様化してい
る中で、それぞれの用途に対する最適な電解質が探索さ
れているが、現状ではアニオンの種類が少ないため最適
化も限界に達している。また、既存の電解質は種々の問
題を持っており、そのため新規のアニオン部を有する電
解質が要望されている。具体的には、ClO4イオン
は、爆発性、AsF6イオンは、毒性を有するため安全
上の理由で使用できない。LiN(CF3SO22およ
びLiCF3SO3は、電池内のアルミニウムの集電体を
電位がかかった状態で腐食するため使用が困難である。
唯一実用化されているLiPF6も耐熱性、耐加水分解
性などの問題を有する。
【0005】
【問題点を解決するための具体的手段】本発明者らは、
かかる従来技術の問題点に鑑み鋭意検討の結果、新規の
化学構造的な特徴を有する電解質を見出し本発明に到達
したものである。
【0006】すなわち本発明は、一般式(1)で示され
る化学構造式よりなる電気化学ディバイス用電解質で、
【0007】
【化2】
【0008】ただし、Mは、遷移金属、周期律表の III
族、IV族、またはV族元素、Aa+は、金属イオン、プロ
トン、またはオニウムイオン、aは、1〜3、bは、1
〜3、pは、b/a、mは、1〜4、nは、1〜8、q
は、0または1をそれぞれ表し、R1は、C1〜C10のア
ルキレン、C1〜C10のハロゲン化アルキレン、C4〜C
20のアリーレン、またはC4〜C20のハロゲン化アリー
レンで(これらのアルキレン及びアリーレンはその構造
中に置換基、ヘテロ原子を持ってもよく、また、m個存
在するR1はそれぞれが結合してもよい。)、R2は、ハ
ロゲン、C1〜C1 0のアルキル、C1〜C10のハロゲン化
アルキル、C4〜C20のアリール、C4〜C 20のハロゲン
化アリール、またはX33で(これらのアルキル及びア
リールその構造中に置換基、ヘテロ原子を持ってもよ
く、またn個存在するR2はそれぞれが結合して環を形
成してもよい。)、X1、X2、X3は、O、S、または
NR4で、R3、R4は、それぞれ独立で、水素、C1〜C
10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C4
20のアリール、C4〜C20のハロゲン化アリールで
(これらのアルキル及びアリールその構造中に置換基、
ヘテロ原子を持ってもよく、また複数個存在するR3
4はそれぞれが結合して環を形成してもよい。)、さ
らに該電解質を用いた電池を提供するものである。
【0009】なお、本発明で用いるアルキル、ハロゲン
化アルキル、アリール、ハロゲン化アリール、アルキレ
ン、ハロゲン化アルキレン、アリーレン、ハロゲン化ア
リーレンは、分岐や水酸基、エーテル結合等の他の官能
基を持つものも含む。
【0010】以下に、本発明をより詳細に説明する。
【0011】ここで、本発明の一般式(1)で示される
化合物の具体例を次に示す。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】ここで、本発明の一般式(1)で示される
化合物のAa+として、リチウムイオンを挙げているが、
リチウムイオン以外のカチオンとして、例えば、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カ
ルシウムイオン、バリウムイオン、セシウムイオン、銀
イオン、亜鉛イオン、銅イオン、コバルトイオン、鉄イ
オン、ニッケルイオン、マンガンイオン、チタンイオ
ン、鉛イオン、クロムイオン、バナジウムイオン、ルテ
ニウムイオン、イットリウムイオン、ランタノイドイオ
ン、アクチノイドイオン、テトラブチルアンモニウムイ
オン、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラメチル
アンモニウムイオン、トリエチルメチルアンモニウムイ
オン、トリエチルアンモニウムイオン、ピリジニウムイ
オン、イミダゾリウムイオン、プロトン、テトラエチル
ホスホニウムイオン、テトラメチルホスホニウムイオ
ン、テトラフェニルホスホニウムイオン、トリフェニル
スルホニウムイオン、トリエチルスルホニウムイオン、
等が挙げられる。
【0017】電気化学的なディバイス等の用途を考慮し
た場合、リチウムイオン、テトラアルキルアンモニウム
イオン、プロトンが好ましい。Aa+のカチオンの価数a
は、1から3が好ましい。3より大きい場合、結晶格子
エネルギーが大きくなるため、溶媒に溶解することが困
難になる。そのため溶解度を必要とする場合は、1がよ
り好ましい。アニオンの価数bも同様に1から3が好ま
しく、特に、1がより好ましい。カチオンとアニオンの
比を表す定数pは、両者の価数の比b/aで必然的に決
まってくる。
【0018】本発明の電解質は、イオン性金属錯体構造
を採っており、その中心となるMは、遷移金属、周期律
表のIII族、IV族、またはV族元素から選ばれる。好まし
くは、Al、B、V、Ti、Si、Zr、Ge、Sn、
Cu、Y、Zn、Ga、Nb、Ta、Bi、P、As、
Sc、Hf、またはSbのいずれかであり、さらに好ま
しくは、Al、B、またはPである。種々の元素を中心
のMとして利用することは可能であるが、Al、B、
V、Ti、Si、Zr、Ge、Sn、Cu、Y、Zn、
Ga、Nb、Ta、Bi、P、As、Sc、Hf、また
はSbの場合、比較的合成も容易であり、さらにAl、
B、またはPの場合、合成の容易性のほか、低毒性、安
定性、コストとあらゆる面で優れた特性を有する。
【0019】次に、本発明の電解質(イオン性金属錯
体)の特徴となる配位子の部分について説明する。以
下、ここではMに結合している有機または無機の部分を
配位子と呼ぶ。
【0020】一般式(1)中のR1は、C1〜C10のアル
キレン、C1〜C10のハロゲン化アルキレン、C4〜C20
のアリーレン、またはC4〜C20のハロゲン化アリーレ
ンから選ばれるものよりなるが、これらのアルキレン及
びアリーレンはその構造中に置換基、ヘテロ原子を持っ
てもよい。具体的には、アルキレン及びアリーレン上の
水素の代わりにハロゲン、鎖状又は環状のアルキル基、
アリール基、アルケニル基、アルコキシ基、アリーロキ
シ基、スルホニル基、アミノ基、シアノ基、カルボニル
基、アシル基、アミド基、水酸基、また、アルキレン及
びアリーレン上の炭素の代わりに、窒素、イオウ、酸素
が導入された構造等を挙げることができる。さらには、
複数存在するR1はそれぞれが結合してもよく、例え
ば、エチレンジアミン四酢酸のような配位子を挙げるこ
とができる。
【0021】R2は、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、
1〜C10のハロゲン化アルキル、C4〜C20のアリー
ル、C4〜C20のハロゲン化アリール、またはX33
より選ばれるものからなるが、これらもR1と同様にア
ルキル及びアリールその構造中に置換基、ヘテロ原子を
持ってもよく、また複数個存在するR2はそれぞれが結
合して環を形成してもよく、好ましくは電子吸引性の基
がよく、特にフッ素がよい。R2がフッ素の場合、その
強い電子吸引性による電解質の解離度の向上とサイズが
小さくなることによる移動度の向上の効果により、イオ
ン伝導度が非常に高くなる。
【0022】X1、X2、X3は、それぞれ独立でO、
S、またはNR4であり、これらのヘテロ原子を介して
配位子がMに結合する。ここで、O、S、N以外で結合
することは、不可能ではないが合成上非常に煩雑なもの
となる。この化合物の特徴として同一の配位子内にX1
とX2によるMとの結合があるため、これらの配位子が
Mとキレート構造を構成している。このキレートの効果
により、この化合物の耐熱性、化学的安定性、耐加水分
解性が向上している。この配位子中の定数qは、0また
は1であるが、特に、0の場合はこのキレートリングが
五員環になるため、キレート効果が最も強く発揮され安
定性が増すため好ましい。
【0023】R3、R4は、それぞれ独立で、水素、C1
〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、
4〜C20のアリール、C4〜C20のハロゲン化アリール
で、これらのアルキル及びアリールその構造中に置換
基、ヘテロ原子を持ってもよく、また複数個存在するR
3、R4はそれぞれが結合して環を形成してもよい。
【0024】また、ここまでに説明した配位子の数に関
係する定数mおよびnは、中心のMの種類によって決ま
ってくるものであるが、mは、1から4、nは、1から
8が好ましい。
【0025】以上、本発明のイオン性金属錯体からなる
新規な電気化学ディバイス用電解質の説明であるが、さ
らに、詳述すると、本発明による一般式(1)で示され
る化合物は、強力な電子吸引性のカルボニル基(C=O
基)を有することにより、アニオンが安定化され、アニ
オンとカチオンの電荷の分離が容易になる。言い換えれ
ば、アニオンとカチオンが解離しやすい状態となる。こ
れは電気化学ディバイスの電解質として使用する場合、
非常に重要な要素である。電解質と呼ばれる塩類は、無
数に存在するが、大部分は水には溶解・解離してイオン
伝導をする。しかし、水以外の有機溶媒等には溶解すら
しない場合が多い。このような水溶液も電気化学ディバ
イスに使用することは可能であるが、溶媒である水の分
解電位が低く、酸化還元に弱いため、制約が多い。例え
ば、リチウム電池などでは、そのディバイスの電極間の
電位差が3V以上になるため、水は水素と酸素に電気分
解されてしまう。一方、有機溶媒や高分子はその構造に
より、水よりも酸化還元に強いものも多いので、リチウ
ム電池や電気二重層キャパシタといった高電圧を必要と
するディバイスに用いられる。
【0026】本発明の電解質は、上記のようにC=O基
の効果と従来の電解質に比べ、アニオンサイズを大きく
した効果により、有機溶媒に非常に溶解しやすく、しか
も、解離しやすいため、これらの有機溶媒との溶液は、
リチウム電池等のディバイスの優秀なイオン伝導体とし
て使用できる。一般に有機物と金属の錯体は加水分解を
受けやすく、化学的にも不安定なものが多い。また、本
発明の電解質は、キレート構造を有するため、非常に安
定であり、加水分解などを受けにくい。また、化学式
(1)で示される化学構造中にフッ素を有するものは更
にその効果により、イオン伝導度が向上し、耐酸化性等
の化学的安定性もさらに増加しより好ましい。
【0027】さらには、上記化学式(1)の構造を最適
化することにより、従来の電解質では溶解しないような
有機溶媒、例えば、トルエンやヘキサン、また、フロン
のような含フッ素有機溶媒などにも溶解する電解質を得
ることもできる。
【0028】本発明の電解質は、上述したようにリチウ
ム電池、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタと
いった電気化学ディバイスの電解質として用いられる
が、その他の用途として、有機合成反応の触媒やポリマ
ーの重合触媒、オレフィン重合の助触媒等が挙げられ
る。
【0029】また、これらの電解質の合成法は、特に限
定されるものではないが、例えば、次に示した化学式の
化合物の場合、非水溶媒中でLiBF4と2倍モルのリ
チウムアルコキシドを反応させた後、シュウ酸を添加し
て、ホウ素に結合しているアルコキシドをシュウ酸で置
換することにより合成できる。
【0030】
【化7】
【0031】本発明の電解質を用いて電気化学ディバイ
スを構成する場合、その基本構成要素としては、イオン
伝導体、負極、正極、集電体、セパレーターおよび容器
等から成る。
【0032】イオン伝導体としては、電解質と非水系溶
媒又はポリマーの混合物が用いられる。非水系溶媒を用
いれば、一般にこのイオン伝導体は電解液と呼ばれ、ポ
リマーを用いれば、ポリマー固体電解質と呼ばれるもの
になる。ポリマー固体電解質には可塑剤として非水系溶
媒を含有するものも含まれる。ここに挙げられた電解質
としては、本発明の電解質を一種類、又は二種類以上の
混合物で用いる。二種類以上混合する場合は、一種類
は、必ず本発明の電解質が必要であり、その他は、一般
的なリチウム塩類、例えば、LiClO4 、LiPF
6 、LiBF4 、LiCF3SO3 、LiN(CF3
2)2およびLiSbF6 等を使用することもできる。
【0033】非水溶媒としては、本発明の電解質を溶解
できる非プロトン性の溶媒であれば特に限定されるもの
ではなく、例えば、カーボネート類、エステル類、エー
テル類、ラクトン類、ニトリル類、アミド類、スルホン
類等が使用できる。また、単一の溶媒だけでなく、二種
類以上の混合溶媒でもよい。具体例としては、プロピレ
ンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカー
ボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボ
ネート、ジメトキシエタン、アセトニトリル、プロピオ
ニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ニトロメタン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、
およびγ−ブチロラクトン等を挙げられる。
【0034】また、電解質に混合するポリマーとして
は、該化合物を溶解できる非プロトン性のポリマーであ
れば特に限定されるものではない。例えば、ポリエチレ
ンオキシドを主鎖または側鎖に持つポリマー、ポリビニ
リデンフロライドのホモポリマーまたはコポリマー、メ
タクリル酸エステルポリマー、ポリアクリロニトリルな
どが挙げられる。これらのポリマーに可塑剤を加える場
合は、上記の非プロトン性非水溶媒が使用可能である。
これらのイオン伝導体中における本発明の電解質濃度
は、0.1mol/dm3以上、飽和濃度以下、好まし
くは、0.5mol/dm3以上、1.5mol/dm3
以下である。0.1mol/dm3より濃度が低いとイ
オン伝導度が低いため好ましくない。
【0035】負極材料としては、特に限定されないが、
リチウム電池の場合、リチウム金属やリチウムと他の金
属との合金が使用される。また、リチウムイオン電池の
場合、ポリマー、有機物、ピッチ等をを焼成して得られ
たカーボンや天然黒鉛、金属酸化物等のインターカレー
ションと呼ばれる現象を利用した材料が使用される。電
気二重層キャパシタの場合、活性炭、多孔質金属酸化
物、多孔質金属、導電性ポリマー等が用いられる。
【0036】正極材料としては、特に限定されないが、
リチウム電池及びリチウムイオン電池の場合、例えば、
LiCoO2 、LiNiO2 、LiMnO2 、LiMn
2 4 等のリチウム含有酸化物、TiO2 、V25
MoO3 等の酸化物、TiS 2 、FeS等の硫化物、あ
るいはポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリアニ
リン、およびポリピロール等の導電性高分子が使用され
る。電気二重層キャパシタの場合、活性炭、多孔質金属
酸化物、多孔質金属、導電性ポリマー等が用いられる。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はかかる実施例により限定されるものでは
ない。
【0038】実施例1 テトラフルオロホウ酸リチウム(LiBF4)1.37
gを10mlのアセトニトリルに室温で溶解した。次に
リチウムヘキサフルオロイソプロポキシド(LiOCH
(CF32)5.09gをこの溶液にゆっくりと添加し
た。その後、60℃で3時間撹拌して反応させた。この
とき、フッ化リチウムが析出した。こうして得られた反
応液にシュウ酸1.31gを添加して、60℃で1時間
撹拌して反応させた。次にこの反応液をろ過して、フッ
化リチウムを分離し、得られたろ液の溶媒を60℃、1
-1Paの減圧条件で除去し、白色の固体が1.90g
得られた。この固体を100℃、10-1Paの減圧条件
で24時間乾燥することにより、ジフルオロ(オキサラ
ト)ホウ酸リチウム1.90g(収率:91%)を得
た。得られた化合物の組成は元素分析により確認され
た。
【0039】
【化8】
【0040】ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウム
のNMRスペクトルについて以下に示す。19 F−NMR(C66基準、溶媒CD3CN) 10.4ppm(s)11 B−NMR(B(OCH33基準、溶媒CD3CN) −15.7ppm(s)13 C−NMR(溶媒D2O) 164.7ppm
【0041】実施例2 次に、実施例1で得られた電解質をエチレンカーボネー
ト(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合溶
媒(EC:DMC=1:1)に溶解して、濃度1mol
/dm3の電解液を調製した。この電解液について、交
流二極式セルによりイオン伝導度を測定した。その結
果、イオン伝導度は、8.6mS/cmであった。
【0042】また、この電解液をフッ素樹脂製の容器に
入れて、100℃で1ヶ月保存したところ、電解液の変
色等の劣化は観察されなかった。また、この電解液中に
水を添加して、NMRにより観察したところ、全く加水
分解を受けていなかった。
【0043】この電解液を用いてアルミニウム集電体の
腐食試験を実施した。試験用セルは、作用極としてアル
ミニウム、対極及び参照極としてリチウム金属を有する
ビーカー型のものを用いた。作用極を5V(Li/Li
+)に保持したところ、全く電流は流れなかった。試験
後に作用極表面をSEMで観察したが試験前と比べて変
化は認められなかった。
【0044】実施例3 実施例2の電解液を用いて実際に電池の充放電試験を実
施した。試験用セルはは以下のように作製した。正極
は、LiCoO2粉末90重量%、バインダーとしてポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)重量5%、導電材とし
てアセチレンブラック5重量%を混合し、さらにN,N
−ジメチルホルムアミドを添加し、ペースト状にした。
このペーストをアルミニウム箔上に塗布して、乾燥させ
ることにより、試験用正極体とした。負極にはリチウム
金属を使用した。そして、グラスファイバーフィルター
をセパレーターとしてこのセパレータに実施例2の電解
液を浸み込ませてセルを組み立てた。
【0045】次に、以下のような条件で定電流充放電試
験を実施した。充電、放電ともに電流密度0.35mA
/cm2 で行い、充電は、4.2V、放電は、3.0V
(vs.Li/Li+ )まで行った。その結果、初回の
放電容量は、125mAh/gであった。また、20回
充放電を繰り返したが20回目の容量は初回の88%と
いう結果が得られた。
【0046】実施例4 実施例2の電解液を用いて実際に電池の充放電試験を実
施した。試験用セルは以下のように作製した。天然黒鉛
を負極材料としてハーフセルを作製し、充放電試験を行
った。具体的には、天然黒鉛粉末90重量%に、バイン
ダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)10%重
量を混合し、さらにN,N−ジメチルホルムアミドを添
加し、スラリー状にした。このスラリーをニッケルメッ
シュ上に塗布して、150℃で12時間乾燥させること
により、試験用負極体とした。対極にはリチウム金属を
使用した。そして、グラスファイバーフィルターをセパ
レーターとしてこのセパレータに実施例2の電解液を浸
み込ませてハーフセルを組み立てた。次のような条件で
定電流充放電試験を実施した。充電、放電ともに電流密
度0.3mA/cm2 で行い、充電は0.0V、放電は
1.5V(vs.Li/Li+ )まで行った。その結
果、初回の放電容量は、320mAh/gであった。ま
た、20回充放電を繰り返したが20回目の容量は初回
の95%という結果が得られた。
【0047】比較例1 LiPF6をエチレンカーボネート(EC)とジメチル
カーボネート(DMC)の混合溶媒(EC:DMC=
1:1)に溶解して、濃度1mol/dm3の電解液を
調製した。次に、この電解液をフッ素樹脂製の容器に入
れて、100℃で1ヶ月保存して耐熱性試験を行ったと
ころ、電解液は黄色に変色していた。
【0048】また、この耐熱試験前の電解液中に水を添
加して、NMRにより観察したところ、種々の加水分解
生成物が観察された。加水分解生成物としてはフッ化水
素、オキシ塩化リンなどが検出された。
【0049】比較例2 LiN(CF3SO22をエチレンカーボネート(E
C)とジメチルカーボネート(DMC)の混合溶媒(E
C:DMC=1:1)に溶解して、濃度1mol/dm
3の電解液を調製した。次に、この電解液を用いてアル
ミニウム集電体の腐食試験を実施した。試験用セルは作
用極としてアルミニウム、対極及び参照極としてリチウ
ム金属を有するビーカー型のものを用いた。作用極を5
V(Li/Li+)に保持したところ、電流が流れ電流
値は時間と共に上昇した。試験後に作用極表面をSEM
で観察するとアルミニウム表面に激しい孔食が観られ
た。
【0050】
【発明の効果】本発明の電解質は、リチウム電池、リチ
ウムイオン電池、電気二重層キャパシタ等の電気化学デ
ィバイス用として利用される従来の電解質に比べ、耐熱
性、耐加水分解性の高い電解質であり、また該電解質を
用いた電池を可能としたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 幹弘 埼玉県川越市今福中台2805番地 セントラ ル硝子株式会社化学研究所内 (72)発明者 杉本 博美 埼玉県川越市今福中台2805番地 セントラ ル硝子株式会社化学研究所内 (72)発明者 小出 誠 埼玉県川越市今福中台2805番地 セントラ ル硝子株式会社化学研究所内 Fターム(参考) 5G301 CA30 CD01 5H024 AA02 FF15 FF16 FF17 FF18 FF19 5H029 AJ01 AK03 AL06 AM03 AM04 AM05 AM06 AM07 HJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示される化学構造式より
    なる電気化学ディバイス用電解質。 【化1】 Mは、遷移金属、周期律表の III族、IV族、またはV族
    元素、Aa+は、金属イオン、プロトン、またはオニウム
    イオン、aは、1〜3、bは、1〜3、pは、b/a、
    mは、1〜4、nは、1〜8、qは、0または1をそれ
    ぞれ表し、R1は、C1〜C10のアルキレン、C1〜C10
    のハロゲン化アルキレン、C4〜C20のアリーレン、ま
    たはC4〜C20のハロゲン化アリーレン(これらのアル
    キレン及びアリーレンはその構造中に置換基、ヘテロ原
    子を持ってもよく、またm個存在するR1はそれぞれが
    結合してもよい。)、R2は、ハロゲン、C1〜C10のア
    ルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C4〜C20
    アリール、C4〜C20のハロゲン化アリール、またはX3
    3(これらのアルキル及びアリールその構造中に置換
    基、ヘテロ原子を持ってもよく、またn個存在するR2
    はそれぞれが結合して環を形成してもよい。)、X1
    2、X3は、O、S、またはNR4、R3、R4は、それ
    ぞれ独立で、水素、C1〜C10のアルキル、C1〜C10
    ハロゲン化アルキル、C4〜C20のアリール、C4〜C20
    のハロゲン化アリールをそれぞれ示す(これらのアルキ
    ル及びアリールその構造中に置換基、ヘテロ原子を持っ
    てもよく、また複数個存在するR3、R4はそれぞれが結
    合して環を形成してもよい。)。
  2. 【請求項2】 Mが、Al、B、V、Ti、Si、Z
    r、Ge、Sn、Cu、Y、Zn、Ga、Nb、Ta、
    Bi、P、As、Sc、Hf、またはSbのいずれかで
    あることを特徴とする請求項1記載の電気化学ディバイ
    ス用電解質。
  3. 【請求項3】 Aa+が、Liイオン、または4級アルキ
    ルアンモニウムイオンのいずれかであることを特徴とす
    る請求項1記載の電気化学ディバイス用電解質。
  4. 【請求項4】 少なくとも正極、負極、電解液からな
    り、該電解液に請求項1に記載の一般式(1)で示され
    る化学構造式よりなる電解質を含むことを特徴とする電
    池。
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