JP2002260734A - 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 - Google Patents
電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池Info
- Publication number
- JP2002260734A JP2002260734A JP2001060481A JP2001060481A JP2002260734A JP 2002260734 A JP2002260734 A JP 2002260734A JP 2001060481 A JP2001060481 A JP 2001060481A JP 2001060481 A JP2001060481 A JP 2001060481A JP 2002260734 A JP2002260734 A JP 2002260734A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolyte
- ion
- alkyl
- aryl
- electrochemical device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
Landscapes
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Primary Cells (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
重層キャパシタ等の電気化学ディバイス用として利用さ
れる優れたサイクル特性を示す電解質、電解液または固
体電解質、及びそれを用いた電池を提供する。 【解決手段】 一般式(1)、及びAq+(PF6 -)q 、
Aq+(ClO4 -)q 、A q+(BF4 -)q 、Aq+(AsF
6 -)q 、またはAq+(SbF6 -)q で示される化合物を
含む電気化学ディバイス用電解質であり、該電解質を用
いた電解液または固体電解質、及び電池である。 【化1】
Description
チウムイオン電池、電気二重層キャパシタ等の電気化学
ディバイス用として利用される優れたサイクル特性を示
す電解質、電解液または固体電解質、及びそれを用いた
電池に関する。
して電池やキャパシタのような電気化学的現象を利用し
た電気化学ディバイスの開発が盛んに行われるようにな
った。また、電源以外の電気化学ディバイスとしては、
電気化学反応により色の変化が起こるエレクトロクロミ
ックディスプレイ(ECD)が挙げられる。
対の電極とその間を満たすイオン伝導体から構成され
る。このイオン伝導体には、溶媒、高分子またはそれら
の混合物中に電解質と呼ばれるカチオン(A+)とアニ
オン(B-)からなる塩類(AB)を溶解したものが用
いられる。この電解質は溶解することにより、カチオン
とアニオンに解離して、イオン伝導する。ディバイスに
必要なイオン伝導度を得るためには、この電解質が溶媒
や高分子に十分な量溶解することが必要である。実際は
水以外のものを溶媒として用いる場合が多く、このよう
な有機溶媒や高分子に十分な溶解度を持つ電解質は現状
では数種類に限定される。例えば、リチウム電池用電解
質としては、LiClO4、LiPF6、LiBF4 、L
iAsF6、LiN(SO2CF3)2、LiN(SO2C2
F5)2 、LiN(SO2CF3)(SO2C4F9)および
LiCF3SO3のみである。カチオンの部分はリチウム
電池のリチウムイオンのように、ディバイスにより決ま
っているものが多いが、アニオンの部分は溶解性が高い
という条件を満たせば使用可能である。
る中で、それぞれの用途に対する最適な電解質が探索さ
れているが、現状ではアニオンの種類が少ないため最適
化も限界に達している。また、既存の電解質は種々の問
題を持っており、新規のアニオン部を有する電解質が要
望されている。具体的にはClO4イオンは爆発性、A
sF6イオンは毒性を有するため安全上の理由で使用で
きない。唯一実用化されているLiPF6も耐熱性、耐
加水分解性などの問題を有する。また、LiN(CF3
SO2)2、LiN(SO2C2F5)2 、LiN(SO2C
F3)(SO2C4F9)およびLiCF3SO3は安定性が
高く、イオン伝導度も高いため非常に優れた電解質であ
るが、電池内のアルミニウムの集電体を電位がかかった
状態で腐食するため使用が困難である。
かかる従来技術の問題点に鑑み鋭意検討の結果、新規の
化学構造的な特徴を有する電解質と従来の電解質を組み
合わせた系により優れた特性が得られることを見出し本
発明に到達したものである。
る化学構造式よりなる化合物と、A q+(PF6 -)q 、A
q+(ClO4 -)q 、Aq+(BF4 -)q 、Aq+(As
F6 -)q、またはAq+(SbF6 -)q で示される化合物
のうち少なくとも一つよりなる電気化学ディバイス用電
解質で、
オニウムイオン、Mは、遷移金属、周期律表の III族、
IV族、またはV族元素、aは、0〜8、bは、0〜8、
nは、1〜3、qは、1〜3、pは、n/qをそれぞれ
表し、また、Lは、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、
C1〜C10のハロゲン化アルキル、C4〜C20のアリー
ル、C4〜C20のハロゲン化アリール、またはZ3R
6(これらのアルキル、ハロゲン化アルキル、アリール
及びハロゲン化アリールはその構造中に置換基、ヘテロ
原子を持ってもよい。)、Z1は、O、S、NR4、また
はNR4R5 、Z2は、O、S、NR4、またはNR4R
5 、Z3は、O、S、NR4、またはNR4R5 、Z1、Z
2、Z3は、それぞれ独立 で、R1は、C1〜C30のアル
キレン、C1〜C30のハロゲン化アルキレン、C4〜C20
のアリーレン、またはC4〜C20のハロゲン化アリーレ
ン(これらのアルキレン、ハロゲン化アルキレン、アリ
ーレン及びハロゲン化アリーレンはその構造中に置換
基、ヘテロ原子を持ってもよい。)、R2、R3は、それ
ぞれ独立で、H、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、ま
たはC1〜C10のハロゲン化アルキル(これらのアルキ
ル及びハロゲン化アルキルはその構造中に置換基、ヘテ
ロ原子を持ってもよい。)、R4、R5は、それぞれ独立
で、H、C1〜C10のアルキル、またはC4〜C20のアリ
ール、R6は、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロ
ゲン化アルキル、C4〜C20のアリール、C4〜C20のハ
ロゲン化アリール(これらのアルキル、ハロゲン化アル
キル、アリール及びハロゲン化アリールはその構造中に
置換基、ヘテロ原子を持ってもよい。)をそれぞれ表す
電気化学ディバイス用電解質であり、該電解質を非水溶
媒に溶解したものよりなる電気化学ディバイス用電解液
または該電解質をポリマーに溶解したものよりなる電気
化学ディバイス用固体電解質、及び少なくとも正極、負
極、電解液または固体電解質からなり、該電解液または
固体電解質に該電解質を含む電池を提供するものであ
る。
ン、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルキレン、アリ
ール、アリーレン、ハロゲン化アリール、ハロゲン化ア
リーレンは、分岐や水酸基、エーテル結合等の他の官能
基を持つものも含む。
(1)で示される化合物の具体例を次に示す。
ているが、リチウムイオン以外のカチオンとして、例え
ば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウム
イオン、カルシウムイオン、バリウムイオン、セシウム
イオン、銀イオン、亜鉛イオン、銅イオン、コバルトイ
オン、鉄イオン、ニッケルイオン、マンガンイオン、チ
タンイオン、鉛イオン、クロムイオン、バナジウムイオ
ン、ルテニウムイオン、イットリウムイオン、ランタノ
イドイオン、アクチノイドイオン、テトラブチルアンモ
ニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン、テト
ラメチルアンモニウムイオン、トリエチルメチルアンモ
ニウムイオン、トリエチルアンモニウムイオン、ピリジ
ニウムイオン、イミダゾリウムイオン、水素イオン、テ
トラエチルホスホニウムイオン、テトラメチルホスホニ
ウムイオン、テトラフェニルホスホニウムイオン、トリ
フェニルスルホニウムイオン、トリエチルスルホニウム
イオン、等も利用される。
た場合、リチウムイオン、テトラアルキルアンモニウム
イオン、水素イオンが好ましい。Aq+のカチオンの価数
qは、1から3が好ましい。3より大きい場合、結晶格
子エネルギーが大きくなるため、溶媒に溶解することが
困難になるという問題が起こる。そのため溶解度を必要
とする場合は1がより好ましい。同様にアニオンの価数
nも1から3が好ましく、特に1がより好ましい。カチ
オンとアニオンの比を表す定数pは、両者の価数の比n
/qで必然的に決まってくる。
示される電解質は、イオン性金属錯体構造を採ってお
り、その中心となるMは、遷移金属、周期律表のIII
族、IV族、またはV族元素から選ばれる。好ましくは、
Al、B、V、Ti、Si、Zr、Ge、Sn、Cu、
Y、Zn、Ga、Nb、Ta、Bi、P、As、Sc、
Hf、またはSbのいずれかであり、さらに好ましく
は、Al、B、またはPである。種々の元素を中心のM
として利用することは可能であるが、Al、B、V、T
i、Si、Zr、Ge、Sn、Cu、Y、Zn、Ga、
Nb、Ta、Bi、P、As、Sc、Hf、またはSb
の場合、比較的合成も容易であり、さらにAl、B、ま
たはPの場合、合成の容易性のほか、低毒性、安定性、
コストとあらゆる面で優れた特性を有する。
オン性金属錯体)の特徴となる配位子の部分について説
明する。以下、ここではMに結合している有機または無
機の部分を配位子と呼ぶ。
C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C4
〜C20のアリール、C4〜C20のハロゲン化アリール、
またはZ3R6を示すが、好ましくはフッ素、フッ素化ア
ルコキシド、フッ素化アリーロキシドのような電子吸引
性の配位子である。Z1、Z2、Z3は、それぞれ独立
で、O、S、NR4、またはNR4R5であり、これらの
ヘテロ原子を介してMに結合する。ここで、O、S、N
以外で結合することは、不可能ではないが合成上非常に
煩雑なものとなる。この化合物の特徴として同一の配位
子内のZ1、Z2にて中心金属Mと結合しているため、こ
れらの配位子がMとキレート構造を構成している。この
キレートの効果により、この化合物の耐熱性、化学的安
定性、耐加水分解性が向上している。
1〜C30のハロゲン化アルキレン、C4〜C20のアリーレ
ン、またはC4〜C20のハロゲン化アリーレン、R2、R
3は、それぞれ独立で、H、ハロゲン、C1〜C10のアル
キル、またはC1〜C10のフッ素化アルキル、R4、R5
は、それぞれ独立で、H、C1〜C10のアルキル、また
はC4〜C20のアリール、R6はC1〜C10のアルキル、
C1〜C10のハロゲン化アルキル、C4〜C20のアリー
ル、C4〜C20のハロゲン化アリールをそれぞれ表す
が、好ましくR1、R2、R3のうち、少なくとも一つは
ハロゲン化アルキレンまたはハロゲン化アルキルであ
る。ここで挙げられたアルキル、アルキレン、ハロゲン
化アルキル、ハロゲン化アルキレン、アリール、アリー
レン、ハロゲン化アリール、ハロゲン化アリーレンは、
分岐や水酸基、エーテル結合等の他の官能基を持つもの
も含む。R1、R2、R3に電子吸引性のハロゲン化アル
キレンまたはハロゲン化アルキルが存在することによ
り、中心のMの負電荷が分散し、アニオンの電気的安定
性が増すため、非常にイオン解離しやすくなり、溶媒へ
の溶解度やイオン伝導度、触媒活性などが大きくなる。
また、その他の耐熱性、化学的安定性、耐加水分解性も
向上する。また、ここまでに説明した配位子の数に関係
する定数aおよびbは、中心のMの種類によって決まっ
てくるものであるが、aは0から8、bは0から8が好
ましい(ただし、aとbが同時に0となることはな
い。)。
合して使用されるAq+(PF6 -)q、Aq+(ClO4 -)q
、Aq+(BF4 -)q 、Aq+(AsF6 -)q 、Aq+(S
bF 6 -)q について以下に説明する。
のが好ましい。これらの電解質は単独で使用すると、6
0℃以上の高温に於いてアニオンの熱分解が起こりルイ
ス酸を発生してそれが溶媒を分解し、ディバイスの性能
及び寿命を悪化させるするという問題が起こる場合があ
る。また、極微量の水分の混入によりアニオンが加水分
解を受けて酸を発生し、これも同様にディバイスの性能
及び寿命を悪化させる。本発明においては、これらの電
解質と一般式(1)の電解質を混合して使用すること
で、この熱分解及び加水分解を抑制することが可能とな
った。その原理の詳細は明らかではないが、一般式
(1)の電解質との何らかの相互作用により溶液全体の
物性が変化しているものと推測される。
ィバイスのサイクル特性や保存安定性の向上効果を考慮
すると、以下に示す範囲が好ましい。一般式(1)で示
される電解質と、Aq+(PF6 -)q 、Aq+(ClO4 -)
q 、Aq+(BF4 -)q 、Aq+(AsF6 -)q 、またはA
q+(SbF6 -)q から選ばれる電解質のモル比は、1:
99〜99:1、好ましくは20:80〜80:20で
ある。一般式(1)の電解質が1より少ない場合は、分
解の抑制効果が小さいため、サイクル特性、保存安定性
が悪くなるし、また、99より大きい場合は、Aq+(P
F6 -)q 、Aq+(ClO4 -)q 、Aq+(BF4 -)q 、A
q+(AsF6 -)q 、Aq+(SbF6 -)qのイオン伝導性
の高さ、電気化学的安定性が充分に発揮できない。
スを構成する場合、その基本構成要素としては、イオン
伝導体、負極、正極、集電体、セパレーターおよび容器
等から成る。
媒又はポリマーの混合物が用いられる。非水系溶媒を用
いれば、一般にこのイオン伝導体は電解液と呼ばれ、ポ
リマーを用いれば、ポリマー固体電解質と呼ばれるもの
になる。ポリマー固体電解質には可塑剤として非水系溶
媒を含有するものも含まれる。
できる非プロトン性の溶媒であれば特に限定されるもの
ではなく、例えば、カーボネート類、エステル類、エー
テル類、ラクトン類、ニトリル類、アミド類、スルホン
類等が使用できる。また、単一の溶媒だけでなく、二種
類以上の混合溶媒でもよい。具体例としては、プロピレ
ンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカー
ボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボ
ネート、ジメトキシエタン、アセトニトリル、プロピオ
ニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ニトロメタン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、
およびγ−ブチロラクトン等を挙げることができる。
合、一般式(1)のAq+がLiイオンである電解質の場
合は、これらの非水溶媒のうち誘電率が20以上の非プ
ロトン性溶媒と誘電率が10以下の非プロトン性溶媒か
らなる混合溶媒に溶解することにより電解液を調製する
ことが好ましい。特にリチウム塩ではジエチルエーテ
ル、ジメチルカーボネート等の誘電率が10以下の非プ
ロトン性溶媒に対する溶解度が低く単独では十分なイオ
ン伝導度が得られず、また、逆に誘電率20以上の非プ
ロトン性溶媒単独では溶解度は高いもののその粘度も高
いため、イオンが移動しにくくなりやはり十分なイオン
伝導度が得られない。これらを混合すれば、適当な溶解
度と移動度を確保することができ十分なイオン伝導度を
得ることができる。
は、非プロトン性のポリマーであれば特に限定されるも
のではない。例えば、ポリエチレンオキシドを主鎖また
は側鎖に持つポリマー、ポリビニリデンフロライドのホ
モポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸エステルポ
リマー、ポリアクリロニトリルなどが挙げられる。これ
らのポリマーに可塑剤を加える場合は、上記の非プロト
ン性非水溶媒が使用可能である。これらのイオン伝導体
中における本発明の混合電解質濃度は、0.1mol/
dm3以上、飽和濃度以下、好ましくは、0.5mol
/dm3以上、1.5mol/dm3以下である。0.1
mol/dm3より濃度が低いとイオン伝導度が低いた
め好ましくない。
リチウム電池の場合、リチウム金属やリチウムと他の金
属との合金が使用される。また、リチウムイオン電池の
場合、ポリマー、有機物、ピッチ等をを焼成して得られ
たカーボンや天然黒鉛、金属酸化物等のインターカレー
ションと呼ばれる現象を利用した材料が使用される。電
気二重層キャパシタの場合、活性炭、多孔質金属酸化
物、多孔質金属、導電性ポリマー等が用いられる。
リチウム電池及びリチウムイオン電池の場合、例えば、
LiCoO2 、LiNiO2 、LiMnO2 、LiMn
2 O 4 等のリチウム含有酸化物、TiO2 、V2 O5 、
MoO3 等の酸化物、TiS 2 、FeS等の硫化物、あ
るいはポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリアニ
リン、およびポリピロール等の導電性高分子が使用され
る。電気二重層キャパシタの場合、活性炭、多孔質金属
酸化物、多孔質金属、導電性ポリマー等が用いられる。
るが、本発明はかかる実施例により限定されるものでは
ない。
ート50vol%の混合溶媒中に、
01mol/lとLiPF60.99mol/lとを溶
解した電解液を調製し、この電解液を用いてLiCoO
2を正極材料、天然黒鉛を負極材料としてセルを作製
し、実際に電池の充放電試験を実施した。試験用セルは
以下のように作製した。
ーとして5重量部のポリフッ化ビニリデン(PVD
F)、導電材としてアセチレンブラックを5重量部混合
し、さらにN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、ペ
ースト状にした。このペーストをアルミニウム箔上に塗
布して、乾燥させることにより、試験用正極体とした。
また、天然黒鉛粉末90重量部に、バインダーとして1
0重量部のポリフッ化ビニリデン(PVDF)を混合
し、さらにN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、ス
ラリー状にした。このスラリーを銅箔上に塗布して、1
50℃で12時間乾燥させることにより、試験用負極体
とした。そして、ポリエチレン製セパレータに電解液を
浸み込ませてセルを組み立てた。
験を実施した。充電、放電ともに電流密度0.35mA
/cm2 で行い、充電は、4.2V、放電は、3.0V
まで、試験温度は70℃で行った。その結果、500回
充放電を繰り返したが500回目の容量は初回の88%
という結果が得られた。
ート50vol%の混合溶媒中に、
20mol/lとLiPF60.80mol/lとを溶
解した電解液を調製し、この電解液を用いて実施例1と
同様にLiCoO2を正極材料、天然黒鉛を負極材料と
したセルを作製し、以下のような条件で定電流充放電試
験を実施した。充電、放電ともに電流密度0.35mA
/cm2 で行い、充電は、4.2V、放電は、3.0V
(vs.Li/Li+ )まで試験温度は70℃で行っ
た。その結果、500回充放電を繰り返したが500回
目の容量は初回の92%という結果が得られた。
ート50vol%の混合溶媒中に、
05mol/lとLiBF40.95mol/lとを溶
解した電解液を調製し、この電解液を用いて実施例1と
同様にLiCoO2を正極材料、天然黒鉛を負極材料と
したセルを作製し、以下のような条件で定電流充放電試
験を実施した。充電、放電ともに電流密度0.35mA
/cm2 で行い、充電は、4.2V、放電は、3.0V
(vs.Li/Li+ )まで試験温度は70℃で行っ
た。その結果、500回充放電を繰り返したが500回
目の容量は初回の81%という結果が得られた。
ート50vol%の混合溶媒中に、
95mol/lとLiBF40.05mol/lとを溶
解した電解液を調製し、この電解液を用いて実施例1と
同様に作製したLiCoO2極を正極とし、リチウム金
属を負極材料とし、ポリエチレン製セパレータを用いた
セルを組み立て、以下のような条件で定電流充放電試験
を実施した。充電、放電ともに電流密度0.35mA/
cm2 で行い、充電は、4.2V、放電は、3.0V
(vs.Li/Li+ )まで試験温度は70℃で行っ
た。その結果、500回充放電を繰り返したが500回
目の容量は初回の78%という結果が得られた。
部にアセトニトリルを添加して溶液を調整し、この溶液
に実施例1と同様の構造を有するホウ酸リチウム誘導体
を10重量部、LiPF6を10重量部加え、これをガ
ラス上にキャストし、乾燥して溶媒のアセトニトリルを
除去することにより高分子固体電解質膜を作製した。
セパレータの代わりとして用いて実施例1と同様にLi
CoO2を正極材料、天然黒鉛を負極材料としたセルを
作製し、70℃で以下のような条件で定電流充放電試験
を実施した。充電、放電ともに電流密度0.1mA/c
m2 で行い、充電は、4.2V、放電は、3.0V(v
s.Li/Li+ )まで行った。その結果、初回の放電
容量は、120mAh/g(正極の容量)であった。ま
た、500回充放電を繰り返したが500回目の容量は
初回の86%という結果が得られた。
ート50vol%の混合溶媒中に、LiPF6を1.0
mol/l溶解した電解液を調製した。
CoO2を正極材料、天然黒鉛を負極材料としたセルを
作製し、以下のような条件で定電流充放電試験を実施し
た。充電、放電ともに電流密度0.35mA/cm2 で
行い、充電は、4.2V、放電は、3.0V(vs.L
i/Li+ )まで試験温度は70℃で行った。その結
果、500回充放電を繰り返したが500回目の容量は
初回の64%という結果が得られた。
ート50vol%の混合溶媒中に、LiBF4を1.0
mol/l溶解した電解液を調製した。
CoO2を正極材料、天然黒鉛を負極材料としたセルを
作製し、以下のような条件で定電流充放電試験を実施し
た。充電、放電ともに電流密度0.35mA/cm2 で
行い、充電は、4.2V、放電は、3.0V(vs.L
i/Li+ )まで試験温度は70℃で行った。その結
果、500回充放電を繰り返したが500回目の容量は
初回の46%という結果が得られた。
ン電池、電気二重層キャパシタ等の電気化学ディバイス
用として利用される従来の電解質に比べ、優れたサイク
ル特性、保存特性を有する電解質であり、その電解液ま
たは固体電解質並びにこれらを用いた電池を可能とした
ものである。
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式(1)で示される化学構造式より
なる化合物と、Aq+(PF6 -)q 、Aq+(ClO4 -)
q 、Aq+(BF4 -)q 、Aq+(AsF6 -)q 、またはA
q+(SbF6 -)q で示される化合物のうち少なくとも一
つよりなる電気化学ディバイス用電解質。 【化1】 Aq+は、金属イオン、水素イオン、またはオニウムイオ
ン、Mは、遷移金属、周期律表の III族、IV族、または
V族元素、aは、0〜8、bは、0〜8、nは、1〜
3、qは、1〜3、pは、n/qをそれぞれ表し、L
は、ハロゲン、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロ
ゲン化アルキル、C4〜C20のアリール、C4〜C20のハ
ロゲン化アリール、またはZ3R6(これらのアルキル、
ハロゲン化アルキル、アリール及びハロゲン化アリール
はその構造中に置換基、ヘテロ原子を持ってもよ
い。)、Z1は、O、S、NR4、またはNR4R5 、Z2
は、O、S、NR4、またはNR4R5 、Z3は、O、
S、NR4、またはNR4R5 、Z1、Z2、Z3は、それ
ぞれ独立で 、R1は、C1〜C30のアルキレン、C1〜C
30のハロゲン化アルキレン、C4〜C20のアリーレン、
またはC4〜C20のハロゲン化アリーレン(これらのア
ルキレン、ハロゲン化アルキレン、アリーレン及びハロ
ゲン化アリーレンはその構造中に置換基、ヘテロ原子を
持ってもよい。)、R2、R3は、それぞれ独立で、H、
ハロゲン、C1〜C10のアルキル、またはC1〜C10のハ
ロゲン化アルキル(これらのアルキル及びハロゲン化ア
ルキルはその構造中に置換基、ヘテロ原子を持ってもよ
い。)、R4、R5は、それぞれ独立で、H、C1〜C10
のアルキル、またはC4〜C20のアリール、R6は、C1
〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、
C4〜C20のアリール、C4〜C20のハロゲン化アリール
(これらのアルキル、ハロゲン化アルキル、アリール及
びハロゲン化アリールはその構造中に置換基、ヘテロ原
子を持ってもよい。)をそれぞれ表す。 - 【請求項2】 Mが、Al、B、V、Ti、Si、Z
r、Ge、Sn、Cu、Y、Zn、Ga、Nb、Ta、
Bi、P、As、Sc、Hf、またはSbのいずれかで
あることを特徴とする請求項1記載の電気化学ディバイ
ス用電解質。 - 【請求項3】 Aq+が、Liイオン、または4級アンモ
ニウムイオンのいずれかであることを特徴とする請求項
1記載の電気化学ディバイス用電解質。 - 【請求項4】 請求項1記載の電解質を非水溶媒に溶解
したものよりなることを特徴とする電気化学ディバイス
用電解液。 - 【請求項5】 非水溶媒が、誘電率が20以上の非プロ
トン性溶媒と誘電率が10以下の非プロトン性溶媒から
なる混合溶媒であることを特徴とする請求項4記載の電
気化学ディバイス用電解液。 - 【請求項6】 電解質のAq+が、Liイオンであること
を特徴とする請求項4または請求項5記載の電気化学デ
ィバイス用電解液。 - 【請求項7】 請求項1記載の電解質をポリマーに溶解
したものよりなることを特徴とする電気化学ディバイス
用固体電解質。 - 【請求項8】 電解質のAq+が、Liイオンであること
を特徴とする請求項7記載の電気化学ディバイス用固体
電解質。 - 【請求項9】 少なくとも正極、負極、電解液または固
体電解質からなり、該電解液または固体電解質に請求項
1に記載の電解質を含むことを特徴とする電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060481A JP4104294B2 (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060481A JP4104294B2 (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002260734A true JP2002260734A (ja) | 2002-09-13 |
JP4104294B2 JP4104294B2 (ja) | 2008-06-18 |
Family
ID=18919893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001060481A Expired - Fee Related JP4104294B2 (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4104294B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003043102A3 (en) * | 2001-11-09 | 2004-01-22 | Yardney Tech Prod | Non-aqueous electrolytes for lithium electrochemical cells |
WO2007100999A2 (en) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Medtronic, Inc. | Electrochemical cells having an electrolyte with swelling reducing additives |
WO2023187138A1 (en) | 2022-03-31 | 2023-10-05 | Sumitomo Chemical Co., Ltd | Battery |
-
2001
- 2001-03-05 JP JP2001060481A patent/JP4104294B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003043102A3 (en) * | 2001-11-09 | 2004-01-22 | Yardney Tech Prod | Non-aqueous electrolytes for lithium electrochemical cells |
US6852446B2 (en) * | 2001-11-09 | 2005-02-08 | Yardney Technical Products, Inc. | Non-aqueous electrolytes for lithium electrochemical cells |
WO2007100999A2 (en) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Medtronic, Inc. | Electrochemical cells having an electrolyte with swelling reducing additives |
WO2007100999A3 (en) * | 2006-02-28 | 2007-11-15 | Medtronic Inc | Electrochemical cells having an electrolyte with swelling reducing additives |
WO2023187138A1 (en) | 2022-03-31 | 2023-10-05 | Sumitomo Chemical Co., Ltd | Battery |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4104294B2 (ja) | 2008-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3498905B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解質 | |
JP5544748B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、これを用いる電解液および非水電解液電池 | |
US6787267B2 (en) | Electrolyte for electrochemical device | |
JP3463926B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解液 | |
JP2002110235A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質及びそれを用いた電池 | |
JP2004111349A (ja) | 電気化学ディバイスの溶媒分解抑制方法及びそれを用いた電気化学ディバイス | |
JP4020561B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解液 | |
JP4020557B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解液 | |
JP3730855B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP4076738B2 (ja) | リチウム電池及びリチウムイオン電池用電解質、その電解液または固体電解質並びに、リチウム電池またはリチウムイオン電池 | |
JP2001256998A (ja) | 電気化学ディバイス用電解液 | |
JP2003331917A (ja) | 電気化学ディバイス用部材の腐食抑制方法及び電池 | |
JP2004146071A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP4190207B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP3730860B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP3730861B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP2001325989A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液並びに電池 | |
JP2002260734A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP3712358B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP2002260732A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP2002252029A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP2002260733A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP3730856B2 (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP2002063935A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 | |
JP2002260727A (ja) | 電気化学ディバイス用電解質、その電解液または固体電解質並びに電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040701 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060421 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080325 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080325 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |