JP2002107839A - 画像読取方法及び装置 - Google Patents

画像読取方法及び装置

Info

Publication number
JP2002107839A
JP2002107839A JP2001187121A JP2001187121A JP2002107839A JP 2002107839 A JP2002107839 A JP 2002107839A JP 2001187121 A JP2001187121 A JP 2001187121A JP 2001187121 A JP2001187121 A JP 2001187121A JP 2002107839 A JP2002107839 A JP 2002107839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide mount
mount
slide
image
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001187121A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Sakaguchi
恭伸 阪口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001187121A priority Critical patent/JP2002107839A/ja
Priority to EP01118151A priority patent/EP1176797A3/en
Priority to EP04019042A priority patent/EP1475950A1/en
Priority to EP04019041A priority patent/EP1475949A1/en
Publication of JP2002107839A publication Critical patent/JP2002107839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドマウントの画像読取を効率よく行
う。 【解決手段】 移動原稿台36を回収カートリッジ32
に向けて送り、スライドマウント17の画像をプレスキ
ャンする。プレスキャンの終了後に、移動原稿台36を
戻し、その途中で一時停止して、ピント調節手段29で
ピントを調節する。ピント調節の終了後に、移動原稿台
36を再び戻す。移動原稿台36の戻しの完了後に、移
動原稿台36を回収カートリッジ32に向けて送り、フ
ァインスキャンする。プレスキャンデータに基づくファ
インスキャン時の読取条件の演算中にピントを調節する
ので、スライドマウント17の画像読取が効率よく行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドマウント
の画像を読み取る画像読取方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムの画像情報をCCDで読み
取り、デジタル的に加工した後に、印画紙等にプリント
することが行われている。この場合に、フイルム通路に
設けた光透過部から、光源の光を写真フイルムに照射
し、この写真フイルムの透過光をCCDで撮像すること
により、画像情報の読み取りを行っている。
【0003】ところで、写真フイルムから画像を読み取
るための装置及び方法が特開昭49−39429号、特
開昭60−11826号、特開昭61−42638号、
特開平2−309344号、特開平11−8730号、
特開平11−112714号などの各公報で提案されて
いる。
【0004】例えば、特開平11−112714号公報
では、スライドマウントから画像を読み取る画像読取装
置が提案されている。スライドマウントは画像が記録さ
れたコマ単位の写真フイルムとこの写真フイルムの周囲
を挟みこんで保持する枠体とにより構成されている。こ
の画像読取装置では、スライドマウントを1枚づつ画像
読取位置に送り出して前記画像を予備的に読み取るプレ
スキャンを行って、画像の濃度等に応じた読み取り条件
(例えば、画像を照射する光量や、画像を読み取るため
のCCDの電荷蓄積時間など)を演算し決定している。
そして、この決定した読み取り条件で画像を高解像度で
読み取るファインスキャンを行っている。これらプレス
キャン及びファインスキャンでは、スライドマウントを
保持するキャリア本体を定速搬送することにより、スラ
イドマウントの画像が読み取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スライドマ
ウントはメーカーの違い等によって、その厚みが異なっ
ている。このため、写真フイルムの感光乳剤面位置がス
ライドマウントの搬送路から一定位置になることがな
く、画像を読み取る場合に、各スライドマウント毎にオ
ートフォーカスする必要がある。しかしながら、上述し
たように、画像の読み取りは、プレスキャンとファイン
スキャンの2回行っているため、単にオートフォーカス
をその都度行うと、効率のよい読み取りが行えないとい
う問題がある。
【0006】また、上記の画像読取装置では、プレスキ
ャンにより得られたデータに基づき、ファインスキャン
時の読取条件を演算(セットアップ演算)し、これに基
づきファインスキャンを行っている。このため、このセ
ットアップ演算にもある程度の時間を要する。一方、大
量の画像を読み取る必要がある業務用の画像読取装置で
は、セットアップ演算時間を考慮した効率のよい画像読
取が必要になるが、従来のものではこの辺が考慮されて
おらず、効率のよい画像読取が行えないという問題があ
る。
【0007】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、スライドマウントの画像を効率良く読み取ること
ができるようにした画像読取方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像読取方法では、画像が記録され
たコマ単位の写真フイルムとこの写真フイルムの周囲を
挟みこんで保持する枠体とにより構成されたスライドマ
ウントから、スキャナ部及びこのスキャナ部の読取位置
で前記スライドマウントを副走査方向に送るスライドマ
ウント移動部を用いて前記画像を読み取る画像読取方法
において、前記スライドマウント移動部により、前記ス
ライドマウントを一方向に送り前記画像をプレスキャン
するプレスキャン工程と、このプレスキャン工程後に、
スライドマウントを前記一方向とは反対の他方向に送っ
た後に前記スキャナ部のピント調節位置で停止し、ピン
ト合わせを行うピント調節工程と、このピント調節後
に、スライドマウントを前記一方向または他方向に送っ
て画像読取位置にセットした後に、スライドマウントを
前記他方向または一方向に送って前記画像をファインス
キャンするファインスキャン工程とを備えている。な
お、プレスキャンデータに基づくセットアップ演算時間
が比較的短く、且つファインスキャン開始までの時間内
でセットアップ演算が終了する場合には、請求項2記載
の発明のように、先にピント調節を行い、この後にプレ
スキャン、ファインスキャンを行うようにしてもよく、
この場合にも処理能力が低下することなく、画像を読み
取ることができる。
【0009】また、前記スライドマウントを積層して収
納するマウントカートリッジを用いて、スライドマウン
トを1枚づつスキャナ部の読取位置に送り、読み取った
スライドマウントを別のマウントカートリッジを用い
て、このマウントカートリッジに収納し、前記マウント
カートリッジ内に収納されたスライドマウント間に、各
スライドマウントの注文件の区切りを示すソートカード
を挿入することが好ましく、この場合には大量の画像を
効率良く読み取ることができる他に、画像読取後の仕分
け処理などが簡単になる。
【0010】請求項4記載の発明では、画像が記録され
たコマ単位の写真フイルムとこの写真フイルムの周囲を
挟みこんで保持する枠体とにより構成されたスライドマ
ウントから、スキャナ部及びこのスキャナ部の読取位置
でスライドマウントを副走査方向に送るスライドマウン
ト移動部を用いて前記画像を読み取る画像読取装置にお
いて、前記スライドマウント移動部を、前記スライドマ
ウントを保持する原稿台と、この原稿台を前記副走査方
向に送る原稿台送り手段と、前記原稿台へスライドマウ
ントを送り込みセットするスライドマウントセット手段
と、前記原稿台からスライドマウントを排出するスライ
ドマウント排出手段とから構成し、前記スライドマウン
トを収納する複数のマウントカートリッジを設けて、一
方を供給用マウントカートリッジ、他方を回収用マウン
トカートリッジとし、前記スライドマウントが収納され
た供給用マウントカートリッジからスライドマウントを
取り出して、前記スライドマウント移動部に供給するス
ライドマウント供給部と、前記スライドマウント移動部
からのスライドマウントを回収して、前記回収用マウン
トカートリッジへ収納するスライドマウント回収部と、
前記スライドマウント供給部からスライドマウントをス
ライドマウント移動部へ供給した後に、前記原稿台をス
ライドマウント回収部に向けて往復動させて、この往復
動中に前記スキャナ部により画像をスキャンする制御部
とを備えており、多種多様なスライドマウントが混在し
ている場合でも、これらのスライドマウントの画像を確
実に読み取ることができる。
【0011】なお、請求項5記載の発明のように、前記
原稿台をスライドマウント回収部に向けて送って前記画
像をプレスキャンし、このプレスキャン後に、原稿台を
スライドマウント供給部に向けて送って、この送り中で
一時停止して前記スキャナ部のピントを合わせ、このピ
ント合わせ後に原稿台をスライドマウント回収部に向け
て送って前記画像をファインスキャンし、前記ピント合
わせの時間を含む原稿台の戻し時間に前記ファインスキ
ャンのための設定条件を演算するように前記制御部を構
成することにより、プレスキャン後にピント合わせとセ
ットアップ演算とを並行処理することができ、この分だ
け処理時間を短縮することができ、効率のよい画像読取
が可能になる。
【0012】また、請求項6記載の発明のように、前記
原稿台をスライドマウント回収部に向けて送って、この
送り中で一時停止して前記スキャナ部のピントを合わ
せ、このピント合わせ後に原稿台をスライドマウント供
給部に向けて送って前記画像をプレスキャンし、このプ
レスキャン後に、原稿台をスライドマウント供給部に向
けて送って前記画像をファインスキャンするように前記
制御部を構成してもよく、この場合には、プレスキャン
前にピント合わせが行われるため、プレスキャンデータ
をセットアップ演算処理の他に例えばインデックス用画
像データとして用いることができるようになる。
【0013】また、請求項7記載の発明のように、前記
原稿台をスライドマウント回収部に向けて送って、前記
スキャナ部のピント調節位置で停止させ前記スキャナ部
のピントを合わせ、このピント合わせ後に原稿台をスラ
イドマウント供給部に向けて画像読取位置に戻した後に
原稿台をスライドマウント回収部に向けて送って前記画
像をプレスキャンし、このプレスキャン後に、原稿台を
スライドマウント供給部に向けて送って画像読取位置に
戻した後に、原稿台をスライドマウント回収部に向けて
送って前記画像をファインスキャンするように、前記制
御部を構成してもよい。
【0014】さらに、請求項8記載の発明のように、前
記スライドマウントを前記スライドマウント供給部から
受け取る受取位置と、前記スライドマウントを前記スラ
イドマウント回収部へ受け渡す受渡位置との間で、前記
原稿台を前記原稿台送り手段により移動させ、前記スラ
イドマウントセット手段は、前記原稿台が前記受取位置
にセットされたときに、スライドマウント供給部から駆
動を受けて、スライドマウントを原稿台へ送り込み、前
記スライドマウント排出手段は、前記原稿台が前記受渡
位置にセットされたときに、スライドマウント回収部か
ら駆動を受けて、スライドマウントを原稿台から排出す
ることが好ましい。
【0015】前記スライドマウント供給部は、前記供給
用マウントカートリッジを縦置きとして、このマウント
カートリッジ内に複数のスライドマウントを積み重ねて
収納し、この収納したスライドマウントの内の最下部の
スライドマウントを積み重ね方向と直交する方向に押し
出すマウント取出し手段と、このマウント取出し手段か
ら押し出されたスライドマウントを前記スライドマウン
ト移動部へ送り込むスライドマウント供給手段とを備え
ていることが好ましい。また、前記スライドマウント回
収部は、前記回収用マウントカートリッジを縦置きとし
て、このマウントカートリッジ内に複数のスライドマウ
ントを積み重ねて収納し、この収納は、最下部のスライ
ドマウントの下方に次のスライドマウントを積み重ね方
向と直交する方向に押し込んで行うマウント回収手段
と、このマウント回収手段へ前記スライドマウント移動
部からスライドマウントを送り込むスライドマウント回
収用送り込み手段とを備えていることが好ましい。
【0016】さらに、前記制御部は、各スライドマウン
トの注文件の区切りを示すソートカード検出部を備え、
ソートカードを検出したときには、前記スライドマウン
ト移動部でこのソートカードを通過させることが好まし
い。また、前記制御部は、ソートカードを検出した後の
最初のスライドマウントに対してのみピント調節を行
い、以下次のソートカードが検出されるまでのスライド
マウントに対して、同一ピント位置でプレスキャン及び
ファインスキャンを行うことが好ましい。また、前記制
御部は、ソートカードを検出した後の最初のスライドマ
ウントに対してのみピント調節を行い、以下次のソート
カードが検出されるまでのスライドマウントに対して、
同一ピント位置でファインスキャンのみを行ってもよ
い。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明を実施したデジタル
ラボシステムの概略構成図である。デジタルラボシステ
ム10は、ラインCCDスキャナ11、画像処理装置1
2からなる入力装置13と、レーザープリンタ部14及
びプロセサ部15からなる出力装置16とを含んで構成
されている。
【0018】ラインCCDスキャナ11は、写真フイル
ムに記録されている画像をラインCCDで読み取る。読
取対象フイルムは、例えば135サイズの写真フイル
ム、IX240タイプの写真フイルムの他に、110サ
イズ、120や220サイズ(ブローニサイズ)等の各
種写真フイルムであり、ネガフイルムの他にリバーサル
フイルムも読み取ることができる。また、リバーサルフ
イルムでは、後に詳しく説明するように、スライドマウ
ント17に固定した1画像単位の写真フイルム17aも
読み取ることができる。これらの写真フイルム17aの
読取には、専用のフイルムキャリア18が用いられる。
【0019】画像処理装置12は、読み取った画像デー
タに対して各種の補正等の画像処理を行い、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部14に出力する。画像処
理としては、グレイバランス調整、階調補正、および濃
度(明るさ)調整、マトリクス(MTX)による撮影光
源種補正や画像の彩度調整(色調整)がある。この他
に、必要に応じて、電子変倍処理、覆い焼き処理(濃度
ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、シャープネス(鮮
鋭化)処理等が行われる。これらの処理は、ローパスフ
ィルタ、加算器、LUT、MTX等を用い、または、こ
れらを適宜組み合わせて行う平均化処理や補間演算等に
より実施される。
【0020】また、画像処理装置12は、画像処理済み
の画像データを画像ファイルとして外部装置19に出力
する。例えば、メモリカードやCDROM等の記憶媒体
19aに出力したり、通信回線を介して他の情報処理機
器19bに送信したりする。
【0021】レーザプリンタ部14は、R,G,Bのレ
ーザ光源及び変調部を備えている。そして、変調部によ
り記録用画像データに基づきレーザ光源からの各レーザ
を変調し、この変調したレーザにより印画紙を走査露光
して、画像を印画紙に記録する。プロセサ部15は、走
査露光済みの印画紙に対して発色現像、漂白定着、水
洗、乾燥の各処理を行い、現像処理する。
【0022】図2は、ラインCCDスキャナ11の光学
系の概略構成を示している。この光学系は、メタルハラ
イドランプやハロゲンランプ等からなる光源20を備え
ている。光源20はリフレクタ21にその焦点位置で配
置されている。リフレクタ21は赤外光(IR)を透過
する材料により構成されており、その反射面が放物面状
に形成されている。光源20からの光はリフレクタ21
により反射され、スライドマウント17に向けて照射さ
れる。なお、光源20としてはLED等を用いてもよ
い。
【0023】光源20の光射出側には、IRカットフィ
ルタ22、光量調整絞り板23、バランスフィルタ2
4、光拡散ボックス25、拡散板25aが光軸Lに沿っ
て順に配置されている。光量調整絞り板23は光軸Lへ
の挿入位置が可変とされており、これにより光量が調整
される。また、バランスフィルタ24は色温度調整のた
めに、ネガフイルム用フィルタ24aとリバーサルフイ
ルム用フィルタ24bとが設けられており、これらのひ
とつが選択的に光軸Lに挿入される。
【0024】結像レンズユニット26及びイメージセン
サ27は、スライドマウント17を挟んで光源20と反
対側に、光軸Lに沿って順に配置されている。結像レン
ズユニット26は、スライドマウント17の写真フイル
ム17aに記録された画像をイメージセンサ27の受光
面に結像させる。図2では結像レンズユニット26は単
一のレンズのみを示しているが、この結像レンズユニッ
ト26は複数枚のズームレンズなどであってもよい。ま
た、結像レンズユニット26はレンズモータ28により
光軸Lに沿って微動可能に構成されており、これにより
ピント調節が行われる。
【0025】イメージセンサ27は、R,G,BのCC
Dセル列をスライドマウント17の送り方向に並べて構
成されている。各CCDセル列は、CCDセルをスライ
ドマウント17の送り方向と直角な方向にライン状に並
べて構成されている。これにより、CCDセルの配列方
向にフイルム画像の読み取りの主走査がなされる。ま
た、スライドマウント17が送られることによりフイル
ム画像読み取りの副走査がなされる。なお、イメージセ
ンサ27には、3本のCCDセル列がスライドマウント
17の送り方向に沿って所定のピッチで順に配置されて
いるので、同一の画素におけるR,G,Bの各成分色の
検出タイミングには時間差が生じる。このため、本実施
形態では、各成分色毎に異なる遅延時間で測光信号の検
出タイミングを遅延しており、これにより同一の画素の
R,G,Bの測光信号がラインCCDから同時に出力さ
れる。ラインCCDからの出力信号は画像処理装置12
に送られる。
【0026】ピント調節手段29は、イメージセンサ2
7、画像処理装置12、ドライバ30、レンズモータ2
8から構成されており、画像処理装置12からの画像デ
ータに基づきレンズモータ28を介して結像レンズユニ
ット26のピント調節を行う。
【0027】図3にフイルムキャリア18の外観を示
す。フイルムキャリア18はキャリア本体18aと、こ
れにセットされる供給用マウントカートリッジ31(以
下単に供給カートリッジという)及び回収用マウントカ
ートリッジ32(以下単に回収カートリッジという)と
から構成されている。キャリア本体18aには、駆動カ
バー33が設けられ、駆動カバー33内にはモータやク
ラッチ機構等が収納されている。また、詳しくは図示し
ないが、キャリア本体18aには、操作パネルが設けら
れており、この操作パネル中の読取開始キーを操作する
ことにより、スライドマウント17の画像が読み取られ
る。スライドマウント17は周知のように、写真フイル
ム17aとこれを挟持固定する枠体17bとから構成さ
れており、枠体17bには写真フイルム17aに記録さ
れた画像を露呈する窓17cが形成されている。
【0028】供給カートリッジ31及び回収カートリッ
ジ32は、カートリッジ本体31a,32aと蓋31
b,32bとにより角筒状に構成されており、同一品と
されている。カートリッジ本体31a,32aは、透明
な合成樹脂により溝形に形成されており、この溝内に積
み重ねられたスライドマウント17及びソートカード3
4が収納される。蓋31b,32bは、ヒンジ部31
c,32cを介してカートリッジ本体31a,32aの
上部に取り付けられており、開放位置と閉じ位置との間
で変位する。開放位置では、カートリッジ本体31a,
32aの側部開口及び上部開口が開放され、スライドマ
ウント17の装填が行える。また、閉じ位置では、カー
トリッジ本体31a,32aと蓋31b,32bとによ
り角筒状となる。
【0029】したがって、一方をキャリア本体18aの
供給口にセットすることで供給カートリッジ31とし、
他方をキャリア本体18aの回収口にセットすることで
回収カートリッジ32とする。この供給カートリッジ3
1及び回収カートリッジ32内には、スライドマウント
17及びソートカード34が、その厚みによって異なる
が、50〜70枚程度積層して収納される。図4に示す
ように、カートリッジ31,32の底部には、スライド
マウント17及びソートカード34の出入り口と、後に
説明する送出爪43aや引き込みローラ69が入り込む
開口が形成されている。
【0030】ソートカード34は、スライドマウント1
7を各注文毎に1まとまりとして区切るために用いられ
る。ソートカード34は、スライドマウント17と同じ
形状及びサイズで構成されており、スライドマウント1
7との識別が容易に可能なように、スライドマウント1
7とは異なる色で形成されている。そして、ソートカー
ド34とスライドマウント17とをセンサにより識別可
能なように、ソートカード34には矩形状の識別孔34
aが貫通して形成されている。この識別孔34aは、ソ
ートカード34の表裏や前後の向きに関係なく常にセン
サにより同一位置として検出が可能なように、各辺に近
接した位置で各辺の中央部に形成されている。
【0031】図4はフイルムキャリア18の内部構造を
示す概略正面図、図5は同じく概略平面図である。キャ
リア本体18a内には、供給装置35、移動原稿台3
6、回収装置37、コントローラ38が設けられてい
る。移動原稿台36は、ラインCCDスキャナ11の読
取光軸Lに直交する図中左右方向で移動自在に設けられ
ており、移動原稿台36が図中左右方向に往復動するこ
とで、ラインCCDスキャナ11によりスライドマウン
ト17の画像を読み取る。
【0032】供給装置35は、移動原稿台36へ供給カ
ートリッジ31から1枚ずつスライドマウント17を供
給するもので、供給カートリッジ装填部31d、マウン
ト分離送出部39、マウント供給搬送部40から構成さ
れている。回収装置37は、移動原稿台36から回収カ
ートリッジ32へスライドマウント17を回収するもの
で、回収カートリッジ装填部32d、マウント回収搬送
部41、マウント引き込み部42から構成されている。
【0033】マウント分離送出部39は、送出台43を
備えている。送出台43は、図5に示すように、クラッ
チ44を介して供給モータ45に接続されている。そし
て、クラッチ44が接続されたときに、供給モータ45
の回転により図示しないカムを1回転させることによ
り、送出台43が図中左右方向で1往復動する。この送
出台43には、2個の送出爪43aが設けられている。
この送出爪43aは送出台43からスライドマウント1
7の厚み程度突出して形成されており、スライドマウン
ト17の一端部に係止する。したがって、送出台43が
1往復動すると、送出爪43aがスライドマウント17
に係止して、これをマウント供給搬送部40へ送り出
す。クラッチ44及び供給モータ45はドライバ46を
介して、コントローラ38により制御される。
【0034】マウント供給搬送部40は、ベース47
と、このベース47に組み込まれた3組の搬送ローラ対
48とから構成されている。搬送ローラ対48は、駆動
ローラ48aと押さえローラ48bとから構成されてお
り、スライドマウント17の両側縁に接触して回転する
ように、回転軸が鉛直方向に配置されている。駆動ロー
ラ48aは図示しないタイミングベルトを介して供給モ
ータ45の回転が伝達されて図中時計方向に回転する。
押さえローラ48bはコイルバネ49により駆動ローラ
48a側に付勢される。これにより、スライドマウント
17はその送り方向とは直角な方向から両端が狭持され
て移動原稿台36に向かって送られる。また、ベース4
7のスライドマウント17の送り出し側端部には、連動
ギヤ50が鉛直方向で配置されている。
【0035】マウント供給搬送部40には第一センサ5
1が設けられている。この第一センサ51は、マウント
分離送出部39から送られてきたスライドマウント17
の先端及びソートカード34の識別孔34aを検出する
ためのものであり、この第一センサ51の出力信号はコ
ントローラ38に送られる。
【0036】移動原稿台36は、原稿台本体36aと、
原稿台送り機構52と、マウント搬送部53と、マウン
ト位置決め部54とから構成されている。原稿台本体3
6aは、キャリア本体18a内で図中左右に移動自在に
取り付けられており、その一端部には原稿台送り機構5
2の送りネジ棒52aがナット部52bを介して回動自
在に取り付けられている。
【0037】原稿台送り機構52は、送りネジ棒52a
の回転運動を原稿台本体36aの平行移動に変換するも
のであり、送りネジ棒52aと、雌ねじを有するナット
部52bとから構成されている。送りネジ棒52aは、
スキャンモータ55により回転駆動される。スキャンモ
ータ55はドライバ56を介してコントローラ38によ
り回転制御される。これにより、原稿台本体36aは、
マウント供給搬送部40に近接しスライドマウント17
を受け取る受取位置と、マウント回収搬送部41に近接
しスライドマウント17を排出する排出位置との間で移
動する。
【0038】本実施形態では、図9(A)に示すよう
に、原稿台本体36aが回収カートリッジ32に向けて
移動する第1の排出方向(矢印A1)への送りで、スラ
イドマウント17の画像をプレスキャンし、次の第2の
排出方向への送りでファインスキャンしている。また、
プレスキャンとファインスキャンとの間で原稿台本体3
6aを排出方向とは逆の戻し方向(矢印A2)へ送って
戻す際で、読取光軸Lにスライドマウント17の画像中
央部が位置したときに、この送りを停止している。そし
て、この位置で結像レンズユニット26のピントを調節
する。
【0039】また、プレスキャンとファインスキャンと
の間の戻し方向への送り中に、図10に示すように、プ
レスキャンデータに基づき、ファインスキャン時の読取
条件をセットアップ演算により決定する。さらに、フイ
ルム検定処理が行われる場合には、このセットアップ演
算に続いて、セットアップ演算結果による仕上がり画像
をシミュレート表示したポジ画像が画像処理装置12の
ディスプレイに表示される。オペレータはこの表示画像
を観察して濃度や色の補正データを入力する。このよう
に、ピント調節工程の時間を利用してセットアップ演算
や、セットアップ演算後のシミュレート画像の表示処理
や検定処理を並行して行うことで、処理能力が要求され
る場合に効率的な処理が可能になる。
【0040】なお、セットアップ演算結果によるシミュ
レート画像の表示や、このシミュレート画像の観察結果
による補正データの入力工程(検定工程)などは、選択
により省略してもよい。例えば、シミュレート画像の表
示もせずに検定も行わないモードや、シミュレート画像
の表示のみを行い検定データは受け付けないモードや、
シミュレート画像を表示し、検定キーの押し下げ待機状
態になり検定データの入力を待つモードなどをコントロ
ーラ38に設け、これらを選択可能にする。
【0041】更に、コントローラ38は、スキャンモー
タ55の正逆転制御の他に、回転速度を制御する。この
速度制御では、プレスキャン時はVp、原稿台本体36
aの戻し時にはVm、ファインスキャン時にはVfと
し、Vf<Vp<Vmとしてあり、効率のよい原稿台本
体36aの移動を行っている。
【0042】原稿台本体36aには、マウント搬送部5
3とマウント位置決め部54とが配置されている。マウ
ント搬送部53は、2組の搬送ローラ対57から構成さ
れており、マウント供給搬送部40と同じように、原稿
台本体36aに鉛直方向で取り付けられた駆動ローラ5
7aと押さえローラ57bとから構成されている。押さ
えローラ57bは、コイルバネ58により駆動ローラ5
7aへ向けて付勢されており、駆動ローラ57aととも
にスライドマウント17を挟持して搬送する。駆動ロー
ラ57aは、原稿台本体36aの左右の端縁部に設けた
従動ギヤ59から駆動を受けるように構成されている。
マウント入り口側の従動ギヤ59は、原稿台本体36a
がスライドマウント17の受取位置にあるときに、前述
したマウント供給搬送部40の連動ギヤ50とかみ合っ
て、供給モータ45の駆動を駆動ローラ57aに伝達す
る。これにより、原稿台本体36aはマウント供給搬送
部40からスライドマウント17を受け取る。また、マ
ウント出口側の従動ギヤ59は、原稿台本体36aがス
ライドマウント17の排出位置にあるときに、後に説明
するマウント回収搬送部41の連動ギヤ60とかみ合っ
て回収モータ61の駆動を駆動ローラ57aに伝達す
る。これにより、原稿台本体36aはスライドマウント
17をマウント回収搬送部41へ排出する。
【0043】マウント位置決め部54は、原稿台本体3
6aへスライドマウント17を位置決めするためのもの
であり、位置決め突起63と保持突起64とから構成さ
れている。位置決め突起63及び保持突起64は原稿台
本体36aの上面からスライドマウント17の厚み寸法
程度突出する突出位置と原稿台本体36aの上面から退
避する退避位置との間で移動自在に設けられている。位
置決め突起63及び保持突起64は突出位置に向けてバ
ネ付勢されており、位置決め突起63は突出位置にある
ときにはスライドマウント17の移動を規制して、スラ
イドマウント17を原稿台本体36a上で位置決めす
る。また、保持突起64が突出位置にあるときには、位
置決め突起63とともにスライドマウント17を狭持す
る。これにより、スライドマウント17の原稿台本体3
6a上での位置ずれが防止される。
【0044】位置決め突起63は、後に説明するよう
に、原稿台本体36aがスライドマウント17の排出位
置に移動したときに、キャリア本体18a側の係合部材
に当接することで回転し、突出位置から退避位置にされ
る。これにより、原稿台本体36aのスライドマウント
17は、位置決め突起63による係止が解除され、移動
原稿台36から排出可能になる。
【0045】保持突起64は、原稿台本体36aへスラ
イドマウント17が受け渡されるときには、スライドマ
ウント17の挿入にしたがい下方に押されて退避位置に
される。また、スライドマウント17が移動原稿台36
に完全に乗り移り、位置決め突起63に係止すると、ス
ライドマウント17の押動が無くなるため、保持突起6
4は退避位置から突出位置にされる。これにより、スラ
イドマウント17は位置決め突起63と保持突起64と
により挟持固定される。
【0046】原稿台本体36a上には第二センサ65が
設けられている。第二センサ65はスライドマウント1
7の位置決め突起63による位置決め完了を検出する。
この検出信号はコントローラ38に送出され、コントロ
ーラ38は第二センサ65からの検出信号に基づいて、
供給モータ45及びスキャンモータ55を制御する。
【0047】マウント回収搬送部41は、マウント供給
搬送部40とほぼ同様に構成されており、ベース66
と、このベース66に組み込まれた3組の搬送ローラ対
62とから構成されている。搬送ローラ対62は、駆動
ローラ62aと押さえローラ62bとから構成されてお
り、スライドマウント17の両側縁に接触して回転する
ように、鉛直方向に配置されている。駆動ローラ62a
は回収モータ61により駆動され、スライドマウント1
7を引き込むように回転する。押さえローラ62bは、
コイルバネ67により駆動ローラ62aへ向けて付勢さ
れており、駆動ローラ62aとともにスライドマウント
17を挟持して搬送する。回収モータ61はドライバ6
8を介してコントローラ38により回転制御される。
【0048】マウント回収搬送部41からのスライドマ
ウント17は、回収カートリッジ装填部32dに送られ
る。回収カートリッジ装填部32dは、回収カートリッ
ジ32の下部が嵌まり込む形状で形成されている。ま
た、各カートリッジ装填部31d,32dには図示しな
いクリック係止機構が設けられている。クリック係止機
構は、各カートリッジ31,32がキャリア本体18a
から簡単に抜け出ることがないようにこれを係止する。
【0049】回収カートリッジ装填部32dにはマウン
ト引き込み部42が設けられている。マウント引き込み
部42は引き込みローラ69から構成されている。引き
込みローラ69は、回収モータ61により回転駆動さ
れ、マウント回収搬送部41から送られてきたスライド
マウント17の下面に接触して回転し、スライドマウン
ト17を回収カートリッジ32内に引き込む。
【0050】コントローラ38は、操作パネルからの各
種操作信号の入力や各種センサからの信号に基づき各部
を制御して、供給カートリッジ31内のスライドマウン
ト17またはソートカード34を1枚ずつ積み重ねた順
に引き出して、各スライドマウント17の画像を読み取
る。そして、読み取り終了後のスライドマウント17を
回収カートリッジ32内に収納する。
【0051】図6、図7はコントローラ38における処
理手順を示すフローチャートであり、図8はタイミング
チャートである。以下、図6、図7、図8を参照して、
本実施形態の作用を説明する。先ず、複数のスライドマ
ウント17を各プリント注文毎にソートカード34で仕
切りながら、供給カートリッジ31に積層して収納す
る。次に、この供給カートリッジ31をキャリア本体1
8aの供給口に、空のカートリッジ32を回収口にセッ
トする。
【0052】操作パネルの読取開始キーを操作すると、
先ずクラッチ44がオンにされた後に、供給モータ45
がオンにされる。これにより、供給カートリッジ31の
最下層のスライドマウント17が送出台43の送り爪4
3aに係止され、マウント供給搬送部40に送られる。
マウント供給搬送部40の搬送ローラ対48は供給モー
タ45により回転駆動されており、スライドマウント1
7が搬送ローラ対48で挟持され、移動原稿台36に送
り込まれる。移動原稿台36は初期位置では受取位置に
セットされており、連動ギヤ50及び従動ギヤ59を介
して供給モータ45の駆動が移動原稿台36のマウント
搬送部53に伝達される。これにより、スライドマウン
ト17は移動原稿台36へ搬送される。
【0053】移動原稿台36には位置決め突起63及び
保持突起64が突出しているが、スライドマウント17
の搬送に伴いスライドマウント17により保持突起64
は下方へ押されて退避位置にされるので、スライドマウ
ント17は円滑に移動原稿台36へ送り込まれる。そし
て、スライドマウント17の先端部が位置決め突起63
に係止すると、スライドマウント17の保持突起64の
下方への押動が無くなり、保持突起64は上方に突出し
て、位置決め突起63との間でスライドマウント17を
挟持固定する。また、スライドマウント17が位置決め
突起63に係止すると第二センサ65がオンになり、移
動原稿台36へのフイルムセット終了が検出されて、供
給モータ61がオフにされる。
【0054】このスライドマウント17の移動原稿台3
6への移送中に、第一センサ51の出力信号に基づき、
通過中のものがスライドマウント17かソートカード3
4かが判定される。ソートカード34の場合には第一セ
ンサ51で識別孔34aが検出されるため、ソートカー
ド34と判定される。この場合には、図9(B)に示す
ように、スキャンモータ55が高速で正転し、移動原稿
台36を受取位置P1から排出位置P5へ送り速度Vm
で移動する。また、回収モータ61が一定時間だけオン
にされる。排出位置P5では、係合部材によって位置決
め突起63が退避位置にセットされる。なお、P2は画
像読取第1位置(開始位置)、P4は画像読取第2位置
(終了位置)をそれぞれ示している。また、P3はピン
ト調節位置を示している。P2,P4は後に説明する図
11〜図13のように、画像読取範囲に対して読取方向
が変わる場合には、P4が画像読取開始位置になり、P
2が画像読取終了位置になることもある。
【0055】また、マウント搬送部53へ連動ギヤ6
0、従動ギヤ59を介して回収モータ61の駆動が伝達
され、マウント搬送部53が回転して、ソートカード3
4をマウント回収搬送部41へ送り出す。マウント回収
搬送部41は、移動原稿台36からのソートカード34
を回収カートリッジ32へ送り込む。回収カートリッジ
32では、引き込みローラ69によりソートカード34
が引き込まれ、回収カートリッジ32内に回収される。
移動原稿台36からのソートカード34の排出が第二セ
ンサ65の信号から検出されると、スキャンモータ55
が高速で逆転し、移動原稿台36を受取位置P1に送り
速度Vmで戻す。なお、スキャンモータ55が逆転して
いる間は、供給モータ45は一時停止され、移動原稿台
36が受取位置P1へセットされると再び、供給モータ
45が回転する。
【0056】第一センサ51の検出信号から識別孔34
aが検出されない場合には、スライドマウント17であ
ると判定され、スライドマウント17の写真フイルム1
7aの画像がラインCCDスキャナ11により読み取ら
れる。先ず、スキャンモータ55が中速で正転され、こ
の移動原稿台36の送りに同期してラインCCDスキャ
ナ11により、写真フイルム17aの画像が送り速度V
pで低解像度で読み取られる。プレスキャンを終了する
と、スキャンモータ55が高速で逆転され、移動原稿台
36が受取位置P1へ向けて送り速度Vmで送られる。
この途中で、スライドマウント17の画像中心部がライ
ンCCDスキャナ11の読取光軸Lの位置にセットされ
たときに、この送りが停止され、このピント調節位置P
3で結像レンズユニット26がピント調節される。そし
て、ピント調節が終了すると、移動原稿台36はファイ
ンスキャンの読取開始位置である第2位置P2まで戻さ
れる。
【0057】次に、スキャンモータ55が低速で正転さ
れ、この送り速度Vfでの送り中にラインCCDスキャ
ナ11により、スライドマウント17中の画像が高解像
度で走査される。読み取ったファインスキャンデータは
周知の画像処理がなされたのちに記録用データに変換さ
れる。この記録用データはレーザープリンタ部14に送
られ、ここでプリントされる。プリント済みの記録紙は
プロセサ部15で現像処理される。プレスキャン後は、
移動原稿台がA1方向に送り速度Vmで送られ排出位置
P5にされて、回収装置37へスライドマウントが排出
される。図5に示すように、回収装置37側にスライド
マウント17が送り込まれると、第3センサ70がこれ
を検出する。コントローラ38はこの第3センサ70の
マウント検出信号に基づき、スキャンモータ55を逆転
させて、移動原稿台36を図9に示すように受取位置P
1に送り速度Vmで戻す。
【0058】図9(A)は、移動原稿台36の往復動を
示す説明図であり、スライドマウント17の場合には、
最初に移動原稿台36が中速Vpで画像読取第2位置P
4へ向けて送られ、この送り中にプレスキャンが行われ
る。次に、移動原稿台37が高速Vmで戻され、この戻
し途中でその送りがピント調節位置P3で停止され、こ
の停止中に、各スライドマウント17の写真フイルム1
7aの画像に合わせて、結像レンズユニット26のピン
トが調節される。次に、画像読取第1位置P2まで移動
原稿台37が高速Vmで戻される。この後、移動原稿台
36が低速Vfで画像読取第2位置P4へ向けて送ら
れ、この送り中にフイルム画像が高解像度でファインス
キャンされる。ファインスキャンを終了した後は、高速
Vmでスキャンモータ55が正転し、移動原稿台36は
排出位置P5にセットされる。排出位置P5では、位置
決め突起63による係止が解除され、しかも、マウント
回収搬送部41から駆動を受けて、マウント搬送部53
が回転するため、スライドマウント17は、移動原稿台
36からマウント回収搬送部41を介して回収カートリ
ッジ32内に収納される。
【0059】なお、プレスキャン時には予め決定されて
いるピント位置にセットされており、この状態でプレス
キャンされる。プレスキャンでは、画像データを採取す
ることが目的ではなく、ファインスキャン時の読取条件
を決定するものであるため、ピント位置が少しずれてい
ても、読取条件の決定にはそれほどの影響がない。
【0060】上記実施形態では、搬送ローラ対48及び
送出台43を往復動させるカムを供給モータ45で駆動
し、搬送ローラ対62及び引き込みローラ69を回収モ
ータ61で駆動したが、これらを1つのモータで駆動す
るようにしても良い。この場合には、クラッチを設けて
選択的に各ローラ対などに駆動を与える。
【0061】上記実施形態では、読取開始キーを操作す
ることにより、供給カートリッジ31のスライドマウン
ト17を順次読取位置に自動的に送り出して自動的に画
像読み取りを行うようにしたが、これに代えて、単一送
りキーを操作することで供給カートリッジ31のスライ
ドマウント17を1個ずつ読み取るようにしてもよい。
【0062】上記実施形態では、識別孔34aをセンサ
により検出することで、同形状のスライドマウント17
及びソートカード34の識別を可能にしたが、この識別
孔34aに代えて、マークを記録したり、切欠きを形成
することで、両者を識別してよい。また、単に矩形状の
板を用いてソートカードとしてもよく、この場合には、
画像を露出させる窓が検出される場合にスライドマウン
トと判定し、窓が無いときにソートカードと判定する。
更には、識別マークの代わりに、バーコード等の光学情
報を記録したり、磁気記録情報を有する磁気記録層を設
けたり、ICチップを内蔵させたりしてもよい。この場
合には、顧客情報やプリント条件等を画像出力機に画像
データとともに入力させることが可能になり、その後の
照合や出荷などの処理が簡単に行えるようになる。
【0063】また、上記実施形態では、図9(A)に示
すように、移動原稿台の第1の排出方向への送り中にプ
レスキャンし、次の戻し送り中にピント調節し、次の第
2の排出送り中にファインスキャンしたが、これらプレ
スキャンやピント調節、ファインスキャンの順序やその
ときの送り方向は上記実施形態に限定されるものではな
く、ピント調節の時期は適宜変更してもよい。
【0064】図11は最初にピント調節を行う場合の移
動原稿台36の往復動を示す説明図である。まず、最初
に移動原稿台が受取位置P1からピント調節位置P3へ
高速Vmで送られ、この位置P3で一時停止してピント
調節が行われる。次に、移動原稿台が画像読取第2位置
P4に向けて高速Vmで送られる。移動原稿台が画像読
取第2位置P4に達すると、移動原稿台が画像読取第1
位置P2に向けて中速Vpで送られ、この送り中にプレ
スキャンされる。プレスキャンを終了すると、移動原稿
台が第1位置P2から第2位置P4に向けて低速Vfで
送られ、この送り中にファインスキャンされる。ファイ
ンスキャン後は移動原稿台は排出位置P5に向けて高速
Vmで送られ、排出位置P5でスキャン済みのスライド
マウントがマウント回収搬送部に受け渡される。この
後、移動原稿台は受取位置P1に向けて高速Vmで送ら
れる。
【0065】この実施形態は、ファインスキャンするた
めの最適条件を求めるセットアップ演算時間が高速で行
われ、ファインスキャンへと移行する時間内にセットア
ップ演算が終了する場合のものであり、シミュレート画
像の表示や検定を行わない場合に特に有効であり、効率
よく画像読取が行われる。
【0066】また、1件分のオーダーが同一種類のフイ
ルムマウントのみからなることを前提にして、図9
(A)または図11(A)に示す工程順序により1件分
のスライドマウント中で最初のもののみに対してピント
調節を行い、それ以降の同一件内のスライドマウントに
対しては、図11(B)に示すように、最初のスライド
マウントのピント調整位置で固定して、ピント調整工程
を省略してもよい。この場合には、移動原稿台の受取位
置P1から画像読取第2位置P4に向けて移動原稿台が
送られ、この送り中にプレスキャンが行われる。また、
プレスキャン終了後は、スライドマウントが画像読取第
1位置P2に戻された後に、この第1位置P2から第2
位置P4へ向けて移動原稿台が送られて、この送り中に
ファインスキャンが行われる。この後は、上記と同様に
して読取終了したフイルムマウントが排出位置P5で排
出された後に、次のフイルムマウントを読み取るために
移動原稿台は受取位置P1に戻される。
【0067】なお、図11(B)に示す工程順序は、同
一件内の2枚目以降のスライドマウントの他に、マウン
ト厚みの違いによるフイルムのピント方向位置が異なる
ことに対して撮像系の被写界深度が十分に広い場合、及
びフイルムのピント位置を予め求めてある場合に適用し
てよい。これらの場合には撮像系のピント合わせ工程は
不要になり、予め求められたベストピント位置情報を撮
像系に伝達して、プレスキャン前に撮像系の設定を行う
ことにより、ピント調節工程が不要になる。
【0068】また、スライドマウントの場合、対象とな
る原稿はポジフイルムであるので、原稿に忠実なファイ
ンスキャン画像を得る目的であれば、特にプレスキャン
工程は必要ではない。このような場合には、図12
(A)に示すように、第1の排出方向(矢印A1)への
送りでピント調節処理を行い、この後に移動原稿台を第
1位置P2に戻した後に、第2の排出方向への送りで、
予めポジフイルム用に設定された画像読取条件によりフ
ァインスキャンし、プレスキャンは省略する。この場合
にも、同一件内は全て同じフイルムマウントを用いてい
るという前提の基に、最初の1枚のみに対してピント調
節処理とファインスキャン処理とを行い、2枚目以降の
スライドマウントに対しては、図12(B)に示すよう
に、受取位置P1でフイルムマウントを受け取り、移動
原稿台を排出方向(矢印A1)へ送って、第1位置P2
から第2位置P4の間でファインスキャンを行い、ファ
インスキャンの終了後に第2位置P4から排出位置P5
へと移動原稿台を送って、スライドマウントを排出した
後に、移動原稿台を戻し方向に送って受取待機状態にす
る。
【0069】上記実施形態では、プレスキャンでは事前
に登録したピント位置を用いて行っているため、プレス
キャンのためのピント調節は行っていないが、プレスキ
ャンによる画像データをファインスキャンのための読取
条件設定の他に用いる場合、例えばインデックス画像デ
ータを作成する場合等には、図11(A)に示すよう
に、プレスキャンの前に別途にピント調節処理を行って
もよい。この場合にも、同一件内の各スライドマウント
は同一規格のものであるとの前提を基に、最初の1枚の
みに対して図11の処理を行い、他の同一件内のスライ
ドマウントに対しては図11(B)に示す処理を行って
もよい。
【0070】上記実施形態では、マウントカートリッジ
を供給側及び排出側に設けたが、これらは省略して、手
差しタイプで移動原稿台にフイルムマウントを供給する
フイルムキャリアに対して本発明を実施してもよい。こ
の場合には、上記の図9〜図12のような移動原稿台の
送り処理の他に、図13(A)〜(C)に示すような手
順で画像を読み取ってもよい。
【0071】図13(A)では、移動原稿台の最初のA
1方向への送りでプレスキャンを行い、次に移動原稿台
をA2方向に送ってその送り途中のピント調節位置P3
で停止してピント調節を行い、次にA1方向へ移動原稿
台を送って画像読取第2位置P4まで戻した後に、移動
原稿台をA2方向に送ってファインスキャンを行う。ま
た、(B)ではまず最初に移動原稿台をA1方向へ送っ
てピント調節位置P3で停止してピント調節を行い、次
に移動原稿台をA2方向へ送って画像読取第1位置P2
に戻した後に移動原稿台をA1方向に送ってプレスキャ
ンを行い、次に移動原稿台をA2方向に送ってファイン
スキャンを行う。
【0072】これら(A),(B)の方法では、スライ
ドマウントが挿入口側に戻されてファインスキャンを終
了するため、手差しタイプにおいてはスライドマウント
の挿入口及び排出口が同じ位置となるため、操作性がよ
くなる。また、(C)に示すように上記(B)と同じよ
うにプレスキャンまでを行い、次に移動原稿台をA1方
向に送って画像読取第1位置P2まで戻した後に移動原
稿台をA2方向に送ってファインスキャンを行ってもよ
い。この場合には、挿入口とは反対側にスライドマウン
トを排出してもよいし、または挿入口側にスライドマウ
ントを排出してもよい。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、スライドマウント移動
部により、前記スライドマウントを一方向に送り前記画
像をプレスキャンし、このプレスキャン後に、スライド
マウントを前記一方向とは反対の他方向に送った後に前
記スキャナ部のピント調節位置で停止し、ピント合わせ
を行い、このピント調節後にスライドマウントを前記一
方向または他方向に送って画像読取位置にセットした後
に、スライドマウントを前記他方向または一方向に送っ
て前記画像をファインスキャンするから、プレスキャン
後のセットアップ演算とピント調節とを並行処理するこ
とができ、この分だけ処理時間の短縮が図れ、効率の良
い画像読み取りを行うことができる。
【0074】また、プレスキャンとファインスキャンと
の間でセットアップ演算処理が高速で行われる場合に
は、プレスキャンの前にピント調節処理を行ってもよ
く、この場合にも処理能力を低下させることなく画像が
読み取れるようになる。また、各スライドマウント毎に
確実にピント調節された状態でプレスキャンが行われる
ため、プレスキャンデータをセットアップ演算に用いる
他にインデックス用の画像データとすることもできる。
【0075】前記スライドマウントを積層して収納する
マウントカートリッジを用いて、スライドマウントを1
枚づつスキャナ部の読取位置に送り、読み取ったスライ
ドマウントを別のマウントカートリッジを用いて、この
マウントカートリッジに収納するので、複数のスライド
マウントの画像を連続して読み取ることができる。
【0076】また、前記スライドマウント内に収納され
たスライドマウント間に、各スライドマウントの注文件
の区切りを示すソートカードを挿入することにより、同
一注文のプリントを一まとまりにすることができ、各注
文プリントが混在してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルプリントシステムの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】スキャナの概略構成を示す斜視図である。
【図3】フイルムキャリアの外観を示す斜視図である。
【図4】フイルムキャリアの内部構造の概略を示す正面
図である。
【図5】フイルムキャリアの内部構造の概略を示す平面
図である。
【図6】画像読取処理のフローチャートである。
【図7】画像読取処理のフローチャートである。
【図8】スライドマウントの画像読取処理及びソートカ
ード送り時のタイミングチャートである。
【図9】原稿台の動作シーケンスを示す説明図である。
【図10】原稿台の動作に合わせて行われるセットアッ
プ演算、シミュレート画像表示、検定操作のタイミング
チャートである。
【図11】別の実施形態における原稿台の動作シーケン
スを示す説明図である。
【図12】別の実施形態における原稿台の動作シーケン
スを示す説明図である。
【図13】別の実施形態における原稿台の動作シーケン
スを示す説明図である。
【符号の説明】
17 スライドマウント 29 ピント調節手段 31 供給カートリッジ 32 回収カートリッジ 34 ソートカード 35 供給装置 36 移動原稿台 37 回収装置 38 コントローラ 51 第一センサ 65 第二センサ 70 第三センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 H04N 1/00 G 1/04 1/12 Z Fターム(参考) 2H106 AB14 AB34 AB45 AB86 AB99 BA00 5B047 AA05 AB04 BA01 BB02 BC05 BC07 BC11 BC14 BC23 CA01 CA09 CA17 CB09 5C062 AB03 AB32 AB33 AB40 AC02 AC11 AD06 AE03 AE15 5C072 AA01 BA05 CA02 DA02 DA09 DA16 DA18 DA23 EA05 FA08 FB17 NA04 QA10 VA03 WA04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録されたコマ単位の写真フイル
    ムとこの写真フイルムの周囲を挟みこんで保持する枠体
    とにより構成されたスライドマウントから、スキャナ部
    及びこのスキャナ部の読取位置で前記スライドマウント
    を副走査方向に送るスライドマウント移動部を用いて前
    記画像を読み取る画像読取方法において、 前記スライドマウント移動部により、前記スライドマウ
    ントを一方向に送り前記画像をプレスキャンするプレス
    キャン工程と、 このプレスキャン工程後に、スライドマウントを前記一
    方向とは反対の他方向に送った後に前記スキャナ部のピ
    ント調節位置で停止し、ピント合わせを行うピント調節
    工程と、 このピント調節後に、スライドマウントを前記一方向ま
    たは他方向に送って画像読取位置にセットした後に、ス
    ライドマウントを前記他方向または一方向に送って前記
    画像をファインスキャンするファインスキャン工程とを
    有することを特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】 画像が記録されたコマ単位の写真フイル
    ムとこの写真フイルムの周囲を挟みこんで保持する枠体
    とにより構成されたスライドマウントから、スキャナ部
    及びこのスキャナ部の読取位置で前記スライドマウント
    を副走査方向に送るスライドマウント移動部を用いて前
    記画像を読み取る画像読取方法において、 前記スライドマウント移動部により、前記スライドマウ
    ントを一方向に送って前記スキャナ部のピント調節位置
    で停止し、ピント合わせを行うピント調節工程と、 このピント調節後に、スライドマウントを前記一方向ま
    たは一方向とは反対の他方向に送って画像読取位置にセ
    ットした後に、スライドマウントをそれまでと逆方向の
    他方向または一方向へ送って前記画像をプレスキャンす
    るプレスキャン工程と、 このプレスキャン工程後に、スライドマウントを前記一
    方向または他方向に送り前記画像をファインスキャンす
    るファインスキャン工程とを有することを特徴とする画
    像読取方法。
  3. 【請求項3】 前記スライドマウントを積層して収納す
    るマウントカートリッジを用いて、スライドマウントを
    1枚づつスキャナ部の読取位置に送り、読み取ったスラ
    イドマウントを別のマウントカートリッジを用いて、こ
    のマウントカートリッジに収納し、前記マウントカート
    リッジ内に収納されたスライドマウント間に、各スライ
    ドマウントの注文件の区切りを示すソートカードを挿入
    することを特徴とする請求項1または2記載の画像読取
    方法。
  4. 【請求項4】 画像が記録されたコマ単位の写真フイル
    ムとこの写真フイルムの周囲を挟みこんで保持する枠体
    とにより構成されたスライドマウントから、スキャナ部
    及びこのスキャナ部の読取位置で前記スライドマウント
    を副走査方向に送るスライドマウント移動部を用いて前
    記画像を読み取る画像読取装置において、 前記スライドマウント移動部を、前記スライドマウント
    を保持する原稿台と、この原稿台を前記副走査方向に送
    る原稿台送り手段と、前記原稿台へスライドマウントを
    送り込みセットするスライドマウントセット手段と、前
    記原稿台からスライドマウントを排出するスライドマウ
    ント排出手段とから構成し、 前記スライドマウントを収納する複数のマウントカート
    リッジを設けて、一方を供給用マウントカートリッジ、
    他方を回収用マウントカートリッジとし、 前記スライドマウントが収納された供給用マウントカー
    トリッジからスライドマウントを取り出して、前記スラ
    イドマウント移動部に供給するスライドマウント供給部
    と、 前記スライドマウント移動部からのスライドマウントを
    回収して、前記回収用マウントカートリッジへ収納する
    スライドマウント回収部と、 前記スライドマウント供給部からスライドマウントをス
    ライドマウント移動部へ供給した後に、前記原稿台をス
    ライドマウント回収部に向けて往復動させて、この往復
    動中に前記スキャナ部により画像をスキャンする制御部
    とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記原稿台をスライドマ
    ウント回収部に向けて送って前記画像をプレスキャン
    し、このプレスキャン後に、原稿台をスライドマウント
    供給部に向けて送って、この送り中で一時停止して前記
    スキャナ部のピントを合わせ、このピント合わせ後に原
    稿台をスライドマウント回収部に向けて送って前記画像
    をファインスキャンし、前記ピント合わせの時間を含む
    原稿台の戻し時間に前記ファインスキャンのための設定
    条件を演算することを特徴とする請求項4記載の画像読
    取装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記原稿台をスライドマ
    ウント回収部に向けて送って、この送り中で一時停止し
    て前記スキャナ部のピントを合わせ、このピント合わせ
    後に原稿台をスライドマウント供給部に向けて送って前
    記画像をプレスキャンし、このプレスキャン後に、原稿
    台をスライドマウント供給部に向けて送って前記画像を
    ファインスキャンすることを特徴とする請求項4記載の
    画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記原稿台をスライドマ
    ウント回収部に向けて送って、前記スキャナ部のピント
    調節位置で停止させ前記スキャナ部のピントを合わせ、
    このピント合わせ後に原稿台をスライドマウント供給部
    に向けて画像読取位置に戻した後に原稿台をスライドマ
    ウント回収部に向けて送って前記画像をプレスキャン
    し、このプレスキャン後に、原稿台をスライドマウント
    供給部に向けて送って画像読取位置に戻した後に、原稿
    台をスライドマウント回収部に向けて送って前記画像を
    ファインスキャンすることを特徴とする請求項4記載の
    画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記スライドマウントを前記スライドマ
    ウント供給部から受け取る受取位置と、前記スライドマ
    ウントを前記スライドマウント回収部へ受け渡す受渡位
    置との間で、前記原稿台を前記原稿台送り手段により移
    動させ、 前記スライドマウントセット手段は、前記原稿台が前記
    受取位置にセットされたときに、スライドマウント供給
    部から駆動を受けて、スライドマウントを原稿台へ送り
    込み、 前記スライドマウント排出手段は、前記原稿台が前記受
    渡位置にセットされたときに、スライドマウント回収部
    から駆動を受けて、スライドマウントを原稿台から排出
    することを特徴とする請求項4ないし7いずれか1つ記
    載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記スライドマウント供給部は、前記供
    給用マウントカートリッジを縦置きとして、このマウン
    トカートリッジ内に複数のスライドマウントを積み重ね
    て収納し、この収納したスライドマウントの内の最下部
    のスライドマウントを積み重ね方向と直交する方向に押
    し出すマウント取出し手段と、このマウント取出し手段
    から押し出されたスライドマウントを前記スライドマウ
    ント移動部へ送り込むスライドマウント供給手段とを備
    えていることを特徴とする請求項4ないし8いずれか1
    つ記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記スライドマウント回収部は、前記
    回収用マウントカートリッジを縦置きとして、このマウ
    ントカートリッジ内に複数のスライドマウントを積み重
    ねて収納し、この収納は、最下部のスライドマウントの
    下方に次のスライドマウントを積み重ね方向と直交する
    方向に押し込んで行うマウント回収手段と、このマウン
    ト回収手段へ前記スライドマウント移動部からスライド
    マウントを送り込むスライドマウント回収用送り込み手
    段とを備えていることを特徴とする請求項4ないし9い
    ずれか1つ記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記制御部は、各スライドマウントの
    注文件の区切りを示すソートカード検出部を備え、ソー
    トカードを検出したときには、前記スライドマウント移
    動部でこのソートカードを通過させることを特徴とする
    請求項4ないし10いずれか1つ記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記制御部は、ソートカードを検出し
    た後の最初のスライドマウントに対してのみピント調節
    を行い、以下次のソートカードが検出されるまでのスラ
    イドマウントに対して、同一ピント位置でプレスキャン
    及びファインスキャンを行うことを特徴とする請求項1
    1記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 前記制御部は、ソートカードを検出し
    た後の最初のスライドマウントに対してのみピント調節
    を行い、以下次のソートカードが検出されるまでのスラ
    イドマウントに対して、同一ピント位置でファインスキ
    ャンのみを行うことを特徴とする請求項11記載の画像
    読取装置。
JP2001187121A 2000-07-27 2001-06-20 画像読取方法及び装置 Pending JP2002107839A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187121A JP2002107839A (ja) 2000-07-27 2001-06-20 画像読取方法及び装置
EP01118151A EP1176797A3 (en) 2000-07-27 2001-07-26 Method and apparatus for scanning image, film carrier and sort card
EP04019042A EP1475950A1 (en) 2000-07-27 2001-07-26 Apparatus for moving a slide mount with an original to and from a scan position
EP04019041A EP1475949A1 (en) 2000-07-27 2001-07-26 Sort card to divide slide mounts in an image scanning apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-227717 2000-07-27
JP2000227717 2000-07-27
JP2001187121A JP2002107839A (ja) 2000-07-27 2001-06-20 画像読取方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002107839A true JP2002107839A (ja) 2002-04-10

Family

ID=26596853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001187121A Pending JP2002107839A (ja) 2000-07-27 2001-06-20 画像読取方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002107839A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7099053B2 (en) 2001-04-17 2006-08-29 Noritsu Koki Co., Ltd. Mount carrier unit and film scanner

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7099053B2 (en) 2001-04-17 2006-08-29 Noritsu Koki Co., Ltd. Mount carrier unit and film scanner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6233059B1 (en) Scanner device and control method thereof, and image input system
US5448377A (en) Film image editing apparatus using image density variation detection
JP2002107839A (ja) 画像読取方法及び装置
JP2002281239A (ja) 画像読取装置及び方法
EP0751673B1 (en) Control method for microfilm image reader
EP1176797A2 (en) Method and apparatus for scanning image, film carrier and sort card
JP2002040577A (ja) 画像読取装置
JP2002131849A (ja) 画像読取装置
JP3813713B2 (ja) 画像処理装置
JP3386859B2 (ja) フィルム画像編集装置
JPH0492559A (ja) 画像読取装置
JP2002040574A (ja) 画像原稿搬送装置
JP3433795B2 (ja) 写真プリント装置
JP3784924B2 (ja) 画像読取装置及び方法
JP2002090974A (ja) ソートカード及びフイルムキャリア
JPH09233273A (ja) 画像読取方法および画像入力装置
JPH09326895A (ja) 画像読み取り装置
JPH1169102A (ja) 画像読取装置
JP2005217605A (ja) 画像処理方法並びに画像処理装置及び写真処理装置
US20030133140A1 (en) Automatic photograph producer and producing method
JPH11164100A (ja) 画像読取装置
JP2003156804A (ja) フィルムから画像を直接プリントする方法
JP2002236325A (ja) 画像読取装置
JPH0951408A (ja) 画像読取装置
JPH11112714A (ja) 画像読取装置