JPH1169102A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1169102A
JPH1169102A JP22940597A JP22940597A JPH1169102A JP H1169102 A JPH1169102 A JP H1169102A JP 22940597 A JP22940597 A JP 22940597A JP 22940597 A JP22940597 A JP 22940597A JP H1169102 A JPH1169102 A JP H1169102A
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film
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Junichi Tsuji
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルムに記録されたサイズの異なる複
数の画像を効率良く読み取る。 【解決手段】 画像読取装置では、一定の副走査速度で
プレスキャンを行い、プレスキャン画像データに基づい
てファインスキャンにおけるフィルム画像読み取りの副
走査パターンを設定する。副走査パターンの設定は、ま
ず予め定められた2つの副走査パターンのそれぞれに対
する副走査時間Hp1、Hp2を演算する(200、202) 。
次に、演算された副走査時間Hp1、Hp2を比較し(2
04) 、副走査時間が最短になるいずれかの副走査パター
ンをファインスキャンの副走査パターンとして設定する
(206、208) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に係
り、特にサイズの異なる複数の画像が記録された写真フ
ィルムの幅方向に沿って主走査を行うと共に該写真フィ
ルムの長さ方向に沿って副走査を行い、一定速度で副走
査されている状態で読み取られたプレスキャン画像デー
タに基づいてファインスキャンを行う画像読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムには、サイズの異なる画像
が混在して記録されることがある。写真フィルムに記録
される画像の種類としては、例えば画像のアスペクト比
(写真フィルムの幅方向と長さ方向の比)が3対4のフ
ルサイズ画像やフルサイズ画像より幅が狭くなるように
撮影されたパノラマ画像等がある。パノラマ画像はフル
サイズ画像と比較してプリントサイズが大きいため、高
解像度で読み取る必要がある。このため、パノラマ画像
を読み取る場合にはフルサイズ画像を読み取る場合より
も副走査速度が遅くなるように制御して高解像度で読み
取るようにしている。すなわち、1本の写真フィルムに
対する画像読取中に画像のサイズに応じて副走査速度を
切り替えて読み取っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、写真フ
ィルムに記録された画像間で写真フィルムの副走査速度
を切り替えると、搬送ジッターが大きくなり、画像読み
取りの副走査速度にむらが生じるため、読み取った画像
データを用いて印画紙にプリントしたときの画質が低下
する。
【0004】これに対して、上記画質の低下を防止する
ために、写真フィルムに記録された画像の全てをパノラ
マ画像に対応する副走査速度(フルサイズ画像よりも遅
い副走査速度)で画像の読み取りを行うことが考えられ
るが、画像読み取りに時間がかかるため、作業効率の向
上を図ることができない、という問題がある。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、写真フィルムに記録されたサイズの異なる
複数の画像を効率良く読み取ることができる画像読取装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、サイズの異なる複数の画像
が記録された写真フィルムの幅方向に沿って主走査を行
うと共に該写真フィルムの長さ方向に沿って副走査を行
い、一定速度で副走査されている状態で読み取られたプ
レスキャン画像データに基づいてファインスキャンを行
う画像読取装置であって、前記プレスキャン画像データ
に基づいて同一サイズ画像のコマ数及びコマ位置を求
め、求めたコマ数及びコマ位置に基づいて前記ファイン
スキャンの目標副走査時間に応じた副走査パターンを設
定するパターン設定手段と、前記パターン設定手段によ
って設定された副走査パターンに従ってファインスキャ
ンを行うファインスキャン制御手段と、を有している。
【0007】請求項1に記載の発明の画像読取装置は、
サイズの異なる複数の画像が記録された写真フィルムの
幅方向に沿って主走査を行うと共に、写真フィルムの長
さ方向に沿って一定速度で副走査することによってプレ
スキャンを行い、プレスキャン画像データに基づいてフ
ァインスキャンを行う。なお、ファインスキャンの副走
査速度はプレスキャンの副走査速度よりも遅い速度とさ
れている。パターン設定手段は、プレスキャン画像デー
タに基づいて同一サイズ画像のコマ数及びコマ位置を求
め、求めたコマ数及びコマ位置に基づいてファインスキ
ャンの目標副走査時間に応じた副走査パターンを設定す
る。設定する副走査パターンでは、高解像度で読み取る
必要のあるコマの箇所のみ副走査速度が遅くなるように
する。なお、目標副走査時間としては、写真フィルムに
記録された全画像の読み取りに要する時間が最短となる
時間や副走査速度の切り替えが最小回数となる時間を用
いることができる。
【0008】パターン設定手段は、請求項2に記載の発
明のように、同一サイズ画像のコマを全て読み取った後
に異なるサイズの画像を読み取る副走査パターンと、サ
イズが異なる画像を混在させて読み取る副走査パターン
のそれぞれに対する副走査時間を演算によって求め、副
走査時間が最短副走査時間となる副走査パターンをファ
インスキャンの副走査パターンとして設定することがで
きる。
【0009】また、請求項3に記載の発明のように、同
一サイズ画像のコマを全て読み取った後に異なるサイズ
の画像を読み取る副走査パターンと、サイズが異なる画
像を混在させて読み取る副走査パターンとのいずれかの
副走査パターンをファインスキャンの副走査パターンと
して設定するようにしてもよい。
【0010】ファインスキャン制御手段は、パターン設
定手段によって設定された副走査パターンに従って副走
査し、ファインスキャンを行う。
【0011】このように、プレスキャン画像データに基
づいて目標副走査時間に応じた副走査パターンを設定し
て読み取るので、写真フィルムに記録された画像を目標
副走査時間で読み取ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、ま
ず本実施の形態に係る画像読取装置24を含んで構成さ
れたディジタルラボシステム10について説明する。
【0013】図1には本実施の形態に係るディジタルラ
ボシステム10の概略構成が示されており、図2にはデ
ィジタルラボシステム10の外観が示されている。この
ディジタルラボシステム10は、ラインCCDスキャナ
12、画像処理部16、レーザプリンタ部18及びプロ
セッサ部20を含んで構成されている。また、図2に示
されるようにラインCCDスキャナ12及び画像処理部
16は入力部11に設けられており、レーザプリンタ部
18及びプロセッサ部20は出力部13に設けられてい
る。
【0014】ラインCCDスキャナ12は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルム22(図3及
び図4参照)に記録されているフィルム画像を読み取る
ためのものである。ラインCCDスキャナ12には、
R、G、B測光用のセンサが3列配列されて構成された
ラインCCD50(図3参照)が備えられ、このライン
CCD50によってフィルム画像を読み取り、R、G、
B3色の画像データを出力する。
【0015】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えば、メモリカード
等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報
処理機器へ送信する等)ことも可能である。
【0016】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光を照射するレーザ光源を備えており、画像処理部1
6から入力された記録用画像データに応じて変調したレ
ーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって印画紙に
画像を記録する。また、プロセッサ部20は、レーザプ
リンタ部18で走査露光によって画像が記録された印画
紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を
施す。これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0017】ディジタルラボシステム10には、前述し
たラインCCDスキャナ12を含んで構成され、写真フ
ィルム22に記録されたフィルム画像の走査読み取りを
行う画像読取装置24が備えられている。図3には、画
像読取装置24が示されている。本実施の形態に係る画
像読取装置24は、写真フィルム22を長さ方向に往復
搬送し、ラインCCDスキャナ12によって往路でフィ
ルム画像に対してプレスキャンを行った後に、復路でフ
ァインスキャンを行う。なお、ファインスキャンの副走
査速度はプレスキャンの副走査速度よりも遅い速度とさ
れている。
【0018】図3に示されるように、画像読取装置24
の写真フィルム22のフィルム搬送路には、挿入検出セ
ンサ30、搬送ローラ対34、読取用磁気ヘッド36、
画面検出センサ40、ラインCCDスキャナ12、及び
搬送ローラ対60が順次配設されている。
【0019】挿入検出センサ30は、発光素子30Aと
受光素子30Bとをフィルム搬送路を挟んで対向するよ
うに配設して構成されている。挿入検出センサ30の受
光素子30Bは、制御回路32に接続されている。従っ
て、制御回路32は、受光素子30Bから出力される信
号のレベルの変化に基づいて、画像読取装置24のフィ
ルム搬送路に写真フィルム22が挿入されたか否かを判
断することができる。
【0020】搬送ローラ対34は、駆動ローラ34Aと
従動ローラ34Bとを含んで構成されており、駆動ロー
ラ34Aにはパルスモータ82が連結されている。この
パルスモータ82は、ドライバ84を介して制御回路3
2に接続されている。従って、制御回路32がドライバ
84を介してパルスモータ82を駆動させ、駆動ローラ
34Aを回転させると、この駆動ローラ34Aの回転に
従動して従動ローラ34Bが回転する。こうして搬送ロ
ーラ対34が回転することにより、写真フィルム22が
図3に示される矢印A方向(往路方向)及びこの矢印A
方向と反対方向(復路方向)に挟持搬送される。
【0021】なお、搬送ローラ対60についても前述し
た搬送ローラ対34と同様に構成され、図示しないドラ
イバを介してパルスモータを駆動させることにより駆動
ローラ及び従動ローラとを含んで構成された搬送ローラ
対60が回転して写真フィルム22が図3に示される矢
印A方向及び矢印A方向と反対方向に挟持搬送される。
【0022】また、画像読取装置24には、裏面に透明
な磁性材料が塗布された磁気層が形成された写真フィル
ム(所謂APSフィルム)が挿入される場合がある。こ
の磁気層には、コマ番号、フィルム種等の情報が磁気記
録されている。読取用磁気ヘッド36は、写真フィルム
に形成された磁気層に磁気記録された情報を読取可能な
位置に配置され、磁気層に磁気記録された情報を読み取
って制御回路32に出力するように接続されている。
【0023】画面検出センサ40は、前述した挿入検出
センサ30と同様に発光素子と受光素子の対で構成され
ている。この画面検出センサ40は、写真フィルム22
の幅方向中央部に対応する位置に配設されている。画面
検出センサ40の受光素子は制御回路32に接続され、
透過光量の大きさに応じたレベルの信号を制御回路32
に出力する。なお、写真フィルム22の非画像部分は、
画像部分と比較して透過光量が大きい。制御回路32は
画面検出センサ40の受光素子から出力される信号のレ
ベルを監視し、レベルが低下したときに写真フィルム2
2に記録された画像の先端側エッジが画面検出センサ4
0に対応したと判断する。
【0024】ラインCCDスキャナ12の光学系は、図
4に示されるように、ハロゲンランプやメタルハライド
ランプ等からなり、写真フィルム22に光を照射する光
源42を備えていると共に、光源42の光射出側には写
真フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボッ
クス44が配設されている。光源42は、ドライバ46
を介して制御回路32に接続されている。制御回路32
では、光源42から射出される光の光量が予め定められ
た所定値となるようにドライバ46から光源42に供給
される電圧の大きさを制御する。また、光源42と光拡
散ボックス44との間には、C(シアン)、M(マゼン
ダ)、Y(イエロー)からなる調光フィルタ70が射出
光の光軸Lに沿って設けられている。調光フィルタ70
のフィルタ70C、70M、70Yは、制御回路32か
らの駆動信号によってそれぞれ独立に移動可能に構成さ
れており、光源42から射出される各成分色光の光量の
バランスやラインCCD50の各成分色光に対する感度
等を考慮して光路中への挿入量を調整することができ
る。これにより、ラインCCD74におけるR、G、B
の3色の受光量を調整する。
【0025】写真フィルム22を挟んで光源42と反対
側には、光軸Lに沿って、フィルム画像を透過した光を
結像させるレンズユニット48、ラインCCD50が順
に配設されている。図4では、レンズユニット48とし
て単一のレンズのみを示しているが、このレンズユニッ
ト48は、複数枚のレンズから構成されたズームレンズ
であってもよい。ラインCCD50は、CCDセルが写
真フィルム22の搬送方向と直交するようにライン状に
配列されてなるCCDセル列が3ライン設けられ、各ラ
インの光入射側にR、G、Bの色分解フィルタのいずれ
かが各々取り付けられた3ラインカラーCCDであり、
受光面がレンズユニット48の結像点位置に一致するよ
うに配設されている。従って、CCDセルの配列方向に
フィルム画像読み取りの主走査がなされ、写真フィルム
22が搬送されることにより、フィルム画像読み取りの
副走査がなされる。なお、ラインCCD50は3本のラ
イン(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に
沿って所定の間隔を隔てて順に配置されているので、同
一の画素におけるR、G、Bの各成分色の検出タイミン
グには時間差がある。この時間差は、ラインメモリに画
素データを蓄積し、時間差を考慮してラインメモリ出力
を遅延させることにより補正する。
【0026】ラインCCD50の出力端には増幅器(A
MP)52の入力端が接続され、増幅器52の出力端は
アナログデジタル変換器(以下、A/D変換器という)
54の入力端に接続されている。ラインCCD50から
出力された信号は増幅器52で増幅され、A/D変換器
54によってデジタルデータに変換される。A/D変換
器54の出力端は制御回路32に接続されており、A/
D変換器54で変換されたデジタルデータはフィルム画
像の測光値に対応するスキャン画像データとして制御回
路32に入力される。制御回路32には、図示しないC
PU、ROM、RAMで構成されたマイクロコンピュー
タ56が備えられており、スキャン画像データ(プレス
キャン画像データ及びファインスキャン画像データ)は
マイクロコンピュータ56のRAMに記憶される。
【0027】マイクロコンピュータ56は、RAMにプ
レスキャン画像データが記憶されると、プレスキャン画
像データに基づいてファインスキャンにおけるフィルム
画像読み取りの副走査パターンを設定する。一方、ファ
インスキャンによって得られたファインスキャン画像デ
ータが記憶されると、ファインスキャン画像データに基
づいて印画紙へのR、G、B3色の露光量を算出する。
【0028】また、制御回路32にはディスプレイ58
が接続されている。従って、ファインスキャン画像デー
タが制御回路32に入力された場合には、ファインスキ
ャン画像データを用いて処理を行い、ポジ画像をディス
プレイ58に表示することができる。
【0029】次に、本発明の実施の形態の作用をパノラ
マ画像がフルサイズ画像の間に連続して記録された写真
フィルム22の読み取りを行う場合を例にとり、図5乃
至図7に示されるフローチャートを参照して説明する。
なお、図8及び図9では、1コマのパノラマ画像のみを
示している。
【0030】まず、図5及び図6を参照してプレスキャ
ンにおけるフィルム画像の読取処理について説明する。
【0031】画像読取装置24において、画面検出セン
サ40で写真フィルム22に記録されたフィルム画像の
先端側エッジが検出されると、プレスキャンが開始され
る。このとき、写真フィルム22は一定速度で搬送さ
れ、フィルム画像は写真フィルム22の幅方向に沿った
画素列毎にラインCCD50によって読み取られる。
【0032】ステップ100では、ラインCCDスキャ
ナ12の画像読取位置にフィルム画像が到達したか否
か、より詳しくは画像読取位置にフィルム画像の先端側
エッジが到達したか否かを判定する。これは、ラインC
CD50から制御回路32に出力された信号に基づいて
判定することができ、制御回路32に出力された信号の
レベルが所定レベルよりも低下したときにフィルム画像
の先端側エッジがラインCCDスキャナ12の画像読取
位置に到達したと判断する。
【0033】このステップ100でラインCCDスキャ
ナ12の画像読取位置にフィルム画像が到達したと判定
された場合には、次のステップ102においてプレスキ
ャン画像データを制御回路32内に備えられたマイクロ
コンピュタ56のRAMに記憶する。次のステップ10
4では、写真フィルム22に記録された全てのフィルム
画像に対するプレスキャンが終了したか否かを判定す
る。プレスキャンの終了は、挿入検出センサ30で写真
フィルム22の後端を検出した後、所定時間(最終コマ
のプレスキャンが終了するまでの時間)が経過したか否
かを判断し、経過した場合に写真フィルム22に記録さ
れた全フィルム画像に対するプレスキャンが終了したと
判定する。このステップ104において写真フィルム2
2に記録された全てのフィルム画像に対するプレスキャ
ンが終了していると判定された場合には、ステップ10
5で搬送を停止した後、ステップ106に移行し、終了
していないと判定された場合にはステップ102に移行
して前述した処理、すなわち写真フィルム22に記録さ
れたフィルム画像に対するプレスキャンを繰り返し実行
する。
【0034】次のステップ106では、マイクロコンピ
ュータ56のRAMに記憶されたプレスキャン画像デー
タに基づいて、ファインスキャンにおけるフィルム画像
読み取りの副走査パターンを設定する(詳細後述)。す
なわち、プレスキャン画像データから写真フィルム22
に記録されたパノラマ画像のコマ数とコマ位置とを求め
て副走査パターンを設定する。
【0035】続いて、図6を参照して図5のステップ1
06の処理の詳細を説明する。まず、ステップ200で
は以下に示す式(1)に基づいて副走査パターンAによ
る副走査時間Hp1を演算する。副走査パターンAは、
プレスキャンにおける写真フィルム22の搬送方向と反
対方向に写真フィルム22を搬送し、写真フィルム22
に記録されたフルサイズ画像とパノラマ画像を混在させ
て写真フィルム22の一端から順に読み取るパターンで
ある。
【0036】
【数1】
【0037】Np:写真フィルム22に記録されている
パノラマ画像のコマ数 Nf1:パノラマ画像を境界として写真フィルム22の
後端側に記録されたフルサイズ画像のコマ数 Nf2:パノラマ画像を境界として写真フィルム22の
先端側に記録されたフルサイズ画像のコマ数 L :パノラマ画像及びフルサイズ画像の写真フィルム
22の長さ方向の寸法とコマ間隔との和 Vp:パノラマ画像の搬送速度(副走査速度) Vf:フルサイズ画像の搬送速度(副走査速度)(但
し、Vp<Vf) Cp:パノラマ画像読み取り前後の加速(減速)時間 Cf:フルサイズ画像読み取り前後の加速(減速)時間
【0038】次のステップ202では、以下に示す式
(2)によって副走査パターンBによる副走査時間Hp
2を演算する。副走査パターンBは、ファインスキャン
時に写真フィルム22を往復搬送させ、往路でフルサイ
ズ画像を読み取り、復路でパノラマ画像を読み取るパタ
ーンである。
【0039】
【数2】
【0040】ステップ204では、前述したステップ2
00の式(1)によって演算された副走査時間Hp1と
ステップ202で演算された副走査時間Hp2とを比較
する。このステップ204において副走査時間Hp1が
副走査時間Hp2よりも短い時間であると判定された場
合には、ステップ206に移行してファインスキャンに
おけるフィルム画像読み取りの副走査パターンを副走査
パターンAに設定する。すなわち、フルサイズ画像とパ
ノラマ画像を混在させて写真フィルム22の一端から順
にフィルム画像の読み取りを行う。
【0041】一方、ステップ204において副走査時間
Hp2が副走査時間Hp1よりも短い時間であると判定
された場合には、ステップ208に移行してファインス
キャンの副走査パターンを副走査パターンBに設定す
る。すなわち、写真フィルム22を往復搬送させ、往路
でフルサイズ画像を読み取り、復路でパノラマ画像を読
み取る。
【0042】次に、図7を参照してファインスキャンに
ついて説明する。ファインスキャンは、写真フィルム2
2に記録された全フィルム画像に対するプレスキャンが
終了し、副走査パターンが設定されると開始される。
【0043】ステップ300では、プレスキャン画像デ
ータに基づいて設定された画像読み取りの副走査パター
ンを取り込む。次のステップ302では、取り込んだ副
走査パターンに基づいて写真フィルム22を搬送し、フ
ィルム画像を読み取る。
【0044】ここで、副走査パターンA及び副走査パタ
ーンBについて説明する。副走査パターンAは、図8に
示されるように、まず写真フィルム22をプレスキャン
で停止された位置から所定方向(図8に示される矢印B
方向であり、プレスキャンにおける写真フィルム22の
搬送方向と反対方向)に加速度Vf/CfでCf時間搬
送する。写真フィルム22をCf時間搬送することによ
り、搬送速度がVfに到達する。搬送速度Vfで写真フ
ィルム22を搬送してラインCCD50で読み取ること
により、パノラマ画像を境界として写真フィルム22の
後端側に記録されたNf1コマのフルサイズ画像に対し
て、予め定められた主走査速度でかつ一定の副走査速度
Vfでファインスキャンが行われる。なお、Nf1コマ
のフルサイズ画像の搬送に要する時間は、Nf1×L/
Vfである。その後、減速度Vf/CfでCf時間搬送
し、ラインCCD50がパノラマ画像の中心真上に位置
する状態で写真フィルム22の搬送を一旦停止させる。
【0045】次に、写真フィルム22を矢印B方向と反
対方向、すなわちプレスキャンにおける写真フィルム2
2の搬送方向と同方向に加速度Vf/CfでCf時間搬
送した後、減速度Vf/CfでCf時間搬送する。すな
わち、写真フィルム22を2Cf時間搬送して停止させ
る。
【0046】続いて、写真フィルム22を再度所定方向
(矢印B方向)に加速度Vp/CpでCp時間搬送す
る。これにより、写真フィルム22の搬送速度がVpに
なり、パノラマ画像が予め定められた主走査速度でかつ
一定の副走査速度Vpでファインスキャンが行われる。
このときの搬送時間は、Np×L/Vpである。なお、
図8に示される写真フィルム22はパノラマ画像が1コ
マのみ記録されているので、Npは「1」となる。さら
に、減速度Vp/CpでCp時間搬送して写真フィルム
22の搬送を停止させた後、再び写真フィルム22を矢
印B方向と反対方向に上記と同様に加減速を行って2C
f時間搬送する。
【0047】次に、写真フィルム22を再度所定方向
(矢印B方向)に加速度Vf/CfでCf時間搬送す
る。このように写真フィルム22をCf時間搬送するこ
とにより、写真フィルム22の搬送速度がVfに到達す
る。続いて、写真フィルム22の最先端に記録されたフ
ルサイズ画像の先端側エッジがラインCCDスキャナ1
2の画像読取位置に到達した後、コマ間の距離の半分に
相当する距離だけ搬送されるまで写真フィルム22を副
走査速度Vfでファインスキャンする。これにより、パ
ノラマ画像を境界として写真フィルム22の先端側に記
録されたNf2コマのフルサイズ画像に対して、予め定
められた主走査速度でかつ一定の副走査速度Vfでファ
インスキャンが行われる。なお、Nf2コマのフルサイ
ズ画像の搬送に要する時間は、Nf2×L/Vfであ
る。さらに、減速度Vf/CfでCf時間搬送して写真
フィルム22の搬送を停止させた後、写真フィルム22
を画像読取装置24から排出してファインスキャンを終
了する。
【0048】一方、副走査パターンBは、図9に示され
るように、まず写真フィルム22を所定方向(図9に示
される矢印B方向)に加速度Vf/CfでCf時間搬送
する。これにより、写真フィルム22の搬送速度がVf
に到達する。続いて、写真フィルム22の最先端に記録
されたフルサイズ画像の先端エッジがラインCCDスキ
ャナ12の画像読取位置に到達した後、コマ間の距離の
半分に相当する距離だけ搬送されるまで写真フィルム2
2を副走査速度Vfでファインスキャンする。このと
き、写真フィルム22に記録されたフルサイズ画像のみ
に対して、予め定められた主走査速度でかつ一定の副走
査速度Vfでファインスキャンが行われる。なお、搬送
時間は(Nf1+Nf2+Np)×L/Vfである。フ
ルサイズ画像に対するファインスキャンが終了した後、
写真フィルム22を減速度Vf/CfでCf時間搬送し
て一旦停止させる。
【0049】次に、写真フィルム22を所定方向(矢印
B方向)と反対方向(プレスキャンの搬送方向と同方
向)に加速度Vf/CfでCf時間搬送した後、搬送速
度Vfで搬送する。このときの搬送時間は、(Nf2−
1)×L/Vfである。続いて、減速度Vf/CfでC
f時間搬送して写真フィルム22を停止させた後、再度
加速度Vp/CpでCp時間搬送する。写真フィルム2
2をCp時間搬送することにより、搬送速度がVpに到
達する。搬送速度Vpで写真フィルム22を搬送してラ
インCCD50で読み取ることにより、パノラマ画像が
予め定められた主走査速度でかつ一定の副走査速度Vp
でファインスキャンが行われる。パノラマ画像の搬送に
要する時間は、Np×L/Vpである。こうしてパノラ
マ画像に対するファインスキャンが行われた後、減速度
Vp/CpでCp時間搬送して写真フィルム22の搬送
を停止させる。
【0050】続いて、再度加速度Vf/CfでCf時間
搬送し、写真フィルム22の最後端に記録されたフルサ
イズ画像の後端側エッジがラインCCDスキャナ12の
画像読取位置に到達した後、コマ間の距離の半分に相当
する距離だけ搬送されるまで写真フィルム22を搬送速
度Vfで搬送する。このときの搬送時間は、(Nf1−
1)×L/Vfである。さらに、減速度Vf/CfでC
f時間搬送して写真フィルム22の搬送を停止させた
後、写真フィルム22を画像読取装置24から排出して
ファインスキャンを終了する。
【0051】次のステップ304では、写真フィルム2
2に記録された全てのフィルム画像に対するファインス
キャンが終了したか否かを判定する。このステップ30
4において全フィルム画像に対するファインスキャンが
終了していないと判定された場合には、ステップ302
に移行して写真フィルム22の搬送及びフィルム画像の
ファインスキャンを続行し、全フィルム画像に対する読
取処理が終了したと判定された場合には、本フローチャ
ートにおける処理を終了する。
【0052】以上のように、プレスキャン画像データに
基づく副走査パターンを設定してフィルム画像の読み取
りを行うので、写真フィルム22に記録されたフィルム
画像を効率良く正確に読み取ることができる。
【0053】なお、本実施の形態では、副走査パターン
Aによる副走査時間Hp1及び副走査パターンBによる
副走査時間Hp2を予め定められた式に基づいて演算
し、副走査時間(目標副走査時間)が最短になる副走査
パターンをファインスキャンにおけるフィルム画像読み
取りの副走査パターンとして設定する方法について説明
したが、これに限定されるものではない。例えば、写真
フィルム22に記録された同一サイズ画像のコマ数及び
コマ位置毎に最短副走査時間となる副走査パターンを予
め定め、プレスキャンによって得られたプレスキャン画
像データから求められるコマ数及びコマ位置に基づいて
予め定められた副走査パターンの中から該当する副走査
パターンをファインスキャンにおける画像フィルム画像
読み取りの副走査パターンを設定するようにしてもよ
い。また、副走査パターンを設定するときの目標副走査
時間は全フィルム画像を読み取るために要する時間が最
短になる副走査時間に限るものではなく、副走査速度の
切り替え回数が最小になる副走査時間として設定しても
よい。
【0054】また、写真フィルム22をこの写真フィル
ム22の長さ方向に搬送させることによってフィルム画
像読み取りの副走査が行われる例について説明したが、
ラインCCD50をフィルム画像読み取りの副走査方向
に移動させることによってフィルム画像を読み取るよう
にしてもよい。
【0055】なお、写真フィルム22に記録されたフィ
ルム画像を読み取る際、副走査パターンの副走査速度が
遅い箇所(パノラマ画像の読み取り)では、フルサイズ
画像の蓄積時間と同じ蓄積時間であるとラインCCD5
0が飽和することがあるので、シャッタースピード等を
変えることによってラインCCD50の電荷蓄積時間が
短くなるように調整してもよい。
【0056】さらに、本実施の形態においては、ファイ
ンスキャン終了時に写真フィルム22の搬送を停止させ
た後に写真フィルム22を画像読取装置24から排出す
る例について説明したが、写真フィルム22の搬送を停
止させずに画像読取装置24から排出するようにしても
よい。
【0057】また、本実施の形態では、写真フィルム2
2に記録されたパノラマ画像のコマ数及び位置に基づい
て副走査パターンを設定したが、これに限定されるもの
ではない。例えば、写真フィルム22に記録されたフィ
ルム画像の濃度によって副走査パターンを設定するよう
にしてもよい。すなわち、フィルム画像の濃度が濃い場
合には、副走査速度が遅くなるように副走査パターンを
設定してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
レスキャン画像データに基づいてファインスキャンにお
ける画像読み取りの副走査パターンを設定して読み取る
ので、写真フィルムに記録されたフィルム画像を効率良
く正確に読み取ることができる、という優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るディジタルラボシステムを
示す概略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】本実施の形態に係る画像読取装置を示す概略構
成図である。
【図4】ラインCCDスキャナの光学系を示す概略構成
図である。
【図5】プレスキャンの読取処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】ファインスキャンにおけるフィルム画像読み取
りの副走査パターンを設定するサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図7】ファインスキャンの読取処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図8】プレスキャンにおける副走査パターンAを示す
概略図である。
【図9】プレスキャンにおける副走査パターンBを示す
概略図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 24 画像読取装置 32 制御回路 34 搬送ローラ対 50 ラインCCD 60 搬送ローラ対

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイズの異なる複数の画像が記録された
    写真フィルムの幅方向に沿って主走査を行うと共に該写
    真フィルムの長さ方向に沿って副走査を行い、一定速度
    で副走査されている状態で読み取られたプレスキャン画
    像データに基づいてファインスキャンを行う画像読取装
    置であって、 前記プレスキャン画像データに基づいて同一サイズ画像
    のコマ数及びコマ位置を求め、求めたコマ数及びコマ位
    置に基づいて前記ファインスキャンの目標副走査時間に
    応じた副走査パターンを設定するパターン設定手段と、 前記パターン設定手段によって設定された副走査パター
    ンに従ってファインスキャンを行うファインスキャン制
    御手段と、 を有する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記パターン設定手段は、同一サイズ画
    像のコマを全て読み取った後に異なるサイズの画像を読
    み取る副走査パターンと、サイズが異なる画像を混在さ
    せて読み取る副走査パターンのそれぞれに対する副走査
    時間を演算によって求め、前記副走査時間が目標副走査
    時間である最短副走査時間となる副走査パターンをファ
    インスキャンの副走査パターンとして設定することを特
    徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記パターン設定手段は、同一サイズ画
    像のコマを全て読み取った後に異なるサイズの画像を読
    み取る副走査パターンと、サイズが異なる画像を混在さ
    せて読み取る副走査パターンとのいずれかの副走査パタ
    ーンを選択してファインスキャンの副走査パターンとし
    て設定することを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
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