JP2002262021A - 画像読取方法及び装置 - Google Patents

画像読取方法及び装置

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JP2002262021A
JP2002262021A JP2001057687A JP2001057687A JP2002262021A JP 2002262021 A JP2002262021 A JP 2002262021A JP 2001057687 A JP2001057687 A JP 2001057687A JP 2001057687 A JP2001057687 A JP 2001057687A JP 2002262021 A JP2002262021 A JP 2002262021A
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Application number
JP2001057687A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Inoue
敏之 井上
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインスキャン時間を短縮して、効率の良
い画像の読み取りを行う。 【解決手段】 プレスキャンデータに基づき各画像毎に
ファインスキャン時の写真フイルムの搬送速度V1,V
2,V3・・・Vnを仮決定する。仮決定した各画像毎
の搬送速度V1〜Vnが、各画像間で切り替わる場合
に、スイッチバック処理を間に入れる。ファインスキャ
ン時の各画像毎の搬送時間の総和T1と、スイッチバッ
ク処理時間の総和T2とに基づき、ファインスキャンに
おける総合処理時間ST1(=T1+T2)を求める。
次に、搬送速度V1の画像に対して、このV1よりも低
い搬送速度V2に置き換えて、再度総合処理時間ST2
を同様に求める。以下、順次、速度の低いものに置き換
えて、再度総合処理時間ST3,ST4,・・・STn
を同様に求める。これら総合処理時間ST1〜STnの
内、最短のものを選択し、このときの各画像の搬送速度
で各画像をファインスキャンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取方法及び
装置に関し、特に、プレスキャンとファインスキャンと
を行い、画像を読み取る方法及び装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】デジタルプリントシステムでは、写真フ
イルムに記録された画像をCCD等のイメージセンサで
光電的に読み取り、この読み取った画像データに対して
拡大縮小や各種補正等の画像処理を行った後に、印画紙
等の記録材料への画像の記録やディスプレイへの画像の
表示等を行っている。
【0003】このデジタルプリントシステムでは、写真
フイルムを比較的に高速で送ってラインCCD等のイメ
ージセンサにより低い解像度で画像を読み取る予備走査
(プレスキャン)と、写真フイルムを低速で送って高い
解像度画像を読み取る本走査(ファインスキャン)との
2回の走査を行って、画像を読み取っている。
【0004】そして、ファインスキャンする際には、プ
レスキャンにおける各画像の濃度データに基づき、ライ
ンCCDの電荷蓄積時間の変更や光源光量の絞り制御、
写真フイルムの搬送速度の変更制御などを行い、最適な
読取条件や照明光量条件でファインスキャンを行ってい
る。例えば、ラインCCDの電荷蓄積時間を変更する場
合には、迅速且つ簡単な反面、各画像の濃度変動が大き
い場合には対応することできないという問題がある。ま
た、光源光量を各画像の濃度に応じて絞り制御する場合
には、各画像の間の隙間がイメージセンサを通過する間
に、絞り板の光軸への挿入位置を変更し、ファインスキ
ャン時には最適な照明光量の下で画像を読み取る必要が
ある。このため、絞り制御を精度良く且つ高速に行う必
要がある。また、各画像の濃度に応じて写真フイルムの
搬送速度を変更する場合には、加減速時間が必要にな
り、かつ一定速度になるまで時間がかかる。このため、
スイッチバック処理を行って、写真フイルムを助走区間
だけ戻した後に加速して一定速度にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、各画像毎
に写真フイルムの搬送速度を変更してファインスキャン
する場合で、写真フイルムの各画像の濃度が交互に切り
替わるときなどには助走が必要になり、スイッチバック
処理の回数が増加する。この回数の増加により、結果と
してファインスキャンにおける全体の読み取り時間が増
加してしまい、効率のよい画像読み取りが行えないとい
う問題がある。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、画像読み取りを効率よく行えるようにした画像読
取方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、複数の画像が記録された
画像原稿を送り、この送りに同期させて画像センサによ
り、プレスキャンとファインスキャンとを行い、前記プ
レスキャンデータに基づき前記各画像のファインスキャ
ンにおける搬送速度を各画像毎に求め、前記各画像間で
搬送速度が切り替わる場合には、搬送速度を安定させる
ためのスイッチバック処理を行う画像読取方法であっ
て、前記ファインスキャンの前に、前記スイッチバック
処理の回数と前記搬送速度とによるファインスキャンの
総合処理時間が短くなるように、前記搬送速度を変更す
ることにより最適化処理を行い、この最適化処理で決定
された各画像毎の搬送速度に基づき前記ファインスキャ
ンとスイッチバック処理とを行っている。
【0008】なお、前記ファインスキャンによる各画像
毎の搬送速度をV1,V2,V3,・・・(V1>V2
>V3・・・)とし、前記ファインスキャンによる各画
像毎の搬送時間の総和をT1、前記スイッチバック処理
の時間の総和をT2としたときに、T1+T2により総
合処理時間ST1を求め、次に、搬送速度V1の画像に
対して、このV1よりも低い搬送速度V2に置き換え
て、再度総合処理時間ST2を同様に求め、以下、順
次、速度の低いものに置き換えて、再度総合処理時間S
T3,ST4,・・・を同様に求め、総合処理時間が最
短となるときの各画像毎の搬送速度をファインスキャン
時の搬送速度として決定して、前記最適化処理を行うこ
とが好ましい。また、前記ファインスキャンによる各画
像毎の搬送速度が同じで連続する場合に、この連続する
各画像に対しては前記低い搬送速度への置き換えをする
ことなく、それ以外の各画像に対して部分的な置き換え
を行って、再度総合処理時間ST1,ST2,ST3,
・・・を求めることが好ましい。さらに、前記プレスキ
ャンデータとして、各画像の濃度データ、読取光学倍率
のいずれかまたはこれらの組み合わせを用いることが好
ましい。
【0009】請求項5記載の発明では、複数の画像が記
録された画像原稿を送る手段と、この送りに同期させて
画像センサにより、プレスキャンとファインスキャンと
を行い、画像を読み取る手段と、前記プレスキャンのデ
ータに基づき前記複数の画像のファインスキャンにおけ
る搬送速度を各画像毎に求める手段と、前記各画像間で
搬送速度が切り替わる場合にはファインスキャンの際に
搬送速度を安定させるためのスイッチバック処理を行う
手段と、前記ファインスキャンの前に、前記スイッチバ
ック処理の回数と前記搬送速度とによるファインスキャ
ンの総合処理時間が短くなるように、前記搬送速度を変
更することにより最適化処理を行い、ファインスキャン
時の搬送速度を決定する手段とを備えている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した画像読
取装置を有するデジタルラボシステムの概略構成を示す
ブロック図である。デジタルラボシステム10は、ライ
ンCCDスキャナ11、画像処理装置12からなる画像
読取装置13と、レーザープリンタ部14、プロセサ部
15からなる出力装置16とから構成されている。
【0011】図2に示すように、ラインCCDスキャナ
11は、ネガフイルムやリバーサルフイルム等の写真フ
イルム17に記録されている各画像を読み取るためのも
のであり、例えば135サイズの写真フイルムやIX2
40タイプの写真フイルムの他に、110サイズ、12
0や220サイズ(ブローニサイズ)等の各種写真フイ
ルムのコマ画像を読み取ることができる。
【0012】画像処理装置12は、ラインCCDスキャ
ナ11から出力された画像データに対して各種の補正等
の画像処理を行う。また、プレスキャンデータに基づ
き、後に詳しく説明するように、ファインスキャン時の
読取条件を演算する。そして、この読取条件で写真フイ
ルムの画像をファインスキャンし、画像処理した後に記
録用画像データとしてレーザプリンタ部14に出力す
る。画像処理としては、グレイバランス調整、階調補
正、および濃度(明るさ)調整、マトリクス(MTX)
による撮影光源種補正や画像の彩度調整(色調整)があ
る。この他に、電子変倍処理、覆い焼き処理(濃度ダイ
ナミックレンジの圧縮/伸長)、シャープネス(鮮鋭
化)処理等が行われる。これらの処理には、ローパスフ
ィルタ、加算器、LUT、MTX等が用いられ、これら
を適宜組み合わせることで、平均化処理や補間演算等が
実施される。
【0013】この画像処理装置12は、画像処理済みの
画像データを画像ファイルとして外部装置19に出力す
ることができる。例えば、メモリカードやCD−ROM
等の記憶媒体19aに記録させたり、通信回線を介して
他の情報処理機器19bに送信したりする。
【0014】レーザプリンタ部14は、R,G,Bのレ
ーザ光源及び変調部を備えている。そして、変調部によ
り記録用画像データに基づきレーザ光源からの各レーザ
を変調させ、この変調光により印画紙を走査露光して画
像を記録する。プロセサ部15は、走査露光済みの印画
紙に対して発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を
行い、現像処理する。これにより、印画紙上にカラー画
像が形成される。
【0015】図2は、ラインCCDスキャナ11の光学
系の概略構成を示している。この光学系は、メタルハラ
イドランプやハロゲンランプ等からなる光源20を備え
ている。光源20は、リフレクタ21にその焦点位置で
配置されている。リフレクタ21は赤外光(IR)を透
過する材料により構成されており、その反射面が断面楕
円弧形状に形成されている。光源20からの光はリフレ
クタ21により一定方向に反射され、この反射光は写真
フイルム17に向けて照射される。なお、光源20とし
てはLED等を用いてもよい。
【0016】光源20の光射出側には、IRカットフィ
ルタ22,光源絞り装置23,バランスフィルタ24,
光拡散ボックス25がそれぞれ光軸L上に配置されてい
る。IRカットフィルタ22は射出光の赤外域の波長の
光をカットすることで、写真フイルム17の温度上昇を
防止し読取精度を向上させる。また、バランスフィルタ
24は色温度調整のために配置される。このバランスフ
ィルタ24には、ネガフイルム用フィルタ24aとリバ
ーサルフイルム用フィルタ24bとが設けられており、
これらのどちらか一方が選択的に光軸Lに保持される。
【0017】光源絞り装置23は一対の絞り板27,2
8を備えており、光源20からの光量を調整する。絞り
板27,28は、図示しないパルスモータにより駆動さ
れ、光軸Lに対して直交する光軸接離方向でそのセット
位置が変えられる。このセット位置の変更により、絞り
板27,28の切欠き27a,28aからなる開口サイ
ズが変化し、光源20からの光量が絞られる。
【0018】光拡散ボックス25は、光源20からの光
を拡散して、スリット光として写真フイルム17の幅方
向において、写真フイルム17を照明する。
【0019】フイルムキャリア26には、キャリアベー
ス30とフイルムマスク31とが設けられており、これ
らにはフイルム幅方向に写真フイルム17の幅よりも長
いスリット状の開口30a,31aが形成されている。
光拡散ボックス25から出たスリット光は、開口30
a,31aを通して写真フイルム17に照射され、写真
フイルム17を透過した光は開口30a,31aを通し
て、結像レンズユニット40に入射する。なお、フイル
ムキャリア26には読取位置に対して上流側及び下流側
の位置に、それぞれ写真フイルム17を狭持して搬送す
るローラ対41,42が配置されている。これら搬送ロ
ーラ対41,42により写真フイルム17は、プレスキ
ャンとファインスキャンとでは異なる搬送速度で送られ
る。また、ファインスキャンでは、各画像の濃度データ
や読取光学倍率に応じて搬送速度が変えられる。
【0020】結像レンズユニット40及びイメージセン
サ43は、フイルムキャリア26を挟んで光源20と反
対側に、光軸L上に配置されている。結像レンズユニッ
ト40は複数枚のレンズから構成され、写真フイルム1
7に記録された画像をイメージセンサ43の受光面に結
像させる。この結像レンズユニット40はレンズモータ
45により光軸方向で移動自在に構成されており、これ
により倍率変更が行われる。また、周知のように写真フ
イルム17とイメージセンサ43との距離(共役長)を
変化させることにより、焦点合わせが行われる。
【0021】イメージセンサ43は、R,G,BのCC
Dセル列から構成されている。各CCDセル列は、CC
Dセルを写真フイルム17の搬送方向とは垂直方向に、
ライン状に並べて構成されている。これにより、CCD
セルの配列方向(主走査方向)にフイルム画像の読み取
りが行われる。なお、このイメージセンサ43のCCD
セル列は、写真フイルム17の送り方向に沿って所定の
ピッチで順に配置されているので、同一の画素における
R,G,Bの各成分色の検出タイミングには時間差が生
じる。このため、本実施形態では、各成分色毎に異なる
遅延時間で測光信号の検出タイミングを遅延しており、
これにより同一の画素のR,G,Bの測光信号が、イメ
ージセンサ43から同時に画像処理装置12に出力され
る。
【0022】図3は、写真フイルム17からの画像読取
時のフローチャートである。まず、画像読取装置12は
プレスキャンモードになり、写真フイルム17に対する
プレスキャンが所定の条件で行われるように、各部の作
動を制御する。その後、搬送ローラ対41,42により
写真フイルム17をプレスキャン時の搬送速度Vpで順
方向に送り、この送りに同期させてイメージセンサ43
によりフイルム画像を順次読み取る。このプレスキャン
時の搬送速度Vpはファインスキャン時の搬送速度の約
5倍程度に設定されており、比較的粗い解像度で高速に
画像が読み取られる。
【0023】イメージセンサ43からのプレスキャンデ
ータは、画像処理装置12へと出力される。画像処理装
置12では写真フイルム一本分のプレススキャンデータ
を取り込み、これを記憶する。そして、プレスキャンデ
ータに基づき写真フイルム17の各画像の両端(搬送方
向の上流側及び下流側)のエッジ位置を各々判定する。
このエッジの判定は例えば、特開平8−304932号
公報、特開平8−304933号公報等で提案されてい
るように、プレスキャンデータによりフイルム搬送方向
における濃度変化値を各々演算し、この濃度変化値をフ
イルム幅方向に沿ったライン単位で積算し、各ライン毎
の積算値を比較することで行う。
【0024】また、画像処理装置12では、上記判定に
よるエッジ位置に基づき、パーフォレーション17aの
位置等と対応づけて各画像のコマ位置を判定し、図示し
ないディスプレイ等にプレスキャンデータに基づき各画
像を表示する。
【0025】写真フイルム17の後端までプレスキャン
が行われると、このプレスキャンデータに基づき、各画
像の画像特徴量(例えば画像の濃度や色バランス値等)
を演算する。また、この画像特徴量や写真フイルムの種
別に基づき、ファインスキャン時の画像読取条件を決定
する。
【0026】次に、フイルムキャリア26によって写真
フイルム17がプレスキャンとは逆方向に送られ、ファ
インスキャンが開始される。
【0027】図4は、プレスキャンデータに基づき、フ
ァインスキャンにおける読取条件、特に副走査方向にお
ける写真フイルム17の搬送速度(副走査速度)を変更
して、効率の良い読取処理を可能にするためのフローチ
ャートを示している。
【0028】まず、原稿種類及びプリントサイズが特定
される。前述したように、フイルムキャリア26は、1
35サイズの写真フイルムを搬送するものや、IX24
0タイプの写真フイルムを搬送するものなどがあり、こ
れらが使用する写真フイルム17に合わせて画像読取装
置13に選択的にセットされる。このフイルムキャリア
26はキャリア識別信号を画像読取装置13に出力する
ので、この出力信号に基づき135サイズやIX240
サイズ等の原稿種類が特定される。なお、135サイズ
とIX240サイズの兼用タイプのフイルムキャリアで
はフイルム種別センサを備えているので、このフイルム
種別センサからの信号を画像読取装置13に入力するこ
とで、原稿種類が特定される。
【0029】プリントサイズは、プレスキャンデータに
基づき各画像のエッジ位置から特定される他に、プレス
キャン後のフイルム検定処理においても特定される。プ
レスキャンデータにはプレスキャンによりCCDライン
センサ43から出力される画像データの他に、プレスキ
ャン時にフイルムキャリア26によって写真フイルム1
7から読み取られる各種データも含まれる。例えば、フ
イルムキャリア26における磁気読取ヘッドなどによる
磁気記録層からの撮影データが含まれ、これによりIX
240タイプの写真フイルムでは、C(コンベンション
サイズ)、H(ハイビジョンサイズ)、P(パノラマサ
イズ)などのプリントサイズが特定される。また、13
5タイプの写真フイルムでは、フルサイズ、ハーフサイ
ズ、パノラマサイズなどのプリントサイズが特定され
る。また、画面センサを有するフイルムキャリアの場合
には、この画面センサの出力によってプリントサイズを
特定してもよい。
【0030】プリントサイズ及び原稿種類が特定される
と、これに基づきファインスキャン時の読取条件の1つ
である光学倍率が決定される。そして、決定した光学倍
率に応じて、ファインスキャン時の光量や、ラインCC
Dセンサの電荷蓄積時間、写真フイルムの搬送速度であ
る副走査速度V1が仮決定される。
【0031】次に、仮決定した光量、電荷蓄積時間、副
走査速度V1と、プレスキャンデータ中の読取対象画像
の最低濃度とに基づき、読取対象画像のファインスキャ
ン時の光量が充分か否かが判定される。光量が不足して
いる場合には、副走査速度V1が所定量下げられて副走
査速度がV2(V2<V1)へ変更され、この変更後の
光量、電荷蓄積時間、副走査速度V2と前記最低濃度と
に基づき読取対象画像のファインスキャン時の光量が充
分か否かが判定される。この判定結果によって光量が不
足している場合には、再度、副走査速度V2が所定量下
げられて副走査速度がV3(V3<V2)へ変更され、
ファインスキャン時の光量が充分か否かが判定される。
以下、光量が満足するまで、副走査速度がV4・・・V
nへと下げられる。光量が満足の場合には、このときの
副走査速度、電荷蓄積時間、光量が決定される。以下同
様にして、写真フイルムに記録されている各画像につい
て、副走査速度、光量、電荷蓄積時間などが決定され
る。最低速度Vnでも光量が不足する場合には、副走査
速度にはVnが決定され、蓄積時間が最大となる。
【0032】図5は、本実施形態における各画像の読取
処理を示すフローチャートである。プレスキャン後に、
上記のようにファインスキャンにおける各画像の副走査
速度V1,V2,V3,V4,・・・Vnが仮決定され
る。次に、この副走査速度V1〜Vnに基づき写真フイ
ルム1件分の総合処理時間STnを次式により求める。
【0033】STn=T1+T2
【0034】なお、nは1〜nまでの自然数を表してお
り、ST1はプレスキャンデータに基づき仮決定した副
走査速度V1〜Vnによる写真フイルム1件分の総合処
理時間である。また、ST2は、最高副走査速度V1を
次に高い副走査速度V2に置き換えて求めた写真フイル
ム1件分の総合処理時間であり、ST3は、副走査速度
V1, V2を、V2の次に高い副走査速度V3に置き換
えて求めた写真フイルム1件分の総合処理時間である。
また、T1は、各画像の搬送時間の総和であり、各画像
の副走査速度V1〜Vnに基づき求められる。T2はス
イッチバックに要する処理時間の総和である。
【0035】図6は、スイッチバック処理を説明するた
めのものであり、写真フイルム17に記録された各画像
F1〜F4の副走査速度が順にV1,V1,V3,V2
(V1>V2>V3)である場合を例にとって説明した
ものである。この場合には、画像F2から画像F3へ送
られるときには副走査速度がV1からV3へと減速とな
り、また画像F3から画像F4へ送られるときは、副走
査速度がV3からV2へと増速になる。このため、画像
間で副走査速度が切り替わる場合にはスイッチバック処
理を行い、助走区間RUを設ける。この助走区間RUに
より安定した次の画像のためのフイルム搬送速度(副走
査速度)に達してから、写真フイルムの画像が読み取ら
れるため、読取不良が発生することがない。このスイッ
チバック処理は、減速停止(定速→減速→停止)、クラ
ッチ切替、逆転戻し、クラッチ切替、正転加速(停止→
加速→定速)により行われる。
【0036】そして、例えば隣接する画像の濃度が大き
く異なり、これが交互に繰り返される場合には、スイッ
チバック処理が次々と発生することになる。このような
場合には、スイッチバック処理回数が増えるため、結果
として写真フイルム1件分の画像読取時間が長くなって
しまい画像読取時間が増大してしまうという問題が従来
はあったが、本実施形態では、スイッチバック処理時間
と副走査速度V1,V2,V3,・・・Vnとの関係に
基づきフイルムの搬送制御を適正化し、上記のようにし
て求めた総合処理時間ST1〜STnの内、最短となる
総合処理時間を選択する。そして、この選択した総合処
理時間における各画像の副走査速度を用いて写真フイル
ムを送り、各画像をファインスキャンする。これによ
り、効率よく最短時間で画像を読むことができる。
【0037】なお、同じ副走査速度となる画像が連続す
る場合には、全ての画像について、より低い副走査速度
に変更するよりも、連続する画像については副走査速度
を変更せずに、そのままとして、残りの画像について、
より低い副走査速度に変更した方が、結果として総合処
理時間が短くなることがある。このため、同じ副走査速
度となる画像が連続する場合には、この部分について
は、より低い副走査速度に変更しないようにして、総合
処理時間を求め、最短となる総合処理時間を選択してい
る。この場合に、連続する画像数が3以上のときにこの
連続する画像に対して速度変更を行わず、画像が2つ連
続する場合には、速度変更を行う。なお、速度変更を行
うか否かの連続する画像数の分岐点は上記のように3個
の画像に限定されるものではない。この分岐点となる連
続する画像数については、予めシュミレーションにより
求めておくことが好ましい。
【0038】上記実施形態では、説明を簡単にするため
に、写真フイルムの搬送速度である副走査速度V1〜V
nを変えて、適正な光量の下でファインスキャンしてい
るが、この他に、周知のように、光量絞りや電荷蓄積時
間なども同じように変更され、適正光量下でのファイン
スキャンが行われるようになっている。
【0039】また、上記実施形態では、各画像の最低濃
度及びプリントサイズという2つのパラメータに基づき
副走査速度を変更しているが、これに変えて、各画像の
最低濃度、またはプリントサイズという個々のパラメー
タに基づき副走査速度を変更してもよい。このような場
合にも、スイッチバック搬送の回数に応じて最適な副走
査速度を選択することができ、効率よく画像読取が可能
になる。
【0040】上記実施形態では、写真フイルム1本分の
画像を読み取る場合を例に取って説明したが、この他に
例えば6コマ等の所定コマ数毎に切断されたフイルムピ
ースから画像を読み取る際に、本発明を実施してもよ
い。この場合にも、効率のよいスイッチバック搬送が行
えるようになり、読取時間を短縮することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ファインスキャンの前
に、スイッチバック処理の回数と各画像のファインスキ
ャンにおける搬送速度とによるファインスキャンの総合
処理時間が短くなるように、前記搬送速度を変更するこ
とにより最適化処理を行い、この最適化処理で決定され
た各画像毎の搬送速度に基づきファインスキャンとスイ
ッチバック処理とを行うから、ファインスキャン時間を
短縮することができ、効率よく画像を読み取ることがで
きる。
【0042】ファインスキャンによる各画像毎の搬送速
度をV1,V2,V3,・・・(V1>V2>V3・・
・)とし、ファインスキャンによる各画像毎の搬送時間
の総和をT1、スイッチバック処理時間の総和をT2と
したときに、T1+T2により総合処理時間ST1を求
め、次に、搬送速度V1の画像に対して、このV1より
も低い搬送速度V2に置き換えて、再度総合処理時間S
T2を同様に求め、以下、順次、速度の低いものに置き
換えて、再度総合処理時間ST3,ST4,・・・を同
様に求め、総合処理時間が最短となるときの各画像毎の
搬送速度をファインスキャン時の搬送速度として決定し
て、前記最適化処理を行うことにより、最短処理時間が
得られる各画像毎の搬送速度を簡単に求めることができ
る。
【0043】前記ファインスキャンによる各画像毎の搬
送速度が同じで連続する場合に、この連続する各画像に
対しては前記低い搬送速度への置き換えをすることな
く、それ以外の各画像に対して部分的な置き換えを行っ
て、再度総合処理時間ST1,ST2,ST3,・・・
を求めることにより、処理速度の一部だけを落とすこと
により総合処理時間が短くなることもあり、このような
場合に画像読み取りを効率よく行うことができる。
【0044】前記プレスキャンデータとして、各画像の
濃度データ、読取光学倍率のいずれかまたはこれらの組
み合わせを用いることにより、濃度データのみならず読
取光学倍率の変更によってファインスキャン時の原稿搬
送速度が変更される場合でも、常に最短でファインスキ
ャンを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルプリントシステムの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】ラインCCDスキャナの概略構成を示す斜視図
である。
【図3】画像読取処理を示すフローチャートである。
【図4】プレスキャンデータから各画像毎の副走査時間
を決定する処理を示すフローチャートである。
【図5】総合処理時間が最短となる各画像毎の副走査時
間を決定する処理を示すフローチャートである。
【図6】スイッチバック処理の説明図である。
【符号の説明】
11 ラインCCDスキャナ 12 画像処理装置 13 画像読取装置 17 写真フイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H106 AA62 AB04 AB46 BA11 BA22 BA25 BA47 BA52 BA64 5B047 AA05 AB04 BA01 BB03 BC05 BC11 BC14 BC18 CA08 CB07 CB17 5C062 AA01 AB03 AB33 AB41 AC02 AC12 AC15 AC58 AE03 AE15 BA04 5C072 AA01 BA03 BA05 CA03 DA02 DA17 EA05 NA05 NA07 QA10 VA03 WA04 XA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像が記録された画像原稿を送
    り、この送りに同期させて画像センサにより、プレスキ
    ャンとファインスキャンとを行い、 前記プレスキャンデータに基づき前記各画像のファイン
    スキャンにおける搬送速度を各画像毎に求め、 前記各画像間で搬送速度が切り替わる場合には、搬送速
    度を安定させるためのスイッチバック処理を行う画像読
    取方法であって、 前記ファインスキャンの前に、前記スイッチバック処理
    の回数と前記搬送速度とによるファインスキャンの総合
    処理時間が短くなるように、前記搬送速度を変更するこ
    とにより最適化処理を行い、 この最適化処理で決定された各画像毎の搬送速度に基づ
    き前記ファインスキャンとスイッチバック処理とを行う
    ことを特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】 前記ファインスキャンによる各画像毎の
    搬送速度をV1,V2,V3,・・・(V1>V2>V
    3・・・)とし、前記ファインスキャンによる各画像毎
    の搬送時間の総和をT1、前記スイッチバック処理の時
    間の総和をT2としたときに、T1+T2により総合処
    理時間ST1を求め、次に、搬送速度V1の画像に対し
    て、このV1よりも低い搬送速度V2に置き換えて、再
    度総合処理時間ST2を同様に求め、以下、順次、速度
    の低いものに置き換えて、再度総合処理時間ST3,S
    T4,・・・を同様に求め、総合処理時間が最短となる
    ときの各画像毎の搬送速度をファインスキャン時の搬送
    速度として決定して、前記最適化処理を行うことを特徴
    とする請求項1記載の画像読取方法。
  3. 【請求項3】 前記ファインスキャンによる各画像毎の
    搬送速度が同じで連続する場合に、この連続する各画像
    に対しては前記低い搬送速度への置き換えをすることな
    く、それ以外の各画像に対して部分的な置き換えを行っ
    て、再度総合処理時間ST1,ST2,ST3,・・・
    を求めることを特徴とする請求項2記載の画像読取方
    法。
  4. 【請求項4】 前記プレスキャンデータとして、各画像
    の濃度データ、読取光学倍率のいずれかまたはこれらの
    組み合わせを用いることを特徴とする請求項1ないし3
    いずれか1つ記載の画像読取方法。
  5. 【請求項5】 複数の画像が記録された画像原稿を送る
    手段と、 この送りに同期させて画像センサにより、プレスキャン
    とファインスキャンとを行い、画像を読み取る手段と、 前記プレスキャンのデータに基づき前記複数の画像のフ
    ァインスキャンにおける搬送速度を各画像毎に求める手
    段と、 前記各画像間で搬送速度が切り替わる場合にはファイン
    スキャンの際に搬送速度を安定させるためのスイッチバ
    ック処理を行う手段と、 前記ファインスキャンの前に、前記スイッチバック処理
    の回数と前記搬送速度とによるファインスキャンの総合
    処理時間が短くなるように、前記搬送速度を変更するこ
    とにより最適化処理を行い、ファインスキャン時の搬送
    速度を決定する手段とを備えたことを特徴とする画像読
    取装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012076376A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及び方法

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