JPH1127445A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1127445A
JPH1127445A JP9173730A JP17373097A JPH1127445A JP H1127445 A JPH1127445 A JP H1127445A JP 9173730 A JP9173730 A JP 9173730A JP 17373097 A JP17373097 A JP 17373097A JP H1127445 A JPH1127445 A JP H1127445A
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JP
Japan
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image
film
reading
photographic film
line
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JP9173730A
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English (en)
Inventor
Masaki Takamatsu
正樹 高松
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1127445A publication Critical patent/JPH1127445A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルムに記録された原画像の読み取り
処理能力を向上させる。 【解決手段】 画像読取装置24は、フィルム搬送路に
沿ってプレスキャン部26とファインスキャン部28が
並列して配設されている。プレスキャン部26では、ラ
インCCD50によって写真フィルム22に記録された
フィルム画像を画素列毎に読み取り、ファインスキャン
における読取条件を演算する。一方、ファインスキャン
部28では演算された読取条件に基づいてラインCCD
74によりフィルム画像を読み取る。このように、写真
フィルムを一方向に搬送しながらプレスキャン及びファ
インスキャンを並列して行うので、読み取り処理能力を
向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に係
り、特に写真フィルムに記録された原画像を一方向に搬
送しながら読み取るための画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ネガフィルムやリバーサルフ
ィルム等の写真フィルムに記録されたネガ画像またはポ
ジ画像の原画像からプリントを作成する写真焼付装置と
しては、原画像に直接、色バランス等が調整された光を
照射してその透過画像を印画紙に焼き付けるアナログプ
リンタや、写真フィルムに記録された原画像を読み取
り、読み取った原画像をデジタルの画像データに変換
し、変換された画像データを用いて走査露光により画像
を印画紙へ焼き付けるデジタルプリンタが知られてい
る。
【0003】デジタルプリンタでは、写真フィルムに記
録された原画像を読み取るにあたり、例えばラインCC
Dスキャナを用いている。ラインCCDスキャナには、
CCDセルがライン状に配列されたラインCCDが備え
られており、原画像を画素列毎に読み取ることができ
る。また、デジタルプリンタでは原画像に対して2回の
読み取りを行う。1回目の読み取りをプレスキャンとい
い、2回目の読み取りをファインスキャンという。この
とき、写真フィルムを往復搬送させ、往路でプレスキャ
ンを行い、復路でファインスキャンを行っている。もし
くは、プレスキャンを行った後に写真フィルムを戻し、
再度プレスキャンと同じ方向に搬送させてファインスキ
ャンを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように写真フィルムを往復搬送あるいは2往復搬送さ
せて、プレスキャン及びファインスキャンを行って画像
を読み取っているため、画像の読取処理に要する時間が
多くなる、という問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、写真フィルムに記録された原画像の読み取
り処理能力を向上させた画像読取装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、写真フィルムに記録された
原画像を一方向に搬送しながら読み取るための画像読取
装置であって、前記原画像を前記写真フィルムの幅方向
に沿った画素列毎に読み取る第1のラインセンサと、前
記第1のラインセンサと並列に配置されると共に、前記
第1のラインセンサの配設位置よりも前記写真フィルム
の搬送方向下流側に少なくとも前記原画像1コマ分だけ
離れた位置に配設され、設定された読取条件に従って該
原画像を該写真フィルムの幅方向に沿った画素列毎に読
み取る第2のラインセンサと、前記第1のラインセンサ
によって読み取られた画像データに基づいて、前記第2
のラインセンサにおける前記読取条件を設定する条件設
定手段と、を有している。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、画像読取
装置には、写真フィルムに記録された原画像を画素列毎
に読み取る第1のラインセンサが設けられている。この
第1のラインセンサは、写真フィルムの幅方向に沿った
画素列毎に原画像を読み取る。ラインセンサを用いるこ
とにより、写真フィルムを停止させずに原画像を読み取
ることができる。
【0008】また、画像読取装置には、第1のラインセ
ンサと同様に写真フィルムの幅方向に沿った画素列毎に
原画像を読み取る第2のラインセンサが設けられてい
る。この第2のラインセンサは、第1のラインセンサと
並列に配設されると共に、第1のラインセンサが配設さ
れた位置よりも写真フィルムの搬送方向下流側に少なく
とも写真フィルムに記録された原画像1コマ分だけ離れ
て配設されている。これは、後述するように第1のライ
ンセンサによって読み取られた画像データに基づいて、
第2のラインセンサにおける読取条件を設定するためで
ある。
【0009】さらに、画像読取装置には第1のラインセ
ンサによって読み取られた画像データに基づいて、第2
のラインセンサにおける原画像の読み取り時の読取条件
を設定する条件設定手段が設けられている。従って、第
2のラインセンサは条件設定手段によって設定された読
取条件に基づいて原画像を読み取る。
【0010】このように、第1のラインセンサ及び第2
のラインセンサを写真フィルムの搬送方向に沿って並列
に配設して写真フィルムを一方向に搬送しながら読み取
るようにしたので、写真フィルムを往復搬送させること
なく、写真フィルムに記録された原画像を読み取ること
ができる。また、第1のラインセンサによる原画像の読
み取りと、第2のラインセンサによる原画像の読み取り
を並列して行うことができるので、写真フィルムに記録
された原画像の読み取り処理能力を向上させることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、ま
ず本実施の形態に係るディジタルラボシステムについて
説明する。
【0012】図1には、本実施の形態に係るディジタル
ラボシステム10が示されている。このディジタルラボ
システム10は、2つのラインCCDスキャナ12、1
4及び画像処理部16を備えた入力部と、レーザプリン
タ部18及びプロセッサ部20を備えた出力部と、で構
成されている。
【0013】ラインCCDスキャナ12、14は、ネガ
フィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルム22
(図2及び図3参照)に記録されているフィルム画像を
読み取るためのものである。これらのラインCCDスキ
ャナ12、14には、R、G、B測光用のセンサが3列
配列されているラインCCD50、74(図2参照)が
備えられ、これらのラインCCD50、74によってフ
ィルム画像を読み取り、R、G、B3色の画像データを
出力する。
【0014】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
12、14から出力された画像データが入力されると共
に、デジタルカメラでの撮影によって得られた画像デー
タ、フィルム画像以外の原稿(例えば、反射原稿等)を
図示しないスキャナで読み取ることで得られた画像デー
タ(スキャン画像データ)、コンピュータで生成された
画像データ等(以下、これらをファイル画像データと総
称する)を外部から入力する(例えば、メモリカード等
の記憶媒体を介して入力したり、通信回線を介して他の
情報処理機器から入力する等)こともできるように構成
されている。
【0015】また、画像処理部16は、入力された画像
データに対して各種の補正等の画像処理を行って、記録
用画像データとしてレーザプリンタ部18へオンライン
で出力する。なお、記録用画像データはオフラインでレ
ーザプリンタ部18へ入力するようにしてもよい。さら
に、画像処理部16は、画像処理を行った画像データを
画像ファイルとして外部へ出力する(例えば、メモリカ
ード等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の
情報処理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0016】レーザプリンタ部18は、R、G、Bのレ
ーザ光源を備えており、画像処理部16から入力された
記録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に
照射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。
また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走
査露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0017】ディジタルラボシステム10には、前述し
たラインCCDスキャナ12、14を含んで構成され、
写真フィルム22に記録されたフィルム画像の走査読み
取りを行う画像読取装置24が備えられている。図2に
は、画像読取装置24が示されている。
【0018】図2に示されるように、フィルム搬送路に
おけるフィルム搬送方向(矢印A方向)に沿ってライン
CCDスキャナ12によるプレスキャン部26、及びラ
インCCDスキャナ14によるファインスキャン部28
が順次配設されている。すなわち、画像読取装置24に
おけるフィルム搬送方向上流側にプレスキャン部26が
配設され、フィルム搬送方向下流側にファインスキャン
部28が配設されている。なお、プレスキャン部26と
ファインスキャン部28との間隔は、図3に示されるよ
うに写真フィルム22に記録されたフィルム画像1コマ
分とされている。これは、本実施の形態における画像読
取装置24では、プレスキャン部26において1コマ分
のフィルム画像を読み取り、読み取られたフィルム画像
1コマ分のプレスキャン画像データに基づいてファイン
スキャン部28における読取条件を設定するためであ
る。
【0019】プレスキャン部26におけるフィルム搬送
方向上流側には、挿入検出センサ30が配設されてい
る。挿入検出センサ30は、発光素子30Aと受光素子
30Bとをフィルム搬送路を挟んで対向するように配設
して構成されている。挿入検出センサ30の受光素子3
0Bは、制御回路32に接続されている。従って、制御
回路32は、受光素子30Bから出力される信号のレベ
ルの変化に基づいて、画像読取装置24のフィルム搬送
路に写真フィルム22が挿入されたか否かを判断するこ
とができる。
【0020】挿入検出センサ30とプレスキャン部26
との間には、写真フィルム22を挟持搬送する一対のロ
ーラ34、読取用磁気ヘッド36及び画面検出センサ4
0が順次配設されている。
【0021】ローラ34には、パルスモータ82が連結
されている。このパルスモータ82は、ドライバ84を
介して制御回路32に接続されている。従って、制御回
路32はドライバ84を介してパルスモータ82を駆動
させ、ローラ34を回転させる。ローラ34が回転する
ことにより、写真フィルム22が挟持搬送される。ま
た、画像読取装置24には、裏面に透明な磁性材料が塗
布された磁気層が形成された写真フィルム22がセット
される場合がある。この磁気層には、コマ番号、フィル
ム種等の情報が磁気記録されている。読取用磁気ヘッド
36は、写真フィルム22に形成された磁気層に磁気記
録された情報を読取可能な位置に配置され、磁気層に磁
気記録された情報を読み取って制御回路32に出力する
ように接続されている。
【0022】画面検出センサ40は、前述した挿入検出
センサ30と同様に発光素子と受光素子の対で構成され
ている。この画面検出センサ40は、写真フィルム22
の幅方向中央部に対応する位置に配設されている。画面
検出センサ40の受光素子は制御回路32に接続され、
透過光量の大きさに応じたレベルの信号を制御回路32
に出力する。なお、写真フィルム22の非画像部分は、
画像部分と比較して透過光量が大きい。制御回路32は
画面検出センサ40の受光素子から出力される信号のレ
ベルを監視し、レベルが低下したときに写真フィルム2
2に記録された画像の先端側エッジが画面検出センサ4
0に対応したと判断する。
【0023】プレスキャン部26の光学系は、ハロゲン
ランプやメタルハライドランプ等からなり、写真フィル
ム22に光を照射する光源42を備えていると共に、光
源42の光射出側には写真フィルム22に照射する光を
拡散光とする光拡散ボックス44が順に配設されてい
る。なお、光量を確保したい場合には、光拡散ボックス
44を省いてもよい。光源42は、ドライバ46を介し
て制御回路32に接続されている。制御回路32では、
光源42から射出される光の光量が予め定められた所定
値となるようにドライバ46から供給される電圧の大き
さを制御する。なお、光源42と光拡散ボックス44の
間には、固定フィルタとしてのIRカットフィルタ及び
色バランス調整用の調光フィルタが配設されている。調
光フィルタは、ターレットにネガ用調光フィルタとポジ
用調光フィルタを設け、切り換えて使用するようにして
もよい。
【0024】写真フィルム22を挟んで光源42と反対
側には、光軸Lに沿って、フィルム画像を透過した光を
結像させるレンズユニット48、ラインCCD50が順
に配設されている。図2では、レンズユニット48とし
て単一のレンズのみを示しているが、このレンズユニッ
ト48は、複数枚のレンズから構成されたズームレンズ
であってもよい。ラインCCD50は、CCDセルが写
真フィルム22の搬送方向と直交するようにライン状に
配列されてなるCCDセル列が3ライン設けられ、各ラ
インの光入射側にR、G、Bの色分解フィルタのいずれ
かが各々取り付けられた3ラインカラーCCDであり、
受光面がレンズユニット48の結像点位置に一致するよ
うに配設されている。従って、CCDセルの配列方向に
フィルム画像読み取りの主走査がなされ、写真フィルム
22が搬送されることにより、フィルム画像読み取りの
副走査がなされる。なお、ラインCCD50は3本のラ
イン(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に
沿って所定の間隔を隔てて順に配置されているので、同
一の画素におけるR、G、Bの各成分色の検出タイミン
グには時間差がある。この時間差は、ラインメモリに画
素データを蓄積し、時間差を考慮した遅延をかけること
により補正する。
【0025】ラインCCD50の出力端には増幅器52
の入力端が接続され、増幅器52の出力端はA/D変換
器54の入力端に接続されている。ラインCCD50か
ら出力された信号は増幅器52で増幅され、A/D変換
器54によってデジタルデータに変換される。A/D変
換器54の出力端は制御回路32に接続されており、A
/D変換器54で変換されたデジタルデータはフィルム
画像の測光値に対応するプレスキャン画像データとして
制御回路32に入力される。制御回路32には、図示し
ないCPU、ROM、RAMで構成されたマイクロコン
ピュータ56Aが備えられており、プレスキャン画像デ
ータをマイクロコンピュータ56AのRAMに記憶す
る。また、制御回路32にはディスプレイ58が接続さ
れており、入力されたプレスキャン画像データを用いて
処理を行い、ポジ画像をディスプレイ58に表示するこ
とができる。
【0026】プレスキャン部26とファインスキャン部
28との間には、ローラ60、62が配設されている。
これらのローラ60、62は、前述したローラ34の回
転によって搬送される写真フィルム22を図2に示され
る矢印A方向に挟持搬送させる。
【0027】ファインスキャン部28は、プレスキャン
部26とほぼ同様の構成である。ファインスキャン部2
8の光学系については、図4に詳細が示されている。す
なわち、ファインスキャン部28には写真フィルム22
に向けて光を照射する光源64が備えられている。この
光源64には、メタルハライドランプ等の比較的光量の
高いランプが用いられる。光源64は、ドライバ68を
介して制御回路32に接続されている。制御回路32で
は、光源64から射出される光の光量が予め定められた
所定値となるようにドライバ68から供給される電圧の
大きさを制御する。また、光源64と光拡散ボックス6
6との間には、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イ
エロー)からなる調光フィルタ70が射出光の光軸Mに
沿って設けられている。調光フィルタ70のフィルタ7
0C、70M、70Yは、それぞれ独立に移動可能に構
成されており、光源64から射出される各成分色光の光
量のバランスやラインCCD74の各成分色光に対する
感度等を考慮して光路中への挿入量を調整することがで
きる。これにより、ラインCCD74におけるR、G、
Bの3色の受光量を調整する。
【0028】さらに、写真フィルム22を挟んで光源6
4と反対側には、光軸Mに沿って、レンズユニット7
2、ラインCCD74が順次配設されている。
【0029】ファインスキャン部28のラインCCD7
4は、プレスキャン部26に備えられたラインCCD5
0と同様に、CCDセルがライン状に配列されたCCD
セル列が3ライン設けられ、各ラインの光入射側にR、
G、Bの色分解フィルタのいずれかが各々取り付けられ
た3ラインカラーCCDである。但し、本実施の形態に
係るラインCCDスキャナ14(ファインスキャン部2
8)では、120サイズや220サイズ等の比較的大き
なサイズの写真フィルム22のフィルム画像を読み取る
ので、例えば1ライン当たり5060画素程度の画素数
(CCDセル数)の高解像度のラインCCD74を用い
ている。
【0030】ラインCCD74の出力端には、増幅器7
6、A/D変換器78が順に接続されている。A/D変
換器78の出力端は、制御回路32に接続されている。
従って、A/D変換器78によって変換されたデジタル
データ(ファインスキャン画像データ)は、制御回路3
2に入力されてマイクロコンピュータ56Bで処理され
る。制御回路32は、測光データに基づいて印画紙への
R、G、B3色の露光量を算出する。
【0031】さらに、ファインスキャン部28における
写真フィルム22の搬送方向下流側には、ローラ80が
配設されている。ローラ80は、前述したローラ34、
60、62と同様に回転することによって写真フィルム
22を矢印A方向に挟持搬送させる。
【0032】次に、本発明の実施の形態のフィルム画像
の読み取りについて説明する。画像読取装置24に写真
フィルム22が挿入され、写真フィルム22の搬送が開
始され、かつ画面検出センサ40でフィルム画像の先端
側エッジが検出されると、または先端側エッジが検出さ
れてから所定時間経過後にプレスキャン部26及びファ
インスキャン部28による読み取りが開始される。この
とき、フィルム画像は写真フィルム22の幅方向に沿っ
た画素列毎にラインCCD50、74によって読み取ら
れる。このように、プレスキャン部26及びファインス
キャン部28におけるフィルム画像の読み取りが開始さ
れると、図5及び図6に示されるフローチャートの各処
理が並列して実行される。
【0033】まず、図5を参照してプレスキャン部26
におけるフィルム画像の読取処理について説明する。
【0034】画面検出センサ40でフィルム画像の先端
側エッジが検出されると、または先端側エッジが検出さ
れてから所定時間経過後、プレスキャン部26による読
み取りが開始される。このとき、フィルム画像は写真フ
ィルム22の幅方向に沿った画素列毎にラインCCD5
0によって読み取られる。
【0035】ステップ100では、プレスキャン部26
の画像読取位置にフィルム画像が到達したか否か、より
詳しくは画像読取位置にフィルム画像の先端側エッジが
到達したか否かを判定する。これは、ラインCCD50
から制御回路32に出力された信号に基づいて判定する
ことができ、制御回路32に出力された信号のレベルが
所定レベルよりも低下したときにフィルム画像の先端側
エッジがプレスキャン部26の画像読取位置に到達した
と判断する。
【0036】ステップ100において、プレスキャン部
26の画像読取位置にフィルム画像が到達したと判定さ
れた場合には、ステップ102でプレスキャン画像デー
タを制御回路32内に備えられたマイクロコンピュタ5
6AのRAMに記憶し、ステップ104では1コマのフ
ィルム画像に対する読取処理が終了したか否かを判定す
る。すなわち、ラインCCD50から制御回路32に出
力される信号のレベルが所定レベルに達したか否かを判
断してフィルム画像におけるフィルム搬送方向後端側エ
ッジを検出し、エッジを検出した場合に1コマのフィル
ム画像の読取処理が終了したと判断する。
【0037】このステップ104において1コマのフィ
ルム画像の読取処理が終了したと判定された場合には、
ステップ106に移行する。一方、1コマのフィルム画
像の読取処理が終了していないと判定された場合には、
ステップ102に移行して上述した処理を繰り返し、プ
レスキャンを続行する。
【0038】ステップ106では、制御回路32内に備
えられたマイクロコンピュータ56AのRAMに記憶さ
れたフィルム画像1コマ分のプレスキャン画像データに
基づいて、ファインスキャン部28における読取条件を
演算する。すなわち、写真フィルム22に記録されたフ
ィルム画像毎に読取条件を設定する。読取条件として
は、調光フィルタ70による光量調整量及びラインCC
D74の電荷蓄積時間の調整量等がある。光量は、光源
64から射出される各成分色光の光量のバランスやライ
ンCCD74の各成分色光に対する感度等を考慮して調
整量が定められる。例えば、写真フィルム22における
露光オーバーのフィルム画像においては光量が増加する
ように調整量を定め、露光アンダーのフィルム画像にお
いては光量が低減するように調整量を定める。また、ラ
インCCD74の電荷蓄積時間は、光量に応じた調整量
が定められる。
【0039】次のステップ108では、演算された読取
条件をファインスキャン部28のマイクロコンピュータ
56Bに転送する。また、ステップ110では、写真フ
ィルム22に記録された全てのフィルム画像に対する読
取処理が終了したか否かを判定する。これは、挿入検出
センサ30で写真フィルム22の後端を検出した後、所
定時間が経過した場合に写真フィルム22に記録された
全てのフィルム画像に対する読取処理が終了したと判定
する。
【0040】このステップ110において写真フィルム
22に記録された全てのフィルム画像に対する読取処理
が終了したと判定された場合には、本フローチャートに
おける処理を終了する。一方、全てのフィルム画像に対
する読取処理が終了していないと判定された場合には、
ステップ100に移行して上述した処理を繰り返し実行
する。
【0041】続いて、図6を参照してファインスキャン
部28のCPU56Bにおけるフィルム画像の読取処理
について説明する。前述したように、図6に示されるフ
ローチャートは図5のフローチャートと並列して実行さ
れる。
【0042】ステップ120では、ファインスキャン部
28の画像読取位置にフィルム画像の先端側エッジが到
達したか否かを判定する。これは、プレスキャン部26
と同様に、ファインスキャン部28に設けられたライン
CCD74から制御回路32に出力された信号に基づい
て判定することができる。
【0043】ステップ120においてファインスキャン
部28の画像読取位置にフィルム画像の先端側エッジが
到達したと判定された場合には、ステップ122に移行
する。ステップ122では、マイクロコンピュータ56
Bに転送された読取条件に基づいて、調光フィルタ70
による光量及びラインCCD74の電荷蓄積時間を調整
する。光量を調整する場合には、光軸Mに沿って配設さ
れた調光フィルタ70の各フィルタ70C、70M、7
0Yの光路中への挿入量を調整する。すなわち、フィル
タ70C、70M、70Yの位置を調整することによっ
て、写真フィルム22のフィルム画像に照射される各成
分色毎の光量を調整する。
【0044】次の124では、写真フィルム22に記録
されたフィルム画像1コマ分の読取処理が終了したか否
かを判定する。これは、ラインCCD74から制御回路
32に出力された信号に基づいて判定することができ
る。
【0045】ステップ124において写真フィルム22
に記録されたフィルム画像1コマ分の読取処理が終了し
たと判定された場合には、ステップ126に移行する。
ステップ126では、写真フィルム22に記録された全
てのフィルム画像に対する読取処理が終了したか否かを
判定する。このステップ126において、全てのフィル
ム画像に対する読取処理が終了したと判定された場合に
は、本フローチャートにおける処理を終了する。これに
対して、ステップ126において写真フィルム22に記
録された全てのフィルム画像に対する読取処理が終了し
ていないと判定された場合には、ステップ120に移行
して上述した処理を繰り返し実行する。
【0046】以上説明したように、画像読取装置24の
フィルム搬送方向に沿ってプレスキャン部26及びファ
インスキャン部28を並列に配設すると共に、写真フィ
ルム22を一方向に搬送しながらプレスキャン及びファ
インスキャンを並列して行うようにしたので、写真フィ
ルム22を往復搬送させることなく、写真フィルム22
に記録されたフィルム画像を読み取ることができる。ま
た、プレスキャンとファインスキャンを並列して行うた
め、フィルム画像の読み取り処理能力を向上させること
ができる。
【0047】なお、本実施の形態においてはプレスキャ
ン部26及びファインスキャン部28に同一の解像度
(高解像度)のラインCCD50、74を配設し、プレ
スキャン部26のラインCCD50で読み取られたプレ
スキャン画像データを間引いてファインスキャンにおけ
る読取条件を演算するため、プレスキャン部26とファ
インスキャン部28における読取処理を同一の速度で行
うことができる場合を説明した。しかし、プレスキャン
部26とファインスキャン部28における読取処理の速
度は同一に限定されるものではない。例えば、プレスキ
ャン部26に低解像度のラインCCDを配設し、ファイ
ンスキャン部28に高解像度のラインCCDを配設した
場合にはプレスキャン部26とファインスキャン部28
におけるフィルム画像の読取処理の速度は異なる。すな
わち、プレスキャン部26における写真フィルム22の
搬送速度とファインスキャン部28における写真フィル
ム22の搬送速度が異なる。この場合には、プレスキャ
ン部26とファインスキャン部28との間にバッファル
ープを設けて速度差を吸収するようにすればよい。
【0048】また、本実施の形態では写真フィルム22
に記録されたフィルム画像部分のデータのみをマイクロ
コンピュータのRAMに記憶する例について説明した
が、プレスキャン及びファインスキャン開始からのデー
タを記憶し、フィルム画像のデータのみを抽出して処理
するようにしてもよい。
【0049】さらに、上述した実施の形態ではプレスキ
ャン部26とファインスキャン部28に3本のライン
(CCDセル列)が配置されたラインCCD50、74
をそれぞれ配設して写真フィルム22に記録されたフィ
ルム画像を1コマずつ読み取る例について説明したが、
これに限定されるものではない。例えば、プレスキャン
部26及びファインスキャン部28のそれぞれに複数の
ラインCCDを配設し(特に、ファインスキャン部28
に複数のラインCCDを配設する)、同時に複数コマの
フィルム画像を読み取るようにしてもよい。
【0050】なお、本実施の形態においては印画紙に画
像を記録するプリンタとしてレーザプリンタ部18を設
けたが、プリンタはレーザプリンタに限られるものでは
ない。例えば、インクジェットプリンタや感熱プリンタ
等のデジタル方式のプリンタであればよい。
【0051】さらに、プロセッサは使用される感光材料
に応じて適宜選択できるものである。例えば、感光性熱
現像材料に光を照射させて潜像を作成し、熱によって顕
像化させる方式の場合には、プロセッサは熱現像プロセ
ッサになることはいうまでもない。すなわち、本実施の
形態に係る画像読取装置に結合される出力機は限定され
るものではない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、写
真フィルムの搬送方向に沿って第1のラインセンサ及び
第2のラインセンサを並列して配設したので、写真フィ
ルムを一方向に搬送しながら第1のラインセンサによる
原画像の読み取りと第2のラインセンサによる原画像の
読み取りを行うことができ、写真フィルムに記録された
フィルム画像の読み取り処理能力を向上させることがで
きる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るディジタルラボシステムを
示す概略ブロック図である。
【図2】画像読取装置を示す概略構成図である。
【図3】プレスキャン部及びファインスキャン部の配設
位置を示す概略図である。
【図4】ラインCCDスキャナの光学系を示す概略構成
図である。
【図5】画像読取装置におけるプレスキャン部の読取処
理ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】画像読取装置におけるファインスキャン部の読
取処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 22 写真フィルム 26 プレスキャン部 28 ファインスキャン部 32 制御回路(条件設定手段) 50 ラインCCD(第1のラインセンサ) 70 調光フィルタ 74 ラインCCD(第2のラインセンサ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムに記録された原画像を一方
    向に搬送しながら読み取るための画像読取装置であっ
    て、 前記原画像を前記写真フィルムの幅方向に沿った画素列
    毎に読み取る第1のラインセンサと、 前記第1のラインセンサと並列に配置されると共に、前
    記第1のラインセンサの配設位置よりも前記写真フィル
    ムの搬送方向下流側に少なくとも前記原画像1コマ分だ
    け離れた位置に配設され、設定された読取条件に従って
    該原画像を該写真フィルムの幅方向に沿った画素列毎に
    読み取る第2のラインセンサと、 前記第1のラインセンサによって読み取られた画像デー
    タに基づいて、前記第2のラインセンサにおける前記読
    取条件を設定する条件設定手段と、 を有する画像読取装置。
JP9173730A 1997-06-30 1997-06-30 画像読取装置 Pending JPH1127445A (ja)

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