JP2001186309A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001186309A
JP2001186309A JP36760899A JP36760899A JP2001186309A JP 2001186309 A JP2001186309 A JP 2001186309A JP 36760899 A JP36760899 A JP 36760899A JP 36760899 A JP36760899 A JP 36760899A JP 2001186309 A JP2001186309 A JP 2001186309A
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JP36760899A
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Yuji Hara
裕二 原
Toshio Ito
俊夫 伊藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルム送り方向が異なる場合でも、常に正
像の画像データを簡単に得る。 【解決手段】 ラインCCD61により、CCDセルの
配列方向にフイルム画像の読み取りの主走査を行う。写
真フイルム20を送ってフイルム画像読み取りの副走査
を行う。プレスキャン時には、写真フイルム20を一方
向に送り、制御回路40によりラインCCD61からの
画素出力を一方向から読み出す。ファインスキャン時に
は、写真フイルム20を一方向とは逆の他方向に送り、
制御回路40によりラインCCD61からの画素出力を
他方向から読み出す。フイルム送り方向が変わっても、
簡単に正像の画像データを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に関
し、特にフイルム送り方向を変えてプレスキャンとファ
インスキャンとを行う画像読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに記録された画像をR,
G,Bの各成分色に分解して読み取り、この読み取った
画像データに対して各種の補正等の画像処理を行った後
に、記録材料への画像の記録や、ディスプレイへの画像
の表示等を行う写真処理方法が提案されている。この写
真処理方法は、フイルム画像を面露光により印画紙に記
録する従来の写真処理方法と比較して、画像データに対
する画像処理により記録画像の画質を自在に調節するこ
とができるという利点がある。
【0003】例えば、特開平11−88611号公報で
提案されている画像読取装置では、写真フイルムを往復
搬送し、単一のラインCCDにより往路で写真フイルム
をプレスキャンし、復路で写真フイルムをファインスキ
ャンしている。そして、プレスキャンでは、画像コマの
記録位置の判定、読取条件の設定を行い、ファインスキ
ャンではプレスキャンにより決定した読取条件及び画像
コマの記録位置に基づき、画像を高解像に読み取ってい
る。このように、プレスキャン及びファインスキャンを
単一のラインCCDにより行うため、プレスキャン及び
ファインスキャンのためにそれぞれラインCCDや光学
系を別個に設ける必要がなく、構成を簡単にすることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、往路で
プレスキャンを行い、復路でファインスキャンを行う
と、フイルム送り方向が切り替わるため、一方では正像
で撮像されたものが、他方の送りでは鏡像となり、これ
をデータ変換して正像に変換する処理が必要になる。し
かも、このデータ変換は、例えばファインスキャンデー
タに基づき変換するため、変換処理に時間を要するとい
う問題がある。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、フイルム送り方向を変えてプレスキャンとファイ
ンスキャンとを行う際に、簡単に鏡像を正像に変換する
ことができるようにした画像読取装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像読取装置では、写真フイルムを
一方向に送ってプレスキャンを行うとともに写真フイル
ムを前記一方向とは逆の他方向に送ってファインスキャ
ンを行う画像読取手段と、前記プレスキャンとファイン
スキャンとにおける写真フイルムの送り方向に対応し
て、前記読取手段から出力される画像データが表す画像
の表裏を反転するように、画像データを変換する変換手
段とを備えている。
【0007】なお、画像読取手段は、写真フイルムの幅
方向に沿った画素列毎に画像を読み取る主走査と、この
主走査に同期させて写真フイルムを送る副走査とによ
り、画像を読み取り、前記変換手段は、主走査方向の読
み取り方向を反転させることにより画像の表裏を反転さ
せることが好ましい。例えば、ラインイメージセンサに
よる1ライン分の画像データの読み取り方向を反転させ
ることで、画像の表裏を反転させる。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したデジタ
ルプリントシステムの概略構成図である。このプリント
システム10は、ラインCCDスキャナ11、画像処理
装置12、レーザープリンタ13、及びプロセサ14を
含んで構成されている。そして、ラインCCDスキャナ
11及び画像処理装置12は入力機16として一体化さ
れており、レーザープリンタ13及びプロセサ14は出
力機17として一体化されている。
【0009】図3は、ラインCCDスキャナ11の光学
系の概略構成を示している。この光学系は、メタルハラ
イドランプやハロゲンランプ等からなる光源21を備え
ている。光源21はリフレクタ22にその焦点位置で配
置されている。リフレクタ22は赤外光(IR)を透過
する材料により構成されており、その反射面が放物面状
に形成されている。光源21からの光はリフレクタ22
により反射され、写真フイルム20に向けて照射され
る。なお、光源21としてはLED等を用いてもよい。
【0010】光源21の光射出側には、IRカットフィ
ルタ24、光量調整絞り板25、バランスフィルタ2
6、光拡散ボックス27、拡散板27aが光軸Lに沿っ
て順に配置されている。光量調整絞り板25は光軸Lへ
の挿入位置が可変とされており、これにより光量が調整
される。また、バランスフィルタ26は色温度調整のた
めに、ネガフイルム用フィルタ26aとリバーサルフイ
ルム用フィルタ26bとが設けられており、これらのひ
とつが選択的に光軸Lに挿入される。
【0011】写真フイルム20は、フイルムキャリア2
8によって、画像記録面が光軸Lと垂直になるように搬
送される。フイルムキャリア28は、キャリアベース3
0、フイルムマスク31、搬送ローラ対32等を備えて
おり、写真フイルム20を矢印A及びBで示す長手方向
に送る。A方向送りではプレスキャン(予備読み取り)
が行われ、A方向と反対のB方向送りではファインスキ
ャン(本読み取り)が行われる。
【0012】プレスキャンでは、比較的に低解像度での
読み取りとなり、フイルム画像の濃度が極端に低い場合
(例えばネガフイルムにおける露光オーバのネガ画像)
にも、ラインCCD61で蓄積電荷の飽和が生じないよ
うに決定した読取条件(写真フイルム20に照射する光
のR、G、Bの各波長域毎の光量、CCDの電荷蓄積時
間)でフイルム画像の読み取りが行われる。また、ファ
インスキャンでは、プレスキャンデータに基づき決定し
た読取条件により、各フイルム画像の読み取りが高解像
度で行われる。
【0013】フイルムキャリア28は、135タイプ、
IX240タイプ用にそれぞれ設けられており、フイル
ム種別に適合するものをスキャナ11にセットすること
で、各タイプの写真フイルムの画像を読み取ることがで
きる。フイルムマスク31は写真フイルム20の幅方向
に沿って配置されており、その開口31aの長さは、写
真フイルム20の幅よりも少し大きく形成されている。
これにより、写真フイルム20の先端、後端、両側端の
各エッジを含むように、結像レンズユニット35を介し
てイメージセンサ36により撮像される。なお、フイル
ムキャリアとして110,120,220タイプ用を設
けることで、これらのフイルムについても画像を読み取
ることができる。
【0014】結像レンズユニット35及びイメージセン
サ36は、写真フイルム20を挟んで光源21と反対側
に、光軸Lに沿って順に配置されている。結像レンズユ
ニット35は、写真フイルム20に記録された画像をイ
メージセンサ36の受光面に結像させる。図3では結像
レンズユニット35は単一のレンズのみを示している
が、この結像レンズユニット35は複数枚のズームレン
ズなどであってもよい。
【0015】イメージセンサ36は、R、G、BのCC
Dセル列を写真フイルム20の送り方向(図3の矢印A
方向)に並べて構成されている。各CCDセル列は、C
CDセルを写真フイルム20の幅方向にライン状に並べ
て構成されている。これにより、CCDセルの配列方向
にフイルム画像の読み取りの主走査がなされる。また、
写真フイルム20が送られることによりフイルム画像読
み取りの副走査がなされる。
【0016】なお、イメージセンサ36には、3本のC
CDセル列が写真フイルム20の送り方向に沿って所定
のピッチで順に配置されているので、同一の画素におけ
るR、G、Bの各成分色の検出タイミングには時間差が
生じる。このため、本実施形態では、各成分色毎に異な
る遅延時間で測光信号の検出タイミングを遅延してお
り、これにより同一の画素のR、G、Bの測光信号がラ
インCCDから同時に出力される。
【0017】図4は、ラインCCDスキャナ11の電気
系の概略構成を示している。ラインCCDスキャナ11
は制御回路40を備えている。制御回路40はマイクロ
プロセサ41を備えている。このマイクロプロセサ41
には、バス42を介してRAM43(例えばSRA
M)、ROM44(例えば記憶内容を書換え可能なRO
M)が接続されていると共に、ランプドライバ45及び
モータドライバ46が接続されている。ランプドライバ
45は、マイクロプロセサ41からの指示に応じて光源
21を点灯及び消灯させる。
【0018】モータドライバ46には、絞り駆動モータ
50、バランスフィルタ駆動モータ51、読取部駆動モ
ータ52、レンズ駆動モータ53、レンズ絞り駆動モー
タ54、シャッタ駆動モータ55等が接続されている他
に、これらモータの回転駆動を制御するための各位置セ
ンサ56〜60が接続されている。
【0019】絞り駆動モータ50は、絞り位置センサ5
7の信号に基づき回転駆動され、光量調整絞り板25の
光軸Lへの挿入位置を調節する。バランスフィルタ駆動
モータ51は、バランスフィルタ位置センサ56の信号
に基づき回転駆動され、バランスフィルタ26を切り換
える。これにより、ネガフイルム用フィルタ本体26a
とリバーサルフイルム用フィルタ本体26bとが選択的
に光軸Lに挿入される。読取部駆動モータ52は、読取
部位置センサ58の信号に基づき回転駆動され、結像レ
ンズユニット35及びイメージセンサ36からなる読取
部をフイルムキャリア28に対して昇降させる。レンズ
駆動モータ53はレンズ位置センサ59の信号に基づき
回転駆動され、結像レンズユニット35を光軸Lに沿っ
て昇降させる。レンズ絞り駆動モータ54はレンズ絞り
位置センサの信号に基づき回転駆動され、レンズ絞りを
調節する。シャッタ駆動モータ55はCCDシャッタを
全閉状態、全開状態及び減光状態の何れかの状態に切り
換えるように回転駆動される。
【0020】マイクロプロセサ41は、イメージセンサ
36のラインCCD61によるプレスキャン及びファイ
ンスキャンを行う際に、各部を制御して、写真フイルム
に照射される光の光量を各成分色光毎に調節する。ま
た、マイクロプロセサ41は、フイルム画像のサイズや
トリミングを行うか否か等に応じてズーム倍率を決定
し、これに基づき読取部駆動モータ52及びレンズ駆動
モータ53を駆動して、所定のズーム倍率が得られるよ
うに制御する。この他に、ラインCCD61の受光面を
結像レンズユニット35によるフイルム画像の結像位置
に一致させる合焦制御(オートフォーカス制御)等を行
う。
【0021】一方、ラインCCD61にはタイミングジ
ェネレータ62が接続されている。タイミングジェネレ
ータ62は、ラインCCD61やA/D変換器63等を
動作させるための各種のタイミング信号(クロック信
号)を発生する。ラインCCD61の信号出力端は、増
幅器64を介してA/D変換器63に接続されており、
ラインCCD61から出力された信号は、増幅器64で
増幅されA/D変換器63でデジタルデータに変換され
る。
【0022】A/D変換器63の出力端は制御回路40
の相関二重サンプリング回路(CDS)65に接続され
ており、A/D変換器63で変換されたデジタルデータ
がフイルム画像の測光値に対応する画像データとして制
御回路40に入力される。
【0023】CDS65の出力端はインタフェース(I
/F)回路66に接続されている。CDS65では、フ
ィードスルー信号のレベルを表すフィードスルーデータ
及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サンプリ
ングし、各画素毎に画素データからフィードスルーデー
タを減算する。この減算により、各CCDセルでの蓄積
電荷量に正確に対応する画素データが得られる。
【0024】また、制御回路40では、フイルム送り方
向に応じて画像データを変換し、画像データが表す画像
を正像にする。この画像データの変換は次のようにして
行う。
【0025】図1はこの画像データの変換の様子を示し
ており、(A)はプレスキャンの時のものであり、
(B)はファインスキャンの時のものである。(A)に
示すように、プレスキャン時には、反転手段としての制
御回路40が、ラインCCD61からの画像データの読
み取りを反対側から行い、読み取った画像データをRA
M43内のラインメモリ43aに書き込む。また、
(B)に示すように、ファインスキャン時には、制御回
路40が、ラインCCD61からの画像データの読み取
りを順方向から行い、読み取った画像データをRAM4
3内のラインメモリ43aに書き込む。このラインメモ
リ43aは、各色毎に設けられている。これらラインメ
モリ43aに書き込まれた画像データはマイクロプロセ
サ41により常に順方向から読み出され、I/F回路6
6を介して画像処理装置12に送られる。このように、
ラインメモリ43aに書き込む際に、フイルム送り方向
によってその書き込み方向を変えているから、フイルム
送り方向を変えて撮像しても、画像データは鏡像となる
ことがなく正像として画像処理装置12に送られる。し
たがって、画像処理装置12では、別途に画像処理にお
いて画像反転を行う必要がなくなる。
【0026】なお、ラインCCD61からはR、G、B
の測光信号が並列に出力されるので、増幅器64、A/
D変換器63、CDS65、ラインメモリ43aから成
る信号処理系も3系統設けられており、I/F回路66
からは、スキャン画像データとしてR、G、Bの画像デ
ータが並列に出力される。
【0027】画像処理装置12では、プレスキャンデー
タからプリント対象の画像コマを特定するとともに、こ
の画像コマのファインスキャン時の読取条件を設定す
る。そして、ファインスキャンデータに対して各種の画
像処理を施した後に、このプリント対象画像コマの記録
用画像データをレーザープリンタ13に送る。レーザー
プリンタ13は、R、G、Bのレーザ光源と変調部とを
備えている。そして、記録用画像データに応じてレーザ
光を変調し、この変調したレーザ光を印画紙に照射し、
走査露光によって印画紙に画像を記録する。また、プロ
セサ14は、走査露光済みの印画紙に対し、発色現像、
漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより印画
紙上に画像が形成される。
【0028】次に、本実施形態の作用を図5のフローチ
ャートを参照して説明する。フイルムキャリア28に写
真フイルム20の先端をセットして読取開始操作を行う
と、読み取りが開始される。まず、図3に示すように、
写真フイルム20がA方向に送られ、比較的低解像度で
プレスキャンが行われ、写真フイルム20に記録された
フイルム画像が読み取られる。このとき、図1(A)に
示すように、フイルム画像はラインCCD61によって
写真フイルム20の幅方向に沿った画素列毎に読み取ら
れる。このプレスキャン時には、反転手段としての制御
回路41で、ラインCCD61からの出力信号が逆方向
から読み取られ、ラインメモリ43aに記録される。し
たがって、ラインメモリ43aから順に読み出すこと
で、プレスキャンデータが画像処理装置12に送られ
る。
【0029】画像処理装置12では周知のように、プレ
スキャンデータに基づき写真フイルム20上での各画像
コマの位置を特定する。また、ファインスキャン時の読
取条件を決定する。写真フイルム20の1本分のプレス
キャンが終了すると、フイルム送りが停止され、次に写
真フイルム20がB方向に送られる。そして、プレスキ
ャンデータに基づき決定した読取条件でファインスキャ
ンが行われる。このファインスキャンでは、フイルム送
り方向がプレスキャン時と反対になるため、図1(B)
に示すように、ラインCCD61からの出力信号の読み
出しは、プレスキャン時とは反対側から行われ、これが
ラインメモリ43aに書き込まれる。そして、このライ
ンメモリ43aから順に読み出すことで、ファインスキ
ャンデータが画像処理装置12に送られる。
【0030】画像処理装置12では、プレスキャンデー
タで特定した各コマの位置データに基づきファインスキ
ャンデータから、各コマの画像データを抽出する。そし
て、この抽出した画像データに基づき、各種の画像処理
を行い、この画像処理後の記録データをプリンタに出力
する。画像処理としては、例えば階調変換、色変換、画
像の超低周波輝度成分の階調を圧縮するハイパートーン
処理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調するハイ
パーシャープネス処理等が行われる。
【0031】ラインCCD61の各セルの暗補正、欠陥
画素補正、明補正を行う場合には、図6,図7に示すよ
うに、制御回路40の例えばCDS65の出力端に接続
するように、ラインスキャナ補正部80を設ける。な
お、上記実施形態と同一構成部材には同一符号が付して
ある。そして、このラインスキャナ補正部80で暗補正
等の各種補正を行った後に、その読み取り方向をプレス
キャンとファインスキャンとで変更することで、得られ
た画像を常に正像とすることができる。
【0032】ラインスキャナ補正部80には、各ライン
CCD61から並列に出力されるR、G、Bの画像デー
タに対応して、暗補正回路81、欠陥画素補正部82、
及び明補正回路83から成る信号処理系が3系統設けら
れており、暗補正、欠陥画素補正、明補正を行ってい
る。
【0033】暗補正回路81では、ラインCCD61の
光入射側がCCDシャッタにより遮光されている状態で
ラインCCDスキャナ11から入力されたデータ(ライ
ンCCD61のセンシング部の各セルの暗出力レベルを
表すデータ)を各セル毎に記憶しておく。そして、ライ
ンCCD61が写真フイルム20を読み取ることによっ
てラインCCDスキャナ11から入力された画像データ
から、各画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ずる
ことによって補正する。
【0034】また、ラインCCD61の光電変換特性は
各セル単位でばらつきがある。欠陥画素補正部82の後
段の明補正回路83では、ラインCCDスキャナ11か
ら入力された読取対象のフイルム画像の画像データを、
各セル毎に予め定めたゲインに応じて各画素毎に補正す
る。ゲインは以下のようにして予め求め、記憶してお
く。まず、ラインCCDスキャナ11に画面全体が一定
濃度の調整用のフイルム画像がセットされている状態
で、ラインCCD61で前記調整用のフイルム画像を読
み取る。読み取った画像データは、各セルの光電変換特
性のばらつきに起因して、各画素毎に濃度のばらつきが
生じている。この濃度のばらつきを無くすように、各セ
ル毎にゲインを求める。
【0035】一方、調整用のフイルム画像の画像データ
において、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく
異なっていた場合には、ラインCCD61の前記特定の
画素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特定
の画素は欠陥画素と判断することができる。欠陥画素補
正部82は調整用のフイルム画像の画像データに基づき
欠陥画素のアドレスを記憶しておき、ラインCCDスキ
ャナ11から入力された読取対象のフイルム画像の画像
データのうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素
のデータから補間してデータを新たに生成する。
【0036】なお、ラインスキャナ補正部80を、ライ
ンCCDスキャナ11の制御回路40に設ける代わり
に、画像処理装置12に設けてもよい。この場合には、
これら暗補正、欠陥画素補正、明補正のときに、プレス
キャンデータとファインスキャンデータとでは、主走査
方向における読み取り向きが異なっている。したがっ
て、得られる画像データとラインCCDの各セルとの対
応を図るために、これら補正もデータ変換に対応したセ
ル位置に合わせて行う。すなわち、プレスキャン時とフ
ァインスキャン時とでは読み取り向きが異なることによ
り、CCDセルの位置が反転するため、この反転を考慮
した各補正を行う。
【0037】上記実施形態では、ラインCCD61から
出力される画像データが表す画像の表裏を反転する(鏡
像から正像に変換する)ように画像データを変換する方
法として、画像データに対し、主走査方向(写真フイル
ム20の幅方向)に沿った各ライン毎に、各ライン上の
画素のデータの順序が逆になるように画像データを変換
したが、これに代えて、副走査方向(写真フイルム20
の長さ方向)に沿った各ライン毎に、各ライン上の画素
のデータの順序が逆になるように画像データを変換する
ことによっても実現できる。
【0038】この場合には、ラインメモリの代わりフレ
ームメモリを用いて、画像データを一旦フレームメモリ
に記憶し、メモリに記憶された画像データを読み出すと
きに、写真フイルム20の長さ方向に相当する方向に沿
った画像データの一方の読み出し順序が通常と逆になる
ように読み出しアドレスを制御して画像データを順に読
み出す。もちろん、このフレームメモリにおいて、写真
フイルム20の幅方向に沿った画像データの読み出し方
向を変えることで、画像の表裏を反転してもよい。ま
た、画像データを変換する位置も上記実施形態のものに
限られず、デジタルラボシステム10の入力機16及び
出力機17のいずれであってもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、プレスキャンとファイ
ンスキャンとにおける写真フイルムの送り方向に対応し
て、前記読取手段から出力される画像データが表す画像
の表裏を反転するように画像データを変換する変換手段
を設けたから、プレスキャンとファインスキャンとでフ
イルム送り方向が異なる場合でも、鏡像となることがな
く、常に正像の画像データを簡単に得ることができる。
【0040】特に、写真フイルムの幅方向に沿った画素
列毎に画像を読み取る主走査と、この主走査に同期させ
て写真フイルムを送る副走査とにより、画像を読み取る
場合に、主走査方向の読み取り方向を反転させることに
より画像の表裏を反転させることにより、簡単な構成で
鏡像を反転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の要部を示す概略図であ
り、(A)はプレスキャン時を、(B)はファインスキ
ャン時を示している。
【図2】デジタルプリントシステムの概略構成を示すブ
ロック図である。
【図3】ラインCCDスキャナの概略構成を示す斜視図
である。
【図4】ラインCCDスキャナの電気構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】画像読取処理を示すフローチャートである。
【図6】他の実施形態における画像読取装置の要部を示
すブロック図である。
【図7】同画像読取装置の要部を示す概略図であり、
(A)はプレスキャン時を、(B)はファインスキャン
時を示している。
【符号の説明】
10 デジタルプリントシステム 11 ラインCCDスキャナ 12 画像処理装置 20 写真フイルム 28 フイルムキャリア 35 結像レンズユニット 36 イメージセンサ 40 制御回路 43a ラインメモリ 80 ラインスキャナ補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H110 CB62 CB71 CC07 CD05 DA00 5C072 AA01 EA05 NA01 NA07 QA14 VA03 WA04 5C082 AA27 CA42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムを一方向に送ってプレスキ
    ャンを行うとともに写真フイルムを前記一方向とは逆の
    他方向に送ってファインスキャンを行う画像読取手段
    と、 前記プレスキャンとファインスキャンとにおける写真フ
    イルムの送り方向に対応して、前記読取手段から出力さ
    れる画像データが表す画像の表裏を反転するように画像
    データを変換する変換手段とを備えたことを特徴とする
    画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記画像読取手段は、写真フイルムの幅
    方向に沿った画素列毎に画像を読み取る主走査と、この
    主走査に同期させて写真フイルムを送る副走査とによ
    り、画像を読み取り、 前記変換手段は、主走査方向の読み取り方向を反転させ
    ることにより画像の表裏を反転させることを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
JP36760899A 1999-12-24 1999-12-24 画像読取装置 Pending JP2001186309A (ja)

Priority Applications (1)

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