JPH1132140A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1132140A
JPH1132140A JP9185393A JP18539397A JPH1132140A JP H1132140 A JPH1132140 A JP H1132140A JP 9185393 A JP9185393 A JP 9185393A JP 18539397 A JP18539397 A JP 18539397A JP H1132140 A JPH1132140 A JP H1132140A
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JP
Japan
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image
image data
image processing
processing
unit
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Application number
JP9185393A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiro Sonoda
文博 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9185393A priority Critical patent/JPH1132140A/ja
Publication of JPH1132140A publication Critical patent/JPH1132140A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の画像の画像データを所定のレイアウト
で配置したインデックス画像データを、個々の画像の画
質が各々適正となるように生成する。 【解決手段】 オートセットアップエンジン(図示省
略)では、複数の画像の画像データに基づいて画像処理
の処理条件を各画像について各々決定する。インデック
ス画像データを生成する場合、入力された画像データを
フレームメモリ142Aに記憶させ(矢印)た後にイメー
ジプロセッサ140 に順に入力し(矢印及び)、イメ
ージプロセッサ140 において、画像データに対する画像
処理を前記決定された処理条件で行わせ、画像処理が完
了した画像データを、フレームメモリ142B,142C のイン
デックスプリントのレイアウトに応じた記憶領域に記憶
させる(矢印)。上記処理を順に入力される複数の画
像の画像データに対して繰り返してインデックス画像デ
ータを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に係
り、特に、複数の画像の画像データを所定のレイアウト
で配置したインデックス画像データを生成する画像処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像が複数記録されている写
真フィルムに対し、前記複数の画像が1枚のシートにマ
トリクス状に並ぶように前記複数の画像を印画紙に露光
記録して現像等を行うことにより、所謂インデックスプ
リントを作成することが行われている。このインデック
スプリントを参照することにより、ユーザは写真フィル
ムに記録されている各画像を一目で確認することがで
き、焼増しを依頼する際の焼増しすべき画像の特定や写
真フィルムの整理等を容易に行うことができる。
【0003】一方、写真フィルムに記録されているフィ
ルム画像を読み取ることによって得られた画像データ
や、デジタルカメラ等から入力された画像データに対
し、拡大、縮小や画像の特定周波数成分の強調等の画像
処理を行った後に、印画紙等の記録材料に画像を記録し
たり、ディスプレイへの画像の表示や情報記録媒体への
画像データの格納等を行う画像処理システムが知られて
いる。この画像処理システムによれば、フィルム画像を
面露光により印画紙に記録する従来の写真処理システム
と比較して、画像データに対する画像処理により記録画
像の画質を自在にコントロールできるので、記録画像の
更なる高画質化を実現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の写真
処理システムでは、記録材料に記録すべきフィルム画像
を表す画像データをメモリに一旦記憶した後に、メモリ
から画像データを読み出し、読み出した画像データに対
して記録すべきフィルム画像の濃度、色、コントラスト
等の画像特徴量に応じた処理条件で画像処理を行って記
録用の画像データとして出力する構成となっている。こ
のため、インデックスプリントを作成する際にも、イン
デックスプリントとして記録すべき複数の画像の画像デ
ータを編集することで、複数の画像の画像データを所定
のレイアウトで配置した画像データを生成し、該画像デ
ータに対して一定の処理条件で画像処理を行い、画像処
理後の画像データ(インデックス画像データ)を用いて
記録材料へのインデックス画像の露光記録を行い、イン
デックスプリントを作成していた。
【0005】このように、上記の写真処理システムで
は、インデックスプリントとして記録すべき複数の画像
の画像データに対して一定の処理条件で画像処理を行っ
てインデックス画像データを得ているが、個々のフィル
ム画像の画像内容や撮影時の撮影条件等は一定ではない
ので、画像データに対する画像処理の適正な処理条件も
フィルム画像毎に異なっていることが多く、上記のイン
デックス画像データを用いてインデックスプリントを作
成したとすると、作成したインデックスプリント上の個
々の画像の画質が適正でない場合があった。
【0006】特に、リバーサルフィルムに記録されてい
る複数のフィルム画像から、個々の画像が比較的大きな
サイズとなるように記録・作成されるインデックスプリ
ント(ファイルプリントともいう)では、記録画像が高
画質であることが求められており、上記のようにインデ
ックスプリントの各画像が適正な画質でないことは大き
な問題となっていた。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、複数の画像の画像データを所定のレイアウトで配置
したインデックス画像データを、個々の画像について各
々適正な画質が得られるように生成できる画像処理装置
を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像処理装置は、入力され
た画像データに対し、通知された処理条件で画像処理を
行う画像処理部と、所定のレイアウトで配置すべき複数
の画像の画像データを、個々の画像の画像データを単位
として前記画像処理部に順に入力する入力手段と、前記
複数の画像の画像データに基づいて前記画像処理の処理
条件を前記複数の画像の各々について決定し、決定した
処理条件を前記画像処理部に通知する処理条件決定手段
と、画像データを記憶するための記憶手段と、前記画像
処理部で画像処理が行われた画像データを前記所定のレ
イアウトに応じた前記記憶手段の記憶領域に順に記憶さ
せることを、前記複数の画像の画像データに対して繰り
返してインデックス画像データを生成する生成手段と、
を含んで構成している。
【0009】請求項1記載の発明では、所定のレイアウ
トで配置すべき複数の画像の画像データが、入力手段に
より、個々の画像の画像データを単位として画像処理部
に順に入力される。なお、入力手段が画像処理部に入力
する画像データは、写真フィルムに記録されたフィルム
画像や普通紙等の他の画像記録媒体に記録された画像を
読み取ることによって得られた画像データであってもよ
いし、デジタルカメラの撮像によって得られた画像デー
タや、コンピュータ等で作成された画像を表す画像デー
タであってもよい。
【0010】また処理条件決定手段では、複数の画像の
画像データに基づいて画像処理部で行われる画像処理の
処理条件を複数の画像の各々について決定し、決定した
処理条件を画像処理部に通知する。これにより、画像処
理部では、入力された画像データに対し、個々の画像毎
に決定された処理条件で画像処理が行われることにな
る。なお、処理条件決定手段が画像処理の処理条件の決
定に用いる画像データは、入力手段が画像処理部に入力
する画像データと同一の画像データであってもよいし、
同一の画像を、前記入力手段が入力する画像データより
も低解像度で表す低解像度画像データであってもよい。
【0011】なお、画像処理部は、入力された画像デー
タに対する画像処理として、例えば画像の特定周波数成
分の強調や階調変換等の処理を行うことができる。この
場合、処理条件決定手段は、画像処理の処理条件とし
て、個々の画像の画像データに基づいて(より詳しく
は、個々の画像の画像データが表す個々の画像の画像特
徴量等に応じて)、画像の特定周波数成分に対する強調
の度合い(ゲイン)や画像データに対する階調変換条件
等を決定するよう構成することができる。これにより、
個々の画像が適正な画質となるように個々の画像の画像
データに対する画像処理を行うことができる。
【0012】また、画像処理部は、入力された画像デー
タに対する画像処理として、例えば入力された画像デー
タに対する画像の拡大又は縮小に相当する画像データの
変換を行うことができる。この場合、処理条件決定手段
は、画像処理の処理条件として画像の拡大・縮小率を決
定するよう構成することができる。これにより、所定の
レイアウトで配置すべき複数の画像の各々の大きさを個
々の画像単位で任意に変更することが可能となる。
【0013】そして、生成手段では、画像処理部で画像
処理が行われた画像データを、所定のレイアウトに応じ
た記憶手段の記憶領域に順に記憶させることを、複数の
画像の画像データに対して繰り返す。これにより、記憶
手段の記憶領域上には、複数の画像の画像データが所定
のレイアウトで配置されたインデックス画像データが生
成されることになる。
【0014】請求項1の発明では、複数の画像の画像デ
ータに対し、処理条件決定手段によって決定された処理
条件で順に画像処理を行ってから記憶手段に順に記憶し
ているので、複数の画像の画像データを所定のレイアウ
トで配置したインデックス画像データを、個々の画像に
ついて各々適正な画質が得られるように生成することが
できる。そして、記憶手段の記憶領域上に生成されたイ
ンデックス画像データを用いて、例えば記録材料へのイ
ンデックス画像の記録を行えば、複数の画像が所定のレ
イアウトで配置され、かつ個々の画像の画質が各々適正
なインデックスプリントを得ることができる。
【0015】ところで、画像データはデータ量が膨大で
あると共に、2次元的な広がりをもった画像を表してい
るデータであるので、画像データに対する画像処理は処
理内容が複雑であり、かつ処理に時間がかかる。例えば
画像の特定周波数成分の抽出や画像の拡大や縮小等の画
像処理では、複数画素から成る2次元的な広がりをもっ
た小領域(例えば3×3画素、4×4画素、5×5画素
等から成る領域)を1単位とし、小領域内の各画素のデ
ータを用いて処理対象の画素のデータを演算によって求
めることを、2次元的に分布している全ての画素を処理
対象画素として行うことによって成される。従って、1
回の演算で扱うデータの数が多いので、画像処理部の構
成が非常に複雑になると共に、処理に時間がかかるとい
う問題がある。
【0016】このため、請求項2記載の発明は、請求項
1の発明において、画像処理部は、順に入力される画像
データに対し該画像データの入力順序に沿った単一の方
向についての画像処理を行い、入力手段は、個々の画像
データの入力に際し、画像データを所定のスキャン方向
に沿った順序で画像処理部に順に入力し、画像処理部で
画像処理が行われた画像データを記憶手段に記憶させ、
記憶手段に記憶させた画像データを前記所定のスキャン
方向と90°異なるスキャン方向に沿った順序で読み出
して画像処理部に順に入力することを特徴としている。
【0017】請求項2記載の発明に係る画像処理部は、
順に入力される画像データに対し該画像データの入力順
序に沿った単一の方向についての画像処理を行う。単一
の方向についての画像処理としては、例えば単一の方向
に沿った画像の拡大や縮小、単一の方向に沿って特定周
波数成分を抽出する等の処理が挙げられる。これらの処
理は、前記単一の方向に沿って並ぶn個の画素のデータ
(2次元的な広がりをもたない1×n画素の小領域の画
素のデータ)から演算を行うことができるので、1回の
演算で扱うデータの数が少なく(特にnの値が大きくな
るに従って、扱うデータの数は大幅に少なくなる)、画
像処理部の構成が非常に簡単で済む。
【0018】一方、入力手段は処理対象の画像データを
所定のスキャン方向に沿った順序で画像処理部に順に入
力し、画像処理部で画像処理が行われた画像データを記
憶手段に記憶させ、記憶手段に記憶させた画像データを
前記所定のスキャン方向と90°異なるスキャン方向に
沿った順序で読み出して画像処理部に順に入力する。こ
れにより、処理対象の画像データは、画像処理部におい
て、まず所定のスキャン方向についての画像処理が行わ
れた後に、所定のスキャン方向と90°異なるスキャン
方向についての画像処理が行われることになり、上記の
ように単一の方向についての画像処理(1次元の画像処
理)が2回行われることによって、従来のように2次元
の画像処理を行った場合と略等価な画像データを得るこ
とができる。
【0019】前述のように、単一の方向についての画像
処理では1回の演算で扱うデータの数が少なく、入力さ
れる画像データを単に入力順に処理すればよいので、非
常に短い時間で処理を行うことができる。従って、画像
処理部で1次元の画像処理を2回行うとしても、画像処
理に要する時間を従来よりも短縮することができる。従
って、請求項2の発明によれば、簡易な構成で画像デー
タに対する画像処理を高速で行うことができる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、処理条件決定手段は、複数の画像のうち、画像
内容の類似度が高いと判定した画像群の各画像に対する
処理条件のうち画質に関連する画像処理の処理条件が同
一又は類似の処理条件となるように、複数の画像の各々
について画像処理の処理条件を決定することを特徴とし
ている。
【0021】請求項3記載の発明では、画像内容の類似
度が高いと判定した画像群の各画像に対する処理条件の
うち画質に関連する画像処理の処理条件を同一又は類似
の処理条件としている。なお、画質に関連する画像処理
としては、画像の特定周波数成分の強調や階調変換等が
挙げられる。これにより、所定のレイアウトで配置すべ
き複数の画像の中に、画像内容が類似している画像群
(例えば類似のシーンを撮影することで得られた画像群
等)が混じっていたとしても、該画像群の個々の画像の
画像データに対し、画質に関連する画像処理が同一又は
類似の処理条件で行われるので、所定のレイアウトで配
置すべき複数の画像の中に、画像内容が類似している画
像群が混じっていた場合にも、該画像群の個々の画像の
画質のばらつきが抑制されたインデックス画像データを
得ることができる。
【0022】なお、画像内容の類似度の判定は、例えば
個々の画像の画像特徴量(例えば撮影時の露光量や撮影
光源種等)を比較することで行うことができる。また、
特開平9−80625号公報に記載されているように、
個々の画像から人物の顔に相当すると推定される領域を
抽出し、抽出した領域を2次元マッチング等によって比
較し、主要被写体が同一か否かを判断することによって
類似度を判定することも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下では、まず
本実施形態に係るディジタルラボシステムについて説明
する。
【0024】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されており、図2にはディジタルラボシステム10の
外観が示されている。図1に示すように、このラボシス
テム10は、エリアCCDスキャナ12、ラインCCD
スキャナ14、画像処理部16、レーザプリンタ部1
8、及びプロセッサ部20を含んで構成されており、エ
リアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャナ14
の少なくとも一方と画像処理部16は、図2に示す入力
部26として一体化されており、レーザプリンタ部18
及びプロセッサ部20は、図2に示す出力部28として
一体化されている。
【0025】エリアCCDスキャナ12及びラインCC
Dスキャナ14は、ネガフィルムやリバーサルフィルム
等の写真フィルムに記録されているフィルム画像を読み
取るためのものであり、例えばエリアCCDスキャナ1
2は135サイズの写真フィルム、110サイズの写真
フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム
(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)
のフィルム画像を読取対象とし、ラインCCDスキャナ
14は120サイズ及び220サイズ(ブローニサイ
ズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象とするこ
とができる。
【0026】エリアCCDスキャナ12及びラインCC
Dスキャナ14は、上記の読取対象のフィルム画像をエ
リアCCD又はラインCCDで読み取り、画像データを
出力する。なお、ディジタルラボシステム10は、必ず
しもエリアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャ
ナ14の両方を備えている必要はなく、例えばフィルム
画像の読み取りを行う写真フィルムのサイズが限られて
いる場合は、エリアCCDスキャナ12及びラインCC
Dスキャナ14の何れか一方(例えばラインCCDスキ
ャナ14)のみを設けることも可能である。
【0027】画像処理部16は、エリアCCDスキャナ
12やラインCCDスキャナ14から出力された画像デ
ータ(スキャン画像データ)が入力されると共に、デジ
タルカメラでの撮影によって得られた画像データ、フィ
ルム画像以外の原稿(例えば反射原稿等)をスキャナで
読み取ることで得られた画像データ、コンピュータで生
成された画像データ等(以下、これらをファイル画像デ
ータと総称する)を外部から入力する(例えば、メモリ
カード等の記憶媒体を介して入力したり、通信回線を介
して他の情報処理機器から入力する等)ことも可能なよ
うに構成されている。
【0028】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0029】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0030】(エリアCCDスキャナの構成)次にエリ
アCCDスキャナ12の構成について説明する。図3に
はエリアCCDスキャナ12の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハラ
イドランプ等から成り写真フィルム22に光を照射する
光源30を備えており、光源30の光射出側には、写真
フィルム22に照射する光の光量を調節するための絞り
32、色分解フィルタユニット34、写真フィルム22
に照射する光を拡散光とする光拡散ボックス36が順に
配置されている。色分解フィルタユニット34は、R、
G、Bの色分解フィルタ34R、34G、34Bが、図
3矢印A方向に沿って回転可能とされたターレット34
Aに嵌め込まれて構成されている。
【0031】写真フィルム22は、フィルムキャリア3
8(図6参照、図3では図示省略)によってフィルム画
像の画面中心が光軸Lに一致するように位置決めされ
る。なお、図3では長尺状の写真フィルム22を示して
いるが、1コマ毎にスライド用のホルダに保持されたス
ライドフィルム(リバーサルフィルム)やAPSフィル
ムについては、各々専用のフィルムキャリアが用意され
ており(APSフィルム用のフィルムキャリアは磁気層
に磁気記録された情報を読み取る磁気ヘッドを有してい
る)、これらの写真フィルムのフィルム画像を位置決め
することも可能とされている。
【0032】写真フィルム22を挟んで光源30と反対
側には、光軸Lに沿って、フィルム画像を透過した光を
結像させるレンズユニット40、エリアCCD42が順
に配置されている。図3ではレンズユニット40として
単一のレンズのみを示しているが、レンズユニット40
は、実際には複数枚のレンズから構成されたズームレン
ズである。エリアCCD42は多数のCCDセルがマト
リックス状に配列されたモノクロのCCDであり、受光
面がレンズユニット40の結像点位置に一致するように
配置されている。
【0033】また、エリアCCD42にはピエゾアクチ
ュエータ44X、44Yが取付けられている。ピエゾア
クチュエータは電圧を加えると歪んで変位を発生するも
のであり、ピエゾアクチュエータ44X、44Yは、変
位の発生方向がエリアCCD42の画素の配列方向(図
3の矢印X方向及び矢印Y方向)に沿うように配置され
ている。また、図示は省略するが、エリアCCD42と
レンズユニット40との間にはシャッタが設けられてい
る。
【0034】図4にはエリアCCDスキャナ12の電気
系の概略構成が示されている。コントロール基板には、
エリアCCDスキャナ12全体の制御を司るマイクロプ
ロセッサ46が搭載されている。マイクロプロセッサ4
6にはモータドライバ48が接続されており、モータド
ライバ48には、絞り32をスライド移動させる絞り駆
動モータ50、色分解フィルタユニット34のターレッ
ト34Aを回転させるフィルタ駆動モータ54が接続さ
れている。
【0035】マイクロプロセッサ46は、図示しない電
源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させ
る。また、マイクロプロセッサ46は、エリアCCD4
2によるフィルム画像の読み取り(測光)を行う際に、
フィルタ駆動モータ54によってターレット34Aを回
転させる。従ってフィルム画像は、エリアCCD42に
より各成分色毎に順に読み取られることになる。またマ
イクロプロセッサ46は、絞り駆動モータ50により絞
り32をスライド移動させ、エリアCCD42に入射さ
れる光量を調節する。
【0036】また、マイクロプロセッサ46にはピエゾ
ドライバ60を介してピエゾアクチュエータ44X、4
4Yが接続されている。マイクロプロセッサ46は、単
一のフィルム画像に対し、エリアCCD42によって各
成分色毎に各々4回読み取りを行わせると共に、各回の
読み取りにおいて、ピエゾアクチュエータ44X、44
Yにより、エリアCCD42の位置を図3のX方向又は
Y方向に移動させる。
【0037】また、マイクロプロセッサ46にはバス6
2を介してRAM64(例えばSRAM)、ROM66
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されて
いると共に、モータドライバ68が接続されている。モ
ータドライバ68には、レンズユニット40の複数枚の
レンズの位置を相対的に移動させることでレンズユニッ
ト40のズーム倍率を変更するズーム駆動モータ70、
レンズユニット40全体を移動させることでレンズユニ
ット40の結像点位置を光軸Lに沿って移動させるレン
ズ駆動モータ106が接続されている。マイクロプロセ
ッサ46は、フィルム画像のサイズやトリミングを行う
か否か等に応じて、ズーム駆動モータ70によってレン
ズユニット40のズーム倍率を所望の倍率に変更する。
【0038】一方、エリアCCD42は、タイミングジ
ェネレータ74と共にCCD基板に搭載されている。タ
イミングジェネレータ74は、エリアCCD42や後述
するA/D変換器82等を動作させるための各種のタイ
ミング信号(クロック信号)を発生する。
【0039】エリアCCD42の信号出力端は、CCD
基板に搭載された増幅器76、コントロール基板に搭載
された増幅器78、80を介してA/D変換器82に接
続されている。A/D変換器82の出力端は、相関二重
サンプリング回路(CDS)88を介してインタフェー
ス(I/F)回路90に接続されている。CDS88で
は、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルー
データ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サ
ンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスル
ーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセル
での蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/
F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理
部16へ順次出力する。
【0040】また、モータドライバ68には、シャッタ
を開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されてい
る。エリアCCD42の暗出力については、後段の画像
処理部16で補正されるが、暗出力レベルは、フィルム
画像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロセ
ッサ46がシャッタを閉止させることで得ることができ
る。
【0041】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。なお、
エリアCCDスキャナ12と同一の部分には同一の符号
を付して説明を省略し、エリアCCDスキャナ12と異
なる部分についてのみ説明する。
【0042】図5にはラインCCDスキャナ14の光学
系の概略構成が示されている。この光学系は、光源30
と光拡散ボックス36との間に、絞り32及び色分解フ
ィルタユニット34に代えて、C(シアン)、M(マゼ
ンダ)、Y(イエロー)の調光フィルタ114C、11
4M、114Yが射出光の光軸Lに沿って順に設けられ
ており、エリアCCD42に代えてラインCCD116
が設けられている。本実施形態では、ラインCCD11
6として、CCDセルがライン状に配列されて成るCC
Dセル列が3ライン設けられ、各ラインの光入射側に
R、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられ
た3ラインカラーCCDを用いている。
【0043】ラインCCDスキャナ14の電気系の構成
については図示を省略するが、フィルタ駆動モータ54
は、調光フィルタ114C、114M、114Yを各々
独立に移動可能とされている。また、ラインCCD11
6からはR、G、Bの測光信号が並列に出力されるの
で、図4に示した増幅器76、78、80、A/D変換
器82、CDS88から成る信号処理系も3系統設けら
れており、I/F回路90からは、スキャン画像データ
としてR、G、Bの画像データが並列に出力される。
【0044】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図6を参照して説明する。画像処理部1
6は、エリアCCDスキャナ12に対応してエリアスキ
ャナ補正部120が設けられていると共に、ラインCC
Dスキャナ14に対応してラインスキャナ補正部122
が設けられている。
【0045】エリアスキャナ補正部120は、暗補正回
路124、欠陥画素補正部128、明補正回路130を
備えている。暗補正回路124は、エリアCCD42の
光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、エリ
アCCDスキャナ12から入力された画像データ(エリ
アCCD42の暗出力レベルを表すデータ)を各画素毎
に記憶しておき、エリアCCDスキャナ12から入力さ
れたスキャン画像データから各画素毎に前記暗出力レベ
ルを減ずることによって補正する。
【0046】また、エリアCCD42の光電変換特性は
各CCDセル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部
128の後段の明補正回路130では、エリアCCDス
キャナ12に画面全体が一定濃度の調整用のフィルム画
像がセットされている状態で、エリアCCD42で前記
調整用のフィルム画像を読み取ることによりエリアCC
Dスキャナ12から入力された調整用のフィルム画像の
画像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度のば
らつきは各CCDセルの光電変換特性のばらつきに起因
する)に基づいて各画素毎にゲインを定めておき、エリ
アCCDスキャナ12から入力された読取対象のフィル
ム画像の画像データを各画素毎に補正する。
【0047】一方、調整用のフィルム画像の画像データ
において、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく
異なっていた場合には、前記特定の画素に対応するCC
Dセルには何らかの異常があり、前記特定の画素は欠陥
画素と判断できる。欠陥画素補正部128は調整用のフ
ィルム画像の画像データに基づき欠陥画素のアドレスを
記憶しておき、エリアCCDスキャナ12から入力され
た読取対象のフィルム画像の画像データのうち、欠陥画
素のデータについては周囲の画素のデータから補間して
データを新たに生成する。
【0048】ラインスキャナ補正部122は、上記の暗
補正回路124、欠陥画素補正部128、明補正回路1
30から成る信号処理系が3系統設けられており、ライ
ンCCDスキャナ14から並列に出力されるR、G、B
の画像データを並列に処理する。また、ラインCCD1
16は3本のライン(CCDセル列)が写真フィルム2
2の搬送方向に沿って所定の間隔を空けて順に配置され
ているので、ラインCCDスキャナ14からR、G、B
の各成分色の画像データの出力が開始されるタイミング
には時間差がある。ラインスキャナ補正部122は、フ
ィルム画像上で同一の画素のR、G、Bの画像データが
同時に出力されるように、各成分色毎に異なる遅延時間
で画像データの出力タイミングの遅延を行う。
【0049】エリアスキャナ補正部120及びラインス
キャナ補正部122の出力端はセレクタ132の入力端
に接続されており、補正部120、122から出力され
た画像データはセレクタ132に入力される。また、セ
レクタ132の入力端は入出力コントローラ134のデ
ータ出力端にも接続されており、入出力コントローラ1
34からは、外部から入力されたファイル画像データが
セレクタ132に入力される。セレクタ132の出力端
は入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部1
36A、136Bのデータ入力端に各々接続されてい
る。セレクタ132は、入力された画像データを、入出
力コントローラ134、イメージプロセッサ部136
A、136Bの各々に選択的に出力可能とされている。
【0050】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は本発明の記憶手段に対応している。フレームメモリ1
42A、142B、142Cは各々単一のフィルム画像
の画像データを記憶可能な容量を有している。メモリコ
ントローラ138は、セレクタ132から入力された画
像データを、3個のフレームメモリ142の何れかに記
憶させるが、入力された画像データの各画素のデータ
が、フレームメモリ142の記憶領域に一定の順序で並
んで記憶されるように、画像データをフレームメモリ1
42に記憶させる際のアドレスを制御する。
【0051】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、階調変
換、色変換、画像の超低周波明るさ成分の階調を圧縮す
るハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネ
スを強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像
処理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オー
トセットアップエンジン144(後述)によって自動的
に演算され(セットアップ演算)、演算された処理条件
に従って画像処理が行われる。イメージプロセッサ14
0は入出力コントローラ134に接続されており、画像
処理を行った画像データは、フレームメモリ142に一
旦記憶された後に、所定のタイミングで入出力コントロ
ーラ134へ出力される。なお、イメージプロセッサ部
136Bは、上述したイメージプロセッサ部136Aと
同一の構成であるので説明を省略する。
【0052】ところで、本実施形態では個々のフィルム
画像に対し、エリアCCDスキャナ12又はラインCC
Dスキャナ14において読み取りを2回行う。1回目の
読み取り(以下、プレスキャンという)では、フィルム
画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィルムにお
ける露光オーバのネガ画像)にも、エリアCCD42又
はラインCCD116で蓄積電荷の飽和が生じないよう
に決定した読取条件(写真フィルムに照射する光のR、
G、Bの各波長域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)で
フィルム画像の読み取りが行われる。このプレスキャン
によって得られた画像データ(プレスキャン画像デー
タ)は、セレクタ132から入出力コントローラ134
に入力され、更に入出力コントローラ134に接続され
たオートセットアップエンジン144に出力される。
【0053】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。オートセットアップエ
ンジン144は本発明の処理条件決定手段に対応してい
る。
【0054】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力された複数コマ分のフ
ィルム画像のプレスキャン画像データに基づいて、ファ
インスキャンによって得られる画像データ(ファインス
キャン画像データ)に対する画像処理の処理条件(画像
の拡大縮小率、画像の各周波数成分毎の強調度(ゲイ
ン)、階調変換条件等)を演算し、演算した処理条件を
イメージプロセッサ部136のイメージプロセッサ14
0へ出力する。
【0055】具体的には、オートセットアップエンジン
144は、画像の拡大縮小率については、例えば画像処
理後の画像データをレーザプリンタ部18での印画紙へ
の画像の記録に用いる場合にのみ、フィルム画像のフレ
ームサイズと記録画像のフレームサイズ及び記録密度
(画素間隔)から自動的に演算する(画像データを印画
紙への画像の記録に用いない場合は、例えば拡大縮小率
を100%とする)。
【0056】また、プレスキャン画像データが表す画像
が高コントラストであり、画像処理後の画像データを印
画紙への画像の記録に用いる等の場合には、コントラス
トを圧縮する必要があるが、単に階調を軟調化するとシ
ャープ感のない低画質の画像となることがある。このよ
うな場合、オートセットアップエンジン144は、超低
周波成分の階調のみが圧縮されるように、画像の超低周
波成分に対するゲインを小さくする。これにより、イメ
ージプロセッサ140では画像の超低周波明るさ成分の
階調を圧縮するハイパートーン処理が行われることにな
る。
【0057】また、シャープネス強調を行うことは画像
の高画質化に有効であり、これは画像の中周波成分や高
周波成分を強調することで実現できるが、これに伴って
フィルム粒状やノイズ成分も強調されるという欠点があ
る。このため、オートセットアップエンジン144は、
プレスキャン画像データに基づいて粒状度を判定し、粒
状度が大きい場合には、特に画像の中周波成分に対する
ゲインを抑制する。画像の高周波成分については比較的
好ましい粒状であるので、ゲインを大きくは抑制せず、
シャープネス強調に寄与させる。これにより、イメージ
プロセッサ140では粒状を抑制しながらシャープネス
を強調するハイパーシャープネス処理が行われることに
なる。
【0058】また、画像処理の処理条件の演算では、撮
影時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から画像内
容の類似度が高いフィルム画像群が有るか否か判定し、
類似度が高いフィルム画像群が有った場合には、このフ
ィルム画像群を構成する各フィルム画像のファインスキ
ャン画像データに対する画像処理のうち、画質に関連す
る画像処理の処理条件(例えば各周波数成分毎のゲイ
ン)が同一又は近似の条件となるように決定する。
【0059】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0060】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム
画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリ
ンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバラン
ス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザ
プリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する
際に同時に出力する。
【0061】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0062】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、ディスプレイ164及びキーボ
ード166(図2も参照)、ハードディスク168、C
D−ROMドライバ170、搬送制御部172、拡張ス
ロット174、画像圧縮/伸長部176を備えており、
これらがバス178を介して互いに接続されて構成され
ている。搬送制御部172はフィルムキャリア38に接
続されており、フィルムキャリア38による写真フィル
ム22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア38
にAPSフィルムがセットされた場合には、フィルムキ
ャリア38がAPSフィルムの磁気層から読み取った情
報(例えば画像記録サイズ等)が入力される。
【0063】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0064】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
エリアCCDスキャナ12やラインCCDスキャナ14
で読み取られたフィルム画像をディスプレイ164に表
示したり、印画紙に記録することで得られる画像を推定
してディスプレイ164に表示し、キーボード166を
介してオペレータにより画像の修正等が指示されると、
これを画像処理の処理条件に反映することも可能とされ
ている。
【0065】(レーザプリンタ部及びプロセッサ部の構
成)次にレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20の
構成について説明する。図7には、レーザプリンタ部1
8の露光部の光学系の構成が示されている。レーザプリ
ンタ部18は、レーザ光源210R、210G、210
Bの3個のレーザ光源を備えている。レーザ光源210
RはRの波長のレーザ光を射出する半導体レーザ(L
D)で構成されている。また、レーザ光源210Gは、
LDと、該LDから射出されたレーザ光を1/2の波長
のレーザ光に変換する波長変換素子(SHG)から構成
されており、SHGからGの波長のレーザ光が射出され
るようにLDの発振波長が定められている。同様に、レ
ーザ光源210BもLDとSHGから構成されており、
SHGからBの波長のレーザ光が射出されるようにLD
の発振波長が定められている。
【0066】レーザ光源210R、210G、210B
のレーザ光射出側には、各々コリメータレンズ212、
音響光学光変調素子(AOM)214が順に配置されて
いる。AOM214は、入射されたレーザ光が音響光学
媒質を透過するように配置されていると共に、AOMド
ライバ216(図8参照)に接続されており、AOMド
ライバ216から高周波信号が入力されると、音響光学
媒質内を前記高周波信号に応じた超音波が伝搬し、音響
光学媒質を透過するレーザ光に音響光学効果が作用して
回折が生じ、前記高周波信号の振幅に応じた強度のレー
ザ光がAOM214から回折光として射出される。
【0067】AOM214の回折光射出側にはポリゴン
ミラー218が配置されており、各AOM214から回
折光として各々射出されたR、G、Bの波長の3本のレ
ーザ光は、ポリゴンミラー218の反射面上の略同一の
位置に照射され、ポリゴンミラー218で反射される。
ポリゴンミラー218のレーザ光射出側にはfθレンズ
220、平面ミラー222が配置されており、ポリゴン
ミラー218で反射された3本のレーザ光はfθレンズ
220を透過し、平面ミラー222で反射されて印画紙
224に照射される。
【0068】図8にはレーザプリンタ部18及びプロセ
ッサ部20の電気系の概略構成が示されている。レーザ
プリンタ部18は画像データを記憶するフレームメモリ
230を備えている。フレームメモリ230はI/F回
路232を介して画像処理部16に接続されており、画
像処理部16から入力された記録用画像データ(印画紙
224に記録すべき画像の各画素毎のR、G、B濃度を
表す画像データ)はI/F回路232を介してフレーム
メモリ230に一旦記憶される。フレームメモリ230
はD/A変換器234を介して露光部236に接続され
ていると共に、プリンタ部制御回路238に接続されて
いる。
【0069】露光部236は、前述のようにLD(及び
SHG)から成るレーザ光源210を3個備えていると
共に、AOM214及びAOMドライバ216も3系統
備えており、ポリゴンミラー218、ポリゴンミラー2
18を回転させるモータを備えた主走査ユニット240
が設けられている。露光部236はプリンタ部制御回路
238に接続されており、プリンタ部制御回路238に
よって各部の動作が制御される。
【0070】印画紙224への画像の記録を行う場合、
プリンタ部制御回路238は、記録用画像データが表す
画像を走査露光によって印画紙224に記録するため
に、画像処理部16から入力された画像記録用パラメー
タに基づき、記録用画像データに対して各種の補正を行
って走査露光用画像データを生成し、フレームメモリ2
30に記憶させる。そして、露光部236のポリゴンミ
ラー218を回転させ、レーザ光源210R、210
G、210Bからレーザ光を射出させると共に、生成し
た走査露光用画像データをフレームメモリ230からD
/A変換器234を介して露光部236へ出力させる。
これにより、走査露光用画像データがアナログ信号に変
換されて露光部236に入力される。
【0071】AOMドライバ216は、入力されたアナ
ログ信号のレベルに応じてAOM214に供給する超音
波信号の振幅を変化させ、AOM214から回折光とし
て射出されるレーザ光の強度をアナログ信号のレベル
(すなわち、印画紙224に記録すべき画像の各画素の
R濃度及びG濃度及びB濃度の何れか)に応じて変調す
る。従って、3個のAOM214からは印画紙224に
記録すべき画像のR、G、B濃度に応じて強度変調され
たR、G、Bのレーザ光が射出され、これらのレーザ光
はポリゴンミラー218、fθレンズ220、ミラー2
22を介して印画紙224に照射される。
【0072】そして、ポリゴンミラー218の回転に伴
って各レーザ光の照射位置が図7矢印B方向に沿って走
査されることにより主走査が成され、印画紙224が図
7矢印C方向に沿って一定速度で搬送されることにより
レーザ光の副走査が成され、走査露光によって印画紙2
24に画像が記録される。走査露光によって画像が記録
された印画紙224はプロセッサ部20へ送り込まれ
る。
【0073】プリンタ部制御回路238にはプリンタ部
ドライバ242が接続されており、プリンタ部ドライバ
242には、露光部236に対して送風するファン24
4、レーザプリンタ部に装填されたマガジンに収納され
ている印画紙をマガジンから引き出すためのマガジンモ
ータ246が接続されている。また、プリンタ部制御回
路238には、印画紙224の裏面に文字等をプリント
するバックプリント部248が接続されている。これら
のファン244、マガジンモータ246、バックプリン
ト部248はプリンタ部制御回路238によって作動が
制御される。
【0074】また、プリンタ部制御回路238には、未
露光の印画紙224が収納されるマガジンの着脱及びマ
ガジンに収納されている印画紙のサイズを検出するマガ
ジンセンサ250、オペレータが各種の指示を入力する
ための操作盤252(図2も参照)、プロセッサ部20
で現像等の処理が行われて可視化された画像の濃度を測
定する濃度計254、プロセッサ部20のプロセッサ部
制御回路256が接続されている。
【0075】プロセッサ部制御回路256には、プロセ
ッサ部20の機体内の印画紙搬送経路を搬送される印画
紙224の通過の検出や、処理槽内に貯留されている各
種の処理液の液面位置の検出等を行う各種センサ258
が接続されている。
【0076】また、プロセッサ部制御回路256には、
現像等の処理が完了して機体外に排出された印画紙を所
定のグループ毎に仕分けするソータ260(図2参
照)、処理槽内に補充液を補充する補充システム26
2、ローラ等の洗浄を行う自動洗浄システム264が接
続されていると共に、プロセッサ部ドライバ266を介
して、各種ポンプ/ソレノイド268が接続されてい
る。これらのソータ260、補充システム262、自動
洗浄システム264、及び各種ポンプ/ソレノイド26
8はプロセッサ部制御回路256によって作動が制御さ
れる。
【0077】(イメージプロセッサの構成)次に図9を
参照し、イメージプロセッサ140の詳細について説明
する。図9はイメージプロセッサ140で実現される処
理を、機能毎にブロックに分けて示している。
【0078】図9に示すように、イメージプロセッサ1
40はフレームメモリ142A、142B、142Cに
対する画像データの読出し及び書込みのアドレスを制御
するメモリコントローラ50を備えている。メモリコン
トローラ50は本発明の入力手段及び生成手段に対応し
ている。
【0079】イメージプロセッサ140で画像データに
対して画像処理を行う場合、メモリコントローラ50
は、フレームメモリ142A、142B、142Cの何
れかから(処理対象の画像データを記憶しているフレー
ムメモリから)、写真フィルムの搬送方向を副走査方向
とするラスタスキャン方向(本発明の「所定のスキャン
方向」に相当、以下水平方向という)又は前記ラスタス
キャン方向と90°異なるスキャン方向(請求項2に記
載の「所定のスキャン方向と90°異なるスキャン方
向」に相当、以下垂直方向という)に沿った順序で画像
データが読み出されるように読出しアドレスを制御す
る。
【0080】フレームメモリ142A、142B、14
2Cの何れかから読み出された画像データは、イメージ
プロセッサ140の拡大・縮小部52に入力される。拡
大・縮小部52は、オートセットアップエンジン144
から入力される画像処理の処理条件の1つである拡大縮
小率に従って、入力された画像データに対し、該画像デ
ータの入力順序に沿った単一の方向についての拡大又は
縮小を行う。拡大・縮小部52から出力された画像デー
タは周波数成分分離部54に入力される。周波数成分分
離部54では、入力された画像データに対し、該画像デ
ータの入力順序に沿った単一の方向について、予め定め
られた複数種の周波数成分に相当する複数種のデータを
抽出し、抽出した複数種のデータを各々出力する。
【0081】周波数成分分離部54から出力された複数
種の周波数成分に相当する複数種のデータは増幅部56
A、56B、…に各々入力される。増幅部56A、56
B、…はゲインコントローラ58に各々接続されてい
る。ゲインコントローラ58は、オートセットアップエ
ンジン144から入力される画像処理の処理条件の1つ
である各周波数成分毎のゲイン(強調度)に従って、増
幅部56A、56B、…の各々におけるゲインを調整す
る。増幅部56A、56B、…は、周波数成分分離部5
4から入力されたデータを調整されたゲインに従って増
幅(強調)する。
【0082】増幅部56A、56B、…で各々強調され
た複数種の周波数成分に相当する複数種のデータは合成
部60に各々入力され、合成部60で合成されて単一の
画像データとして出力される。また、イメージプロセッ
サ140は色変換部62で色変換や階調変換等の画像処
理を行う色変換部62を備えている。合成部60から出
力された画像データは、メモリコントローラ50によ
り、フレームメモリ142A、142B、142Cの何
れかに直ちに書き込まれるか、又は色変換部62で色変
換や階調変換等の画像処理が行われた後に、フレームメ
モリ142A、142B、142Cの何れかに直ちに書
き込まれる。
【0083】なお、イメージプロセッサ140の拡大・
縮小部52、周波数成分分離部54、増幅部56A、5
6B、…、ゲインコントローラ58、合成部60、及び
色変換部62は本発明の画像処理部に対応しており、特
に、拡大・縮小部52、周波数成分分離部54、増幅部
56A、56B、…、ゲインコントローラ58及び合成
部60は請求項2に記載の画像処理部に対応している。
【0084】(作用)次に本実施形態の作用として、エ
リアCCDスキャナ12又はラインCCDスキャナ14
が写真フィルムに記録されている複数のフィルム画像を
順に読み取ることで画像処理部16に順に入力されるス
キャン画像データを用い、1枚の印画紙に複数のフィル
ム画像が所定のレイアウトで記録されたインデックスプ
リントを作成する場合について説明する。
【0085】エリアCCDスキャナ12又はラインCC
Dスキャナ14が1本の写真フィルムの各フィルム画像
に対してプレスキャンを順に行うことで画像処理部16
に順に入力されるプレスキャン画像データは、エリアス
キャナ補正部120又はラインスキャナ補正部122、
セレクタ132、入出力コントローラ134を介してオ
ートセットアップエンジン144に入力される。
【0086】オートセットアップエンジン144では、
順に入力される各フィルム画像のプレスキャン画像デー
タに基づいて、同一のフィルム画像に対してファインス
キャンが行われることでエリアCCDスキャナ12又は
ラインCCDスキャナ14から入力されるファインスキ
ャン画像データに対する画像処理の処理条件(画像の拡
大縮小率、画像の各周波数成分毎のゲイン等)を、各フ
ィルム画像毎に演算により決定する。
【0087】また、インデックスプリントを作成する場
合、イメージプロセッサ部136では複数のフィルム画
像の画像データを所定のレイアウトで配置したインデッ
クス画像データを生成する。このため、オートセットア
ップエンジン144は、各画像の拡大縮小率を前記所定
のレイアウトに応じて設定すると共に、画像処理の処理
条件に、前記所定のレイアウトに応じた各画像の配置位
置を表す情報を付加する。
【0088】インデックスプリントのレイアウト(各画
像の配置やフレームサイズ等)は、通常は固定的に定め
られているが、本実施形態に係るラボシステム10で
は、インデックスプリントのレイアウトをユーザが任意
に指定可能とされている。このため、標準的なレイアウ
トのインデックスプリントを作成する場合には、オート
セットアップエンジン144は標準的なレイアウトに対
応する拡大縮小率を設定し、画像処理の処理条件に、標
準的なレイアウトに応じた各画像の配置位置を表す情報
を付加する。
【0089】また、ユーザによって任意に指定された非
標準のレイアウトのインデックスプリントを作成する場
合には、指定された非標準レイアウトを規定するデータ
がパーソナルコンピュータ158から入力される。この
場合、オートセットアップエンジン144は、入力され
た非標準レイアウトを規定するデータに基づいて拡大縮
小率を設定すると共に、画像処理の処理条件に、非標準
レイアウトに応じた各画像の配置位置を表す情報を付加
する。
【0090】またオートセットアップエンジン144
は、インデックスプリントを作成する場合にも、インデ
ックスプリントとして記録する複数のフィルム画像の各
々の画像内容の類似度を判定し、画像内容の類似度が高
いフィルム画像群が有った場合には、該フィルム画像群
を構成する各フィルム画像のファインスキャン画像デー
タに対する画像処理のうち、画質に関連する画像処理の
処理条件(例えば各周波数成分毎のゲインや階調変換条
件)が同一又は近似の処理条件となるように、各フィル
ム画像のファインスキャン画像データに対する画像処理
の処理条件を決定する。
【0091】なお、画像内容の類似度の判定は、例え
ば、フィルム画像がAPSフィルムであれば、APSフ
ィルムに磁気的に記録された個々のフィルム画像の撮影
条件を表す情報(例えば撮影時刻、撮影時の露光量、撮
影光源種、逆光シーンを撮影した画像か否か等の情報)
を比較し、類似のシーンを撮影して得られたフィルム画
像か否かを判断することで行うことができる。
【0092】また、画像内容の類似度の判定は、平均濃
度、濃度の最大値、最小値、中間値、濃度ヒストグラム
のピークにおける濃度値、濃度ヒストグラムにおける濃
度の最大値又は最小値からの累積頻度が所定値のときの
濃度値、コントラスト等の画像特徴量を比較したり、各
フィルム画像に対して2次元マッチングを行った結果に
基づいて行ったり、更に、写真フィルム上での記録位置
が隣り合っているか否か等の判断も組み合わせて行うよ
うにしてもよい。
【0093】更に、特開平9−80625号公報に記載
されているように、個々の画像から人物の顔に相当する
と推定される領域を抽出し、抽出した領域を2次元マッ
チング等によって比較し、主要被写体が同一か否かを判
断することによって画像内容の類似度を判定することも
可能である。
【0094】上記のようにして画像処理の処理条件を決
定すると、オートセットアップエンジン144は、決定
した処理条件をフィルム画像のコマ番号と対応させてR
AM148等に順に記憶する。
【0095】一方、エリアCCDスキャナ12又はライ
ンCCDスキャナ14が各フィルム画像に対するファイ
ンスキャンを開始すると、画像処理部16には各フィル
ム画像のファインスキャン画像データが順に入力され
る。画像処理部16に入力されたファインスキャン画像
データは、エリアスキャナ補正部120又はラインスキ
ャナ補正部122、セレクタ132、入出力コントロー
ラ134を介してイメージプロセッサ部136に入力さ
れる。
【0096】イメージプロセッサ部136Aでインデッ
クス画像データを生成する場合、メモリコントローラ1
38は、入力された画像データを単一のフレームメモリ
142(以下ではフレームメモリ142Aとする)にの
み記憶させる(図10の矢印参照)。また、ファイン
スキャン画像データの入力と同期して、オートセットア
ップエンジン144では、各フィルム画像のファインス
キャン画像データが入力される毎に、同一のフィルム画
像に対して先に演算した画像処理の処理条件をRAM1
48等から取込み、イメージプロセッサ部136のイメ
ージプロセッサ140に出力する。
【0097】オートセットアップエンジン144から画
像処理の処理条件が入力されると、イメージプロセッサ
140のメモリコントローラ50は、まず、入力された
処理条件に対応する画像データが、画素単位で水平方向
に沿った順序で読み出されるように(例として図11
(A)の矢印参照)、読み出しアドレスを切り換えなが
らフレームメモリ142Aから画像データを順に読み出
し、読み出した画像データを拡大・縮小部52に順に入
力する(図10の矢印参照)。なお、この処理は本発
明の入力手段に対応しており、より詳しくは、請求項2
に記載の「画像データを所定のスキャン方向に沿った順
序で画像処理部に順に入力」することに対応している。
【0098】一方、拡大・縮小部52では、オートセッ
トアップエンジン144から入力された拡大縮小率に従
って、入力された画像データに対し該画像データの入力
順序に沿った単一の方向(この場合は水平方向)につい
ての拡大又は縮小を行う。
【0099】画像データの入力順序に沿った単一の方向
についての画像の拡大又は縮小は非常に簡単な処理であ
り、例えば拡大縮小率が120%であれば、画像データ
を前記単一の方向に沿った画素間隔が5/6の画像デー
タに変換すればよく、具体的には、連続して入力される
5個の画素(この場合は水平方向に沿って並ぶ5個の画
素)のデータから、画素間隔が5/6の6個の画素のデ
ータを補間演算することで実現できる。また、例えば拡
大縮小率が80%であれば、画像データを前記単一の方
向に沿った画素間隔が4/5の画像データに変換すれば
よく、具体的には、連続して入力される5個の画素(こ
の場合は水平方向に沿って並ぶ5個の画素)のデータか
ら、画素間隔が4/5の4個の画素のデータを補間演算
することで実現できる。
【0100】従って、拡大・縮小部52に相当する機能
をディジタル回路から成るハードウエアで実現する場合
には、前記ディジタル回路の構成を非常に簡単にするこ
とができ、短時間で処理が完了する。また、拡大・縮小
部52に相当する機能をソフトウエアによりコンピュー
タで実現する場合にも、コンピュータで実行する処理の
内容を非常に簡単にすることができ、短時間で処理が完
了する。
【0101】拡大・縮小部52で水平方向についての拡
大又は縮小が行われた画像データは周波数成分分離部5
4に入力される。周波数成分分離部54では、入力され
た画像データに対し、該画像データの入力順序に沿った
単一の方向(この場合は水平方向)について、予め定め
られた複数種の周波数成分に相当する複数種のデータを
抽出し、抽出した複数種のデータを各々出力する。
【0102】画像データの入力順序に沿った単一の方向
についての複数種の周波数成分に相当する複数種のデー
タの抽出も非常に簡単な処理であり、例えば順に入力さ
れる画像データをn画素を1単位として区切ってn画素
のデータの平均値等を演算することを、互いに値の異な
る複数種のnを適用して各々並列に行うことで実現でき
る(nの値を大きくするに従って、より低周波の周波数
成分に相当するデータが抽出される)。
【0103】従って、周波数成分分離部54に相当する
機能をディジタル回路から成るハードウエアで実現する
場合には、前記ディジタル回路の構成を非常に簡単にす
ることができ、短時間で処理が完了する。また、周波数
成分分離部54に相当する機能をソフトウエアによりコ
ンピュータで実現する場合にも、コンピュータで実行す
る処理の内容を非常に簡単にすることができ、短時間で
処理が完了する。
【0104】周波数成分分離部54から出力された複数
種の周波数成分に相当する複数種のデータは増幅部56
A、56B、…に入力され、オートセットアップエンジ
ン144から入力された各周波数成分毎のゲインに従っ
てゲインコントローラ58によって調整されたゲインで
強調された後に、合成部60で合成されて順に出力され
る。これにより、水平方向についてのハイパートーン処
理やハイパーシャープネス処理が行われる。合成部60
から順に出力された画像データは、メモリコントローラ
50によりフレームメモリ136Aに再度記憶される
(図10の矢印参照)。この処理は、請求項2に記載
の「画像処理部で画像処理が行われた画像データを記憶
手段に記憶させ」ることに対応している。
【0105】続いてメモリコントローラ50は、フレー
ムメモリ136Aに記憶した画像データの各画素のデー
タが、画素単位で垂直方向に沿った順序で読み出される
ように(例として図11(B)の矢印参照)、読み出し
アドレスを切り換えながらフレームメモリから画像デー
タを順に読み出し、読み出した画像データを拡大・縮小
部52に順に入力する(図10の矢印参照)。この処
理も本発明の入力手段に対応しており、より詳しくは、
請求項2に記載の「記憶手段に記憶させた画像データを
所定のスキャン方向と90°異なるスキャン方向に沿っ
た順序で読み出して画像処理部に順に入力する」ことに
対応している。
【0106】これにより、拡大・縮小部52では、入力
された画像データに対して該画像データの入力順序に沿
った単一の方向(この場合は垂直方向)についての拡大
又は縮小を行い、周波数成分分離部54では、入力され
た画像データに対して該画像データの入力順序に沿った
単一の方向(垂直方向)について、予め定められた複数
種の周波数成分に相当する複数種のデータを抽出し、出
力する。
【0107】周波数成分分離部54から出力された複数
種の周波数成分に相当する複数種のデータは増幅部56
A、56B、…に入力され、オートセットアップエンジ
ン144から入力された各周波数成分毎のゲインに従っ
てゲインコントローラ58によって調整されたゲインで
強調された後に、合成部60で合成されて順に出力され
る。
【0108】これにより、垂直方向についてもハイパー
トーン処理やハイパーシャープネス処理が行われ、画像
データを1回スキャンして、オートセットアップエンジ
ン144で演算された処理条件に従って2次元の画像処
理を行った場合と略等価な画像データが得られる。1次
元の画像処理(単一の方向についての画像処理)では、
上記で説明したように1回の演算で扱うデータの数が少
なく、拡大・縮小部52における拡大又は縮小や、周波
数成分分離部54における複数種の周波数成分に相当す
る複数種のデータの抽出等の処理についても、入力され
る画像データを単に入力順に処理することで実現できる
ので、非常に短い時間で処理を行うことができる。
【0109】なお、合成部60から出力された画像デー
タは色変換部62に入力され、オートセットアップエン
ジン144で決定された階調変換条件に基づく階調変換
や、色変換等の画像処理が行われる。
【0110】一方、イメージプロセッサ部136でイン
デックス画像データの生成を行う場合、メモリコントロ
ーラ50には、各画像の配置位置を表すデータがオート
セットアップエンジン144から入力される。メモリコ
ントローラ50は、上記のようにして、2回の1次元の
画像処理(水平方向についての画像処理と垂直方向につ
いての画像処理)が完了し、色変換部62を介して画像
データが出力されると、フレームメモリ142B、14
2Cをインデックス画像データ記憶用のメモリとして用
い、フレームメモリ142B、142Cへの画像データ
の書込みアドレスを制御して、合成部60から順に出力
された画像データ(2回の1次元の画像処理が完了した
画像データ)を、該画像データが表す画像のインデック
スプリント上での配置位置に対応するフレームメモリ1
42B、142Cの記憶領域に記憶させる(図10の矢
印参照)。この処理は本発明の生成手段に対応してい
る。これにより単一のフィルム画像の画像データに対す
る処理が完了する。
【0111】イメージプロセッサ部136では、画像デ
ータが入力される毎に、上記のように、入力された画像
データに対して画像の拡大・縮小を含む1次元の画像処
理を2回行って、インデックスプリント上での配置位置
に対応するフレームメモリ142B、142Cの記憶領
域に記憶する。従って、イメージプロセッサ部136に
各フィルム画像の画像データが順に入力されることに伴
って、図10に概念的に示すように、フレームメモリ1
42B、142Cの記憶領域には、画像処理が行われた
画像データが順に貼付けられ、インデックス画像データ
が生成されることになる。
【0112】そして、インデックスプリントとして記録
すべき(すなわち所定のレイアウトで配置すべき)全て
のフィルム画像の画像データが入力され、入力された全
ての画像データに対して上記の一連処理が行われると、
インデックスプリントとして記録すべき複数のフィルム
画像の画像データが所定のレイアウトで各々配置された
インデックス画像データの生成が完了する。
【0113】インデックス画像データの生成が完了する
と、メモリコントローラ50は、画像処理が行われた画
像データをフレームメモリから所定の順序で読み出して
(例えば水平方向に沿った順序で読み出して)色変換部
62に順に入力する。色変換部62に入力された画像デ
ータは、色変換や階調変換等の画像処理が行われた後に
入出力コントローラ134に出力される。インデックス
プリントの作成を行う場合、入出力コントローラ134
はインデックス画像データをレーザプリンタ部18に出
力し、印画紙224へのインデックス画像の露光記録を
指示する。
【0114】これにより、レーザプリンタ部18では、
入力されたインデックス画像データに基づいてAOM2
14を駆動し、レーザ光源210R、210G、210
Bから射出されたレーザ光を、インデックス画像データ
が表すインデックス画像に応じて強度変調して印画紙2
24に照射し、走査露光によって印画紙224にインデ
ックス画像を記録する。そして、インデックス画像が露
光記録された印画紙224に対し、プロセッサ部20で
発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理が行われるこ
とによってインデックプリントが完成する。
【0115】なお、イメージプロセッサ部136は、イ
ンデックス画像データの生成を行わない場合には、フレ
ームメモリ142A、142B、142Cを単一のフィ
ルム画像の画像データを記憶するメモリとして各々用
い、順に入力される各フィルム画像の画像データを記憶
するフレームメモリを、フレームメモリ142A,フレ
ームメモリ142B,フレームメモリ142C,フレー
ムメモリ142A,…と順に切り換えて記憶させると共
に、2回の1次元の画像処理を順に行って、各フレーム
メモリから画像データを順次出力する。
【0116】上述したように、本実施形態では、オート
セットアップエンジン144で画像データに対する画像
処理の処理条件を各フィルム画像毎に決定し、画像デー
タに対し、各フィルム画像毎の処理条件で画像処理を行
った後に、所定のレイアウトに応じたフレームメモリ1
42B、142Cの記憶領域に記憶することを、インデ
ックスプリントとして記録すべき全てのフィルム画像に
ついて行ってインデックス画像データを生成しているの
で、個々のフィルム画像について各々適正な画質が得ら
れるようにインデックス画像データを生成することがで
きる。そして、該インデックス画像データを用いて印画
紙224へのインデックス画像の記録を行っているの
で、複数の画像が所定のレイアウトで配置され、かつ個
々の画像が適正な画質で記録されたインデックスプリン
トが得られる。
【0117】また、本実施形態では、画像データに対す
る画像処理を、2回の1次元の画像処理(水平方向につ
いての画像処理及び垂直方向についての画像処理)に分
けて行っているので、先にも述べたように、イメージプ
ロセッサ140による水平方向についての画像処理及び
垂直方向についての画像処理が短時間で完了すると共
に、イメージプロセッサ140の構成を簡単にすること
ができる。
【0118】更に、本実施形態では、画像内容の類似度
が高いフィルム画像群が有った場合には、該フィルム画
像群を構成する各フィルム画像の画像データに対する画
像処理のうち、画質に関連する画像処理の処理条件が同
一又は近似の処理条件となるように、各フィルム画像の
ファインスキャン画像データに対する画像処理の処理条
件を決定しているので、インデックスプリント上で、画
像内容の類似度が高い画像群の画質のばらつきも抑制さ
れる。
【0119】なお、上記ではイメージプロセッサ140
において、水平方向についての画像処理を行った後に垂
直方向についての画像処理を行うようにしていたが、こ
れに限定されるものではなく、画像データに対し垂直方
向についての画像処理を行った後に水平方向についての
画像処理を行うようにしてもよい。また、請求項1の発
明は、画像データに対して1次元の画像処理を2回行う
代わりに、画像データに対して2次元の画像処理を1回
行うことも権利範囲に含むものである。
【0120】また、上記では個々の画像の画像データに
対し、画像の拡大・縮小、複数種の周波数成分に相当す
る複数種のデータの抽出、抽出した複数種のデータの強
調及び合成を行った後に、所定のレイアウトに応じた記
憶領域に記憶していたが、個々の画像の画像データに対
する画像処理は上記に限定されるものではなく、公知の
種々の画像処理(例えば階調変換や色変換等)を加えて
もよいことは言うまでもない。
【0121】また、本発明に係るインデックス画像デー
タの生成において、所定のレイアウトで配置すべき画像
として、1本の写真フィルムに記録されたフィルム画像
のうち、ユーザからの指示等に応じて特定のフィルム画
像を選択し、選択したフィルム画像の画像データのみを
用いてインデックス画像データの生成を行うようにして
もよい。
【0122】更に、上記では処理条件決定手段としての
オートセットアップエンジン144が、ファインスキャ
ン画像データに対する画像処理の処理条件を、同一の画
像のプレスキャン画像データに基づいて演算により決定
する場合を説明したが、これに限定されるものではな
く、ファインスキャン画像データから画像処理の処理条
件を演算するようにしてもよい。また、処理対象の画像
データについても、フィルム画像を読み取ることで得ら
れたスキャン画像データに限定されるものではなく、デ
ジタルカメラでの撮影によって得られた画像データや、
フィルム画像以外の原稿(例えば反射原稿等)をスキャ
ナで読み取ることで得られた画像データ、コンピュータ
で生成された画像データ等のファイル画像データを処理
対象としてもよい。
【0123】また、上記ではイメージプロセッサ部13
6で生成したインデックス画像データをインデックスプ
リントの作成に用いる場合を例に説明したが、これに限
定されるものではなく、生成したインデックス画像デー
タは、例えばフロッピーディスク、メモリカード、光磁
気ディスク等の情報記録媒体に記録するようにしてもよ
い。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、所定のレイアウトで配置すべき複数の画像の画像デ
ータを、個々の画像の画像データを単位として画像処理
部に順に入力すると共に、複数の画像の画像データに基
づいて画像処理の処理条件を複数の画像の各々について
決定して画像処理部に通知し、画像処理部で画像処理が
行われた画像データを、所定のレイアウトに応じた記憶
領域に順に記憶させることを、複数の画像の画像データ
に対して繰り返すようにしたので、複数の画像の画像デ
ータを所定のレイアウトで配置したインデックス画像デ
ータを、個々の画像について各々適正な画質が得られる
ように生成することができる、という優れた効果を有す
る。
【0125】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、画像処理部を、順に入力される画像データに対
し該画像データの入力順序に沿った単一の方向について
の画像処理を行う構成とし、個々の画像データの入力に
際し、画像データを所定のスキャン方向に沿った順序で
画像処理部に順に入力し、画像処理が行われた画像デー
タを記憶手段に記憶させ、記憶させた画像データを所定
のスキャン方向と90°異なるスキャン方向に沿った順
序で読み出して画像処理部に順に入力するようにしたの
で、上記効果に加え、簡易な構成で画像データに対する
画像処理を高速で行うことができる、という効果を有す
る。
【0126】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、画像内容の類似性が高いと判断した画像群の各
画像に対する処理条件のうち画質に関連する画像処理の
処理条件が同一又は類似の処理条件となるように、画像
処理の処理条件を決定するので、上記効果に加え、所定
のレイアウトで配置すべき複数の画像の中に、画像内容
が類似している画像群が混じっていた場合にも、該画像
群の個々の画像の画質のばらつきが抑制されたインデッ
クス画像データを得ることができる、という効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】エリアCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図4】エリアCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図5】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図6】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図7】レーザプリンタ部の露光部の光学系の概略構成
図である。
【図8】レーザプリンタ部及びプロセッサ部の電気系の
概略構成を示すブロック図である。
【図9】イメージプロセッサの内部構成を概念的に示す
ブロック図である。
【図10】イメージプロセッサ部によるインデックス画
像データの生成を説明するための概念図である。
【図11】(A)は水平方向に沿った順序での画像デー
タの読み出し、(B)は垂直方向に沿った順序での画像
データを読み出しを示す概念図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 16 画像処理部 50 メモリコントローラ 52 拡大・縮小部 54 周波数成分分離部 56 増幅部 58 ゲインコントローラ 60 合成部 136 イメージプロセッサ部 142 フレームメモリ 144 オートセットアップエンジン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに対し、通知され
    た処理条件で画像処理を行う画像処理部と、 所定のレイアウトで配置すべき複数の画像の画像データ
    を、個々の画像の画像データを単位として前記画像処理
    部に順に入力する入力手段と、 前記複数の画像の画像データに基づいて前記画像処理の
    処理条件を前記複数の画像の各々について決定し、決定
    した処理条件を前記画像処理部に通知する処理条件決定
    手段と、 画像データを記憶するための記憶手段と、 前記画像処理部で画像処理が行われた画像データを前記
    所定のレイアウトに応じた前記記憶手段の記憶領域に順
    に記憶させることを、前記複数の画像の画像データに対
    して繰り返してインデックス画像データを生成する生成
    手段と、 を含む画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理部は、順に入力される画像
    データに対し該画像データの入力順序に沿った単一の方
    向についての画像処理を行い、 前記入力手段は、個々の画像データの入力に際し、画像
    データを所定のスキャン方向に沿った順序で前記画像処
    理部に順に入力し、前記画像処理部で画像処理が行われ
    た画像データを前記記憶手段に記憶させ、前記記憶手段
    に記憶させた画像データを前記所定のスキャン方向と9
    0°異なるスキャン方向に沿った順序で読み出して前記
    画像処理部に順に入力することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理条件決定手段は、前記複数の画
    像のうち、画像内容の類似度が高いと判定した画像群の
    各画像に対する処理条件のうち画質に関連する画像処理
    の処理条件が同一又は類似の処理条件となるように、前
    記複数の画像の各々について画像処理の処理条件を決定
    することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
JP9185393A 1997-07-10 1997-07-10 画像処理装置 Pending JPH1132140A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248612A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置、写真処理注文受付装置及びインデックスプリント処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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