JP2001016403A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001016403A
JP2001016403A JP2000127748A JP2000127748A JP2001016403A JP 2001016403 A JP2001016403 A JP 2001016403A JP 2000127748 A JP2000127748 A JP 2000127748A JP 2000127748 A JP2000127748 A JP 2000127748A JP 2001016403 A JP2001016403 A JP 2001016403A
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Japan
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light
unit
film
light source
image
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JP2000127748A
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English (en)
Inventor
Masaaki Konno
雅章 紺野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルムのプレスキャンとファインスキャンと
の処理時間を短縮することができる画像読取装置を得
る。 【解決手段】プレスキャン用読取系14Aによりプレス
キャンが行われた写真フィルム22は、そのまま搬送さ
れファインスキャン用読取系14Bによりファインスキ
ャンが行われる。このため、従来のように1つの光学系
によりプレスキャンとファインスキャンが行われていた
場合のように、プレスキャンの終了後写真フィルムを逆
方向に搬送してファインスキャンを行う場合と比較し
て、プレスキャンの終了後、写真フィルム22をそのま
ま搬送させてファインスキャンを行うことができるため
処理時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコマ画像が
記録されたフィルムを搬送しながら、前記コマ画像を透
過又は反射した光を読み取って画像データを得る画像読
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、フィルム等の原稿に記録され
たコマ画像をCCD等の読取センサによって光電的に読
取り、この読取りによって得られたデジタル画像データ
に対し拡大縮小や各種補正等の画像処理を実行し、画像
処理済のデジタル画像データに基づき変調したレーザ光
により記録材料へ画像を形成する技術が知られている。
【0003】このようにCCD等の読取センサによりコ
マ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い画
像読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読み
取り(いわゆるプレスキャン)、コマ画像の濃度等に応
じた読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やCC
Dの電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件でコ
マ画像を再度読み取っている(いわゆるファインスキャ
ン)。
【0004】ここで、プレスキャンとファインスキャン
は、1つの光学系により行われていた。すなわち、先
ず、プレスキャンでは、ハロゲンランプから出射された
光が搬送するフィルムに透過され、この透過光をCCD
センサで検出して前記フィルムのコマ画像が読み取られ
る。そして、各コマ画像のプレスキャンの結果に基づい
てファインスキャン時の読取条件を各画像コマ毎に設定
し、このプレスキャンの結果に基づいてファインスキャ
ン時の読取条件が各コマ画像毎に設定されていく。
【0005】全コマ画像に対するファインスキャン時の
読取条件の設定が終了すると、フィルムは、プレスキャ
ン時とは逆方向に搬送され、各コマ画像のファインスキ
ャンが実行される。
【0006】このファインスキャンにおいては、フィル
ムがプレスキャンとは逆方向に搬送されているため、最
終コマから1コマ目まで順にファインスキャンが実行さ
れていく。ファインスキャンは、プレスキャンに比べて
搬送速度が遅く設定されており、その分、読取解像度が
高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィルムの全
てのコマ画像をプレスキャンした後に、例えば、フィル
ムを逆方向に搬送させて、再度全てのコマ画像をファイ
ンスキャンしているため、結果としてプレスキャン開始
からファインスキャン終了までに多くの時間がとられて
いた。
【0008】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
め、プレスキャンとファインスキャン部とに要する時間
を短縮することができる画像読取装置を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
取装置では、フィルムを定速搬送しながら、当該フィル
ムに記録されたコマ画像を読み取る画像読取装置であっ
て、コマ画像濃度を読み取ることが可能な一定の光量あ
るいは定型制御された光量の光をフィルムに照射する第
1の光源部と、フィルムからの透過又は反射光を読み取
る第1のセンサと、を備えたプレスキャン部と、プレス
キャン部での読取結果に基いて可変制御された光量の光
を前記フィルムに照射する第2の光源部と、フィルムか
らの透過又は反射光を読み取る第2のセンサと、を備え
たファインスキャン部と、を含んで構成されたことを特
徴とする。
【0010】次に、請求項1に記載の画像読取装置の作
用について説明する。
【0011】フィルムは定速でフィルム搬送路上を搬送
され、プレスキャン部において、フィルムに記録された
コマ画像には、第1の光源部からコマ画像濃度を読み取
ることが可能な一定の光量あるいは定型制御された光量
で出射された光が照射される。そして、フィルムに照射
された光はフィルムを透過あるいは反射し、第1のセン
サで読み取られる。
【0012】次に、上記プレスキャンされたフィルムは
ファインスキャン部に搬送される。このファインスキャ
ン部においては、プレスキャン部での読取結果に基づい
て可変制御された光量の光が第2の光源部から出射され
る。そして、この光がフィルムを透過あるいは反射し、
第2のセンサで読み取られる。
【0013】したがって、フィルムを一定速度で搬送さ
せながら、プレスキャン部によりプレスキャンを、ファ
インスキャン部によりファインスキャンを行うことがで
きる。このため、従来のように1つの光学系によりプレ
スキャン及びファインスキャンを行う場合と比較して、
プレスキャンとファインスキャンの処理時間を短縮する
ことができる。
【0014】また、請求項2に記載の画像読取装置で
は、プレスキャン部とファインスキャン部をフィルムの
搬送路上に沿って隣接して設けたことを特徴とする。
【0015】次に、請求項2に記載の画像読取装置の作
用について説明する。
【0016】プレスキャン部とファインスキャン部をフ
ィルムの搬送路上に沿って隣接して設けたことにより、
フィルムを一定速度で搬送させながら、プレスキャン部
によるプレスキャンの終了後、直ちにファインスキャン
部によるファインスキャンを行うことができる。このた
め、プレスキャンとファインスキャンを連続して行うこ
とができ、処理時間をさらに短縮することができる。
【0017】また、請求項3に記載の画像読取装置で
は、第2の光源部から出射される光の光量は、第1の光
源部から出射される光の光量以下に制御されたことを特
徴とする。
【0018】次に、請求項3に記載の画像読取装置の作
用について説明する。
【0019】第2の光源部から出射される光の光量を第
1の光源部から出射される光の光量以下に制御すること
により、ファインスキャンにおいて、より安定した光出
力領域で、光源から出射される光の光量を制御すること
ができる。
【0020】また、請求項4に記載の画像読取装置で
は、第1及び第2の光源部は、光量を電流又はデューテ
ィにより制御可能なLED素子群を備えていることが好
ましい。
【0021】また、請求項5に記載の画像読取装置で
は、第2の光源部から出射される光の光量がプレスキャ
ン部での読取結果に基いてステップ状に変化するように
制御されたことを特徴とする。
【0022】次に、請求項5に記載の画像読取装置の作
用について説明する。
【0023】第2の光源部から出射される光の光量がプ
レスキャン部での読取結果に基いてステップ状に変化す
るように制御されているので、第2の光源部から出射さ
れる光の光量を容易に制御することができる。
【0024】また、請求項6に記載の画像読取装置で
は、記憶部に記憶されたシェーディングデータに基づい
て第2のセンサにおける読取結果を補正する補正手段を
備え、第2の光源部から出射される光の光量に対応した
シェーディングデータに基づいて読取結果を補正したこ
とを特徴とする。
【0025】次に、請求項6に記載の画像読取装置の作
用について説明する。
【0026】第2の光源部から出射される光の光量に対
応したシェーディングデータに基づいて第2のセンサに
おける読取結果を補正することにより、より確実に読取
画像からシェーディングの影響を除去することができ
る。
【0027】また、請求項7に記載の画像読取装置で
は、プレスキャン部は第1の光源部から出射した光を拡
散させて前記フィルムに照射させる第1の拡散部を備
え、ファインスキャン部は第2の光源部から出射した光
を拡散させてフィルムに照射させる第2の拡散部を備え
たものであって、第2の拡散部における拡散度が第1の
拡散部における拡散度よりも大きいことを特徴とする。
【0028】次に、請求項7に記載の画像読取装置の作
用について説明する。
【0029】第2の拡散部における拡散度が第1の拡散
部における拡散度よりも大きくしたことにより、フィル
ムに照射される光の指向性が多様化するため、フィルム
上に傷がある場合、光があらゆる方向からフィルム上の
傷に照射される。このため、例えば、直進光がフィルム
傷の部分で屈折してセンサに読み取られない場合でも、
他の方向からの光がセンサに読み取られるため、フィル
ム上の傷が視認されにくくなる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本実施形態に
係る画像読取装置14を適用したディジタルラボシステ
ム10の概略構成が示されている。
【0031】図1に示すように、このディジタルラボシ
ステム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部
16、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を
含んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画
像処理部16は、図2に示す入力部26として一体化さ
れており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0032】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるコマ画像を読み取るためのものであり、例えば13
5サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。
【0033】ラインCCDスキャナ14は、上記の読取
対象のコマ画像をラインCCD30A、30Bで読み取
り、A/D変換器32においてA/D変換した後、画像
データを画像処理部16へ出力する。
【0034】また、A/D変換器32には制御部31が
電気的に接続されており、この制御部31の出力側には
後述の光源66Bと電気的に接続されている。したがっ
て、画像データは制御部31にも出力され、制御部31
から写真フィルム22の画像データに基づく発光命令を
光源66Bに出力し、LEDチップ64Bから発光命令
に基いて制御された光量の光が出射される。ここで、光
源66Bから出射される光の光量は、光源66Aから出
射される光の光量以下となるように制御部31により制
御される。また、詳細は後述するが、光源66Bから出
射される光の光量が上記画像データに基づいてステップ
状(4段階)に変化するように制御部31により制御さ
れる。
【0035】また、この制御部31にはメモリ33(記
憶部)が電気的に接続されている。このメモリ33に
は、光源66Bから出射されるステップ状に変化した光
の光量に対応したシューディングデータ(4種類)が保
存されている。したがって、制御部31は、記憶部33
に保存された4種類のシェーディングデータのうち、光
源66Bから出射される光の光量に対応した1種類のシ
ェーディングデータを記憶部33から取り出し、ライン
CCD30Bで読み取られたコマ画像を補正する。
【0036】なお、本実施の形態では、135サイズの
写真フィルム22を適用した場合のディジタルラボシス
テム10として説明する。
【0037】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラ34等での撮影に
よって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)
をスキャナ36(フラットベット型)で読み取ることで
得られた画像データ、他のコンピュータで生成され、フ
ロッピディスクドライブ38、MOドライブ又はCDド
ライブ40に記録された画像データ、及びモデム42を
介して受信する通信画像データ等(以下、これらをファ
イル画像データと総称する)を外部から入力することも
可能なように構成されている。
【0038】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等の各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像デー
タとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像
処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファ
イルとして外部へ出力する(例えばFD、MO、CD等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0039】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙62に照射して、走査露光(本実施
の形態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ
60を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録
する。
【0040】また、プロセッサ部20は、レーザプリン
タ部18で走査露光によって画像が記録された印画紙6
2に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を
施す。これにより、印画紙62上に画像が形成される。
【0041】次に、ラインCCDスキャナ14の構成に
ついて説明する。図1及び図3にはラインCCDスキャ
ナ14の光学系の概略構成が示されている。図1及び図
3に示すように、プレスキャン用のラインCCDスキャ
ナ14A(以下、プレスキャン用読取系という。)と、
ファインスキャン用のラインCCDスキャナ14B(以
下、ファインスキャン用読取系という。)とが写真フィ
ルム22の搬送路上に互いに接近した状態で併設されて
いる。なお、本実施の形態ではプレスキャン用読取系1
4Aの光軸とファインスキャン用読取系14Bの光軸と
の間隔が100mmとされている。
【0042】プレスキャン用読取系14Aは、複数のL
EDチップ64Aが高密度にアルミ板78Aに取り付け
られており、写真フィルム22に定量光あるいはパルス
制御(定型制御)された光(以下、単に光という。)を
照射する光源66Aを備えている。また、光源66Aの
出射側には、写真フィルム22に照射する光を拡散光と
する導光部材としてのアクリルブロック70Aと、光拡
散板72Aが順に配置されている。
【0043】写真フィルム22を挟んで光源66Aと反
対側には、光軸に沿って、コマ画像を透過した光を結像
させるレンズユニット76A、ラインCCD30Aが順
に配置されている。なお、レンズユニット76Aとして
単一のレンズのみを示しているが、レンズユニット76
Aは、実際には複数枚のレンズから構成されたズームレ
ンズである。
【0044】このラインCCD30Aは、写真フィルム
22の幅方向に沿って一列に配置され、かつ電子シャッ
タ機構が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互い
に平行に3ライン設けられており、各センシング部の光
入射側にR、G、Bの色分解フィルタのいずれかが各々
取り付けられて構成されている。ラインCCD30A
は、各センシング部の受光面がレンズユニット76Aの
結像点位置に一致するように配置されている。また、ラ
インCCD30Aは、LEDチップ64Aからパルス制
御された光が出射する場合には、この光がパルス状に発
光している間に画像情報が蓄積され、所定の読取タイミ
ング毎に上記画像情報を読み取るように制御されてい
る。
【0045】また、各センシング部の近傍には転送部が
各センシング部に対応して各々設けられており、各セン
シング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する
転送部を介して順に搬送される。また図示は省略する
が、ラインCCD30Aとレンズユニット76Aとの間
にはシャッタが設けられている。
【0046】一方、ファインスキャン用読取系14B
は、複数のLEDチップ64Bが高密度にアルミ基板7
8Bに取り付けられており、写真フィルム22に定量光
あるいはパルス制御された光(以下、単に光という。)
を照射する光源66Bを備えている。また、光源66B
の出射側には、写真フィルム22に照射する光を拡散光
とする導光部材としてのアクリルブロック70Bと、光
拡散板72Bが順に配置されている。ここで、光拡散板
72Bは、プレスキャン読取系14Aの光拡散板72A
よりも光拡散度が大きくなるものが用いられている。
【0047】一方、写真フィルム22を挟んで光源66
Bと反対側には、光軸に沿って、コマ画像を透過した光
を結像させるレンズユニット76B、ラインCCD30
Bが順に配置されている。なお、レンズユニット76B
として単一のレンズのみを示しているが、レンズユニッ
ト76Bは、実際には複数枚のレンズから構成されたズ
ームレンズである。
【0048】このラインCCD30Bは、写真フィルム
22の幅方向に沿って一列に配置され、かつ電子シャッ
タ機構が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互い
に平行に3ライン設けられており、各センシング部の光
入射側にR、G、Bの色分解フィルタのいずれかが各々
取り付けられて構成されている。ラインCCD30B
は、各センシング部の受光面がレンズユニット76Bの
結像点位置に一致するように配置されている。また、ラ
インCCD30Bは、制御部31で可変制御された光が
パルス状に発光している間に画像情報が蓄積され、所定
の読取タイミング毎に上記画像情報を読み取るように制
御されている。
【0049】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0050】オペレータがフィルムキャリア74に写真
フィルム22を挿入し、画像処理部16のキーボード1
6Kによりコマ画像読取開始を指示すると、フィルムキ
ャリア74では写真フィルム22の搬送が開始される。
【0051】そして、この搬送により、プレスキャン用
読取系14Aでプレスキャンが実行される。すなわち、
写真フィルム22をファインスキャン時に適する一定の
低速度で矢印A方向に搬送しながら、LEDチップ64
Aから写真フィルム22のコマ画像濃度の全域を読み取
ることが可能な程度の一定の光量(高出力)で出射した
光あるいは定型制御(例えば、パルス制御)された光
が、アクリルブロック70Aを透過して、写真フィルム
22に照射される。なお、光源66Aから出射される光
の光量は電流又はデューティにより制御可能とされてい
る。
【0052】ここで、LEDチップ64Aから出射され
た各色の光は、そのほとんどがアクリルブロック70A
を介して光拡散板72A方向へ案内され、かつ全ての色
の光が均等に混ざり合った状態で写真フィルム22へ入
射される。
【0053】写真フィルム22に入射された光は写真フ
ィルム22を透過し、レンズユニット76Aによって、
ラインCCD30Aに結像される。
【0054】このように、プレスキャン用読取系14A
によって、各コマ画像のみならず、写真フィルム22の
画像記録領域外の各種データを含めて、読み取ってい
く。
【0055】なお、読み取った画像は、モニタ16Mに
表示されるとともに、A/D変換器32においてA/D
変換した後、画像データが制御部31に出力される。
【0056】次に、各コマ画像のプレスキャンの結果に
基づいてファインスキャン時の読取条件を各コマ画像毎
に設定されていく。
【0057】そして、全コマ画像に対するファインスキ
ャン時の読取条件設定が終了すると、引き続き下流側に
一定の速度で搬送されている写真フィルム22に対し、
ファインキャン用読取系14Bによりファインスキャン
が実行される。
【0058】このとき、写真フィルム22は、プレスキ
ャン時と同じ方向に搬送されているため、1コマ目から
最終コマまで順にファインスキャンが実行されていく。
【0059】ファインスキャンの開始は、光源66Bの
LEDチップ64Bから制御部31によりプレスキャン
時の読取結果に基いて可変制御された光量の光が出射さ
れる。具体的には、制御部31によりプレスキャンの結
果に基づいてLEDチップ64Aから出射した光の光量
以下の光量の光がLEDチップ64Bから出射される。
このため、ファインスキャンにおいて、より安定した光
出力領域で、LEDチップ64Bから出射される光の光
量を制御することができる。
【0060】また、LEDチップ64Bから出射される
光の光量は制御部31によりプレスキャンの結果に基づ
いてステップ状に変化するように制御されている。
【0061】ここで、LEDチップ64Bから出射され
る光の光量の制御について説明する。
【0062】制御部31では、ラインCCD30Aで読
み取られる光の最大濃度DPがラインCCD30Aで読
取り可能な光の最大濃度DMに対して、どの光量レベル
にあるのかが判断される。すなわち、制御部31におい
て、濃度判定値DX(=DP/DM)が算出される。そ
して、以下の表1に示すように、算出されたDXの値に
より、光源66Bから出射される光の光量が決定され
る。
【0063】
【表1】
【0064】上記表1に示すように、濃度判定値DXが
0.1以下であるとき、光源66Bから0.1DMに対
応する光量の光が出射される。また、DXが0.1より
も大きく0.4以下であるとき、光源66Bから0.4
DMに対応する光量の光が出射される。また、DXが
0.4よりも大きく0.7以下であるとき、光源66B
から0.7DMに対応する光量の光が出射される。さら
に、DXが0.7よりも大きく1.0以下であるとき、
光源66BからDMに対応する光量の光が出射される。
【0065】以上のように、光源66Bから出射される
光の光量は、制御部31によりステップ状に変化するよ
うに制御される。このように、ステップ状に変化させる
ことにより、光源66Bから出射する光の光量を制御し
易くすることができる。すなわち、例えば光源66Bか
ら出射される光の光量をプレスキャンの読取結果に基づ
いてそれぞれ算出していく場合と比較して、濃度判定値
DXを複数の領域に分け、それぞれの領域に対応した光
の光量レベルを予め設定しておき、上記対応する光量レ
ベルの光を光源66Bから出射することにより、光源6
6Bから出射される光の光量の制御が容易となる。な
お、光源66Bから出射される光の光量は電流又はデュ
ーティにより制御可能とされている。
【0066】また、上記のように光源66Bから出射し
た光がアクリルブロック70Bで均等に混ざり合った状
態で、写真フィルム22に照射される。写真フィルム2
2に照射された光は、写真フィルム22を透過して、レ
ンズユニット76Bによって、ラインCCD30Bに結
像される。
【0067】ここで、ファインスキャン用読取系14B
の光拡散板72Bの光拡散度は、プレスキャン用読取系
72Aの光拡散板72Aの光拡散度よりも大きいため、
写真フィルム22に照射される光の指向性が多様化し、
写真フィルム22上に傷がある場合、光があらゆる方向
から写真フィルム22上の傷に照射する。このため、例
えば、直進光が写真フィルム22上の傷の部分で屈折し
てラインCCD30Bに読み取られない場合でも、他の
方向からの光がラインCCD30Bに読み取られるた
め、写真フィルム22上の傷が視認されにくくなる。
【0068】このようにファインスキャンでは、プレス
キャン時に、画像の状態(例えば、撮影画像アスペクト
比、アンダー、ノーマル、オーバー、スーパーオーバー
等の撮影状態やストロボ撮影の有無等)を認識している
ため、適正な読取条件で読み取ることができる。
【0069】次に、ラインCCD30Bで読み取られた
読取結果は、制御部31によりシェーディングデータに
基づいて補正される。すなわち、光源66Bから写真フ
ィルム22に対して均一に光を照射することは困難であ
り照射光量が不均一となること等から、読取画像にシェ
ーディングが生じてしまう問題がある。そこで、制御部
31によりラインCCD30Bの読取結果を補正し、読
取画像にシェーディングの影響が表れるのを防止してい
る。なお、上記補正は、詳述しないが、従来知られてい
るように、各画素ごとの感度補正が適当である。
【0070】ここで、シェーディングデータとして、光
源66Bから出射される光の光量レベル(上記表1に示
す4種類)にそれぞれ対応した4種類のシェーディング
データがメモリ33に保存されている。このため、制御
部31により光源66Bから出射した光の光量レベルに
対応したシェーディングデータがメモリ33から取り出
され、上記読取結果が補正されていく。この結果、それ
ぞれの光の光量レベルに応じた最適のシェーディングデ
ータに基づいて補正することができ、読取画像からシェ
ーディングの影響をより確実に除去することができる。
【0071】以上説明したように、本発明の画像読取装
置では、プレスキャン用読取系14Aと、ファインスキ
ャン用読取系14Bとを写真フィルム22の搬送路上に
互いに近接させて併設したので、あるコマ画像をプレス
キャンをしながらすでにプレスキャンを終えた別のコマ
画像をファインスキャンすることができ、プレスキャン
及びファインスキャンに要する処理時間を極力短くする
ことができる。
【0072】また、プレスキャン時とファインスキャン
時における写真フィルム22の搬送速度を一定としたの
で、写真フィルム22の搬送路上にバッファを設けて速
度調整する必要も無く、スペースを極力省略することが
できる。また、写真フィルム22の搬送速度をファイン
スキャン時に最適な低速度とすることで、ファインスキ
ャンが良好となり、画質を低下させることがない。
【0073】また、各光源66A、66BにはLEDチ
ップ64A、64Bが適用されているので、従来のハロ
ゲンランプ等と比して小形で発熱量が少なく、本実施形
態のようにプレスキャン用読取系14Aとファインスキ
ャン用読取系14Bとを併設(隣接)しても問題はな
い。
【0074】なお、本実施形態では、写真フィルム22
のように透過フィルムを対象としたが、反射原稿の読取
りにも適用可能である。
【0075】また、本実施形態では、LEDチップ64
A、64Bとして、発光チップが矩形の樹脂ブロックに
埋設された、一般的な構造のものを示したが、パラボラ
形状の反射板を備え、該パラボラ面の集光位置にチップ
が配置された、反射型LEDチップを用いてもよい。こ
の場合、チップで発光した光は、反射板で反射され、ほ
ぼ平行光となって出力されるため、色分離して画像を読
み取る構成に適している。
【0076】
【発明の効果】本発明の画像読取装置によれば、上記の
ように、プレスキャンを行うプレスキャン部とファイン
スキャンを行うファインスキャン部とをフィルムの搬送
路上に連続的に設け、フィルムの搬送速度をプレスキャ
ン時とファインスキャン時とで一定にするとともに、あ
るコマ画像をプレスキャンしながらすでにプレスキャン
を終えた別のコマ画像をファインスキャンすることによ
り、プレスキャン及びファインスキャンに要する時間を
短縮することができ、処理性能を向上させることができ
る。
【0077】また、従来技術のように、プレスキャン時
とファインスキャン時とでフィルムの搬送速度を制御す
る必要がなく、また、ファインスキャンのためにフィル
ムを逆方向に搬送させる必要もなくなり、フィルムの搬
送制御を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像読取装置を適用したディジタ
ルラボシステムの概略構成図である。
【図2】図1のディジタルラボシステムの外観図であ
る。
【図3】画像読取装置の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ(画像読取装置) 14A プレスキャン用読取系(プレスキャン部) 14B ファインスキャン用読取系(ファインスキャ
ン部) 22 写真フィルム(フィルム) 30A ラインCCD(第1のセンサ) 30B ラインCCD(第2のセンサ) 31 制御部(補正手段) 33 メモリ(記憶部) 64A LEDチップ(LED素子群) 64B LEDチップ(LED素子群) 66A 光源(第1の光源部) 66B 光源(第2の光源部) 72A 光拡散板(第1の拡散部) 72B 光拡散板(第2の拡散部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 420 G06T 1/00 420F 430 430G H04N 1/00 H04N 1/00 G 1/19 1/04 103E 1/401 1/40 101A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムを定速搬送しながら、当該フィル
    ムに記録されたコマ画像を読み取る画像読取装置であっ
    て、 前記コマ画像濃度を読み取ることが可能な一定の光量あ
    るいは定型制御された光量の光を前記フィルムに照射す
    る第1の光源部と、前記フィルムからの透過又は反射光
    を読み取る第1のセンサと、を備えたプレスキャン部
    と、 前記プレスキャン部での読取結果に基いて可変制御され
    た光量の光を前記フィルムに照射する第2の光源部と、
    前記フィルムからの透過又は反射光を読み取る第2のセ
    ンサと、を備えたファインスキャン部と、 を含んで構成されたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記プレスキャン部と前記ファインスキャ
    ン部を前記フィルムの搬送路上に沿って隣接して設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記第2の光源部から出射される光の光量
    は、前記第1の光源部から出射される光の光量以下に制
    御されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の光源部は、光量を電流
    又はデューティにより制御可能なLED素子群を備えて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】前記第2の光源部から出射される光の光量
    が前記プレスキャン部での読取結果に基いてステップ状
    に変化するように制御されたことを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】記憶部に記憶されたシェーディングデータ
    に基づいて前記第2のセンサにおける読取結果を補正す
    る補正手段を備え、 前記第2の光源部から出射される光の光量に対応した前
    記シェーディングデータに基づいて前記読取結果を補正
    することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】前記プレスキャン部は前記第1の光源部か
    ら出射した光を拡散させて前記フィルムに照射させる第
    1の拡散部を備え、前記ファインスキャン部は前記第2
    の光源部から出射した光を拡散させて前記フィルムに照
    射させる第2の拡散部を備えたものであって、 前記第2の拡散部における拡散度が前記第1の拡散部に
    おける拡散度よりも大きいことを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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