JP2002107535A - 保護膜及びスペーサ用多層フィルム - Google Patents

保護膜及びスペーサ用多層フィルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画素とブラックマトリックスの段差に
対して気泡の巻き込みのないオーバーコート層とスペー
サ層をきわめて短時間に一度に形成することができる保
護膜及びスペーサ用多層フィルムを提供する。 【解決手段】 (a)第1のフィルム、(b)感光性樹
脂組成物からなるスペーサ樹脂層、(c)透明樹脂から
なるオーバーコート樹脂層及び(d)第2のフィルムの
順に積層された多層フィルムであり、(b)スペーサ樹
脂層の流動性が100〜600μmである保護膜及びス
ペーサ用多層フィルム

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示装
置等に用いるカラーフィルタの保護膜であるオーバーコ
ート層と液晶の隙間を保持するスペーサ層を極めて短時
間で精度良く形成できる保護膜及びスペーサ用多層フィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶カラーテレビ、液晶カラー表示のコ
ンピューターなどが実用化されているが、これらの液晶
表示装置は、透明電極を設けたガラス等の透明な基板間
に1〜10μm程度の間隔を設けて、その間に液晶物質
を封入し、電極間に印加した電圧により液晶物質を配向
しその濃淡により表示する仕組になっている。この際、
液晶の隙間(ギャップ)が変化すると表示ムラとなるた
めギャップを保持するためのスペーサが必要である。ま
た、カラー表示のため、ガラスなどの光学的に透明な基
板の表面に2種以上の色相を異にする極めて微細なスト
ライプ状又はモザイク状のパターンを、一定間隔に開け
て、平行又は交差して並べたカラーフィルターが設置さ
れており、カラーフィルターの上部には、カラーフィル
ターの画素を保護又は平坦性を確保する目的で保護膜が
形成されている。従来、保護膜は、塗液を基板上にスピ
ンコータで塗布、乾燥することで形成されている。ま
た、転写フィルムを用いるものも提案されている(特開
平11-277666号公報)。
【0003】なお、スペーサは、一般に透明なガラスビ
ーズを基板上に散布し形成しているが、この方法では、
カラー画素上にガラスビーズが散布され表示画面の透過
率が低下する等の問題がある。この方法の改良として、
スペーサ用の塗液を保護膜上に塗布、乾燥後、パターニ
ングを行うことで形成する方法が知られている (特開
平10−168134号公報、特開平11−13360
0号公報)。また、あらかじめスペーサ用の塗液を塗布
したフィルムを転写し、パターニングを行いスペーサを
形成する方法もある(特開平11−174461号公
報)。何れにしても、オーバーコート層とスペーサを形
成するためには、オーバーコート層を形成後、新たにス
ペーサ層を形成する必要があり、時間を要する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の技術の問題を解消し、カラー画素とブラックマトリ
ックスの段差に対して気泡の巻き込みのないオーバーコ
ート層とスペーサ層をきわめて短時間に一度に形成する
ことができる保護膜及びスペーサ用多層フィルムを提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(a)第1のフィルム、(b)感光性樹脂組成物からな
るスペーサ樹脂層、(c)透明樹脂からなるオーバーコ
ート樹脂層及び(d)第2のフィルムの順に積層された
多層フィルムであり、(b)スペーサ樹脂層の流動性が
100〜600μmであることを特徴とする保護膜及び
スペーサ用多層フィルムを提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の多層フィルムの(a)第
1のフィルムは透明支持体フィルムであることが好まし
く、紫外線を透過できるものであれば特に制限はない
が、好ましくは厚さが2〜100μm程度のポリエステ
ルフィルムが用いられる。このようなポリエステルフィ
ルムとしては、例えば、帝人社製テトロンフィルム、デ
ュポン社製マイラーフィルム等のポリエステルフィルム
が挙げられる。
【0007】次に、本発明の多層フィルムの(b)感光
性樹脂組成物からなるスペーサ樹脂層の樹脂は、紫外線
等の活性光線により露光され、アルカリ水溶液等の現像
液により現像可能な樹脂であれば特に制限はないが、機
械的強度を強くするために二重結合濃度が高い樹脂が好
ましい。また、流動性は100〜600μmでなければ
ならない。流動性が100μm未満ではオーバーコート
樹脂層がカラー画素とブラックマトリックスの段差に対
して追従しなくなり、気泡を巻き込みやすくなる。ま
た、600μmを超えると、フィルム保管時にフィルム
端部より樹脂がはみ出しやすくなる。流動性はADVA
NTEC社製C1−310により測定することができ
る。測定は、高さ約2mm、直径20mmの円柱形とし
たスペーサ樹脂を30℃、湿度60%(RH)の高温高
湿槽に10分間放置後、プラストメータで49×10
Pの荷重をかけ約10秒後と15分後の膜厚の差(μ
m)を流動性として規定した。
【0008】なお、スペーサ樹脂層の樹脂としては、
(A)カルボキシル基を有する有機高分子化合物、
(B)少なくとも2個のエチレン性不飽和基を有する光
重合性化合物及び(C)光重合開始剤を含有する感光性
樹脂組成物が一般に用いられる。(A)カルボキシル基
を有する有機高分子化合物は、2重結合濃度が高いもの
が好ましく、一般にグリシジル基含有化合物等のカルボ
キシル基と反応性を有するモノマーにカルボキシル基を
有する有機高分子化合物を反応させて得られる有機高分
子化合物が好ましい。モノマーとしては、例えば、(メ
タ)アクリル酸グリシジルが用いられる。カルボキシル
基を有する有機高分子化合物としては、例えば(メタ)
アクリル酸アルキルエステル((メタ)アクリル酸はメ
タクリル酸又はアクリル酸を意味する。以下、同じ。)
と(メタ)アクリル酸との共重合体、(メタ)アクリル
酸アルキルエステルと(メタ)アクリル酸とこれらと共
重合し得るビニルモノマーとの共重合体等が挙げられ
る。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例
えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ジメチルエチ
ル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、2,
2, 2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート
((メタ)アクリレートはメタクリレート又はアクリレ
ートを意味する。以下同じ。)、2,2,3,3−テト
ラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、等が挙げら
れる。また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルや
(メタ)アクリル酸と共重合し得るビニルモノマーとし
ては、アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ス
チレン、ビニルトルエン等が挙げられる。更に(メタ)
アクリル酸を共重合成分として含むテレフタル酸、イソ
フタル酸、セバシン酸等のポリエステル、ブタジエンと
アクリロニトリルの共重合体、セルロースアセテート、
セルロースアセテートブチレート、メチルセルロース、
エチルセルロース等も用いることができる。
【0009】(A)カルボキシル基を有する有機高分子
化合物の分子量は、10,000〜200,000が好
ましい。10,000未満ではスペーサ樹脂層の流動性
及び粘着力が顕著に増大し、透明支持体フィルムとの密
着力が強くなりすぎるためスペーサ樹脂層と透明支持体
フィルムの界面で剥離しづらくなる傾向がある。分子量
が200,000を超えるとスペーサ樹脂層の流動性及
び粘着力が顕著に低下し、ラミネート時に基板へ張り付
かない、又はフィルムを基板サイズに切断する際、スペ
ーサ樹脂層の微小な切断くずが出やすくなり、周辺装置
の汚れの原因になるなどの問題が生ずる傾向がある。な
お、この分子量はGPC法で測定し標準ポリスチレン検
量線を用いて換算した重量平均分子量を意味する。
【0010】(A)成分の配合量は(A)成分と(B)
成分の総量100重量部に対して好ましくは20〜70
重量部である。この配合量が20重量部未満では塗膜性
が不十分となり、70重量部を超えると硬化物の膜特性
が低下する傾向がある。
【0011】(B)少なくとも2個のエチレン性不飽和
基を有する光重合性化合物としては、例えば、多価アル
コールにα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られる
化合物(プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テ
トラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等)、
グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を
付加して得られる化合物(トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート等)、
多価カルボン酸(無水フタル酸等)と水酸基及びエチレ
ン性不飽和基を有する化合物(β−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート等)とのエステル化合物、(メ
タ)アクリル酸のアルキルエステル((メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル
等)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナートと2
価アルコールと(メタ)アクリル酸ヒドロキシモノエス
テルとを反応させて得られるウレタンジアクリレート化
合物、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシ
フェニル)プロパン等が等が挙げられる。これらの化合
物は2種以上用いてもよい。
【0012】(B)成分の配合量は(A)成分と(B)
成分の総量100重量部に対して好ましくは30〜80
重量部である。この配合量が30重量部未満では光感度
が不十分で硬化物の膜特性が低下し、80重量部を超え
ると塗膜性が不十分となる傾向がある。
【0013】(C)光重合開始剤としては、例えば、ベ
ンゾフェノン、4,4′−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン(ミヒラーケトン)、4,4′−ジエチルアミノベン
ゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベン
ゾフェノン、2−エチルアントラキノン、フェナントレ
ンキノン等の芳香族ケトン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエ
ーテル等のベンゾイン、2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−ク
ロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)
−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−
フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール
二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフ
ェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニ
ル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4
−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾ
ール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−
ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメル
カプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二
量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量
体、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2
−モルフォリノ)−1−プロパノン、1,7−ビス(9
−アクリジニル)ヘプタン等が用いられる。
【0014】(C)成分の配合量は(A)成分と(B)
成分の総量100重量部に対して好ましくは0.1〜2
0重量部である。この配合量が0.1重量部未満では光
感度が不十分となり、20重量部を超えると露光の際感
光性樹脂層の表面での光吸収が増大し、内部の光硬化が
不十分となる傾向がある。
【0015】その他、スペーサ樹脂層には、熱重合性成
分安定剤、ヘキサメトキシメラミン等のメラミン樹脂な
どの熱硬化性樹脂等を含有させてもよい。スペーサ樹脂
層の膜厚は3〜10μmであることが好ましい。3μm
未満では、十分な液晶の膜厚を保つことができず良好な
画像が得られない傾向があり、10μmを超えるとコス
トアップとなる。
【0016】本発明の多層フィルムの(c)オーバーコ
ート樹脂層は、一般に市販( 日立化成工業株式会社製
HX−2000、JSR株式会社製オプトマーSSシリ
ーズ等)されている保護膜用の塗液であり、熱硬化性で
も光硬化性でも特に制限はないが熱硬化性物質、例え
ば、グリシジル基を有するアクリル樹脂が好ましい。ま
た、オーバーコート樹脂層の膜厚は2〜10μmである
ことが好ましく、3〜5μmであることがより好まし
い。2μm未満では下地基板のカラー画素とブラックマ
トリックスの段差に対して追従しなくなる傾向があり、
また、10μmを超えるとコストアップとなる傾向があ
る。
【0017】本発明の多層フィルムの(d)第2のフィ
ルムとしては、保護フィルムとして用いられるものが好
ましく、例えば、ポリエステルフィルム、ポリオレフィ
ンフィルム等が用いられるが、表面平滑性等の面から、
ポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが好
ましい。また、その厚みは、10〜40μmであること
が好ましく、10μm未満では取扱性に劣る傾向にあ
り、40μmを超えると、コストアップとなる傾向にあ
る。
【0018】本発明の多層フィルムは、第1のフィルム
上にスペーサ樹脂層の塗液をロールコータ、コンマコー
タ、グラビアコータ、エアーナイフコータ、ダイコー
タ、バーコータなどで塗布し乾燥後、更にオーバーコー
ト樹脂層の塗液を上記塗工方法で塗布、乾燥後、第2の
フィルムを積層することで製造される。あるいは、ま
ず、第1のフィルム上にスペーサ樹脂層の溶液をロール
コータ、コンマコータ、グラビアコータ、エアーナイフ
コータ、ダイコータ、バーコータなどで塗布し乾燥後、
保護フィルムを積層しスペーサ樹脂層を単層で含む多層
フィルムを得る。次に、第2のフィルム上にオーバーコ
ート樹脂層の塗液をロールコータ、コンマコータ、グラ
ビアコータ、エアーナイフコータ、ダイコータ、バーコ
ータなどで塗布し乾燥してオーバーコート樹脂層を単層
で含む多層フィルムを形成する。前記スペーサ樹脂層を
含む多層フィルムの保護フィルムを剥離し、スペーサ樹
脂層とオーバーコート樹脂層を張り合せることにより本
発明の多層フィルムを得ることもできる。
【0019】本発明の多層フィルムを用いて保護膜とス
ペーサは次のようにして製造される。用いられる透明基
板は、透明であれば特に制限はなく、その材質として、
例えばガラス、プラスチック等が挙げられる。まず、透
明基板上に必要に応じてカラー画素とブラックマトリッ
クスを形成し、必要に応じてこの基板を加熱(100〜
200℃、3〜30分間)した後、その基板上に本発明
の多層フィルムの第2のフィルムを剥がしながらオーバ
ーコート樹脂層をラミネート(貼合わせ)し、第1のフ
ィルム上から所定パターンのネガマスクを載せて露光す
る。次いで支持体フィルムを剥離した後、未露光部分を
現像液で現像し、スペーサ用のパターンを形成する。そ
の後、オーバーコート樹脂層の硬化条件で、オーバーコ
ート樹脂層を硬化する。
【0020】ラミネート工程は、一般にホットロールと
呼ばれる加熱可能なロール又はヒートシューと呼ばれる
加熱用のジャケットとラミネートロールと呼ばれるロー
ルにより、スペーサ樹脂層とオーバーコート樹脂層を加
熱し軟化しながら行う。露光工程は、一般に専用の露光
機があり、接触または非接触型のものを用いて行う。ラ
ンプとしては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハラ
イドランプ、キセノンランプ等の紫外線を有効に放射す
るものを用いることができる。現像方法は、ディップ
法、スプレー法等が挙げられ、高解像度化には高圧スプ
レー法が最適である。現像液は、アルカリ現像型では、
0.02〜0.5重量%の炭酸ナトリウム水溶液を用い
るのが好ましい。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例 第1のフィルムとしてのポリエステルフィルム(38μ
m厚)上に表1のスペーサ用樹脂組成物の溶液を均一に
塗布し、100℃の熱風対流式乾燥機で約10分間乾燥
して乾燥後の膜厚が6.0μm厚のスペーサ樹脂層を形
成した後、オーバーコート樹脂層用塗液(日立化成工業
(株)製HP−2000、アクリル樹脂)をスペーサ樹
脂層上に均一に塗布し、100℃の熱風対流式乾燥機で
約10分間乾燥して乾燥後の膜厚が3.5μm厚のオー
バーコート樹脂層(c)を形成し、その後、30μm厚
のポリエチレンフィルムを第2のフィルム(d)として
積層し多層フィルムを得た。スペーサ樹脂層樹脂の流動
性は、200μmであった。得られた多層フィルムをそ
の第2のフィルムを剥がしながら、120℃で予め加熱
したカラーフィルターを形成した基板上にロール温度1
20℃、ロール圧6×10Pa、速度0.2m/分で
ラミネートした。次いで、第1のフィルム上から、所定
のパターンのネガマスクを通して露光機HMW−201
B(3KW、超高圧水銀灯、オーク製作所製)で露光
(50mJ/cm)した後、支持体フィルムを剥離
後、30℃で0.5重量%の炭酸カリウム水溶液で10
〜20秒スプレー現像して未露光部を除去し、スペーサ
(高さ6.0μm、幅15μm)を形成した。その後、
オーバーコート樹脂層の硬化条件(230℃、60分)
でオーバーコート樹脂層を硬化し、オーバーコート樹脂
層とスペーサ樹脂層を形成した。硬化によりスペーサ樹
脂層の膜厚は、約4.0μmとなった。この基板で作製
したパネルは表示欠陥がなく、良好であった。
【0022】
【表1】
【0023】比較例1 スペーサ用樹脂組成物を表2(流動性:80μm)とす
る以外は実施例と同様に多層フィルムを作製した。多層
フィルムをカラーフィルターを形成した基板にラミネー
トしたが、オーバーコート樹脂層がカラー画素とブラッ
クマトリックスの段差に埋め込まず気泡が入ってしまっ
た。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明は、従来の技術の問題を解消し、
カラー画素とブラックマトリックスの段差に対して気泡
の巻き込みのないオーバーコート層とスペーサ層をきわ
めて短時間に一度に形成することができる保護膜及びス
ペーサ用多層フィルムを提供するものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1のフィルム、(b)感光性樹
    脂組成物からなるスペーサ樹脂層、(c)透明樹脂から
    なるオーバーコート樹脂層及び(d)第2のフィルムの
    順に積層された多層フィルムであり、(b)スペーサ樹
    脂層の流動性が100〜600μmであることを特徴と
    する保護膜及びスペーサ用多層フィルム。
  2. 【請求項2】 (a)第1のフィルムが透明支持体フィ
    ルムである請求項1記載の保護膜及びスペーサ用多層フ
    ィルム。
  3. 【請求項3】 (a)第2のフィルムが保護フィルムで
    ある請求項1又は2記載の保護膜及びスペーサ用多層フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 (b)スペーサ樹脂層の膜厚が3〜10
    μmである請求項1、2又は3記載の保護膜及びスペー
    サ用多層フィルム。
  5. 【請求項5】 (c)オーバーコート樹脂層の膜厚が2
    〜10μmである請求項1、2、3又は4記載の保護膜
    及びスペーサ用多層フィルム。
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