JP2000266925A - カラーフィルター用感光性フィルム及びカラーフィルターの製造法 - Google Patents

カラーフィルター用感光性フィルム及びカラーフィルターの製造法

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JP2000266925A
JP2000266925A JP7073199A JP7073199A JP2000266925A JP 2000266925 A JP2000266925 A JP 2000266925A JP 7073199 A JP7073199 A JP 7073199A JP 7073199 A JP7073199 A JP 7073199A JP 2000266925 A JP2000266925 A JP 2000266925A
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color filter
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cushion layer
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Hiroshi Yamazaki
宏 山崎
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段差が少なく且つ高精度のパターンを容易に
形成できるカラーフィルター用感光性フィルムとこれを
用いたカラーフィルターの製造法を提供する。 【解決手段】 (a)透明支持体フィルム、(b)クッ
ション層、(c)着色された感光性樹脂層及び(d)保
護フィルムの順に積層されたカラーフィルター用感光性
フィルムにおいて、(b)クッション層としてエチレン
の共重合比が60〜90重量%であるエチレン−プロピ
レン共重合体を含有してなる層を用いる。上記のカラー
フィルター用感光性フィルムの(d)保護フィルムを剥
離し、透明基板に(c)着色された感光性樹脂層を張り
合せる工程及びその後(a)透明支持体フィルムと
(b)クッション層を剥離し、(c)着色された感光性
樹脂層を所定のパターンで露光、現像する工程を繰り返
すことによって多色のパターンを形成するカラーフィル
ターの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示装
置等に用いられるカラーフィルター用感光性フィルム、
詳しくはパターンの段差の少ないカラーフィルターの得
られるカラーフィルター用感光性フィルムに関する。
【0002】本発明は、また、上記カラーフィルター用
感光性フィルムを用いたカラーフィルターの製造法に関
する。
【0003】
【従来の技術】液晶カラーテレビ、液晶カラー表示のコ
ンピューターなどが実用化されているが、これらの液晶
表示装置は、透明電極を設けたガラス等の透明な基板間
に1〜10μm程度の間隔を設けて、その間に液晶物質
を封入し、電極間に印加した電圧により液晶物質を配向
しその濃淡により表示する仕組になっている。更に、カ
ラー表示のため、ガラスなどの光学的に透明な基板の表
面に2種以上の色相を異にする極めて微細なストライプ
状又はモザイク状のパターンを一定間隔に開けて、平行
又は交差して並べたカラーフィルターを設置している。
【0004】カラーフィルターは、通常、透明基板、着
色パターン、保護膜、透明電極の順に形成されている。
着色パターンは2種以上の色相を異にする極めて微細な
ストライプ状又はモザイク状のパターンからなるもので
ある。
【0005】これらのパターンは色相を所定の順序に所
定の間隔をおいて整然と配置し、しかも厚さむらの少な
い均一な層とする必要があり、種々のカラーフィルター
の製造法が提案されている。例えばスクリーン印刷法で
は低コストのカラーフィルターの形成が可能である。ま
たフォトリソグラフィ技術を用いる方法、すなわち、カ
ラーフィルター用基板上に形成された透明膜に、所定の
ネガマスクを通して紫外線照射し、未露光部を除去した
のち、防染層を形成しながら染色する方法がある。
【0006】前記の方法の改良方法として、基板上に着
色した溶液状感光性樹脂組成物を塗布し、乾燥した後、
露光・現像して一色のパターンを形成させ、該工程を他
の色についても同様に繰り返し行ってカラーフィルター
を形成する方法がある。また、現在プリント配線板製造
時のエッチングレジスト、めっきレジスト、ソルダレジ
スト等に一般に使用されている透明支持体フィルム及び
感光性樹脂層から成る感光性フィルムを使用した多色の
微細なストライプ状又はモザイク状のパターンを簡単に
高精度で形成できるカラーフィルターの製造法が知られ
ている。
【0007】この方法は透明基板上に支持体フィルムと
一色に着色された感光性樹脂層とから成る感光性フィル
ムを、着色された感光性樹脂層が基板に面するように貼
り合わせる工程、露光して所定のパターンを形成させる
工程及び前記支持体フィルムを剥がして現像する工程を
繰り返して多色パターンを形成させてカラーフィルター
を製造する。
【0008】例えば、一つの色相着色剤を含む感光性樹
脂層を透明支持体フィルムに塗布乾燥した感光性フィル
ムの感光性樹脂層を透明基板上に転写して、所定のパタ
ーンマスクを介して露光・現像してパターンを形成する
方法(特開昭61−99102号公報)が知られてい
る。また、このフィルムに所定のパターンのマスクを介
して露光・現像してパターンを形成したのちに、透明基
板上に転写してカラーフィルターのパターンを形成する
方法(特開昭61−99103号公報)及びこのフィル
ムを透明基板上に加熱圧着して、所定のパターンのマス
クを介して露光して、支持体フィルムを剥離し、現像し
て透明着色の画像パターンを形成する方法(特開昭63
−187203号公報)が知られている。また、着色感
光性樹脂層の上にポリ酢酸ビニル共重合体の接着体を構
成した感光性フィルムを用いて特開昭63−18720
3号公報と同様の方法でカラーフィルターのパターンを
形成する方法(特開平2−24624号公報)が知られ
ている。
【0009】しかしながら、感光性フィルムを用いたカ
ラーフィルターの製造においては、多色の内2色目以降
を感光性フィルムのラミネート(積層)で形成するた
め、どうしても既に形成されてパターンが影響し表面に
段差が発生する問題がある。この段差は後工程の透明樹
脂から成るオーバーコート層の塗布むらやその後のスパ
ッタリングによるIn23−SnO2系の電極形成不良
による高抵抗化の問題を生ずる。また、直接に画像の荒
れとして現れることもある。この段差を低減するため
に、着色感光性樹脂層と透明支持体の間に熱可塑性樹脂
のクッション層を設け、ラミネート時の圧力と温度で平
坦化する方法(特開平4−208940号公報、特開平
7−20309号公報)が提案されている。この方法で
は、着色感光性樹脂層とクッション層が密着しているた
め、クッション層の上に所定のパターンのマスクを介し
て露光しなければならなく、著しい解像度不足を招く結
果となっている。このため露光前に透明支持体フィルム
と一緒にクッション層を剥離する方法が提案されてい
る。しかし、この方法では、透明支持体フィルムとクッ
ション層を剥離する際に着色感光性樹脂層とクッション
層の密着が強く、着色感光性樹脂層が透明基板上に残ら
ない問題がある。また、クッション層とカバーフィルム
の密着も強くカバーフィルムの剥離性にも問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の技術の問題を解消し、段差が少なく且つ高精度のパ
ターンを容易に形成できるカラーフィルター用感光性フ
ィルムとこれを用いたカラーフィルターの製造法を提供
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(a)透明支持体フィルム、(b)クッション層、
(c)着色された感光性樹脂層及び(d)保護フィルム
の順に積層されたカラーフィルター用感光性フィルムに
おいて、(b)クッション層としてエチレンの共重合比
が60〜90重量%であるエチレン−プロピレン共重合
体を含有してなる層を用いたことを特徴とするカラーフ
ィルター用感光性フィルムを提供するものである。
【0012】本発明はまた、上記のカラーフィルター用
感光性フィルムの(d)保護フィルムを剥離し、透明基
板に(c)着色された感光性樹脂層を張り合せる工程及
びその後(a)透明支持体フィルムと(b)クッション
層を剥離し、(c)着色された感光性樹脂層を所定のパ
ターンで露光、現像する工程を繰り返すことによって多
色のパターンを形成することを特徴とするカラーフィル
ターの製造法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における感光性フィルムの
(a)透明支持体フィルムは、紫外線を透過できるもの
であれば特に制限はないが、好ましくは厚さが2〜10
0μm程度のポリエステルフィルムが用いられる。この
ようなポリエステルフィルムとしては、例えば、帝人社
製テトロンフィルム、デュポン社製マイラーフィルム等
のポリエステルフィルムが挙げられる。
【0014】次に、感光性フィルムの(b)クッション
層には、エチレン−プロピレン共重合体を含有してなる
層を用いる。エチレン−プロピレン共重合体としては、
メルトフローレート(MFR、190℃でASTM D
1238で測定したもの)が3.0〜5.0g/10m
inのものが好ましく用いられる。このクッション層に
はエチレン−酢酸ビニル共重合体及び/又はエチレン−
エチルアクリレート共重合体を更に含有させてもよい。
このとき使用するエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体及びエチレン−プロ
ピレン共重合体のエチレン共重合比は60〜90重量%
であり、好ましくは60〜80重量%であり、より好ま
しくは65〜80重量%である。エチレン共重合比が6
0重量%未満になるとクッション層の密着性が高くな
り、カバーフィルムの剥離が困難となると同時に、クッ
ション層と色層の密着も高くなりベースフィルムの剥離
も困難となる。これとは反対にエチレン共重合比が90
重量%を超えると、2色目、3色目の画素を形成するた
めにフィルムをラミネートした際、1色目の画素に対す
る追従性不良のため良好な画素及び平坦性が得られなく
なる傾向がある。エチレン−プロピレン共重合体として
は、有機溶剤、例えばトルエン、キシレンに溶解するも
のが作業性の点で好ましい。エチレン−酢酸ビニル共重
合体及び/又はエチレン−エチルアクリレート共重合体
の配合割合はクッション層の総樹脂量の80〜98重量
%が好ましい。クッション層には、シリコーン離型剤、
ベンゾフェノン等の光開始剤、ビニル含有モノマー等を
含有させてもよい。
【0015】また、クッション層の膜厚は5〜100μ
mが好ましく、10〜50μmがより好ましく、更に1
5〜30μmが好ましい。膜厚が5μm未満では2色
目、3色目の画素を形成する際の画素に対する追従性が
悪くなる傾向があり、また100μmを超えるとコスト
アップとなる傾向がある。
【0016】感光性フィルムの(c)着色された感光性
樹脂層は、紫外線等の活性光線により露光され、アルカ
リ水溶液等の現像液により現像可能な樹脂であれば特に
制限はない。好ましくは、(A)カルボキシル基を有す
る分子量20,000〜300,000の有機高分子化
合物、(B)少なくとも2個のエチレン性不飽和基を有
する光重合性化合物、(C)光重合開始剤及び(D)顔
料又は染料を含有するものが用いられる。
【0017】(A)カルボキシル基を有する分子量2
0,000〜300,000の有機高分子化合物として
は、例えば(メタ)アクリル酸アルキルエステル((メ
タ)アクリル酸はメタクリル酸又はアクリル酸を意味す
る。以下、同じ。)と(メタ)アクリル酸との共重合
体、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと(メタ)ア
クリル酸とこれらと共重合し得るビニルモノマーとの共
重合体等が挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げら
れる。また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルや
(メタ)アクリル酸とこれらと共重合し得るビニルモノ
マーとしては、(メタ)アクリル酸ジメチルエチル、
(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、2,2,
2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート((メ
タ)アクリレートはメタクリレート又はアクリレートを
意味する。以下同じ。)、2,2,3,3−テトラフル
オロプロピル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、
ジアセトンアクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン
等が挙げられる。更に(メタ)アクリル酸を共重合成分
として含むテレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸等
のポリエステル、ブタジエンとアクリロニトリルの共重
合体、セルロースアセテート、セルロースアセテートブ
チレート、メチルセルロース、エチルセルロース等も用
いることができる。
【0018】カルボキシル基を有する有機高分子化合物
の分子量が20,000未満では感光性樹脂層の流動性
及び粘着力が顕著に増大し、クッション層との密着力が
強くなりすぎるためクッション層と透明支持体フィルム
の界面で剥離しずらくなる傾向がある。分子量が30
0,000を超えると感光性樹脂層の流動性及び粘着力
が顕著に低下し、ラミネート時に基板へ張り付かない、
又はフィルムを基板サイズに切断する際、感光性樹脂層
の微小な切断くずが出やすくなり、周辺装置の汚れの原
因になるなどの問題が生ずる傾向がある。なお、この分
子量はGPC法で測定し標準ポリスチレン検量線を用い
て換算した重量平均分子量を意味する。
【0019】(A)成分の配合量は(A)成分と(B)
成分の総量100重量部に対して好ましくは20〜60
重量部である。この配合量が20重量部未満では塗膜性
が不十分となり、60重量部を超えると硬化物の膜特性
が低下する傾向がある。
【0020】(B)少なくとも2個のエチレン性不飽和
基を有する光重合性化合物としては、例えば、多価アル
コールにα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られる
化合物(トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト等)、グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カル
ボン酸を付加して得られる化合物(トリメチロールプロ
パントリグリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフ
ェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレー
ト等)、多価カルボン酸(無水フタル酸等)と水酸基及
びエチレン性不飽和基を有する化合物(β−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート等)とのエステル化合物、
(メタ)アクリル酸のアルキルエステル((メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシ
ル等)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナートと
2価アルコールと(メタ)アクリル酸ヒドロキシモノエ
ステルとを反応させて得られるウレタンジアクリレート
化合物、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキ
シフェニル)プロパン等が等が挙げられる。これらの化
合物は2種以上用いてもよい。
【0021】(B)成分の配合量は(A)成分と(B)
成分の総量100重量部に対して好ましくは40〜80
重量部である。この配合量が40重量部未満では光感度
が不十分で硬化物の膜特性が低下し、80重量部を超え
ると塗膜性が不十分となる傾向がある。
【0022】(C)光重合開始剤としては、例えば、ベ
ンゾフェノン、4,4′−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン(ミヒラーケトン)、4,4′−ジエチルアミノベン
ゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベン
ゾフェノン、2−エチルアントラキノン、フェナントレ
ンキノン等の芳香族ケトン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエ
ーテル等のベンゾイン、2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−ク
ロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)
−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−
フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール
二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフ
ェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニ
ル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4
−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾ
ール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−
ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメル
カプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二
量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量
体、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2
−モルフォリノ)−1−プロパノン等が用いられる。
【0023】(C)成分の配合量は(A)成分と(B)
成分の総量100重量部に対して好ましくは0.1〜1
0重量部である。この配合量が0.1重量部未満では光
感度が不十分となり、10重量部を超えると露光の際感
光性樹脂層の表面での光吸収が増大し、内部の光硬化が
不十分となる傾向がある。
【0024】(D)成分の顔料又は染料としては、公知
の着色剤が使用でき、感光性樹脂層の成分、特にカルボ
キシル基を有する分子量20,000〜300,000
の有機高分子化合物又は少なくとも2個のエチレン性不
飽和基を有する光重合性化合物に対する相溶性、目標と
する色相、光透過性等を考慮して選択される。
【0025】(D)成分の配合量は(A)成分と(B)
成分の総量100重量部に対して好ましくは1〜50重
量部である。この配合量が1重量部未満では着色が不十
分となり、50重量部を超えると光透過率が低下する傾
向がある。
【0026】その他、感光性樹脂層には、熱重合性成分
安定剤、ヘキサメトキシメラミン等のメラミン樹脂など
の熱硬化性樹脂等を含有させてもよい。
【0027】なお、感光性樹脂層の保護のため保護フィ
ルムを用いることが好ましい。この保護フィルムとして
は、例えば、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフ
ィルム等が用いられるが、表面平滑性等の面から、ポリ
オレフィンフィルムが好ましい。また、その厚みは、1
0〜40μmであることが好ましく、10μm未満では
取扱性に劣る傾向にあり、40μmを超えると、コスト
アップとなる傾向にある。
【0028】本発明のカラーフィルター用感光性フィル
ムは、透明支持体フィルム上にクッション層樹脂のトル
エン等の溶液をロールコータ、コンマコータ、グラビア
コータ、エアーナイフコータ、ダイコータ、バーコータ
などで塗布し乾燥後、更に着色感光性樹脂のメチルエチ
ルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル等
の溶液を上記塗工方法で塗布、乾燥後、保護フィルムを
積層することで製造される。
【0029】また、透明支持体フィルム上に着色感光性
樹脂の溶液をロールコータ、コンマコータ、グラビアコ
ータ、エアーナイフコータ、ダイコータ、バーコータな
どで塗布し乾燥後、保護フィルムを積層し感光性フィル
ムを得る。次に、他の透明支持体フィルム上にクッショ
ン層樹脂のトルエン等の溶液をロールコータ、コンマコ
ータ、グラビアコータ、エアーナイフコータ、ダイコー
タ、バーコータなどで塗布し乾燥してクッション層を形
成する。前記感光性フィルムの保護フィルムを剥離し、
着色感光性樹脂層とクッション層を張り合せることによ
り本発明のカラーフィルター用感光性フィルムを得るこ
ともできる。この場合クッション層の透明支持体フィル
ムは保護フィルムとなる。
【0030】本発明のカラーフィルター用フィルムを用
いてカラーフィルターは次のようにして製造される。
【0031】本発明で用いられる透明基板は、透明であ
れば特に制限はなく、その材質として、例えばガラス、
プラスチック等が挙げられる。
【0032】まず、透明基板上に必要に応じてブラック
マトリックスを形成したものに、必要に応じてこの基板
を加熱(100〜200℃、3〜30分間)した後、そ
の基板上に感光性フィルムの保護フィルムを剥がしなが
ら感光性樹脂層をラミネート(貼合わせ)し、感光性樹
脂層の表面の透明支持体フィルムとクッション層を同時
に剥離した後、感光性樹脂層上に所定パターンのネガマ
スクを載せて露光する。次いで未露光部分が現像液で現
像され着色パターンが形成される。この着色パターンの
形成工程を色の異なる感光性フィルムを用いて所定回数
繰り返すことで多色の着色パターンを形成させカラーフ
ィルターが得られる。
【0033】ラミネート工程は、一般にホットロールと
呼ばれる加熱可能なロール又はヒートシューと呼ばれる
加熱用のジャケットとラミネートロールと呼ばれるロー
ルにより、感光性樹脂層を加熱し軟化しながら行う。本
発明の感光性フィルムを用いると2色目以降の着色パタ
ーンを形成する際に、特別な処理をすることなくパター
ンの段差を低減できる。
【0034】露光工程は、一般に専用の露光機があり、
接触又は非接触型のものを用いて行う。ランプとして
は、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドラン
プ、キセノンランプ等の紫外線を有効に放射するものを
用いることができる。
【0035】現像方法は、ディップ法、スプレー法等が
挙げられ、高解像度化には高圧スプレー法が最適であ
る。現像液は、アルカリ現像型では、0.02〜0.5
重量%の炭酸ナトリウム水溶液を用いるのが好ましい。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0037】実施例1、2、3表1のクッション層材料
の配合液(クッション層1、2及び3)をポリエステル
フィルム(50μm厚)上に均一に塗布し、100℃の
熱風対流式乾燥機で約10分間乾燥して乾燥後の膜厚が
20μm厚のクッション層(b)を形成した後、更に表
2の感光性樹脂組成物の溶液を均一に塗布し100℃の
熱風対流式乾燥機で10分間乾燥して乾燥後の膜厚が
2.0μm厚の着色された感光性樹脂層(c)を形成
し、更に、30μm厚のポリエチレンフィルムを保護フ
ィルム(d)として積層し感光性フィルムを得た。
【0038】得られた感光性フィルムをその保護フィル
ムを剥がしながら、感光性樹脂層を150℃で予め加熱
したガラス基板上にロール温度150℃、ロール圧6×
10 5Pa、速度1.0m/分でラミネートした。次い
で、ポリエステルフィルムとクッション層を除去し、所
定のパターンのネガマスクを通して露光機HMW−20
1B(3KW、超高圧水銀灯、オーク製作所製)で露光
した後、30℃で0.05重量%の炭酸ナトリウム水溶
液で10〜20秒スプレー現像して未露光部を除去し、
一色目の着色パターンを作製した。この着色パターンの
形成工程を赤、青、緑の順に各色の感光性フィルムを用
いて3回繰り返し行い、図1に示す多色パターンを作製
した。ガラス基板である透明基板1上に赤3、緑4、青
5の3色からなる着色パターン2が形成されている。
【0039】この際の露光量は、200mJ/cm2
した。得られた多色パターンを150℃で45分間加熱
して段差の少ないカラーフィルターを得た。
【0040】なお、クッション層3を用いたものはクッ
ション層1及び2を用いたものと比べ感光層の剥離性が
良好であった。
【0041】比較例1 表1のクッション層組成物をクッション層4とする以外
は実施例と同様に感光性フィルムを作製した。実施例と
同様に感光性フィルムを透明基板にラミネート後、露光
のため透明支持体フィルムとクッション層を剥離しよう
としたが、クッション層と一緒に着色された感光性樹脂
層も一部剥離されてしまった。
【0042】
【表1】 1)エチレン−エチルアクリレート共重合体 2)エチレン−酢酸ビニル共重合体
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明のカラーフィルター用感光性フィ
ルムを使用すれば、パターンの段差が少なく且つ高精度
な品質のカラーフィルターを容易に作業性良く製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルター用感光性フィルムを
用いて得られたカラーフィルターの着色パターンを示す
説明図。
【符号の説明】
1 透明基板 2 着色パターン 3 赤 4 緑 5 青

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)透明支持体フィルム、(b)クッ
    ション層、(c)着色された感光性樹脂層及び(d)保
    護フィルムの順に積層されたカラーフィルター用感光性
    フィルムにおいて、(b)クッション層としてエチレン
    の共重合比が60〜90重量%であるエチレン−プロピ
    レン共重合体を含有してなる層を用いたことを特徴とす
    るカラーフィルター用感光性フィルム。
  2. 【請求項2】(b)クッション層の膜厚が5〜100μ
    mである請求項1記載のカラーフィルター用感光性フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 (c)着色された感光性樹脂層が、
    (A)カルボキシル基を有する分子量20,000〜3
    00,000の有機高分子化合物、(B)少なくとも2
    個のエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物、
    (C)光重合開始剤及び(D)顔料又は染料を含有しア
    ルカリ水溶液で現像可能な層である請求項1又は2記載
    のカラーフィルター用感光性フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のカラーフィル
    ター用感光性フィルムの(d)保護フィルムを剥離し、
    透明基板に(c)着色された感光性樹脂層を張り合せる
    工程及びその後(a)透明支持体フィルムと(b)クッ
    ション層を剥離し、(c)着色された感光性樹脂層を所
    定のパターンで露光、現像する工程を繰り返すことによ
    って多色のパターンを形成することを特徴とするカラー
    フィルターの製造法。
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