JP2000250222A - 着色画像形成用感光性フィルム及びこれを用いた着色画像の製造法 - Google Patents

着色画像形成用感光性フィルム及びこれを用いた着色画像の製造法

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JP2000250222A
JP2000250222A JP5147999A JP5147999A JP2000250222A JP 2000250222 A JP2000250222 A JP 2000250222A JP 5147999 A JP5147999 A JP 5147999A JP 5147999 A JP5147999 A JP 5147999A JP 2000250222 A JP2000250222 A JP 2000250222A
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colored
resin layer
photosensitive resin
cushion layer
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Hiromi Furubayashi
寛巳 古林
Manabu Saito
学 斉藤
Hiroshi Yamazaki
宏 山崎
Tadahiro Tanigawa
直裕 谷川
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段差が少なく、工程中のクッション層の着色
された感光性樹脂層からの剥離性が優れ、高精度の色パ
ターンを生産性よく製造できる、カラーフィルタの製造
に好適な着色画像形成用感光性フィルム及び高精度の色
パターンを歩留まり及び生産性よく製造できるカラーフ
ィルタの製造に好適な着色画像の製造法を提供する。 【解決手段】 (a)支持体フィルム、(b)クッショ
ン層、(c)着色された感光性樹脂層及び(d)保護フ
ィルムを順次積層してなる着色画像形成用感光性フィル
ムにおいて、(c)クッション層に体質顔料を含有する
ことを特徴とする着色画像形成用感光性フィルムおよび
(I)前記着色画像形成用感光性フィルムを(c)着色
された感光性樹脂層が基板に接するようして基板に貼り
合わせる工程、(II)(a)支持体フィルム及び(b)
クッション層を剥離する工程並びに、(III)(c)着
色された感光性樹脂層をパターン状に露光、現像する工
程を含む工程を繰り返すことにより、多色のパターンを
形成することを特徴とするカラーフィルタの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタの
製造に好適な着色画像形成用感光性フィルム及びこれを
用いた着色画像の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶カラーテレビ、液晶カラー表
示のコンピューターなどが実用化されているが、これら
の液晶表示装置は、透明電極を設けたガラス等の透明な
基板を1から10μm程度の間隔をもうけて、その間に
液晶物質を封入し、電極間の印加した電圧により液晶物
質を配向しその濃淡により表示する仕組になっている。
さらに、カラー表示のため、ガラスなどの光学的に透明
な基板の表面に2種以上の色相を異にする極めて微細な
ストライプ状又はモザイク状のパターンを一定間隔に開
けて、平行又は交差して並べたカラーフィルタを設置し
ている。カラーフィルタは、通常、透明基板、着色パタ
ーン、保護膜、透明電極の順に形成されている。着色パ
ターンは2種以上の色相を異にする極めて微細なストラ
イプ状またはモザイク状のパターンからなるものであ
る。
【0003】これらのパターンは色相を所定の順序に所
定の間隔をおいて整然と配置し、しかも厚さむらの少な
い均一な層とする必要があり、種々のカラーフィルタの
製造法が提案されている。例えばスクリーン印刷法では
低コストのカラーフィイルタの形成が可能である。また
フォトリソグラフィ技術を用いる方法、すなわち、着色
画像形成用基板上に形成された透明膜に、所定のネガマ
スクを通して紫外線照射し、未露光部を除去したのち、
防染層を形成しながら染色する方法が有る。
【0004】前記の方法の改良方法として、基板上に着
色した溶液状感光性樹脂組成物を塗布し、乾燥した後、
露光・現像して一色のパターンを形成させ、該工程を他
の色についても同様に繰り返し行ってカラーフィルタを
形成する方法がある。また、現在プリント配線板製造時
のエッチングレジスト、めっきレジスト、ソルダレジス
ト等に一般に使用されている透明支持体フィルム及び感
光性樹脂層から成る感光性フィルムを使用した多色の微
細なストライプ状またはモザイク状のパターンを簡単に
高精度で形成できるカラーフィルタの製造法が知られて
いる。また、透明基板上に支持体フィルムと一色に着色
された感光性樹脂層とから成る感光性フィルムを、着色
された感光性樹脂層が基板に面するように貼り合わせる
工程、露光して所定のパターンを形成させる工程及び前
記支持体フィルムを剥がして現像する工程を繰り返して
多色パターンを形成させてカラーフィルタが製造され
る。
【0005】例えば、一つの色相着色剤を含む感光性樹
脂層を透明支持体フィルムに塗布乾燥した感光性フィル
ムの感光性樹脂層を透明基板上に転写して、所定のパタ
ーンのマスクを介して露光・現像してパターンを形成す
る方法(特開昭61−99102号公報)が知られてい
る。また、このフィルムに所定のパターンのマスクを介
して露光・現像してパターンを形成したのちに、透明基
板上に転写してカラーフィルタのパターンを形成する方
法(特開昭61−99103号公報)及びこのフィルム
を透明基板上に加熱圧着して、所定のパターンのマスク
を介して露光して、支持体フィルムを剥離し、現像して
透明着色の画像パターンを形成する方法(特開昭63−
187203号公報)が知られている。また、着色感光
性樹脂層の上にポリ酢酸ビニル共重合体の接着体を構成
した感光性フィルムを用いて特開昭63−187203
号公報と同様の方法でカラーフィルタのパターンを形成
する方法(特開平2−24624号公報)が知られてい
る。
【0006】しかしながら、感光性フィルムを用いたカ
ラーフィルタの製造においては、多色の内2色目以降を
感光性フィルムのラミネート(積層)で形成するため、
どうしても既に形成されてパターンが影響し表面の段差
が発生する問題がある。この段差は後工程の透明樹脂か
ら成るオーバーコート層の塗布むらやその後のスパッタ
リングによるIn2O3−SnO2系の電極形成不良に
よる高抵抗化の問題がある。また、直接に画像の荒れと
して現れることもある。この段差を低減するために、着
色感光性樹脂層と透明支持体の間に熱可塑性の樹脂層を
設け、ラミネート時の圧力と温度で平坦化する方法(特
開平4−208940号公報、特開平7−20309号
公報)が提案されている。この方法では、着色感光性樹
脂層とクッション層が密着しているため、クッション層
の上に定のパターンのマスクを介して露光しなければな
らなく、著しい解像度不足を招く結果となっている。こ
のため露光前に透明支持体フィルムと一緒にクッション
層を剥離する方法が提案されている。しかし、この方法
では、透明支持体フィルムとクッション層を剥離する際
に着色感光性樹脂層とクッション層の密着が強く、着色
感光性樹脂層が透明基板上に残らない問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】請求項1及び2記載の
発明は、段差が少なく、工程中のクッション層の着色さ
れた感光性樹脂層からの剥離性が優れ、高精度の色パタ
ーンを生産性よく製造できる、カラーフィルタの製造に
好適な着色画像形成用感光性フィルムを提供するもので
ある。請求項3記載の発明は、請求項1記載又は2記載
の発明の効果に加えて、感光性樹脂層中の少なくとも2
個のエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び光
重合開始剤のクッション層への移行を制御でき、感度変
動が少ない着色画像形成用感光性フィルムを提供するも
のである。請求項4記載の発明は、高精度の色パターン
を歩留まり及び生産性よく製造できるカラーフィルタの
製造に好適な着色画像の製造法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】また、本発明は、(a)
支持体フィルム、(b)クッション層、(c)着色され
た感光性樹脂層及び(d)保護フィルムを順次積層して
なる着色画像形成用感光性フィルムにおいて、(c)ク
ッション層に体質顔料を含有することを特徴とする着色
画像形成用感光性フィルムに関する。また、本発明は、
(c)着色された感光性樹脂層が、(A)有機高分子化
合物、(B)少なくとも2個のエチレン性不飽和基を有
する光重合性化合物、(C)光重合開始剤及び(D)顔
料又は染料を含有する前記着色画像形成用感光性フィル
ムに関する。また、本発明は、(b)クッション層が、
さらに(B)エチレン性不飽和基を有する光重合性化合
物及び(C)光重合開始剤を含有する請求項1又は2記
載の着色画像形成用感光性フィルムに関する。
【0009】また、本発明は、(I)前記着色画像形成
用感光性フィルムを(c)着色された感光性樹脂層が基
板に接するようして基板に貼り合わせる工程、(II)
(a)支持体フィルム及び(b)クッション層を剥離す
る工程並びに、(III)(c)着色された感光性樹脂層
をパターン状に露光、現像する工程を含む工程を繰り返
すことにより、多色のパターンを形成することを特徴と
するカラーフィルタの製造法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における(a)支持体フィ
ルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリオ
レフィンフィルムを使用することができ、その厚さは2
〜100μm程度である。
【0011】本発明における(b)クッション層は、例
えば、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレンエチルアクリレート共重合体樹脂、エチレ
ンメタアクリレート共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、アイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂及び体質顔料を
必須成分として構成される。体質顔料としては、例え
ば、バライト(硫酸バリウム)、白亜(重質炭酸カルシ
ウム)、クレー等が挙げられ、その粒径は、0.001
〜1μmであることが好ましい。粒径が、0.001μ
m未満では入手が困難となる傾向があり、1μmを超え
ると(b)クッション層を形成するのに用いる組成物が
凝集し易くなり(b)クッション層の均一形成が困難と
なる傾向がある。
【0012】(b)クッション層への体質顔料の配合量
は、(b)クッション層の総量(b)クッション層の総
重量を100重量部として、0.05〜1重量部とする
ことが好ましい。この配合量が0.05重量部未満で
は、(b)クッション層の(c)着色された感光性樹脂
層からの剥離性の向上効果が低くなる傾向があり、1重
量部を超えると(b)クッション層を形成するのに用い
る組成物が凝集し易くなり(b)クッション層の均一形
成が困難となる傾向がある。
【0013】また、(c)着色された感光性樹脂層から
(b)クッション層への(B)少なくとも2個のエチレ
ン性不飽和基を有する光重合性化合物及び(C)光重合
開始剤の移行を抑制し感度等の安定性を向上させる点か
ら、(b)クッション層へさらに(B)少なくとも2個
のエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び
(C)光重合開始剤を含有させることが好ましく、移行
の抑制効果をより高めるために、(B)少なくとも2個
のエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び
(C)光重合開始剤を(c)着色された感光性樹脂層に
使用されるものと同じものにすることが好ましい。
【0014】(b)クッション層への(B)エチレン性
不飽和基を有する光重合性化合物の配合量は、(b)ク
ッション層の総重量を100重量部として、0.3〜3
0重量部とすることが好ましく、0.3〜20重量部と
することがより好ましい。この配合量が0.3重量部未
満では、(c)着色された感光性樹脂層の感度の変動を
制御できない傾向があり、30重量部を超えると、
(b)クッション層から、(c)着色された感光性樹脂
層へ(B)成分が逆移行し、所望の感度よりも感度が高
くなりすぎる傾向があり、(b)クッション層が柔らか
くなりすぎて、(c)着色された感光性樹脂層から剥離
できなくなる傾向がある。
【0015】(b)クッション層への(C)光重合開始
剤の配合量は、(b)クッション層の総量(b)クッシ
ョン層の総重量を100重量部として、1.0〜30重
量部とすることが好ましい。この配合量が1.0重量部
未満では、(c)着色された感光性樹脂層の感度の変動
を制御できない傾向があり、30重量部を超えると、
(b)クッション層から、(c)着色された感光性樹脂
層へ(B)成分が逆移行し、所望の感度よりも感度が高
くなりすぎる傾向がある。
【0016】本発明における(c)着色された感光性樹
脂層は、着色されておりフォトリソグラフ法により着色
画像を形成できるものであれば、特に制限はないが、そ
のような(c)着色された感光性樹脂層としては、例え
ば、(A)有機高分子化合物、(B)少なくとも2個の
エチレン性不飽和基を有する光重合性化合物、(C)光
重合開始剤及び(D)顔料又は染料を含有する層が挙げ
られる。
【0017】上記(A)有機高分子化合物としては、フ
ィルム形成性があれば特に制限はないが、アルカリ現像
性の点から、カルボキシル基を有していることが好まし
い。そのような(A)有機高分子化合物としては、例え
ば、アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アル
キルエステルとアクリル酸又はメタクリル酸との共重合
体、アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アル
キルエステルとアクリル酸又はメタクリル酸とこれらと
共重合し得るビニルモノマーとの共重合体等が挙げられ
る。
【0018】アクリル酸アルキルエステルとしては、例
えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられ
る。また、上記共重合し得るビニルモノマーとしては、
ジメチルアミノエチルアクリレート、グリシジルアクリ
レート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2,
2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート、これら
に対応するメタクリレート、アクリルアミド、ジアセト
ンアクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン等が挙げ
られる。
【0019】また、光感度の点から、(A)有機高分子
化合物がビニル基を有していることが好ましく、そのよ
うなビニル基を有する有機高分子化合物は、例えば、ア
クリル酸エチル/メタクリル酸メチル/アクリル酸/ス
チレンの共重合体にカルボキシル基の等量未満のグリシ
ジルメタクリレートを付加してビニル基を導入したもの
が挙げられる。
【0020】(A)有機高分子化合物の重量平均分子量
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ法により測定
し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値)は、
20,000〜300,000とすることが好ましい。
【0021】上記(B)少なくとも2個のエチレン性不
飽和基を有する光重合性化合物としては例えば、多価ア
ルコールにα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られ
る化合物(トリメチロールプロパンジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロ
ールメタントリアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトール
テトラアクリレート、これらに対応するメタクリレート
等)、グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボ
ン酸を付加して得られる化合物(トリメチロールプロパ
ントリグリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテルジアクリレート、これら
に対応するメタクリレート等)、多価カルボン酸(無水
フタル酸等)と水酸基及びエチレン性不飽和基を有する
化合物(β−ヒドロキシエチルアクリレート等)とのエ
ステル化合物、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナ
ートと2価アルコールとアクリル酸ヒドロキシモノエス
テル又はメタクリル酸ヒドロキシモノエステルとを反応
させて得られるウレタンジアクリレート化合物等が挙げ
られる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて
使用される。
【0022】上記(C)光重合開始剤としては、例え
ば、ベンゾフェノン、4,4′−ジメチルアミノベンゾ
フェノン(ミヒラーケトン)、4,4′−ジエチルアミ
ノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミ
ノベンゾフェノン、2−エチルアントラキノン、フェナ
ントレンキノン等の芳香族ケトン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニ
ルエーテル等のベンゾイン、2−(o−クロロフェニ
ル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフ
ェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2
−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミ
ダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,
5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキ
シフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量
体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニ
ルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
ジ(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリール
イミダゾール二量体等が挙げられるがこれに限定される
ものではない。これらは単独で又は2種類以上を組み合
わせて使用される。
【0023】本発明における(D)顔料又は染料として
は、特に制限なく、公知のものを使用することができ、
目標とする色相、光透過性等を考慮して選択することが
できる。
【0024】本発明における(c)着色された感光性樹
脂層において(A)成分の配合量は(c)着色された感
光性樹脂層中の(A)成分及び(B)成分の総量を10
0重量部として、20〜60重量部とすることが好まし
い。この配合量が20重量部未満では、塗膜性が不十分
となる傾向があり、60重量部を超えると、硬化物の膜
特性が低下する傾向がある。
【0025】本発明における(c)着色された感光性樹
脂層において(B)成分の配合量は(c)着色された感
光性樹脂層中の(A)成分及び(B)成分の総量を10
0重量部として、40〜80重量部とすることが好まし
い。この配合量が40重量部未満では、光感度が不十分
となる傾向があり、硬化物の膜特性が低下する傾向があ
る。80重量部を超えると、塗膜性が低下する傾向があ
る。
【0026】本発明における(c)着色された感光性樹
脂層において(C)成分の配合量は(c)着色された感
光性樹脂層中の(A)成分及び(B)成分の総量を10
0重量部として、1.0〜30重量部とすることが好ま
しい。この配合量が1.0重量部未満では、光感度が不
十分となる傾向があり、30重量部を超えると、露光の
際、(c)着色された感光性樹脂層の表面での光吸収が
増大し、内部の光硬化塗膜性が低下する傾向がある。
【0027】本発明における(c)着色された感光性樹
脂層において(D)成分の配合量は(c)着色された感
光性樹脂層中の(A)成分及び(B)成分の総量を10
0重量部として、1.0〜50重量部とすることが好ま
しい。この配合量が1.0重量部未満では、着色が不十
分となる傾向があり、50重量部を超えると、光透過率
が低下する傾向がある。
【0028】また、本発明における(c)着色された感
光性樹脂層には、熱重合性成分安定剤、メラミン樹脂等
の熱硬化性樹脂などを含有することもできる。
【0029】本発明における(d)保護フィルムは
(c)着色された感光性樹脂層の保護のため用いること
が好ましく、例えば、厚さ10〜40μm程度のポリエ
ステルフィルム、ポリオレフィンフィルム等が用いられ
る。
【0030】本発明で用いられる基板としては、例え
ば、ガラス板、プラスチック板等が挙げられる。
【0031】本発明の着色画像形成用感光性フィルム
は、例えば、支持体フィルム上にクッション層の形成用
の溶液をロールコータ、コンマコータ、グラビアコー
タ、エアーナイフコータ、ダイコータ、バーコータなど
で塗布し乾燥後、更に着色された感光性樹脂層の形成用
の溶液を上記塗工方法で塗布、乾燥後必要に応じて保護
フィルムを積層することで製造される。また、別の方法
として、支持体フィルム上に着色された感光性樹脂層の
形成用の溶液を上記塗工方法で塗布し乾燥後、保護フィ
ルムを積層し感光性フィルム1を得、別途、支持体フィ
ルム上にクッション層の形成用の溶液を上記塗工方法で
塗布し乾燥後、保護フィルムを剥離した感光性フィルム
2を得、感光性フィルム1の着色感光性樹脂層と感光性
フィルム2のクッション層を貼り合わせるようにして本
発明の着色画像形成用感光性フィルムを得ることもでき
る。
【0032】本発明の着色画像形成用感光性フィルムを
用いた着色画像の製造を、カラーフィルタを例にとって
以下説明する。まず、基板上に必要に応じてブラックマ
トリックスを形成したものに、必要に応じてこの基板を
加熱(100〜200℃、2〜30分間)した後、その
基板上に着色画像形成用感光性フィルムの保護フィルム
を剥がしながら着色された感光性樹脂層が基板に接する
ようしてラミネート(貼合わせ)し、支持体フィルムと
クッション層を同時に剥離した後、着色された感光性樹
脂層上に所定パターンのネガマスクを乗せて露光し、次
いで未露光部分が現像液で現像され着色画像(着色パタ
ーン)が形成される。この着色画像の形成工程を色の異
なる感光性フィルムを用いて所定回数繰り返すことで多
色のパターンを形成させカラーフィルタが得られる。
【0033】ラミネート工程は、一般にホットロールと
呼ばれる加熱可能なロール又はヒートシューと呼ばれる
加熱用のジャケットとラミネートロールと呼ばれるロー
ルにより、感光性樹脂層を加熱し軟化しながら行う。露
光は、例えば、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハラ
イドランプ、キセノンランプ等の紫外線を有効に放射す
るものを使用して行うことができる。現像方法は、ディ
ップ法、スプレー法等があげられ、高解像度化には高圧
スプレー法が好適である。現像液は、アルカリ現像型で
は、0.5重量%のトリエタノールアミン水溶液、1重
量%の炭酸ナトリウム水溶液等が挙げられる。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 [感光性フイルムの製造](a)透明支持体フィルムの
ポリエステルフィルム上に表1に示す(b)クッション
層の形成用溶液を均一に塗布し、100℃の熱風対流式
乾燥機で2分間乾燥して乾燥後の膜厚が20μmの
(b)クッション層を形成したフィルムAを得た。
【0035】
【表1】
【0036】次に、フィルムA上(クッション層面)に
表2及び表3に示す(c)着色された感光性樹脂層の溶
液を均一に塗布し、100℃の熱風対流式乾燥機で15
秒間乾燥して乾燥後の膜厚が2.3μmの(c)着色さ
れた感光性樹脂層を形成した感光性フィルム1を得た。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】[カラーフィルターの製造]実施例1で得
られた感光性フィルム1の(c)着色された感光性樹脂
層側の(d)保護フィルムを剥がしながら、150℃で
予め加熱したガラス基板上に(c)着色された感光性樹
脂層をロール温度110℃、ロール圧力6×105Pa、
ラミネート速度3m/分でラミネートした。次いで、
(a)透明支持フィルム(ポリエステルフィルム)及び
(b)クッション層を除去し、所定のパターンのネガマ
スクを通して、露光機HMW−590(5kW超高圧水銀
灯、オーク製作所製)を使用し、50mJ/cm2の露光量で
露光した後、30℃の0.5重量%トリエタノールアミ
ン水溶液で、30秒間スプレー現像して未露光部を除去
し、1色目の着色パターンを形成した。この着色パター
ンの形成工程を赤、緑、青の順に各色の感光性フィルム
を用いて3回繰り返し行い、多色パターンを形成した。
得られたパターンは整然と並んでおり、膜厚も良好なも
のであった。また、各工程においてフィルム間の界面剥
離性に問題は無かった。次いで、得られた多色パターン
を150℃で45分間加熱してカラーフィルタを得た。
【0040】比較例1 [感光性フィルム3の作製]実施例1において、表1に
示す溶液から、硫酸バリウムを除去した以外は実施例1
と同様にし、感光性フィルム2を作製した。実施例1の
感光性フィルム1を感光性フィルム2に代えた以外は実
施例1と同様にして着色パターンを形成を試みたが、ク
ッション層の着色された感光性樹脂層からの剥離性が悪
く、これに起因して得られた多色パターンは欠陥があ
り、実用に耐えられないものであった。
【0041】
【発明の効果】請求項1及び2記載の着色画像形成用感
光性フィルムは、段差が少なく、工程中のクッション層
の着色された感光性樹脂層からの剥離性が優れ、高精度
の色パターンを生産性よく製造できる、カラーフィルタ
の製造に好適なものである。請求項3記載の着色画像形
成用感光性フィルムは、請求項1記載又は2記載の発明
の効果に加えて、感光性樹脂層中の少なくとも2個のエ
チレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び光重合開
始剤のクッション層への移行を制御でき、感度変動が少
ないものである。請求項4記載の着色画像の製造法は、
高精度の色パターンを歩留まり及び生産性よく製造でき
るカラーフィルタの製造に好適なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 宏 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 谷川 直裕 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 Fターム(参考) 2H025 AB11 AB13 AC01 AD01 BC42 CA00 CB00 CC11 CC12 DA01 DA11 DA40 2H048 BA45 BA48 BB02 BB42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)支持体フィルム、(b)クッショ
    ン層、(c)着色された感光性樹脂層及び(d)保護フ
    ィルムを順次積層してなる着色画像形成用感光性フィル
    ムにおいて、(c)クッション層に体質顔料を含有する
    ことを特徴とする着色画像形成用感光性フィルム。
  2. 【請求項2】 (c)着色された感光性樹脂層が、
    (A)有機高分子化合物、(B)少なくとも2個のエチ
    レン性不飽和基を有する光重合性化合物、(C)光重合
    開始剤及び(D)顔料又は染料を含有する請求項1の着
    色画像形成用感光性フィルム。
  3. 【請求項3】 (b)クッション層が、さらに(B)エ
    チレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び(C)光
    重合開始剤を含有する請求項1又は2記載の着色画像形
    成用感光性フィルム。
  4. 【請求項4】 (I)請求項1、2又は3記載の着色画
    像形成用感光性フィルムを(c)着色された感光性樹脂
    層が基板に接するようして基板に貼り合わせる工程、
    (II)(a)支持体フィルム及び(b)クッション層を
    剥離する工程並びに、(III)(c)着色された感光性
    樹脂層をパターン状に露光、現像する工程を含む工程を
    繰り返すことにより、多色のパターンを形成することを
    特徴とするカラーフィルタの製造法。
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