JP2002106256A - ウインドウガラスの挟持有無検出装置 - Google Patents

ウインドウガラスの挟持有無検出装置

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JP2002106256A
JP2002106256A JP2000296909A JP2000296909A JP2002106256A JP 2002106256 A JP2002106256 A JP 2002106256A JP 2000296909 A JP2000296909 A JP 2000296909A JP 2000296909 A JP2000296909 A JP 2000296909A JP 2002106256 A JP2002106256 A JP 2002106256A
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Masaki Hayashi
政樹 林
Masaki Yoshino
正樹 芳野
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ側の性能に関係なく、制御側だけで高
精度な挟まれ検出を容易に実現できるウインドウガラス
の挟持有無検出装置を提供する。 【解決手段】 PWM出力部14から所定デューティ比
のデューティ信号がパワー素子21に印加されることに
より、駆動モータ19には、パワー素子21を介してデ
ューティ比に応じたパルス電流が通電される。このパル
ス電流をオペアンプ23を介してコントローラ11にて
検出し、コントローラ11の演算部12はパルスの電流
値の変化に基づいて挟まれ判定を行う。従って、制御側
であるコントローラ11にてパルス電流の周波数を高く
することによって、単位時間当たりに検出されるパルス
の数は多くなり、容易に高精度な挟まれ検出を実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインドウガラス
の挟持有無検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、ウインドウガラスをモ
ータ等の駆動力によって昇降させるパワーウインドウ装
置を備えたものがある。このパワーウインドウ装置で
は、各ドアに設けられたスイッチの操作によってモータ
を駆動し、ウインドウガラスを昇降させるようになって
いる。
【0003】ところで、このようなパワーウインドウ装
置は、挟まれ防止機能を備えているものが多い。詳述す
ると、この挟まれ防止機能は、ウインドウガラスが閉動
作を行っている途中において、該ガラスと窓枠の間に例
えば異物が挟まって、それ以上の閉動作が不能となった
とき、制御回路がその挟まれを検出して、ウインドウガ
ラスを逆方向たる開く方向に動作させて挟まった異物を
開放させるものである。
【0004】従来、この挟まれ検出には、モータ側に設
けられたパルスジェネレータが用いられたものが知られ
ている。即ち、パルスジェネレータはウインドウガラス
を開閉するモータの回転速度に比例した周期のパルス信
号を生成する。そして、このパルス信号の周期の変動を
利用して制御回路では挟まれ検出を行うようにしてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
ては、上述したようにモータ側のパルスジェネレータが
生成したパルス信号の周期の変動に基づいて挟まれの判
定が行われていた。この結果、挟まれ検出の判定所要時
間や、その検出精度は、モータ側のパルスジェネレータ
に決定づけられる。即ち、例えば、パルスジェネレータ
が生成したパルス信号間のインターバルが長ければ、異
物がウインドウガラスに挟まれてから、制御回路が挟ま
れ検出をするまでに時間を要してしまい、高精度な挟ま
れ検出は困難になる。
【0006】しかし、パルスジェネレータを備えた従来
構成では、制御回路側だけを変更又は改良しても、高精
度な挟まれ検出の向上を図ることは困難であり、パルス
ジェネレータが設けられているモータ側の改良、変更を
行わなければならない。通常、制御回路側とモータ側の
装置を共に開発することはなく、それぞれ別々に開発設
計が行われる。この結果、挟まれ検出の高精度化は非常
に煩雑で、大掛かりなものになってしまうという問題が
あった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、モータ側の性能に関係な
く、制御側だけで高精度な挟まれ検出を容易に実現でき
るウインドウガラスの挟持有無検出装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ウインドウガラスによ
る挟まれが発生した際に前記ウインドウガラスを駆動す
るモータの駆動を停止又は逆転する挟まれ防止機能を有
する駆動制御手段を備えるウインドウガラスの挟持有無
検出装置において、前記モータを所定周期のパルス通電
により駆動するパルス生成手段と、前記モータのパルス
通電時の電流値を検出する電流検出手段と、前記電流値
の大きさの変化に基づいて挟まれ判定を行う判定手段と
を備えたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記判定手段は、電流の大きさをパルス毎に判定す
ることを要旨とする。請求項3に記載の発明は、請求項
1又は請求項2において、前記判定手段は、過去に連続
するパルスに係る電流値の大きさに関する値と、最新の
パルスの電流値の大きさとを比較して挟まれ判定を行う
ことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1におい
て、前記パルス生成手段は、モータへの通電電流に対応
するパルスを駆動用パルスと、同駆動用パルスよりもそ
のパルス周期が短い検出用パルスとに分けて生成し、前
記判定手段は、前記検出用パルスの電流値の変化に基づ
いて挟まれ判定を行うことを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記パルス生成手段は、駆動用パルスと検出用パル
スを交互に生成することを要旨とする。 (作用)請求項1の発明によれば、モータへ通電される
電流は、パルス生成手段にてパルス電流とされ、そのパ
ルスの電流値の変化に基づいて挟まれ判定は行われる。
従って、モータに設けられたパルスジェネレータのパル
ス信号に基づいて挟まれ判定をする従来と異なり、同挟
まれ判定にはモータ側のパルスジェネレータを必要とし
ない。そして、高精度な挟まれ検出を行うためには、パ
ルス生成手段にて生成される単位時間当たりのパルス数
を変更させることで容易に実現される。
【0012】請求項2の発明によれば、挟まれ判定はパ
ルス毎に行われるため、高速度な挟まれ検出が実現され
る。請求項3の発明によれば、挟まれ判定は、過去に連
続するパルスに係る電流値の大きさに関する値と、最新
のパルスの電流値の大きさとの比較により実現される。
【0013】請求項4の発明によれば、パルス電流は、
周期が異なる検出用パルスと駆動用パルスとしてモータ
に通電される。従って、駆動用パルスが生成される際
は、モータの回転力が上がってウインドウガラスの移動
動作はスムーズに行われる一方で、検出用パルスが生成
され、挟まれが検出された際は同検出用パルスは駆動用
パルスよりも周期が短いため、ウインドウガラスの移動
量は少ない。
【0014】請求項5の発明によれば、パルス生成手段
は、駆動用パルスと検出用パルスを交互に生成するた
め、判定手段は、2パルス毎に挟まれの判定を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両のサイドドア
のパワーウインドウ装置に具体化した一実施形態を図1
〜図3に従って説明する。
【0016】図1はパワーウインドウ装置の電気的構成
を示すブロック図である。同図において、駆動制御手
段、パルス生成手段及び判定手段としてのコントローラ
11は演算部12及び記憶部13を備えている。演算部
12は各種の演算を行うようにされている。又、記憶部
13は演算部12による演算結果等を記憶する書き換え
可能なメモリ部(RAM)と、各種制御プログラムを記
憶する読み出し専用のメモリ部(ROM)とを備えてい
る。又、コントローラ11はPWM出力部14を備えて
いる。
【0017】下降スイッチ、上昇スイッチ、自動操作ス
イッチ(オートスイッチ)からなるウインドウスイッチ
としてのパワーウインドウスイッチ15は、入力回路1
6を介してコントローラ11に接続されている。パワー
ウインドウスイッチ15は、図2に示すようにドア17
の内側面に設けられている。前記上昇スイッチはウイン
ドウガラス18を閉まる方向(上方)に作動させるため
のスイッチであり、下降スイッチはウインドウガラス1
8を開く方向(下方)に作動させるためのスイッチであ
る。両スイッチは、2段クリック式であり揺動型のパワ
ーウインドウスイッチ15を選択的に切換操作、即ち、
一側側(ダウン側)若しくは他側側(アップ側)を一段
押圧することにより、オン・オフ操作される。
【0018】また、前記オートスイッチは、パワーウイ
ンドウスイッチ15のダウン側若しくはアップ側を2段
押圧する操作に基づいてウインドウガラス18を全開・
全閉状態に作動させるためのスイッチである。
【0019】一方、ウインドウガラス18を上昇又は下
降させるためのモータとしての駆動モータ19は、直流
モータから構成され、ドライブ・切換回路20を介して
前記コントローラ11に接続されている。前記ドライブ
・切換回路20は、コントローラ11からの駆動制御信
号に基づいて、駆動モータ19に対して駆動電源の供給
又は停止を行うと共に正転又は逆転を行うための回路を
切り換える。即ち、前記上昇・下降スイッチの操作信号
たるアップ若しくはダウン信号に基づくコントローラ1
1からの制御駆動信号に応答して、ドライブ・切換回路
20は駆動モータ19を駆動させる。そして、ウインド
ウガラス18を上昇又は下降させるようになっている。
【0020】前記ドライブ・切換回路20とグランドG
NDとの間にはパルス生成手段としてのパワー素子21
が接続されている。パワー素子21はFET(電界効果
トランジスタ)から構成されている。そして、コントロ
ーラ11のPWM出力部14から出力された所定のデュ
ーティ比を持つ電圧信号(以下、「デューティ信号」と
いう。)に基づいてオン・オフを繰り返す。この結果、
バッテリ(図示しない)からの直流電流は駆動モータ1
9へパルス電流として通電され、駆動モータ19は、そ
のデューティ信号に基づいた所定の回転速度で回転す
る。なお、前記ドライブ・切換回路20、パワー素子2
1とから駆動回路は構成されている。
【0021】前記ドライブ・切換回路20とグランドG
NDとの間には、電流検出用抵抗22が設けらていると
ともに、電流検出用抵抗22の端子間の電圧を計測する
ためのオペアンプ23が設けられている。
【0022】詳しくは、オペアンプ23の非反転入力端
子はパワー素子21側に接続されており、オペアンプ2
3の反転入力端子はグランドGND側に接続されてい
る。また、オペアンプ23の出力端子は、コントローラ
11に接続されている。この結果、パワー素子21側か
らオペアンプ23の非反転入力端子に入力される電圧と
グランドGND電位との差、即ち、電流検出用抵抗22
の端子間電圧がコントローラ11に出力されるようにな
っている。
【0023】ここで、前記電流検出用抵抗22には、駆
動モータ19に通電されるパルス電流と同じ電流が流れ
る。このため、前記電流検出用抵抗22の両端電圧は、
前記パルス電流に比例した値となる。従って、オペアン
プ23の出力端子から入力された電圧をコントローラ1
1では電流検出用抵抗22の抵抗値で割ることにより、
パルス電流の電流値が算出され、図3に示すようなパル
ス波形が形成される。なお、前記コントローラ11、電
流検出用抵抗22及びオペアンプ23とから電流検出手
段は構成される。
【0024】次に、上記のように構成されたパワーウイ
ンドウ装置の作用を説明する。パワーウインドウスイッ
チ15がアップ側に押圧されると、ドライブ・切換回路
20にウインドウガラス18を上昇動作させるように、
コントローラ11から駆動制御信号が出力される。この
とき、PWM出力部14から所定デューティ比(デュー
ティ比が例えば、50%)のデューティ信号がパワー素
子21に印加されている。すると、パワー素子21はそ
のデューティ信号に基づいてオン・オフ作動され、駆動
モータ19は、前記デューティ比に応じたパルス電流に
てウインドウガラス18を閉める方向に閉動作する。そ
して、コントローラ11では、ウインドウガラス18の
動作中、オペアンプ23を介して検出されるパルス電流
に基づいて挟まれ検出が行われる。
【0025】なお、前記ウインドウガラス18が全閉位
置に到達したときは、図示しないリミットスイッチがオ
ンされて、そのオン信号がコントローラ11に出力され
る。そして、そのオン信号に基づいてコントローラ11
からドライブ・切換回路20に制御信号が出力され、駆
動モータ19の駆動は停止される。
【0026】ここで、本実施形態における挟み込みの有
無検出について説明する。本実施形態では、上述したよ
うに、挟まれ検出は駆動モータ19に通電されるパルス
電流の大きさに基づいている。即ち、一般的な直流モー
タ特性として駆動モータ19に負荷が掛かり、モータ1
9の回転トルクが増加するとモータ19に通電される電
流値は大きくなる。反対にモータ19の回転トルクが減
少するとその電流値は小さくなる。本実施形態では、こ
の直流モータの特性に着目し、この電流値の変動を利用
して挟み込みの有無検出を行っている。すなわち、パル
ス電流においては、回転トルクが増加すると、電流値は
大きくなり、反対にトルクが減少すると、電流値は小さ
くなる。このパルス毎の電流値の大きさの変動を利用し
ている。
【0027】詳述すると、まず、コントローラ11の演
算部12は、今コントローラ11にて今回検出されたパ
ルス電流値A0 と、今回検出されたパルスより数えてN
−1個前までの各パルスのパルス電流値A1 〜AN-1 と
を合計し、その合計値をNで割る。即ち、移動平均にて
平均パルス電流値P0 (=A0 +A1 +・・・+AN-1
/N)を求める。そして、今、駆動モータ19が一定の
速度で回転中(即ち、回転トルクが一定)のとき、図3
の(a)部分に示すように、その時々におけるパルス電
流値は一定となる。パルス電流値が常に一定ならば、平
均パルス電流値P0 も一定となる。尚、パルス電流値A
0 が最新のパルスの電流値に相当し、前記平均パルス電
流値P0 が、過去に連続するパルスに係る電流値の大き
さに関する値に相当する。
【0028】次いで、前記演算部12は、その時々で求
めた平均パルス電流値P0 に対して予め定めた係数aを
掛けた値を閾値P0S(=a*P0 )として求める。この
閾値P0Sは、その時々における挟み込みの有無を決定す
るための基準値となるものである。その後、演算部12
は、そのときに求められたパルス電流値A0 と、そのと
きに求められた前記閾値P0Sとを比較する。
【0029】ここで、図3の(b)部分に示すように、
挟まれ荷重、即ち、駆動モータ19の回転トルクが大き
くなって、駆動モータ19に通電される電流値が大きく
なると、前記パルス電流値A0 が閾値P0Sよりも大きく
なる(A0 >P0S)。すると、演算部12は何かが挟ま
ったと判断して、ウインドウガラス18を停止又は逆転
動作(開く方向への動作)をするようにドライブ・切換
回路20に制御信号を出力する。
【0030】反対に、そのときのパルス電流値A0 が閾
値P0S以下(A0 ≦P0S)のときには演算部12は何も
挟まっていないと判断する。そして、この処理を演算部
12は検出されるパルス毎に行う。
【0031】従って、演算部12による挟まれ検出は、
現在の回転トルクに対応したパルス電流値と、現在と過
去の回転トルクの平均パルス電流値に係数を乗算した値
との比較により行っている。
【0032】そして、このようにして挟まれ検出を行う
場合は、その高精度化は、パルス電流の周波数を高くし
て、単位時間当たりのパルスの数を多くすることによっ
て実現される。即ち、これは単位時間当たりのパルスの
数が多くなることにより、コントローラ11において、
単位時間当たりで挟まれを判定する回数も多くなるから
である。そして、この周波数の変更は、コントローラ1
1側のみのシステムの変更で容易に対応される。
【0033】従って、上記実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)上記実施形態では、PWM制御によってパルス電
流として駆動モータ19に通電されるパルス電流値に基
づいて挟まれ検出は行われた。このため、パルスジェネ
レータにて生成されたパルス信号に基づいて挟まれ検出
を行う従来と異なり、挟まれ検出を高精度化するにはモ
ータ19側の性能に関係なく、制御側であるコントロー
ラ11での制御内容を変更することにより、パルス電流
の周波数を高くすることで容易に実現できる。
【0034】(2)上記実施形態では、パルス電流の周
波数を高くすることで、すなわち、検出精度を高くする
ことにより、単位時間当たりにおいて、挟まれを判定す
る回数を増やすことができる。さらに、この検出精度を
高めることは、その結果、1パルス当たりのモータ19
の回転量を微少にできる。従って、ウインドウガラス1
8が異物を挟み込んでから、演算部12に挟まれが判断
されて同ウインドウガラス18が停止又は反転動作する
までのウインドウガラス18の変位量を小さくできる。
【0035】(3)上記実施形態では、モータ19に通
電されるパルス電流に基づいて挟まれ検出を行っていた
ため、パルスジェネレータを備えていないモータに対し
ても容易に挟まれ防止機能を発揮できる。
【0036】(4)上記実施形態では、PWM出力部1
4からパワー素子21に印加されたデューティ信号によ
り、所定のデューティ比に応じたパルス電流が駆動モー
タ19に通電される。従って、このPWM出力部14の
PWM制御により、パルス電流の生成と共に、駆動モー
タ19の速度制御も容易にできる。
【0037】(5)上記実施形態では、挟まれ検出の高
精度化はパルス電流の周波数を高くして、単位時間当た
りのパルスの数を増やすことによって行われる。このた
め、所定デューティ比(オン・オフ比)に応じて、PW
M出力部14から印加されるデューティ信号にて行われ
る速度制御には問題はない。即ち、挟まれ検出の高精度
化とモータ19の回転速度の速度制御を容易に両立でき
る。
【0038】(6)上記実施形態では、挟まれ判定はパ
ルス毎に、繰り返し行われるため、高速に挟まれ検出を
行うことができる。 (7)上記実施形態では、連続する複数のパルス電流値
の平均である平均パルス電流値P0 を元に算出された閾
値P0Sと今回検出されたパルス電流値A0 とを比較して
挟まれ判定を行っているため、挟まれの誤判定は発生し
にくく、高精度な挟まれ検出を実現できる。
【0039】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・上記実施形態では、連続するパルス電流のパルス電流
値を比較して挟まれ検出を行っていたが、図4に示すよ
うに、連続するパルスを検出用のパルスP1と駆動用パ
ルスP2とを分けて、検出用パルスP1のパルス電流値
の比較にて挟まれ検出を行ってもよい。詳説すると、P
WM出力部14からのデューティ信号にて検出用パルス
P1のパルス周期を短くし、駆動用パルスP2のパルス
周期を長く設定する。そして、前記検出用パルスP1と
駆動用パルスP2を交互に駆動モータ19に出力させ
る。その一方で、コントローラ11では、前述したよう
に、周期の短い検出用パルスのパルス電流値のみに基づ
いて比較判定するように設定する。
【0040】そして、挟まれ検出は、前記実施形態と同
様に、今回及び過去の検出用パルスP1のパルス電流値
の平均値に係数を乗算した値と、今回検出した検出用パ
ルスP1のパルス電流値とを比較することにより行う。
挟まれ検出をした際には、今回の検出用パルスP1の次
の駆動用パルスP2を出力する前に、ドライブ・切換回
路20を制御してモータ19を停止又は反転させる。
【0041】このようにすれば、挟まれが発生していな
い際は、次のパルス周期の長い駆動用パルスP2にて駆
動モータ19の回転力を上げることができ、ウインドウ
ガラス18をスムーズに移動動作させることができる。
【0042】その一方で、挟まれが発生した際は、パル
ス周期の短い検出用パルスP1の検出時に挟まれ判断が
行われるため、例えば、パルス周期の長い駆動用パルス
P2にて挟み込みが判断される場合と比較して挟まれ荷
重の上昇を抑制できる。
【0043】さらに、前記検出用パルスP1と駆動用パ
ルスP2は、交互に駆動モータ19に出力されているた
め、複数の駆動用パルスP2を介して検出用パルスP1
が出力される場合と比較して、効果的に挟まれ判定は行
われる。
【0044】なお、検出用パルスP1と駆動用パルスP
2とを交互に駆動モータ19に出力する必要はなく、例
えば、2パルス毎にそれぞれのパルスP1,P2が出力
される態様をとってもよい。
【0045】・上記実施形態では、パワー素子21をF
ETから構成していたが、パワートランジスタにて構成
してもよい。 ・上記実施形態では、本発明を車両のサイドドアのパワ
ーウインドウ装置に具体化したが、車両の天井面に設け
られる電動のスライドルーフを含むスライドルーフ装置
に具体化してもよい。このようにしても、本発明は、異
物の挟持が有り得るスライドルーフに対して効果的に用
いられる。尚、このようにした場合は前記スライドルー
フがウインドウガラスに相当する。
【0046】・上記実施形態では、平均パルス電流値P
0 は、移動平均により算出されたが、加重平均にて算出
してもよい。 ・上記実施形態では、PWM出力部14からパワー素子
21に所定デューティ比のデューティ信号が印加され
る、いわゆるPWM制御により、パルス電流は生成され
たが、パルス幅を変調しない制御にてパルス電流を生成
する態様をとってもよい。
【0047】次に、上記実施形態及び各別例から把握で
きる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、
それらの効果と共に以下に記載する。 (1)請求項3に記載のウインドウガラスの挟持有無検
出装置において、前記判定手段は、最新のパルスの電流
値と、同最新のパルスの電流値以前の過去の複数のパル
スの電流値の平均値とを比較することにより挟まれ判定
を行うウインドウガラスの挟持有無検出装置。尚、本実
施形態では、複数の過去のパルスの電流値の平均値は、
平均パルス電流値P0 に相当する。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、モータ側の性能に関係なく、制御側だけで高精
度な挟まれ検出を容易に実現できる。
【0049】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、挟まれ判定はパルス毎に行われるた
め、高速度な挟まれ検出を実現できる。請求項3の発明
によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え
て、挟まれ判定は、過去に連続するパルスに係る電流値
の大きさに関する値と、最新のパルスの電流値の大きさ
との比較により容易に実現できる。
【0050】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、周期が長い駆動用パルスが生成される
際は、モータの回転力が上がってウインドウガラスの移
動動作をスムーズに行うことができ、検出用パルスが生
成され挟まれ検出が行われる際は、その周期が短いため
挟み込み荷重の上昇を抑制でき、高精度な挟まれ検出を
実現できる。
【0051】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
の効果に加えて、パルス生成手段にて生成されるパルス
を駆動用パルスと検出用パルスに区別する場合におい
て、最も効果的に挟まれ検出を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるパワーウインドウ装置の電
気的構成を示すブロック図。
【図2】同じく車両のドアを示す概略図。
【図3】同じくモータ通電電流と挟まれ荷重の測定例を
示すタイミングチャート。
【図4】他の実施形態におけるモータ通電電流の測定例
を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
11…コントローラ(駆動制御手段、パルス生成手段、
判定手段、電流検出手段)、19…駆動モータ(モー
タ)、20…ドライブ・切換回路(駆動回路)、21…
パワー素子(パルス生成手段)、22…電流検出用抵抗
(電流検出手段)、23…オペアンプ(電流検出手
段)。
フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 EA14 EA16 EB01 EC01 GA03 GA08 GA10 GB06 GB13 GC06 GD03 GD05 GD09 HA01 KA13 3D127 AA02 BB01 CB05 CC05 DF04 DF36 FF02 FF16 5H001 AB10 AB12 AC04 AC06 AD05 5H530 AA12 BB19 CC20 CD33 CF01 CF05 DD05 DD14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウガラスによる挟まれが発生し
    た際に前記ウインドウガラスを駆動するモータの駆動を
    停止又は逆転する挟まれ防止機能を有する駆動制御手段
    を備えるウインドウガラスの挟持有無検出装置におい
    て、 前記モータを所定周期のパルス通電により駆動するパル
    ス生成手段と、前記モータのパルス通電時の電流値を検
    出する電流検出手段と、前記電流値の大きさの変化に基
    づいて挟まれ判定を行う判定手段とを備えたウインドウ
    ガラスの挟持有無検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、電流の大きさをパルス
    毎に判定することを特徴とする請求項1に記載のウイン
    ドガラスの挟持有無検出装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、過去に連続するパルス
    に係る電流値の大きさに関する値と、最新のパルスの電
    流値の大きさとを比較して挟まれ判定を行うことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のウインドウガラス
    の挟持有無検出装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス生成手段は、モータへの通電
    電流に対応するパルスを駆動用パルスと、同駆動用パル
    スよりもそのパルス周期が短い検出用パルスとに分けて
    生成し、前記判定手段は、前記検出用パルスの電流値の
    変化に基づいて挟まれ判定を行う請求項1に記載のウイ
    ンドウガラスの挟持有無検出装置。
  5. 【請求項5】 前記パルス生成手段は、駆動用パルスと
    検出用パルスを交互に生成することを特徴とする請求項
    4に記載のウインドウガラスの挟持有無検出装置。
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