JP2018197427A - 開閉制御装置、開閉動作制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
開閉体位置検出部51は、開閉動作における開閉体3の位置を検出する。例えば、開閉体位置検出部51は、モータ6が一定の角度だけ回転する度にモータ6の電流にリップルが生じることを利用して、開閉体3の位置を検出する。具体的には、開閉体位置検出部51は、モータ6の電流に含まれるリップルを抽出して計数することにより、モータ6の回転量に対応したリップル計数値を開閉体3の位置の情報として取得する。
荷重算出部52は、電流検出部30において検出された電流(以下、「モータ電流Im」と記す場合がある。)及び電圧検出部20において検出された電圧(以下、「モータ電圧V」と記す場合がある。)に基づいて、開閉体3の開閉動作における荷重Fを算出する。すなわち、荷重算出部52は、モータ電流Imに比例する第1荷重成分F1と、モータ電流Im及びモータ電圧Vに基づいて近似されたモータ6の回転の角加速度に比例する第2荷重成分F2とが合成された荷重F(以下、「算出荷重F」と記す場合がある。)を算出する。算出荷重Fは、次の式で表される。
基準値算出部53は、荷重算出部52において算出された算出荷重F(n)の加重平均の結果を基準値B(n)として算出する。例えば、基準値算出部53は、荷重算出部52において新たな算出荷重F(n)が算出される度に、新たな算出荷重F(n)と過去の(最近の)基準値B(n−1)との加重平均(第1加重平均とも云う。)の結果を新たな基準値B(n)として算出する。第1加重平均は、重み係数を「M」として、次の式で表される。
外乱検知部54は、算出荷重F(n)の変動を監視し、算出荷重F(n)の変動量と第1外乱しきい値ΔX1との比較に基づいて、算出荷重F(n)の変動を引き起こす外乱を検知する。
挟み込みしきい値設定部55は、算出荷重F(n)の上限を定める挟み込みしきい値Fthを設定する。例えば、挟み込みしきい値Fthは、算出荷重F(n)と基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」(基準値B(n)に対する算出荷重F(n)の超過量)の許容範囲を定める。この場合、挟み込みしきい値Fthと基準値B(n)との和が、算出荷重F(n)の上限に相当する。
挟み込み判定部56は、挟み込みしきい値Fthによって設定された上限を算出荷重F(n)が超える場合、開閉体3による物体の挟み込みが発生したと判定する。例えば、挟み込み判定部56は、算出荷重F(n)と基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」が挟み込みしきい値Fthより大きい場合、開閉体3による物体の挟み込みが発生したと判定する。
モータ制御部57は、操作部40において入力される操作信号に応じたモータ6の制御信号を生成し、モータ駆動回路10に出力する。モータ制御部57は、閉動作及び開動作のそれぞれについて予め設定されたモータ6の回転方向や回転速度などの条件を満たすように、モータ駆動回路10へ出力する制御信号を生成する。
以上が、処理部50の説明である。
処理部50は、電流検出部30による検出電流及び電圧検出部20による検出電圧を取得する。開閉体位置検出部51は、モータ6の電流に含まれるリップル成分などに基づいて、開閉動作する開閉体3の位置を検出する。開閉体3の位置が挟み込み防止制御を実施するべき挟み込み監視領域にある場合、処理部50はステップST110以降の処理を実行する。開閉体3の位置が挟み込み監視領域にない場合(例えば、全閉位置の近傍において開閉体3が反転しない非反転領域にある場合)、処理部50はステップST110以降をスキップして処理を終了する。
処理部50は、モータ6の起動時点からの経過時間(「n」の値)に基づいて、図2に示す第1ステージS1〜第4ステージS4の何れにあるかを判定する。
荷重算出部52は、電流検出部30における検出されるモータ電流Im(n)と電圧検出部20において検出されるモータ電圧V(n)とに基づいて、式(1)〜(4)により算出荷重F(n)を算出する。
基準値算出部53は、荷重算出部52において算出された算出荷重F(n)の加重平均の結果を基準値B(n)として算出する。
外乱検知部54は、算出荷重F(n)の変動を監視し、算出荷重F(n)の変動量と第1外乱しきい値ΔX1との比較に基づいて、算出荷重F(n)の変動を引き起こす外乱を検知する。
挟み込みしきい値設定部55は、ステップST115で算出された算出荷重F(n)とステップST120で算出された基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」の許容範囲を定める挟み込みしきい値Fthを設定する。
挟み込み判定部56は、算出荷重F(n)と基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」が挟み込みしきい値より大きい場合、開閉体3による物体の挟み込みが発生したと判定する。
モータ制御部57は、挟み込み判定部56において挟み込みがあると判定された場合、モータ6の回転を反転させる挟み込み防止制御を行う。例えばモータ制御部57は、閉動作中に挟み込みが発生したと判定された場合、モータ6を逆転させて開動作を行う。
図4は、基準値Bの算出(図3,ST120)を説明するためのフローチャートである。
基準値算出部53は、モータ6の起動後の初期状態の場合(ST200,Yes)、基準値Bの算出に使用される各変数や状態を初期化する(ST205)。例えば、基準値算出部53は、基準値B(n)を最小荷重Bminに設定し、基準値追随処理(ST220)で使用される係数値CNTをゼロに初期化する。
図5は、基準値の算出における安定点検索処理(図4,ST210)を説明するためのフローチャートである。
基準値算出部53は、安定点検索処理を行う期間(第1ステージS1及び第2ステージS2)にある場合(ST300,Yes)、算出荷重F(n)を最小荷重Bminと比較し、算出荷重F(n)が最小荷重Bmin以下であれば(ST305,No)、新しい基準値B(n)を最小荷重Bminに一致させる(ST310)。
図7は、基準値の算出における加重平均処理(図4,ST215)を説明するためのフローチャートである。
基準値算出部53は、新たな算出荷重F(n)と過去の基準値B(n−1)との差「|F(n)−B(n−1)|」を差異しきい値ΔFBと比較する(ST400)。新たな算出荷重F(n)と過去の基準値B(n−1)との差「|F(n)−B(n−1)|」が差異しきい値ΔFBより小さい場合(ST400,Yes)、基準値算出部53は、基準値B(n)を第1加重平均(式(5))により算出する(ST410)。
(1−3)基準値追随処理
図9は、基準値の算出における基準値追随処理(図4,ST220)を説明するためのフローチャートである。
基準値算出部53は、開閉体位置検出部51において検出される開閉体3の位置が全閉位置の所定の近接範囲より外側にあるか否かを判定する(ST500)。開閉体3が全閉位置の近接範囲の外側にある場合(ST500,Yes)、基準値算出部53は、算出荷重F(n)と基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」をしきい値Dmin1、Dmaxとそれぞれ比較する(ST505,ST510)。算出荷重F(n)と基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」がしきい値Dmin1より大きく、かつ、しきい値Dmaxより小さい第1範囲に含まれる場合(ST505及びST510の両方でYesの場合)、基準値算出部53は、計数値CNTをインクリメントする(ST515)。算出荷重F(n)と基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」が第1範囲に含まれない場合(ST505及びST510の少なくとも一方でNoの場合)、基準値算出部53は、計数値CNTをゼロに初期化する(ST520)。
図14は、外乱検知(図3,ST125)を説明するためのフローチャートである。
最大値保持部541は、新たな算出荷重F(n)が算出される度に、既に保持した算出荷重Fの最大値Fmax(n−1)と新たな算出荷重F(n)とを比較し、何れか大きい方を次の最大値Fmax(n)として保持する(ST600)。また、最大値保持部541は、保持した最大値Fmax(n)を時間の経過とともに減少させる。
図15は、算出荷重Fの最大値を保持する処理(図14,ST600)を説明するためのフローチャートである。
最大値保持部541は、外乱検出を開始する第2ステージS2以前において(ST700,Yes)、算出荷重Fの最大値Fmax(n)を算出荷重F(n)に一致させる(ST705)。外乱検出を開始した第3ステージS3以降において(ST700,No)、最大値保持部541は、保持した最大値Fmax(n−1)を算出荷重F(n)と比較する(ST710)。算出荷重F(n)が最大値Fmax(n)より大きい場合(ST710,Yes)、最大値保持部541は、最大値Fmax(n)を算出荷重F(n)に一致させる(ST705)。他方、算出荷重F(n)が最大値Fmax(n)以下の場合(ST710,No)、最大値保持部541は、保持した最大値Fmax(n−1)から固定値「Ds」を引いた値を次の新たな最大値Fmax(n)として保持する(ST715)。
(2−2) 大きい外乱の検知処理
図17は、大きい外乱の検知処理(図14,ST605)を説明するためのフローチャートである。
外乱判定部542は、現在の状態が「大きい外乱がない」状態である場合(ST800,Yes)、最大値Fmax(n)からの算出荷重F(n)の変動量「Fmax(n)−F(n)」を第1外乱しきい値ΔX1と比較する(ST805)。変動量「Fmax(n)−F(n)」が第1外乱しきい値ΔX1より大きい場合(ST805,Yes)、外乱判定部542は、「大きい外乱がある」状態に移行するとともに、「大きい外乱がある」状態の保持時間の計時を開始する(ST810)。この計時は、例えば、ステップST800において「大きい外乱がある」状態と判定された回数を数えることにより行なわれる。
図19及び図20は、小さい外乱の検知処理(図14,ST610)を説明するためのフローチャートである。
外乱判定部542は、現在の状態が「小さい外乱のない」状態である場合(ST900,Yes)、現在の状態が「荷重の低下を監視する」状態であれば(ST905,Yes)、最大値Fmax(n)からの算出荷重F(n)の変動量「Fmax(n)−F(n)」を第2外乱しきい値ΔX2と比較する(ST910)。第2外乱しきい値ΔX2は、大きな外乱の検知処理(図17)で用いられる第1外乱しきい値ΔX1より小さい。
図22は、外乱増分値の算出処理(図14,ST615)を説明するためのフローチャートである。
外乱増分値算出部543は、「小さい外乱がある」状態と「大きい外乱がある」状態との一方又は両方であるか否かを判定する(ST1000)。何れの状態でもない場合(ST1000,No)、外乱増分値算出部543は、現在の変動量「Fmax(n)−F(n)」を変動量の最大値ΔFmax(n)として保持する(ST1005)。また、外乱増分値算出部543は、挟み込みしきい値Fthに加算する外乱増分値ΔFXをゼロに設定する(ST1010)。
時刻t1において外乱判定部542により大きい外乱があると判定され、外乱判定状態が開始する。外乱判定状態になると、挟み込みしきい値Fthに外乱増分値ΔFXが加算されるため、挟み込みしきい値Fthが大きくなる。図23の例では、外乱判定状態である時刻t1〜t7の間、外乱増分値ΔFXの加算により挟み込みしきい値Fthが大きくなっている。外乱判定状態は、外乱判定部542において外乱があると判定される度に、その時点から一定期間延長される。時刻t3〜t4の間は、外乱があるとの判定がないものの、一定期間内であるため、外乱判定状態が保持される。時刻t6を最後に外乱があるとの判定がなくなるため、時刻t7において外乱判定状態の保持期間が終了する。外乱判定状態が終わると、挟み込みしきい値Fthへの外乱増分値ΔFXの加算が終了し、挟み込みしきい値Fthが元のレベルに戻る。
時刻t1において外乱判定状態が開始したとき、最大値Fmax(n)からの算出荷重F(n)の変動量「Fmax(n)−F(n)」は「a」である。従って、外乱増分値算出部543は、変動量の最大値ΔFmaxとして「a」を保持する。外乱増分値算出部543は、最大値ΔFmaxである「a」と固定値「ΔFXs」との和「a+ΔFXs」を外乱増分値ΔFXとして算出する。
図25及び図26は、挟み込みしきい値の設定(図3,ST130)を説明するためのフローチャートである。
挟み込みしきい値設定部55は、モータ6の起動後の初期期間(例えば第1ステージS1、第2ステージS2)において(ST1105,Yes)、挟み込みしきい値Fthのベース値を起動時用しきい値Fth1に設定し(ST1100)、初期期間の後の期間では(ST1105,No)、挟み込みしきい値Fthのベース値を定常時用しきい値Fth2に設定する(ST1115)。起動時用しきい値Fth1は定常時用しきい値Fth2より大きな値を持つため、初期期間におけるモータ6の起動特性に起因する算出荷重F(n)の変動が、挟み込みとして誤判定され難くなる。
挟み込みしきい値設定部55は、外乱検知部54において外乱が検知された場合(ST1140,Yes)、外乱増分値ΔFXを挟み込みしきい値Fthに加算する(ST1145)。挟み込みしきい値設定部55は、外乱判定部542において外乱判定状態が保持されている間、挟み込みしきい値Fthへの外乱増分値ΔFXの加算を維持する。
図30及び図31は、挟み込み判定(図3,ST135)を説明するためのフローチャートである。
挟み込み判定部56は、算出荷重F(n)と基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」を挟み込みしきい値Fthと比較し、算出荷重F(n)と基準値B(n)との差「F(n)−B(n)」が挟み込みしきい値Fth以下の場合(ST1200,No)、挟み込みがないと判定する(ST1250)。
複数連続した時間q1の各々において算出荷重Fの増加量が所定の最大変化範囲(−ΔFe〜ΔFLmax)に含まれることを単調増加のパターンの条件とすることにより、算出荷重Fの増大のスピードが急過ぎる場合を単調増加のパターンから除外できる。
複数連続した時間q2(>q1)の各々において算出荷重Fの増加量が所定の最小増加量ΔFLmin以上であることを単調増加のパターンの条件とすることにより、算出荷重Fの増大のスピードが遅過ぎる場合を単調増加のパターンから除外できる。
本実施形態に係る開閉制御装置によれば、算出荷重Fの変動量と外乱しきい値との比較に基づいて外乱が検知された場合、算出荷重Fの変動量に応じた外乱増分値ΔFXが挟み込みしきい値Fthに加算される。これにより、算出荷重Fの変動量から推測される外乱の大きさに応じて、挟み込みしきい値Fthが大きくなるため、外乱による挟み込みの判定の誤りを減らすことができる。
また、最大値Fmax(n)が更新された後、時間の経過とともに最大値Fmax(n)が減少するため、外乱による単発的な算出荷重F(n)の変動が終わった後は、変動量「Fmax(n)−F(n)」が小さくなる。これにより、適当な期間が経過した後、外乱があるとの判定を自動的に解除できる。
他の実施形態では、例えば、モータの回転の角速度をロータリーエンコーダ等によって検出し、モータ電圧Vの検出結果と角速度ωの検出結果とに基づいて算出荷重Fを算出してもよい。具体的には、例えば、角速度ωの検出結果を式(3)に適用することにより、第2荷重成分F2を算出できる。式(4)の関係から導かれるモータ電流Imを式(2)に代入すると、式(2)の第1荷重成分F1はモータ電圧Vと角速度ωを用いて表されるため、第1荷重成分F1は、モータ電圧Vの検出結果と角速度ωの検出結果とに基づいて算出できる。
また、更に他の実施形態では、モータ6が開閉体3に印加する力の大きさに関連した他の物理量(例えばモータ6のシャフトに加わるトルクなど)を検出するセンサを設けて、そのセンサの検出結果に基づいて算出荷重Fを算出してもよい。
Claims (20)
- モータの駆動による開閉体の開閉動作を制御する開閉制御装置であって、
前記モータが前記開閉体に印加する力の大きさに応じた物理量を検出するセンサと、
前記センサの検出結果に基づいて、前記開閉体の前記開閉動作における荷重を算出する荷重算出部と、
前記荷重算出部において算出された算出荷重の上限を定める挟み込みしきい値を設定する挟み込みしきい値設定部と、
前記算出荷重が前記挟み込みしきい値によって定められた上限を超える場合、前記開閉体による物体の挟み込みが発生したと判定する挟み込み判定部と、
前記挟み込み判定部において前記挟み込みが発生したと判定された場合、前記モータの回転を反転させる挟み込み防止制御を行うモータ制御部と、
前記算出荷重の変動量と第1外乱しきい値との比較に基づいて、前記算出荷重の変動を引き起こす外乱を検知する外乱検知部とを有し、
前記挟み込みしきい値設定部は、前記外乱検知部において前記外乱が検知された場合、前記算出荷重の変動量に応じて前記上限を引き上げるように前記挟み込みしきい値を設定する、
開閉制御装置。 - 前記荷重算出部において算出された算出荷重の加重平均の結果を基準値として算出する基準値算出部を有し、
前記挟み込みしきい値設定部は、前記基準値に対する前記算出荷重の超過量の許容範囲を定める前記挟み込みしきい値を設定し、
前記挟み込み判定部は、前記基準値に対する前記算出荷重の超過量が前記挟み込みしきい値より大きい場合、前記開閉体による物体の挟み込みが発生したと判定し、
前記挟み込みしきい値設定部は、前記外乱検知部において前記外乱が検知された場合、前記算出荷重の変動量に応じた外乱増分値を前記挟み込みしきい値に加算する、
請求項1に記載の開閉制御装置。 - 前記外乱検知部は、
前記算出荷重の最大値を保持し、前記荷重算出部において新たな前記算出荷重が算出される度に、前記新たな算出荷重と前記保持した最大値とを比較し、前記新たな算出荷重が前記保持した最大値より大きいならば、前記新たな算出荷重を新たな最大値として保持し、前記保持した最大値を時間の経過とともに減少させる最大値保持部と、
前記最大値からの前記算出荷重の変動量が前記第1外乱しきい値より大きい場合、前記外乱があると判定する外乱判定部と、
前記外乱判定部において前記外乱があると判定された場合、前記最大値からの前記算出荷重の変動量に応じた前記外乱増分値を算出する外乱増分値算出部とを含む、
請求項2に記載の開閉制御装置。 - 前記第1外乱しきい値より小さい第2外乱しきい値、及び、前記第2外乱しきい値より小さい第3外乱しきい値が定められており、
前記外乱判定部は、前記最大値からの前記算出荷重の変動量が前記第2外乱しきい値を超える範囲への前記算出荷重の低下と、前記最大値からの前記算出荷重の変動量が前記第3外乱しきい値を下回る範囲への前記算出荷重の上昇とが交互に繰り返された回数を計数し、当該回数に応じて前記外乱があると判定する、
請求項3に記載の開閉制御装置。 - 前記外乱判定部は、前記外乱があると判定する度に外乱判定状態を一定期間保持し、
前記挟み込みしきい値設定部は、前記外乱判定状態が保持されている間、前記外乱増分値を前記挟み込みしきい値に加算する、
請求項3又は4に記載の開閉制御装置。 - 前記外乱増分値算出部は、前記外乱判定状態が保持されている間、前記挟み込みしきい値に加算する前記外乱増分値を、前記最大値からの前記算出荷重の最も大きな変動量に応じて更新する、
請求項5に記載の開閉制御装置。 - 前記挟み込みしきい値設定部は、前記モータが起動した後の初期期間において、所定時間あたりの前記算出荷重の低下量が初期低下量しきい値を超える場合、前記挟み込みしきい値を一時的に増大させる、
請求項2乃至6の何れか一項に記載の開閉制御装置。 - 前記挟み込みしきい値設定部は、前記初期期間における前記挟み込みしきい値を前記初期期間より後の期間における前記挟み込みしきい値より大きな値に設定する、
請求項7に記載の開閉制御装備。 - 前記開閉体の位置を検出する開閉体位置検出部を有し、
前記挟み込みしきい値設定部は、前記開閉体位置検出部において検出される前記開閉体の位置が全閉位置に近接した所定範囲にある場合、前記開閉体の位置が前記全閉位置に近づくほど大きくなる増分値を前記挟み込みしきい値に加算する、
請求項2乃至8の何れか一項に記載の開閉制御装置。 - 前記基準値算出部は、
前記荷重算出部において新たな前記算出荷重が算出される度に、前記新たな算出荷重と過去の前記基準値との第1加重平均の結果を新たな前記基準値として算出し、
前記モータが起動した後の初期期間において、前記新たな算出荷重が最大荷重を超える場合は、前記新たな基準値を前記最大荷重に一致させ、前記新たな算出荷重が最小荷重より小さい場合は、前記新たな基準値を前記最小荷重に一致させる、
請求項2乃至9の何れか一項に記載の開閉制御装置。 - 前記基準値算出部は、前記モータが起動した後の初期期間において、所定時間あたりの前記算出荷重の低下量が第1変動しきい値を超える場合、前記新たな基準値を前記新たな算出荷重に一致させる、
請求項10に記載の開閉制御装置。 - 前記基準値算出部は、前記モータが起動した後の初期期間において、所定時間あたりの前記算出荷重の上昇量が第2変動しきい値を超える場合、前記新たな算出荷重と過去の前記基準値との第2加重平均であって、前記第1加重平均より応答速度が速い前記第2加重平均の結果を新たな前記基準値として算出する、
請求項10又は11に記載の開閉制御装置。 - 前記基準値算出部は、前記算出荷重と前記基準値とが所定時間以上継続して第1範囲内の差を有する場合、前記新たな基準値を前記新たな算出荷重に一致させる、
請求項10乃至12の何れか一項に記載の開閉制御装置。 - 前記開閉体の位置を検出する開閉体位置検出部を有し、
前記基準値算出部は、前記開閉体位置検出部において検出された前記開閉体の位置が前記開閉体の全閉位置に近接した所定の範囲内にあるときは、前記算出荷重と前記基準値とが所定時間以上継続して第2範囲内の差を有する場合に、前記新たな基準値を前記新たな算出荷重に一致させ、
前記第2範囲は、前記算出荷重が前記基準値より小さい条件において、前記第1範囲よりも拡張されている、
請求項13に記載の開閉制御装置。 - 前記基準値算出部は、前記新たな算出荷重と過去の前記基準値との差が差異しきい値より大きく、かつ、所定時間あたりの前記算出荷重の変化量が変化量しきい値より大きい場合、前記新たな基準値を前記過去の基準値に一致させる、
請求項10乃至14の何れか一項の記載の開閉制御装置。 - 前記挟み込み判定部は、
前記荷重算出部において新たな前記算出荷重が算出される度に、前記新たな算出荷重を含む一連の複数の算出荷重に基づいて、前記算出荷重の変化のパターンが所定の単調増加のパターンに該当するか否かを判定し、
前記基準値に対する前記新たな算出荷重の超過量が前記挟み込みしきい値より大きい第1条件と、前記算出荷重の変化のパターンが前記単調増加のパターンに該当する第2条件とを満たした場合、前記挟み込みが発生したと判定する、
請求項2乃至15の何れか一項に記載の開閉制御装置。 - 第1時間が第2時間より短いものとすると、
前記挟み込み判定部は、複数連続した前記第1時間の各々において、前記算出荷重の増加量が所定の最大変化範囲に含まれ、かつ、複数連続した前記第2時間の各々において、前記算出荷重の増加量が所定の最小増加量より大きい場合に、前記算出荷重の変化のパターンが前記単調増加のパターンに該当すると判定する、
請求項16に記載の開閉制御装置。 - 前記挟み込み判定部は、所定時間あたりの前記算出荷重の増加量が、硬い物体の挟み込みの発生基準を示すしきい値より大きい場合には、前記第1条件及び前記第2条件に加えて、前記算出荷重の変化が加速している第3条件を満たした場合に、前記挟み込みが発生したと判定する、
請求項17に記載の開閉制御装置。 - モータの駆動により開閉体の開閉動作を制御する開閉動作制御方法であって、
前記モータが前記開閉体に印加する力の大きさに応じた物理量を検出するセンサの検出結果を取得することと、
前記センサの検出結果に基づいて、前記開閉体の前記開閉動作における荷重を算出することと、
前記荷重の算出により得られた算出荷重の上限を定める挟み込みしきい値を設定することと、
前記算出荷重が前記挟み込みしきい値によって定められた上限を超える場合、前記開閉体による物体の挟み込みが発生したと判定することと、
前記挟み込みの判定によって前記挟み込みが発生したと判定された場合、前記モータの回転を反転させる挟み込み防止制御を行うことと、
前記算出荷重の変動量と外乱しきい値との比較に基づいて、前記算出荷重の変動を引き起こす外乱を検知することとを有し、
前記挟み込みしきい値を設定することは、前記外乱が検知された場合に、前記算出荷重の変動量に応じて前記上限を引き上げるように前記挟み込みしきい値を設定することを含む、
開閉動作制御方法。 - 請求項19に記載の開閉動作制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017101421A JP6862275B2 (ja) | 2017-05-23 | 2017-05-23 | 開閉制御装置、開閉動作制御方法及びプログラム |
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