JPH09219984A - モータ駆動制御装置 - Google Patents

モータ駆動制御装置

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JPH09219984A
JPH09219984A JP8025128A JP2512896A JPH09219984A JP H09219984 A JPH09219984 A JP H09219984A JP 8025128 A JP8025128 A JP 8025128A JP 2512896 A JP2512896 A JP 2512896A JP H09219984 A JPH09219984 A JP H09219984A
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Katsuhide Kumagai
勝秀 熊谷
Kanichi Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータに印加する電圧が変化してもモータ負
荷としきい値とを精度よく比較する。 【解決手段】 他のアクチュエータへの電源の投入(o
n)により変動するモータに印加される電圧(モータ電
圧(図5(b))を検出し、検出した電圧の変化量に対
応するパルス信号の周期の変化量ΔS″(図5(c))
を、検出したパルス信号の周期の変化量から減算し、減
算したパルス信号の変化量としきい値とを比較してモー
タの駆動を停止又は一定量反転させて停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ駆動制御装
置に係り、より詳しくは、モータ負荷としきい値とを比
較してモータの駆動を停止又は一定量反転させて停止す
るモータ駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータ駆動制御装置は、例え
ば、パワーウィンドウ装置に適用されている。このよう
にモータ駆動制御装置がパワーウィンドウ装置に適用さ
れた場合には、ドアガラスを昇降させるために、モータ
が用いられている。また、このパワーウィンドウ装置で
は、ドアガラスと窓枠との間の異物の挟む込みを検知す
る等のためにモータの回転に同期してパルス信号を発生
するパルスエンコーダが設けられている。
【0003】そして、例えば、異物挟み込みが生じた場
合(図5のt0 )、図5(c)に示すように、パルスエ
ンコーダから発生したパルス信号の周期が長くなるの
で、該パルス信号の周期の変化量ΔS(*) を求めると共
に求めた変化量ΔS(*) がしきい値thより大きいか否
かを判断することにより、ドアガラスと窓枠との間に異
物の挟み込みが発生したか否かを判断する。なお、異物
の挟み込みが発生したと判定した場合には、モータの駆
動を一定量反転(ドアガラスを下降)させて停止する。
また、パルスエンコーダから発生したパルス信号からモ
ータの回転速度を求め、上記と同様に異物の挟み込みが
発生したか否かを判断するようにしてもよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
に投入する電源が他のアクチュエータにも接続され、か
つ、図5(a)に示すように、他のアクチュエータに電
源が投入された場合(on)には、図5(b)に示すよ
うに、モータに印加する電圧(モータ電圧)が減少し、
これに伴い、図5(c)に示すように、パルス信号の周
期が変化する。よって、上記のように異物挟み込みが発
生しているか否かを判断しても、パルス信号の周期の変
化量にモータに印加する電圧の減少に伴うパルス信号の
周期の変化量ΔS″が含まれる場合があるので、異物挟
み込みによる変化量ΔS(*) とモータに印加する電圧の
減少に伴うパルス信号の周期の変化量ΔS″とを判別で
ない、即ち、パルス信号の周期の変化量としきい値とを
精度よく比較することができず、異物挟み込みの発生を
精度よく判定することはできない。
【0005】本発明は、上記事実に鑑み成されたもの
で、モータに印加する電圧が変化してもモータ負荷とし
きい値とを精度よく比較することの可能なモータ駆動制
御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため請求
項1記載の発明は、モータ負荷としきい値とを比較して
モータの駆動を停止又は一定量反転させて停止するモー
タ駆動制御装置において、前記モータに印加される電圧
を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された
電圧の変化量に対応するモータ負荷の変化量に基づい
て、前記モータ負荷及び前記しきい値の少なくとも一方
を補正する補正手段と、を備えている。
【0007】ここで、本発明の原理を説明する。即ち、
モータ駆動制御装置では、モータ負荷を、モータの回転
に同期して発生したパルス信号の立ち上がり及び立ち下
がりの少なくとも一方により定まる時間の変化量又は前
記モータの回転速度の変化量により推定する場合がある
が、モータに投入されている電源が他のアクチュエータ
にも投入及び該投入が遮断されると、モータに印加され
る電圧が変化する。このようにモータに印加される電圧
が変化すると、上記時間の変化量又はモータの回転速度
の変化量が変化する。よって、モータ負荷としきい値と
を精度よく比較することができず、この結果、モータの
駆動を誤停止したり、停止すべきときに停止できない場
合がある。
【0008】しかしながら、本発明では、検出手段によ
りモータに印加される電圧を検出し、補正手段により検
出手段により検出された電圧の変化量に対応するモータ
負荷の変化量に基づいて、モータ負荷及びしきい値の少
なくとも一方を補正することことから、モータ負荷及び
しきい値の一方を他方と又はモータ負荷及びしきい値を
相互に精度よく比較することのできる値とすることがで
き、よって、モータ負荷としきい値とを精度よく比較す
ることができる。
【0009】なお、モータの回転に同期して発生したパ
ルス信号の立ち上がり及び立ち下がりの少なくとも一方
により定まる時間は、パルス信号の立ち上がり及び立ち
下がり間、立ち上がり間、及び立ち下がり間の何れかの
時間である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本形態のモータ駆動制御装
置は、図1に示すように、モータ22を備えている。モ
ータ22には、ウィンドウレギュレータ部16が連結さ
れている。ウィンドウレギュレータ部16は、本形態で
は所謂ワイヤ式とされており、モータ22の駆動軸に取
付けられた回転板22Aにワイヤが巻き掛けられてい
る。このワイヤの端部はドアガラス20の下端部を支持
する保持チャンネル24に連結されており、さらに、保
持チャンネル24はメインガイド26へ上下移動可能に
取り付けられている。これにより、モータ22が正逆方
向に回転すると、この回転駆動力がワイヤを介して伝達
されて、ドアガラス20がガラスガイド18に沿って上
下移動する。なお、ウィンドウレギュレータ部16の構
成は、このようなワイヤ式に限らず、Xアーム式や、モ
ータ自体がラックに沿って移動する所謂モータ自走式を
用いるようにしてもよい。
【0011】モータ22によってドアガラス20が上昇
されると、ドアガラス20の周端部がドア12のフレー
ム12A内のゴム製のウェザーストリップ(図示省略)
に嵌合してドアフレーム12Aの開口が閉じられる。ま
た、モータ22の回転駆動によって、ドアガラス20が
下降移動されるとドア12のフレーム12Aの開口が開
かれる。
【0012】一方、モータ22は、オート/マニュアル
スイッチ34によって操作される。オート/マニュアル
スイッチ34は、例えば、両方向へそれぞれ2段操作可
能なものが適用でき、1段操作のときは操作中にのみド
ア12のモータ22が駆動し(マニュアル操作)、2段
操作することによってスイッチから手を離してもドアガ
ラス20が所定の位置に達するまでモータ22が駆動さ
れる(オート操作)。また、モータ22は、回転板22
A(図2に示す)を正逆方向の何れかに回転し、ドアガ
ラス20を上昇または降下させることができる。
【0013】図2に示すようにモータ駆動制御装置10
は、前記モータ22の駆動をオート/マニュアルスイッ
チ34の操作によって制御するためのパワーウィンドウ
制御部50を備えている。なお、パワーウィンドウ制御
部50は、マイクロコンピュータで構成され、マイクロ
コンピュータは、図示しないCPU、ROM、RAM、
入出力ポート、及びアナログディジタル(A/D)変換
器を含んで構成され、これらはバスにより相互に接続さ
れている。
【0014】モータ駆動制御装置10は、バッテリ60
のプラス端子と接続されている。なお、バッテリ60の
マイナス端子はアースされている。
【0015】パワーウィンドウ制御部50は、オート/
マニュアルスイッチ34の各スイッチからの信号線52
が接続されている。
【0016】パワーウィンドウ制御部50には、ドアガ
ラス開閉用の第1及び第2のリレーコイル110、11
2のそれぞれの両端が接続されており、前記オート/マ
ニュアルスイッチ34の操作に従って、パワーウィンド
ウ制御部50は、何れかのリレーコイル110、112
を励磁する。
【0017】第1のリレーコイル110に対応する位置
には第1のリレースイッチ108が配置されている。第
1のリレースイッチ108のコモン端子108Aは、前
記モータ22の一端に接続されている。また、第1接点
108Bはバッテリ60のプラス側端子に接続され、第
2接点108Cはアースされている。なお、第1のリレ
ーコイル110が非励磁の場合は第1のリレースイッチ
108は第2接点108Cに切り換わっている。
【0018】一方、第2のリレーコイル112に対応す
る位置には第2のリレースイッチ109が配置されてい
る。第2のリレースイッチ109のコモン端子109A
は、前記モータ22の他端に接続されている。また、第
1接点109Bはバッテリ60のプラス側端子に接続さ
れ、第2接点109Cはアースされている。なお、第2
のリレーコイル112が非励磁の場合は第2のリレース
イッチ109は第2接点109Cに切り換わっている。
【0019】ここで、第1のリレーコイル110が励磁
されると、第1のリレースイッチ108は第1接点10
8Bに切り換わり、モータ22の一端から他端へ電流が
流れ、モータ22が正転しドアガラスは閉方向へ移動す
る。また、第2のリレーコイル112励磁されると、第
2のリレースイッチ109は第1接点109Bに切り換
わり、モータ22の他端から一端へ電流が流れ、モータ
22が逆転しドアガラスは開方向へ移動する。
【0020】一方、第1接点108B及びバッテリ60
のプラス側端子間には線30の一端が接続され、線30
の他端はパワーウィンドウ制御部50の前述したアナロ
グディジタル(A/D)変換器に接続されている。これ
により、パワーウィンドウ制御部50は、モータ22に
印加される電圧(以下、モータ電圧という)を検出する
ことができる。
【0021】更に、モータ22には、パルスエンコーダ
62が取付けられており、その信号線64はパワーウィ
ンドウ制御部50に接続されている。このため、パワー
ウィンドウ制御部50では、モータ22の回転数をパル
スエンコーダ62から供給されるパルス信号に基づいて
得ることができる。また、このパルスエンコーダ62か
らの信号をカウントすることによって、ある程度のドア
ガラス20の位置を確認できる。
【0022】次に、挟み込み検出処理ルーチンを示した
フローチャート(図3参照)に沿って本形態の作用を説
明する。なお、本ルーチンは、オート/マニュアルスイ
ッチ34がオンされた場合、所定時間毎にメインルーチ
ンに割り込んで実行される。ここで、メインルーチン
は、オート/マニュアルスイッチ34がオンされた場合
にスタートし、オート/マニュアルスイッチ34の操作
に応じて第1のリレーコイル110及び第2のリレーコ
イル112の何れかを励磁することにより、ドアガラス
20を上昇(閉止)又は下降(開放)させ、上昇ロック
停止又は下降ロック停止した場合に、第1のリレーコイ
ル110又は第2のリレーコイル112の励磁を停止す
る。
【0023】挟み込み検出処理ルーチンのステップ70
では、オート/マニュアルスイッチ34により、ドアガ
ラス20を上昇する指示があったか否かが判断され、肯
定判定されると、ステップ72で、パルス信号の立ち上
がりを連続して2回検出すると共にパルス信号の立ち上
がり間の時間(現パルス信号の周期)を求め、Sn にセ
ットする。
【0024】ステップ74では、モータ22に現在印加
されている電圧(現モータ電圧)を取込み、En にセッ
トする。
【0025】ステップ76で、パルス信号の周期の変化
量ΔSを(1)式に従って演算する。
【0026】
【数1】 ΔS=Sn −S0 −J・(V0 −VX )・S0 2 ・・・(1) ここで、(1)式を説明する。S0 は、パルス信号の周
期の移動平均値であり、E0 は、モータ電圧の移動平均
値である。なお、これらの詳細は後述する。
【0027】また、Sn −S0 (=ΔS′)は、パルス
信号の周期の移動平均値に対する現パルス信号の周期の
変化量(以下、第1の変化量という)である。更に、E
n −E0 は、モータ電圧の移動平均値に対する現モータ
電圧の変化量である。
【0028】ここで、図5(a)に示すように、他のア
クチェータに電源が投入された場合(on)、モータ電
圧が、図5(b)に示すようにV0 からVX に変化し、
これにより、パルス信号の周期が、図5(c)に示すよ
うにS0 からSX に変化し、モータ22の回転速度が、
図5(d)に示すようにn0 からnX に変化したとす
る。なお、このようにモータ電圧が変化した場合、モー
タ22の回転速度は変化するが、モータ電流は変化しな
い。このときのモータ電流をI0 とする。
【0029】モータ22の回転速度の変化量Δn(=n
0 −nX )は、(2)式から得られる。
【0030】
【数2】
【0031】但し、KG はモータ22の構造から決まる
定数であり、p・z/aで表される。なお、aは、電機
子回路の並列数/2、pは、電機子回路の磁極数/2、
及びZは、全導体数である。また、φは1磁極あたりの
磁束(Wb)である。
【0032】ここで、モータ22が1回転するのにパル
ス信号がm回出力されるとすると、(2)式は、(3)
式に変形できる。
【0033】
【数3】
【0034】(2)式及び(3)式から(4)式が得ら
れる。
【0035】
【数4】
【0036】(4)式のSX −S0 (=ΔS″)は、他
のアクチェータへの電源の投入によりモータ電圧がE0
からEX に変化したことによるパルス信号の周期の変化
量(以下、第2の変化量という)である。
【0037】なお、本形態におけるパルス信号の周期
は、常温(10℃)でも10msec以下と小さい値である
ため、S0 とSx とは近似する値をとる(S0
x )。このため、これらの積(S0 ・Sx )は、S0
2 と置き換えることができる。また、m/(KG ・φ)
をJとすると、(4)式は(5)式に変形できる。
【0038】
【数5】 ΔS″=J・(V0 −VX )・S0 2 ・・・(5) 以上説明したように、上記第1の変化量がしきい値(異
物挟み込みと判定するための判定値)を越えているか否
か判断することにより異物挟み込みが発生しているか否
かを判断しても、当該第1の変化量には上記第2の変化
量が含まれる場合があるので、異物挟み込みの発生を精
度よく判定することはできない。よって、異物挟み込み
の発生を精度よく判定するためには、第1の変化量から
第2の変化量を減算(ΔS′−ΔS″)することにより
第1の変化量を補正する必要がある。このように第1の
変化量を補正すると、補正された第1の変化量は(1)
式のΔSとなる。
【0039】ステップ78で、判定値ΔSX を(6)式
に従って演算する。
【0040】
【数6】 ΔSX =K・T・S0 2 +αS0 +β・・・(6) ここで、(6)式を説明する。
【0041】本形態では、異物挟み込みのない通常のド
アガラスの上昇中に更にT(例えば、10)〔N〕の荷
重(トルク)がモータ22にかかった場合に異物挟み込
みと判定する。また、このときのモータ22の回転速度
をnT 、パルス信号の周期をST とする。なお、T
〔N〕の荷重がモータ22にかかった場合、モータ電圧
Vは変化せず、モータ電流が変化する。即ち、モータ電
流がI0 からIT に変化したとする。更に、モータ22
の回転速度がnT に変化したとする。この場合、モータ
22の回転速度の変化量Δn′(=n0 −nT )は、
(7)式から得られる。
【0042】
【数7】
【0043】ところで、モータ電流IとトルクTとは
(8)式の関係がある。
【0044】
【数8】
【0045】但し、KM はモータ22の構造から決まる
定数(p・z/(2π・a))である。(8)式から
(7)式は、(9)式に変形できる。
【0046】
【数9】
【0047】(9)式、(3)式、及び(4)式から理
解されるように、通常のドアガラスの上昇時にT〔N〕
の荷重(トルク)がモータ22にかかった場合、現パル
ス信号の周期の上記パルス信号の移動平均値に対する変
化量ΔST (=ST −S0 )は、(10)式から得られ
る。
【0048】
【数10】
【0049】m・Ra /(KG ・KM ・φ2 )をKとお
き、上記のようにST ・S0 をS0 2 とおくと、(1
0)式は(11)式に変形できる。
【0050】
【数11】ΔST =K・T・S0 2 ・・・(11) よって、変化量ΔSが変化量ΔST 以上であれば、異物
の挟み込みと判定することもできる。即ち、変化量ΔS
T を判定値とすることもできる。
【0051】しかしながら、異物挟み込みと判定された
ときに、励磁する対象を第1のリレーコイル110から
第2のリレーコイル112に切り換えても直ちにドアガ
ラスは下降せず、ドアガラスが一定量上昇(オーバーラ
ン)した後下降する。よって、変化量ΔST に、このド
アガラスのオーバーランを補正する値を加味する必要が
ある。
【0052】そこで、本形態では、ドアガラスのオーバ
ーランを補正する値としてαS0 +βを用いて変化量Δ
T に加えている。これは、(6)式となる。
【0053】次のステップ80で、補正された第1の変
化量ΔSが判定値ΔSX 以上であるか否かを判断するこ
とにより、異物挟み込みが発生したか否かを判断し、異
物挟み込みが発生したと判定された場合には、ステップ
82で、ドアガラスを下降させ、ステップ84で、ドア
ガラスの下降量がD(なお、50〔mm〕≦D≦200
〔mm〕 例えば、D=50〔mm〕)以上か否かを判
断し、ドアガラスの下降量がD以上の場合にドアガラス
の下降を停止して、本ルーチンを終了する。
【0054】なお、ドアガラスの下降量がD以上と判定
されなかった場合には、ステップ88で、トアガラスが
下降ロック停止したか否かを判断し、下降ロック停止し
たと判断された場合には、ステップ86に進んで、ドア
ガラスの下降を停止し、下降ロック停止していないと判
断された場合には、ステップ82に戻って、ドアガラス
の下降を継続する。
【0055】一方、補正された第1の変化量ΔSが判定
値ΔSX 以上でないと判断された場合には、ステップ9
0で、現パルス信号の周期Sn が、絶対値SZ より小さ
いか否かを判断する。
【0056】ここで、絶対値SZ を説明する。前述した
ように補正された第1の変化量ΔSを求めるのに、パル
ス信号の周期の移動平均値を用いているので、例えば、
上腕部等の軟らかいものが挟み込まれた場合には、パル
ス信号の周期が除々に増加するので、パルス信号の周期
の移動平均値が除々に増加し、これにより、上記変化量
ΔSが小さくなり、本来異物挟み込みが発生しているに
挟み込みが発生していないと誤判定される場合がある。
そこで、異物挟み込みが発生していると判定できるパル
ス信号の周期を絶対値として用いている。
【0057】現パルス信号の周期Sn が絶対値SZ 以上
の場合には、異物挟み込みが発生していると判定でき、
この場合には、ステップ82に進む。一方、現パルス信
号の周期Sn が絶対値SZ が小さい場合には、異物挟み
込みが発生していないと判定でき、本ルーチンを終了す
る。
【0058】次に、移動平均値S0 、E0 を説明する。
移動平均値S0 、E0 は、異物挟み込みが発生していな
いと判定された場合に、挟み込み検出処理ルーチンとは
別個の処理ルーチン(図4参照)により求められる。
【0059】図4のステップ92で、パルス信号の周期
の平均処理を実行する。なお、本ステップでは、例え
ば、16個(なお、16個に限定されない)のパルス信
号の移動平均値を求める。ステップ94で、モータ電圧
の平均処理を実行する。なお、本ステップは、ステップ
92と同様の方法で求める。
【0060】以上説明したように、本形態では、モータ
電圧が変化して、パルス信号の周期が変化しても、モー
タ電圧の変化量に対応するパルス信号の周期の変化量
を、検出したパルス信号の周期の変化量から減算してい
るので、モータ電圧の変化に伴うパルス信号の周期の変
化量を相殺でき、異物挟み込みが発生しているか否かを
精度よく判定することができる。
【0061】また、前述した実施の形態では、モータ電
圧の変化に伴うパルス信号の周期の変化量を相殺するた
め、検出したパルス信号の周期の変化量から(1)式に
あるようにJ・(V0 −VX )・S0 2 を減算してお
り、他のアクチュエータへの電源の投入が遮断された場
合には、VX はV0 となり、モータ電圧が変化する前の
状態に戻すことができる。
【0062】更に、仮に、モータ電圧VX がV0 より大
きくなると、J・(V0 −VX )・S0 2 が負の値とな
るので、モータ電圧の変化に伴うパルス信号の周期の変
化量を相殺でき、この場合も異物挟み込みが発生してい
るか否かを精度よく判定することができる。
【0063】以上説明した実施の形態では、モータ電圧
の変化量に対応するパルス信号の周期の変化量を、検出
したパルス信号の周期の変化量から減算するようにして
いるが、本発明はこれに限定されるものでなく、モータ
電圧の変化量に対応するパルス信号の周期の変化量を判
定値に加算するようにしてもよく、モータ電圧の変化量
に対応するパルス信号の周期の変化量によりパルス信号
の周期の変化量及び判定値を補正するようにしてもよ
い。
【0064】また、前述した実施の形態では、パルス信
号の周期をパルス信号の立ち上がりに基づいて求めるよ
うにしているが、本発明はこれに限定されるものでな
く、パルス信号の立ち下がりに基づいて求めるようにし
てもよい。
【0065】更に、前述した実施の形態では、パルス信
号の1周期を求めるようにしているが、本発明はこれに
限定されるものでなく、パルス信号の半周期を求めるよ
うにしてもよい。即ち、パルス信号の立ち上がり及び立
ち下がり間の時間を求めるようにしてもよい。
【0066】また、前述した実施の形態では、パルス信
号の周期の変化量を求めるようにしているが、本発明は
これに限定されるものでなく、モータの回転速度を求め
るようにしてもよい。
【0067】なお、全閉時にはモータ22の回転数低下
が生じるが、このときは、パルスエンコーダ62からの
パルス信号で全閉位置近傍であることを認識できるた
め、挟み込み検出処理とは別に、例えば増し締め処理等
を行う。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、モータ負荷としきい値とを精度よく比較することが
できるので、モータの駆動を停止すべきときに停止する
ことができると共にモータの駆動の誤停止を防止するこ
とができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】運転席側ドアの内部構造を示す斜視図である。
【図2】本形態例の係るモータ駆動制御装置の回路図で
ある。
【図3】挟み込み検出制御ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図4】パルス信号の周期及びモータ電圧の平均値演算
処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】他のアクチュエータに電源が投入された場合の
モータ電圧、パルス信号の周期、モータの回転速度の変
化の様子を示す図である。
【符号の説明】
10 モータ駆動制御装置 22 モータ 50 パワーウィンドウ制御部 62 パルスエンコーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ負荷としきい値とを比較してモー
    タの駆動を停止又は一定量反転させて停止するモータ駆
    動制御装置において、 前記モータに印加される電圧を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された電圧の変化量に対応する
    モータ負荷の変化量に基づいて、前記モータ負荷及び前
    記しきい値の少なくとも一方を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とするモータ駆動制御装置。
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