JPH10262385A - ウインドウ開閉制御装置 - Google Patents

ウインドウ開閉制御装置

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JPH10262385A
JPH10262385A JP9063244A JP6324497A JPH10262385A JP H10262385 A JPH10262385 A JP H10262385A JP 9063244 A JP9063244 A JP 9063244A JP 6324497 A JP6324497 A JP 6324497A JP H10262385 A JPH10262385 A JP H10262385A
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Noriaki Terajima
規朗 寺島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウインドウの最閉動作位置を活用して、周囲
温度や電源の劣化等の外乱とはかかわりなく、ウインド
ウの基準位置判定を正しく行うようにしたウインドウ開
閉制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ステップ130にて、回転センサのA相
パルス信号の立ち上がりエッジに基づきYESとの判定
がなされると、ステップ131において、回転センサの
B相パルス信号のレベルに応じて位置カウンタの値Cが
更新される。ここで、現段階におけるウインドウの動作
位置が、ステップ131における最新の更新値Cに基づ
き、ウインドウの過去最閉動作位置を超えて閉側にあれ
ば、ステップ140にてYESと判定され、ステップ1
41にて、現段階でのウインドウの新たな最閉動作位置
に対応して、位置カウンタの値Cが初期設定し直され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のウインドウその
他各種のウインドウ等の開閉を制御するに適したウイン
ドウ開閉制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、異物挟み込み防止機能を
有する車両用ウインドウ開閉制御装置では、ウインドウ
を全閉にするためにウインドウの位置を求める必要があ
る。このため、ウインドウの全閉位置を基準とした上
で、ウインドウを駆動する直流モータの回転に同期する
2相パルスでもって、ウインドウの位置を相対的に算出
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウインドウ
の窓枠にはウェザーストリップが装着されている。この
ため、ウインドウの全閉時には、ウインドウの端部がウ
ェザーストリップ内に入り込むこととなる。しかし、ウ
ェザーストリップの弾性、つまり硬さが周囲温度により
変動する。このため、当該車両が冷寒地等の低温地域に
ある場合、ウェザーストリップの硬さが増大する。従っ
て、ウインドウのウェザーストリップに対する入り込み
度合が、当該車両が常温地域にある場合に比べて浅くな
る。
【0004】その結果、基準とすべきウインドウの全閉
位置が、周囲温度により、過去のウインドウの全閉位置
からずれる場合が生ずる。これにより、このようにずれ
た基準位置に基づいて、異物挟み込み検知のための不感
帯を設定しても、この不感帯が基準位置のずれに応じて
ずれるという不具合が生ずる。
【0005】また、ウインドウを開閉動作する直流モー
タは、バッテリの電力供給でもって回転するが、この直
流モータの出力トルクがバッテリの劣化に伴い低下する
ことがある。このような場合には、ウェザーストリップ
の弾性変化がなくても、直流モータの出力トルクの低下
でもって、ウインドウのウェザーストリップに対する入
り込み度合が、バッテリが劣化してしない場合に比べて
浅くなる。
【0006】その結果、上述と実質的に同様の不具合が
発生する。また、以上のような不具合は、ウェザースト
リップの全開位置を基準位置として不感帯を設定しても
同様に発生する。そこで、本発明は、以上のようなこと
に対処するため、ウインドウの最閉動作位置を活用し
て、周囲温度や電源の劣化等の外乱とはかかわりなく、
ウインドウの基準位置判定を正しく行うようにしたウイ
ンドウ開閉制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至3に記載の発明によれば、ウインドウ
を開閉駆動する駆動手段の作動位置が位置検出手段によ
り検出されると、第1位置判定手段が、位置検出手段に
よる検出作動位置に基づきウインドウの位置を判定す
る。
【0008】すると、第2位置判定手段が、ウインドウ
の位置がこのウインドウの過去最全閉位置よりも閉側位
置のときその旨を判定する。これに伴い、初期位置設定
手段が、第2位置判定手段の判定に基づき第1位置判定
手段の判定位置をウインドウの基準位置に対応する初期
位置に設定し直す。従って、ウェザーストリップの周囲
温度変動による硬さの変化や駆動手段の駆動電源の劣化
等の外乱によりウインドウの最全閉位置が変化しても、
上述のごとく、ウインドウの位置がこのウインドウの過
去最全閉位置よりも閉側位置のときに、第1位置判定手
段の判定位置をウインドウの基準位置に対応する初期位
置に設定し直すから、第1位置判定手段の判定結果が外
乱の影響を受けて変動することがない。
【0009】その結果、外乱の有無とはかかわりなく、
ウインドウの位置を常に正しく判定できる。ここで、請
求項2に記載の発明は、異物挟み込み判定手段の判定を
禁止するための不感帯を初期位置設定手段による設定初
期位置を基準に設定し直す不感帯設定手段を備える。
【0010】これにより、上記外乱の有無とはかかわり
なく、不感帯を変動なく設定できる。また、請求項3に
記載の発明は、異物挟み込み判定手段の設定不感帯にお
ける判定禁止開始端を一定にするように、ウインドウの
全閉動作に影響を与える外乱に応じ設定不感帯を補正す
る不感帯補正手段を備える。
【0011】これにより、上記外乱があっても、異物挟
み込み判定手段の設定不感帯における判定禁止開始端が
変動することがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
により説明する。図1及び図2は、自動車用ウインドウ
開閉制御装置に本発明が適用された例を示している。図
2において、符号10は、当該自動車のドアを示してお
り、このドア10の窓枠11には、ウインドウ12が開
閉可能に装着されている。ここで、ウインドウ12はそ
の上昇に伴い閉じ、一方、その下降に伴い開く。また、
窓枠11には、ウェザーストリップが装着されているた
め、ウインドウ12は、その全閉時には、その端部に
て、上記ウェザーストリップ内に入り込む。
【0013】ウインドウ開閉制御装置は、駆動機構20
を備えており、この駆動機構20は、直流モータMの正
転或いは逆転に伴いウインドウ12を上昇或いは下降さ
せる。なお、駆動機構20は、直流モータMとウインド
ウ12との間に介装した減速機及びリンク機構等により
構成されている。また、ウインドウ開閉制御装置は、図
1にて示すように、閉操作スイッチ30及び開操作スイ
ッチ40と、両回転センサ50a、50bと、閉操作ス
イッチ30、開操作スイッチ40及び両回転センサ50
a、50bに接続したマイクロコンピュータ60と、こ
のマイクロコンピュータ60に接続した駆動回路70を
備えている。
【0014】閉操作スイッチ30は、そのオン操作によ
り、ウインドウ12を閉じるための閉操作信号を発生す
る。一方、開操作スイッチ40は、そのオン操作によ
り、ウインドウ12を開くための開操作信号を発生す
る。両回転センサ50a、50bは、共に、ホール素子
からなるもので、これら回転センサ50a、50bは、
直流モータMの回転を検出してパルス信号を発生する。
【0015】但し、両回転センサ50a、50bは、直
流モータMの回転の両位相を90度異にして検出するよ
うに配置されている(図5参照)。なお、以下、回転セ
ンサ50aのパルス信号をA相パルス信号といい、一
方、回転センサ50bのパルス信号をB相パルス信号と
いう。マイクロコンピュータ60は、バッテリBaから
常時給電を受けて作動状態となり、図3及び図4にて示
すフローチャートに従いコンピュータプログラムを実行
する。そして、マイクロコンピュータ60は、その実行
中において、閉操作スイッチ30、開操作スイッチ4
0、両回転センサ50a、50b、温度センサT及び電
圧センサVの各出力に基づき、直流モータMの回転方向
の判定、ウインドウ12の位置判定やウインドウ12の
開閉制御等のための演算処理をする。
【0016】なお、温度センサTは、当該自動車の周囲
温度を検出する。電圧センサVは、バッテリBaの端子
電圧を検出する。駆動回路70は、マイクロコンピュー
タ60による制御のもとに駆動機構20を介し直流モー
タMを正転或いは逆転させるように駆動する。なお、駆
動回路70も、バッテリBaから常時給電されて作動状
態となっている。
【0017】以下、このように構成した本実施形態の作
動について説明する。本発明に係る窓開閉制御装置が当
該自動車に搭載されると、マイクロコンピュータ60及
び駆動回路70が、図1にて示すごとく、バッテリBa
の正側端子に直結接続される。このため、この接続以
後、マイクロコンピュータ60及び駆動回路70は共に
作動状態となる。
【0018】これに伴い、マイクロコンピュータ60
が、図3及び図4のフローチャートに従いコンピュータ
プログラムの実行を開始し、ステップ100において初
期化の処理をする。このとき、マイクロコンピュータ6
0に内蔵の位置カウンタは、ウインドウ12の全閉動作
位置を基準にバッテリBaの劣化のない常温環境にて初
期設定されている。このため、ウインドウ12の全閉動
作位置に対応する上記位置カウンタの値C(初期値)
は、C=0となっている。
【0019】このような状態において、閉操作スイッチ
30及び開操作スイッチ40のいずれもオン操作されて
なければ、各ステップ110、120におけるNOとの
判定が繰り返されている。ここで、開操作スイッチ40
から開操作信号を発生すると、ウインドウ12に対する
下降要求ありとの判断のもとに、ステップ110におい
てYESと判定される。この判定に伴い、ステップ11
1において、ウインドウ12を下降させるための下降信
号が出力される。
【0020】このため、駆動回路70が上記下降信号に
基づき駆動機構20を介し直流モータMを駆動し、ウイ
ンドウ12がその下降により開動作を開始する。一方、
上述のように開操作スイッチ40ではなく、閉操作スイ
ッチ30がそのオン操作により閉操作信号を発生すれ
ば、ウインドウ12に対する上昇要求ありとの判断のも
とに、ステップ110におけるNOとの判定後、ステッ
プ120においてYESと判定される。この判定に伴
い、ステップ122において、ウインドウ12を上昇さ
せるための上昇信号が出力される。
【0021】このため、駆動回路70が上記上昇信号に
基づき駆動機構20を介し直流モータMを駆動し、ウイ
ンドウ12がその上昇により閉動作を開始する。また、
上述のようなウインドウ12の開動作或いは閉動作時に
は、両回転センサ50a、50bが直流モータMの回転
を検出し、それぞれ、A相パルス信号及びB相パルス信
号を順次出力する。
【0022】ステップ111或いはステップ122にお
ける処理後、回転センサ50aからのA相パルス信号に
基づきその立ち上がりエッジか否かが判定される。A相
パルス信号がその立ち上がりエッジになければ、ステッ
プ130における判定がNOとなる。これにより、コン
ピュータプログラムがステップ170に進む。
【0023】一方、上述のごとくステップ130に達し
たとき、回転センサ50aのA相パルス信号が立ち上が
りエッジにあることで、YESとの判定がなされると、
ステップ131において、回転センサ50bのB相パル
ス信号のレベルに応じて上記位置カウンタの値Cが更新
される。具体的には、A相パルス信号の立ち上がり時
に、図5(a)にて示すごとく、B相パルス信号のレベ
ルがローレベルにあれば、直流モータMは正転状態にあ
る。このため、ウインドウ12は上昇動作にある。よっ
て、上記位置カウンタの値Cは「1」だけデクリメント
される。
【0024】一方、A相パルス信号の立ち上がり時に、
図5(b)にて示すごとく、B相パルス信号のレベルが
ハイレベルにあれば、直流モータMは逆転状態にある。
このため、ウインドウ12は下降動作にある。よって、
上記位置カウンタの値Cは「1」だけインクリメントさ
れる。ここで、現段階におけるウインドウ12の動作位
置が、ステップ131における更新値Cに基づき、ウイ
ンドウ12の過去最閉動作位置かこれに達していなけれ
ば、ステップ140における判定がNOとなり、ステッ
プ170以後の処理がなされる。
【0025】その後、ウインドウ12の動作位置が、ス
テップ131における最新の更新値Cに基づき、ウイン
ドウ12の過去最閉動作位置を超えて閉側にあれば、ス
テップ140における判定がYESとなる。これに伴
い、ステップ141において、現段階におけるウインド
ウ12の新たな最閉動作位置に対応して、上記位置カウ
ンタの値Cが、C=0と初期設定し直される。
【0026】この設定後、ステップ142にて、ステッ
プ141における初期設定値に対応するウインドウ12
の位置を基準として、ウインドウ12の挟み込み動作を
禁止する不感帯が所定の値(C=3に相当する)だけ上
記位置カウンタの値Cの増大方向に設定される。このよ
うな設定後、電圧センサVの検出電圧(以下、検出電圧
Vという)が所定電圧Vo未満か否かがステップ150
にて判定される。この所定電圧Voは、直流モータMの
出力トルクの低下(バッテリBaの上記直結時の値Cに
対応するウインドウ12の位置を維持できない程度の低
下)をもたらすバッテリBaの電圧降下に対応する。
【0027】しかして、ステップ150における判定が
YESとなる場合には、ステップ161の補正処理がな
される。一方、ステップ150における判定がNOとな
る場合には、ステップ160において、温度センサTの
検出温度(以下、検出温度Tという)が所定温度To未
満か否かにつき判定される。ここで、所定温度Toは、
上記ウェザーストリップの弾性が温度低下による低下
((バッテリBaの上記直結時の値Cに対応するウイン
ドウ12の位置を維持できない程度の低下)をもたらす
当該自動車の周囲温度に対応する。
【0028】しかして、ステップ160における判定が
NOとなる場合には、ステップ170の処理がなされ
る。一方、ステップ160における判定がYESとなる
場合には、ステップ161の補正処理が上述と同様に行
われる。以上のようにしてステップ150或いは160
からステップ161における補正処理に移行すると、こ
のステップ161では、ステップ142にて設定された
不感帯がC=3から「1」だけ減少される。
【0029】これにより、例えば、ステップ141での
初期設定値がその過去の初期設定値よりもC=1だけず
れているとした場合、ステップ142での処理前と処理
後において、不感帯の値Cの増大側境界(異物挟み込み
判定禁止開始端)は変化しない。なお、ステップ161
での処理後、コンピュータプログラムはステップ170
に進む。
【0030】上述のように、ステップ130或いは16
1からステップ170の処理に移行すると、このステッ
プ170において、バッテリBaのマイクロコンピュー
タ60への直結時か否かが判定される。現段階では、バ
ッテリBaのマイクロコンピュータ60への直結時に相
当するため、ステップ170における判定がYESとな
る。
【0031】この場合、バッテリBaの劣化はなく、当
該自動車の周囲温度は常温にあるから、上記ウェザース
トリップは硬くなっておらず、直流モータMの出力トル
クの低下もない。このため、ウインドウ12が全閉動作
位置に達したとすれば、このウインドウ12の端部は上
記ウェザーストリップ内に最も深く入り込める筈であ
る。
【0032】そこで、ステップ171にて、異物挟み込
み防止を必要とするようなウインドウ12の上昇動作が
禁止され、次のステップ172において、ウインドウ1
2の位置が最閉動作位置となるときに対応して上記位置
カウンタの値CがC=0と初期設定し直される。然る
後、ウインドウ12が全閉動作位置に達し、直流モータ
Mのロックによる停止が、両回転センサ50a、50b
の出力に基づき検出されると、ステップ180にてYE
Sとの判定がなされる。これに伴い、ステップ181に
て、ステップ171での禁止処理が解除される。なお、
上記直流モータMのロックによる停止は、ウインドウ1
2の閉動作中において、例えば、500msの間両回転
センサ50a、50bの出力がないことに基づき判定さ
れる。
【0033】一方、ステップ170にてNOとの判定が
なされる場合には、ステップ181における処理が直接
なされる。また、ステップ181における処理後には、
ステップ190において、ウインドウ12の閉動作中に
て、ステップ142における設定不感帯或いはステップ
161における補正不感帯を前提に、ウインドウ12の
異物の挟み込みの判定処理、挟み込みとの判定時の挟み
込み解除処理や挟み込み判定の禁止処理がなされる。
【0034】この場合、異物の挟み込みがないとの判定
のとき、ウインドウ12が全閉に向け上昇する。また、
異物の挟み込みとの判定時には、ウインドウ12の上昇
が停止する。以上述べたように、ウインドウ12の閉動
作位置が常に過去最閉動作位置よりも閉側であるときに
のみ上記位置カウンタの値Cを初期値(C=0)に設定
し直す。従って、ウェザーストリップの周囲温度変動に
よる硬さの変化やバッテリBaの劣化によりウインドウ
の最全閉位置が変化しても、ウインドウの基準位置や動
作位置に対する上記位置カウンタの値Cが変動すること
がない。
【0035】その結果、ウェザーストリップの周囲温度
変動による硬さの変化やバッテリBaの劣化の有無とは
かかわりなく、ウインドウ12の位置を常に正しく判定
できる。また、上述のごとく、不感帯が、ステップ14
1における設定初期値を基準に設定し直される。このた
め、ウェザーストリップの周囲温度変動による硬さの変
化やバッテリBaの劣化の有無とはかかわりなく、不感
帯の挟み込み判定禁止開始端を変動なく一定に設定でき
る(ステップ161参照)。
【0036】その結果、ステップ142におけるウイン
ドウ12の挟み込み判定において、異物挟み込み判定の
禁止が開始される位置が、ウェザーストリップの周囲温
度変動による硬さの変化やバッテリBaの劣化により変
化することがない。ちなみに、本実施形態における位置
カウンタの計数方法を、ウインドウ12の動作及び不感
帯の設定状況との関連にて、図6を参照し例示的に説明
する。
【0037】図6において符号R1は、上記位置カウン
タの初期値が常温地域で設定された場合のウインドウ1
2の動作位置に対する計数例を示す。一方、符号R2
は、上記位置カウンタの初期値が冷寒地域で設定された
場合のウインドウ12の動作位置に対する計数例を示
す。なお、バッテリBaの劣化はないものとする。常温
地域では、上記ウェザーストリップの硬化はないため、
ウインドウ12は、そのストローク範囲中当該ウェザー
ストリップ内範囲W内に最も深く入り込める状態にあ
る。
【0038】例えば、ウインドウ12の符号R1aで示
す閉動作にあたり、動作位置aにて、上記位置カウンタ
が初期値、C=0と設定されているとする。ここで、ウ
インドウ12が上昇する場合、上記位置カウンタはデク
リメントするため、計数値Cは、C=0のままである。
この上昇によりウインドウ12が最閉動作位置に達した
とき、ウインドウ12の符号R1a及びR1bで示す最
閉動作位置bにて、上記位置カウンタの計数値CがC=
0と初期設定し直される。これに伴い、不感帯の下端S
(異物挟み込み判定禁止開始端に相当)が、C=0を基
準としC=3の位置にて設定される。
【0039】その後、当該自動車の周囲温度が低下する
と、上記ウェザーストリップが硬化する。このため、符
号R1cで示すような位置カウンタの計数値の範囲での
ウインドウ12の上昇動作によっては、ウインドウ12
の最閉動作位置は、符号R1bで示す最閉動作位置bに
は達せず、C=1に対応する位置となる。従って、上記
位置カウンタの計数値の初期値への設定し直しはされな
い。
【0040】この場合、符号R1bで示すウインドウ1
2の動作時に設定した初期値(C=0)は、符号R1b
で示すウインドウ12のC=1よりもウインドウ12の
より閉側の位置に対応する。このため、符号R1dで示
すウインドウ12の開動作の際に、上記位置カウンタの
計数値がずれることがない。従って、上記不感帯の下端
Sが、ずれることがない。
【0041】冷寒地域では、上記ウェザーストリップが
硬化するため、ウインドウ12は、そのストローク範囲
中当該ウェザーストリップ内範囲W内に最も深く入り込
めない状態にある。例えば、ウインドウ12の符号R2
aで示す閉動作にあたり、動作位置aにて、上記位置カ
ウンタが初期値、C=0と設定されているとする。ここ
で、ウインドウ12が上昇する場合、上記位置カウンタ
はデクリメントするため、計数値Cは、C=0のままで
ある。
【0042】この上昇によりウインドウ12が最閉動作
位置に達したとき、ウインドウ12の符号R2a及びR
2bで示す最閉動作位置bにて、上記位置カウンタの計
数値CがC=0と初期設定し直される。これに伴い、不
感帯の下端Sが、C=0を基準としてC=2の位置にて
設定される。その後、当該自動車の周囲温度がさらに低
下すると、上記ウェザーストリップがさらに硬化する。
このため、符号R2cで示すような位置カウンタの計数
値の範囲でのウインドウ12の上昇動作によっては、ウ
インドウ12の最閉動作位置は、符号R2bで示す最閉
動作位置bには達せず、C=1に対応する位置となる。
従って、上記位置カウンタの計数値の初期値への設定し
直しはされない。
【0043】この場合、符号R2bで示すウインドウ1
2の動作時に設定した初期値(C=0)は、符号R2b
で示すウインドウ12のC=1よりもウインドウ12の
より閉側の位置に対応する。このため、符号R2dで示
すウインドウ12の開動作の際に、上記位置カウンタの
計数値がずれることがない。従って、上記不感帯の下端
Sが、ずれることがない。
【0044】このようなことから、上述した本実施形態
の作用効果が達成できることが分かる。なお、上記実施
形態では、ウインドウ12の位置の初期設定のし直し
を、ウインドウ12の過去の最閉動作位置よりも閉側へ
の閉位置の判定時にウインドウ12の全閉動作位置側で
行うようにしたが、これに代えて、上記閉側への閉位置
の判定に基づき、ウインドウ12の全開動作側或いはウ
インドウ12の所定の中間基準位置にて当該初期設定を
し直すようにしてもよい。
【0045】また、本発明の実施にあたり、上記実施形
態にて述べた両回転センサ50a、50bに代えて、両
フォトカップラ等の各種のセンサを直流モータMの回転
及びその方向の検出手段として採用して実施してもよ
い。また、駆動機構20の動作の2位相を検出するセン
サを採用して実施してもよい。また、本発明の実施にあ
たっては、直流モータMの両位相差に代えて、直流モー
タMの回転の変動量や変動率を利用して直流モータMの
回転方向等を判定するようにしてもよい。
【0046】また、上記実施形態のフローチャートでの
各ステップは、それぞれ、機能実行手段としてハードロ
ジック構成により実現するようにして実施してもよい。
また、本発明の実施にあたっては、自動車のウインドウ
に限らず、各種の車両のウインドウ、サンルーフや一般
建築物のウインドウ等の開閉制御装置に本発明を適用し
て実施してもよい。
【0047】また、上記実施形態では、異物挟み込み判
定及び挟み込み防止機能を備えたウインドウ開閉制御装
置に本発明を適用して例について説明したが、これに代
えて、ウインドウを所定の開度に必要に応じて維持する
機能を備えたウインドウ開閉制御装置において、上記所
定の開度を上記不感帯に代えて設定し直すように本発明
を適用して実施してもよい。
【0048】また、本発明の実施にあたり、ステップ1
70における判定基準として、両回転センサ50a、5
0bの検出の失敗時や3回挟み込み判定時を採用して実
施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】自動車のドアの側面図である。
【図3】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートの一部である。
【図4】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートの一部である。
【図5】(a)は、直流モータMの正転状態における両
回転センサの出力波形を示すタイミングチャートであ
り、(b)は、直流モータMの逆転状態における両回転
センサの出力波形を示すタイミングチャートである。
【図6】位置カウンタのカウント方法を説明するための
図である。
【符号の説明】
10…ドア、12…ウインドウ、20…駆動機構、50
a、50b…回転センサ、60…マイクロコンピュー
タ、70…駆動回路、Ba…バッテリ、M…直流モー
タ、T…温度センサ、V…電圧センサ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05D 3/12 305 B60J 1/17 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウ(12)を開閉駆動する駆動
    手段(20、M)と、 この駆動手段の作動位置を検出する位置検出手段(50
    a、50b)と、 この位置検出手段による検出作動位置に基づき前記ウイ
    ンドウの位置を判定する第1位置判定手段(131)
    と、 前記ウインドウの位置がこのウインドウの過去最全閉位
    置よりも閉側位置のときその旨を前記第1位置判定手段
    の判定位置に基づき判定する第2位置判定手段(14
    0)と、 この第2位置判定手段の判定に基づき前記第1位置判定
    手段の判定位置を前記ウインドウの基準位置に対応する
    初期位置に設定し直す初期位置設定手段(141)とを
    備えるウインドウ開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ウインドウの閉動作中における異物
    の挟み込みを判定する異物挟み込み判定手段を備え、 この異物挟み込み判定手段の判定を禁止するための不感
    帯を前記初期位置設定手段による設定初期位置を基準に
    設定し直す不感帯設定手段(142)を備えることを特
    徴とする請求項1に記載のウインドウ開閉制御装置。
  3. 【請求項3】 前記異物挟み込み判定手段の前記設定不
    感帯における判定禁止開始端を一定にするように、前記
    ウインドウの全閉動作に影響を与える外乱に応じ前記設
    定不感帯を補正する不感帯補正手段(161)を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載のウインドウ開閉制御
    装置。
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